JP2003235734A

JP2003235734A - ティーパック

Info

Publication number: JP2003235734A
Application number: JP2002039401A
Authority: JP
Inventors: Koichi Hatakeyama; 紘一畠山
Original assignee: Japan Home Supply KK
Current assignee: Japan Home Supply KK
Priority date: 2002-02-18
Filing date: 2002-02-18
Publication date: 2003-08-26

Abstract

(57)【要約】【課題】細口の瓶に挿入するのに容易であり、また、
使用後の取出が容易であり、且つ、安定した状態で口細
の瓶に挿入しておくことができるティーパックを提供し
ようとするものである。【解決手段】一般に濾布（濾材）として使用される材
料を以て、有底で且つその上端開口が口細瓶の細口の内
径より小径に形成した筒状袋体の上端開口に、口細瓶の
細口開口縁に係止することができる多数の開花状片とし
ての係止片を上端開口周縁に切込みを設けて形成し、そ
の各片がそれぞれ外側に折曲げ可能となるように形成し
て成る所望の長さの挿入管の下端開口縁を接着して前記
筒状袋と、前記挿入管とを一体物として形成し、或は、
前記筒状袋体を合成樹脂によって濾布機能を果たす水透
過性構造とし、或は、前記筒状袋体を金属によって濾布
機能を果たす水透過性構造としたティーパック。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、口細の瓶を利用
し、特に冷水を以て飲料としての麦茶、緑茶、紅茶、コ
ーヒーを作る原料を詰めるのに適するティーパックに関
するものである。上記した麦茶、緑茶、紅茶、コーヒー
は例示であってこれに限定されない。従って、薬草茶も
含まれること、並に、調味料としての出汁を作るのにも
使用できることは勿論である。本発明で言うティーパッ
クとは、上記飲料、調味料としての出汁を作る原料を詰
めるパックを便宜上ティーパックと称する。口細の瓶の
代表的なものとしては、どこの家庭でも持っているペッ
トボトルの空瓶を利用する。これによって、資源のリサ
イクルにも役立たせる。

【０００２】

【従来の技術】これまで飲料用の麦茶、緑茶、紅茶、そ
の他調味料としての出汁を作る原料を詰めるティーパッ
クは、ほとんどが布、或は紙を以て作った濾布を四角形
の袋とし、その袋に麦茶、緑茶、紅茶等を作る原料を封
入して作っていた。そして、このティーパックを以て飲
料としての麦茶、緑茶、紅茶を作るのには、茶碗、カッ
プ等の容器に湯を注ぎ、その中にティーパックを浸漬し
ていわゆる茶だしをするとか、或は、茶碗、カップ等の
容器にティーパックを入れ、次で湯を注いでいわゆる茶
だしを行って飲料としての茶を作っていた。

【０００３】これまで口細の瓶を利用して飲料用の茶を
作るティーパックは、実開平５−７２７６８号、特開平
１１−１２６７号に開示されたものがあるが、その他あ
まり口細の瓶を以て茶だしをするティーパックと言うも
のがなかった。即ち、これまでは、口細の瓶に利用する
ティーパックと言うものはあまり開発されていなかっ
た。

【０００４】本発明は、前記した発明と同じく口細の瓶
に利用して飲料用の茶を作るティーパックを提供しよう
とする点では、考え方を同じくするものであるが、前記
した考案、発明は、要するに、これまでのティーパック
を細長筒状とすると言うだけである。即ち、茶出しをす
る原料の茶の葉を詰めたティーパックを瓶の細口から挿
入し、ティーパックの瓶の細口の開口頂部に従来通りに
細紐で、口細瓶の開口から糸で吊すと言う構成だけから
成るものである。従って、前記した糸が、口細の瓶の口
細開口縁から口細瓶の中にずり落ちてしまったときはテ
ィーパックを取り出せなくなると言う不都合があった。
また、ミネラルウォーター等の冷水を注入した口細の瓶
に、前記した発明、考案にかかるティーパックを挿入
し、その状態で口細の瓶の口蓋を閉めて直立した状態で
冷蔵庫に入れて保存するときは、さほど支障を来さない
が、これを横倒しにした状態で保存するときは、前記発
明、考案にかかるいずれのティーパックも、口細の瓶の
胴部に沈降し、その周りだけが濃い茶だし状態となって
しまうと言う不都合が生じた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本件発明は、前記考
案、発明の欠点を解消し、ミネラルウォーター等の冷水
を注入した口細の瓶に、ティーパックを挿入した状態で
口細の瓶を冷蔵庫内で横倒しにして保存するときも上記
のような不都合を生じないようにするだけでなく、ティ
ーパックを口細の瓶に挿入するのに容易であり、また、
使用後の取出が容易であり、且つ、安定した状態で口細
の瓶に挿入しておくことができるようにするため、口細
瓶の細口部に係止する開花状の係止片を設けた挿入管を
配し、前記した考案、発明とは、構成、並に機能を異に
する全く新しい茶だしのできるティーパックを提供しよ
うとするものである。

【０００６】本発明は、口細の瓶、特に多くの家庭で必
ずと言ってもよいほど使っているペットボトルを利用し
てペットボトルに挿入、取出が自在であって、且つ、飲
料としての麦茶、緑茶、紅茶、コーヒー等の他各種好み
の飲料、或は、調味料の出汁を冷水の状態で作るティー
パックを提供しようとするものである。このペットボト
ルは空瓶となったものを廃棄せずに使用すれば、資源の
再利用の貢献に協力することになる。本発明は、各種の
茶やコーヒーなどの飲料、或は調味料としての出汁を作
るのに、これまで一般に行われていた湯を注いで作るよ
りは冷水で作った飲料や出汁の方が栄養価に富み味も良
いところから冷水でこれらの飲料を作る作り方が注目さ
れていることに着目して開発したものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】布、紙、その他一般に濾
布（濾材）として使用される材料を以て、有底で且つそ
の上端開口が口細瓶の細口の内径より小径に形成した細
長筒状袋体と、該細長筒状袋体の上端開口を、口細瓶の
細口開口縁に係止することができる多数の開花状片とし
ての係止片を上端開口周縁に切込みを設けて形成し、そ
の各係止片がそれぞれ外側に折曲げ可能となるように形
成して成る所望の長さの挿入管の下端開口縁に適宜手段
で接続して前記細長状筒状袋体を、前記挿入管とを一体
物として形成することが出来るようにしたティーパッ
ク、及び、前記筒状袋体を合成樹脂によって濾布機能を
果たす水透過性構造としたティーパック、及び、前記筒
状袋体を金属によって濾布機能を果たす水透過性構造と
したティーパックとするものである。

【０００８】

【作用】本発明のティーパックは、上記の通りの構成と
してあるので、口細の瓶、特にペットボトルを利用して
紅茶、緑茶、麦茶、コーヒーや出汁等を作る好みの原料
を詰め込んだティーパックを使用することにより、ミネ
ラルウォーター等の冷水を以て好みの飲料や出汁を作る
ことができる。

【０００９】

【実施例】図１に、本発明を実施するために用いる容
器、並に本件発明を構成するティーパックの構成部材を
図示する。本発明を実施するために用いる容器は、口細
の瓶１を用いる。その口細の瓶１は、特に、その形状を
限定するものではないが、好適なものとしては、一般家
庭で利用しているミネラルウォーター等の飲料冷水を封
入しているペットボトルを予定している。そのペットボ
トルとは、ミネラルウォーター等の飲料冷水を注入して
ある新品のペットボトルは勿論のこと、空瓶としてのペ
ットボトルでもよい。空瓶としてのペットボトルを利用
するときは、よく洗滌し、ミネラルウォーター、濾過水
等普通に飲料に提供している冷水を注入する。

【００１０】また、本発明で言うティーパック本体を構
成する細長筒状袋体２の素材である濾布（濾材）は、テ
ィーパックを作るのに一般に使われている織物、編物、
不織布等の布、紙等を指し、その他、合成樹脂を濾布
（濾材）として使用することができるよう透水加工した
ものを含む。

【００１１】本発明のティーパック本体を構成する細長
筒状袋体２は、上記した濾材を以て上端を開口した有底
の細長筒状袋体２として形成する。その直径は、ペット
ボトルの口細開口の内径以下の直径であることは勿論で
ある。

【００１２】また、本発明で言うティーパック本体を構
成する細長筒状袋体２に詰め込む原料物３は、飲料とし
ての麦茶、緑茶、紅茶、コーヒー等の水出しをする原
料、或は調味料としての出汁を水出しする所望の調味料
の原料を指し、特に茶類に限定するものでないことは勿
論である。

【００１３】上記したティーパック本体を構成する細長
筒状袋体２の上端開口部には、少なくとも口細の瓶１、
例えばペットボトルの細口部の内径並に長さと近似した
図１に示すいずれかの挿入管４、５、６、７の下端開口
を取付ける。その挿入管の４、５、６、７の共通した構
成は、挿入筒４、５、６、７の上端開口の周囲には、長
さ方向に向かった多数の開花状に外側に向って広がりを
以て開く切り込みを設け形成した係合片４Ａ、５Ａ、６
Ａ、７Ａを配して成る。この挿入管４、５、６、７を作
る材料は、防水加工を施した紙、或はプラスチックフィ
ルム等を予定しているが、前記した〔課題を解決するた
めの手段〕の項に記載した係止片としての機能を発揮す
るものであればその材料はこれに限らないことは勿論で
ある。

【００１４】前記挿入管４、５、６、７の下端開口は、
ティーパック本体の細長筒状袋体２の上端開口と接着
剤、或は熱圧着手段の他、適宜手段を以て接着加工が施
されており、挿入管４、５、６、７の下端からティーパ
ック本体の細長筒状袋体２が剥脱しないように一体構成
としてあることは勿論である。これによってティーパッ
クが出来上がる。

【００１５】前記した濾材から成るティーパック本体の
細長筒状袋体２を一体構成とした挿入管４、５、６、７
の切り込みを設けて成る係合片４Ａ、５Ａ、６Ａ、７Ａ
は、図１に示すように上端を外側に向って折り曲げるこ
とができるようにしてある。その折り曲げは、あらかじ
め外側に折り曲げておいてもよいし、或は、ティーパッ
クをペットボトルの細口に挿入する際に、その切り込み
から成る係合片の上端を外側に向って折り曲げるように
してもよい。本発明に係るティーパックを構成する挿入
管に設ける前記係合片の外側に向った折曲げ片４Ａ、５
Ａ、６Ａ、７Ａは、要するに口細瓶の細口内径に対して
弾性力を発揮してティーパックが細口部からずり落ちな
いように、また、安定した挿入状態を保持するためであ
る。

【００１６】また、上記ティーパックが口細瓶の細口か
ら脱落しないように確実に係合させるため、挿入管４、
５、６、７の係合片４Ａ、５Ａ、６Ａ、７Ａの上端に口
細瓶の細口に係合するフック部を設ける構成とすること
がある。その構成は図１の４Ｂ、５Ｂのようにすること
もあり、図１の６Ｂのようにすることもある。尚、口細
瓶の細口部に挿入管の係合片を以て係合状態で挿入した
ティーパックを取り出すときに挿入管の係合片が指先に
引っ掛かって取出やすいように係合片の内側に図１の７
Ｂに示すように突縁を設けることもある。

【００１７】前記の如く構成したティーパックを以て飲
料を作ろうとするときは前記ティーパックに例えば緑茶
の葉を詰め込む。

【００１８】緑茶の葉を詰め込んだティーパックを、ペ
ットボトルの口細開口から挿入する。挿入管を係合片の
位置まで挿入したときは、挿入管の上端開口の切り込み
から成る開花状に広がって開く係合片の上端を折り曲げ
て、折曲げ片をペットボトルの口細開口縁に引っ掛け
る。前記挿入管の上端開口の切り込みが前もって折り曲
げてあるときは、その折曲げ片を前記したと同じように
ペットボトルの口細開口縁に引っ掛ける。挿入管を４、
５、６、７の状態に形成したときは、その挿入状態は図
２、３、４、５の通りになる。上記操作は、ペットボト
ルに冷水を注入後に行ってもよいし、上記操作を行った
後冷水を注入してもよい。

【００１９】その後、ペットボトルの口細部にキャップ
を冠せて口細開口部を閉鎖する。

【００２０】この操作は、どのペットボトルの口細部外
周も、キャップの内周と螺合するように構成されている
から、前記ティーパックの挿入管の開口上端の折曲げ片
はペットボトルの口細開口縁とキャップの内側との間に
挟まれて、ティーパックはペットボトル内に沈降するこ
とはない。

【００２１】この状態で時間が経てばティーパックに封
入された緑茶の葉はふやけて経時的に棒状を呈すること
になる。この状態となったときは、ペットボトルを横に
寝かせても、棒状にふやけたティーパックは挿入管と一
体となっているので、ペットボトルの胴部側に沈降する
ことはない。従って、公知技術のような不都合は生じな
い。前記の説明はティーパックに緑茶を封入した場合を
説明したが、封入物は紅茶、コーヒー等、所望の趣好品
は勿論、出汁を作る調味料の原料でもよいことは勿論で
ある。

【００２２】これまでの説明はパック本体をなす細長筒
状の袋体を紙、布等を濾材として使い捨用のものとして
作る場合を説明したが、上記ティーパック本体は、ペッ
トボトルに装着、取出が自在に出来るよう前記挿入管に
網目、或は小孔を多数穿設した金属板やプラスチック製
のものを以て作ったものでもよいことは勿論である。

【００２３】

【発明の効果】前記のように構成したティーパックは、
各人の趣好に従った材料を封入するティーパック自体と
しても商品化されることは勿論、紅茶、麦茶、緑茶、コ
ーヒーを封入した商品とすることは勿論であり、冷水に
より飲料を作ることができるので各材料の栄養を逃がさ
ない自然の持味をもった材料を作ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】細口の瓶とティーパックを構成する材料の部
品を表す図面。

【図２】図１に示す符号４として示した挿入管を取り
付けたティーパックを細口瓶に挿入したときの断面図。

【図３】図１に示す符号５として示した挿入管を取り
付けたティーパックを細口瓶に挿入したときの断面図。

【図４】図１に示す符号６として示した挿入管を取り
付けたティーパックを細口瓶に挿入したときの断面図。

【図５】図１に示す符号７として示した挿入管を取り
付けたティーパックを細口瓶に挿入したときの断面図。

【符号の説明】

１．細口瓶２．筒状袋体３．詰め込む原料物４．５．６．７．挿入管

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】布、紙、その他一般に濾布（濾材）とし
て使用される材料を以て、有底で且つその上端開口が口
細瓶の細口の内径より小径に形成した細長筒状袋体と、
該細長筒状袋体の上端開口を、口細瓶の細口開口縁に係
止することができる多数の開花状片としての係止片を上
端開口周縁に切込みを設けて形成し、その各係止片がそ
れぞれ外側に折曲げ可能となるように形成して成る所望
の長さの挿入管の下端開口縁に適宜手段で接続して前記
細長状筒状袋体を、前記挿入管とを一体物として形成す
ることが出来るようにしたことを特徴とするティーパッ
ク。
【請求項２】前記筒状袋体を合成樹脂によって濾布機
能を果す水透過性構造としたことを特徴とする請求項１
記載のティーパック。
【請求項３】前記筒状袋体を金属によって濾布機能を
果す水透過性構造としたことを特徴とする請求項１記載
のティーパック。