JP2003237527A - ハイブリッドインフレータ - Google Patents
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- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/26—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
- B60R21/268—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas
- B60R21/272—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas with means for increasing the pressure of the gas just before or during liberation, e.g. hybrid inflators
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06D—MEANS FOR GENERATING SMOKE OR MIST; GAS-ATTACK COMPOSITIONS; GENERATION OF GAS FOR BLASTING OR PROPULSION (CHEMICAL PART)
- C06D5/00—Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets
-
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた作動性能を示すハイブリッドインフレ
ータの提供。 【解決手段】 インフレータハウジングと、インフレー
タハウジング内に収容されガス発生剤を備えた2つのガ
ス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化C
O2が充填されており、液化CO2のモル数/非アジド系
ガス発生剤のモル数が0.2〜5、液化CO2の充填量
が0.6〜3モル、非アジド系ガス発生剤の充填量が
0.6〜3モルであるハイブリッドインフレータ。
ータの提供。 【解決手段】 インフレータハウジングと、インフレー
タハウジング内に収容されガス発生剤を備えた2つのガ
ス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化C
O2が充填されており、液化CO2のモル数/非アジド系
ガス発生剤のモル数が0.2〜5、液化CO2の充填量
が0.6〜3モル、非アジド系ガス発生剤の充填量が
0.6〜3モルであるハイブリッドインフレータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグを確実
にかつ迅速に膨張させることができ、小型軽量化された
ハイブリッドインフレータ及びそれを用いたエアバッグ
システムに関する。
にかつ迅速に膨張させることができ、小型軽量化された
ハイブリッドインフレータ及びそれを用いたエアバッグ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
両の膨張式安全システム用のインフレータの発展に伴
い、加圧ガスと固形ガス発生剤とを併用するハイブリッ
ドインフレータが注目されている。ハイブリッドインフ
レータにおいて、主たる設計要件はエアバッグが効果的
に作動するように所定の時間で所定の量だけ膨張させね
ばならないことであるが、車両全体の軽量化の要請か
ら、ハイブリッドインフレータに対する小型軽量化の要
請も大きい。ハイブリッドインフレータの小型軽量化の
要請に応えるためには、構造そのものの改変と、エアバ
ッグの膨張手段の改変があるが、このような改変による
小型軽量化に際しては、ハイブリッドインフレータの作
動性能を損なわないことが重要となる。
両の膨張式安全システム用のインフレータの発展に伴
い、加圧ガスと固形ガス発生剤とを併用するハイブリッ
ドインフレータが注目されている。ハイブリッドインフ
レータにおいて、主たる設計要件はエアバッグが効果的
に作動するように所定の時間で所定の量だけ膨張させね
ばならないことであるが、車両全体の軽量化の要請か
ら、ハイブリッドインフレータに対する小型軽量化の要
請も大きい。ハイブリッドインフレータの小型軽量化の
要請に応えるためには、構造そのものの改変と、エアバ
ッグの膨張手段の改変があるが、このような改変による
小型軽量化に際しては、ハイブリッドインフレータの作
動性能を損なわないことが重要となる。
【0003】関連する先行技術であるWO01/569
54パンフレットには、1つの点火器と1つのガス発生
室を備えたハイブリッドインフレータが開示されてお
り、実施例1〜3では、加圧媒質としてN2O50%と
CO250%の混合物140gを使用している。
54パンフレットには、1つの点火器と1つのガス発生
室を備えたハイブリッドインフレータが開示されてお
り、実施例1〜3では、加圧媒質としてN2O50%と
CO250%の混合物140gを使用している。
【0004】本発明の課題は、インフレータの作動性能
を損なうことなく、インフレータの小型軽量化できるハ
イブリッドインフレータ及びそれを用いたエアバッグシ
ステムを提供することである。
を損なうことなく、インフレータの小型軽量化できるハ
イブリッドインフレータ及びそれを用いたエアバッグシ
ステムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、エアバッグ
の膨張手段として液化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併
用することにより、液化ガスの気化を促進してエアバッ
グを確実にかつ迅速に膨張させると共に、アルゴン、ヘ
リウム等の加圧ガスを用いた場合に比べてインフレータ
を小型軽量化できることを見出し、更に液化ガスとガス
発生剤の燃焼ガスの併用系に適した構造にインフレータ
を改変することにより、本発明を完成したものである。
以下、本発明においてガス発生剤のモル数、モル比、充
填量というときは、使用されるガス発生剤の分解・燃焼
のみに由来して発生されるガスのモル数を基本とするも
のである。
の膨張手段として液化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併
用することにより、液化ガスの気化を促進してエアバッ
グを確実にかつ迅速に膨張させると共に、アルゴン、ヘ
リウム等の加圧ガスを用いた場合に比べてインフレータ
を小型軽量化できることを見出し、更に液化ガスとガス
発生剤の燃焼ガスの併用系に適した構造にインフレータ
を改変することにより、本発明を完成したものである。
以下、本発明においてガス発生剤のモル数、モル比、充
填量というときは、使用されるガス発生剤の分解・燃焼
のみに由来して発生されるガスのモル数を基本とするも
のである。
【0006】(1)第1の解決手段
請求項1に係る発明は、上記課題の解決手段として、イ
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1又は2のガス発生室
と、1又は2のガス発生室に接続された点火手段を備え
た1又は2の点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガ
スが充填されており、液化ガスとガス発生剤のモル比
(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜
5であるハイブリッドインフレータを提供する。
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1又は2のガス発生室
と、1又は2のガス発生室に接続された点火手段を備え
た1又は2の点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガ
スが充填されており、液化ガスとガス発生剤のモル比
(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜
5であるハイブリッドインフレータを提供する。
【0007】エアバッグの膨張手段には、アルゴン、ヘ
リウム等の不活性ガスのみからなるもの、ガス発生剤の
燃焼ガスのみからなるもの、及び両手段を併用したもの
がある。本発明では、膨張手段として液化ガスとガス発
生剤の燃焼ガスを併用すると共に、液化ガスとガス発生
剤のモル比を関連づけることにより、次の作用効果
(a)、(b)が得られる。
リウム等の不活性ガスのみからなるもの、ガス発生剤の
燃焼ガスのみからなるもの、及び両手段を併用したもの
がある。本発明では、膨張手段として液化ガスとガス発
生剤の燃焼ガスを併用すると共に、液化ガスとガス発生
剤のモル比を関連づけることにより、次の作用効果
(a)、(b)が得られる。
【0008】(a)アルゴン等の加圧ガスを用いた場合
に比べて、インフレータハウジングを小型化できるの
で、全体として小型軽量化できる。
に比べて、インフレータハウジングを小型化できるの
で、全体として小型軽量化できる。
【0009】(b)燃焼ガスの作用により液化ガスが速
やかに気化され、ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、エアバッグを確実かつ迅速に膨張させることが
できる。このとき燃焼ガスは、液化ガスの気化促進によ
り、エアバッグを確実にかつ迅速に膨張させるように作
用すると共に、液化ガスと一緒になってエアバッグを膨
張させるようにも作用する。
やかに気化され、ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、エアバッグを確実かつ迅速に膨張させることが
できる。このとき燃焼ガスは、液化ガスの気化促進によ
り、エアバッグを確実にかつ迅速に膨張させるように作
用すると共に、液化ガスと一緒になってエアバッグを膨
張させるようにも作用する。
【0010】上記発明においては、本発明の課題を達成
するため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスの
モル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5であるが、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
するため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスの
モル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5であるが、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
【0011】上記発明においては、本発明の課題を達成
するため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
するため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
【0012】上記発明においては、本発明の課題を達成
するため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好ま
しく、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2
が更に好ましい。
するため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好ま
しく、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2
が更に好ましい。
【0013】上記発明においては、液化ガスとして二酸
化炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒
素も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発
生剤を用いることが好ましい。
化炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒
素も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発
生剤を用いることが好ましい。
【0014】(2)第2の解決手段
請求項8に係る発明は、上記課題の解決手段として、イ
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1又は2のガス発生室
と、1又は2のガス発生室に接続された点火手段を備え
た1又は2の点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガ
スが充填されており、ガス発生剤が、燃料としてトリア
ジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、
酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいるハイブリッ
ドインフレータを提供する。
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1又は2のガス発生室
と、1又は2のガス発生室に接続された点火手段を備え
た1又は2の点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジング内のガス発生室
及び点火手段収容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガ
スが充填されており、ガス発生剤が、燃料としてトリア
ジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、
酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいるハイブリッ
ドインフレータを提供する。
【0015】酸化剤としての硝酸アンモニウムは、燃焼
残渣を生じる成分を含まないため、ガス発生効率(ガス
発生剤量に対するガス発生量)が高いという長所を有し
ている。この長所を利用して、硝酸アンモニウムと特定
の燃料とを組み合わせ、更に液化ガスと組み合わせるこ
とで作用効果(a)、(b)が得られる。
残渣を生じる成分を含まないため、ガス発生効率(ガス
発生剤量に対するガス発生量)が高いという長所を有し
ている。この長所を利用して、硝酸アンモニウムと特定
の燃料とを組み合わせ、更に液化ガスと組み合わせるこ
とで作用効果(a)、(b)が得られる。
【0016】(3)第3の解決手段
請求項9に係る発明は、上記課題の解決手段として、イ
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1つのガス発生室と、1
つのガス発生室に接続された点火手段を備えた1つの点
火手段室とを有する、エアバッグを備えた車両の膨張式
安全システム用のハイブリッドインフレータであって、
インフレータハウジングが筒状のもので、一端側にガス
発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガ
ス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間とガス発生室
との間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられ
ており、ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は
防湿状態に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー
部を連通する経路は破裂板Aにより気密状態に閉塞され
ており、エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジ
ング内に充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により
生じるガスであるハイブリッドインフレータを提供す
る。
ンフレータハウジングと、インフレータハウジングと一
体化されたガス発生剤を備えた1つのガス発生室と、1
つのガス発生室に接続された点火手段を備えた1つの点
火手段室とを有する、エアバッグを備えた車両の膨張式
安全システム用のハイブリッドインフレータであって、
インフレータハウジングが筒状のもので、一端側にガス
発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガ
ス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間とガス発生室
との間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられ
ており、ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は
防湿状態に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー
部を連通する経路は破裂板Aにより気密状態に閉塞され
ており、エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジ
ング内に充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により
生じるガスであるハイブリッドインフレータを提供す
る。
【0017】このハイブリッドインフレータでは、作用
効果(a)、(b)を得るため、液化ガスとガス発生剤
のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が
0.2〜5であることが好ましい。
効果(a)、(b)を得るため、液化ガスとガス発生剤
のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が
0.2〜5であることが好ましい。
【0018】上記発明は、ガス発生室が1つのシングル
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
【0019】上記発明では、ハイブリッドインフレータ
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスは、ディフュザー部内で混合された後、ガス排出口
から排出される。
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスは、ディフュザー部内で混合された後、ガス排出口
から排出される。
【0020】請求項12に係る発明は、上記課題の解決
手段として、インフレータハウジングと、インフレータ
ハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1つのガ
ス発生室と、1つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた1つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジングが筒状のもの
で、一端側にガス発生室が設けられ、残部に液化ガスが
充填された液化ガス充填空間が設けられ、液化ガス充填
空間とガス発生室との間にガス排出口を有するディフュ
ザー部が設けられており、ガス発生室で生じた燃焼ガス
の排出経路の開口部が液化ガス充填空間内に位置し、か
つ前記排出経路は破裂板Aで閉塞され、液化ガス充填空
間とディフュザー部とを連通する1又は2以上の経路が
破裂板Bで気密状態に閉塞されており、エアバッグの膨
張手段が、インフレータハウジング内に充填された液化
ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガスであるハイブ
リッドインフレータを提供する。
手段として、インフレータハウジングと、インフレータ
ハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1つのガ
ス発生室と、1つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた1つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジングが筒状のもの
で、一端側にガス発生室が設けられ、残部に液化ガスが
充填された液化ガス充填空間が設けられ、液化ガス充填
空間とガス発生室との間にガス排出口を有するディフュ
ザー部が設けられており、ガス発生室で生じた燃焼ガス
の排出経路の開口部が液化ガス充填空間内に位置し、か
つ前記排出経路は破裂板Aで閉塞され、液化ガス充填空
間とディフュザー部とを連通する1又は2以上の経路が
破裂板Bで気密状態に閉塞されており、エアバッグの膨
張手段が、インフレータハウジング内に充填された液化
ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガスであるハイブ
リッドインフレータを提供する。
【0021】このハイブリッドインフレータでは、作用
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
【0022】上記発明は、ガス発生室が1つのシングル
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
【0023】上記発明では、ガス発生室で生じた燃焼ガ
スの排出経路が筒状部材から形成されたものであり、一
端側開口部がガス発生室と連通され、他端側開口部が破
裂板Aで閉塞されており、前記他端側開口部が液化ガス
充填空間内に位置しているものにすることができる。こ
のような構造のものにすることで、液化ガスとガス発生
室で生じた燃焼ガスの混合がより円滑になされる。
スの排出経路が筒状部材から形成されたものであり、一
端側開口部がガス発生室と連通され、他端側開口部が破
裂板Aで閉塞されており、前記他端側開口部が液化ガス
充填空間内に位置しているものにすることができる。こ
のような構造のものにすることで、液化ガスとガス発生
室で生じた燃焼ガスの混合がより円滑になされる。
【0024】上記発明では、ハイブリッドインフレータ
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスとは、液化ガス充填空間内で混合された後、更にデ
ィフュザー部でも若干の混合がなされ、ガス排出口から
排出される。このようにガス発生室で生じた燃焼ガスを
液化ガス充填空間内に導入した後にディフュザー部を経
てガス排出口から排出することにより、液化ガスと燃焼
ガスとの混合性がより高められる。
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスとは、液化ガス充填空間内で混合された後、更にデ
ィフュザー部でも若干の混合がなされ、ガス排出口から
排出される。このようにガス発生室で生じた燃焼ガスを
液化ガス充填空間内に導入した後にディフュザー部を経
てガス排出口から排出することにより、液化ガスと燃焼
ガスとの混合性がより高められる。
【0025】上記の請求項9及び12等に係る発明で
は、破裂板Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃
焼ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を備えてい
るものが好ましい。
は、破裂板Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃
焼ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を備えてい
るものが好ましい。
【0026】上記の請求項9等に係る発明では、破裂板
Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃焼ガスによ
る圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記破壊手段
がディフュザー部内に配置されているものが好ましい。
このような破裂板Aの破壊手段は、圧力を受けて移動
し、破裂板Aを破壊した後、液化ガス充填空間内に飛び
込んだままそこに留まる。
Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃焼ガスによ
る圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記破壊手段
がディフュザー部内に配置されているものが好ましい。
このような破裂板Aの破壊手段は、圧力を受けて移動
し、破裂板Aを破壊した後、液化ガス充填空間内に飛び
込んだままそこに留まる。
【0027】上記の請求項9等に係る発明では、破裂板
Aの破壊手段が、ディフュザー部内に配置された環状の
弾性支持部材により押圧支持されており、ガス発生室で
生じた燃焼ガスによる圧力を受けて脱離し、破裂板Aを
破壊した後、前記弾性支持部材の変形により、再移動が
制限されるものが好ましい。
Aの破壊手段が、ディフュザー部内に配置された環状の
弾性支持部材により押圧支持されており、ガス発生室で
生じた燃焼ガスによる圧力を受けて脱離し、破裂板Aを
破壊した後、前記弾性支持部材の変形により、再移動が
制限されるものが好ましい。
【0028】このような環状の弾性支持部材を用いるこ
とにより、破裂板Aを破壊した後の破壊手段が液化ガス
充填空間内に飛び込まないか、又は飛び込んだ後に再度
飛び出して来た場合であっても、破壊手段によるガス流
路の閉塞が防止される。
とにより、破裂板Aを破壊した後の破壊手段が液化ガス
充填空間内に飛び込まないか、又は飛び込んだ後に再度
飛び出して来た場合であっても、破壊手段によるガス流
路の閉塞が防止される。
【0029】環状の弾性支持部材は、ガス通過孔を有
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能するものにす
ることで、破壊された破裂板Aの破片がエアバッグ内に
流入することを防止できる。
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能するものにす
ることで、破壊された破裂板Aの破片がエアバッグ内に
流入することを防止できる。
【0030】上記の請求項9、12等に係る発明では、
破裂板Aの破壊手段が、ディフュザー部とガス発生室を
連通する経路、又はガス発生室と液化ガス充填空間を連
通する燃焼ガスの排出経路に配置されており、ガス発生
室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動するものが
好ましい。
破裂板Aの破壊手段が、ディフュザー部とガス発生室を
連通する経路、又はガス発生室と液化ガス充填空間を連
通する燃焼ガスの排出経路に配置されており、ガス発生
室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動するものが
好ましい。
【0031】上記の請求項9等に係る発明では、破裂板
Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃焼ガスによ
る圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記破壊手段
がディフュザー部とガス発生室を連通する経路に配置さ
れ、移動前は防湿作用をなすものが好ましい。このよう
に移動前は防湿作用をなしてガス発生室内に湿気が侵入
することを防止できるようにすれば、別途防湿用テープ
を用いる必要がなくなる。
Aの破壊手段として、ガス発生室で生じた燃焼ガスによ
る圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記破壊手段
がディフュザー部とガス発生室を連通する経路に配置さ
れ、移動前は防湿作用をなすものが好ましい。このよう
に移動前は防湿作用をなしてガス発生室内に湿気が侵入
することを防止できるようにすれば、別途防湿用テープ
を用いる必要がなくなる。
【0032】上記の請求項9、12等に係る発明では、
破裂板Aの破壊手段は、破裂板Aの破壊を容易にするた
め、ボール状又は矢尻状のものにすることが好ましい。
破壊手段は破裂板Aを破壊した後に液化ガス充填空間内
に飛び込むものであるため、破裂板Aが破壊された後の
開口部の形状や大きさに応じて、破壊手段の形状や大き
さを設定する。
破裂板Aの破壊手段は、破裂板Aの破壊を容易にするた
め、ボール状又は矢尻状のものにすることが好ましい。
破壊手段は破裂板Aを破壊した後に液化ガス充填空間内
に飛び込むものであるため、破裂板Aが破壊された後の
開口部の形状や大きさに応じて、破壊手段の形状や大き
さを設定する。
【0033】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスのモ
ル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5が好ましく、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
るため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスのモ
ル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5が好ましく、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
【0034】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
るため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
【0035】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好まし
く、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2モ
ルが更に好ましい。
るため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好まし
く、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2モ
ルが更に好ましい。
【0036】上記の各発明では、液化ガスとして二酸化
炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒素
も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発生
剤を用いることが好ましい。
炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒素
も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発生
剤を用いることが好ましい。
【0037】(4)第4の解決手段
請求項23に係る発明は、上記課題の解決手段として、
インフレータハウジングと、インフレータハウジングと
一体化されたガス発生剤を備えた2つのガス発生室と、
2つのガス発生室に接続された点火手段を備えた2つの
点火手段室とを有する、エアバッグを備えた車両の膨張
式安全システム用のハイブリッドインフレータであっ
て、インフレータハウジングが筒状のもので、一端側に
第1ガス発生室が設けられ、他端側に第2ガス発生室が
設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガス充填空
間が設けられ、液化ガス充填空間と第1ガス発生室との
間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられてお
り、第1ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は
防湿状態に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー
部を連通する経路は第1破裂板により気密状態に閉塞さ
れ、液化ガス充填空間と第2ガス発生室を連通する経路
は第2破裂板により気密状態に閉塞されており、エアバ
ッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に充填さ
れた液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガスであ
るハイブリッドインフレータを提供する。
インフレータハウジングと、インフレータハウジングと
一体化されたガス発生剤を備えた2つのガス発生室と、
2つのガス発生室に接続された点火手段を備えた2つの
点火手段室とを有する、エアバッグを備えた車両の膨張
式安全システム用のハイブリッドインフレータであっ
て、インフレータハウジングが筒状のもので、一端側に
第1ガス発生室が設けられ、他端側に第2ガス発生室が
設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガス充填空
間が設けられ、液化ガス充填空間と第1ガス発生室との
間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられてお
り、第1ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は
防湿状態に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー
部を連通する経路は第1破裂板により気密状態に閉塞さ
れ、液化ガス充填空間と第2ガス発生室を連通する経路
は第2破裂板により気密状態に閉塞されており、エアバ
ッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に充填さ
れた液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガスであ
るハイブリッドインフレータを提供する。
【0038】このハイブリッドインフレータでは、作用
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
【0039】上記発明は、ガス発生室が2つのデュアル
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
【0040】上記発明では、ハイブリッドインフレータ
の作動時において、液化ガスと第1ガス発生室で生じた
燃焼ガスは、ディフュザー部内で混合された後、ガス排
出口から排出される。
の作動時において、液化ガスと第1ガス発生室で生じた
燃焼ガスは、ディフュザー部内で混合された後、ガス排
出口から排出される。
【0041】請求項26に係る発明は、上記課題の解決
手段として、インフレータハウジングと、インフレータ
ハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた2つのガ
ス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジングが筒状のもの
で、一端側に第1ガス発生室が設けられ、他端側に第2
ガス発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液
化ガス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間と第1ガ
ス発生室との間にガス排出口を有するディフュザー部が
設けられており、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスの排
出経路の開口部が液化ガス充填空間内に位置し、かつ前
記排出経路が第1破裂板で閉塞され、液化ガス充填空間
と第2ガス発生室を連通する経路が第2破裂板により気
密状態に閉塞され、更に液化ガス充填空間とディフュザ
ー部とを連通する1又は2以上の経路が第3破裂板で気
密状態に閉塞されており、エアバッグの膨張手段が、イ
ンフレータハウジング内に充填された液化ガスとガス発
生剤の燃焼により生じるガスであるハイブリッドインフ
レータを提供する。
手段として、インフレータハウジングと、インフレータ
ハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた2つのガ
ス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手段を
備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを備え
た車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフレ
ータであって、インフレータハウジングが筒状のもの
で、一端側に第1ガス発生室が設けられ、他端側に第2
ガス発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液
化ガス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間と第1ガ
ス発生室との間にガス排出口を有するディフュザー部が
設けられており、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスの排
出経路の開口部が液化ガス充填空間内に位置し、かつ前
記排出経路が第1破裂板で閉塞され、液化ガス充填空間
と第2ガス発生室を連通する経路が第2破裂板により気
密状態に閉塞され、更に液化ガス充填空間とディフュザ
ー部とを連通する1又は2以上の経路が第3破裂板で気
密状態に閉塞されており、エアバッグの膨張手段が、イ
ンフレータハウジング内に充填された液化ガスとガス発
生剤の燃焼により生じるガスであるハイブリッドインフ
レータを提供する。
【0042】このハイブリッドインフレータでは、作用
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
効果(a)、(b)を高めるため、液化ガスとガス発生
剤のモル比(液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)
が0.2〜5であることが好ましい。
【0043】上記発明は、ガス発生室が2つのデュアル
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
型ハイブリッドインフレータであり、膨張手段として液
化ガスとガス発生剤の燃焼ガスを併用し、好ましくは液
化ガスとガス発生剤のモル比を関連づけ、更にインフレ
ータの構造を改変することにより作用効果(a)、
(b)がより高められる。
【0044】上記発明では、第1ガス発生室で生じた燃
焼ガスの排出経路が筒状部材から形成されたものであ
り、一端側開口部が第1ガス発生室と連通され、他端側
開口部が第1破裂板で閉塞されており、前記他端側開口
部が液化ガス充填空間内に位置していることが望まし
い。
焼ガスの排出経路が筒状部材から形成されたものであ
り、一端側開口部が第1ガス発生室と連通され、他端側
開口部が第1破裂板で閉塞されており、前記他端側開口
部が液化ガス充填空間内に位置していることが望まし
い。
【0045】上記発明では、ハイブリッドインフレータ
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスとは、液化ガス充填空間内で混合された後、更にデ
ィフュザー部でも若干の混合がなされ、ガス排出口から
排出される。このように第1ガス発生室で生じた燃焼ガ
スを液化ガス充填空間内に導入した後にディフュザー部
を経てガス排出口から排出することにより、液化ガスと
燃焼ガスとの混合性がより高められる。
の作動時において、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼
ガスとは、液化ガス充填空間内で混合された後、更にデ
ィフュザー部でも若干の混合がなされ、ガス排出口から
排出される。このように第1ガス発生室で生じた燃焼ガ
スを液化ガス充填空間内に導入した後にディフュザー部
を経てガス排出口から排出することにより、液化ガスと
燃焼ガスとの混合性がより高められる。
【0046】上記発明では、第1ガス発生室で生じた燃
焼ガスはディフュザー部に流入してガス排出口から排出
され、第2ガス発生室で生じた燃焼ガスは液化ガス充填
空間を経てからディフュザー部に流入し、ガス排出口か
ら排出される。
焼ガスはディフュザー部に流入してガス排出口から排出
され、第2ガス発生室で生じた燃焼ガスは液化ガス充填
空間を経てからディフュザー部に流入し、ガス排出口か
ら排出される。
【0047】このようなガス排出経路にすることによ
り、第1ガス発生室の作用により、車両の衝突時におけ
るエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとともに、
第2ガス発生室の作用により、液化ガス充填室の加圧媒
質を完全に排出して、安全上十分な程度にまでエアバッ
グを瞬時に膨張させることができる。更に、第2ガス発
生室で生じた燃焼ガスの排出経路として液化ガス充填空
間を利用することにより、別途排出経路を設けた場合に
比べて、インフレータ全体を小型軽量化できる。
り、第1ガス発生室の作用により、車両の衝突時におけ
るエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとともに、
第2ガス発生室の作用により、液化ガス充填室の加圧媒
質を完全に排出して、安全上十分な程度にまでエアバッ
グを瞬時に膨張させることができる。更に、第2ガス発
生室で生じた燃焼ガスの排出経路として液化ガス充填空
間を利用することにより、別途排出経路を設けた場合に
比べて、インフレータ全体を小型軽量化できる。
【0048】上記発明では、第1破裂板の破壊手段とし
て、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受け
て移動する破壊手段を備えているものが好ましい。この
ような第1破裂板の破壊手段は、圧力を受けて移動し、
第1破裂板を破壊した後、液化ガス充填空間内に飛び込
んだままそこに留まる。
て、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受け
て移動する破壊手段を備えているものが好ましい。この
ような第1破裂板の破壊手段は、圧力を受けて移動し、
第1破裂板を破壊した後、液化ガス充填空間内に飛び込
んだままそこに留まる。
【0049】上記の請求項23等に係る発明では、第1
破裂板の破壊手段として、第1ガス発生室で生じた燃焼
ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記
破壊手段がディフュザー部内に配置されているものが好
ましい。
破裂板の破壊手段として、第1ガス発生室で生じた燃焼
ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記
破壊手段がディフュザー部内に配置されているものが好
ましい。
【0050】上記の請求項23等に係る発明では、第1
破裂板の破壊手段が、ディフュザー部内に配置された環
状の弾性支持部材により押圧支持されており、第1ガス
発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて脱離し、第
1破裂板を破壊した後、前記弾性支持部材の変形によ
り、再移動が制限されるものが好ましい。
破裂板の破壊手段が、ディフュザー部内に配置された環
状の弾性支持部材により押圧支持されており、第1ガス
発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて脱離し、第
1破裂板を破壊した後、前記弾性支持部材の変形によ
り、再移動が制限されるものが好ましい。
【0051】このような環状の弾性支持部材を用いるこ
とにより、第1破裂板を破壊した後の破壊手段が液化ガ
ス充填空間内に飛び込まないか、又は飛び込んだ後に再
度飛び出して来た場合であっても、破壊手段によるガス
流路の閉塞が防止される。
とにより、第1破裂板を破壊した後の破壊手段が液化ガ
ス充填空間内に飛び込まないか、又は飛び込んだ後に再
度飛び出して来た場合であっても、破壊手段によるガス
流路の閉塞が防止される。
【0052】環状の弾性支持部材は、ガス通過孔を有
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能するものにす
ることで、破壊された第1破裂板の破片がエアバッグ内
に流入することを防止できる。
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能するものにす
ることで、破壊された第1破裂板の破片がエアバッグ内
に流入することを防止できる。
【0053】上記の請求項23、26等に係る発明で
は、第1破裂板の破壊手段が、ディフュザー部と第1ガ
ス発生室を連通する経路、又は第1ガス発生室と液化ガ
ス充填空間を連通する燃焼ガスの排出経路に配置されて
おり、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受
けて移動するものが好ましい。
は、第1破裂板の破壊手段が、ディフュザー部と第1ガ
ス発生室を連通する経路、又は第1ガス発生室と液化ガ
ス充填空間を連通する燃焼ガスの排出経路に配置されて
おり、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受
けて移動するものが好ましい。
【0054】上記の請求項23等に係る発明では、第1
破裂板の破壊手段として、第1ガス発生室で生じた燃焼
ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記
破壊手段がディフュザー部と第1ガス発生室を連通する
経路に配置され、移動前は防湿作用をなすものが好まし
い。
破裂板の破壊手段として、第1ガス発生室で生じた燃焼
ガスによる圧力を受けて移動する破壊手段を有し、前記
破壊手段がディフュザー部と第1ガス発生室を連通する
経路に配置され、移動前は防湿作用をなすものが好まし
い。
【0055】上記の請求項23、26等に係る発明で
は、第1破裂板の破壊手段は、第1破裂板の破壊を容易
にするため、ボール状又は矢尻状のものにすることが好
ましい。破壊手段は第1破裂板を破壊した後に液化ガス
充填空間内に飛び込むものであるため、第1破裂板が破
壊された後の開口部の形状や大きさに応じて、破壊手段
の形状や大きさを設定する。
は、第1破裂板の破壊手段は、第1破裂板の破壊を容易
にするため、ボール状又は矢尻状のものにすることが好
ましい。破壊手段は第1破裂板を破壊した後に液化ガス
充填空間内に飛び込むものであるため、第1破裂板が破
壊された後の開口部の形状や大きさに応じて、破壊手段
の形状や大きさを設定する。
【0056】上記の各発明では、液化ガスの充填孔は第
2ガス発生室側に設けることができる。
2ガス発生室側に設けることができる。
【0057】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスのモ
ル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5が好ましく、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
るため、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスのモ
ル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5が好ましく、
0.6〜3がより好ましく、0.8〜2が更に好まし
い。
【0058】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
るため、液化ガスの充填量は0.6〜3モルが好まし
く、1.4〜2.7モルがより好ましく、1.6〜2.
4モルが更に好ましい。
【0059】上記の各発明では、本発明の課題を達成す
るため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好まし
く、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2モ
ルが更に好ましい。
るため、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モルが好まし
く、0.9〜2.2モルがより好ましく、1.2〜2モ
ルが更に好ましい。
【0060】上記の各発明では、液化ガスとして二酸化
炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒素
も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発生
剤を用いることが好ましい。
炭素を用いることが好ましく、その他には一酸化二窒素
も用いることができ、ガス発生剤は非アジド系ガス発生
剤を用いることが好ましい。
【0061】上記第1〜第4の解決手段のハイブリッド
インフレータで用いる非アジド系ガス発生剤は、燃料、
酸化剤及び必要に応じて用いられるバインダー、添加剤
等からなるものである。
インフレータで用いる非アジド系ガス発生剤は、燃料、
酸化剤及び必要に応じて用いられるバインダー、添加剤
等からなるものである。
【0062】非アジド系ガス発生剤(燃料)は、トリア
ジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上であるも
のが好ましく、前記燃料と共に、酸化剤として硝酸アン
モニウム等を用いることが好ましく、硝酸アンモニウム
は、相安定化硝酸アンモニウムが好ましい。
ジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上であるも
のが好ましく、前記燃料と共に、酸化剤として硝酸アン
モニウム等を用いることが好ましく、硝酸アンモニウム
は、相安定化硝酸アンモニウムが好ましい。
【0063】相安定化硝酸アンモニウムは、例えば特開
平10−259085号公報に開示されており、硝酸ア
ンモニウムと所要量の相安定化剤(熱水に溶ける硝酸カ
リウム、過塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、クロム酸
カリウム、重クロム酸カリウム、過マンガン酸カリウ
ム、硫酸カリウム、塩化カリウム及び弗化カリウム等の
カリウム塩)を含む水溶液を、加熱下で蒸発・乾燥させ
る等の処理により得ることができる。
平10−259085号公報に開示されており、硝酸ア
ンモニウムと所要量の相安定化剤(熱水に溶ける硝酸カ
リウム、過塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、クロム酸
カリウム、重クロム酸カリウム、過マンガン酸カリウ
ム、硫酸カリウム、塩化カリウム及び弗化カリウム等の
カリウム塩)を含む水溶液を、加熱下で蒸発・乾燥させ
る等の処理により得ることができる。
【0064】トリアジン誘導体は、トリアジン(1,
2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,
3,5−トリアジン)、メラミン、トリヒドラジノトリ
アジン、トリメチロールメラミン、アルキル化メチロー
ルメラミン、アンメリン、アンメリド、アンメランド、
シアヌル酸、シアヌル酸エステル等のシアヌル酸誘導
体、メラム、メレム、メラミンの硝酸塩、メラミンの過
塩素酸塩、ジニトロアメリン等のメラミンのニトロ化化
合物から選ばれる1以上が挙げられる。
2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,
3,5−トリアジン)、メラミン、トリヒドラジノトリ
アジン、トリメチロールメラミン、アルキル化メチロー
ルメラミン、アンメリン、アンメリド、アンメランド、
シアヌル酸、シアヌル酸エステル等のシアヌル酸誘導
体、メラム、メレム、メラミンの硝酸塩、メラミンの過
塩素酸塩、ジニトロアメリン等のメラミンのニトロ化化
合物から選ばれる1以上が挙げられる。
【0065】テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、
ヒドラジン誘導体としては、5−オキソ−1,2,4−
トリアゾール、テトラゾール、5−アミノテトラゾー
ル、5,5’−ビ−1H−テトラゾール、グアニジン、
ニトログアニジン、シアノグアニジン、トリアミノグア
ニジン硝酸塩、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、ビウ
レット、アゾジカルボンアミド、カルボヒドラジド、カ
ルボヒドラジド硝酸塩錯体、蓚酸ジヒドラジド、ヒドラ
ジン硝酸塩錯体等が挙げられる。
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、
ヒドラジン誘導体としては、5−オキソ−1,2,4−
トリアゾール、テトラゾール、5−アミノテトラゾー
ル、5,5’−ビ−1H−テトラゾール、グアニジン、
ニトログアニジン、シアノグアニジン、トリアミノグア
ニジン硝酸塩、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、ビウ
レット、アゾジカルボンアミド、カルボヒドラジド、カ
ルボヒドラジド硝酸塩錯体、蓚酸ジヒドラジド、ヒドラ
ジン硝酸塩錯体等が挙げられる。
【0066】酸化剤は、酸素含有酸化剤が好ましく、酸
素酸塩、金属酸化物、金属複酸化物、金属過酸化物及び
塩基性金属硝酸塩から選ばれる1種以上が挙げられ、こ
れらの中でも塩基性金属硝酸塩が好ましい。
素酸塩、金属酸化物、金属複酸化物、金属過酸化物及び
塩基性金属硝酸塩から選ばれる1種以上が挙げられ、こ
れらの中でも塩基性金属硝酸塩が好ましい。
【0067】酸素酸塩としては、アンモニウム、アルカ
リ金属及びアルカリ土類金属から選ばれたカチオンと、
硝酸、亜硝酸、塩素酸及び過塩素酸から選ばれる水素を
含まないアニオンとからなるものが挙げられる。
リ金属及びアルカリ土類金属から選ばれたカチオンと、
硝酸、亜硝酸、塩素酸及び過塩素酸から選ばれる水素を
含まないアニオンとからなるものが挙げられる。
【0068】このような酸素酸塩としては、例えば、硝
酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
マグネシウム、硝酸ストロンチウム等の硝酸塩、アルカ
リ金属塩又はアルカリ土類金属塩;亜硝酸アンモニウ
ム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネ
シウム、亜硝酸ストロンチウム等の亜硝酸のアンモニウ
ム塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;塩素酸
アンモニウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩
素酸マグネシウム、塩素酸バリウム等の塩素酸のアンモ
ニウム塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;過
塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カ
リウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸バリウム等の
過塩素酸のアンモニウム塩、アルカリ金属塩又はアルカ
リ土類金属塩が挙げられる。
酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
マグネシウム、硝酸ストロンチウム等の硝酸塩、アルカ
リ金属塩又はアルカリ土類金属塩;亜硝酸アンモニウ
ム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネ
シウム、亜硝酸ストロンチウム等の亜硝酸のアンモニウ
ム塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;塩素酸
アンモニウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩
素酸マグネシウム、塩素酸バリウム等の塩素酸のアンモ
ニウム塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;過
塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カ
リウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸バリウム等の
過塩素酸のアンモニウム塩、アルカリ金属塩又はアルカ
リ土類金属塩が挙げられる。
【0069】金属酸化物、金属過酸化物及び金属複酸化
物としては、銅、コバルト、鉄、カルシウム、マンガ
ン、ニッケル、亜鉛、モリブデン及びビスマスの酸化
物、過酸化物又は複酸化物が挙げられる。
物としては、銅、コバルト、鉄、カルシウム、マンガ
ン、ニッケル、亜鉛、モリブデン及びビスマスの酸化
物、過酸化物又は複酸化物が挙げられる。
【0070】このような金属酸化物、金属過酸化物及び
金属複酸化物としては、例えば、CuO、Cu2O、C
o2O3、CoO、Co3O4、Fe2O3、FeO、Fe3
O4、CaO2、MnO2、Mn2O3、Mn3O4、Ni
O、ZnO、MoO3、CoMoO4、Bi2MoO6又は
Bi2O3が挙げられる。
金属複酸化物としては、例えば、CuO、Cu2O、C
o2O3、CoO、Co3O4、Fe2O3、FeO、Fe3
O4、CaO2、MnO2、Mn2O3、Mn3O4、Ni
O、ZnO、MoO3、CoMoO4、Bi2MoO6又は
Bi2O3が挙げられる。
【0071】塩基性金属硝酸塩は、一般に次のような式
で示される一連の化合物である。また、さらに水和水を
含む化合物も存在する場合がある。式中、Mは金属を、
x’は金属数を、y、y’はNO3イオン数を、z’は
OHイオン数を、nはM(NO3)y部分に対するM(O
H)z部分の比を示すものである。
で示される一連の化合物である。また、さらに水和水を
含む化合物も存在する場合がある。式中、Mは金属を、
x’は金属数を、y、y’はNO3イオン数を、z’は
OHイオン数を、nはM(NO3)y部分に対するM(O
H)z部分の比を示すものである。
【0072】M(NO3)y・nM(OH)z又はM
x'(NO3)y'(OH)z' 前記式に相当するものの例としては、金属Mとして銅、
コバルト、亜鉛、マンガン、鉄、モリブデン、ビスマ
ス、セリウムを含む、塩基性硝酸銅:Cu2(NO3)
(OH)3、Cu3(NO3)(OH)5・2H2O、塩基
性硝酸コバルト:Co2(NO3)(OH)3、塩基性硝
酸亜鉛:Zn2 (NO3)(OH)3、塩基性硝酸マンガ
ン:Mn(NO3)(OH)2、塩基性硝酸鉄:Fe
4(NO3)(OH)11・2H2O、塩基性硝酸モリブデ
ン、塩基性硝酸ビスマス:Bi(NO3)(OH)2、塩
基性硝酸セリウム:Ce(NO3)3(OH)・3H2O
等から選ばれる1種以上が挙げられ、これらの中でも塩
基性硝酸銅が好ましい。
x'(NO3)y'(OH)z' 前記式に相当するものの例としては、金属Mとして銅、
コバルト、亜鉛、マンガン、鉄、モリブデン、ビスマ
ス、セリウムを含む、塩基性硝酸銅:Cu2(NO3)
(OH)3、Cu3(NO3)(OH)5・2H2O、塩基
性硝酸コバルト:Co2(NO3)(OH)3、塩基性硝
酸亜鉛:Zn2 (NO3)(OH)3、塩基性硝酸マンガ
ン:Mn(NO3)(OH)2、塩基性硝酸鉄:Fe
4(NO3)(OH)11・2H2O、塩基性硝酸モリブデ
ン、塩基性硝酸ビスマス:Bi(NO3)(OH)2、塩
基性硝酸セリウム:Ce(NO3)3(OH)・3H2O
等から選ばれる1種以上が挙げられ、これらの中でも塩
基性硝酸銅が好ましい。
【0073】ガス発生剤が燃料及び酸化剤を含有するも
のである場合、燃料の含有量が好ましくは5〜60質量
%、より好ましくは5〜50質量%、更に好ましくは1
0〜30質量%、酸化剤の含有量が好ましくは40〜9
5質量%、より好ましくは50〜95質量%、更に好ま
しくは70〜90質量%である。
のである場合、燃料の含有量が好ましくは5〜60質量
%、より好ましくは5〜50質量%、更に好ましくは1
0〜30質量%、酸化剤の含有量が好ましくは40〜9
5質量%、より好ましくは50〜95質量%、更に好ま
しくは70〜90質量%である。
【0074】ガス発生剤には、成型体の強度を高めるた
め、更にバインダを配合することができる。バインダと
しては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)、
カルボキシメチルセルロースカリウム塩、カルボキシメ
チルセルロースアンモニウム塩、酢酸セルロース、セル
ロースアセテートブチレート(CAB)、メチルセルロ
ース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシ
エチルセルロース(HEC)、エチルヒドロキシエチル
セルロース(EHEC)、ヒドロキシプロピルセルロー
ス(HPC)、カルボキシメチルエチルセルロース(C
MEC)、微結晶性セルロース、ポリアクリルアミド、
ポリアクリルアミドのアミノ化物、ポリアクリルヒドラ
ジド、アクリルアミド・アクリル酸金属塩共重合体、ポ
リアクリルアミド・ポリアクリル酸エステル化合物の共
重合体、ポリビニルアルコール、アクリルゴム、グアガ
ム、デンプン、シリコーン等から選ばれる1種以上が挙
げられる。これらの中でも粘着性能、価格、着火性等を
考慮すると、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
(CMCNa)、グアガムが好ましい。
め、更にバインダを配合することができる。バインダと
しては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)、
カルボキシメチルセルロースカリウム塩、カルボキシメ
チルセルロースアンモニウム塩、酢酸セルロース、セル
ロースアセテートブチレート(CAB)、メチルセルロ
ース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシ
エチルセルロース(HEC)、エチルヒドロキシエチル
セルロース(EHEC)、ヒドロキシプロピルセルロー
ス(HPC)、カルボキシメチルエチルセルロース(C
MEC)、微結晶性セルロース、ポリアクリルアミド、
ポリアクリルアミドのアミノ化物、ポリアクリルヒドラ
ジド、アクリルアミド・アクリル酸金属塩共重合体、ポ
リアクリルアミド・ポリアクリル酸エステル化合物の共
重合体、ポリビニルアルコール、アクリルゴム、グアガ
ム、デンプン、シリコーン等から選ばれる1種以上が挙
げられる。これらの中でも粘着性能、価格、着火性等を
考慮すると、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
(CMCNa)、グアガムが好ましい。
【0075】ガス発生剤には、必要に応じて添加剤を配
合することができる。添加剤としては、酸化銅、酸化
鉄、酸化亜鉛、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化モリ
ブデン、酸化ニッケル、酸化ビスマス、シリカ、アルミ
ナから選ばれる金属酸化物、水酸化アルミニウム、水酸
化コバルト、水酸化鉄から選ばれる金属水酸化物、炭酸
コバルト、炭酸カルシウム、塩基性炭酸亜鉛、塩基性炭
酸銅から選ばれる金属炭酸塩又は塩基性金属炭酸塩、酸
性白土、カオリン、タルク、ベントナイト、ケイソウ
土、ヒドロタルサイトから選ばれる金属酸化物又は水酸
化物の複合化合物、ケイ酸ナトリウム、マイカ、モリブ
デン酸塩、モリブデン酸コバルト、モリブデン酸アンモ
ニウムから選ばれる金属酸塩、シリコーン、二硫化モリ
ブデン、ステアリン酸カルシウム、窒化ケイ素、炭化ケ
イ素、及びルテニウム等の金属をアルミナ又はシリカに
担持した触媒等から選ばれる1種以上が挙げられる。
合することができる。添加剤としては、酸化銅、酸化
鉄、酸化亜鉛、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化モリ
ブデン、酸化ニッケル、酸化ビスマス、シリカ、アルミ
ナから選ばれる金属酸化物、水酸化アルミニウム、水酸
化コバルト、水酸化鉄から選ばれる金属水酸化物、炭酸
コバルト、炭酸カルシウム、塩基性炭酸亜鉛、塩基性炭
酸銅から選ばれる金属炭酸塩又は塩基性金属炭酸塩、酸
性白土、カオリン、タルク、ベントナイト、ケイソウ
土、ヒドロタルサイトから選ばれる金属酸化物又は水酸
化物の複合化合物、ケイ酸ナトリウム、マイカ、モリブ
デン酸塩、モリブデン酸コバルト、モリブデン酸アンモ
ニウムから選ばれる金属酸塩、シリコーン、二硫化モリ
ブデン、ステアリン酸カルシウム、窒化ケイ素、炭化ケ
イ素、及びルテニウム等の金属をアルミナ又はシリカに
担持した触媒等から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0076】ガス発生剤が燃料及び酸化剤とバインダ及
び/又は添加剤成分を含有するものである場合、燃料の
含有量が好ましくは5〜60質量%、より好ましくは1
0〜25質量%、酸化剤の含有量が好ましくは40〜9
5質量%、より好ましくは40〜85質量%、更に好ま
しくは50〜80質量%、バインダの含有量が好ましく
は0.1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量
%、添加剤の含有量が好ましくは0.1〜20質量%、
より好ましくは3〜15質量%である。
び/又は添加剤成分を含有するものである場合、燃料の
含有量が好ましくは5〜60質量%、より好ましくは1
0〜25質量%、酸化剤の含有量が好ましくは40〜9
5質量%、より好ましくは40〜85質量%、更に好ま
しくは50〜80質量%、バインダの含有量が好ましく
は0.1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量
%、添加剤の含有量が好ましくは0.1〜20質量%、
より好ましくは3〜15質量%である。
【0077】ガス発生剤は、所望の形状に成型すること
ができ、円柱状、単孔円柱状、多孔円柱状、ドーナツ状
又はペレット状の成型体にすることができる。これらの
成型体は、ガス発生剤に水又は有機溶媒を添加混合し、
押出成型する方法(単孔円柱状、多孔円柱状の成型体)
又は打錠機等を用いて圧縮成型する方法(ペレット状の
成型体)により製造することができる。
ができ、円柱状、単孔円柱状、多孔円柱状、ドーナツ状
又はペレット状の成型体にすることができる。これらの
成型体は、ガス発生剤に水又は有機溶媒を添加混合し、
押出成型する方法(単孔円柱状、多孔円柱状の成型体)
又は打錠機等を用いて圧縮成型する方法(ペレット状の
成型体)により製造することができる。
【0078】また本発明は、上記課題の他の解決手段と
して、衝撃センサ及びコントロールユニットからなる作
動信号出力手段と、ケース内に上記したハイブリッドイ
ンフレータと、エアバッグが収容されたモジュールケー
スとを備えたエアバッグシステムを提供する。
して、衝撃センサ及びコントロールユニットからなる作
動信号出力手段と、ケース内に上記したハイブリッドイ
ンフレータと、エアバッグが収容されたモジュールケー
スとを備えたエアバッグシステムを提供する。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態を説明するが、以下における実施形態の順序は解決
手段の順序に対応するものではない。
形態を説明するが、以下における実施形態の順序は解決
手段の順序に対応するものではない。
【0080】(1)第1の実施形態
図1、図2により、第1の実施形態を説明する。図1
は、点火器及びガス発生室が1つのシングル型ハイブリ
ッドインフレータの軸方向の断面図、図2は、図1中の
環状の弾性支持部材35の断面図である。
は、点火器及びガス発生室が1つのシングル型ハイブリ
ッドインフレータの軸方向の断面図、図2は、図1中の
環状の弾性支持部材35の断面図である。
【0081】ハイブリッドインフレータ10は、筒状の
インフレータハウジング12と、インフレータハウジン
グ12の一端側に設けられたガス発生室20と、点火手
段収容室25と、インフレータハウジング12とガス発
生室20との間に設けられたディフュザー部30とから
なる。インフレータハウジング12の他端側は閉塞され
ている。これらの各室は、2以上のハウジングにより外
殻が形成され、各ハウジングが溶接等の固着手段で一体
化されていてもよいし、各室を1つのハウジング、例え
ばインフレータハウジング12内に収容することもでき
る。
インフレータハウジング12と、インフレータハウジン
グ12の一端側に設けられたガス発生室20と、点火手
段収容室25と、インフレータハウジング12とガス発
生室20との間に設けられたディフュザー部30とから
なる。インフレータハウジング12の他端側は閉塞され
ている。これらの各室は、2以上のハウジングにより外
殻が形成され、各ハウジングが溶接等の固着手段で一体
化されていてもよいし、各室を1つのハウジング、例え
ばインフレータハウジング12内に収容することもでき
る。
【0082】ガス発生室20は、ガス発生室ハウジング
24により外殻が形成されており、内部には所要量のガ
ス発生剤21が充填されている。ガス発生室20の容積
は、ガス発生剤21の量に応じ、所要数の孔22aを有
するリテーナー22を移動させることで調整されてい
る。
24により外殻が形成されており、内部には所要量のガ
ス発生剤21が充填されている。ガス発生室20の容積
は、ガス発生剤21の量に応じ、所要数の孔22aを有
するリテーナー22を移動させることで調整されてい
る。
【0083】点火手段収容室25は、リテーナー22を
介しガス発生室20に隣接して設けられている。点火手
段収容室25は、ガス発生室ハウジング24により外殻
が形成されており、内部には、カラー27に嵌め込んだ
点火器26が収容されている。28はOリング、29は
コネクタである。
介しガス発生室20に隣接して設けられている。点火手
段収容室25は、ガス発生室ハウジング24により外殻
が形成されており、内部には、カラー27に嵌め込んだ
点火器26が収容されている。28はOリング、29は
コネクタである。
【0084】ディフュザー部30は、ディフュザー部ハ
ウジング31により外殻が形成されており、インフレー
タハウジング12の端面とガス発生室ハウジング24の
端面で囲まれて形成されている。ディフュザー部ハウジ
ング31の周壁には、所要数のガス排出口32が設けら
れている。
ウジング31により外殻が形成されており、インフレー
タハウジング12の端面とガス発生室ハウジング24の
端面で囲まれて形成されている。ディフュザー部ハウジ
ング31の周壁には、所要数のガス排出口32が設けら
れている。
【0085】ディフュザー部30の内部には、破裂板A
38を破壊するためのボール状破壊手段34を支持した
環状支持部材35が配置されている。ボール状破壊手段
34は、破裂板A38と同じ材質の金属からなり、その
径は、破裂板A38が破壊された後の開口部の径よりも
小さくなるように設定されている。
38を破壊するためのボール状破壊手段34を支持した
環状支持部材35が配置されている。ボール状破壊手段
34は、破裂板A38と同じ材質の金属からなり、その
径は、破裂板A38が破壊された後の開口部の径よりも
小さくなるように設定されている。
【0086】環状支持部材35は、図2に示すように断
面が略W字状のもので金属のような弾性部材から形成さ
れており、中央筒60と環状周壁61とを有し、環状周
壁61の先端には、U字状に折り曲げられて環状折曲部
62が形成されている。環状支持部材35は、中央筒6
0の環状基部66がインフレータハウジング12の端面
に当接され、環状折曲部62においてディフュザー部ハ
ウジング31の内壁面を押圧することで固定されてい
る。
面が略W字状のもので金属のような弾性部材から形成さ
れており、中央筒60と環状周壁61とを有し、環状周
壁61の先端には、U字状に折り曲げられて環状折曲部
62が形成されている。環状支持部材35は、中央筒6
0の環状基部66がインフレータハウジング12の端面
に当接され、環状折曲部62においてディフュザー部ハ
ウジング31の内壁面を押圧することで固定されてい
る。
【0087】中央筒60は、破裂板A38に向かって段
々と径を大きくしたフラスコ状のものであり、ボール状
破壊手段34は、中央筒60の弾性により押圧支持され
ている。このため、ボール状破壊手段34が脱離したと
きは、中央筒60はボール状破壊手段34を破裂板A3
8に正確に導く誘導路の役目をすると共に、中央筒60
は自らの弾性により径dが小さくなるように変形するの
で、破裂板A38を破壊した後のボール状破壊手段34
が中央筒60から飛び出て、第1貫通孔23を閉塞し、
その結果ガス流路を閉塞することが防止される。
々と径を大きくしたフラスコ状のものであり、ボール状
破壊手段34は、中央筒60の弾性により押圧支持され
ている。このため、ボール状破壊手段34が脱離したと
きは、中央筒60はボール状破壊手段34を破裂板A3
8に正確に導く誘導路の役目をすると共に、中央筒60
は自らの弾性により径dが小さくなるように変形するの
で、破裂板A38を破壊した後のボール状破壊手段34
が中央筒60から飛び出て、第1貫通孔23を閉塞し、
その結果ガス流路を閉塞することが防止される。
【0088】環状周壁61には、所要数のガスの通過孔
63が設けられており、このガス通過孔63は、液化ガ
ス及び燃焼ガスを通過させると共に、破壊された破裂板
A38の破片を取り除くフィルタとしての作用をする。
63が設けられており、このガス通過孔63は、液化ガ
ス及び燃焼ガスを通過させると共に、破壊された破裂板
A38の破片を取り除くフィルタとしての作用をする。
【0089】ガス発生室20とディフュザー部30と
は、ガス発生室ハウジング24に設けられた第1貫通孔
23で連通されるものであり、この第1貫通孔23はシ
ールテープ37で閉塞されている。このシールテープ3
7により、ガス排出口32から侵入した湿気がガス発生
室20内に侵入することが防止される。
は、ガス発生室ハウジング24に設けられた第1貫通孔
23で連通されるものであり、この第1貫通孔23はシ
ールテープ37で閉塞されている。このシールテープ3
7により、ガス排出口32から侵入した湿気がガス発生
室20内に侵入することが防止される。
【0090】ディフュザー部30とインフレータハウジ
ング12の密閉空間14とは、インフレータハウジング
12端部に設けられた開口部(この開口部の径は、ボー
ル状破壊手段34の径よりも大きい。)により連通され
るものであり、前記開口部は破裂板A38で閉塞されて
いる。破裂板A38はインフレータハウジング12に溶
接固着されている。
ング12の密閉空間14とは、インフレータハウジング
12端部に設けられた開口部(この開口部の径は、ボー
ル状破壊手段34の径よりも大きい。)により連通され
るものであり、前記開口部は破裂板A38で閉塞されて
いる。破裂板A38はインフレータハウジング12に溶
接固着されている。
【0091】密閉空間14は密閉状態に保持されてお
り、液化ガスは、シールピン52で閉塞する前の充填孔
から充填され、充填孔は、液化ガスの充填後にシールピ
ン52の部分を溶接することで塞がれる。
り、液化ガスは、シールピン52で閉塞する前の充填孔
から充填され、充填孔は、液化ガスの充填後にシールピ
ン52の部分を溶接することで塞がれる。
【0092】ハイブリッドインフレータ10は、エアバ
ッグの膨張手段として、加圧媒質とガス発生剤の燃焼ガ
スを併用するものであり、この膨張手段により液化ガス
の気化を促進して、ハイブリッドインフレータ10の作
動性能を高めるものである。この膨張手段として、密閉
空間14には所要量の二酸化炭素等の液化ガスが充填さ
れ、ガス発生室20には、所要量の非アジド系ガス発生
剤からなるガス発生剤21が充填されている。
ッグの膨張手段として、加圧媒質とガス発生剤の燃焼ガ
スを併用するものであり、この膨張手段により液化ガス
の気化を促進して、ハイブリッドインフレータ10の作
動性能を高めるものである。この膨張手段として、密閉
空間14には所要量の二酸化炭素等の液化ガスが充填さ
れ、ガス発生室20には、所要量の非アジド系ガス発生
剤からなるガス発生剤21が充填されている。
【0093】ガス発生剤21は、燃料としてトリアジン
誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導体、グ
アニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及びヒド
ラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、酸化剤
として硝酸アンモニウムを含んでいるものが好ましい。
より具体的には、硝酸グアニジン/硝酸アンモニウム/
硝酸カリウム/添加物系(バインダ、添加物)、ニトロ
グアニジン/相安定化硝酸アンモニウム/添加物系(バ
インダ、添加物)を用いることできる。
誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導体、グ
アニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及びヒド
ラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、酸化剤
として硝酸アンモニウムを含んでいるものが好ましい。
より具体的には、硝酸グアニジン/硝酸アンモニウム/
硝酸カリウム/添加物系(バインダ、添加物)、ニトロ
グアニジン/相安定化硝酸アンモニウム/添加物系(バ
インダ、添加物)を用いることできる。
【0094】液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガス
のモル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5、より好
ましくは0.6〜3、更に好ましくは0.8〜2であ
り、液化ガスの充填量は0.6〜3モル、好ましくは
1.4〜2.7モル、更に好ましくは1.6〜2.4モ
ルであり、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モル、好ま
しくは0.9〜2.2、更に好ましくは1.2〜2モル
である。このように液化ガスとガス発生剤のモル比を関
連づけたことにより、作用効果(a)、(b)が高めら
れる。
のモル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5、より好
ましくは0.6〜3、更に好ましくは0.8〜2であ
り、液化ガスの充填量は0.6〜3モル、好ましくは
1.4〜2.7モル、更に好ましくは1.6〜2.4モ
ルであり、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モル、好ま
しくは0.9〜2.2、更に好ましくは1.2〜2モル
である。このように液化ガスとガス発生剤のモル比を関
連づけたことにより、作用効果(a)、(b)が高めら
れる。
【0095】(2)第2の実施形態
図3により、第2の実施形態を説明する。図3は、点火
器及びガス発生室が1つのシングル型ハイブリッドイン
フレータ100の軸方向の断面図である。図3に示すハ
イブリッドインフレータ100と図1のハイブリッドイ
ンフレータ10とは、燃焼ガスの排出経路の構成とディ
フュザー部30の内部構成が異なるが、他の構成は同一
であるため、同一の構成部分には同一番号を付して説明
を略し、異なる構成部分のみを説明する。なお、ディフ
ュザー部30内のガス排出口32に面した位置には、破
裂板A38、破裂板B80の破片がエアバッグ中に流入
することを防止するためのフィルタ(金網、パンチドメ
タル等)を設置することができる。
器及びガス発生室が1つのシングル型ハイブリッドイン
フレータ100の軸方向の断面図である。図3に示すハ
イブリッドインフレータ100と図1のハイブリッドイ
ンフレータ10とは、燃焼ガスの排出経路の構成とディ
フュザー部30の内部構成が異なるが、他の構成は同一
であるため、同一の構成部分には同一番号を付して説明
を略し、異なる構成部分のみを説明する。なお、ディフ
ュザー部30内のガス排出口32に面した位置には、破
裂板A38、破裂板B80の破片がエアバッグ中に流入
することを防止するためのフィルタ(金網、パンチドメ
タル等)を設置することができる。
【0096】ガス発生室ハウジング24に設けられた第
1貫通孔23と、液化ガス充填空間14とは、筒状の燃
焼ガス導入管75で連通されており、ガス発生室20で
生じた燃焼ガスは、直接ディフュザー部30には流入せ
ず、液化ガス充填空間14内に流入した後にディフュザ
ー部30に流入する。
1貫通孔23と、液化ガス充填空間14とは、筒状の燃
焼ガス導入管75で連通されており、ガス発生室20で
生じた燃焼ガスは、直接ディフュザー部30には流入せ
ず、液化ガス充填空間14内に流入した後にディフュザ
ー部30に流入する。
【0097】燃焼ガス導入管75の一端側開口部76
は、ガス発生室20内への湿気の侵入を防止できる程度
の押圧力で、第1貫通孔23を囲むようにガス発生室ハ
ウジング24の端面に当接されている。燃焼ガス導入管
75の他端側開口部77は液化ガス充填空間14内に位
置しており、開口部77は破裂板A38で気密状態に閉
塞されている。燃焼ガス導入管75とインフレータハウ
ジング12のディフュザー部30側端面とは、溶接部7
8において溶接されている。
は、ガス発生室20内への湿気の侵入を防止できる程度
の押圧力で、第1貫通孔23を囲むようにガス発生室ハ
ウジング24の端面に当接されている。燃焼ガス導入管
75の他端側開口部77は液化ガス充填空間14内に位
置しており、開口部77は破裂板A38で気密状態に閉
塞されている。燃焼ガス導入管75とインフレータハウ
ジング12のディフュザー部30側端面とは、溶接部7
8において溶接されている。
【0098】燃焼ガス導入管75内には、ボール状破壊
手段34が挿入されている。燃焼ガス導入管75の内径
とボール状破壊手段34の径は、作動前にはボール状破
壊手段34の移動が禁止され、かつ作動時にはガス発生
室20で生じた燃焼ガスの圧力を受け、容易に移動でき
るように調整されている。
手段34が挿入されている。燃焼ガス導入管75の内径
とボール状破壊手段34の径は、作動前にはボール状破
壊手段34の移動が禁止され、かつ作動時にはガス発生
室20で生じた燃焼ガスの圧力を受け、容易に移動でき
るように調整されている。
【0099】インフレータハウジング12のディフュザ
ー部30側端面には、所要数の開口部81、82が設け
られており、それらは破裂板B80で閉塞されている。
この破裂板B80で閉塞された開口部81、82が、液
化ガス充填空間14内の液化ガスと燃焼ガスのディフュ
ザー部30への排出経路となる。これらの開口部81、
82の径は、ボール状破壊手段34の径よりも小さくな
るように設定されている。
ー部30側端面には、所要数の開口部81、82が設け
られており、それらは破裂板B80で閉塞されている。
この破裂板B80で閉塞された開口部81、82が、液
化ガス充填空間14内の液化ガスと燃焼ガスのディフュ
ザー部30への排出経路となる。これらの開口部81、
82の径は、ボール状破壊手段34の径よりも小さくな
るように設定されている。
【0100】(3)第3の実施形態
図4により、第3の実施形態を説明する。図4は、点火
器及びガス発生室が2つのデュアル型ハイブリッドイン
フレータ200の軸方向の断面図である。
器及びガス発生室が2つのデュアル型ハイブリッドイン
フレータ200の軸方向の断面図である。
【0101】ハイブリッドインフレータ200は、筒状
のインフレータハウジング12と、インフレータハウジ
ング12の両端側に設けられた第1及び第2ガス発生室
20、40と、第1及び第2点火手段収容室25、45
と、インフレータハウジング12と第1ガス発生室20
との間に設けられたディフュザー部30とからなる。こ
れらの各室は、2以上のハウジングにより外殻が形成さ
れ、各ハウジングが溶接等の固着手段で一体化されてい
てもよいし、各室を1つのハウジング、例えばインフレ
ータハウジング12内に収容することもできる。
のインフレータハウジング12と、インフレータハウジ
ング12の両端側に設けられた第1及び第2ガス発生室
20、40と、第1及び第2点火手段収容室25、45
と、インフレータハウジング12と第1ガス発生室20
との間に設けられたディフュザー部30とからなる。こ
れらの各室は、2以上のハウジングにより外殻が形成さ
れ、各ハウジングが溶接等の固着手段で一体化されてい
てもよいし、各室を1つのハウジング、例えばインフレ
ータハウジング12内に収容することもできる。
【0102】第1ガス発生室20は、第1ガス発生室ハ
ウジング24により外殻が形成されており、内部には所
要量の第1ガス発生剤21が充填されている。第1ガス
発生室20の容積は、第1ガス発生剤21の量に応じ、
所要数の孔22aを有するリテーナー22を移動させる
ことで調整されている。
ウジング24により外殻が形成されており、内部には所
要量の第1ガス発生剤21が充填されている。第1ガス
発生室20の容積は、第1ガス発生剤21の量に応じ、
所要数の孔22aを有するリテーナー22を移動させる
ことで調整されている。
【0103】第1点火手段収容室25は、リテーナー2
2を介し第1ガス発生室20に隣接して設けられてい
る。第1点火手段収容室25は、第1ガス発生室ハウジ
ング24により外殻が形成されており、内部には、カラ
ー27に嵌め込んだ第1点火器26が収容されている。
28はOリング、29はコネクタである。
2を介し第1ガス発生室20に隣接して設けられてい
る。第1点火手段収容室25は、第1ガス発生室ハウジ
ング24により外殻が形成されており、内部には、カラ
ー27に嵌め込んだ第1点火器26が収容されている。
28はOリング、29はコネクタである。
【0104】ディフュザー部30は、ディフュザー部ハ
ウジング31により外殻が形成されており、インフレー
タハウジング12の端面と第1ガス発生室ハウジング2
4の端面で囲まれて形成されている。ディフュザー部ハ
ウジング31の周壁には、所要数のガス排出口32が設
けられている。
ウジング31により外殻が形成されており、インフレー
タハウジング12の端面と第1ガス発生室ハウジング2
4の端面で囲まれて形成されている。ディフュザー部ハ
ウジング31の周壁には、所要数のガス排出口32が設
けられている。
【0105】ディフュザー部30の内部には、第1破裂
板38を破壊するためのボール状破壊手段34を支持し
た環状支持部材35が配置されている。ボール状破壊手
段34は、第1破裂板38と同じ材質の金属からなり、
その径は、第1破裂板38が破壊された後の開口部の径
よりも小さくなるように設定されている。
板38を破壊するためのボール状破壊手段34を支持し
た環状支持部材35が配置されている。ボール状破壊手
段34は、第1破裂板38と同じ材質の金属からなり、
その径は、第1破裂板38が破壊された後の開口部の径
よりも小さくなるように設定されている。
【0106】環状支持部材35は、図2に示すように断
面が略W字状のもので金属のような弾性部材から形成さ
れており、中央筒60と環状周壁61とを有し、環状周
壁61の先端には、U字状に折り曲げられて環状折曲部
62が形成されている。環状支持部材35は、中央筒6
0の環状基部66がインフレータハウジング12の端面
に当接され、環状折曲部62においてディフュザー部ハ
ウジング31の内壁面を押圧することで固定されてい
る。
面が略W字状のもので金属のような弾性部材から形成さ
れており、中央筒60と環状周壁61とを有し、環状周
壁61の先端には、U字状に折り曲げられて環状折曲部
62が形成されている。環状支持部材35は、中央筒6
0の環状基部66がインフレータハウジング12の端面
に当接され、環状折曲部62においてディフュザー部ハ
ウジング31の内壁面を押圧することで固定されてい
る。
【0107】中央筒60は、第1破裂板38に向かって
段々と径を大きくしたフラスコ状のものであり、ボール
状破壊手段34は、中央筒60の弾性により押圧支持さ
れている。このため、ボール状破壊手段34が脱離した
ときは、中央筒60はボール状破壊手段34を第1破裂
板38に正確に導く誘導路の役目をすると共に、中央筒
60は自らの弾性により径dが小さくなるように変形す
るので、第1破裂板38を破壊した後のボール状破壊手
段34が中央筒60から飛び出て、第1貫通孔23を閉
塞し、その結果ガス流路を閉塞することが防止される。
段々と径を大きくしたフラスコ状のものであり、ボール
状破壊手段34は、中央筒60の弾性により押圧支持さ
れている。このため、ボール状破壊手段34が脱離した
ときは、中央筒60はボール状破壊手段34を第1破裂
板38に正確に導く誘導路の役目をすると共に、中央筒
60は自らの弾性により径dが小さくなるように変形す
るので、第1破裂板38を破壊した後のボール状破壊手
段34が中央筒60から飛び出て、第1貫通孔23を閉
塞し、その結果ガス流路を閉塞することが防止される。
【0108】環状周壁61には、所要数のガスの通過孔
63が設けられており、このガス通過孔63は、液化ガ
ス及び燃焼ガスを通過させると共に、破壊された第1破
裂板38の破片を取り除くフィルタとしての作用をす
る。
63が設けられており、このガス通過孔63は、液化ガ
ス及び燃焼ガスを通過させると共に、破壊された第1破
裂板38の破片を取り除くフィルタとしての作用をす
る。
【0109】第1ガス発生室20とディフュザー部30
とは、第1ガス発生室ハウジング24に設けられた第1
貫通孔23で連通されるものであり、この第1貫通孔2
3はシールテープ37で閉塞されている。このシールテ
ープ37により、ガス排出口32から侵入した湿気が第
1ガス発生室20内に侵入することが防止される。
とは、第1ガス発生室ハウジング24に設けられた第1
貫通孔23で連通されるものであり、この第1貫通孔2
3はシールテープ37で閉塞されている。このシールテ
ープ37により、ガス排出口32から侵入した湿気が第
1ガス発生室20内に侵入することが防止される。
【0110】ディフュザー部30とインフレータハウジ
ング12の密閉空間14とは、インフレータハウジング
12端部に設けられた開口部(この開口部の径は、ボー
ル状破壊手段34の径よりも大きい。)により連通され
るものであり、前記開口部は第1破裂板38で閉塞され
ている。第1破裂板38はインフレータハウジング12
に溶接固着されている。
ング12の密閉空間14とは、インフレータハウジング
12端部に設けられた開口部(この開口部の径は、ボー
ル状破壊手段34の径よりも大きい。)により連通され
るものであり、前記開口部は第1破裂板38で閉塞され
ている。第1破裂板38はインフレータハウジング12
に溶接固着されている。
【0111】第2ガス発生室40は、第2ガス発生室ハ
ウジング44により外殻が形成されており、内部には所
要量の第2ガス発生剤41が充填されている。第2ガス
発生室40の容積は、第2ガス発生剤41の量に応じ、
所要数の孔42aを有するリテーナー42を移動させる
ことで調整されている。
ウジング44により外殻が形成されており、内部には所
要量の第2ガス発生剤41が充填されている。第2ガス
発生室40の容積は、第2ガス発生剤41の量に応じ、
所要数の孔42aを有するリテーナー42を移動させる
ことで調整されている。
【0112】第2ガス発生室40に隣接し、リテーナー
42を介して、第2点火手段収容室45が設けられてい
る。第2点火手段収容室45は、第2ガス発生室ハウジ
ング44により外殻が形成されており、内部には、カラ
ー47に嵌め込んだ第2点火器46が収容されている。
48はOリング、49はコネクタである。
42を介して、第2点火手段収容室45が設けられてい
る。第2点火手段収容室45は、第2ガス発生室ハウジ
ング44により外殻が形成されており、内部には、カラ
ー47に嵌め込んだ第2点火器46が収容されている。
48はOリング、49はコネクタである。
【0113】第2ガス発生室40とインフレータハウジ
ング12の密閉空間(液化ガス充填空間)14とは、第
2ガス発生室ハウジング44に設けられた第2貫通孔5
0で連通されるものであり、この第2貫通孔50は第2
破裂板51で閉塞されている。第2破裂板51は第2ガ
ス発生室ハウジング44に溶接固着されている。
ング12の密閉空間(液化ガス充填空間)14とは、第
2ガス発生室ハウジング44に設けられた第2貫通孔5
0で連通されるものであり、この第2貫通孔50は第2
破裂板51で閉塞されている。第2破裂板51は第2ガ
ス発生室ハウジング44に溶接固着されている。
【0114】密閉空間14は、インフレータハウジング
12、第1破裂板38、第2ガス発生室ハウジング44
及び第2破裂板51で囲まれ、密閉状態に保持されてい
る。液化ガスは、シールピン52で閉塞する前の充填孔
から充填され、充填孔は、液化ガスの充填後にシールピ
ン52の部分を溶接することで塞がれる。
12、第1破裂板38、第2ガス発生室ハウジング44
及び第2破裂板51で囲まれ、密閉状態に保持されてい
る。液化ガスは、シールピン52で閉塞する前の充填孔
から充填され、充填孔は、液化ガスの充填後にシールピ
ン52の部分を溶接することで塞がれる。
【0115】ハイブリッドインフレータ200は、エア
バッグの膨張手段として、加圧媒質とガス発生剤の燃焼
ガスを併用するものであり、この膨張手段により液化ガ
スの気化を促進して、ハイブリッドインフレータ200
の作動性能を高めるものである。この膨張手段として、
密閉空間14には所要量の二酸化炭素等の液化ガスが充
填され、第1及び第2ガス発生室20、40には、それ
ぞれ所要量の非アジド系ガス発生剤からなる第1及び第
2ガス発生剤21、41が充填されている。
バッグの膨張手段として、加圧媒質とガス発生剤の燃焼
ガスを併用するものであり、この膨張手段により液化ガ
スの気化を促進して、ハイブリッドインフレータ200
の作動性能を高めるものである。この膨張手段として、
密閉空間14には所要量の二酸化炭素等の液化ガスが充
填され、第1及び第2ガス発生室20、40には、それ
ぞれ所要量の非アジド系ガス発生剤からなる第1及び第
2ガス発生剤21、41が充填されている。
【0116】ガス発生剤21、41は、燃料としてトリ
アジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、
酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいるものが好ま
しい。より具体的には、硝酸グアニジン/硝酸アンモニ
ウム/硝酸カリウム/添加物系(バインダ、添加物)、
ニトログアニジン/相安定化硝酸アンモニウム/添加物
系(バインダ、添加物)を用いることできる。
アジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘導
体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体及
びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含み、
酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいるものが好ま
しい。より具体的には、硝酸グアニジン/硝酸アンモニ
ウム/硝酸カリウム/添加物系(バインダ、添加物)、
ニトログアニジン/相安定化硝酸アンモニウム/添加物
系(バインダ、添加物)を用いることできる。
【0117】液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガス
のモル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5、より好
ましくは0.6〜3、更に好ましくは0.8〜2であ
り、液化ガスの充填量は0.6〜3モル、好ましくは
1.4〜2.7モル、更に好ましくは1.6〜2.4モ
ルであり、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モル、好ま
しくは0.9〜2.2、更に好ましくは1.2〜2モル
である。このように液化ガスとガス発生剤のモル比を関
連づけたことにより、作用効果(a)、(b)が高めら
れる。
のモル数/ガス発生剤のモル数)は0.2〜5、より好
ましくは0.6〜3、更に好ましくは0.8〜2であ
り、液化ガスの充填量は0.6〜3モル、好ましくは
1.4〜2.7モル、更に好ましくは1.6〜2.4モ
ルであり、ガス発生剤の充填量は0.6〜3モル、好ま
しくは0.9〜2.2、更に好ましくは1.2〜2モル
である。このように液化ガスとガス発生剤のモル比を関
連づけたことにより、作用効果(a)、(b)が高めら
れる。
【0118】次に、図4、図2により、ハイブリッドイ
ンフレータ200を組み込んだエアバッグシステムの動
作を説明する。
ンフレータ200を組み込んだエアバッグシステムの動
作を説明する。
【0119】車両の衝突時、コントロールユニットから
の作動信号を受け、第1点火器26が作動し、第1ガス
発生室20内の第1ガス発生剤21を燃焼させる。発生
した燃焼ガスは第1貫通孔23に流入し、シールテープ
37を破り、更にボール状破壊手段34を押圧する。燃
焼ガスによる圧力を受けたボール状破壊手段34は、環
状支持部材35から脱離して第1破裂板38に衝突して
破壊した後、液化ガス充填空間14に飛び込んで、自重
によりガスの噴出圧力に抗してそこに留まる。
の作動信号を受け、第1点火器26が作動し、第1ガス
発生室20内の第1ガス発生剤21を燃焼させる。発生
した燃焼ガスは第1貫通孔23に流入し、シールテープ
37を破り、更にボール状破壊手段34を押圧する。燃
焼ガスによる圧力を受けたボール状破壊手段34は、環
状支持部材35から脱離して第1破裂板38に衝突して
破壊した後、液化ガス充填空間14に飛び込んで、自重
によりガスの噴出圧力に抗してそこに留まる。
【0120】液化ガス充填空間14内への高温の燃焼ガ
スの流入による温度上昇と、第1破裂板38の破壊によ
る密閉空間14内の急激な減圧により、充填された液化
ガスは直ちに気化し、環状支持部材35の中央筒60、
環状周壁のガス通過孔63を経て、ガス排出口32から
排出されエアバッグを膨張させる。なお、ボール状破壊
手段34が脱離したとき、環状支持部材35の中央筒6
0は内側に変形して径dを狭くするので、液化ガス充填
空間14内に飛び込んだボール状破壊手段34が、中央
筒60から飛び出して第1貫通孔23を塞ぎ、ガス排出
口32へのガス流路を閉塞することはない。
スの流入による温度上昇と、第1破裂板38の破壊によ
る密閉空間14内の急激な減圧により、充填された液化
ガスは直ちに気化し、環状支持部材35の中央筒60、
環状周壁のガス通過孔63を経て、ガス排出口32から
排出されエアバッグを膨張させる。なお、ボール状破壊
手段34が脱離したとき、環状支持部材35の中央筒6
0は内側に変形して径dを狭くするので、液化ガス充填
空間14内に飛び込んだボール状破壊手段34が、中央
筒60から飛び出して第1貫通孔23を塞ぎ、ガス排出
口32へのガス流路を閉塞することはない。
【0121】同様にコントロールユニットからの作動信
号を受け、第1点火器26の作動から僅かに遅れて第2
点火器46が作動し、第2ガス発生室40内の第2ガス
発生剤41を燃焼させる。発生した燃焼ガスは第2貫通
孔50に流入し、第2破裂板51を破壊して密閉空間1
4内に流入し、残部の液化ガスと共にガス排出口32か
ら排出され、エアバッグを膨張させる。
号を受け、第1点火器26の作動から僅かに遅れて第2
点火器46が作動し、第2ガス発生室40内の第2ガス
発生剤41を燃焼させる。発生した燃焼ガスは第2貫通
孔50に流入し、第2破裂板51を破壊して密閉空間1
4内に流入し、残部の液化ガスと共にガス排出口32か
ら排出され、エアバッグを膨張させる。
【0122】なお、上記した図1で示す第1の実施形態
のハイブリッドインフレータ10は、第2ガス発生室4
0からの燃焼ガスの発生による動作がないほかは、ハイ
ブリッドインフレータ200と同様の動作をなす。
のハイブリッドインフレータ10は、第2ガス発生室4
0からの燃焼ガスの発生による動作がないほかは、ハイ
ブリッドインフレータ200と同様の動作をなす。
【0123】このように上記したハイブリッドインフレ
ータ200は、2段階で燃焼ガスを発生させることによ
って、第1ガス発生室20の作用により、車両の衝突時
におけるエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとと
もに、第2ガス発生室40の作用により、インフレータ
ハウジング12内の加圧媒質を完全に排出して、安全上
十分な程度にまでエアバッグを瞬時に膨張させることが
できる。また、二つのガス発生室を有しているので、第
1ガス発生室20のみから燃焼ガスを発生させたり、第
1ガス発生室20と第2ガス発生室40における燃焼ガ
ス発生時間を所望間隔に適宜調整するような実施形態に
も対応することができる。
ータ200は、2段階で燃焼ガスを発生させることによ
って、第1ガス発生室20の作用により、車両の衝突時
におけるエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとと
もに、第2ガス発生室40の作用により、インフレータ
ハウジング12内の加圧媒質を完全に排出して、安全上
十分な程度にまでエアバッグを瞬時に膨張させることが
できる。また、二つのガス発生室を有しているので、第
1ガス発生室20のみから燃焼ガスを発生させたり、第
1ガス発生室20と第2ガス発生室40における燃焼ガ
ス発生時間を所望間隔に適宜調整するような実施形態に
も対応することができる。
【0124】(4)第4の実施形態
図5により、第4の実施形態を説明する。図5は、点火
器及びガス発生室が2つのデュアル型ハイブリッドイン
フレータ300の軸方向の断面図である。このハイブリ
ッドインフレータ300と図3で示したハイブリッドイ
ンフレータ100とは、第2ガス発生室40及び第2点
火手段収容室45がないほかは全く同一であり、第2ガ
ス発生室40及び第2点火手段収容室45については図
4で示したハイブリッドインフレータ200と全く同一
である。なお、ディフュザー部30内のガス排出口32
に面した位置には、第1破裂板38、第2破裂板51、
第3破裂板80の破片がエアバッグ中に流入することを
防止するためのフィルタ(金網、パンチドメタル等)を
設置することができる。
器及びガス発生室が2つのデュアル型ハイブリッドイン
フレータ300の軸方向の断面図である。このハイブリ
ッドインフレータ300と図3で示したハイブリッドイ
ンフレータ100とは、第2ガス発生室40及び第2点
火手段収容室45がないほかは全く同一であり、第2ガ
ス発生室40及び第2点火手段収容室45については図
4で示したハイブリッドインフレータ200と全く同一
である。なお、ディフュザー部30内のガス排出口32
に面した位置には、第1破裂板38、第2破裂板51、
第3破裂板80の破片がエアバッグ中に流入することを
防止するためのフィルタ(金網、パンチドメタル等)を
設置することができる。
【0125】次に、図5により、ハイブリッドインフレ
ータ300を組み込んだエアバッグシステムの動作を説
明する。
ータ300を組み込んだエアバッグシステムの動作を説
明する。
【0126】車両の衝突時、コントロールユニットから
の作動信号を受け、第1点火器26が作動し、第1ガス
発生室20内の第1ガス発生剤21を燃焼させる。発生
した燃焼ガスは第1貫通孔23から燃焼ガス導入管75
内に流入して、ボール状破壊手段34を押圧する。燃焼
ガスによる圧力を受けたボール状破壊手段34は、燃焼
ガス導入管75内を移動し、第1破裂板38に衝突して
破壊した後、液化ガス充填空間14に飛び込む。
の作動信号を受け、第1点火器26が作動し、第1ガス
発生室20内の第1ガス発生剤21を燃焼させる。発生
した燃焼ガスは第1貫通孔23から燃焼ガス導入管75
内に流入して、ボール状破壊手段34を押圧する。燃焼
ガスによる圧力を受けたボール状破壊手段34は、燃焼
ガス導入管75内を移動し、第1破裂板38に衝突して
破壊した後、液化ガス充填空間14に飛び込む。
【0127】第1破裂板38の破壊により、高温の燃焼
ガスが液化ガス充填空間14内に流入するため、前記空
間14内は圧力が上昇され、この圧力上昇により、第3
破裂板80が破壊される。この第3破裂板80の破壊に
より、密閉空間14内は急激に減圧されるため、充填さ
れた液化ガスは直ちに気化し、開口部81、82からデ
ィフュザー部30内に流入し、ガス排出口32から排出
されエアバッグを膨張させる。なお、ボール状破壊手段
34は自重により、ガスの噴出圧力に抗して液化ガス充
填空間14内に留まる。
ガスが液化ガス充填空間14内に流入するため、前記空
間14内は圧力が上昇され、この圧力上昇により、第3
破裂板80が破壊される。この第3破裂板80の破壊に
より、密閉空間14内は急激に減圧されるため、充填さ
れた液化ガスは直ちに気化し、開口部81、82からデ
ィフュザー部30内に流入し、ガス排出口32から排出
されエアバッグを膨張させる。なお、ボール状破壊手段
34は自重により、ガスの噴出圧力に抗して液化ガス充
填空間14内に留まる。
【0128】同様にコントロールユニットからの作動信
号を受け、第1点火器26の作動から僅かに遅れて第2
点火器46が作動し、第2ガス発生室40内の第2ガス
発生剤41を燃焼させる。発生した燃焼ガスは第2貫通
孔50に流入し、第2破裂板51を破壊して密閉空間1
4内に流入し、残部の液化ガスと共にガス排出口32か
ら排出され、エアバッグを膨張させる。
号を受け、第1点火器26の作動から僅かに遅れて第2
点火器46が作動し、第2ガス発生室40内の第2ガス
発生剤41を燃焼させる。発生した燃焼ガスは第2貫通
孔50に流入し、第2破裂板51を破壊して密閉空間1
4内に流入し、残部の液化ガスと共にガス排出口32か
ら排出され、エアバッグを膨張させる。
【0129】なお、上記した図3に示す第2の実施形態
のハイブリッドインフレータ100は、第2ガス発生室
40からの燃焼ガスの発生による動作がないほかは、ハ
イブリッドインフレータ300と同様の動作をなす。
のハイブリッドインフレータ100は、第2ガス発生室
40からの燃焼ガスの発生による動作がないほかは、ハ
イブリッドインフレータ300と同様の動作をなす。
【0130】このように上記したハイブリッドインフレ
ータ300は、2段階で燃焼ガスを発生させることによ
って、第1ガス発生室20の作用により、車両の衝突時
におけるエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとと
もに、第2ガス発生室40の作用により、インフレータ
ハウジング12内の加圧媒質を完全に排出して、安全上
十分な程度にまでエアバッグを瞬時に膨張させることが
できる。また、二つのガス発生室を有しているので、第
1ガス発生室20のみから燃焼ガスを発生させたり、第
1ガス発生室20と第2ガス発生室40における燃焼ガ
ス発生時間を所望間隔に適宜調整するような実施形態に
も対応することができる。
ータ300は、2段階で燃焼ガスを発生させることによ
って、第1ガス発生室20の作用により、車両の衝突時
におけるエアバッグ膨張動作の立ち遅れを防止するとと
もに、第2ガス発生室40の作用により、インフレータ
ハウジング12内の加圧媒質を完全に排出して、安全上
十分な程度にまでエアバッグを瞬時に膨張させることが
できる。また、二つのガス発生室を有しているので、第
1ガス発生室20のみから燃焼ガスを発生させたり、第
1ガス発生室20と第2ガス発生室40における燃焼ガ
ス発生時間を所望間隔に適宜調整するような実施形態に
も対応することができる。
【0131】(5)他の実施形態
次に、破裂板A38(又は第1破裂板38)の破壊手段
として、異なる破壊手段を採用した実施形態を図6〜図
8により説明する。図6〜図8の各破壊手段34は、い
ずれも破裂板A38(又は第1破裂板38)と同じ材質
の金属からなる。これらの図6〜図8に示す実施形態
は、図1及び図4に示すハイブリッドインフレータに対
して適用することができる。以下においては、図4に示
すハイブリッドインフレータ200に対して適用した場
合について説明する。
として、異なる破壊手段を採用した実施形態を図6〜図
8により説明する。図6〜図8の各破壊手段34は、い
ずれも破裂板A38(又は第1破裂板38)と同じ材質
の金属からなる。これらの図6〜図8に示す実施形態
は、図1及び図4に示すハイブリッドインフレータに対
して適用することができる。以下においては、図4に示
すハイブリッドインフレータ200に対して適用した場
合について説明する。
【0132】図6の実施形態では、第1破裂板38のボ
ール状破壊手段34は、第1ガス発生室ハウジング24
とディフュザー部ハウジング31とを連通するための第
1貫通孔23内に保持されている。このとき、第1ガス
発生室ハウジング24はステンレス等の金属で形成され
るものであるため、ボール状破壊手段34の径を第1貫
通孔23の径よりも僅かに小さい程度に設定することに
より、ボール状破壊手段34は第1貫通孔23の内周面
から押圧保持される。ボール状破壊手段34は、接着剤
を用いて固定しても良い。ボール状破壊手段34は、図
4に示すシールテープ37と同様の防湿作用もする。
ール状破壊手段34は、第1ガス発生室ハウジング24
とディフュザー部ハウジング31とを連通するための第
1貫通孔23内に保持されている。このとき、第1ガス
発生室ハウジング24はステンレス等の金属で形成され
るものであるため、ボール状破壊手段34の径を第1貫
通孔23の径よりも僅かに小さい程度に設定することに
より、ボール状破壊手段34は第1貫通孔23の内周面
から押圧保持される。ボール状破壊手段34は、接着剤
を用いて固定しても良い。ボール状破壊手段34は、図
4に示すシールテープ37と同様の防湿作用もする。
【0133】環状部材70は、所要数のガス通過孔71
を有しており、ボール状破壊手段34の誘導路及びガス
流路を形成すると共に、破壊された第1破裂板38の破
片がエアバッグ内に流入することを防止するフィルタ機
能を発揮する。
を有しており、ボール状破壊手段34の誘導路及びガス
流路を形成すると共に、破壊された第1破裂板38の破
片がエアバッグ内に流入することを防止するフィルタ機
能を発揮する。
【0134】図7の実施形態では、第1破裂板38の破
壊手段として、矢尻状破壊手段34を用いているほか
は、図6の実施形態と同様のものである。矢尻破壊手段
34は、フランジ状の基部34aを有しており、第1貫
通孔23に設けられた段差部23aにフランジ状の基部
34aが接着剤で貼り付けられている。矢尻状破壊手段
34のフランジ状の基部34aは、図4に示すシールテ
ープ37と同様の防湿作用もする。
壊手段として、矢尻状破壊手段34を用いているほか
は、図6の実施形態と同様のものである。矢尻破壊手段
34は、フランジ状の基部34aを有しており、第1貫
通孔23に設けられた段差部23aにフランジ状の基部
34aが接着剤で貼り付けられている。矢尻状破壊手段
34のフランジ状の基部34aは、図4に示すシールテ
ープ37と同様の防湿作用もする。
【0135】図8の実施形態では、第1破裂板38の破
壊手段として、図3のものに類似した矢尻状破壊手段3
4を用いているが、第1貫通孔23への取付方法が異な
っている。図8の矢尻状破壊手段34は、矢尻部側の径
に比べて基部側の径が小さく設定されており、基部側か
ら第1貫通孔23に嵌め込まれている。このとき、矢尻
状発射体34は、第1貫通孔23の径と基部側の径とを
調整することで押し込んで固定しても良いし、接着剤を
用いて固定しても良い。矢尻状破壊手段34は、図4に
示すシールテープ37と同様の防湿作用もする。また、
図8の実施形態では、図6、図7に示す環状部材70に
替えて、矢尻状破壊手段34の誘導路及びガス流路を形
成する第1環状部材70aと、ガス通過孔71を有し、
フィルタ機能を発揮する第2環状部材70bの組み合わ
せからなるものを用いている。
壊手段として、図3のものに類似した矢尻状破壊手段3
4を用いているが、第1貫通孔23への取付方法が異な
っている。図8の矢尻状破壊手段34は、矢尻部側の径
に比べて基部側の径が小さく設定されており、基部側か
ら第1貫通孔23に嵌め込まれている。このとき、矢尻
状発射体34は、第1貫通孔23の径と基部側の径とを
調整することで押し込んで固定しても良いし、接着剤を
用いて固定しても良い。矢尻状破壊手段34は、図4に
示すシールテープ37と同様の防湿作用もする。また、
図8の実施形態では、図6、図7に示す環状部材70に
替えて、矢尻状破壊手段34の誘導路及びガス流路を形
成する第1環状部材70aと、ガス通過孔71を有し、
フィルタ機能を発揮する第2環状部材70bの組み合わ
せからなるものを用いている。
【0136】図6〜図8の実施形態のハイブリッドイン
フレータは、図4のハイブリッドインフレータ200と
同様の動作により、エアバッグを膨張させる。図7の実
施形態において、矢尻状破壊手段34のフランジ状基部
34aは、燃焼ガスに押圧されたときに引きちぎれ、残
部の矢尻部が発射されて第1破裂板38に衝突して破壊
する。
フレータは、図4のハイブリッドインフレータ200と
同様の動作により、エアバッグを膨張させる。図7の実
施形態において、矢尻状破壊手段34のフランジ状基部
34aは、燃焼ガスに押圧されたときに引きちぎれ、残
部の矢尻部が発射されて第1破裂板38に衝突して破壊
する。
【0137】本発明のエアバッグシステムは、衝撃セン
サ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段
と、モジュールケース内にハイブリッドインフレータ1
0、100、200又は300とエアバッグが収容され
たモジュールとを備えたものである。ハイブリッドイン
フレータ10、100、200又は300は、点火器2
6(又は第1点火器26と第2点火器46)側において
作動信号出力手段(衝撃センサ及びコントロールユニッ
ト)に接続し、エアバッグを取り付けたモジュールケー
ス内には、スタッドボルトをねじ込むことにより接続固
定する。そして、かかる構成のエアバッグシステムにお
いて、作動信号出力手段における作動信号出力条件を適
宜設定することにより、衝撃の程度に応じてガス発生量
を調整し、エアバッグの膨張速度を調整することができ
る。
サ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段
と、モジュールケース内にハイブリッドインフレータ1
0、100、200又は300とエアバッグが収容され
たモジュールとを備えたものである。ハイブリッドイン
フレータ10、100、200又は300は、点火器2
6(又は第1点火器26と第2点火器46)側において
作動信号出力手段(衝撃センサ及びコントロールユニッ
ト)に接続し、エアバッグを取り付けたモジュールケー
ス内には、スタッドボルトをねじ込むことにより接続固
定する。そして、かかる構成のエアバッグシステムにお
いて、作動信号出力手段における作動信号出力条件を適
宜設定することにより、衝撃の程度に応じてガス発生量
を調整し、エアバッグの膨張速度を調整することができ
る。
【0138】本発明のハイブリッドインフレータは、運
転席のエアバッグ用インフレータ、助手席のエアバッグ
用インフレータ、サイドエアバッグ用インフレータ、カ
ーテン用インフレータ等の各種インフレータに適用でき
る。
転席のエアバッグ用インフレータ、助手席のエアバッグ
用インフレータ、サイドエアバッグ用インフレータ、カ
ーテン用インフレータ等の各種インフレータに適用でき
る。
【0139】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0140】実施例1
図4に示す構造のハイブリッドインフレータ200を作
製した。図4中の数値は寸法(mm)を示している。
製した。図4中の数値は寸法(mm)を示している。
【0141】液化ガスとして液化CO2ガスを用い(充
填量は1.8モル,80g,充填圧力6000kP
a)、ガス発生剤としてニトログアニジンと相安定化硝
酸アンモニウムからなるもの(充填量は、円柱状の第1
ガス発生剤0.9モル、円柱状の第2ガス発生剤0.9
モルの合計1.8モル,43g)を用いた。
填量は1.8モル,80g,充填圧力6000kP
a)、ガス発生剤としてニトログアニジンと相安定化硝
酸アンモニウムからなるもの(充填量は、円柱状の第1
ガス発生剤0.9モル、円柱状の第2ガス発生剤0.9
モルの合計1.8モル,43g)を用いた。
【0142】液化ガスのモル数/ガス発生剤のモル数は
1.00で、ハイブリッドインフレータの総重量は88
0g(容器本体重量757g+液化ガス重量80g+ガ
ス発生剤重量43g)であり、総ガス発生量(理論値)
は3.6モルであった。
1.00で、ハイブリッドインフレータの総重量は88
0g(容器本体重量757g+液化ガス重量80g+ガ
ス発生剤重量43g)であり、総ガス発生量(理論値)
は3.6モルであった。
【0143】
【発明の効果】本発明のハイブリッドインフレータによ
れば、小型軽量化ができ、更に作動性能を発揮できる。
れば、小型軽量化ができ、更に作動性能を発揮できる。
【図1】 シングル型ハイブリッドインフレータの軸方
向への断面図。
向への断面図。
【図2】 図1の環状支持部材の拡大図。
【図3】 他実施形態のシングル型ハイブリッドインフ
レータの軸方向への断面図。
レータの軸方向への断面図。
【図4】 デュアル型ハイブリッドインフレータの軸方
向への断面図。
向への断面図。
【図5】 他実施形態のデュアル型ハイブリッドインフ
レータの軸方向への断面図。
レータの軸方向への断面図。
【図6】 図1又は図4の他実施形態の部分断面図。
【図7】 図1又は図4の他実施形態の部分断面図。
【図8】 図1又は図4の他実施形態の部分断面図。
10、100、200、300 ハイブリッドインフレータ
12 インフレータハウジング
20 ガス発生室(又は第1ガス発生室)
21 ガス発生剤(又は第1ガス発生剤)
26 点火器(又は第1点火器)
30 ディフュザー部
40 第2ガス発生室
41 第2ガス発生剤
46 第2点火器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA13 AA14
AA18 DD02 DD11 DD21 DD28
DD30 DD40 FF13 FF18
4G068 DA08 DB02 DB14 DB15 DC04
DD12
Claims (45)
- 【請求項1】 インフレータハウジングと、インフレー
タハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1又は
2のガス発生室と、1又は2のガス発生室に接続された
点火手段を備えた1又は2の点火手段室とを有する、エ
アバッグを備えた車両の膨張式安全システム用のハイブ
リッドインフレータであって、 インフレータハウジング内のガス発生室及び点火手段収
容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガスが充填されて
おり、液化ガスとガス発生剤のモル比(液化ガスのモル
数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜5であるハイブリ
ッドインフレータ。 - 【請求項2】 液化ガスの充填量が0.6〜3モルであ
る請求項1記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項3】 ガス発生剤の充填量が0.6〜3モルで
ある請求項1又は2記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項4】 液化ガスが二酸化炭素である請求項1〜
3のいずれか1記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項5】 ガス発生剤が非アジド系ガス発生剤であ
る請求項1〜4のいずれか1記載のハイブリッドインフ
レータ。 - 【請求項6】 非アジド系ガス発生剤が、燃料としてト
リアジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘
導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体
及びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上である
請求項5記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項7】 非アジド系ガス発生剤が、燃料としてト
リアジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール誘
導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体
及びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含
み、酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいる請求項
5又は6記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項8】 インフレータハウジングと、インフレー
タハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1又は
2のガス発生室と、1又は2のガス発生室に接続された
点火手段を備えた1又は2の点火手段室とを有する、エ
アバッグを備えた車両の膨張式安全システム用のハイブ
リッドインフレータであって、 インフレータハウジング内のガス発生室及び点火手段収
容室を除いた残部の密閉空間内に液化ガスが充填されて
おり、 ガス発生剤が、燃料としてトリアジン誘導体、テトラゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、グアニジン誘導体、
アゾジカルボンアミド誘導体及びヒドラジン誘導体から
選ばれる1又は2以上を含み、酸化剤として硝酸アンモ
ニウムを含んでいるハイブリッドインフレータ。 - 【請求項9】 インフレータハウジングと、インフレー
タハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1つの
ガス発生室と、1つのガス発生室に接続された点火手段
を備えた1つの点火手段室とを有する、エアバッグを備
えた車両の膨張式安全システム用のハイブリッドインフ
レータであって、 インフレータハウジングが筒状のもので、一端側にガス
発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガ
ス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間とガス発生室
との間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられ
ており、 ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は防湿状態
に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー部を連通
する経路は破裂板Aにより気密状態に閉塞されており、 エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に
充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガ
スであるハイブリッドインフレータ。 - 【請求項10】 液化ガスとガス発生剤のモル比(液化
ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜5であ
る請求項9記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項11】 ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼ガスとの混
合がディフュザー部で行われる請求項9又は10記載の
ハイブリッドインフレータ。 - 【請求項12】 インフレータハウジングと、インフレ
ータハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた1つ
のガス発生室と、1つのガス発生室に接続された点火手
段を備えた1つの点火手段室とを有する、エアバッグを
備えた車両の膨張式安全システム用のハイブリッドイン
フレータであって、 インフレータハウジングが筒状のもので、一端側にガス
発生室が設けられ、残部に液化ガスが充填された液化ガ
ス充填空間が設けられ、液化ガス充填空間とガス発生室
との間にガス排出口を有するディフュザー部が設けられ
ており、 ガス発生室で生じた燃焼ガスの排出経路の開口部が液化
ガス充填空間内に位置し、かつ前記排出経路は破裂板A
で閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー部とを連
通する1又は2以上の経路が破裂板Bで気密状態に閉塞
されており、 エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に
充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガ
スであるハイブリッドインフレータ。 - 【請求項13】 液化ガスとガス発生剤のモル比(液化
ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜5であ
る請求項12記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項14】 ガス発生室で生じた燃焼ガスの排出経
路が筒状部材から形成されたものであり、一端側開口部
がガス発生室と連通され、他端側開口部が破裂板Aで閉
塞されており、前記他端側開口部が液化ガス充填空間内
に位置している請求項12又は13記載のハイブリッド
インフレータ。 - 【請求項15】 ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、液化ガスとガス発生室で生じた燃焼ガスとの混
合が液化ガス充填空間内で行われる請求項12〜14の
いずれか1記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項16】 破裂板Aの破壊手段として、ガス発生
室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する破壊手
段を備えている請求項9〜15のいずれか1記載のハイ
ブリッドインフレータ。 - 【請求項17】 破裂板Aの破壊手段として、ガス発生
室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する破壊手
段を有し、前記破壊手段がディフュザー部内に配置され
ている請求項9〜11のいずれか1記載のハイブリッド
インフレータ。 - 【請求項18】 破裂板Aの破壊手段が、ディフュザー
部内に配置された環状の弾性支持部材により押圧支持さ
れており、ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受
けて脱離し、破裂板Aを破壊した後、前記弾性支持部材
の変形により、再移動が制限されるものである請求項
9、10、11又は17記載のハイブリッドインフレー
タ。 - 【請求項19】 環状の弾性支持部材がガス通過孔を有
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能する請求項1
8記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項20】 破裂板Aの破壊手段が、ディフュザー
部とガス発生室を連通する経路、又はガス発生室と液化
ガス充填空間を連通する燃焼ガスの排出経路に配置され
ており、ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受け
て移動するものである請求項9〜16のいずれか1記載
のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項21】 破裂板Aの破壊手段として、ガス発生
室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する破壊手
段を有し、前記破壊手段がディフュザー部とガス発生室
を連通する経路に配置され、移動前は防湿作用をなすも
のである請求項9、10、11又は17記載のハイブリ
ッドインフレータ。 - 【請求項22】 破裂板Aの破壊手段がボール状又は矢
尻状のものである請求項16〜21のいずれか1記載の
ハイブリッドインフレータ。 - 【請求項23】 インフレータハウジングと、インフレ
ータハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた2つ
のガス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手
段を備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを
備えた車両の膨張式安全システム用のハイブリッドイン
フレータであって、 インフレータハウジングが筒状のもので、一端側に第1
ガス発生室が設けられ、他端側に第2ガス発生室が設け
られ、残部に液化ガスが充填された液化ガス充填空間が
設けられ、液化ガス充填空間と第1ガス発生室との間に
ガス排出口を有するディフュザー部が設けられており、 第1ガス発生室とディフュザー部を連通する経路は防湿
状態に閉塞され、液化ガス充填空間とディフュザー部を
連通する経路は第1破裂板により気密状態に閉塞され、
液化ガス充填空間と第2ガス発生室を連通する経路は第
2破裂板により気密状態に閉塞されており、 エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に
充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガ
スであるハイブリッドインフレータ。 - 【請求項24】 液化ガスとガス発生剤のモル比(液化
ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜5であ
る請求項23記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項25】 ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、液化ガスと第1ガス発生室で生じた燃焼ガスと
の混合がディフュザー部で行われる請求項23又は24
記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項26】 インフレータハウジングと、インフレ
ータハウジングと一体化されたガス発生剤を備えた2つ
のガス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火手
段を備えた2つの点火手段室とを有する、エアバッグを
備えた車両の膨張式安全システム用のハイブリッドイン
フレータであって、 インフレータハウジングが筒状のもので、一端側に第1
ガス発生室が設けられ、他端側に第2ガス発生室が設け
られ、残部に液化ガスが充填された液化ガス充填空間が
設けられ、液化ガス充填空間と第1ガス発生室との間に
ガス排出口を有するディフュザー部が設けられており、 第1ガス発生室で生じた燃焼ガスの排出経路の開口部が
液化ガス充填空間内に位置し、かつ前記排出経路が第1
破裂板で閉塞され、液化ガス充填空間と第2ガス発生室
を連通する経路が第2破裂板により気密状態に閉塞さ
れ、更に液化ガス充填空間とディフュザー部とを連通す
る1又は2以上の経路が第3破裂板で気密状態に閉塞さ
れており、 エアバッグの膨張手段が、インフレータハウジング内に
充填された液化ガスとガス発生剤の燃焼により生じるガ
スであるハイブリッドインフレータ。 - 【請求項27】 液化ガスとガス発生剤のモル比(液化
ガスのモル数/ガス発生剤のモル数)が0.2〜5であ
る請求項26記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項28】 第1ガス発生室で生じた燃焼ガスの排
出経路が筒状部材から形成されたものであり、一端側開
口部が第1ガス発生室と連通され、他端側開口部が第1
破裂板で閉塞されており、前記他端側開口部が液化ガス
充填空間内に位置している請求項27記載のハイブリッ
ドインフレータ。 - 【請求項29】 ハイブリッドインフレータの作動時に
おいて、液化ガスと第1ガス発生室で生じた燃焼ガスと
の混合が液化ガス充填空間内で行われる請求項27又は
28記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項30】 第1ガス発生室で生じた燃焼ガスはデ
ィフュザー部に流入して又は液化ガス充填空間を経てデ
ィフュザーに流入してガス排出口から排出され、第2ガ
ス発生室で生じた燃焼ガスは液化ガス充填空間を経てか
らディフュザー部に流入し、ガス排出口から排出される
請求項23〜29のいずれか1記載のハイブリッドイン
フレータ。 - 【請求項31】 第1破裂板の破壊手段として、第1ガ
ス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する
破壊手段を備えている請求項23〜30のいずれか1記
載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項32】 第1破裂板の破壊手段として、第1ガ
ス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する
破壊手段を有し、前記破壊手段がディフュザー部内に配
置されている請求項23、24、25又は30記載のハ
イブリッドインフレータ。 - 【請求項33】 第1破裂板の破壊手段が、ディフュザ
ー部内に配置された環状の弾性支持部材により押圧支持
されており、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスによる圧
力を受けて脱離し、第1破裂板を破壊した後、前記弾性
支持部材の変形により、再移動が制限されるものである
請求項23、24、25、30又は32記載のハイブリ
ッドインフレータ。 - 【請求項34】 環状の弾性支持部材がガス通過孔を有
し、前記ガス通過孔がフィルタとして機能する請求項3
3記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項35】 第1破裂板の破壊手段が、ディフュザ
ー部と第1ガス発生室を連通する経路、又は第1ガス発
生室と液化ガス充填空間を連通する燃焼ガスの排出経路
に配置されており、第1ガス発生室で生じた燃焼ガスに
よる圧力を受けて移動するものである請求項23〜31
のいずれか1記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項36】 第1破裂板の破壊手段として、第1ガ
ス発生室で生じた燃焼ガスによる圧力を受けて移動する
破壊手段を有し、前記破壊手段がディフュザー部と第1
ガス発生室を連通する経路に配置され、移動前は防湿作
用をなすものである請求項26、27、28、30又は
32記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項37】 第1破裂板の破壊手段がボール状又は
矢尻状のものである請求項31〜36のいずれか1記載
のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項38】 液化ガスの充填孔が第2ガス発生室側
に設けられている請求項23〜37のいずれか1記載の
ハイブリッドインフレータ。 - 【請求項39】 液化ガスが二酸化炭素である請求項8
〜38のいずれか1記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項40】 ガス発生剤が非アジド系ガス発生剤で
ある請求項9〜38のいずれか1記載のハイブリッドイ
ンフレータ。 - 【請求項41】 非アジド系ガス発生剤が、燃料として
トリアジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール
誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導
体及びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上であ
る請求項40記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項42】 非アジド系ガス発生剤が、燃料として
トリアジン誘導体、テトラゾール誘導体、トリアゾール
誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導
体及びヒドラジン誘導体から選ばれる1又は2以上を含
み、酸化剤として硝酸アンモニウムを含んでいる請求項
40記載のハイブリッドインフレータ。 - 【請求項43】 液化ガスの充填量が0.6〜3モルで
ある請求項9〜42のいずれか1記載のハイブリッドイ
ンフレータ。 - 【請求項44】 ガス発生剤の充填量が0.6〜3モル
である請求項9〜43のいずれか1記載のハイブリッド
インフレータ。 - 【請求項45】 衝撃センサ及びコントロールユニット
からなる作動信号出力手段と、ケース内に請求項1〜4
4のいずれか1記載のハイブリッドインフレータと、エ
アバッグが収容されたモジュールケースとを備えたエア
バッグシステム。
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