JP2003246293A - 船舶の抵抗低減装置 - Google Patents
船舶の抵抗低減装置Info
- Publication number
- JP2003246293A JP2003246293A JP2002045870A JP2002045870A JP2003246293A JP 2003246293 A JP2003246293 A JP 2003246293A JP 2002045870 A JP2002045870 A JP 2002045870A JP 2002045870 A JP2002045870 A JP 2002045870A JP 2003246293 A JP2003246293 A JP 2003246293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propeller
- stern
- fins
- fin
- hull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で船舶の推進効率を向上させる。
【解決手段】 船体１の船尾部２におけるプロペラ３の
前側に、翼型のフィン９を左右方向に延在するように配
置して、船尾外板２ａに支柱１０を介して取り付ける。
フィン９の配置位置は、プロペラトップよりも下側でプ
ロペラ軸心Ｏよりも上側とする。フィン９の前後方向の
配置角度は、下降流５により推力が生じるように、水平
に近い角度で前方へ上向きに傾斜させるか、又は水平と
する。フィン９で下降流５を塞き止めて整流し、遅い流
れを造ってプロペラ３の回転領域の外周部側に効率的に
流入させる。
前側に、翼型のフィン９を左右方向に延在するように配
置して、船尾外板２ａに支柱１０を介して取り付ける。
フィン９の配置位置は、プロペラトップよりも下側でプ
ロペラ軸心Ｏよりも上側とする。フィン９の前後方向の
配置角度は、下降流５により推力が生じるように、水平
に近い角度で前方へ上向きに傾斜させるか、又は水平と
する。フィン９で下降流５を塞き止めて整流し、遅い流
れを造ってプロペラ３の回転領域の外周部側に効率的に
流入させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は船尾部の船体外表面
に沿う流れを整流し船体抵抗を低減させるようにする船
舶の抵抗低減装置に関するものである。
に沿う流れを整流し船体抵抗を低減させるようにする船
舶の抵抗低減装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】船体抵抗成分は、造波抵抗と粘性抵抗に
分けられるが、大型タンカー、ばら積船、鉱石運搬船の
如き積載量を多くすることを優先した肥大船の場合に
は、粘性抵抗が大部分を占めており、船体外表面では、
粘性により水の流れが遅く、また船尾部船底に生ずる圧
力の低い部分に起因する船尾縦渦の発生などが推進効率
の低下を招いている。
分けられるが、大型タンカー、ばら積船、鉱石運搬船の
如き積載量を多くすることを優先した肥大船の場合に
は、粘性抵抗が大部分を占めており、船体外表面では、
粘性により水の流れが遅く、また船尾部船底に生ずる圧
力の低い部分に起因する船尾縦渦の発生などが推進効率
の低下を招いている。
【０００３】そのため、従来より肥大船について推進性
能を改善するための工夫、研究が重ねられ、省エネルギ
ー化に結びつける対策が講じられて来ている。
能を改善するための工夫、研究が重ねられ、省エネルギ
ー化に結びつける対策が講じられて来ている。
【０００４】図３乃至図５は、いずれも従来提案されて
いるもので、図３に示すものは、船体１の船尾部２にお
けるプロペラ３の前方の船尾外板２ａに、プロペラ軸心
Ｏの近傍に位置するように水平フィン４を左右対称に取
り付け、船尾縦渦及びプロペラサクションにより生じた
船体外表面に沿う下降流５を水平フィン４で塞き止める
ようにして整流し、船体外表面の圧力を上昇させて船体
粘性圧力抵抗を低減させるようにしたものであり、又、
図４に示すものは、船体１の船尾部２におけるプロペラ
３の前方の船尾外板２ａのプロペラトップ位置よりも高
い位置に、左右及び後方に張り出すようにアーチ型フィ
ン６を取り付け、肥大船特有の２次流れの中でアーチ型
フィン６を翼として作用させ、２次流れの強さに見合っ
たスラストを発生させるようにして、所謂２次流れエネ
ルギーを回収させるようにしたものであり、更に、図５
に示すものは、船体１の船尾部２におけるプロペラ３の
直前部の船尾管部７に、プロペラ円よりも小径とした翼
型断面形状を有するダクト８を取り付け、ダクト８の後
流の遅い流れをプロペラ３に流入させることにより推進
効率を上げ、このとき、ダクト８の抵抗を、船尾縦渦及
びプロペラサクションによる下降流５の中に翼型断面が
あることによる発生推力によってキャンセルさせるよう
にしたものである。
いるもので、図３に示すものは、船体１の船尾部２にお
けるプロペラ３の前方の船尾外板２ａに、プロペラ軸心
Ｏの近傍に位置するように水平フィン４を左右対称に取
り付け、船尾縦渦及びプロペラサクションにより生じた
船体外表面に沿う下降流５を水平フィン４で塞き止める
ようにして整流し、船体外表面の圧力を上昇させて船体
粘性圧力抵抗を低減させるようにしたものであり、又、
図４に示すものは、船体１の船尾部２におけるプロペラ
３の前方の船尾外板２ａのプロペラトップ位置よりも高
い位置に、左右及び後方に張り出すようにアーチ型フィ
ン６を取り付け、肥大船特有の２次流れの中でアーチ型
フィン６を翼として作用させ、２次流れの強さに見合っ
たスラストを発生させるようにして、所謂２次流れエネ
ルギーを回収させるようにしたものであり、更に、図５
に示すものは、船体１の船尾部２におけるプロペラ３の
直前部の船尾管部７に、プロペラ円よりも小径とした翼
型断面形状を有するダクト８を取り付け、ダクト８の後
流の遅い流れをプロペラ３に流入させることにより推進
効率を上げ、このとき、ダクト８の抵抗を、船尾縦渦及
びプロペラサクションによる下降流５の中に翼型断面が
あることによる発生推力によってキャンセルさせるよう
にしたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図３に示す
如き水平フィン４を用いた場合、水平フィン４の後流の
流れの遅い領域が狭いため、遅い流れがプロペラ３に流
入することによる推進効率向上効果が小さいという問題
があり、又、図４に示す如きアーチ型フィン６を用いた
場合、アーチ型フィン６がプロペラトップ位置よりも高
い位置にあるため、アーチ型フィン６により造られた遅
い流れがプロペラ３に流入し難いという問題があり、更
に、図５に示す如きダクト８を用いた場合、ダクト８の
構造が複雑でコスト高になると共に、ダクト８の内面に
発生するキャビーテーション浸食によるメンテナンス費
用が嵩むという問題がある。
如き水平フィン４を用いた場合、水平フィン４の後流の
流れの遅い領域が狭いため、遅い流れがプロペラ３に流
入することによる推進効率向上効果が小さいという問題
があり、又、図４に示す如きアーチ型フィン６を用いた
場合、アーチ型フィン６がプロペラトップ位置よりも高
い位置にあるため、アーチ型フィン６により造られた遅
い流れがプロペラ３に流入し難いという問題があり、更
に、図５に示す如きダクト８を用いた場合、ダクト８の
構造が複雑でコスト高になると共に、ダクト８の内面に
発生するキャビーテーション浸食によるメンテナンス費
用が嵩むという問題がある。
【０００６】そこで、本発明は、簡単な構造で、船尾縦
渦及びプロペラサクションによる下降流を塞き止めて整
流することにより遅い流れを造り、その遅い流れを効果
的にプロペラに流入させることにより推進効率を向上さ
せることができるようにしようとするものである。
渦及びプロペラサクションによる下降流を塞き止めて整
流することにより遅い流れを造り、その遅い流れを効果
的にプロペラに流入させることにより推進効率を向上さ
せることができるようにしようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、船体の船尾部におけるプロペラの前側位
置で且つプロペラトップとプロペラ軸心との間の高さ位
置に、フィンを下降流により推力が生じる角度で左右対
称的に設置した構成とする。
決するために、船体の船尾部におけるプロペラの前側位
置で且つプロペラトップとプロペラ軸心との間の高さ位
置に、フィンを下降流により推力が生じる角度で左右対
称的に設置した構成とする。
【０００８】船体外表面に沿う下降流がフィンで塞き止
められて整流されることにより、粘性圧力抵抗が低減さ
れ、整流により造られた遅い流れがプロペラに効率よく
流入することになって推進効率が向上する。又、フィン
に下降流が当ることによって推力を生じさせることがで
きる。
められて整流されることにより、粘性圧力抵抗が低減さ
れ、整流により造られた遅い流れがプロペラに効率よく
流入することになって推進効率が向上する。又、フィン
に下降流が当ることによって推力を生じさせることがで
きる。
【０００９】又、フィンを船尾外板に直接又は取付部材
を介して取り付けるようにした構成とすることにより、
簡単な構造で安価に設置できる。
を介して取り付けるようにした構成とすることにより、
簡単な構造で安価に設置できる。
【００１０】更に、フィンの設置位置を、プロペラ軸心
からプロペラトップまでのプロペラ回転半径の外側寄り
の高さ位置とした構成とすることにより、フィンで造ら
れた遅い流れをプロペラにより効果的に流入させること
ができる。
からプロペラトップまでのプロペラ回転半径の外側寄り
の高さ位置とした構成とすることにより、フィンで造ら
れた遅い流れをプロペラにより効果的に流入させること
ができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１２】図１、図２はいずれも本発明の実施の形態
を示すもので、船体１の船尾部２における船尾管部７の
後端部に設けられたプロペラ３の前側で且つ該プロペラ
３のトップ位置とプロペラ軸心Ｏの位置との間の高さ位
置の船尾外板２ａに、所要の長さ及び幅を有し断面形状
を翼型としたフィン９を直接又は間接的に取り付けると
共に、フィン９を、下降流５により推力を生じさせる角
度に取り付けるようにする。
を示すもので、船体１の船尾部２における船尾管部７の
後端部に設けられたプロペラ３の前側で且つ該プロペラ
３のトップ位置とプロペラ軸心Ｏの位置との間の高さ位
置の船尾外板２ａに、所要の長さ及び幅を有し断面形状
を翼型としたフィン９を直接又は間接的に取り付けると
共に、フィン９を、下降流５により推力を生じさせる角
度に取り付けるようにする。
【００１３】図１（イ）（ロ）は本発明の実施の一形態
を示すもので、船体１の船尾部２のプロペラ３の前側と
船尾外板２ａとの間におけるプロペラトップとプロペラ
軸心Ｏとの間の空間部に、フィン９を、船体中心線Ｃ．
Ｌに対し左右対称に水平に延在するよう配置して、取付
部材としての平板状の支柱１０を介し船尾外板２ａに吊
り下げるように取り付け、該フィン９により、船尾縦渦
及びプロペラサクションにより生じた船体外表面に沿う
下降流５に起因する圧力損失を低減させるようにする。
を示すもので、船体１の船尾部２のプロペラ３の前側と
船尾外板２ａとの間におけるプロペラトップとプロペラ
軸心Ｏとの間の空間部に、フィン９を、船体中心線Ｃ．
Ｌに対し左右対称に水平に延在するよう配置して、取付
部材としての平板状の支柱１０を介し船尾外板２ａに吊
り下げるように取り付け、該フィン９により、船尾縦渦
及びプロペラサクションにより生じた船体外表面に沿う
下降流５に起因する圧力損失を低減させるようにする。
【００１４】上記フィン９の配置位置は、後端がプロペ
ラ軸心Ｏよりも上側でプロペラトップよりも下側にある
ようにするが、好ましくは、プロペラ３の回転半径をＲ
としたとき、後端がプロペラ軸心Ｏから上方へ０．７Ｒ
の高さ位置とする。又、上記フィン９は、船体形状によ
り決まる船体外表面に沿う下降流５の角度に基づいて、
下降流５により推力が生じるように、図示の如く前後方
向に水平に近い角度で前方へ上向きに傾斜させるか、又
は水平に配置する。
ラ軸心Ｏよりも上側でプロペラトップよりも下側にある
ようにするが、好ましくは、プロペラ３の回転半径をＲ
としたとき、後端がプロペラ軸心Ｏから上方へ０．７Ｒ
の高さ位置とする。又、上記フィン９は、船体形状によ
り決まる船体外表面に沿う下降流５の角度に基づいて、
下降流５により推力が生じるように、図示の如く前後方
向に水平に近い角度で前方へ上向きに傾斜させるか、又
は水平に配置する。
【００１５】プロペラ３の前側で且つプロペラトップよ
りも低い位置にフィン９を配置すると、船体外表面に沿
う下降流５を塞き止めて後方への流れを規制することが
できるため、整流効果を高めることができ、粘性圧力抵
抗を低減できて抵抗低減効果を増大させることができ
る。又、整流された遅い流れがフィン９の設置位置に基
づいてプロペラ３に効率よく流入することになるので、
推進効率を向上させることができ、船舶の省エネ化を図
ることができる。この場合、フィン９は、後端がプロペ
ラ軸心Ｏから上方へ０．７Ｒの高さ位置となるように、
プロペラトップよりも低い位置にあるので、伴流率を高
めて、遅い流れをプロペラ３の回転領域の外周部側によ
り効率的に流入させることができ、推進効率向上効果を
大きなものとすることができる。
りも低い位置にフィン９を配置すると、船体外表面に沿
う下降流５を塞き止めて後方への流れを規制することが
できるため、整流効果を高めることができ、粘性圧力抵
抗を低減できて抵抗低減効果を増大させることができ
る。又、整流された遅い流れがフィン９の設置位置に基
づいてプロペラ３に効率よく流入することになるので、
推進効率を向上させることができ、船舶の省エネ化を図
ることができる。この場合、フィン９は、後端がプロペ
ラ軸心Ｏから上方へ０．７Ｒの高さ位置となるように、
プロペラトップよりも低い位置にあるので、伴流率を高
めて、遅い流れをプロペラ３の回転領域の外周部側によ
り効率的に流入させることができ、推進効率向上効果を
大きなものとすることができる。
【００１６】上記において、フィン９は、船体外表面に
沿う下降流５の中に位置するように配置してあるため、
フィン９の上面に下降流５が当ることにより推力が生じ
ることになる。したがって、推進効率の向上に更に寄与
することができる。更に、上記フィン９は飛行機の翼の
ように作用して下面に揚力が発生するため、船舶の航行
性能上有利となる。
沿う下降流５の中に位置するように配置してあるため、
フィン９の上面に下降流５が当ることにより推力が生じ
ることになる。したがって、推進効率の向上に更に寄与
することができる。更に、上記フィン９は飛行機の翼の
ように作用して下面に揚力が発生するため、船舶の航行
性能上有利となる。
【００１７】本発明においては、単純形状のフィン９を
単に支柱１０を用いて船尾外板２ａに取り付けただけで
あるから、図５に示すダクト８に比し、構造が簡単で安
価に製作することができる。
単に支柱１０を用いて船尾外板２ａに取り付けただけで
あるから、図５に示すダクト８に比し、構造が簡単で安
価に製作することができる。
【００１８】次に、図２（イ）（ロ）は本発明の実施の
他の形態を示すもので、図１（イ）（ロ）の実施の形態
の如く、フィン９を支柱１０を介して船尾外板２ａに取
り付けるようにすることに代えて、フィン９を船尾外板
２ａに直接取り付けるようにしたものであり、フィン９
の取付け高さ、取付け角度等は図１（イ）（ロ）の実施
の形態の場合と同様である。
他の形態を示すもので、図１（イ）（ロ）の実施の形態
の如く、フィン９を支柱１０を介して船尾外板２ａに取
り付けるようにすることに代えて、フィン９を船尾外板
２ａに直接取り付けるようにしたものであり、フィン９
の取付け高さ、取付け角度等は図１（イ）（ロ）の実施
の形態の場合と同様である。
【００１９】図２（イ）（ロ）の実施の形態の場合は、
図１（イ）（ロ）の実施の形態の場合よりも、更に構造
の簡略化を図ることができるだけでなく、フィン９の前
後幅の選定自由度を増すことができる。
図１（イ）（ロ）の実施の形態の場合よりも、更に構造
の簡略化を図ることができるだけでなく、フィン９の前
後幅の選定自由度を増すことができる。
【００２０】なお、図１（イ）（ロ）の実施の形態にお
けるフィン９の取付部材としての支柱１０は、その取付
角度を任意に選定し得ること、その他本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
けるフィン９の取付部材としての支柱１０は、その取付
角度を任意に選定し得ること、その他本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【００２１】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の船舶の抵抗低
減装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1)船体の船尾部におけるプロペラの前側位置で且つプ
ロペラトップとプロペラ軸心との間の高さ位置に、フィ
ンを下降流により推力が生じる角度で左右対称的に設置
した構成としてあるので、船体外表面に沿う下降流をフ
ィンで塞き止めて整流することができることにより、抵
抗低減効果を増大させることができると共に、整流され
た遅い流れをフィンの設置位置に基づいてプロペラに効
率よく流入させるようにすることができることから、推
進効率を向上させて省エネ化を図ることができ、又、下
降流によりフィンに推力を生じさせることができ、推進
効率を更に向上することができる。 (2)フィンを船尾外板に直接又は取付部材を介して取り
付けるようにした構成とすることにより、簡単な構造で
安価に設置することができる。 (3)フィンの設置位置を、プロペラ軸心からプロペラト
ップまでのプロペラ回転半径の外側寄りの高さ位置とし
た構成とすることにより、フィンで造った遅い流れをプ
ロペラの回転領域の外周部側により効率的に流入させる
ことができるようになるので、推進効率の面で更に有利
となる。
減装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1)船体の船尾部におけるプロペラの前側位置で且つプ
ロペラトップとプロペラ軸心との間の高さ位置に、フィ
ンを下降流により推力が生じる角度で左右対称的に設置
した構成としてあるので、船体外表面に沿う下降流をフ
ィンで塞き止めて整流することができることにより、抵
抗低減効果を増大させることができると共に、整流され
た遅い流れをフィンの設置位置に基づいてプロペラに効
率よく流入させるようにすることができることから、推
進効率を向上させて省エネ化を図ることができ、又、下
降流によりフィンに推力を生じさせることができ、推進
効率を更に向上することができる。 (2)フィンを船尾外板に直接又は取付部材を介して取り
付けるようにした構成とすることにより、簡単な構造で
安価に設置することができる。 (3)フィンの設置位置を、プロペラ軸心からプロペラト
ップまでのプロペラ回転半径の外側寄りの高さ位置とし
た構成とすることにより、フィンで造った遅い流れをプ
ロペラの回転領域の外周部側により効率的に流入させる
ことができるようになるので、推進効率の面で更に有利
となる。
【図１】本発明の船舶の抵抗低減装置の実施の一形態を
示すもので、（イ）は船体船尾部の概要図、（ロ）は
（イ）のＡ−Ａ方向矢視図である。
示すもので、（イ）は船体船尾部の概要図、（ロ）は
（イ）のＡ−Ａ方向矢視図である。
【図２】本発明の実施の他の形態を示すもので、（イ）
は船体船尾部の概要図、（ロ）は（イ）のＢ−Ｂ方向矢
視図である。
は船体船尾部の概要図、（ロ）は（イ）のＢ−Ｂ方向矢
視図である。
【図３】従来提案されている船舶の推進性能改善案の一
例を示す概要図である。
例を示す概要図である。
【図４】従来提案されている船舶の推進性能改善案の他
の例を示す概要図である。
の例を示す概要図である。
【図５】従来提案されている船舶の推進性能改善案の更
に他の例を示す概要図である。
に他の例を示す概要図である。
１ 船体
２ 船尾部
２ａ 船尾外板
３ プロペラ
５ 下降流
９ フィン
１０ 支柱（取付部材）
Ｏ プロペラ軸心
Claims (3)
- 【請求項１】 船体の船尾部におけるプロペラの前側位
置で且つプロペラトップとプロペラ軸心との間の高さ位
置に、フィンを下降流により推力が生じる角度で左右対
称的に設置した構成を有することを特徴とする船舶の抵
抗低減装置。 - 【請求項２】 フィンを船尾外板に直接又は取付部材を
介して取り付けるようにした請求項１記載の船舶の抵抗
低減装置。 - 【請求項３】 フィンの設置位置を、プロペラ軸心から
プロペラトップまでのプロペラ回転半径の外側寄りの高
さ位置とした請求項１又は２記載の船舶の抵抗低減装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002045870A JP2003246293A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 船舶の抵抗低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002045870A JP2003246293A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 船舶の抵抗低減装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003246293A true JP2003246293A (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=28659500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002045870A Pending JP2003246293A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 船舶の抵抗低減装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003246293A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140131725A (ko) * | 2013-05-06 | 2014-11-14 | 현대중공업 주식회사 | 선미 핀이 장착된 선박 |
| CN114889787A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-08-12 | 中国人民解放军海军工程大学 | 调节船体艉部伴流场的方法 |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002045870A patent/JP2003246293A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140131725A (ko) * | 2013-05-06 | 2014-11-14 | 현대중공업 주식회사 | 선미 핀이 장착된 선박 |
| CN114889787A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-08-12 | 中国人民解放军海军工程大学 | 调节船体艉部伴流场的方法 |
| CN114889787B (zh) * | 2022-03-24 | 2023-03-21 | 中国人民解放军海军工程大学 | 调节船体艉部伴流场的方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4939269B2 (ja) | 船尾横長ダクト及び船舶 | |
| JP5230852B1 (ja) | 小型ダクト付きプロペラ及び船舶 | |
| KR20110083998A (ko) | 선박용 덕트 | |
| KR20210062729A (ko) | 선미용 덕트, 선미용 부가물, 선미용 덕트의 설계 방법, 및 선미용 덕트를 장착한 선박 | |
| JP2009255835A (ja) | フィン付き舵 | |
| JPS6390496A (ja) | 流動誘導面 | |
| JP5426699B2 (ja) | ２軸ツインスケグ船 | |
| KR20090110779A (ko) | 핀이 장착된 방향타 | |
| KR101225175B1 (ko) | 추진장치 및 이를 포함하는 선박 | |
| JP3842189B2 (ja) | ポッドプロペラ | |
| JP2003246293A (ja) | 船舶の抵抗低減装置 | |
| CA1054454A (en) | Ship | |
| JP6132295B2 (ja) | 船舶 | |
| JP4575985B2 (ja) | 船舶用の舵及び船舶 | |
| KR102117384B1 (ko) | 선박용 덕트의 지지구조 | |
| KR920007216Y1 (ko) | 선박의 역방향 휜부착 상부덕트 | |
| KR20190014935A (ko) | 덕트형 선박 에너지 절감 장치 | |
| JPS6317197A (ja) | 船尾流れの整流装置 | |
| KR20180048769A (ko) | 선미 덕트를 가진 선미 형상 및 선박 | |
| JP5032873B2 (ja) | ２軸ツインスケグ船 | |
| KR102117385B1 (ko) | 선박용 타원형 덕트의 지지구조 | |
| JP6478228B2 (ja) | 船尾ダクトとフィンを有した船尾形状及び船舶 | |
| JPH063758Y2 (ja) | 船尾フイン | |
| JP4639176B2 (ja) | 船尾フィン配置構造 | |
| KR102117383B1 (ko) | 선박용 타원형 덕트의 지지구조 |