JP2003234589A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP2003234589A
JP2003234589A JP2002033415A JP2002033415A JP2003234589A JP 2003234589 A JP2003234589 A JP 2003234589A JP 2002033415 A JP2002033415 A JP 2002033415A JP 2002033415 A JP2002033415 A JP 2002033415A JP 2003234589 A JP2003234589 A JP 2003234589A
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Japan
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cooling
channel
flow passage
flow path
passage
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JP2002033415A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Hikosaka
政利 彦坂
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却流路を設けるスペースが限られている場
合に、スペースを有効に活用して冷却流路を形成でき、
冷却効率を向上できる冷却装置を提供する。 【解決手段】 筐体本体51の下面12には、水路カバーで
覆われて水路16を構成する溝部15が形成されている。水
路16は、隔壁17を挟んでほぼ180°曲がった形状にな
っており、全体の形状が平面略U字状に形成されてい
る。水路16は、3つのフィン20によって最も内側の第1
流路16a、第2流路16b、第3流路16c及び最も外側の
第4流路54に区画されている。第1流路16aは、曲がっ
ている部分の内側が広げられて幅広部18が形成されてい
る。筐体本体51の底部の内側面52には、電気電子部品を
取り付けるためのねじが螺合されるねじ穴53a,53bの
うち、ねじ穴53aが第4流路54の近傍に形成されてい
る。第4流路54の深さは、ねじ穴53aの近傍が他の部分
より浅く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】冷却装置には、例えばインバータ装置等
の電気電子部品の温度上昇を抑える水冷式のものがあ
る。例えば図7(a)、(b)に示すように、特開20
01−203309号公報に示される冷却装置81は、
半導体モジュール82を冷却する水路83を備えてい
る。水路83は、冷却装置81に形成された溝部が半導
体モジュールで覆われて構成されている。半導体モジュ
ール82は複数のねじ84によって冷却装置81に取り
付けられている。水路83は、図7(b)に示すように
3箇所で180°曲がるように形成されている。
【0003】また、この種の冷却装置の冷却水路は、溝
部が半導体モジュール等の被冷却物体で覆われて構成さ
れるものに限られない。例えば特開平10−27061
7号公報に示されるように、冷却装置本体において被冷
却物体が取り付けられる面と別の表面に溝部を形成し、
この溝部を流路カバーで覆って冷却流路を構成するもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】冷却装置の冷却水路で
は、水路が曲がる箇所で冷却水の圧力損失が増えること
が知られている。その圧力損失を減らすために、なるべ
く緩やかなカーブになるように構成したり、渦巻き型
(螺旋型)に水路を形成することがある。ところが、水
路を設けるためのスペースが限られている場合、カーブ
を緩やかに形成しにくい。また、水路全体の高さも高く
は確保できないため、渦巻き型に形成しにくく、これら
の従来の方法では圧力損失を減らすことができないとい
う問題がある。
【0005】また、被冷却物体を取り付けるために冷却
装置に形成されるねじ穴の位置が予め決められている場
合などに、水路の近くにねじ穴を設ける要求がある場合
がある。この場合、ねじ穴部の強度を確保するため、水
路を設けるための面積を犠牲にして水路を小さくし、水
路及びねじ穴間の間隔を確保している。こうすると、冷
却効率が低下するという問題がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、冷却流路を設けるスペースが限
られている場合に、スペースを有効に活用して冷却流路
を形成でき、冷却効率を向上できる冷却装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、曲がった冷却流路を
備えた冷却装置であって、前記冷却流路の曲がった部分
は他の部分に比較して幅広になっている幅広部が設けら
れている。
【0008】この発明では、冷却流路の曲がった部分の
内側で流路幅を広げることができ、冷却流路を設けるた
めのスペースを増加せずに冷却流体の圧力損失を低減し
て、冷却効率を向上できる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記冷却流路の曲がった部分は、隔
壁を挟んでほぼ180°曲がった形状になっている。そ
して、その曲がった部分の外側面の曲率半径Rは、冷却
流路において前記隔壁を挟んで向かい合う部分同士の外
側面間の距離Wの半分と同じに保たれ、前記冷却流路の
曲がった部分の内側は、前記隔壁が削られて広げられて
いる。
【0010】この発明では、冷却流路の曲がった部分の
外側はそのままにして、内側で隔壁を削るだけで、冷却
流路を設けるためのスペースを増加せずに流路幅を広げ
ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記冷却流路は複数設
けられており、前記幅広部は少なくとも最も内側の冷却
流路に設けられている。この発明では、複数の冷却流路
のうち圧力損失が最も大きくなる虞がある最も内側の冷
却流路の圧力損失を低減できる。
【0012】請求項4に記載の発明では、冷却流体が流
れる冷却流路を備えるとともに、被冷却物体を固定する
ための固定用具を取り付け可能な固定用穴部を備えてい
る。そして、前記固定用穴部と冷却流路との間隔を確保
して前記固定用穴部及び冷却流路間の部分の強度を確保
するように、前記冷却流路の深さが前記固定用穴部と対
応する部分で浅いこと及び前記冷却流路の幅が前記固定
用穴部と対応する部分で他の部分より狭いことの少なく
ともいずれか一方の構成にしている。
【0013】この発明では、固定用穴部を冷却流路の近
くに形成する要求があっても、冷却流路を設けるための
スペースを最大限活かすことが可能で、冷却効率を向上
できる。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記冷却流路において、その深さが
変化する箇所では、前記底面が斜面状に形成されてい
る。この発明では、冷却流路において深さが変化する箇
所では、底面が斜面状に形成されているため、圧力損失
を低減できる。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項4又は
請求項5に記載の発明において、ダイキャスト成形さ
れ、前記固定用穴部及び冷却流路間の間隔が所定の間隔
に形成されている。
【0016】この発明では、固定用穴部と冷却流路との
間隔が、巣ができても貫通しない間隔に形成されている
ため、巣による冷却流体の漏れを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をインバータ装置の電気電子部品を収容して冷却する
水冷式の冷却筐体に具体化した第1の実施の形態を図1
及び図2に従って説明する。
【0018】図2は冷却装置の模式正面図を示す。図2
に示すように、冷却装置としての冷却筐体は、冷却装置
本体としての筐体本体11の下面12に、流路カバーと
しての水路カバー13が取り付けられて構成されてい
る。下面12にはねじ穴14が複数形成されており、水
路カバー13は、取付ねじ14aがねじ穴14に螺合さ
れて筐体本体11に取り付けられている。筐体本体11
及び水路カバー13はそれぞれアルミダイキャスト成形
により形成されている。
【0019】筐体本体11の下面12には、冷却流路と
しての水路を構成する溝部15が形成されている。溝部
15は水路カバー13によって覆われており、水路カバ
ー13で覆われた溝部15によって水路16が構成され
ている。筐体本体11と水路カバー13との間にはシー
ル材が設けられている。シール材は液状で塗布後、乾燥
されて形成される。
【0020】図1(a)は冷却筐体本体の底面図を示
し、図1(b)は図1(a)のIB−IB線模式断面図
を示し、図1(c)は図1(a)のIC−IC線模式断
面図を示す。
【0021】図1(a)に示すように、水路16は、隔
壁17を挟んでほぼ180°曲がった形状になってい
る。水路16は全体の形状が平面略U字状に形成されて
いる。水路16は、そのほぼ全長で、流れの方向に沿っ
て形成された複数のフィン20によって複数の流路に区
画されている。この実施の形態では、水路16は3つの
フィン20によって4本の流路、即ち、最も内側の第1
流路16a、第2流路16b、第3流路16c及び最も
外側の第4流路16dに区画されている。
【0022】水路カバー13は、溝部15を覆う部分が
筐体本体11側に少し突出した形状に形成されている。
この水路カバー13の突出部と対応して、隔壁17及び
フィン20は下面12より筐体本体11の内側に少し引
っ込んで形成されている。
【0023】図2に示すように、筐体本体11の側面2
1には、溝部15に冷却水を供給する供給部22と、冷
却水を排出する排出部23とが形成されている。供給部
22及び排出部23は、側面21において同じ高さに並
んで形成されている。図2では、供給部22は排出部2
3より紙面の手前側に位置している。筐体本体11の側
面21には水路口24が取り付けられている。水路口2
4には入口と出口とが備えられて流路がほぼ90°曲が
っており、供給部22と排出部23とにそれぞれ冷却水
を案内する図示しないホースが接続されている。
【0024】図1(a)に示すように、ねじ穴14は、
筐体本体11の下面12において溝部15を囲むよう
に、ほぼ一定の間隔で形成されている。水路カバー13
の縁部には、ねじ穴14と対応する箇所にねじ貫通孔が
形成されている。取付ねじ14aの頭部は皿状に形成さ
れており、水路カバー13においてねじ貫通孔がある部
分は、取付ねじ14aの皿状の頭部を収容可能なように
筐体本体11側に凸に形成されている。ねじ穴14はそ
の水路カバー13の凸部を収容可能なように、下面12
の近傍が他の部分より大径に形成されている。
【0025】図1(a)〜(c)に示すように、第2〜
第4流路16b〜16dの流路幅は、ほぼ同じに形成さ
れている。各流路幅は数mmに形成されている。第1流
路16aの流路幅は、180°曲がる箇所の他では、各
第2〜第4流路16b〜16dとほぼ同じに形成されて
いる。そして、図1(a)、(b)に示すように、第1
流路16aの180°曲がった部分は、他の部分に比較
して幅広になっている幅広部18に形成されている。幅
広部18は、約2割程度、他の部分より広く形成されて
いる。幅広部18は、第1流路16aの曲がる箇所の内
側が広げられて形成されており、具体的には、隔壁17
が削られて広げられている。第1流路16aの曲がる部
分の外側は広げられておらず、曲がる部分の外側面の曲
率半径Rは、第1流路16aにおいて隔壁17を挟んで
向かい合う部分同士の外側面間の距離Wの半分と同じ
(R=W/2)に保たれている。
【0026】このように、第1流路16aは、その流路
幅がどの場所でも一定の場合に比べて、流路が曲がる部
分の内側、即ち隔壁17の端部が削られて流路幅が広く
され、幅広部18が形成されている。このため、筐体本
体11の下面12において第1流路16aが設けられて
いるスペースは、流路幅がどの場所でも一定の場合と同
じであり、増大しておらず、水路16を設けるためのス
ペースも増大していない。
【0027】次に、上記のように構成された冷却装置の
作用を説明する。冷却水は供給部22側のホースから水
路口24の入口、供給部22を通って、第1〜第4流路
16a〜16dに供給され、筐体本体11に収容されて
いる電気電子部品を冷却する。180°曲がっている部
分では、最も内側の第1流路16aで圧力損失が最も大
きくなる虞がある。しかし、第1流路16aにおいて曲
がっている部分の流路幅は他の部分より広く形成されて
いるため、圧力損失の増加が低減される。電気電子部品
を冷却した冷却水は、排出部23から水路口24の出口
を通ってホースへ排出される。
【0028】この実施の形態によれば、以下のような効
果を有する。 (1) 第1流路16aの曲がった部分は、内側で流路
幅が広げられて他の部分に比較して幅広になっている幅
広部18に形成されている。よって、冷却流路を設ける
ためのスペースを増加せずに圧力損失を低減できるた
め、冷却流路を設けるスペースが限られている場合に、
スペースを有効に活用して冷却流路を形成でき、冷却効
率を向上できる。
【0029】(2) 第1流路16aは、隔壁17が削
られることにより、曲がる箇所の内側で流路幅が広く形
成されている。また、曲がる部分の外側面の曲率半径R
は、隔壁17を挟んで向かい合う部分同士の外側面間の
距離Wの半分と同じ(R=W/2)に保たれている。よ
って、曲がった部分の外側はそのままにして、内側で隔
壁17を削るだけで、冷却流路を設けるスペースを増加
せずに容易に流路幅を広げて幅広部18を形成すること
ができ、冷却効率を向上できる。
【0030】(3) 水路16は第1〜第4流路16a
〜16dのように複数設けられており、幅広部18は、
最も内側の冷却流路である第1流路16aに設けられて
いる。よって、圧力損失が最も大きくなる虞がある最も
内側の冷却流路の圧力損失を低減できる。
【0031】(4) 水路16がフィン20で区画され
ているため、熱交換される面積がフィン20によって広
くなり、冷却効率をより向上できる。また、冷却水がフ
ィン20によって案内され、流れやすい。
【0032】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態を図3(a)及び図4〜図6に従って説明する。こ
の実施の形態では、電気電子部品を筐体本体に取り付け
るためのねじが螺合されるねじ穴が、筐体本体において
冷却流路の近傍に形成されている点が主に前記実施の形
態と異なっている。前記実施の形態と同様の部分につい
ては同一番号を付けている。
【0033】図6は第2の実施の形態の冷却装置の模式
正面図を示し、図4(a)は冷却筐体本体の底面図を示
す。図3(a)は図4(a)のIII −III 線模式断面図
を示し、図4(b)は図4(a)のIVB−IVB線模式断
面図を示し、図5は筐体本体を底部側から見た部分模式
斜視図を示す。
【0034】図4に示すように、筐体本体51には、そ
の底部の内側面52に、固定用穴部としてのねじ穴53
a,53bが形成されている。ねじ穴53a,53bは
複数形成されており、固定用具としての取付ねじが螺合
されて電気電子部品が内側面52に取り付けられてい
る。ねじ穴53a,53bのうち、ねじ穴53aがこの
実施の形態の第4流路54に近接して形成されており、
ねじ穴53bは第4流路54と離れた箇所に形成されて
いる。
【0035】ねじ穴53aは、第4流路54に沿うよう
に、供給部22の近くと、排出部23の近くとに形成さ
れている。また、ねじ穴53aは、筐体本体51の中央
部から、筐体本体51において側面21と反対側の側面
55側(流路が曲がっている側)に少し離れた位置に、
溝部15を挟むように2対形成されている。また、ねじ
穴53aは、溝部15を挟むうちの一方(図4(a)の
下側)で、前記2対のねじ穴53aと側面55との、ほ
ぼ中間の位置にも形成されている。
【0036】なお、第4流路54と離れているねじ穴5
3bは、第4流路54がU字状に曲がっている部分の近
くのねじ穴14に対して側面55側に位置している。第
4流路54は、その深さが、ねじ穴53aと対応する部
分では他の部分より浅く形成されている。第4流路54
の底面は、ほぼ段状に形成されており、ねじ穴53aと
対応しない箇所では、第4流路54の深さは第1〜第3
流路16a〜16cと同じ深さに形成されている。第4
流路54は、供給部22や排出部23に近いねじ穴53
aと対応する部分が、他の部分より深さの浅い底浅部5
7に形成されている。また、第4流路54の底浅部57
は、筐体本体11の中央部より側面55側のねじ穴53
aと対応するように、筐体本体11のほぼ中央部から、
流路が曲がっている部分に近い箇所までの部分にも形成
されている。第4流路54において深さが変化する箇所
では、第4流路54の底面は斜面58に形成されてい
る。
【0037】第4流路54の深さが、ねじ穴53aと対
応する部分では他の部分より浅く形成されていることに
より、ねじ穴53a及び第4流路54間の間隔が確保さ
れ、筐体本体51においてねじ穴53a及び第4流路5
4間の部分の強度が確保されている。
【0038】筐体本体51はアルミダイキャスト成形に
よって形成されており、第4流路54及びねじ穴53a
間の間隔は、巣が生じても巣が貫通しない程度の間隔に
形成されている。この実施の形態では、その間隔は最小
でも約4mmに形成されている。また、斜面58の傾き
は約30°に形成されている。
【0039】このような筐体本体51によって構成され
る冷却装置に冷却水が供給されると、冷却水は供給部2
2から第1〜第4流路16a〜16c,54に流れ込ん
で電気電子部品を冷却する。第4流路54の深さは、ね
じ穴53aと対応しない部分では第1〜第3流路16a
〜16cと同じ深さに形成されているため、冷却水が流
れやすくなっているとともに冷却効率が確保される。ま
た、斜面58によって第4流路54の深さが緩やかに変
化するため、圧力損失の増加が低減される。
【0040】この実施の形態によれば、前記実施の形態
の(1)〜(4)の効果の他に、以下のような効果を有
する。 (5) 第4流路54の深さは、電気電子部品を筐体本
体51の内側面52に取り付けるためのねじ穴53aの
近傍で浅く形成されている。このため、ねじ穴53a及
び第4流路54間の間隔を確保でき、筐体本体51にお
いてねじ穴53a及び第4流路54間の部分の強度を確
保できる。よって、ねじ穴53aを流路の近傍に形成す
る要求があっても、流路を設けるスペースを犠牲にして
例えば第4流路を形成しない場合と異なり、第4流路5
4を形成して冷却効率を向上できる。従って、冷却流路
を設けるスペースが限られている場合に、スペースを有
効に活用して冷却流路を形成でき、冷却効率を向上でき
る。
【0041】(6) 第4流路54は段状に形成されて
おり、その深さは、ねじ穴53aと対応しない部分では
深く形成され、第1〜第3流路16a〜16cと同じ深
さに形成されている。このため、ねじ穴53aと対応し
ない部分の深さも浅く形成する場合に比べて、スペース
を有効に利用して冷却水を流れやすくできるとともに、
冷却効率をより向上できる。また、第4流路54は、ね
じ穴53aと対応しない部分の深さを最大限深く形成で
きる。
【0042】(7) 第4流路54において深さが変化
する部分の底面が緩やかな斜面58に形成されているた
め、急に深さが変化する場合に比べて、圧力損失を低減
できる。
【0043】(8) 筐体本体51はダイキャスト成形
によって形成されており、第4流路54及びねじ穴53
a間の間隔が、巣が生じても巣が貫通しない程度の間隔
に形成されている。ダイキャスト成形の際、溶融された
材料が型内を均一に流れずに巣が入ることがあるもの
の、第4流路54及びねじ穴53a間の間隔が、巣が貫
通しない程度の間隔に形成されているため、巣による冷
却水の漏れを防止できる。
【0044】なお、実施の形態は上記の各実施の形態に
限定されるものではなく、例えば以下のように変更して
もよい。 ○ 第1〜第4流路16a〜16d,54は、第1流路
16aだけ幅が広く形成されることに限られない。例え
ば、第2〜第4流路16b〜16d,54も、180°
曲がる部分の内側を広げて流路幅を広くしてもよい。
【0045】○ 第1〜第4流路16a〜16d,54
の180°曲がる部分の内側の流路幅を広げる場合、外
側の冷却流路の幅広部より内側の冷却流路の幅広部の方
を、より広く形成してもよい。
【0046】○ 幅広部は、冷却流路の内側で幅が広げ
られて形成されることに限られない。例えば、図3
(b)に示すように流路59の幅が一定で、曲がる部分
の外側面の曲率半径Rが、隔壁17を挟んで向かい合う
外側面間の距離Wの半分と同じ場合(R=W/2、二点
鎖線で図示)に比べて、実線で示すように流路59の外
側の一部の曲率をより大きく形成して幅広部60を形成
してもよい。幅広部60は、流路59が曲がっている部
分のうち、隔壁17が延びる方向に対して斜めの方向と
対応する部分において流路59の外側で幅が広げられて
形成されている。この場合でも冷却流路を設けるための
スペースを増加せずに圧力損失を低減できる。
【0047】○ 流路の内側を広げて形成する幅広部1
8と、流路の外側を広げて形成する幅広部60とはいず
れか一方だけ形成する構成に限られず、両方形成しても
よい。
【0048】○ ねじ穴53aが冷却流路に近接してい
る場合、冷却流路の底面は、ほぼ段状に形成されてねじ
穴53aと対応しない箇所で流路が深く形成される構成
に限られず、ねじ穴53aと対応しない部分も浅く形成
してもよく、例えば第4流路全体が底浅部57になるよ
うに形成してもよい。
【0049】○ ねじ穴53aが冷却流路に近接してい
る場合、冷却流路はねじ穴53aと対応する部分で浅く
形成されることに限られず、例えば冷却流路の幅をねじ
穴53aと対応する部分で他の部分より狭く形成しても
よい。この場合でも、冷却流路を設けるスペースが限ら
れている場合にスペースを有効に活用して冷却流路を形
成でき、冷却効率を向上できる。
【0050】○ ねじ穴53aが冷却流路に近接してい
る場合、ねじ穴53aと対応する部分で冷却流路を浅く
形成するとともに、幅を狭く形成してもよい。 ○ 水路16はフィン20によって4本の流路に区画さ
れることに限られず、例えば2本、3本又は5本以上の
流路に区画してもよい。
【0051】○ 水路16はフィン20で複数の流路に
区画される構成に限られず、例えばフィン20を設けな
い構成であってもよい。この場合でも、流路が曲がる部
分の内側で流路幅を広げて幅広部18を形成してもよ
い。また、流路の外側で幅を広げて幅広部60を形成し
てもよい。また、ねじ穴53aを流路の近傍に形成する
要求がある場合は、ねじ穴53aに近い部分の深さを浅
く形成する。しかし、フィン20があると熱交換できる
面積が増加して冷却効率がよいため、フィン20を設け
る方が望ましい。
【0052】○ 水路は曲がる箇所が一箇所形成される
ことに限られず、複数箇所で180°曲がるように形成
してもよい。例えば筐体本体の幅がより広い場合、水路
をU字の下流端でも180°曲げる。そして水路を延ば
し、筐体本体の側面55に排出部23を設け、水路が合
計2箇所で180°曲がるように形成してもよい。この
場合、側面21側で180°曲がった部分では、第4流
路16d,54が最も内側の流路になるため、この曲が
った部分の内側で第4流路の流路幅を広げる。水路口
は、例えば1組の流路を備えるように形成して、側面2
1及び側面55にそれぞれ取り付ける。また、筐体本体
がさらに大きい場合、水路をさらに延ばして流路が3箇
所で曲がるように形成して、筐体本体の側面21におい
て供給部22から離れた箇所に排出部23を形成しても
よい。
【0053】○ 筐体本体51は、第4流路54及びね
じ穴53a間の間隔が約4mmに形成されることに限ら
れず、より大きな間隔に形成してもよい。また、巣がで
きても貫通しない厚さに形成するのであれば、支障がな
い程度に4mmより薄くしてもよい。
【0054】○ 筐体本体11,51は、アルミダイキ
ャスト成形に限られず、他の金属を用いてダイキャスト
成形してもよい。 ○ 筐体本体11,51はダイキャスト成形に限られ
ず、例えば板を組み付けて形成してもよい。このような
場合には巣が生じないため、筐体本体51は第4流路5
4及びねじ穴53a間の間隔を巣ができても貫通しない
間隔に形成する必要がなく、より小さな間隔に形成して
もよい。
【0055】○ 第4流路54は、供給部22や排出部
23に近い部分で、底浅部57と、深さが深い部分との
間で深さが急に変化するように形成することに限られ
ず、例えば筐体本体51がより長い場合等にスペースが
確保できれば、斜面58になるように形成して深さが緩
やかに変化する構成にしてもよい。
【0056】○ 第4流路54の深さが変化する部分
は、斜面58に形成されることに限られず、例えば深さ
が滑らかに変化するような曲率の曲面状であってもよ
い。また、深さが滑らかに変化するように形成すること
に限られず、深さが急に変化するように形成してもよ
く、例えば底面の傾きが90°近くになるように形成し
ても構わない。
【0057】○ 斜面58の傾きは30°に限られな
い。 ○ 電気電子部品を筐体本体51に取り付けるための固
定用具はねじで、固定用穴部はねじ穴53a,53bで
あることに限られず、例えば固定用具を楔にして、固定
用穴部は、前記楔を押し込み可能な穴部にしてもよい。
この場合、楔を前記穴部に押し込むことにより、電気電
子部品を筐体本体に取り付ける。
【0058】○ 幅広部が他の部分より広く形成される
割合は、約2割に限られない。 ○ 第2の実施の形態のように、ねじ穴53aとの近傍
で流路の深さを浅く形成する場合、流路の曲がる部分は
180°曲がることに限られない。
【0059】○ 流路は、溝部15全体を含むような大
きな凹部を筐体本体11,51の下面12に形成し、そ
の凹部を板で仕切ることによって形成してもよい。この
場合、流路が曲がる部分の流路幅が、曲がる部分の内側
で広くなるように、仕切る板の長さを少し短くする。
【0060】○ 溝部15は筐体本体の下面12に形成
され、水路カバー13が下面12に取り付けられること
に限られない。例えば、溝部を筐体本体の側面に形成し
て、この溝部を覆うように水路カバー13を筐体本体の
側面に取り付けてもよい。
【0061】○ 冷却流路は、筐体本体に形成された溝
部が水路カバーで覆われて構成されるものに限られず、
例えば冷却流路が貫通孔になるように冷却筐体を鋳造に
より形成してもよい。
【0062】○ 冷却装置は筐体であることに限られ
ず、例えば被冷却物体を載置可能な台状の装置であって
もよい。 ○ 冷却装置を台状にした場合、台に載置した電気電子
部品等の被冷却物体を覆うカバーを設けてもよい。
【0063】○ 被冷却物体はインバータ装置の電気電
子部品に限られず、例えば他の装置の電気電子部品であ
ってもよく、また、電気電子部品以外のものでもよい。 ○ 冷却流体は水に限られず、例えば油等であってもよ
い。また、冷却流体は液体に限られず気体であってもよ
い。
【0064】上記各実施の形態から把握できる発明(技
術的思想)について、以下に追記する。 (1) 請求項3に記載の発明において、前記幅広部は
前記複数の冷却流路のそれぞれに設けられ、外側の冷却
流路の幅広部より内側の冷却流路の幅広部の方が、より
広く形成されている。
【0065】(2) 請求項6に記載の発明において、
前記所定の間隔は、巣が生じても貫通しない程度の間隔
である。 (3) 発明(2)に記載の発明において、前記冷却装
置はアルミダイキャスト成形され、前記所定の間隔が約
4mmである。
【0066】(4) 請求項4〜請求項6、発明(2)
及び発明(3)のいずれか一項に記載の発明において、
前記固定用穴部はねじ穴である。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、冷却流路を設けるスペースが限
られている場合に、スペースを有効に活用して冷却流路
を形成でき、冷却効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施の形態の冷却筐体本体の
底面図、(b)は(a)のIB−IB線模式断面図、
(c)は(a)のIC−IC線模式断面図。
【図2】 冷却装置の模式正面図。
【図3】 (a)は図4(a)のIII −III 線模式断面
図、(b)は別例を示す模式平面図。
【図4】 (a)は第2の実施の形態の冷却筐体本体の
底面図、(b)は(a)のIVB−IVB線模式断面図。
【図5】 筐体本体を底部側から見た部分模式斜視図。
【図6】 冷却装置の模式正面図。
【図7】 (a)は従来の冷却装置を備えた半導体モジ
ュールの模式図、(b)は従来の冷却装置を示す模式平
面図。
【符号の説明】
11,51…冷却装置としての冷却筐体を構成する筐体
本体、13…同じく水路カバー、16…冷却流路として
の水路、16a〜16d…第1〜第4流路、54…第4
流路、59…流路、17…隔壁、18,60…幅広部、
53a,53b…固定用穴部としてのねじ穴、57…底
浅部、58…斜面、R…冷却流路の曲がった部分の外側
面の曲率半径、W…冷却流路において隔壁を挟んで向か
い合う部分同士の外側面間の距離。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲がった冷却流路を備えた冷却装置であ
    って、前記冷却流路の曲がった部分は他の部分に比較し
    て幅広になっている幅広部が設けられている冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却流路の曲がった部分は、隔壁を
    挟んでほぼ180°曲がった形状になっており、その曲
    がった部分の外側面の曲率半径Rは、冷却流路において
    前記隔壁を挟んで向かい合う部分同士の外側面間の距離
    Wの半分と同じに保たれ、前記冷却流路の曲がった部分
    の内側は、前記隔壁が削られて広げられた請求項1に記
    載の冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却流路は複数設けられており、前
    記幅広部は少なくとも最も内側の冷却流路に設けられて
    いる請求項1又は請求項2に記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 冷却流体が流れる冷却流路を備えるとと
    もに、被冷却物体を固定するための固定用具を取り付け
    可能な固定用穴部を備える冷却装置であって、前記固定
    用穴部及び冷却流路間の間隔を確保して前記固定用穴部
    及び冷却流路間の部分の強度を確保するように、前記冷
    却流路の深さが前記固定用穴部と対応する部分で浅いこ
    と及び前記冷却流路の幅が前記固定用穴部と対応する部
    分で他の部分より狭いことの少なくともいずれか一方の
    構成にした冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却流路において、その深さが変化
    する箇所では、前記底面が斜面状に形成された請求項4
    に記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】 ダイキャスト成形され、前記固定用穴部
    及び冷却流路間の間隔が所定の間隔に形成された請求項
    4又は請求項5に記載の冷却装置。
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