JP2003235217A - ステータコアの製造方法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、及びモータ用コア積層体 - Google Patents
ステータコアの製造方法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、及びモータ用コア積層体Info
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- JP2003235217A JP2003235217A JP2002033453A JP2002033453A JP2003235217A JP 2003235217 A JP2003235217 A JP 2003235217A JP 2002033453 A JP2002033453 A JP 2002033453A JP 2002033453 A JP2002033453 A JP 2002033453A JP 2003235217 A JP2003235217 A JP 2003235217A
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成によって、分割コア型のステータ
コアSCを高精度かつ効率的に製造することを可能とす
る。 【解決手段】 ステータコアSCの各分割コア部積層体
12Aを構成している分割コア素材板12どうしを中央
連結部13により一体的に連結することによって高精度
に位置決めした状態で仮コア積層体SC’を形成すると
ともに、その仮コア積層体SC’における各分割コア部
積層体12Aに対してリング状固定部材15を嵌着する
前の段階で、開放状態になされている各分割コア部積層
体12Aの外端側から巻線14を施すことにより巻線作
業を連続して効率的に行い得るようにしたもの。
コアSCを高精度かつ効率的に製造することを可能とす
る。 【解決手段】 ステータコアSCの各分割コア部積層体
12Aを構成している分割コア素材板12どうしを中央
連結部13により一体的に連結することによって高精度
に位置決めした状態で仮コア積層体SC’を形成すると
ともに、その仮コア積層体SC’における各分割コア部
積層体12Aに対してリング状固定部材15を嵌着する
前の段階で、開放状態になされている各分割コア部積層
体12Aの外端側から巻線14を施すことにより巻線作
業を連続して効率的に行い得るようにしたもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア素材板の積層
体からなる分割コア部を備えたステータコアの製造方
法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア
積層体、及びモータ用コア積層体に関する。
体からなる分割コア部を備えたステータコアの製造方
法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア
積層体、及びモータ用コア積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータ等の回転電機において
は、電磁鋼板の積層体などからなるステータコアとロー
タコアとが対向するように設けられているが、従来よ
り、ステータコアに対する巻線の線積率を向上させるな
どの目的で、各突極部ごとにコア部を分割して形成した
分割コア型のステータコアが知られている。例えば、図
9に示されている磁石埋込型の分割コア付きモータにお
いては、外ケース1の内周壁面にステータコア2の環状
基部2aが、周方向に分割されて互いに密着するように
装着されているとともに、それらの各環状基部2aか
ら、中心側に向かって突極2bがそれぞれ放射状に延出
するように設けられており、それらの各突極2b毎に分
割コア部が構成されている。
は、電磁鋼板の積層体などからなるステータコアとロー
タコアとが対向するように設けられているが、従来よ
り、ステータコアに対する巻線の線積率を向上させるな
どの目的で、各突極部ごとにコア部を分割して形成した
分割コア型のステータコアが知られている。例えば、図
9に示されている磁石埋込型の分割コア付きモータにお
いては、外ケース1の内周壁面にステータコア2の環状
基部2aが、周方向に分割されて互いに密着するように
装着されているとともに、それらの各環状基部2aか
ら、中心側に向かって突極2bがそれぞれ放射状に延出
するように設けられており、それらの各突極2b毎に分
割コア部が構成されている。
【0003】上記各突極2bの延出端(内端)には、略
円弧状に形成された集磁ティース部2cがそれぞれ設け
られているとともに、それらの各集磁ティース部2cの
内周面に形成された磁束集磁面2dが、回転可能に設け
られたロータコア3の外周面に対して近接対向するよう
に設けられている。一方、上記ロータコア3側にはロー
タマグネット3aが設けられており、そのロータマグネ
ット3aと上記各突極2bとの間に形成される磁束が、
上記磁束集磁面2dを通して収束されるようになってい
る。また、周方向に隣接する上記各集磁ティース部2
c,2cどうしの間には、隙間つまりスロット部4がそ
れぞれ形成されている。
円弧状に形成された集磁ティース部2cがそれぞれ設け
られているとともに、それらの各集磁ティース部2cの
内周面に形成された磁束集磁面2dが、回転可能に設け
られたロータコア3の外周面に対して近接対向するよう
に設けられている。一方、上記ロータコア3側にはロー
タマグネット3aが設けられており、そのロータマグネ
ット3aと上記各突極2bとの間に形成される磁束が、
上記磁束集磁面2dを通して収束されるようになってい
る。また、周方向に隣接する上記各集磁ティース部2
c,2cどうしの間には、隙間つまりスロット部4がそ
れぞれ形成されている。
【0004】この図9に示されている例においては、上
述した複数個のロータマグネット3aが、ロータコア3
に設けられたスリット穴内にそれぞれ埋め込まれるよう
にして装着されていて、それらの各ロータマグネット3
とスリット穴側との間にガタツキがある場合には、接着
剤やボルトなどの固定手段によって上記ロータマグネッ
ト3aが補強的に固定されるようになっている。
述した複数個のロータマグネット3aが、ロータコア3
に設けられたスリット穴内にそれぞれ埋め込まれるよう
にして装着されていて、それらの各ロータマグネット3
とスリット穴側との間にガタツキがある場合には、接着
剤やボルトなどの固定手段によって上記ロータマグネッ
ト3aが補強的に固定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
複数個の分割コア部によりステータコア2を構成した場
合には、各分割コア部のそれぞれが外ケース1内に別個
に組み付けられることから、各分割コア部の組み付け誤
差が生じることがあり、ステータコア2の内径寸法や真
円度などの精度が、一体のステータコアの場合に比して
低下する傾向がある。そして、そのような組み付け誤差
によって、コギングやトルクリップルなどの回転性能に
影響を与えることがある。
複数個の分割コア部によりステータコア2を構成した場
合には、各分割コア部のそれぞれが外ケース1内に別個
に組み付けられることから、各分割コア部の組み付け誤
差が生じることがあり、ステータコア2の内径寸法や真
円度などの精度が、一体のステータコアの場合に比して
低下する傾向がある。そして、そのような組み付け誤差
によって、コギングやトルクリップルなどの回転性能に
影響を与えることがある。
【0006】また、複数個の分割コア部に対してそれぞ
れ巻線を施すにあたっては、別個に形成された分割コア
部の各々に対して、巻線作業を連続的に行うことが極め
て困難になっており、しかも、各分割コア部毎の巻線作
業後には、各相毎に巻線の端部どうしを接続するなどの
線処理を行う必要がある。従って、一般の分割コア型の
ステータコアでは、多極になればなるほど巻線作業に多
大の時間を要することととなり、非常に高価なものにな
ってしまうこともある。
れ巻線を施すにあたっては、別個に形成された分割コア
部の各々に対して、巻線作業を連続的に行うことが極め
て困難になっており、しかも、各分割コア部毎の巻線作
業後には、各相毎に巻線の端部どうしを接続するなどの
線処理を行う必要がある。従って、一般の分割コア型の
ステータコアでは、多極になればなるほど巻線作業に多
大の時間を要することととなり、非常に高価なものにな
ってしまうこともある。
【0007】そこで本発明は、簡易な構成よって、分割
コア型のステータコアを、高精度かつ効率的に製造する
ことができるようにしたステータコアの製造方法、及び
モータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、
及びモータ用コア積層体を提供することを目的とする。
コア型のステータコアを、高精度かつ効率的に製造する
ことができるようにしたステータコアの製造方法、及び
モータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、
及びモータ用コア積層体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1にかかるステータコアの製造方法では、積層
前における複数個の分割コア素材板を、磁束集磁面が内
周側を向くようにして放射状に配列し、それら放射状に
配列された複数個の分割コア素材板の中心側の領域に、
上記複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面どうしを一
体的に連結する中央連結部を配置して、それら複数個の
分割コア素材板と中央連結部とを含む一体の仮素材板を
形成し、その仮素材板を複数枚積層することによって、
放射状に配列された複数個の分割コア部積層体と、上記
中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層体を一旦
形成し、その仮コア積層体における各分割コア部積層体
の突極部に対して、半径方向外方側からコイルを巻き付
けるようにして巻線をそれぞれ施し、上記仮コア積層体
における各分割コア部積層体の外周側に、前記リング状
固定部材を嵌着することによって上記各分割コア部積層
体どうしを固定した後に、前記仮コア積層体における中
央連結部の積層体を、前記分割コア部積層体側から切り
離すことによってステータコアを形成するようにしてい
る。このような構成を有する請求項1にかかるステータ
コアの製造方法によれば、ステータコアの各分割コア部
積層体を構成している分割コア素材板どうしが、中央連
結部により一体的に連結されていることにより高精度に
位置決めされた状態で仮素材板の積層が行われる。従っ
て、その仮素材板の積層によって形成された仮コア積層
体における各分割コア部積層体どうしも、高精度に位置
決めされた状態で形成されるようになっている。また、
その仮コア積層体における各分割コア部積層体に対して
リング状固定部材が嵌着される前の段階においては、上
記各分割コア部積層体の外端側が開放状態になされてい
ることから、それらの各分割コア部積層体の外端側から
巻線を施すことによって、巻線作業が連続して効率的に
行われるようになっている。
に請求項1にかかるステータコアの製造方法では、積層
前における複数個の分割コア素材板を、磁束集磁面が内
周側を向くようにして放射状に配列し、それら放射状に
配列された複数個の分割コア素材板の中心側の領域に、
上記複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面どうしを一
体的に連結する中央連結部を配置して、それら複数個の
分割コア素材板と中央連結部とを含む一体の仮素材板を
形成し、その仮素材板を複数枚積層することによって、
放射状に配列された複数個の分割コア部積層体と、上記
中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層体を一旦
形成し、その仮コア積層体における各分割コア部積層体
の突極部に対して、半径方向外方側からコイルを巻き付
けるようにして巻線をそれぞれ施し、上記仮コア積層体
における各分割コア部積層体の外周側に、前記リング状
固定部材を嵌着することによって上記各分割コア部積層
体どうしを固定した後に、前記仮コア積層体における中
央連結部の積層体を、前記分割コア部積層体側から切り
離すことによってステータコアを形成するようにしてい
る。このような構成を有する請求項1にかかるステータ
コアの製造方法によれば、ステータコアの各分割コア部
積層体を構成している分割コア素材板どうしが、中央連
結部により一体的に連結されていることにより高精度に
位置決めされた状態で仮素材板の積層が行われる。従っ
て、その仮素材板の積層によって形成された仮コア積層
体における各分割コア部積層体どうしも、高精度に位置
決めされた状態で形成されるようになっている。また、
その仮コア積層体における各分割コア部積層体に対して
リング状固定部材が嵌着される前の段階においては、上
記各分割コア部積層体の外端側が開放状態になされてい
ることから、それらの各分割コア部積層体の外端側から
巻線を施すことによって、巻線作業が連続して効率的に
行われるようになっている。
【0009】また、請求項2にかかるステータコアの製
造方法では、請求項1記載の仮素材板を積層する際に、
積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを
行う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにしたこ
とから、分割コア部側から積層カシメ部が省略されるこ
ととなり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるように
なっている。
造方法では、請求項1記載の仮素材板を積層する際に、
積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを
行う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにしたこ
とから、分割コア部側から積層カシメ部が省略されるこ
ととなり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるように
なっている。
【0010】さらに、請求項3にかかるステータコアの
製造方法では、請求項1記載の仮コア積層体における分
割コア部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回す
るようにしたことから、巻線作業の効率が向上されると
ともに、巻線作業後の線処理が省略されることとなり、
ステータコアの組立時間が大幅に縮小されるようになっ
ている。
製造方法では、請求項1記載の仮コア積層体における分
割コア部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回す
るようにしたことから、巻線作業の効率が向上されると
ともに、巻線作業後の線処理が省略されることとなり、
ステータコアの組立時間が大幅に縮小されるようになっ
ている。
【0011】さらにまた、請求項4にかかるステータコ
アの製造方法では、請求項1記載の仮素材板における分
割コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭
小幅の接続部により連結するようにしたことから、中央
連結部の切断工程が容易かつ正確に行われるようになっ
ている。
アの製造方法では、請求項1記載の仮素材板における分
割コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭
小幅の接続部により連結するようにしたことから、中央
連結部の切断工程が容易かつ正確に行われるようになっ
ている。
【0012】一方、請求項5にかかるモータの製造方法
では、積層前における複数個の分割コア素材板を、磁束
集磁面がロータコア側を向くようにして放射状に配列
し、それら放射状に配列された複数個の分割コア素材板
の中心側の領域に、上記複数個の分割コア素材板の各磁
束集磁面どうしを一体的に連結する中央連結部を配置し
て、それら複数個の分割コア素材板と中央連結部とを含
む一体の仮素材板を形成し、その仮素材板を複数枚積層
することによって、放射状に配列された複数個の分割コ
ア部積層体と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む
仮コア積層体を一旦形成し、その中央連結部により一体
連結されたコア素材板を、複数枚積層することによっ
て、放射状に配列された分割コア部を含む一つの仮コア
積層体を形成し、その仮コア積層体における各分割コア
部積層体の突極部に対して、半径方向外方側からコイル
を巻き付けるようにして巻線をそれぞれ施し、上記仮コ
ア積層体における各分割コア部積層体の外周側に、前記
リング状固定部材を嵌着することによって上記各分割コ
ア部積層体どうしを締め付けるように固定した後に、前
記仮コア積層体における中央連結部の積層体を、前記分
割コア部積層体側から切り離すことによって、分割コア
部積層体を有するステータコアと、上記中央連結部の積
層体を有するロータコアとを、同時に形成するようにし
ている。このような構成を有する請求項5にかかるモー
タの製造方法によれば、ステータコアの各分割コア部積
層体を構成している分割コア素材板どうしが、中央連結
部により一体的に連結されていることにより高精度に位
置決めされた状態で仮素材板の積層が行われる。従っ
て、その仮素材板の積層によって形成された仮コア積層
体における各分割コア部積層体どうしも、高精度に位置
決めされた状態で形成されるようになっている。また、
その仮コア積層体における各分割コア部積層体に対して
リング状固定部材が嵌着される前の段階においては、上
記各分割コア部積層体の外端側が開放状態になされてい
ることから、それらの各分割コア部積層体の外端側から
巻線を施すことによって、巻線作業が連続して効率的に
行われるようになっている。さらに、切断によって、ス
テータコア側の分割コア部積層体が形成されると同時
に、中央連結部の積層体によってロータコアが形成され
ることから、ステータコア側とロータコア側とが効率的
かつ高精度に形成されるようになっている。
では、積層前における複数個の分割コア素材板を、磁束
集磁面がロータコア側を向くようにして放射状に配列
し、それら放射状に配列された複数個の分割コア素材板
の中心側の領域に、上記複数個の分割コア素材板の各磁
束集磁面どうしを一体的に連結する中央連結部を配置し
て、それら複数個の分割コア素材板と中央連結部とを含
む一体の仮素材板を形成し、その仮素材板を複数枚積層
することによって、放射状に配列された複数個の分割コ
ア部積層体と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む
仮コア積層体を一旦形成し、その中央連結部により一体
連結されたコア素材板を、複数枚積層することによっ
て、放射状に配列された分割コア部を含む一つの仮コア
積層体を形成し、その仮コア積層体における各分割コア
部積層体の突極部に対して、半径方向外方側からコイル
を巻き付けるようにして巻線をそれぞれ施し、上記仮コ
ア積層体における各分割コア部積層体の外周側に、前記
リング状固定部材を嵌着することによって上記各分割コ
ア部積層体どうしを締め付けるように固定した後に、前
記仮コア積層体における中央連結部の積層体を、前記分
割コア部積層体側から切り離すことによって、分割コア
部積層体を有するステータコアと、上記中央連結部の積
層体を有するロータコアとを、同時に形成するようにし
ている。このような構成を有する請求項5にかかるモー
タの製造方法によれば、ステータコアの各分割コア部積
層体を構成している分割コア素材板どうしが、中央連結
部により一体的に連結されていることにより高精度に位
置決めされた状態で仮素材板の積層が行われる。従っ
て、その仮素材板の積層によって形成された仮コア積層
体における各分割コア部積層体どうしも、高精度に位置
決めされた状態で形成されるようになっている。また、
その仮コア積層体における各分割コア部積層体に対して
リング状固定部材が嵌着される前の段階においては、上
記各分割コア部積層体の外端側が開放状態になされてい
ることから、それらの各分割コア部積層体の外端側から
巻線を施すことによって、巻線作業が連続して効率的に
行われるようになっている。さらに、切断によって、ス
テータコア側の分割コア部積層体が形成されると同時
に、中央連結部の積層体によってロータコアが形成され
ることから、ステータコア側とロータコア側とが効率的
かつ高精度に形成されるようになっている。
【0013】また、請求項6にかかるモータの製造方法
では、請求項5記載の仮素材板を積層する際に、積層方
向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積
層カシメ部を、前記中央連結部側に設けるようにしたこ
とから、分割コア部から積層カシメ部が省略されること
となり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようにな
っている。
では、請求項5記載の仮素材板を積層する際に、積層方
向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積
層カシメ部を、前記中央連結部側に設けるようにしたこ
とから、分割コア部から積層カシメ部が省略されること
となり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようにな
っている。
【0014】さらに、請求項7にかかるモータの製造方
法では、請求項5記載の仮コア積層体における分割コア
部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するよう
にしたことから、巻線作業の効率が向上されるととも
に、巻線作業後の線処理が省略されることとなり、ステ
ータコアの組立時間が大幅に縮小されるようになってい
る。
法では、請求項5記載の仮コア積層体における分割コア
部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するよう
にしたことから、巻線作業の効率が向上されるととも
に、巻線作業後の線処理が省略されることとなり、ステ
ータコアの組立時間が大幅に縮小されるようになってい
る。
【0015】さらにまた、請求項8にかかるモータの製
造方法では、請求項5記載の仮素材板における分割コア
部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の
接続部により連結するようにしたことから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
造方法では、請求項5記載の仮素材板における分割コア
部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の
接続部により連結するようにしたことから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
【0016】また、請求項9にかかるモータの製造方法
では、請求項5記載の中央連結部に、ロータマグネット
を装着する埋込孔を形成するようにしたことから、いわ
ゆる磁石埋込型のモータが高精度かつ効率的に製造され
るようになっている。
では、請求項5記載の中央連結部に、ロータマグネット
を装着する埋込孔を形成するようにしたことから、いわ
ゆる磁石埋込型のモータが高精度かつ効率的に製造され
るようになっている。
【0017】一方、請求項10にかかるステータ用コア
積層体では、磁束集磁面が内周側を向くようにして放射
状に配置された複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面
どうしが、それら放射状に配列された複数個の分割コア
素材板の中心側の領域に配置された中央連結部を介して
一体的に連結されていることによって、それら複数個の
分割コア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板として
構成され、その仮素材板が複数枚積層されていることに
よって、放射状に配列された複数個の分割コア部積層体
と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層
体として構成されている。このような構成を有する請求
項10にかかるステータ用コア積層体によれば、ステー
タコアの各分割コア部積層体を構成している分割コア素
材板どうしが、中央連結部により一体的に連結されてい
ることにより高精度に位置決めされた状態で仮素材板の
積層が行われる。従って、その仮素材板の積層によって
形成された仮コア積層体における各分割コア部積層体ど
うしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよう
になっている。また、その仮コア積層体における各分割
コア部積層体に対してリング状固定部材が嵌着される前
の段階においては、上記各分割コア部積層体の外端側が
開放状態になされていることから、それらの各分割コア
部積層体の外端側から巻線を施すことによって、巻線作
業が連続して効率的に行われるようになっている。
積層体では、磁束集磁面が内周側を向くようにして放射
状に配置された複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面
どうしが、それら放射状に配列された複数個の分割コア
素材板の中心側の領域に配置された中央連結部を介して
一体的に連結されていることによって、それら複数個の
分割コア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板として
構成され、その仮素材板が複数枚積層されていることに
よって、放射状に配列された複数個の分割コア部積層体
と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層
体として構成されている。このような構成を有する請求
項10にかかるステータ用コア積層体によれば、ステー
タコアの各分割コア部積層体を構成している分割コア素
材板どうしが、中央連結部により一体的に連結されてい
ることにより高精度に位置決めされた状態で仮素材板の
積層が行われる。従って、その仮素材板の積層によって
形成された仮コア積層体における各分割コア部積層体ど
うしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよう
になっている。また、その仮コア積層体における各分割
コア部積層体に対してリング状固定部材が嵌着される前
の段階においては、上記各分割コア部積層体の外端側が
開放状態になされていることから、それらの各分割コア
部積層体の外端側から巻線を施すことによって、巻線作
業が連続して効率的に行われるようになっている。
【0018】また、請求項11にかかるステータ用コア
積層体では、請求項10記載の各仮素材板の積層方向に
凹凸嵌合して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積
層カシメ部が、前記中央連結部側に設けられていること
から、分割コア部から積層カシメ部が省略されることと
なり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようになっ
ている。
積層体では、請求項10記載の各仮素材板の積層方向に
凹凸嵌合して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積
層カシメ部が、前記中央連結部側に設けられていること
から、分割コア部から積層カシメ部が省略されることと
なり、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようになっ
ている。
【0019】さらに、請求項12にかかるステータ用コ
ア積層体では、請求項10記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結されていることから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
ア積層体では、請求項10記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結されていることから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
【0020】さらにまた、請求項13にかかるモータ用
コア積層体では、磁束集磁面が内周側を向くようにして
放射状に配置された複数個の分割コア素材板の各磁束集
磁面どうしが、それら放射状に配列された複数個の分割
コア素材板の中心側の領域に配置された中央連結部を介
して一体的に連結されていることによって、それら複数
個の分割コア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板と
して構成され、その仮素材板が複数枚積層されているこ
とによって、放射状に配列された複数個の分割コア部積
層体と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア
積層体として構成されている。このような構成を有する
請求項13にかかるモータ用コア積層体によれば、ステ
ータコアの各分割コア部積層体を構成している分割コア
素材板どうしが、中央連結部により一体的に連結されて
いることにより高精度に位置決めされた状態で仮素材板
の積層が行われる。従って、その仮素材板の積層によっ
て形成された仮コア積層体における各分割コア部積層体
どうしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよ
うになっている。また、その仮コア積層体における各分
割コア部積層体に対してリング状固定部材が嵌着される
前の段階においては、上記各分割コア部積層体の外端側
が開放状態になされていることから、それらの各分割コ
ア部積層体の外端側から巻線を施すことによって、巻線
作業が連続して効率的に行われるようになっている。
コア積層体では、磁束集磁面が内周側を向くようにして
放射状に配置された複数個の分割コア素材板の各磁束集
磁面どうしが、それら放射状に配列された複数個の分割
コア素材板の中心側の領域に配置された中央連結部を介
して一体的に連結されていることによって、それら複数
個の分割コア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板と
して構成され、その仮素材板が複数枚積層されているこ
とによって、放射状に配列された複数個の分割コア部積
層体と、上記中央連結部の積層体とを一体に含む仮コア
積層体として構成されている。このような構成を有する
請求項13にかかるモータ用コア積層体によれば、ステ
ータコアの各分割コア部積層体を構成している分割コア
素材板どうしが、中央連結部により一体的に連結されて
いることにより高精度に位置決めされた状態で仮素材板
の積層が行われる。従って、その仮素材板の積層によっ
て形成された仮コア積層体における各分割コア部積層体
どうしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよ
うになっている。また、その仮コア積層体における各分
割コア部積層体に対してリング状固定部材が嵌着される
前の段階においては、上記各分割コア部積層体の外端側
が開放状態になされていることから、それらの各分割コ
ア部積層体の外端側から巻線を施すことによって、巻線
作業が連続して効率的に行われるようになっている。
【0021】また、請求項14にかかるモータ用コア積
層体では、請求項13記載の各仮素材板の積層方向に凹
凸嵌合して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部が、前記中央連結部側に設けられていることか
ら、分割コア部から積層カシメ部が省略されることとな
り、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようになって
いる。
層体では、請求項13記載の各仮素材板の積層方向に凹
凸嵌合して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部が、前記中央連結部側に設けられていることか
ら、分割コア部から積層カシメ部が省略されることとな
り、その分、磁気回路の鉄損が低減されるようになって
いる。
【0022】さらに、請求項15にかかるステータ用コ
ア積層体では、請求項13記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結されていることから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
ア積層体では、請求項13記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結されていることから、中央連結部
の切断工程が容易かつ正確に行われるようになってい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。まず、図1乃至図6に示され
ている実施形態は、インナーロータ型の分割コア付きモ
ータに用いられる12極の分割コア型のステータコアに
対して本発明を適用したものである。
基づいて詳細に説明する。まず、図1乃至図6に示され
ている実施形態は、インナーロータ型の分割コア付きモ
ータに用いられる12極の分割コア型のステータコアに
対して本発明を適用したものである。
【0024】本実施形態における分割コア型のステータ
コアは、まず最初に、図1に示されているような仮素材
板11を複数枚積層することによって、一旦、図5に示
されているような仮コア積層体SC’になされ、その仮
コア積層体SC’から最終的には、図6に示されている
ようなステータコアSCになされる。以下、その仮素材
板11からステータコアSCが形成されるまでの工程を
詳細に説明する。
コアは、まず最初に、図1に示されているような仮素材
板11を複数枚積層することによって、一旦、図5に示
されているような仮コア積層体SC’になされ、その仮
コア積層体SC’から最終的には、図6に示されている
ようなステータコアSCになされる。以下、その仮素材
板11からステータコアSCが形成されるまでの工程を
詳細に説明する。
【0025】まず、図1に示されている仮素材板11
は、薄板状の磁性材からなるものであって、放射状に配
列された複数個の分割コア素材板12を備えている。そ
れらの各分割コア素材板12は、突極部に相当する細長
状に延在する形状を備えており、その内周側の先端部分
には、図2にも示されているような幅広形状の集磁ティ
ース部12aがそれぞれ設けられている。上記各集磁テ
ィース部12aの内周側面は、磁束集磁面12bに形成
されており、その磁束集磁面12bが内周側を向くよう
にして、上記複数個の分割コア素材板12のそれぞれが
放射状に配列されている。
は、薄板状の磁性材からなるものであって、放射状に配
列された複数個の分割コア素材板12を備えている。そ
れらの各分割コア素材板12は、突極部に相当する細長
状に延在する形状を備えており、その内周側の先端部分
には、図2にも示されているような幅広形状の集磁ティ
ース部12aがそれぞれ設けられている。上記各集磁テ
ィース部12aの内周側面は、磁束集磁面12bに形成
されており、その磁束集磁面12bが内周側を向くよう
にして、上記複数個の分割コア素材板12のそれぞれが
放射状に配列されている。
【0026】また、上記複数個の分割コア素材板12の
それぞれは、星型形状に形成された中央連結部13によ
り一体的に連結されている。その中央連結部13は、上
述したように放射状に配置された複数個の分割コア素材
板12の中心側の領域に配置されており、上記各分割コ
ア素材板12の内周側の磁束集磁面12bどうしが、上
記中央連結部13の外周側に設けられた放射状連結部1
3aにそれぞれ接続されている。そして、その中央連結
部13を介して、上記複数個の分割コア素材板12の位
置決めが行われた状態で、一体の仮素材板11が構成さ
れている。
それぞれは、星型形状に形成された中央連結部13によ
り一体的に連結されている。その中央連結部13は、上
述したように放射状に配置された複数個の分割コア素材
板12の中心側の領域に配置されており、上記各分割コ
ア素材板12の内周側の磁束集磁面12bどうしが、上
記中央連結部13の外周側に設けられた放射状連結部1
3aにそれぞれ接続されている。そして、その中央連結
部13を介して、上記複数個の分割コア素材板12の位
置決めが行われた状態で、一体の仮素材板11が構成さ
れている。
【0027】このとき、特に図2に示されているよう
に、上記各分割コア素材板12の磁束集磁面12bに対
して、前記中央連結部13の放射状連結部13aが連結
された接続部13bは、容易に切断可能な程度の狭小幅
に形成されている。
に、上記各分割コア素材板12の磁束集磁面12bに対
して、前記中央連結部13の放射状連結部13aが連結
された接続部13bは、容易に切断可能な程度の狭小幅
に形成されている。
【0028】次に、このようにして中央連結部13を介
して複数個の分割コア素材板12が一体の部材に形成さ
れた仮素材板11が、複数枚にわたって重ね合わせられ
るようにして積層されることにより、図3に示されてい
るような一つの仮コア積層体SC’が形成される。この
とき、上記中央連結部13には、積層方向に凹凸嵌合す
る複数個の積層カシメ部13cが半抜き状態で形成され
ており、それらの積層カシメ部13cによって、上記コ
ア素材板の積層位置の位置決めが行われるようになって
いる。その場合の積層カシメ部13cは、図1のよう
に、円周上に複数個のものを設けるようにしても良い
し、例えば中心部分に単数設けるようにしても良い。
して複数個の分割コア素材板12が一体の部材に形成さ
れた仮素材板11が、複数枚にわたって重ね合わせられ
るようにして積層されることにより、図3に示されてい
るような一つの仮コア積層体SC’が形成される。この
とき、上記中央連結部13には、積層方向に凹凸嵌合す
る複数個の積層カシメ部13cが半抜き状態で形成され
ており、それらの積層カシメ部13cによって、上記コ
ア素材板の積層位置の位置決めが行われるようになって
いる。その場合の積層カシメ部13cは、図1のよう
に、円周上に複数個のものを設けるようにしても良い
し、例えば中心部分に単数設けるようにしても良い。
【0029】上記仮コア積層体SC’は、図3に示され
ているように、前記分割コア素材板12の積層体からな
る複数個の分割コア部積層体12Aと、前記中央連結部
13の積層体13Aとから構成されるものであるが、こ
の仮コア積層体SC’の段階では、上記各分割コア部積
層体12Aの半径方向外端部分は、開放状態となってい
る。そして、それらの各分割コア部積層体12Aにおけ
る突極部に対して、コアモールド絶縁体12A1がそれ
ぞれ嵌着された後、それらの各コアモールド絶縁体12
A1に対して、半径方向外方側からコイルを巻回するよ
うにして巻線14がそれぞれ施される。
ているように、前記分割コア素材板12の積層体からな
る複数個の分割コア部積層体12Aと、前記中央連結部
13の積層体13Aとから構成されるものであるが、こ
の仮コア積層体SC’の段階では、上記各分割コア部積
層体12Aの半径方向外端部分は、開放状態となってい
る。そして、それらの各分割コア部積層体12Aにおけ
る突極部に対して、コアモールド絶縁体12A1がそれ
ぞれ嵌着された後、それらの各コアモールド絶縁体12
A1に対して、半径方向外方側からコイルを巻回するよ
うにして巻線14がそれぞれ施される。
【0030】この巻線14の巻線作業においては、例え
ば3相の場合には、U,V,Wの各相のうちの同相の巻
線14どうしが連続的に巻回され、同相の巻線14どう
しの間の渡線14aは、上記コアモールド絶縁体12A
1に設けられたガイド部(図示省略)に保持されるよう
になっている。
ば3相の場合には、U,V,Wの各相のうちの同相の巻
線14どうしが連続的に巻回され、同相の巻線14どう
しの間の渡線14aは、上記コアモールド絶縁体12A
1に設けられたガイド部(図示省略)に保持されるよう
になっている。
【0031】このような巻線作業を完了した後には、前
記仮コア積層体SC’の各分割コア部積層体12Aの半
径方向外端側に、図4に示されているようなリング状固
定部材15が嵌着され、それによって図5に示されてい
るように、上記仮コア積層体SC’の各分割コア部積層
体12Aどうしが上記リング状固定部材15により締め
付けられるようにして固定される。このとき、上記リン
グ状固定部材15の内周縁部には、略U字状をなす複数
個の固定係止部15aが切り欠くようにして略等ピッチ
間隔で凹溝状に形成されており、それらの各固定係止部
15a内に、上述した仮コア積層体SC’側の各分割コ
ア部積層体12Aの外端部分に半径方向外方に突出する
ように設けられた凸状の固定係合部12A2のそれぞれ
が嵌着されるようになっている。なお、上記リング状固
定部材15は、積層体又は一体の部材のいずれによって
も構成することができる。
記仮コア積層体SC’の各分割コア部積層体12Aの半
径方向外端側に、図4に示されているようなリング状固
定部材15が嵌着され、それによって図5に示されてい
るように、上記仮コア積層体SC’の各分割コア部積層
体12Aどうしが上記リング状固定部材15により締め
付けられるようにして固定される。このとき、上記リン
グ状固定部材15の内周縁部には、略U字状をなす複数
個の固定係止部15aが切り欠くようにして略等ピッチ
間隔で凹溝状に形成されており、それらの各固定係止部
15a内に、上述した仮コア積層体SC’側の各分割コ
ア部積層体12Aの外端部分に半径方向外方に突出する
ように設けられた凸状の固定係合部12A2のそれぞれ
が嵌着されるようになっている。なお、上記リング状固
定部材15は、積層体又は一体の部材のいずれによって
も構成することができる。
【0032】このようにしてリング状固定部材15によ
り固定された仮コア積層体SC’は、分割コア部積層体
12Aに加えて中央連結部13の積層体を含むものとな
っているが、その中央連結部13の積層体は、図6に示
されているように、プレス抜きなどによって分割コア部
積層体12A側から切り離され、それによって、ステー
タコアSCが形成されるようになっている。
り固定された仮コア積層体SC’は、分割コア部積層体
12Aに加えて中央連結部13の積層体を含むものとな
っているが、その中央連結部13の積層体は、図6に示
されているように、プレス抜きなどによって分割コア部
積層体12A側から切り離され、それによって、ステー
タコアSCが形成されるようになっている。
【0033】このように本実施形態では、図1に示され
ているように、ステータコアの各分割コア部積層体12
を構成している分割コア素材板12どうしが、中央連結
部13により一体的に連結されていることにより高精度
に位置決めされた状態で仮素材板11の積層が行われ
る。従って、その仮素材板11の積層によって形成され
た仮コア積層体SC’における各分割コア部積層体12
どうしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよ
うになっている。
ているように、ステータコアの各分割コア部積層体12
を構成している分割コア素材板12どうしが、中央連結
部13により一体的に連結されていることにより高精度
に位置決めされた状態で仮素材板11の積層が行われ
る。従って、その仮素材板11の積層によって形成され
た仮コア積層体SC’における各分割コア部積層体12
どうしも、高精度に位置決めされた状態で形成されるよ
うになっている。
【0034】また、その仮コア積層体SC’における各
分割コア部積層体12に対してリング状固定部材15が
嵌着される前の段階においては、上記各分割コア部積層
体12の外端側が開放状態になされていることから、そ
れらの各分割コア部積層体12の外端側から巻線14を
施すことによって、巻線作業が連続して効率的に行われ
るようになっている。
分割コア部積層体12に対してリング状固定部材15が
嵌着される前の段階においては、上記各分割コア部積層
体12の外端側が開放状態になされていることから、そ
れらの各分割コア部積層体12の外端側から巻線14を
施すことによって、巻線作業が連続して効率的に行われ
るようになっている。
【0035】さらに本実施形態では、仮素材板11を積
層する際に、積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板11ど
うしの位置決めを行う積層カシメ部13cを、前記中央
連結部13側に設けるようにしたことから、分割コア部
側から積層カシメ部が省略されることとなり、その分、
磁気回路の鉄損が低減されるようになっている。
層する際に、積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板11ど
うしの位置決めを行う積層カシメ部13cを、前記中央
連結部13側に設けるようにしたことから、分割コア部
側から積層カシメ部が省略されることとなり、その分、
磁気回路の鉄損が低減されるようになっている。
【0036】さらに、本実施形態では、仮コア積層体S
C’における分割コア部積層体12Aに対して、同相の
巻線14を連続的に巻回するようにしたことから、巻線
作業の効率が向上されるとともに、巻線作業後の線処理
が省略されることとなり、ステータコアの組立時間が大
幅に縮小されるようになっている。
C’における分割コア部積層体12Aに対して、同相の
巻線14を連続的に巻回するようにしたことから、巻線
作業の効率が向上されるとともに、巻線作業後の線処理
が省略されることとなり、ステータコアの組立時間が大
幅に縮小されるようになっている。
【0037】さらにまた、本実施形態では、仮コア積層
体SC’における分割コア部素材板12と中央連結部1
3とを、容易に切断可能な狭小幅の接続部13bにより
連結するようにしたことから、中央連結部13の切断工
程が容易かつ正確に行われるようになっている。
体SC’における分割コア部素材板12と中央連結部1
3とを、容易に切断可能な狭小幅の接続部13bにより
連結するようにしたことから、中央連結部13の切断工
程が容易かつ正確に行われるようになっている。
【0038】次に、図7に示されている実施形態は、磁
石埋込型の分割コア付きモータに採用されるステータコ
アSC、及びロータコアRCを形成するための分割コア
素材板に対して本発明を適用したものである。すなわ
ち、本実施形態においては、前述した実施形態と同様な
仮コア積層体SC’が、外周側に複数個配置された分割
コア部積層体21Aにより構成されるステータコアSC
を含むとともに、複数個の分割コア部積層体21Aの内
周側領域に配置された中央連結部13の積層体が、ロー
タコアRCを構成している。
石埋込型の分割コア付きモータに採用されるステータコ
アSC、及びロータコアRCを形成するための分割コア
素材板に対して本発明を適用したものである。すなわ
ち、本実施形態においては、前述した実施形態と同様な
仮コア積層体SC’が、外周側に複数個配置された分割
コア部積層体21Aにより構成されるステータコアSC
を含むとともに、複数個の分割コア部積層体21Aの内
周側領域に配置された中央連結部13の積層体が、ロー
タコアRCを構成している。
【0039】つまり、ステータコアSCを構成する分割
コア部積層体21A側から、中央連結部13の積層体1
3Aを切り離したときに、図8(a)のようなステータ
コアSCが形成されると同時に、図8(b)のようなロ
ータコアRCが形成されるようになっている。
コア部積層体21A側から、中央連結部13の積層体1
3Aを切り離したときに、図8(a)のようなステータ
コアSCが形成されると同時に、図8(b)のようなロ
ータコアRCが形成されるようになっている。
【0040】また、本実施形態では、ロータコアRCを
構成する中央連結部13の積層体13Aを、ステータコ
アSCを構成する分割コア部積層体21A側から切り離
す際に、ロータコアRCの外周面に適宜の大きさを有す
る突部13A1を残すようにしている。このような突部
13A1を形成しておけば、その突部13A1をダミー
突極として利用することができ、トルクリップルを低減
する等の回転特性を向上させることができる。
構成する中央連結部13の積層体13Aを、ステータコ
アSCを構成する分割コア部積層体21A側から切り離
す際に、ロータコアRCの外周面に適宜の大きさを有す
る突部13A1を残すようにしている。このような突部
13A1を形成しておけば、その突部13A1をダミー
突極として利用することができ、トルクリップルを低減
する等の回転特性を向上させることができる。
【0041】このように本実施形態では、切断によっ
て、ステータコアSCを構成する分割コア部積層体21
Aが形成されると同時に、中央連結部13の積層体13
AによってロータコアRCが形成されることから、ステ
ータコアSC側とロータコアRC側とが効率的かつ高精
度に形成されるようになっている。
て、ステータコアSCを構成する分割コア部積層体21
Aが形成されると同時に、中央連結部13の積層体13
AによってロータコアRCが形成されることから、ステ
ータコアSC側とロータコアRC側とが効率的かつ高精
度に形成されるようになっている。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変形可能であることはいうまでもない。
施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変形可能であることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
かかるステータコアの製造方法は、ステータコアの各分
割コア部積層体を構成している分割コア素材板どうしを
中央連結部により一体的に連結することによって高精度
に位置決めした状態で仮素材板の積層を行い、その仮素
材板の積層によって形成した仮コア積層体における各分
割コア部積層体どうしを高精度に位置決めした状態で形
成するとともに、その仮コア積層体における各分割コア
部積層体に対してリング状固定部材を嵌着する前の段階
で、開放状態になされている各分割コア部積層体の外端
側から巻線を施すことにより巻線作業を連続して効率的
に行い得るようにしたものであるから、簡易な構成よっ
て、分割コア型のステータコアを高精度かつ効率的に製
造することができ、高性能なステータコアを低廉にて得
ることができる。
かかるステータコアの製造方法は、ステータコアの各分
割コア部積層体を構成している分割コア素材板どうしを
中央連結部により一体的に連結することによって高精度
に位置決めした状態で仮素材板の積層を行い、その仮素
材板の積層によって形成した仮コア積層体における各分
割コア部積層体どうしを高精度に位置決めした状態で形
成するとともに、その仮コア積層体における各分割コア
部積層体に対してリング状固定部材を嵌着する前の段階
で、開放状態になされている各分割コア部積層体の外端
側から巻線を施すことにより巻線作業を連続して効率的
に行い得るようにしたものであるから、簡易な構成よっ
て、分割コア型のステータコアを高精度かつ効率的に製
造することができ、高性能なステータコアを低廉にて得
ることができる。
【0044】また、請求項2にかかるステータコアの製
造方法は、請求項1記載の仮素材板を積層する際に、積
層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行
う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分
割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損
を低減させるようにしたものであるから、回転特性を更
に向上させることができる。
造方法は、請求項1記載の仮素材板を積層する際に、積
層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行
う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分
割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損
を低減させるようにしたものであるから、回転特性を更
に向上させることができる。
【0045】さらに、請求項3にかかるステータコアの
製造方法は、請求項1記載の仮コア積層体における分割
コア部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回する
ようにして巻線作業の効率を向上させるとともに巻線作
業後の線処理を省略して、ステータコアの組立時間を大
幅に縮小させるようにしたものであるから、生産性を更
に高めることができる。
製造方法は、請求項1記載の仮コア積層体における分割
コア部積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回する
ようにして巻線作業の効率を向上させるとともに巻線作
業後の線処理を省略して、ステータコアの組立時間を大
幅に縮小させるようにしたものであるから、生産性を更
に高めることができる。
【0046】さらにまた、請求項4にかかるステータコ
アの製造方法は、請求項1記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結するようにして中央連結部の切断
工程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
アの製造方法は、請求項1記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結するようにして中央連結部の切断
工程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
【0047】一方、請求項5にかかるモータの製造方法
は、ステータコアの各分割コア部積層体を構成している
分割コア素材板どうしを中央連結部により一体的に連結
することによって高精度に位置決めした状態で仮素材板
の積層を行い、その仮素材板の積層によって形成した仮
コア積層体における各分割コア部積層体どうしを高精度
に位置決めした状態で形成するとともに、その仮コア積
層体における各分割コア部積層体に対してリング状固定
部材を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各
分割コア部積層体の外端側から巻線を施すことにより巻
線作業を連続して効率的に行い、かつステータコア側の
分割コア部積層体と、中央連結部の積層体によってロー
タコアとを同時に切断時に形成して、ステータコア側と
ロータコア側とを効率的かつ高精度に形成するようにし
たものであるから、簡易な構成よって、分割コア型のス
テータコアとロータコア側を高精度かつ効率的に製造す
ることができとともに、高性能なモータを低廉にて得る
ことができる。
は、ステータコアの各分割コア部積層体を構成している
分割コア素材板どうしを中央連結部により一体的に連結
することによって高精度に位置決めした状態で仮素材板
の積層を行い、その仮素材板の積層によって形成した仮
コア積層体における各分割コア部積層体どうしを高精度
に位置決めした状態で形成するとともに、その仮コア積
層体における各分割コア部積層体に対してリング状固定
部材を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各
分割コア部積層体の外端側から巻線を施すことにより巻
線作業を連続して効率的に行い、かつステータコア側の
分割コア部積層体と、中央連結部の積層体によってロー
タコアとを同時に切断時に形成して、ステータコア側と
ロータコア側とを効率的かつ高精度に形成するようにし
たものであるから、簡易な構成よって、分割コア型のス
テータコアとロータコア側を高精度かつ効率的に製造す
ることができとともに、高性能なモータを低廉にて得る
ことができる。
【0048】また、請求項6にかかるモータの製造方法
は、請求項5記載の仮素材板を積層する際に、積層方向
に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分割コア
部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損を低減
させるようにしたものであるから、回転特性を更に向上
させることができる。
は、請求項5記載の仮素材板を積層する際に、積層方向
に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分割コア
部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損を低減
させるようにしたものであるから、回転特性を更に向上
させることができる。
【0049】さらに、請求項7にかかるモータの製造方
法は、請求項5記載の仮コア積層体における分割コア部
積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するように
して巻線作業の効率を向上させるとともに巻線作業後の
線処理を省略して、ステータコアの組立時間を大幅に縮
小させるようにしたものであるから、生産性を更に高め
ることができる。
法は、請求項5記載の仮コア積層体における分割コア部
積層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するように
して巻線作業の効率を向上させるとともに巻線作業後の
線処理を省略して、ステータコアの組立時間を大幅に縮
小させるようにしたものであるから、生産性を更に高め
ることができる。
【0050】さらにまた、請求項8にかかるステータコ
アの製造方法は、請求項5記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結するようにして中央連結部の切断
工程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
アの製造方法は、請求項5記載の仮素材板における分割
コア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小
幅の接続部により連結するようにして中央連結部の切断
工程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
【0051】また、請求項9にかかるモータの製造方法
によれば、請求項5記載の中央連結部にロータマグネッ
トを装着する埋込孔を形成するようにして、いわゆる磁
石埋込型のモータを高精度かつ効率的に製造できる。
によれば、請求項5記載の中央連結部にロータマグネッ
トを装着する埋込孔を形成するようにして、いわゆる磁
石埋込型のモータを高精度かつ効率的に製造できる。
【0052】一方、請求項10にかかるステータ用コア
積層体は、ステータコアの各分割コア部積層体を構成し
ている分割コア素材板どうしを中央連結部により一体的
に連結することによって高精度に位置決めした状態で仮
素材板の積層を行い、その仮素材板の積層によって形成
した仮コア積層体における各分割コア部積層体どうしを
高精度に位置決めした状態で形成したものであるから、
簡易な構成よって、分割コア型のステータコアを高精度
かつ効率的に製造することができ、高性能なステータコ
アを低廉にて得ることができるとともに、仮コア積層体
における各分割コア部積層体に対してリング状固定部材
を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各分割
コア部積層体の外端側から巻線を施すこととすれば、巻
線作業を連続して効率的に行わせることができる。
積層体は、ステータコアの各分割コア部積層体を構成し
ている分割コア素材板どうしを中央連結部により一体的
に連結することによって高精度に位置決めした状態で仮
素材板の積層を行い、その仮素材板の積層によって形成
した仮コア積層体における各分割コア部積層体どうしを
高精度に位置決めした状態で形成したものであるから、
簡易な構成よって、分割コア型のステータコアを高精度
かつ効率的に製造することができ、高性能なステータコ
アを低廉にて得ることができるとともに、仮コア積層体
における各分割コア部積層体に対してリング状固定部材
を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各分割
コア部積層体の外端側から巻線を施すこととすれば、巻
線作業を連続して効率的に行わせることができる。
【0053】また、請求項11にかかるステータ用コア
積層体は、請求項10記載の仮素材板を積層する際に、
積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを
行う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、
分割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄
損を低減させるようにしたものであるから、回転特性を
更に向上させることができる。
積層体は、請求項10記載の仮素材板を積層する際に、
積層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを
行う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、
分割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄
損を低減させるようにしたものであるから、回転特性を
更に向上させることができる。
【0054】さらに、請求項12にかかるステータ用コ
ア積層体は、請求項10記載の仮素材板における分割コ
ア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅
の接続部により連結するようにして中央連結部の切断工
程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
ア積層体は、請求項10記載の仮素材板における分割コ
ア部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅
の接続部により連結するようにして中央連結部の切断工
程を容易かつ正確に行われるようにしたものであるか
ら、生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
【0055】さらにまた、請求項13にかかるモータ用
コア積層体は、ステータコアの各分割コア部積層体を構
成している分割コア素材板どうしを中央連結部により一
体的に連結することによって高精度に位置決めした状態
で仮素材板の積層を行い、その仮素材板の積層によって
形成した仮コア積層体における各分割コア部積層体どう
しを高精度に位置決めした状態で形成したものであるか
ら、簡易な構成よって、分割コア型のステータコアを高
精度かつ効率的に製造することができ、高性能なステー
タコアを低廉にて得ることができるとともに、仮コア積
層体における各分割コア部積層体に対してリング状固定
部材を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各
分割コア部積層体の外端側から巻線を施すこととすれ
ば、巻線作業を連続して効率的に行わせることができ
る。
コア積層体は、ステータコアの各分割コア部積層体を構
成している分割コア素材板どうしを中央連結部により一
体的に連結することによって高精度に位置決めした状態
で仮素材板の積層を行い、その仮素材板の積層によって
形成した仮コア積層体における各分割コア部積層体どう
しを高精度に位置決めした状態で形成したものであるか
ら、簡易な構成よって、分割コア型のステータコアを高
精度かつ効率的に製造することができ、高性能なステー
タコアを低廉にて得ることができるとともに、仮コア積
層体における各分割コア部積層体に対してリング状固定
部材を嵌着する前の段階で、開放状態になされている各
分割コア部積層体の外端側から巻線を施すこととすれ
ば、巻線作業を連続して効率的に行わせることができ
る。
【0056】また、請求項14にかかるモータ用コア積
層体は、請求項13記載の仮素材板を積層する際に、積
層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行
う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分
割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損
を低減させるようにしたものであるから、回転特性を更
に向上させることができる。
層体は、請求項13記載の仮素材板を積層する際に、積
層方向に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行
う積層カシメ部を中央連結部側に設けるようにして、分
割コア部側から積層カシメ部を省略して磁気回路の鉄損
を低減させるようにしたものであるから、回転特性を更
に向上させることができる。
【0057】さらに、請求項15にかかるモータ用コア
積層体は、請求項13記載の仮素材板における分割コア
部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の
接続部により連結するようにして中央連結部の切断工程
を容易かつ正確に行われるようにしたものであるから、
生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
積層体は、請求項13記載の仮素材板における分割コア
部素材板と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の
接続部により連結するようにして中央連結部の切断工程
を容易かつ正確に行われるようにしたものであるから、
生産性及び品質の向上を一層図ることができる。
【図1】本発明の一実施形態における分割型ステータコ
アを構成するための仮素材板を表した平面説明図であ
る。
アを構成するための仮素材板を表した平面説明図であ
る。
【図2】図1に示された仮素材板における分割コア素材
板と中央連結部との接続部を拡大して表した平面説明図
である。
板と中央連結部との接続部を拡大して表した平面説明図
である。
【図3】図1に示された仮素材板を積層して形成した仮
コア積層体に対して巻線を施した状態を表した平面説明
図である。
コア積層体に対して巻線を施した状態を表した平面説明
図である。
【図4】図3に示された仮コア積層体に対して装着され
るリング状固定部材を表した平面説明図である。
るリング状固定部材を表した平面説明図である。
【図5】図3に示された仮コア積層体に対して、図4に
示されたリング状固定部材を嵌着した状態を表した平面
説明図である。
示されたリング状固定部材を嵌着した状態を表した平面
説明図である。
【図6】図5に示された仮コア積層体から、中央連結部
の積層体を分離した状態を表した平面説明図である。
の積層体を分離した状態を表した平面説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態における分割型ステータ
コアを構成する仮コア積層体を表した平面説明図であ
る。
コアを構成する仮コア積層体を表した平面説明図であ
る。
【図8】図8に示された仮コア積層体から形成されたス
テータコア(a)と、ロータコアと(b)を表した平面
説明図である。
テータコア(a)と、ロータコアと(b)を表した平面
説明図である。
【図9】一般の磁石埋込型の分割コア付きモータの構造
例を表した横断面説明図である。
例を表した横断面説明図である。
SC’ 仮コア積層体
SC ステータコア
11 仮素材板
12 分割コア素材板
12a 集磁ティース部
12b 磁束集磁面
12A 分割コア部積層体
13A 中央連結部積層体
12A1 コアモールド絶縁体
13 中央連結部
13a 放射状連結部
13b 接続部
13c 積層カシメ部
14 巻線
14a 渡線
15 リング状固定部材
RC ロータコア
Claims (15)
- 【請求項1】 磁性材からなる分割コア素材板の複数枚
を積層することによって、突極部の先端部分に磁束集磁
面が設けられた分割コア部積層体を形成し、 それら分割コア部積層体の複数個を、磁束集磁面が内周
側を向くようにして環状に配列した後、それら放射状に
配置された複数個の分割コア部積層体を、リング状の固
定部材で外周側から環状に固定するようにしたステータ
コアの製造方法において、 積層前における複数個の分割コア素材板を、磁束集磁面
が内周側を向くようにして放射状に配列し、それら放射
状に配列された複数個の分割コア素材板の中心側の領域
に、上記複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面どうし
を一体的に連結する中央連結部を配置して、それら複数
個の分割コア素材板と中央連結部とを含む一体の仮素材
板を形成し、 その仮素材板を複数枚積層することによって、放射状に
配列された複数個の分割コア部積層体と、上記中央連結
部の積層体とを一体に含む仮コア積層体を一旦形成し、 その仮コア積層体における各分割コア部積層体の突極部
に対して、半径方向外方側からコイルを巻き付けるよう
にして巻線をそれぞれ施し、 上記仮コア積層体における各分割コア部積層体の外周側
に、前記リング状固定部材を嵌着することによって上記
各分割コア部積層体どうしを固定した後に、 前記仮コア積層体における中央連結部の積層体を、前記
分割コア部積層体側から切り離すことによってステータ
コアを形成するようにしたことを特徴とするステータコ
アの製造方法。 - 【請求項2】 前記仮素材板を積層する際に、積層方向
に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部を、前記中央連結部側に設けるようにしたこと
を特徴とする請求項1記載のステータコアの製造方法。 - 【請求項3】 前記仮コア積層体における分割コア部積
層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するようにし
たことを特徴とする請求項記1載のステータコアの製造
方法。 - 【請求項4】 前記仮素材板における分割コア部素材板
と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の接続部に
より連結するようにしたことを特徴とする請求項1記載
のステータコアの製造方法。 - 【請求項5】 磁性材からなる分割コア素材板の複数枚
を積層することによって、突極部の先端部分に磁束集磁
面が設けられた分割コア部積層体を形成し、 それら分割コア部積層体の複数個を、磁束集磁面がロー
タコア側に対向するようにして放射状に配列した後、そ
れら放射状に配置された複数個の分割コア部積層体を、
リング状の固定部材で外周側から環状に固定するように
したモータの製造方法において、 積層前における複数個の分割コア素材板を、磁束集磁面
がロータコア側を向くようにして放射状に配列し、それ
ら放射状に配列された複数個の分割コア素材板の中心側
の領域に、上記複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面
どうしを一体的に連結する中央連結部を配置して、それ
ら複数個の分割コア素材板と中央連結部とを含む一体の
仮素材板を形成し、 その仮素材板を複数枚積層することによって、放射状に
配列された複数個の分割コア部積層体と、上記中央連結
部の積層体とを一体に含む仮コア積層体を一旦形成し、 その中央連結部により一体連結されたコア素材板を、複
数枚積層することによって、放射状に配列された分割コ
ア部を含む一つの仮コア積層体を形成し、 その仮コア積層体における各分割コア部積層体の突極部
に対して、半径方向外方側からコイルを巻き付けるよう
にして巻線をそれぞれ施し、 上記仮コア積層体における各分割コア部積層体の外周側
に、前記リング状固定部材を嵌着することによって上記
各分割コア部積層体どうしを固定した後に、 前記仮コア積層体における中央連結部の積層体を、前記
分割コア部積層体側から切り離すことによって、分割コ
ア部積層体を有するステータコアと、上記中央連結部の
積層体を有するロータコアとを、同時に形成するように
したことを特徴とするモータの製造方法。 - 【請求項6】 前記仮素材板を積層する際に、積層方向
に凹凸嵌合して各仮素材板どうしの位置決めを行う積層
カシメ部を、前記中央連結部側に設けるようにしたこと
を特徴とする請求項5記載のモータの製造方法。 - 【請求項7】 前記仮コア積層体における分割コア部積
層体に対して、同相の巻線を連続的に巻回するようにし
たことを特徴とする請求項記5載のモータの製造方法。 - 【請求項8】 前記仮素材板における分割コア部素材板
と中央連結部とを、容易に切断可能な狭小幅の接続部に
より連結するようにしたことを特徴とする請求項5記載
のモータの製造方法。 - 【請求項9】 前記中央連結部に、ロータマグネットを
装着する埋込孔を形成するようにしたことを特徴とする
請求項5記載のモータの製造方法。 - 【請求項10】 磁性材からなる分割コア素材板の積層
体からなり、突極部の先端部分に磁束集磁面が設けられ
た複数個の分割コア部積層体を備えたものであって、 上記複数個の分割コア部積層体は、磁束集磁面が内周側
を向くようにして放射状に配列され、かつそれら複数個
の分割コア部積層体の外周側がリング状固定部材で固定
されたステータ用コア積層体において、 前記磁束集磁面が内周側を向くようにして放射状に配置
された複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面どうし
が、それら放射状に配列された複数個の分割コア素材板
の中心側の領域に配置された中央連結部を介して一体的
に連結されていることによって、それら複数個の分割コ
ア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板として構成さ
れ、 その仮素材板が複数枚積層されていることによって、放
射状に配列された複数個の分割コア部積層体と、上記中
央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層体として構
成されていることを特徴とするステータ用コア積層体。 - 【請求項11】 前記各仮素材板の積層方向に凹凸嵌合
して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積層カシメ
部が、前記中央連結部側に設けられていることを特徴と
する請求項10記載のステータ用コア積層体。 - 【請求項12】 前記仮素材板における分割コア部素材
板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小幅の接続部
により連結されていることを特徴とする請求項10記載
のステータ用コア積層体。 - 【請求項13】 磁性材からなる分割コア素材板の積層
体からなり、突極部の先端部分に磁束集磁面が設けられ
た複数個の分割コア部積層体を備えたものであって、 上記複数個の分割コア部積層体は、磁束集磁面がロータ
コア側を向くようにして放射状に配列され、かつそれら
複数個の分割コア部積層体の外周側がリング状固定部材
で固定されたモータ用コア積層体において、 前記磁束集磁面が内周側を向くようにして放射状に配置
された複数個の分割コア素材板の各磁束集磁面どうし
が、それら放射状に配列された複数個の分割コア素材板
の中心側の領域に配置された中央連結部を介して一体的
に連結されていることによって、それら複数個の分割コ
ア素材板と中央連結部とが一体の仮素材板として構成さ
れ、 その仮素材板が複数枚積層されていることによって、放
射状に配列された複数個の分割コア部積層体と、上記中
央連結部の積層体とを一体に含む仮コア積層体として構
成されていることを特徴とするモータ用コア積層体。 - 【請求項14】 前記各仮素材板の積層方向に凹凸嵌合
して当該各仮素材板どうしの位置決めを行う積層カシメ
部が、前記中央連結部側に設けられていることを特徴と
する請求項13記載のモータ用コア積層体。 - 【請求項15】 前記仮素材板における分割コア部素材
板と中央連結部とが、容易に切断可能な狭小幅の接続部
により連結されていることを特徴とする請求項13記載
のモータ用コア積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002033453A JP2003235217A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | ステータコアの製造方法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、及びモータ用コア積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002033453A JP2003235217A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | ステータコアの製造方法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、及びモータ用コア積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003235217A true JP2003235217A (ja) | 2003-08-22 |
Family
ID=27776247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002033453A Withdrawn JP2003235217A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | ステータコアの製造方法、及びモータの製造方法、並びにステータコア用コア積層体、及びモータ用コア積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003235217A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006060879A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式回転電機及び永久磁石式回転電機の製造方法 |
US7327065B2 (en) | 2004-03-16 | 2008-02-05 | Sony Corporation | Motor, stator for the same, and manufacturing method thereof |
KR101041165B1 (ko) | 2009-07-14 | 2011-06-13 | 엘지이노텍 주식회사 | 모터의 스테이터 코어 |
-
2002
- 2002-02-12 JP JP2002033453A patent/JP2003235217A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7327065B2 (en) | 2004-03-16 | 2008-02-05 | Sony Corporation | Motor, stator for the same, and manufacturing method thereof |
JP2006060879A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式回転電機及び永久磁石式回転電機の製造方法 |
KR101041165B1 (ko) | 2009-07-14 | 2011-06-13 | 엘지이노텍 주식회사 | 모터의 스테이터 코어 |
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---|---|---|---|
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