JP2003237536A - 盗難防止チェーン - Google Patents

盗難防止チェーン

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JP2003237536A
JP2003237536A JP2002042652A JP2002042652A JP2003237536A JP 2003237536 A JP2003237536 A JP 2003237536A JP 2002042652 A JP2002042652 A JP 2002042652A JP 2002042652 A JP2002042652 A JP 2002042652A JP 2003237536 A JP2003237536 A JP 2003237536A
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JP
Japan
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ring
chain
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plate
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JP2002042652A
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Ryosuke Kinugawa
良介 衣川
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KINUGAWA CHAIN Manufacturing CO Ltd
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KINUGAWA CHAIN Manufacturing CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明が解決しようとする課題は、クリッパー
・サンダー等の工具では容易に切断されないので盗難に
対し極めて抵抗力が高く、かつ、小型化可能な盗難防止
チェーンを提供する。 【解決手段】物品を固縛してその物品の盗難等の被害を
防止するチェーンであって、チェーンを構成するリンク
1の環2の長手方向中央部を、そのリンクに結合する隣
りのリンク5の動きを妨げない範囲で幅広く、環を構成
する丸棒の直径に比べて板厚の薄い板4で覆い、その板
の両端部を環を構成する丸棒に溶接3でとめたことを特
徴とする盗難防止チェーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、クリッパー・サン
ダー等の工具で容易に切断できない盗難防止チェーンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】オートバイ、自動販売機内の現金受箱等
の物品の盗難防止のために、それらを固縛して運転を不
可能にしたり、搬出できないようにするために、盗難防
止チェーンが使用されている。盗難防止チェーンで固縛
したうえそのチェーンが容易に解けないように鍵をかけ
ておけば一見安全のように見えるが、窃盗者がクリッパ
ーやサンダーを事前に用意して来てそれを用いれば、一
般の鋼鉄製のチェーンは比較的容易に切断されてしまい
盗難防止の役に立たない。
【0003】これを避けるために、チェーンの環を構成
する丸棒の径を太くすると共に、その素材をできるだけ
高強度、高硬度のもの、例えば焼き入れ鋼やステンレス
鋼にすることが考えられるが、多少切断への抵抗力は増
すにせよ、直径数ミリから十数ミリの丸棒である以上ク
リッパーやサンダーでの切断は免れない。また、自動販
売機の現金受箱のように固縛する対象物が小さい場合に
は、チェーンの環を構成する丸棒の径をあまり大きくす
ると、チェーン全体がかさばって重くなり、小回りが利
かず、使用しにくかったり使用できないケースも出てく
るという問題があった。
【0004】なお、盗難防止チェーンには、強度が強く
製作が容易なロング・リンク・チェーンが一般に使用さ
れる。ロング・リンク・チェーンでは一つのリンクに結
合する二つのリンクの環の間にかなり隙間があるので、
窃盗者はリンクのその隙間部分にクリパーやサンダーを
挿入して環を構成する丸棒を切断して犯行に及ぶ。ま
た、ロング・リンク・チェーンのリンクの剛性を増すた
めに、リンクの環の長手方向中央部にスタッドを設けた
スタッド・リンク・チェーンがある。スタッドは図4に
示すように一般に環を構成する丸棒とほぼ同径の丸棒で
作られ、隣のリンクの動きを妨げないようにスタッドと
隣のリンクの環の間にはかなり隙間があるのが普通であ
る。このスタッド・リンク・チェーンを盗難防止チェー
ンに使用した場合には、窃盗者は切りにくいスタッドを
避けて、図に示したスタッドと隣のリンクの環の間の隙
間部分にクリッパーやサンダーを挿入して環を切断して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、クリッパー・サンダー等の工具で
は容易に切断されないので盗難に対し極めて抵抗力が高
く、かつ、小型化可能な盗難防止チェーンを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は物品を固縛してその物品の盗難等の被害を
防止するチェーンであって、チェーンを構成するリンク
の環の長手方向中央部を、そのリンクに結合する隣りの
リンクの動きを妨げない範囲で幅広く、その環を構成す
る丸棒の直径に比べて板厚の薄い板で覆い、その板の両
端部を環を構成する丸棒に溶接したことを特徴とする盗
難防止チェーンである。
【0007】盗難防止チェーンを切断して窃盗しようと
する者が用意してくるものは、クリッパーやそれに類似
する剪断力で押し切るタイプの工具か、あるいは、サン
ダーやそれに類似する研削タイプの工具である。直径数
mmから十数mm程度の丸棒を最も容易に、かつ、効率
的に素早く切断できるからである。
【0008】チェーンをクリッパー等で押し切った場
合、その刃部には約1ミリ、多い場合は数ミリの隙間が
残る。鋼鉄製の素材など剪断力で押し切れるものは、刃
部がぴったり合うまで押さなくても切断でき、それを前
提として工具には適当なガタを持たせてあるからであ
る。また、クリッパー等は2枚の刃を支点を軸にして回
転させるが、てこの原理により支点に近い部分で大きな
剪断力が発生し、支点から遠い部分では力が弱く、ま
た、ガタも大きくなる。
【0009】このような特徴を有するクリッパー等で環
を切断するとき、支点部分を小さな環の内側に入れるこ
とは通常不可能なので、支点を環の外側において作業を
することになる。そこで、クリッパー等の支点から見て
切断しようとする環の丸棒の先に、すなわち、環の内側
に当たる部分に板厚の薄い板を溶接で取り付けておけ
ば、丸棒はクリッパーの支点の近くにあてがうことによ
り完全に切断できても、その先に付いている板は支点か
ら離れたガタの多い部分にあたり、かつ、剪断力も弱い
ので切断することができない。板はその両端部を丸棒に
溶接されているので、例え丸棒が完全に切断されてもそ
の切断された両端部は溶接された板を介してつながって
おり、環としては切断によりバラバラにならない。した
がって、隣のリンクをはずすことも不可能であり、窃盗
者の意に反してチェーンによる固縛は解けない。
【0010】次に、サンダー等で鋼材を切断するとき
に、研削の途中で対象物の剛性が大幅に低下すると切削
対象物と工具が激しく振動し、異常に高い音響を発生
し、研削も進まないことが知られている。そこで、サン
ダー等でチェーンを切断する場合に環の内側に当たる部
分に板厚の薄い板を溶接で取り付けておけば、環の丸棒
の外側から順次研削していって丸棒を切り終わるところ
で引き続き溶接された板厚の薄い板を研削することとな
り、突然丸棒に比べて剛性が大幅に低い板の切断にかか
るので、激しい振動が生じて異常に高い音響を発生し、
研削も進まなくなる。異常に高い発生音は秘密裏に行い
たい窃盗作業にとって致命的であり、また、切断作業も
うまく進まないので時間をとることになるから、窃盗者
はあきらめることとなる。
【0011】いずれの工具を使った場合にも、切断しよ
うとする丸棒の部分の先に溶接された薄い板があること
が必要である。これらの工具は、必要な強度を持たせる
ために加工対象物に接する部分、例えば、クリッパーで
あれば刃の峰の部分、サンダーであれば回転円盤には、
5mm以上、特に小さい物を加工対象にするものでも少
なくとも3mmの厚みがある。したがって、その厚みを
持った部分を環を構成する丸棒にあてがって切断作業を
するときに、丸棒を切断したのちに必ず溶接されている
板厚の薄い板を切断せざるを得ないようにする。すなわ
ち、結合する隣のリンクの動きを妨げない範囲で、か
つ、かつ隣のリンクを避けて工具を用いようとすれば、
必ず溶接されている板を切断せざるを得ないように、隙
間をあけないで幅広く板で覆い、その板の両端部を環を
構成する丸棒に溶接しておくことが必要である。
【0012】以降説明したように、本発明の盗難防止チ
ェーンは、クリッパー・サンダー等の工具で容易に切断
されないので盗難に対し極めて抵抗力が高く、かつ、構
造的には単にチェーンのリンクに板厚の薄い板を溶接す
るだけであるから小型化も容易であるという効果を有す
る。なお、従来からあるスタッド・リンク・チェーンで
は、隣のリンクとの隙間が大きすぎて容易に環を構成す
る丸棒だけを切断することができ、また、サンダー等が
スタッド部分に触れても環の部分と剛性にあまり差がな
いので、振動や異音を発生することもなく、上記の効果
は生じなかった。
【0013】また、本発明の盗難防止チェーンは、その
環の長手方向の中央部を覆う板が1枚だけでなく、2枚
の板を用意して環を両面から挟むように覆う形に配置し
ても良い。環を構成する丸棒を両側から挟み込むように
2枚の板を配置すれば、窃盗者にとってはチェーンの構
造がわかりにくくなり、なぜ簡単に切断できないのか理
解しにくいので、一層作業に時間がかかり、窃盗者にあ
きらめさせると言う効果を生ずる。また、2枚の板を使
うことにより、板全体としての強度を落とさずに、さら
に板厚を薄くして、上述の効果を一層発揮せしめられる
という効果も生じる。
【0014】さらに、本発明の盗難防止チェーンの環の
長手方向の中央部を覆う板の板厚は、環を構成する丸棒
の直径の2分の1以下、できれば、丸棒の直径の4分の
1以下であることが望ましく、かつ、3mm以下にする
ことが望ましい。
【0015】以上の説明から分かるように、板は窃盗者
の腕力に耐える強度が必要であることは前提として、薄
ければ薄いほどクリッパー等に対抗しやすく、また、環
を構成する丸棒と板の剛性の差が大きければ大きいほ
ど、すなわち、丸棒の直径に比べて板厚が薄いほど、効
果を発揮するからである。このように板厚を選定するこ
とにより、クリッパー、サンダー等による切断に対し、
より大きな抵抗力を確実に有するという効果を生ずる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例に基
づき図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明はか
かる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具
体的構造に種々の変更を加えて良いことは言うまでもな
い。図1は本発明の盗難防止チェーンの実施例1の全体
図、図2は同じく実施例1の一つのリンクの正面図と断
面図である。図3は、本発明の異なる実施の形態、実施
例2と実施例3のリンクの側面図である。なお、図4は
従来からあるスタッド・リンク・チェーンの説明図であ
る。
【0017】
【実施例1】本発明の盗難防止チェーンの第1の実施例
の全体図を図1に、そのリンクの詳細を図2に示す。チ
ェーンを構成する各リンク1は、丸棒で構成された環2
とその長手方向中央部を幅広く覆い、かつ、両端部を丸
棒に溶接3で取り付けられた板厚の薄い板4からなって
いる。板の巾は、図2(a)に想像線で示された隣のリ
ンクの環5の動きを妨げない範囲で、かつ、環5を避け
てクリッパーやサンダー等の工具を挿入する位置、例え
ば6、で丸棒を切断しようとすると、必ず板4を切断せ
ざるを得ないように定める。
【0018】上述のように、板4の板厚は、環を構成す
る丸棒2の直径の2分の1以下、さらに望ましくは、直
径の4分の1以下、かつ、3mm以下であることが望ま
しいから、盗難防止チェーンとして通常用いられる丸棒
の径が十数mmの場合であれば、図2(b)に示すよう
なバランスの組み合わせとなろう。板厚を3mm以下程
度に押さえることにより、クリッパー等の剪断力で押し
切るタイプの工具では切断されず、また、丸棒の直径に
比べて板厚を大幅に薄くすることにより板の剛性を丸棒
に比べ大きく低下させて、サンダー等の研削タイプの工
具によっても切断されないと言う効果を生ずる。
【0019】丸棒、及び、板の素材としては特に制限は
ないが、できるだけ高強度で高硬度のもの、例えば焼き
入れ鋼やステンレス鋼が望ましい。溶接3は、アーク溶
接、ガス溶接、シーム溶接等 窃盗者の腕力に耐える強
度さえあればその種類は問わない。クリッパー等で丸棒
を切断2されても、切断されない板4で溶接3を介して
つながり、リンクがバラバラにならないようにするに
は、板の両端部をできるだけ端から端まで溶接3で丸棒
に止めておくことが望ましい。
【0020】
【実施例2】実施例1では、1枚の板を環の外側の片側
に取り付けていたが、図3(a)に側面図を示す実施例
2では環の内側の中央部に板7を設け溶接8で丸棒2に
固定している。図には正面図が示されていないが、板7
が覆う範囲は図2(a)の場合と同様である。実施例2
においても実施例1と同様な効果が得られる。
【0021】
【実施例3】図3(b)に側面図を示す実施例3では、
実施例1や実施例2とは異なり、2枚の板9を環2の両
側から挟むように設置し、溶接10で丸棒2に固定して
いる。この場合も、板10が覆う範囲は図2(a)の場
合と同様である。本実施例においても実施例1と同様な
効果が得られると共に、窃盗者にとってはチェーンの構
造がわかりにくくなり、なぜ簡単に切断できないのか理
解しにくいので、一層作業に時間がかかり、窃盗者にあ
きらめさせると言う効果を生ずる。また、2枚の板を使
うことにより、板全体としての強度を落とさずに、さら
に板厚を薄くして、上述の効果を一層発揮せしめられる
という効果も生じる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の盗難防止チ
ェーンは、クリッパー・サンダー等の工具で容易に切断
されないので盗難に対して極めて抵抗力が高いと言う効
果を有し、かつ、構造的には単にチェーンのリンクに板
厚の薄い板を溶接するだけであるから小型化も容易であ
るという効果も有する。さらに、2枚の板を環を両面か
ら挟むように設置すれば、窃盗者にとってチェーンの構
成がわかりにくくなり作業に時間がかかり、窃盗者にあ
きらめさせると言う効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止チェーンの実施例1の全体図
である。
【図2】実施例1の一つのリンクの正面図と断面図であ
る。
【図3】本発明の盗難防止チェーンの実施例2及び実施
例3のリンクの側面図である。
【図4】従来からあるスタッド・リンク・チェーンの説
明図である。
【符号の説明】
1 リンク 2 丸棒で構成された環 3 溶接 4 板 5 隣のリンクの環 6 切断用の工具を挿入しそうな位置 7 板 8 溶接 9 板 10 溶接

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を固縛して該物品の盗難等の被害を
    防止するチェーンであって、チェーンを構成するリンク
    の環の長手方向中央部を、該リンクに結合する隣りのリ
    ンクの動きを妨げない範囲で幅広く、該環を構成する丸
    棒の直径に比べて板厚の薄い板で覆い、該板の両端部を
    該丸棒に溶接したことを特徴とする盗難防止チェーン。
  2. 【請求項2】 前記板が前記環を両面から挟むように覆
    う2枚の板からなることを特徴とする請求項1記載の盗
    難防止チェーン。
  3. 【請求項3】 前記板の板厚が前記環を構成する丸棒の
    直径の2分の1以下、さらに望ましくは、該丸棒の直径
    の4分の1以下、かつ、3mm以下であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の盗難防止チェーン。
JP2002042652A 2002-02-20 2002-02-20 盗難防止チェーン Pending JP2003237536A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1596096A3 (en) * 2004-05-13 2005-12-14 Maggi Catene S.P.A. Anti-theft chain with protected links
CN102556592A (zh) * 2010-12-15 2012-07-11 J.D.塞勒有限及两合公司 用于环链的扁平链节以及具有这种扁平链节的钢环链
CN108626311A (zh) * 2018-06-11 2018-10-09 宁波金地历进出口有限公司 一种用于防盗线缆的连接头结构

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