JP2003234998A - 撮像装置、撮像方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの作画意図及び被写体の特徴を反映し
た縮小画像を、原画像に基づいて効率よく生成すること
ができる撮像装置を提供する。 【解決手段】 被写体を撮像するデジタルカメラ１０
は、前記被写体の原画像を取得する撮像部２０と、撮像
部２０が前記原画像を撮像したときの撮影モードに基づ
いて、前記原画像の縮小画像を生成する画像処理部１４
０と、前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納す
る格納部１２０とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、撮像方
法、及びプログラムに関する。特に本発明は、被写体の
特徴あるいはユーザの作画意図を反映した縮小画像を、
原画像に基づいて効率よく生成することができる撮像装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタやパーソナルコンピュー
タが、撮像装置から取得した画像を出力する場合、即
ち、プリンタが画像を印刷し、パーソナルコンピュータ
が画像をモニタに表示する場合、プリンタまたはパーソ
ナルコンピュータは、原画像に基づいて生成された縮小
画像を解析して原画像を補正する。原画像から縮小画像
を生成する装置は、特開平８−３３１３７３号公報及び
特開平５−４６７５３号公報に開示されている。例え
ば、特開平８−３３１３７３号公報には、原画像からエ
ッジを含む画像だけを抽出し、抽出した画像について縮
小画像を生成する画像処理装置が開示されている。ま
た、特開平５−４６７５３号公報には、原画像を複数の
分割画像に分割し、分割画像を構成する画素の色のうち
で最大度数の色を分割画像の代表色とし、代表色に基づ
いて縮小画像を生成する画像処理装置が開示されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理装置は、原画像に基づいて生成する縮小画像
に、被写体の特徴あるいはユーザの作画意図を必ずしも
反映できなかった。そのため、プリンタやパーソナルコ
ンピュータは、縮小画像に基づいて、原画像を適切に補
正することができなかった。

【０００４】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる撮像装置、撮像方法、及びプログラムを提供
することを目的とする。この目的は特許請求の範囲にお
ける独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成され
る。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定す
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第１の形
態によると、被写体を撮像する撮像装置は、被写体の原
画像を取得する撮像部と、撮像部が原画像を撮像したと
きの撮影モードに基づいて、原画像の縮小画像を生成す
る画像処理部と、原画像及び縮小画像を対応づけて格納
する格納部とを備える。また、画像処理部は、撮影モー
ドに基づいて、原画像における領域を選択する選択部
と、選択部が選択した領域の選択画像に基づいて縮小画
像を生成する画像生成部とを有してもよい。

【０００６】撮影モードがポートレートモードである場
合、選択部は、原画像における中央領域を選択してもよ
い。また、撮影モードが遠景モードである場合、選択部
は、原画像における全体を選択してもよい。

【０００７】撮影モードがシャッタスピード優先モード
である場合、選択部は、所定値以上の速度で動く動的被
写体の領域を原画像から選択してもよい。また、撮影モ
ードが連写モードである場合、選択部は、原画像よりも
前に取得した前画像と原画像とを比較して所定値以上動
いた動的被写体の領域を原画像から選択してもよい。

【０００８】撮影モードが夜景モードである場合、選択
部は、第１の所定値以上明るい画素を第２の所定値以上
の割合で有する領域を原画像から選択してもよい。

【０００９】本発明の第２の形態によると、被写体を撮
像する撮像装置は、被写体の原画像を取得する撮像部
と、原画像の所定の画素の輝度を補正する輝度補正部
と、所定の画素の色度及び補正された輝度から縮小画像
を生成する画像生成部とを有する画像処理部と、原画像
及び縮小画像を対応づけて格納する格納部とを備える。
輝度補正部は、所定の画素の周辺の画素の輝度に基づい
て、所定の画素の輝度を補正してもよい。

【００１０】本発明の第３の形態によると、被写体を撮
像する撮像装置は、被写体の原画像を取得する撮像部
と、原画像のうちで、輝度が所定の条件を満たす画素を
検出する検出部と、所定の間隔で設けられ、検出された
画素を含む複数の画素を原画像から選択する選択部と、
選択された複数の画素に基づいて縮小画像を生成する画
像生成部とを有する画像処理部と、原画像及び縮小画像
を対応づけて格納する格納部とを備える。

【００１１】検出部は、原画像の最高輝度を有する画素
を検出してもよい。この場合、選択部は、所定の間隔で
設けられ、検出された画素を含む複数の画素を原画像か
ら選択する。

【００１２】検出部は、原画像のうちの所定値以上の輝
度を有する複数の画素を検出してもよい。この場合、選
択部は、検出された複数の画素を最も多く選択すべく、
原画像のうちの複数の画素を所定の間隔で選択する。

【００１３】本発明の第４の形態によると、被写体を撮
像する撮像方法は、被写体の原画像を取得する撮像ステ
ップと、原画像が撮像されたときの撮影モードに基づい
て、原画像の縮小画像を生成する画像処理ステップと、
原画像及び縮小画像を対応づけて格納する格納ステップ
とを備える。

【００１４】また、画像処理ステップは、撮影モードに
基づいて、原画像における領域を選択するステップと、
選択された領域の選択画像に基づいて縮小画像を生成す
るステップとを有してもよい。

【００１５】本発明の第５の形態によると、被写体を撮
像する撮像方法は、被写体の原画像を取得するステップ
と、原画像の所定の画素の輝度を補正するステップと、
所定の画素の色度及び補正された輝度から縮小画像を生
成するステップと、原画像及び縮小画像を対応づけて格
納するステップとを備える。

【００１６】本発明の第６の形態によると、被写体を撮
像する撮像方法は、被写体の原画像を取得するステップ
と、原画像のうちで、輝度が所定の条件を満たす画素を
検出するステップと、所定の間隔で設けられ、検出され
た画素を含む複数の画素を原画像から選択するステップ
と、選択された画素に基づいて縮小画像を生成するステ
ップと、原画像及び縮小画像を対応づけて格納するステ
ップとを備える。

【００１７】本発明の第７の形態によると、被写体を撮
像する撮像装置用のプログラムは、撮像装置に、被写体
の原画像を取得させる撮像モジュールと、原画像を撮像
させたときの撮影モードに基づいて、原画像の縮小画像
を生成させる画像処理モジュールと、原画像及び縮小画
像を対応づけて格納させる格納モジュールとを備える。

【００１８】画像処理モジュールは、撮像装置に、撮影
モードに基づいて、原画像における領域を選択させる選
択モジュールと、選択モジュールが選択させた領域の選
択画像に基づいて縮小画像を生成させる画像生成モジュ
ールとを有してもよい。

【００１９】本発明の第８の形態によると、被写体を撮
像する撮像装置用のプログラムは、撮像装置に、被写体
の原画像を取得させる撮像モジュールと、原画像の所定
の画素の輝度を補正させる輝度補正モジュールと、所定
の画素の色度及び補正された輝度から縮小画像を生成さ
せる画像生成モジュールと、原画像及び縮小画像を対応
づけて格納させる格納モジュールとを備える。

【００２０】本発明の第９の形態によると、被写体を撮
像する撮像装置用のプログラムは、被写体の原画像を取
得させる撮像モジュールと、原画像のうちで、輝度が所
定の条件を満たす画素を検出させる検出モジュールと、
所定の間隔で設けられ、検出された画素を含む複数の画
素を原画像から選択させる選択モジュールと、選択され
た画素に基づいて縮小画像を生成させる画像生成モジュ
ールと、原画像及び縮小画像を対応づけて格納させる格
納モジュールとを備える。

【００２１】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。

【００２３】図１は、本発明の一実施形態に係る画像処
理システムの一例を示す。画像処理システムは、デジタ
ルカメラ１０、プリンタ２００、及びパーソナルコンピ
ュータ４００を備える。デジタルカメラ１０、プリンタ
２００、及びパーソナルコンピュータ４００は、互いに
データ伝送路を介してデータの送受信を行う。データ伝
送路は、例えば、ＩＥＥＥ１３９４、ＵＳＢ等の有線通
信媒体や、ＩｒＤＡ、ブルートゥース、無線ＬＡＮ等の
無線通信媒体である。データ伝送路は、有線通信媒体及
び無線通信媒体を複数用いたネットワーク網、例えばイ
ンターネット網であってもよい。また、デジタルカメラ
１０、プリンタ２００、及びパーソナルコンピュータ４
００間のデータの受け渡しは、リムーバブルメディア等
の記録媒体を用いてもよい。

【００２４】デジタルカメラ１０は、被写体の原画像を
撮像し、撮像した原画像を画像処理して縮小画像を生成
する。そして、デジタルカメラ１０は、撮像した原画像
と生成した縮小画像とを対応付けてプリンタ２００又は
パーソナルコンピュータ４００に送信する。プリンタ２
００又はパーソナルコンピュータ４００は、原画像に対
応付けられた縮小画像を解析し、縮小画像の解析結果に
基づいて、原画像を画像処理して出力する。即ち、プリ
ンタ２００は、画像データを印刷し、パーソナルコンピ
ュータ４００は、画像データをモニタに表示する。

【００２５】また、デジタルカメラ１０は、原画像を取
得したときの撮像モードを示す情報と原画像とを対応付
けて出力してもよい。この場合、プリンタ２００または
パーソナルコンピュータ４００は、原画像を取得したと
きの撮像モードを示す情報に基づいて、原画像の縮小画
像を生成する。そして、プリンタ２００又はパーソナル
コンピュータ４００は、原画像の縮小画像を解析し、縮
小画像の解析結果に基づいて、原画像を画像処理して出
力する。

【００２６】なお、デジタルカメラ１０は、撮像装置の
一例であり、静止画を撮影するデジタルスチルカメラで
あってもよく、動画を撮影するデジタルビデオカメラで
あってもよい。また、プリンタ２００は、デジタルカメ
ラで撮影した画像の画質等を自動調整して印刷するラボ
用印刷装置であってもよい。

【００２７】図２は、本実施形態に係るデジタルカメラ
１０の機能構成の一例を示す。デジタルカメラ１０は、
撮像部２０、画像処理部１４０、格納部１２０、撮影モ
ード設定部１１１、及び外部接続部１３０を備える。ま
た、画像処理部１４０は、検出部１２、選択部１４、輝
度補正部１６、及び画像生成部１８を有する。

【００２８】撮像部２０は、被写体の原画像を取得す
る。画像処理部１４０は、撮像部２０が取得した原画像
を画像処理して縮小画像を生成する。格納部１２０は、
撮像部２０が取得した原画像と画像生成部１８が生成し
た縮小画像とを対応付けて格納する。外部接続部１３０
は、格納部１２０が格納した原画像及び縮小画像をプリ
ンタ２００またはパーソナルコンピュータ４００に出力
する。

【００２９】画像処理部１４０の第１の例によれば、撮
影モード設定部１１１は、被写体の原画像を取得する撮
影モードを設定する。選択部１４は、撮影モード設定部
１１１が設定した撮影モードに基づいて、前記原画像に
おける領域を選択する。そして、画像生成部１８は、選
択部１４が選択した領域の選択画像に基づいて縮小画像
を生成する。

【００３０】具体的には、撮影モードがポートレートモ
ードである場合、選択部１４は、原画像における中央領
域を選択する。撮像モードがポートレートモードである
場合、主要被写体である人物像は、画像の中央に位置す
ることが多い。そこで、選択部１４が原画像における中
央領域を選択することにより、画像生成部１８は、主要
被写体である人物の特徴を反映した縮小画像を生成でき
る。

【００３１】また、撮影モードが遠景モードである場
合、選択部１４は、原画像における全体を選択する。撮
影モードが遠景モードである場合、風景等、ユーザの意
図する主要被写体は、画像全体にまたがることが多い。
そこで、選択部１４が原画像における全体を選択するこ
とにより、画像生成部１８は、主要被写体である風景の
特徴を反映した縮小画像を生成できる。

【００３２】また、撮影モードがシャッタスピード優先
モードである場合、選択部１４は、所定値以上の速度で
動く動的被写体の領域を原画像から選択する。撮影モー
ドがシャッタスピード優先モードである場合、ユーザ
は、動的被写体を主要被写体として撮像する場合が多
い。そこで、選択部１４が所定値以上の速度で動く動的
被写体の領域を原画像から選択することにより、画像生
成部１８は、主要被写体である動的被写体の特徴を反映
した縮小画像を生成できる。具体的には、選択部１４
は、原画像よりも前に取得する予備画像と原画像のそれ
ぞれから被写体の動きベクトル検出に必要な周波数成分
を抽出し、代表点マッチング法で動きベクトルを算出す
ることによって被写体の速度を判断する。また、選択部
１４は、原画像を取得する前に撮影する被写体の動画像
から動きベクトルを算出してもよい。

【００３３】また、撮影モードが連写モードである場
合、選択部１４は、原画像よりも前に取得した前画像と
原画像とを比較して所定値以上動いた動的被写体の領域
を原画像から選択する。撮影モードが連写モードである
場合、ユーザは、前述のシャッタスピード優先モードの
場合と同様、動的被写体を主要被写体として撮像する場
合が多い。そこで、選択部１４が、原画像よりも前に取
得した前画像と原画像とを比較して所定値以上動いた動
的被写体の領域を原画像から選択することにより、画像
生成部１８は、主要被写体である動的被写体の特徴を反
映した縮小画像を生成できる。具体的には、前述のシャ
ッタスピード優先モードの場合と同様、選択部１４は、
前述の動きベクトルが所定値以上の被写体を動的被写体
と判断して、当該動的被写体の領域を選択する。

【００３４】また、撮影モードが夜景モードである場
合、選択部１４は、第１の所定値以上明るい画素を第２
の所定値以上の割合で有する領域を原画像から選択す
る。撮影モードが夜景モードである場合、ユーザは、明
かりのある街頭など、ある程度明るい被写体を主要被写
体として撮像する場合が多い。そこで、選択部１４が、
第１の所定値よりも明るい画素を第２の所定値よりも多
い割合で有する領域を原画像から選択することにより、
画像生成部１８は、主要被写体である、明かりのある街
頭の特徴を反映した縮小画像を生成できる。

【００３５】画像処理部１４０の第２の例によれば、検
出部１２は、撮像部２０が取得した原画像の輝度と色度
を検出する。そして、輝度補正部１６は、原画像の所定
の画素の輝度を、当該所定の画素の周辺の画素の輝度に
基づいて補正する。ここで、当該所定の画素は、所定の
間隔でグリッド状の配列をなす複数の画素であってもよ
いし、所定の間隔でハニカム状の配列をなす複数の画素
であってもよい。

【００３６】輝度補正部１６は、所定の画素及び周辺の
画素の輝度の平均値を当該所定の画素の補正輝度として
もよいし、画素の輝度のダイナミックレンジを予め複数
の階調に分け、所定の画素及び周辺の画素の輝度が最も
数多くあてはまる階調の輝度を当該所定の画素の補正輝
度としてもよい。また、輝度補正部１６は、所定の画素
の輝度をメディアンフィルターで補正してもよい。そし
て画像生成部１８は、原画像の所定の画素の色度、及び
輝度補正部１６が補正した所定の画素の輝度から縮小画
像を生成する。

【００３７】画像処理部１４０の第３の例によれば、検
出部１２は、撮像部２０が取得した原画像のうちで、輝
度が所定の条件を満たす画素を検出する。そして、選択
部１４は、所定の間隔で設けられ、検出された画素を含
む複数の画素を原画像から選択する。具体的には、検出
部１２は、原画像の最高輝度を有するポイント、いわゆ
るハイライトポイントの画素を検出する。そして、選択
部１４は、原画像のハイライトポイントの画素、及びハ
イライトポイントの画素を起点に所定の間隔で設けられ
た複数の画素を原画像から選択する。言い換えれば、選
択部１４は、所定の間隔で複数の画素を原画像から選択
する場合において、ハイライトポイントの画素が選択さ
れるべく、複数の画素を選択する。そして、画像生成部
１８は、選択部１４が選択した複数の画素に基づいて縮
小画像を生成する。

【００３８】また、検出部１２は、原画像のうちの所定
値以上の輝度を有する複数の画素を検出してもよく、こ
の場合、選択部１４は、検出部１２が検出した複数の画
素を最も多く選択すべく、原画像のうちの複数の画素を
所定の間隔で選択する。ここで、所定の間隔で選択され
る複数の画素は、グリッド状の配列であってもよいし、
ハニカム状の配列であってもよい。

【００３９】なお、画像処理部１４０は、前述の第１の
例、第２の例、及び第３の例の組み合わせによって縮小
画像を生成してもよい。

【００４０】以上のようなデジタルカメラ１０によれ
ば、ユーザの作画意図及び被写体の特徴を反映した縮小
画像を、原画像に基づいて効率よく生成することができ
る。そして、プリンタ２００は、ユーザの作画意図及び
原画像の特徴を反映した縮小画像を解析画像として利用
するので、原画像を適切に補正して良好な画質のプリン
トを得ることができる。また、パーソナルコンピュータ
４００は、ユーザの作画意図及び原画像の特徴を反映し
た縮小画像を原画像に対応付けて取得するので、原画像
を適切に補正して良好な画質の画像をモニタに表示する
ことができる。また、プリンタ２００は、デジタルカメ
ラ１０が生成した縮小画像を解析画像として利用する場
合、原画像に基づいて自ら解析画像を生成する処理を省
略し、プリント時間の短縮を図ることができる。

【００４１】図３は、本実施形態に係るデジタルカメラ
１０の動作の一例を示すフローチャートである。まず、
撮影モード設定部１１１は、被写体を撮像する撮影モー
ドをユーザの操作に基づいて決定する（Ｓ１００）。次
に、撮像部２０は、レリーズスイッチの半押しなどのユ
ーザの操作に基づいて、原画像を取得する撮像条件を決
定するための予備画像を取得する（Ｓ１０１）。次に、
撮像部２０は、レリーズスイッチが全押しされると、撮
影モード設定部１１１が決定した撮影モードと撮像部２
０が取得した予備画像とに基づいた撮像条件によって被
写体の原画像を取得する（Ｓ１０２）。次に、画像処理
部１４０は、後述する所定のフローチャートに従って、
原画像から縮小画像を生成する（Ｓ１０４）。最後に、
格納部１２０は、撮像部２０が取得した原画像及び画像
処理部１４０が生成した縮小画像を対応付けて格納する
（Ｓ１０６）。以上で本フローチャートは終了する。

【００４２】図４は、図３における、原画像から縮小画
像を生成するステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャ
ートの第１の例である。まず、選択部１４は、図３で説
明したＳ１０２において取得された原画像と、原画像が
取得されたときの撮影モードを示す情報とを取得する
（Ｓ１１０）。選択部１４は、撮影モードを示す情報
を、撮影モード設定部１１１から取得してもよいし、原
画像のタグ情報として原画像と共に取得してもよい。次
に、選択部１４は、原画像を取得したときの撮影モード
がポートレートモードであるか否かを判断する（Ｓ１１
１）。Ｓ１１１において、撮影モードがポートレートモ
ードである場合、選択部１４は、原画像における中央領
域を選択する（Ｓ１１２）。

【００４３】Ｓ１１１において、撮影モードがポートレ
ートモードでない場合、選択部１４は、撮影モードが遠
景モードであるか否かを判断する（Ｓ１１４）。Ｓ１１
４において、撮影モードが遠景モードである場合、選択
部１４は、原画像における全体を選択する（Ｓ１１
６）。

【００４４】Ｓ１１４において、撮影モードが遠景モー
ドでない場合、選択部１４は、撮影モードがシャッタス
ピード優先モードであるか否かを判断する（Ｓ１１
８）。Ｓ１１８において、撮影モードがシャッタスピー
ド優先モードである場合、選択部１４は、所定値以上の
速度で動く動的被写体の領域を原画像から選択する（Ｓ
１２０）。

【００４５】Ｓ１１８において、撮影モードがシャッタ
スピード優先モードでない場合、選択部１４は、撮影モ
ードが連写モードであるか否かを判断する（Ｓ１２
２）。Ｓ１２２において、撮影モードが連写モードであ
る場合、選択部１４は、原画像よりも前に取得した前画
像と原画像とを比較して、所定値以上動いた動的被写体
の領域を原画像から選択する（Ｓ１２４）。

【００４６】Ｓ１２２において、撮影モードが連写モー
ドでない場合、選択部１４は、撮影モードが夜景モード
であるか否かを判断する（Ｓ１２６）。Ｓ１２６におい
て撮影モードが夜景モードである場合、選択部１４は、
第１の所定値以上明るい画素を第２の所定値以上の割合
で有する領域を原画像から選択する（Ｓ１２８）。

【００４７】Ｓ１２６において、撮影モードが夜景モー
ドでない場合、選択部１４は、原画像のうちの予め定め
られた範囲を標準の領域として選択する（Ｓ１３０）。
標準の領域とは、原画像のうちの周縁部を例えば、１０
万画素の幅で均一に除外した内側の領域であってもよい
し、原画像の中央部分を所定の大きさの矩形で囲んだ範
囲であってもよい。また、標準の範囲とは、選択部１４
がデフォルトで持つ固定の範囲であってもよいし、ユー
ザが任意に設定できる可変の範囲であってもよい。最後
に、画像生成部１８は、選択部１４が選択した領域の選
択画像に基づいて、縮小画像を生成する（Ｓ１３２）。
以上で本フローチャートは終了する。

【００４８】図５は、図３における、原画像から縮小画
像を生成するステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャ
ートの第２の例である。まず、検出部１２は、撮像部２
０が取得した原画像の輝度と色度を検出する（Ｓ２０
０）。次に、輝度補正部１６は、原画像の所定の画素の
輝度を、当該所定の画素の周辺の画素の輝度に基づいて
補正する（Ｓ２０２）。次に、画像生成部１８は、原画
像の所定の画素の色度、及び輝度補正部１６が補正した
所定の画素の輝度から縮小画像を生成する（Ｓ２０
４）。以上で本フローチャートは終了する。

【００４９】図６は、図３における、原画像から縮小画
像を生成するステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャ
ートの第３の例である。まず、検出部１２は、撮像部２
０が取得した原画像のうちで、輝度が所定の条件を満た
す画素を検出する。具体的には、検出部１２は、原画像
の最高輝度を有する画素を検出する（Ｓ３００）。次
に、選択部１４は、所定の間隔で設けられ、検出された
画素を含む複数の画素を原画像から選択する（Ｓ３０
２）。そして、画像生成部１８は、選択部１４が選択し
た画素に基づいて縮小画像を生成する（Ｓ３０４）。以
上で本フローチャートは終了する。

【００５０】以上説明した方法によれば、ユーザの作画
意図及び被写体の特徴を反映した縮小画像を、原画像に
基づいて効率よく生成することができる。

【００５１】図７は、本実施形態に係るパーソナルコン
ピュータ１４のハードウェア構成の一例を示す。パーソ
ナルコンピュータ１４は、ＣＰＵ７００と、ＲＯＭ７０
２と、ＲＡＭ７０４と、通信インタフェース７０６と、
ハードディスクドライブ７０８と、データベースインタ
フェース７１０と、フロッピー（登録商標）ディスクド
ライブ７１２と、ＣＤ−ＲＯＭドライブ７１４とを備え
る。ＣＰＵ７００は、ＲＯＭ７０２及びＲＡＭ７０４に
格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を
行う。通信インタフェース７０６は、デジタルカメラ１
０及びプリンタ２００と通信する。データベースインタ
フェース７１０は、データベースへのデータの書込、及
びデータベースの内容の更新を行う。

【００５２】フロッピーディスクドライブ７１２は、フ
ロッピーディスク７２０からデータ又はプログラムを読
み取り通信インタフェース７０６に提供する。ＣＤ−Ｒ
ＯＭドライブ７１４は、ＣＤ−ＲＯＭ７２２からデータ
又はプログラムを読み取り通信インタフェース７０６に
提供する。通信インタフェース７０６は、フロッピーデ
ィスクドライブ７１２又はＣＤ−ＲＯＭドライブ７１４
から提供されたデータ又はプログラムを、デジタルカメ
ラ１０又はプリンタ２００に送信する。データベースイ
ンタフェース７１０は、各種データベース７２４と接続
してデータを送受信する。

【００５３】デジタルカメラ１０又はプリンタ２００に
提供されるプログラムは、フロッピーディスク７２０又
はＣＤ−ＲＯＭ７２２等の記録媒体に格納されて利用者
によって提供される。記録媒体に格納されたプログラム
は圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラム
は記録媒体から読み出され、通信インタフェース７０６
を介して、デジタルカメラ１０又はプリンタ２００にイ
ンストールされ、デジタルカメラ１０又はプリンタ２０
０において実行される。

【００５４】記録媒体に格納されて提供され、デジタル
カメラ１０にインストールされるプログラムは、機能構
成として、撮像モジュールと、検出モジュール、選択モ
ジュール、画像生成モジュール、及び輝度補正モジュー
ルを含む画像処理モジュールと、格納モジュールとを有
する。

【００５５】また、記録媒体に格納されて提供され、プ
リンタ２００にインストールされるプログラムは、機能
構成として、検出モジュール、選択モジュール、画像生
成モジュール、及び輝度補正モジュールを含む画像処理
モジュールを有してもよい。前述の各モジュールがデジ
タルカメラ１０またはプリンタ２００に働きかけて行わ
せる動作は、図１から図６において説明したデジタルカ
メラ１０における、対応する部材の動作と同一であるか
ら、説明を省略する。

【００５６】図７に示した記録媒体の一例としてのフロ
ッピーディスク７２０又はＣＤ−ＲＯＭ７２２には、本
出願で説明した実施形態におけるデジタルカメラ１０又
はプリンタ２００の動作の一部又は全ての機能を格納す
ることができる。

【００５７】これらのプログラムは記録媒体から直接デ
ジタルカメラ１０又はプリンタ２００によって読み出さ
れて実行されても、デジタルカメラ１０又はプリンタ２
００にインストールされた後にデジタルカメラ１０又は
プリンタ２００において実行されてもよい。更に、上記
プログラムは単一の記録媒体に格納されても複数の記録
媒体に格納されてもよい。また、符号化した形態で格納
されていてもよい。

【００５８】記録媒体としては、フロッピーディスク、
ＣＤ−ＲＯＭの他にも、ＤＶＤ、ＰＤ等の光学記録媒
体、ＭＤ等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒
体、ＩＣカードやミニチュアカードなどの半導体メモリ
等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク
やインターネットに接続されたサーバシステムに設けた
ハードディスク又はＲＡＭ等の格納装置を記録媒体とし
て使用し、通信網を介してプログラムをデジタルカメラ
１０又はプリンタ２００に提供してもよい。

【００５９】図８は、本実施形態に係る撮像装置の一例
であるデジタルカメラ１０の構成を示す。デジタルカメ
ラ１０は、撮像部２０、撮像制御部４０、システム制御
部６０、表示部１００、操作部１１０、格納部１２０、
外部接続部１３０、及び画像処理部１４０を備える。な
お、操作部１１０は、図２において説明した撮影モード
設定部１１１の一例である。

【００６０】撮像部２０は、撮影レンズ部２２、絞り２
４、シャッタ２６、光学ＬＰＦ２８、ＣＣＤ３０、撮像
信号処理部３２、ファインダ３４、及びストロボ３６を
有する。

【００６１】撮影レンズ部２２は、被写体像を取り込ん
で処理を施す。撮影レンズ部２２は、フォーカスレンズ
やズームレンズ等を含み、被写体像をＣＣＤ３０の受光
面上に結像する。絞り２４は、撮影レンズ部２２を通過
した光を絞り、光学ＬＰＦ２８は、絞り２４を通過した
光に含まれる所定の空間周波数よりも低い空間周波数の
光を通過させる。ＣＣＤ３０が含む各受光素子３００
は、結像した被写体像の光量に応じ、電荷を蓄積する
（以下その電荷を「蓄積電荷」という）。

【００６２】シャッタ２６は、機械式シャッタであり、
撮影レンズ部２２を通過した光をＣＣＤ３０に露光する
か否かを制御する。また、デジタルカメラ１０は、シャ
ッタ２６に代えて電子シャッタ機能を有してもよい。電
子シャッタ機能を実現するために、ＣＣＤ３０の受光素
子３００は、シャッタゲート及びシャッタドレインを有
する。シャッタゲートを駆動することにより、蓄積電荷
がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの
制御により、各受光素子３００に電荷を蓄積する時間、
即ちシャッタスピードを制御できる。ＣＣＤ３０におい
て、蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレ
ジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧
信号として順次読み出される。

【００６３】撮像信号処理部３２は、ＣＣＤ３０から出
力される被写体像を示す電圧信号、即ちアナログ信号を
Ｒ、Ｇ、Ｂ成分に色分解する。そして、撮像信号処理部
３２は、Ｒ、Ｇ、Ｂ成分を調整することにより、被写体
像のホワイトバランスを調整する。撮像信号処理部３２
は、被写体像のガンマ補正を行う。そして、撮像信号処
理部３２は、Ｒ、Ｇ、Ｂ成分に分解されたアナログ信号
をＡ／Ｄ変換し、その結果得られた被写体像のデジタル
の画像データ（以下「デジタル画像データ」という）を
システム制御部６０へ出力する。

【００６４】ファインダ３４は、表示手段を有してもよ
く、後述のメインＣＰＵ６２等からの各種情報をファイ
ンダ３４内に表示してもよい。ストロボ３６は、コンデ
ンサに蓄えられたエネルギを放電する放電管３７を有
し、放電管３７にエネルギが供給されたとき放電管３７
が発光することで機能する。

【００６５】撮像制御部４０は、ズーム駆動部４２、フ
ォーカス駆動部４４、絞り駆動部４６、シャッタ駆動部
４８、それらを制御する撮像系ＣＰＵ５０、測距センサ
５２、及び測光センサ５４を有する。ズーム駆動部４
２、フォーカス駆動部４４、絞り駆動部４６、及びシャ
ッタ駆動部４８は、それぞれステッピングモータ等の駆
動手段を有し、撮像部２０に含まれる機構部材を駆動す
る。撮像系ＣＰＵ５０は、本発明のオート条件決定部の
一例である。

【００６６】後述のレリーズスイッチ１１４の押下に応
じ、測距センサ５２は被写体までの距離を測定し、測光
センサ５４は被写体輝度を測定する。そして、測距セン
サ５２及び測光センサ５４は、測定された被写体までの
距離のデータ（以下単に「測距データ」という）及び被
写体輝度のデータ（以下単に「測光データ」という）
を、それぞれ撮像系ＣＰＵ５０に供給する。

【００６７】撮像系ＣＰＵ５０は、ユーザから指示され
たズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部４２
及びフォーカス駆動部４４を制御して撮影レンズ部２２
のズーム倍率とピントの調整を行う。また、撮像系ＣＰ
Ｕ５０は、測距センサ５２から受け取った測距データに
基づいて、ズーム駆動部４２及びフォーカス駆動部４４
を制御してズーム倍率及びピントの調整を行ってもよ
い。

【００６８】撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５４から
受け取った測光データに基づいて、絞り値及びシャッタ
スピードを決定する。決定された値に従い、絞り駆動部
４６及びシャッタ駆動部４８は、絞り２４の絞り量及び
シャッタ２６の開閉をそれぞれ制御する。

【００６９】また、撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５
４から受け取った測光データに基づいて、ストロボ３６
の発光を制御し、同時に絞り２４の絞り量を調整する。
ユーザが映像の取込を指示したとき、ＣＣＤ３０は電荷
蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間
の経過後、蓄積電荷を撮像信号処理部３２へ出力する。

【００７０】システム制御部６０は、メインＣＰＵ６
２、キャラクタ生成部８４、タイマ８６、及びクロック
発生器８８を有する。メインＣＰＵ６２は、デジタルカ
メラ１０全体、特にシステム制御部６０を制御する。メ
インＣＰＵ６２は、シリアル通信等により、撮像系ＣＰ
Ｕ５０との間で必要な情報の受け渡しをする。

【００７１】クロック発生器８８は、メインＣＰＵ６２
の動作クロックを発生し、メインＣＰＵ６２に供給す
る。また、クロック発生器８８は、撮像系ＣＰＵ５０及
び表示部１００の動作クロックを発生する。クロック発
生器８８は、メインＣＰＵ６２、撮像系ＣＰＵ５０、及
び表示部１００に対してそれぞれ異なる周波数の動作ク
ロックを供給してもよい。

【００７２】キャラクタ生成部８４は、撮影日時、タイ
トル等の撮影画像に合成する文字情報や、図形情報を生
成する。タイマ８６は、例えば電池等でバックアップさ
れ、常に時間をカウントし、当該カウント値に基づいて
撮影画像の撮影日時に関する情報等の時刻情報をメイン
ＣＰＵ６２に供給する。タイマ８６は、蓄電池から供給
された電力により、デジタルカメラ本体の電源がオフで
ある場合にも時間をカウントするのが望ましい。また、
キャラクタ生成部８４及びタイマ８６は、メインＣＰＵ
６２に併設されることが好ましい。

【００７３】格納部１２０は、メモリ制御部６４、不揮
発性メモリ６６、及びメインメモリ６８を有する。メモ
リ制御部６４は、不揮発性メモリ６６とメインメモリ６
８とを制御する。不揮発性メモリ６６は、ＥＥＰＲＯＭ
（電気的消去及びプログラム可能なＲＯＭ）やＦＬＡＳ
Ｈメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時
の調整値等、デジタルカメラ１０の電源がオフの間も保
持すべきデータを格納する。不揮発性メモリ６６は、メ
インＣＰＵ６２のブートプログラムやシステムプログラ
ム等を格納してもよい。

【００７４】メインメモリ６８は、ＤＲＡＭのように比
較的安価で容量の大きなメモリで構成されることが好ま
しい。メインメモリ６８は、撮像部２０から出力された
データを格納するフレームメモリとしての機能、各種プ
ログラムをロードするシステムメモリとしての機能、そ
の他ワークエリアとしての機能を有する。不揮発性メモ
リ６６及びメインメモリ６８は、システム制御部６０内
外の各部とバス８２を介してデータのやりとりを行う。
不揮発性メモリ６６は、デジタル画像データを更に格納
してもよい。

【００７５】画像処理部１４０は、ＹＣ処理部７０、エ
ンコーダ７２、及び圧縮伸張処理部７８を有する。ま
た、画像処理部１４０は、前述の、検出部１２、選択部
１４、輝度補正部１６、及び画像生成部１８を有しても
よい。また、外部接続部１３０は、オプション装置制御
部７４、及び通信Ｉ／Ｆ部８０を有する。

【００７６】ＹＣ処理部７０は、デジタル画像データに
ＹＣ変換を施し、輝度信号Ｙ、並びに色差（クロマ）信
号Ｂ−Ｙ及びＲ−Ｙを生成する。メインメモリ６８は、
メモリ制御部６４の制御に基づいて、輝度信号及び色差
信号を格納する。

【００７７】圧縮伸張処理部７８は、メインメモリ６８
から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。そ
して、オプション装置制御部７４は、圧縮されたデジタ
ル画像データ（以下単に「圧縮データ」という）をオプ
ション装置７６の一例であるメモリカードへ書き込む。

【００７８】エンコーダ７２は、輝度信号と色差信号
を、ビデオ信号（ＮＴＳＣやＰＡＬ信号）に変換して端
子９０から出力する。オプション装置７６に記録された
圧縮データからビデオ信号を生成する場合、圧縮データ
は、まずオプション装置制御部７４を介して圧縮伸張処
理部７８へ与えられる。続いて、圧縮伸張処理部７８で
必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ７２によ
ってビデオ信号へ変換される。

【００７９】オプション装置制御部７４は、オプション
装置７６が許容する信号仕様及びバス８２のバス仕様に
従い、バス８２とオプション装置７６との間で必要な信
号の生成、論理変換、及び／又は電圧変換等を行う。デ
ジタルカメラ１０は、オプション装置７６として前述の
メモリカードの他に、例えばＰＣＭＣＩＡ準拠の標準的
なＩ／Ｏカードをサポートしてもよい。その場合、オプ
ション装置制御部７４は、ＰＣＭＣＩＡ用バス制御ＬＳ
Ｉ等で構成してもよい。

【００８０】通信Ｉ／Ｆ部８０は、デジタルカメラ１０
がサポートする通信仕様、たとえばＵＳＢ、ＲＳ−２３
２Ｃ、イーサネット（登録商標）等の仕様に応じたプロ
トコル変換等の制御を行う。通信Ｉ／Ｆ部８０は、圧縮
データ又はデジタル画像データを、端子９２を介してネ
ットワークを含む外部機器に出力してよい。通信Ｉ／Ｆ
部８０は、必要に応じてドライバＩＣを含み、外部機器
と端子９２を介して通信する。通信Ｉ／Ｆ部８０は、例
えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部機器との
間で独自のインターフェースによるデータ授受を行う構
成としてもよい。

【００８１】表示部１００は、ＬＣＤモニタ１０２、Ｌ
ＣＤパネル１０４、モニタドライバ１０６、及びパネル
ドライバ１０８を有する。モニタドライバ１０６は、Ｌ
ＣＤモニタ１０２を制御する。また、パネルドライバ１
０８は、ＬＣＤパネル１０４を制御する。ＬＣＤモニタ
１０２は、例えば２インチ程度の大きさでカメラ背面に
設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズ
ーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、
被写体画像等を表示する。ＬＣＤパネル１０４は例えば
小さな白黒ＬＣＤでカメラ上面に設けられ、画質（ＦＩ
ＮＥ／ＮＯＲＭＡＬ／ＢＡＳＩＣ等）、ストロボ発光／
発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量／残量
等の情報を表示する。

【００８２】操作部１１０は、パワースイッチ１１２、
レリーズスイッチ１１４、機能設定部１１６、及びズー
ムスイッチ１１８を有する。パワースイッチ１１２は、
ユーザの指示に基づいてデジタルカメラ１０の電源をオ
ン／オフする。レリーズスイッチ１１４は、半押しと全
押しの二段階押し込み構造を有する。一例として、レリ
ーズスイッチ１１４が半押しされることにより、撮像制
御部４０は、自動焦点調整及び自動露出調整を行い、全
押しされることにより、撮像部２０は、被写体像を取り
込む。

【００８３】機能設定部１１６は、例えば回転式のモー
ドダイヤルや十字キー等であって、「ファイルフォーマ
ット」、「特殊効果」、「印画」、「決定／保存」、
「表示切換」等の設定を受け付ける。ズームスイッチ１
１８は、撮像部２０が取得する被写体像のズーム倍率の
設定を受け付ける。

【００８４】以上の構成による主な動作は以下のとおり
である。まずパワースイッチ１１２が押下され、デジタ
ルカメラ１０の各部に電力が供給される。メインＣＰＵ
６２は、機能設定部１１６の状態を読み込むことで、デ
ジタルカメラ１０が撮影モードにあるか再生モードにあ
るかを判断する。

【００８５】デジタルカメラ１０が撮影モードの場合、
メインＣＰＵ６２は、レリーズスイッチ１１４の半押し
状態を監視する。レリーズスイッチ１１４の半押し状態
が検出されたとき、撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５
４及び測距センサ５２からそれぞれ測光データと測距デ
ータを得る。撮像制御部４０は、撮像系ＣＰＵ５０が得
た測光データ及び測距データに基づいて、撮像部２０の
ピント、絞り等を調整する。調整が完了すると、ＬＣＤ
モニタは、「スタンバイ」等の文字を表示してユーザに
その旨を伝える。

【００８６】続いて、メインＣＰＵ６２は、レリーズス
イッチ１１４の全押し状態を監視する。レリーズスイッ
チ１１４の全押し状態が検出されたとき、所定のシャッ
タ時間をおいてシャッタ２６が閉じられ、ＣＣＤ３０の
蓄積電荷が撮像信号処理部３２へ掃き出される。撮像信
号処理部３２による処理の結果生成されたデジタル画像
データはバス８２へ出力される。デジタル画像データは
一旦メインメモリ６８へ格納され、この後ＹＣ処理部７
０と圧縮伸張処理部７８で処理され、オプション装置制
御部７４を経由してオプション装置７６へ記録される。
記録されたデジタル画像データに基づく撮影画像は、フ
リーズされた状態でしばらくＬＣＤモニタ１０２に表示
され、ユーザは撮影画像を確認することができる。以上
で一連の撮影動作が完了する。

【００８７】一方、デジタルカメラ１０が再生モードの
場合、メインＣＰＵ６２は、メインメモリ６８、不揮発
性メモリ６６、及び／又はオプション装置７６から撮影
した撮影画像を読み出し、これを表示部１００のＬＣＤ
モニタ１０２へ表示する。

【００８８】この状態でユーザが機能設定部１１６にて
「順送り」、「逆送り」を指示すると、メインＣＰＵ６
２は、メインメモリ６８、不揮発性メモリ６６、及び／
又はオプション装置７６が格納した他の撮影画像を読み
出し、これを表示部１００のＬＣＤモニタ１０２へ表示
する。

【００８９】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または
改良を加えることができる。そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ること
が、特許請求の範囲の記載から明らかである。

【００９０】

【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、被写体の特徴あるいはユーザの作画意図を反映
した縮小画像を、原画像に基づいて効率よく生成する撮
像装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係る画像処理システム
の一例を示す図である。

【図２】 本実施形態に係るデジタルカメラ１０の機能
構成の一例を示す図である。

【図３】 本実施形態に係るデジタルカメラ１０の動作
の一例を示すフローチャートである。

【図４】 図３における、原画像から縮小画像を生成す
るステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャートの第１
の例である。

【図５】 図３における、原画像から縮小画像を生成す
るステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャートの第２
の例である。

【図６】 図３における、原画像から縮小画像を生成す
るステップ（Ｓ１０４）の詳細なフローチャートの第３
の例である。

【図７】 パーソナルコンピュータ４００のハードウェ
ア構成の一例を示す図である。

【図８】 本実施形態に係る撮像装置の一例であるデジ
タルカメラ１０の構成を示す図である。

【符号の説明】

１０…デジタルカメラ １２…検出
部 １４…選択部 １６…輝度
補正部 １８…画像生成部 ２０…撮像
部 １１１…撮影モード設定部 １２０…格
納部 １３０…外部接続部 １４０…画
像処理部 ２００…プリンタ ４００…パ
ーソナルコンピュータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/907 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｎ Ｈ (72)発明者 坂本 浩一 埼玉県朝霞市泉水３丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Ｆターム(参考） 5B057 AA11 BA02 BA23 CA01 CD05 CH11 CH18 5C022 AA13 AB02 AB12 AB15 AB17 AC42 5C052 DD02 DD04 FA01 FA03 FA04 FB05 FD07 FD10 FE01 GA01 GA05 GA06 GA09 GE04 5C053 FA04 FA05 FA08 FA27 KA04 LA01 LA03 LA06 LA11 LA14 5C076 AA22 CA10

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体を撮像する撮像装置であって、 前記被写体の原画像を取得する撮像部と、 前記撮像部が前記原画像を撮像したときの撮影モードに
   基づいて、前記原画像の縮小画像を生成する画像処理部
   と、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納する格納
   部とを備えることを特徴とする撮像装置。
2. 【請求項２】 前記画像処理部は、 前記撮影モードに基づいて、前記原画像における領域を
   選択する選択部と、 前記選択部が選択した前記領域の選択画像に基づいて前
   記縮小画像を生成する画像生成部とを有することを特徴
   とする請求項１に記載の撮像装置。
3. 【請求項３】 前記撮影モードがポートレートモードで
   ある場合、前記選択部は、前記原画像における中央領域
   を選択することを特徴とする請求項２に記載の撮像装
   置。
4. 【請求項４】 前記撮影モードが遠景モードである場
   合、前記選択部は、前記原画像における全体を選択する
   ことを特徴とする請求項２に記載の撮像装置。
5. 【請求項５】 前記撮影モードがシャッタスピード優先
   モードである場合、前記選択部は、所定値以上の速度で
   動く動的被写体の領域を前記原画像から選択することを
   特徴とする請求項２に記載の撮像装置。
6. 【請求項６】 前記撮影モードが連写モードである場
   合、前記選択部は、前記原画像よりも前に取得した前画
   像と前記原画像とを比較して所定値以上動いた動的被写
   体の領域を前記原画像から選択することを特徴とする請
   求項２に記載の撮像装置。
7. 【請求項７】 前記撮影モードが夜景モードである場
   合、前記選択部は、第１の所定値以上明るい画素を第２
   の所定値以上の割合で有する領域を前記原画像から選択
   することを特徴とする請求項２に記載の撮像装置。
8. 【請求項８】 被写体を撮像する撮像装置であって、 前記被写体の原画像を取得する撮像部と、 前記原画像の所定の画素の輝度を補正する輝度補正部
   と、前記所定の画素の色度及び前記補正された輝度から
   縮小画像を生成する画像生成部とを有する画像処理部
   と、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納する格納
   部とを備えることを特徴とする撮像装置。
9. 【請求項９】 前記輝度補正部は、前記所定の画素の周
   辺の画素の輝度に基づいて、前記所定の画素の輝度を補
   正することを特徴とする請求項８に記載の撮像装置。
10. 【請求項１０】 被写体を撮像する撮像装置であって、 前記被写体の原画像を取得する撮像部と、 前記原画像において、輝度が所定の条件を満たす画素を
    検出する検出部と、所定の間隔で設けられた、前記検出
    された画素を含む複数の画素を前記原画像から選択する
    選択部と、前記選択された前記複数の画素に基づいて縮
    小画像を生成する画像生成部とを有する画像処理部と、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納する格納
    部とを備えることを特徴とする撮像装置。
11. 【請求項１１】 前記検出部は、前記原画像の最高輝度
    を有する画素を検出し、 前記選択部は、所定の間隔で設けられ、前記検出された
    画素を含む複数の画素を前記原画像から選択することを
    特徴とする請求項１０に記載の撮像装置。
12. 【請求項１２】 前記検出部は、前記原画像のうちの所
    定値以上の輝度を有する複数の画素を検出し、 前記選択部は、前記検出された複数の画素を最も多く選
    択すべく、前記原画像における複数の画素を所定の間隔
    で選択することを特徴とする請求項１０に記載の撮像装
    置。
13. 【請求項１３】 被写体を撮像する撮像方法であって、 前記被写体の原画像を取得する撮像ステップと、 前記原画像が撮像されたときの撮影モードに基づいて、
    前記原画像の縮小画像を生成する画像処理ステップと、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納する格納
    ステップとを備えることを特徴とする撮像方法。
14. 【請求項１４】 前記画像処理ステップは、 前記撮影モードに基づいて、前記原画像における領域を
    選択するステップと、 前記選択された前記領域の選択画像に基づいて縮小画像
    を生成するステップとを有することを特徴とする請求項
    １３に記載の撮像方法。
15. 【請求項１５】 被写体を撮像する撮像方法であって、 前記被写体の原画像を取得するステップと、 前記原画像の所定の画素の輝度を補正するステップと、 前記所定の画素の色度及び前記補正された輝度から縮小
    画像を生成するステップと、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納するステ
    ップとを備えることを特徴とする撮像方法。
16. 【請求項１６】 被写体を撮像する撮像方法であって、 前記被写体の原画像を取得するステップと、 前記原画像のうちで、輝度が所定の条件を満たす画素を
    検出するステップと、 所定の間隔で設けられ、前記検出された画素を含む複数
    の画素を前記原画像から選択するステップと、 前記選択された画素に基づいて縮小画像を生成するステ
    ップと、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納するステ
    ップとを備えることを特徴とする撮像方法。
17. 【請求項１７】 被写体を撮像する撮像装置用のプログ
    ラムであって、前記撮像装置に、 前記被写体の原画像を取得させる撮像モジュールと、 前記原画像を撮像させたときの撮影モードに基づいて、
    前記原画像の縮小画像を生成させる画像処理モジュール
    と、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納させる格
    納モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
18. 【請求項１８】 前記画像処理モジュールは、前記撮像
    装置に、 前記撮影モードに基づいて、前記原画像における領域を
    選択させる選択モジュールと、 前記選択モジュールが選択させた前記領域の選択画像に
    基づいて縮小画像を生成させる前記画像生成モジュール
    とを有することを特徴とする請求項１７に記載のプログ
    ラム。
19. 【請求項１９】 被写体を撮像する撮像装置用のプログ
    ラムであって、前記撮像装置に、 前記被写体の原画像を取得させる撮像モジュールと、 前記原画像の所定の画素の輝度を補正させる輝度補正モ
    ジュールと、 前記所定の画素の色度及び前記補正された輝度から縮小
    画像を生成させる画像生成モジュールと、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納させる格
    納モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
20. 【請求項２０】 被写体を撮像する撮像装置用のプログ
    ラムであって、 前記被写体の原画像を取得させる撮像モジュールと、 前記原画像のうちで、輝度が所定の条件を満たす画素を
    検出させる検出モジュールと、 所定の間隔で設けられ、前記検出された画素を含む複数
    の画素を前記原画像から選択させる選択モジュールと、 前記選択された画素に基づいて縮小画像を生成させる画
    像生成モジュールと、 前記原画像及び前記縮小画像を対応づけて格納させる格
    納モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。