JP2003246967A - 居住性向上スラリー状分散液 - Google Patents
居住性向上スラリー状分散液Info
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- JP2003246967A JP2003246967A JP2002051013A JP2002051013A JP2003246967A JP 2003246967 A JP2003246967 A JP 2003246967A JP 2002051013 A JP2002051013 A JP 2002051013A JP 2002051013 A JP2002051013 A JP 2002051013A JP 2003246967 A JP2003246967 A JP 2003246967A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡便な施工で壁紙や合板の意匠を損なうことな
く、ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着または分解
し、また生活不快臭の消臭、抗菌性の付与、さらにマイ
ナスイオンの放出により室内空間を快適にする居住性向
上スラリー状分散液を提供する。 【解決手段】層状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価
金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの
複合物、及びヒドラジド化合物の中から選ばれる少なく
とも１種の吸着剤と天然鉱石の微粒子を、さらに光触媒
活性を有する無機酸化物を、分散剤の存在下で水性媒体
に分散してなる居住性向上スラリー状分散液。
く、ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着または分解
し、また生活不快臭の消臭、抗菌性の付与、さらにマイ
ナスイオンの放出により室内空間を快適にする居住性向
上スラリー状分散液を提供する。 【解決手段】層状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価
金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの
複合物、及びヒドラジド化合物の中から選ばれる少なく
とも１種の吸着剤と天然鉱石の微粒子を、さらに光触媒
活性を有する無機酸化物を、分散剤の存在下で水性媒体
に分散してなる居住性向上スラリー状分散液。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物内部の床、
壁面、天井、家具などに使用される合板やビニル壁紙な
どの内装仕上げ材面に塗布又は噴霧することで、これら
から揮散するホルムアルデヒド、揮発性有機溶剤（ＶＯ
Ｃ）、可塑剤類等の有害物質を吸着または分解し、また
アンモニアやメルカプタン等の生活不快臭の消臭、大腸
菌や黄色ブドウ球菌等の人体に有害なばい菌に対する抗
菌性の付与、さらにマイナスイオン効果により室内空間
を快適にする居住性向上スラリー状分散液に関する。
壁面、天井、家具などに使用される合板やビニル壁紙な
どの内装仕上げ材面に塗布又は噴霧することで、これら
から揮散するホルムアルデヒド、揮発性有機溶剤（ＶＯ
Ｃ）、可塑剤類等の有害物質を吸着または分解し、また
アンモニアやメルカプタン等の生活不快臭の消臭、大腸
菌や黄色ブドウ球菌等の人体に有害なばい菌に対する抗
菌性の付与、さらにマイナスイオン効果により室内空間
を快適にする居住性向上スラリー状分散液に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】近年、室内環境に対する関
心が益々高まっており、内装材である合板やビニル壁紙
から揮発するホルマリン（ホルムアルデヒド）、揮発性
有機溶剤、可塑剤（ＤＯＰ、ＴＣＰ、ＤＯＡ等）・難燃
剤（ＴＣＥＰ等）などの有害物の除去が種々検討されて
きている。例えば内装用塗料にこれら有害物の吸着剤を
配合し、壁紙等の表面に塗装するなどが行なわれてい
る。
心が益々高まっており、内装材である合板やビニル壁紙
から揮発するホルマリン（ホルムアルデヒド）、揮発性
有機溶剤、可塑剤（ＤＯＰ、ＴＣＰ、ＤＯＡ等）・難燃
剤（ＴＣＥＰ等）などの有害物の除去が種々検討されて
きている。例えば内装用塗料にこれら有害物の吸着剤を
配合し、壁紙等の表面に塗装するなどが行なわれてい
る。
【０００３】しかしながら通常の塗装は、周辺への飛散
を防ぐためのマスキングなど施工が煩雑であり、また養
生の手間を要する。また塗料中の顔料濃度によっては着
色もあり壁紙の意匠を損なう場合もあるので、室内空気
汚染が起こりやすい新築直後では、一般的な塗装による
解決は困難であった。
を防ぐためのマスキングなど施工が煩雑であり、また養
生の手間を要する。また塗料中の顔料濃度によっては着
色もあり壁紙の意匠を損なう場合もあるので、室内空気
汚染が起こりやすい新築直後では、一般的な塗装による
解決は困難であった。
【０００４】本発明の目的は、簡便な施工で壁紙や合板
の意匠を損なうことなく、ホルムアルデヒド等の有害物
質を吸着または分解し、また生活不快臭の消臭、抗菌性
の付与、さらにマイナスイオンの放出により室内空間を
快適にする居住性向上スラリー状分散液を提供すること
にある。
の意匠を損なうことなく、ホルムアルデヒド等の有害物
質を吸着または分解し、また生活不快臭の消臭、抗菌性
の付与、さらにマイナスイオンの放出により室内空間を
快適にする居住性向上スラリー状分散液を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、
１．層状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価金属のリ
ン酸塩と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物、
及びヒドラジド化合物の中から選ばれる少なくとも１種
の吸着剤と、天然鉱石の微粒子を、分散剤の存在下で水
性媒体に分散してなる居住性向上スラリー状分散液、 ２．天然鉱石が、トルマリンを含むものである１項記載
の居住性向上スラリー状分散液、 ３．分散剤が、ポリカルボン酸のナトリウム塩もしくは
アンモニウム塩である１項記載の居住性向上スラリー状
分散液、 ４．さらに光触媒活性を有する無機酸化物を分散してな
る１項記載の居住性向上スラリー状分散液、 ５．１ないし４項のいずれか１項記載の居住性向上スラ
リー状分散液を、建築物内部の合成木材面、壁紙面、も
しくはこれらの以外の内装仕上げ材面上に、塗布又は噴
霧してなる居住性の向上方法、に関する。
ン酸塩と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物、
及びヒドラジド化合物の中から選ばれる少なくとも１種
の吸着剤と、天然鉱石の微粒子を、分散剤の存在下で水
性媒体に分散してなる居住性向上スラリー状分散液、 ２．天然鉱石が、トルマリンを含むものである１項記載
の居住性向上スラリー状分散液、 ３．分散剤が、ポリカルボン酸のナトリウム塩もしくは
アンモニウム塩である１項記載の居住性向上スラリー状
分散液、 ４．さらに光触媒活性を有する無機酸化物を分散してな
る１項記載の居住性向上スラリー状分散液、 ５．１ないし４項のいずれか１項記載の居住性向上スラ
リー状分散液を、建築物内部の合成木材面、壁紙面、も
しくはこれらの以外の内装仕上げ材面上に、塗布又は噴
霧してなる居住性の向上方法、に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明に使用される吸着剤は、層
状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価金属のリン酸塩
と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物、及びヒ
ドラジド化合物の中から選ばれる少なくとも１種であ
り、２種以上併用することができる。
状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価金属のリン酸塩
と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物、及びヒ
ドラジド化合物の中から選ばれる少なくとも１種であ
り、２種以上併用することができる。
【０００７】上記層状リン酸塩ポリアミン層間化合物
は、通常、層状リン酸塩にポリアミンをインターカレー
トさせることにより得られるものであり、該層状リン酸
塩としては、例えば層状リン酸ジルコニウム、層状リン
酸チタン、層状リン酸セリウム、トリポリリン酸二水素
アルミニウムなどが挙げられる。ポリアミンとしては、
例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピ
レントリアミン、トリプロピレンテトラミンなどが挙げ
られる。これらは１種又は２種以上併用して用いること
ができる。
は、通常、層状リン酸塩にポリアミンをインターカレー
トさせることにより得られるものであり、該層状リン酸
塩としては、例えば層状リン酸ジルコニウム、層状リン
酸チタン、層状リン酸セリウム、トリポリリン酸二水素
アルミニウムなどが挙げられる。ポリアミンとしては、
例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピ
レントリアミン、トリプロピレンテトラミンなどが挙げ
られる。これらは１種又は２種以上併用して用いること
ができる。
【０００８】次いで四価金属のリン酸塩と二価金属の水
酸化物及び酸化チタンの複合物は、酸化チタンを光触媒
として四価金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物と組み
合わせることにより、高い触媒活性を示すものである。
酸化物及び酸化チタンの複合物は、酸化チタンを光触媒
として四価金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物と組み
合わせることにより、高い触媒活性を示すものである。
【０００９】リン酸塩を形成する四価金属としては、例
えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、スズなどが挙
げられ、リン酸としては、例えばオルトリン酸、メタリ
ン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸などが挙げられ
る。水酸化物を形成する二価金属としては、例えば銅、
亜鉛、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルなどが挙げら
れる。これらは１種又は２種以上併用して用いることが
できる。四価金属のリン酸塩、二価金属の水酸化物、酸
化チタンの使用比率は、例えば、四価金属のリン酸塩と
二価金属の水酸化物の比を金属原子比（二価金属／四価
金属）で０．１〜１０の範囲、酸化チタンを四価金属の
リン酸塩と二価金属の水酸化物の合計１００重量部に対
して、１〜１０００重量部の範囲とするのが適当であ
る。
えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、スズなどが挙
げられ、リン酸としては、例えばオルトリン酸、メタリ
ン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸などが挙げられ
る。水酸化物を形成する二価金属としては、例えば銅、
亜鉛、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルなどが挙げら
れる。これらは１種又は２種以上併用して用いることが
できる。四価金属のリン酸塩、二価金属の水酸化物、酸
化チタンの使用比率は、例えば、四価金属のリン酸塩と
二価金属の水酸化物の比を金属原子比（二価金属／四価
金属）で０．１〜１０の範囲、酸化チタンを四価金属の
リン酸塩と二価金属の水酸化物の合計１００重量部に対
して、１〜１０００重量部の範囲とするのが適当であ
る。
【００１０】ヒドラジド化合物としては、例えばラウリ
ル酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラ
ジド、アセトヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、ｐ
−ヒドロキシ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジ
ド、３−ヒドロキシ−２−ナフトエ酸ヒドラジドなどの
モノヒドラジド化合物；シュウ酸ジヒドラジド、シュウ
酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒ
ドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒ
ドラジド、セパシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒド
ラジド、フマル酸ジヒドラジド、シュウジグリコール酸
ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラ
ジドなどの２塩基酸ジヒドラジド化合物；ニトリロトリ
酢酸トリヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、１，
２，４−ベンゼントリヒドラジド、エチレンジアミンテ
トラ酢酸テトラヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジド
などのポリヒドラジド化合物などが挙げられる。これら
は１種又は２種以上併用して用いることができる。
ル酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラ
ジド、アセトヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、ｐ
−ヒドロキシ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジ
ド、３−ヒドロキシ−２−ナフトエ酸ヒドラジドなどの
モノヒドラジド化合物；シュウ酸ジヒドラジド、シュウ
酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒ
ドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒ
ドラジド、セパシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒド
ラジド、フマル酸ジヒドラジド、シュウジグリコール酸
ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラ
ジドなどの２塩基酸ジヒドラジド化合物；ニトリロトリ
酢酸トリヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、１，
２，４−ベンゼントリヒドラジド、エチレンジアミンテ
トラ酢酸テトラヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジド
などのポリヒドラジド化合物などが挙げられる。これら
は１種又は２種以上併用して用いることができる。
【００１１】上記吸着剤は、単独でも併用しても良い
が、その含有量は合計でスラリー状分散液中に０．１〜
１０重量％、好ましくは０．５〜３．０重量％の範囲が
好適である。
が、その含有量は合計でスラリー状分散液中に０．１〜
１０重量％、好ましくは０．５〜３．０重量％の範囲が
好適である。
【００１２】本発明に使用される天然鉱石の微粒子は、
通常、天然鉱石を約１０μｍ以下に粉砕したものであ
り、マイナスイオン効果を奏するものである。該天然鉱
石の中でも、トルマリンを含む微粉末（電気石粉）は、
人体に対しマイナスイオン効果を奏することが知られて
おり、酸化化合物の形態を有し、三方又は六方の異極反
面像族に属し、この異極像は上下非対象で、代表的な組
成構成はＦｅ２Ｏ３（３．０重量％）、ＣａＯ（０．２
重量％）、Ｎａ２Ｏ（０．５重量％）、Ｋ２Ｏ（０．１
重量％）、ＳｉＯ２（３８．５重量％）、Ａｌ２Ｏ
３（３５．９重量％）、Ｂ２Ｏ３（８．１重量％）、残
部が不純物（例えば、リチウム等の微量元素）である。
通常、天然鉱石を約１０μｍ以下に粉砕したものであ
り、マイナスイオン効果を奏するものである。該天然鉱
石の中でも、トルマリンを含む微粉末（電気石粉）は、
人体に対しマイナスイオン効果を奏することが知られて
おり、酸化化合物の形態を有し、三方又は六方の異極反
面像族に属し、この異極像は上下非対象で、代表的な組
成構成はＦｅ２Ｏ３（３．０重量％）、ＣａＯ（０．２
重量％）、Ｎａ２Ｏ（０．５重量％）、Ｋ２Ｏ（０．１
重量％）、ＳｉＯ２（３８．５重量％）、Ａｌ２Ｏ
３（３５．９重量％）、Ｂ２Ｏ３（８．１重量％）、残
部が不純物（例えば、リチウム等の微量元素）である。
【００１３】その他の天然鉱石としては、たとえば医王
石、貴陽石、ホルンヘルス、黒曜石、麦飯石、貴幸石、
竜王石、光明石、ラジウムなどが挙げられ、これらの鉱
石の主要構成鉱物は、石英、クリストバライト、斜長石
カオリン、モンモリナイト、斜長石、カリ長石、カオリ
ン等である。
石、貴陽石、ホルンヘルス、黒曜石、麦飯石、貴幸石、
竜王石、光明石、ラジウムなどが挙げられ、これらの鉱
石の主要構成鉱物は、石英、クリストバライト、斜長石
カオリン、モンモリナイト、斜長石、カリ長石、カオリ
ン等である。
【００１４】上記天然鉱石の微粉末の含有量は、スラリ
ー状分散液中に０．１〜３０重量％、好ましくは０．５
〜５．０重量％の範囲が好適である。
ー状分散液中に０．１〜３０重量％、好ましくは０．５
〜５．０重量％の範囲が好適である。
【００１５】本発明に使用される光触媒活性を有する無
機酸化物は、バンド・ギャップを有する半導体粒子であ
り、その強い酸化能力により抗菌・消臭機能を発揮する
ものであり、アンモニア臭だけでなく硫化水素臭などの
除去効果もある。該無機酸化物として、具体的には、例
えばＴｉＯ２、ＲｕＯ２、ＣｏＯ、Ｃｅ２Ｏ３、Ｃｒ ２
Ｏ３、Ｒｈ２Ｏ３、Ｖ２Ｏ５、ＺｎＯなどが挙げられ、
特に安全性、経済性の点からＴｉＯ２、ＺｎＯが好適で
ある。
機酸化物は、バンド・ギャップを有する半導体粒子であ
り、その強い酸化能力により抗菌・消臭機能を発揮する
ものであり、アンモニア臭だけでなく硫化水素臭などの
除去効果もある。該無機酸化物として、具体的には、例
えばＴｉＯ２、ＲｕＯ２、ＣｏＯ、Ｃｅ２Ｏ３、Ｃｒ ２
Ｏ３、Ｒｈ２Ｏ３、Ｖ２Ｏ５、ＺｎＯなどが挙げられ、
特に安全性、経済性の点からＴｉＯ２、ＺｎＯが好適で
ある。
【００１６】上記無機酸化物の含有量は、スラリー状分
散液中に０．１〜１０重量％、好ましくは０．１〜１．
０重量％の範囲が好適である。
散液中に０．１〜１０重量％、好ましくは０．１〜１．
０重量％の範囲が好適である。
【００１７】本発明のスラリー状分散液は、上記吸着剤
成分及び天然鉱石の微粒子、さらに無機酸化物を、分散
剤の存在下で水性媒体に分散させることによって得られ
る。
成分及び天然鉱石の微粒子、さらに無機酸化物を、分散
剤の存在下で水性媒体に分散させることによって得られ
る。
【００１８】分散剤としては、例えばポリスチレンスル
ホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸塩、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの
水溶性高分子が使用でき、特にポリカルボン酸のナトリ
ウム塩もしくはアンモニウム塩が好適である。
ホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸塩、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの
水溶性高分子が使用でき、特にポリカルボン酸のナトリ
ウム塩もしくはアンモニウム塩が好適である。
【００１９】該分散剤の使用量は、スラリー状分散液中
に０．１〜５重量％、好ましくは０．５〜３．０重量％
の範囲が好適である。
に０．１〜５重量％、好ましくは０．５〜３．０重量％
の範囲が好適である。
【００２０】水性媒体としては、水、水と水溶性有機溶
剤との混合物が使用でき、水溶性有機溶剤としては、例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、エチレングリコール、ジエチ
オレングリコール、これらの酢酸エステル或いは低級ア
ルコールエーテル、ジオキサン、ピロリドン、ジメチル
ホルムアミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
が挙げられる。本発明ではＶＯＣを考慮し、水性媒体と
して水単独で使用することが望ましい。
剤との混合物が使用でき、水溶性有機溶剤としては、例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、エチレングリコール、ジエチ
オレングリコール、これらの酢酸エステル或いは低級ア
ルコールエーテル、ジオキサン、ピロリドン、ジメチル
ホルムアミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
が挙げられる。本発明ではＶＯＣを考慮し、水性媒体と
して水単独で使用することが望ましい。
【００２１】スラリー状分散液の固形分は、通常、０．
１〜３０．０重量％、好ましくは０．１〜５．０重量％
であることが好適である。
１〜３０．０重量％、好ましくは０．１〜５．０重量％
であることが好適である。
【００２２】上記各成分の水性媒体中への分散方法とし
ては、例えば ディスパーによるカウレス分散やガラス
ビーズによるサンドミル分散などがが挙げられる。
ては、例えば ディスパーによるカウレス分散やガラス
ビーズによるサンドミル分散などがが挙げられる。
【００２３】本発明のスラリー状分散液には、さらに必
要に応じて界面活性剤、防腐剤、防藻剤、防黴剤、消泡
剤、増粘剤、香料などを添加してもよい。
要に応じて界面活性剤、防腐剤、防藻剤、防黴剤、消泡
剤、増粘剤、香料などを添加してもよい。
【００２４】上記の通り得られた本発明のスラリー状分
散液を、建築物内部の合成木材面、壁紙面、もしくはこ
れら以外の各種内装仕上げ材面上に、さらにこれら表面
に形成された塗膜面上に塗布又は噴霧して、室内空間の
居住性を向上させることができる。
散液を、建築物内部の合成木材面、壁紙面、もしくはこ
れら以外の各種内装仕上げ材面上に、さらにこれら表面
に形成された塗膜面上に塗布又は噴霧して、室内空間の
居住性を向上させることができる。
【００２５】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、「部」及び「％」はそれぞれ「重量部」及び
「重量％」を示す。
る。尚、「部」及び「％」はそれぞれ「重量部」及び
「重量％」を示す。
【００２６】実施例及び比較例
表１に示す組成配合で、各成分を容器に配合し、ディス
パー攪拌で分散して、各スラリー状分散液を作成した。
また比較例３として、単なる水を用いた。表１中の（注
１）〜（注６）は、下記の通りである。次いで得られた
各スラリー状分散液を下記試験に供した。結果を表２に
示す。
パー攪拌で分散して、各スラリー状分散液を作成した。
また比較例３として、単なる水を用いた。表１中の（注
１）〜（注６）は、下記の通りである。次いで得られた
各スラリー状分散液を下記試験に供した。結果を表２に
示す。
【００２７】（注１）「セブントールＮ−ＦＰ３５」：
武田薬品工業社製、吸着剤、四価金属のリン酸塩と二価
金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物 （注２）「ＫフレッシュＺＡ」：テイカ社製、吸着剤、
層状リン酸塩ポリアミン層間化合物 （注３）「ケムキャッチＨ６０００ＨＳ」：大塚化学社
製、吸着剤、ヒドラジド化合物 （注４）「ＡＭＴ−６００」：テイカ社製、光触媒用酸
化チタン （注５）「Ｉｏｎｉｚｅｄ Ｃｅｒａ ＨＧ」：エネック
ス社製、トルマリンを含む天然鉱石の微粒子 （注６）「ノプコサントＫ」：サンノプコ社製、分散
剤、ポリカルボン酸ナトリウム塩
武田薬品工業社製、吸着剤、四価金属のリン酸塩と二価
金属の水酸化物及び酸化チタンの複合物 （注２）「ＫフレッシュＺＡ」：テイカ社製、吸着剤、
層状リン酸塩ポリアミン層間化合物 （注３）「ケムキャッチＨ６０００ＨＳ」：大塚化学社
製、吸着剤、ヒドラジド化合物 （注４）「ＡＭＴ−６００」：テイカ社製、光触媒用酸
化チタン （注５）「Ｉｏｎｉｚｅｄ Ｃｅｒａ ＨＧ」：エネック
ス社製、トルマリンを含む天然鉱石の微粒子 （注６）「ノプコサントＫ」：サンノプコ社製、分散
剤、ポリカルボン酸ナトリウム塩
【００２８】
【表１】
【００２９】試験方法
（＊１）消臭性：上記実施例及び比較例のスラリー状分
散液を５ｃｍ2の壁紙に霧吹きにて２〜３回噴霧し、２
４時間乾燥させたものを試験片とした。
散液を５ｃｍ2の壁紙に霧吹きにて２〜３回噴霧し、２
４時間乾燥させたものを試験片とした。
【００３０】各試験片を１リットルのガラス容器に入
れ、１００ｐｐｍ濃度の各ガスを注入後に密封し、２４
時間後に各ガスの濃度を測定し、その残存率を調べた。
濃度の測定は２０℃で検知管法にて行った。評価基準は
下記の通りである。 ○：残存率１％未満 △：残存率１〜２５％ ×：残存率２５％以上
れ、１００ｐｐｍ濃度の各ガスを注入後に密封し、２４
時間後に各ガスの濃度を測定し、その残存率を調べた。
濃度の測定は２０℃で検知管法にて行った。評価基準は
下記の通りである。 ○：残存率１％未満 △：残存率１〜２５％ ×：残存率２５％以上
【００３１】（＊２）抗菌性：上記（＊１）と同様にし
て作成した試験片に、調製した菌液を０．５ｍｌを滴下
し、その上にポリエチレンフィルムを被せ、３３℃で２
４時間培養後、光照射を２４時間行なった後、９ｍｌの
滅菌水で洗出し、その水溶液中の生菌数を寒天培地で調
べた。評価基準は下記の通りである。 ○：全く菌の発生なし △：菌数１００未満 ×：菌数１００以上
て作成した試験片に、調製した菌液を０．５ｍｌを滴下
し、その上にポリエチレンフィルムを被せ、３３℃で２
４時間培養後、光照射を２４時間行なった後、９ｍｌの
滅菌水で洗出し、その水溶液中の生菌数を寒天培地で調
べた。評価基準は下記の通りである。 ○：全く菌の発生なし △：菌数１００未満 ×：菌数１００以上
【００３２】（＊３）マイナスイオン発生量：上記（＊
１）と同様にして作成した試験片について、神戸電波社
製のイオン数測定器を用いて測定した。
１）と同様にして作成した試験片について、神戸電波社
製のイオン数測定器を用いて測定した。
【００３３】
【発明の効果】本発明のスラリー状分散液を用いて、建
築物内部の床、壁面、天井、家具などに使用される合板
やビニル壁紙などの内装仕上げ材面に塗布又は噴霧する
ことで、これらから揮散するホルムアルデヒド、揮発性
有機溶剤（ＶＯＣ）、可塑剤類等の有害物質を吸着また
は分解し、またアンモニアやメルカプタン等の生活不快
臭の消臭、大腸菌や黄色ブドウ球菌等の人体に有害なば
い菌に対する抗菌性の付与、さらにマイナスイオン効果
により室内空間を快適にすることができる。
築物内部の床、壁面、天井、家具などに使用される合板
やビニル壁紙などの内装仕上げ材面に塗布又は噴霧する
ことで、これらから揮散するホルムアルデヒド、揮発性
有機溶剤（ＶＯＣ）、可塑剤類等の有害物質を吸着また
は分解し、またアンモニアやメルカプタン等の生活不快
臭の消臭、大腸菌や黄色ブドウ球菌等の人体に有害なば
い菌に対する抗菌性の付与、さらにマイナスイオン効果
により室内空間を快適にすることができる。
【００３４】
【表２】
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Ｆターム(参考） 4J038 BA091 CE021 CG051 CG061
DK011 HA216 HA406 HA416
HA506 JB04 JB05 JB17
KA08 MA08 MA10 NA27 PA06
PB05 PC06 PC08
Claims (5)
- 【請求項１】層状リン酸塩ポリアミン層間化合物、四価
金属のリン酸塩と二価金属の水酸化物及び酸化チタンの
複合物、及びヒドラジド化合物の中から選ばれる少なく
とも１種の吸着剤と、天然鉱石の微粒子を、分散剤の存
在下で水性媒体に分散してなる居住性向上スラリー状分
散液。 - 【請求項２】天然鉱石が、トルマリンを含むものである
請求項１記載の居住性向上スラリー状分散液。 - 【請求項３】分散剤が、ポリカルボン酸のナトリウム塩
もしくはアンモニウム塩である請求項１記載の居住性向
上スラリー状分散液。 - 【請求項４】さらに光触媒活性を有する無機酸化物を分
散してなる請求項１記載の居住性向上スラリー状分散
液。 - 【請求項５】請求項１ないし４のいずれか１項記載の居
住性向上スラリー状分散液を、建築物内部の合成木材
面、壁紙面、もしくはこれらの以外の内装仕上げ材面上
に、塗布又は噴霧してなる居住性の向上方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002051013A JP2003246967A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 居住性向上スラリー状分散液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002051013A JP2003246967A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 居住性向上スラリー状分散液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003246967A true JP2003246967A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28663099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002051013A Pending JP2003246967A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 居住性向上スラリー状分散液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003246967A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070200A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Sk Kaken Co Ltd | 内装用塗料組成物 |
| CN110510980A (zh) * | 2019-08-24 | 2019-11-29 | 安徽宜邦生物质科技有限公司 | 一种释放负氧离子杀菌除甲醛的装饰浆料及其制备方法 |
| JP2020131088A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社豊田自動織機 | アンモニア除去剤、アンモニア除去方法及びアンモニア除去システム |
-
2002
- 2002-02-27 JP JP2002051013A patent/JP2003246967A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070200A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Sk Kaken Co Ltd | 内装用塗料組成物 |
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| CN110510980A (zh) * | 2019-08-24 | 2019-11-29 | 安徽宜邦生物质科技有限公司 | 一种释放负氧离子杀菌除甲醛的装饰浆料及其制备方法 |
| CN110510980B (zh) * | 2019-08-24 | 2021-09-03 | 安徽润邦环保科技有限公司 | 一种释放负氧离子杀菌除甲醛的装饰浆料及其制备方法 |
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