JP2003234494A - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子

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JP2003234494A
JP2003234494A JP2002033081A JP2002033081A JP2003234494A JP 2003234494 A JP2003234494 A JP 2003234494A JP 2002033081 A JP2002033081 A JP 2002033081A JP 2002033081 A JP2002033081 A JP 2002033081A JP 2003234494 A JP2003234494 A JP 2003234494A
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light
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light receiving
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JP2002033081A
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Yasuhiro Inoguchi
康博 猪口
Akira Yamaguchi
章 山口
Manabu Shiozaki
学 塩▼崎▲
Takashi Iwasaki
孝 岩▼崎▲
Kenji Oki
健嗣 大木
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • H01L31/02161Coatings for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
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    • G02B6/29346Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means operating by wave or beam interference
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 InGaAsP半導体膜を用いて所望のフィ
ルタ特性を実現可能な構造を有する半導体受光素子を提
供する。 【解決手段】 半導体受光素子1aは半導体部2を有す
る。半導体部2は、基板2a、光検知部2b及びフィル
タ部2cを備える。基板2a、光検知部2b及びフィル
タ部2cは、所定の軸方向に順に配置されている。光検
知部2bは、III−V族半導体層を含む光吸収層8、III
−V族半導体層を含む窓層10およびアノード半導体領
域12を有する。光吸収層8は、n型導電型半導体層あ
るいはi型導電型半導体層である。光吸収層8は、III
−V族半導体層6と窓層10との間に配置されている。
半導体基板4の面4aには、III−V族半導体層6を介し
て光検知部2bが配置されている。フィルタ部2cは、
InGaAsP半導体層24a、24b、24cと、II
I−V族半導体層26a、26b、26cとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体受光素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野においては、信号光とし
て、1.3μm帯および1.55μm帯の波長成分の光
が使用されている。ある光通信路では、1.3μm帯及
び1.55μm帯の波長成分の光が単一の光ファイバを
伝搬されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光通信路か
らの信号光を受ける受光素子では、複数の波長成分の一
方の波長成分の光を選択的に受ける必要がある。この受
光素子は、1.3μm帯の波長成分の光を遮断すると共
に、1.55μm帯の波長成分の光を受光することが求
められる。この波長選択を実現するために、半導体基板
と光吸収層との間に単一のInGaAsP半導体層を設
けている。このInGaAsP半導体層は、1.3μm
帯の波長成分の光を吸収すると共に、1.55μm帯の
波長成分の光を透過可能である。1.3μm帯の光の十
分な吸収を実現するためには、InGaAsP半導体層
の膜厚は数マイクロメートル程度となる。発明者は、例
えば、InGaAsP半導体層が吸収係数α=8500
cm-1および吸収端波長λg=1.44μmを有すると
き、半導体層の膜厚が5.5μm程度であると見積もっ
ている。
【0004】しかしながら、InGaAsP半導体の相
図には非混和領域(ミシビリティギャップ)があり、成長
膜厚を大きくすると相分離しやすい傾向になる。一方、
上記の見積もりでは、十分なフィルタ特性を得るために
数マイクロメートルの膜厚が必要である。この膜厚を得
るために、成膜条件に関して厳格な管理を行いながらI
nGaAsP半導体膜を成長している。
【0005】所望のフィルタ特性を得るために十分な膜
厚のInGaAsP半導体膜を成長することは難しい
が、InGaAsP半導体膜を用いて半導体受光素子に
おいて所望のフィルタ特性を実現することが求めされて
いる。
【0006】そこで、本発明の目的は、InGaAsP
半導体膜を用いて所望のフィルタ特性を実現可能な構造
を有する半導体受光素子を提供することとした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面は、半導
体受光素子に係わる。半導体受光素子は、光入射面と、
光検知部と、フィルタ部とを備える。光検知部は、III
−V半導体を含む光吸収層を有する。フィルタ部は、光
入射面と光検知部との間に設けられている。フィルタ部
は、複数のIII−V半導体層及び複数のInGaAsP半
導体層を有している。III−V半導体層およびInGaA
sP半導体層は交互に配置されている。
【0008】フィルタ部は複数のInGaAsP半導体
層を備えるので、これらの半導体層の総膜厚として所望
のフィルタ特性を実現できる。
【0009】半導体受光素子では、光入射面と光検知部
との間に設けられ入射光が透過可能な基板を更に備える
ことができる。裏面入射型の半導体受光素子が提供され
る。
【0010】半導体受光素子としては、下記の形態があ
る。フィルタ部は、光検知部と基板との間に位置してい
るようにできる。この形態では、フィルタ部は、基板の
側面から入射するノイズ光も遮断できる。また、フィル
タ部は、基板と光入射面との間に位置しているようにで
きる。この形態では、フィルタ部と光検知部との間に基
板が位置するので、フィルタ部において生成された電子
正孔対が光検知部に到達する可能性が低くなる。さら
に、半導体受光素子は、別のフィルタ部を更に備えるこ
とができる。別のフィルタ部は、複数のIII−V半導体層
および複数のInGaAsP半導体層を有している。複
数のIII−V半導体層および複数のInGaAsP半導体
層は所定の軸方向に交互に配置されている。基板は、フ
ィルタ部と別のフィルタ部との間に位置している。
【0011】半導体受光素子では、各InGaAsP半
導体層の膜厚は1.5マイクロメートル以下であること
が好ましい。各InGaAsP半導体層の膜厚が小さく
できるので、相分離が生じることを低減できる。
【0012】半導体受光素子では、InGaAsP半導
体層の数は5以上であることが好ましい。所望のフィル
タ特性を得やすくなる。
【0013】半導体受光素子では、フィルタ部における
各III−V半導体層はInP半導体層を含むことができ
る。各InGaAsP半導体層の膜厚は互いに異なるよ
うにすることが好ましい。この構成によれば、フィルタ
部の複数の半導体層が周期的に配置されないようにでき
る。
【0014】半導体受光素子では、フィルタ部における
各III−V半導体層はInP半導体層を含むことが好まし
い。InP半導体層の膜厚は、InGaAsP半導体層
の膜厚より薄い。
【0015】半導体受光素子では、フィルタ部における
各III−V半導体層はInP半導体層を含むことができ
る。フィルタ部のInP半導体層及びInGaAsP半
導体層の膜厚は、このフィルタ部が1.45マイクロメ
ートル以上1.65マイクロメートル以下の波長範囲に
おいて光透過窓を有するように決定されている。
【0016】半導体受光素子は、InP窓層を更に備え
ることができる。光検知部は、InP窓層とInP基板
との間に位置している。光検知部は、光吸収層の導電型
と異なる導電型の半導体部を含む。この半導体部は、光
吸収層と接合を構成する。
【0017】本発明の上記の目的および他の目的、特
徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発
明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述からより容易
に明らかになる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、添付図面と共に以下の
詳細な記述を考慮することによって容易に理解される。
図面に共通な同一要素を示すために、可能な場合には、
同一の参照番号が使用される。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形態
に係わる半導体受光素子の斜視図である。半導体受光素
子1aは、半導体部2を有しており、半導体部2は、基
板2a、光検知部2bおよびフィルタ部2cを備える。
基板2a、光検知部2bおよびフィルタ部2cは、所定
の軸方向に順に配置されている。半導体部2は、所定の
軸と交差する一対の面2d及び2eを有する。
【0020】基板2aは、n+−InP半導体基板とい
った半導体基板4を有する。半導体基板4は、一対の面
4a及び4bを有する。一方の面4aには、n-−In
P層といったIII−V族半導体層6を備えることができ
る。また、一方の面4aには、III−V族半導体層6を介
して光検知部2bが配置されている。
【0021】光検知部2bは、III−V族半導体層を含む
光吸収層8、III−V族半導体層を含む窓層10およびp
型半導体領域12を有する。光吸収層8は、n型導電型
半導体層あるいはi型導電型半導体層であることができ
る。光吸収層8のバンドギャップは半導体基板4のバン
ドギャップより小さく、光吸収層8は、半導体基板4お
よびIII−V族半導体層6を透過してきた光を吸収して電
子正孔対を生成する。光吸収層8は、III−V族半導体層
6と窓層10との間に配置されている。光吸収層8の材
料を例示すれば、InGaAs半導体及びInGaAs
P半導体の少なくともいずれかである。
【0022】p型半導体領域12は、ドーパントが添加
されたIII−V族半導体からなる。p型半導体領域12
は、p型半導体領域12と光吸収層8とが接合するよう
に、半導体部2の一方の面2dから所定の軸に沿って窓
層12内を伸びている。窓層10は、光吸収層8とp型
半導体領域12との接合部分を覆うように設けられてい
る。この覆いにより、電子正孔対の生成に係わる接合を
保護できる。
【0023】p型半導体領域12の周囲には、キャリア
吸収半導体領域14が設けられている。キャリア吸収半
導体部14は、p型半導体領域12を囲むように設けら
れている。キャリア吸収半導体部14は、ノイズとなる
キャリアの吸収を効率的にするものである。図1の実施
の形態では、例えば、キャリア吸収半導体部14は、キ
ャリア吸収半導体領域14と光吸収層8とが接合を形成
するように、半導体部2の一方の面2dから所定の軸に
沿って窓層12内を伸びている。
【0024】半導体部2の一方の面2dには、絶縁性シ
リコン化合物といった絶縁膜16が設けられている。絶
縁膜16はパッシベーション膜として働く。絶縁膜16
は、また、p型半導体領域12の位置に合わせて設けら
れた開口部を有する。この開口部を覆うように、アノー
ド電極18が設けられている。
【0025】半導体部2の他方の面2eには、カソード
電極20が設けられている。カソード電極20は、開口
部を有する。開口部には、反射防止膜22が設けられて
いる。本実施の形態では、例えば、この開口部は、開口
部を通過する光がp型半導体領域12に到達するように
位置決めされている。
【0026】フィルタ部2cは、InGaAsP半導体
層24a、24b、24cと、III−V族半導体層26
a、26b、26cとを備える。InGaAsP半導体
層24a、24b、24cの総膜厚は、所望の光吸収率
を得るように決定されている。III−V族半導体層26
a、26b、26cのバンドギャップは、InGaAs
P半導体層24a、24b、24cのバンドギャップよ
り大きい。InGaAsP半導体層24a、24b、2
4cと、III−V族半導体層26a、26b、26cと
は、交互に配置されている。各InGaAsP半導体層
24a、24b、24cの膜厚は、互いに異なってい
る。この構成によれば、フィルタ部2cの複数の半導体
層が周期的に配置されないようにできる。フィルタ部2
cは、半導体層が周期的に配置されることに起因する干
渉特性を示さないように構成される。また、フィルタ部
2cでは、複数の半導体層24a、24b、24c、2
6a、26b、26cの間の境界において光反射が生じ
る。複数の半導体層24a、24b、24c、26a、
26b、26cの膜厚は、この光反射に起因する反射特
性が1.45マイクロメートル以上1.65マイクロメ
ートル以下の波長範囲において光透過窓を有するように
決定されている。光透過窓内では、透過光の損失値は
0.1dB以下であることが好ましい。
【0027】半導体受光素子では、フィルタ部のInP
半導体層及びInGaAsP半導体層の膜厚は、このフ
ィルタ部が1.25マイクロメートル以上1.32マイ
クロメートルの波長範囲の光を十分に吸収できるように
決定されている。一方、InGaAsP半導体層の結晶
組成は、1.45マイクロメートル以上1.65マイク
ロメートルの光が透過するように決定されている。
【0028】半導体受光素子の構造を例示的に示せば、 基板4: n+−InPInP基板 III−V族半導体層6:n-−InP半導体層 光吸収層8:n型又はi型InGaAs半導体層 窓層10:n型InP半導体層 InGaAsP半導体層24a、24b、24c:n型
In0.6525Ga0.3474As0.78060.2194半導体層 半導体層24a、24b、24c: n型InP半導体
層 である。
【0029】これらの半導体層は、例えば有機金属気相
エピタキシャル成長(OMVPE)法、液相エピタキシャ
ル成長(LPE)法、気相エピタキシャル成長(VPE)法
により形成できる。
【0030】図2(a)は、半導体受光素子の動作を説明
するための模式図である。半導体受光素子1aでは、波
長成分λ1及びλ2の光が背面に照射されている。波長を
例示すれば、λ1=1.55マイクロメートルであり、
λ2=1.30マイクロメートルである。図2(b)は、
半導体受光素子1a内に入射してλ1の光の強度変化を
示す図面である。図2(c)は、半導体受光素子1a内に
入射してλ2の光の強度変化を示す図面である。波長成
分λ1の光は、フィルタ部2cおよび半導体基板2aを
通過して、光吸収層8に到達する。光吸収層8におい
て、波長成分λ1の光は電子正孔対を生成するにつれて
光の強度が減衰していく。波長成分λ2の光は、フィル
タ部2cのInP半導体層を透過すると共に、フィルタ
部2cのInGaAsP半導体層により吸収されるにつ
れて減衰していく。波長成分λ2の光の強度は、基板2
aおよび光検知部2bにおいては十分に小さくなってい
る。したがって、光検知部2bのInGaAs半導体層
は1.55μm及び1.30μm波長帯の波長成分の光
に感度を示すけれども、光検知部2bには1.55μm
波長帯の光成分のみが入射して検知される。
【0031】(第2の実施の形態)図3(a)〜3(c)を参
照しながら、別の形態の半導体受光素子1bを説明す
る。半導体受光素子1bは、光検知部2bと基板2aと
の間にフィルタ部2cが配置されている。
【0032】図3(a)は、半導体受光素子の動作を説明
するための模式図である。半導体受光素子1bでは、図
2(a)と同様に、波長成分λ1及びλ2の光が背面に照射
されている。半導体受光素子1bでは、基板2aの側面
からの波長λ2のノイズ光もフィルタ部2cにより吸収
される。図3(b)は、半導体受光素子1b内に入射して
λ1の光の強度変化を示す図面である。図3(c)は、半
導体受光素子1b内に入射してλ2の光の強度変化を示
す図面である。波長成分λ1の光は、図2(b)と同様
に、フィルタ部2cおよび半導体基板2aを通過して、
光吸収層8に到達する。光吸収層8において、波長成分
λ1の光は電子正孔対を生成するにつれて、光の強度が
減衰していく。波長成分λ2の光は、半導体基板2aを
通過して、フィルタ部2cのInP半導体層を透過する
と共に、フィルタ部2cのInGaAsP半導体層によ
り吸収されるにつれて、光の強度が減衰していく。波長
成分λ 2の光の強度は、光検知部2bにおいては十分に
小さくなっている。
【0033】(第3の実施の形態)図4(a)〜4(c)を参
照しながら、更に別の形態の半導体受光素子1cを説明
する。半導体受光素子1cは、光検知部2bと基板2a
との間にフィルタ部2cを備えると共に、基板2aと光
入射面との間にもフィルタ部2fを備える。フィルタ2
fは、複数のInGaAsP半導体層および複数のIII
−V族半導体層を備え、これらの半導体層は交互に配置
されている。フィルタ部2fは、フィルタ部2cと同様
の構造を備えることができるが、これに限定されるもの
ではない。
【0034】図4(a)は、半導体受光素子の動作を説明
するための模式図である。半導体受光素子1cでは、図
2(a)と同様に、波長成分λ1及びλ2の光が背面に照射
されている。半導体受光素子1cでは、図3(a)と同様
に、基板2aの側面からの波長λ2のノイズ光もフィル
タ部2cにより吸収される。図4(b)は、半導体受光素
子1c内に入射してλ1の光の強度変化を示す図面であ
る。図4(c)は、半導体受光素子1c内に入射してλ2
の光の強度変化を示す図面である。波長成分λ1の光
は、図2(b)と同様に、フィルタ部2f及び2c並びに
半導体基板2aを通過して、光吸収層8に到達する。光
吸収層8において、波長成分λ1の光は電子正孔対を生
成するにつれて減衰していく。波長成分λ2の光は、ま
ず、フィルタ部2fのInP半導体層を透過すると共
に、フィルタ部2fのInGaAsP半導体層により吸
収されるにつれて減衰していく。この後、波長成分λ2
の減衰した光は、半導体基板2aを通過して、フィルタ
部2cのInP半導体層を透過すると共に、フィルタ部
2cのInGaAsP半導体層により吸収されるにつれ
て減衰していく。波長成分λ2の光の強度は、光検知部
2bにおいては十分に小さくなっている。半導体受光素
子1cにおいて、フィルタ部2c及び2f内のInGa
AsP半導体層の膜厚の総和は、例えば、半導体受光素
子1bのフィルタ部2c内のInGaAsP半導体層の
膜厚の総和と等しくできるが、半導体受光素子1bにお
ける総和より厚くてもよい。
【0035】半導体受光素子1a、1b、1cにおいて
は、各InP半導体層は、応力といった界面相互作用を
隣接するInGaAs半導体層に及ぼす。この界面相互
作用は、InGaAs半導体層の膜厚が厚くなるにつれ
て弱くなる。しかしながら、InGaAs半導体層はそ
の両側からInP半導体層により挟まれているので、所
望の特性を有するInGaAs半導体層が得られる。故
に、各InP半導体層は、この界面相互作用が十分に働
くような厚さであることが好ましい。
【0036】また、半導体受光素子1a、1b、1cに
おいては、光吸収層はフィルタ部と十分な間隔が取られ
ている。フィルタ部と光吸収層との間には、InP半導
体層といったIII−V族半導体層が設けられている。励起
電子数が十分に少なくなるようにIII−V族半導体層の厚
さを決定することが好ましい。故に、フィルタ部のIn
GaAsP半導体層において吸収された光は電子を励起
するけれども、これらの電子のほとんどは非発光中心等
を介して元のエネルギ準位に戻る。
【0037】(第4の実施の形態)発明者は、本実施の形
態に係わる半導体受光素子について更に詳細な検討を行
った。図5(a)〜5(c)は、数値実験のためのモデルを
示す図面である。図6は、発明者によって行われた数値
実験に利用された条件を示す図面である。図7は、発明
者によって行われた別の数値実験に利用された条件を示
す図面である。
【0038】図5(a)は、比較用受光素子の構造を示し
ている。図5(b)は受光素子の構造を示しており、この
構造は第2の実施の形態に示された受光素子の構造を一
般化したものである。図に示された記号Nは、フィルタ
部におけるInP半導体層とInGaAsP半導体層と
からなる対の数を示す。図5(c)は、数値実験に使用さ
れた光モジュールの構造を示している。光モジュール3
0は、パッシブアライメント構造を有している。図5
(c)を参照すると、光モジュール30は、フィルタ素子
34により選択された光が受光素子36へ入射できるよ
うな構造を備えている。フィルタ素子34は、所定の方
向に延びる光導波路32に交差するように配置されてい
る。光導波路32、フィルタ素子34および受光素子3
6は、光導波路32を伝搬する光が透過可能な樹脂38
内に配置されている。光導波路32は、光ファイバ40
からの光L1を受ける。この光L1は、フィルタ素子34
により所定の波長が選択されて受光素子36の光入射面
に向かう光L2になる。光L2は光入射面を介して受光素
子36に入射して光L3になり、光検知部で検知され
る。なお、この実験において、α=β=30(deg)、
γ=14.2(deg)とした。樹脂38の屈折率は1.
52とした。
【0039】InGaAsP半導体膜(λg=1.44
μm、厚さ約1μm)とInP半導体膜(厚さ約0.5μ
m)をそれぞれ4層積層してフィルタ部を構成した。こ
のフィルタ部の光学的な測定を行った。この程度の膜厚
では、MOCVD法でInGaAsP半導体膜を安定し
て成長できる。
【0040】一方、それぞれ4層積層からなるInGa
AsP半導体膜(λg=1.44μm、厚さ1μm)とI
nP半導体膜(厚さ0.5μm)により構成されたフィル
タ部を下記の数値 GaXIn1-XAsY1-Y半導体において を用いてモデル化して数値実験を行った。
【0041】この両結果を比較すると、1.3μm波長
帯における透過率が良い一致を示していると共に、1.
55μm波長帯における反射ロスに関しても良い一致を
示した。故に、この実験手法は十分に信頼できる。ま
た、所望のフィルタ特性を得るために必要なInGaA
sP半導体層の膜厚を複数の半導体膜により達成できる
ことが明らかになった。
【0042】図6を参照すると、N=4であるフィルタ
部の構成例を示している。また、図7を参照すると、N
=5であるフィルタ部の構成例を示している。これらの
条件における数値実験では、1.45μm以上1.65
μm以下の波長範囲において最大反射率を最小化するよ
うに、シミュレーティッドアニーリング法を用いて数値
実験を行った。
【0043】図6及び図7の条件C1〜C6において、
フィルタ部のInGaAsP半導体層の膜厚は、0.5
μm以上1.5μm以下の範囲で変更可能であり、In
GaAsP半導体層の総膜厚は5μmという制約条件を
課した。
【0044】条件C1では、各InP半導体層の膜厚は
0.5μmであり、InGaAsP半導体層の膜厚を変
化させた。上記の波長領域内において最小化された最大
反射率は、−17.4dBであった。
【0045】条件C2では、各InP半導体層の膜厚が
0.1μm以上0.2μm以下の範囲で変更可能であ
り、InGaAsP半導体層の膜厚を変化させた。図8
(a)〜8(c)は、それぞれ、条件C2におけるフィルタ
部の反射率であり、当該フィルタ部のPolarization Dep
endent Loss(PDL)であり、当該フィルタ部のPolariz
ation Dependent Sensitivity (PDS)である。上記の
波長領域内において最小化された最大反射率は、−1
6.0dBであった。
【0046】条件C3では、各InP半導体層の膜厚は
0.5μmであり、InGaAsP半導体層の膜厚を変
化させた。上記の波長領域内において最小化された最大
反射率は、−18.4dBであった。
【0047】条件C4では、各InP半導体層の膜厚が
0.1μmであり、InGaAsP半導体層の膜厚を変
化させた。図9(a)〜9(c)は、それぞれ、条件C3に
おけるフィルタ部の反射率であり、当該フィルタ部のP
DLであり、当該フィルタ部のPDSである。上記の波
長領域内において最小化された最大反射率は、−19.
7dBであった。
【0048】条件C5では、各InP半導体層の膜厚が
0.2μmであり、InGaAsP半導体層の膜厚を変
化させた。図10(a)〜10(c)は、それぞれ、条件C
4におけるフィルタ部の反射率であり、当該フィルタ部
のPDLであり、当該フィルタ部のPDSである。上記
の波長領域内において最小化された最大反射率は、−1
8.2dBであった。
【0049】条件C6では、各InP半導体層の膜厚が
0.1μm以上0.2μm以下の範囲で変更可能であ
り、InP半導体層及びInGaAsP半導体層の膜厚
を変化させた。図11(a)〜11(c)は、それぞれ、条
件C5におけるフィルタ部の反射率であり、当該フィル
タ部のPDLであり、当該フィルタ部のPDSである。
上記波長領域内において最小化された最大反射率は−2
1.1dBであった。
【0050】条件C0では、各InP半導体層の膜厚は
0.5μmであり、InGaAsP半導体層の膜厚は
1.0μmである。上記の波長領域内における最大反射
率は−9.7dBであった。
【0051】上記の最大反射率の比較から、N=5のフ
ィルタ部の最大反射率は、1.45μm以上1.65μ
m以下の波長範囲においてN=4のフィルタ部より小さ
くできることが理解される。つまり、N≧5が好適であ
る。
【0052】また、条件C0のフィルタ部と条件C1〜
6を比較から、フィルタ部を構成する半導体層により干
渉が生じないように半導体層の膜厚を決定することが、
上記波長範囲において最大反射率を最小化するために有
効である。
【0053】さらに、条件C3〜5を比較から、フィル
タ部のInP半導体層の膜厚をより薄くすると、上記波
長範囲において最大反射率を最小化するために有効であ
る。
【0054】またさらに、条件C6のフィルタ部と条件
C3〜5を比較から、フィルタ部のInP半導体層の膜
厚を一定値に揃えるようにするより膜厚を変化させるこ
とが、上記波長範囲において最大反射率を最小化するた
めに有効である。
【0055】図12(a)〜12(c)は、それぞれ、比較
用受光素子の反射率であり、当該受光素子のPDLであ
り、当該受光素子のPDSである。
【0056】これまでの説明より理解されるように、
1.3μm波長帯の光を十分に吸収できるようにフィル
タ部を構成する必要がある。このためには、InP半導
体との格子整合条件を維持しながら約5μmの厚さのI
nGaAsP半導体を成長する必要がある。しかしなが
ら、InGaAsP半導体(λg=1.4〜1.44μ
m)をエピタキシャル成長する技術は、非常に高度な制
御が必要である。なぜなら、InGaAsP半導体の相
図には非混和領域があり、この領域では結晶成長法(M
O、VPE、LPE)に関係なく相分離を生じ易いから
である。
【0057】ところが、本実施の形態に示された受光素
子では、総膜厚に上限はない。故に、フィルタ部は十分
な光吸収率を実現できる。また、InGaAsP半導体
層の各層厚を薄くできるので、結晶成長が容易になる。
詳述すれば、GaXIn1-XAsY1-Y半導体において、
InP半導体に対する格子整合条件は、Y=0.42X
/(0.18+0.02X)である。しかしながら、実際
の成膜においては、この条件が厳格に満たされるような
成長条件が維持できるわけではない。成長する半導体膜
の厚さが薄ければ、良好な結晶性を維持できる格子定数
差も相対的に大きくなる。故に、GaXIn1-XAsY
1-Y半導体において、相分離を生じること無く結晶成長
可能な化学量論的組成の範囲が拡大できる。発明者は、
InGaAsP半導体膜厚が1.5μm以下であれば、
相分離を起こす可能性が十分に小さいと考えている。
【0058】加えて、フィルタ部の複数の半導体層の膜
厚は、これらの半導体層が周期的に配置されることに起
因する干渉を所定の波長領域で示さないように決定され
る。故に、フィルタ部における光の干渉に起因する透過
光の損失を小さくできる。
【0059】(第5の実施の形態)図13は、光通信シス
テムの構成を示す模式図である。光通信システム50
は、光送受信モジュール52と、光送受信モジュール5
4と、これらを光学的に結合する光通信路56とを備え
る。光送受信モジュール52は、1.55μm波長帯と
いった波長帯域内の第1の波長成分λ1の光信号を電気
信号に基づいて発生できると共に、1.3μm波長帯と
いった波長帯域内の第2の波長成分λ2の光信号を受け
て電気信号を発生できる。光送受信モジュール54は、
1.3μm波長帯といった波長帯域内の第2の波長成分
λ2の光信号を電気信号に基づいて発生できると共に、
1.55μm波長帯といった波長帯域内の第1の波長成
分λ1の光信号を受けて電気信号を発生できる。光送受
信モジュール52及び54間は、光ファイバといった光
通信路56により接続されている。光通信路56では、
光送受信モジュール52から光送受信モジュール54へ
向けて第1の波長成分λ 1の光信号S1が伝搬しており、
光送受信モジュール54から光送受信モジュール52へ
向けて第2の波長成分λ2の光信号S2が伝搬している。
【0060】例示的なシステムでは、光送受信モジュー
ル52の受光部は、1.3μm波長帯域に感度を有する
と共に1.55μm波長帯域に感度を有さない。光送受
信モジュール52は、半導体レーザ素子といった半導体
発光素子52aと、フォトダイオードといった半導体受
光素子52bと、半導体発光素子52a及び半導体受光
素子52bを光伝送路に光学的に結合する光合分波器5
2cとを備える。また、光送受信モジュール54の受光
部は、1.55μm波長帯域に感度を有すると共に1.
3μm波長帯域に感度を有さない。光送受信モジュール
54は、半導体レーザ素子といった半導体発光素子54
aと、フォトダイオードといった半導体受光素子54b
と、半導体発光素子54a及び半導体受光素子54bを
光伝送路に光学的に結合する光合分波器54cとを備え
る。半導体発光素子54aは、1.3μm波長帯の波長
成分の光を発生する。半導体受光素子54bは、1.3
μm波長帯の波長成分を吸収するフィルタ部を備えると
共に、1.55μm波長帯域の波長成分に応答する光吸
収部を備える。この半導体受光素子54bには、上記の
実施の形態で記述した半導体受光素子を使用できる。
【0061】好適な実施の形態において本発明の原理を
図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から
逸脱することなく配置および詳細において変更され得る
ことは、当業者によって認識される。例えば、光送受信
モジュールの構成は、必要なように変更されることがで
きる。また、フィルタ部のための半導体層と基板との間
にバッファ層を設けるようにしてもよい。したがって、
特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修
正および変更に権利を請求する。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
InGaAsP半導体膜を用いて所望のフィルタ特性を
実現可能な構造を有する半導体受光素子が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態の半導体受光素子の斜視
図である。
【図2】図2(a)は、第1の実施の形態の半導体受光素
子の構造を示す図面であり、図2(b)及び2(c)は、こ
の半導体受光素子の特性図である。
【図3】図3(a)は、別の形態の半導体受光素子の構造
を示す図面であり、図3(b)及び3(c)は、この半導体
受光素子の特性図である。
【図4】図4(a)は、更に別の形態の半導体受光素子の
構造を示す図面であり、図4(b)及び4(c)は、この半
導体受光素子の特性図である。
【図5】図5(a)〜5(c)は、数値実験のためのモデル
を示す図面である。
【図6】図6は、発明者による数値実験のための条件を
示す図面である。
【図7】図7は、発明者による別の数値実験のための条
件を示す図面である。
【図8】図8(a)〜8(c)は、それぞれ、条件C2にお
けるフィルタ部の反射率を示す特性図であり、当該フィ
ルタ部のPDLを示す特性図であり、当該フィルタ部の
PDSを示す特性図である。
【図9】図9(a)〜9(c)は、それぞれ、条件C3にお
けるフィルタ部の反射率を示す特性図であり、当該フィ
ルタ部のPDLを示す特性図であり、当該フィルタ部の
PDSを示す特性図である。
【図10】図10(a)〜10(c)は、それぞれ、条件C
4におけるフィルタ部の反射率を示す特性図であり、当
該フィルタ部のPDLを示す特性図であり、当該フィル
タ部のPDSを示す特性図である。
【図11】図11(a)〜11(c)は、それぞれ、条件C
5におけるフィルタ部の反射率を示す特性図であり、当
該フィルタ部のPDLを示す特性図であり、当該フィル
タ部のPDSを示す特性図である。
【図12】図12(a)〜12(c)は、それぞれ、比較用
受光素子の反射率を示す特性図であり、当該受光素子の
PDLを示す特性図であり、当該受光素子のPDSを示
す特性図である。
【図13】図13は、光通信システムの構成を示す模式
図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c…半導体受光素子、2…半導体部、2
a…基板、2b…光検知部、2c…フィルタ部、4…基
板、6…III−V族半導体層、8…光吸収層、10…窓
層、12…P+型半導体領域、24a、24b、24c
…InGaAsP半導体層、26a、26b、26c…
III−V族半導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩▼崎▲ 学 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 岩▼崎▲ 孝 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 大木 健嗣 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 4M118 AB10 BA01 CA01 CA34 CB01 CB02 CB03 FC16 FC17 GA09 5F049 MA03 MA04 MB07 NA10 NB01 QA06 SS04 SZ07 SZ08 SZ20 TA11 TA20 WA01 5K002 AA03 BA01 BA05 CA03 CA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入射面と、 III−V半導体を含む光吸収層を有する光検知部と、 前記光入射面と前記光検知部との間に設けられたフィル
    タ部と、を備え、 前記フィルタ部は、複数のIII−V半導体層および複数の
    InGaAsP半導体層を有しており、前記複数のIII
    −V半導体層および前記複数のInGaAsP半導体層
    は所定の軸方向に交互に配置されており、 前記III−V半導体層のバンドギャップは、InGaAs
    P半導体層のバンドギャップより大きい、半導体受光素
    子。
  2. 【請求項2】 前記光入射面と前記光検知部との間に設
    けられ入射光が透過可能な基板を更に備え、 前記フィルタ部は、前記基板と前記光入射面との間に位
    置している、請求項1に記載の半導体受光素子。
  3. 【請求項3】 前記光入射面と前記光検知部との間に設
    けられ入射光が透過可能な基板を更に備え、 前記フィルタ部は、前記光検知部と前記基板との間に位
    置している、請求項1に記載の半導体受光素子。
  4. 【請求項4】 前記光入射面と前記光検知部との間に設
    けられ入射光が透過可能な基板と、 別のフィルタ部とを更に備え、 前記別のフィルタ部は、複数のIII−V半導体層および複
    数のInGaAsP半導体層を有しており、前記複数の
    III−V半導体層および前記複数のInGaAsP半導体
    層は所定の軸方向に交互に配置されており、 前記基板は、前記フィルタ部と前記別のフィルタ部との
    間に位置している、請求項1に記載の半導体受光素子。
  5. 【請求項5】 各InGaAsP半導体層の膜厚は、
    1.5マイクロメートル以下である、請求項1から請求
    項4のいずれかに記載の半導体受光素子。
  6. 【請求項6】 前記InGaAsP半導体層及び前記II
    I−V半導体層から構成される対の数は5以上である、請
    求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体受光素
    子。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ部における各III−V半導体
    層はInP半導体層を含む、請求項1から請求項6のい
    ずれかに記載の半導体受光素子。
  8. 【請求項8】 各InGaAsP半導体層の膜厚は互い
    に異なる、請求項1から請求項7のいずれかに記載の半
    導体受光素子。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ部における各III−V半導体
    層はInP半導体層を含み、 前記InP半導体層の膜厚は、前記InGaAsP半導
    体層の膜厚より薄い、請求項1から請求項8のいずれか
    に記載の半導体受光素子。
  10. 【請求項10】 前記フィルタ部における各III−V半導
    体層はInP半導体層を含み、 前記フィルタ部を構成する前記InP半導体層および前
    記InGaAsP半導体層の膜厚は、このフィルタ部が
    1.45マイクロメートル以上1.65マイクロメート
    ル以下の波長範囲において光透過窓を有するように決定
    されている、請求項1から請求項9のいずれかに記載の
    半導体受光素子。
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