JP2003231426A - 機能選択切替装置 - Google Patents

機能選択切替装置

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JP2003231426A
JP2003231426A JP2002032672A JP2002032672A JP2003231426A JP 2003231426 A JP2003231426 A JP 2003231426A JP 2002032672 A JP2002032672 A JP 2002032672A JP 2002032672 A JP2002032672 A JP 2002032672A JP 2003231426 A JP2003231426 A JP 2003231426A
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Kenichi Jinushi
健一 地主
Masato Nishikawa
正人 西川
Yoshiyuki Matsuoka
嘉之 松岡
Yoshiyuki Nakahara
嘉之 中原
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択している機能等が見易く、操作性が高い
機能選択切替装置を得る。 【解決手段】 筒体24の外周面に略90度毎に現状表
示部60を形成し、各現状表示部60の側方に次候補表
示部64、前候補表示部62をそれぞれ形成する。ま
た、筒体24を収容する筒体22に各表示部60〜64
に対応して現状表示窓66、次候補表示窓68、前候補
表示窓70を形成する。何れか1つの現状表示部60が
現状表示窓66に表示されている状態では、その現状表
示部60に対応した次候補表示部64と前候補表示部6
2とが対応する次候補表示窓68、前候補表示窓70に
表示される。したがって、機能数が多くても、表示され
る機能数は常に3種類だけであるため、各表示窓66〜
70を大きくでき、これに伴い各表示部60〜64を大
きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
オーディオ装置等の複数の機能を有する車載装置の機能
を選択して切り替える機能選択切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載装置、例えば、車両用のオーディオ
装置では、近年、AMラジオ、FMラジオ、及び、カセ
ットテープの再生機能の他に、CDやMD等の再生機能
等も付加されている。
【0003】また、このようなオーディオ装置の機能の
増加に伴い、上記のような機能を選択して切り替えるた
めにオーディオ装置に設けられたスイッチやボタン等の
数も増加している。
【0004】このようにオーディオ装置は高機能化が行
われているが、車両室内でのオーディオ装置の搭載スペ
ースは従来から殆ど変化がない。したがって、このよう
な限られたスペースで上記のようなスイッチやボタンの
数量を増加させるには、スイッチやボタンの個々の大き
さを小型化することで対処している。
【0005】しかしながら、このようにボタンやスイッ
チを小型化することで物理的な操作性が悪化すると共
に、個々のスイッチやボタンを操作することによる変更
内容等が分かり難くなり、この意味でも操作性が悪化す
る。
【0006】一方で、1個のスイッチやボタンに複数の
選択機能を割り当てて、他のボタンやスイッチで各スイ
ッチやボタンを操作した際の選択機能を切り替える構成
もある。このような構成にすると、スイッチやボタンの
数量を増加させずに高機能化に対処できると言うメリッ
トがある。
【0007】但し、通常は、1個のスイッチやボタンに
複数の選択機能を割り当てる構成にすると、そのスイッ
チやボタンに各々が有する複数の選択内容を示す文字や
マークを表示することになる。このように1個のスイッ
チやボタンに複数の選択内容を示す文字やマークを表示
すると、個々の文字やマークが小さくなって見難くな
り、現状で選択可能な選択内容が分かり難く、ひいて
は、現在どの機能に切り替わっているかが分かり難くな
る。
【0008】また、このように、機能の増加に伴い、現
状選択されている機能や、選択状態の機能に付随するパ
ラメータ(例えば、AMラジオやFMラジオであれば、
チャンネルや周波数であり、CDやMDであればトラッ
ク番号)等を表示も複雑になっている。このため、ドッ
トマトリックス液晶パネルを機能やパラメータの表示に
用いている。
【0009】しかしながら、ドットマトリックス液晶パ
ネルは高価であるため、製品コストが高くなり、しか
も、それぞれの機能やパラメータを液晶パネルの限られ
た範囲内に割り振らなければならないため各機能の名称
等が小さくなり、見難くなると言う問題が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、選択している機能等が見易く、操作性が高い
機能選択切替装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車載装置が有する複数の機能のうち、何れか1つを
選択して当該選択した機能に切り替える機能選択切替装
置であって、現状の機能を示す複数の現状表示部が所定
方向に沿って所定間隔毎に形成されると共に、前記複数
の現状表示部の各近傍に前記所定方向に沿って次候補機
能を示す次候補表示部が形成され、且つ、前記次候補表
示部の各々の前記所定方向とは反対側の側方に前候補機
能を示す前候補機能表示部が形成された表示部材と、自
らの内部に前記所定方向及びその反対方向へ変位可能に
前記表示部材を収容すると共に、自らの内部での前記表
示部材の所定位置で、前記複数の現状表示部のうちの何
れか1つを外部に表示する現状表示窓が形成され、且
つ、前記現状表示窓の近傍に、前記現状表示窓に表示さ
れた前記現状表示部に対応する前記次候補表示部及び前
記前候補表示部の各々を外部に表示する次候補表示部及
び前候補表示部が形成された収容部材と、前記所定方向
及びその反対方向へ前記表示部材を変位させる操作手段
と、前記現状表示窓に表示された前記現状表示部に対応
した機能に前記車載装置の機能を切り替える切替手段
と、を備えることを特徴としている。
【0012】上記構成の機能選択切替装置では、収容部
材の内側に収容された表示部材を操作手段によって所定
方向若しくは所定方向とは反対方向へ一定量変位させる
と、表示部材に形成された複数の現状表示部のうちの何
れか1つが収容部材に形成された現状表示窓に表示され
る。
【0013】また、このように、現状表示窓に何れか1
つの現状表示部が表示されるまで収容部材の内部で表示
部材が変位すると、切替手段が車載装置の機能を現状表
示窓に表示された現状表示部に対応した機能に切り替え
る。
【0014】さらに、何れか1つの現状表示部が現状表
示窓に表示された状態では、現状表示窓の近傍に形成さ
れた次候補表示窓に、現状表示窓に表示された現状表示
部に対応する次候補表示部が表示され、また、次候補表
示窓に対して所定方向とは反対側に形成された前候補表
示窓に、現状表示窓に表示された現状表示部に対応する
前候補表示部が表示される。
【0015】これにより、操作手段によって所定方向若
しくは所定方向とは反対方向へ表示部材を変位させるこ
とで次に現状表示窓に表示される現状表示部を感覚的に
容易に確認でき、ひいては、所定方向へ表示部材を変位
させることで次に切り替わる機能の内容を容易に確認で
きる。
【0016】このように、本発明では、収容部材に形成
された各表示窓に現状、次候補、前候補の各機能だけを
表示する構造であるため、各表示窓の大きさを十分に確
保でき、したがって、各表示部を十分に大きくできる。
これにより、各表示窓に表示された各表示部の視認性を
効果的に向上できる。
【0017】また、このように、予め表示部材には車載
装置の各機能に対応した各表示部が形成されているた
め、各表示部に高価なドットマトリックス液晶パネル等
を用いなくてよく、この結果、コストを安価にできる。
【0018】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
機能選択切替装置において、前記所定方向を周方向とし
た略筒形状に前記表示部材を形成すると共に、前記表示
部材を前記周方向へ回転自在に収容可能な筒形状に前記
収容部材を形成した、ことを特徴としている。
【0019】上記構成の機能選択切替装置では、表示部
材及び収容部材が共に略筒形状に形成され、収容部材の
内部で表示部を回転させることで現状表示窓、次候補表
示窓、及び前候補表示窓の各々に表示される各表示部が
変わる。
【0020】ここで、本機能選択切替装置では、基本的
に表示部材は回転変位する構成であるため、変位しても
表示部材の設置位置自体が変わることはない。したがっ
て、収容部材の内部空間は基本的に表示部材が回転でき
るだけのスペースがあればよい。このため、収容部材を
小型化でき、ひいては、本機能選択切替装置の小型化が
可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】<本実施の形態の構成>図1には
本発明の一実施の形態に係る車載装置としての車両用オ
ーディオ装置用の機能選択切替装置10の構成が分解斜
視図によって示されており、図2には本機能選択切替装
置10の断面図が示されている。
【0022】これらの図に示されるように、本機能選択
切替装置10はハウジング12を備えている。ハウジン
グ12は平面視略矩形状の板状若しくは箱形状に形成さ
れたパネル部14を備えている。パネル部14の表面に
は複数の取付孔16が形成されており、複数の押圧ボタ
ン18及び揺動ボタン20が設けられている。
【0023】これらの押圧ボタン18及び揺動ボタン2
0は、パネル部14の内部に配置された図示しない回路
基板のスイッチ部に機械的に接続されており、これらの
押圧ボタン18を押圧操作し、若しくは、揺動ボタン2
0を揺動操作することで、対応したスイッチ部が電気的
に開閉する。このパネル部14内の回路基板は、図示し
ないオーディオ装置の本体内に設けられた制御部に電気
的に接続されており、押圧ボタン18を押圧操作し、若
しくは、揺動ボタン20を揺動操作に伴う各スイッチ部
の開閉は、電気信号として回路基板から出力されて、オ
ーディオ装置の制御部に入力される。
【0024】また、パネル部14の側部には収容部材と
しての筒体22が一体に形成されている。筒体22は、
パネル部14の一辺に沿って軸方向とされた円筒形状に
形成されており、その内部には表示部材としての筒体2
4が収納されている。筒体24は外径寸法が筒体22の
内径寸法よりも極僅かに小さな円筒形状に形成されてお
り、筒体22に対して同軸的に筒体22内に収納されて
いる。
【0025】筒体24の軸方向一端には底板26が一体
形成されており、更に、底板26の外面の略中央部に形
成された円盤部28が、筒体22の一端を閉止する底板
30に形成された円孔32を貫通している。
【0026】また、筒体22の軸方向一端側側方には、
操作手段としてのダイヤル34が設けられている。ダイ
ヤル34は外径寸法が筒体22の外径寸法に略同じか若
しくは大きな略円柱形状に形成されている。ダイヤル3
4の軸方向他端の中央には有底の嵌合孔36が形成され
ている。嵌合孔36は内周形状がダイヤル34の中心軸
線に対して同軸の円の一部を水平にカットした略D字形
状とされている。
【0027】嵌合孔36には円盤部28の中央から同軸
的に突出形成された嵌合シャフト38が嵌め込まれ、こ
れにより、ダイヤル34が筒体24へ同軸的に連結され
る。
【0028】嵌合シャフト38の端面形状は嵌合孔36
の内周形状と同形状(厳密には僅かに小さい)の略D字
形状に形成されており、嵌合シャフト38が嵌合孔36
に嵌め込まれることで、ダイヤル34と円盤部28との
相対回転が制限される。
【0029】なお、本実施の形態では、内周形状が略D
字形状の嵌合孔36に端面形状が略D字形状の嵌合シャ
フト38を嵌め込むことでダイヤル34を筒体24に連
結したが、ダイヤル34は筒体24に対して相対回転が
制限された状態で連結されていれば、その連結構造に関
してはなんら限定されるものではない。
【0030】したがって、例えば、嵌合シャフト38の
端面形状及び嵌合孔36の内周形状が円形にして、更
に、嵌合シャフト38の外周部に嵌合するピン等の回止
部材をダイヤル34に設ける構成にしてもよいし、他に
スプラインやキー等の周知の回り止めの機能を有する連
結構造を適用してもよい。
【0031】一方、図2に示されるように、筒体24に
は一対のスプリング収容部40が筒体24の軸線を介し
て対向する如く形成されている。各スプリング収容部4
0は筒体24の軸方向他端側へ向いた側が閉止された有
底筒形状に形成されており、その内部には節度機構を構
成する圧縮コイルスプリング42が収容されている。
【0032】圧縮コイルスプリング42の一端はスプリ
ング収容部40の底部に当接している。また、圧縮コイ
ルスプリング42の他端側には節度ピン44が当接して
おり、節度ピン44を筒体24の軸方向一端側へ付勢し
ている。
【0033】これらの節度ピン44に対応して筒体22
の底板30には、4つの節度孔46が形成されている。
これらの節度孔46は、筒体22の軸心周りに略90度
毎に形成されており、筒体22、24の軸方向に沿って
節度ピン44に対向すると、節度ピン44の先端側が圧
縮コイルスプリング42の付勢力によって入り込むと共
に、筒体22に対して筒体24を同軸的に回転させた際
に、節度ピン44が節度孔46に入り込んだ際の衝撃
と、節度ピン44が節度孔46から抜け出る際の抵抗が
節度感になる。
【0034】一方、図1及び図2に示されるように、筒
体24には4つの開口部48が形成されている。これら
の開口部48は筒体24の軸方向に沿って長手方向とさ
れた略矩形状に形成されており、筒体24の軸周りに略
90度毎に形成されている。
【0035】また、図1及び図2に示されるように、筒
体24の内側には、数字表示セグメントを有する液晶パ
ネル50が設けられている。液晶パネル50は、筒体2
4の軸方向に沿って長手方向とされた略長方形の板状に
形成されており、正面視で縦長棒状の複数のセグメント
と、横長棒状の複数のセグメントをそれぞれ適宜に発光
させることで0〜9の数字を表示できる構成となってい
る。
【0036】液晶パネル50の表面は、筒体24の半径
方向一方を向いており、基本的には液晶パネル50の表
面方向に上記の複数の開口部48の何れか1つの開口方
向が略一致した場合に、開口部48を介して筒体24の
外側から液晶パネル50の表面の略全体を見ることがで
きる。また、液晶パネル50の表面方向と何れかの開口
部48の開口方向が一致するまで筒体22に対して筒体
24が回転した場合に、上記の節度ピン44の先端側が
節度孔46に入り込む構成となっている。
【0037】液晶パネル50の裏面側には、略矩形の板
状に形成された回路基板52が設けられている。回路基
板52の厚さ方向と液晶パネル50の厚さ方向は略一致
しており、液晶パネル50の各セグメントが回路基板5
2の配線等に電気的に接続されている。
【0038】また、回路基板52の幅方向一端側には回
路基板54が配置されている。回路基板54は厚さ方向
が回路基板52の幅方向に沿っており、その配線は回路
基板52の配線に接続されている。回路基板54の一部
は筒体24の軸方向他端側における開口から筒体24の
外部へ突出しており、筒体22の軸方向一端側における
外周一部に設けられた図示しないコネクタを介してオー
ディオ装置の制御部へ電気的に接続されている。
【0039】さらに、回路基板52の厚さ方向に沿って
液晶パネル50とは反対側の側方には、切替手段として
の回路基板56が配置されている。回路基板56は筒体
24の軸方向に沿って長手方向の板状に形成されてお
り、その長手方向一端側の厚さ方向側方には、略円柱形
状の検出部材58が設けられている。検出部材58は、
筒体24に対して同軸的に底板26にロレット嵌合して
おり、筒体24と共に同軸的且つ一体的に回転する構成
となっている。
【0040】また、検出部材58の外周部には、4種類
の摺動接点(図示省略)が自らの軸心周りに略90度毎
に形成されており、節度ピン44が節度孔46に入り込
んだ状態では何れか1の摺動接点が回路基板56上に形
成された固定接点に摺接する。これにより、筒体22に
対する筒体24の回転位置を検出できる構成となってい
る。
【0041】一方、筒体24の軸方向に沿った各開口部
48の側方には、それぞれ現状表示部60が形成されて
いる。これらの現状表示部60は、車両用オーディオ装
置が有するFMラジオ受信機能に対応した「FM」、A
Mラジオ受信機能に対応した「AM」、MD再生機能に
対応した「MD」、CD再生機能に対応した「CD」の
文字がそれぞれ記されている。
【0042】また、筒体24の軸方向に沿った各現状表
示部60の側方には、前候補表示部62がそれぞれ形成
されている。前候補表示部62には、対応する現状表示
部60に対して筒体24の軸周り方向一方側で隣り合う
他の現状表示部60に記された文字と同じ文字が記され
ている。
【0043】さらに、筒体22の軸周り方向一方の各前
候補表示部62の側方には、次候補表示部64が形成さ
れている。次候補表示部64は、対応する現状表示部6
0に対して筒体24の軸周り方向他方の側で隣り合う他
の現状表示部60に記された文字と同じ文字が記されて
いる。
【0044】一方、筒体22には、現状表示窓66が形
成されている。現状表示窓66は、現状表示部60及び
開口部48に対応して形成されており、何れか1つの開
口部48の開口方向と現状表示窓66の開口方向とが略
一致するまで筒体24が筒体22に対して回転した際に
は、現状表示窓66を介して筒体22の外部から対応す
る現状表示部60と、更に、開口部48を介して液晶パ
ネル50を見ることができるようになっている。
【0045】また、筒体22の軸方向に沿って現状表示
窓66の側方には、次候補表示窓68が形成されてお
り、更に、筒体22の軸周り方向他方の次候補表示窓6
8の側方には、前候補表示窓70がそれぞれ形成されて
いる。これらの次候補表示窓68及び前候補表示窓70
は、何れか1つの現状表示部60が現状表示窓66に対
向した状態で、この現状表示部60に対応して形成され
た次候補表示部64及び前候補表示部62がそれぞれ対
向するように形成されている。
【0046】一方、筒体24の軸方向他方の側には、側
面視略扇形状の表示片72が配置されている。表示片7
2の外周部にはその周方向に沿って数字が記載されてい
る。また、表示片72にはスプリング収容部74が形成
されている。スプリング収容部74は、筒体24の軸方
向一方の側に底部が形成されており、その内部には節度
機構を構成する圧縮コイルスプリング76が収容されて
いる。
【0047】圧縮コイルスプリング76の一端はスプリ
ング収容部74の底部に当接している。また、圧縮コイ
ルスプリング76の他端側には節度ピン78が当接して
おり、節度ピン78を筒体24の軸方向他端側へ付勢し
ている。
【0048】節度ピン78に対応して筒体22の軸方向
他端部を閉止する底板80には、複数の節度孔82が形
成されている。これらの節度孔82は、筒体22の軸心
周りに一定角度毎に形成されており、筒体22、24の
軸方向に沿って節度ピン78に対向すると、節度ピン7
8の先端側が圧縮コイルスプリング76の付勢力によっ
て入り込むと共に、筒体22に対して筒体24を同軸的
に回転させた際に、節度ピン78が節度孔82に入り込
んだ際の衝撃と、節度ピン78が節度孔82から抜け出
る際の抵抗が節度感になる。
【0049】また、表示片72の形状を扇形状とみなし
た場合に、その要に相当する部分には、嵌合シャフト8
4が筒体24の軸方向他方へ向けて突出形成されてい
る。嵌合シャフト84は基本的に上記の嵌合シャフト3
8と同じ構造で、端面形状が略D字形状に形成されてお
り、底板80を貫通して筒体22の軸方向他端側に突出
している。
【0050】筒体22の軸方向他端側側方には略円柱形
状のダイヤル86が設けられている。ダイヤル86に
は、底板80と対向する側の面の略中央で開口した嵌合
孔87が形成されている。嵌合孔87は上記の嵌合孔3
6と同様の構造で、嵌合シャフト84に対応してダイヤ
ル86と同軸の円の一部をカットした略D字形状に形成
されており、嵌合シャフト84が嵌め込まれることで、
表示片72とダイヤル86との間の相対回転が制限され
た状態で連結される。
【0051】なお、本実施の形態では、内周形状が略D
字形状の嵌合孔87に端面形状が略D字形状の嵌合シャ
フト84を嵌め込むことでダイヤル86を表示片72に
連結したが、ダイヤル86は表示片72に対して相対回
転が制限された状態で連結されていれば、その連結構造
に関してはなんら限定されるものではない。
【0052】表示片72の嵌合シャフト84の反対側に
は略円柱形状の検出部材90が設けられている。検出部
材90は、表示片72の要の部分にロレット嵌合してお
り、表示片72と共に同軸的且つ一体的に回転する構成
となっている。
【0053】また、検出部材90の外周部には、複数の
摺動接点(図示省略)が自らの軸心周りに一定毎に形成
されており、節度ピン78が節度孔82に入り込んだ状
態では何れか1の摺動接点が回路基板56上に形成され
た固定接点に摺接する。これにより、筒体22に対する
表示片72の回転位置を検出できる構成となっている。
【0054】さらに、上述した現状表示窓66の側方に
は、チャンネル表示窓92が形成されている。チャンネ
ル表示窓92は、表示片72の外周部に対応して形成さ
れており、表示片72の外周部に記された複数の数字の
うちの1つを表示できるようになっている。
【0055】<本実施の形態の作用、効果>次に、本実
施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0056】本機能選択切替装置10では、図3に示さ
れるように、現状表示窓66にMDの再生機能を示す
「MD」の文字が記載された現状表示部60が表示され
た状態では、次候補表示窓68にCDの再生機能を示す
「CD」の文字が記載された次候補表示部64が表示さ
れ、更に、前候補表示窓70にAMラジオの受信機能を
示す「AM」の文字が記載された前候補表示部62が表
示される。
【0057】例えば、この状態で、ダイヤル86を回転
操作して、表示片72を筒体24の軸心周りに所定角度
回転させると、それまでチャンネル表示窓92に表示さ
れた表示片72の数字に対して、表示片72の回転方向
とは反対方向で隣り合う他の数字がチャンネル表示窓9
2に表示される。
【0058】また、このように表示片72が所定角度回
転すると、筒体22の底板80に形成された節度孔82
に節度ピン78が対向して圧縮コイルスプリング76の
付勢力で節度孔82に節度ピン78が入り込む。この状
態では、検出部材90の外周部に形成された複数の摺動
接点の何れか1つが回路基板56に形成された固定接点
に摺接する。
【0059】このように検出部材90の摺動接点と回路
基板56の固定接点とが摺接した際の電気信号は、回路
基板56から回路基板54を介してオーディオ装置の制
御部へ出力され、この電気信号が入力された制御部で
は、例えば、予めMDに録音されていた複数の音楽等の
うち、現在再生されている音楽に付与されたトラック番
号に対して1だけ増加若しくは減少した数のトラック番
号の音楽が検索され、その音楽が再生される。
【0060】なお、仮に、現状表示窓66にCDの再生
機能を示す「CD」の文字が記載された現状表示部60
が表示されていた場合でも同様の作用を奏する。
【0061】一方、現状表示窓66にAMラジオの受信
機能をを示す「AM」の文字やFMラジオの受信機能を
を示す「FM」の文字やが記載された現状表示部60が
表示されている場合には、表示片72が所定角度回転し
て検出部材90の外周部に形成された複数の摺動接点の
何れか1つが回路基板56に形成された固定接点に摺接
し、更に、検出部材90の摺動接点と回路基板56の固
定接点とが摺接した際の電気信号がオーディオ装置の制
御部へ出力されると、この電気信号が入力された制御部
では、例えば、予めその表示片72に記載された番号に
割り振られた所定の放送局が出力する周波数を受信する
ようにチューナを制御する。これにより、その放送局の
放送を受信できる。
【0062】なお、この状態では、液晶パネル50には
受信する周波数を示す数字が表示される。
【0063】一方、現状表示窓66にMDの再生機能を
示す「MD」の文字が記載された現状表示部60が表示
された状態でダイヤル34を所定方向(図3では略下
方)に略90度回転させると、筒体24が筒体22に対
して略90度回転し、筒体22の底板30に形成された
節度孔46に節度ピン44が対向して圧縮コイルスプリ
ング42の付勢力で節度孔46に節度ピン44が入り込
む。この状態では、図4に示されるように、現状表示窓
66にCDの再生機能を示す「CD」の文字が記載され
た現状表示部60が表示されると共に、次候補表示窓6
8にFMラジオの受信機能を示す「FM」の文字が記載
された次候補表示部64が表示され、更に、前候補表示
窓70にMDの再生機能を示す「MD」の文字が記載さ
れた前候補表示部62が表示される。
【0064】また、この状態では、検出部材58の外周
部に形成された複数の摺動接点の何れか1つが回路基板
56に形成された固定接点に摺接する。
【0065】このように検出部材58の摺動接点と回路
基板56の固定接点とが摺接した際の電気信号は、回路
基板56から回路基板54を介してオーディオ装置の制
御部へ出力され、この電気信号が入力された制御部で
は、オーディオ装置の機能をMDの再生機能からCDの
再生機能に切り替える。
【0066】このように、本機能選択切替装置10を適
用したオーディオ装置では、ダイヤル86を回転させて
現状表示窓66に所望の機能が記された現状表示部60
を表示させることで、オーディオ装置が有する複数の機
能のうち、所望の機能を選択して切り替えることができ
る。
【0067】さらに、何れか1つの現状表示部60が現
状表示窓66に表示された状態では、所定方向へ筒体2
4を回転させた際に現状表示窓66に表示される現状表
示部60と同じ文字の次候補表示部64が次候補表示窓
68に表示され、所定方向とは反対方向へ筒体24を回
転させた際に現状表示窓66に表示される現状表示部6
0と同じ文字の前候補表示部62が前候補表示窓70に
表示される。このため、ダイヤル34に所定方向若しく
は所定方向とは反対方向へ回転させることで、現状表示
窓66に表示される次の現状表示部60の文字、すなわ
ち、次に選択されて切り替えられる機能の内容を感覚的
に容易に把握できる。
【0068】また、本機能選択切替装置10では、筒体
22に形成された各表示窓66〜70に現状、次候補、
前候補の各表示部60〜64だけを表示するため、各表
示窓66〜70の大きさを十分に確保でき、したがっ
て、各表示部60〜64を十分に大きくできる。これに
より、各表示窓66〜70に表示された各表示部60〜
64の視認性を効果的に向上できる。
【0069】また、このように、予め筒体24にはオー
ディオ装置の各機能に対応した各表示部60〜64が形
成されているため、液晶表示は数字だけでよくなる。こ
れにより、高価なドットマトリックス液晶パネルからセ
グメント数字表示の安価な液晶パネル50を採用でき、
コストを安価にできる。
【0070】また、本機能選択切替装置10では、筒体
24及び筒体22が共に略筒形状に形成され、基本的に
筒体24が回転しても筒体22内での筒体24の設置位
置自体が変わることはない。したがって、筒体の内部空
間は基本的に筒体24が回転できるだけのスペースがあ
ればよい。このため、筒体22を小型化でき、ひいて
は、本機能選択切替装置10を小型化できる。
【0071】なお、本実施の形態では、特に筒体24の
外周部の色彩に関しては言及していなかったが、例え
ば、同一の機能を示す現状表示部60、次候補表示部6
4、前候補表示部62に同一の色彩の背景を形成し、各
機能毎に容易に識別可能な異なる色彩の背景を形成する
ことで視認性が向上し、より一層操作性が向上する。
【0072】また、本実施の形態は、本発明をオーディ
オ装置の機能切替用に適用した構成であったが、本発明
がこれに限定されるものではなく、車両用空調装置等、
複数の機能を有する車載装置の機能切替に対して広く適
用できる。
【0073】さらに、本実施の形態では収容部材に円筒
形の筒体22を用い、表示部材に円筒形の筒体24を用
いて、筒体22内で筒体24を同軸的に回転させる構成
であった。しかしながら、収容部材及び表示部材の構成
はこれに限定されるものではなく、例えば、箱状のケー
スを収容部材とし、ケースの内部で所定方向にスライド
可能に配置されたスライドプレートを表示部材としても
よい。
【0074】また、本実施の形態では、手動でダイヤル
34を回転させて筒体24を回転させる構成であった
が、モータ等の駆動手段の駆動力で筒体24を回転させ
る構成としてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現状、
次候補、前候補の機能を示す各表示部だけを対応する各
表示窓に表示するため、各表示窓を大きくでき、これに
対応して各表示部を大きくできる。これにより、現状、
次候補、前候補の各機能を名称や内容等が極めて見易く
なる。また、操作手段を所定方向若しくはその反対方向
へ所定量動かすだけで機能を切り替えられるため、操作
性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る機能選択切替装置
の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る機能選択切替装置
の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る機能選択切替装置
の正面図である。
【図4】収容部材の各表示窓に表示される各表示部を切
り替えた状態を示す図3に対応した正面図である。
【符号の説明】
10 機能選択切替装置 22 筒体(収容部材) 24 筒体(表示部材) 34 ダイヤル(操作手段) 56 回路基板(切替手段) 60 現状表示部 62 前候補表示部 64 次候補表示部 66 現状表示窓 68 次候補表示窓 70 前候補表示窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 嘉之 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 中原 嘉之 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3D044 BA04 BA16 BA21 BA26 BA27 BA28 BB01 BC02 BC13 BC15 BC30 BD01 BD13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載装置が有する複数の機能のうち、何
    れか1つを選択して当該選択した機能に切り替える機能
    選択切替装置であって、 現状の機能を示す複数の現状表示部が所定方向に沿って
    所定間隔毎に形成されると共に、前記複数の現状表示部
    の各近傍に前記所定方向に沿って次候補機能を示す次候
    補表示部が形成され、且つ、前記次候補表示部の各々の
    前記所定方向とは反対側の側方に前候補機能を示す前候
    補機能表示部が形成された表示部材と、 自らの内部に前記所定方向及びその反対方向へ変位可能
    に前記表示部材を収容すると共に、自らの内部での前記
    表示部材の所定位置で、前記複数の現状表示部のうちの
    何れか1つを外部に表示する現状表示窓が形成され、且
    つ、前記現状表示窓の近傍に、前記現状表示窓に表示さ
    れた前記現状表示部に対応する前記次候補表示部及び前
    記前候補表示部の各々を外部に表示する次候補表示部及
    び前候補表示部が形成された収容部材と、 前記所定方向及びその反対方向へ前記表示部材を変位さ
    せる操作手段と、 前記現状表示窓に表示された前記現状表示部に対応した
    機能に前記車載装置の機能を切り替える切替手段と、 を備えることを特徴とする機能選択切替装置。
  2. 【請求項2】 前記所定方向を周方向とした略筒形状に
    前記表示部材を形成すると共に、前記表示部材を前記周
    方向へ回転自在に収容可能な筒形状に前記収容部材を形
    成した、 ことを特徴とする請求項1記載の機能選択切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015158718A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 ティアック株式会社 可搬型電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015158718A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 ティアック株式会社 可搬型電子機器
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