JP2003235848A - 皮下脂肪診断装置 - Google Patents

皮下脂肪診断装置

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JP2003235848A JP2002037391A JP2002037391A JP2003235848A JP 2003235848 A JP2003235848 A JP 2003235848A JP 2002037391 A JP2002037391 A JP 2002037391A JP 2002037391 A JP2002037391 A JP 2002037391A JP 2003235848 A JP2003235848 A JP 2003235848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】健康増進施設、例えばスポーツクラブ、フィッ
トネスクラブ、健康ランドなどの場所に設置し、簡単に
測定者の皮下脂肪の状態を診断することができる皮下脂
肪診断装置を提供する。 【解決手段】 プローブ22によって測定された超音波
画像データを、画像処理装置14において画像処理し
て、皮下脂肪の厚みを表した画像を生成して、表示装置
45で表示するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体の皮下脂肪の厚
さを測定する皮下脂肪診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近の
病院においては超音波診断装置が広く普及してきてい
る。
【0003】この医療向けの超音波診断装置は、X線装
置と比べ、人体に悪影響がないという有用な効果を有す
るが、画像の解像度が低く専門家以外では判り難いとい
う問題点がある。
【0004】そこで本発明は、健康増進施設、例えばス
ポーツクラブ、フィットネスクラブ、健康ランドなどの
場所に設置し、簡単に測定者の皮下脂肪の状態を診断す
ることができる皮下脂肪診断装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、測定
者の体の皮下脂肪を測定する皮下脂肪診断装置であっ
て、前記測定者の体の所定の部位へパルス状の超音波を
送信し、また、その反射波を受信する超音波センサ手段
と、前記反射波に基づいて画像データを生成する画像生
成手段と、前記生成した画像データから測定部位を抽出
する抽出手段と、前記抽出した測定部位から皮下脂肪層
の厚みを計測する計測手段と、前記測定部位に関する画
像データと前記計測した皮下脂肪層の情報を表示する表
示手段と、を有することを特徴とする皮下脂肪診断装置
である。
【0006】請求項2の発明は、前記測定部位に関する
画像データと前記計測した皮下脂肪層の情報と測定年月
日を測定者毎に記憶する個人データ記憶手段を有し、前
記表示手段が、前記個人データ記憶手段に記憶された情
報を表示するすることを特徴とする請求項1記載の皮下
脂肪診断装置である。
【0007】請求項3の発明は、標準体型の体重や身長
より推測できる体の各部位の標準皮下脂肪層の情報を記
憶する標準情報記憶手段を有し、前記表示手段が、前記
標準皮下脂肪層の情報を表示することを特徴とする請求
項1記載の皮下脂肪診断装置である。
【0008】
【作 用】本発明の皮下脂肪診断装置であると、超音波
で測定した測定部位に関する画像データと計測した皮下
脂肪の情報を表示手段に表示することによって、測定者
に簡単にその皮下脂肪の状態を把握させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、本発明の
第1の実施例の皮下脂肪診断装置10について、図1か
ら図3に基づいて説明する。
【0010】皮下脂肪診断装置10は、測定装置12と
画像処理装置14とより構成されている。
【0011】まず、測定装置12について説明する。
【0012】図1は、測定装置12の斜視図である。
【0013】図1に示すように、測定装置12は、測定
者が乗る台16と、台16から垂直に立設された一対の
支持棒18と、この一対の支持棒18の間を上下動する
測定本体20とよりなる。
【0014】測定本体20は、人間の横断面に合わせて
円弧状に湾曲しており、この測定本体20から3個のプ
ローブ22が突出している。このプローブ22内部に
は、ジルコン酸チタン鉛(以下、PZTという)で作ら
れた振動子が、それぞれ電極に挟まれて約百個程度並列
に配列されたものである。
【0015】台16の内部には、測定装置12を構成す
る回路が内蔵されている。この各回路については、後か
ら詳しく説明する。
【0016】画像処理装置14は、パソコンと、CRT
または液晶表示装置などの表示装置45とから構成され
ている。この画像処理装置14の構成については後から
詳しく説明する。
【0017】図2は、測定装置12と画像処理装置14
の構成を示したブロック図である。測定装置12は、測
定側通信部33、パルス生成部34、素子駆動回路3
5、帯域フィルタ部36、プローブ37、増幅回路3
8、輝度変調部39、AD変換部40とより構成されて
いる。
【0018】また、画像処理装置14は、主制御部3
1、画像処理側通信部32、特徴抽出部41、深度測定
部42、個人データ部46、標準体型データ部43、映
像生成部44及び表示装置45とより構成されている。
【0019】以下、これら各装置の動作について説明す
る。なお、各装置の機能は、パソコンに記憶されたプロ
グラムによって実現する。
【0020】まず、測定者は、測定装置12の台16の
上に立ち、皮下脂肪を測定したい部位(例えば、腹の部
分)に測定本体20を移動させ、その測定部位に向かっ
て3個のプローブ22を配する。
【0021】ステップ1において、主制御部31が、測
定者の超音波測定の開始タイミングを示す測定開始信号
を画像処理側通信部32に送る。
【0022】ステップ2において、主制御部31からの
測定開始信号に基づいて、画像処理側通信部32では、
その測定開始信号を測定側通信部33に送信する。この
送信方法としては、ケーブルを使った有線でもよく、ま
た、無線でもよい。
【0023】ステップ3において、測定側通信部33で
は、測定開始信号を受信し、その測定開始信号をパルス
生成部34に伝達する。
【0024】ステップ4において、送られた測定開始信
号に基づいて、パルス生成部34では、超音波の送信波
形を生成する。この超音波の周波数としては、1から1
0MHzである。
【0025】ステップ5において、素子駆動回路35で
は、パルス生成部34より送られた超音波送信波形を受
けて、増幅素子駆動電力を発生させる。
【0026】ステップ6において、帯域フィルタ36で
は、プローブ37において効率的に送受信できるよう
に、増幅素子駆動電力の波形整形と周波数制限を行う。
【0027】ステップ7において、増幅素子駆動電力に
基づいてパルス変調されたパルス状の超音波をプローブ
37から送信する。そして、その反射波を受信する。な
お、PZTは電圧を加えると振動し、逆に振動を加える
とその強さに応じた起電力を起こす圧電効果を有してい
る。そのため、例えば、プローブ37を当てて、その中
の10個の振動子にパルス電圧を掛けて振動させ、その
振動から超音波が発生して体内に送り込まれ、その超音
波が測定部位の組織の境界で反射して戻ってくる。この
反射波の振動によって振動子が起電力を起こし、電気信
号となる。この送受信は、複数の振動子を徐々に変えな
がら繰り返し行う。
【0028】ステップ8において、増幅回路38は、受
信した反射波を増幅する。この場合に、測定開始信号か
らの時間経過による超音波の信号減衰を相殺するように
増幅率を変化させる。
【0029】ステップ9において、輝度変調部39は、
反射波を輝度変調させる。即ち、反射波の強度は反射地
点の組織の有無によって異なるため、深さによっても到
達時間に差が出てくる。このため、強度に応じた輝度信
号に変調する。
【0030】ステップ10において、輝度変調部39に
よって輝度変調された信号を、AD変換部40におい
て、A/D変換し、ディジタル化する。そして、このデ
ィジタル化した輝度信号を受信の度に時系列に沿ってメ
モリに読み込まして行くと、信号数の増加につれて測定
部位の断層像が形成され、全ての信号が揃うとその測定
部位の断層画像が完成する。
【0031】なお、時間経過による波形減衰を補正する
STC増幅を行ってもよい。
【0032】ステップ11において、その完成した画像
データを測定側通信部33から画像処理側通信部32に
送信する。また、この画像データの強度に基づいて、増
幅回路の増幅率の利得制御を行う。なお、この利得制御
を行わなくてもよい。
【0033】ステップ12において、特徴抽出部40
が、その送信された画像データに基づいて、測定部位を
特徴点抽出する。この特徴点抽出の方法は、例えば、輝
度変化によるエッジに基づいて抽出する。
【0034】ステップ13において、深度測定部42
は、その抽出された測定部位から、皮下脂肪層の厚みを
計測する。この皮下脂肪層の厚みの計測方法としては、
例えば、抽出された測定部位の外側のエッジから次の輝
度変化がある部分までを皮下脂肪としてその厚みを計算
するものである。
【0035】ステップ14において、主制御部31は、
深度測定部42によって測定された皮下脂肪の厚みを体
の部位毎にまとめ、その測定者の個人データとして、測
定日と共に個人データ部46に記録させる。
【0036】ステップ15において、その測定者の体重
及び身長から、その測定者における標準の皮下脂肪を標
準体型データ部43から抽出する。この標準体型データ
部43は、身長と体重を入力するとそれに合わせて記録
されている標準体型の皮下脂肪の厚みを呼び出してこれ
るものである。
【0037】ステップ16において、主制御部31は、
測定者の測定した体の部位毎の皮下脂肪厚みと、標準体
型における皮下脂肪の厚みの情報を映像生成部44に送
信する。また、この場合にその標準体型の皮下脂肪の厚
みから、測定したデータの肥満度の値も演算する。
【0038】映像生成部44では、入力した測定者の皮
下脂肪の厚みと、画像データに基づいて、表示データを
生成する。この場合に、単に画像データを使用するので
なく、予め記憶されている診断用X線装置であるCTス
キャナの画像を基にして作成されているCG(コンピュ
ータグラフィックス)に合致させてその測定者の皮下脂
肪の状態を示す画像を生成するものである。このCTス
キャナの画像としては、一般的な画像を用いるものであ
る。そして、測定した皮下脂肪の厚みのみを変化させる
ようにして、色分けなどを行って見易くするものであ
る。
【0039】ステップ17において、映像生成部44に
おいて作成された画像を、測定日と皮下脂肪の厚みの寸
法と合わせて表示する。この表示した画像の例が、図3
である。
【0040】図3において、上段の図は、最初に測定し
た時の図であり、以下2回目の測定日の測定した画像で
あり、下段が3回目に測定した画像データである。
【0041】この図3の画像には表示されていないが、
そのほかの情報として、標準体型における皮下脂肪の厚
さを異なる色で重ね合わせて表示したりしてもよい。
【0042】ステップ18において、映像生成部44で
生成された画像は主制御部31を介して個人データ部4
6に記憶させておく。
【0043】これにより、次回の測定日において簡単に
その個人データを呼び出して来ることができる。
【0044】以上により、本実施例の皮下脂肪測定装置
であると、超音波で測定した皮下脂肪の状態をコンピュ
ータグラフィックスを使って判り易く表示することがで
き、病院などの専門機関だけでなく、スポーツクラブ等
の健康増進施設において簡単に使用することができる。
【0045】なお、スポーツクラブ等の会員カードをI
Dカードで作成して、個人データをこれに記憶させてお
いてもよい。
【0046】(第2の実施例)図4は、測定装置12の
第2の実施例であって、この実施例では測定装置12の
測定本体20をベルト50に形成して、腰に巻き付ける
ようにすることができるものである。
【0047】この実施例であっても、人間の腰の回り
や、太股の回りを簡単に取り付けて、その皮下脂肪を測
定することができる。
【0048】(第3の実施例)図5は、測定装置12の
第3の実施例であって、この実施例では測定装置12を
ペン型プローブに形成し、画像処理装置14をパソコン
で構成する。そして、各装置の機能は、パソコンに記憶
されたプログラムによって実現する。
【0049】本実施例であると、装置構成が簡単で、取
り扱いが容易であるために、健康に留意する個人用のモ
デルとして好適である。
【0050】(変更例1)変更例としては、測定装置1
2と画像処理装置14とを一体に構成してもよい。この
場合には、自己完結機として業務用として好適である。
【0051】(変更例2)上記各部33,32,41,
42,31は、一つのCPUで構成できる。
【0052】(変更例3)他の医療器具や健康器具の内
部に、本発明の構成を組み入れてもよい。
【0053】(変更例4)本発明の装置の各機能をパソ
コンに記憶したプログラムによって実現することによっ
て、測定部位を広くでき、また、精度を向上させること
ができる。具体的には、測定部位を腰部以外に臀部大腿
骨に適用でき、また、精度も皮下脂肪に限らず臓器脂肪
にも適用できる。
【0054】(変更例5)皮下浅層の脂肪層から超音波
の反射波が鮮明でない場合には、下記のようにすれば画
像が鮮明になる。
【0055】すなわち、測定本体20から突出したプロ
ーブ22の先端に、シリコン等の材質で形成した袋状の
容器に水等を満たした袋体を密着させ、さらに、この袋
体を人体の測定部位に密着させる。これにより、皮下浅
層の脂肪層から超音波の反射波が鮮明となる。
【0056】
【発明の効果】以上により本発明の皮下脂肪診断装置で
あると、人間の皮下脂肪の厚みを簡単に測定して、それ
を判り易く表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す皮下脂肪診断装置にお
ける測定装置の斜視図である。
【図2】皮下脂肪診断装置のブロック図である。
【図3】表示装置45で表示する画像の図である。
【図4】第2の実施例における測定本体の斜視図であ
る。
【図5】第3の実施例における測定本体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 皮下脂肪診断装置 12 測定装置 14 画像処理装置 45 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F068 AA28 AA39 CC07 FF03 FF20 JJ02 JJ13 KK12 KK17 KK18 NN02 PP03 QQ05 QQ11 QQ31 4C301 AA01 AA06 CC01 DD22 EE13 GA01 GA20 GB06 HH01 JA01 JA04 JB03 JB11 JB13 JC08 JC16 JC20 KK02 KK13 KK31 KK33 LL05 LL20 4C601 DD01 DD02 DE17 EE11 GA01 GB01 GB03 GB04 GD01 GD02 GD04 HH04 JB11 JB13 JB19 JC09 JC15 JC20 KK02 KK23 KK25 KK33 KK35 LL01 LL05 LL40 5B057 AA07 BA05 CA12 CA16 DA06 DB02 DC03 DC36 5L096 BA06 FA64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定者の体の皮下脂肪を測定する皮下脂肪
    診断装置であって、 前記測定者の体の所定の部位へパルス状の超音波を送信
    し、また、その反射波を受信する超音波センサ手段と、 前記反射波に基づいて画像データを生成する画像生成手
    段と、 前記生成した画像データから測定部位を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出した測定部位から皮下脂肪層の厚みを計測する
    計測手段と、 前記測定部位に関する画像データと前記計測した皮下脂
    肪層の情報を表示する表示手段と、 を有することを特徴とする皮下脂肪診断装置。
  2. 【請求項2】前記測定部位に関する画像データと前記計
    測した皮下脂肪層の情報と測定年月日を測定者毎に記憶
    する個人データ記憶手段を有し、 前記表示手段が、前記個人データ記憶手段に記憶された
    情報を表示するすることを特徴とする請求項1記載の皮
    下脂肪診断装置。
  3. 【請求項3】標準体型の体重や身長より推測できる体の
    各部位の標準皮下脂肪層の情報を記憶する標準情報記憶
    手段を有し、 前記表示手段が、前記標準皮下脂肪層の情報を表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の皮下脂肪診断装置。
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