JP2003238340A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JP2003238340A
JP2003238340A JP2002033332A JP2002033332A JP2003238340A JP 2003238340 A JP2003238340 A JP 2003238340A JP 2002033332 A JP2002033332 A JP 2002033332A JP 2002033332 A JP2002033332 A JP 2002033332A JP 2003238340 A JP2003238340 A JP 2003238340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
effect
ultraviolet light
powder
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002033332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3751565B2 (ja
Inventor
Yoichi Kawachi
洋一 河内
Tsunao Konishi
綱夫 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naris Cosmetics Co Ltd
Original Assignee
Naris Cosmetics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naris Cosmetics Co Ltd filed Critical Naris Cosmetics Co Ltd
Priority to JP2002033332A priority Critical patent/JP3751565B2/ja
Publication of JP2003238340A publication Critical patent/JP2003238340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751565B2 publication Critical patent/JP3751565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明が解決すべき課題は、粉体固形化粧
料において良好な使用感触で美しい仕上がりを得るこ
と、さらに化粧持ちを向上する手段を提供することであ
る。しかも高い紫外線防御効果が得られると共に、安全
性が良好であることを目的としている。 【解決手段】 含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋
型オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含
有することにより、含フッ素オレフィン樹脂粉体の潤滑
効果、撥水撥油効果、及び部分架橋型オルガノポリシロ
キサン重合物のクッション性と撥水撥油効果が、皮膚へ
の塗布時に良好な使用感触を与えると共に、紫外線防御
剤である無機系紫外線散乱剤の分散性の向上や、有機系
紫外線吸収剤の塗膜均一化に相乗的な効果をもち、高い
紫外線防御効果が得られることが見出された、しかもそ
れぞれの撥水、撥油性により皮膚上で塗膜が長時間維持
する効果を有するため化粧持ちにも紫外線防止効果の持
続にも一層有効である。得られた組成物の安全性は良好
であった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用感触に優れる紫外
線防御剤を配合した化粧料に関する技術分野の発明であ
る。より詳細には、使用感触が格段に向上し、化粧持ち
も良好であり、さらに紫外線防御効果の高い化粧料に関
する技術分野の発明である。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体固形化粧料については、無
機及び有機粉体の白色体質顔料に着色剤とを混合したも
のに、バインダーとしての油性成分を少量配合して混合
した後、粉砕したものを圧縮成型するため、粉体粒子同
士が比較的強固に結合している。そのため塗布時の力で
は不均一な粒子の崩壊しか得られないため、塗布した場
合に粒子と皮膚の密着性が乏しく、均一な被膜が形成さ
れないため美しい仕上がりが得づらい。そこで、皮膚へ
の密着性を向上させるためには、摩擦係数を大きくする
ことが考えられるが、この方法ではなめらかな伸び、広
がりが得られず優れたメークアップ化粧料とはなりえな
い。
【0003】また、メークアップ化粧料としては化粧持
ちが重要な項目となっており、汗・水・皮脂に強くする
ために、現在ではシリコーン油やシリコーン樹脂など
が、多く用いられている。この方法では汗・水に対して
は良好な結果が得られているが、皮脂に関してはシリコ
ーン油やシリコーン樹脂に対しても混和性が高く化粧崩
れの原因となり充分な持続性はえられていない。
【0004】また近年、紫外線の人体に対する悪影響が
一般的に認知されるようになり、紫外線に対する防御を
重視する傾向が強まっている。しかもフロンガスなどに
よるオゾン層の破壊により今後ますます紫外線量が増加
することが予想される。現在必要とされている高い紫外
線防御効果を発揮させるためには、多量の紫外線防御剤
を配合することが近道である。しかしながら、紫外線防
御剤のうち,主に紫外線を散乱させる紫外線散乱剤を配
合した製品においては、均一に製品中に分散されること
でその効果が得られるため、効率的に分散させることが
求められている。また、多量に紫外線散乱剤を配合する
とざらついたり、伸びのなめらかさが損なわれるという
使用感触上の問題点がある。
【0005】また、紫外線防御剤のうち、主に化学的吸
収により紫外線を吸収する紫外線吸収剤は、比較的大分
子量の油性成分で、そのほとんどはべたつきを伴う性質
を有するため使用感触上少ない配合量が望ましい。ま
た、安全性の面からも多量の配合は望ましくない。これ
らの紫外線防御剤を長時間皮膚上に残す化粧持ちは、効
果の持続性と言う面で大変重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
すべき課題は、粉体固形化粧料において良好な使用感触
で美しい仕上がりを得ること、さらに化粧持ちを向上す
る手段を提供することである。しかも高い紫外線防御効
果が得られると共に、安全性が良好であることを目的と
している。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み優れた使用感触と紫外線防止効果を持つ化粧料
を得るべく鋭意検討を行った結果、含フッ素オレフィン
樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及
び紫外線防御剤を含有することにより、なめらかな伸び
と良好な密着性を両立し、使用感触が良好で化粧持ちお
よび紫外線防御効果に優れた粉体固形状化粧料組成物を
得ることができた。また、本組成物においては紫外線防
御剤の配合量が比較的少なくても十分な紫外線防御効果
が得られるため安全性の向上がはかれることも見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有
することにより、含フッ素オレフィン樹脂粉体の潤滑効
果、撥水撥油効果と部分架橋型オルガノポリシロキサン
重合物のクッション性と撥水撥油効果が組成物に優れた
使用感触を与え、紫外線防御剤と併用した場合には、酸
化チタン等の無機系紫外線散乱剤の分散性向上やメトキ
シケイ皮酸オクチル等の有機系紫外線吸収剤の塗膜均一
化に相乗的な効果を持つことが見出された、しかも皮膚
上での塗膜が長時間維持されるため粉体固形化粧料にお
いて一層有効である。
【0009】本発明に使用される含フッ素オレフィン樹
脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サンフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等が
挙げられるが、特にポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体(FEP)が好ましい。これらの含フッ
素オレフィン樹脂粉体は、配合することで摩擦を低下さ
せる作用があるため、全粉体中の内部潤滑剤となり凝集
しやすい無機系紫外線散乱剤である微粒子酸化チタン、
酸化亜鉛を全体に均一に分散させることが可能になり、
高い紫外線散乱効果が得られる。同時に摩擦の低下作用
により皮膚への塗布時に軽い力で伸展し均一な被膜が得
られる。また、含フッ素オレフィン樹脂粉体は、撥水、
撥油性があり皮膚上の汗、皮脂と混和せず良好な化粧持
ちがえられる。
【0010】これらの含フッ素オレフィン樹脂粉体は、
平均粒子径が10μm 以下、特に1.0〜5.0μmで
あるのが好ましい。また、これらの含フッ素オレフィン
樹脂粉体は、1種又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができ、全組成中に0.1〜50.0重量%、特に
1.0〜20.0重量%配合すると、撥水性、撥油性、
密着性、潤滑性、伸展性、安定性等の面で好ましい。
【0011】本発明に使用される部分架橋型オルガノポ
リシロキサン重合物は、シリコーン油に不溶であるが、
膨潤することが可能であるオルガノポリシロキサン重合
物であり、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと脂
肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサンを従来公知の
一般的な付加反応を用いて一部に3次元架橋構造を持た
せるように重合させればよい。例えば、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサンとメチルビニルポリシロキサンを
各々の反応基であるであるケイ素原子と結合した水素
基、ビニル基のモル比で1:3〜3:1で配合し、白金
などの触媒を添加して加温し、重合させることで目的と
するシリコーン油に不溶であるが、膨潤することが可能
である、ゆるやかな3次元構造を持つ部分架橋型オルガ
ノポリシロキサン重合物が得られる。
【0012】オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
しては、RSiO−、−(RSiO)−、−(RH
SiO)−、−SiR(但し、p=10〜500,q
=2〜50。Rとしては、水素、メチル基、エチル基、
プロピル基、等のアルキル基やフェニル基等のアリール
基または、これらの基の水素原子をハロゲンや、シアノ
基で置換したもの等)の単位を含んでなるもので、特に
メチルハイドロジェンポリシロキサンは好適である。
【0013】脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサ
ンの不飽和基としては、ビニル基、アリール基、ポリオ
キシアルキレン基等があげられるが、一般的にビニル基
を不飽和基として持つメチルビニルポリシロキサンが好
適である。
【0014】得られた部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物は、固形粉体化粧料に配合した場合高いクッシ
ョン性を持つため、皮膚上に塗布するとき一定の膜厚が
得られやすく効果的に紫外線防御効果を得ることができ
る。しかもソフトな使用感触で良好な使用感触を得るこ
とができる。また、撥水性を持つため化粧持ちも良好で
ある。本発明に好適な部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物としては、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ンとメチルビニルポリシロキサンから得られる部分架橋
型オルガノポリシロキサン重合物である(ジメチコン/
ビニルジメチコン)クロスポリマーがあげられる。
【0015】これらの部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物は、全組成中に0.1〜10.0重量%、特に
1.0〜5.0重量%配合すると、撥水性、撥油性、密
着性、潤滑性、伸展性、安定性等の面で好ましい。
【0016】本発明化粧料中に、配合する紫外線防御剤
は、特に限定されるものではなく、例えば以下のような
紫外線防御剤を本発明化粧料中に配合することができ
る。すなわち紫外線吸収剤としては、例えばオクチルシ
ンナメート、エチル-4- イソプロピルシンナメート、メ
チル-2,5- ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-
ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロ
ピルシンナメート、プロピル-p- メトキシシンナメー
ト、イソプロピル-p- メトキシシンナメート、イソアミ
ル-p- メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシ
ンナメート、2-エトキシエチル-p- メトキシシンナメー
ト、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート等の桂皮
酸系紫外線吸収剤;2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2'-ジヒドロキシ- メトキシベンゾフェノン、2,2'-
ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,2',
4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-
4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ
-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ
ベンゾフェノン-5- スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフ
ェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベンゾフェノ
ン-2- カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n- オクトキ
シベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3- カルボキシベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;PABAモノ
グリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエス
テル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチ
ルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステ
ル、N,N-ジメチルPABAメチルエステル等のパラアミノ安
息香酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチル
サリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサ
リシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレ
ート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤;3-(4'-メチルベンジリデン)-
d-カンファー、3-ベンジリデン-d,1- カンファー、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、オクチルト
リアゾン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン
等の紫外線吸収剤が挙げられる。
【0017】紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタ
ン、酸化亜鉛,酸化セリウム等があげられ、さらにそれ
らの微粒子化物や、シリコーン油、フッ素油、水酸化ア
ルミニウム、ラウロイルルジン等での表面処理物等があ
げられる。
【0018】本発明の化粧料に配合される成分として下
記に示す、その配合に際しては、本発明の効果を損なわ
ない量的、質的範囲内である。もちろんこれに限定され
るものではない。
【0019】本発明の粉末化粧料の主成分となる粉末と
してはマイカ、タルク、カオリン、セリサイト、合成金
雲母、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケ
イ酸、シリル化無水ケイ酸、ヒドロキシアパタイト等の
無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、
ラウロイルリジン、セルロース等の有機粉体、更に有機
粉体に無機粉体を被覆した複合粉体、各種粉体を金属セ
ッケン、シリコーン類、脂肪酸エステル等で疎水化処理
した粉体等も用いられる。着色剤としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、マンガンバイオレット、酸化クロム、
水酸化クロム、チタン酸リチウムコバルト、群青、紺
青、酸化チタン被覆雲母、酸化チタンコーテッドオキシ
塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タ
ルク、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミ
ニウムパウダー等の金属粉末が用いられ、赤色104
号、黄色4号、黄色5号、青色1号、赤色201号、赤
色202号、赤色223号、赤色226号、赤色227
号、赤色230号、橙色201号、橙色205号、緑色
201号、青色201号、緑色205号等のタール色素
やカルミン酸、カーサミン等の天然色素が用いられる。
さらには上記の他に、目的に応じて本発明の効果を損な
わない量的、質的範囲内で、さらに油分、ロウ類、界面
活性剤、酸化防止剤、薬剤、香料あるいは他の揮発性成
分等を配合しても良い。
【0020】例えば、油分として、流動パラフィン、ワ
セリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、
ホホバ油、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリンや、高
級アルコール、脂肪酸、合成エステル油や、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリ
コーン油、パーフルオロエーテル等のフッ素油等の化粧
品に汎用される油分が用いられ、界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、アルキルエーテル変性シリコー
ン等の非イオン界面活性剤が用いられ、保湿剤として
は、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、グ
リセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチ
ン硫酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧品
に汎用される保湿剤が用いられ、防腐剤としては、パラ
オキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の化粧
品に汎用される防腐剤が用いられ、酸化防止剤として
は,トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブ
チルヒドロキシアニソ−ル等の化粧品に汎用される酸化
防止剤が用いられ、薬剤としては、ビタミンC類、ビタ
ミンE類等のビタミン類、胎盤エキス、イオウ、各種ア
ミノ酸、生薬、消炎剤、殺菌剤等の化粧品に汎用される
薬剤が用いられる。
【0021】以下に実施例を示して本発明について具体
的に説明するが、これによって本発明の技術的範囲が限
定的に解釈されるべきものではない。なお、以下の表に
示す組成物の配合量は総て重量%で示す。
【0022】
【実施例1】1.紫外線吸収効果試験について、具体的
には、サージカルテープ(3M社製Transpore
テープ)を金属製枠に貼りつけ,これにサンプルを均一
に塗布(2.0mg/cm2)し、SPFアナライザー(la
bsphere社製)にて、テープ上の10ポイントに
おいて測定した。この測定値の平均値に効果係数を乗じ
て、invitroのSPF値を算出した。なお、効果係数に
ついては、基準品のSPFを人で測定した値を、SPF
アナライザーでの測定値で除し効果係数とした。さら
に、実施例の一部については、10名のパネラーを用い
た定法によるSPF値の測定結果を記載する。
【0023】2.使用感官能試験 各試験品について、
女性30名パネルの全顔に塗布し、仕上がりを評価した
後、6時間後に化粧もちを判定してもらい、各試験品の
使用感触および化粧持ちを以下の基準で判定した。 〔評価基準〕×:良好と感じた人が5人未満,△:良好
と感じた人が5人以上10人未満,○:良好と感じた人
が10人以上25人未満,◎:良好と感じた人が25人
以上
【0024】3.安定性について、37℃で3ヶ月放置
した後、状態を見て、変臭、変色、凝集などの変化がな
いか確認した。
【0025】<実施例1>両用ファンデーション(1)
シリコーン処理マイカ 44.5%(2)シリコーン処理セリサイト 20.0
%(3)シリコーン処理二酸化チタン 10.0%
(4)酸化鉄 4.5%(5)微粒子酸化亜鉛 3.0%
(6)ポリテトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μ
m) 5.0%(7)流動パラフィン 7.0%(8)オク
チルメトキシシンナメート 1.0%(9)(ジメチコン
/ビニルジメチコン)クロスポリマー 4.0%(10)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
%(11)防腐剤 適量(製法)(1)〜(6)をヘン
シェルミキサーで攪拌混合する。この粉末部に(7)〜
(11)を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続
きヘンシェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を
粉砕機によって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形す
る。
【0026】<比較例1>両用ファンデーション(1)
シリコーン処理マイカ 49.5%(2)シリコーン処理セリサイト 20.0
%(3)シリコーン処理二酸化チタン 10.0%
(4)酸化鉄 4.5%(5)微粒子酸化亜鉛 3.0%
(6)流動パラフィン 7.0%(7)オクチルメトキシシンナメート 1.0
%(8)ワセリン4.0%(9)セスキオレイン酸ソル
ビタン 1.0%(10)防腐剤適量(製法)実施例1
に準ずる。
【0027】<比較例2>両用ファンデーション(1)
シリコーン処理マイカ49.5%(2)シリコーン処理
セリサイト20.0%(3)シリコーン処理二酸化チタ
ン10.0%(4)酸化鉄4.5%(5)微粒子酸化亜
鉛3.0%(6)流動パラフィン7.0%(7)オクチ
ルメトキシシンナメート1.0%(8)(ジメチコン/
ビニルジメチコン)クロスポリマー4.0%(9)セス
キオレイン酸ソルビタン1.0%(10)防腐剤適量
(製法)実施例1に準ずる。
【0028】<比較例3>両用ファンデーション(1)
シリコーン処理マイカ 44.5%(2)シリコーン処理セリサイト20.0%
(3)シリコーン処理二酸化チタン10.0%(4)酸
化鉄4.5%(5)微粒子酸化亜鉛3.0%(6)ポリ
テトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μm)5.0%
(7)流動パラフィン7.0%(8)オクチルメトキシ
シンナメート1.0%(9)ワセリン4.0%(10)
セスキオレイン酸ソルビタン1.0%(11)防腐剤適
量(製法)実施例1に準ずる。
【0029】その結果を下記第1表(SPF値、官能評
価試験)にまとめた。
【0030】
【表1】
【0031】この結果から、ポリテトラフルオロエチレ
ン及び(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
と紫外線防御剤を配合した本発明化粧料は、比較例にお
ける試験品よりも仕上がりが美しく、化粧持ちが良好
で、且つ紫外線防止効果に優れたものであった。しか
も、なめらかな使用感触であり相対的に使用感触が向上
することも明らかになった。なお、各実施例、比較例と
も安定性については、良好であった。
【0032】<実施例2>日焼け止めおしろい:配合量
(重量%) (1)シリコーン処理マイカ49.3%(2)シリコー
ン処理セリサイト 20.0%(3)シリコーン処理微粒子二酸化チタン1
0.0%(4)酸化鉄0.1%(5)微粒子酸化亜鉛
3.0%(6)結晶セルロース3.0%(7)ナイロン
パウダー1.0%(8)テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体 (平均粒径3.0μm)
5.0%(9)流動パラフィン1.0%(10)オクチ
ルメトキシシンナメート4.0%(11)(ジメチコン
/ビニルジメチコン)クロスポリマー3.0%(12)
セスキオレイン酸ソルビタン0.5%(13)プロピル
パラベン0.1%(製法)(1)〜(8)をヘンシェル
ミキサーで攪拌混合する。この粉末部に(9)〜(1
3)を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続きヘ
ンシェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を粉砕
機によって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形する。得
られた日焼け止めおしろいは、非常に透明感の高い仕上
がりで自然なツヤがあり、仕上がりが美しく化粧持ちも
良好であった。このおしろいのSPFの実測値は、37
と高い値であった。
【0033】<実施例3>頬紅:配合量(重量%) (1)シリコーン処理セリサイト32.8%(2)シリ
コーン処理タルク30.0%(3)シリコーン処理マイ
カ10.0%(4)シリコーン処理微粒子二酸化チタン
3.0%(5)結晶セルロース5.0%(6)ナイロン
パウダー3.0%(7)赤色202号0.1%(8)ポ
リテトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μm)8.0
%(9)流動パラフィン 2.0%(10)オクチルメ
トキシシンナメート2.0%(11)(ジメチコン/ビ
ニルジメチコン)クロスポリマー3.0%(12)セス
キオレイン酸ソルビタン 1.0%(13)エチルパラ
ベン 0.1%(製法)(1)〜(8)をヘンシェルミ
キサーで攪拌混合する。この粉末部に(9)〜(13)
を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続きヘンシ
ェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を粉砕機に
よって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形する。得られ
た頬紅は、なめらかな伸びで、発色が良く彩度の高いツ
ヤがあり頬紅に好的な組成物であった。SPFの実測値
は、17と良好な値であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の粉体固形化粧料組成物は、含フ
ッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロ
キサン重合物及び紫外線防御剤を含有することにより、
含フッ素オレフィン樹脂粉体の潤滑効果、撥水撥油効
果、及び部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物のク
ッション性と撥水撥油効果が、皮膚への塗布時に良好な
使用感触を与えると共に、紫外線防御剤である無機系紫
外線散乱剤の分散性の向上や、有機系紫外線吸収剤の塗
膜均一化に相乗的な効果をもち、高い紫外線防御効果が
得られることが見出された。しかも皮膚上で塗膜が長時
間維持する化粧持ち向上効果を有するため一層有効であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB212 AB232 AB242 AB432 AB442 AC022 AC352 AC442 AC482 AC792 AD021 AD022 AD072 AD151 AD152 AD262 BB46 CC12 CC19 DD17 DD21 EE01 EE03 EE06 EE07 EE17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型
    オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有
    することを特徴とする粉体固形化粧料。
  2. 【請求項2】前記含フッ素オレフィン樹脂粉体がポリテ
    トラフルオロエチレンまたは、テトラフルオロエチレン
    −ヘキサフルオロプロピレン共重合体であることを特徴
    とする粉体固形化粧料。
  3. 【請求項3】含フッ素オレフィン樹脂粉体としてポリテ
    トラフルオロエチレンを0.1〜50.0重量%、部分
    架橋型オルガノポリシロキサン重合物として(ジメチコ
    ン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを0.1から1
    0.0重量%含有することを特徴とする請求項1乃至2
    記載の粉体固形化粧料。
JP2002033332A 2002-02-12 2002-02-12 化粧料 Expired - Lifetime JP3751565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002033332A JP3751565B2 (ja) 2002-02-12 2002-02-12 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002033332A JP3751565B2 (ja) 2002-02-12 2002-02-12 化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003238340A true JP2003238340A (ja) 2003-08-27
JP3751565B2 JP3751565B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=27776157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002033332A Expired - Lifetime JP3751565B2 (ja) 2002-02-12 2002-02-12 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751565B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160007525A (ko) * 2013-05-14 2016-01-20 다이셀에보닉 주식회사 자외선 산란제를 함유하는 수지 분체 및 그의 제조 방법, 및 화장료

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160007525A (ko) * 2013-05-14 2016-01-20 다이셀에보닉 주식회사 자외선 산란제를 함유하는 수지 분체 및 그의 제조 방법, 및 화장료
EP2997954A4 (en) * 2013-05-14 2016-10-05 Daicel Evonik Ltd RESIN POWDER WITH A ULTRAVIOLETTSTREUUNGSMITTEL, MANUFACTURING PROCESS AND COSMETICS
KR102164862B1 (ko) 2013-05-14 2020-10-13 다이셀에보닉 주식회사 자외선 산란제를 함유하는 수지 분체 및 그의 제조 방법, 및 화장료

Also Published As

Publication number Publication date
JP3751565B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5596065B2 (ja) オルガノポリシロキサンエラストマー組成物及びこれを含有する化粧料
KR101699551B1 (ko) 화장료
JP4902752B2 (ja) 油中水型乳化日焼け止め化粧料
KR102035352B1 (ko) 유성 메이크업 화장료
KR102223040B1 (ko) 수중유형 햇빛 그을림 방지 화장료
JP2011105663A (ja) 化粧料
JP6795091B2 (ja) 粉体の疎水化度の解析方法
JP5260060B2 (ja) 微粒子酸化チタン分散物及びそれを含む化粧料
JP2007269689A (ja) 油中粉体分散物及びそれを配合した化粧料
WO2003075863A1 (fr) Cosmetiques
TW200846025A (en) Surface-treated powder coated with specific perfluoropolyether-modified aminosilane, and cosmetic preparation containing the same
JP5080919B2 (ja) 液状油性口唇化粧料
JP2012162700A (ja) ペースト状組成物及びこれを含有する化粧料
JP2005002076A (ja) 油性化粧料
JPH05238924A (ja) 日焼け防止化粧料
JP3920380B2 (ja) 紫外線遮断機能を有する保湿剤分散体及びこれを配合してなる化粧料
JP6920168B2 (ja) 粉末化粧料
JP2000302623A (ja) 油性化粧料
JP2008214267A (ja) 粉末化粧料の製造方法
JPH08259419A (ja) 化粧料
JP3751565B2 (ja) 化粧料
JPH07173044A (ja) 化粧料
JP7186125B2 (ja) 化粧料
WO2021132082A1 (ja) 粉末固形化粧料
JP5562589B2 (ja) 化粧料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3751565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term