JP2003243975A - 負荷制御装置 - Google Patents

負荷制御装置

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JP2003243975A
JP2003243975A JP2002035511A JP2002035511A JP2003243975A JP 2003243975 A JP2003243975 A JP 2003243975A JP 2002035511 A JP2002035511 A JP 2002035511A JP 2002035511 A JP2002035511 A JP 2002035511A JP 2003243975 A JP2003243975 A JP 2003243975A
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Michihiro Yagi
道弘 八木
Shoji Hara
昇司 原
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
Hiroshi Tsutsumi
寛 堤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小電流スイッチの作動を検出して負荷を制御
する負荷制御装置を、負荷を直接制御する大電流スイッ
チによって安定に制御することを可能とし、負荷制御装
置を使用する製品の生産性向上とコスト低減とをはか
る。 【解決手段】 電源の一端に接続されたスイッチと電源
の他端に接続された負荷との間に介装された半導体スイ
ッチと、スイッチの作動を検出し半導体スイッチの導通
・遮断の作動を制御する制御手段と、スイッチが作動す
ると制御手段によって所定期間に亘って通電し接点に所
定の電流を流す通電回路とを備えて接点の酸化膜を消滅
させることにより、大電流スイッチで負荷制御装置の制
御を可能とするので、負荷制御装置の制御において、小
電流スイッチと大電流スイッチとの使い分けが不必要に
なり、負荷制御装置を使用する製品の生産性が向上しコ
ストが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式接点を有す
るスイッチの作動を検出して電源から負荷への電力供給
を制御する負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源からランプ、モータ、リレー
等の各種負荷に供給される電流(負荷電流)は、電源と
負荷と間に直列に介装された機械式接点のスイッチによ
って、直接制御(電流の導通・遮断)されているが、近
年では、負荷制御の多機能化へのニーズが高まり、半導
体スイッチで負荷電流を制御する負荷制御装置が多用さ
れている。
【0003】図3は従来の負荷制御装置の一例を示す要
部概略構成図である。負荷制御装置1は、電源母線(以
下、「電源」)2と負荷3との間に介装される。この負
荷制御装置1は電源2と負荷制御装置1との間に直列に
介装された機械式接点スイッチ(以下、「スイッチ」)
4の作動を入力回路5を介して制御手段6で検出し、電
源2と負荷3との間に直列に介装された半導体スイッチ
7の導通・遮断を制御手段6で制御することによって、
負荷3への電力供給を制御する。なお、制御手段6は中
央演算処理ユニット(以下、「CPU」)を主体に構成
されており、制御手段6が行う制御は所定のプログラム
処理によって行われ、制御手段6は電圧安定回路8から
動作に必要な電力の供給を受けている。
【0004】このように構成される従来の負荷制御装置
1に接続されたスイッチ4は、負荷3に供給される電流
を直接制御することはなく、入力回路5を介して電子回
路で構成される制御手段6を制御するため、スイッチ4
の接点に流れる電流は負荷3に供給される電流(例えば
数百mA〜数A程度の「大電流」)に比べると極めて小
さい電流(例えば数mA〜数10mA程度の「小電
流」)である。
【0005】負荷電流を直接制御するスイッチでは、そ
の接点に大電流が流れ、スイッチのの開・閉によって接
点が融着し易いので、接点の材料として銀等を用いるこ
とで融着が防止されている。係る材料を用いた接点の表
面には酸化膜が形成されやすいが、接点に大電流が流れ
ると酸化膜が還元されて消滅するため、酸化膜による接
点の接触不良は生じ難い。
【0006】ところが、接点に小電流しか流れないスイ
ッチでは、接点に形成された酸化膜は還元され難く、一
方、接点は融着し難い。このような理由から、小電流を
開・閉するスイッチの接点の材料には、酸化膜の形成を
防ぐために金が使用されることが多い。こうして、大電
流の導通・遮断には接点が融着し難いスイッチ(以下、
「大電流スイッチ」)を、小電流の導通・遮断には接点
が酸化し難いスイッチ(以下、「小電流スイッチ」)
を、それぞれ使い分けることが行われている。
【0007】例えば、自動車における各種電装品(負
荷)制御の場合には、ユーザのコストに対するニーズと
制御の多機能化に対するニーズとが考慮されて、スイッ
チが使い分けられている。即ち、低コストを重視する車
種ではスイッチで負荷電流を直接制御することが多く、
制御の多機能化を重視する車種では負荷制御装置が使用
されることが多いので、異なる車種の生産に合わせて、
大電流スイッチと小電流スイッチとが調達され使い分け
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷電
流を大電流スイッチで直接に制御する場合と小電流スイ
ッチによって負荷制御装置を介して負荷電流を制御する
場合とで、スイッチの使い分けをすることは部品の種類
を増加させる要因となる。また、負荷制御装置が使用さ
れる製品の生産、例えば上記の自動車の生産において
も、同一車種で大電流スイッチと小電流スイッチが混在
したり、混在しないときでも車種の違いに対応して大電
流・小電流スイッチを調達しなければならず、自動車の
生産性を低下させると共にコストアップにつながるとい
った問題があり、更に、小電流スイッチは、一般に接点
材料として金が使用されるので、コストが高いといった
問題もある。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、大電流スイッチによって負荷電流を安
定に制御することができる負荷制御装置を提供すること
によってスイッチの使い分けを不必要とし、負荷制御装
置を使用する製品の生産性向上とコスト低減をはかるこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、電源の一端に接続さ
れた機械式接点を有するスイッチと前記電源の他端に接
続された負荷との間に直列に介装されて、前記負荷への
電力供給を制御する半導体スイッチと、前記スイッチの
前記半導体スイッチが接続された側の接点に接続され
て、該スイッチの作動を検出し前記半導体スイッチの導
通・遮断の作動を制御する制御手段と、前記スイッチの
前記半導体スイッチが接続された側の接点と前記電源の
他端との間に直列に介装され、前記スイッチの作動に連
動して前記制御手段によって制御されて所定期間に亘っ
て電流路を形成し前記スイッチに所定の電流を流すスイ
ッチ通電回路とを備えたことを特徴とする負荷制御装置
が提供される。
【0011】このように構成された負荷制御装置によれ
ば、スイッチが作動すると、制御手段によって制御され
たスイッチ通電回路がスイッチの接点に所定の期間に亘
って所定の電流を流すので、接点に酸化膜が形成されて
いても、酸化膜は還元され消滅する。従って、負荷制御
装置は大電流スイッチの作動を検出して負荷電流制御を
実現することができ、大電流スイッチと小電流スイッチ
の使い分けが不必要になる。
【0012】なお、上記電流路は、前記電源の一端から
スイッチ、スイッチ通電回路、電源の他端への経路で形
成される。請求項2では、前記制御手段は、スイッチの
作動を検出して得たスイッチ作動情報を遅延して前記半
導体の導通・遮断の作動を制御する遅延手段を備えてい
るので、機械式接点を有するスイッチが作動したとき
に、接点に形成された酸化膜の還元によって生じる過渡
状態と機械式接点が機械的に安定して接触するまでの過
渡状態(以下、「チャタリング」)とが収まった後に、
半導体スイッチを導通させることで、負荷に電流を安定
して供給することができる。また、スイッチ通電回路が
スイッチの接点に電流を流す期間は、前記スイッチが作
動した時から前記半導体スイッチが導通した時までの期
間なので、負荷電流が流れると、スイッチ通電回路は電
流を流さなくなり、スイッチ通電回路が消費する電力を
低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る負荷制御装置を説明する。図1は、本発
明に係る負荷制御装置の一実施形態の要部概略構成図で
ある。なお、従来の負荷制御装置と同様な機能を有する
構成要素については同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0014】負荷制御装置11は、従来の負荷制御装置
1と同様の機能を有する入力回路5、制御手段6、半導
体スイッチ7および電圧安定回路8に加えて、従来の負
荷制御装置1が有していないスイッチ通電回路20を備
えている。なお、負荷制御装置11のスイッチ入力端子
11aは電源2と負荷制御装置11との間に介装された
スイッチ4に接続されている。また、負荷制御装置11
における半導体スイッチ7はスイッチ入力端子11aと
負荷制御装置11の出力端子11bとの間に直列に介装
され、負荷3へ供給される電力は、電源2からスイッチ
4、スイッチ入力端子11a、半導体スイッチ7および
出力端子11bを経由して供給される。なお、電圧安定
回路8は電源2の電圧を安定化して制御手段6等に供給
している。
【0015】負荷制御装置11が有するスイッチ通電回
路20は、スイッチ4がオフの状態にあるときには、ス
イッチ4が操作されると直ちにスイッチ4の接点に電流
を流すことができる状態になっている。そして、スイッ
チ4がオンされて所定時間が経過すると、スイッチ通電
回路20は制御手段6によって制御され通電を停止す
る。
【0016】具体的には、電圧安定回路8の電圧出力端
子8aに接続されたスイッチ通電回路20の電源端子2
0aは、直列接続された抵抗R21およびR22を介し
てNPN型のトランジスタ(以下、「TR」)23のベ
ースに接続され、TR23のエミッタはアースに接続さ
れている。そして、直列接続された抵抗R21およびR
22の接続中点は通電端子20bを介して制御手段6の
通電制御端子6aに接続されている。なお、アースとT
R23のベースとの間には抵抗R24が接続されてい
る。
【0017】そして、TR23のコレクタは抵抗R25
を介してPNP型トランジスタであるTR26のベース
に接続されている。TR26のエミッタは電流端子20
cを介してスイッチ入力端子11aに接続され、TR2
6のコレクタは抵抗R27を介してアースに接続されて
いる。なお、TR26のベースとエミッタとの間には抵
抗R28が接続されている。即ち、TR23は、その導
通によりTR26を駆動するものとなっている。
【0018】一方、制御手段6はスイッチ4のオン・オ
フ状態を入力回路5を介して検出している。例えば、入
力回路5はスイッチ入力端子11aをプルダウン抵抗を
介してアースに接続しており、スイッチ4がオフのとき
には、スイッチ入力端子11aはアース電位に規定さ
れ、スイッチ4がオンになったときスイッチ入力端子1
1aに電源2の電圧が加えられる。制御手段6は、この
ような入力回路5の状態を検出し、スイッチ4がオフの
ときには、所定のプログラム処理によって通電制御端子
6aを開放状態に制御している。
【0019】なお入力回路5は、スイッチ4の入力を制
御手段6へ入力するにあたり、サージ電圧等から制御手
段6を保護する保護回路も有している。図2(a)はスイ
ッチ4の作動状態を示している。ここで、期間Tはスイ
ッチ4の投入により、該スイッチ4にチャタリングが発
生している状態を示している。図2(b)は通電制御端子
6aの状態を示しており、通電制御端子6aが開放され
ている状態を(OFF)で、アースに接続されている状
態を(ON)で表示している。
【0020】スイッチ4がオフの状態である時刻t0に
おいては、通電制御端子6aは開放状態にあるので、ス
イッチ通電回路20のTR23のベースには、電源端子
20a、抵抗R21およびR22を介して電圧安定回路
8の電圧出力端子8aから電流が流れ込む。従って、T
R23のコレクタ・エミッタ間は、スイッチ4が投入さ
れてスイッチ入力端子11a(即ち、電流端子20c)
に電圧が印加されれば導通する状態になっている。電流
端子20cに電圧が印加されれば、抵抗R25を介して
TR26のベース電流が流れ、TR26のエミッタ・コ
レクタ間も導通することになり、スイッチ入力端子11
a(電流端子20c)とアースとの間は、導通したTR
26と抵抗R27とが直列に介装された状態になる。こ
こで、TR26が導通した場合におけるTR26のコレ
クタ・エミッタ間の飽和電圧は通常0.2〜0.5V程
度であり電源2の電圧(例えば12V)に比べて無視し
得る。従って、スイッチ通電回路20には、定常状態で
は、電源2の電圧を抵抗R27で除した値の電流が流れ
る。例えば、電源2の電圧が12Vで負荷3に流れる電
流が1Aであるとき、上記定常電流を数百mAから1A
程度に設定すると、抵抗R27は12オームから120
オーム以下の抵抗値に設定される。
【0021】なお、図2(c)、(d)はそれぞれTR
23、TR26の導通・遮断の状態を示し、導通を(O
N)、遮断を(OFF)で示し、図2(e)はスイッチ
通電回路20の通電状態(通電状態を(ON)、非通電
状態を(OFF)と表示)を示している。ここで、電流
端子20cに電圧が印加される以前の状態では、TR2
3、TR26にはコレクタ電流が流れないため、導通・
遮断が不定の状態にある。この不定の状態は斜線で示
す。
【0022】また、後述するように、スイッチ4が操作
されて、スイッチ4の接点の酸化膜が消滅するまでの過
渡状態とスイッチ4のチャタリングによる過渡状態で
は、厳密には上記不定の状態から定常状態に移行する過
渡状態のTR23、TR26の導通・遮断の状態とスイ
ッチ通電回路20の通電状態とが存在するが、図2
(c)〜(e)はこれらの過渡状態を含んで不定の状態
として示す。
【0023】時刻t1において、スイッチ4が操作され
接点が閉じると、電源2からスイッチ4、スイッチ通電
回路20(TR26は導通状態となり、抵抗R27がス
イッチ通電回路20の抵抗として作用する)を経由して
アースに電流が流れる。ところで、スイッチ4の接点に
酸化膜が形成されている場合には、酸化膜が有する抵抗
(以下、「接点抵抗」)によって、スイッチ入力端子1
1a側に接続されたスイッチ4の接点の電圧が、電源2
の電圧まで上昇しないときがある。そうすると、制御手
段6は、スイッチ4の作動を検出することができないこ
とがある。
【0024】しかしながら、このときには、上述したス
イッチ通電回路20と接点抵抗とを経由してアースに流
れる電流の作用により、スイッチ4の接点の酸化膜は還
元され尽くし、接点抵抗は無視できる程度に減少する。
酸化膜が還元され尽くす以前でも、接点抵抗の低下によ
って、スイッチ入力端子11a側に接続されたスイッチ
4の接点の電圧が上昇するので、制御手段6はスイッチ
4の作動を検出することになる。制御手段6は、スイッ
チ入力端子11aの電圧を、電源2の電圧よりも低い電
圧の閾値と比較してスイッチ4の作動を検出するからで
ある。
【0025】制御手段6はスイッチ4の作動を検出して
得たスイッチ作動情報を、制御手段6が有する遅延手段
によって遅延させる。遅延手段は制御手段6の主たる構
成要素であるCPUにメモリされたプログラムの制御に
よって実現される。制御手段6が有する遅延手段によっ
てスイッチ作動情報が時刻t2まで遅延されると、制御
手段6は、該遅延したスイッチ作動情報によって半導体
スイッチ7を導通制御し負荷3へ電力を供給すると同時
に、通電制御端子6aをアースに接続する制御を行う。
なお、このような通電制御端子6aの制御は、例えば、
通電制御端子6aとアースとの間をMOS型トランジス
タで導通・遮断の制御をすることで実現できる。
【0026】通電制御端子6aがアースに接続される
と、スイッチ通電回路20の電源端子20aから抵抗R
21を介して流れる電流は、通電制御端子6aからアー
スへと流れる。従って、TR23のベースには電流が流
れなくなり、TR23は遮断する。そうするとTR23
で駆動されたTR26も遮断する。即ち、スイッチ入力
端子11aとアースとの間を、スイッチ通電回路20を
介して流れていた電流が遮断される。
【0027】ここで、スイッチ4が作動したときに、ス
イッチ4の接点が安定して接触する状態を実現する要因
は主に、第1に酸化皮膜の消滅であり、第2にチャタリ
ングの収束である。チャタリングは通常1ms〜10m
s程度で収束し、酸化膜はこれより早く消滅するので、
チャタリングが収束するまでの期間を考慮してチャタリ
ング収束期間より若干長めの期間(所定期間)に亘って
スイッチ通電回路20を通電動作させてスイッチ4の接
点を通電すれば、スイッチ4の接点が安定して接触する
状態を実現できる。また、スイッチ通電回路20の通電
動作を上記にように定めることで、スイッチ通電回路2
0の消費電力を低減することができる。
【0028】なお、スイッチ通電回路20がスイッチ4
の接点に流す電流は、負荷3に流れる電流を上限とする
ことが好ましい。負荷3に供給される電流以上の電流を
スイッチ4の接点に流さない方が、接点の寿命を長くす
ることができるからである。一方、スイッチ通電回路2
0によってスイッチ4の接点に流れる電流の下限は、上
記所定期間に接点の酸化膜を還元するのに十分な電流で
あれば良く、接点の材料やスイッチの構造に依存する
が、概ね数百mAから1A程度以上あればよい。
【0029】時刻t1で、スイッチ4が操作され接点が
閉じ、スイッチ入力端子11aの電圧が電源2の電圧ま
で上昇することができないときであっても、スイッチ4
の接点抵抗があまり高くなければ、前述したスイッチ入
力端子11aの電圧と閾値との関係から、制御手段6
は、スイッチ4の作動と同時に、該作動を検出し得る。
このときも、所定期間に亘ってスイッチ通電回路20が
流す電流によって、接点の酸化膜は還元され尽くし、接
点抵抗が無視できる程度に減少する。
【0030】以上のようにして、スイッチ4の接点の酸
化膜は還元され消滅するので、大電流スイッチによって
負荷制御回路を制御することが可能となる。なお、スイ
ッチ4の接点に酸化膜がないときであっても(このとき
には、スイッチ4の作動は直ちに制御手段6で検出され
る)、スイッチ4が作動した後、所定期間の経過後、負
荷3には、制御手段6によって導通制御された半導体ス
イッチ7によって電力が供給される。
【0031】以上のように、負荷制御装置11は、スイ
ッチ4が操作されると、スイッチ4の接点にスイッチ通
電回路20によって電流を流し、該接点に形成された酸
化膜を消滅させる作用を有するので、大電流スイッチで
負荷制御装置11を制御することが可能となる。また、
制御手段6はスイッチ4の作動を検出して得たスイッチ
の作動情報を所定時間遅延させて、半導体スイッチ7を
導通制御して負荷3に電力を供給するので、負荷3には
スイッチ4の接点が安定に接触した後に電力が供給され
る。スイッチ通電回路20は所定期間に亘って前記接点
に電流を流した後に、制御手段6の制御によって通電を
停止するので、スイッチ通電回路20は不必要に電力を
消費しない。
【0032】ここで、半導体スイッチにいわゆるインテ
リジェント・パワー・スイッチ(以下、「IPS」)を
使用することも可能であり、IPSを使用すれば、負荷
が故障等で、負荷電流が過大となったとき、制御手段は
IPSからの過大電流検知の情報を受け取って、IPS
を遮断制御することや、図示しない過大電流表示装置に
警報を表示することができる。
【0033】なお、スイッチ通電回路による通電時間
は、チャタリング期間を考慮して定めた所定期間に限ら
れるのものではない。スイッチ通電回路によってスイッ
チの接点に流れる電流によって、接点の酸化膜が還元さ
れ消滅すればよく、通電時間はチャタリング期間より短
い期間であってもよい。また、スイッチ通電回路の消費
電力、スイッチの接点の定格電流を考慮して、スイッチ
通電回路による通電時間は、制御手段による半導体スイ
ッチの導通制御後まで至ってもよい。他方、通電時間が
半導体スイッチの導通制御前に終了するものであって
も、スイッチの接点の酸化膜が還元されば、本発明の負
荷制御装置が目的とするところを達成することができ
る。
【0034】なお、スイッチ通電回路はトランジスタで
構成されるものに限定されないことは言うまでもない。
例えばMOS型電界トランジスタでスイッチ通電回路を
構成することもできる。以上、本発明は、自動車におけ
る負荷制御装置を例として説明したが、その趣旨を逸脱
しない範囲で種々の負荷制御について実施することがで
き、また、上述した実施形態に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形をして実施
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の負荷制御
装置によれば、大電流スイッチで負荷電流を制御するこ
とができる負荷制御装置が提供されるので、負荷制御装
置が使用される製品で大電流スイッチと小電流スイッチ
の使い分けを不必要とすることができ、負荷制御装置を
使用する製品の生産性向上とコスト低減をはかることが
できるといった効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る負荷制御装置の一実施形態の要部
概略構成図である。
【図2】図1に示す負荷制御装置のスイッチ通電回路の
通電タイミングを示す図である。
【図3】従来の負荷制御装置の一例を示す要部概略構成
図である。
【符号の説明】
2 電源 3 負荷 4 スイッチ 6 制御手段 7 半導体スイッチ 11 負荷制御装置 20 スイッチ通電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 宏明 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 堤 寛 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5J055 AX00 AX55 BX26 CX28 DX03 DX46 DX83 EX06 EY01 EY17 EZ03 EZ39 EZ43 FX18 GX01 GX02 GX04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の一端に接続された機械式接点を有
    するスイッチと前記電源の他端に接続された負荷との間
    に直列に介装されて、前記負荷への電力供給を制御する
    半導体スイッチと、 前記スイッチの前記半導体スイッチが接続された側の接
    点に接続されて、該スイッチの作動を検出し前記半導体
    スイッチの導通・遮断の作動を制御する制御手段と、 前記スイッチの前記半導体スイッチが接続された側の接
    点と前記電源の他端との間に直列に介装され、前記スイ
    ッチの作動に連動して前記制御手段によって制御されて
    所定期間に亘って電流路を形成し前記スイッチに所定の
    電流を流すスイッチ通電回路とを具備することを特徴と
    する負荷制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、スイッチの作動を検出
    して得たスイッチ作動情報を遅延して前記半導体の導通
    ・遮断の作動を制御する遅延手段を備え、前記所定期間
    は、前記スイッチが作動した時から前記半導体スイッチ
    が導通した時までの期間であることを特徴とする請求項
    1に記載の負荷制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013034044A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 接点入力回路

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JP2013034044A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 接点入力回路

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