JP2003237901A - 炭化処理用袋 - Google Patents

炭化処理用袋

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JP2003237901A
JP2003237901A JP2002035671A JP2002035671A JP2003237901A JP 2003237901 A JP2003237901 A JP 2003237901A JP 2002035671 A JP2002035671 A JP 2002035671A JP 2002035671 A JP2002035671 A JP 2002035671A JP 2003237901 A JP2003237901 A JP 2003237901A
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Japan
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bag
carbonization
acidic substance
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resin
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JP2002035671A
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English (en)
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Tetsushi Mita
哲史 三田
Yozo Yamada
洋三 山田
Nobuhiro Kurata
信弘 倉田
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Unicharm Corp
Housetec Inc
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Unicharm Corp
Housetec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃衛生物品を炭化処理したとき、炭化物のP
Hを中性に近づけることができる炭化処理袋の提供。 【解決手段】 廃衛生処理物品を収納して炭化処理する
炭化処理袋10は、炭化処理時に収容した廃衛生物品か
ら発生するアルカリ分を中和する酸性物質を有してい
る。例えば、酸性物質5を収容した収納袋3を炭化処理
袋10に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老人ホーム等から
排出される使用済みの使い捨ておむつを主体とし、それ
以外に生理用品や使い捨ておむつ工場から排出される不
要の使い捨ておむつを含む廃衛生物品を収容して、炭化
処理する炭化処理用袋に関する。
【0002】
【従来の技術】介護施設等で排出される使用済みのおむ
つを主体とする不要の衛生物品を収納する袋としては、
従来から、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性
樹脂製の袋、通称、ポリ袋と呼ばれているものが多く使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなポリ袋を用
いて、排出される使用済みの使い捨ておむつ・生理用品
や使い捨ておむつ工場から排出される不要おむつ(以後
これを廃衛生物品という)を炭化処理するとき、廃衛生
物品からは衛生物品中の高分子吸収体であるポリアクリ
ル酸塩由来のナトリウム成分(アルカリ成分)が生じ
る。しかし、ポリ袋自体は炭化処理時に熱分解してガス
化してしまうので、発生するアルカリ成分を中和するこ
とができない。例えば、廃衛生物品の炭化物10gを蒸
留水100gと混合したもののpHは10前後のアルカ
リ性を示す。すなわち、炭化処理後の処理物(炭化物)
がアルカリ性であることから、吸着剤や融雪材、土壌改
良剤等として再利用する場合を考えると安全性に不安が
ある。
【0004】そこで、本発明では、廃衛生物品を炭化処
理したとき、炭化処理物(炭化物)のpHを少しでも中
性に近づけることができる炭化処理用袋の提供を課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明では次の構成をとった。すなわち、本発明の
廃衛生物品を収納して炭化処理するための袋は、炭化処
理時に収容した廃衛生物品から発生するアルカリ分を中
和する酸性物質を含有している。
【0006】ここで、上記酸性物質としては、炭化処理
用袋の成形時や炭化処理時に容易に熱分解せず、かつ有
害物質を放出しない固体(粉末状)のものが好ましい。
好ましい酸性物質として、重硫酸塩、硫酸塩、二酸化珪
素、酸性白土(二酸化珪素を主成分とし、酸化アルミ、
酸化鉄等を含むもの)等、またはこれらの混合物があ
る。
【0007】また、上記酸性物質はその袋のフイルムも
しくはシート状基材(合成樹脂)中に混練・混入する、
または、袋本体の表面(内側でも外側でもいずれか片側
か両側でもよい)に酸性物質を収容した小さな収納袋を
配設した構成を有する。
【0008】(作用)上記酸性物質を予め炭化処理用袋
に混練・混合するか、炭化処理用袋の表面に配設した小
袋内に収容することにより、炭化処理中に廃衛生物品に
起因するアルカリ分と酸性物質が反応して中性化する。
この構成により炭化処理時に酸性物質をわざわざ投入し
たり、炭化処理後に中和処理することなく、炭化物中の
アルカリ分を中和できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、炭化物のpHは、炭化物1gをビーカにと
り、これに蒸留水10gを注ぎ入れ、ガラス棒でよくか
き混ぜたのち、ガラス電極式pH計で測定した。
【0010】実施の形態1 この実施例は酸性物質を袋の基材(合成樹脂)中に混練
・混入する場合を示している。炭化処理用袋はフイルム
状もしくはシート状基材よりなる。袋基材は、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂のほか、紙、綿
布又はこれらの複合物(重層物)でもよい。袋基材の熱
分解温度は、400℃以下であることが好ましい。袋基
材が、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹
脂を用いた場合、袋基材を製造する際、基材100部
(重量部;以下、同じ)に対し酸性物質は少なくとも1
0部、最大で70部程度、好ましくは20〜60部、を
混入して構成する。前記範囲より少ない場合は充分な中
和効果が期待できない。また、この範囲より多い場合は
袋基材の成型は困難となることがある。
【0011】次に、本発明の一例として炭化処理用袋の
基材樹脂としてポリエチレン、酸性物質として重硫酸ナ
トリウムを用いた炭化処理用袋の製造法を述べる。先
ず、基材のポリエチレン樹脂100部に対し酸性物質
(重硫酸ナトリウム)の粉末10〜70部を混合する。
重硫酸ナトリウム粉末の粒径は5〜300μm程度とす
る。次に、これらの混合物を140〜220℃前後に加
熱して樹脂を溶融し、混練しながら押し出し機から押し
出し、空気を吹き込んでチューブ状にする。この膨張し
たチューブを冷却しながら巻き取る。次に、製袋機にて
200℃前後の熱シールバーによりチューブにシール部
を作成し、切断して袋を得る。このとき、袋(フィル
ム)の厚みは10μmから100μm程度とする。な
お、基材樹脂としてポリエチレンやポリプロピレンなど
の熱可塑性樹脂を用いるときは、200〜700℃(更
に好ましくは、300〜400℃)で熱分解するものが
好ましい。
【0012】中和用の酸性物質としては、炭化処理過程
で容易に熱分解せず、少量で中和できる物質が適してい
る。すなわち、炭化装置の炭化処理温度において難溶性
で固体状を維持し、安全性の高いもので、安価であるも
のが好ましい。上記の好ましい酸性物質としては重硫酸
塩(重硫酸ナトリウム)、硫酸塩、二酸化珪素(特に非
晶質)、又は酸性白土等がある。中でも、重硫酸ナトリ
ウムは、少量でアルカリ分を中和できるので好ましい。
炭化処理温度が400℃以下であれば、重硫酸ナトリウ
ムは余り熱分解することなく炭化物中に残留し、使い捨
ておむつに含まれる高分子吸収体(具体的にはポリアク
リル酸ナトリウム)由来のナトリウム成分を容易に中和
することができる。
【0013】次に処理用袋の一実施例を以下に述べる。
袋の基材樹脂は軟質ポリエチレン、酸性物質として重硫
酸ナトリウムを用いた。軟質ポリエチレン100部に対
して重硫酸ナトリウムの粉末(平均粒径約15μm)を
30部混合する。180℃に加熱して基材樹脂を溶融し
て混練しながら樹脂圧300kgf/cmで円形ダイ
から溶融樹脂を吐出し、チューブ状のものを成形する。
更にこのチューブに空気を均一に吹き込み基材の厚さ8
0μmになるように膨らませた。次にチューブを空気冷
却しながら45m/分の巻き取り速度で巻き取った。巻
き取られたチューブを製袋機にかけ、200℃に加熱し
た熱シールバーで加熱加圧して底部を成形し、所定の間
隔で切断して処理用袋を得た。
【0014】次に、このように形成した炭化処理用袋に
廃衛生物品を収容し、炭化処理した。例えば、炭化処理
用袋(袋の容量は45リットル前後、袋の基材の樹脂量
は約50〜70g)内に廃衛生物品である使い捨ておむ
つを概ね6kg収納した。そして、炭化処理温度を38
0℃前後とした炭化装置において炭化処理した場合、炭
化物は約1.1kg前後となった。ここで、重硫酸ナト
リウム濃度とPHの関係を図1のグラフに示す。このグ
ラフは、使用済みの使い捨ておむつを約380℃で炭化
した炭化物5gを蒸留水50gに攪拌した液に、重硫酸
ナトリウムを添加して液を中和した実験結果のグラフで
ある。このグラフによると、pH8.6以下を目標にし
たとき、炭化物を中和するのに必要な重硫酸ナトリウム
の量は、炭化物質量の0.5%〜7%程度(好ましくは
2%〜5%)である。すなわち、炭化処理用袋に所定量
(この場合は約30g)の重硫酸ナトリウムを混練(混
入)させることにより、炭化処理過程で、容易に使い捨
ておむつに起因するアルカリ分をpH8.5以下に中和
することができる。pHが8.6以下であれば「水道法
の規定に基づき定められた水質基準(平成四年十二月二
十一日厚生省令第六十九号)」のpHに関する基準(p
H8.6以下)に照らしても安全であると言える。
【0015】また、炭化装置の炭化処理温度が高温、例
えば400℃以上の場合は、混練(混入)する酸性物質
は熱的に安定な二酸化珪素や酸性白土を用いる。ここ
で、二酸化珪素濃度とPHの関係を図2に示す。図2
は、図1と同様の液に、二酸化珪素(非晶質)を添加し
て液を中和した実験結果のグラフである。このグラフが
示すように、中和に要する二酸化珪素は、重硫酸ナトリ
ウムよりも多くの量となる。例えば、使い捨ておむつの
炭化物5gを水50gに混合したもののpHは10前後
であった。これに二酸化珪素(非晶質)を炭化物量の約
20%(全体に対する二酸化珪素濃度は約1.8%)を
混合すると、pHを8.5以下となる。このように、基
材を構成する合成樹脂中に酸性物質を混入し、製袋する
ことにより炭化処理時に発生するアルカリ分を中和する
ことが出来る。
【0016】実施の形態2 この実施の形態は、酸性物質を袋の基材(樹脂)中に混
練・混入する代わりに酸性物質を収容した小袋を処理袋
に配設した例を示す。
【0017】図3は処理用袋10の斜視図、図4はA―
A断面図を示す。図面に示す実施例は酸性物質の収納個
所を袋の内側面とした例を示している。炭化処理用袋1
0はポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の
ほか、紙、綿布又はこれらの複合物(重層物)よりなる
基材1を底部2を有する袋形状とする。そして、袋10
の内面の適宜個所に収納袋3を取付ける。収納袋3は適
量の酸性物質5を収納した後、熱溶着4で袋本体に固着
する。または粘着テープで袋本体に貼着する。
【0018】その他、酸性物質に少量の粘結剤、例え
ば、ポリビニルアルコール溶液や水溶性セルロース溶液
(具体的にはカルボキシメチルセルロース)を加え、あ
るいは噴霧して、型に入れて加圧して固めた酸性物質を
基材に固着す方法もある。また、固形状の酸性物質を廃
衛生物品と一緒に袋内に収納して炭化処理しても良い。
この形態に示す炭化処理用袋は炭化処理過程で廃衛生物
品に起因するアルカリ分を中和することが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明の炭化処理用袋は、ポリアクリル
酸ナトリウム等の高分子吸収体を用いた衛生物品から発
生するアルカリ成分を炭化処理過程中に安価にかつ容易
に中和することがでる。そして、炭化物を改めて中和処
理することなく、直ちに安全かつ有用に再利用すること
ができる。このようにして得られた炭化物の再利用の用
途例として、土壌改良剤、融雪剤、吸着剤等が挙げられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの炭化物を重硫酸ナトリウムで
中和した実験結果のグラフ。
【図2】使い捨ておむつの炭化物を二酸化珪素(非晶
質)で中和した実験結果のグラフ。
【図3】実施の形態2に係る処理用袋の斜視図。
【図4】図3の線A―A断面図。
【符号の説明】
1 基材 2 底部 3 収納袋 4 溶着部 5 酸性物質 10 炭化処理用袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 洋三 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 倉田 信弘 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 Fターム(参考) 3E023 BA03 BA19 3E064 AA01 BA01 BA09 BA26 BA30 BB01 BB03 BC18 BC20 EA30 GA06 HN05 HU10 3E086 AA23 AD01 BA35 BB87 BB90 CA40 4D004 AA50 AB05 BA10 CA26 CB50 CC11 CC12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃衛生物品を収納する炭化処理用袋にお
    いて、 炭化処理用袋は酸性物質を有するフイルムもしくはシー
    ト状基材よりなり、炭化処理時に廃衛生物品から発生す
    るアルカリ分を中和することを特徴とする炭化処理用
    袋。
  2. 【請求項2】 前記酸性物質は、重硫酸塩、硫酸塩、二
    酸化珪素及び酸性白土のいずれか、又はこれらの混合物
    であることを特徴とする請求項1記載の炭化処理用袋。
  3. 【請求項3】 前記酸性物質は基材に混入、あるいは混
    練されている請求項1または2記載の炭化処理用袋。
  4. 【請求項4】 前記酸性物質は、炭化処理用袋本体の外
    面あるいは内面に配設された収容袋内に収納されてなる
    請求項1または2記載の炭化処理用袋。
JP2002035671A 2002-02-13 2002-02-13 炭化処理用袋 Pending JP2003237901A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101835548B1 (ko) 2017-08-22 2018-03-07 주식회사 가한바이오 의료기기 운반포
CN109622072A (zh) * 2019-02-28 2019-04-16 枣庄学院 一种实验室废液储存回收装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101835548B1 (ko) 2017-08-22 2018-03-07 주식회사 가한바이오 의료기기 운반포
CN109622072A (zh) * 2019-02-28 2019-04-16 枣庄学院 一种实验室废液储存回收装置
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