JP2003231216A - 生分解性保護用フィルム - Google Patents

生分解性保護用フィルム

Info

Publication number
JP2003231216A
JP2003231216A JP2002032451A JP2002032451A JP2003231216A JP 2003231216 A JP2003231216 A JP 2003231216A JP 2002032451 A JP2002032451 A JP 2002032451A JP 2002032451 A JP2002032451 A JP 2002032451A JP 2003231216 A JP2003231216 A JP 2003231216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
component
film
film according
biodegradable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002032451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4060607B2 (ja
Inventor
Nobuaki Isechi
宣明 伊瀬知
Masashi Nakano
正志 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabo Industries Ltd, Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurabo Industries Ltd
Priority to JP2002032451A priority Critical patent/JP4060607B2/ja
Publication of JP2003231216A publication Critical patent/JP2003231216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4060607B2 publication Critical patent/JP4060607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等の、特に複雑な形状を有し且つ大型
の物品を保護するに有用な保護用フィルムであって、生
分解性を有し、且つ耐熱性、形態追従性に優れた保護用
フィルムを提供する。 【解決手段】 支持基材と支持基材の裏面側に設ける粘
着層とからなる保護用フィルムであって、上記支持基材
が、ガラス転移点が0℃以下且つ融点が125℃以下で
ある生分解性樹脂(A成分)および融点が130℃以上の
生分解性樹脂(B成分)の混合物からなる生分解性保護用
フィルム。AとBの混合比率が、重量基準で、A:B=
90〜60:10〜40である上記保護用フィルム。自
動車車体の保護用である上記の保護用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物をキズや汚
れから保護するための生分解性の保護用フィルムに関す
る。特に自動車等の高級製品であり、大型で複雑な形状
を有し、且つ耐熱性が要求される物体を保護するに好適
な保護用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の高級製品を輸送するに当たっ
ては、輸送中にキズや汚れ、あるいは変色によってその
価値が低下するのを防止するために保護用フィルムが使
用される。このためのフィルムとして従来はポリオレフ
ィン系フィルムが多用されてきた。ポリオレフィン系フ
ィルムは柔らかく、ある程度の伸度を有するため、ある
程度複雑な形状の物体であってもその形に追従しやすい
ため、保護用フィルムとしては好適な素材であった。し
かし、自動車のように大量生産される製品を保護するた
めに使用する保護用フィルムの量は相当な量にのぼる。
それらは使用目的を終えた後は、剥がされ、ほとんどの
場合は廃棄される。ポリオレフィン系フィルムは、自然
環境下ではほとんど分解しないため、使用後、例えば埋
立てされた場合、半永久的に土中に残存することにな
る。また、海洋に投棄された場合は、景観を損なった
り、海洋生物の生活環境を破損することがあり、廃棄物
処理が大きな社会問題となっている。更に、焼却された
場合、焼却に大きなエネルギーが必要となり、組成、配
合物によっては、有毒なガスを発生する等の問題があ
る。
【0003】このような環境汚染を避けるために、この
ような大量に使用される保護用フィルムを生分解性フィ
ルムで代替する動きが高まっており、且つ強く求められ
ている。特開平6-330001号公報には、基材フィ
ルムの片面に粘着剤層を設けた自然環境で分解し、且つ
分解速度を調整した分解性粘着フィルムが開示されてい
る。基材フィルムには乳酸系ポリマーが使用され、乳酸
系ポリマーとして、特にポリ乳酸、乳酸とヒドロキシカ
ルボン酸とのコポリマーが使用されている。しかし、乳
酸系ポリマーは比較的剛性が高いため、複雑な形状に対
して追従性に乏しく、被保護物品にフィットしにくいた
め、保護用フィルムとしての適性が不十分である。
【0004】特開平9-254328号公報には、生分
解性基材フィルムとその片面に形成された粘着剤層から
なる生分解性自動車塗膜保護用シートが開示されてい
る。この保護シートには透過光線による自動車塗膜およ
び粘着剤の劣化を防止するために必須成分として顔料が
配合されている。生分解性基材フィルムとしては、ポリ
乳酸、ポリ酪酸、ポリグリコリッドあるいはこれらの誘
導体、その他が記載されている。しかしながら、自動車
等の保護用として用いられる保護フィルムには、生分解
性に加えて、耐熱性、形態追従性(適度な伸びと破
断強度、柔軟性)が要求される。これに対して上記先行
技術で開示されている保護フィルムはいずれも剛性が高
く、伸びが小さいため、複雑な形態に追従することので
きる追従性能を十分に満足させるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車等
の、特に複雑な形状を有し、且つ大型の物品を保護する
に有用な保護用フィルムであって、生分解性を有し、且
つ耐熱性、形態追従性に優れた保護用フィルムを提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基材と支
持基材の裏面側に設ける粘着層とからなる保護用フィル
ムであって、上記支持基材が、 A成分:ガラス転移点が0℃以下であり、且つ融点が1
25℃以下である生分解性樹脂;および B成分:融点が130℃以上の生分解性樹脂、の混合物
からなる生分解性の保護用フィルムに関する。特に、本
発明は、AとBの混合比率が、重量基準で、A:B=9
0〜60:10〜40である上記保護用フィルムに関す
る。上記本発明の保護用フィルムにおいて、支持基材を
構成するA成分は、好ましくは、ポリブチレンサクシネ
ート、ポリブチレンサクシネートテレフタレート、ポリ
ブチレンサクシネートアジペート、ポリエチレンサクシ
ネート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリ
ブチレンテレフタレートアジペート、ポリブチレンサク
シネートアジペートテレフタレート、ポリカプロラクト
ン、修飾澱粉およびこれらの変性物の中から選ばれる。
また、B成分は、好ましくは、ポリヒドロキシ酪酸、ポ
リ乳酸、ヒドロキシ酪酸と乳酸との共重合体およびこれ
らの変性物の中から単独または2種以上の混合物として
選ばれる。上記保護用フィルムにおいて、支持基材の裏
面側に設ける粘着層は、合成ゴム系、アクリル系などの
一般的な粘着剤を用いることができるが、好ましくは、
生分解性樹脂および/または天然物組成から選ばれる。
また、本発明は、ひとつの態様として、支持基材の表面
側を梨地加工することによってフィルムの透明性を低下
させた上記の保護用フィルムに関する。特に本発明は、
自動車車体の保護用である上記の保護用フィルムに関す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の保護用フィルムは、生分
解性の支持基材とその片側面(裏面側とする)に設けら
れた粘着層とからなる。生分解性の支持基材は、ガラス
転移点が0℃以下であり、且つ融点が125℃以下であ
る生分解性樹脂であるA成分と、融点が130℃以上の
生分解性樹脂であるB成分との混合物である。A成分と
B成分の混合比率は重量基準で、A:B=90〜60:
10〜40が好ましく、特に85〜65:15〜35が
好ましい。このような構成を持つ支持基材は生分解性で
あることに加えて、柔軟性と適度の伸びを有するため、
保護されるべき物体の複雑な形状、例えば自動車ボディ
ー曲面、への追従性に優れ、これらの物体を被覆した場
合に、ずり落ちやシワが発生しにくく、また耐熱性に優
れるため直射日光により高温になった際も、大きな寸法
変化を生じないという特徴を備えている。
【0008】本発明の支持基材を構成するA成分は、ガ
ラス転移点が低いため柔軟性に優れ、それ自体、被保護
物品の複雑な形状に対して十分な追従性があるが、融点
が125℃以下と低いため耐熱性が乏しい。そのためこ
れを単独で使用すると、直射日光により80℃以上の高
温になる夏期には、熱収縮やシワを発生し、被保護物品
の塗膜の変形や、シワ部からの雨水等が侵入し、塗膜の
汚損を生じさせる。一方B成分は、高融点を有するため
耐熱性は十分であるが、一般にガラス転移点も高いため
柔軟性にかける。そのため被保護物品の形状に対する追
従性に欠け、物品からの剥がれやしわが発生し易い。本
発明は、支持基材として、A成分とB成分との適当な混
合物を使用することにより、両成分の長所を生かして、
保護フィルムとしての好ましい性能が発現されることを
見出したことにより為されたものである。
【0009】B成分が10重量%より少ないとその寄与
が少なく、柔軟性があり、追従性に優れるものの、耐熱
性が乏しくなる。一方、B成分が40重量%より多くな
るとA成分の寄与が少なくなり、支持基材の柔軟性が不
足し、追従性が低下する。
【0010】A成分としては、具体的には、ポリブチレ
ンサクシネート、ポリブチレンサクシネートテレフタレ
ート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリエチ
レンサクシネート、ポリブチレンサクシネートカーボネ
ート、ポリブチレンテレフタレートアジペート、ポリブ
チレンサクシネートアジペートテレフタレート、ポリカ
プロラクトン、修飾澱粉およびこれらの変性物が例示で
きる。ここで、変性物とは、上記共重合ポリマーに更に
何らかの別の共重合成分を共重合またはグラフト重合し
たものである。
【0011】B成分としては、ポリヒドロキシ酪酸、ポ
リ乳酸、ヒドロキシ酪酸と乳酸との共重合体およびこれ
らの変性物から選ばれる。これらの重合体は単独で、ま
たは2種以上の混合物として用いることができる。ここ
で、変性物とは、上記単独または共重合ポリマーに更に
何らかの別の共重合成分を共重合またはグラフト重合し
たものである。このような更なる共重合成分としては、
グリコール酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシペンタン
酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシヘプタン酸等が
挙げられる。
【0012】支持基材の厚さは5〜150μmが好まし
い。より好ましくは10〜100μm、さらに好ましく
は20〜60μmである。支持基材には、生分解性を損
なわない範囲で、必要に応じて、フィラー、顔料、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、ブロッキング防止
剤、等の各種添加剤を添加してもよい。
【0013】支持基材の裏面側に設ける粘着層として
は、合成ゴム系、シリコーン系、アクリル系、ウレタン
系、天然ゴム系等の粘着剤が挙げられる。シリコーン系
粘着剤としては、高重合度ポリオルガノシロキサンから
なるゴム成分と、〔(CH)SiO1/2〕単位と
〔SiO〕単位の共重合体であるレジン成分とから構
成されるものが挙げられる。アクリル系粘着剤として
は、メタクリル酸アルキルエステルおよび/または炭素
数2〜14のアクリル酸アルキルエステルとエチレン性
不飽和カルボン酸とのアクリル系共重合体が挙げられ
る。
【0014】天然ゴム系粘着剤としては、ロジンおよび
その誘導体(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、
ロジンエステルなど)、テルペンおよびその誘導体(α
-ピネン樹脂、β-ピネン樹脂、ジペンテン樹脂およびこ
れらの水添物)から選ばれる1種または2種以上の粘着
付与性樹脂と天然ゴムとの混合物からなる粘着剤が挙げ
られる。用いられる天然ゴムは、固形であってもラテッ
クス状であってもよい。これらの粘着剤中では、天然ゴ
ム100重量部に対して粘着付与性樹脂1〜150重量
部が配合される。
【0015】支持基材の裏面側に設ける粘着層には、生
分解性樹脂および/または天然物を使用することが好ま
しい。生分解性樹脂とは、A成分として記載している樹
脂のオリゴマーや粘稠な変性物などが挙げられる。天然
物としては天然ゴムやロジンなどが挙げられる。粘着剤
の厚さは3〜100μmが好ましい。より好ましくは3
〜70μm、さらに好ましくは5〜50μmである。
【0016】支持基材および/または粘着層には必要に
応じて0.5重量%以下の酸化防止剤および/または0.
5重量%以下の紫外線吸収剤を添加してもよい。酸化防
止剤および紫外線吸収剤はプラスチックまたはゴム材料
に一般に添加されるものがいずれも使用できる。
【0017】本発明の保護用フィルムは、支持基材をイ
ンフレーション、Tダイ押出等の一般的な製膜方法によ
って製膜することができ、その片面(裏面)に、a)粘
着剤を水系または溶剤系の溶液として塗布するか、b)
粘着剤を加熱溶融して塗布することによって粘着剤層を
形成することができる。a)、b)いずれの方法の場合
も、先ず工程紙上に粘着層を製膜し、これを支持基材に
転写してもよい。支持基材の裏面には、粘着層の接着性
向上のためにプライマー処理、コロナ放電処理、プラズ
マ処理等の表面処理を施しておいてもよい。プライマー
処理を施す場合、プライマーは生分解性のプライマーを
使用することが好ましい。
【0018】保護用フィルムは、支持基材および粘着剤
層を共押出法によって直接製膜ラミネートしてもよい。
その場合、支持基材と粘着剤層の間には両者の接着性向
上のための第3層を設けてもよい。第3層は生分解性材
料を使用することが好ましい。また、要すれば、支持基
材の表面側に離型処理を施してもよい。
【0019】本発明の保護用フィルムは、特別に透明性
を必要とする場合以外は、被保護物品を光線による影響
から保護するために、透明度が低いことが好ましい。A
成分とB成分の種類またはその組合せによっても支持基
材フィルムの透明性を落とすことができるが、支持基材
の表面側(粘着層を設けていない側)を梨地加工、すな
わち、表面に微細な凹凸を付与することによって実現す
ることもできる。梨地加工は種々の方法で行なうことが
でき、その方法は特に限定されない。例えばフィルムの
成形工程で梨地ロール面を転写する方法、フィルム表面
をやすりや砂で処理する方法等が例示できる。更に、物
理的な方法に限らず、生分解性を損なわない範囲で化学
的な方法により加工してもよい。このような梨地処理は
上記した離型効果をも生み出すことができる。
【0020】本発明において、生分解性を有するものと
は、屋外に廃棄された状態で、自然界の微生物や分解酵
素によって一定期間内に水と二酸化炭素に分解され自然
に還えるものを言い、具体的にはJIS K6950、
JIS K6951、JISK6953または化審法生
分解性試験(MITI−法)のいずれかの試験におい
て、6ヶ月後の分解度が60%以上のものを言う。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に、か
つ具体的に説明する。実施例 1 A成分樹脂としてポリブチレンテレフタレートアジペー
ト(BASF社製「エコフレックス」フィルムグレー
ド;融点115℃、Tg−30℃)、B成分としてポリ
ヒドロキシ酪酸(三菱ガス化学社製「ビオグリーン」;
融点180℃、Tg4℃)を用い、A成分80重量%と
B成分20重量%とをドライブレンドしたのち、Tダイ
押出機で厚さ40μmの支持基材フィルムを作製した。
このフィルムの片面(裏面)にコロナ放電処理を施した
のち、この面にフェノール系酸化防止剤0.1重量%と
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.2重量%を添加
した天然ゴムとロジンを主成分とする粘着剤を10μm
の厚さで塗布し、保護用フィルムとした。
【0022】アクリル・メラミン系塗装を施した半径2
50mmの金属球を、150mm角に裁断した上記作製
の保護用フィルムで追従するように包装し、粘着層の粘
着機能によって包装状態を固定した。この包装状態のも
のを、常温で24時間放置したのち、80℃で24時間
放置した。放置後の包装状態を、外観目視検査によって
評価した。その結果を表1に記載した。またこの保護用
フィルムの生分解性を後述の方法によって評価した。そ
の結果を表2に記載した。
【0023】実施例 2 A成分樹脂としてポリブチレンサクシネートアジペート
(昭和高分子社製「ビオノーレ3003」;融点94
℃、Tg−45℃)、B成分としてポリ乳酸(島津製作
所社製「ラクティ9030」;融点150℃、Tg60
℃)を用い、A成分70重量%とB成分30重量%とを
ドライブレンドしたのち、インフレーション成形法で厚
さ40μmの支持基材フィルムを作製した。実施例1と
同様にして粘着層を積層して保護用フィルムを製造し
た。こうして得られた保護用フィルムの保護フィルムと
しての特性および生分解性を実施例1と同様にして評価
し、結果を表1および2に記載した。
【0024】比較例 1 ポリ乳酸(島津製作所社製「ラクティ9030」;融点
150℃、Tg60℃)をTダイ押出機で40μm厚さ
のフィルムに成形したものを支持基材とした以外は実施
例1と同様にして保護用フィルムを作製した。こうして
得られた保護用フィルムの保護フィルムとしての特性お
よび生分解性を実施例1と同様にして評価し、結果を表
1および2に記載した。
【0025】比較例 2 ポリブチレンサクシネートアジペート(昭和高分子社製
「ビオノーレ3003」;融点94℃、Tg−45℃)
をTダイ押出機で40μm厚さのフィルムに成形したも
のを支持基材とした以外は実施例1と同様にして保護用
フィルムを作製した。こうして得られた保護用フィルム
の保護フィルムとしての特性を実施例1と同様にして評
価し、結果を表1に記載した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】生分解性樹脂を使用して形成した本発明
の保護用フィルムは、被保護物品の形状に沿った追従性
および耐熱性に優れるため、実施例の包装試験の結果か
ら示されるように、高温下で放置された場合でも良好な
包装状態を維持し、かつフィルム物性も良好であるた
め、自動車等の複雑な形状を有する大型物品の保護フィ
ルムとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AC05B AJ00B AK01B AK41A AL05A AR00B AT00A BA02 CA06B CA07B CB05B EJ40A GB32 HB00A JA04A JC00A JC00B JJ03 JL13B YY00A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材と支持基材の裏面側に設ける粘
    着層とからなる保護用フィルムにおいて、上記支持基材
    が、 A成分:ガラス転移点が0℃以下であり、且つ融点が1
    25℃以下である生分解性樹脂;および B成分:融点が130℃以上の生分解性樹脂、の混合物
    からなる生分解性の保護用フィルム。
  2. 【請求項2】 A成分とB成分の混合比率が、重量基準
    で、A:B=90〜60:10〜40である請求項1に
    記載の保護用フィルム。
  3. 【請求項3】 A成分が、ポリブチレンサクシネート、
    ポリブチレンサクシネートテレフタレート、ポリブチレ
    ンサクシネートアジペート、ポリエチレンサクシネー
    ト、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリブチ
    レンテレフタレートアジペート、ポリブチレンサクシネ
    ートアジペートテレフタレート、ポリカプロラクトン、
    修飾澱粉およびこれらの変性物の中から選ばれる単独ま
    たは2種以上の混合物である請求項1または2に記載の
    保護用フィルム。
  4. 【請求項4】 B成分が、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ乳
    酸、ヒドロキシ酪酸と乳酸との共重合体およびこれらの
    変性物の中から選ばれる単独または2種以上の混合物で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の保護用フィルム。
  5. 【請求項5】 粘着層が生分解性樹脂および/または天
    然物組成からなる請求項1〜4のいずれかに記載の保護
    用フィルム。
  6. 【請求項6】 粘着層中に0.5重量%以下の酸化防止
    剤および/または0.5重量%以下の紫外線吸収剤を含
    む請求項5に記載の保護用フィルム。
  7. 【請求項7】 支持基材の表面側を梨地加工することに
    よってフィルムの透明性を低下させた請求項1〜6のい
    ずれかに記載の保護用フィルム。
  8. 【請求項8】 自動車車体の保護用である請求項1〜7
    のいずれかに記載の保護用フィルム。
JP2002032451A 2002-02-08 2002-02-08 生分解性保護用フィルム Expired - Fee Related JP4060607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032451A JP4060607B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 生分解性保護用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032451A JP4060607B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 生分解性保護用フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003231216A true JP2003231216A (ja) 2003-08-19
JP4060607B2 JP4060607B2 (ja) 2008-03-12

Family

ID=27775570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002032451A Expired - Fee Related JP4060607B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 生分解性保護用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4060607B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052587A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Kansai Paint Co., Ltd. 剥離性被膜形成用水性ディスパージョン組成物
US7879440B2 (en) * 2003-11-25 2011-02-01 Asahi Kasei Life & Living Corporation Matte film
KR101294346B1 (ko) * 2011-06-29 2013-08-07 일신화학공업 주식회사 생분해성 멀칭 필름
CN109049880A (zh) * 2018-08-17 2018-12-21 北京林业大学 一种杜仲胶与聚己内酯多层复合膜的制备方法
CN110643153A (zh) * 2017-10-20 2020-01-03 福建恒安卫生材料有限公司 纳米银抗菌生物降解薄膜的制备方法
KR20210081301A (ko) * 2019-12-23 2021-07-01 주식회사 알앤에프케미칼 신장율이 우수한 생분해성 자기점착 보호필름

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106867207B (zh) * 2015-12-14 2019-05-14 中国石油化工股份有限公司 低色值聚丁二酸-共-己二酸-丁二醇酯的生产方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7879440B2 (en) * 2003-11-25 2011-02-01 Asahi Kasei Life & Living Corporation Matte film
WO2007052587A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Kansai Paint Co., Ltd. 剥離性被膜形成用水性ディスパージョン組成物
KR101294346B1 (ko) * 2011-06-29 2013-08-07 일신화학공업 주식회사 생분해성 멀칭 필름
CN110643153A (zh) * 2017-10-20 2020-01-03 福建恒安卫生材料有限公司 纳米银抗菌生物降解薄膜的制备方法
CN110643153B (zh) * 2017-10-20 2022-02-15 福建恒安卫生材料有限公司 纳米银抗菌生物降解薄膜的制备方法
CN109049880A (zh) * 2018-08-17 2018-12-21 北京林业大学 一种杜仲胶与聚己内酯多层复合膜的制备方法
KR20210081301A (ko) * 2019-12-23 2021-07-01 주식회사 알앤에프케미칼 신장율이 우수한 생분해성 자기점착 보호필름
KR102509613B1 (ko) 2019-12-23 2023-03-14 주식회사 알앤에프케미칼 신장율이 우수한 생분해성 자기점착 보호필름

Also Published As

Publication number Publication date
JP4060607B2 (ja) 2008-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1186643B1 (en) Release coated polyester film
JP6473854B1 (ja) ポリ乳酸含有パッケージング材料を含むパッケージ化プレ接着剤組成物、接着剤及び物品
KR940007149A (ko) 분해성점착필름 및 분해성수지조성물
JP2009013405A (ja) フィルム、該フィルムを用いた成形品、延伸フィルム、熱収縮性フィルム、熱収縮性ラベル及び該ラベルを装着した容器
JP2009013406A (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物、ポリ乳酸系フィルム、並びに該フィルムを用いた成形品、延伸フィルム、熱収縮性ラベル、及び該ラベルを装着した容器
JP2004351629A (ja) ポリ乳酸系樹脂積層フィルム
CN109715753B (zh) 粘合片层叠体、赋形粘合片层叠体及其制造方法
JPH06330001A (ja) 分解性粘着フィルム
JP4060607B2 (ja) 生分解性保護用フィルム
JP6206712B2 (ja) 成型用ハードコートフィルム及びその製造方法
JP2005343055A (ja) ガラス用装飾フィルム
JP2007223126A (ja) 合成樹脂成形体
EP2646240A1 (en) Removable label
JP2015189136A (ja) 成型用ハードコートフィルム及びその製造方法
JP5937910B2 (ja) 粘着シート基材用樹脂フィルム及び粘着シート
JP2009269374A (ja) 耐熱性及び貼り付け性に優れた粘着フィルム
TWI674970B (zh) 積層體、裝飾成形體及裝飾成形體之製造方法
JP2007331154A (ja) ポリ乳酸系2軸延伸フィルムおよびその製造方法
JP4684400B2 (ja) ラベル用コーティング剤及びプラスチック製ラベル
JPH10120811A (ja) 易接着性ポリ乳酸延伸シート
JP2005178035A (ja) 熱加工可能な耐擦傷性に優れた熱可塑性樹脂成形体
JP5352823B2 (ja) シュリンクラベルおよびラベル付き容器
JP2005146046A (ja) マスキングフィルム
WO2022059651A1 (ja) 熱収縮性フィルム
EP4328024A1 (en) Laminated film and packaging material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071220

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees