JP2003245012A - 緑化軽量シラス基盤およびその製造方法 - Google Patents

緑化軽量シラス基盤およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋上緑化に適した軽量シラス基盤、表面の一部
または全部が研削された軽量シラス基盤、軽量シラス基
盤と芝草類または苔類とを組合わせた緑化軽量シラス基
盤およびその製造方法を提供する。 【解決手段】全配合原料の12%未満のセメントをシラ
スまたはシラスバルーンの表面に薄くまぶす程度にとど
め、ゼロスランプの混合原料を15から110kgf/
cm2の圧力で成形加工し、シラス同志またはシラス/
シラスバルーン間の接触面での強固な接合を行わせるこ
とにある。また、軽量シラス基盤の表面の一部または全
部を表面研削することによって、より植物の根付きが向
上した軽量シラス基盤ができる。更に、セメントの含有
量が著しく少ないため、環境にやさしい素材であり、芝
草類との一体成形によって、軽量シラス基盤と芝草類と
一体化したものも製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水率、見掛気孔
率、保水率、見掛気孔率が大きく、人が乗っても壊れな
い程度の強度を有する屋上緑化に適した軽量シラス基
盤、表面の一部または全部が研削された軽量シラス基
盤、軽量シラス基盤と芝草類または苔類とを組合わせた
緑化軽量シラス基盤およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋上緑化に適したコンクリート基盤とし
ては、植物の根の成長に必要な空間、水や肥料の保持、
セメントからのアルカリ量の低減が必要である。すなわ
ち、吸水率、保水率、見掛気孔率が大きく、アルカリ発
生源であるセメント量を極力少なくしたものが求められ
る。しかも、軽量化が求められる。
【0003】特許第3137614号では、発明者らの
提案した軽量高強度コンクリートの製造方法は、同じく
発明者らの発明した微粒中空ガラス球状体を用いる軽量
高強度コンクリートの製造方法が提案されている。セメ
ント量が微粒中空ガラス球状体の2/3〜2倍と多すぎ
ることが課題である。
【0004】特願平8−239281号では、透水性コ
ンクリートの製造方法として、セメント量が火山砕屑物
量(平均粒径5mm以下)の1/6で、3〜10kgf
/cm2の圧力で加圧硬化されたものが提案されてい
る。
【0005】特願平10−315290号では、コンク
リートの製造方法において、セメント量が岩石量の1/
7〜1/1である生コンクリートを無加圧で成形する方
法が提案されている。
【0006】特願平4−98836号では、植裁用コン
クリートの製造方法として、2層のポーラスコンクリー
ト層の粗い層の隙間に種子を配設し1〜5kgf/cm
2の圧力で一体成形する方法が提案されている。実施例
によると、セメント量は砕石の1/6〜1/2、膨張頁
岩の1/3以上である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
なセメント量が骨材の1/7以上の多孔質コンクリート
ではなく、1/7以下すなわち1/7〜1/46のセメ
ント量の極めて少ない、主成分がシラスからなる屋上緑
化に適した単層構造を有する軽量シラス基盤であり、か
さ比重が0.6から1.6であり、吸水率が20〜80
%であり、保水率が2〜20%で、見掛気孔率が24〜
53%であり、圧縮強度が5から230kgf/cm2
である軽量シラス基盤およびその製造方法を提供するも
のである。更に、表面の一部または全部を表面研削した
軽量シラス基盤、軽量シラス基盤と芝草類または苔類と
を組合わさせた緑化軽量シラス基盤およびその製造方法
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋上緑化に適
した軽量シラス基盤、表面の一部または全部が表面研削
された軽量シラス基盤、芝草類または苔類が組合わさっ
た緑化軽量シラス基盤およびその製造方法に関するもの
であり、軽量シラス基盤の製造時において、従来技術で
は排出されるアルカリ性の廃水を生じないという特徴あ
る発明である。以下にその構成を述べる。
【0009】本発明の軽量シラス基盤は、シラス88〜
98wt%、セメント2〜12wt%とを主成分とする
ものであって、かさ比重が0.6から1.6であり、圧
縮強度が5〜90kgf/cm2である。
【0010】本発明の軽量シラス基盤は、シラス84〜
97.9wt%、セメント2〜11wt%、水0.1〜
5wt%とを主成分とするものであって、かさ比重が
0.6から1.6であり、圧縮強度が5〜90kgf/
cm2である。
【0011】軽量シラス基盤は、シラス83〜97wt
%、セメント2〜11wt%、平均粒径0.1〜1μm
の非晶質シリカおよび/または石英0.1〜1.1wt
%とを主成分とするものであって、かさ比重が0.6か
ら1.6であり、圧縮強度が5〜90kgf/cm2で
ある。
【0012】軽量シラス基盤は、シラス83〜97wt
%、セメント2〜11wt%、水1〜5wt%、平均粒
径0.1〜1μmの非晶質シリカおよび/または石英
0.1〜1.1wt%、流動化剤0.1〜0.3wt%
とを主成分とするものであって、かさ比重が0.6から
1.6であり、圧縮強度が5〜90kgf/cm2であ
る。
【0013】軽量シラス基盤は、シラス64〜82wt
%、シラスバルーンを3〜20wt%、セメント7〜1
1.5wt%、水3〜6wt%とを主成分とするもので
あって、かさ比重が0.6から1.6であり、圧縮強度
が5〜90kgf/cm2である。
【0014】シラス64〜82wt%、シラスバルーン
を3〜20wt%、セメント7〜11.5wt%、水3
〜6wt%、流動化剤0.1〜0.3wt%とを主成分
とするものであって、かさ比重が0.6から1.6であ
り、圧縮強度が5〜90kgf/cm2である。
【0015】軽量シラス基盤が、シラス64〜82wt
%、シラスバルーンを3〜20wt%、セメント7〜1
1.5wt%、水3〜6wt%、平均粒径0.1〜1μ
mの非晶質シリカおよび/または石英0.1〜1.1w
t%、流動化剤0.1〜0.3wt%とを主成分とする
ものであって、かさ比重が0.6から1.6であり、圧
縮強度が5〜90kgf/cm2である。
【0016】上記に記載の軽量シラス基盤の吸水率は、
20〜80%である。上記に記載の軽量シラス基盤の曲
げ強度が2から25kgf/cm2である。上記に記載
の軽量シラス基盤の保水率が1〜20%、好ましくは2
〜20%である。上記に記載の軽量シラス基盤の見掛気
孔率が24〜53%である。上記に記載の軽量シラス基
盤の表面の一部または全部を表面研削したものである
【0017】本発明の緑化軽量シラス基盤は、上記に記
載の軽量シラス基盤と植物とを直接あるいは土壌を介し
てなるものである。上記の緑化軽量シラス基盤の植物
は、芝草類である。上記の緑化軽量シラス基盤の植物
は、苔類である。上記に記載の植物は、耐乾性に富む植
物である。
【0018】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス88
〜98wt%とセメント2〜12wt%を混合し、ゼロ
スランプ材料を作製し、次いで、これを15〜110k
gf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0019】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス84
〜97.9wt%とセメント2〜11wt%を混合し、
攪拌し、水0.1〜5wt%を滴下し、攪拌し、ゼロス
ランプ材料を作製し、次いで、これを15から110k
gf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0020】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス83
〜97wt%とセメント2〜11wt%と平均粒径0.
1〜1μmの非晶質シリカおよび/または石英0.1〜
1.1wt%を混合し、攪拌し、ゼロスランプ材料を作
製し、次いで、これを15から110kgf/cm2の
圧力で成形加工することである
【0021】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス83
〜97wt%とセメント2〜11wt%と平均粒径0.
1〜1μmの非晶質シリカおよび/または石英0.1〜
1.1wt%を混合し、攪拌し、流動化剤0.1〜0.
3wt%と水1〜5wt%を混合した水溶液を滴下しな
がら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これ
を15から110kgf/cm2の圧力で成形加工する
ことである。
【0022】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス64
〜82wt%とシラスバルーン3〜20wt%とセメン
ト7〜11.5wt%を混合し、攪拌し、水3〜6wt
%を滴下しながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、
次いで、これを15から110kgf/cm2の圧力で
成形加工することである。
【0023】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス64
〜82wt%とシラスバルーン3〜20wt%とセメン
ト7〜11.5wt%を混合し、攪拌し、流動化剤0.
1〜0.3wt%と水3〜6wt%とを混合した水溶液
を滴下しながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次
いで、これを15から110kgf/cm2の圧力で成
形加工することである。
【0024】軽量シラス基盤の製造方法は、シラス64
〜82wt%とシラスバルーン3〜20wt%とセメン
ト7〜11.5wt%と平均粒径0.1〜1μmの非晶
質シリカおよび/または0.1〜1.1wt%を混合
し、攪拌し、流動化剤0.1〜0.3wt%と水3〜6
wt%とを混合した水溶液を滴下しながら攪拌し、ゼロ
スランプ材料を作製し、次いで、これを15から110
kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0025】軽量シラス基盤の製造方法は、上記の軽量
シラス基盤の製造方法において、ゼロスランプ材料を作
製し、その材料を製造する場所に敷き均し、その表面
を、転圧機を用いて締め固める転圧施工することであ
る。本発明における転圧機とは、ローラー、振動型ロー
ラー、プレートコンバクター等を含む。
【0026】緑化軽量シラス基盤の製造方法は、上記の
軽量シラス基盤の製造方法において、ゼロスランプ材料
を作製後に、これと植物を組み合わせて、15〜50k
gf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0027】緑化軽量シラス基盤の製造方法は、上記の
緑化軽量シラス基盤の製造方法における植物として、芝
草類、苔類、胞子および種子の少なくとも1つを組み合
わせたことである。
【0028】軽量シラス基盤は、10mm以上の軽石を
除去したシラス76〜84wt%、セメント10〜12
wt%、水3〜8wt%、平均粒径0.1〜1μmの非
晶質シリカを0.1〜2.0wt%、流動化剤0.1〜
0.3wt%からなるものであって、かさ比重が1.0
から1.6であり、圧縮強度が90〜230kgf/c
m2である。
【0029】軽量シラス基盤は、10mm以上の軽石を
除去したシラス58〜76wt%、植物炭化物5〜13
wt%、セメント8〜12wt%、水5〜19wt%、
平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカを0.1〜2.
0wt%、流動化剤0.1〜0.3wt%からなるもの
であって、かさ比重が0.6から1.3である。
【0030】軽量シラス基盤の製造方法は、10mm以
上の軽石を除去したシラス76〜84wt%とセメント
10〜12wt%と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シ
リカ0.1〜2.0wt%を混合し、攪拌し、流動化剤
0.1〜0.3wt%と水3〜8wt%とを混合した水
溶液を滴下しながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製
し、次いで、これを15から110kgf/cm2の圧
力で成形加工することである。
【0031】軽量シラス基盤の製造方法は、10mm以
上の軽石を除去したシラス58〜76wt%と植物炭化
物5〜13wt%とセメント8〜12wt%と平均粒径
0.1〜1μmの非晶質シリカ0.1〜2.0wt%を
混合し、攪拌し、流動化剤0.1〜0.3wt%と水5
〜19wt%とを混合した水溶液を滴下しながら攪拌
し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを15か
ら110kgf/cm2の圧力で成形加工することであ
る。
【0032】本発明のかさ比重、吸水率、見掛気孔率
は、JIS−R−2205に規定される測定法を用いた
値である。曲げ強度、圧縮強度は、JIS−R−520
1に規定される測定法を用いた値である。保水率は、4
cm×4cm×15cmの寸法の試験体を110℃で2
4時間乾燥した後に測った重量(W1)と、その試験体
を24時間水中で吸水させた後に乾燥器中において50
℃で24時間乾燥した後の重量(W2)により、(W2
−W1)÷(W1)*100の式で求めた値である。
【0033】本発明のシラスは、地学事典に書かれてい
るものと同義である。すなわち、日本の南九州に広く分
布する軽石流および降下軽石の非溶結火砕流堆積物のこ
とである。シラスのうち軽石流の堆積物が、シラスの中
で最も賦存量(684億m3)が多く、鹿児島県本土の
面積の約50%を占め、鹿児島湾周辺で厚さ数10m〜
200mの台地を形成しており、火山灰、軽石などが渾
然一体となっている。この軽石流堆積物は、約2万2千
年前の鹿児島湾奥部を噴出源としている。一般に灰白色
で半固結状を呈し、多孔質であり、2mm以上の軽石を
含み、幅広い粒径から構成されており、大部分は砂分お
よび微砂分からなる。鉱物組成は、火山ガラス、斜長石
を主成分とし、輝石、石英、磁鉄鉱などを副成分として
いる。シラスの真比重は、2.3〜2.5の範囲にあり
平均は2.39である。化学組成は、ケイ酸分約70w
t%、アルミナ分約14wt%、アルカリ酸化物約8w
t%の順に含まれている。
【0034】降下軽石もシラスに属する。これは鹿児島
県の鹿屋市、垂水市を中心に分布しており、灰白色で主
に軽石礫の集合体からなり、噴出源、噴出年代は上記の
軽石流堆積物と同じ時期である。この降下軽石は、上記
軽石流堆積物の下層に位置し、比較的固い軽石からな
る。化学組成や鉱物組成は、軽石流のシラスとほぼ同等
である。
【0035】本発明のシラスバルーンは、シラスを熱処
理して発泡軽量化した製品で、国内6社で年間1万2千
トン以上生産されているものである。この原料のシラス
は、鹿児島郡吉田町や宮崎県えびの市周辺賦存するシラ
スである。これらの化学組成は、軽石流堆積物のシラス
とほぼ同等である。
【0036】本発明の流動化剤は、セメントの分散性を
良くし、水の添加量を少なくする効果があるものであ
る。流動化剤には、アルキルアリルスルホン酸塩高縮合
物、ナフタリンスルホン酸塩系、メラミンスルホン酸塩
系のものである。ポリカルボン酸系の高性能AE減水剤
も同様な効果があり、これらも含む。
【0037】本発明の石英は、天然石英を主成分とする
結晶質の微粒子からなり、平均粒径0.1〜1μmの水
に不溶であり、水に沈降する微粉末のものである。本発
明の非晶質シリカは、シリカを主成分とする平均粒径
0.1〜1μmの非晶質の微粒子からなる。フェロシリ
コン(珪素鉄)や金属シリコンを製造するとき、電気炉
のなかで炭酸ガスとともに発生する煙霧(ダスト)を回
収した微粉末のものも含まれる。
【0038】本発明の植物炭化物とは、木炭、竹炭、活
性炭などの植物を人工的に炭化させたもの、泥炭などの
植物が自然に炭化したもののことである。
【0039】原材料の混合、攪拌、混練を行う装置とし
ては、市販のモルタルミキサーでもよいが、一般にオム
ニミキサーと呼ばれる装置が適している。これは、プロ
ペラなどを用いず、短時間で比重の異なる原料同志を容
易に混合、分散できる装置であり、特に、原材料の混合
時および攪拌時にシラスに含まれる軽石の破砕を最小限
に抑えることができるので、より軽量のシラス基盤を製
造する場合に適している。
【0040】本発明のゼロスランプとは、まだ固まらな
いコンクリートのスランプ試験において、自重による変
形量が0cmである状態である。
【0041】本発明の成形加工として、10Kgf/c
m2から110kgf/cm2の加圧ができる方法を用
いる。金型として、平板状、タイル状、擬岩状など複雑
形状の型枠をセットできる成形加工機や連続押出成形機
も用いることができる。また、転圧施工も用いることが
できる。
【0042】本発明の芝草類の植物は、大きく西洋芝、
ハイブリッド芝、日本芝、牧草があげられる。西洋芝と
して、ベントグラス類(コロニアル種、グリーピング種
(シーサイドベントグラス、ココースベントグラス、ペ
ンクロスベントグラスのシーサイド系、オールドチャー
ドC−52のサウスジャーマン系)、ベルベット種、レ
ッドトップ種)、ブルーグラス類、メドーグラス類、ラ
イグラス類、フェスキュー類があげられる。ハイブリッ
ド芝として、モンバミューダグラス、アフリカンバミュ
ーダグラス、ティフトンバミューダグラスがあげられ
る。日本芝として、野芝、高麗芝、姫高麗芝があげられ
る。牧草として、ケンタッキーブルーグラスがあげられ
る。日本に自生する西洋芝として、アニアルブルーグラ
ス(スズメノカタビラ)、トールフェスキューがあげら
れる。
【0043】本発明の苔類の植物は、チャミズゴケ、ヒ
ョウタンゴケ、オオミズゴケ、エゾスナゴケ、ホソウリ
ゴケ、トカチスナゴケ、サメジマタスキ、オオタマチナ
イトゴケ、ニワツノゴケ、フデゴケ、コスギゴケ、トヤ
マシノブゴケ、オオツボミゴケ、ヤクシマゴケ、ミスジ
ャバネゴケ、ギンゴケ、ハマキゴケ、ミズゴケがあげら
れる。
【0044】本発明の耐乾性に富む植物は、アイスプラ
ンツ、アイビーゼラニウム、アルメリア・ラティフォリ
ア、ウェデリア、オオテンニンギク、オオベンケイソ
ウ、オシロイバナ、ガザニア、カランコエ、キリンソ
ウ、ジャーマンアイリス、シュッコンアマ、シラー、セ
イヨウノコギリソウ、セラスチウム、ゼラニウム、テン
ニンギク、ニオイイリス、ノカンゾウ、ハツユキソウ、
ハナアザミ、ナハスベリヒユ、ハナタバコ、ハマナデシ
コ、ハマヒルガオ、ハマユウ、ヒガンバナ、ヒメカンゾ
ウ、フクロナデシコ、ベニバナアマ、ヘメロカリス、マ
ツバギク、マツバボタン、ミセバヤ、メキシコマンネン
グサ、ユリオプスデージー、リアトリス、リビングスト
ンデージー、タマリュウ(リュウノヒゲ)の他、メキシ
コマンネングサ、サボテンなどの多肉植物類があげられ
る。
【0045】本発明の土壌とは、自然の土壌と人工の土
壌であって、ヤシ殻などの植物原料からのものも含む。
【0046】本発明は、主成分がシラスで構成され、セ
メント量をシラス量の1/7以下の極めて少ない量で成
形した屋上緑化に適する軽量シラス基盤、軽量シラス基
盤と芝草類または苔類とを組合わさせた緑化軽量シラス
基盤およびその製造方法を提供することである。この軽
量シラス基盤の特性として、かさ比重が0.6から1.
6で、吸水率が20〜80%であり、保水率が2〜20
%で、見掛気孔率が24〜53%であり、圧縮強度が5
から230kgf/cm2である性能を発現させること
を提供するものである。また、軽量シラス基盤の芝草類
または苔類の根付きを良くすることを提示するものであ
る。
【0047】シラス、シラスバルーン、セメント、流動
化剤の選定と配合比及び配合方法、成形加工法、軽量シ
ラス基盤の強度試験、芝草類との一体成形加工、芝草類
や苔類の植生試験、歩行テストを行い、検討と実験を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0048】シラスとしては、軽石流堆積物、降下軽石
の2種類を用いる。シラスバルーンとしては、鹿児島
県、宮崎県に産するシラスを焼成発泡したものを用い
る。
【0049】軽量シラス基盤としては、より天然素材に
近づけるために、セメント量を極力減らし、シラス量を
増やすことを検討した。
【0050】セメント量を少なくには、原材料を無駄な
く均一に混合、攪拌することが必要である。オムニミキ
サーを用いることによって、比重の異なるセメントとシ
ラス等の原料を比較的均一に混ぜることが可能である。
また、成形においては、平板状または複雑形状の成形加
工が可能な成形加工機を用いることができる。
【0051】一般的に、水量が多くなると強度が低下す
る。そこで、セメント量を減らすことと同時に水を減ら
すことを検討した。
【0052】プレス圧が低い場合は、シラスとセメント
だけでは成形性が悪いので、ある程度の水分の添加は必
要である。特に、比表面積の大きく吸水率の大きいシラ
スバルーンや非晶質シリカ、微小な石英を添加する場合
には、更に多くの水を必要とする。しかし、成形圧力を
大きくするほど、水分量を減らせることが判り、セメン
トとシラスのみの配合の場合やシラスに含まれる水分が
多い場合には、添加する水をゼロにしても、成形性があ
る程度確保され、脱型も可能であることを見出した。
【0053】シラスバルーンや平均粒径0.1〜1μm
の石英や非晶質シリカを添加する場合には、水分を減ら
す為に流動化剤を併用することにより添加する水分を最
小限に抑えることができる。流動化剤の有効な使用法と
して、水で希釈した水溶液として用いる方が効果的であ
るので、ここでは流動化剤を水に溶かした水溶液を用い
る。
【0054】シラスバルーンは、吸水性が高く、水と接
触させると内部に水分を取り組みやすいので、水量を少
なくするために、原材料の投入を次のように行う。シラ
ス、シラスバルーン、セメント、平均粒径0.1〜1μ
mの石英、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカをオ
ムニミキサーで、500rpmで1分〜3分間、乾式で
混合と攪拌を行い、充分にシラスまたはシラスバルーン
の粒子表面にセメント、平均粒径0.1〜1μmの石
英、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカをできるだ
け均等に付着させる。その後に、流動化剤を水に溶かし
た水溶液を投入する。
【0055】セメント量は、シラスやシラスバルーンの
表面が薄くまぶされる程度にとどめ、流動化剤の水溶液
をシラス粒子表面がわずかに湿る程度(ゼロスランプ状
態)に抑え、500rpmで30秒間以下の短時間で混
練を行い、乾燥する前に直ちに成形加工することによ
り、セメント量を限界まで減らすことができる。
【0056】流動化剤の水溶液を添加した後の混練時間
が長くなると、例えば1分間以上になると、バルーンが
内部から水分を吸水し続け、シラス表面の湿ったセメン
トも乾燥しやすいので、成形加工までを素早く行うこと
が重要である。
【0057】こうした検討の結果、セメント量をシラス
量の1/7以下から1/46まで減らすことができ、し
かも必要な強度を発現することが可能となった。
【0058】プレス圧は、20Kgf/cm2でも成形
加工は可能であったが、20Kgf/cm2以上の加圧
後でも軽石のほとんどは破壊されることなく軽量化が図
れることを確認した。しかし、110kgf/cm2以
上にすると、シラス自体またはシラスバルーン自体が押
しつぶされて、かさ比重が1.6以上になり、軽量のシ
ラス加圧成形物が得られない。
【0059】平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカと
平均粒径0.1〜1μmの石英については、セメントの
水和反応により生じるアルカリと反応し易く、外部に溶
出するアルカリを抑制する効果があるので、必要に応じ
て添加する。
【0060】かさ比重については、シラスとして軽石の
多く含まれる降下軽石を用いると、かさ比重が0.6〜
1.0の軽量シラス基盤が製造できる。軽石の少ない軽
石流のシラスを用いると、かさ比重1.0〜1.6のシ
ラス基盤が製造できる。
【0061】シラスバルーンは、軽量シラス基盤の吸水
率を向上させる効果がある。しかし、20%以上混合す
ると、曲げ強度が低下するので、シラスバルーンの添加
量は、20%以下が望ましい。
【0062】降下軽石を使う場合のポイントとして、水
洗した乾燥状態の降下軽石よりも自然状態に近い湿潤状
態のものが適している。自然状態の降下軽石には、15
0μm以下の微粒分のシラスが10wt%前後付着して
いる。軽石表面に付着している微粒分のシラスが、セメ
ントと良質なモルタルとして働くことにより、軽石同志
の結合が強固になる。
【0063】シラスには、10mm以上の軽石が含まれ
ているのが普通である。シラスの粒度は、軽量シラス基
盤の強度に影響する。すなわち、シラスに含まれる10
mm以上の軽石を除去したシラスは、無選別のシラスよ
りも強度が向上し、圧縮強度90〜230kgf/cm
2の軽量シラス基盤が製造できる。
【0064】緑化用の軽量シラス基盤に組み合わせる植
物の成長を促すためには、軽量シラス基盤に竹炭、木炭
などの植物炭化物を複合させることが有効である。植物
炭化物を上記の製造方法を用いて原材料と同時に混合し
た後、15から110kgf/cm2の圧力で成形加工
する。このとき、シラス原料として、10mm以上の軽
石を除去したシラスを用いると、圧縮強度90kgf/
cm2以上のものも製造できる。
【0065】保水率に関しては、比較のために、市販の
屋上緑化用スポンジと天然軽石を切り出して成形したも
および普通コンクリートについて同様な実験を行った。
【0066】天然軽石を切り出したブロックの保水率は
3.1%であり、普通コンクリートや市販の屋上緑化用
のスポンジよりも高い保水率を示した。市販のスポンジ
は、吸水率が346%であったが、50℃乾燥でわずか
6時間後に吸水率が0%になり、保水率としては0%と
なる。普通コンクリートの保水率は1.8%であった。
【0067】シラスのみを用いた軽量シラス基盤、シラ
スとシラスバルーンを用いた軽量シラス基盤は、10%
以上の保水率であり、天然軽石の切り出しブロックやス
ポンジに比べて保水率が高いことを見出した。
【0068】以上のことから、本発明による軽量シラス
基盤は、保水率が大きく、セメント量が極端に少ないた
め、アルカリ溶出量が著しく小さく、環境にやさしい素
材となっている。
【0069】屋上緑化に優れた特性を持つ軽量シラス基
盤について、実際にビル屋上にて芝草類の育成実験を実
施した。30cm×30cm×6cmの軽量シラス基盤
と両面を研削した30cm×30cm×5cmの軽量シ
ラス基盤の2種類を用い、市販のハイブリッド芝(ティ
フトンバミューダグラス)と日本芝(野芝)をその軽量
シラス基盤に載せて観察を行った。
【0070】軽量シラス基盤の設置は、防水シートの上
に置いたもの、深さ4cmのバットに置いたものについ
てテストした。
【0071】軽量シラス基盤の表面研削は、植物の根付
きを良くすることと強度を向上させる目的で行ったもの
である。表面研削すると、削られた天然軽量骨材の表面
が露出することで、より天然素材に近づけることができ
る。また、機械で表面研削すると、より平滑に研削でき
るため、面耐力が向上し、応力を拡散することにより、
曲げ強度や圧縮強度が向上させることができる。
【0072】ビル屋上での2ヶ月の育成テストの結果、
バットに置いたものとシートに置いたものもどちらも芝
が良く生長し、表面研削の有無による差は、外観では認
められなかった。しかし、根の張りについては、表面研
削した方が若干優れていた。以上の結果から、本発明に
よる軽量シラス基盤の優れた植物育成効果が確認でき
た。
【0073】セメント量が極端に少ないことから、セメ
ントから出るアルカリ量が少なく芝草類の育成に影響し
ないことを利用し、上記の軽量シラス基盤を敷設した後
で芝草類や苔類を載せる方法の他に、軽量シラス基盤製
造時に芝と一体成形する方法を見出した。
【0074】市販の芝草類と上記のまだ固まらないゼロ
スランプの混合物を2層に重ねた後で、芝が大きなダメ
ージを受けない圧力でプレス機械により一体成形する。
芝に着いた土壌分を少なくすることで、軽量シラス基盤
との密着性を向上させ、脱型も無理なくできる。軽量シ
ラス基盤層の養生は、芝があるため高温の蒸気養生はで
きないが、水を散水することで、芝の育成と軽量シラス
基盤層の養生を兼ねることができる。2ヶ月以上、屋上
で自然養生させた結果、芝が良く生育することを見出し
た。
【0075】芝草類との一体成形を行うに当たっては、
圧力が大きくなるほど芝のダメージが大きくなるので、
成形圧力を適当に加減すると良い。圧力を変えた後の芝
の育成実験の結果、50Kgf/cm2まで圧力を加え
た場合でも、枯れることなく生育することを見出した。
【0076】本発明の特徴は、限界まで減らしたセメン
トをシラスまたはシラスバルーンの表面に薄くまぶす程
度にとどめ、ゼロスランプの混合原料を15から110
kgf/cm2の圧力で成形加工し、シラス同志または
シラス/シラスバルーン間の接触面での強固な接合を行
わせることにある。また、軽量シラス基盤の表面の一部
または全部を表面研削することによって、より植物の根
付きが向上した軽量シラス基盤ができる。更に、セメン
トの含有量が著しく少ないため、環境にやさしい素材で
あり、芝草類との一体成形によって、軽量シラス基盤と
芝草類と一体化したものも製造できることにある。
【0077】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0078】〔実施例1〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を6606gと太平洋セメント製の普通ポルトラン
ドセメント796gと水398gをオムニミキサーで混
合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製の
SPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×
8.8cmの型枠に原材料をセットし、81.2Kgf
/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の
軽量シラス基盤のかさ比重は1.44、吸水率20.9
%、見掛気孔率30.1%、曲げ強度16.9Kgf/
cm2、圧縮強度66.2Kgf/cm2の物性を示し
た。
【0079】〔実施例2〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を7841gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント413gをオムニミキサーで混合と攪
拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM
自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8
cmの型枠に原材料をセットし、79.6Kgf/cm
2の圧力で、成形加工した。自然養生10日後の軽量シ
ラス基盤のかさ比重は1.53、吸水率22.4%、見
掛気孔率34.2%、曲げ強度2.8Kgf/cm2、
圧縮強度71.8Kgf/cm2の物性を示した。
【0080】〔実施例3〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を7520gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント836gをオムニミキサーで混合と攪
拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM
自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8
cmの型枠に原材料をセットし、79.6Kgf/cm
2の圧力で、成形加工した。自然養生9日後の軽量シラ
ス基盤のかさ比重は1.55、吸水率21.6%、見掛
気孔率33.4%、曲げ強度4.7Kgf/cm2、圧
縮強度59.6Kgf/cm2の物性を示した。
【0081】〔実施例4〕シラスとして、鹿児島県肝属
郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を4
222gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトランド
セメント186gをオムニミキサーで混合と攪拌を行っ
た。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレ
スマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型
枠に原材料をセットし、32.5Kgf/cm2の圧力
で、成形加工した。自然養生14日後の軽量シラス基盤
のかさ比重は0.84、吸水率48.6%、見掛気孔率
40.8%、曲げ強度5.1Kgf/cm2、圧縮強度
15.1Kgf/cm2の物性を示した。
【0082】〔実施例5〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を6690gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント807gと水293gをオムニミキサ
ーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業
(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×
30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、8
1.2Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養
生18日後の軽量シラス基盤のかさ比重は1.44、吸
水率20.1%、見掛気孔率28.8%、曲げ強度1
3.1Kgf/cm2、圧縮強度68.4Kgf/cm
2の物性を示した。
【0083】〔実施例6〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を5917gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント746gと水306gをオムニミキサ
ーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業
(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×
30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、3
6.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養
生18日後の軽量シラス基盤のかさ比重は1.30、吸
水率21.9%、見掛気孔率28.6%、曲げ強度1
8.3Kgf/cm2、圧縮強度64.6Kgf/cm
2の物性を示した。
【0084】〔実施例7〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を5917gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント746gと(株)ポゾリス物産製の平
均粒径0.2μmの非晶質シリカ22gと竹本油脂
(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分
とする流動化剤ハイフルード9gを水306gに溶かし
た水溶液とをオムニミキサーで混合と攪拌を行った。そ
の後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシ
ンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原
材料をセットし、36.5Kgf/cm2の圧力で、成
形加工した。自然養生18日後の軽量シラス基盤のかさ
比重は1.30、吸水率21.9%、見掛気孔率28.
6%、曲げ強度18.3Kgf/cm2、圧縮強度6
4.6Kgf/cm2の物性を示した。
【0085】〔実施例8〕シラスとして、鹿児島県肝属
郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を4
219gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトランド
セメント524gと水274gをオムニミキサーで混合
と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のS
PM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×
8.8cmの型枠に原材料をセットし、36.5Kgf
/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生18日後の
軽量シラス基盤のかさ比重は0.97、吸水率33.0
%、見掛気孔率32.0%、曲げ強度15.2Kgf/
cm2、圧縮強度27.9Kgf/cm2の物性を示し
た。
【0086】〔実施例9〕シラスとして、鹿児島県曽於
郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を5914gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント860gとシラスバルーンとして
(株)豊和直製のSKB−6000を430gと竹本油
脂(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成
分とする流動化剤ハイフルード22gを水275gに溶
かした水溶液をオムニミキサーで混合と攪拌を行った。
その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマ
シンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に
原材料をセットし、36.5Kgf/cm2の圧力で、
成形加工した。自然養生18日後の軽量シラス基盤のか
さ比重は1.39、吸水率26.2%、見掛気孔率3
6.5%、曲げ強度17.4Kgf/cm2、圧縮強度
57.5Kgf/cm2の物性を示した。
【0087】〔実施例10〕シラスとして、鹿児島県曽
於郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を2443gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント380gとシラスバルーンとして
(株)豊和直製のSKB−6000を737gと(株)
ポゾリス物産製の平均粒径0.2μmの非晶質シリカ3
8g竹本油脂(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩縮
合物を主成分とする流動化剤ハイフルード12gを水1
90gに溶かした水溶液をオムニミキサーで混合と攪拌
を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自
動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8c
mの型枠に原材料をセットし、36.5Kgf/cm2
の圧力で、成形加工した。自然養生18日後の軽量シラ
ス基盤のかさ比重は0.70、吸水率74.7%、見掛
気孔率52.2%、曲げ強度2.0Kgf/cm2、圧
縮強度6.5Kgf/cm2の物性を示した。
【0088】〔実施例11〕シラスとして、鹿児島県曽
於郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を3546gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント410gとシラスバルーンとして
(株)豊和直製のSKB−6000を684gと(株)
ポゾリス物産製の平均粒径0.2μmの非晶質シリカ3
gと平均粒径0.3μmの石英を41gと竹本油脂
(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分
とする流動化剤ハイフルード10gを水205gに溶か
した水溶液をオムニミキサーで混合と攪拌を行った。そ
の後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシ
ンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原
材料をセットし、95.0Kgf/cm2の圧力で、成
形加工した。自然養生10日後の軽量シラス基盤のかさ
比重は0.90、吸水率48.8%、見掛気孔率43.
9%、曲げ強度6.5Kgf/cm2、圧縮強度24.
7Kgf/cm2の物性を示した。
【0089】〔実施例12〕シラスとして、鹿児島県曽
於郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を2325gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント364gとシラスバルーンとして
(株)豊和直製のSKB−6000を182gと(株)
ポゾリス物産製の平均粒径0.2μmの非晶質シリカ1
1gと竹本油脂(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩
縮合物を主成分とする流動化剤ハイフルード11gを水
182gに溶かした水溶液をオムニミキサーで混合と攪
拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM
自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8
cmの型枠に原材料をセットし、18.3Kgf/cm
2の圧力で、成形加工した。自然養生18日後の軽量シ
ラス基盤のかさ比重は0.67、吸水率78.9%、見
掛気孔率52.9%、曲げ強度1.8Kgf/cm2、
圧縮強度6.4kgf/cm2の物性を示した。
【0090】〔実施例13〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4648gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント101gと水51gをオムニミキサーで混合
と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のS
PM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×
8.8cmの型枠に原材料をセットし、29.2Kgf
/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生14日後の
軽量シラス基盤のかさ比重は0.88、吸水率52.7
%、見掛気孔率46.5%、曲げ強度2.0Kgf/c
m2、圧縮強度10.4kgf/cm2の物性を示し
た。
【0091】〔実施例14〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4406gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント294gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径
0.2μmの非晶質シリカ2gと竹本油脂(株)製のア
ルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化
剤ハイフルード3gを水95gに溶かした水溶液をオム
ニミキサーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研
工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30c
m×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、
36.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然
養生18日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.89、
吸水率33.6%、見掛気孔率29.9%、曲げ強度
9.5Kgf/cm2、圧縮強度26.9kgf/cm
2の物性を示した。この平板を4cm×6cm×15c
mに切断し、24時間110℃で乾燥後、24時間水中
に浸せきし、その後、50℃で24時間乾燥させた後の
吸水率すなわち保水率は、12.1%であった。
【0092】〔実施例15〕シラスとして、鹿児島県曽
於郡大崎町水之谷産の軽石流堆積物(平均粒径300μ
m)を3329gと太平洋セメント(株)製の普通ポル
トランドセメント352gとシラスバルーンとして
(株)豊和直製のSKB−6000を587gと(株)
ポゾリス物産製の平均粒径0.2μmの非晶質シリカ3
gと竹本油脂(株)製のアルキルアリルスルホン酸塩縮
合物を主成分とする流動化剤ハイフルード18gを水1
76gに溶かした水溶液をオムニミキサーで混合と攪拌
を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自
動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8c
mの型枠に原材料をセットし、36.5Kgf/cm2
の圧力で、成形加工した。自然養生10日後の軽量シラ
ス基盤のかさ比重は0.84、吸水率52.6%、見掛
気孔率44.3%、曲げ強度5.6Kgf/cm2、圧
縮強度27.4kgf/cm2の物性を示した。この平
板を4cm×6cm×15cmに切断し、24時間11
0℃で乾燥後、24時間水中に浸せきし、その後、50
℃で24時間乾燥させた後の吸水率すなわち保水率は、
10.9%であった。
【0093】〔実施例16〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4406gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント294gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径
0.2μmの非晶質シリカ2gと竹本油脂(株)製のア
ルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化
剤ハイフルード3gを水95gに溶かした水溶液をオム
ニミキサーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研
工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30c
m×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、
29.2Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然
養生22日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.90、
吸水率31.1%、見掛気孔率27.8%、曲げ強度1
1.4Kgf/cm2、圧縮強度26.5kgf/cm
2の物性を示した。
【0094】〔実施例17〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4498gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント300gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径
0.2μmの非晶質シリカ2gと竹本油脂(株)製のア
ルキルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化
剤ハイフルード3gを水97gに溶かした水溶液をオム
ニミキサーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研
工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30c
m×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、
29.2Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然
養生7日後、山名製作所製の強力表面研磨装置YE11
11型を用いて、片面づつ0.5mm厚で研削し、30
cm×30cm×5cmの軽量シラス基盤を得た。この
軽量シラス基盤のかさ比重は0.90、吸水率30.8
%、見掛気孔率27.9%、曲げ強度12.0Kgf/
cm2、圧縮強度30.8Kgf/cm2の物性を示し
た。
【0095】〔実施例18〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4189gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント442gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径
0.2μmの非晶質シリカ4gと平均粒径0.3μmの
石英を35gと竹本油脂(株)製のアルキルアリルスル
ホン酸塩縮合物を主成分とする流動化剤ハイフルード9
gを水221gに溶かした水溶液をオムニミキサーで混
合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製の
SPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×
8.8cmの型枠に原材料をセットし、20.5Kgf
/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生71日後の
軽量シラス基盤のかさ比重は0.90、吸水率33.4
%、見掛気孔率30.1%、曲げ強度11.7Kgf/
cm2、圧縮強度50.5kgf/cm2の物性を示し
た。
【0096】〔実施例19〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
4100gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント510gとシラスバルーンとして(株)豊和
直製のSKB−6000を179gと(株)ポゾリス物
産製の平均粒径0.2μmの非晶質シリカ4gと平均粒
径0.3μmの石英を43g竹本油脂(株)製のアルキ
ルアリルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化剤ハ
イフルード10gを水255gに溶かした水溶液をオム
ニミキサーで混合と攪拌を行った。その後、千代田技研
工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30c
m×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、
36.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然
養生18日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.95、
吸水率34.4%、見掛気孔率32.7%、曲げ強度1
2.1Kgf/cm2、圧縮強度36.5kgf/cm
2の物性を示した。
【0097】〔実施例20〕実施例16および実施例1
7の30cm×30cm×5〜6cmの軽量シラス基盤
の両面を研削したものと、両面研磨していないものの2
種類について、市販のハイブリッド芝(ティフトンバミ
ューダグラス)と日本芝(野芝)をその軽量シラス基盤
に載せて、ビル屋上で自然放置による芝草類の育成テス
トを行った。軽量シラス基盤及び緑化軽量シラス基盤の
設置は、防水シートの上に置いたもの、深さ4cmのバ
ットに置いたものについてテストした。自然放置2ヶ月
後の外観検査と根張りの目視検査を行った結果、バット
に置いたものとシートに置いたもの、芝との一体成形し
たものもいずれも芝が良く成長し、表面研削の有無によ
る差と芝一体成形の差は、外観では認められなかった。
根の張りは、表面研削した方が、根の張りが一番よいこ
とを確認した。
【0098】〔実施例21〕実施例17の30cm×3
0cm×5cmの軽量シラス基盤の両面を研削したもの
について、市販のハイブリッド芝(ティフトンバミュー
ダグラス)と日本芝(野芝)を土を洗い流したものをそ
の基盤上に置き、ビル屋上で自然放置による芝草類の育
成テストを行った。軽量シラス基盤及び緑化軽量シラス
基盤の設置は、防水シートの上に置いたもの、深さ4c
mのバットに置いたものについてテストした。自然放置
2ヶ月後の外観検査と根張りの目視検査を行った結果、
バットに置いたものとシートに置いたもののいずれも芝
が良く成長し、表面研削の有無による差は、外観では認
められなかった。根の張りは、表面研削した方が、根の
張りがよいことを確認した。
【0099】〔実施例22〕実施例17の30cm×3
0cm×5cmの軽量シラス基盤の両面を研削したもの
について、エゾスナゴケを基盤上に置き、ビル屋上で自
然放置による苔の育成テストを行った。軽量シラス基盤
及び緑化軽量シラス基盤の設置は、防水シートの上に置
いたもの、深さ4cmのバットに置いたものについてテ
ストした。自然放置2ヶ月後の外観検査と根張りの目視
検査を行った結果、バットに置いたものとシートに置い
たもののいずれも苔が生育しており、表面研削の有無に
よる差は、外観では認められなかった。
【0100】〔実施例23〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
9000gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント600gと竹本油脂(株)製のアルキルアリ
ルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化剤ハイフル
ード6gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径0.2μm
の非晶質シリカ5gと水194gをオムニミキサーで混
合と攪拌を行った。芝は、(株)坂下芝園から購入した
ハイブリッド芝(ティフトンバミューダグラス)で、3
0cm×30cmに切り揃えて用いた。千代田技研工業
(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×
30cm×8.8cmの型枠に、その芝を土面が上にな
るように逆向きにセットし、次にまだ固まらない原材料
を上から被せて、29.2Kgf/cm2の圧力で、成
形加工した。脱型後、30cm×30cm×6cmの芝
一体型の緑化軽量シラス基盤を得た。その緑化軽量シラ
ス基盤をそのままビル屋上の防水シートの上に設置し、
2ヶ月間経過後の検査の結果、芝がよく育成しているこ
とを確認した。
【0101】〔実施例24〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石(平均粒径11mm)を
9000gと太平洋セメント(株)製の普通ポルトラン
ドセメント600gと竹本油脂(株)製のアルキルアリ
ルスルホン酸塩縮合物を主成分とする流動化剤ハイフル
ード6gと(株)ポゾリス物産製の平均粒径0.2μm
の非晶質シリカ5gと水194gをオムニミキサーで混
合と攪拌を行った。芝は、(株)坂下芝園から購入した
ハイブリッド芝(ティフトンバミューダグラス)で、3
0cm×30cmに切り揃えて用いた。千代田技研工業
(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×
30cm×8.8cmの型枠に、その芝を土面が上にな
るように逆向きにセットし、次にまだ固まらない原材料
を上から被せて、29.2Kgf/cm2の圧力で、成
形加工した。脱型後、30cm×30cm×6cmの芝
一体型の緑化軽量シラス基盤を得た。
【0102】〔実施例25〕シラスとして、鹿児島県垂
水市新城産の降下軽石から3mm以上の軽石を除去した
平均粒径1000μmのシラス7050gと太平洋セメ
ント製の白セメント1000gとポゾリス物産(株)製
メイコ610(シリカフューム)160gを千代田技研
工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混
合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化
合物の高性能AE減水剤SP8HEを22gと水708
gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行っ
た。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレ
スマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型
枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力
で、成形加工した。自然養生16日後の軽量シラス基盤
のかさ比重は1.27、吸水率20.4%、見掛気孔率
25.9%、曲げ強度67.6Kgf/cm2、圧縮強
度222.4Kgf/cm2の物性を示した。
【0103】〔実施例26〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石から3mm以上の軽石を
除去した平均粒径1080μmのシラス7050gと太
平洋セメント製の白セメント1000gとポゾリス物産
(株)製メイコ610(シリカフューム)160gを千
代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投
入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エー
テル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを15gと
水470gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌
を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自
動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8c
mの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2
の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の軽量シラ
ス基盤のかさ比重は1.38、吸水率21.0%、見掛
気孔率29.0%、曲げ強度58.9Kgf/cm2、
圧縮強度176.3Kgf/cm2の物性を示した。
【0104】〔実施例27〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石から3mm以上の軽石を
除去した平均粒径1080μmのシラス7050gと太
平洋セメント製の白セメント1000gとポゾリス物産
(株)製メイコ610(シリカフューム)160gを千
代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投
入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エー
テル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを15gと
水470gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌
を行った。その後、鉄板の上にスキージを用いて表面を
均し、2トンのローラー車で転圧した。自然養生16日
後の軽量シラス基盤のかさ比重は1.37、吸水率2
0.2%、見掛気孔率27.6%、曲げ強度38.6K
gf/cm2、圧縮強度157.6Kgf/cm2の物
性を示した。
【0105】〔実施例28〕シラスとして、宮崎県えび
の市加久藤産の軽石流堆積物を0.5mm以下と3mm
以上を除去した平均粒径1750μmのシラス3500
gと太平洋セメント製の白セメント550gとポゾリス
物産(株)製メイコ610(シリカフューム)88gを
千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に
投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エ
ーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを26g
と水849gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪
拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM
自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8
cmの型枠に原材料をセットし、15.4Kgf/cm
2の圧力で、成形加工した。自然養生12日後の軽量シ
ラス基盤のかさ比重は0.78、吸水率58.5%、見
掛気孔率47.1%、曲げ強度16.7Kgf/cm
2、圧縮強度53.8Kgf/cm2の物性を示した。
【0106】〔実施例29〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石から3mm以上の軽石を
除去した平均粒径1080μmのシラス5348gと太
平洋セメント製の白セメント611gと鹿児島県産の孟
宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて
粉砕した平均粒径5220μmの竹炭718gとポゾリ
ス物産(株)製メイコ610(シリカフューム)98g
を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型
に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸
エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを16
gと水515gを混合した水溶液を添加し、更に混合と
攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSP
M自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.
8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/c
m2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の軽量
シラス基盤のかさ比重は1.24、吸水率29.2%、
見掛気孔率36.2%、曲げ強度29.6Kgf/cm
2、圧縮強度103.8Kgf/cm2の物性を示し
た。
【0107】〔実施例30〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石から3mm以上の軽石を
除去した平均粒径1080μmのシラス5087gと太
平洋セメント製の白セメント722gと鹿児島県産の孟
宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて
粉砕した平均粒径5060μmの竹炭848gとポゾリ
ス物産(株)製メイコ610(シリカフューム)115
gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10
型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン
酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを1
7gと水568gを混合した水溶液を添加し、更に混合
と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のS
PM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×
8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf
/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の
軽量シラス基盤のかさ比重は1.18、吸水率29.8
%、見掛気孔率35.1%、曲げ強度32.8Kgf/
cm2、圧縮強度119.7Kgf/cm2の物性を示
した。
【0108】〔実施例31〕シラスとして、鹿児島県肝
属郡串良町細山田産の降下軽石から3mm以上の軽石を
除去した平均粒径1080μmのシラス5398gと太
平洋セメント製の白セメント617gと鹿児島県産の孟
宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて
粉砕した平均粒径2150μmの竹炭725gとポゾリ
ス物産(株)製メイコ610(シリカフューム)99g
を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型
に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸
エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを14
gと水453gを混合した水溶液を添加し、更に混合と
攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSP
M自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.
8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/c
m2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の軽量
シラス基盤のかさ比重は1.24、吸水率29.2%、
見掛気孔率36.2%、曲げ強度29.1Kgf/cm
2、圧縮強度116.1Kgf/cm2の物性を示し
た。
【0109】〔実施例32〕シラスとして、鹿児島県垂
水市新城産の降下軽石の8mm以上と3mm以下を除去
した平均粒径3600μmのシラス3500gと太平洋
セメント製の白セメント650gと鹿児島県産の孟宗竹
をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕
した平均粒径2150μmの竹炭700gとポゾリス物
産(株)製メイコ610(シリカフューム)104gを
千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に
投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エ
ーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを21g
と水679gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪
拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM
自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8
cmの型枠に原材料をセットし、22.0Kgf/cm
2の圧力で、成形加工した。自然養生12日後の軽量シ
ラス基盤のかさ比重は0.87、吸水率43.0%、見
掛気孔率37.3%、曲げ強度23.9Kgf/cm
2、圧縮強度60.3Kgf/cm2の物性を示した。
【0110】〔実施例33〕シラスとして、宮崎県えび
の市加久藤産の軽石流堆積物を0.5mm以下と3mm
以上を除去した平均粒径1750μmのシラス3100
gと太平洋セメント製の白セメント550gと鹿児島県
産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化
させて粉砕した平均粒径2150μmの竹炭400gと
ポゾリスとポゾリス物産(株)製メイコ610(シリカ
フューム)88gを千代田技研工業(株)製のオムニミ
キサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産
製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤
SP8HEを21gと水679gを混合した水溶液を添
加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工
業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm
×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、2
2.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養
生12日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.78、吸
水率58.4%、見掛気孔率47.2%、曲げ強度1
6.8Kgf/cm2、圧縮強度61.6Kgf/cm
2の物性を示した。
【0111】〔実施例34〕シラスとして、鹿児島県垂
水市新城産の降下軽石を3mm以下と8mm以上を除去
した平均粒径3600μmのシラス3500gと太平洋
セメント製の白セメント650gと鹿児島県伊佐地区産
のカシの木を土釜で700℃以下で9時間加熱して炭化
した木炭を粉砕した平均粒径4290μmの木炭700
gとポゾリス物産(株)製メイコ610(シリカフュー
ム)104gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサ
ーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポ
リカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP
8HEを21gと水679gを混合した水溶液を添加
し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業
(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×
30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、2
2.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養
生12日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.83、吸
水率43.4%、見掛気孔率38.8%、曲げ強度2
1.0Kgf/cm2、圧縮強度69.1Kgf/cm
2の物性を示した。
【0112】〔実施例35〕シラスとして、宮崎県えび
の市加久藤産の軽石流堆積物を0.5mm以下と3mm
以上を除去した平均粒径1750μmのシラス3100
gと太平洋セメント製の白セメント550gと鹿児島県
伊佐地区産のカシの木を土釜で700℃以下で9時間加
熱して炭化した木炭を粉砕した平均粒径4290μmの
木炭400gとポゾリス物産(株)製メイコ610(シ
リカフューム)88gを千代田技研工業(株)製のオム
ニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス
物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減
水剤SP8HEを29gと水922gを混合した水溶液
を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技
研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30
cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセット
し、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。
自然養生12日後の軽量シラス基盤のかさ比重は0.8
4、吸水率55.3%、見掛気孔率46.7%、曲げ強
度19.0Kgf/cm2、圧縮強度67.7Kgf/
cm2の物性を示した。
【0113】
【発明の効果】本発明による軽量シラス基盤の優れた特
性について述べる。屋上緑化にとって、軽量化は重要で
あり、本発明による軽量シラス基盤は、0.7〜1.6
であり、見掛気孔率も24〜53%と高く、原料のシラ
スに含まれる独立気孔も相当量存在するため、屋根に敷
き詰めるだけで、相当の断熱、省エネ効果が期待でき
る。
【0114】吸水率は20〜80%であり、50℃24
時間強制乾燥後の保水率は、天然軽石を切り出したもの
が3.1%であるのに対して、10%以上を示し、本発
明による二次加工により天然軽石の性能を凌駕した軽量
シラス基盤が完成した。しかも、市販の屋上緑化用の石
油化学製品のスポンジとは比較にならぬほどの高性能を
示した。
【0115】本発明による軽量シラス基盤は、天然素材
を主成分とするほぼ完全な無機物質であり、シラスまた
はシラスバルーンの耐火、断熱性を遺憾なく発揮し、ビ
ル火災時にも優れた保水率、断熱効果、有毒ガスの発生
が無いなど、ビル保安上、極めて優れた屋上緑化基盤と
いえる。
【0116】本発明による製造法では、工場内で廃水が
出ないので、環境対策上好ましい。また、本発明による
軽量シラス基盤は、その殆どが環境にやさしい天然無機
素材から成っているので、リサイクルが可能であること
も大きな特徴である。
【0117】また、本発明による軽量シラス基盤は、保
水率が大きい、水を貯めるバットが不要であり、屋上緑
化する場合には、防水シートと防根シートを兼ねたシー
トを屋上に敷き、その上にきれいに並べ、軽量シラス基
盤の上にロール状の芝を載せるだけで、通常1日以内で
作業を終了することができる。このとき、形あわせの切
断は、通常のコンクリートカッターでいとも簡単に切断
できるので施工が容易である。これにより、工期短縮に
よりコストを一段と下げることができる。
【0118】本発明によれば、従来技術で困難であっ
た、セメントの重量がシラスまたはシラスとシラスバル
ーンの重量の1/7〜1/46であることを特徴とする
環境にやさしい軽量シラス基盤と芝一体型の緑化軽量シ
ラス基盤を、一つの工場ラインで連続的に製造すること
が可能であり、南九州に大量に賦存するシラスなどの火
山ガラス堆積物を用いて、首都圏をはじめ世界中の都市
で求められている屋上緑化軽量シラス基盤を低コストで
提供することが可能である。
【0119】本発明による緑化軽量シラス基盤は、ガー
デニンググッズとしても抜群の効果を発揮する。コンク
リート敷きはもちろん土のむき出しの庭にこれらを敷き
詰めることによって、極めて簡単に人が乗っても大丈夫
な平坦な緑化が短時間で容易に完成し、西日の照り返し
の強いベランダ緑化でも優れた遮熱効果を発揮できる。
【0120】複雑形状の緑化軽量シラス基盤は、これま
でプラスチッックでつくられていたデパートやビルなど
の張りぼてなどの見せかけの擬岩に替わり、見るからに
本物の芝や苔が生えた自然石の重量感や存在感や自然の
香りを提供する、癒しグッズとしても効果がある。
【0121】本発明による芝と一体化した緑化軽量シラ
ス基盤も、防水シートと防根シートを兼ねたシートの上
に敷き詰めるだけで作業が完了するため、これもコスト
を大幅に削減することが可能となっている。曲げ強度や
圧縮強度についても、必要充分の強度有しているため、
1日で施工が完了したその日に歩行者や車椅子が乗り入
れても全く問題がないことも大きな魅力の一つである。
【0122】本発明による軽量シラス基盤は、その構成
材料の殆どがシラスから構成されているので、その表面
が従来コンクリートより白く、結合材のセメントが殆ど
目立たず、素材のシラスや軽石が強調された自然石の趣
を呈している。また、2万2千年の自然風化に耐えたシ
ラスがほとんど全面を覆っていることから、セメント材
料の劣化による黒ずみも抑制できるという利点があり、
より自然素材に近いものとなっていることは大きな特徴
である。
【0123】これら本発明による緑化軽量シラス基盤
は、コンクリートで固められた敷地やむき出しになった
庭を簡単に緑化が可能であり、施工したその日から人や
車椅子の出入りが可能である。更に、緑化軽量シラス基
盤を小型に切り出して、皿に載せてインテリアのアクセ
ントや癒しグッズとしても効果を発揮することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 28/02 C04B 28/02 38/08 38/08 B E04D 13/00 E04D 13/00 Z //(C04B 28/02 C04B 14:14 14:14 14:16 14:16 14:04 C 14:04 14:06 Z 14:06 24:22 Z 24:22 24:26 E 24:26) (72)発明者 吉村 幸雄 鹿児島県姶良郡隼人町小田1445番地1 鹿 児島県工業技術センター内 (72)発明者 瀬知 啓久 鹿児島県姶良郡隼人町小田1445番地1 鹿 児島県工業技術センター内 (72)発明者 濱石 和人 鹿児島県姶良郡隼人町小田1445番地1 鹿 児島県工業技術センター内 (72)発明者 上中 誠 鹿児島県曽於郡大崎町野方2325−4 Fターム(参考) 2B022 AB04 AB17 BA02 BB02 4G012 PA04 PA07 PC03 PC11 4G019 LA02 LB02 LD02 4G054 AA01 AC00 BA00 BA02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラス88〜98wt%、セメント2〜1
    2wt%とを主成分とするものであって、かさ比重が
    0.6から1.6であり、圧縮強度が5〜90kgf/
    cm2である軽量シラス基盤。
  2. 【請求項2】シラス84〜97.9wt%、セメント2
    〜11wt%、水0.1〜5wt%とを主成分とするも
    のであって、かさ比重が0.6から1.6であり、圧縮
    強度が5〜90kgf/cm2である軽量シラス基盤。
  3. 【請求項3】シラス83〜97wt%、セメント2〜1
    1wt%、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカおよ
    び/または石英を0.1〜1.1wt%とを主成分とす
    るものであって、かさ比重が0.6から1.6であり、
    圧縮強度が5〜90kgf/cm2である軽量シラス基
    盤。
  4. 【請求項4】シラス83〜97wt%、セメント2〜1
    1wt%、水1〜5wt%、平均粒径0.1〜1μmの
    非晶質シリカおよび/または石英を0.1〜1.1wt
    %、流動化剤0.1〜0.3wt%とを主成分とするも
    のであって、かさ比重が0.6から1.6であり、圧縮
    強度が5〜90kgf/cm2である軽量シラス基盤。
  5. 【請求項5】シラス64〜82wt%、シラスバルーン
    を3〜20wt%、セメント7〜11.5wt%、水3
    〜6wt%とを主成分とするものであって、かさ比重が
    0.6から1.6であり、圧縮強度が5〜90kgf/
    cm2である軽量シラス基盤。
  6. 【請求項6】シラス64〜82wt%、シラスバルーン
    を3〜20wt%、セメント7〜11.5wt%、水3
    〜6wt%、流動化剤0.1〜0.3wt%とを主成分
    とするものであって、かさ比重が0.6から1.6であ
    り、圧縮強度が5〜90kgf/cm2である軽量シラ
    ス基盤。
  7. 【請求項7】シラス64〜82wt%、シラスバルーン
    を3〜20wt%、セメント7〜11.5wt%、水3
    〜6wt%、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカお
    よび/または石英を0.1〜1.1wt%、流動化剤
    0.1〜0.3wt%とを主成分とするものであって、
    かさ比重が0.6から1.6であり、圧縮強度が5〜9
    0kgf/cm2である軽量シラス基盤。
  8. 【請求項8】10mm以上の軽石を除去したシラス76
    〜84wt%、セメント10〜12wt%、水3〜8w
    t%、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカを0.1
    〜2.0wt%、流動化剤0.1〜0.3wt%とを主
    成分とするものであって、かさ比重が1.0から1.6
    であり、圧縮強度が90〜230kgf/cm2である
    軽量シラス基盤。
  9. 【請求項9】10mm以上の軽石を除去したシラス58
    〜76wt%、植物炭化物5〜13wt%、セメント8
    〜12wt%、水5〜19wt%、平均粒径0.1〜1
    μmの非晶質シリカを0.1〜2.0wt%、流動化剤
    0.1〜0.3wt%とを主成分とするものであって、
    かさ比重が0.6から1.3である軽量シラス基盤。
  10. 【請求項10】吸水率が20〜80%である請求項1か
    ら請求項9の何れかに記載の軽量シラス基盤。
  11. 【請求項11】曲げ強度が2から70kgf/cm2で
    ある請求項1から請求項10の何れかに記載の軽量シラ
    ス基盤。
  12. 【請求項12】保水率が1〜20%、好ましくは2〜2
    0%である請求項1から請求項11の何れかに記載の軽
    量シラス基盤。
  13. 【請求項13】見掛気孔率が24〜53%である請求項
    1から請求項12の何れかに記載の軽量シラス基盤。
  14. 【請求項14】表面の一部または全部を表面研削した請
    求項1〜請求項13の何れかに記載の軽量シラス基盤
  15. 【請求項15】請求項1〜請求項14の何れかに記載の
    軽量シラス基盤と植物とを直接あるいは土壌を介してな
    る緑化軽量シラス基盤
  16. 【請求項16】請求項15に記載の植物が、芝草類であ
    る緑化軽量シラス基盤。
  17. 【請求項17】請求項15に記載の植物が、苔類である
    緑化軽量シラス基盤。
  18. 【請求項18】請求項15に記載の植物が、耐乾性に富
    む植物である緑化軽量シラス基盤。
  19. 【請求項19】請求項1から請求項13に記載の軽量シ
    ラス基盤の成分を混合し、攪拌し、ゼロスランプ材料を
    作製し、次いで、これを15〜110kgf/cm2の
    圧力で成形加工する軽量シラス基盤の製造方法。
  20. 【請求項20】請求項1から請求項13に記載の軽量シ
    ラス基盤の成分を混合し、攪拌し、ゼロスランプ材料を
    作製し、その材料を製造する場所に敷き均し、その表面
    を、転圧機を用いて締め固める軽量シラス基盤の製造方
    法。
  21. 【請求項21】請求項1〜請求項13の軽量シラス基盤
    の製造方法において、ゼロスランプ材料を作製後に、こ
    れと植物を組み合わせて、15〜50kgf/cm2の
    圧力で成形加工する緑化軽量シラス基盤の製造方法。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の植物が、芝草類、苔
    類、胞子および種子の少なくとも1つを組み合わせた緑
    化軽量シラス基盤の製造方法。
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