JP2003236952A - 糸入りダンボールシートの製造方法及びそれによって得られるダンボールシート - Google Patents

糸入りダンボールシートの製造方法及びそれによって得られるダンボールシート

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JP2003236952A
JP2003236952A JP2002077301A JP2002077301A JP2003236952A JP 2003236952 A JP2003236952 A JP 2003236952A JP 2002077301 A JP2002077301 A JP 2002077301A JP 2002077301 A JP2002077301 A JP 2002077301A JP 2003236952 A JP2003236952 A JP 2003236952A
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thread
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yarn
flute
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フルートの波形を横にする時の曲げ強度に弱い
ダンボール箱の四隅に切れ込みを入れると、ダンボール
シートの結合を弱めることになり、ダンボール箱の強度
を低下させてしまう。ダンボールシートそのものの強度
を上げるように施された部材が、刃物等を使用すること
なしに簡単に解体作業を行える道具としても機能するよ
うなダンボールシートを製造する。 【解決手段】ライナーシート送り出し地点等コルゲート
マシンのライン中に、各ロールと平行して一定間隔毎に
並置したボビンや針等からなる給糸装置を設置して、
綿、ポリエステル等の糸や紐、テープ、フイルムシート
等を、縫い込みやテープ貼り等の各種接合手段をもって
ライナーシート先端部に供給固定し、ライナーシートと
一緒に走行させて搬送し、フルートの段頂に糊を塗布す
るとともに、該フルートとライナーシートの間に糸等を
縦に入れ込んで貼り合わせることを特徴とする糸入り片
面ダンボールシート及び糸入り両面ダンボールシートに
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボールシート
の強度を上げるとともに、使用済みダンボール材を簡単
に切断或いは折り畳めることができるダンボールシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】ダンボールシート製造機(以下、コルゲ
ートマシンと言う)の上の段ロールと下の段ロールの間
に中芯シートを挟み、上下の段ロールのニップが歯車状
に噛み合うことによって中芯シートが波形に形成され
(以下、コルゲート処理と言う)、ダンボールシートの
フルートになる。糊付け装置(以下、グルーマシンと言
う)のアプリケーターロールとドクターロールの二つの
ロールによって糊量を適宜調整しながらフルートの段頂
を糊付けし、これに裏ライナーシートを貼り合わせて片
面ダンボールシートができあがる。この片面ダンボール
シートのフルートの段頂に表ライナーシートを貼り合わ
せたものが両面ダンボールシートである。こうしてでき
たダンボールシートを規定のサイズに切断し、それに印
刷を施し、或いは切断と印刷を同時に行い、場合によっ
てはこの後更に細部を型抜きし、糊付け、テープ留め、
または金具によって箱型に形成する。この時、箱の四隅
に当たる位置に切れ込みを入れることによって、使用後
の廃棄処分の際に解体しやすく形成されたダンボール材
は、既に市場に出回っているが、カッターナイフ等の刃
物がなければ分解できず、また、切れ込みがある分ダン
ボールシートそのものの強度を低下させている。ダンボ
ール箱の蓋に切れ込み線を2本入れジッパー状に開梱で
きるように形成した発明(特開平11−334728)
や梱包してテープ止めした上からミシン目状に切れ込み
線を入れる発明(特開平7−251812)もあるが、
これらは開梱作業の利便性を高める為に考案されてお
り、このような切れ込みを使用後のダンボール箱解体の
為に何本も形成することはダンボールシートそのものの
強度を低下させることになり、汎用は好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】梱包材として使用され
ているダンボール箱は、梱包する中身が大きくなればな
る程、また、重くなればなる程耐久性を必要とする。そ
の為、片面ダンボールシートよりは両面ダンボールシー
ト、更に両面ダンボールシートに片面ダンボールシート
を重ねて厚みを増すことで対応しているのが現状であ
る。これらダンボール箱をダンボール箱として再利用す
る機会は一般家庭ではあまり多くなく、通常処分され
る。使用済みダンボール箱は回収されて古紙として再び
ダンボールシート製造等のサイクルにのる他、紙製品で
ある為可燃ゴミとして通常のゴミと一緒に出すことがで
き、廃棄上困ることはないが、問題は開梱後に箱型を崩
して平型に戻した時のその大きさである。リサイクルに
出す場合では、開梱して大きく広げたダンボール箱をそ
のままゴミ置き場に置いているのは時折見かける光景で
あるが、ゴミ置き場は縮小される傾向にあり、場所によ
っては特定のゴミ置き場を持たず路上に置いてある場合
もあって、どこでも場所をとって邪魔になっている。可
燃ゴミとして出す場合でも、行政が規格する一般家庭用
ゴミ袋は大型でも45リットル入りであり、使用済みの
ダンボール箱の多くが折り畳んでもその緩衝性によって
膨らんで袋からはみ出してしまう為、ガムテープ等でグ
ルグル巻きにする等、捨てるだけの為に本来なら使わな
くてもよい資材を使うことになり、それでもギューギュ
ーに袋詰めにすると持ち運びの際などに袋を破いてしま
うことになる。その為、鋏やカッターナイフ等を使用し
て小さく小片化することになるのであるが、緩衝効果を
狙って厚く形成されたダンボールシートを切る作業は思
いの外重労働である。使用後の廃棄処分を想定して四隅
に切れ込みを入れたダンボール材は既に市場に出回って
いるが、カッターナイフ等の刃物がなければ分解でき
ず、また、切れ込みがある分ダンボールシートそのもの
の強度を低下させている。元々ダンボールシートは、段
ロールによって中芯シートに形成される波形を横にして
使用する時の曲げ強度は弱く、ダンボールシートを箱に
形成する時には波形が縦に配されるようにして組み立て
られている。このダンボールシートに切れ込みを入れる
のはダンボールシートの結合を弱めることになり、ダン
ボール箱の強度を低下させることに繋がるのである。本
発明は、このようなダンボールシートの弱点を補い、ダ
ンボールシートそのものの強度を上げるように施された
部材が、更に刃物等を使用することなしに簡単に解体作
業を行える道具としても機能するようなダンボールシー
トの製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の第一は、ライナー
シート送り出し地点等コルゲートマシンのライン中に、
各ロールと平行して一定間隔毎に並置したボビンや針等
からなる給糸装置を設置して、綿、ポリエステル等の糸
や紐、テープ、フィルムシート等を、縫い込みやテープ
貼り等の各種接合手段をもってライナーシート先端部に
供給固定し、ライナーシートと一緒に走行させて搬送
し、フルートの段頂に糊を塗布するとともに、該フルー
トとライナーシートの間に糸等を縦に入れ込んで貼り合
わせることを特徴とする糸入り片面ダンボールシート及
び糸入り両面ダンボールシートの製造方法である。
【0005】発明の第二は、ライナーシート送り出し地
点や接合ロールとグルーマシンの間等コルゲートマシン
のライン中に、ボビンや針等からなる給糸装置を設置
し、綿、ポリエステル等の糸や紐、テープ、フィルムシ
ート等を、縫い込みやテープ貼り等の各種接合手段をも
ってライナーシートの両端に供給固定するか、或いは接
合ロールまたは下の段ロール等のロールの両側面に一定
間隔毎にL字型やレの字型等の糸かけを形成し、その内
の一つを始発点として、糸等の先端等を円形やフック型
にして引っかけたり、糸かけに切れ込みを入れてはめ込
むか、またはロールの両側面に給糸箇所からシート接合
箇所にかけての糸等を挟む小型ロールや回転ベルト等を
設ける等の手段をもって留め置き、ロールの片側或いは
両側から糸かけにかけながら横8の字型や横ジグザク型
等回帰運動させて、ロールの回転方向と垂直に糸等を供
給し、フルートの段頂に糊を塗布するとともに、該フル
ートとライナーシートの間に糸等を横に入れ込んで貼り
合わせることを特徴とする糸入り片面ダンボールシート
及び糸入り両面ダンボールシートの製造方法である。
【0006】発明の第三は、ポリエチレンやポリプロピ
レン等の樹脂組成物等からなり、縦方向にならどこから
でも裂ける特質を持つ荷造り用結束テープや筋付きテー
プ等の延伸製品を、ライナーシートや中芯シートと同じ
幅、同じ長さ等のシート状にしてレコード巻きにし、各
供給ロールと同様にロールに形成して、コルゲートマシ
ンのライン中に設置し、該延伸製品またはライナーシー
トに糊付けして両者を貼り合わせるとともに、フルート
の段頂に糊を塗布して該貼合シートの表裏いずれかの面
と貼り合わせるか、或いはライナーシートまたは延伸製
品にラミネートやコーティング等の手段をもって樹脂組
成物を塗工し、該樹脂組成物を介して両者を貼り合わせ
るとともに、フルートの段頂に糊を塗布して該貼合シー
トの表裏いずれかの面と貼り合わせるか、或いは樹脂組
成物を溶融し押出形成、ロール形成、カレンダー形成等
の手段をもってシート化し、加熱して圧延及び延伸する
とともにライナーシートに塗工し、該樹脂組成物を介し
てフルートの段頂と貼り合わせるか、該樹脂組成物を熱
風、冷風等の手段をもって乾燥させ、フルートの段頂に
糊を塗布して該貼合シートの表裏いずれかの面と貼り合
わせることを特徴とする糸入り片面ダンボールシート及
び糸入り両面ダンボールシートの製造方法である。
【0007】発明の第四は、発明の第一及び第二、第三
から製造される各種糸入りダンボールシートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、ダンボールシートを形
成するライナーシート、コルゲート処理前の中芯シー
ト、コルゲート処理後のフルート或いはそれらからなる
片面ダンボールシートのいずれかと一緒に糸等を走行さ
せ、糸等を中側にしてライナーシートとフルートと貼り
合わせることによって糸等をダンボールシートの中に封
じ込めて糸入りダンボールシートを形成するものであ
る。発明の実施の形態を述べるに当たって、課題を説明
する為の言葉の定義を以下に示す。
【0009】ダンボールシートに入れる糸等は、給糸に
際して糸等のたるみや絡み、糸よれ、糸つれ、糸切れ等
の不具合が起こらないよう、また、ダンボールシートに
破り目を入れるに際して糸鋸の役目を果たすように引張
強度に優れたものであることが望ましいが、綿、麻、
絹、ポリエステル、ナイロン、パルプ、古紙、ポリエチ
レンやポリプロピレン等の各種樹脂、生分解性樹脂、セ
ロファンやアセテート等のフィルム、或いはそれらの混
紡、場合によってはそれらに各種添加剤を加えた物等あ
らゆる素材が可能であり、その構造もフィラメント糸、
スパン糸、ウィーリー糸、モノフィラメント糸等あらゆ
る構造が可能であって、また、糸を丸形や平型等に形成
した紐やテープ、平型の紐やテープを拡大解釈すること
によって得られるシート等、またテープにおいては接着
部の有無に関わらず、あらゆる形態が可能である。ダン
ボールシートの間に糸や紐、テープ等として入れる場合
は、縦糸入りダンボールシートにおいては一定間隔毎に
ライナーシート先端部に供給固定する為、横糸入りダン
ボールシートにおいてはライナーシートの両端に供給固
定する為等の給糸装置を設け、シート等として挿入する
場合はレコード巻きにしたものをロールに形成し、コル
ゲートマシンのライン中に増設して搬送するか、或いは
溶液状のシート部材をラミネートやコーティング等の手
段によってライナーシート等に塗工するとともに乾燥
し、ライナーシート等の上でシート化すればよい。ダン
ボールシートに入れる糸そのものを予め幅の狭いテープ
型にして、接着テープ状に裏面に糊付けをし、ロールに
しておけば、走行中のたるみや絡み、或いは糸よれ、糸
つれ、糸切れ等も軽減されて段ロール中を通すこともで
き、複雑な給糸装置を設置しなくてもライナーシートへ
の接着が可能になる。紙製の紙縒や縒り紐状にすれば、
糸を分別することもなく、古紙再生のサイクルにのせる
ことができ、環境に負荷をかけない構造となる。そこで
本明細書における「糸」の定義は、その素材、構造及び
形態を特に限定することなく、ライナーシートとフルー
トの間に挿入することが可能な、糸鋸効果を持つこれら
全ての素材、構造及び形態を含むものとする。
【0010】また、「縦糸入り片面ダンボールシー
ト」、「縦糸入り両面ダンボールシート」、「横糸入り
片面ダンボールシート」及び「横糸入り両面ダンボール
シート」等「糸入りダンボールシート」の定義は、ダン
ボールシートの間に前項
【0009】の「糸」の定義に相当するものが挿入され
ている全てのダンボールシートを含むものとする。後述
するように、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂組
成物からなり、縦方向にならどこからでも裂ける特質を
持つ荷造り用結束テープや筋付きテープ等の延伸製品を
防水シートとして応用する場合、任意の両側を裂くこと
によって糸状にすることができる為、本申請書において
はこのような効果を持つシートやフィルムも糸の定義に
含んで考え、これらが挿入されたダンボールシートも
「糸入りダンボールシート」の定義に含むものとする。
【0011】「縦糸入り両面ダンボールシート」、「横
糸入り両面ダンボールシート」等「糸入り両面ダンボー
ルシート」においては、裏ライナーシートとフルートの
間にのみ糸等が挿入されているもの、表ライナーシート
とフルートの間にのみ糸等が挿入されているものと、裏
ライナーシートとフルートの間及び表ライナーシートと
フルートの間の双方に糸等が挿入されているものがあ
る。本明細書において記述されるものは主に後者の製造
方法であるが、前者もまた「糸入り両面ダンボールシー
ト」の定義に含むものとする。
【0012】また、「給糸装置」の定義は、糸等を巻き
付けたボビンやこの糸等を通した針、或いはこれらを一
体化したミシンやホチキス、もしくは糸等の処理や接着
に必要なカッターや接着剤、テープ貼りに際しては接着
テープやテープディスペンサー等を含め、ライナーシー
ト等と糸等の接合を可能にする公知の手段に基づく各種
部材及びそれらを備えた紙糸接合装置、糸供給装置、自
動糸通し装置及び自動糸継ぎ装置等を含むとともに、後
述するように給糸装置をグルーマシン、或いは自動紙継
ぎ装置等と一体化して形成することも可能な為、これら
を含んだものをも含めて「給糸装置」と考えるものとす
る。
【0013】前項
【0012】の給糸装置に記述した「針」は、従来のよ
うに針棒の幹に針穴のある形態は勿論のこと、本明細書
においては穴を造るとともに、糸等を通す為に針先から
針穴にかけて切れ込みを入れて蟹爪型に形成されたも
の、または穴脇から針穴にかけて切れ込みを入れたもの
等も含めて針と考えるものとする。横糸入りダンボール
シート形成時等において縫い込みをしない場合には針先
を尖らせる必要がない為、下から直上へ、或いは脇から
斜め上方、斜め下方等へ切れ込みから押し入れるだけで
貫通するようにすれば、ボビンの糸等を使い終わった時
に技術を要する針穴への自動糸通しを排することがで
き、針挙動を単純化できるようになる。
【0014】尚、給糸装置におい各供給ロールと平行に
してボビンを縦に並置する場合は、走行中に送り出され
る糸等が上下動を行うことによって糸等の量が減るごと
に挿入する糸等の位置がずれ、また、ボビンを横に並置
する場合には、ボビン上を左から右へ、或いは右から左
へと水平移動を行うことによって糸等の振れが大きくな
るが、糸等はシート上の一定の位置に挿入されなければ
ならない為、縫い込みをせず針の必要がない場合にはガ
イドを設けて当たるものとする。挿入される糸等の本数
が多い程ダンボールシートの強度は増していく為、糸等
の本数は限定するものではないが、ガイドはボビンに対
応する数を設ける。通常、ガイドは中央を凹型にしてそ
の上に糸等をのせるように形成されることが多いが、接
着テープ型においては片面が糊付けされている為、糊面
が上に来る場合は他の糸等と同様にガイドの上から糸等
を供給すればよいが、糊面が下に来る場合にはガイドの
中央を凸型にしてその下から糸等を供給するようにする
等、挿入する糸等の種類によってはガイドの形態を変え
る必要がある。
【0015】以下、図面に従って、糸等をフルートの波
形と垂直方向、即ち縦に入れる場合と、波形と平行方
向、即ち横に入れる場合に分けで、片面ダンボールシー
トと両面ダンボールシートについて各々代表的な製造方
法を記述する。
【0016】最初に図1a、図1b、図5a及び図5b
をもとに縦糸入り片面ダンボールシート5bの製造方法
の一例を記述する。先ず、裏ライナーシート1aとフル
ート4を貼り合わせる前に糸19を裏ライナーシート1
aに固定させて両者の同時走行を可能にする。中芯シー
ト3と一緒に糸19を走行させることも可能であるが、
コルゲート処理が施される時に、上の段ロール10と下
の段ロール11のニップ12が歯車状に噛み合うことに
よって糸切れが起こり易くなり、また、ライナーシート
の方が中芯シート3よりも硬く、厚みもあって丈夫なこ
とから、コルゲートマシン7の始発地点に給糸装置18
を設置し、糸19の走行距離が長くなる場合には、ライ
ナーシートと一緒に走行させることが望ましい。糸19
を巻き付けたボビン20やこの糸19を通した針21を
一定間隔毎に並置したもの、或いは給糸装置18を、コ
ルゲートマシン7の各ロールと平行して裏ライナーシー
ト送り出し地点等に設置し、各々一本ずつ或いは複数
本、場合によっては複数本の糸19を組んだり編んだり
するとともに、縁かがり縫い、環縫い、手縫い、本縫い
等の縫い込み、切れ込みへのはめ込み、テープ貼り、ホ
チキス留め、糊付け等公知の接合手段をもって裏ライナ
ーシート1aの先端部に供給固定し、裏ライナーシート
1aと一緒に糸19を走行させて搬送する。裏ライナー
シート1aと糸19はプレヒーター28によって予熱を
施された後、接合ロール9へ送られ、フルート4と接着
される為に更に下の段ロール11へ送られる。フルート
4の段頂に糊17を塗布するとともに、該フルート4と
裏ライナーシート1aの間に挟まるように糸19を縦に
入れ込み、貼り合わせを行って、縦糸入り片面ダンボー
ルシート5bとなった後、裏ライナーシート1a側から
加熱装置30等によって加熱するか、加圧装置等によっ
て加圧する等の手段によって接着する。
【0017】但し、給糸装置18を設置する位置は、裏
ライナーシート1aへの糸19の供給固定が可能であれ
ば、その始発地点のみに留まらず、コルゲートマシン7
のライン中のどこでもよく、特に場所を限定するもので
はない。給糸に際して糸のたるみや絡み、糸よれ、糸つ
れ、糸切れ等糸の不具合が起こらないよう、またダンボ
ールシートに破り目を入れるに際して糸鋸の役目を果た
すように引張強度に優れた糸であることが望ましいが、
走行中にこれら糸19の不具合が懸念される場合には、
裏ライナーシート1aの搬送中継地点やコルゲート処理
後のフルート4等に供給固定して、糸19の走行距離が
短くなるようにしてもよい。両面ダンボールシートの場
合は、表ライナーシート2aのみならず、コルゲートマ
シン7のライン中のいずれかの位置において片面ダンボ
ールシート5aもしくは糸入り片面ダンボールシートの
フルート4に糸19を供給固定してもよい。
【0018】また、プレヒーター28は必ずしも設置さ
れる必要はなく、糸19をスムーズに搬するのに支障が
あれば設置しなくてもよいが、ダンボールシートに入れ
る糸そのものを接着テープ型にする場合には、プレヒー
ター28があることによって接着が安定する。加熱によ
ってダンボールシートに反りが発生しないように、場合
によってはコルゲートマシン7のラインの中に加湿装置
を設置してもよい。
【0019】糸19をライナーシートの先端部に固定す
るのみでなく、ライナーシートに縫い込む場合は、工業
用ミシン等によって本縫いを行えば、上糸と下糸が絡み
合いながらライナーシートの表裏に交互に出現する為、
糸19を引き出す時に、糸鋸状にシートを裂くのが容易
である。この他単環縫い等、各種の手法による縫製がコ
ルゲートマシン7の各ロールの回転速度に合わせて作動
可能であれば、シートにそのまま直線縫い等の縫い込み
をしてもよい。
【0020】尚、ボビン20の糸19を使い終わった時
に針21等への糸19の引き継ぎを自動的に行う自動給
糸は、ミシン等による自動糸通し(特許公開2000−
070583、特許公開平11−019372、特許公
開10−052585、特許公開08−182885、
特許公開07−016377等)が公知であり、既に市
場に出回っている。
【0021】しかし、後述する横糸入りダンボールシー
ト形成時等において縫い込みをしない場合には針先を尖
らせる必要がない為、下から直上へ、或いは脇から斜め
上方、斜め下方等へ切れ込みから押し入れるだけで貫通
するようにすれば、ボビン20の糸19を使い終わった
時等に技術を要する針穴への自動糸通しを排することが
でき、針挙動を単純化できるようになる。
【0022】次に、図1c、図1d及び図7をもとに縦
糸入り両面ダンボールシート6bの製造方法の一例を記
述する。先ず、表ライナーシート2aと片面ダンボール
シート5aもしくは縦糸入り片面ダンボールシート51
bを貼り合わせる前に糸19を表ライナーシート2a、
片面ダンボールシート5a、縦糸入り片面ダンボールシ
ート5bのいずれかに供給固定して両者の同時走行を可
能にする。表ライナーシート2aの場合は、糸19を巻
き付けたボビン20やこの糸19を通した針21を一定
間隔毎に並置したもの、或いは給糸装置18をコルゲー
トマシン7の各ロールと平行して表ライナーシート2a
の送り出し地点等に設置し、各々一本ずつ或いは複数
本、場合によっては複数本の糸を組んだり編んだりする
とともに、縁かがり縫い、環縫い、手縫い、本縫い等の
縫い込み、切れ込みへのはめ込み、テープ貼り、ホチキ
ス留め、糊付け等公知の接合手段をもって表ライナーシ
ート2aの先端部に供給固定し、表ライナーシート2a
と一緒に糸19を走行させて搬送する。表ライナーシー
ト2aと糸19はプレヒーター28によって予熱を施さ
れた後、片面ダンボールシート5aもしくは縦糸入り片
面ダンボールシート5bと接着される為に接合ロール9
へ送られるが、プレヒーター28は必ずしも設置される
必要はない。片面ダンボールシート5aもしくは縦糸入
り片面ダンボールシート5bのフルート4の段頂に糊1
7を塗布するとともに、該フルート4と表ライナーシー
ト2aの間に挟まるように糸19を縦に入れ込み、貼り
合わせを行って、縦糸入り両面ダンボールシート6bと
なった後、表ライナーシート2a側から加熱装置30等
によって加熱するか、加圧装置等によって加圧する等の
手段によって接着する。場合によっては横糸入り片面ダ
ンボールシート5cのフルート4の段頂に糊17を塗布
するとともに、該フルート4と表ライナーシート2aの
間に挟まるように糸19を縦に入れ込み、貼り合わせを
行って、縦横糸入り両面ダンボールシートにすることも
可能である。
【0023】尚、片面ダンボールシート5aまたは縦糸
入り片面ダンボールシート5b、においては、フルート
4に裏ライナーシート1aが貼付されて強度が増してい
る為、このフルート4側に沿わせて糸19を走行させる
ことも可能である。上述したように、糸19を巻き付け
たボビン20やこの糸19を通した針21を一定間隔毎
に並置したもの、或いは給糸装置18をコルゲートマシ
ン7の各ロールと平行してコルゲートマシン7のライン
中の片面ダンボールシート5aもしくは縦糸入り片面ダ
ンボールシート5b搬送側等に設置し、フルート4側に
供給固定して糸19を走行させる。横糸入り片面ダンボ
ールシート5cにおいても同様である。
【0024】更に、図2a、図2b、図3a、図3b、
図6a、図6b、図6c及び図6dをもとに横糸入り片
面ダンボールシート5cの製造方法の一例を記述する。
糸19を巻き付けたボビン20やこの糸19を通した針
21、或いは給糸装置18を裏ライナーシート送り出し
地点や接合ロール9とグルーマシン13の間等に設置
し、縁かがり縫い、環縫い、手縫い、本縫い等の縫い込
み、切れ込みへのはめ込み、テープ留め、ホチキス留
め、糊付け等の各種接合手段をもって裏ライナーシート
1aの両端に供給固定する。
【0025】もしくは接合ロール9または下の段ロール
等のロールの両側面に一定間隔毎にアルファベットのL
字型やJ字型、カタカナのレの字型等の糸かけ22を形
成し、その内の一つを始発点として、糸19の先端を円
形やフック型にして引っかけるか、糸かけ22に切れ込
みを入れてはめ込むか、テープ留め等公知の手段をもっ
て留め置くか、或いは接合ロール9等の両側面に固定用
の小型ロール23または回転ベルト24等を別途設ける
等の手段をもって糸19を留め置き、接合ロール9等の
片側からボビン20や針21を横8の字型や横ジクザグ
型等回帰運動をさせて、ロール上のシートの幅を超えて
糸19を糸かけ22にかけながら、接合ロール9等の回
転方向と垂直に糸19を配し、フルート4の段頂に糊を
塗布するとともに、該フルート4と裏ライナーシート1
aの間に糸19を横に入れ込み、貼り合わせを行う。糸
かけ22にかけた糸19がロールの回転運動によって自
動的に外れるように、シート接合後のラインは斜め上方
等、糸かけを形成したロールの回転方向と反対になるよ
うに搬送していく。図10a、図10b及び図10cは
糸19を横8の字型に回帰運動をさせて、シート間に糸
19をコの字型に挿入させるところを示す図である。図
11a、図11b及び図11cは糸19を横ジグザグ型
に回帰運動させて、シート間に糸19をN字型に挿入さ
せるところを示す図である。図12a、図12b、図1
2c及び図13a、図13b、図13cは糸19をUタ
ーンさせて二重に配することによってダンボールシート
の強度を上げるとともに、Uターン部に指をかけること
ができるようになる為に糸19の引き出しを簡便にし、
ダンボールシートの解体作業を容易にするようにしたも
のである。
【0026】尚、この糸19をUターンさせて二重に配
する方法においては、Uターン部に指をかけて糸19の
引き出しを簡便にするだけでなく、両手の人差し指等で
Uターン部を開口しながら裏ライナーシート1aと表ラ
イナーシート2aに同時に破り目を入れることができ、
Uターン部を両手で引っ張って水平を保った状態で上か
ら下へと下ろしながら糸鋸効果を発揮させることによっ
てダンボールシート全体を切断することもできる。
【0027】接合ロール9の両側に形成した糸かけ22
に糸19の先端を留め置くには、予めボビン20形成時
に糸かけ22の径に合わせて糸19の先端を円形即ちボ
ビン上の糸末端部を輪にしておくか、フック型即ちアー
ルを付けた糸末端部を糊付け等の手段をもって固化して
おくかしたものを糸かけ22に引っかけるか、糸かけ2
2に切れ込みを入れてはめ込むか、テープ留めをする等
公知の接合手段をもって留め置くか、或いは接合ロール
9または下の段ロール11等のロールの両側面に給糸箇
所からシート接合箇所にかけての糸19を挟む固定用の
小型ロール23または回転ベルト24等の糸押さえを別
途取り付ける等の手段をもって留め置く。図6a、図6
b及び図6cは糸かけ22及び小型ロール23を設けた
接合ロール9を示す図である。図6dは糸かけ22及び
回転ベルト24を設けた接合ロール9を示す図である。
接合ロール9等糸かけ22を形成したロールと小型ロー
ル23または回転ベルト24等とを給糸箇所からシート
接合箇所にかけて各々の円周が重なり合うような径に組
み、回転軸を異にして設置する。糸かけ22に引っかけ
られてその外周を回った糸19が、小型ロール23また
は回転ベルト24等の外周に挟まれることによって糸1
9の先端部が固定されながら搬送される他、その他の糸
かけ22においてもロールの両側で固定されながら搬送
される為、糸19が外れることを防止できる。ロール同
士の円周の重なりが給糸箇所からシート接合箇所にかけ
てに限られている為、シート接合後は接合ロール9等と
小型ロール23または回転ベルト24等との間に隙間が
でき、糸19の固定が外される。後述するように、その
後の搬送ラインに角度をつけて上方等、糸かけ22を形
成したロールの回転方向と反対に運ぶと、接合ロール9
においては回転が下方に向かうことによって、シート接
合箇所以降糸かけ22から糸19が外される。
【0028】糸押さえの大きさは、針挙動によって固定
範囲を広げなければならない場合もあれば狭くしなけれ
ばならない場合もある為、給糸方法によって小型ロール
23や回転ベルトの大きさは適宜変わるものとする。糸
押さえの形態は、ダンボールシートを下流へと送り出す
為、小型ロール23においては円形に形成されて糸かけ
22とともに回転することになるが、ゴム等可塑性のあ
る素材によって形成され得る回転ベルト24においては
円形のみならず、半円形、楕円形等ベルトが可動すれば
その形態は限定されない。
【0029】尚、給糸装置18を設置する位置はコルゲ
ートマシン7のライン中のどこでもよく、給糸装置18
の設置箇所によって給糸対象となるロールが変わること
がある為、糸かけ22及び小型ロール23、回転ベルト
24等を設ける対象となるロールもそれに合わせて適宜
変わるものとする。それによってその後の搬送ラインの
角度も変わることもある。
【0030】接合ロール9の片側からだけでなく、両側
の糸かけ22にずらしながら交互に始発点を設け、互い
違いに複数本の糸19を挿入すれば、糸19の本数が増
える毎にダンボールシートの強度は増していくことにな
る。同様に、糸かけ22の数が増える程、糸と糸の間隔
が狭まり、ダンボールシートの強度は増していく。その
為、ライナーシートとフルート4の間に挿入する糸19
の本数及びロールに形成する糸かけ22の数及び形態も
特に限定するものではない。
【0031】また、給糸装置18の回帰運動は針21等
の動かし方によってあらゆる糸19の配し方が考えら
れ、N字型のように糸19がダンボールシートの中に完
全に封じ込められてしまうものから、コの字型のように
糸19が縁を渉って移動するもの、及び、コの時型の渉
り部分に余剰を持たせて使用済みダンボール箱を解体す
る際に糸19の引き出しを容易にするものまで様々であ
り、それによってダンボールシートの強度やダンボール
箱を解体する際の利便性も変わって来る為、その針挙動
は8の字型、ジクザク型に特に拘泥するものではない。
ダンボールシートにおける糸19の余剰部分は、ダンボ
ール箱形成の為の切断や型抜き作業によって切り落とさ
れれば効果がなくなるが、この余剰部分をできるだけ生
かす切断や型抜き方法にすれば使用済みの解体作業の際
に充分貢献することができる。
【0032】尚、この糸19の余剰部分はダンボールシ
ートに破り目を入れるのみでなく、更に長めに形成する
ことによって、閉梱作業の利便性を高めるようにも機能
する。梱包済みダンボール箱を閉梱するには、従来より
ガムテープ等の接着テープによって貼り合わせを行って
来たが、この糸19の余剰部分を結び合わせることで代
替させることができるようになる為、予めそれを想定し
て閉梱作業をし易いように長めに糸19を挿入させてお
くことも可能である。加えて接着テープ留め等をすれば
ダンボール箱が更に頑丈になり、従来のダンボール材よ
りも重い物を入れることができるようになる。
【0033】但し、横糸入りダンボールシートにおいて
複数本の糸19を挿入する場合、糸19の本数が多けれ
ば多い程ダンボールシートは頑丈になるが、糸19の配
し方によっては、互いに糸19が織り重なり合って、解
体時の糸鋸効果がなくなることも出て来るので注意を要
する。
【0034】また、縦糸と横糸の双方を挿入すればダン
ボールシートを一層強化することができるが、前項
【0033】同様、糸19の配し方によっては、互いに
糸19が織り重なり合って、解体時の糸鋸効果がなくな
ることが出て来るので注意を要する。
【0035】次に、図2c、図2d、図3c、図3d及
び図8をもとに横糸入り両面ダンボールシート6cの製
造方法の一例を記述する。糸19を巻き付けたボビン2
0やこの糸19を通した針21、或いは給糸装置18を
表ライナーシート送り出し地点や接合ロール9とグルー
マシン13の間等に設置し、縁かがり縫い、環縫い、手
縫い、本縫い等の縫い込み、切れ込みへのはめ込み、テ
ープ留め、ホチキス留め、糊付け等の各種接合手段をも
って表ライナーシート2aの両端に供給固定するか、片
面ダンボールシート5aもしくは横糸入り片面ダンボー
ルシートのいずれかに供給固定する。
【0036】もしくは接合ロール9の両側面に一定間隔
毎にアルファベットのL字型やJ字型、カタカナのレの
字型等の糸かけ22を形成し、その内の一つを始発点と
して、糸19等の先端を円形即ち予めボビン20上の末
端部を輪にしておくか、フック型即ちアールを付けた末
端部を糊付け等の手段をもって固化しておくかしたもの
を糸かけ22に引っかけるか、糸かけ22に切れ込みを
入れてはめ込むか、テープ留め等公知の手段をもって留
め置くか、或いは接合ロール9等の両側面に給糸箇所か
らシート接合箇所にかけての糸19を挟む小型ロール2
3または回転ベルト24を設ける等の手段をもって留め
置き、接合ロール9等の片側或いは両側からボビン20
や針21を横8の字型や横ジクザグ型等回帰運動をさせ
て、糸19を糸かけ22にかけながら、接合ロール9等
の回転方向と垂直に糸19を配し、片面ダンボールシー
ト5aもしくは横糸入り片面ダンボールシート5cのフ
ルート4の段頂に糊17を塗布するとともに、該フルー
ト4と表ライナーシート2aの間に糸19を横に入れ込
み、貼り合わせを行って、横糸入り両面ダンボールシー
ト6cとする。場合によっては縦糸入り片面ダンボール
シート5bのフルート4の段頂に糊17を塗布するとと
もに、該フルート4と表ライナーシート2aの間に挟ま
るように糸19を横に入れ込み、貼り合わせを行って、
横縦糸入り両面ダンボールシートにすることも可能であ
り、前項
【0035】もまた同様である。糸かけ22にかけた糸
19等がロールの回転運動によって自動的に外れるよう
に、貼り合わせ後のラインは斜め上方等、接合ロール等
の回転方向と反対になるように搬送していく。
【0037】糸19を横8の字型に回帰運動をさせて、
シート間に糸19をコの字型に挿入させる方法について
の一例を、図10をもとに更に詳述する。図10aに
示すように、糸19が任意の糸かけ22aを起点とし
て、左から右へと斜め上方に向かう時、同時に接合ロー
ル9も回転してライナーシートが上方に送られていく
為、糸かけと糸かけの1/2の地点を目指して進めば、
糸19がライナーシートの反対側に辿り着いた時には実
際には糸かけ22aの対称地点である糸かけ22bがそ
の位置まで進んで来ており、糸19を糸かけ22bに引
っかけることによって図10aが示すように糸19が
ライナーシートと垂直に渡されることになる。その糸1
9を接合ロール9の縁を渡して、糸かけと糸かけの1/
2の距離を戻し、接合ロール9の回転によってその位置
に来ている糸かけ22cに引っかけ、図10aに示す
ように、今度は糸19を右から左へと斜め上方に向かわ
せて、糸かけと糸かけの1/2の距離を進ませ、接合ロ
ール9の回転によってその位置に来ている糸かけ22d
に引っかけると、図10aが示すように糸19がライ
ナーシートと垂直に渡されることになり、カタカナのコ
の字型が出来上がる。これを再び接合ロール9の縁を渡
して、糸かけと糸かけの1/2の距離を戻し、以後図1
0bに示すように数字の8の字を横に描くように回帰運
動を反復することによって、図10cに示すように糸1
9がカタカナのコの字型を連続して渡されるよになる。
このように糸19を糸かけ22にかけて回帰運動させる
場合には、糸19がライナーシートの幅を超えて運動す
ることになるが、糸19をライナーシートの縁に縫い込
んだり、貼り付けたりすることが可能であれば、その針
挙動はシートの幅と同じ或いは幅内でもよい。
【0038】但し、回帰運動においては、給糸装置18
の運動速度、ロールの回転速度やコルゲートマシン7の
搬送速度、また、各シートの幅等の兼ね合いによって移
動に関わる比率は変わって来る為、糸19の配し方、針
挙動はどのようにも調節可能である。本明細書では糸か
けと糸かけの1/2の位置を目指した時に、各装置の運
動速度が整合性を持つ場合を前提とし、一例として述べ
ている。
【0039】糸19を横ジグザグ型に回帰運動させて、
シート間に糸19をN字型に挿入させる方法についての
一例を、図11をもとに更に詳述する。図11aに示
すように、糸19が任意の糸かけ22eを起点として、
左から右へと斜め上方に向かう時、同時に接合ロール9
も回転してライナーシートが上方に送られていく為、糸
かけと糸かけの1/2の地点を目指して進めば、糸19
がライナーシートの反対側に辿り着いた時には実際には
糸かけ22eの対称地点である糸かけ22fがその位置
まで進んで来ており、糸19を糸かけ22fに引っかけ
ることによって図11aが示すように糸19がライナ
ーシートと垂直に渡されることになる。その糸19をラ
イナーシート上を右から左へと斜め下方に向かわせて、
糸かけと糸かけの1/2の距離を戻し、接合ロール9の
回転によってその位置に来ている糸かけ22gに引っか
け、図11aに示すように、再び糸19を左から右へ
と斜め上方に向かわせて、糸かけと糸かけの1/2の距
離を進ませ、接合ロール9の回転によってその位置に来
ている糸かけ22hに引っかけると、図11aが示す
ように糸19がライナーシートと垂直に渡され、もう一
度ライナーシート上を右から左へと斜め下方に向かわせ
て、糸かけと糸かけの1/2の距離を戻し、以後図11
bに示すようにジグザクを描くように斜めの往復運動を
反復することによって、図11cに示すように糸19が
アルファベットのNの字型に渡されるようになる。
【0040】横糸をUターンさせて二重に配することに
よってダンボールシートの強度を上げるとともに、Uタ
ーン部に指をかけることができるようにして糸の引き出
しを簡便にし、ダンボールシートの解体作業を容易にす
る方法についての一例を、図12をもとに更に詳述す
る。図12aに示すように、糸19が任意の糸かけ2
2iを起点として、左から右へと斜め上方に向かう時、
同時に接合ロール9も回転してライナーシートが上方に
送られていく為、糸かけと糸かけの1/2の地点を目指
して進めば、糸19がライナーシートの反対側に辿り着
いた時には実際には糸かけ22iの対称地点である糸か
け22jがその位置まで進んで来ており、糸19を糸か
け22jに引っかけることによって図12aが示すよ
うに糸19がライナーシートと垂直に渡されることにな
る。その糸19を更にライナーシート上を右から左へと
斜め上方に向かわせて、糸かけと糸かけの1/2の地点
を目指して進めば、接合ロール9の回転によって再び糸
かけ22iがその位置に来ていることになり、糸かけ2
2iに引っかけると、図12aに示すように、同じ箇
所に糸19が二重に渡されることになる。その糸19を
接合ロール9の縁を渡して、糸かけと糸かけの距離を丸
々戻して糸かけ22kに引っかけ、以後図12bに示す
ように三角形を描くように回帰運動を反復することによ
って、図12cに示すように糸19がアルファベットの
Pの字型に渡されるようになる。
【0041】次に図13をもとに更に詳述する。図13
aに示すように、糸19が任意の糸かけ22mを起点
として、左から右へと斜め上方に向かう時、同時に接合
ロール9も回転してライナーシートが上方に送られてい
く為、糸かけと糸かけの1/2の地点を目指して進め
ば、糸19がライナーシートの反対側に辿り着いた時に
は実際には糸かけ22mの対称地点である糸かけ22n
がその位置まで進んで来ており、糸19を糸かけ22n
に引っかけることによって図13aが示すように糸1
9がライナーシートと垂直に渡されることになる。その
糸19を更にライナーシート上を右から左へと斜め上方
に向かわせて、糸かけと糸かけの1/2の地点を目指し
て進めば、接合ロール9の回転によって再び糸かけ22
mがその位置に来ていることになり、糸かけ22mに引
っかけると、図13aに示すように、同じ箇所に糸1
9が二重に渡されることになる。その糸19をライナー
シート上を左から右へと斜め下方に向かわせて、糸かけ
と糸かけの距離を丸々戻して糸かけ22oに引っかけ、
二回目以降は同様の作動を反対側の右から左へと斜め上
方に向かわせるルートで行い、以後図13bに示すよう
に矢印型を描くように回帰運動を反復することによっ
て、図13cに示すように糸19がアルファベットのR
の字様に渡されるようになる。
【0042】ダンボールシートに入れた糸19は、使用
済みダンボール箱を解体する時に引き出されて、糸鋸を
使用する要領でダンボールシートに破り目を入れてを小
型化する為の道具となる。図1c、図2c及び図3cに
示すように、縦糸入り、横糸入りにかかわらず、また、
片面、両面にかかわらず、糸入りダンボールシートを製
造する場合、裏ライナーシート1aとフルート4の間に
挿入した糸19aや、表ライナーシート2aとフルート
4との間に挿入した糸19bの配し方や破り目の入れ方
によって、切断することもできれば、蛇腹状に折り畳む
こともできるようになる。糸入り両面ダンボールシート
を切断する場合、糸19aと糸19bの距離が近接して
いる必要がある。裏ライナーシート1aとフルート4の
間に挿入した糸19aは表ライナーシート2a側へ、表
ライナーシート2aとフルート4との間に挿入した糸1
9bは裏ライナーシート1a側へ引き出すことによっ
て、双方の糸がフルート4を破り合いながら反対側のラ
イナーシートを破ることになる。即ち、糸19aが入れ
たフルート4の破り目を、糸19bが辿りながらライナ
ーシートを破ることによって切断されるのである。
【0043】但し、この場合、糸19aと糸19bを入
れる位置がまるっきり同じ位置だと破り目を入れる時に
各々の糸19が互いに干渉し合ったり、糸19bが糸1
9aと一緒に外れて効力を発揮しなくなり、一方、離れ
過ぎると糊17が効力を発揮して糸19bがフルート4
の破り目の共有化ができずに切断されなくなる為、糸1
9aと糸19bの挿入位置は近接しながらも、適宜、望
ましくは3〜8mm前後、ずらせた方が作業し易い。
【0044】糸入り両面ダンボールシートを蛇腹に折り
畳む場合には、糸19aと糸19bが一定間隔毎に配さ
れていればよい。糸19を表裏両側面で交互に引っ張っ
て一定間隔毎に破り目を入れていくことで蛇腹状に折り
畳めるようにするものであるが、この場合は折り畳むだ
けで切断しない為、必ずしもフルート4に破り目を入れ
る必要はない。前項
【0043】同様、裏ライナーシート1aとフルート4
の間に挿入した糸19aは表ライナーシート2a側へ、
表ライナーシート2aとフルート4との間に挿入した糸
19bは裏ライナーシート1a側へ引き出して破り目を
入れても糸19aと糸19bの距離が離れていれば糊1
7が効力を発揮してフルート4の破り目の共有化ができ
ずに両面ダンボールシートは切断されなくなる。糸19
aと糸19bの距離が近接していても、裏ライナーシー
ト1aとフルート4の間に挿入した糸19aは裏ライナ
ーシート1a側へ、表ライナーシート2aとフルート4
との間に挿入した糸19bは表ライナーシート2a側へ
引き出して双方のライナーシートにのみ破り目を入れれ
ば、中央のフルート4が破れないので両面ダンボールシ
ートは切断されずに蛇腹に折り畳むことが可能となる。
【0045】また、片面ダンボールシートにおいても蛇
腹に折り畳むのみならず、
【0026】に記述したように糸19を二重に配するこ
とによって切断も可能となる。このように糸19の挿入
の仕方によっては、ダンボール箱に形成した時、角に当
たる部分は切断し、その他の部分は蛇腹に折り畳むとい
うように、解体者が破り方を自由に選択できるようにな
る。
【0046】切断したダンボールシート、或いは蛇腹状
にしたダンボールシートを纏めるには、ダンボールシー
トから抜糸した糸19を使用すればいい為、予めそれを
想定して結び易い位置に糸19を挿入せておくことも可
能である。その為のダンボールシートの製造方法の一例
を以下に記述する。縦糸入り両面ダンボールシート6b
を形成するとともに、ダンボール箱に形成する時、各面
の縦糸の中央に当たる位置に横糸を一本または複数本挿
入しておく。該横糸を抜糸する際にダンボールシートか
ら完全に抜け出してしまうことのないように、横糸の中
央に当たる位置を縦糸に絡ませておくとよいが、必ずし
も絡ませる必要はない。図1cに示すように、裏ライナ
ーシート1aとフルート4の間に挿入した糸19aは裏
ライナーシート1a側へ、表ライナーシート2aとフル
ート4との間に挿入した糸19bは表ライナーシート2
a側へ引き出して、両面ダンボールシートの表裏両側面
のライナーシートに縦糸で交互に破り目を入れ、中央を
残して横糸を引き出し、両面ダンボールシートを蛇腹に
折り畳んで、引き出した横糸で纏める。これをダンボー
ル箱の各面において行えるように、糸19を配すればよ
い。この時横糸は、裏ライナーシート1a下に入れるに
しても、表ライナーシート2a下に入れるにしても、フ
ルート4と縦糸との間に挿入するようにすれば、縦糸が
ライナーシートに破り目を入れる際に干渉することはな
い。このように予め結び紐にすることを計算に入れた糸
の配し方をすると更に利便性が高まる。
【0047】糸かけ22を使用して横糸入りダンボール
シールを形成する場合、糸かけ22から糸19を外すに
は、ライナーシートがフルート4と接着された後、横糸
入り片面ダンボールシート5cまたは横糸入り両面ダン
ボールシート6cとして搬送されるラインに角度をつけ
て上方等、糸かけを形成したロールの回転方向と反対に
運ぶようにする。シート接合箇所からダンボールシート
がラインにのって上方に向かう時、接合ロール9におい
ては回転が下方に向かう為、両者はシート接合箇所を分
岐点として互いに上と下に離れていくことになる。この
時、両者が離れるにつれて、糸19は上から引き上げら
れ、糸かけ22は下へ回り込み、糸かけ22から糸19
が持ち上がることによって自然に外れる。接合ロール9
以外のロールに糸かけ22を形成する場合は、ロールの
回転方向とラインの搬送方向が前述の逆になる場合もあ
る。その為、糸かけ22の長さ等の形態はラインの設置
方向、設置角度によって変わることもある。
【0048】糸かけ22への糸19のかかりがきつく、
引き上げの際に糸19が糸かけ22に引っかかって糸切
れを起こしたり、挿入した糸19が完全に接着される前
に引き戻されたりするようなことがないように、糸の引
き上げは糸かけが垂直時に行うようにし、また、シート
接合箇所もしくはその直後において加熱装置30によっ
てダンボールシートを加熱するとともに、その反対側か
ら圧接装置31等によってフルート4の段頂が崩れない
程度に加圧して、挿入した糸19を押さえつつ搬送する
とよい。糸19が糸かけ22から抜けにくいことに起因
して発生する事故を未然に防止する為には、糸かけ22
にテフロン(登録商標)等のコーティング剤を塗布して
糸19の滑りをよくすることも一つの方法である。
【0049】給糸装置18は給糸装置18のみとして形
成できる他、糸19の挿入箇所によっては自動紙継ぎ装
置29と一体化したり、グルーマシン13と一体化して
形成することも可能である。
【0050】糸かけ22は、ロールと一体化して形成さ
れる他、糸かけ22単体として形成したものをロールに
取り付けてもよい。
【0051】最後に、図4、図9及び図14をもとに引
き裂き型防水シート入り片面ダンボールシート26aの
製造方法の一例を述する。ポリエチレンやポリプロピレ
ン等の樹脂組成物等からなる荷造り用結束テープや筋付
きテープ等の延伸製品は横には裂けないものの、縦方向
にならどこからでも極めて裂け易いことでよく知られて
いるが、これをシート状にしたものを引き裂き型防水シ
ート25としてライナーシートや中芯シート3と同じ
幅、同じ長さ等のシート状にしてレコード巻きにし、各
供給ロールと同様にロールに形成して、コルゲートマシ
ン7のライン中に設置し、該引き裂き型防水シート25
または裏ライナーシート1aに糊付けして両者を貼り合
わせて防水処理済みライナーシートとするとともに、フ
ルート4の段頂に糊17を塗布して、該防水処理済みラ
イナーシートの表裏いずれかの面と貼り合わせを行う。
或いはポリエチレンやポリプロピレン等からなる樹脂組
成物を裏ライナーシート1aまたは引き裂き型防水シー
ト25にラミネートやコーティング等の手段をもって塗
工するとともに、該樹脂組成物を介して両者を貼り合わ
せて防水処理済みライナーシートとし、フルート4の段
頂に糊17を塗布して、該防水処理済みライナーシート
の表裏いずれかの面と貼り合わせを行う。或いはポリエ
チレンやポリプロピレン等からなる樹脂組成物を溶融し
押出形成、ロール形成、カレンダー形成等の手段をもっ
てシート化し、加熱して圧延及び延伸するとともに裏ラ
イナーシート1aに塗工して、該樹脂組成物を介してフ
ルート4の段頂と貼り合わせるか、該樹脂組成物を熱
風、冷風等の手段をもって乾燥させて防水処理済みライ
ナーシートとし、フルート4の段頂に糊17を塗布して
該防水処理済みライナーシートの表裏いずれかの面と貼
り合わせを行うことによって、使用済みダンボール解体
の際には、引き裂き型防水シート25の任意の両側を裂
いて糸状に引き出して、ダンボールシートの好きな所に
破り目を入れることができるようになる。ダンボールシ
ートに防水処理を施す場合、原紙に耐水紙を使用する方
法と、ワックスや撥水剤等の液体を塗布する方法と、プ
ラスチックフィルムラミネート等を塗工する方法等に大
別される。樹脂組成物をラミネートした従来型のライナ
ーシートは、樹脂とライナーシートとの剥離性が悪く、
また、フレキソ印刷に対する適性が低い為、古紙として
リサイクルするのが難しく廃棄処分されているが、予め
シート化したものをロールに形成しておく前者の方法に
おいては、剥離性が向上し、古紙再生のサイクルが可能
になり、環境への負荷を軽減できる。この場合、ライナ
ーシート、引き裂き型防水シート25、フルート4の三
者の張り合わせは、どちらから先に行っても構わない。
樹脂組成物をライナーシート等に塗工する場合において
は、その塗工方法、シート形成方法、圧延方法及び延伸
方法はいずれの手段でも可能であり、特に限定するもの
ではない。
【0052】引き裂き型防水シート入り両面ダンボール
シートへ26bにおいては前項
【0051】同様、ポリエチレンやポリプロピレン等の
樹脂組成物等からなる荷造り用結束テープや筋付きテー
プ等の延伸製品を引き裂き型防水シート25としてライ
ナーシートや中芯シート3と同じ幅、同じ長さ等のシー
ト状にしてレコード巻きにし、各供給ロールと同様にロ
ールに形成して、コルゲートマシン7のライン中に設置
し、該引き裂き型防水シート25または表ライナーシー
ト2aに糊付けして両者を貼り合わせて防水処理済みラ
イナーシートへとするとともに、片面ダンボールシート
5a、または引き裂き型防水シート入り片面ダンボール
シート26aのフルート4の段頂に糊17を塗布し、該
防水処理済みライナーシートの表裏いずれかの面と貼り
合わせを行う。或いはポリエチレンやポリプロピレン等
からなる樹脂組成物を表ライナーシート2aまたは引き
裂き型防水シート25にラミネートやコーティング等の
手段をもって塗工するとともに、該樹脂組成物を介して
両者を貼り合わせて防水処理済みライナーシートとし、
フルート4の段頂に糊17を塗布して該防水処理済みラ
イナーシートの表裏いずれかの面と貼り合わせを行う。
或いはポリエチレンやポリプロピレン等からなる樹脂組
成物を溶融し押出形成、ロール形成、カレンダー形成等
の手段をもってシート化し、加熱して圧延及び延伸する
とともに表ライナーシート2aに塗工して、該樹脂組成
物を介してフルート4の段頂と貼り合わせるか、該樹脂
組成物を熱風、冷風等の手段をもって乾燥させ、フルー
ト4の段頂に糊17を塗布して該防水処理済みライナー
シートのいずれかも面と貼り合わせを行う。
【0053】
【発明の効果】ダンボールシートは、段ロールによって
中芯シートに形成される波形を横にして使用する時の曲
げ強度は弱く、ダンボールシートを箱に形成する時には
波形が縦に配されるようにして形成しているが、フルー
トの波形と垂直に糸を通すことによって張力が働き、従
来脆弱であった方向が強化されて曲げにくくなり、ダン
ボールシートそのものの強度を上げることができる。
【0054】ダンボールシートの強度が上がることによ
って、ダンボールシートを薄く形成できる。
【0055】同様に、ダンボール箱を今までより大きく
形成することができる。
【0056】
【0032】に記述したように、閉梱作業にも利用する
ことによってより重い物を入れることができるようにな
る。
【0057】ダンボールシートの強度が上がる為、搬送
中や積み替え作業中における荷崩れやダンボール箱同士
がぶつかることによる箱体のひしゃげ等ダンボール箱の
損傷を軽減でき、流通時間の短縮化を図ることができ
る。
【0058】同様に、流通のコストを低下させることが
できる。
【0059】また、梱包されている商品へのダメージを
軽減でき、ひいては顧客からのクレーム及び商品破損の
際の補償費用等も軽減することができる。
【0060】使用済みダンボール箱を刃物等を使用する
ことなしに切断し、或いは蛇腹状に折り畳むことができ
る為、どこでも誰でも楽に後始末ができる。
【0061】切断したダンボールシート、或いは蛇腹状
にしたダンボールシートを纏めるには、ダンボールシー
トから抜糸した糸を使用すればいい為、ガムテープ等で
グルグル巻きにする必要がなく、資源の節約になる。
【0062】糸の挿入の仕方によっては、梱包済みダン
ボール箱の閉梱を、ガムテープ等によるテープ貼りの替
わりに糸と糸を結び合わせることで行えるようになる。
【0063】ダンボールシートの中に糸を通すだけなの
で、糸とシートの剥離性も高く、古紙再生のリサイクル
にのりやすく、環境に優しい構造である。その糸を紙製
の紙縒や縒り紐状にすれば、糸を分別することもなく、
古紙再生のサイクルにのせることが可能となる。
【0064】ダンボールシートの中に糸を通すだけなの
で、使用済みダンボール箱を解体後消却処分にする際に
も、有毒物の湧出等の危険がなく、環境に優しい構造で
ある。
【0065】ダンボールシートの中に糸を通すだけなの
で経費がかからない。
【0066】今までのコルゲートマシンのラインに給糸
装置や糸かけを付加するだけでも可能であり、設備投資
に対する莫大な経費を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1a】縦糸入り片面ダンボールシートの構造を示す
立体図
【図1b】縦糸入り片面ダンボールシートを示す立体図
【図1c】縦糸入り両面ダンボールシートの構造を示す
立体図
【図1d】縦糸入り両面ダンボールシートを示す立体図
【図2a】横糸入りコの字型片面ダンボールシートの構
造を示す立体図
【図2b】横糸入りコの字型片面ダンボールシートを示
す立体図
【図2c】横糸入りコの字型両面ダンボールシートの構
造を示す立体図
【図2d】横糸入りコの字型両面ダンボールシートを示
す立体図
【図3a】横糸入りN字型片面ダンボールシートの構造
を示す立体図
【図3b】横糸入りN字型片面ダンボールシートを示す
立体図
【図3c】横糸入りN字型両面ダンボールシートの構造
を示す立体図
【図3d】横糸入りN字型両面ダンボールシートを示す
立体図
【図4a】引き裂き型防水シート入り片面ダンボールシ
ートの構造を示す立体図
【図4b】引き裂き型防水シート入り片面ダンボールシ
ートを示す立体図
【図4c】引き裂き型防水シート入り両面ダンボールシ
ートの構造を示す立体図
【図4d】引き裂き型防水シート入り両面ダンボールシ
ートを示す立体図
【図5a】縦糸入り片面ダンボールシート用コルゲート
マシンを示す側面図
【図5b】
【図5a】の糸かけ構造を示す立体図
【図6a】横糸入り片面ダンボールシート用コルゲート
マシンを示す側面図
【図6b】
【図6a】の糸かけ構造を示す立体図
【図6c】小型ロールによる
【図6a】の糸押さえ構造を示す側面図
【図6d】回転ベルトによる
【図6a】の糸押さえ構造を示す側面図
【図7】縦糸入り両面ダンボールシート用コルゲートマ
シンを示す側面図
【図8】横糸入り両面ダンボールシート用コルゲートマ
シンを示す側面図
【図9】引き裂き型防水シート入りダンボールシート用
コルゲートマシンを示す側面図
【図10a】8の字型回帰運動による横糸給糸方法を示
す流れ図
【図10b】8の字型回帰運動の針挙動を示す俯瞰図
【図10c】8の字型回帰運動の針挙動がつくるコの字
型給糸様態を示す俯瞰図
【図11a】ジグザク型回帰運動による横糸給糸方法を
示す流れ図
【図11b】ジグザク型回帰運動の針挙動を示す俯瞰図
【図11c】ジグザク型回帰運動の針挙動がつくるN字
型給糸様態を示す俯瞰図
【図12a】三角形型回帰運動による横糸二重給糸方法
を示す流れ図
【図12b】三角形型回帰運動の針挙動を示す俯瞰図
【図12c】三角形型回帰運動の針挙動がつくるP字型
給糸様態を示す俯瞰図
【図13a】矢印型回帰運動による横糸二重給糸方法を
示す流れ図
【図13b】矢印型回帰運動の針挙動を示す俯瞰図
【図13c】矢印型回帰運動の針挙動がつくるR字様給
糸様態を示す俯瞰図
【図14】ダンボールシート中の引き裂き型防水シート
を糸状にして引っ張り出すところを示す立体図
【符号の説明】
1a 裏ライナーシート 1b 縦糸入り裏ライナーシート 1c 横糸入り裏ライナーシート 2a 表ライナーシート 2b 縦糸入り表ライナーシート 2c 横糸入り表ライナーシート 3 中芯シート(波形形成前) 4 フルート(波形形成後) 5a 片面ダンボールシート 5b 縦糸入り片面ダンボールシート 5c 横糸入り片面ダンボールシート 6a 両面ダンボールシート 6b 縦糸入り両面ダンボールシート 6c 横糸入り両面ダンボールシート 7 コルゲートマシン 8 ライナーロール 9 接合ロール 10 上の段ロール 11 下の段ロール 12 ニップ 13 グルーマシン 14 グルーパン 15 アプリケーターロール 16 ドクターロール 17 糊 18 給糸装置 19 糸 20 ボビン 21 針 22 糸かけ 23 小型ロール 24 回転ベルト 25 引き裂き型防水シート 26a引き裂き型防水シート入り片面ダンボールシート 26b引き裂き型防水シート入り両面ダンボールシート 27 引き裂き型防水シートロール 28 プレヒーター 29 自動紙継ぎ装置 30 加熱装置 31 圧接装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月30日(2002.4.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2a】
【図10b】
【図10c】
【図11b】
【図11c】
【図12b】
【図12c】
【図13b】
【図13c】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図10a】
【図6c】
【図6d】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11a】
【図12a】
【図13a】
【図14】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナーシート送り出し地点等コルゲー
    トマシンのライン中に、各ロールと平行して一定間隔毎
    に並置したボビンや針等からなる給糸装置を設置して、
    綿、ポリエステル等の糸や紐、テープ、フィルムシート
    等を、縫い込みやテープ貼り等の各種接合手段をもって
    ライナーシート先端部に供給固定し、ライナーシートと
    一緒に走行させて搬送し、フルートの段頂に糊を塗布す
    るとともに、該フルートとライナーシートの間に糸等を
    縦に入れ込んで貼り合わせることを特徴とする糸入り片
    面ダンボールシート及び糸入り両面ダンボールシートの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 ライナーシート送り出し地点や接合ロー
    ルとグルーマシンの間等コルゲートマシンのライン中
    に、ボビンや針等からなる給糸装置を設置し、綿、ポリ
    エステル等の糸や紐、テープ、フィルムシート等を、縫
    い込みやテープ貼り等の各種接合手段をもってライナー
    シートの両端に供給固定するか、或いは接合ロールまた
    は下の段ロール等のロールの両側面に一定間隔毎にL字
    型やレの字型等の糸かけを形成し、その内の一つを始発
    点として、糸等の先端等を円形やフック型にして引っか
    けたり、糸かけに切れ込みを入れてはめ込むか、または
    ロールの両側面に給糸箇所からシート接合箇所にかけて
    の糸等を挟む小型ロールや回転ベルト等を設ける等の手
    段をもって留め置き、ロールの片側或いは両側から糸か
    けにかけながら横8の字型や横ジグザク型等回帰運動さ
    せて、ロールの回転方向と垂直に糸等を供給し、フルー
    トの段頂に糊を塗布するとともに、該フルートとライナ
    ーシートの間に糸等を横に入れ込んで貼り合わせること
    を特徴とする請求項1記載の糸入り片面ダンボールシー
    ト及び糸入り両面ダンボールシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂
    組成物等からなり、縦方向にならどこからでも裂ける特
    質を持つ荷造り用結束テープや筋付きテープ等の延伸製
    品を、ライナーシートや中芯シートと同じ幅、同じ長さ
    等のシート状にしてレコード巻きにし、各供給ロールと
    同様にロールに形成して、コルゲートマシンのライン中
    に設置し、該延伸製品またはライナーシートに糊付けし
    て両者を貼り合わせるとともに、フルートの段頂に糊を
    塗布して該貼合シートの表裏いずれかの面と貼り合わせ
    るか、或いはライナーシートまたは延伸製品にラミネー
    トやコーティング等の手段をもって樹脂組成物を塗工
    し、該樹脂組成物を介して両者を貼り合わせるととも
    に、フルートの段頂に糊を塗布して該貼合シートの表裏
    いずれかの面と貼り合わせるか、或いは樹脂組成物を溶
    融し押出形成、ロール形成、カレンダー形成等の手段を
    もってシート化し、加熱して圧延及び延伸するとともに
    ライナーシートに塗工し、該樹脂組成物を介してフルー
    トの段頂と貼り合わせるか、該樹脂組成物を熱風、冷風
    等の手段をもって乾燥させ、フルートの段頂に糊を塗布
    して該貼合シートの表裏いずれかの面と貼り合わせるこ
    とを特徴とする請求項1記載の糸入り片面ダンボールシ
    ート及び糸入り両面ダンボールシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2及び請求項3から製
    造される各種糸入りダンボールシート。
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