JP2003231199A - ラミネートフィルム - Google Patents

ラミネートフィルム

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JP2003231199A
JP2003231199A JP2002028518A JP2002028518A JP2003231199A JP 2003231199 A JP2003231199 A JP 2003231199A JP 2002028518 A JP2002028518 A JP 2002028518A JP 2002028518 A JP2002028518 A JP 2002028518A JP 2003231199 A JP2003231199 A JP 2003231199A
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JP
Japan
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resin
layer
heat
laminated film
base material
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JP2002028518A
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Yasushi Miura
康 三浦
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃部位の交換目安を明確にすることが出来
るラミネートフィルムを提供する。 【解決手段】 耐熱性基材上に表面層と接着層を、耐熱
性基材の表面層と反対側の面上に離型層を、少なくとも
積層した熱転写保護体としのラミネートフィルムを、離
型層を着色して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート装置で
用いるラミネート材料に関する。特に、耐熱性基材上に
形成された保護層樹脂を印画物に熱圧着した後、耐熱性
基材を剥離して完成印画を得る為のラミネート材料の耐
熱性基材に関する。 【0002】 【従来の技術】電子写真やインクジェットの出力印画に
対して耐熱性基材上に積層された樹脂層からなるラミネ
ートフィルムを熱圧着(ラミネート)し、耐熱性基材を
剥離する、もしくは剥離せずそのまま完成印画を得る方
法は、特開平6−91767号公報や特開2000−2
33474号公報などで開示されているように印画物の
画像性や耐候性、耐磨耗性などの画像堅牢性を向上する
手法としてこれまで広く用いられてきた。 【0003】このようなラミネートフィルムは、耐熱性
基材上に熱可塑性樹脂を最表層に形成されており、熱圧
着により当該熱可塑性樹脂が軟化或いは溶融することに
より印画物とラミネートすることが可能となる。 【0004】この時、ラミネートフィルムはロール状に
巻かれた形態で用いることが多いので、ラミネートフィ
ルム反対面とのブロッキングを生じる危険性が多くなる
為、ブロッキングを生じないためには、耐熱性基材裏面
にシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂などからなる離型層
を設けることが必須である。また、ロールの帯電防止や
ラミネートフィルムの搬送性向上やハンドリング向上の
為、この離型層に帯電防止剤を付与することもある。 【0005】しかしながら、以上のラミネートフィルム
を実際に装置内で使用する場合、前記離型層(フィルム
背面)がそれに接触する部位によって削られ、長期的に
離型層を構成する物質が堆積していき、該当部位の清掃
が必須となってくる。例えば、図1に示す装置に使用し
た場合、金属ロール表面に削られ、透明あるいは白色の
離型層構成物質が堆積する。そしてこの堆積物は、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維によって
形成された白色クリーニングフェルト(清掃部位)によ
って集積される。この集積物が一定の量を超えると、そ
れ以上の集積能力がなくなる為、クリーニグフェルトの
交換が必要になるが、その交換の目安を定量的に決定す
ることが困難であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、清掃
部位の交換目安を明確にすることが出来るラミネートフ
ィルムを提供する。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明にかかるラミネー
トフィルムは、耐熱性基材上に表面層と接着層を、耐熱
性基材の前記表面層と反対側の面上に離型層を、少なく
とも積層した熱転写保護体としのラミネートフィルムで
あって、前記離型層を着色したことを特徴とするラミネ
ートフィルムである。 【0008】 【発明の実施の形態】発明の実施形態の説明に先立ち、
本発明に関する保護層と印字物の熱圧着/転写プロセス
を提供する定着メカニズムについて説明し、続いて本発
明の実施形態を説明する。 【0009】図1において、1は樹脂層を外側に巻かれ
たラミネートフィルム2のロールの巻出しリールでバッ
クテンションをフィルム2に与えている。3は加熱ロー
ル、4はフィルム2を加熱ロールに押し付ける加圧ロー
ルである。印字物Pがガイド11に挿入された後、熱ロ
ーラ3に加圧ローラ4が圧接するとともに熱ローラ3が
回転開始する。印字物Pはローラ対3、4により保護層
を介してラミネートフィルム2に対して接着する。6は
熱ローラへの付着物を清掃する清掃部材(クリーニング
フェルト)である。 【0010】続いて本発明の実施形態を説明する。図2
は本発明のラミネートフィルムの断面図である。ラミネ
ートフィルム2の構成は、耐熱性基材2a上に保護層表面
層2b、接着層2cが、また、耐熱性基材2aの裏面に離型層
2dを順次積層された構成である。図3は本発明のラミネ
ートフィルムを接着するインク受像紙(被記録媒体)の
断面図である。基材紙100a上にインク受像層100bが形成
されている。図4はインク受像紙にラミネートフィルム
を接着後ラミネートフィルムの耐熱性基材2aを剥離した
完成印画状態の断面図である。 【0011】以上説明したラミネートフィルムは次のよ
うに形成できる。 【0012】耐熱性基材としては、保護層形成時におけ
る圧着条件下で、さらに加熱加圧条件下で形状を安定し
て維持でき、かつインク受容層上に透明保護層が形成さ
れた段階で剥離が容易なものであればよく、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート・イソ
フタレートコポリマー、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、
ポリアミド、ポリイミド樹脂、トリアセチルセルロー
ス、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・塩化ビニル共重
合樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルスルフォン等の材
料からなるフィルムやシートなどを用いることができ
る。その厚みについては特に制限を受けるものではない
が、経済性としわの生じ難さ等を考慮して5から50μ
m、より好ましい範囲は10から40μmである。 【0013】耐熱性基材は保護層が形成される面にエン
ボス加工やサンドブラストなどの粗面化処理、ないしは
紛体粒子を含む樹脂層による粗面化処理がされていても
良い。粗面化処理しない場合にはラミネートフィルムを
プリント物(印画物)にはりあわせた後、基材フィルム
を剥離すると保護層を有する光沢画像が得られるが、こ
の粗面化処理をすることにより半光沢ないしはマット調
の画像が得られる。 【0014】表面保護層としては、印画面の表面平滑性
を向上させ高光沢度が得られること、さらに過酷な保存
環境下においても光沢度の低下や、白化などの膜の変
質、さらにクラックの発生などが少ない点から、分子量
およびガラス点移転の高い樹脂を主成分として用いるこ
とが良い。分子量としては、重量平均分子量で5万以
上、ガラス転移点としては70℃以上であることが好ま
しい。また、高湿度の環境下に置かれた際に樹脂が水分
を吸収し膨潤することによる画質の劣化の点から、非水
系の樹脂を用いることが特に好ましい形態である。 【0015】上記の特性を踏まえた表面保護層用樹脂の
主成分としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、シ
リコーン樹脂などの樹脂を用いることができる。また、
耐水性、耐溶剤性、耐磨耗性などを特に高めるために熱
硬化性、あるいは紫外線硬化性、電子線硬化性の樹脂を
用いても良い。 【0016】また、インクジェット画像記録法による画
像形成では染料を用いている場合が多く耐紫外線劣化性
が十分でない場合がある。このような場合は、紫外線吸
収性を有する化合物を上記の樹脂中に含有させることで
耐紫外線劣化特性を向上させることができる。紫外線吸
収性の化合物を樹脂中に含有させる方法としては、ベン
ゾトリアゾールなどの紫外線吸収化合物を用いるとよ
い。これら紫外線吸収性化合物を上記の樹脂に添加して
用いる方法や、上記の樹脂成分と共重合させて用いる方
法などがある。また上記の樹脂に添加して用いる場合
は、高分子量タイプの紫外線吸収化合物を用いることが
持続性の面から好ましい。 【0017】表面保護層の形成は、溶液もしくはエマル
ジョンを含む塗工液を、ロールコーティング法、ロッド
バーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナ
イフコーティング法、スロットダイコーティング法など
により塗工し、乾燥させる事で行なう事ができる。表面
層の厚みは応力によりクラックが入るのを防止できる膜
厚が必要である一方、これが厚すぎると印画周囲に沿っ
た剥離の性能が阻害される。そのため、表面層の厚みは
1から10μmから選択される必要がある。 【0018】以上のように形成された表面保護層の上に
水系エマルジョンの熱可塑性樹脂を主成分とする接着層
を形成する。表面保護層の平滑性や耐磨耗性などを印画
物の表面に付与するためには、ラミネート加工時に接着
層が軟化・溶融し印画物表面と表面保護層を接着層によ
り固着接着させることが重要である。 【0019】このような、水系エマルジョン熱可塑性樹
脂としては、塩化ビニル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂系、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、
ポリエステル樹脂系、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹
脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン系などが
挙げられる。 【0020】上記のような熱可塑性樹脂のみを用いて接
着層を形成し、一般保存や輸送時に想定される60℃環
境にロール状のラミネートフィルムを曝した場合、ラミ
ネートフィルムの反対面と接着層が接着してしまうブロ
ッキングにより、ラミネートフィルムを使用できなくな
ってしまう。これを防ぐ為に、シリコン系樹脂やフッ素
系樹脂からなる離型層2dを設けることが必須となる。 【0021】本発明は、上記離型層2dを着色すること
に特徴がある。着色材としては公知の色材を用いればよ
い。例えば、直接染料、酸性染料、分散染料、油溶性染
料等の染料や、カーボンブラック二酸化チタン等の無機
顔料、フタロシアニン顔料等の有機顔料等を用いればよ
い。また、色材の含有量はごく微量でよく、長期的なフ
ィルムのランニング(例えば、60m巻きロールを10
本:約3カ月間でのランニング)後、目視あるいは光学
濃度計にて前記クリーニングパッドが着色していること
が認識出来る程度で良く、離型層固形成分に対し、0.01
%〜5重量%が望ましい。 【0022】 【実施例】(実施例1)トルエン溶媒中に、粘着材用軽
剥離用シリコーン樹脂SRX357(商品名:東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株))を30重量%、触媒SRS212CA
Tを1重量%、色材として、イエロー色素(保土ヶ谷化
学(株)製:アイゼンスピロンイエローGRH)を0.3重量
%含有させ、離型層を0.5μmの厚さで形成した。 【0023】以上処方にて作製したラミネートフィルム
60m巻きを、本体にて合計5本流した時のクリーニング
パッドの着色具合を表1に示す。 【0024】光学濃度1.2に達する前に、クリーニング
パッドを交換した。この間、堆積物が増えすぎたことに
より発生するクリーニング不良による画像欠陥等が発生
することなく、全く正常に画像記録を行うことが出来
た。 【0025】 【表1】【0026】 【発明の効果】本発明により清掃部位の交換目安を明確
にすることが出来るラミネートフィルムを提供すること
が出来た。
【図面の簡単な説明】 【図1】保護層と印字物の熱圧着/転写プロセスを提供
する定着メカニズムを示す図である。 【図2】ラミネートフィルムの構成を示す断面図であ
る。 【図3】インク受像紙の構成を示す断面図である。 【図4】ラミネート処理後ラミネートフィルムの耐熱性
基材を剥離した後の完成印画の構成を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 2 ラミネートフィルム 2a 耐熱性基材 2b 表面層 2c 接着層 2d 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AQ04 BB19 CK02 2H111 AA08 AA52 4F100 AK15 AK25 AK42 AK52 AR00B AT00A BA04 BA07 BA10C BA10D CA13D CB00C GB41 JJ03A JL00 JL10D JL11C JL14D

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 耐熱性基材上に表面層と接着層を、耐熱
    性基材の前記表面層と反対側の面上に離型層を、少なく
    とも積層した熱転写保護体としのラミネートフィルムで
    あって、 前記離型層を着色したことを特徴とするラミネートフィ
    ルム。
JP2002028518A 2002-02-05 2002-02-05 ラミネートフィルム Pending JP2003231199A (ja)

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