JP2003233861A - 自動販売機の管理システム - Google Patents
自動販売機の管理システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで複数のインフラを備えた管理シス
テムを構築できる自動販売機の管理システムを提供す
る。 【解決手段】 第２の通信装置４とホストコンピュータ
２間に、第２の通信装置４のローカル側通信プロトコル
と、第１の通信装置１のローカル側通信プロトコルとを
相互に変換する変換装置５を設けたので、ホストコンピ
ュータ２に修正を加えることなく第２の通信装置４を用
いたネットワークを構築できる。
テムを構築できる自動販売機の管理システムを提供す
る。 【解決手段】 第２の通信装置４とホストコンピュータ
２間に、第２の通信装置４のローカル側通信プロトコル
と、第１の通信装置１のローカル側通信プロトコルとを
相互に変換する変換装置５を設けたので、ホストコンピ
ュータ２に修正を加えることなく第２の通信装置４を用
いたネットワークを構築できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
してホストコンピュータと自動販売機とを接続し、該ホ
ストコンピュータにおいて自動販売機に関する各種情報
を集中管理する自動販売機の管理システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種の自動販売機の管理システ
ムについて図４を参照して説明する。図４は従来の自動
販売機の管理システムの構成図である。 【０００３】この管理システムは、図４に示すように、
無線通信装置（図示省略）を備えた自動販売機９００
が、無線基地局９０１・パケット通信網９０２を介して
管理サイト９０３にアクセス可能となっている。管理サ
イト９０３には、自動販売機９００の管理用プログラム
が稼働するホストコンピュータ９０４と、該ホストコン
ピュータ９０４とパケット通信網９０２を接続する通信
装置９０５が設置されている。このような構成により、
遠隔地に設置されている各自動販売機９００をホストコ
ンピュータ９０４において管理・監視できる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
管理システムでは、既存の設備に対して、既存のものと
は異なる通信プロトコル及びネットワークを介してホス
トコンピュータと接続する自動販売機を新たに追加した
い場合がある。すなわち、既存のインフラに対して別の
インフラを追加した場合である。 【０００５】この場合には、従来の管理サイトに設置さ
れていた通信装置とは通信プロトコル等が異なる通信装
置を新たにホストコンピュータに接続する必要がある。
そして、この新たな通信装置は、既存の通信装置とはロ
ーカル側の通信プロトコルが異なる場合がある。一方、
新たな通信装置をホストコンピュータに接続するために
は、新たな通信プロトコルに対応するために管理用プロ
グラムの修正を行う必要がある。このため、このような
自動販売機の追加を行うには、管理用プログラムの修正
など多大なコストが必要であった。 【０００６】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、低コストで複数のイ
ンフラを備えた管理システムを構築できる自動販売機の
管理システムを提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１では、自動販売機の管理用プログラムが稼
働するホストコンピュータとこのホストコンピュータを
ネットワークに接続する第１の通信装置とを備え、ネッ
トワークを介して接続した自動販売機の各種情報を管理
する自動販売機の管理システムであって、第１の通信装
置のローカル側通信プロトコルとは異なるローカル側通
信プロトコルを有する第２の通信装置と、第２の通信装
置とホストコンピュータとの間に介在し、第２の通信装
置のローカル側通信プロトコルと第１の通信装置のロー
カル側通信プロトコルとを相互に変換する変換手段とを
備えたことを特徴とするものを提案する。 【０００８】本発明によれば、変換手段が第２の通信装
置のローカル側通信プロトコルと第１の通信装置のロー
カル側通信プロトコルとを相互に変換するので、第１の
通信装置と第２の通信装置とが互いに異なるローカル側
通信プロトコルを使用していても、ホストコンピュータ
は第１の通信装置の通信プロトコルにのみ対応させてお
くだけで双方の通信装置と接続することができる。した
がって、第１の通信装置のみを備えた従来の管理システ
ムに対して、ホストコンピュータの管理用プログラムを
修正することなく、低コストで複数のインフラを備えた
管理システムを構築できる。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る自動
販売機の管理システムについて図１を参照して説明す
る。図１は自動販売機の管理システムの構成図である。 【００１０】本実施の形態に係る管理システムでは、図
１に示すように、管理サイト１に設置したホストコンピ
ュータ２において各自動販売機に関する各種情報を集中
管理する。本管理システムにおける管理対象は、遠隔地
に設置されている複数の自動販売機１００と、管理サイ
ト１の近隣又は管理サイト１内に設置された複数の自動
販売機２００である。例えば、自動販売機の管理会社
が、一般利用者を販売対象として各地に設置した自動販
売機１００と、その社内に社員用又は来客用に設置した
自動販売機２００とを管理する場合などが挙げられる。 【００１１】この管理システムでは、ホストコンピュー
タ２と自動販売機１００とはパケット通信網３００を介
して接続され、またホストコンピュータ２と自動販売機
２００とはローカルエリアネットワーク（以下「ＬＡ
Ｎ」と表記する。）４００を介して接続する。 【００１２】本実施の形態では、パケット通信網３００
としてＰＨＳ（ＰｅｒｓｏｎａｌＨａｎｄｙｐｈｏｎｅ
Ｓｙｓｔｅｍ）を利用した。このため、各自動販売機
１００は、無線基地局３０１を介して無線でパケット通
信網３００に接続する。一方、ＬＡＮ４００としては無
線を利用したものを用いた。例えば、その物理層におい
てスペクトル拡散方式を利用したネットワークである。 【００１３】管理サイト１は、自動販売機の管理用プロ
グラムが稼働するホストコンピュータ２と、パケット通
信網３００を介して自動販売機１００と接続する第１の
通信装置３と、ＬＡＮ４００を介して自動販売機２００
と接続する第２の通信装置４とを備えている。第１の通
信装置３は、ホストコンピュータ２に直接接続されてい
る。一方、第２の通信装置４は、変換装置５を介してホ
ストコンピュータ２に接続されている。 【００１４】第１の通信装置３は、いわゆる「親機」と
して複数の自動販売機１００に接続する。本実施の形態
では、ネットワークとしてパケット通信網３００を利用
するため、第１の通信装置３はパケット通信網３００に
接続可能な機器からなる。より具体的には、ＩＳＤＮ
（総合デジタル通信網）を介してＰＨＳ網に接続するの
でＴＡ（Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ａｄａｐｔｏｒ）を利用し
た。この第１の通信装置３は、所定の通信プロトコルに
よりホストコンピュータ２から制御される。本実施の形
態では、制御コマンド体系としてＡＴコマンドを用い
た。すなわち、第１の通信装置３のローカル側通信プロ
トコルがＡＴコマンドである。また、第１の通信装置３
とホストコンピュータ２との間の通信インタフェイスと
してはＲＳ−２３２Ｃを用いた。 【００１５】第２の通信装置は、第１の通信装置３と同
様に、いわゆる「親機」として複数の自動販売機２００
に接続する。本実施の形態では、ネットワークとしてＬ
ＡＮ４００を利用するため、第２の通信装置４はパケッ
ト通信網３００に接続可能な機器からなる。より具体的
には、スペクトル拡散方式を利用した無線機を利用し
た。この第２の通信装置４のローカル側すなわち有線側
の通信プロトコルは、第１の通信装置３とは異なる通信
プロトコルである。本実施の形態では、第２の通信装置
４は、「無手順」と呼ばれる通信プロトコルにより制御
される。 【００１６】変換装置５は、第２の通信装置４のローカ
ル側の通信プロトコルを第１の通信装置３のローカル側
通信プロトコルに変換するものである。したがって、本
実施の形態では、ホストコンピュータ２と変換装置５の
間ではＡＴコマンドが用いられ、変換装置５と第２の通
信装置４との間では無手順が用いられる。また、変換装
置５とホストコンピュータ２との間の通信インタフェイ
スとしては、第１の通信装置と同様にＲＳ−２３２Ｃを
用いた。 【００１７】自動販売機１００は、パケット通信網３０
０に接続するための第１の通信装置１０１と、自動販売
機の各種被制御機器の制御を行うとともにパケット通信
網３００を介して販売情報や故障情報など各種情報をホ
ストコンピュータ２に送信する制御装置１０２とを備え
ている。第１の通信装置１０１は、管理サイト１に設置
された第１の通信装置３に対応するものであり、この第
１の通信装置３のいわゆる子機として機能する。また、
この第１の通信装置１０１と制御装置１０２との間の通
信プロトコルや通信インタフェイス等は、管理サイト１
における第１の通信装置３とホストコンピュータ２との
間の通信プロトコル等と同じである。 【００１８】自動販売機２００は、ＬＡＮ４００に接続
するための第２の通信装置２０１と、自動販売機の各種
被制御機器の制御を行うとともにＬＡＮ４００を介して
販売情報や故障情報など各種情報をホストコンピュータ
２に送信する制御装置２０２と、第２の通信装置２０１
と制御装置２０２との間に接続された変換装置２０３と
を備えている。第２の通信装置２０１は、管理サイト１
に設置された第２の通信装置４に対応するものであり、
この第２の通信装置４のいわゆる子機として機能する。
この第２の通信装置４のローカル側通信プロトコルや通
信インタフェイス等は管理サイト１に設置された第２の
通信装置４と同じである。また、変換装置２０３は、管
理サイト１に設置された変換装置５と同じものである。
さらに、制御装置２０２は、前記自動販売機１００に設
けられた制御装置１０２と同じである。 【００１９】このような管理システムは、従来の管理シ
ステムと比較すると、第１の自動販売機１００と、管理
サイト１におけるホストコンピュータ２及び第１の通信
装置３と、パケット通信網３００とを備えている点で従
来のものと同一である。換言すれば、この管理システム
は、従来の管理システムに対して、管理サイト１におい
ては第２の通信装置４及び変換装置５を追加し、自動販
売機２００においては通信装置を第２の通信装置２０１
に交換するとともに変換装置２０３を追加した構成とな
っている。このため、この管理システムの構築は非常に
容易且つ低コストとなる。特に、ホストコンピュータ２
で稼働する管理用プログラムからみると、従来の第１の
通信装置３とは異なる通信プロトコルを用いる第２の通
信装置４を第１の通信装置３と同様に取り扱えるので、
プログラムの修正変更をする必要がないという大きな利
点を有している。同様に、自動販売機２００の制御装置
２０２についても、プログラムの修正変更をする必要が
なく、従来の自動販売機１００と同一のものを利用でき
るという大きな利点を有している。 【００２０】次に、この管理システムにおける動作につ
いて図２及び図３を参照して説明する。図２はパケット
通信網を介したホストコンピュータと自動販売機間の通
信のシーケンス図、図３はＬＡＮを介したホストコンピ
ュータと自動販売機間の通信のシーケンス図である。こ
こでは、ホストコンピュータ側から各自動販売機に対し
て接続して通信を行う場合について説明する。 【００２１】まず、パケット通信網３００を介したホス
トコンピュータ２・自動販売機１００間の通信について
図２を参照して説明する。 【００２２】まず、ホストコンピュータ２が初期化命令
ＡＴＺを第１の通信装置３に送信すると（ステップＳ
１）、第１の通信装置３は確認信号ＯＫを返答する（ス
テップＳ２）。次いで、ホストコンピュータ２は接続先
の自動販売機１００の電話番号へのダイアルアップする
命令ＡＴＤ＊＊＊（＊＊＊は電話番号）を送信すると
（ステップＳ３）、第１の送信装置３は該電話番号に対
して発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）する（ステップ
Ｓ４）。第１の通信装置３と自動販売機１００の通信装
置１０１の接続が完了すると、第１の通信装置３はホス
トコンピュータ２に対して接続した旨（ＣＯＮＮＥＣ
Ｔ）を通知する（ステップＳ５）。 【００２３】一方、自動販売機１００の第１の通信装置
１０１は、第１の通信装置３からの発呼を受信すると、
ＲＳ−２３２ＣのＣＤ（Ｃａｒｒｉｅｒ Ｄｅｔｅｃ
ｔ）線をオンにして通信回線から有効な信号を受信した
ことを制御装置１０２に通知するとともに（ステップＳ
６）、発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）を制御装置１
０２に送信する（ステップＳ７）。 【００２４】以上のステップによりホストコンピュータ
２と自動販売機１００の制御装置１０２の間でコネクシ
ョンが確立するので、ホストコンピュータ２は制御装置
１０２に対して所望のデータを送信する（ステップＳ
８）。 【００２５】データ通信が完了すると、ホストコンピュ
ータ２は第１の通信装置３に対して切断信号を送信する
（ステップＳ９）。次いで、第１の通信装置３は対向す
る第１の通信装置１０１に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲ
ＲＩＥＲ）の旨を送信するとともに（ステップＳ１
０）、ホストコンピュータ２にも無通信（ＮＯ ＣＡＲ
ＲＩＥＲ）の旨を送信する（ステップＳ１１）。対向す
る第１の通信装置３から無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥ
Ｒ）を受信した第１の通信装置１０１は、制御装置１０
２に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）を送信する
とともに（ステップＳ１２）、ＣＤ線をオフにして通信
回線から有効な信号を受信していないことを通知する
（ステップＳ１３）。 【００２６】次に、ＬＡＮ４００を介したホストコンピ
ュータ２・自動販売機２００間の通信について図３を参
照して説明する。 【００２７】まず、ホストコンピュータ２が初期化命令
ＡＴＺを変換装置５に送信すると（ステップＳ２１）、
変換装置５は確認信号ＯＫを返答する（ステップＳ２
２）。次いで、ホストコンピュータ２は接続先の自動販
売機１００の電話番号へのダイアルアップ命令ＡＴＤ＊
＊＊（＊＊＊は電話番号）を送信すると（ステップＳ
３）、変換装置５は、この電話番号に対応する子機であ
る自動販売機２００の第２の通信装置２０１を特定する
（ステップＳ２３）。具体的には、ＬＡＮ４００におけ
る端末の識別番号を特定する（ステップＳ２４）。以
降、この識別番号を用いることにより管理サイト１の変
換装置５と自動販売機２００の変換装置２０３の間で自
由に通信することができる。 【００２８】次に、変換装置５は、第２の通信装置４及
び自動販売機２００の第２の通信装置２０１を介して変
換装置２０３に対して発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣ
Ｔ）の旨を送信する（ステップＳ２５）。ここで、この
発呼命令は第２の通信装置４及び第２の通信装置２０１
間の通信に対する制御命令ではなく、該通信上を流れる
データにすぎない。この後に、変換装置５はホストコン
ピュータ２に対して接続した旨（ＣＯＮＮＥＣＴ）を通
知する（ステップＳ２６）。 【００２９】一方、自動販売機２００の第２の通信装置
２０１は、通信プロトコルが無手順であるので、第２の
通信装置４を介して変換装置５から受信したデータをそ
のまま変換装置２０３に送信する。したがって、自動販
売機２００の変換装置２０３は、管理サイト１の変換装
置５から発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）の旨を受信
すると、ＲＳ−２３２ＣのＣＤ（Ｃａｒｒｉｅｒ Ｄｅ
ｔｅｃｔ）線をオンにして通信回線から有効な信号を受
信したことを制御装置２０２に通知するとともに（ステ
ップＳ２７）、発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）を制
御装置２０２に送信する（ステップＳ２８）。 【００３０】以上のステップによりホストコンピュータ
２と自動販売機２００の制御装置２０２の間でコネクシ
ョンが確立するので、ホストコンピュータ２は制御装置
２０２に対して所望のデータを送信する（ステップＳ２
９）。 【００３１】データ通信が完了すると、ホストコンピュ
ータ２は変換装置５に対して切断信号を送信する（ステ
ップＳ３０）。次いで、変換装置５は対向する変換装置
２０３に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）の旨を
送信するとともに（ステップＳ３１）、ホストコンピュ
ータ２にも無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）の旨を送信
する（ステップＳ３２）。対向する変換装置５から無通
信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）を受信した変換装置２０３
は、制御装置２０２に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩ
ＥＲ）を送信するとともに（ステップＳ３３）、ＣＤ線
をオフにして通信回線から有効な信号を受信していない
ことを通知する（ステップＳ３４）。 【００３２】このように、本実施の形態に係る自動販売
機の管理システムによれば、図２及び図３の比較すると
明らかなように、通信装置のローカル側プロトコルが互
いに異なっていても、ホストコンピュータ及び自動販売
機の制御装置側からは同一の処理が可能である。したが
って、ホストコンピュータ２に何らの変更・修正を加え
ることなく、複数の通信インフラに対応したシステムを
容易且つ低コストに構築することができる。 【００３３】以上本発明の実施形態について説明したが
本発明はこれに限定されるものではない。本発明の範囲
は特許請求の範囲によって示されており、全ての変形例
は本発明に含まれるものである。 【００３４】例えば、本実施の形態では、第１の通信装
置としてＰＨＳを用いたパケット通信網に接続する端末
を用い、第２の通信装置としてスペクトル拡散を用いた
無線通信端末を用いたが、他の形式のネットワーク用の
機器であってもよい。すなわち、自動販売機・ホストコ
ンピュータ間のネットワーク形式は不問である。さら
に、各通信端末で用いられる通信プロトコルやインタフ
ェイス形式なども任意のものを用いることができる。 【００３５】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
変換手段が第２の通信装置のローカル側通信プロトコル
と第１の通信装置のローカル側通信プロトコルとを相互
に変換するので、第１の通信装置と第２の通信装置とが
互いに異なるローカル側通信プロトコルを使用していて
も、ホストコンピュータは第１の通信装置の通信プロト
コルにのみ対応させておくだけで双方の通信装置と接続
することができる。したがって、第１の通信装置のみを
備えた従来の管理システムに対して、ホストコンピュー
タの管理用プログラムを修正することなく、低コストで
複数のインフラを備えた管理システムを構築できる。
してホストコンピュータと自動販売機とを接続し、該ホ
ストコンピュータにおいて自動販売機に関する各種情報
を集中管理する自動販売機の管理システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種の自動販売機の管理システ
ムについて図４を参照して説明する。図４は従来の自動
販売機の管理システムの構成図である。 【０００３】この管理システムは、図４に示すように、
無線通信装置（図示省略）を備えた自動販売機９００
が、無線基地局９０１・パケット通信網９０２を介して
管理サイト９０３にアクセス可能となっている。管理サ
イト９０３には、自動販売機９００の管理用プログラム
が稼働するホストコンピュータ９０４と、該ホストコン
ピュータ９０４とパケット通信網９０２を接続する通信
装置９０５が設置されている。このような構成により、
遠隔地に設置されている各自動販売機９００をホストコ
ンピュータ９０４において管理・監視できる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
管理システムでは、既存の設備に対して、既存のものと
は異なる通信プロトコル及びネットワークを介してホス
トコンピュータと接続する自動販売機を新たに追加した
い場合がある。すなわち、既存のインフラに対して別の
インフラを追加した場合である。 【０００５】この場合には、従来の管理サイトに設置さ
れていた通信装置とは通信プロトコル等が異なる通信装
置を新たにホストコンピュータに接続する必要がある。
そして、この新たな通信装置は、既存の通信装置とはロ
ーカル側の通信プロトコルが異なる場合がある。一方、
新たな通信装置をホストコンピュータに接続するために
は、新たな通信プロトコルに対応するために管理用プロ
グラムの修正を行う必要がある。このため、このような
自動販売機の追加を行うには、管理用プログラムの修正
など多大なコストが必要であった。 【０００６】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、低コストで複数のイ
ンフラを備えた管理システムを構築できる自動販売機の
管理システムを提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１では、自動販売機の管理用プログラムが稼
働するホストコンピュータとこのホストコンピュータを
ネットワークに接続する第１の通信装置とを備え、ネッ
トワークを介して接続した自動販売機の各種情報を管理
する自動販売機の管理システムであって、第１の通信装
置のローカル側通信プロトコルとは異なるローカル側通
信プロトコルを有する第２の通信装置と、第２の通信装
置とホストコンピュータとの間に介在し、第２の通信装
置のローカル側通信プロトコルと第１の通信装置のロー
カル側通信プロトコルとを相互に変換する変換手段とを
備えたことを特徴とするものを提案する。 【０００８】本発明によれば、変換手段が第２の通信装
置のローカル側通信プロトコルと第１の通信装置のロー
カル側通信プロトコルとを相互に変換するので、第１の
通信装置と第２の通信装置とが互いに異なるローカル側
通信プロトコルを使用していても、ホストコンピュータ
は第１の通信装置の通信プロトコルにのみ対応させてお
くだけで双方の通信装置と接続することができる。した
がって、第１の通信装置のみを備えた従来の管理システ
ムに対して、ホストコンピュータの管理用プログラムを
修正することなく、低コストで複数のインフラを備えた
管理システムを構築できる。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る自動
販売機の管理システムについて図１を参照して説明す
る。図１は自動販売機の管理システムの構成図である。 【００１０】本実施の形態に係る管理システムでは、図
１に示すように、管理サイト１に設置したホストコンピ
ュータ２において各自動販売機に関する各種情報を集中
管理する。本管理システムにおける管理対象は、遠隔地
に設置されている複数の自動販売機１００と、管理サイ
ト１の近隣又は管理サイト１内に設置された複数の自動
販売機２００である。例えば、自動販売機の管理会社
が、一般利用者を販売対象として各地に設置した自動販
売機１００と、その社内に社員用又は来客用に設置した
自動販売機２００とを管理する場合などが挙げられる。 【００１１】この管理システムでは、ホストコンピュー
タ２と自動販売機１００とはパケット通信網３００を介
して接続され、またホストコンピュータ２と自動販売機
２００とはローカルエリアネットワーク（以下「ＬＡ
Ｎ」と表記する。）４００を介して接続する。 【００１２】本実施の形態では、パケット通信網３００
としてＰＨＳ（ＰｅｒｓｏｎａｌＨａｎｄｙｐｈｏｎｅ
Ｓｙｓｔｅｍ）を利用した。このため、各自動販売機
１００は、無線基地局３０１を介して無線でパケット通
信網３００に接続する。一方、ＬＡＮ４００としては無
線を利用したものを用いた。例えば、その物理層におい
てスペクトル拡散方式を利用したネットワークである。 【００１３】管理サイト１は、自動販売機の管理用プロ
グラムが稼働するホストコンピュータ２と、パケット通
信網３００を介して自動販売機１００と接続する第１の
通信装置３と、ＬＡＮ４００を介して自動販売機２００
と接続する第２の通信装置４とを備えている。第１の通
信装置３は、ホストコンピュータ２に直接接続されてい
る。一方、第２の通信装置４は、変換装置５を介してホ
ストコンピュータ２に接続されている。 【００１４】第１の通信装置３は、いわゆる「親機」と
して複数の自動販売機１００に接続する。本実施の形態
では、ネットワークとしてパケット通信網３００を利用
するため、第１の通信装置３はパケット通信網３００に
接続可能な機器からなる。より具体的には、ＩＳＤＮ
（総合デジタル通信網）を介してＰＨＳ網に接続するの
でＴＡ（Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ａｄａｐｔｏｒ）を利用し
た。この第１の通信装置３は、所定の通信プロトコルに
よりホストコンピュータ２から制御される。本実施の形
態では、制御コマンド体系としてＡＴコマンドを用い
た。すなわち、第１の通信装置３のローカル側通信プロ
トコルがＡＴコマンドである。また、第１の通信装置３
とホストコンピュータ２との間の通信インタフェイスと
してはＲＳ−２３２Ｃを用いた。 【００１５】第２の通信装置は、第１の通信装置３と同
様に、いわゆる「親機」として複数の自動販売機２００
に接続する。本実施の形態では、ネットワークとしてＬ
ＡＮ４００を利用するため、第２の通信装置４はパケッ
ト通信網３００に接続可能な機器からなる。より具体的
には、スペクトル拡散方式を利用した無線機を利用し
た。この第２の通信装置４のローカル側すなわち有線側
の通信プロトコルは、第１の通信装置３とは異なる通信
プロトコルである。本実施の形態では、第２の通信装置
４は、「無手順」と呼ばれる通信プロトコルにより制御
される。 【００１６】変換装置５は、第２の通信装置４のローカ
ル側の通信プロトコルを第１の通信装置３のローカル側
通信プロトコルに変換するものである。したがって、本
実施の形態では、ホストコンピュータ２と変換装置５の
間ではＡＴコマンドが用いられ、変換装置５と第２の通
信装置４との間では無手順が用いられる。また、変換装
置５とホストコンピュータ２との間の通信インタフェイ
スとしては、第１の通信装置と同様にＲＳ−２３２Ｃを
用いた。 【００１７】自動販売機１００は、パケット通信網３０
０に接続するための第１の通信装置１０１と、自動販売
機の各種被制御機器の制御を行うとともにパケット通信
網３００を介して販売情報や故障情報など各種情報をホ
ストコンピュータ２に送信する制御装置１０２とを備え
ている。第１の通信装置１０１は、管理サイト１に設置
された第１の通信装置３に対応するものであり、この第
１の通信装置３のいわゆる子機として機能する。また、
この第１の通信装置１０１と制御装置１０２との間の通
信プロトコルや通信インタフェイス等は、管理サイト１
における第１の通信装置３とホストコンピュータ２との
間の通信プロトコル等と同じである。 【００１８】自動販売機２００は、ＬＡＮ４００に接続
するための第２の通信装置２０１と、自動販売機の各種
被制御機器の制御を行うとともにＬＡＮ４００を介して
販売情報や故障情報など各種情報をホストコンピュータ
２に送信する制御装置２０２と、第２の通信装置２０１
と制御装置２０２との間に接続された変換装置２０３と
を備えている。第２の通信装置２０１は、管理サイト１
に設置された第２の通信装置４に対応するものであり、
この第２の通信装置４のいわゆる子機として機能する。
この第２の通信装置４のローカル側通信プロトコルや通
信インタフェイス等は管理サイト１に設置された第２の
通信装置４と同じである。また、変換装置２０３は、管
理サイト１に設置された変換装置５と同じものである。
さらに、制御装置２０２は、前記自動販売機１００に設
けられた制御装置１０２と同じである。 【００１９】このような管理システムは、従来の管理シ
ステムと比較すると、第１の自動販売機１００と、管理
サイト１におけるホストコンピュータ２及び第１の通信
装置３と、パケット通信網３００とを備えている点で従
来のものと同一である。換言すれば、この管理システム
は、従来の管理システムに対して、管理サイト１におい
ては第２の通信装置４及び変換装置５を追加し、自動販
売機２００においては通信装置を第２の通信装置２０１
に交換するとともに変換装置２０３を追加した構成とな
っている。このため、この管理システムの構築は非常に
容易且つ低コストとなる。特に、ホストコンピュータ２
で稼働する管理用プログラムからみると、従来の第１の
通信装置３とは異なる通信プロトコルを用いる第２の通
信装置４を第１の通信装置３と同様に取り扱えるので、
プログラムの修正変更をする必要がないという大きな利
点を有している。同様に、自動販売機２００の制御装置
２０２についても、プログラムの修正変更をする必要が
なく、従来の自動販売機１００と同一のものを利用でき
るという大きな利点を有している。 【００２０】次に、この管理システムにおける動作につ
いて図２及び図３を参照して説明する。図２はパケット
通信網を介したホストコンピュータと自動販売機間の通
信のシーケンス図、図３はＬＡＮを介したホストコンピ
ュータと自動販売機間の通信のシーケンス図である。こ
こでは、ホストコンピュータ側から各自動販売機に対し
て接続して通信を行う場合について説明する。 【００２１】まず、パケット通信網３００を介したホス
トコンピュータ２・自動販売機１００間の通信について
図２を参照して説明する。 【００２２】まず、ホストコンピュータ２が初期化命令
ＡＴＺを第１の通信装置３に送信すると（ステップＳ
１）、第１の通信装置３は確認信号ＯＫを返答する（ス
テップＳ２）。次いで、ホストコンピュータ２は接続先
の自動販売機１００の電話番号へのダイアルアップする
命令ＡＴＤ＊＊＊（＊＊＊は電話番号）を送信すると
（ステップＳ３）、第１の送信装置３は該電話番号に対
して発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）する（ステップ
Ｓ４）。第１の通信装置３と自動販売機１００の通信装
置１０１の接続が完了すると、第１の通信装置３はホス
トコンピュータ２に対して接続した旨（ＣＯＮＮＥＣ
Ｔ）を通知する（ステップＳ５）。 【００２３】一方、自動販売機１００の第１の通信装置
１０１は、第１の通信装置３からの発呼を受信すると、
ＲＳ−２３２ＣのＣＤ（Ｃａｒｒｉｅｒ Ｄｅｔｅｃ
ｔ）線をオンにして通信回線から有効な信号を受信した
ことを制御装置１０２に通知するとともに（ステップＳ
６）、発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）を制御装置１
０２に送信する（ステップＳ７）。 【００２４】以上のステップによりホストコンピュータ
２と自動販売機１００の制御装置１０２の間でコネクシ
ョンが確立するので、ホストコンピュータ２は制御装置
１０２に対して所望のデータを送信する（ステップＳ
８）。 【００２５】データ通信が完了すると、ホストコンピュ
ータ２は第１の通信装置３に対して切断信号を送信する
（ステップＳ９）。次いで、第１の通信装置３は対向す
る第１の通信装置１０１に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲ
ＲＩＥＲ）の旨を送信するとともに（ステップＳ１
０）、ホストコンピュータ２にも無通信（ＮＯ ＣＡＲ
ＲＩＥＲ）の旨を送信する（ステップＳ１１）。対向す
る第１の通信装置３から無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥ
Ｒ）を受信した第１の通信装置１０１は、制御装置１０
２に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）を送信する
とともに（ステップＳ１２）、ＣＤ線をオフにして通信
回線から有効な信号を受信していないことを通知する
（ステップＳ１３）。 【００２６】次に、ＬＡＮ４００を介したホストコンピ
ュータ２・自動販売機２００間の通信について図３を参
照して説明する。 【００２７】まず、ホストコンピュータ２が初期化命令
ＡＴＺを変換装置５に送信すると（ステップＳ２１）、
変換装置５は確認信号ＯＫを返答する（ステップＳ２
２）。次いで、ホストコンピュータ２は接続先の自動販
売機１００の電話番号へのダイアルアップ命令ＡＴＤ＊
＊＊（＊＊＊は電話番号）を送信すると（ステップＳ
３）、変換装置５は、この電話番号に対応する子機であ
る自動販売機２００の第２の通信装置２０１を特定する
（ステップＳ２３）。具体的には、ＬＡＮ４００におけ
る端末の識別番号を特定する（ステップＳ２４）。以
降、この識別番号を用いることにより管理サイト１の変
換装置５と自動販売機２００の変換装置２０３の間で自
由に通信することができる。 【００２８】次に、変換装置５は、第２の通信装置４及
び自動販売機２００の第２の通信装置２０１を介して変
換装置２０３に対して発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣ
Ｔ）の旨を送信する（ステップＳ２５）。ここで、この
発呼命令は第２の通信装置４及び第２の通信装置２０１
間の通信に対する制御命令ではなく、該通信上を流れる
データにすぎない。この後に、変換装置５はホストコン
ピュータ２に対して接続した旨（ＣＯＮＮＥＣＴ）を通
知する（ステップＳ２６）。 【００２９】一方、自動販売機２００の第２の通信装置
２０１は、通信プロトコルが無手順であるので、第２の
通信装置４を介して変換装置５から受信したデータをそ
のまま変換装置２０３に送信する。したがって、自動販
売機２００の変換装置２０３は、管理サイト１の変換装
置５から発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）の旨を受信
すると、ＲＳ−２３２ＣのＣＤ（Ｃａｒｒｉｅｒ Ｄｅ
ｔｅｃｔ）線をオンにして通信回線から有効な信号を受
信したことを制御装置２０２に通知するとともに（ステ
ップＳ２７）、発呼（ＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴ）を制
御装置２０２に送信する（ステップＳ２８）。 【００３０】以上のステップによりホストコンピュータ
２と自動販売機２００の制御装置２０２の間でコネクシ
ョンが確立するので、ホストコンピュータ２は制御装置
２０２に対して所望のデータを送信する（ステップＳ２
９）。 【００３１】データ通信が完了すると、ホストコンピュ
ータ２は変換装置５に対して切断信号を送信する（ステ
ップＳ３０）。次いで、変換装置５は対向する変換装置
２０３に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）の旨を
送信するとともに（ステップＳ３１）、ホストコンピュ
ータ２にも無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）の旨を送信
する（ステップＳ３２）。対向する変換装置５から無通
信（ＮＯ ＣＡＲＲＩＥＲ）を受信した変換装置２０３
は、制御装置２０２に対して無通信（ＮＯ ＣＡＲＲＩ
ＥＲ）を送信するとともに（ステップＳ３３）、ＣＤ線
をオフにして通信回線から有効な信号を受信していない
ことを通知する（ステップＳ３４）。 【００３２】このように、本実施の形態に係る自動販売
機の管理システムによれば、図２及び図３の比較すると
明らかなように、通信装置のローカル側プロトコルが互
いに異なっていても、ホストコンピュータ及び自動販売
機の制御装置側からは同一の処理が可能である。したが
って、ホストコンピュータ２に何らの変更・修正を加え
ることなく、複数の通信インフラに対応したシステムを
容易且つ低コストに構築することができる。 【００３３】以上本発明の実施形態について説明したが
本発明はこれに限定されるものではない。本発明の範囲
は特許請求の範囲によって示されており、全ての変形例
は本発明に含まれるものである。 【００３４】例えば、本実施の形態では、第１の通信装
置としてＰＨＳを用いたパケット通信網に接続する端末
を用い、第２の通信装置としてスペクトル拡散を用いた
無線通信端末を用いたが、他の形式のネットワーク用の
機器であってもよい。すなわち、自動販売機・ホストコ
ンピュータ間のネットワーク形式は不問である。さら
に、各通信端末で用いられる通信プロトコルやインタフ
ェイス形式なども任意のものを用いることができる。 【００３５】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
変換手段が第２の通信装置のローカル側通信プロトコル
と第１の通信装置のローカル側通信プロトコルとを相互
に変換するので、第１の通信装置と第２の通信装置とが
互いに異なるローカル側通信プロトコルを使用していて
も、ホストコンピュータは第１の通信装置の通信プロト
コルにのみ対応させておくだけで双方の通信装置と接続
することができる。したがって、第１の通信装置のみを
備えた従来の管理システムに対して、ホストコンピュー
タの管理用プログラムを修正することなく、低コストで
複数のインフラを備えた管理システムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】自動販売機の管理システムの構成図
【図２】パケット通信網を介したホストコンピュータと
自動販売機間の通信のシーケンス図 【図３】ＬＡＮを介したホストコンピュータと自動販売
機間の通信のシーケンス図 【図４】従来の自動販売機の管理システムの構成図 【符号の説明】 １…管理サイト、２…ホストコンピュータ、３…第１の
通信装置、４…第２の通信装置、５…変換装置、１０
０，２００…自動販売機、１０１…第１の通信装置、２
０１…第２の通信装置、１０２，２０２…制御装置、２
０３…変換装置、３００…パケット通信網、４００…ロ
ーカルエリアネットワーク
自動販売機間の通信のシーケンス図 【図３】ＬＡＮを介したホストコンピュータと自動販売
機間の通信のシーケンス図 【図４】従来の自動販売機の管理システムの構成図 【符号の説明】 １…管理サイト、２…ホストコンピュータ、３…第１の
通信装置、４…第２の通信装置、５…変換装置、１０
０，２００…自動販売機、１０１…第１の通信装置、２
０１…第２の通信装置、１０２，２０２…制御装置、２
０３…変換装置、３００…パケット通信網、４００…ロ
ーカルエリアネットワーク
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 自動販売機の管理用プログラムが稼働す
るホストコンピュータとこのホストコンピュータをネッ
トワークに接続する第１の通信装置とを備え、ネットワ
ークを介して接続した自動販売機の各種情報を管理する
自動販売機の管理システムであって、 第１の通信装置のローカル側通信プロトコルとは異なる
ローカル側通信プロトコルを有する第２の通信装置と、 第２の通信装置とホストコンピュータとの間に介在し、
第２の通信装置のローカル側通信プロトコルと第１の通
信装置のローカル側通信プロトコルとを相互に変換する
変換手段とを備えたことを特徴とする自動販売機の管理
システム。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP2002033939A JP2003233861A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 自動販売機の管理システム |
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| EP03250679A EP1335562A3 (en) | 2002-02-12 | 2003-02-03 | Management system for vending machine |
| TW092102712A TW200304081A (en) | 2002-02-12 | 2003-02-11 | Management system for vending machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002033939A JP2003233861A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 自動販売機の管理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003233861A true JP2003233861A (ja) | 2003-08-22 |
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ID=27606563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002033939A Pending JP2003233861A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 自動販売機の管理システム |
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| US6185198B1 (en) * | 1996-03-20 | 2001-02-06 | Aeris Communications, Inc. | Time division multiple access downlink personal communications system voice and data debit billing method |
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- 2002-02-12 JP JP2002033939A patent/JP2003233861A/ja active Pending
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- 2003-02-03 EP EP03250679A patent/EP1335562A3/en not_active Withdrawn
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- 2003-02-11 TW TW092102712A patent/TW200304081A/zh unknown
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