JP2003236856A - 紐状樹脂発泡成形体 - Google Patents

紐状樹脂発泡成形体

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JP2003236856A
JP2003236856A JP2002093291A JP2002093291A JP2003236856A JP 2003236856 A JP2003236856 A JP 2003236856A JP 2002093291 A JP2002093291 A JP 2002093291A JP 2002093291 A JP2002093291 A JP 2002093291A JP 2003236856 A JP2003236856 A JP 2003236856A
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Noboru Murata
昇 村田
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SAN EAST RES KK
San East Research KK
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SAN EAST RES KK
San East Research KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続して繰り出されるシート状基材を用いて
複数の紐状樹脂成形体をより多く効率よく生産する。 【構成】 複数のシート状基材の進行方向を同じくし
て、しかもそのシート状基材の幅方向の面をほぼ平行
に、またその複数の隣り合うシート状基材の幅方向の面
を一部重ね合わせて進行させ、次いで折り曲げて溝状成
形体とする工程とシート状基材に液状乃至半液状の樹脂
組成物を塗布する工程と更に溝状成形体を筒状形状に変
形させ塗布樹脂組成物を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円形あるいは異形の紐状
樹脂発泡成形体を連続的に複数本同時に製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】紐状のクロロプレン系ゴムあるいはEP
DM系ゴム発泡体は一般的に1軸のゴム押出機から水平
方向に押し出され加熱等を加え製造される。これらの製
品は押出機から押し出された時点で十分に粘弾性を有し
ていることから形状保持性が良く、単にコンベヤーベル
ト上に押し出されるだけでも円形あるいは異形の形状を
保持し、円形あるいは異形の製品を製造することができ
る。しかしながらゴム発泡体は低密度化が困難で、例え
ば0.2g/cm以下の密度の紐状製品は商業的に製
造するのが困難である。
【0003】またこれらの紐状ゴム発泡体製品は1軸の
ゴム押出機より押し出されるのであるが、その押し出し
本数は1本乃至2本と限定される。これは押し出された
製品が型を使用せずにそのまま発泡される為、2本以上
押し出す場合同一速度で同一太さの製品を押し出す必要
があり、これにより同一コンベヤー上で同時に複数本の
製品が成形される。しかしながら本押し出し条件は2本
が限度であり3本以上となると前述の同一速度、同一太
さの条件で安定して押し出すことは困難である。以上の
ことから紐状ゴム発泡体は性能はよいものの非常に高価
となって使用分野も限定される。
【0004】一方可とう性ポリウレタン発泡体をゴムと
同様に押し出し方により直接原料から製造することは粘
弾性が極端に小さいことから形状保持ができず、従って
製造することが困難である。そこで前もって原料を反応
させて熱可塑性のポリウレタンポリマーを合成し、次い
で本発泡性熱可塑性ウレタン樹脂を紐状に溶融押し出し
する2段階ゴム的方式が一部とられてきた。しかしなが
らこの方法はポリマー合成の第一工程、並びに溶融発泡
の第二工程の2段階工程を経ると共に押し出し本数もゴ
ム同様に1本乃至2本が限定であるため高価につく。ま
たゴム同様に密度が0.2g/cm以下の製品を製造
することが困難である。またこれらの製品は熱可塑性で
あって熱硬化性でない為、耐熱性が低く高温領域での使
用ができない欠点も有している。
【0005】また例え熱可塑性ウレタン樹脂を用いて押
し出す方法をとったとしても、本方法では低密度の製品
を製造することはできないばかりか連続気泡ポリウレタ
ン発泡体の製品を製造することはできない。従ってブロ
ック形状あるいは板状形状のポリウレタン発泡体を製造
し、この製品をスライサーにかけてシート形状化し、更
に丸刃カッター等を用いて直角にカットして紐状の可と
う性のポリウレタン発泡体を製造していた。しかしなが
らこの方法では四角形や長方形の断面角形状の製品は作
ることはできるが円形や異形の断面を有する製品を作る
ことはできないと共に、ゴム発泡体以上に非常に高価な
製品となる。また表面にスキン層を有する製品も製造す
ることができない。また四角形の製品は製品の両端部を
接合して輪ゴム状となし、例えば自動車等のテールラン
プ周囲にセットすると製品の角部がよじれて止水力が大
幅に低下する問題があった。
【0006】一方押し出し方法ではなく、素原料から連
続的に円形に紐状ポリウレタン発泡体を製造する方法は
古くから工業化もされ良く知られており、特開昭43−
1517、特公昭43−1108、並びにポリウレタン
樹脂ハンドブック(岩田敬治編、日刊工業新聞社出版)
154頁あるいはpolyurethanane Ha
ndbook(Macmillan Publishi
ngco.,Inc.,NewYork、1985)2
47頁に連続的に円形断面の発泡体を製造するとして紹
介されている。これらの技術は円形を連続的に成形する
柔軟型(一般に離型紙、クラフト紙)の上面にウレタン
発泡体反応液を直接塗布するかあるいは別の柔軟材(フ
ィルム、クラフト紙)の上に前もって塗布するかの違い
はあるが共通しているのは、これら平面の柔軟型を円形
に型を用いて連続的に柔軟型の幅方向の両端部を縦方向
に折り曲げて変形させ、円形の一本のポリウレタン発泡
体を製造する方法であり、小口径の円形製品は極端に高
価となる。何故ならばこれらの製造方法は単に一本の円
形ポリウレタン発泡体を製造するために大口径であって
も小口径であっても製造に係わる加工コストは同一であ
るためである。
【0007】そこで溶融発泡するのではなく直接素原料
から一段階方法によって安価に低密度から高密度の熱硬
化性の連続気泡構造、または独立気泡構造の紐状の可と
う性ポリウレタン発泡体を複数本同時に製造する技術が
要望されていた。また形状的には断面四角形製品のみで
はなく円形や楕円形、半円形、異形の可とう性紐状ポリ
ウレタン発泡体を製造する技術が要望されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであって、第一の課題は既にポリ
マー化された熱可塑性樹脂から紐状樹脂発泡体を造るの
ではなく、素原料から直接紐状の可とう性樹脂発泡成形
体を数本から数十本同時に連続して製造する技術を提供
することである。本発明の第二の課題は紐状の密度0.
2g/cm以上の高密度製品を製造することができる
と共に、0.2g/cm以下の低密度の紐状樹脂発泡
成形体をも連続して複数本工業的に製造する技術を提供
することである。本発明の第三の課題は紐状で表面に内
部密度より大きい自己形成スキンを有する紐状樹脂発泡
成形体を同時に複数本連続して製造する技術を提供する
ことである。本発明の第四の課題は断面が四角形製品の
みでなく円形や楕円形、半円形、異形の紐状樹脂発泡成
形体を製造する技術を提供することである。本発明の第
五の課題は連続気泡並びに独立気泡の紐状樹脂発泡成形
体を複数本同時に製造する技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は複数のシート状
基材を進行方向を同じくして、しかもそのシート状基材
の幅方向の面をほぼ平行に、またその複数の隣り合うシ
ート状基材の幅方向の面を重ね合わせて進行させ、次い
で折り曲げて溝状成形体とする工程とシート状基材に液
状乃至半液状の樹脂組成物を塗布する工程と、更に前2
工程に次いで前記溝状成形体を筒状形状に変形させ、塗
布樹脂組成物を硬化させる紐状樹脂発泡成形体の製造方
法にある。複数のシート状基材を進行方向を同じくし
て、その複数の隣り合うシート状基材の幅方向の面を一
部重ね合わせて走行させるとは複数のシート状基材がシ
ート状基材の幅方向の面を接触状態で一部重ね合わせて
走行する場合と接触させない状態で上面から見て重ね合
わせて(一般的には複数の走行するシートの高さ位置が
異なる)走行する場合があるが、これはシート状基材に
液状乃至半液状の樹脂組成物を塗布する方法の違いによ
り選択することができる。ここで一部重ね合わせると
は、すべてのシート状基材の上面、即ち樹脂組成物を塗
布する側より見た場合の平面図の状態で一部重なってい
ることを意味し、従って必ずしも各シート状基材が接触
していない場合もあり得る。
【0010】またシート状基材を折り曲げて溝状成形体
とする工程とシート状基材に液状乃至半液状の樹脂組成
物を塗布させる工程とは両工程が同時進行であっても、
あるいはシート状基材を折り曲げて溝状成形体とした
後、樹脂組成物を塗布する順であっても、あるいは樹脂
組成物を塗布した後、シート状基材を折り曲げて溝状成
形体とする順であっても良く、これらは樹脂組成物を塗
布する方法により選択することができる。
【0011】また樹脂組成物を塗布された溝状成形体を
筒状形状に変形させる方法としては、単にシート状基材
の幅方向の両端部を円形や角形の成形型の中を通しても
良く、あるいは単に板または角材あるいは棒状物等の成
形体を作ろうとする筒状形状の両側及び下面等に当てた
だけでも良い。またシート状基材の両端部をつかんで折
り曲げる方法であっても良い。またこれら型や板等の押
し当て物は連続的に押し当てても良く、また短時間押し
当てても良くあるいは短時間に繰り返し押し当てても良
い。また筒状形状の合わせ部、即ちシート状基材の幅方
向の両端部が「すし巻き状」であっても、合掌状であっ
ても、あるいは他の別の材料を合わせ部の上面あるいは
下面に乗せても良く、特にこれに限定されない。
【0012】本発明に於いてシート状基材に複数の液状
乃至半液状の樹脂組成物を塗布する方法としては複数の
樹脂組成物を吐出する設備を用意するかあるいは単数の
樹脂組成物を連続的に吐出する設備を用いて樹脂組成物
を吐出し、くし目状のドクターナイフあるいはくし目状
のリバースロールコーターで複数本塗布する方法、ある
いは分液塗布ダイスを用いる方法等があるがこれらに限
定されるものではない。
【0013】本発明に於いては溝状成形体に樹脂組成物
を注入した後、上面を開放した形状で硬化させて、即ち
樹脂発泡成形体の上面までシート状基材に完全に包まれ
ておらず一部外気に直接接触している場合と、上面開放
状態にある溝状成形体に更に外圧を加える等を行いシー
ト状基材の幅方向の走行両端部を狭めて閉じることによ
って樹脂発泡成形体が全面シート状基材に包まれて樹脂
成形発泡体のスキンがほぼ全周同一に渡ってシート状基
材との接触面に成形されている場合とがある。また別の
例としては別のシート状基材を溝状成形体の上面に乗せ
て密閉する方法等がある。ここで溝状成形体の上面を完
全密閉でなく不完全密閉の具体的例としては完全に密閉
せず0.01〜数mm程度開放する場合があるが、その
理由は次の通りである。溝状成形体に注入した樹脂組成
物の注入量が多い場合でも、余分な樹脂組成物を前述の
不完全密閉部より逃がして複数の紐状成形体の形状寸法
を一定にさせる目的あるいは連続気泡体とするための内
部気泡体のガスを一部逃がす目的あるいは両方の目的の
場合である。特に樹脂発泡と成形体が連続気泡体の場合
には軟質ポリウレタンモールドの上面に必ずガスを逃が
すベントホールを設ける必要があり不完全密閉が必要で
ある。
【0014】本発明で使用されるシート状基材としては
フィルムあるいは紙等のシート状基材を指し、単独で使
用する場合あるいは他の材料と複合で使用する。具体的
には単独のシート状基材としてはクラフト紙、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペ
ンテンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリイミドフィルム、テフロン(登録商標)フ
ィルム、繊維、織物、不織布等があるがこれらに限定さ
れるものではない。また複合シート状基材としてはシリ
コン樹脂等の離型性樹脂を焼き付けた離型紙、あるいは
離型フィルム、フィルムラミネート紙に更に離型性を有
するシリコン樹脂等を焼き付けたもの、ポリメチルペン
テン樹脂等の離型性樹脂を紙あるいは他のフィルムに一
体化させたもの、油や界面活性剤等を紙等に処理したも
の、グラスファイバー強化テフロン樹脂シート等があ
り、樹脂発泡成形体の性質並びにシート状基材の性質と
によって適宜選択使用すればよい。またシート状基材の
最初と最後を継いだベルトも本発明のシート状基材の範
囲に含まれる。
【0015】目的とする紐状樹脂発泡成形体自身そのも
のを製造する場合には離型紙を有するシート状基材を選
択すれば良く、またシート状基材と一体品を望む場合に
は離型性がなく接着性の高い紙、織物、不織布、あるい
はフィルムを選択すれば良い。
【0016】本発明の紐状樹脂発泡成形体はポリウレタ
ン成形体、軟質ビニル成形体、シリコン成形体、アクリ
ル成形体等の可とう性成形体並びに硬質ポリウレタン成
形体、硬質フェノール成形体、硬質塩化ビニル成形体等
の硬質樹脂成形体も製造可能であり、即ち樹脂組成物が
シート状基材に塗布される時点で流動性を有するもので
あれば樹脂発泡成形体が軟質であっても硬質であっても
本樹脂発泡成形体の範囲に含まれる。ここで紐状樹脂発
泡成形体とは製品断面形状が基本的に同一な長尺の製品
を指し通常その断面寸法は最小でタテ5mm×ヨコ5m
m乃至タテ100mm×ヨコ100mmの寸法に入る各
種形状並びに寸法の長尺品であり、その用途例としては
紐状発泡ゴム代替品、紐状発泡パッキン、ロール類ある
いはパイプ類等である。
【0017】本発明は例えば連続的に製造された複数の
溝状成形体からなるシートを成形しつつ、あるいは成形
した後あるいは成形する前、流動性を有する樹脂組成物
を連続して塗布して硬化させる。本発明で使用できる流
動性を有する樹脂組成物が反応性ポリウレタン樹脂であ
る場合には特別の原料である必要はない。ポリオールと
は一般のポリウレタン発泡体に使用するものであれば何
れも使用可能であり、例えばポリオキシアルキレンポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオ
レフィンポリオール等いかなるポリオールも使用するこ
とができる。ポリイソシアネートとは一般に使用するト
リレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト、粗製ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト等ウレタン発泡体に一般に使用可能なポリイソシアネ
ートであれば使用することができる。架橋剤あるいは鎖
延長剤としては1,4ブタンジオール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1,3ブタンジオール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール等の低分子量ポリ
オールやメチレンビスジフェニルポリアミン、トリレン
ジアミン等の一般に使用されるポリアミン等も使用でき
る。これらポリウレタン組成物は樹脂化の過程で例えば
O、ペンタン等の発泡剤を使用することにより紐状
樹脂発泡成形体とすることができる。本発明のポリウレ
タン発泡成形体に使用する触媒としては3級アミンや有
機金属化合物等一般に使用される触媒ならすべて使用す
ることができる。また本発明に於いてはワンショット法
でも、前もってポリオールとポリイソシアネートとを反
応させるなどしたプレポリマー法も本発明は可能であ
る。また軟質ウレタン発泡成形体であっても硬質ウレタ
ン発泡成形体であっても共に可能であり本発明の範囲に
含まれる。またイソシアヌレート結合を含むポリウレタ
ンも本ポリウレタン樹脂の範囲に含まれる。また充填剤
としては炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、水酸
化バリウム、水酸化アルミニウム等の無機充填剤、ジオ
クチルフタレート、石油樹脂、アスファルト、ポリブテ
ン、ポリオキシアルキレン脂肪酸ポリエステル、メトキ
シ化ポリオキシアルキレン等一般に使用されるもの、そ
の他紫外線防止剤、顔料、酸化防止剤等が使用できる。
【0018】
【本発明の実施形態】本発明の実施形態について図を示
して説明する。但し本実施形態に限定されるものではな
い。図1は本発明の実施形態を示す主要部分の平面図で
ある。図5は図1のA−A’,B−B’断面図であり、
図8の(1)は本実施形態例の5本の離型紙巻き出しロ
ールの巻き出し高さ関係を示した図である。本実施例は
図8の(1)に示すように高さを変えて離型紙巻き出し
ロール30,31,32,33,34が設置されてい
る。5本の離型紙巻き出しロールよりそれぞれの離型紙
の面を平行にして繰り出された離型紙10a,10b,
10c,10d,10eは図1の離型紙円形化ガイド3
a,3b,3c,3d,3eに入れることによって自然
に円形化する。この場合には繰り出された離型紙10
a,10b,10c,10d,10eは図のように円形
化され溝状成形体11となった状態で原料塗布部のノズ
ル1a,1b,1c,1d,1eから原料が注入塗布さ
れ、塗布樹脂組成物2a,2b,2c,2d,2eとな
る。ここで各5本の離型紙は本断面では接触していない
が、上面から離型紙を見ると図1に示すように重なって
いる。
【0019】離型紙円形ガイドに入った樹脂組成物(以
後原料と呼ぶ)は本図に示されていないが円形化された
離型紙12並びに紐状製品化金型4a,4b,4c,4
d,4e位置の発泡オーブン中で加熱発泡され、紐状製
品金型4a,4b,4c,4d,4e中で反応固化さ
れ、円形の形状に固定される。図では省略化されている
が、更にキュアーオーブンに入ってアフターキュアーさ
れ、アフターキュアー後製品は離型紙から剥離され離型
紙無しの紐状樹脂発泡成形体7が製造される。一方剥離
した離型紙15は、その後エキスパンダーロールにて平
面状態に引き伸ばされ皺をとった状態で巻き取られ再度
使用される。本実施例に於いては離型紙の駆動はピンチ
ロール6a,6(b)でニップされて駆動される。
【0020】図2は別の実施形態を示す平面形態図であ
る。図6は図2のC−C’,D−D’断面図であり、図
8の(2)は本実施形態例の7本の離型紙巻き出しロー
ル30,31,32,33,34,35,36の巻き出
し高さ関係を示した図である。ここで繰り出される離型
紙10a,10b,10c,10d,10e,10f,
10gは図6の様に接触はしていないが、離型紙上面よ
り下面を見ると図2の平面図の様に一部接触している。
これを本特許では重なっていると称する。7本の離型紙
巻き出しロールから水平に繰り出された離型紙10a,
10b,10c,10d,10e,10f,10gはそ
れぞれ離型紙円形ガイド8a,8b,側面ガイド9a,
9b,9cによって円形化される。この円形化直前に於
いて塗布ダイス22の中央部の原料注入口23より原料
が注入され、各溝状成形体の中にそれぞれ原料塗布部1
a,1b,1c,1d,1e,1f,1gの出口より落
下塗布される。本塗布原料2a,2b,2c,2d,2
e,2f,2gは、本図には示してないが離型紙円形化
ガイド8a,8b,側面ガイド9a,9b,9cの位置
にある発泡オーブン中で加熱発泡され、更にアフターキ
ュアーされて最終紐状発泡体7aとなる。ここで離型紙
10aはエキスパンダーロールにて平坦化された離型紙
15となる。またここで6a(6b)は上下のピンチロ
ールであり離型紙の駆動ロールである。本製造方法に於
いては円形の成形型を使用せず単にガイド成形型のみし
か使用していないが、これは離型紙が内部の発泡性樹脂
の発泡圧により円形変形の作用を受けるため補助的作用
を与えるだけでも十分である。
【0021】図3は本発明の別の実施形態を示す平面図
である。図8の(3)は本実施例の5本の離型紙巻き出
しロール30.31,32.33,34の巻き出し高さ
関係を示した図である。高さの異なる5本の離型紙巻き
出しロール30,31,32,33,34から繰り出さ
れた離型紙10a,10b,10c,10d,10eは
キャリアーロール20aにて各離型紙はそれぞれ部分的
に重ねられて同一高さに変えられ、次のキャリアーロー
ル20cの間ではあたかも一枚の離型紙の様な状態にな
る。この2本のキャリアーロール20a,20cの間で
それぞれの離型紙の中央になるような位置でリバースロ
ール21上のくし目状に原料塗布部1a,1b,1c,
1d,1eが離型紙上にバックロール20bを介して転
写塗布され、その後離型紙10c、(10b,10
d),(10a,10e)の順に順次円形化される。こ
こで各離型紙の円形化は上面ガイド8a,8b側面ガイ
ド9a,9b,下側面ガイド9cにより達成される。塗
布された原料2a,2b,2c,2d,2eは円形に成
形された離型紙中で発泡固化され、図面には示していな
いが離型紙が剥離され円形製品となる。ここでの各離型
紙の駆動は図面にはないがピンチロール6a,6bによ
って行われ、また図1,図2同様に発泡オーブン、キュ
アーオーブンが設置されている。図3の本実施形態は各
離型紙が直接接触して、しかも一部重ね合わせている例
である。
【0022】図4は本発明の比較例の平面図である。図
7は図4のE−E’、F−F’断面図であり、図8の
(4)は離型紙繰り出しロール30,31,32,33
の高さ関係を示した図である。4本の離型紙巻き出しロ
ールより繰り出された離型紙10a,10b,10c,
10dは図4の平面図のように上面より見て重なること
なく繰り出され離型紙円形化ガイド3a,3b,3c,
3dで円形化される。そして更に紐状製品化金型4a,
4b,4c,4dにて円形化製品となる。ここで4枚の
離型紙は全く重なっていないため製品と製品との間隙が
大きく、一定幅当たりの製品数が少なく製造コストが高
くなる。本比較例でも図には示されていないがピンチロ
ールにてニップされ駆動される。
【0023】以上の実施形態より分かるように本発明は
複数の樹脂発泡成形体を同時に効率よく製造する方法並
びに装置である。本発明の樹脂発泡成形体を製造するに
当たりシート状基材か離型性を有する材料を使用する
と、その表面に自己形成スキンが形成された発泡体とな
る。特に樹脂発泡成形体が可とう性のポリウレタン樹脂
発泡体並びにシリコン樹脂発泡体の場合には良好な薄い
可とう性のスキンが成形され、本スキンは相手面に密着
することからガスシール材、水シール材として特に好ま
しい。
【0024】また本発明に於いて成形型の形状を円形の
みではなく楕円形あるいは四角形あるいは五角形等とす
ることによって自由に形状を変えることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の実施形態と比較例形態を較べて
みると単に一本の樹脂発泡成形体を単体に横に並べて製
造する場合に較べて、繰り出すシート状基材幅の1/3
を重ねた場合には約30%、1/2を重ねた場合には約
50%増の生産性を向上することができ、ひいては製造
コストを大幅に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紐状樹脂成形体製造方法の実施形態
を示す平面図である。
【図2】 本発明の紐状樹脂成形体製造方法の別の実施
形態を示す平面図である。
【図3】 本発明の紐状樹脂成形体製造方法の別の実施
形態を示す平面図である。
【図4】 比較例の実施形態を示す平面図である。
【図5】は図1のA−A’断面、B−B’断面を示す断
面図である。
【図6】は図2のC−C’断面、D−D’断面を示す断
面図である。
【図7】は図4のE−E’断面、F−F’断面を示す断
面図である。
【図8】は図1,図2,図3,図4の離型紙巻き出しロ
ールの高さ関係を示す図である。
【符号の説明】
1a.原料塗布部 1b.原料塗布部 1c.原料塗布部 1d.原料塗布部 1e.原料塗布部 1f.原料塗布部 1g.原料塗布部 2a.塗布樹脂組成物 2b.塗布樹脂組成物 2c.塗布樹脂組成物 2d.塗布樹脂組成物 2e.塗布樹脂組成物 3a.離型紙円形化ガイド 3b.離型紙円形化ガイド 3c.離型紙円形化ガイド 3d.離型紙円形化ガイド 3e.離型紙円形化ガイド 4a.紐状製品化金型 4b.紐状製品化金型 4c.紐状製品化金型 4d.紐状製品化金型 4e.紐状製品化金型 5. エクスパンダーロール 6a.上面ピンチロール 6b.下面ピンチロール 7. 紐状樹脂発泡成形体 7a.紐状樹脂発泡成形体 8a.右上面ガイド 8b.左上面ガイド 9a.右側面ガイド 9b.左側面ガイド 9c.下側面ガイド 10. 離型紙 10a.離型紙 10b.離型紙 10c.離型紙 10d.離型紙 10e.離型紙 10f.離型紙 10g.離型紙 11. 溝状成形体 12. 円形離型紙 13. 離型紙両端合わせ部 14. 剥離途中の離型紙 15. 剥離された離型紙 20a.キャリアロール 20b.バックロール 20c.キャリアロール 21. リバースロール 22. 塗布ダイス 23. 原料注入口 30. 離型紙巻き出しロール 31. 離型紙巻き出しロール 32. 離型紙巻き出しロール 33. 離型紙巻き出しロール 34. 離型紙巻き出しロール 35. 離型紙巻き出しロール 36. 離型紙巻き出しロール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシート状基材の進行方向を同じく
    して、しかもそのシート状基材の幅方向の面をほぼ平行
    にまたその複数の隣り合うシート状基材の幅方向の面を
    一部重ね合わせて進行させ、次いでシート状基材の幅方
    向の両端部を折り曲げて溝状成形体とする工程とシート
    状基材に液状乃至半液状の樹脂組成物を塗布する工程と
    更に前2工程に次いで該溝状成形体をそれぞれ筒状形状
    に変形させ、塗布樹脂組成物を硬化させる紐状樹脂発泡
    成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂組成物が反応性ポリウレタン樹脂組
    成物あるいは反応性シリコン樹脂組成物いずれかである
    特許請求項1記載の紐状樹脂発泡成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 シート状基材が離型紙あるいは離型フィ
    ルムあるいは紙及びフィルムからなる複合離型シートで
    ある特許請求項1乃至2いずれか記載の紐状樹脂発泡成
    形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 塗布樹脂組成物を硬化させる前に溝状成
    形体の外面に外圧を加えて成形する特許請求項1乃至2
    記載の紐状樹脂発泡成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 外圧を加える方法が成形型を使用する請
    求項4記載の紐状樹脂発泡成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数のシート状基材を折り曲げて溝状成
    形体とした後、液状乃至半液状の樹脂組成物を塗布する
    特許請求項1乃至2記載の紐状樹脂発泡成形体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 複数のシート状基材に樹脂組成物を塗布
    した後、その塗布したシート状基材の端を折り曲げて溝
    状成形体とする特許請求項1乃至2記載の紐状樹脂発泡
    成形体の製造方法。
  8. 【請求項8】 複数のシート状基材を溝状成形体に折り
    曲げながら、液状乃至半液状の樹脂組成物を塗布する特
    許請求項1乃至2記載の紐状樹脂発泡成形体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 複数のシート状基材を進行方向を同じく
    しかもそのシート状基材の幅方向の面をほぼ平行にまた
    その複数の隣り合うシート状基材の幅方向の面を折り曲
    げて溝状成形体を作る装置とシート状基材に液状乃至半
    液状の樹脂組成物を塗布する装置と次いで塗布樹脂組成
    物を硬化させる装置を有する紐状樹脂発泡成形体の製造
    装置。
  10. 【請求項10】 塗布樹脂組成物を硬化させる前に溝状
    成形体の外面に成形型を設置してなる請求項9記載の紐
    状樹脂発泡成形体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100452A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Yukio Tsuchiya パッキン付き製造蓋の製造方法及び製造装置

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