JP2003239115A - 防寒衣服 - Google Patents

防寒衣服

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JP2003239115A
JP2003239115A JP2002035942A JP2002035942A JP2003239115A JP 2003239115 A JP2003239115 A JP 2003239115A JP 2002035942 A JP2002035942 A JP 2002035942A JP 2002035942 A JP2002035942 A JP 2002035942A JP 2003239115 A JP2003239115 A JP 2003239115A
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air
cold
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JP2002035942A
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English (en)
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Hironori Onda
浩典 恩田
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Onyone Co Ltd
Original Assignee
Onyone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防寒衣服の衿部に膨張・収縮自在の膨張部材
を設けたことで、衿部を着用者の首に良好に密着若しく
は近接させることができ、即ち、前記膨張部材を無段階
で膨張・収縮調整できることで、着用者の状態や着用者
の周囲の状況に応じた衿部と着用者の首との密着度合い
若しくは近接間隔を実現し、着用者が望む防寒度合いの
防寒衣服を容易且つ確実に実現でき、その上、首に違和
感を感じることなく極めて良好な衿部のフィット感を着
用者に与えることができる画期的な防寒衣服を提供する
こと。 【解決手段】 スキージャケットや寒冷地用上衣などの
防寒衣服の衿部1に空気を吹き込むことで膨張する吹き
込み膨張部材2を設け、この空気の吹き込み量により変
化する吹き込み膨張部材2の膨張度を調整して、衿部1
と首との密着度若しくは近接間隔を調整し衿部1での防
寒度合いを調整自在とした防寒衣服。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防寒衣服に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】通常、
スキージャケットや寒冷地用上衣などの防寒衣服の衿部
は、降雪や暴風等の際に寒さをしのげるように、大きめ
(長め)に形成されている。
【0003】即ち、防寒衣服の前面を開閉するために設
けられたファスナーを上端まで閉じた際には、衿部の先
端が着用者の顎部付近にまで達して着用者が寒さをしの
げるように形成されている。
【0004】しかしながら、この大きめに形成された衿
部は、着用者の首との間に隙間を生じさせてしまい、こ
の隙間から、特に暴風時や降雪時等の際に寒気や雪が防
寒衣服内に入り込んでしまうため、非常に寒い。
【0005】かといって、衿部と着用者の首との間に隙
間を生じさせないために、防寒衣服の衿部を着用者の首
部位にぴったりと密着し得る径に設定すると、首を自由
に動かすことができなくなるため、運動性に劣る。
【0006】そこで、防寒衣服の衿部に衿部締め付け用
の紐やバンドを配して、ファスナーで閉じた衿部をこの
衿部締め付け用の紐やバンドで締め付けることで防寒衣
服の衿部を着用者の首に密着させようとするものがあ
る。
【0007】しかしながら、衿部は、上述したように着
用者の首に対して多少大きめに形成されているため、衿
部締め付け用の紐やバンドを締め付けた際に、衿部にシ
ワが寄るなどして防寒衣服の体裁が悪くなってしまいデ
ザイン性を損ないかねない。更に、紐やバンドで衿部を
締め付ける構成では、衿部が首へ密着する密着度合いの
微調整を行いづらく、即ち、防寒度合いの微調整が行い
づらく、その上、首への良好なフィット感が極めて得づ
らい。
【0008】そこで、本発明は、研究,試作を繰り返し
た末、上記問題点を解決したもので、防寒衣服の衿部に
膨張・収縮自在の膨張部材を設けたことで、衿部を着用
者の首に良好に密着若しくは近接させることができ、即
ち、前記膨張部材を無段階で膨張・収縮調整できること
で、着用者の状態や着用者の周囲の状況に応じた衿部と
着用者の首との密着度合い若しくは近接間隔を実現し、
着用者が望む防寒度合いの防寒衣服を容易且つ確実に実
現でき、その上、首に違和感を感じることなく極めて良
好な衿部のフィット感を着用者に与えることができる画
期的な防寒衣服を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0010】スキージャケットや寒冷地用上衣などの防
寒衣服の衿部1に空気を吹き込むことで膨張する吹き込
み膨張部材2を設け、この空気の吹き込み量により変化
する吹き込み膨張部材2の膨張度を調整して、衿部1と
首との密着度若しくは近接間隔を調整し衿部1での防寒
度合いを調整自在としたことを特徴とする防寒衣服に係
るものである。
【0011】また、前記吹き込み膨張部材2に、この膨
張部材2に空気を吹き込む空気導入ポンプ3と、空気を
排出する排気弁部4とを設けたことを特徴とする請求項
1記載の防寒衣服に係るものである。
【0012】また、前記吹き込み膨張部材2に、着用者
が息を吹き込むことができる息吹き込み口部5を設けた
ことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の
防寒衣服に係るものである。
【0013】また、前記吹き込み膨張部材2を前記衿部
1に内装し、前記空気導入ポンプ3並びに前記排気弁部
4の導入操作並びに排気操作を着用者が行える位置にこ
の空気導入ポンプ3並びに排気弁部4を配設したことを
特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の防寒衣
服に係るものである。
【0014】また、前記吹き込み膨張部材2に、着用者
が息を吹き込むことができる息吹き込み口部5を設け、
前記息吹き込み口部5を吹き込み管5Aを介して着用者
が咥えることができる位置に配設したことを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載の防寒衣服に係るも
のである。
【0015】また、前記空気導入ポンプ3及び排気弁部
4又は息吹き込み口部5を防寒衣服に設けた収容部6に
収容・取り出し自在に構成したことを特徴とする請求項
4,5のいずれか1項に記載の防寒衣服に係るものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0017】衿部1に設けた吹き込み膨張部材2に吹き
込む空気の量によってこの吹き込み膨張部材2の膨張度
を調節することができ、この吹き込み膨張部材2の膨張
度を調節することで、衿部1が首に密着する密着度合い
若しくは衿部1が首に近接する近接間隔を調整でき、こ
れにより、防寒衣服の防寒度合いを自在に調整できるこ
とになる。
【0018】即ち、吹き込み膨張部材2に空気を吹き込
むと、この吹き込み膨張部材2が膨張し、この膨張によ
り衿部1が首に密着することとなって防寒衣服内の空気
と外気とが衿部1を介して通気しない状態となり、よっ
て、防寒度合いを高めることができることになる。
【0019】また、吹き込み膨張部材2に空気を吹き込
まない状態では、衿部1と首との間に隙間が生じるた
め、防寒衣服内の空気と外気とが衿部1を介して通気す
る状態となると共に、首の全周が外気に触れ得る状態と
なるため、防寒度合いを低くすることができることにな
る。
【0020】また、吹き込み膨張部材2に、所定の量の
空気を吹き込むと、この吹き込み膨張部材2は所定の大
きさだけ膨張することになり、衿部1と首との間に所定
の間隔の隙間を生じさせ、防寒衣服内の空気と外気とが
この衿部1に形成された所定の間隔の隙間を介して所定
量だけ通気し得る状態となるため、所定の防寒度合いを
実現できることになる。
【0021】また、吹き込み膨張部材2が膨張した状態
においては、この膨張した吹き込み膨張部材2が言わば
断熱層の働きを成すため、これによっても防寒度合いを
高めることができることになる。
【0022】従って、本発明は、吹き込み膨張部材2に
吹き込む空気の量を単に調節するだけで、着用者の状態
やこの着用者の周囲の状況に適した防寒度合いを実現す
ることができる防寒衣服となる。また、本発明の衿部1
は、吹き込み膨張部材2が空気によって均一に膨張して
着用者の首に密着する構成のため、従来の衿部締め付け
用の紐やバンドによって衿部を締め付けたときのよう
に、衿部にシワなどが生じて体裁が悪化しデザイン性を
損なうことがない。その上、衿部1と首との良好な密着
状態を実現することができ、よって、着用者に極め良好
なフィット感を与えることができる。
【0023】また、例えば、前記吹き込み膨張部材2
に、この膨張部材2に空気を吹き込む空気導入ポンプ3
と、空気を排出する排気弁部4とを設けた構成とすれ
ば、空気導入ポンプ3を導入操作するだけで吹き込み膨
張部材2に空気を導入してこの膨張部材2を簡単に膨張
させることができ、また、膨張した膨張部材2内の空気
を排出弁部4を排出操作するだけで外部に排出すること
ができ、これにより、防寒度合いの調整を簡単に行える
ことになるなど、一層実用的となる。
【0024】また、例えば、前記吹き込み膨張部材2
に、着用者が息を吹き込むことができる息吹き込み口部
5を設けた構成とすれば、吹き込み膨張部材2に着用者
が所望する量の空気を容易に吹き込むことができるた
め、防寒衣服の防寒度合いを容易に微調整することがで
き、更に、衿部1の首への密着度合いの微調整も容易に
行うことができるため、極めて良好なフィット感を実現
できることになるなど、一層実用的となる。
【0025】また、例えば、前記吹き込み膨張部材2を
前記衿部1に内装し、前記空気導入ポンプ3並びに前記
排気弁部4の導入操作並びに排気操作を着用者が行える
位置にこの空気導入ポンプ3並びに排気弁部4を配設し
た構成とすれば、防寒衣服の防寒度合いを調整自在とす
る吹き込み膨張部材2を外観から見えない部位に配設で
きるため、防寒衣服の本来のデザイン性を損なうことな
く本発明の作用効果を十分に発揮することができ、ま
た、着用者が防寒衣服を着ながらにして前記導入操作並
びに排気操作を行うことができるため、着用者の状態や
着用者の周囲の状況に応じた防寒衣服の防寒度合いを容
易且つスピィーディに実現できることになるなど、一層
実用的となる。
【0026】また、例えば、前記吹き込み膨張部材2
に、着用者が息を吹き込むことができる息吹き込み口部
5を設け、前記息吹き込み口部5を吹き込み管5Aを介
して着用者が咥えることができる位置に配設した構成と
すれば、着用者が所望する空気の量だけ吹き込み膨張部
材2に吹き込むことができるため、防寒衣服の防寒度合
いの微調整を容易に行うことができ、更に、着用者が防
寒衣服を着ながらにして吹き込み膨張部材2に空気を吹
き込むことができるため、防寒度合いの微調整をより簡
単且つスピィーディに行うことができることになるな
ど、一層実用的となる。
【0027】また、例えば、前記空気導入ポンプ3及び
排気弁部4又は息吹き込み口部5を防寒衣服に設けた収
容部6に収容・取り出し自在に構成すれば、吹き込み膨
張部材2に空気を導入若しくは吹き込み膨張部材2から
空気を排気するときに、防寒衣服を着ながらにして前記
空気導入ポンプ3及び排気弁部4又は息吹き込み口部5
を収容部6から取り出して空気の導入操作又は排気操作
し、この空気の導入操作又は排気操作した後に、防寒衣
服を着ながらにして前記空気導入ポンプ3及び排気弁部
4又は息吹き込み口部5を収容部6に外観から分からな
いように簡単に収容できるため、防寒衣服の本来のデザ
イン性を損なうことなく簡単に防寒衣服の防寒度合いを
調整できることになるなど、一層実用的となる。
【0028】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0029】本実施例は、スキージャケットや寒冷地用
上衣などの防寒衣服の衿部1の内部に空気を吹き込むこ
とで膨張する吹き込み膨張部材2を設け、この空気の吹
き込み量により変化する吹き込み膨張部材2の膨張度を
調整して、衿部1と首との密着度若しくは近接間隔を調
整し衿部1での防寒度合いを調整自在に構成したもので
ある。
【0030】具体的には、図2に示すように、衿部1の
内側に設けた収納部7に吹き込み膨張部材2が収納され
た構成としている。
【0031】この収納部7は、ファスナー7Aによって
開閉自在な構成としており、この収納部7内の吹き込み
膨張部材2を取り出し・収納自在な構成としている。
【0032】尚、この収納部7を衿部1の外側に設けて
衿部1の外側から吹き込み膨張部材2を取り出し・収納
するように構成しても良い。また、収納部7に吹き込み
膨張部材2が常時収納された状態、即ち、吹き込み膨張
部材2を収納した収納部7が密閉された構成としても良
い。
【0033】収納部7に収納される吹き込み膨張部材2
は、図1,3に示すように、着用者の首の略全周を覆い
得る形状、すなわち、所定長さを有した帯状に形成され
た構成としている。
【0034】具体的には、吹き込み膨張部材2は、空気
を導入することで良好に膨張し得る合成樹脂等によって
形成されている。
【0035】また、この吹き込み膨張部材2の所定位置
には、図3に示すように、膨張した際に、帯状の吹き込
み膨張部材2を良好に円形(着用者の首の形状)に湾曲
させるための切り込み部2Cが設けられている。これに
より、吹き込み膨張部材2に空気を導入した際に、この
吹き込み膨張部材2が良好に円形に湾曲しつつ膨張して
衿部1と着用者の首全周とが均一に密着できることとな
り、よって秀れた防寒効果が発揮されることになる。
【0036】また、この吹き込み膨張部材2には、図3
に示すように、通気口部2Aが設けられ、この通気口部
2Aに吹き込み管5Aが付設され、更にこの吹き込み管
5Aの端部に息吹き込み口部5が形成されている。
【0037】本実施例では、この息吹き込み口部5に、
吹き込み膨張部材2に空気を導入するための空気導入ポ
ンプ3と、この吹き込み膨張部材2から空気を排出する
ための排出弁部4を付設した構成としている。
【0038】具体的には、この空気導入ポンプ3と排出
弁部4は、図1,3に示すように、空気の導入操作又は
排気操作をするための操作部10内に設けられている。
【0039】また、この操作部10には、空気導入ポンプ
3が外気を吸入するための吸気部8が設けられている。
これにより、前記空気導入ポンプ3を例えば一回押動す
ると、この空気導入ポンプ3内の空気が吹き込み管5A
を通って吹き込み膨張部材2内に導入され、そして、こ
の押動した空気導入ポンプ3から手を離すと、空気導入
ポンプ3は吸気部8から所定量の空気を吸入しつつ元の
形状に戻ることとなる。この空気導入ポンプ3が吸気部
8から空気を吸入する際には、空気導入ポンプ3と吹き
込み膨張部材2との間に設けられた逆流防止手段が、吹
き込み膨張部材2から空気導入ポンプ3への空気の逆流
を防止するため、空気導入ポンプ3は吸気部8のみから
空気を吸入できることになる。尚、本実施例では、図
1,3に示すように、空気導入ポンプ3と排気弁部4と
を同じ操作部10内に設けた構成としたが、空気導入ポン
プ3と排気弁部4とを夫々離反可能に(即ち、別体に)
設けた構成としても良い。
【0040】即ち、衿部1に内装された吹き込み膨張部
材2は、空気導入ポンプ3を複数回押動することで、図
5に示すように、この吹き込み膨張部材2に空気が導入
されて膨張し、この膨張した吹き込み膨張部材2が吹き
込み膨張部材2を収納した収納部7を押し広げ、収納部
7が押し広げられていくことで、衿部1が膨張してこの
衿部1の内面が着用者の首に良好に密着するように構成
されている。これにより、着用者により暖められた防寒
衣服内の空気が首もとから防寒衣服外へ放出されること
がなく、また、防寒衣服外の寒気が防寒衣服内に入り込
んでくることもなく、よって、秀れた防寒効果を発揮す
ることができる。この際、保温作用のある素材で形成さ
れた衿部1(防寒衣服)の内面が着用者の首の全周を覆
うことも、本実施例の防寒衣服の防寒度合いを向上させ
ることに貢献している。更に、吹き込み膨張部材2は空
気によって膨張する構成のため、言わば断熱空気層の働
きも成して首からの放熱を良好に防止して秀れた防寒度
合いを発揮することができる。尚、本実施例の吹き込み
膨張部材2は、図5に示すように、空気の導入によって
衿部1の内面側に向かって(着用者に向かって)膨張部
位が膨張する構成としたが、上記構成に加え、外面側に
も膨張部位が膨張し得るように構成しても良い。
【0041】また、操作部10に設けた排気弁部4を押動
すると、膨張した吹き込み膨張部2の空気が吹き込み管
5Aを通ってこの排気弁部4から外部へ排出されるよう
に構成されている。つまり、排気弁部4を押動すると吹
き込み膨張部材2内と外部とが連通状態となるように構
成されている。
【0042】即ち、衿部1に内装されて膨張した吹き込
み膨張部材2は、図4に示すように、操作部10の排気弁
部4を押動するとこの吹き込み膨張部材2内の空気が外
部へ排出されて収縮し、これに伴い吹き込み膨張部材2
を収納した収納部7も共に収縮して衿部1が収縮するよ
うに構成されている。これにより、この衿部1の内面が
着用者の首に密着しない状態、即ち、所定間隔の隙間を
形成した近接状態となって防寒衣服内の暖められた空気
を外気へ放出することができ、また、外部の寒気を防寒
衣服内に通気することができ、例えば運動直後に一時的
に防寒衣服内に寒気を導入したいときに簡単且つスピィ
ーディに導入して防寒度の調整を自在に行うことができ
る。尚、吹き込み膨張部材2から空気を排出する際に
は、排気弁部4を押動することに加え衿部1を手で押圧
して収縮させる等することで、よりスピィーディに吹き
込み膨張部材2内の空気を排出することができる。
【0043】また、吹き込み膨張部材2は、操作部10に
設けた空気導入ポンプ3並びに排気弁部4の導入操作並
びに排気操作により無段階に膨張・収縮させることがで
きるように構成されている。これにより、衿部1を着用
者の首に最適な状態で密着させることができ、極めて良
好なフィット感を着用者に与えることができる。
【0044】また、前記吹き込み管5Aから操作部10を
取り外すことで、着用者がこの吹き込み管5Aを介して
前記息吹き込み口部5を咥え、直接空気を吹き込み膨張
部材2に吹き込みできるように構成されている。これに
より、空気導入ポンプ3や排気弁部4によらずとも、息
吹き込み口部5から直接空気を吹き込んだり吸気するこ
とで吹き込み膨張部材2を膨張又は収縮させることがで
きる。また、吹き込み管5Aに連結する操作部10を導入
操作して吹き込み膨張部材2に所定量の空気を導入した
後、操作部10を吹き込み管5Aから取り外し、露出した
息吹き込み口部5を直接着用者が咥えて所望する量だけ
空気を吹き込んだり吸気したりすることで、着用者が最
も良好なフィット感を感じ得る吹き込み膨張部材2の膨
張度合いを実現することができる。即ち、吹き込み膨張
部材2の膨張度合いを微調整できるため、着用者が望む
防寒衣服の防寒度合いを確実に実現することができる。
尚、本実施例では、息吹き込み口部5に操作部10を連結
した構成としたが、息吹き込み口部5と操作部10とを夫
々別々に設け、操作部10により吹き込み膨張部材2に対
して空気を導入又は排気しつつ、息吹き込み口部5によ
り吹き込み膨張部材2の膨張度を微調整し得るように構
成しても良い。この場合においても、操作部10によりあ
る程度まで空気を導入した後、息吹き込み口部5により
着用者が最適と思う吹き込み膨張部材2の膨張度合いに
微調整して着用者が望む防寒度合いを実現でき、極めて
良好なフィット感を実現することができる。
【0045】つまり、本実施例では吹き込み膨張部材2
の膨張により衿部1全体が膨張し得る構成のため、防寒
衣服の前面を開閉するために設けられたファスナーを衿
部1の上端まで閉じたときはもちろんこのファスナーを
衿部1の上端まで閉じない状態、即ち、衿部1の前面が
開放された状態においても、衿部1の内面を着用者の首
の略全周に良好に密着させることができる。よって、こ
れまでは衿部を閉じた上に更に、この衿部を紐やバンド
で締め付けることでようやく衿部からの雪や寒気等の侵
入を阻止していたが、本実施例の構成によれば、吹き込
み膨張部材2に対して空気の導入操作又は排気操作をす
るだけで、衿部1からの雪や寒気等の侵入を確実に阻止
できるのみならず、衿部1の前面を開放した状態であっ
ても、着用者の首に対して衿部1を良好に密着させてこ
の衿部1からの雪や寒気等の侵入を阻止して所望する防
寒度合いの防寒衣服を実現することができる。尚、防寒
衣服は前述の通り、衿部1が大きめに形成されており、
この衿部1を閉じた状態よりも前面を開放した状態の方
が首の運動性が向上するため、防寒衣服の着用者は余程
の寒冷時や暴風雪時以外は、衿部1の前面を開放してお
くことが多い。
【0046】吹き込み膨張部材2への空気の導入操作又
は排気操作をするための操作部10は、前記空気導入ポン
プ3並びに前記排気弁部4の導入操作並びに排気操作を
着用者が行える位置に配設された構成としている。
【0047】具体的には、操作部10は、防寒衣服に設け
た収容部6に収容・取り出し自在に構成されている。
【0048】更に具体的には、この操作部10を収容する
収容部6は、防寒衣服の胸部に設けられ、この防寒衣服
の胸部外面側に設けた開閉手段6A(例えばファスナー
6A)により開閉自在に構成されている。尚、収容部6
は防寒衣服の胸部以外にも、着用者が前記操作部10を容
易に取り出し・収容し得る部位であれば適宜採用しても
良い。例えば、肩部,腕部等に採用しても良い。
【0049】即ち、防寒衣服の内面側において、前記収
納部7に収納された吹き込み膨張部材2からは、図2に
示すように、この吹き込み膨張部材2に連結された前記
吹き込み管5Aが収納部7外に突出し、この突出した吹
き込み管5Aは防寒衣服の内面側所定位置に形成された
挿通孔9を通ってこの防寒衣服に設けられた前記収容部
6に挿通された構成とし、即ち、この吹き込み管5Aの
端部に設けられた操作部10はこの収容部6に収容された
構成としている。
【0050】そして、防寒衣服の胸部外面側に設けた前
記開閉手段6Aによって収容部6を開閉することで前記
操作部10を防寒衣服の胸部外面部から取り出し・収容自
在に構成している。これにより、着用者は、防寒衣服を
着ながらにして単に前記開閉手段6Aにより収容部6を
開けて操作部10を取り出し、空気の導入操作又は排出操
作をするだけで、吹き込み膨張部材2の膨張度、即ち、
衿部1の膨張度を調整し、この衿部1の内面と首との密
着度(若しくは近接間隔)を調整できることで防寒衣服
の防寒度合いを極めて容易に調整することができる。ま
た、空気の導入操作又は排出操作をした後は、前記収容
部6に簡単に収容して開閉手段6Aを閉じることで、吹
き込み膨張部材2を膨張・収縮し得る操作部10を外観か
ら見えない所に収容できるため、防寒衣服のデザイン性
を損なうことなく、前記防寒度合いの調整を自在に行う
ことができる。
【0051】また、図6に示すように、吹き込み管5A
から操作部10を取り外した状態においても前記収容部6
から吹き込み管5A、即ち、前記息吹き込み口部5を容
易に取り出して着用者がこの息吹き込み口部5を直接咥
えて空気を導入・排出できるように構成されている。
【0052】尚、本実施例では、操作部10を収容部6に
収容・取り出し自在に構成したが、操作部10を収容部6
に密閉した構成としても良い。即ち、防寒衣服の外面側
と内面側の間に操作部10を配設し、この操作部10を配設
した防寒衣服部位を、防寒衣服の上から押動すること
で、吹き込み膨張部材2を膨張・収縮し得るように構成
しても良い。また、空気導入ポンプ3と排気弁部4とを
夫々別体に設け、空気導入ポンプ3を防寒衣服の外面側
と内面側の間に配設し、排気弁部4を防寒衣服から突出
させた構成としても良い。また、空気導入ポンプ3と排
気弁部4とを夫々別体に設けてこの夫々を防寒衣服の外
面側と内面側の間であって別々の部位に配設した構成と
しても良い。
【0053】尚、本発明は、本実施例に限られるもので
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、防
寒衣服の衿部に膨張・収縮自在の膨張部材を設けたこと
で、衿部を着用者の首に良好に密着若しくは近接させる
ことができ、即ち、前記膨張部材を無段階で膨張・収縮
調整できることで、着用者の状態や着用者の周囲の状況
に応じた衿部と着用者の首との密着度合い若しくは近接
間隔を実現し、着用者が望む防寒度合いの防寒衣服を容
易且つ確実に実現でき、その上、首に違和感を感じるこ
となく極めて良好な衿部のフィット感を着用者に与える
ことができる画期的な防寒衣服となる。
【0055】また、請求項2記載の発明においては、吹
き込み膨張部材に空気を吹き込む空気導入ポンプと、空
気を排出する排気弁部とを設けた構成としたから、空気
導入ポンプにより前記吹き込み膨張部材に簡単に空気を
導入して膨張させることができ、また、膨張した膨張部
材内の空気を排気弁部から簡単に排出することができ、
よって、防寒衣服の防寒度合いの調整を簡単に行うこと
ができる画期的な防寒衣服となる。
【0056】また、請求項3記載の発明においては、前
記吹き込み膨張部材に息吹き込み口部を設けた構成とし
たから、この息吹き込み口部に着用者が単に息を吹き込
むこむだけで、吹き込み膨張部材の膨張度合いを調整し
て防寒衣服の防寒度合いを調整することができ、しか
も、着用者が所望する量の空気を確実に吹き込み導入部
材に吹き込むことができるため、前記防寒衣服の防寒度
合いの微調整を確実に行うことができる画期的な防寒衣
服となる。
【0057】また、請求項4記載の発明においては、前
記吹き込み膨張部材を前記衿部に内装し、前記空気導入
ポンプ並びに前記排気弁部の導入操作並びに排気操作を
着用者が行える位置に配設した構成としたから、防寒衣
服の本来のデザイン性を損なうことなく本発明の作用効
果を十分に発揮することができる上、着用者が防寒衣服
を着ながらにして前記導入操作又は排気操作を行えるこ
とで、着用者の状態や着用者の周囲の状況に応じた防寒
度合いの防寒衣服を簡単且つスピィーディに実現するこ
とができる画期的な防寒衣服となる。
【0058】また、請求項5記載の発明においては、前
記吹き込み膨張部材に、着用者が息を吹き込むことがで
きる息吹き込み口部を設け、前記息吹き込み口部を吹き
込み管を介して着用者が咥えることができる位置に配設
した構成としたから、防寒衣服を着ながらにして着用者
が息吹き込み口部を確実に咥えて容易に息を吹き込むこ
とができる画期的な防寒衣服となる。
【0059】また、請求項6記載の発明においては、前
記空気導入ポンプ及び排気弁部又は息吹き込み口部を防
寒衣服に設けた収容部に収容・取り出し自在に構成した
から、防寒衣服のデザイン性を損なうことなく本発明の
作用効果を十分に発揮することができる画期的な防寒衣
服となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の収容部6から操作部10を取り出した
状態を示す使用状態図である。
【図2】本実施例の防寒衣服に吹き込み膨張部材2を配
した状態を示す説明図である。
【図3】本実施例の吹き込み膨張部材2と、この吹き込
み膨張部材2に連結された操作部10とを示す斜視図であ
る。
【図4】本実施例の吹き込み膨張部材2を膨張させてい
ない状態を示す要部の拡大説明断面図である。
【図5】本実施例の吹き込み膨張部材2を膨張させた状
態を示す要部の拡大説明断面図である。
【図6】本実施例の着用者が収容部6から取り出した息
吹き込み口部5に空気を吹き込み可能に構成したことを
示す使用状態図である。
【符号の説明】
1 衿部 2 吹き込み膨張部材 3 空気導入ポンプ 4 排気弁部 5 息吹き込み口部 5A 吹き込み管 6 収容部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキージャケットや寒冷地用上衣などの
    防寒衣服の衿部に空気を吹き込むことで膨張する吹き込
    み膨張部材を設け、この空気の吹き込み量により変化す
    る吹き込み膨張部材の膨張度を調整して、衿部と首との
    密着度若しくは近接間隔を調整し衿部での防寒度合いを
    調整自在としたことを特徴とする防寒衣服。
  2. 【請求項2】 前記吹き込み膨張部材に、この膨張部材
    に空気を吹き込む空気導入ポンプと、空気を排出する排
    気弁部とを設けたことを特徴とする請求項1記載の防寒
    衣服。
  3. 【請求項3】 前記吹き込み膨張部材に、着用者が息を
    吹き込むことができる息吹き込み口部を設けたことを特
    徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の防寒衣
    服。
  4. 【請求項4】 前記吹き込み膨張部材を前記衿部に内装
    し、前記空気導入ポンプ並びに前記排気弁部の導入操作
    並びに排気操作を着用者が行える位置にこの空気導入ポ
    ンプ並びに排気弁部を配設したことを特徴とする請求項
    2,3のいずれか1項に記載の防寒衣服。
  5. 【請求項5】 前記吹き込み膨張部材に、着用者が息を
    吹き込むことができる息吹き込み口部を設け、前記息吹
    き込み口部を吹き込み管を介して着用者が咥えることが
    できる位置に配設したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の防寒衣服。
  6. 【請求項6】 前記空気導入ポンプ及び排気弁部又は息
    吹き込み口部を防寒衣服に設けた収容部に収容・取り出
    し自在に構成したことを特徴とする請求項4,5のいず
    れか1項に記載の防寒衣服。
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