JP2003244251A - トンネル経路を再構成するパケット通信方法 - Google Patents

トンネル経路を再構成するパケット通信方法

Info

Publication number
JP2003244251A
JP2003244251A JP2002040004A JP2002040004A JP2003244251A JP 2003244251 A JP2003244251 A JP 2003244251A JP 2002040004 A JP2002040004 A JP 2002040004A JP 2002040004 A JP2002040004 A JP 2002040004A JP 2003244251 A JP2003244251 A JP 2003244251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
packet
communication
network
destination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002040004A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yonezawa
敏夫 米沢
Hideki Yamamoto
秀樹 山本
Satoshi Nakagawa
聰 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Telecommunications Advancement Organization
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Telecommunications Advancement Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd, Telecommunications Advancement Organization filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2002040004A priority Critical patent/JP2003244251A/ja
Publication of JP2003244251A publication Critical patent/JP2003244251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 日々変化するネットワーク資源環境の変化に
即応して、運用者の省力化を図りつつ利用者に最適に再
構成されたトンネル経路を介したパケット通信を提供す
る。 【解決手段】 第2ネットワークが第1ネットワークを
経由することが要求される場合に、通信パケットを第1
ネットワークのプロトコルに適合するようにカプセル化
し、トンネル経路を該第1ネットワークに設定するパケ
ット通信方法であり、予め指定されたトンネル経路の使
用状況を蓄積するとともに、再構成要求に応じて複数の
トンネル経路の候補について、通信品質を測定し、該測
定された通信品質及び/又は該蓄積された使用状況に基
づいて、トンネル経路を決定して再設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】基盤ネットワークとは異なるプロトコル
に従う異種ネットワークが該基盤ネットワークに複数点
在する環境下で、該異種ネットワークに含まれるホスト
間のパケット通信を該基盤ネットワークに跨がって行う
方法には、トンネリング技術を用いる方法がある。トン
ネリングとは、あるプロトコルの情報を別のアーキテク
チャのフレームまたはパケット内部にカプセル化するこ
とによって、別のアーキテクチャ上で元の情報を伝送す
ることである。
【0003】トンネリング技術を用いた通信方法につい
ては、IP(Internet Protocol)標準プロトコルに関
する文書であるRFC(Request For Comment)に、特
に、RFC3053「IPv6 Tunnel Broker」において開示され
ている。本文献は、IPプロトコルがバージョン4(以
下v4と表記)からバージョン6(以下v6と表記)に
移行する際の過渡的な状況を前提としている。かかる状
況では、まさにIPv6ネットワークが基盤ネットワー
クであるIPv4ネットワーク中にバラバラの雲のよう
に点在すると想定される。
【0004】RFC3053「IPv6 Tunnel Broker」が開示す
る構成は、トンネルクライアント、トンネルブローカ及
びトンネルサーバの3つのネットワークノードからな
る。トンネルクライアントは、IPv6パケットの送信
元ホストを含むIPv6ネットワークとIPv4ネット
ワークとの境界に存在して、IPv4及びIPv6の両
方のプロトコルに対応するトンネル接続元ノードであ
る。トンネルサーバは、該IPv4ネットワークとIP
v6パケットの最終的な宛先ホストを含むIPv6ネッ
トワークとの境界に存在して、IPv4及びIPv6の
両方のプロトコルに対応するトンネル接続先ノードであ
る。トンネルブローカは、トンネルサーバと協働して、
トンネルクライアントとトンネルサーバとの間のトンネ
ル接続情報を管理し、トンネルの設定、変更及び削除を
制御する。これらにより、点在するIPv6ネットワー
ク同志を繋ぐIPv4ネットワーク上のトンネル経路が
提供されるとしている。
【0005】しかし、かかる構成だけでは、変動するネ
ットワーク環境に即応して最適なトンネルをネットワー
ク利用者に提供することはできないと予想される。イン
ターネットを構成するネットワークノードは、新たな接
続設備の追加又は変更により日々拡大しており、とりわ
けIPv6への移行期においては、かかるネットワーク
資源の変動は著しく、トンネルを必要とするIPv4ネ
ットワークを介して離れたホスト間で最適な通信品質を
与える経路も日々変化するものと考えられる。又、多く
の利用者によるインターネットを介した通信量も人々の
社会的な情報ニーズに応じて日々変動することから、従
来の方法の如く現時のネットワーク資源環境或いはネッ
トワークの使用状況を顧慮せず機械的にトンネルを設定
する方法によっては最適な経路設定を提供し得ないと予
想される。
【0006】確かに、これらネットワークの資源環境の
変化を踏まえた手動による経路設定をトンネルクライア
ントの運用者に求めることも方法であるが、多大の運用
コストが想定され現実的なものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、日々変
化するネットワーク資源環境の変化に即応して、運用者
の省力化を図りつつ利用者に最適に再構成されたトンネ
ル経路を介したパケット通信を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるパケット通
信方法は、第1ネットワークと併存し且つ該第1ネット
ワークとは異なるプロトコルの第2ネットワークにあっ
て、通信パケットが該第1ネットワークを経由すること
が要求される場合に、該通信パケットに対する該第1ネ
ットワークのプロトコルに適合するカプセル化に依るト
ンネル経路を該第1ネットワークに経路設定して該通信
パケットの伝送をなすパケット通信方法であり、送信元
ホストから該第1ネットワークを横断して存在する複数
の宛先ホストについて、予め指定されたトンネル経路の
使用状況を蓄積する使用状況蓄積ステップと、該送信元
ホストからの少なくとも往き方向の通信パケットのため
のトンネル経路の再構成要求を検出する再構成要求検出
ステップと、該検出された再構成要求に応じて該予め指
定された複数のトンネル経路の候補について、通信品質
を測定する通信品質測定ステップと、該測定された通信
品質及び/又は該蓄積された使用状況に基づいて、1つ
以上のトンネル経路を決定するトンネル経路決定ステッ
プと、該決定された1つ以上のトンネル経路を、該往き
方向の通信パケットに対応付けて再設定する経路再設定
実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について添付の図
面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施例
であり、パケット通信方法を実行する3つの装置、即
ち、トンネル要求装置、トンネル情報管理装置及びトン
ネル接続装置の各々の内部構成を示している。各装置
は、通常のコンピュータにより実現され得る。
【0010】トンネルクライアント、即ち、トンネル要
求装置11は、接続されたIPv4ネットワークを通し
てIPv4パケットで通信するためのV4パケット送受
信部101と、往き方向IPv6パケットの送信元アド
レスの変換及び戻り方向IPv6パケットの宛先アドレ
スの変換を行なうアドレス変換部102と、往き方向I
Pv6パケットをIPv4パケットにカプセル化し、戻
り方向IPv4パケットからカプセル開放によりIPv
6パケットを取出すためのカプセル処理部103と、I
Pv6ネットワークから到達したパケットの経路制御を
V6ルーティングテーブル109を使用して行なうV6
経路制御部104と、接続されたIPv6ネットワーク
を通して、IPv6パケットで通信するためのV6パケ
ット送受信部105と、トンネル再構成をするときにト
ンネル情報管理装置12のユーザ認証を受けるため、ユ
ーザ認証情報を送るためのユーザ認証情報送信部106
と、トンネル再構成をするために、トンネル情報管理装
置12にトンネル接続先となるトンネル接続装置13の
選定とそのトンネル設定を依頼するためのトンネル再構
成要求送信部107と、トンネル情報管理装置12から
の情報にしたがってトンネル接続元のトンネルの再構成
を行なうための接続元トンネル再構成部108と、IP
v6ネットワークの経路情報、即ち、ルーティング情報
を蓄積するV6ルーティングテーブル109と、トンネ
リングによるIPv4パケット送出の状況を蓄積するト
ンネル使用状況蓄積部110と、トンネル要求装置11
の運用者が入力したトンネル再構成指示データを管理
し、この情報に基づき一連のトンネル再構成処理を開始
させるトンネル再構成指示部111と、現在のシステム
の時刻を刻み、要求された場合に現在時刻を提供するシ
ステム時刻保持部112と、IPv4トンネルインタフ
ェース情報113と、から構成される。
【0011】トンネルブローカ、即ちトンネル情報管理
装置12は、接続されたIPv4ネットワークを通し
て、IPv4パケットで通信するためのV4パケット送
受信部201と、トンネル要求装置11からのユーザ認
証情報を検証するためのユーザ認証処理部202と、管
理対象であるトンネル接続装置13に関して割当できる
アドレスプレフィックスのプールであり、アドレスプレ
フィックスの割当て状態を蓄積するトンネル接続先情報
蓄積部203と、トンネル要求装置11からのトンネル
再構成要求に対して、管理する複数のトンネル接続装置
13に対して経路測定を依頼し、それらの結果から追加
設定すべきトンネルを選択する経路測定・設定トンネル
選択部204と、経路測定・設定トンネル選択部204
の選択したトンネルのトンネル接続装置13に対して、
トンネル接続先の再構成要求を送るためのトンネル接続
先再構成要求送信部205と、トンネル要求装置11か
らのトンネル再構成要求に対する結果を返すトンネル再
構成要求結果返信部206と、接続されたIPv6ネッ
トワークを通して、IPv6パケットで通信するための
V6パケット送受信部207と、から構成される。尚、
V6パケット送受信部207は、トンネル情報管理装置
12とトンネル接続装置13との間がIPv6ネットワ
ーク経由の場合は必要となる。
【0012】トンネルサーバ、即ち、トンネル接続装置
13は、接続されたIPv4ネットワークを通して、I
Pv4パケットで通信するためのV4パケット送受信部
301と、往き方向IPv4パケットからカプセル開放
によりIPv6パケットを取出し、戻り方向IPv6パ
ケットをIPv4パケットにカプセル化するためのカプ
セル処理部302と、IPv6ネットワークから到達し
たパケットの経路制御をV6ルーティングテーブル30
7を使用して行なうV6経路制御部303と、接続され
たIPv6ネットワークを通して、IPv6パケットで
通信するためのV6パケット送受信部304と、トンネ
ル情報管理装置12からの要求で、トンネル要求装置1
1と当該トンネル接続装置13の間、及び当該トンネル
接続装置13と宛先ホストとの間の経路における品質を
測定する経路測定部305と、トンネル情報管理装置1
2からの情報に従ってトンネル接続先のトンネルの再構
成を行なうための接続先トンネル再構成部306と、I
Pv6ネットワークの経路情報、即ち、ルーティング情
報を蓄積するV6ルーティングテーブル307と、IP
v4トンネルインタフェース情報308と、から構成さ
れる。
【0013】図2は、図1に示される各装置が協働して
実行する通常のトンネル経路を介してパケット通信の方
法を示している。図2に示すようにIPv4ネットワー
クの中に孤立したIPv6ネットワークA及び現存する
IPv6インターネットがある場合に、IPv6ネット
ワークA内のIPv6の送信元ホストH1から現存する
IPv6インターネット内のIPv6の宛先ホストH2
への通信は、IPv4上のトンネルを使用することで実
現できる。ここで言うIPv4ネットワークとはインタ
ーネットプロトコルIPv4で通信するネットワークで
あり、IPv6ネットワークとはインターネットプロト
コルIPv6で通信するネットワークである。
【0014】最初に、送信元ホストH1から送出された
IPv6宛先ホストH2への往き方向IPv6パケット
がIPv6ネットワークAを経由して、トンネル接続元
であるトンネル要求装置11に到達すると、トンネル要
求装置11は、IPv6パケットをIPv4パケットに
カプセル化し、IPv4ネットワークに送出する。この
カプセル化は、このIPv6パケットにIPv4ヘッダ
ーを追加してIPv4パケットにすることで実現する。
この時、IPv4ヘッダーの宛先アドレスにトンネル接
続装置13のIPv4アドレスを、送信元アドレスにト
ンネル要求装置11のIPv4アドレスをそれぞれセッ
トする。また、このトンネリングによるIPv4パケッ
トの送出状況は常時記録される。
【0015】次に、トンネル接続先であるトンネル接続
装置13にこのIPv4パケットが到達するとトンネル
接続装置13は、カプセル開放によりIPv4パケット
からIPv6パケットを取出し、そのIPv6パケット
をIPv6インターネットに送出する。このカプセル開
放は、IPv4パケットのIPv4ヘッダーを取り除
き、元のIPv6パケットに戻すことで実現する。この
送出されたIPv6パケットがIPv6インターネット
を経由して、宛先ホストH2に到達することで、送信元
ホストH1から宛先ホストH2への通信が可能となる。
【0016】一方、反対に送信元ホストH2から送出さ
れた宛先ホストH1への戻り方向IPv6パケットがト
ンネル接続装置13に到達すると、往き方向パケットの
場合と同様にIPv4パケットにカプセル化され、IP
v4ネットワークに送出される。そして、これがトンネ
ル要求装置11に到達すると往き方向パケットの場合と
同様にカプセル開放によりIPv6パケットに戻され、
それが宛先ホストH2に届けられることで、送信元ホス
トH2から宛先ホストH1への戻り方向の通信が可能と
なる。
【0017】本発明は、上記の通常のトンネリング処理
のみならず、更に、トンネル要求装置11の運用者によ
り予め指定された条件が満足された時点に、それまでの
トンネル使用状況データを基にして、トンネル要求装置
11は、トンネル情報管理装置12と、トンネル情報管
理装置12が管理する複数のトンネル接続装置13と、
IPv4ネットワーク経由で連動して最適なトンネル設
定に再構成する。尚、トンネル情報管理装置12とトン
ネル接続装置13との間はIPv6ネットワーク経由で
も良い。
【0018】図3は、通常のトンネリング処理手順を示
している。トンネル要求装置11は、V6ネットワーク
Aを経由した送信元ホストH1からの往き方向のIPv
6パケットの受け取りに応じて処理を行う。具体的に
は、先ず、トンネル要求装置11のV6経路制御部10
4がV6経路制御を行う(ステップS11)。即ち、V
6パケット送受信部105によりIPv6パケットを受
け取ると、後述するV6ルーティングテーブル109を
構成するデータの各組の宛先プレフィックス及び宛先プ
レフィックス長と受け取ったIPv6パケットの宛先ア
ドレスのプレフィックスとを比較し、一致する組を検出
する。この比較による検出では、一致する組の内で宛先
プレフィックス長の最も大きな宛先プレフィックスを1
つ採用する。トンネル要求装置11のV6ルーティング
テーブル109には宛先プレフィックス長が0のデフォ
ルトルートの組も設定されているため、受け取ったIP
v6パケットの宛先アドレスのプレフィックスと一致す
る組が必ず1つは存在することになる。
【0019】図4は、V6ルーティングテーブル109
の構成例を示している。V6ルーティングテーブル10
9は、各経路に対応して行方向に1組の経路情報(以
下、データの組と称する)が設定される。V6ルーティ
ングテーブル109のデータの組は、宛先アドレスのプ
レフィックスである宛先プレフィックスと、宛先アドレ
スのプレフィックスの有効な長さ(ビット長)であり、
デフォルトルートの場合の値が0である宛先プレフィッ
クス長と、ネットワークインタフェースやIPv4トン
ネルインタフェースの区分であるインタフェース区分な
どとからなる。
【0020】次に、トンネル要求装置11は、このV6
ルーティングテーブル109との比較において検出した
組のインタフェース区分がIPv4のトンネルインタフ
ェースであることを確認して、アドレス変換を行う(ス
テップS12)。トンネル要求装置11のアドレス変換
部102は、受け取ったIPv6パケットの送信元アド
レスを変換する。このアドレス変換は、戻り方向パケッ
トのルーティングを可能にすることを意図して、IPv
6パケットの送信元アドレスを、使用するトンネル接続
先13が属するネットワークに割り当てられたIPv6
アドレス空間内の何らかのアドレスに変換する。そのた
め、例えば、IPv6宛先アドレスに応じたプレフィッ
クスを使用してIPv6送信元アドレスを置換するNA
T(Network Address Translator)の変形を用いる。一
般的なNATについては、「RFC2663 IP Network Addre
ss Translator (NAT) Terminology and Consideration
s」が参照される。
【0021】次に、アドレス変換部102は、前のステ
ップS11の比較により検出した組のインタフェース区
分の値をキーとしてIPv4トンネルインタフェース情
報113を参照し、割当プレフィックス及び割当プレフ
ィックス長を抽出し、その割当プレフィックス対応する
割当済IPv6アドレスが、例えばアドレスバッファプ
ール等に既に存在すればその割当済IPv6アドレス
を、存在しなければ新たに割当を行ない、IPv6アド
レスを入手する。そして、この入手したIPv6アドレ
スで受け取ったIPv6パケットの送信元アドレスを置
換する。
【0022】ここで、図5を参照すると、IPv4トン
ネルインタフェース情報113の例を示している。IP
v4トンネルインタフェース情報を構成するデータの組
は、インタフェース区分と、割当プレフィックスと、割
当プレフィックス長と、トンネル接続元となるトンネル
要求装置11のIPv4アドレスである自トンネルアド
レスと、トンネル接続先となるトンネル接続装置13の
IPv4アドレスである相手トンネルアドレスと、該当
するIPv4トンネルインタフェースを最後に使用した
時刻である最終使用時刻と、からなる。
【0023】図3を再び参照すると、トンネル要求装置
11は、さらに必要に応じて、送信元アドレスの変換に
関係するTCP、UDP、ICMPのヘッダーチェック
サムなどを再計算し、その変更を行なう。次に、トンネ
ル要求装置11は、カプセル化及びパケット送出を行う
(ステップS13)。トンネル要求装置11のカプセル
処理部103は、アドレス変換後のIPv6パケットを
カプセル化し、送出するIPv4パケットに関してトン
ネル使用状況データの作成及び蓄積を行なう。その後、
累計通信量をカウントアップし、トンネル接続装置13
に向けてV4パケット送受信部101により送信する。
ここで、カプセル処理部103では、図6に示されるよ
うにしてIPv6パケットの前に、IPv4ヘッダーを
付加し、IPv6パケットをIPv4パケットとする。
付加するIPv4ヘッダーの送信元アドレスは、ステッ
プS12で検出したインタフェース区分の値をキーとし
てIPv4トンネルインタフェース情報を参照し、入手
した組の自トンネルアドレスを、そして、宛先アドレス
には、相手トンネルアドレスをそれぞれセットする。さ
らに、参照したIPv4トンネルインタフェース情報の
最終使用時刻にシステム時刻保持部112により取得し
た年月日時分秒をセットする。
【0024】ここで、トンネル要求装置11は、トンネ
ル使用状況データの作成及び蓄積として、送出するIP
v4パケットの使用状況に関するデータをトンネル使用
状況蓄積部110へ蓄積する。該使用状況データは、送
出するパケット毎に作成するか、再構成タイミングやト
ンネル使用状況データの参照期間の実施形態に応じて、
ある時間間隔のトンネル使用状況データ取得時刻毎にI
Pv6宛先アドレス単位でIPv4パケット長を累計し
て作成しても良い。該使用状況データは、トンネル使用
状況データ作成時にシステム時刻保持部112により、
取得した年月日時分であるトンネル使用状況データ取得
時刻と、IPv6宛先アドレスと、IPv4パケット長
またはその累計値と、からなる。
【0025】次に、トンネル接続装置13に往き方向の
IPv4パケットが到達するとトンネル接続装置13
は、IPv4パケットを処理する。具体的には、トンネ
ル接続装置13は、先ず、カプセル開放及びパケット送
出を行う(ステップS21)。トンネル接続装置13の
カプセル処理部302は、V4パケット送受信部301
によりIPv4ネットワークからIPv4パケットを受
け取るとIPv4パケットを処理する。即ち、カプセル
処理部302は、IPv4パケットが分割されている場
合は、元のIPv4パケットに合成する。そして、IP
v4トンネルインタフェース情報308を用いてIPv
4パケットのチェックを行なう。
【0026】図7は、IPv4トンネルインタフェース
情報308の例を示している。IPv4トンネルインタ
フェース情報308を構成するデータの組は、インタフ
ェース区分と、トンネル接続先となるトンネル接続装置
13のIPv4アドレスである自トンネルアドレスと、
トンネル接続元となるトンネル要求装置11のIPv4
アドレスである相手トンネルアドレスとを含む。IPv
4トンネルインタフェース情報308を用いたIPv4
パケットのチェックは、受け取ったIPv4パケットの
送信元アドレスと同値の組がIPv4トンネルインタフ
ェース情報の相手トンネルアドレスに存在することをチ
ェックする。存在しない場合は、そのパケットを廃棄す
る。次いで、IPv4ヘッダーを取除くことで、カプセ
ル開放を行ない元のIPv6パケットを得て、そのIP
v6パケットをV6パケット送受信部304によりIP
v6ネットワークに送出する。
【0027】図3を再び参照すると、次に、トンネル接
続装置13は、往き方向における送信元ホストH1への
IPv6インターネットを経由した戻り方向のIPv6
パケットの受け取りに応じて処理を行う。具体的には、
トンネル接続装置13は、先ず、V6経路制御を行う
(ステップS31)。トンネル接続装置13のV6経路
制御部303はIPv6パケットを処理する。即ち、V
6経路制御部303は、V6パケット送受信部304に
よりIPv6パケットを受け取ると、V6ルーティング
テーブル307を構成するデータの各組の宛先プレフィ
ックス及び宛先プレフィックス長と受け取ったIPv6
パケットの宛先アドレスのプレフィックスとを比較し、
一致する組を検出する。この比較による検出では、一致
する組の内で宛先プレフィックス長の最も大きな宛先プ
レフィックスを1つ採用する。尚、V6ルーティングテ
ーブル307のデータの構成は、V6ルーティングテー
ブル109と同値である。図9は、かかるV6ルーティ
ングテーブル307の構成例を示している。
【0028】次に、トンネル接続装置13は、このV6
ルーティングテーブル307との比較による検出におい
て、検出した組のインタフェース区分がIPv4のトン
ネルインタフェースであることを確認して、カプセル化
及びパケット送出を行う(ステップS32)。ここで、
トンネル接続装置13のカプセル処理部302は、受け
取ったIPv6パケットをカプセル化し、トンネル要求
装置11に向けてV4パケット送受信部301により送
信する。カプセル処理部302では、ステップS13と
同様にしてIPv6パケットの前に、IPv4ヘッダー
を付加し、IPv6パケットをIPv4パケットとす
る。付加するIPv4ヘッダーの送信元アドレスは、ス
テップS31で検出したインタフェース区分の値をキー
としてIPv4トンネルインタフェース情報を参照し、
入手した組の自トンネルアドレスを、そして、宛先アド
レスには、相手トンネルアドレスをそれぞれセットす
る。
【0029】一方、トンネル要求装置11に戻り方向の
IPv4パケットが到達するとトンネル要求装置11
は、IPv4パケットを処理する。具体的には、トンネ
ル要求装置11は、先ず、カプセル開放を行う(ステッ
プS41)。ここで、トンネル要求装置11のカプセル
処理部103は、V4パケット送受信部101によりI
Pv4ネットワークからIPv4パケットを受け取りに
応じて、IPv4パケットを処理する。即ち、カプセル
処理部103は、IPv4パケットが分割されている場
合は、元のIPv4パケットに合成する。IPv4トン
ネルインタフェース情報113を用いてIPv4パケッ
トのチェックを行なう。IPv4トンネルインタフェー
ス情報113を用いたIPv4パケットのチェックは、
受け取ったIPv4パケットの送信元アドレスと同値の
組がIPv4トンネルインタフェース情報113の相手
トンネルアドレスに存在することをチェックする。存在
しない場合は、そのパケットを廃棄する。次いで、IP
v4ヘッダーを取除くことで、ステップS21と同様に
してカプセル開放を行ない元のIPv6パケットを得
る。
【0030】次に、トンネル要求装置11は、アドレス
変換及びパケット送出する(ステップS42)。トンネ
ル要求装置11のアドレス変換部102は、前のステッ
プS41で得たIPv6パケットを処理する。即ち、ア
ドレス変換部102は、前のステップS41で得たIP
v6パケットの宛先アドレスを該当する往き方向パケッ
トの送信元アドレスの値に、例えば、その宛先アドレス
を基にアドレスバッファプールを参照することにより変
換する。その後、必要に応じて、宛先アドレスの変換に
関係するTCP、UDP、ICMPのヘッダーチェック
サムなどを再計算し、その変更を行なう。次いで、その
IPv6パケットをV6パケット送受信部105により
IPv6ネットワークに送出する。
【0031】図10は、自動的なトンネルの再構成処理
の処理手順を示している。トンネル再構成処理において
は、トンネル要求装置11の運用者により予め指定され
た条件に合致したタイミングに、それまでのトンネル使
用状況データを基にして、トンネル要求装置11は、ト
ンネル情報管理装置12及びトンネル情報管理装置12
が管理する複数のトンネル接続装置13とIPv4ネッ
トワーク経由で連動し、最適なトンネル設定に再構成で
きるようにする。尚、トンネル情報管理装置12とトン
ネル接続装置13との間はIPv6ネットワーク経由で
も良い。この場合、トンネル情報管理装置12及びトン
ネル接続装置13は、それぞれV4パケット送受信部の
代わりにV6パケット送受信部を使用して通信する。以
降では、IPv4ネットワーク経由のみの場合について
説明する。
【0032】具体的には、図10に示すようにまずトン
ネル要求装置11の運用者により予め指定された条件に
合致したタイミングにトンネル要求装置11がトンネル
の再構成処理を開始する(ステップA1)。次いで、ト
ンネル要求装置11はトンネル情報管理装置12に許可
されたユーザであることの認証を受け(ステップA2及
びステップB1)、それまでのトンネル使用状況データ
を基にして、トンネル再構成要求を作成し、トンネル情
報管理装置12に送る(ステップA3)。トンネル情報
管理装置12は、管理対象範囲の複数のトンネル接続装
置13と連携して、選択可能な経路の測定とその結果を
基に設定すべきトンネルを選択し(ステップB2及びス
テップC1)、接続先トンネルの再構成を行なう(ステ
ップB3及びステップC2)。続いて、トンネル要求装
置11にトンネル接続元の再構成に必要な情報であるト
ンネル再構成要求結果を返信する(ステップB4)。最
後にトンネル要求装置11は、受け取ったこのトンネル
再構成要求結果を基に接続元トンネルを再構成する(ス
テップA4)。
【0033】以降で説明する方式では、往き方向のIP
v6パケットの送信元アドレスの変換に使用する割当プ
レフィックスはトンネル情報管理装置12のトンネル接
続先情報蓄積部203に予めセットされているものを割
り当てて使用するが、この方式とは異なり、割当プレフ
ィックスをトンネル情報管理装置12で管理せずに各ト
ンネル接続装置13が管理し、前述のステップC2の接
続先トンネルの再構成のときにトンネル接続装置13が
割り当てて、その割当プレフィックスをトンネル接続先
再構成完了通知に含めてトンネル情報管理装置12に戻
すと言う実施形態も考えられる。
【0034】図10のトンネル要求装置11について参
照すると、トンネル要求装置11は、自動的なトンネル
の再構成を行う。具体的には、トンネル要求装置11
は、トンネル再構成指示を行う(ステップA1)。トン
ネル要求装置11のトンネル再構成指示部111は、ト
ンネル再構成指示データを管理しており、そこで指定さ
れた条件に合致した時点に、初期化処理を行い、次のス
テップA2の処理に移行する。トンネル再構成指示デー
タは、トンネル要求装置11の運用者が予め別途セット
しておく。トンネル再構成指示データは、例えば、再構
成開始日時と再構成周期、または、再構成限界累計通信
量である再構成タイミングと、トンネル再構成時に、ど
の期間前(年月日時分)から現在までのトンネル使用状
況データを参照するかの指示データであるトンネル使用
状況データの参照期間と、再構成時に対象とする宛先I
Pv6アドレスの範囲の指示データである再構成対象宛
先範囲とを含む。この再構成対象宛先範囲は、宛先IP
v6アドレス上限個数や累計通信量比率上位採用限界が
考えられる。累計通信量比率上位採用限界とは、トンネ
ル使用状況データにおける累計通信量の上位何%(例え
ば80%)までの宛先を再構成対象の宛先IPv6アド
レスとするかの指定である。指定条件合致の判定と初期
化処理は次のようにして行う。即ち、例えば、再構成開
始日時と再構成周期とが指定されている場合は、再構成
実施日時が最も近い過去の再構成開始タイミング、即
ち、再構成開始日時と再構成周期とから算出する再構成
開始タイミングとシステム時刻保持部112から参照さ
れるシステム時刻との間にない時に、トンネル再構成を
開始し、初期化処理として再構成実施日時にシステム時
刻をセットする。一方、再構成限界累計通信量が指定さ
れている場合は、累計通信量が再構成限界累計通信量を
超えた場合に、トンネル再構成を開始し、累計通信量を
0にクリアする。
【0035】次に、トンネル要求装置11は、ユーザ認
証情報を送信する(ステップA2)。トンネル要求装置
11のユーザ認証情報送信部106は、トンネル情報管
理装置12のユーザ認証を受けるため、ユーザ認証情報
をトンネル情報管理装置12に送信する。即ち、具体的
には、ユーザ認証情報送信部106は、ユーザ認証情報
を蓄積及び管理しており、このユーザ認証情報には、ユ
ーザを識別するユーザ識別子(例えば、ユーザID)と
資格認証用データ(例えば、パスワード)が含まれてい
る。資格認証用データは暗号化して蓄積してもよい。ユ
ーザ認証情報送信部106は、この蓄積されたユーザ認
証情報を取出し、V4パケット送受信部101により、
トンネル情報管理装置12に送信する。資格認証用デー
タが暗号化され蓄積されている場合は復号してユーザ認
証情報として送信する。
【0036】次に、トンネル要求装置11は、トンネル
再構成要求を送信する(ステップA3)。トンネル要求
装置11のトンネル再構成要求送信部107は、V4パ
ケット送受信部101によりトンネル情報管理装置12
からのトンネル情報管理装置利用許可を受け取ったら、
使用中のトンネルがなくなるのを待って、V6ルーティ
ングテーブル109内のIPv4のトンネルインタフェ
ースを持つすべての経路情報及びをIPv4トンネルイ
ンタフェース情報113のすべてのデータの組を削除す
る。次いで、トンネル再構成要求を作成し、それをトン
ネル情報管理装置12にV4パケット送受信部101に
より送信する。使用中トンネルの有無の確認には、例え
ば、IPv4トンネルインタフェース情報113の最終
使用時刻とシステム時刻保持部112により得た現在時
刻との差を基に確認する。トンネル再構成要求は、宛先
IPv6アドレスリストと、トンネル要求装置11のI
Pv4アドレスを含む、ここで、宛先IPv6アドレス
リストの作成方法について説明すると、トンネル使用状
況蓄積部110に蓄積されているトンネル使用状況デー
タから再構成指示データで指定された参照期間の範囲の
データを対象として、IPv6宛先アドレスの上位nビ
ットが同一のもの毎に通信量(IPv4パケット長また
はその累計値)を集計し、IPv6アドレスと通信量と
の組を作成する。このとき作成する組のIPv6アドレ
スの下位の(128−n)ビットは、IPv6アドレス
の上位nビットが同一なものの内で最も通信量の大きな
ものを採用するなど適切な値をセットする。次いで、そ
れらの組を通信量をキーとして降べきの順に整列する。
IPv6アドレスのリストは、更に、そこからトンネル
再構成指示データの再構成対象宛先範囲の指定に従って
抽出して得られる。尚、前述のnの値は、一般的には4
8、64、96などが考えられる。nの値を固定値とす
る実施形態の他にトンネル要求装置11の運用者が予め
別途指定できる実施形態も考えられる。トンネル要求装
置11のIPv4アドレスは、トンネル再構成処理中の
トンネル要求装置11のIPv4アドレスである。
【0037】次に、トンネル要求装置11は、接続元ト
ンネルの再構成を行う(ステップA4)。トンネル要求
装置11の接続元トンネル再構成部108は、V4パケ
ット送受信部101によりトンネル情報管理装置12か
らのトンネル再構成要求結果を受け付け、トンネル接続
元の再構成を行う。接続元トンネル再構成部108は、
トンネル再構成要求結果のIPv6宛先アドレス毎にV
6ルーティングテーブル109及びIPv4トンネルイ
ンタフェース情報に新たなデータの組をそれぞれ1つ作
成し追加する。
【0038】ここで、V6ルーティングテーブル109
に追加するデータの組について説明すると、宛先プレフ
ィックスには、トンネル設定要求結果の宛先IPv6ア
ドレスの上位nビットをセットする。宛先プレフィック
ス長には、トンネル再構成要求結果の宛先IPv6アド
レスの上位nビットがすべて値「0」ならば値「0」を
セットし、そうでなければ値nをセットする。インタフ
ェース区分には、新たにIPv4のトンネルインタフェ
ース番号を確保してセットする。
【0039】IPv4トンネルインタフェース情報11
3に追加するデータの組について説明すると、インタフ
ェース区分には、前項のV6ルーティングテーブル10
9に対する処理のインタフェース区分に使用したIPv
4のトンネルインタフェース番号をセットする。割当プ
レフィックスには、トンネル再構成要求結果の割当プレ
フィックスをセットする。割当プレフィックス長には、
トンネル再構成要求結果の割当プレフィックスをセット
する。自トンネルアドレスには、トンネル接続装置11
の自分自身のIPv4アドレスをセットする。相手トン
ネルアドレスには、トンネル再構成要求結果の接続先ト
ンネルアドレスをセットする。
【0040】以上で、自動的なトンネル再構処理を終了
する。図10のトンネル情報管理装置12について参照
すると、トンネル情報管理装置12は、トンネル要求装
置11からのトンネルの再構成要求に応じて、先ず、ユ
ーザ認証処理を行う(ステップB1)。トンネル情報管
理装置12のユーザ認証処理部202は、トンネル要求
装置11からのユーザ認証情報の認証処理を行う。即
ち、ユーザ認証処理部202は、V4パケット送受信部
201によりユーザ認証情報を受け付け、そのユーザ認
証情報をユーザ認証処理部202が保持するユーザ登録
情報を用いて検証する。ユーザ登録情報には、トンネル
情報管理装置12の運用者がその使用を許可したユーザ
に対するユーザ識別子(例えば、ユーザID)と資格認
証用データ(例えば、パスワード)が含まれている。資
格認証用データはハッシュ化(無効化)してもよい。ユ
ーザ認証情報の検証では、受け付けたユーザ認証情報の
ユーザ識別子に対応するユーザ認証情報がユーザ登録情
報中に存在し、それぞれの資格認証用データが一致する
ことを確認する。ユーザ登録情報中の資格認証用データ
がハッシュ化されている場合は、受け付けたユーザ認証
情報の資格認証用データをハッシュ化し、それを用いて
検証する。検証結果に問題がなければ、トンネル要求装
置11にトンネル情報管理装置利用許可をV4パケット
送受信部201により送信し、トンネル情報管理装置1
2の当該トンネル要求装置11に対する処理状態をすべ
ての処理要求を受付ける”logon”にセットする。
この処理状態は、トンネル情報管理装置12がトンネル
要求装置11からの処理要求を受けたときに、それを受
け付るか否かの判定に使用される。
【0041】次に、トンネル情報管理装置12は、経路
測定及び設定トンネル選択を行う(ステップB2)。ト
ンネル情報管理装置12の経路測定・設定トンネル選択
部204は、トンネル要求装置11からのトンネル再構
成要求を処理する。即ち、トンネル接続装置13は、経
路測定として、トンネル要求装置11からのトンネル再
構成要求をV4パケット送受信部201により受け付け
たら、経路測定・設定トンネル選択部204は、管理対
象である複数のトンネル接続装置13に対して経路測定
を依頼するための経路測定要求を作成する。経路測定要
求は、トンネル再構成要求から転記されるデータであ
り、宛先IPv6アドレスリストと、トンネル要求装置
11のIPv4アドレスとを含む。尚、宛先IPv6ア
ドレスを予め所定の範囲の宛先とすることで、評価対象
先の範囲を限定することとしても良い。評価対象先の範
囲を限定することは、測定時のネットワークへの負荷軽
減及び設定時の処理効率向上が期待できる。
【0042】次に、経路測定・設定トンネル選択部20
4は、作成した経路測定要求を自分の管理対象である複
数のトンネル接続装置13にV4パケット送受信部20
1により送信する。送信対象とするトンネル接続装置1
3は、トンネル接続先情報蓄積部203に蓄積されてい
るすべての種類のトンネル接続装置13である。トンネ
ル接続先情報蓄積部203は、管理対象であるトンネル
接続装置13に関して割当できるアドレスプレフィック
スのプールであり、アドレスプレフィックスの割当て状
態を示す情報でもある。このトンネル接続先情報は、接
続先トンネルアドレスと、トンネル接続装置13のIP
v4アドレスと、トンネル接続元ネットワークに割り当
てるIPv6プレフィックスである割当プレフィックス
と、割当プレフィックスの有効な長さ(ビット長)であ
る割当プレフィックス長と、割当先とを含み。この割当
先以外のデータは予めセットされている。割当先は、ト
ンネル接続元となるトンネル要求装置11に割当プレフ
ィックスを割り当てる時にそのトンネル要求装置11の
IPv4アドレスがセットされる。未割当の場合は、例
えば値”0”がセットされる。
【0043】次いで、トンネル情報管理装置12は、設
定トンネルの選択を行う。即ち、経路測定・設定トンネ
ル選択部204は、トンネル接続装置13からの測定結
果通知をV4パケット送受信部201により受け付け
る。管理対象のすべてのトンネル接続装置13からの測
定結果通知がそろった時点で、宛先IPv6アドレスリ
ストのIPv6アドレス毎にそれらの測定結果を基に各
経路の評価を行い、新たに設定すべきトンネルを選択す
る。
【0044】図11は、トンネル情報管理装置12によ
るトンネル接続装置13の選択の様子を説明している。
ここで、トンネル要求装置11から宛先ホストH2に通
信する場合に異なるトンネルを経由する経路1と経路2
の二つの経路があり、この二つに関する測定結果である
遅延時間を比較し、最も小さな値のトンネル接続装置1
3、例えば、経路1に使用するトンネル接続装置13を
選択している。尚、デフォルトトンネルの選択は、トン
ネル要求装置11とトンネル接続装置13との間の測定
結果を評価し、最も良いトンネル接続装置13を選択す
る。
【0045】図10を再び参照すると、トンネル情報管
理装置12は、次に、トンネル接続先再構成要求を送信
する(ステップB3)。トンネル情報管理装置12のト
ンネル接続先再構成要求送信部205は、トンネル接続
先再構成要求をトンネル接続装置13に送信する。即
ち、トンネル接続先再構成要求送信部205は、トンネ
ル接続先情報蓄積部203にあるトンネル再構成処理中
のトンネル要求装置11に関するすべてのアドレスプレ
フィックスの割当てを解除する。具体的には、トンネル
接続先情報蓄積部203にある割当先が再構成処理中の
トンネル要求装置11に一致するすべての組の割当先を
未割当でクリアする。ステップB2で選択されたそれぞ
れのトンネル接続装置13に対して、トンネル接続先再
構成要求を作成し、それをV4パケット送受信部201
により、それぞれのトンネルのトンネル接続装置13に
送信する。 ここで、トンネル接続先再構成要求に含ま
れるデータについて説明すると、割当プレフィックス
は、トンネル接続先情報蓄積部203にプールされてい
る当該トンネル接続装置13向けの割当プレフィックス
をトンネル再構成処理中のトンネル要求装置11に対し
て新たに1つ割当て、その割当プレフィックスをセット
する。具体的には、トンネル接続先情報蓄積部203の
中で、接続先トンネルアドレスが当該トンネル接続装置
13のアドレスと一致し、割当先が未割当となっている
データの組の中から任意の1つを選び、その組の割当先
にトンネル再構成処理中のトンネル要求装置11のIP
v4アドレスをセットする。そして、その組の割当プレ
フィックスをトンネル接続先再構成要求の割当プレフィ
ックスにセットする。割当プレフィックス長は、前述し
た選択した組の割当プレフィックス長をセットする。接
続元トンネルアドレスは、トンネル再構成処理中のトン
ネル要求装置11のIPv4アドレスをセットする。
【0046】次に、トンネル情報管理装置12は、トン
ネル再構成要求結果を返信する(ステップB4)。トン
ネル情報管理装置12のトンネル再構成要求結果返信部
206は、トンネル接続先再構成要求を送信したすべて
のトンネル接続装置13からのトンネル接続先再構成完
了通知を受けて、トンネル要求装置11にトンネル再構
成要求結果を送信する。トンネル接続先再構成要求を送
信したすべてのトンネル接続装置13からのトンネル接
続先再構成完了通知をV4パケット送受信部201によ
り受け付けると、トンネル接続元のトンネル再構成に必
要なデータをトンネル再構成要求結果として作成し、V
4パケット送受信部201によりトンネル再構成要求の
あったトンネル要求装置11に送信する。このトンネル
再構成要求結果は、選択されたトンネル接続装置13毎
のデータから構成される。トンネル接続装置13毎に含
まれるデータについて説明すると、IPv6宛先アドレ
スリストは、ステップB2の経路測定要求の宛先IPv
6アドレスリストから対応するトンネル接続装置13を
選択したIPv6宛先アドレスを抽出してセットする。
さらに、デフォルトトンネルとして対応するトンネル接
続装置13を選択した場合は、値「0」もセットする。
割当プレフィックスは、ステップB3のトンネル接続先
再構成要求の割当プレフィックスをセットする。割当プ
レフィックス長は、ステップB3のトンネル接続先再構
成要求の割当プレフィックス長をセットする。接続先ト
ンネルアドレスは、対応するトンネル接続装置13のI
Pv4アドレスをセットする。トンネル情報管理装置1
2の当該トンネル要求装置11に対する処理状態をユー
ザ認証情報のみ受け付ける「log off」にセット
する。
【0047】図10に示されるトンネル接続装置13に
ついて参照すると、トンネル接続装置13は、トンネル
情報管理装置12からの経路測定要求に応じて経路測定
を行う(ステップC1)。具体的には、トンネル接続装
置13の経路測定部305がトンネル情報管理装置12
からの経路測定要求を処理する。即ち、経路測定部30
5は、V4パケット送受信部301によりトンネル情報
管理装置12からの経路測定要求を受け付けたら経路の
品質測定を行う。ここで、測定対象経路は、トンネル再
構成処理中のトンネル要求装置11と当該トンネル接続
装置13との間、及び、当該トンネル接続装置13と宛
先ホストのとの間である。経路の測定範囲は、この2つ
を合わせたものである。トンネル要求装置11と当該ト
ンネル接続装置13のと間は宛先IPv6アドレスリス
ト(複数)に対して共通であるため、各宛先IPv6ア
ドレス毎ではなくアドレスリストに対して1回の測定で
よい。トンネル要求装置11のIPv4アドレス及び宛
先ホストのIPv6アドレスは、経路測定要求の値を用
いる。即ち、測定メトリクスとしては、測定に使用する
メトリクスにはホップ数、遅延時間、帯域などが考えら
れるが、ここでは通常使用される遅延時間を採用する。
測定ツールは、トンネル情報管理装置12と連携して動
作する測定ツールを利用する。例えば、ツールとしてカ
イダ(CAIDA:the Cooperative Association for Intern
et Data Analysis)が提供するトレースルート(tracer
oute)やピーチャー(pchar)を使用する。トンネル接
続装置13からトンネル要求装置11や宛先ホストH2
へ到達できない場合は、測定結果は到達不可として最悪
の測定結果を得たこととする。
【0048】IPv4トンネルインタフェース情報30
8及びV6ルーティングテーブル307に再構成処理中
のトンネル要求装置11に対するトンネルに関する情報
がある場合はそれらを削除する。次いで、次に測定結果
をトンネル情報管理装置12に測定結果通知としてV4
パケット送受信部301により送信する。次に、トンネ
ル接続装置13は、接続先トンネルの再構成を行う(ス
テップC2)。トンネル接続装置13の接続先トンネル
再構成部306は、トンネル情報管理装置12からのト
ンネル接続先再構成要求を処理する。即ち、V4パケッ
ト送受信部301によりトンネル情報管理装置12から
のトンネル接続先再構成要求を受け付けて、V6ルーテ
ィングテーブル307及びIPv4トンネルインタフェ
ース情報に新たなデータの組をそれぞれ1つ追加する。
V6ルーティングテーブル307に追加されるデータの
組として、宛先プレフィックスには、トンネル接続先再
構成要求の割当プレフィックスをセットする。宛先プレ
フィックス長には、トンネル接続先再構成要求の割当プ
レフィックス長をセットする。インタフェース区分に
は、新たにIPv4のトンネルインタフェース番号を確
保してセットする。又、IPv4トンネルインタフェー
ス情報に追加されるデータの組として、インタフェース
区分には、前述のV6ルーティングテーブル307に対
する処理のインタフェース区分にセットしたのと同値の
IPv4のトンネルインタフェース番号をセットする。
自トンネルアドレスには、トンネル接続先に使用する自
分、即ちトンネル接続装置13のIPv4アドレスをセ
ットする。相手トンネルアドレスには、トンネル接続先
再構成要求の接続元トンネルアドレスをセットする。
【0049】最後に、トンネル接続装置13は、トンネ
ル接続先再構成完了通知を作成し、トンネル情報管理装
置12にV4パケット送受信部301により送信する。
第2実施例について説明する。第2実施例は、トンネル
要求装置11の運用者が、特定のIPv6宛先ホストへ
のトンネル選択において、遅延時間ではなく他のメトリ
クス(例えば、帯域幅)を優先してトンネル選択したい
場合、トンネル再構成指示データに当該メトリクスを優
先メトリクス指定として追加的に指定することにより、
要求する経路品質を満たすトンネル設定に再構成できる
ようにすることができる。
【0050】このための主な変更点について説明する。
ステップA1のトンネル再構成指示におけるトンネル再
構成指示データにデータを追加する。即ち、優先メトリ
クス指定として、優先メトリクスに、例えば、帯域を優
先メトリクスとして指定する場合に「帯域」をセットす
る。優先メトリクス対象宛先IPv6アドレスリスト
に、優先メトリクスの使用対象とする宛先IPv6アド
レス(1つ以上)をセットする。宛先プレフィックス長
に、優先メトリクス対象宛先への経路情報をV6ルーテ
ィングテーブル109にセットする場合の宛先プレフィ
ックス長をセットする。更に、宛先プレフィックス長に
は、ステップA3で説明したnよりも大きな値をセット
する。
【0051】更に、ステップA3のトンネル再構成要求
送信において、トンネル再構成要求にデータを追加す
る。即ち、優先メトリクス指定に、トンネル再構成指示
データの優先メトリクス指定を転記する。更に、ステッ
プA4の接続元トンネルの再構成において、優先メトリ
クス指定に対しても通常の宛先IPv6アドレスと同値
の処理を行うが、V6ルーティングテーブル109に追
加するデータの組の宛先プレフィックス長については、
優先メトリクス指定の宛先プレフィックス長を用いる。
【0052】更に、ステップB2の経路測定及び設定ト
ンネル選択において、経路測定の経路測定要求にデータ
を追加する。即ち、優先メトリクス指定に、トンネル再
構成要求の優先メトリクス指定を転記する。更に、設定
トンネルの選択の処理方法を変更する。即ち、優先メト
リクス指定の優先メトリクス対象宛先IPv6アドレス
リストにある宛先IPv6アドレスに対しては、優先メ
トリクスで指定されたメトリクスで最良な経路、例え
ば、帯域の場合、帯域幅の大きい経路を選択するように
する。
【0053】更に、ステップC1における経路測定にお
いて、優先メトリクス指定の優先メトリクス対象宛先I
Pv6アドレスリストにある宛先IPv6アドレスに対
する経路測定は、測定ツールに優先メトリクスで指定さ
れた品質を測定するツール、例えば、帯域の場合、帯域
幅の測定ができるツールを使用する。第3実施例につい
て説明する。
【0054】第1実施例で述べた自動再構成型トンネル
接続ネットワーク装置のトンネル設定の再構成におい
て、トンネル要求装置11の運用者がトンネル再構成指
示データにおいて、トンネル要求装置11とトンネル接
続装置13との間の経路で許容する単位時間当たり通信
量を許容平均通信速度として追加的に指定することによ
り、許容平均通信速度の指定を満たすトンネル設定に再
構成できるようにすることができる。
【0055】このための主な変更点について説明する。
ステップA1のトンネル再構成指示において、トンネル
再構成指示データにデータを追加する。即ち、接続先ト
ンネルとその許容平均通信速度に、許容する平均通信速
度を制限するための指示データを接続先トンネル毎に指
定する。即ち、接続先トンネルに許容する平均通信速度
を制限するトンネル接続装置13のIPv4アドレスを
セットする。接続先トンネルの許容通信量に、該当する
接続先トンネルに対する許容平均通信速度をセットす
る。
【0056】又、ステップA3のトンネル再構成要求送
信において、トンネル再構成要求にデータを追加する。
即ち、接続先トンネルとその許容平均通信速度に、トン
ネル再構成指示データの接続先トンネルとその許容平均
通信速度を転記する。宛先IPv6アドレスの平均通信
速度実績リストに、トンネル再構成要求の宛先IPv6
アドレスリストに対応する平均通信速度実績を、トンネ
ル使用状況蓄積部110に蓄積されているトンネル使用
状況データとその参照期間から集計してセットする。
【0057】更に、ステップB2における経路測定及び
設定トンネル選択において次のように変更する。即ち、
設定トンネルの選択の各宛先IPv6アドレスに対する
経路選択において、トンネル再構成要求で指定された接
続先トンネルに対しては、測定結果による経路の良否に
優先して、許容平均通信速度に平均通信速度実績の和が
収まることを優先してトンネル接続装置11を選択する
こととする。
【0058】本実施例によれば、トンネル再構成指示デ
ータの再構成タイミングの指定により、トンネル再構成
を一定期間毎に実施したり、一定累計通信量に達したタ
イミング毎に実施することができる。また、トンネル再
構成指示データの再構成対象宛先範囲の指定により、再
構成対象の宛先IPv6アドレスの個数を通信量実績の
多い上位何個かとし、その他はデフォルトのトンネルを
使用するという形態に制限することもできる。従って、
トンネリングの運用状況、利用者のニーズなどの使用環
境を考慮して、トンネル要求装置11の運用者がこのト
ンネル再構成指示データに適切な指定をしておくことに
より、最適なトンネル設定に再構成することができる。
ここで、最適なトンネル設定とは、通常のトンネリング
処理時に処理効率がよく、利用者の要求を満足し、例え
ば、遅延時間の少なく且つトンネル再構成時には処理効
率のよいことを意味する。
【0059】又、本実施例によれば、IPv6ネットワ
ークがIPv4ネットワーク中に孤立して存在する環境
におけるIPv6ネットワーク内にあるIPv6送信元
ホストから現存するIPv6インターネット内のIPv
6宛先ホストへのトンネリングによる通信に関して、既
にトンネルが設定及び使用されているときに、本発明に
より提案した方式により、トンネル要求装置11の運用
者により予め指定された条件に合致したタイミング、例
えば、一定期間毎、一定累積通信量毎に、それまでのト
ンネル使用状況データを基にして、トンネル要求装置1
1は、トンネル情報管理装置12及びトンネル情報管理
装置12が管理する複数のトンネル接続装置13とIP
v4ネットワーク経由で連動し、最適なトンネル設定に
再構成できる。また、このとき、トンネル要求装置11
の運用者の指定により、一般的な遅延時間を優先したト
ンネル設定による再構成に加えて、帯域幅を優先したト
ンネル設定に再構成すること、または、トンネル要求装
置11とトンネル接続装置13との間における平均通信
速度を指定した値以下のトンネル設定になるよう再構成
することができる。
【0060】これにより、月日と共に変化するネットワ
ークの接続形態、通信品質、及び通信量や通信先などの
トンネリングの運用状況ならびに利用者のニーズに応じ
た最適なトンネル設定を維持することができ、全体とし
て効率がよく、トンネル要求装置11の運用者にとって
運用負荷の少ないトンネリングによる通信が可能とな
る。
【0061】尚、本実施例におけるトンネル情報管理装
置とトンネル接続装置との間はIPv6インターネット
経由でも良い。又、本実施例は、インターネットのプロ
トコルがIPv4からIPv6に移行する際の環境を前
提として説明されたが、本発明のパケット通信方法は、
かかる特定のバージョンに限定されない。又、ネットワ
ークプロトコルはIP限定されず、多様なプロトコルに
対しても本発明は適用可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明によるパケット通信方法により、
日々変化するネットワーク資源環境及び利用要求の変化
に即応して、運用者の省力化を図りつつ利用者に最適に
再構成されたトンネル経路を介したパケット通信を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であり、パケット通信方法を実
行する3つの装置の各々の内部構成を示しているブロッ
ク図である。
【図2】図1に示される各装置が協働して実行する通常
のトンネル経路を介したパケット通信の方法を示してい
る概念図である。
【図3】通常のトンネリング処理手順を示しているフロ
ーチャートである。
【図4】V6ルーティングテーブル109の構成例を示
している図である。
【図5】IPv4トンネルインタフェース情報113の
例を示している図である。
【図6】IPv6パケットのIPv4パケットへのカプ
セル処理を説明する概念図である。
【図7】IPv4トンネルインタフェース情報308の
例を示している図である。
【図8】IPv6パケットのIPv4パケットからのカ
プセル開放処理を説明する概念図である。
【図9】V6ルーティングテーブル307の構成例を示
している図である。
【図10】新しいトンネルの追加設定処理の処理手順を
示しているフローチャートである。
【図11】トンネル接続装置13の選択の例を説明する
概念図である。
【符号の簡単な説明】
11 トンネル要求装置 12 トンネル情報管理装置 13 トンネル接続装置 109,307 V6ルーティングテーブル 113,308 IPv4トンネルインタフェース情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 秀樹 東京都港区虎ノ門1−7−12 沖電気工業 株式会社内 (72)発明者 中川 聰 東京都港区虎ノ門1−7−12 沖電気工業 株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA11 HA08 HB28 HC01 HD09 LA08 LB05 LB08 MB04 MB06 MB09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ネットワークと併存し且つ前記第1
    ネットワークとは異なるプロトコルの第2ネットワーク
    にあって、通信パケットが前記第1ネットワークを経由
    することが要求される場合に、前記通信パケットに対す
    る前記第1ネットワークのプロトコルに適合するカプセ
    ル化に依るトンネル経路を前記第1ネットワークに経路
    設定して前記通信パケットの伝送をなすパケット通信方
    法であって、 送信元ホストから前記第1ネットワークを横断して存在
    する複数の宛先ホストについて、予め指定されたトンネ
    ル経路の使用状況を蓄積する使用状況蓄積ステップと、 前記送信元ホストからの少なくとも往き方向の通信パケ
    ットのためのトンネル経路の再構成要求を検出する再構
    成要求検出ステップと、 前記検出された再構成要求に応じて前記予め指定された
    複数のトンネル経路の候補について、通信品質を測定す
    る通信品質測定ステップと、 前記測定された通信品質及び/又は前記蓄積された使用
    状況に基づいて、1つ以上のトンネル経路を決定するト
    ンネル経路決定ステップと、 前記決定された1つ以上のトンネル経路を、前記往き方
    向の通信パケットに対応付けて再設定する経路再設定実
    行ステップと、 を含むことを特徴とするパケット通信方法。
  2. 【請求項2】 前記経路再設定実行ステップは、前記決
    定された1つ以上のトンネル経路を、前記往き方向の通
    信パケットに呼応する前記宛先ホストからの前記送信元
    ホストへの戻り方向の通信パケットに更に対応付けて再
    設定することを特徴とする請求項1記載のパケット通信
    方法。
  3. 【請求項3】 前記通信品質測定ステップは、前記通信
    品質を与える指標として、前記通信パケットの伝送遅延
    時間、ホップ数、及び/又は帯域を測定することを特徴
    とする請求項1記載のパケット通信方法。
  4. 【請求項4】 前記トンネル経路決定ステップは、予め
    指定される平均伝送速度の許容値内で通信パケットが伝
    送されると予測されるトンネル経路に決定することを特
    徴とする請求項1記載のパケット通信方法。
  5. 【請求項5】 前記再構成要求検出ステップは、運用者
    の指示、再構成開始日時、再構成周期、又は再構成限界
    類型通信量を監視して、前記再構成要求を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 前記通信品質測定ステップは、前記蓄積
    された使用状況を基に通信品質を測定することを特徴と
    する請求項1記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 前記通信品質測定ステップは、評価対象
    宛先として予め定められた範囲の複数の宛先ホストにつ
    いて通信品質を測定することを特徴とする請求項1又は
    6記載の通信方法。
  8. 【請求項8】 前記第1ネットワークはIP(Internet
    Protocol)のバージョン4であり、前記第2ネットワ
    ークはIPのバージョン6であることを特徴とする請求
    項1乃至7の何れか1記載のパケット通信方法。
JP2002040004A 2002-02-18 2002-02-18 トンネル経路を再構成するパケット通信方法 Pending JP2003244251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040004A JP2003244251A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 トンネル経路を再構成するパケット通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040004A JP2003244251A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 トンネル経路を再構成するパケット通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003244251A true JP2003244251A (ja) 2003-08-29

Family

ID=27780868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002040004A Pending JP2003244251A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 トンネル経路を再構成するパケット通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003244251A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005074207A1 (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 通信システム、情報処理システム、情報処理装置、トンネル管理装置、情報処理方法、トンネル管理方法およびプログラム
JPWO2005074208A1 (ja) * 2004-01-30 2008-01-10 松下電器産業株式会社 情報処理装置、サーバ、通信システム、アドレス決定方法、アドレス変更方法およびプログラム
JP2008502190A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 ノキア インコーポレイテッド 地理的に分布したバーチャルルーティングのためのシステム
JPWO2006093021A1 (ja) * 2005-02-28 2008-08-07 日本電気株式会社 通信装置、通信システム、通信方法、及びプログラム
KR101604568B1 (ko) * 2015-03-31 2016-03-18 충북대학교 산학협력단 복호 전송 릴레이 통신 시스템에서의 단말의 채널 상태 정보 전송 방법 및 이를 구현하는 복호 전송 릴레이 통신 시스템

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005074207A1 (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 通信システム、情報処理システム、情報処理装置、トンネル管理装置、情報処理方法、トンネル管理方法およびプログラム
JPWO2005074208A1 (ja) * 2004-01-30 2008-01-10 松下電器産業株式会社 情報処理装置、サーバ、通信システム、アドレス決定方法、アドレス変更方法およびプログラム
JP4595811B2 (ja) * 2004-01-30 2010-12-08 パナソニック株式会社 情報処理装置、サーバ、通信システム、アドレス決定方法、アドレス変更方法およびプログラム
US7860980B2 (en) 2004-01-30 2010-12-28 Panasonic Corporation Information processing device, server, communication system, address decision method, address modification method, and program
US8108552B2 (en) 2004-01-30 2012-01-31 Panasonic Corporation Information processing device, server, communication system, address decision method, address modification method, and program
JP2008502190A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 ノキア インコーポレイテッド 地理的に分布したバーチャルルーティングのためのシステム
JP4657294B2 (ja) * 2004-06-04 2011-03-23 ノキア インコーポレイテッド 地理的に分布したバーチャルルーティングのためのシステム
JPWO2006093021A1 (ja) * 2005-02-28 2008-08-07 日本電気株式会社 通信装置、通信システム、通信方法、及びプログラム
JP4826827B2 (ja) * 2005-02-28 2011-11-30 日本電気株式会社 通信装置、通信システム、通信方法、及びプログラム
KR101604568B1 (ko) * 2015-03-31 2016-03-18 충북대학교 산학협력단 복호 전송 릴레이 통신 시스템에서의 단말의 채널 상태 정보 전송 방법 및 이를 구현하는 복호 전송 릴레이 통신 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3198822B1 (en) Computer network packet flow controller
US20120257529A1 (en) Computer system and method of monitoring computer system
EP2222029B1 (en) Method and system for route maintaining
US8261339B2 (en) Dynamic network tunnel endpoint selection
JP4230663B2 (ja) 無線通信ネットワークにおけるパケット・ヘッダの削減
JP5621778B2 (ja) コンテンツベーススイッチシステム、及びコンテンツベーススイッチ方法
CN113132342B (zh) 方法、网络装置、隧道入口点装置及存储介质
EP1693996B1 (en) Automatic discovery of psuedo-wire peer addresses in ethernet-based networks
US20120179796A1 (en) Routing and service performance management in an application acceleration environment
CN112671628B (zh) 业务服务提供方法及系统
JP5871063B2 (ja) マルチテナントシステム、スイッチ、コントローラ、及びパケット転送方法
CN111771359B (zh) 用于连接通信网络的方法和系统
CN112671938B (zh) 业务服务提供方法及系统、远端加速网关
WO2021008591A1 (zh) 数据传输方法、装置及系统
JP2007201564A (ja) 推定システム、端末、推定方法、およびプログラム
JP2011159247A (ja) ネットワークシステム、コントローラ、ネットワーク制御方法
US20230327983A1 (en) Performance measurement in a segment routing network
JP3736554B2 (ja) ルータ装置及びパケット転送制御方法
KR100854681B1 (ko) 인터넷 프로토콜 유비쿼터스 센서 네트워크와 단순네트워크 관리 프로토콜 망을 상호 연동하기 위한게이트웨이 및 인터넷 프로토콜 유비쿼터스 센서네트워크와 단순 네트워크 관리 프로토콜 망과의 상호 연동방법.
JP2003244251A (ja) トンネル経路を再構成するパケット通信方法
CN108282404B (zh) 一种路由生成方法、装置及系统
JP6718739B2 (ja) 通信装置および通信方法
CN104363176A (zh) 一种报文控制的方法和设备
KR100506182B1 (ko) 멀티 터널 아이피에스이씨(ipsec)를 지원하는브이피엔(vpn) 시스템 및 운용방법
JP2005210352A (ja) Ipアドレス変換装置及び変換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040513

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040517

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041104