JP2003230595A - 使い捨て生理用パンツ - Google Patents
使い捨て生理用パンツInfo
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- JP2003230595A JP2003230595A JP2002035578A JP2002035578A JP2003230595A JP 2003230595 A JP2003230595 A JP 2003230595A JP 2002035578 A JP2002035578 A JP 2002035578A JP 2002035578 A JP2002035578 A JP 2002035578A JP 2003230595 A JP2003230595 A JP 2003230595A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装着による肌荒れ等の弊害を抑制するなど、快
適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供するこ
と。 【解決手段】使い捨て生理用パンツは、表面シート１及
び内面シートを面状に重ね合わせた状態で、立体的なパ
ンツ形状を形成する使い捨て生理用パンツにおいて、ウ
エスト部及び脚部開口部のみにおいては伸縮帯状部材
３，４が該表面シート１及び該内面シートと共にこれら
の周縁部に沿って一体的に縫製され、該表面シートと内
面シートとの中間には、股部を含みパンツの前後部に広
がり生理流体物を吸収するための吸収部材２を、表面シ
ート１側に固定したものである。
適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供するこ
と。 【解決手段】使い捨て生理用パンツは、表面シート１及
び内面シートを面状に重ね合わせた状態で、立体的なパ
ンツ形状を形成する使い捨て生理用パンツにおいて、ウ
エスト部及び脚部開口部のみにおいては伸縮帯状部材
３，４が該表面シート１及び該内面シートと共にこれら
の周縁部に沿って一体的に縫製され、該表面シートと内
面シートとの中間には、股部を含みパンツの前後部に広
がり生理流体物を吸収するための吸収部材２を、表面シ
ート１側に固定したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨て生理用パ
ンツに関わり、特に、生理流体物を吸収するための吸収
部材を有した使い捨て生理用パンツに関する。
ンツに関わり、特に、生理流体物を吸収するための吸収
部材を有した使い捨て生理用パンツに関する。
【０００２】
【従来の技術】女性の月経や、高齢者の失禁などの身体
の生理流体物から着衣の汚染を防止し、身体の皮膚への
再付着を防止するため、生理用ナプキンや紙おむつなど
各種使い捨て生理用品が提供されている。生理用ナプキ
ンにおいては、一般に携行や取扱いに便利となるよう、
コンパクトに構成されているが、通常、ナプキンの裏面
に設けられた接着層によりパンツ等の下着に固定される
ものが多く、運動による位置ズレや偏りを生じ易い欠点
を有している。この位置ズレや月経初期の多量な生理流
体物等を考慮して生理用ナプキンを大きくすることも行
われているが、これらナプキンは直接的に皮膚に接する
ため、位置ズレの虞が依然として残っているだけでな
く、ナプキンをズレ難くすることにより、ナプキンが下
着と一緒に動くため、運動の度にナプキンと肌が擦れ、
逆に、過敏性皮膚を有する人々にとって肌荒れし易くな
るなどの弊害を生じる原因ともなっている。
の生理流体物から着衣の汚染を防止し、身体の皮膚への
再付着を防止するため、生理用ナプキンや紙おむつなど
各種使い捨て生理用品が提供されている。生理用ナプキ
ンにおいては、一般に携行や取扱いに便利となるよう、
コンパクトに構成されているが、通常、ナプキンの裏面
に設けられた接着層によりパンツ等の下着に固定される
ものが多く、運動による位置ズレや偏りを生じ易い欠点
を有している。この位置ズレや月経初期の多量な生理流
体物等を考慮して生理用ナプキンを大きくすることも行
われているが、これらナプキンは直接的に皮膚に接する
ため、位置ズレの虞が依然として残っているだけでな
く、ナプキンをズレ難くすることにより、ナプキンが下
着と一緒に動くため、運動の度にナプキンと肌が擦れ、
逆に、過敏性皮膚を有する人々にとって肌荒れし易くな
るなどの弊害を生じる原因ともなっている。
【０００３】他方、紙おむつなどのパンツ全体を使い捨
てとする生理用品も提案されている。紙おむつは、主と
して、乳児用、高齢者用が販売されているが、その形態
は、次の２種類に大別される。一つは、実開平３−１８
８３５号公報に開示されている図１に示すような、パン
ツ本体の前後部の両端(腰部）を、粘着テープ５などで
固定する形態のものである。これは、装着する身体の体
型に合わせて、該粘着テープの固定位置を調整し、より
体型に適合するパンツの形状を形成することが可能とな
る。また、特表平９−５０６００４号公報に開示されて
いる図２に示すような、予め立体的なパンツ形状を形成
すると共に、ウエスト部弾性材２２及び本体弾性材４４
を設け、身体に適合するように構成されたものがある。
てとする生理用品も提案されている。紙おむつは、主と
して、乳児用、高齢者用が販売されているが、その形態
は、次の２種類に大別される。一つは、実開平３−１８
８３５号公報に開示されている図１に示すような、パン
ツ本体の前後部の両端(腰部）を、粘着テープ５などで
固定する形態のものである。これは、装着する身体の体
型に合わせて、該粘着テープの固定位置を調整し、より
体型に適合するパンツの形状を形成することが可能とな
る。また、特表平９−５０６００４号公報に開示されて
いる図２に示すような、予め立体的なパンツ形状を形成
すると共に、ウエスト部弾性材２２及び本体弾性材４４
を設け、身体に適合するように構成されたものがある。
【０００４】パンツ型の生理用品の特徴は、生理流体物
を吸収する吸収部材とパンツなどの肌着との一体化にあ
り、生理用品の装着の手間を省くことができるだけでな
く、肌着が常に元の位置に戻るのに併せて、生理用品も
定位置に復元するという効果を有している。
を吸収する吸収部材とパンツなどの肌着との一体化にあ
り、生理用品の装着の手間を省くことができるだけでな
く、肌着が常に元の位置に戻るのに併せて、生理用品も
定位置に復元するという効果を有している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパンツ型の生理用品も、上述した生理用ナプキンと
同様に、皮膚に接する面がパンツの移動と共に、皮膚を
刺激し、肌荒れなどを引起す原因ともなっている。生理
流体物を吸収する吸収部材の直接的に皮膚に接触する面
に、吸収した生理流体物の逆流を防止して、さらりとし
た乾燥感を持たせ、また、皮膚への刺激を抑えることを
目的として、逆流防止用接触層（メッシュ状の非吸収体
層など）を設けることも行われている。しかし、該逆流
防止用接触層は、生理用ナプキンや生理用パンツの本体
又は一部に固定されているため、結局、ナプキンやパン
ツと一緒に移動して、皮膚を刺激し、結局、肌荒れを十
分に抑制することができない。
うなパンツ型の生理用品も、上述した生理用ナプキンと
同様に、皮膚に接する面がパンツの移動と共に、皮膚を
刺激し、肌荒れなどを引起す原因ともなっている。生理
流体物を吸収する吸収部材の直接的に皮膚に接触する面
に、吸収した生理流体物の逆流を防止して、さらりとし
た乾燥感を持たせ、また、皮膚への刺激を抑えることを
目的として、逆流防止用接触層（メッシュ状の非吸収体
層など）を設けることも行われている。しかし、該逆流
防止用接触層は、生理用ナプキンや生理用パンツの本体
又は一部に固定されているため、結局、ナプキンやパン
ツと一緒に移動して、皮膚を刺激し、結局、肌荒れを十
分に抑制することができない。
【０００６】また、図２に示した生理用パンツのよう
に、心地良くフィットするように、腰部全体に渡り、弾
性体４４や、伸縮性のギャザーを設けることも行われて
いる。しかしながら、このように幅広の伸縮部を形成す
ることは、生理流体物を吸収する吸収部材を、パンツの
前部又は後部に拡張する際の妨げとなる。仮に、伸縮部
まで吸収部材を拡張した際には、伸縮部による身体への
フィット感を低下させるだけでなく、吸収部材の一部が
寄せ集められ、吸収部材の密度が局所的に高くなること
による硬度の増加や、又は吸収部材の局所的な嵩張りを
形成することとなる。これらの現象は、皮膚に対す刺激
を高め、より肌荒れ等の弊害を増加させることとなる。
に、心地良くフィットするように、腰部全体に渡り、弾
性体４４や、伸縮性のギャザーを設けることも行われて
いる。しかしながら、このように幅広の伸縮部を形成す
ることは、生理流体物を吸収する吸収部材を、パンツの
前部又は後部に拡張する際の妨げとなる。仮に、伸縮部
まで吸収部材を拡張した際には、伸縮部による身体への
フィット感を低下させるだけでなく、吸収部材の一部が
寄せ集められ、吸収部材の密度が局所的に高くなること
による硬度の増加や、又は吸収部材の局所的な嵩張りを
形成することとなる。これらの現象は、皮膚に対す刺激
を高め、より肌荒れ等の弊害を増加させることとなる。
【０００７】さらに、吸収された生理流体物は、長時間
の使用中に臭いを発生し易く、利用者等に不快感を与え
る原因となっており、上述の肌荒れなどと並び大きな問
題となっている。
の使用中に臭いを発生し易く、利用者等に不快感を与え
る原因となっており、上述の肌荒れなどと並び大きな問
題となっている。
【０００８】本発明が解決しようとする課題は、上述し
た問題を解消し、装着による肌荒れ等の弊害を抑制する
など、快適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供
することである。
た問題を解消し、装着による肌荒れ等の弊害を抑制する
など、快適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供
することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、表面シート及び内面シート
を面状に重ね合わせた状態で、立体的なパンツ形状を形
成する使い捨て生理用パンツにおいて、ウエスト部及び
脚部開口部のみにおいては伸縮帯状部材が該表面シート
及び該内面シートと共にこれらの周縁部に沿って一体的
に縫製され、該表面シートと内面シートとの中間には、
股部を含みパンツの前後部に広がり生理流体物を吸収す
るための吸収部材を、表面シート側に固定したことを特
徴とする。
に、請求項1に係る発明は、表面シート及び内面シート
を面状に重ね合わせた状態で、立体的なパンツ形状を形
成する使い捨て生理用パンツにおいて、ウエスト部及び
脚部開口部のみにおいては伸縮帯状部材が該表面シート
及び該内面シートと共にこれらの周縁部に沿って一体的
に縫製され、該表面シートと内面シートとの中間には、
股部を含みパンツの前後部に広がり生理流体物を吸収す
るための吸収部材を、表面シート側に固定したことを特
徴とする。
【００１０】請求項１に係る発明によれば、生理用パン
ツを形成するシートを表面及び内面の二重構造とし、そ
のシート間に、吸収部材を表面シート側に固定配置して
いるため、運動等により吸収部材を配置した表面シート
が移動しても、素肌に接している内面シートは、ほとん
どズレることはないため、皮膚に対する摩擦が少なくな
る。その結果、生理用パンツの装着による肌荒れの弊害
を抑制することが、可能となる。
ツを形成するシートを表面及び内面の二重構造とし、そ
のシート間に、吸収部材を表面シート側に固定配置して
いるため、運動等により吸収部材を配置した表面シート
が移動しても、素肌に接している内面シートは、ほとん
どズレることはないため、皮膚に対する摩擦が少なくな
る。その結果、生理用パンツの装着による肌荒れの弊害
を抑制することが、可能となる。
【００１１】また、請求項２に係る発明は、請求項１に
記載された使い捨て生理用パンツにおいて、該伸縮帯状
部材は、該表面シートの外側に縫製されていることを特
徴とする。
記載された使い捨て生理用パンツにおいて、該伸縮帯状
部材は、該表面シートの外側に縫製されていることを特
徴とする。
【００１２】請求項２に係る発明によれば、伸縮帯状部
材が表面シートの外側に配置されているため、伸縮帯状
部材が肌に与える押圧力は、表面シート及び内面シート
を介して働くため、これらのシートにより押圧力が適度
に柔らげられ、生理用パンツの装着感を向上させること
ができる。
材が表面シートの外側に配置されているため、伸縮帯状
部材が肌に与える押圧力は、表面シート及び内面シート
を介して働くため、これらのシートにより押圧力が適度
に柔らげられ、生理用パンツの装着感を向上させること
ができる。
【００１３】また、請求項３に係る発明は、請求項１又
は２に記載された使い捨て生理用パンツにおいて、該表
面シート又な内面シートの少なくとも一方には、不織布
を用いることを特徴とする。
は２に記載された使い捨て生理用パンツにおいて、該表
面シート又な内面シートの少なくとも一方には、不織布
を用いることを特徴とする。
【００１４】請求項３に係る発明によれば、不織布を内
面シートとして利用した場合には、肌に対するフィット
感を向上させることができ、表面シートとして利用した
場合には、生理用パンツの上に装着する衣類の損傷を抑
制することが可能となる。
面シートとして利用した場合には、肌に対するフィット
感を向上させることができ、表面シートとして利用した
場合には、生理用パンツの上に装着する衣類の損傷を抑
制することが可能となる。
【００１５】また、請求項４に係る発明は、請求項１乃
至３のいずれかに記載された使い捨て生理用パンツにお
いて、該吸収部材には、消臭層又は消臭機能を有する吸
収体の少なくとも一方が組み込まれていることを特徴と
する。
至３のいずれかに記載された使い捨て生理用パンツにお
いて、該吸収部材には、消臭層又は消臭機能を有する吸
収体の少なくとも一方が組み込まれていることを特徴と
する。
【００１６】請求項４に係る発明によれば、吸収部材に
消臭機能が付加されているため、生理流体物による臭い
も除去することが可能となり、より快適な生理用パンツ
を提供することができる。
消臭機能が付加されているため、生理流体物による臭い
も除去することが可能となり、より快適な生理用パンツ
を提供することができる。
【００１７】また、請求項５に係る発明は、請求項１乃
至４のいずれかに記載された使い捨て生理用パンツにお
いて、該吸収部材の該表面シート側への固定は、部分的
な接合を介して行われていることを特徴とする。
至４のいずれかに記載された使い捨て生理用パンツにお
いて、該吸収部材の該表面シート側への固定は、部分的
な接合を介して行われていることを特徴とする。
【００１８】請求項５に係る発明によれば、吸収部材の
表面シートへの固定において、接合を利用するため簡便
に行うことが可能となる上、固定されている部位が吸収
部材全体でなく部分的であるため、装着時に表面シート
に皺が発生した場合でも、吸収部材全体が表面シートの
動きに追随せず、吸収部材が寄せ集められることがな
い。このため、吸収部材の密度が局所的に高くなること
による硬度の増加や、又は吸収部材の局所的な嵩張りを
形成するなど、皮膚への刺激が増加する原因を抑制する
ことができる。
表面シートへの固定において、接合を利用するため簡便
に行うことが可能となる上、固定されている部位が吸収
部材全体でなく部分的であるため、装着時に表面シート
に皺が発生した場合でも、吸収部材全体が表面シートの
動きに追随せず、吸収部材が寄せ集められることがな
い。このため、吸収部材の密度が局所的に高くなること
による硬度の増加や、又は吸収部材の局所的な嵩張りを
形成するなど、皮膚への刺激が増加する原因を抑制する
ことができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適例を用いて詳
細に説明する。図３は、本発明の生理用パンツの展開図
であり、立体的なパンツ形状に形成する前の状態を、表
面シート側から見たものである。本発明の生理用パンツ
の特徴は、表面シートと内面シートとを面状に重ね合わ
せると共に、二つのシートの間に生理流体物を吸収する
ための吸収部材２を配置し、該吸収部材２は表面シート
側に固定することである。
細に説明する。図３は、本発明の生理用パンツの展開図
であり、立体的なパンツ形状に形成する前の状態を、表
面シート側から見たものである。本発明の生理用パンツ
の特徴は、表面シートと内面シートとを面状に重ね合わ
せると共に、二つのシートの間に生理流体物を吸収する
ための吸収部材２を配置し、該吸収部材２は表面シート
側に固定することである。
【００２０】図３に示すような形状に、表面シートと内
面シートとを裁断し、二つのシート間に吸収部材２を配
置し、ゴム等の伸縮帯状部材３，４をウエスト部及び脚
部開口部に当る位置に、表面シート側から縫製し固定す
る。図４に示すような、立体的なパンツ形状にするに
は、脇部６，６’を（図３では、右側のみ記載している
が、左側も同様に）縫製して接合することで完成する。
なお、上述の伸縮帯状部材や脇部などの接合において
は、縫製技術を中心に説明したが、これに限らず、必要
に応じて既存の接着剤を用いたり、パンツ等の素材を適
宜選択して熱圧着技術を用いることも可能である。
面シートとを裁断し、二つのシート間に吸収部材２を配
置し、ゴム等の伸縮帯状部材３，４をウエスト部及び脚
部開口部に当る位置に、表面シート側から縫製し固定す
る。図４に示すような、立体的なパンツ形状にするに
は、脇部６，６’を（図３では、右側のみ記載している
が、左側も同様に）縫製して接合することで完成する。
なお、上述の伸縮帯状部材や脇部などの接合において
は、縫製技術を中心に説明したが、これに限らず、必要
に応じて既存の接着剤を用いたり、パンツ等の素材を適
宜選択して熱圧着技術を用いることも可能である。
【００２１】吸収部剤２の形状については、図３では、
上半分がパンツ前部、下半分がパンツ後部となるよう
に、シートの股部を挟んで前後部に広がりを持ち、特
に、後部の吸収面積を広めに形成した吸収部材２が記載
されている。好ましい実施例は、このような形状に限ら
ず、男性用、女性用、また月経用、高齢者用等の用途に
応じて、適宜、形状を選択することが必要である。
上半分がパンツ前部、下半分がパンツ後部となるよう
に、シートの股部を挟んで前後部に広がりを持ち、特
に、後部の吸収面積を広めに形成した吸収部材２が記載
されている。好ましい実施例は、このような形状に限ら
ず、男性用、女性用、また月経用、高齢者用等の用途に
応じて、適宜、形状を選択することが必要である。
【００２２】吸収部材２の断面形状を参考に、吸収部材
２の構成を説明する。図３の一点鎖線Ａにおける断面図
を図５，６に示す。図５は、上側が肌面であり、上側か
ら内面シート１０、次に吸収部材を構成する吸収体１
１、消臭体１２、吸収体１１、バリアシート１３を配置
し、最後に外面シート１４及び伸縮帯状部材４が配置さ
れている。内面シートや外面シートには不織布など肌触
りの優しい素材を用いることが望ましく、必要に応じ
て、不織布に形状維持のための縦横に粗い縫製を施した
複合素材を用いても良い。また、内面シートには、吸収
体１１中の生理流体物が逆流し、肌面に付着すること防
止するため、生理流体物を吸収・付着させず、肌側から
吸収部材側に透過し易く構成することが望ましい。バリ
アシート１３は、吸収体１１に吸収された生理流体物が
表面シート側に流出するのを防止する機能を有してお
り、薄く柔軟性に富む防水布が好ましい。
２の構成を説明する。図３の一点鎖線Ａにおける断面図
を図５，６に示す。図５は、上側が肌面であり、上側か
ら内面シート１０、次に吸収部材を構成する吸収体１
１、消臭体１２、吸収体１１、バリアシート１３を配置
し、最後に外面シート１４及び伸縮帯状部材４が配置さ
れている。内面シートや外面シートには不織布など肌触
りの優しい素材を用いることが望ましく、必要に応じ
て、不織布に形状維持のための縦横に粗い縫製を施した
複合素材を用いても良い。また、内面シートには、吸収
体１１中の生理流体物が逆流し、肌面に付着すること防
止するため、生理流体物を吸収・付着させず、肌側から
吸収部材側に透過し易く構成することが望ましい。バリ
アシート１３は、吸収体１１に吸収された生理流体物が
表面シート側に流出するのを防止する機能を有してお
り、薄く柔軟性に富む防水布が好ましい。
【００２３】図５では、吸収体１１の間に消臭体１２を
挟むことにより、吸収体１１に吸収された月経分泌物や
屎尿などの生理流体物の臭いを除去している。図６は、
消臭機能を別の構成で達成したものであり、吸収体自体
に消臭機能を付加した素材１５を利用している。その他
の内面シート１０、バリアシート１３、外面シート１
４、伸縮帯状部材４は、図５と同様である。吸収部材に
は、図５，６に記載したものに限らず、例えば、吸収体
の肌面側に逆流防止用のメッシュ生地を採用するなど、
装着性、通気性、消臭性など、既存の各種使い捨て生理
用品に利用されている技術を適用することも可能であ
る。
挟むことにより、吸収体１１に吸収された月経分泌物や
屎尿などの生理流体物の臭いを除去している。図６は、
消臭機能を別の構成で達成したものであり、吸収体自体
に消臭機能を付加した素材１５を利用している。その他
の内面シート１０、バリアシート１３、外面シート１
４、伸縮帯状部材４は、図５と同様である。吸収部材に
は、図５，６に記載したものに限らず、例えば、吸収体
の肌面側に逆流防止用のメッシュ生地を採用するなど、
装着性、通気性、消臭性など、既存の各種使い捨て生理
用品に利用されている技術を適用することも可能であ
る。
【００２４】吸収部材２と表面シートとの固定は、吸収
部材２の周縁部またはその一部、あるいは、吸収部材２
の内側の数カ所を縫製や接着などによる接合で行う。吸
収部材の全面を接合すると、装着時に発生する表面シー
トの皺により、吸収部材にも片寄りが発生し、装着感を
損なうなどの弊害が発生し易い。
部材２の周縁部またはその一部、あるいは、吸収部材２
の内側の数カ所を縫製や接着などによる接合で行う。吸
収部材の全面を接合すると、装着時に発生する表面シー
トの皺により、吸収部材にも片寄りが発生し、装着感を
損なうなどの弊害が発生し易い。
【００２５】本発明の生理用パンツは、パンツに設けら
れた吸収部材の吸収能力では不足が生じる場合には、通
常のナプキンを内面シート上に装着して使用することも
可能である。この場合、吸収体１１の表面に、エンボス
加工などでラインを形成し、ナプキン装着場所を示す方
法も考えられるが、着用者の体型、運動の種別などによ
り、ナプキンの配置位置が大きく異なることから、逆に
このようなラインを設けない方が、好ましい場合があ
る。
れた吸収部材の吸収能力では不足が生じる場合には、通
常のナプキンを内面シート上に装着して使用することも
可能である。この場合、吸収体１１の表面に、エンボス
加工などでラインを形成し、ナプキン装着場所を示す方
法も考えられるが、着用者の体型、運動の種別などによ
り、ナプキンの配置位置が大きく異なることから、逆に
このようなラインを設けない方が、好ましい場合があ
る。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装着による肌荒れ、生理流体物の臭い等の弊害を抑制
し、快適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供す
ることができる。
装着による肌荒れ、生理流体物の臭い等の弊害を抑制
し、快適性を向上させた使い捨て生理用パンツを提供す
ることができる。
【図１】 生理用パンツの従来例（その１）。
【図２】 生理用パンツの従来例（その２）。
【図３】 本発明の生理用パンツの展開図。
【図４】 本発明の生理用パンツの立体形状を示す図。
【図５】 本発明の生理用パンツの断面図（第１の実施
例）。
例）。
【図６】 本発明の生理用パンツの断面図（第２の実施
例）。
例）。
１ 表面シート
２ 吸収部材
３，４ 伸縮帯状部材
１０ 内面シート
１１ 吸収体
１２ 消臭体
１３ バリアシート
１４ 表面シート
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ａ６１Ｆ 13/496 Ａ４１Ｂ 13/02 Ｕ
13/511 Ｅ
// Ａ６１Ｆ 5/44 Ｔ
Claims (5)
- 【請求項1】表面シート及び内面シートを面状に重ね合
わせた状態で、立体的なパンツ形状を形成する使い捨て
生理用パンツにおいて、 ウエスト部及び脚部開口部のみにおいては伸縮帯状部材
が該表面シート及び該内面シートと共にこれらの周縁部
に沿って一体的に縫製され、 該表面シートと内面シートとの中間には、股部を含みパ
ンツの前後部に広がり生理流体物を吸収するための吸収
部材を、表面シート側に固定したことを特徴とする使い
捨て生理用パンツ。 - 【請求項２】請求項１に記載された使い捨て生理用パン
ツにおいて、該伸縮帯状部材は、該表面シートの外側に
縫製されていることを特徴とする使い捨て整理用パン
ツ。 - 【請求項３】請求項１又は２に記載された使い捨て生理
用パンツにおいて、該表面シート又な内面シートの少な
くとも一方には、不織布を用いることを特徴とする使い
捨て生理用パンツ。 - 【請求項４】請求項１乃至３のいずれかに記載された使
い捨て生理用パンツにおいて、該吸収部材には、消臭層
又は消臭機能を有する吸収体の少なくとも一方が組み込
まれていることを特徴とする使い捨て生理用パンツ。 - 【請求項５】請求項１乃至４のいずれかに記載された使
い捨て生理用パンツにおいて、該吸収部材の該表面シー
ト側への固定は、部分的な接合を介して行われているこ
とを特徴とする使い捨て生理用パンツ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002035578A JP2003230595A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 使い捨て生理用パンツ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002035578A JP2003230595A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 使い捨て生理用パンツ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003230595A true JP2003230595A (ja) | 2003-08-19 |
Family
ID=27777733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041201 |