JP2003246744A - ナンテンジツ成分含有液剤 - Google Patents

ナンテンジツ成分含有液剤

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JP2003246744A
JP2003246744A JP2002047495A JP2002047495A JP2003246744A JP 2003246744 A JP2003246744 A JP 2003246744A JP 2002047495 A JP2002047495 A JP 2002047495A JP 2002047495 A JP2002047495 A JP 2002047495A JP 2003246744 A JP2003246744 A JP 2003246744A
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Koichi Ito
伊藤  公一
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NIPPON TENGANYAKU KENKYUSHO KK
Nitten Pharmaceutical Co Ltd
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NIPPON TENGANYAKU KENKYUSHO KK
Nitten Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナンテンジツ成分の水への溶解度が高く、さ
らには長期間保存した場合においても、沈殿、浮遊物生
成などの外観劣化が生じない安定した効能のナンテンジ
ツ成分含有液剤を調製すること。 【構成】 ナンテンジツ成分に対する機能付与剤とし
て、ポリビニルピロリドン、非イオン系界面活性剤の中
から選択される、1種又は2種以上を含有することを特
徴とするナンテンジツ成分含有液剤。機能付与剤とし
て、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及び
/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリビニルピ
ロリドンとを併用することで溶解性を高め、さらにフィ
ルターを用いてろ過、または糖アルコールを添加するこ
とで安定性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナンテンジツ成分を
溶解含有する液剤に関する。以下、本明細書において
は、液剤として液状鎮咳去痰剤を主として例にとり説明
を行うが、本発明は当該用途に限定されるものではな
い。例えば、液状であれば、胃腸薬、風邪薬等、その他
各種液剤に適用可能である。なお、鎮咳去痰剤とは、鎮
咳去痰の目的に用いるために調製された内服用薬剤のこ
とである。
【0002】
【従来の技術】従来、ナンテンジツ成分を含有する液剤
がいくつか市販されている。特に鎮咳去痰剤に関してい
えば、服用のしやすさなどから、シロップ剤等の液剤が
多く研究されつつある。
【0003】通常、ナンテンジツ成分含有液剤を製造す
る際には、汎用のナンテンジツエキス、例えば軟エキ
ス、流エキス、乾燥エキス、チンキ等を水に溶解させて
調製する。
【0004】しかし、ナンテンジツエキスの水への溶解
度は十分ではなく、製剤中のナンテンジツ成分の濃度を
より高めることが求められている。濃度を高めることに
よって、定量投与器等に充填して少量投与することも可
能となるからである。また、長期間の保存により沈殿、
懸濁又は浮遊物生成などの外観劣化が生じやすく、溶解
性及び安定性に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ナンテンジ
ツ成分の水への溶解度が高く、さらには長期間保存した
場合においても、沈殿、浮遊物生成などの外観劣化が生
じない安定した効能のナンテンジツ成分含有液剤を調製
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0007】本発明のナンテンジツ成分含有液剤は、ナ
ンテンジツ成分を溶解含有する液剤において、ナンテン
ジツ成分に対する機能付与剤として、ポリビニルピロリ
ドン、非イオン系界面活性剤の中から選択される、1種
又は2種以上を含有することを特徴とする。後述の実施
例で示す如く、特定の機能付与剤を使用することで、ナ
ンテンジツ成分の水への溶解性、安定性、保存性等が良
好となる。
【0008】上記構成において、非イオン系界面活性剤
としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エス
テル及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を好適
に使用することができる。また、機能付与剤として、ポ
リオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル及び/又
はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリビニルピロリ
ドンとを併用すると、特に効果が顕著となる。
【0009】上記におけるポリオキシアルキレンソルビ
タン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油とポリビニルピロリドンの各濃度は、それぞれ
約1〜10%の範囲が、十分に効果を奏しうる範囲であ
る。
【0010】また、上記構成において、さらに機能付与
剤として3〜6価の糖アルコールを添加しても、同じく
ナンテンジツ成分含有液剤の保存性が向上する。この際
の糖アルコールの濃度としては、約10〜15%が至適
濃度である。また、糖アルコールとしては、ソルビトー
ルを好適に使用可能である。
【0011】上記構成において、ナンテンジツ成分含有
液剤がポアサイズ約0.1〜0.3μmのフィルターを
用いてろ過されることが望ましい。フィルターろ過する
ことにより、外観劣化の発生が著しく低下し、安定性が
向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、詳細に説明を行う。なお、本明細書において、配合
量を表す「%」等は、特に断らない限り質量単位とす
る。
【0013】本発明のナンテンジツ成分含有液剤は、ナ
ンテンジツ成分に対する機能付与剤を含有するものであ
る。ナンテンジツ成分とは、生薬の一種であって、鎮咳
去痰剤等の有効成分として公知のものである。上述の如
く、軟エキス、流エキス、乾燥エキス、チンキ等の形態
で市販されている。
【0014】また、機能付与剤とは、薬効成分(本発明
においてはナンテンジツ成分)に、調剤、保存時におけ
る機能性、即ち溶解性、安定性、保存性等の機能を与え
うるものをいう。
【0015】そして、機能付与剤が、ポリビニルピロリ
ドン、非イオン系界面活性剤の中から、一種又は二種以
上選択されることを特徴とするものである。
【0016】上記非イオン系界面活性剤としては、ポリ
エチレングリコール、アルキレンオキシド、グリセリ
ン、ソルビタン、ジエタノールアミン等の親水基原料
と、高級アルコール、チオアルコール、アルキルフェノ
ール、ポリプロピレングリコール、高級脂肪酸、高級ア
ミン、高級脂肪酸アミド、油脂等の疎水基原料が結合し
てなるものが例示でき、それらのなかから単独もしくは
2種以上選択して使用可能である。
【0017】特に、後述の実施例で示す如く、ポリオキ
シアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油を好適に使用することができる。そ
して、上記非イオン系界面活性剤は、ポリビニルピロリ
ドンと併用することで、特に溶解度上昇効果が顕著とな
る。
【0018】なお、ポリオキシアルキレンソルビタン脂
肪酸エステルとしては、通常、ポリオキシエチレンソル
ビタン(エチレン付加数5〜25、望ましくは16〜2
2)と炭素数12〜18の高級脂肪酸とのエステルが好
適に使用できる。具体例としては、ポリソルベート21
(モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、P
EG−20ソルビタンココエート(ポリオキシエチレン
ヤシ油脂肪酸ソルビタン)、ポリソルベート40(モノ
パルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、ステア
リン酸PEG−6ソルビタン(モノステアリン酸ポリオ
キシエチレンソルビタン)、ポリソルベート60(モノ
ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、ポリソ
ルベート65(トリステアリン酸ポリオキシエチレンソ
ルビタン)、オレイン酸PEG−6ソルビタン(モノオ
レイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、ポリソルベ
ート80(モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン)、ポリソルベート85(トリオレイン酸ポリオキシ
エチレンソルビタン)、などが例示できる。特に、モノ
オレイン酸エステルを使用することが望ましい。
【0019】ここで、非イオン系界面活性剤とポリビニ
ルピロリドンの濃度としては、それぞれ約1〜10%、
望ましくはそれぞれ約3〜7%、さらに望ましくはそれ
ぞれ約5%前後の範囲が、十分に効果を奏しうる範囲で
ある。濃度が低すぎると、ナンテンジツ成分の溶解度上
昇効果が小さい。逆に濃度を高くしても、粘性が上昇す
るだけで溶解度上昇は期待できない。
【0020】上記機能付与剤の使用により、ナンテンジ
ツ成分の水への溶解度を向上することが可能となる。言
い換えれば、溶液中のナンテンジツ成分の濃度を機能付
与剤無添加の場合に比して、高めることができる。その
ため、製剤化したとき、少量の液剤の使用で鎮咳去痰効
果等の薬効が発揮できるという利点を有する。
【0021】そして、機能付与剤としてさらに、3〜6
価の糖アルコールを含有してもよい。3〜6価の糖アル
コールを含有することで、ナンテンジツ成分含有液剤の
保存性が向上する。この際の糖アルコールの濃度として
は、約0.1〜30%、望ましくは、約5〜20%、さ
らに望ましくは約10〜15%とする。濃度が高すぎて
も低すぎても保存性向上効果が小さい。
【0022】上記糖アルコールとしては、グリセリン
(3価)、エリスリトール(4価)、トレイトール(4
価)、アラビトール(5価)、リビトール(5価)、キ
シリトール(5価)、ソルビトール(6価)、マンニト
ール(6価)、ズルシトール(6価)、イノシトール
(6価)等が例示できる。特に、後述の実施例で示す如
く、ソルビトールを使用すると、低温域(5℃前後)か
ら高温域(60℃前後)にわたり、保存性がより良好と
なる。
【0023】なお、糖アルコールを添加するとナンテン
ジツ成分の溶解性もより向上し、さらに風味も良好とな
るため服用しやすくなるという効果を奏する。
【0024】さらに、ナンテンジツ成分含有液剤の保存
性を向上させるために、上記ナンテンジツ成分含有液剤
を、ポアサイズ約0.1〜0.3μm、望ましくは約
0.2〜0.25μm、さらに望ましくは約0.22μ
m前後のフィルターを用いてろ過するとよい。フィルタ
ーろ過することにより、外観劣化の発生が著しく低下す
る。
【0025】これは、ナンテンジツ成分含有液剤を調製
する際に使用するナンテンジツエキスに含まれるなんら
かの成分がフィルターろ過により取り除かれるためであ
ると推定される。即ち、凝集等に関与する成分が水溶液
中から取り除かれ、沈殿等の外観劣化の発生が抑えられ
るものと思われる。
【0026】そして、当該ナンテンジツ成分含有液剤
は、液状鎮咳去痰剤として有効利用できる。液状鎮咳去
痰剤とする際のナンテンジツ成分の配合量は、一般用医
薬品製造承認基準に従って最適な濃度を決定することが
できる。
【0027】なお、本発明の液剤には、溶解安定性に影
響を与えない限り、必要に応じてキキョウ、カンゾウ、
セネガ、キョウニン、ニンジン、イカリソウ、オウギ、
ゴオウ、オウセイ、ゴミシ、オンジ、ガラナ、クコシ、
ケイヒ、ジオウ、トウキ、タイソウ、マオウ、ハンゲ、
シャゼンソウ、トコン、オウヒ、ゲンジン、ボタンピ、
ハッカ、バクモンドウ、シャクヤク、バイモ、ショウキ
ョウ、サイシン、ウイキョウ、チョウジ、ブクリョウ、
チンピ、ソヨウ、ソウハクヒ、オウゴン、セキサン、シ
ャゼンシ、アセンヤク、シャジン、カロニン、チクセツ
ニンジン、シオン、ジャコウなどの生薬の抽出物、塩酸
アロクラミド、塩酸クロペラスチン、クエン酸ペントキ
シベリン(クエン酸カルベタペンタン)、クエン酸チペ
ピジン、ジブナートナトリウム、臭化水素酸デキストロ
メトルファン、デキストロメトルファンフェノールフタ
リン塩、ヒベンズ酸チペピジン、フェンジゾ酸クロペラ
スチン、りん酸コデイン、りん酸ジヒドロコデイン、塩
酸ノスカピン、ノスカピン等の鎮咳剤、塩酸トリメトキ
ノール、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸メトキ
シフェナミン、dl−塩酸メチルエフェドリン、l−塩
酸メチルエフェドリン等の交感神経興奮薬、アミノフィ
リン、ジプロフィリン、テオフィリン、プロキシフィリ
ン、安息香酸ナトリウムカフェイン、カフェイン、無水
カフェイン等の中枢神経興奮薬、塩化アンモニウム、l
−メントール、アンモニア・ウイキョウ精、グアヤコー
ルスルホン酸カリウム、グアイフェネシン、クレゾール
スルホン酸カリウム等の去痰剤、塩化リゾチーム、塩酸
エチルシステイン、塩酸メチルシステイン等の消炎酵
素、塩酸イソペンジル、塩酸イプロヘプチン、塩酸ジフ
ェテロール、塩酸ジフェニルピラリン、塩酸ジフェンヒ
ドラミン、塩酸トリプロリジン、塩酸トリペレナミン、
塩酸トンジルアミン、塩酸フェネタジン、塩酸プロメタ
ジン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、ジフェニルジス
ルホン酸カルビノキサミン、酒石酸アリメマジン、タン
ニン酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸フェネタジン、
テオクル酸ジフェニルピラリン、プロメタジンメチレン
サリチル酸塩、マレイン酸カルビノキサミン、dl−マ
レイン酸クロルフェニラミン、d−マレイン酸クロルフ
ェニラミン、りん酸ジフェテロール等の抗ヒスタミン、
アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬、硝酸チアミン、
りん酸リボフラミンナトリウム、塩酸ピリドキシン、シ
アノコバラミンやニコチン酸アミドなどのビタミン類を
はじめとする生理活性成分を配合することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を完成するに至った実験例、及
び本発明の効果を確認するために行った実施例について
説明を行う。
【0029】A.ナンテンジツ成分の可溶化についての
検討 以下、本実施例においては、ナンテンジツ成分として、
ナンテンジツ(南天実)乾燥エキス(以下、「DNE」
と記す。)を用いて評価を行った。そして、DNEの可
溶化については、エキスに含まれる総アルカロイドであ
る、o−メチルドメスチシン(以下、「OMD」と記
す。)を定量の指標とした。
【0030】なお、試薬は、下記に列挙したものを用い
た。
【0031】ナンテンジツ乾燥エキス Lot 0I149 ア
ルプス薬品工業社製 ポリソルベート80(以下、「P80」と記す。)(ポ
リオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(以下、「HCO
60」と記す。) ポリビニルピロリドンK−25(以下、「PVP」と記
す。) キシリトール <試験例1>ポリソルベート80の可溶化効果 DNEを20mLガラス容器3個に0.5gずつとり、
10%P80溶液を1mL、3mL、5mL加え、さら
に水を加えてそれぞれ全量10mLとすることにより、
P80の1%溶液、3%溶液、5%溶液を調製した。硬
く蓋をして、約80℃の水浴中で振り混ぜながら10分
間加熱溶解した後、冷後前ろ過フィルター(ザルトリウ
ス)でろ過し、さらに0.22μmメンブランフィルタ
ー(ミリポア)でろ過した。
【0032】上記各溶液をクロマトグラフィーにより分
析するために、溶液2mLを正確にとり、メタノールを
加えて正確にそれぞれ50mLとした。No.7のろ紙
を用いてろ過した後、ろ液5mLを正確にとり、メタノ
ールを加えて正確に50mLとし試料溶液とした。
【0033】ここで対照として、DNE0.5gを20
mLガラス容器にとり、水10mLを加えて、以降試験
例1と同様に操作した溶液を調製した。
【0034】また、原末についても下記の如く試料溶液
を調製した。DNE500mgを精密に量り、50mL
のメスフラスコに入れる。水5mLに懸濁し、メタノー
ル40mLを加えて20分間超音波抽出した後、メタノ
ールを加えて正確に50mLとする。No.7のろ紙を
用いてろ過した後、ろ液1mLを正確にとり、メタノー
ルで正確に50mLとし試料溶液とする。
【0035】上記で調製した試料溶液を、島津製アイソ
クラティックシステムLC10Aを用いて、次に示す条
件で液体クロマトグラフ法により分析した。
【0036】<液体クロマトグラフの操作条件> 検出器:測定波長220nm カラム:YMC Pack ODS A−302 カラム温度:30℃ 移動相:0.03M重炭酸アンモニウム溶液/アセトニ
トリル(1:1) 流量:1.0mL/min 圧力:76kgf 注入量:10μL 結果を図1に示す。
【0037】OMDの回収率は、原末を100%とした
場合、水(対照)で74.5%であった。一方、P80を
添加すると1%で86.4%、3%で91.7%、5%
で89.7%となった。このことからP80を添加する
とOMDの回収率は上昇するが、3%以上でプラトーと
なる傾向であった。また、完全な回収は認められなかっ
た。
【0038】よって、ポリソルベート80は、3%以上
でナンテンジツ乾燥エキスの可溶化に有効であることが
わかった。
【0039】<試験例2>PVPの可溶化効果 上記試験例1のP80溶液をPVPに変更する以外は、
試験例1と同一条件として、PVPの1%溶液、3%溶
液、5%溶液を調製し、同様に液体クロマトグラフ法に
よる分析を行った。結果を図2に示す。
【0040】OMDの回収率は、原末を100%とした
とき、PVP1%で90.7%、3%で93.4%、5
%で96.7%であった。このことからPVPを添加す
るとOMDの回収率は上昇し、検討した中では5%が一
番高かった。
【0041】よって、ポリビニルピロリドンK−25
は、ナンテンジツ乾燥エキスの可溶化に有効であり、至
適濃度は5%以上であることがわかる。
【0042】<試験例3>界面活性剤とPVPの併用効
果 DNEを20mLガラス容器5個に0.5gずつとり、
HCO60及びPVPを各10%含む混合溶液を、0.
1mL、1mL、3mL、5mL加え、さらに水を加え
てそれぞれ全量10mLとすることにより、HCO60
+PVPの0.1%+0.1%溶液、1%+1%溶液、
3%+3%溶液、5%+5%溶液を調製した。また、1
0%P80 5mL及び10%PVP5mLを加え、P
80+PVPの5%+5%溶液も調製した。以降、試験
例1と同様に処理し、液体クロマトグラフ法による分析
を行った。結果を図3に示す。
【0043】OMDの回収率は、原末を100%とした
とき、界面活性剤がHCO60の場合0.1%+0.1
%で88.1%、1%+1%90.8%、3%+3%で
97.2%、5%+5%で93.9%であった。界面活
性剤がP80の場合、5%+5%で99.8%であっ
た。HCO60の場合、3%+3%までは併用効果が認
められるが、5%+5%では回収率は低下した。一方P
80の場合、5%+5%でほぼ完全に回収され、HCO
60より可溶化に優れる結果となった。
【0044】よって、界面活性剤とポリビニルピロリド
ンK−25の併用では、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油よりもポリソルベート80のほうが効果が高く、各5
%の併用ではほぼ完全にo−メチルドメスチシンが回収
されることがわかった。
【0045】<試験例4>キシリトールの可溶化効果 上記試験例1のP80溶液を100%キシリトールに変
更する以外は、試験例1と同一条件として、キシリトー
ルの10%溶液、30%溶液、50%溶液を調製し、同
様に液体クロマトグラフ法による分析を行った。結果を
図4に示す。
【0046】OMDの回収率は、原末を100%とした
とき10%で78%、30%で80.8%、50%で8
1.6%であった。このことから、可溶化効果が全くな
いわけではないが上記界面活性剤やPVPと比べてナン
テンジツ乾燥エキスの可溶化に対して効果が小さいこと
が明らかとなった。
【0047】<試験例5>高濃度DNEの可溶化 DNE1g、2g及び3gをそれぞれ20mLガラス容
器にとり、HCO60とPVP各10%含む混合溶液1
0mLを加え、試験例1と同様に操作して、DNE10
%溶液、20%溶液、30%溶液を調製した。
【0048】そして、上記各溶液をクロマトグラフィー
により分析するために下記の如く試料を調製した。
【0049】10%溶液については、溶液1mLを正確
にとり、メタノールを加えて正確に50mLとした。N
o.7のろ紙を用いてろ過した後、ろ液5mLを正確に
とり、メタノールを加えて正確に50mLとし試料溶液
とした。
【0050】20%溶液については、溶液1mLを正確
にとり、メタノールを加えて正確に100mLとした。
No.7のろ紙を用いてろ過した後、ろ液5mLを正確
にとり、メタノールを加えて正確に50mLとし試料溶
液とした。
【0051】30%溶液については、溶液1mLを正確
にとり、メタノールを加えて正確に50mLとした。N
o.7のろ紙を用いてろ過した後、ろ液10mLを正確
にとり、メタノールを加えて正確に30mLとした。こ
の溶液5mLを正確にとり、メタノールを加えて正確に
50mLとし試料溶液とした。結果を図5に示す。
【0052】OMDの回収率は、原末を100%とした
とき、10%で95.1%、20%で88.2%、30
%で78.7%であった。DNEの濃度を上げるとOM
Dは溶けきれずに徐々に低下することが明らかとなっ
た。
【0053】よって、ナンテンジツ乾燥エキスは、界面
活性剤とポリビニルピロリドンK−25を用いる場合、
濃度として5%が限界と考えられた。
【0054】B.ナンテンジツ成分含有水溶液の保存安
定性の検討次に、ナンテンジツ成分含有水溶液の保存安
定性の検討、及びこれをもとにナンテンジツ乾燥エキス
を含有する鎮咳去痰剤を調製する。
【0055】なお、保存安定性の検討において使用した
薬剤を列挙する。
【0056】 生薬:ナンテンジツ乾燥エキス(アルプス薬品工業) キキョウ乾燥エキスS(アルプス薬品工業) 洋薬:臭化水素酸デキストロメトルファン(日本ロシュ) クエン酸チペピジン グアヤコールスルホン酸カリウム(米沢浜理薬品) 無水カフェイン(八代製薬) 安息香酸ナトリウムカフェイン(八代製薬) マレイン酸クロルフェニラミン(金剛化学) その他の添加剤:ポリソルベート80(花王) ポリビニルピロリドン K−25(BASF) グリセリン(花王) キシリトール(東和化成工業) ソルビトール(東和化成工業) 1−メントール(長岡実業) ユーカリ油(高砂香料) パラオキシ安息香酸エチル(和光純薬) パラオキシ安息香酸ブチル(関東化学) アスパルテーム(味の素) (1)まず、上記Aの方法に準じて調製したナンテンジツ
乾燥エキスを含有する下記組成の水溶液を5℃及び40
℃に放置し、保存安定性を検討した。
【0057】<ナンテンジツ成分含有水溶液組成1> ナンテンジツ乾燥エキス 3.7% ポリソルベート80 5% ポリビニルピロリドンK−25 5% 精製水 適量 調製したナンテンジツ乾燥エキス水溶液は黒褐色の液体
で、pHは約6であった。この液をポアサイズが0.2
2μmのメンブランフィルターでろ過したものとしない
ものの2種類に分けてガラス瓶に充填し、5℃及び40
℃に保存して液の性状を経時的に観察した。
【0058】結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】0.22μmのメンブランフィルターでろ
過したサンプルは、40℃保存では、沈殿の発生は認め
られなかったが、5℃保存では、約1ヵ月後に沈殿が発
生した。一方フィルターろ過なしでは5℃、40℃いず
れにおいても保存早期に沈殿の発生が認められ、フィル
ターろ過の重要性が認められた。しかし、さらに長期の
安定性の確保が必要と考えられた。
【0061】(2)次に、上記結果における5℃の保存性
向上のために、糖アルコールの添加効果を検討した。糖
アルコールは、グリセリン、キシリトール及びソルビト
ールを選択した。
【0062】下記表2に示す各処方の水溶液を5℃、4
0℃及び60℃に保存し、性状を観察した。
【0063】
【表2】
【0064】糖アルコール無添加処方の結果を表3に、
グリセリン処方の結果を表4に、キシリトール処方を表
5に、ソルビトール処方を表6に示す。
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】5℃保存では、グリセリン処方において添
加濃度15%で保存40日後に沈殿が認められたほか
は、いずれの糖アルコールでも沈殿は認められなかっ
た。一方、糖アルコール無添加処方では保存27日後に
沈殿が認められた。このことから、5℃では、安定化に
おいて糖アルコールの添加濃度にかかわらず、添加する
必要が考えられた。
【0070】40℃保存では、糖アルコールの添加、無
添加にかかわらず、全てのサンプルにおいて沈殿の発生
は認められなかった。
【0071】60℃保存では、糖アルコールを高濃度添
加したサンプル(25〜30%)では、保存一ヵ月前後
で、いずれの糖アルコールでも沈殿の発生が認められ
た。グリセリン、キシリトール処方では、添加量が少な
くなるにつれて沈殿の発生が遅れる傾向であった。ソル
ビトール処方10〜15%では、保存68日後も沈殿の
発生は認められなかった。一方、糖アルコール無添加処
方では、保存2ヵ月後も澄明であった。
【0072】以上から、ナンテンジツエキスを含む溶液
の安定化には、5℃〜60℃の範囲内において、ソルビ
トールの10〜15%の添加が効果的であることが分か
った。
【0073】(3)鎮咳去痰剤の調製 以上の知見をもとに、下記処方の鎮咳去痰剤を調製して
保存安定性を確認した。
【0074】<鎮咳去痰剤処方1> ナンテンジツ乾燥エキス 3.7% キキョウ乾燥エキス 1.5% 臭化水素酸デキストロメトルファン 2.2% グアヤコールスルホン酸カリウム 6.3% 安息香酸ナトリウムカフェイン 2.3% マレイン酸クロルフェニラミン 0.44% ポリソルベート80 5% ポリビニルピロリドンK−25 5% ソルビトール 10% アスパルテーム 0.5% エタノール 10% 1−メントール 0.1% ユーカリ油 0.4% パラオキシ安息香酸エチル 0.01% パラオキシ安息香酸ブチル 0.005% 精製水 適量 <鎮咳去痰剤処方2> ナンテンジツ乾燥エキス 3.7% クエン酸チペピジン 1.8% グアヤコールスルホン酸カリウム 6.3% マレイン酸クロルフェニラミン 0.44% 無水カフェイン 2.3% ポリソルベート80 5% ポリビニルピロリドンK−25 5% キシリトール 15% アスパルテーム 0.5% エタノール 10% 1−メントール 0.5% パラオキシ安息香酸エチル 0.01% パラオキシ安息香酸ブチル 0.005% 精製水 適量 各成分を加温溶解後、精製水にて全量を1000mLと
した。これをプレフィルター(ミリポア製AP25プレ
フィルター)でろ過後、さらに0.22μmメンブラン
フィルター(ミリポア製ステリベクスGV)でろ過し
た。ろ過後、10mL容量の定量経口投与器(1噴霧1
50μL)に充填し、鎮咳去痰剤を調製した。
【0075】安定性試験 上記処方の鎮咳去痰剤を1000mL調製し、室温、5
℃及び40℃に保存し外観を観察した。結果を表7に示
す。
【0076】
【表7】
【0077】いずれの処方も保存期間中、沈殿等の発生
は認められず、褐色透明の溶液を保持した。このことか
ら、いずれの製剤も長期に安定性が確保される製剤であ
ることが確認され、今回検討したナンテンジツ乾燥エキ
スの安定化は極めて効果的であったことが判明した。
【0078】
【発明の効果】本発明は、上記構成により、溶解安定性
に優れ、長期間保存した場合にも沈殿、懸濁、浮遊物生
成などの外観劣化がほとんど発生しない安定な液剤を調
製することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1におけるP80の可溶化効果を示すグ
ラフ図である。
【図2】試験例2におけるPVPの可溶化効果を示すグ
ラフ図である。
【図3】試験例3における界面活性剤とPVPの併用時
の可溶化効果を示すグラフ図である。
【図4】試験例4におけるキシリトールの可溶化効果を
示すグラフ図である。
【図5】試験例5における高濃度ナンテンジツエキスの
可溶化効果を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/00 A61P 1/00 11/10 11/10 11/14 11/14 Fターム(参考) 4C076 AA12 BB01 CC15 CC16 DD09E DD09Q DD37E DD37T DD38E DD38Q DD41 DD45R DD46T DD52T DD57 EE16E EE16Q FF11 FF15 FF36 4C088 AB63 AC04 MA05 MA17 MA52 NA02 NA03 ZA62 ZA63 ZA66

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナンテンジツ成分を溶解含有する液剤に
    おいて、ナンテンジツ成分に対する機能付与剤として、
    ポリビニルピロリドン、非イオン系界面活性剤の中から
    選択される、1種又は2種以上を含有することを特徴と
    するナンテンジツ成分含有液剤。
  2. 【請求項2】 前記非イオン系界面活性剤が、ポリオキ
    シアルキレンソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリ
    オキシエチレン硬化ヒマシ油であることを特徴とする請
    求項1記載のナンテンジツ成分含有液剤。
  3. 【請求項3】 前記機能付与剤として、ポリオキシアル
    キレンソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシ
    エチレン硬化ヒマシ油とポリビニルピロリドンとを併用
    することを特徴とする請求項2記載のナンテンジツ成分
    含有液剤。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸
    エステル及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と
    ポリビニルピロリドンの各濃度が、それぞれ約1〜10
    %であることを特徴とする請求項3記載のナンテンジツ
    成分含有液剤。
  5. 【請求項5】 機能付与剤として、さらに3〜6価の糖
    アルコールを含有することを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のナンテンジツ成分含有液剤。
  6. 【請求項6】 前記糖アルコールの濃度が約10〜15
    %であることを特徴とする請求項5記載のナンテンジツ
    成分含有液剤。
  7. 【請求項7】 前記糖アルコールがソルビトールである
    ことを特徴とする請求項5又は6記載のナンテンジツ成
    分含有液剤。
  8. 【請求項8】 さらに、ポアサイズ約0.1〜0.3μ
    mのフィルターを用いてろ過処理されてなることを特徴
    とする請求項7記載のナンテンジツ成分含有液剤。
  9. 【請求項9】 液状鎮咳去痰剤であることを特徴とする
    請求項8記載のナンテンジツ成分含有液剤。
  10. 【請求項10】 さらに、ポアサイズ約0.1〜0.3
    μmのフィルターを用いてろ過処理されてなることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載のナン
    テンジツ成分含有液剤。
  11. 【請求項11】 液状鎮咳去痰剤であることを特徴とす
    る請求項10記載のナンテンジツ成分含有液剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008540A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Noevir Co Ltd 風邪薬
JP2012036110A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Teika Seiyaku Kk 液剤
JP2012214466A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Kowa Co カフェイン含有液状組成物及び該組成物を充填したカプセル剤
JP2022048167A (ja) * 2017-03-23 2022-03-25 山本香料株式会社 香料組成物の製造方法及び除菌消臭液の製造方法

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