JP2003241104A - エッジ検査装置 - Google Patents

エッジ検査装置

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JP2003241104A JP2002042221A JP2002042221A JP2003241104A JP 2003241104 A JP2003241104 A JP 2003241104A JP 2002042221 A JP2002042221 A JP 2002042221A JP 2002042221 A JP2002042221 A JP 2002042221A JP 2003241104 A JP2003241104 A JP 2003241104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に歯科治療用小器具の刃先の研ぎ具合や研
磨角度、エッジの立ち具合や形状等を調べる際に好適な
エッジ検査装置を提供する。 【解決手段】 基盤4に設けられて被検査対象物1のエ
ッジ1f又はエッジ近傍1bを支持するガイド部材7
と、基盤4に支持され、ガイド部材7の上方に配置され
てエッジ1fを拡大する拡大鏡8と、基盤4に支持され
てエッジ1fを照明する照明手段11とを備えた構成と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッジ検査装置に
関し、特に歯科治療用小器具の刃先(エッジ)の研磨状
態、刃先の立ち具合や形状等を調べる場合に好適なエッ
ジ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、歯科治療には、各種の刃を有す
る歯科用小器具が使用されている。歯科治療の中でも、
特に、歯石,歯垢の除去(スケーリング)や歯根面の滑
沢化(ルートプレーニング)といった治療にはスケー
ラ、抜歯の治療にはへーベル、神経の治療にはリーマ等
の小器具が用いられている。
【0003】図1に示すようにスケーラ1は、術者が握
るハンドル1aと、ハンドル1aより延出したシャンク
1bと、シャンク1bの先端に形成された刃部1cとか
らなる。スケーラ1は、治療する歯の形や部位あるいは
各種処置内容に対応するためシャンク1bから刃部1c
にわたる部分が、直線的な単純形状や三次元的に複雑に
屈曲した形状等、様々な形状に加工されている。このよ
うなスケーラ1としては、鎌形、くわ形、のみ形、キュ
レット等、各種形状のものが用意されている。尚、本願
明細書では、シャンク1bと刃部1cの上面1dとのな
す角度をシャンク角度(β)と称する(図2)。例え
ば、図1に示すようなシャンク角(β)が90°のスケ
ーラは、ユニバーサル・タイプ、シャンク角(β)が7
0°のスケーラは、グレーシ・タイプと称される。
【0004】刃部1cは、所定範囲がえぐられるように
して形成されている上面1dと、上面1dの両脇の側面
1eとにより形成され、上面1dと側面1eとの稜線が
エッジ(以下「刃先」という)1fとなる。歯科治療に
おいて、切れ味の鋭い刃を有するスケーラを用いること
は、スケーリング、ルートプレーニングを効率よく行い
治療効果を高める上で極めて重要である。通常、図2に
示すように、刃の上面1dと側面1eとがつくる刃先1
fの角度(以下「研磨角度」という)αが70〜80
°、好ましくは78°であり、且つ刃先1fが立ってい
れば(エッジが立っていれば)、刃の切れ味は鋭く、鋭
利な刃であるとされている。
【0005】ところで、前記スケーラ1は、硬い歯石を
除去したり、歯根面上を研削したりするので、すぐに刃
先1fの鋭利さが低下する。したがって、スケーリング
やルートプレーニングの前にはスケーラ1の刃先1fの
鋭利さが点検され、刃先1fを立たせるべく研磨が行わ
れる。更に、使用中でもスケーラ1の鋭利さが低下した
ときには随時刃先1fの研磨が行われ、常に刃先1fが
鋭利な状態(エッジが立っている状態)で治療が行われ
る。
【0006】スケーラ1の刃先1fの研磨は、手動又は
電動で行う。手動の場合には、術者は、スケーラ1を一
方の手に、砥石を他方の手に持ち、スケーラ1を固定し
て砥石を動かして研ぐ、或いは、砥石を固定してスケー
ラ1を動かして研ぐことにより研磨が行われている。こ
のような手動式の研磨は、簡便であり、術中にも手軽に
研磨を行うことができる。
【0007】一方、電動式の研磨装置は、スケーラ1を
固定する固定手段と、回転砥石とを備えている。前記回
転砥石は、円盤状の砥石が電動モーターにより回転する
ものであり、当該回転砥石の盤面を固定手段に固定され
ているスケーラ1の刃先1fの部分に押し当てることに
より研磨が行われる。このとき、固定手段に固定された
スケーラ1の刃部1cの上面1dに対する回転砥石の盤
面の角度は、一定角度(70°または80°)に設定さ
れているので、研磨角度が一定角度の刃先を得ることが
できる。つまり、電動式の場合、熟練を要さずに鋭利な
刃先を得ることが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手動に
よりスケーラを研磨する場合、研磨角度を70〜80°
の適切な角度に保ちながらエッジを立たせて鋭く、且つ
滑らかに研磨することは極めて難しい。つまり、手動に
よる研磨は、熟練を要する作業であり、個人差が顕著に
現れてしまう。更に、多人数で同一スケーラを用いるよ
うな場合には、同一の研磨角度を維持することは極めて
難しい。また、電動研磨装置により研磨する場合には、
砥石が自動的に高速回転するので、スケーラの刃を研磨
し過ぎることがあり、刃の原形(形状)を損なってしま
う虞がある。
【0009】スケーラの刃部は、極めて小さく、最も小
さいものでは例えば、刃先の長さが2.0mm、厚みが0.5mm
程度の大きさであり、従って、その研磨は、困難であ
り、且つ慎重に行うことが必要である。しかも、刃先を
全体に均一(滑らか)に研磨することが必要である。ま
た、スケーラには、シャンクから刃部に至る部分は三次
元的に複雑に湾曲した形状のものがあり、刃先の小さい
ものにおいては刃先の研磨、研磨具合の確認、研磨角度
が所定の角度(例えば、78°)をなしてエッジが立
ち、且つ滑らかな形状に研磨されているかどうかを調べ
ることは非常に困難である。このため、スケーラの刃先
を研磨する際に、刃先の研磨具合や研磨角度を簡単に確
認したり調べることができる器具が望まれている。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、特に歯科治療用小器具の刃先の研ぎ具合や研磨角
度、エッジの立ち具合や形状等を調べる際に好適なエッ
ジ検査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明に係るエッジ検査装置は、基盤に設け
られて被検査対象物のエッジ又はエッジ近傍を支持する
ガイド部材と、前記基盤に支持され、前記ガイド部材の
上方に配置されて前記エッジを拡大する拡大鏡と、前記
基盤に支持されて前記エッジを照明する照明手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、前記ガイド部材は、
前記エッジ又はエッジ近傍を支持するガイド部が階段状
に複数設けられていることを特徴とする。請求項3の発
明では、前記ガイド部材は、前記エッジ又はエッジ近傍
を支持するガイド部が円弧状をなして設けられているこ
とを特徴とする。請求項4の発明では、前記ガイド部材
は、円筒形状をなし、前記エッジ又はエッジ近傍を支持
するガイド部が上部開口端から周壁の周方向に沿い下方
に向けて切り欠かれて設けられていることを特徴とす
る。
【0013】請求項5の発明では、前記ガイド部材は、
周壁の一側に上端から階段状のガイド部が設けられ、周
壁の他側に上端から円弧状のガイド部が設けられている
ことを特徴とする。請求項6の発明では、前記ガイド部
材は、前記基盤に回転自在に設けられたターンテーブル
に設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明では、前記被検査対象物の
エッジは、歯科医用スケーラの刃部であることを特徴と
する。使用者は、観察すべき被検査対象物のエッジ又は
エッジ近傍をガイド部材により支持し、照明手段により
前記エッジを照明して拡大鏡により拡大して調べる(請
求項1)。これにより、簡単にエッジの立ち具合等を確
認し、又は調べることができる。複雑な形状のエッジを
調べる場合、階段状をなすガイド部の中で前記拡大鏡の
焦点位置に最適な位置のガイド部にエッジ又はエッジ近
傍を載置して支持し、又は円弧状の曲面の最適位置にエ
ッジ又はエッジ近傍をガイドする(請求項2乃至6)。
これにより、前記エッジを良好に調べることが可能とな
る。歯科治療医用スケーラの刃部は、極めて小さく、し
かも刃部は、正確な研磨角度で刃先(エッジ)が鋭く立
ち、且つ滑らかに研磨されていることが要求される。こ
のようなスケーラの刃部が正確に研磨されているか否
か、また、滑らかな形状に研磨されているか否かを容易
に確認し、又は調べることができる(請求項7)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面によ
り詳細に説明する。図3は、本発明に係るエッジ検査装
置の正面図、図4は図1に示すエッジ検査装置の背面、
図5は図3に示すエッジ検査装置の要部組立図である。
図3及び図4に示すようにエッジ検査装置3は、基盤4
と、この基盤4上に設けられたターンテーブル5、ガイ
ド部材7、拡大鏡(ルーペ)8及び照明手段としての照
明灯11から成る。ターンテーブル5は、図5に示すよ
うに円盤状をなし、上部5aが下部5bよりも僅かに小
径とされて環状の段差5cをなしている。下部5bの外
周面には滑り止めが施されており、下面中心にねじ軸5
dが垂設されている。そして、ターンテーブル5の上面
5eには目盛り6が全周(360°)に亘り刻設されて
いる。目盛り6は、例えば、後述する図10に示すよう
に全周を0°〜90°に四等分され、前記所定の研磨角
度78°の位置に目盛りが表示されている。このターン
テーブル5は、ねじ軸5dが基盤4に穿設されたねじ孔
4aに螺合されて回転及び任意の高さ位置に昇降可能と
されている。
【0016】尚、ターンテーブル5は、ねじ軸5dに代
えて回転軸とし、その外周面に環状の溝を複数の高さ位
置に設け、基盤4に軸孔を有するボスを設けて前記回転
軸を回転自在に軸支すると共に、前記ボスに前記回転軸
と直交するように係止用のねじを設け、その先端を前記
回転軸の何れかの溝に係合させて前記ターンテーブル5
をその高さ位置に回転自在に支持するようにしてもよ
い。
【0017】また、ターンテーブル5は、必ずしも回転
及び昇降自在とする必要はなく、ねじ軸5d及びねじ孔
4aに代えて単なる回転軸及び軸孔として基盤4に回転
自在に載置するようにしても良い。図3乃至図5に示す
ようにガイド部材7は、被検査対象物のエッジ又はエッ
ジ近傍例えば、図1及び図2に示すスケーラ1のシャン
ク1b、又は刃部1cを支持するためのもので、円筒形
状をなし、下端7aがターンテーブル5の上部5aに着
脱可能に外嵌されて段差部5cに係止可能とされてい
る。ガイド部材7の周壁7bの上部には略一側半分に第
1のガイド部7Gが、略他側半分に第2のガイド部7
G'が設けられている。第1のガイド部7Gは、上端7
cの両側近傍から左右対称に周方向に沿い、且つ下方に
向かって階段状に下降して切り欠かれた段差部7g1、7
g2、7g3から成る。第2のガイド部7G'は、上端7c
の両側近傍から左右対称に下方に向かって円弧状に滑ら
かに下降して切り欠かれた下方に凸の曲面(円弧部)7
sから成る。これらの第1、第2のガイド部7G、7
G'が左右対称形状とされているのは、左用のスケー
ラ、右用のスケーラに対処し得るようにするためであ
る。このガイド部材7は、半透明又は透明の樹脂部材に
より形成されており、当該ガイド部材7内への採光性の
向上が図られている。また、ガイド部材7は、ターンテ
ーブル5に着脱可能とされていることで、取り外して簡
単に滅菌・消毒をすることができ、使い勝手が良く、衛
生的である。
【0018】図3及び図4に示すように拡大鏡8は、ガ
イド部材7の上方に配置され、支持部材9により支持さ
れている。支持部材9は、ターンテーブル5の例えば、
僅か後方位置に垂設され、下端9aが基盤3に固定さ
れ、支柱9bの上端に環状の支持部9cがターンテーブ
ル5の上面に臨んで設けられている。拡大鏡(ルーペ)
8は、支持部材9の環状の支持部9cに上方から着脱可
能に装着されており、光軸がターンテーブル5の上面5
e(図5)の中心に垂直をなしている。拡大鏡8の下端
とガイド部材7の上端とは、離隔対向しており、ガイド
部7G、又は7G'への前記スケーラ1のシャンク1b
の入出が可能とされている。また、拡大鏡8は、所望の
倍率のものと任意に交換可能である。
【0019】図3及び4に示すように照明灯11は、例
えば、ペンシルタイプの細長い懐中電灯で、支持部材1
2によりガイド部材7の側方斜め上方に配置されてい
る。支持部材12は、下端12aが基盤3に固定され、
支柱12bの上部12cがガイド部材7側に向かって傾
斜し、孔12d及び当該孔12dに連通するスリット1
2eが設けられている。照明灯11は、照明方向をガイ
ド部材7の上部に向けてグロメット13を介してスリッ
ト12eから孔12dに着脱可能に装着支持される。こ
の照明灯11は、ガイド部材7に支持された被検査対象
物のエッジ部分を照明する。このように照明灯11とし
て懐中電灯を使用することで携帯性に優れた簡易型とす
ることができる。尚、支持部材12の上部12cに孔1
2d及びスリット12eを複数段設け、照明灯11の取
り付け位置を変えて照明位置を調節可能としても良い。
この支持部材12は、構造が極めて簡単であり、簡易型
のエッジ検査装置3に好適である。尚、照明灯11の支
持部材12としては、屈曲自在な例えば、蛇腹タイプの
支柱を使用しても良い。
【0020】また、ターンテーブル5のねじ軸5dの中
心に小孔を穿設し、下方から照明光を照射するようにし
ても良い。この場合、光源から光ファイバを用いて前記
小孔内に照明光を導くようにしても良い。以下にエッジ
検査装置の使用方法について説明する。使用者(術者)
は、図1に示すスケーラ1の刃部1cの側面1eを研磨
して、刃先(エッジ)1fが所定の角度例えば、前述し
た78°をなして立つように研いだ後図6に示すように
エッジ検査装置3のガイド部材7の例えば、段差部7g1
にシャンク1bを載置して支持し、照明灯11により刃
部1cを照明して、拡大鏡8により刃先1fを調べる。
このとき、シャンク1bから刃部1cに亘る部分が複雑
に屈曲している場合には、拡大鏡8の焦点位置に刃先1
fが位置するようにハンドル1aを回して、或いはシャ
ンク1bを載置する段差部を変えながら調べる。或い
は、第2のガイド部7G'の曲面(円弧部)7s上にシ
ャンク1bを載置して焦点を合わせながら移動させて連
続的に刃先1fを調べる。これにより、刃先1fが立ち
上がり、且つ滑らかに研磨されているか否かを簡単に確
認することができる。
【0021】また、拡大鏡8の倍率を変えたときには、
ターンテーブル5を回転させてガイド7の高さを調節す
ることで、当該拡大鏡の焦点位置に合わせてスケーラ1
の高さ位置を変えることができ、簡単に対処することが
可能である。また、刃先1fの研磨角度が正確に前記7
8°に研磨されているか否かを調べる場合には、例え
ば、図7に示すような簡易型の角度検出器を使用する。
この角度検出器21は、本出願人が従前に特許出願(特
願2000―329100号)したものである。角度検出器21
は、円柱状のホルダ22の底面に強力なマグネット23
を埋め込み、上面に軸方向に沿って、周壁に半径方向外
方に沿って互いに直角をなして3方向(X、Y、Z方
向)に延出させて指示ピン24、25、26を植設し、
マグネット23により検査対象物に吸着させてこれらの
指示ピン24〜26により前記検査対象物の角度を検知
するようにしたものである。
【0022】この角度検出器21は、非常に小型に形成
されており、例えば、ホルダ22は、直径4mm程度、長
さが6mm程度とされ、指示ピン24〜26は、太さが0.
8 mm、長さが10〜15mm程度とされている。マグネッ
ト23は、ホルダ22の形状に応じて直径が1.5〜3m
m、高さが2〜3mm程度の大きさの円盤状をなしてい
る。また、現在使用されているスケーラの殆どは、少な
くともシャンク及び刃部が磁性を有するステンレス鋼が
使用されており、この角度検出器21を用いて簡易的に
スケーラ1の刃先1fの角度を調べることが可能であ
る。
【0023】以下に角度検出器を用いてエッジ検査装置
により簡易的に刃先1fの研磨角度を調べる場合につい
て説明する。図7に示すように例えば、スケーラ1の刃
部1cの上面1dに角度検出器3を載置してマグネット
23により吸着固定することにより、指示ピン24〜2
6の方向から刃部1cの形状等を知ることができる。特
に、シャンク1bが三次元的に複雑に変化している形状
の場合、これらの指示ピン24〜26の指示する方向に
より、微少な刃部1cの形状等を容易に知ることが可能
となる。
【0024】また、図7に示すようにシャンク1bと刃
部1cの上面1dとが90°の角度をなし(シャンク角
βが90°)、刃先1fの角度(研磨角度)αが78°
のスケーラ1において、刃先1fの角度を検出する場合
には、図8(a)、(b)に示すように側面1eに角度
検出器21のホルダ22の下面即ち、マグネット23を
吸着させ、例えば、指示ピン24を刃先1fの側方に延
出させると共に指示ピン26を刃先1fに沿って延出さ
せると、指示ピン25が上方(上面1dの方向)に延出
する。この結果、微少な刃先1fの角度即ち、研磨角度
αが指示ピン25により拡大されて指示され、目視で検
知することが可能となる。
【0025】そこで、図9に示すようにエッジ検査装置
3を使用して更に正確に調べることができる。即ち、タ
ーンテーブル5からガイド部材7を外して当該ターンテ
ーブル5の上方にスケーラ1の刃先(エッジ)1fに角
度検出器21を取り付けて拡大鏡8を覗きながら、ター
ンテーブル5の目盛りを見て角度を調べる。尚、ガイド
部材7は、ターンテーブル5に装着したままでも良い
が、取り外した方が使い勝手がよい。
【0026】例えば、図8に示すようにスケーラ1の刃
先1fに角度検出器21を取り付けた場合には、図10
に示すように目盛り0°を基準線とし、当該基準線にス
ケーラ1の上面1dを平行にして指示ピン26の基端を
目盛りの中心に合わせ、指示ピン25の方向が前記所定
の角度78°の目盛りを指しているか否かを調べる。こ
の位置合わせをする場合、使用者(術者)は、スケーラ
1を動かしても良く、或いは、ターンテーブル5を回転
させてもよい。これにより、スケーラ1の刃先1fの研
磨角度を簡単に且つ正確に調べることができる。従っ
て、使用者(術者)は、研磨角度を調べながら刃先1f
を正確に、且つ滑らかに研磨することができ、作業性の
向上が図られる。尚、図10においてスケーラ1及び角
度検出器21は、ターンテーブル5の目盛りとの関係を
分かり易く説明するために透視して描いてある。
【0027】図11は、ガイド部材の第2の実施形態を
示し、平板16の上端16aの両側から下方中央に向か
って階段状に下降する段差部16g1、16g2、16g3を
複数段設けてガイド部16Gを形成し、各段差部16g1
〜16g3の何れかに前記スケーラ1のシャンク1b、又
は刃部1cを載置して支持するようにしたものである。
このガイド部材16は、基盤4の上面、且つ拡大鏡8
(図3)の下方に設けた端面視凹状のホルダ17に矢印
方向に摺動自在に垂設され、所望の段差部に前記スケー
ラ1のシャンク1b、又は刃部1cを載置して支持し、
且つ前記拡大鏡8の下方に位置するように移動させて調
べる。尚、段差部16g1〜16g3は、上述とは反対に両
側部の下部位置から上端中央部に向かって段差状に形成
しても良い。
【0028】図12は、ガイド部材の第3の実施形態を
示し、平板18の上端18aの両側から下方中央に向か
って下に凸の円弧状をなして滑らかに切り欠かれた曲面
(円弧部)18sを形成してガイド部18Gとし、前記
スケーラ1のシャンク1b、又は刃部1cを載置して支
持するようにしたものである。このガイド部材18は、
基盤4の上面、且つ拡大鏡8(図3)の下方に設けた端
面視凹状のホルダ17に矢印方向に摺動自在に垂設さ
れ、曲面18aの所望の位置に前記スケーラ1のシャン
ク1b又は刃部1c(図1)を載置し、且つ前記拡大鏡
8の下方に位置するように曲面18aに沿って移動させ
て調べる。これにより、スケーラ1のシャンク1bが三
次元的に複雑な形状に曲がっている場合でも当該スケー
ラ1を回しながら曲面18sに沿って移動させることで
拡大鏡8の焦点に刃先1fを合わせながら連続的に調べ
ることが可能となる。尚、曲面18sは、上述とは反対
に両側部の下部位置から上端中央部に向かって上に凸の
滑らかな円弧状の曲面としても良い。
【0029】図13は、照明灯11を支持する支持部材
の第2の実施形態を示す。支持部材30は、支柱31が
ベース32により基盤4に垂設されており、支柱31に
ホルダ32の基端部が矢印で示すように昇降自在に嵌挿
され、ねじ33により所望の高さ位置に固定可能とされ
ている。ホルダ33の先端にはボールジョイント34を
介して円筒状のホルダ35が矢印で示すように360°
の範囲に亘り回動自在に支持され、ねじ36により所望
の回動位置に固定可能とされている。そして、円筒状の
ホルダ35には照明灯11が矢印で示すように進退自在
に装着され、ねじ37により所望の位置に固定可能とさ
れている。この支持部材30を図3に示すエッジ検査装
置3に使用することで、照明位置、照明箇所を最適位置
に簡単に設定することができ、被検査対象物のエッジを
良好に調べることが可能となる。
【0030】尚、上記実施形態においては被検査対象物
のエッジ検査として歯科治療器具の中のスケーラの刃先
を検査する場合について記述したが、スケーラの他に抜
歯の治療に使用するへーベルや神経の治療に使用するリ
ーマ等の複雑な形状をした刃先(エッジ)や形状の検査
等にも適用し得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微小な被検査対象物のエッジの立ち具合や形状、研磨状
態等を極めて簡単に、且つ良好に確認し、又は調べるこ
とができ、構成も簡単であり、安価で、使い勝手の良い
簡易型のエッジ検査装置を提供することができる。特
に、歯科治療用のスケーラ等の小器具の刃先を研磨する
場合にその研磨角度、刃先(エッジ)の立ち具合や形
状、滑らかさ等を簡単に確認し、又は調べることがで
き、作業性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯科治療に使用するスケーラの先端部の一例を
示す斜視図である。
【図2】図1の矢線II−IIに沿う断面図である。
【図3】本発明に係るエッジ検査装置の実施の形態を示
す正面図である。
【図4】図3に示すエッジ検査装置の背面図である。
【図5】図3に示すエッジ検査装置のターンテーブル及
びガイド部材の組立斜視図である。
【図6】図3に示すエッジ検査装置の使用例を示し、図
1に示すスケーラの刃先を検査する場合の説明図であ
る。
【図7】図1に示すスケーラの刃先の形状を簡単に検知
する角度検出器の一例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す角度検出器によりスケーラの刃先の
状態を検知する場合の説明図である。
【図9】図3に示すエッジ検査装置により図8に示す角
度検出器を用いてスケーラの刃先の状態を正確に検査す
る場合の説明図である。
【図10】図9に示すエッジ検査装置によりスケーラの
刃先を正確に調べる場合の一例を示す説明図である。
【図11】図3に示すガイド部材の第2の実施形態を示
す斜視図である。
【図12】図3に示すガイド部材の第3の実施形態を示
す斜視図である。
【図13】図3に示すエッジ検査装置の照明灯を支持す
る支持部材の第2の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スケーラ 1a ハンドル 1b シャンク 1c 刃部 1d 上面 1e 側面 1f 刃先(エッジ) 3 エッジ検査装置 4 基盤 5 ターンテーブル 7、16、18 ガイド部材 8 拡大鏡(ルーペ) 9、12、30 支持部材 11 照明灯 21 角度検出器 22 ホルダ 23 マグネット 24〜26 指示ピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤に設けられて被検査対象物のエッジ
    又はエッジ近傍を支持するガイド部材と、 前記基盤に支持され、前記ガイド部材の上方に配置され
    て前記エッジを拡大する拡大鏡と、 前記基盤に支持されて前記エッジを照明する照明手段と
    を備えたことを特徴とするエッジ検査装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は、前記エッジ又はエッ
    ジ近傍を支持するガイド部が階段状に複数設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のエッジ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は、前記エッジ又はエッ
    ジ近傍を支持するガイド部が円弧状をなして設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のエッジ検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、円筒形状をなし、前
    記エッジ又はエッジ近傍を支持するガイド部が上部開口
    端から周壁の周方向に沿い下方に向けて切り欠かれて設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の
    エッジ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は、周壁の一側に上端か
    ら階段状のガイド部が設けられ、周壁の他側に上端から
    円弧状のガイド部が設けられていることを特徴とする請
    求項4に記載のエッジ検査装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材は、前記基盤に回転自在
    に設けられたターンテーブルに設けられていることを特
    徴とする請求項4又は5に記載のエッジ検査装置。
  7. 【請求項7】 前記被検査対象物のエッジは、歯科治療
    用スケーラの刃部であることを特徴とする請求項1に記
    載のエッジ検査装置。
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