JP2003238960A - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子

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JP2003238960A
JP2003238960A JP2002045827A JP2002045827A JP2003238960A JP 2003238960 A JP2003238960 A JP 2003238960A JP 2002045827 A JP2002045827 A JP 2002045827A JP 2002045827 A JP2002045827 A JP 2002045827A JP 2003238960 A JP2003238960 A JP 2003238960A
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Yasuhiro Kubo
恭宏 久保
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Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、AM−LCDに求められる一般的な
特性を有する他、ネマチック液晶相の温度範囲が広く、
低粘度で、かつ反射型ディスプレイに最適な大きさの屈
折率異方性を持つ液晶組成物を提供し、これによって従
来の液晶ディスプレイにある屋外使用時の問題点を解消
することを目的とする。 【解決手段】式(1)〜式(6)のそれぞれで表される
化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。これら
の式において、R〜Rはそれぞれ独立して炭素数1
〜10のアルキルもしくはアルコキシ、または炭素数2
〜10のアルケニルであり、nは0〜8の整数であり、
21は水素またはメチルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】モバイルPCやPDA、携帯電話など携
帯情報端末用ディスプレイには薄型、軽量、低消費電力
が求められる。これまでに開発された透過型ディスプレ
イは、バックライトが必要であるため低消費電力の面で
不利であり、また屋外など明るい場所では表面反射によ
る散乱光によってコントラストが大きく低下する等の問
題点がある。即ち、透過型ディスプレイは、携帯情報端
末用ディスプレイとして用いるには性能が十分ではな
い。この問題を解決するために、バックライトを使用し
ない反射型アクティブマトリクスディスプレイ(以下、
アクティブマトリクスディスプレイをAM−LCDで表
記することがある。)が開発された。
【0002】反射型AM−LCDは、S.T.Wu等に
よりSID97 Digest / 643に報告されているように、光が
液晶層を2回通過する。このため、液晶層の厚み(d)
と液晶の屈折率異方性値(Δn)の積(Δn・d)を小
さく設定しなければならない。従来の透過型TNタイプ
のAM−LCD用液晶組成物の場合は、要求されるΔn
が0.075〜0.120程度であるが、反射型タイプ
のAM−LCD用液晶組成物の場合は0.075以下で
ある。
【0003】反射型のAM−LCD用液晶組成物には、
屈折率異方性の他に次のような特性が求められる。これ
らは、従来の透過型のAM−LCDの場合と同じであ
る。 (1)LCDのコントラストを高く維持するために、高い
比抵抗と高い電圧保持率を維持すること。 (2)LCDを屋外で使用するために、ネマチック相を示
す温度範囲を広くすること(ネマチック相上限温度を高
くし、ネマチック相下限温度を低くする)。 (3)LCDの消費電力を小さくするために、しきい値電
圧を極力低くすること。 (4)LCDの表示速度を速くするために、粘度を極力小
さくすること。
【0004】反射型AM−LCDに使用可能と考えられ
る液晶性化合物または液晶組成物を開示した文献とし
て、WO/00/37586公報をあげることができ
る。しかし、この文献に開示されている液晶組成物は、
本願の比較例で示すように、Δnが比較的小さくてもネ
マチック相を示す温度範囲が狭かったり、粘度が高く応
答時間が長いという欠点を有しているため、特に屋外使
用を目的とした反射型AM−LCDに用いるためには不
十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、AM
−LCDに求められる一般的な特性を有し、広いネマチ
ック相温度範囲を有し、低粘度であり、そして反射型デ
ィスプレイに最適な大きさの屈折率異方性値を有する液
晶組成物を提供することにある。これによって、従来の
液晶ディスプレイにある屋外使用時の問題点を解消しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するため種々の液晶組成物について検討し、
以下に示す本発明の液晶組成物が、フルカラー表示の反
射型AM−LCDに使用可能であり、所期の目的を達成
できることを見いだした。即ち、本発明は下記の構成か
らなる。 [1]式(1)で表される化合物、式(2)で表される
化合物、式(3)で表される化合物、式(4)で表され
る化合物、式(5)で表される化合物および式(6)で
表される化合物のそれぞれ少なくとも1個を含有する液
晶組成物。 (これらの式において、R〜Rはそれぞれ独立して
炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキ
シ、または炭素数2〜10のアルケニルであり;nは0
〜8の整数であり;R21は水素またはメチルであ
る。) [2]式(7)で表される化合物の少なくとも1個を更
に含有する、[1]に記載に液晶組成物。 (式中のRは、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1
〜10のアルコキシ、または炭素数2〜10のアルケニ
ルであり;R81は不斉炭素原子を有する基である。) [3]液晶組成物の全量に基づいて、式(1)で表され
る化合物の割合が5〜20重量%であり、式(2)で表
される化合物の割合が5〜25重量%であり、式(3)
で表される化合物の割合が20〜35重量%であり、式
(4)で表される化合物の割合が10〜30重量%であ
り、式(5)で表される化合物の割合が3〜15重量%
であり、式(6)で表される化合物の割合が3〜15重
量%である、[1]に記載の液晶組成物。 [4]液晶組成物の全量に基づいて、式(1)で表され
る化合物の割合が5〜20重量%であり、式(2)で表
される化合物の割合が5〜25重量%であり、式(3)
で表される化合物の割合が20〜35重量%であり、式
(4)で表される化合物の割合が10〜30重量%であ
り、式(5)で表される化合物の割合が3〜15重量%
であり、式(6)で表される化合物の割合が3〜15重
量%であり、式(7)で表される化合物の割合が0.0
5〜0.5重量%である、[2]に記載の液晶組成物。 [5][1]〜[4]のいずれか1項に記載の液晶組成
物を含有する液晶表示素子。
【0007】
【発明の実施の形態】以下の説明では、式(1)で表さ
れる化合物、式(2)で表される化合物、式(3)で表
される化合物、式(4)で表される化合物、式(5)で
表される化合物、式(6)で表されるおよび式(7)で
表される化合物を、それぞれ化合物(1)、化合物
(2)、化合物(3)、化合物(4)、化合物(5)、
化合物(6)および化合物(7)で表記する。本発明の
液晶組成物は、化合物(1)〜化合物(6)のそれぞれ
少なくとも1個を含有する組成物である。
【0008】これらの式において、R〜Rはそれぞ
れ独立して炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10
のアルコキシ、または炭素数2〜10のアルケニルであ
る。これらの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブ
チルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチ
ルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキ
シ、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘ
キセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、および
デセニルである。これらのアルキル、アルコキシおよび
アルケニルのいずれも、分岐状の基を含む。アルケニル
の場合は、二重結合の位置の異なる複数の基を含む。式
(2)におけるnは0〜8の整数であり、R21は水素
またはメチルである。
【0009】化合物(1)は、およそ0.02〜0.0
6の屈折率異方性値(Δn)、およそ−50〜10℃の
ネマチック相の上限温度(TNI)、およびおよそ3〜
6の誘電率異方性値(Δε)を有し、熱安定性、化学的
安定性および相溶性に優れている。そのため化合物
(1)は、高信頼性を要求されるAM−LCD用液晶組
成物において、特にΔnを小さくする役割を担う。しか
しながら、この化合物の割合が大きくなるに従って、液
晶組成物のネマチック相の上限温度が低くなる傾向があ
る。
【0010】化合物(2)は、およそ0.01〜0.0
5のΔn、およそ10〜60℃のT NI、およびほぼ0
のΔεを有し、熱安定性、化学的安定性および相溶性に
優れている。そのため化合物(2)は、AM−LCD用
液晶組成物において特にネマチック相下限温度を低くす
る役割、およびΔnを小さくする役割を担うが、この化
合物の割合が大きくなると、しきい値電圧が上昇する傾
向がある。
【0011】化合物(2)の好ましい例として、次の式
の化合物を挙げることができる。 (これらの式中のRは前記と同じ意味である。)
【0012】化合物(3)は、およそ0.06〜0.0
8のΔn、およそ50〜100℃のTNI、そしておよ
そ10〜15のΔεを有し、熱安定性、化学的安定性お
よび相溶性に優れている。そのため化合物(3)は、A
M−LCD用液晶組成物において特にしきい値電圧を下
げる役割を担うが、この化合物の割合が大きくなるに従
って、液晶組成物のネマチック相下限温度が高くなる傾
向があり、そしてΔnおよび粘度が大きくなる傾向があ
る。
【0013】化合物(4)は、およそ0.08〜0.1
0のΔn、およそ50〜100℃のTNI、そしておよ
そ10〜15のΔεを有し、熱安定性、化学的安定性お
よび相溶性に優れている。そのため化合物(4)は、化
合物(3)と同様に、AM−LCD用液晶組成物におい
て特にしきい値電圧を下げる役割を担う。そして、この
化合物の割合を大きくしたとき液晶組成物に現れる傾向
も、化合物(3)と同様である。
【0014】化合物(5)は、およそ0.06〜0.0
8のΔn、およそ70〜100℃のTNI、そしておよ
そ10〜20のΔεを有し、熱安定性、化学的安定性お
よび相溶性に優れている。そのため化合物(5)も、化
合物(3)と同様に、AM−LCD用液晶組成物におい
て特にしきい値電圧を下げる役割を担う。そして、この
化合物の割合を大きくしたとき液晶組成物に現れる傾向
も、化合物(3)と同様である。
【0015】化合物(6)は、およそ0.06〜0.0
7のΔn、およそ140〜160℃のTNI、そしてほ
ぼ0のΔεを有し、熱安定性、化学的安定性および相溶
性に優れている。そのため化合物(6)は、AM−LC
D用液晶組成物において、特に高いTNIを維持しなが
らΔnを小さくする役割を担う。しかしながら、この化
合物の割合が大きくなると液晶組成物のネマチック相下
限温度が高くなる傾向があり、またしきい値電圧が上が
る傾向もある。
【0016】液晶組成物全量に対する化合物(1)の割
合は、5〜20重量%であることが好ましい。より好ま
しい割合は5〜15重量%である。化合物(1)の割合
が5重量%より少なくなると、液晶組成物のΔnが小さ
くならない可能性がでてくる。この割合が20重量%を
超えると、液晶組成物のネマチック相上限温度が低くな
る傾向がある。
【0017】液晶組成物全量に対する化合物(2)の割
合は、5〜25重量%であることが好ましい。より好ま
しい割合は5〜23重量%である。化合物(2)の割合
が5重量%より少なくなると、液晶組成物のネマチック
相下限温度が高くなることがあり、液晶組成物のΔnが
小さくならない可能性もでてくる。この割合が25重量
%を超えると、しきい値電圧が上がる傾向がある。
【0018】液晶組成物全量に対する化合物(3)の割
合は、20〜35重量%であることが好ましい。より好
ましい割合は20〜32重量%である。化合物(3)の
割合が20重量%より少なくなると、液晶組成物のしき
い値電圧が上がる傾向がある。35重量%を超えると、
液晶組成物のネマチック相下限温度が高くなることがあ
り、またΔnや粘度が大きくなる傾向もある。
【0019】液晶組成物全量に対する化合物(4)の割
合は、10〜30重量%であることが好ましい。より好
ましい割合は10〜28重量%である。化合物(4)の
割合が10重量%より少なくなると、液晶組成物のしき
い値電圧が上がる傾向がある。30重量%を超えると、
液晶組成物のネマチック相下限温度が高くなることがあ
り、Δnや粘度も大きくなる傾向がある。
【0020】液晶組成物全量に対する化合物(5)の割
合は、3〜15重量%であることが好ましい。より好ま
しい割合は5〜15重量%である。化合物(5)の割合
が3重量%より少なくなると、液晶組成物のしきい値電
圧が上がる傾向がある。15重量%を超えると、液晶組
成物のネマチック相下限温度が高くなることがあり、Δ
nや粘度も大きくなる傾向がある。
【0021】液晶組成物全量に対する化合物(6)の割
合は、3〜15重量%であることが好ましい。この割合
のより好ましい範囲は、6〜15重量%である。化合物
(6)の割合が3重量%より少なくなると、液晶組成物
のΔnが大きくなる傾向がある。また、15重量%を超
えると、液晶組成物のネマチック相下限温度が高くなる
ことがある。
【0022】本発明の液晶組成物は、化合物(1)〜化
合物(6)に加えて、化合物(7)を含有することがで
きる。 式中のRは炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜1
0のアルコキシ、または炭素数2〜10のアルケニルで
あり、これらの具体例として前記のR〜Rの例を挙
げることができる。R81は不斉炭素原子を有する基で
ある。この化合物(7)はカイラルドープ剤であり、熱
安定性、化学的安定性および相溶性に優れている。その
ため化合物(7)は、AM−LCD用液晶組成物におい
て液晶の螺旋構造を誘起し、必要な捻れ角を調整する役
割を担う。しかしながら、この化合物の割合が大きくな
ると、液晶組成物のネマチック相下限温度が高くなる傾
向があり、また粘度やしきい値電圧も上がる傾向があ
る。化合物(7)の好ましい例として、次の式の化合物
を挙げることができる。 (この式中のRは前記と同じ意味を示す。)
【0023】液晶組成物全量に対する化合物(7)の割
合は、0.05〜0.5重量%であることが好ましい。
より好ましい割合は0.06〜0.5重量%である。化
合物(7)の割合が0.05重量%より少なくなると、
必要な捻れ角に調整できないことがある。0.5重量%
を超えると、液晶組成物のネマチック相下限温度が高く
なる傾向があり、粘度やしきい値電圧も上がる傾向があ
る。
【0024】本発明の液晶組成物には、しきい値電圧、
ネマチック温度範囲、屈折率異方性、誘電率異方性等を
調整する目的で、化合物(1)〜化合物(7)以外の液
晶性化合物を加えることができる。但し、その使用量は
本発明の目的を損なわない範囲内でなければならない。
なお、本発明で使用する化合物は、公知の化合物である
か、または公知の方法によって製造できる化合物であ
る。また、本発明の液晶組成物は、一般的な方法で調製
することができる。即ち、成分である化合物を混合し、
加熱によって互いに溶解させる方法である。
【0025】本発明の液晶組成物は、2色性色素を添加
してゲストホストモードの液晶表示素子に使用できる。
2色性色素としては、メロシアニン系、スチリル系、ア
ゾ系、アゾメチレン系、アゾキシ系、キノフタロン系、
アントラキノン系およびテトラジン系などの色素を挙げ
ることができる。本発明の液晶組成物はまた、ポリマー
分散型、複屈折制御モード、動的散乱モード、イン・プ
レイン・スイッチング方式およびハイブリット(HA
N)方式などの液晶表示素子にも使用することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例において、化合物は表1に示した定義に基づ
き記号で表記する。そして、化合物(1)〜(6)のど
れであるかを示すために、記号の後に番号を表記する。
割合を示す%はすべて重量%である。組成データの後に
物性値を示す。実施例中の物性データの測定法は次の通
りである。
【0027】ネマチック相上限温度(ネマチック相−等
方性液体の相転位温度、記号:TNI、単位:℃):偏光
顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレートに試料を
置き、1℃/分の速度で加熱した。試料の一部がネマチ
ック相から等方性液体に変化したときの温度を測定し
た。ネマチック相下限温度(記号:Tc、単位:℃):
0℃、−10℃、−20℃、−30℃および−40℃の
各々のフリーザー中に30日間保管した後の液晶相で判
断した。例えば、液晶組成物が−20℃でネマチック相
のままであり、−30℃で結晶化した場合に、Tcを−
20℃以下と表現した。粘度(記号:η、測定温度:2
0.0℃、単位:mPa・s):E型粘度計を用いて測
定した。屈折率異方性値(記号:Δn、測定温度:2
5.0℃):波長が589nmの光により、アッベ屈折
計を用いて測定した。しきい値電圧(記号:Vth、測定
温度:20℃、単位:V):セル厚が(0.4/Δn)
μm、ツイスト角が80°のセルを用い、ノーマリーホ
ワイトモードで、周波数が32Hzの矩形波を印加し
た。このとき、電圧を変化させながら通過する光の透過
率を測定し、通過する光の透過率が90%になった時の
印加電圧をVthとした。電圧保持率(記号:VHR、測
定温度:25℃、単位:%):TN(Twist Nematic)
セルを作製し(配向膜はチッソ社製のPIA−5210
を使用)、これに波高±5V、パルス幅60μs、周波
数30Hzの交流電圧を印可して、電極間の電圧波形を
陰極線オシロスコープで観測し、単位周期における印可
電圧と周期の積(面積)に対する、観測電圧の絶対値の
積算値(面積)の割合を百分率で表した。
【0028】
【0029】比較例1 WO/00/37586号公報の応用例47で開示され
ている、以下の組成物を調製した。この組成物は、TNI
が低く、Tcが高く、さらに粘度が高いため実用的では
ない。 3−HH−CF3 10.0% 3−HH−4 4.0% 5−HH−V 5.0% 3−HH−O1 14.0% 2−HHB(F,F)−F 10.0% 3−HHB(F,F)−F 12.0% 5−HHB(F,F)−F 6.0% 2−HHB(F)−OCF3 2.0% 2−HHEB(F,F)−F 5.0% 3−HHEB(F,F)−F 16.0% 5−HHEB(F,F)−F 5.0% 3−HHEH−3 3.0% 3−HHEH−5 3.0% 4−HHEH−3 3.0% 4−HHEH−5 2.0% TNI=78.2℃ Tc=−20℃以下 η=32.7mPa・s Δn=0.0637 Vth=1.45V VHR=98.2%
【0030】実施例1 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この組成物は、TNIが高く、Tcが低
く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 2.0% 5−HH−CF3 (1) 3.0% 5−HH−V (2) 14.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 5−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 6.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 5.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−5 (6) 3.0% TNI=90.5℃ Tc=−30℃以下 η=28.9mPa・s Δn=0.072 Vth=1.58V VHR=99.0%
【0031】実施例2 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。そして、この組成物100重量部に対し
て、光学活性化合物である3−HHB(F,F)−O8
を0.05重量部添加し、化合物(7)を含む液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 2.0% 5−HH−CF3 (1) 3.0% 5−HH−V (2) 14.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 5−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 6.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 5.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−5 (6) 3.0% TNI=90.3℃ Tc=−30℃以下 η=29.8mPa・s Δn=0.072 Vth=1.61V VHR=99.0%
【0032】実施例3 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 5.0% 5−HH−CF3 (1) 5.0% 5−HH−V (2) 5.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 5−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 6.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 6.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 3−HHEH−4 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−5 (6) 3.0% TNI=86.9℃ Tc=−30℃以下 η=31.2mPa・s Δn=0.071 Vth=1.43V VHR=98.8%
【0033】実施例4 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 5.0% 5−HH−CF3 (1) 7.0% 5−HH−V (2) 10.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 8.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 3−HHEH−4 (6) 3.0% 3−HHEH−5 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−5 (6) 3.0% TNI=85.2℃ Tc=−30℃以下 η=28.6mPa・s Δn=0.069 Vth=1.53V VHR=98.9%
【0034】実施例5 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 2.0% 5−HH−CF3 (1) 3.0% 5−HH−V (2) 23.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 2.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 8.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−5 (6) 3.0% TNI=89.8℃ Tc=−30℃以下 η=25.6mPa・s Δn=0.068 Vth=1.62V VHR=99.1%
【0035】実施例6 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 3.0% 5−HH−CF3 (1) 5.0% 3−HHV−1 (2) 5.0% 5−HH−V (2) 18.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 5−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 8.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 10.0% 4−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 5−HHB(F)−OCF3 (4) 4.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 5.0% 3−HHEH−3 (6) 3.0% 4−HHEH−3 (6) 3.0% TNI=82.2℃ Tc=−40℃以下 η=23.6mPa・s Δn=0.067 Vth=1.59V VHR=99.4%
【0036】実施例7 化合物(1)〜化合物(6)を用いて、下記の液晶組成
物を調製した。この液晶組成物は、TNIが高く、Tcが
低く、そして低粘性であった。 3−HH−CF3 (1) 3.0% 5−HH−CF3 (1) 5.0% 5−HH−V (2) 23.0% 2−HHB(F,F)−F (3) 10.0% 3−HHB(F,F)−F (3) 12.0% 4−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 5−HHB(F,F)−F (3) 5.0% 2−HHB(F)−OCF3 (4) 5.0% 3−HHB(F)−OCF3 (4) 7.0% 2−HHEB(F,F)−F (5) 4.0% 3−HHEB(F,F)−F (5) 8.0% 5−HHEB(F,F)−F (5) 3.0% 3−HHEH−3 (6) 2.0% 3−HHEH−4 (6) 2.0% 3−HHEH−5 (6) 2.0% 4−HHEH−3 (6) 2.0% 4−HHEH−5 (6) 2.0% TNI=82.9℃ Tc=−30℃以下 η=24.5mPa・s Δn=0.064 Vth=1.51V VHR=99.4%
【0037】
【発明の効果】本発明によって、ネマチック相を示す温
度範囲が広く、低粘度で、かつ反射型ディスプレイに最
適な大きさの屈折率異方性値を持つ液晶組成物が提供さ
れる。本発明の液晶組成物は、アクティブ・マトリクス
液晶表示素子(AM−LCD)に求められる一般的な特
性をも満たすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA02 EA22 EA23 EA25 EA27 GA01 GA02 HA21 JA05 JA13 MA06 MA09 MA20 4H027 BC04 BD02 BD03 BD04 BD05 BD07 BD20 CS04 CT04 CT05 CW02 CW03 CX01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で表される化合物、式(2)で表
    される化合物、式(3)で表される化合物、式(4)で
    表される化合物、式(5)で表される化合物および式
    (6)で表される化合物のそれぞれ少なくとも1個を含
    有する液晶組成物。 (これらの式において、R〜Rはそれぞれ独立して
    炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキ
    シ、または炭素数2〜10のアルケニルであり;nは0
    〜8の整数であり;R21は水素またはメチルであ
    る。)
  2. 【請求項2】式(7)で表される化合物の少なくとも1
    個を更に含有する、請求項1に記載に液晶組成物。 (式中のRは、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1
    〜10のアルコキシ、または炭素数2〜10のアルケニ
    ルであり;R81は不斉炭素原子を有する基である。)
  3. 【請求項3】液晶組成物の全量に基づいて、式(1)で
    表される化合物の割合が5〜20重量%であり、式
    (2)で表される化合物の割合が5〜25重量%であ
    り、式(3)で表される化合物の割合が20〜35重量
    %であり、式(4)で表される化合物の割合が10〜3
    0重量%であり、式(5)で表される化合物の割合が3
    〜15重量%であり、式(6)で表される化合物の割合
    が3〜15重量%である、請求項1に記載の液晶組成
    物。
  4. 【請求項4】液晶組成物の全量に基づいて、式(1)で
    表される化合物の割合が5〜20重量%であり、式
    (2)で表される化合物の割合が5〜25重量%であ
    り、式(3)で表される化合物の割合が20〜35重量
    %であり、式(4)で表される化合物の割合が10〜3
    0重量%であり、式(5)で表される化合物の割合が3
    〜15重量%であり、式(6)で表される化合物の割合
    が3〜15重量%であり、式(7)で表される化合物の
    割合が0.05〜0.5重量%である、請求項2に記載
    の液晶組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶
    組成物を含有する液晶表示素子。
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