JP2003240756A - 電気泳動観察装置 - Google Patents

電気泳動観察装置

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JP2003240756A
JP2003240756A JP2002042027A JP2002042027A JP2003240756A JP 2003240756 A JP2003240756 A JP 2003240756A JP 2002042027 A JP2002042027 A JP 2002042027A JP 2002042027 A JP2002042027 A JP 2002042027A JP 2003240756 A JP2003240756 A JP 2003240756A
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Taiichiro Aoki
大一郎 青木
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Advance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安全性に優れたリアルタイムで泳動状態が観察
できる電気泳動装置用の観察装置を提案する。 【構成】特定の生体試料を検出するための特定の波長成
分を有する測定光を出力する光源又はフィルタの組み合
わせを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に生体試料の分
離、精製、分析などに用いられる電気泳動法において、
電気泳動の様子を観察する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気泳動法は主に生体試料の分離、精
製、分析などに用いられる方法である。具体的には、生
体物質を含む混合物を試料とし、試料に含まれる各物質
のサイズ、荷電状態などの物性の違いを利用して何らか
の分離効果をもつものを担体とし、担体に電場を印加し
て試料を泳動させ分離する。一般的には、担体を緩衝液
中に沈める水平サブマリン型、担体を板状物質に挟んだ
垂直型、担体が管状物質に詰められたキャピラリー型が
広く普及している。最近では、半導体微細加工技術を応
用したチップ型なども利用されつつある。
【0003】図2に、主にDNAをはじめとする核酸の
分離に利用される水平サブマリン型電気泳動装置の一例
を示す。使用手順としては、まず泳動槽11に担体15
を設置し、緩衝液14を注入する。次に試料17を担体
に設けられた溝16に設置し、電極13から電圧を印加
すると、試料7が担体中を泳動して分離される。ここで
泳動槽の蓋12は緩衝液13の蒸発を防ぎ、泳動条件を
安定化させるとともに、使用者が誤って泳動槽内に触れ
てしまう事故を防ぐ役割も担っている。
【0004】電気泳動法そのものは上述したように簡便
な方法であるが、実際に分離した試料を検出する際には
非常に手間を要する。その理由は、電気泳動法で主に試
料とされる核酸およびタンパク質の大部分が目に見えな
いことにある。しかも、これらの試料に単純に光を照射
するなどしても、発光などのシグナルは得られない。紫
外光を吸収する特性はあるが、試料が微量である場合に
は検出は難しい。したがって試料を検出するためには、
試料に選択的に結合し、それ自身が有色であるか光励起
により発光する性質をもつシグナル物質を用いて試料を
染色しなければならない。シグナル物質としてはエチジ
ウムブロマイド(Ethidium Bromide)などさまざまな物
質が利用されているが、その多くは紫外光励起により可
視光を発するものである。したがって使用者は、電気泳
動による試料の分離が終了したら直ちにこれらの物質で
試料を含む担体を染色し、紫外光を照射して試料を観察
することになる。
【0005】紫外光照射装置もさまざまなタイプのもの
が普及している。一例としては電気泳動槽から取り外さ
れた泳動分離後の担体を紫外光源と、可視光をカットす
るフィルタの組み合わせ有する測定光出力装置にのせ
て、その発色反応を測定する態様が示される。この態様
においては、紫外光が人体に有害であるため、使用時に
は保護めがねなどを着用する必要がある。此れに対し、
紫外光をカットするカバーを、担体を乗せた測定光出力
装置に被せて使用するものも提案されている。
【0006】上記の観察装置はいずれも、泳動後の担体
を設置することを前提としている。実際には電気泳動後
の染色作業の手間を省くために、担体、試料、緩衝液の
いずれかにあらかじめシグナル物質を含ませておき、泳
動による分離と同時に染色作業を終えてしまうことも多
いため、泳動中に紫外光を照射すれば、泳動と染色と観
察を同時に行うことも可能である。例えば、泳動時に、
試料の成分物質の移動がモニタできるような構成も特開
平5-215713号公報、特開平5-215714号公報等に記載され
ている。しかしながら、照射光が紫外線であるため、実
験者の目視観察等への適用には十分な配慮がされなけれ
ばならないが、上述した文献では、そのような配慮を開
示するには至っていない。又、上部にカメラを有する泳
動槽一体型撮影装置も考案されている(特開平10-27773
1号公報等)が、実験によっては泳動装置を恒温槽に入
れて使用したり、撮影は必要でなく目視でよい場合もあ
り、泳動槽一体型では不都合なことが多く、リアルタイ
ム観察の利点を十分に発揮する構成には至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電気泳動法
をより簡便にするため、泳動と染色だけでなく観察も同
時かつ安全に行うことができ、しかも泳動と染色と観察
を別々に行う一般的な手順も簡単に併用できる方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、目的とす
る試料成分物質、或いはこの物質に直接的に又は間接的
に付随させるために添加するシグナル物質に、反応発色
させる為の、又はスペクトル吸収等の光学的、電磁気的
反応をさせる為の光源又は光源とフィルタとの組み合わ
せを使用した観察装置を泳動装置と組み合わせることに
より、使用者に対し、危険性の少ない電気泳動による測
定を実現する。目的とする試料成分物質又はシグナル物
質は、予め決定された一乃至複数の試料成分物質であっ
て、一つの試料成分物質又はシグナル物質の場合は、試
料成分物質又はシグナル物質が発色反応或いは光学的吸
収、電磁気学的吸収をする単一の波長或いは、その波長
を持つ光源が使用され、複数の成分物質を同時に測定す
る場合などは、複数の波長を有する一つの光源或いは複
数の光源を使用する場合もある。あるいは、フィルタで
その波長成分が抽出又は生成されるようにして使用され
ることが例示されるが、一つの光源に対し、測定の対象
となる試料成分物質の種類により、フィルタを交換する
方が、合理的で好ましい場合もある。又、当該光源を紫
外線にしても、この紫外線から、目的となる試料成分物
質又はシグナル物質を発光させる為、又は光学的吸収、
電磁気学的吸収をさせる為に利用される波長成分をフィ
ルタにより、抽出することで、人体に有害な成分の軽減
を図り、電気泳動時の泳動状態の安全なモニターの為の
構成をより簡素化することが可能となるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例を示す。
本発明の電気泳動観察装置は、本体1の内部に光源2を
有する。光源2は基本的に紫外領域にスペクトルをもつ
ものであるが、試料を検出するシグナル物質の特性に応
じて取り替え可能である。また、電気泳動法で主に分析
される核酸およびタンパク質については、核酸を構成す
る塩基あるいはタンパク質を構成するアミノ酸に強い紫
外光吸収特性をもつものがある。具体的には、核酸塩基
のアデノシン(Adenosine)およびチミジン(Thymidin
e)は波長260〜270nm、アミノ酸のトリプトファン(Try
ptophan)、チロシン(Tyrosine)、フェニルアラニン
(Phenylalanine)などは波長180〜220nmに明確な光吸
収帯をもつ。したがって、試料によるこれらの光吸収特
性を利用して泳動を検出することも可能である。この場
合にはシグナル物質は不要であり、光源は試料の光吸収
が強く、担体の光吸収が弱い領域のスペクトルをもつも
のを選択する。光源2の種類としては蛍光灯、水銀灯、
殺菌灯、ハロゲンランプ、発光ダイオード、半導体レー
ザーなどが挙げられる。また、試料全体あるいは試料に
含まれる原子団に共鳴して物理的に振動させるような電
磁波も広義の光源とみなすことができる。この場合に
は、振動による発熱をサーモグラフィーなどでモニター
するなど、検出方法も適当なものを選択する。なお、こ
れらの光源は用途に応じて交換可能な構成としてもよ
い。
【0010】また本発明の電気泳動観察装置は光源のス
ペクトル成分のうち、試料の検出には不要な成分を除去
するフィルタ3を有する。例えば紫外光を吸収して可視
光を発するシグナル物質で検出する場合には、シグナル
物質の発光と重なる成分を除去する可視光フィルタを用
いる。また試料による光吸収で検出する場合、あるいは
試料自身が発光性あるいは有色性をもつ場合には、試料
あるいは担体にあまり吸収されない成分を除去するフィ
ルタを用いる。フィルタ3は、電気泳動装置を組み込ん
だ場合に担体設置部に効率よく光を照射できるように、
本体1の台状部分に設置されている。フィルタ設置部を
台状にするのは、現在一般に普及している電気泳動装置
の大半で担体設置部が台状(例えば図2、図3では、例
えば泳動槽における担体15を据え置いた部分11a)にな
っていることに対応するためである。
【0011】したがって、そのような形状ではない電気
泳動装置の使用や担体のみを設置して観察する用途にも
対応する場合にはこの限りでなく、図4で示すように光
源22を収容した測定光照射器本体21における、測定光を
担体方向へ向けて照射する方向に、大型のフィルタ23を
平面状に設置してもよい。またフィルタ23は光源22およ
び試料、シグナル物質の特性に応じて交換可能な構成と
してもよい。さらに、光源が目に有害ではなく、試料検
出のバックグラウンドにならないほど波長成分の差があ
る場合には、フィルタ3は不要になることがある。電気
泳動装置の泳動槽、蓋あるいは凸レンズ8などが検出に
不要な光源成分を選択的に除去し、試料の検出を容易に
することが可能な場合にも、同様にフィルタ3は不要に
なることがある。尚、測定光を集光するレンズ、鏡等の
反射部材を測定光照射器本体21内に配置しても良い場合
もある。
【0012】本発明の電気泳動観察装置に必要な電力
は、外部コード5から電源部4に供給される。外部コー
ド5は取り外し可能な構成としてもよい。また電源部4
は充電式であってもよく、この場合には外部コード5は
不要である。電源部4は光源2に電力を供給するだけで
なく、内部に組み込まれる電気泳動装置にも電源コネク
タ6を通じて電力を供給する。なお、光源に紫外光を用
いる場合など、とくに安全面への配慮が必要な場合に
は、電気泳動装置を設置しなければ光源に通電できない
ような構成が望ましい。
【0013】また本発明の電気泳動観察装置は、暗室効
果を生み出すような遮光部材で形成されるものであっ
て、観察を容易にするカバー7を有する。カバー7は本
体に固定的に設置されていてもよいし、着脱自在性を有
する等して本体から独立していてもよい。さらに、図3
に示すような、担体に接触する蓋を有する電気泳動装置
を用いる場合には、図12のように接触部位のみを遮光す
るようなカバーでもよく、観察装置を大幅に小型化する
ことも可能である。一般に使用者によって目の焦点距離
に差があるため、カバー7の上部には外部から観察する
為の凸レンズ8が設置されており、使用者の目の善し悪
しにかかわらず明確に観察できるようになっている。さ
らに、カバーを小型化できる利点もある。この凸レンズ
8は取り外し可能としてもよく、代わりにカメラを設置
することも可能としてもよい。また、図12のカバーの
代わりに、例えば蓋の窪みに設置できるような、蓋の担
体接触部のみを効率的に撮影できるカメラを使用しても
よい。
【0014】また本発明の電気泳動観察装置は、観察の
バックグラウンドとなる光源からの透過成分を除去する
フィルタ9を有する。フィルタ9は、少なくとも、試料
あるいはシグナル物質からの発光を透過させ、光源から
の有害或いは不要な成分を除去する特性をもっていれば
何でもよい。設置位置も担体と使用者の間であればどこ
でもよく、凸レンズ8の上部にあってもよい。また、電
気泳動装置の蓋あるいは凸レンズ8が上記の特性を有し
ている場合には、フィルタ9はとくに必要ない。また、
フィルタ3として偏光特性をもつものを用い、フィルタ
9としてフィルタ3と直交する偏光特性をもつものを用
いるという組み合わせにより、結果的に光源成分のみを
除去するような構成にしてもよい。紫外領域から可視領
域にわたる広い透過特性をもつ偏光フィルタを用いれ
ば、フィルタを用途に応じて交換する必要がなく都合が
よい。
【0015】本実施例は、少なくとも、フィルタ9の上
部に、泳動槽の担体が据え置かれた部分が近接するよう
に置かれることが好ましく、その際、少なくともフィル
タ9と、担体との間に介在する泳動槽の部分が、透光性
部材で形成されている。又、本発明は、泳動中をリアル
タイムで観察する為の構成の他、泳動後、担体を取り出
して、泳動結果を観察する際にも使用可能であり、その
際の実施例を図5に示す。図4、図5,図6は、泳動槽か
ら取り出した担体を測定光照射器本体21のフィルタ23上
に直接置いた状態を示す。24は、光源成分除去フィルタ
であり、光源22から照射され、担体25を通過してきた光
成分の内、有害あるいは不要な光成分を除去し、且つ透
光性を有し、外部観察可能とするものである。
【0016】図6は、図5で示した直接担体25に光源22か
らの測定光を照射する構成において、図5の光源成分除
去フィルタ24の代わりに、光源成分除去フィルタ27と、
遮光性部材によって形成されたカバー26とを組み合わせ
たものを付加したものである。この構成により、担体か
ら得られる光情報を、暗室状態で観察可能とするもので
あり、より明確な観察を可能とする。
【0017】図7に、本発明の電気泳動観察装置の一実
施例の側断面図を示す。本実施例は、試料を検出するた
めにシグナル物質からの発光を利用するものである。本
体31に光源32を組み込み、台状部分に設置されたフ
ィルタ33を通じて、組み込まれた電気泳動装置の泳動
槽40に光照射する。泳動槽40の、少なくとも光源から光
を照射される部分は、その光のうちで検出に必要な成分
を透過する部材で形成されることが好ましく、更に、泳
動槽の蓋41も、少なくともシグナル物質からの発光を透
過する部材により形成されることが好ましい。更に蓋41
は、光源からの光を除去するものであることが、より望
ましい。電源34は、光源32に電力を供給する他、電気泳
動装置の為の電源供給部として形成されることが好まし
い。その際の電源コネクタを36に示す。ただし、100V以
上の専用電源を利用するなど、光源に要する電圧とは大
きな差のある電圧を泳動装置に供給したい場合には、電
源コネクタは必要ではなく、泳動用電源と泳動装置を接
続するのに必要な経路が確保できればよい。
【0018】光源からの光は泳動槽40を透過し、内部に
設置された担体42に照射され、試料を検出するシグナル
物質に吸収される。吸収されなかった光は泳動装置の蓋
42によって吸収除去される。蓋42はシグナル物質か
ら発せられる可視光を透過させ、この可視光はカバー3
7の上部に設置されたミラー39で反射され、凸レンズ3
8を介して使用者に観察される。ミラー39は取り外し
可能であり、真上から直接観察することも、カメラを設
置することも可能である。カバー37を図7のような形状
にすることで、本装置を机上に設置し、使用者は着席し
たまま観察することができるため便利である。
【0019】図8は本発明の電気泳動装置の一実施例の
上断面図である。ただし、本体31部分のみを描いてい
る。光源32は図のように蛍光管を複数平行に並べた構
成とし、互い違いに配置する。これにより蛍光管を密に
配置でき、照射強度のばらつきを回避できる。33が、フ
ィルタを配置する部位に相当する部位である。
【0020】又、本発明の他の実施例として、泳動装置
の蓋41は光源からの光を吸収しないものとし、撮影時
には必ずしも必要ではない。泳動槽40も必要ではな
く、上述した図5、図6で示した様に担体42を直接フ
ィルタ33上に設置して撮影してもよい場合が示され
る。
【0021】更に本発明の他の実施例として、図9以降
の構成を示し説明する。図9は試料の検出にシグナル物
質を利用せず、試料そのものの光吸収を検出する場合の
一実施例である。これはもっとも簡単な構成で、光源波
長に感光して変色する受光用媒体43を媒体ホルダー4
4に設置して、担体42に可能な限り接近させて撮影す
るものである。
【0022】受光用媒体43としては写真用フィルムが
挙げられるが、光源からの光を吸収または散乱して可視
光に変換するフィルタや、感光機能をもつ素子を利用し
て透過強度を測定してもよく、例えばフォトダイオード
を並べたものやCCD素子、CMOSセンサーなどでもよい。
また、試料あるいはシグナル物質の光学的特性だけでな
く、光吸収或いは電磁波共鳴振動による発熱状態をモニ
ターするものであってもよい。分子サイズの違いを利用
する電気泳動法では、分子サイズが等しい物質を分離す
ることができないが、このように異なる物理特性を利用
する検出法を併用すれば、分子サイズが等しい場合でも
識別できることもあり、電気泳動法による分離を必要と
しないこともある。媒体ホルダー44は、受光用媒体43を
支持し、更には、必要に応じ媒体に必要な部材を収容す
るものであってもよい。受光用媒体43は、光電変換的な
動作をし、得られる電気信号を、パーソナル的にも利用
可能なコンピュータへ送信し、これを情報処理的に解析
するシステムを備えるものであっても良い。当該システ
ムには、ネットワーク的なものもふくまれ、一元的、遠
隔的な情報処理、制御を可能とする構成も含み得るもの
である。
【0023】この場合、必要に応じて素子と担体42の
間にレンズを設置してもよい。図10のように位置可変
な感光素子45を設置し、泳動方向に沿って感光素子4
5を走査させてもよい。尚、場合によっては感光素子4
5と、感光素子45程度の大きさの小型の発光素子の組
み合わせを用いたものが利用される場合もある。例えば
図11のように、光源も発光ダイオードあるいは半導体
レーザーなどの発光素子46とし、感光素子45とセッ
トで走査させてもよい。逆に光学系は固定しておき、担
体および担体設置部が水平方向にスライドするような構
造にしてもよい。この場合の、発光素子46は、単なる発
光素子では無く、受光素子を組み合わせた、いわゆる反
射型のユニットを用いても良く、その際、上部の感光素
子45が不要になる場合もある。尚、カバー37は、図9、
図10、図11で示す様な、レンズ38、ミラー39等を有
する必要が無く、遮光空間を形成する程度のシンプルな
もので十分である。図12は、カバーを、泳動槽用の蓋
41の凹部に、合致する形状を有するカバー37を配置
した構成を示す。カバー37の上部にはレンズ38が設
けられ、観察用孔を形成する。その他の構成は、図7,
図9,図10,図11と同様の構成を示すことから同一
の番号を付して説明を省略する。図12で示す実施例
は、図3で示す担体を挟み込んで使用される電気泳動槽
であって、蓋部に凹部があるような構成に対し好適に使
用されるものである。尚、レンズ38の代わりに動画或
いは静止画撮影用カメラ等光学的撮影手段を設定しても
良い。又、図3、図7、図9、図10、図11、図12
で示される様な、上下に挟み込まれた担体を利用する電
気泳動装置においては、担体が挟み込まれた部分の上部
又は下部、好ましくは上部に冷却手段を設ける場合があ
る。上部への冷却手段による冷却は、常温−10℃〜常
温+5℃前後となるように行われることが好ましいがこ
れに限るものではない。これは、通電による発熱による
泳動パターンの歪曲を補正するためのものであり、
程度まで冷却する手段を設けることで、泳動パターンの
歪曲を是正することができる。その際用いられる冷却手
段としては、水、透明保冷ゲルが例示されるが、これら
の手段が例えば蓋の窪み部分に注入されるなど光が通過
する部分に配置される場合、透光性が配慮されているこ
とが好ましい。冷却手段としては、その他、風冷、ペル
チェ素子の接触によるものが例示されるがこれに限ら
ず、光透過を妨げない範囲で適宜選択され、使用され
る。なお、蓋には光源からの光を除去する機能がない場
合には、これらの冷却手段がその機能を有していてもよ
い。図3は、図7,図9,図11,図12中に示された
電気泳動装置であり、その構成について、説明する。図
3は、泳動装置を正負電極対を含む一方向から見た断面
を示している。11が泳動槽であり、12が蓋である。13,1
3’は、電極であり、一方が+電極、他方が-電極にな
る。14が緩衝液であり、15が担体である。16が試料を設
置するための溝であり、17が設置された試料の一例であ
る。図3で示す泳動装置は、図2で示す従来の電気泳動
装置とは異なり、通電を担体15のみに行い合理的かつ効
率の良い泳動を行う為、水平状態で、担体を泳動槽11
と、蓋12で挟み込み通電経路において、緩衝液14を排除
した構成を示す。このような構成を有する電気泳動装置
に対し、本発明をリアルタイムで観察可能に適用する場
合は、泳動槽11の11aの部分を測定光透過部材で形成さ
れることが好ましく。蓋12の12aの部分は、目視、測定
が可能な光透過性部材で構成されることが好ましいが、
測定する部位が下方向のみの場合もあり、12aを光透過
性部材としなくても良い場合もある。また、光源からの
直接光は検出のバックグラウンドとなるため、透過しな
いことが好ましい。又、図2で示す泳動装置を使用する
場合は同符号の部位を光透過性とすることで、本発明を
有効に適用可能とする。
【0024】
【発明の効果】本発明の電気泳動観察装置は、透明性の
高い電気泳動装置を内部に組み込み動作させる構造と、
試料そのものに吸収される光を発するまたは試料の検出
に用いるシグナル物質を励起する光源および暗室効果を
生み出すカバーを有することにより、電気泳動と試料の
染色と観察を同時に行うことを可能とし、電気泳動法を
著しく簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気泳動観察装置の一実施例の側断面
【図2】一般的な水平サブマリン型電気泳動装置の一例
を示す図。
【図3】水平サブマリン型電気泳動装置の一例を示す
図。
【図4】本発明の他の実施例を示す図。
【図5】本発明の他の実施例を示す図。
【図6】本発明の他の実施例を示す図。
【図7】本発明の他の実施例の側断面を示す図
【図8】本発明の他の実施例の上断面を示す図
【図9】本発明の他の実施例(フィルム撮影)を示す図
【図10】本発明の他の実施例(感光素子利用)を示す
【図11】本発明の他の実施例(感光素子および発光素
子利用)を示す図
【図12】本発明の他の実施例(小型カバー利用)を示
す図
【符号の説明】
1 電気泳動観察装置本体 2 光源 3 不要成分除去フィルタ 4 電源部 5 電源外部コード 6 電源コネクタ 7 カバー 8 凸レンズ 9 光源成分除去フィルタ 11 泳動槽 12 泳動槽の蓋 13 電極 14 緩衝液 15 電気泳動担体 16 試料設置用溝 17 試料 21 紫外光照射器本体 22 光源 23 不要成分除去フィルタ 24 光源成分除去フィルタ 25 電気泳動担体 26 カバー 27 光源成分除去フィルタ 31 電気泳動観察装置本体 32 光源 33 不要成分除去フィルタ 34 電源部 35 電源外部コード 36 電源コネクタ 37 カバー 38 凸レンズ 39 ミラー 40 泳動槽 41 泳動槽の蓋 42 電気泳動担体 43 受光用媒体 44 媒体ホルダー 45 感光素子 46 発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 DA02 EA01 EA19 GA06 GA07 GA08 GB19 HA01 HA02 HA07 JA02 KA02 KA03 KA09 LA01 LA03 LA04 LA05 MA01 MA11 2G059 AA05 DD03 EE01 EE06 EE13 FF12 GG01 GG02 GG10 HH02 HH03 JJ02 JJ11 JJ13 JJ19 KK01 KK04 KK06 KK07 LL04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体試料を検出するための光源と、電気泳
    動装置に電力を供給する構造を有する電気泳動観察装
    置。
  2. 【請求項2】電気泳動装置を内部に配置し、外部からの
    光を遮蔽するカバーを有する請求項1記載の電気泳動観
    察装置。
  3. 【請求項3】上記カバーに凸レンズを有する請求項2記
    載の電気泳動観察装置。
  4. 【請求項4】上記カバーにミラーを有する請求項2およ
    び請求項3記載の電気泳動観察装置。
  5. 【請求項5】上記光源の試料検出に不要な波長成分を除
    去するフィルタを有する請求項1記載の電気泳動観察装
    置。
  6. 【請求項6】電気泳動担体を透過した光源からの光を除
    去するフィルタを有する請求項5記載の電気泳動観察装
    置。
  7. 【請求項7】請求項5記載のフィルタと請求項6記載の
    フィルタが、互いに偏光方向が直交する偏光フィルタで
    ある電気泳動観察装置。
  8. 【請求項8】生体試料を検出する方法が、試料自身によ
    る光吸収特性を利用することを特徴とする請求項1記載
    の電気泳動観察装置。
  9. 【請求項9】上記光源が波長250〜280nmに有意な発光成
    分をもつ請求項8記載の電気泳動観察装置。
  10. 【請求項10】上記光源が波長180〜220nmに有意な発光
    成分をもつ請求項8記載の電気泳動観察装置。
  11. 【請求項11】光源から泳動用担体を透過した光を吸収
    または散乱して変色する受光媒体を用いる請求項8記載
    の電気泳動観察装置。
  12. 【請求項12】光源から泳動用担体を透過した光を吸収
    または散乱して可視光に変換する受光媒体を用いる請求
    項8記載の電気泳動観察装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101949886A (zh) * 2010-08-27 2011-01-19 亚亚科技股份有限公司 实时荧光电泳装置
CN111812091A (zh) * 2020-06-28 2020-10-23 上海交通大学 芯片凝胶电泳及其在线uv-vis成像检测装置

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