JP2003240859A - 放射線検出素子、放射線撮像装置 - Google Patents

放射線検出素子、放射線撮像装置

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JP2003240859A
JP2003240859A JP2002043577A JP2002043577A JP2003240859A JP 2003240859 A JP2003240859 A JP 2003240859A JP 2002043577 A JP2002043577 A JP 2002043577A JP 2002043577 A JP2002043577 A JP 2002043577A JP 2003240859 A JP2003240859 A JP 2003240859A
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radiation imaging
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Takaaki Numai
貴陽 沼居
Masakazu Morishita
正和 森下
Tomoyuki Yagi
朋之 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入射した放射線に対する感度特性の優れた放
射線検出素子を作製することにより、雑音の要因となる
暗電流の小さい、かつ、解像度が良好な放射線撮像装置
を提供することができるようにする。 【解決手段】 放射線を吸収し電荷を放出する電荷放出
層20を含み、少なくとも、前記電荷放出層20と反対
導電型であり放射線を入射する第1の半導体層と、前記
第1の半導体層と反対導電型を有する第2の半導体層と
で挟まれてなり、前記第1の半導体層に放射線を入射し
て、前記電荷放出層から放出されたキャリアを収集する
ようにして、入射した放射線に対してキャリアの収集効
率の大きい感度特性の優れた放射線検出素子とすること
ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線検出素子、
放射線撮像装置に関し、特に、人体などの被検体を透過
したX線などの放射線像を電子画像化するX線撮像装置
に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】リアルタイムに画像を出力するための高
速な放射線検出素子としては、半導体放射線検出器が注
目を集めている。しかし、この半導体放射線検出器で
は、雑音としての暗電流が問題となる。そして、捕獲準
位を介した再結合による暗電流は、これまでショックレ
ー・リード法を用いて解析されてきた。この文献とし
て、例えば1999年発行のニュークリア・インスツル
メンツ・アンド・メソッズ・イン・フィジックス・リサ
ーチ(Nuclear_Instruments_and_Methods_in_Phys
ics_Research)A第434巻44−56ページ記載の
論文がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体放射線
検出器では、電荷放出層における捕獲準位からの発生電
流が支配的で、この暗電流が雑音となって、微小信号が
検出できないという問題があった。
【0004】本発明は上述の問題点にかんがみてなされ
たもので、入射した放射線に対する感度特性の優れた放
射線検出素子を作製することにより、雑音の要因となる
暗電流の小さい、かつ、解像度が良好な放射線撮像装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線検出素子
は、放射線を吸収し電荷を放出する電荷放出層が、少な
くとも、前記電荷放出層と反対導電型である第1の半導
体層と、前記第1の半導体層と反対導電型である第2の
半導体層とで挟まれてなり、前記第1の半導体層側から
放射線を入射して、前記電荷放出層から放出されたキャ
リアを収集することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明の放射線撮像装置は、前記放
射線検出素子と、前記放射線検出素子で放射線から変換
された電荷を蓄積する電荷蓄積手段と、前記放射線検出
素子に印加する電界を制御する制御手段と、前記電荷蓄
積手段に蓄積された電荷に基づく信号を読み出す読み出
し手段とを有する入力画素と、前記読み出し手段から読
み出された信号を前記入力画素から出力する出力線と、
前記電荷蓄積手段が所定の電圧になるようにリセットを
かけるリセット手段とを有することを特徴とするもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら、
本発明の放射線検出素子、放射線撮像装置の実施形態に
ついて詳細に説明する。尚、発明の実施の形態におい
て、放射線としてX線を用いた実施例を示すが、本発明
の放射線とは、X線に限られるわけではなく、α線、β
線、γ線等の電磁波も含んでいる。
【0008】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態における放射線検出素子の概略断面図であ
る。図1において、10はGaAs、GaP、Ge、S
iなどの半導体からなるp層、20は放射線を吸収し電
荷を放出する電荷放出層のi層であり、X線の照射によ
って電子と正孔を生成する。30はGaAs、GaP、
Ge、Siなどの半導体からなるn層である。また、i
層20におけるキャリア濃度は小さい。このため、n型
のi層20をν型、p型のi層20をπ型と表す。
【0009】また、41と42は、金属層から構成され
る電極である。さらに、電極41には、キャパシタを介
して放射線検出素子から取り出した電気信号を増幅する
増幅器60が接続されている。
【0010】ここで、図2を参照しながら図1の放射線
検出素子について説明する。図2は、放射線検出素子に
おける電子濃度nと正孔濃度pの分布図である。i層2
0がν(n-)型の場合の層構成図を図2(a1)に示
す。30はn層であり、i層20がν(n-)型である
ため、空乏層はp層10とi層20の界面に形成され、
i層20側に広がる。そして、n層30からi層20に
電子が拡散する。
【0011】このときの電子濃度nと正孔濃度pの分布
を図2(a2)に示す。この場合は、p層10とi層2
0の界面に空乏層が形成されているため、i層20の中
の正孔濃度pは、p層10の正孔濃度1019cm-3に比
べて無視できるほど小さい。これに対して、n層30か
らi層20には50μm近く電子が拡散している。
【0012】一方、i層20がπ(p-)型の場合の層
構成図を図2(b1)に示す。i層20がπ(p-)型
であるため、空乏層はn層30とi層20の界面に形成
され、i層20側に広がる。そして、p層10からi層
20に正孔が拡散する。
【0013】このときの電子濃度nと正孔濃度pの分布
を図2(b2)に示す。この場合は、n層30とi層2
0の界面に空乏層が形成されているため、i層20の中
の電子濃度nは、n層30の電子濃度1018cm-3に比
べて無視できるほど小さい。これに対して、p層10か
らi層20には50μm近く正孔が拡散している。
【0014】ここで、X線を照射したときに収集される
電荷量Qは、X線を吸収して発生した電荷量Q0、空乏
層幅をWとすると、式(1)のように表せる。
【0015】
【数1】
【0016】電荷放出層であるi層20内でのキャリア
の損失が無視できる場合において、図1のように電源5
1を逆バイアスにした状態で、p層10側から放射線源
70からX線を入射すると、収集される電荷は主に電子
となる。この理由について以下に説明する。
【0017】放射線源70から入射されたX線が電荷放
出層であるi層20で吸収されるため、X線の強度は、
p層10からn層30に向かって減衰する。それにとも
なって、発生する電子正孔対の数もp層10からn層3
0に向かって減衰する。この結果、流動距離の長い電子
濃度が、流動距離の長い正孔濃度よりも大きくなる。こ
れにより、式(1)によれば、収集される電荷は主に電
子となる。一方、逆バイアスをかけた状態でn層30側
からX線を入射すると、収集される電荷は主に正孔とな
る。
【0018】次に、電荷放出層内でのキャリアの損失に
ついて考える。図1に示すように、電源51を逆バイア
スにした状態で、放射線源70から入射されたX線を吸
収して発生した電子と正孔は、それぞれn層30、p層
10に向かってドリフト運動する。図1において、電子
は●、正孔は○で示している。このとき損失となるの
は、捕獲準位への捕獲や、図2に示したi層20へ拡散
してきた自由キャリアとの再結合などである。
【0019】図2(a1)に示すように、i層20がν
層の場合において、p層10側からX線を入射すれば、
主に収集される電荷である電子は自由キャリアの正孔と
ほとんど再結合することなく、電極に到達する。このと
きの収集効率の計算結果を図3に示す。
【0020】図3は、放射線検出素子におけるキャリア
の収集効率と空乏層にかかる電圧との関係を示した図で
ある。この図3から、捕獲準位の濃度NT=1016cm
-3の場合、空乏層幅W=600μmならば、印加電圧4
2V(電界0.7kV/cm)以上でη≧50%を満た
すことがわかる。
【0021】一方、i層20がν層の場合に、X線をn
層30側から入射したときの収集効率を考える。図4
は、n層30側からX線を入射した場合の放射線検出素
子の一例を示した図である。図4のように、放射線源7
0からのX線をn層30側から入射すると、主に収集さ
れる電荷である正孔の大部分は、n層30から拡散して
きた電子と再結合をしてしまい、電極に到達することが
できなくなる。この結果キャリアの収集効率が低下す
る。図5に、n層側からX線を照射したときの収集効率
の計算結果を示す。
【0022】ここで、図3と図5の収集効率の計算結果
を比較すると、i層20がν層のときに、図5に示した
n層30側からX線を入射する場合のキャリア収集効率
は、図3に示したp層10側からX線を入射する場合の
約半分になっていることがわかる。以上、説明したよう
に、i層20がν層の場合に、大きなキャリア収集効率
を得るためには、p層10側からX線を入射するべきで
あることがわかる。
【0023】同様にして、i層20がπ層の場合を考え
ると、大きなキャリア収集効率を得るためには、n層3
0側からX線を入射するべきであるといえる。その理由
を以下に説明する。
【0024】図2(b1)に示すように、i層20がπ
層の場合において、n層30側からX線を入射すれば、
主に収集される電荷は式(1)から正孔となる。そし
て、この正孔は自由キャリアの電子とほとんど再結合す
ることなく、電極に到達することができるため、高い収
集効率が得られる。一方、p層10側からX線を入射す
れば、主に収集される電荷である電子の大部分は、p層
10から拡散してきた正孔と再結合をしてしまい、電極
に到達することができなくなる。この結果キャリアの収
集効率が低下することになる。
【0025】さて、図1に示した放射線検出素子におい
て、i層20を構成する半導体におけるX線やγ線の吸
収は、光電効果、コンプトン散乱、及び電子対創生の3
つのメカニズムによって決まる。図6に、SiとGeに
照射するX線エネルギーとその吸収の割合との一例を示
す特性図を示す。
【0026】医療用及び分析用などの用途では、0.1
MeV以下のX線を使用することが多いので、この場合
について図6を参照すると、半導体における吸収は主に
光電効果によって決まることがわかる。
【0027】次に、半導体のpn接合あるいはpin接
合による放射線検出を考えた場合に、キャリアの拡散に
よる暗電流により、その放射線検出に影響を与える。こ
こで、図7に、半導体のpn接合あるいはpin接合に
よる暗電流とバンドギャップエネルギーとの特性図を示
す。図7に示すように、この暗電流は、バンドギャップ
エネルギーに依存する。また、バンドギャップエネルギ
ーが1eVより小さい場合は、室温で使う場合でも拡散
電流による暗電流密度が10-10A/cm2以上になる。
この結果、雑音特性が低下し、特別な対策が必要にな
る。
【0028】また、一般に原子番号が大きい材料ほど、
X線に対する吸収係数は大きい。したがって、バンドギ
ャップエネルギーが1eV以上でpn接合あるいはpi
n接合の暗電流が小さく、かつ、原子番号が大きくX線
に対する吸収係数の大きい材料が望ましい。この点で、
GaAsやGaP等は、Siよりも放射線検出材料とし
て好ましい。Siは、図6に示したように、X線に対す
る吸収係数が比較的小さいので、これに鑑みて、低エネ
ルギー用とすれば良い。
【0029】次に、図8に、半導体に放射線を照射した
とき、キャリアを生成するために必要な放射線エネルギ
ーの特性図を示す。図8において、横軸は半導体のバン
ドギャップエネルギー、縦軸はキャリア生成に必要なエ
ネルギーである。放射線のエネルギーが一定の場合に
は、キャリア生成に必要なエネルギーが小さいほど、多
数のキャリアが発生するので望ましい。
【0030】図8に示したように、GaAs、CdTe
では、キャリア生成に必要なエネルギーは5eV程度で
ある。したがって、例えば、50keVのX線エネルギ
ーからは、10000個のキャリア対を生成することが
できることになる。GaAs、CdTeはバンドギャッ
プが1eVよりも大きく、キャリア生成に必要なエネル
ギーε(eV)が小さく、かつ、X線に対する吸収係数
が大きいために、X線検出材料として望ましい。
【0031】さらに、GaAsは、結晶の完全性が高
く、しかも暗電流が小さいため、使用材料として望まし
い。また、GaAsは、Geと非常に近いX線吸収特性
を持つ。前記特性を鑑みると、GaAsは、照射される
X線量が制限される医療用途などに好適に用いることが
できる。GaAsの量産性は、現在Si同様に良好であ
り、経済的にも非常に好適である。
【0032】次に、放射線からキャリアへの変換につい
て説明する。図1に示した放射線検出素子において、n
層30とp層10は放射線(本実施形態ではX線)に対
しての感度がきわめて低く、放射線からキャリアへの変
換はほとんど行われない。一方、放射線からキャリアへ
の変換が有効に行われるのは、i層20のうちの空乏化
した領域である。
【0033】図9に、Siにおける空乏層への印加電圧
と空乏層の厚さとの特性図を示す。図9は、i層20の
バックグランドの電子濃度NBが3.18×1013cm
-3としたときの特性図である。この図9から、電圧を5
00V印加しても、空乏層厚は150μm程度しか広が
らないことがわかる。
【0034】これに対して、GaAsの場合について考
える。図10に、GaAsにおける空乏層への印加電圧
と空乏層の厚さとの特性図を示す。GaAsの場合に
は、NB≦107cm-3のウエハを作製できるので、図1
0に示すように、Siに比べると低い印加電圧で厚い空
乏層が得られ、放射線に対しての感度を高感度化するこ
とができる。また、GaAsは、Geと同様なX線吸収
特性を有しているので、直接X線材料として好適であ
る。
【0035】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図11は、本発明の第2の実施形態における放射線撮像
装置の概略断面図である。図11において、100はX
線センシング部で、X線の照射によって電子と正孔を生
成する。また、生成された一方のキャリアは蓄積され、
画像情報を有する信号として読み出される。200は電
気キャリアの読み出し部で、絶縁基板1の上にトランジ
スタ2などが形成されて構成されている。
【0036】X線センシング部100は、GaAs、G
aP、Ge、Siなどの半導体からなる濃度p+のp層
10、n-層であるi層20、濃度n+のn層30で構成
され、空乏層がp層10とi層20の界面から広がるp
inダイオードと、n層30上に形成される金属層31
及び32、p層10の下層に形成された金属層11及び
12により構成されている。金属層12はバリアメタル
である。また、図11中の40及び50は保護膜であ
る。なお、X線センシング部100は、前記の半導体の
単結晶基板に形成することができる。
【0037】読み出し部200は、絶縁基板1上に回路
を構成するトランジスタ2を有する。トランジスタ2
は、ゲート101、ソース及びドレイン102、活性層
103、ソース及びドレイン102と接続される金属配
線110とから構成されている。また、トランジスタ2
は、保護膜113で覆われている。
【0038】ここで、薄膜トランジスタを構成する半導
体材料としては、アモルファスシリコン、ポリシリコ
ン、マイクロクリスタルシリコン等の非単結晶材料が好
適に用いられる。これらは、大基板ガラス基板上に40
0℃以下の低温で作製することができるため、大面積基
板を用いた大型のセンサ面を有した放射線撮像装置に最
適である。
【0039】図11において、111はAl層、112
は金属層である。また、図11では図示されていない
が、読み出し部200はキャパシタも有している。読み
出し部200の金属層112とX線センシング部100
の金属層11とは、バンプ金属13によって接続されて
いる。
【0040】次に、図12に、本実施形態における放射
線撮像装置の等価回路図を示す。図12において、入力
画素である単位セルは、電荷変換手段である放射線検出
素子121、電荷蓄積手段である蓄積容量122、放射
線検出素子121に加えられる電界を制御する制御手段
の第1のトランジスタ123、蓄積容量122から信号
を読み出す読み出し手段の第2のトランジスタ124を
有している。この入力画素である単位セルは、図12に
示されているように、縦横に所望の間隔で二次元マトリ
クス状に配置されている。
【0041】図12の放射線検出素子121には、第1
のトランジスタ123と接続されていない他端に、放射
線検出素子121の前記他端に所望の電位を与えるため
のセンサ電位固定手段が接続されている。また、蓄積容
量122には、第1のトランジスタ123及び第2のト
ランジスタ124と接続されない他端に、蓄積容量12
2の前記他端の電位を固定するための蓄積電位固定手段
が接続されている。
【0042】図12に示したシフトレジスタ等の走査手
段である水平走査回路120により、行ごとに各単位セ
ルの第2のトランジスタ124が選択されて、各単位セ
ルの蓄積容量122から出力線125に信号が読み出さ
れる。また、この信号は出力線125に接続されるアン
プ140を介して出力回路130に入力されて、その出
力回路130から列ごとに順次出力される。また、各出
力線125は、出力線リセットトランジスタ150によ
り電位VVに設定される。
【0043】ここで、図12に示した出力回路130に
ついて、詳しく説明する。図13は、出力回路の構成例
を示した図である。図13に示したように、出力回路1
30は、出力線125ごとに設けられたサンプリング蓄
積容量160と、このサンプリング蓄積容量160と共
通出力線とを接続するトランジスタ170を有してい
る。
【0044】この出力回路130では、転送パルスφT
により、出力線125からの電気信号をサンプリング蓄
積容量160に順次蓄積して、走査回路のシフトレジス
タ195からφH1、φH2、…のタイミングパルスが回
路中のトランジスタ180に順次入力される。これによ
り、トランジスタ180が順次オンして、列ごとにサン
プリング蓄積容量160からの信号が、共通出力線に接
続されたバッファアンプ190に読み出されて出力(V
out)される。
【0045】次に、図14を参照しながら、読み出し部
200について説明する。図14(A)には、読み出し
部200の平面図を示し、図14(B)は、図14
(A)のX−X′における断面図である。
【0046】図14(B)に示したように、読み出し部
200は、ガラス基板のような絶縁基板1上に、下部電
極231、シリコン窒化膜で形成された絶縁膜232、
高抵抗アモルファスシリコン233、n+アモルファス
シリコン234及び金属層112の層が順に形成されて
いる。また、図14(A)及び(B)に示した薄膜トラ
ンジスタ123、124と蓄積容量122は、同一の積
層膜の構成で作製されている。同一の積層膜構成のた
め、作製工程を短縮することができ、製造コストが安
く、かつ製造歩留まりも向上する。
【0047】図14(B)の金属層112は、図14
(A)のトランジスタ123の主電極の一方となる。ま
た、金属層112上にX線センシング部100が電気的
に接続されている。ここでは、画素毎にセンシング部1
00が分離された例を示している。
【0048】また、絶縁基板1上に形成された非単結晶
材料の薄膜トランジスタ回路部は、薄膜で形成されてい
るために、大型の絶縁基板上に形成することが容易であ
る。また、薄膜トランジスタは活性層が薄い(通常は
0.5μm以下)ために、放射線吸収の確率が低く、放
射線検出部であるX線センシング部100を通過した一
部の放射線による材料損傷の問題が発生しにくいこと
や、放射線が読み出し回路中でほとんど吸収されないの
で雑音が発生しづらく、雑音特性が優れていることか
ら、回路部を薄膜トランジスタで形成することは好適で
ある。
【0049】ここで、放射線のX線センシング部100
と読み出し回路部とを金属電極を介して積層構造とする
ことにより、X線センシング部は、100%の開口率を
有していることになる。また、絶縁基板1上に読み出し
回路のみを形成することにより、X線の入射部領域のた
めの面積を割く必要がない。そのため、薄膜トランジス
タのゲート幅を十分にとることができ、薄膜トランジス
タの高速動作化を図ることができる。形成される半導体
の特性や、画素数にもよるが、30FPS(1秒に30
回の画像読み出し:フレーム/秒)から60FPSの情
報の読み出しも十分に達成することができる。
【0050】次に、図15を参照して、本実施形態にお
ける放射線撮像装置の動作について説明する。図15
(A)は、放射線撮像装置の単位セルの等価回路図を示
している。また、図15(B)、図15(C)、及び図
15(D)は、放射線撮像装置の単位セルの動作を説明
する概略的なポテンシャル図である。ここで、図15
(B)、図15(C)、及び図15(D)において、横
軸は単位セル上の場所を示し、縦軸は各場所でのポテン
シャルを示している。
【0051】図15(B)は、単位セルのリセット状態
を示すポテンシャル図である。図12に示す第2のトラ
ンジスタ124及び出力線リセットトランジスタ150
がオンすると、図15(B)に示すように、蓄積容量1
22の電位は、リセット電圧VVとなる。第1のトラン
ジスタ123のゲートに一定電圧VAを与えておくと、
第1のトランジスタ123は、常にVA−VTの電位とな
っている。ここで、VTは第1のトランジスタ123の
しきい値電圧である。
【0052】次に、図15(C)は、単位セルの信号蓄
積状態を示すポテンシャル図である。トランジスタ12
4がオフの状態で、X線が放射線検出素子121に照射
されると、放射線検出素子121中でキャリアが生成さ
れ、そのキャリアがトランジスタ123を介して蓄積容
量122に蓄積され、蓄積容量122の電位が電位V V
から変化する。
【0053】次に、図15(D)は、単位セルの読み出
し状態を示すポテンシャル図である。出力線リセットト
ランジスタ150がオフした状態で、トランジスタ12
4がオンすると、蓄積容量122に蓄積された電荷が出
力線125に読み出される。原理的には、前記の単位セ
ルのリセット、信号蓄積及び読み出しの動作が繰り返さ
れる。
【0054】次に、図12の放射線撮像装置の等価回路
図をもとに、図16に示した放射線撮像装置の駆動動作
のタイミングチャートを説明する。ここで、第1のトラ
ンジスタ123のゲートに与える一定電圧をVAと表
す。尚、リセット動作となったときの出力線125の電
圧はVVである。また、このときの出力線リセットトラ
ンジスタ150のゲート(φVR)の電圧をVRとして表
す。
【0055】まず、出力線リセットトランジスタ150
のゲート(φVR)に電圧VRをかけてトランジスタをオ
ンさせ、これにより出力線125がリセットされる。次
に、水平走査回路120からφV1にパルスが加えられ
て、そのφV1に接続している第2のトランジスタ12
4により、蓄積容量122に蓄積された信号が各出力線
125に読み出される。そして、各水平走査をφH1
φH2、…と行うことにより、出力回路130から順次
出力(Vout)がされる。
【0056】−変形例− 次に、第2の実施形態における放射線撮像装置の変形例
について説明する。まず、図17に、n型あるいはp型
Siにおける抵抗率をパラメータとした、印加電圧と空
乏層の厚さとを関係図を示す。図17において、実線が
p型Siにおける抵抗率、破線がn型Siにおける抵抗
率である。ここで、抵抗率が100Ωcm以上で、か
つ、印加電圧は10V以上、望ましくは100V以上と
することが好ましい。
【0057】図17に示したように、1mm近くの空乏
層にするには、1000V以上も印加電圧が求められ
る。一方、GaAsでは、107Ωcm以上の抵抗のウ
エハを作製できるので、Siに比べると低い電圧で厚い
空乏層が得られ、高感度化できる。また、GaAsは、
Geと同様なX線吸収特性を有しているので、直接X線
材料として好適である。
【0058】ここで、参考として、図18に、TiB
r、CsI、SeのX線吸収特性を示す。横軸は照射さ
れるX線のエネルギーであり、縦軸はその出力の減少の
度合いのを示す減衰係数である。各物質ともに、照射さ
れるX線のエネルギーが大きくなるにつれてX線吸収量
が低下することがわかる。ただし、あるエネルギーのと
ころで階段状にX線吸収量が増加する。
【0059】前述したように、図12における放射線検
出素子121内のX線センシング部100をSiにより
構成した場合には、その一方の電極端子1000に、1
000V以上の電圧を印加する必要がある。一方、Ga
Asでは、Siよりも低い電圧の印加となる。
【0060】また、図12における第1のトランジスタ
(薄膜トランジスタ:TFT)123に、一定電圧VA
を常に加えることにより、放射線検出素子121のもう
一方の電極端子の電位は、常にVA−VTになっている。
そのため、放射線検出素子121には、常に一定の電圧
が印加され、空乏層の厚みも変化なく、安定な動作が可
能となる。
【0061】次に、図19に、本実施形態の放射線撮像
装置の変形例として、図11におけるX線センシング部
100の単結晶半導体に高抵抗半導体を用いた概略断面
図を示す。図19の単結晶高抵抗部20′の材料として
は、107Ωcm以上の高抵抗を有し、バンドギャップ
が1.5eV程度あり暗電流が小さく、また、直径6イ
ンチ程度の大口径ウエハができることなどから、GaA
sは特に優れている。尚、10′はn+層である。
【0062】次に、図20に、本実施形態の放射線撮像
装置の他の変形例を示した概略断面図を示す。図20に
示した変形例としては、図11におけるp層10の周辺
に、そのp層10の濃度p+よりも低い濃度のp領域の
ガード領域500を設けたものである。これにより、放
射線検出素子121に高電圧を印加した場合に、周辺の
急峻な電界の緩和を図ることができ、pn接合の耐圧を
改善することができる。
【0063】次に、図21に、本実施形態の放射線撮像
装置のその他の変形例を示した概略断面図を示す。図2
1に示した変形例としては、図11におけるn層30を
分離したものであり、解像度を改良するのに効果があ
る。また、33はn層30を分離する絶縁膜である。
【0064】さらに、図22に、本実施形態の放射線撮
像装置のその他の変形例を示した概略断面図を示す。図
22に示した変形例としては、図11における絶縁基板
1を半導体単結晶基板にしたものである。半導体単結晶
基板114を用いることで、周辺回路もこの半導体単結
晶基板114にとり込むことができ、高機能化、高速読
み出しにもさらに効果を発揮する。図22の例では、半
導体単結晶基板114内に、n型領域であるソース及び
ドレイン102が形成され、p領域116上に絶縁層を
介してゲート101が形成されて、トランジスタ115
が形成されている。
【0065】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図23は、本発明の第3の実施形態における放射線撮像
装置の等価回路図である。本実施形態は、放射線検出素
子121にリセットトランジスタ126を接続したもの
である。
【0066】図23に示したように、リセットトランジ
スタ(リセット薄膜トランジスタ)126を放射線検出
素子121に接続することにより、放射線検出素子12
1からの残像を改善できる。電圧VRを、VA−VTより
若干大きく設定することにより、残像の改善された放射
線撮像装置とすることができる。尚、リセットトランジ
スタ126は、放射線検出素子121の電位を一定期間
固定する電位固定手段として働く。
【0067】次に、図24に、本実施の形態における放
射線撮像装置の駆動動作のタイミングチャートを示す。
各水平走査線φR1、φR2…、φV1、φV2、…を、φ
Rにそれぞれ同期させて、各単位セルをリセットす
る。また、水平走査線φR1、φR2のオフ時には、完全
なオフ状態にしないで、リセットトランジスタ126の
ゲートにVBの電圧を与えておくと、放射線検出素子1
21に強力な入力X線が入り、容量値C1の蓄積容量1
22に大きな電荷QLangeが蓄積されたときに、VLange
=QLange/C1により求められる蓄積容量122の電
圧は、VB−VTより大きくならない。これにより、第2
のトランジスタ124に過大な電圧がかからないように
することができる。
【0068】ここで、過大な電圧とは、例えば図15
(C)で示した第2のトランジスタ124にかかる電圧
Vmaxよりも大きな電圧であり、Vmax以上の電圧による
電荷が蓄積容量122に蓄積されると、第2のトランジ
スタ124の出力側にキャリアが流れ出し、これが画像
に大きな影響を与えることになる。前述のように、リセ
ットトランジスタ126のゲートにVBの電圧を与えて
おくことで、CCDなどでブルーミングとよばれている
ような画像への影響をなくすことができる。
【0069】次に、図25に、図23に示した放射線撮
像装置の蓄積容量122にリセットトランジスタを設け
た場合のその単位セルの等価回路図を示す。図25に示
したリセットトランジスタ127の動作を、図23にお
けるリセットトランジスタ126と同様の動作とし、前
述のようにそのゲートにVBの電圧を与えておくと、容
量値C1の蓄積容量122は、VB−VT以上の電圧にな
らないようにすることができる。
【0070】また、蓄積容量122のキャリアによる第
2のトランジスタ124へのオーバーフローを防止する
ことにより、縦方向画像の特性を改善することができ
る。尚、ここで、X線光量が十分に小さいときは、その
ゲート電圧は完全なオフ電位でよい。この機能により、
過大なX線入力があった場合の保護機能を持たせること
ができる。これらから、リセットトランジスタ127に
は、リセットスイッチ機能と保護回路としてのキャリア
オーバーフロー防止機能との二つの機能を有することに
なる。
【0071】次に、図26に、リセットトランジスタ1
26、127を同時に設けた場合の等価回路図を示す。
ここで電圧VBを、電圧VAよりも若干大きいかまたは同
じ程度にすると、(V A−VTH126)≒(VB−VTH127)
となる。尚、VTH126はリセットトランジスタ126の
しきい値電圧、VTH127はリセットトランジスタ127
のしきい値電圧である。
【0072】これにより、蓄積容量122における最大
蓄積電荷Qmaxは、 Qmax=(VA−VTH126−VV)・C1 となる。
【0073】また、電圧VA、電圧VB、電圧VRを変え
ることにより、最大蓄積電荷Qmaxを容易に変えること
ができる。そして、第2のトランジスタ124のソース
・ゲート耐電圧(VS-Gmax)、または、ソース−ドレイ
ン間の耐電圧(VS-Dmax)の小さい方を考慮して電圧V
Bを設定すれば、第2のトランジスタ124の電圧破壊
を保護することもできる。
【0074】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図27は、本発明の第4の実施形態における放射線撮像
装置の等価回路図である。本実施形態は、各単位セルに
ソースフォロアを設置して、信号増幅を行うことで感度
向上を図るように構成したものである。図27に示すよ
うに、各単位セルは、選択用のトランジスタ128と、
増幅用のトランジスタ129とを有しており、これらに
よりソースフォロアが構成されている。
【0075】ここで、放射線撮像装置の単位セルにソー
スフォロアを配設した例を以下に挙げる。図28は、図
23に示した放射線撮像装置の第2のトランジスタ12
4に、前述のソースフォロアを配設したときのその単位
セルの等価回路図である。また、図29は、図25に示
した放射線撮像装置の第2のトランジスタ124に、前
述のソースフォロアを配設したときのその単位セルの等
価回路図であり、図30は、図26に示した放射線撮像
装置の第2のトランジスタ124に、前述のソースフォ
ロアを配設したときのその単位セルの等価回路図であ
る。図28及び図30では、リセットトランジスタ12
6をそれぞれ設けることで、残像改善を行っている。
【0076】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図31は、本発明の第5の実施形態における放射線撮像
装置の等価回路図である。本実施形態は、固定パターン
のノイズを除去するために、出力系を2系統設けたもの
である。図31において、φVRに信号パルスを与えト
ランジスタ138をオンさせることにより、セル139
および容量Cをリセットする。その後、セル139から
のリセット後の雑音(N)を、トランジスタ131を介
して、蓄積容量CNに蓄積する。
【0077】次に、セル139に信号(S)が蓄積され
た後に、同セル139からの雑音成分を含む信号(S+
N)を、トランジスタ132を介して読み出して、蓄積
容量CSに蓄積する。その後、蓄積容量CN、CSの両方
から、トランジスタ135、136をオンさせ、雑音と
雑音成分を含む信号を読み出して、減算アンプ137に
より、雑音成分を含む信号(S+N)から雑音成分
(N)をさし引いた信号(S)を出力する(Vout)。
【0078】ここで、133は蓄積容量CNをリセット
するトランジスタであり、134は蓄積容量CSをリセ
ットするトランジスタである。尚、セル139をリセッ
トする前に、φHRからの信号によりトランジスタ13
5、136をオンさせて、蓄積容量CNとCSをリセット
しておく。
【0079】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図32は、本発明の第6の実施形態における放射線撮像
装置の概略断面図である。本実施形態は、図11におけ
る電荷放出層のi層20がn-層であったものを、p-
として構成したものである。以下、図11と同じ参照番
号の構成部は、図11で説明したものと同様であるの
で、その詳細についての説明は省略する。
【0080】図32に示した放射線撮像装置は、図11
で説明したように、X線センシング部100に照射され
たX線から電子−正孔対を生成し、一方のキャリアを蓄
積し、画像情報を担う電気信号として読み出す。ここ
で、X線センシング部100は、前述したようにGaA
s、GaP、Siなどの半導体を用いて構成され、n層
310、p-層として形成された電荷放出層のi層32
0、p層330を有している。これら層は、空乏層がn
層310とi層320の界面から広がるpinダイオー
ドを形成する。
【0081】さらに、X線入射側のp層330の上層に
は、金属層31、32が形成され、また、n層310の
下層には、読み出し部200側に金属層11、12が形
成されている。尚、前述したように金属層12は、バリ
アメタルである。また、X線センシング部100は、単
結晶半導体基板を利用して形成することができる。
【0082】本実施形態は、図32に示されているよう
に、X線センシング部100のダイオードの接続方向が
異なっている点で、第2の実施形態の図11及び図12
に示した構成と異なっている。
【0083】また、図32の放射線撮像装置において、
X線センシング部100のp層330、n層310は、
放射線の不感帯となっている。これにより、X線照射に
よる空乏層領域でのキャリア生成が有効に行われる。
【0084】次に、読み出し部200は、絶縁基板1上
に回路を構成するn型薄膜トランジスタ220を有し、
そのn型薄膜トランジスタ220は、ゲート221、ソ
ース及びドレイン222、低不純物濃度の半導体活性層
223、ソース及びドレイン222と接続される金属配
線230とから構成されている。また、薄膜トランジス
タ220は、保護膜113で覆われている。
【0085】ここで、前述したように、薄膜トランジス
タの半導体材料としては、アモルファスシリコン、ポリ
シリコン、マイクロクリスタルシリコン等の非単結晶材
料が好適に用いられる。また、図32では図示されてい
ないが、読み出し部200は、蓄積容量となるキャパシ
タが形成されている。
【0086】次に、図33に、本実施形態における放射
線撮像装置の等価回路図を示す。図33において、図1
2に示した参照番号と同じ構成部は、図12に示された
ものと同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0087】図33において、入力画素である単位セル
は、放射線検出素子1121、蓄積容量122、放射線
検出素子1121からの信号を蓄積容量122に転送す
る第1のトランジスタ123、蓄積容量122から信号
を読み出す第2トランジスタ124を有している。図3
3では、ダイオードとして図示されている放射線検出素
子1121の極性が図12に示される等価回路図に示し
たものと異なっている。
【0088】図33に示した、シフトレジスタ等の水平
走査回路120により、行ごとに各単位セルの第2のト
ランジスタ124が選択されて、各単位セルの蓄積容量
122から出力線125に信号が読み出され、出力線1
25に接続されるアンプ140を介して出力回路130
に入力されて、その出力回路130から列ごとに順次出
力される。
【0089】また、各出力線125にアンプ140を接
続することは、ガラス基板上に形成された大型の回路基
板(たとえば、20cm×20cmや43cm×43cmの大きさ)の放
射線撮像装置において、その放射線撮像装置の電荷蓄積
容量の容量値が通常0.5〜3pF程度なのに比べて、
出力線125の配線クロス部及び薄膜トランジスタのゲ
ートと出力線125とつながっているソース間との容量
等の寄生容量値が、数十pFから100pF程度となっ
て大きいので、信号対雑音比を十分とるために効果的で
ある。
【0090】また、各蓄積容量122と各出力線125
は、出力線リセットトランジスタ150により、第2の
トランジスタ124を介して電位VVに設定される。こ
こで、出力回路130は、図13に示したように、出力
線125ごとに設けられたサンプリング蓄積容量160
と、このサンプリング蓄積容量160と共通出力線とを
接続するトランジスタ170を有している。この出力回
路130では、走査回路のシフトレジスタ195からφ
1、φH2、…が出力回路130に順次入力されて、回
路中のトランジスタ180がオンし、蓄積容量から列ご
とに信号が共通出力線に読み出されて出力されるように
なっている。
【0091】また、第1のトランジスタ123に一定電
圧VAを常に加えることにより、放射線検出素子112
1のもう一方の電極は、常にVA−VTになっている。そ
のため、放射線検出素子1121は、常に一定の電圧が
印加され、空乏層の厚みも変化なく、安定な動作が可能
である。
【0092】次に、図33の放射線撮像装置の等価回路
図をもとに、図34に示した放射線撮像装置の駆動動作
のタイミングチャートを説明する。ここで、第1のトラ
ンジスタ123のゲートに与える一定電圧をVAと表
す。尚、リセット動作となったときの出力線125の電
圧はVVである。また、このときの出力線リセットトラ
ンジスタ150のゲート(φVR)の電圧をVRとして表
す。ここで、転送パルスは、図13に示した出力回路1
30内のφTを示している。
【0093】まず、出力線リセットトランジスタ150
のゲート(φVR)に電圧VRをかけてトランジスタをオ
ンさせ、それと同時に、φV1をオンとすると、リセッ
トモードになる。その後、φVR、φV1をオフにするこ
とにより、放射線検出素子1121は、蓄積モードに入
いる。
【0094】次に、水平走査回路120でφV1に信号
パルスを加え、蓄積容量122に蓄積された信号を、各
出力線125に読み出しを行う読み出しモードとなる。
その後、転送パルスにより、出力回路130内のサンプ
リング蓄積容量(図13)に一括で電荷を転送した後、
各水平走査をφH1、φH2…と行うことにより、サンプ
リング蓄積容量から順次出力(Vout)がされる。蓄積
電荷が出力線125に転送された後は、再びリセットモ
ードに戻る。
【0095】前述した一連のサイクルは、各水平ライン
に対して同様に行い、順次情報を読み出して行く。尚、
読み出しモードのφVi(i=1、2、3…)がオンさ
れる直前に、読み出し手段である第2のトランジスタ1
24をオフした状態(φViをオフ状態)で、リセット
手段である出力線リセットトランジスタ150をオンし
た状態(φVRをオン状態)にすることより、出力線1
25のみのリセットをさらに行っても良い。また、この
場合の他の動作は、図34に示したものと同様に行えば
よい。
【0096】前述の動作を行うことにより、撮像装置の
一部の撮影領域に強い放射線が入射したときに、蓄積容
量122から第2のトランジスタ124を介して出力線
125に電荷がもれて他のセルの読み出し時に影響を与
える現象(CCD等でブルーミングと呼ばれている現
象)を防止することができる。
【0097】−変形例− ここで、第6の実施形態における放射線撮像装置の変形
例について説明する。まず、図35は、本実施形態の放
射線撮像装置の変形例を示した概略断面図である。図3
5に示した変形例は、図32におけるX線センシング部
100の単結晶半導体に高抵抗半導体を用いたものであ
る。
【0098】図35に示した単結晶高抵抗部320′の
材料としては、107Ωcm以上の高抵抗を有し、バン
ドギャップが1.5eV程度あり暗電流が小さく、ま
た、直径6インチ程度の大口径ウエハができることなど
から、GaAsを利用することが望ましい。尚、310
はn+層、330はp+層である。
【0099】次に、図36に、本実施形態の放射線撮像
装置の他の変形例を示した概略断面図を示す。図36に
示した変形例としては、図31におけるn層310の周
辺に、そのn層310の濃度n+よりも低い濃度のn領
域のガード領域501を設けるたものである。これによ
り、放射線検出素子1121に高電圧を印加した場合
に、周辺の急峻な電界の緩和を図ることができ、pn接
合の耐圧を改善することができる。
【0100】次に、図37に、本実施形態の放射線撮像
装置のその他の変形例を示した概略断面図を示す。図3
7に示した変形例としては、図32におけるp層330
を分離したものであり、解像度を改良するのに効果があ
る。また、33はp層330を分離する絶縁膜である。
【0101】また、図37で、p-層である電荷放出層
のi層320を反対導電型のn層とすると、空乏層は表
面側から広がり、X線入射の多い所で確実に空乏層が存
在することになるために、感度、解像度が安定する。た
だし、ここで空乏層はp層330とn層310の間、i
層320の全厚みに広がっていることが求められる。
【0102】さらに、図38に、本実施形態の放射線撮
像装置のその他の変形例を示した概略断面図を示す。図
38に示した変形例としては、図32における絶縁基板
1を、半導体単結晶基板にしたものである。また、これ
は、図22の放射線撮像装置とは、X線センシング部1
00の極性を異ならしめた場合の例である。
【0103】ここでは、単結晶基板114を用いること
で、周辺回路もこの半導体単結晶基板114にとり込む
ことができ、高機能化、高速読み出しにもさらに効果を
発揮する。p領域116上に絶縁層を介してゲート10
1が形成されて、トランジスタ115が形成されてい
る。
【0104】さらに、図39に、本実施形態の放射線撮
像装置のその他の変形例を示した概略断面図を示す。図
39に示した変形例は、図38に示した放射線撮像装置
において、n層310の周り全体に、n層310の濃度
+よりも不純物密度の低いn型領域311を設けてい
る。このような構成とすることにより、pn接合におけ
るn層310の周辺の電界が低減されることにより、p
n接合の耐圧改善と空乏層領域中での暗電流の低減を図
ることができる。
【0105】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図40は、本発明の第7の実施形態における放射線撮像
装置の等価回路図である。本実施形態は、図23に示し
た等価回路図における放射線検出素子121の極性を逆
にした構成である。また、図40に示した放射線検出素
子1121は、第6の実施形態における放射線撮像装置
のものと同様である。
【0106】次に、図40の放射線撮像装置の等価回路
図をもとに、図41に示した放射線撮像装置の駆動動作
のタイミングチャートを説明する。尚、転送パルスは、
図13に示した出力回路130内のφTを示している。
各水平走査線φR1、φR2…、φV1、φV2、…をφV
Rにそれぞれ同期させて、第2のトランジスタ124、
リセットトランジスタ126及び出力回路130を駆動
し、放射線検出素子1121のリセットを行う。
【0107】また、水平走査線φR1、φR2のオフ時
は、リセットトランジスタ126を完全なオフ状態にし
ないで、リセットトランジスタ126のゲートにVB
電圧を与えておくと、放射線検出素子1121に強力な
入力X線が入射し、容量値C1の蓄積容量122に大き
な電荷QLangeが蓄積されたときに、VLange=QLange
/C1により求められる蓄積容量122の電圧は、VB
−VTより大きくならない。これにより、第2のトラン
ジスタ124に過大な電圧がかからないようにすること
ができる。
【0108】ここで、過大な電圧とは、例えば図15
(C)で示した第2のトランジスタ124にかかる電圧
Vmaxよりも大きな電圧であり、Vmax以上の電圧による
電荷が蓄積容量122に蓄積されると、第2のトランジ
スタ124の出力側にキャリアが流れ出し、これが画像
に大きな影響を与えることになる。前述のように、リセ
ットトランジスタ126の駆動を制御することで、CC
Dなどでブルーミングとよばれているような画像への影
響をなくすことができる。
【0109】また、放射線検出素子1121を適用した
他の構成としては、図26及び図30に示されるような
等価回路図において、放射線検出素子121の極性を逆
にすることによって、同様にそれらの回路が適用できる
ことは言うまでもない。
【0110】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図42は、本発明の第8の実施形態における放射線撮像
装置を示した概略構成図である。本実施形態は、図42
に示したように、絶縁性基板上に形成された読み出し部
200上に、複数枚のX線センシング部100を組み合
わせて大画面の放射線撮像装置としたものである。図4
2の1500は駆動回路部、1600は出力回路部を示
し、これらが読み出し部200上に設置されている。読
み出し部200の絶縁性基板としてガラス基板を用いる
ことで、撮像装置を大型化することができる。
【0111】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態における放射線撮像装置の説明を以下に行う。
図43は、本発明の第9の実施形態を示し、放射線撮像
装置を用いた医療用診断機器の一例を示す模式図であ
る。図43において、1001はX線発生源となるX線
管、1002はX線管1001からのX線に対して、そ
の通過の開閉制御を行うX線シャッター、1003は照
射筒又は可動絞り、1004は被写体、1005は本発
明の実施形態における放射線検出器である。
【0112】また、1006は放射線検出器1005か
らの信号をデータ処理するデータ処理装置である。10
07はコンピュータであり、データ処理装置1006か
らの信号に基づいて、X線画像等をCRT等のディスプ
レイ1009に表示したり、カメラ制御器1010、X
線制御器1011及びコンデンサ式高電圧発生器101
2を介して、X線管1001を制御したりして、X線発
生量の制御を行う役割を果たしている。このように、本
発明の実施形態における放射線撮像装置をシステムとし
て用いることにより、医療診断等に応用することができ
る。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、電荷放出層の導電型と
反対導電型の半導体層側から放射線を入射して、前記電
荷放出層から放出されたキャリアを収集するようにした
ので、キャリアの収集効率を高めることができる。これ
により、雑音の要因となる補獲準位による暗電流が小さ
く、かつ高感度の放射線検出素子を実現することができ
る。
【0114】また、本発明の他の特徴によれば、放射線
検出素子への印加電界を一定に保つ手段を設けたので、
放射線検出素子内のpn接合構造を有する放射線検出部
において、空乏層の厚みを一定にできることから、量子
効率を高い水準のまま一定に保つことができる。これに
より、放射線検出素子の読み取り感度を高い水準で安定
させることができる。
【0115】また、本発明のその他の特徴によれば、放
射線検出素子の一方の端子電位を所望の電位にするため
の手段を設けたので、その残像を少なくすることができ
る。また、放射線の過大入力時に、前記手段を蓄積手段
に蓄積された過大電荷を掃き出す手段として動作させる
ことができる。これにより、電荷読み出し手段を介して
のキャリアオーバーフローを防止することができる。
【0116】また、本発明のその他の特徴によれば、絶
縁基板上に形成された読み出し部と放射線検出部とを金
属電極を介して積層構造とすることにより、開口率を高
くすることができる。
【0117】また、本発明のその他の特徴によれば、読
み出し部を絶縁基板上に薄膜トランジスタで形成するよ
うにしたので、雑音特性の優れた信頼性の高い放射線撮
像装置とすることができる。また、これにより、読み出
し部を絶縁基板上に低温で形成することができるため、
大面積絶縁基板を用いた放射線撮像装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における放射線検出素
子の概略断面図である。
【図2】放射線検出素子における電子濃度nと正孔濃度
pの分布図である。
【図3】放射線検出素子におけるキャリアの収集効率と
空乏層にかかる電圧との関係を示した図である。
【図4】n層側からX線を入射した場合の放射線検出素
子の一例を示した図である。
【図5】n層側からX線を入射したときのキャリアの収
集効率と空乏層にかかる電圧との関係を示した図であ
る。
【図6】SiとGeに照射するX線エネルギーとその吸
収の割合との一例を示す特性図である。
【図7】半導体のpn接合あるいはpin接合による暗
電流とバンドギャップエネルギーとの特性図である。
【図8】半導体に放射線を照射したとき、キャリアを生
成するために必要な放射線エネルギーの特性図である。
【図9】Siにおける空乏層への印加電圧と空乏層の厚
さとの特性図である。
【図10】GaAsにおける空乏層への印加電圧と空乏
層の厚さとの特性図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における放射線撮像
装置の概略断面図である。
【図12】第2の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図13】出力回路の構成例を示した図である。
【図14】読み出し部の概略断面図である。
【図15】第2の実施形態における放射線撮像装置の単
位セルの等価回路図及びそのポテンシャル図である。
【図16】第2の実施形態における放射線撮像装置の駆
動動作のタイミングチャートである。
【図17】n型あるいはp型Siにおける抵抗率をパラ
メータとした、印加電圧と空乏層の厚さとを関係図であ
る。
【図18】TiBr、CsI及びSeのX線吸収特性を
示す図である。
【図19】第2の実施形態における放射線撮像装置の変
形例として、図11におけるX線センシング部の単結晶
半導体に高抵抗半導体を用いた例を示した概略断面図で
ある。
【図20】第2の実施形態における放射線撮像装置の他
の変形例を示した概略断面図である。
【図21】第2の実施形態における放射線撮像装置のそ
の他の変形例を示した概略断面図である。
【図22】第2の実施形態における放射線撮像装置のそ
の他の変形例を示した概略断面図である。
【図23】第3の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図24】第3の実施形態における放射線撮像装置の駆
動動作のタイミングチャートである。
【図25】第3の実施形態における放射線撮像装置の蓄
積容量にリセットトランジスタを設けた場合のその単位
セルの等価回路図である。
【図26】第3の実施形態における放射線撮像装置にリ
セットトランジスタを同時に設けた場合のその単位セル
の等価回路図である。
【図27】第4の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図28】図23に示した放射線撮像装置の第2のトラ
ンジスタに、ソースフォロアを配設したときのその単位
セルの等価回路図である。
【図29】図25に示した放射線撮像装置の第2のトラ
ンジスタに、ソースフォロアを配設したときのその単位
セルの等価回路図である。
【図30】図26に示した放射線撮像装置の第2のトラ
ンジスタに、ソースフォロアを配設したときのその単位
セルの等価回路図である。
【図31】第5の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図32】第6の実施形態における放射線撮像装置の概
略断面図である。
【図33】第6の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図34】第6の実施形態における放射線撮像装置の駆
動動作のタイミングチャートである。
【図35】第6の実施形態における放射線撮像装置の変
形例を示した概略断面図である。
【図36】第6の実施形態における放射線撮像装置の他
の変形例を示した概略断面図である。
【図37】第6の実施形態における放射線撮像装置のそ
の他の変形例を示した概略断面図である。
【図38】第6の実施形態における放射線撮像装置のそ
の他の変形例を示した概略断面図である。
【図39】第6の実施形態における放射線撮像装置のそ
の他の変形例を示した概略断面図である。
【図40】第7の実施形態における放射線撮像装置の等
価回路図である。
【図41】第7の実施形態における放射線撮像装置の駆
動動作のタイミングチャートである。
【図42】第8の実施形態における放射線撮像装置を示
した概略構成図である。
【図43】本発明の第9の実施形態を示し、放射線撮像
装置を用いた医療用診断機器の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2、220 トランジスタ 10 p層 11、12 金属層 13 バンプ金属 20、320 i層 30 n層 31、32 金属層 41、42 電極 40、50 保護膜 51 電源 60 増幅器 70 放射線源 100 X線センシング部 101、221 ゲート 102、222 ソース、ドレイン 103、223 活性層 110、230 金属配線 111 Al層 112 金層層 113 保護膜 120 水平走査回路 121、1121 放射線検出素子 122 蓄積容量 123 第1のトランジスタ 124 第2のトランジスタ 125 出力線 126、127 リセットトランジスタ 130 出力回路 140 アンプ 150 出力線リセットトランジスタ 200 読み出し部 500、501 ガード領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 朋之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 FF04 FF05 FF06 GG21 LL11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を吸収し電荷を放出する電荷放出
    層が、少なくとも、前記電荷放出層と反対導電型である
    第1の半導体層と、前記第1の半導体層と反対導電型で
    ある第2の半導体層とで挟まれてなり、 前記第1の半導体層側から放射線を入射して、前記電荷
    放出層から放出されたキャリアを収集することを特徴と
    する放射線検出素子。
  2. 【請求項2】 前記電荷放出層の導電型がn型であっ
    て、前記第1の半導体層がp型であることを特徴とする
    請求項1に記載の放射線検出素子。
  3. 【請求項3】 前記電荷放出層の導電型がp型であっ
    て、前記第1の半導体層がn型であることを特徴とする
    請求項1に記載の放射線検出素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の放射
    線検出素子と、 前記放射線検出素子で放射線から変換された電荷を蓄積
    する電荷蓄積手段と、 前記放射線検出素子に印加する電界を制御する制御手段
    と、 前記電荷蓄積手段に蓄積された電荷に基づく信号を読み
    出す読み出し手段とを有する入力画素と、 前記読み出し手段から読み出された信号を前記入力画素
    から出力する出力線と、 前記電荷蓄積手段が所定の電圧になるようにリセットを
    かけるリセット手段とを有することを特徴とする放射線
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の半導体層及び前記第2の半導
    体層のうち、何れか一方の半導体層の周辺に、電界緩和
    のためのガード領域を設けたことを特徴とする請求項4
    に記載の放射線撮像装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、前記制御手段、前記電荷蓄
    積手段及び前記読み出し手段が、同一の絶縁基板上に形
    成されていることを特徴とする請求項4に記載の放射線
    撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記放射線検出素子が、前記絶縁基板上
    に金属電極を介して積層されていることを特徴とする請
    求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の半導体層及び前記第2の半導
    体層のうち、何れか一方の半導体層の周辺に、前記一方
    の半導体層の不純物濃度よりも低い同一導電型の半導体
    層を設けたことを特徴とする請求項4に記載の放射線撮
    像装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも、前記制御手段、前記読み出
    し手段がn型薄膜トランジスタで形成され、前記放射線
    検出素子のn型半導体層側の端子が、前記制御手段であ
    るn型薄膜トランジスタのソースあるいはドレインに電
    気的に接続され、また、前記放射線検出素子のp型半導
    体層側の端子が、バイアス手段に逆バイアスで接続さ
    れ、前記放射線検出素子中に放射線検出に十分な空乏層
    が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の放
    射線撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018076220A1 (en) * 2016-10-27 2018-05-03 Shenzhen Xpectvision Technology Co., Ltd. Dark noise compensation in a radiation detector
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US11520065B2 (en) 2017-10-26 2022-12-06 Shenzhen Xpectvision Technology Co., Ltd. Radiation detector capable of noise handling

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