JP2003227712A - エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法 - Google Patents
エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 参照面を干渉計に取り付けたままの状態で系
統誤差を容易に決定する方式、並びに、実用的な干渉計
の校正方法の実現。 【解決手段】 被検体7は2次元位置決めステージ6上
に固定されており、被検体7を図3の矢印で示す2方向
に2次元位置決めステージ6よりそれぞれシフトさせ
て、シフト前と合わせた計3つの被検体表面7の各位置で
各々干渉縞の測定を行い、公知の干渉縞解析により算出
された系統誤差を含む被検体の表面の形状に対して、
(1)から(4)の方法を施すことにより、被検体表面を近
似する多項式の係数とシフト誤差であるピッチング項、ロ
ーリング項と上下移動項が決定される。最後に(5)よ
り、参照面誤差を含む系統誤差が、参照面の各点におい
て決定された後の実際の被検体表面の測定においては、
被検体をシフトさせる必要もなく、従って、前記2次元位
置決めステージも不要となり、被検体を固定したままで
被検体表面の形状を測定し「干渉計による測定値から導
出される系統誤差を含む形状測定値」−「系統誤差」
により、被検体の表面形状の高精度測定が実現される。
統誤差を容易に決定する方式、並びに、実用的な干渉計
の校正方法の実現。 【解決手段】 被検体7は2次元位置決めステージ6上
に固定されており、被検体7を図3の矢印で示す2方向
に2次元位置決めステージ6よりそれぞれシフトさせ
て、シフト前と合わせた計3つの被検体表面7の各位置で
各々干渉縞の測定を行い、公知の干渉縞解析により算出
された系統誤差を含む被検体の表面の形状に対して、
(1)から(4)の方法を施すことにより、被検体表面を近
似する多項式の係数とシフト誤差であるピッチング項、ロ
ーリング項と上下移動項が決定される。最後に(5)よ
り、参照面誤差を含む系統誤差が、参照面の各点におい
て決定された後の実際の被検体表面の測定においては、
被検体をシフトさせる必要もなく、従って、前記2次元位
置決めステージも不要となり、被検体を固定したままで
被検体表面の形状を測定し「干渉計による測定値から導
出される系統誤差を含む形状測定値」−「系統誤差」
により、被検体の表面形状の高精度測定が実現される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概略平面形状を有
する被検体の形状について、誤差を含む測定値より、系
統誤差を求め、前記測定値より測定系の前記系統誤差を
差し引いて精度を高めた形状測定値を得る分野に関す
る。詳細には、被検体表面の高さの上下を所定の領域に
わたって計測するエリアセンサを用いた、被検体表面の
形状測定の分野に関し、具体的な例としては、エリアセ
ンサとして、CCDカメラを用いた光学干渉計による被
検体表面の粗さ、うねり、段差、高さ、形状等のいわゆ
る形状測定分野に関する。
する被検体の形状について、誤差を含む測定値より、系
統誤差を求め、前記測定値より測定系の前記系統誤差を
差し引いて精度を高めた形状測定値を得る分野に関す
る。詳細には、被検体表面の高さの上下を所定の領域に
わたって計測するエリアセンサを用いた、被検体表面の
形状測定の分野に関し、具体的な例としては、エリアセ
ンサとして、CCDカメラを用いた光学干渉計による被
検体表面の粗さ、うねり、段差、高さ、形状等のいわゆ
る形状測定分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体の表面形状を測定する測定
系の誤差を、誤差を含む測定値を用いて同定する手段
は、非接触光学測定方式を中心にいくつか提示されてい
るが、現在実用段階に至った方式は見当たらない。従来
技術としては、光学干渉計の中の参照面のみを取り出
し、参照面の形状を3面合わせ法に準じる方法で決定し
た後に、参照面を干渉計に取り付ける場合がほとんどで
ある。しかしながら、本方式は他の2つの面を用いて2
つの面同士を向かい合わせて測定を行うものであり、参
照面の正確な取り付けの位置と姿勢の設定に手間がかか
り、非常に面倒である。また、参照面以外の系統誤差と
校正の終了後、参照面の取り付け位置と姿勢の誤差、並
びに支持体の撓みの影響などは放置されたままである。
系の誤差を、誤差を含む測定値を用いて同定する手段
は、非接触光学測定方式を中心にいくつか提示されてい
るが、現在実用段階に至った方式は見当たらない。従来
技術としては、光学干渉計の中の参照面のみを取り出
し、参照面の形状を3面合わせ法に準じる方法で決定し
た後に、参照面を干渉計に取り付ける場合がほとんどで
ある。しかしながら、本方式は他の2つの面を用いて2
つの面同士を向かい合わせて測定を行うものであり、参
照面の正確な取り付けの位置と姿勢の設定に手間がかか
り、非常に面倒である。また、参照面以外の系統誤差と
校正の終了後、参照面の取り付け位置と姿勢の誤差、並
びに支持体の撓みの影響などは放置されたままである。
【0003】一方、光学干渉計に参照面が取り付けられ
たままで被検体表面を干渉計の光軸と直交する方向にシ
フトさせる方法(2面法と呼ばれている)は検討がなされ
てはいるものの、被検体のシフトに伴う誤差の中で、特
に、形状に誤差を与えるピッチング項、ローリング項、
上下移動項を求めることができておらず、それらの影響
を排除する方法が確立されていない。
たままで被検体表面を干渉計の光軸と直交する方向にシ
フトさせる方法(2面法と呼ばれている)は検討がなされ
てはいるものの、被検体のシフトに伴う誤差の中で、特
に、形状に誤差を与えるピッチング項、ローリング項、
上下移動項を求めることができておらず、それらの影響
を排除する方法が確立されていない。
【0004】2面法に関しては、下記に挙げる4つの方
法がある。
法がある。
【0005】(1) 伊藤俊治、日名地輝彦、堀内宰:2方
位法と半径方向シフト法を用いた平面度の高精度測定、
精密工学、58(1992)883-886 本方法は、光軸を中心に被検体を回転させる回転ステー
ジと、半径方向へシフトさせる移動ステージの併用が必
要で、コスト高である。また、本方法は半径方向のシフ
トに伴うシフト誤差が全く考慮されていないので、形状
の2次成分に誤差を生じる。
位法と半径方向シフト法を用いた平面度の高精度測定、
精密工学、58(1992)883-886 本方法は、光軸を中心に被検体を回転させる回転ステー
ジと、半径方向へシフトさせる移動ステージの併用が必
要で、コスト高である。また、本方法は半径方向のシフ
トに伴うシフト誤差が全く考慮されていないので、形状
の2次成分に誤差を生じる。
【0006】(2) R.Mercier、M.Lamare、P Picart、J.
P.Marioge:Two-flat method for bi-dimensional meas
urement of absolute departure from the best spher
e、Pure Appl Opt 6(1997)117-126 本方法は、被検体表面の形状が球面の特別な場合を仮定
して、被検体表面のシフトのみで、そのシフト誤差(ピ
ッチング、ローリング、上下移動の3つのシフト誤差を
取り扱っている)と形状の分離を最小2乗法を用いて行
っている。しかし、形状に含まれる2次成分がシフト誤
差と分離できない(東北大清野による指摘)。
P.Marioge:Two-flat method for bi-dimensional meas
urement of absolute departure from the best spher
e、Pure Appl Opt 6(1997)117-126 本方法は、被検体表面の形状が球面の特別な場合を仮定
して、被検体表面のシフトのみで、そのシフト誤差(ピ
ッチング、ローリング、上下移動の3つのシフト誤差を
取り扱っている)と形状の分離を最小2乗法を用いて行
っている。しかし、形状に含まれる2次成分がシフト誤
差と分離できない(東北大清野による指摘)。
【0007】(3)清野慧、孫 ヘイ、高偉:干渉縞による
平面形状の絶対測定法の理論的研究、精密工学64-8(199
8)、1137−1145 本方法は、3回のシフトで被検体表面の形状を決定可能
としている。しかし、本方法は、最重要な上下移動項を
全く考慮しておらず、シフト誤差をピッチング項、ロー
リング項の2つのみと仮定しており、その上、これを求
めるアルゴリズムの致命的な間違いが指摘されている。
平面形状の絶対測定法の理論的研究、精密工学64-8(199
8)、1137−1145 本方法は、3回のシフトで被検体表面の形状を決定可能
としている。しかし、本方法は、最重要な上下移動項を
全く考慮しておらず、シフト誤差をピッチング項、ロー
リング項の2つのみと仮定しており、その上、これを求
めるアルゴリズムの致命的な間違いが指摘されている。
【0008】(4) 清野慧、孫 ヘイ、強 学峰、高 偉:
フィゾー干渉計による形状測定機の自律校正、1999度精
密工学秋期大会学術講演会論文集、457(1999) 本方法は(1)の方法に属し、コスト高であり、また、
半径方向のシフトについては、シフト誤差をピッチング
項のみと仮定して、この影響を除去しようと試みている
が、(3)と同様の問題を含みこれも正しく求められて
いない。
フィゾー干渉計による形状測定機の自律校正、1999度精
密工学秋期大会学術講演会論文集、457(1999) 本方法は(1)の方法に属し、コスト高であり、また、
半径方向のシフトについては、シフト誤差をピッチング
項のみと仮定して、この影響を除去しようと試みている
が、(3)と同様の問題を含みこれも正しく求められて
いない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、2面法
では2次元位置決めステージを用いた被検体のシフトに
伴うシフト誤差を正しく求める方法は示されておらず、
更に、参照面を干渉計に取り付けたままの状態で系統誤
差を容易に決定する方式、並びに、実用的な干渉計の校
正方法が見当たらない。
では2次元位置決めステージを用いた被検体のシフトに
伴うシフト誤差を正しく求める方法は示されておらず、
更に、参照面を干渉計に取り付けたままの状態で系統誤
差を容易に決定する方式、並びに、実用的な干渉計の校
正方法が見当たらない。
【0010】ここで、上述の問題を軽減するため、前記
2面法において数回のシフトにおける前記被検体表面の
形状を表す測定値を用いて、前記被体表面の形状の高さ
zを多項式で表わし、前記シフトに伴って発生するピッ
チング、ローリング並びに、上下移動を主要成分とする
シフト誤差のうちピッチング項、ローリング項と前記多
項式の係数を上下移動項の関数として表し、かつ、前記
上下移動項は別途検出手段(ギャップセンサ)を利用して
決定し、これより、前記披検体表面の算出形状を求め
て、前記形状測定系の系統誤差を決定する方式が考えら
れる。しかしながら、この方式では、別途検出手段が必
要であり、検出手段の専門的な準備、着脱のコストと手
間がかかり、さらに、ユーザサイドで系統誤差の決定を
行い測定系の校正を行うのは困難である。
2面法において数回のシフトにおける前記被検体表面の
形状を表す測定値を用いて、前記被体表面の形状の高さ
zを多項式で表わし、前記シフトに伴って発生するピッ
チング、ローリング並びに、上下移動を主要成分とする
シフト誤差のうちピッチング項、ローリング項と前記多
項式の係数を上下移動項の関数として表し、かつ、前記
上下移動項は別途検出手段(ギャップセンサ)を利用して
決定し、これより、前記披検体表面の算出形状を求め
て、前記形状測定系の系統誤差を決定する方式が考えら
れる。しかしながら、この方式では、別途検出手段が必
要であり、検出手段の専門的な準備、着脱のコストと手
間がかかり、さらに、ユーザサイドで系統誤差の決定を
行い測定系の校正を行うのは困難である。
【0011】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、被検体の2次元領域での表面の高さの上下を測定す
るエリアセンサを備えた前記表面形状測定装置におい
て、上下軸と直交する方向に稼動可能な2次元位置決め
ステージに通常の被検体を固定して、x軸y軸の正方向
にそれぞれ1回の所定量のシフトによる形状測定系の系
統誤差を含む被検体の表面形状の測定値のみを用いて、
前記系統誤差と各シフトに伴い発生するピッチング、ロ
ーリング、上下移動のシフト誤差の双方の誤差を同定す
ると共にこれらの影響を排除して、被検体表面の前記エ
リアの各検出位置毎に、被検体の表面形状の真値、シフ
ト誤差と形状測定系の系統誤差を決定する方法を用い、
次に、被検体の測定値から得た系統誤差を含む算出形状
より、前記系統誤差を差し引くことによって、専門の技
術者によらずユーザ自身で測定装置の自律的校正を行
い、他の被検体の形状測定に関しては、前記シフト用の
2次元位置決めステージを用いず、即ち、前記被検体の
シフトを頼ること無く、高精度に被検体の表面形状の算
出形状を求める表面形状測定装置の提供を目的とする。
で、被検体の2次元領域での表面の高さの上下を測定す
るエリアセンサを備えた前記表面形状測定装置におい
て、上下軸と直交する方向に稼動可能な2次元位置決め
ステージに通常の被検体を固定して、x軸y軸の正方向
にそれぞれ1回の所定量のシフトによる形状測定系の系
統誤差を含む被検体の表面形状の測定値のみを用いて、
前記系統誤差と各シフトに伴い発生するピッチング、ロ
ーリング、上下移動のシフト誤差の双方の誤差を同定す
ると共にこれらの影響を排除して、被検体表面の前記エ
リアの各検出位置毎に、被検体の表面形状の真値、シフ
ト誤差と形状測定系の系統誤差を決定する方法を用い、
次に、被検体の測定値から得た系統誤差を含む算出形状
より、前記系統誤差を差し引くことによって、専門の技
術者によらずユーザ自身で測定装置の自律的校正を行
い、他の被検体の形状測定に関しては、前記シフト用の
2次元位置決めステージを用いず、即ち、前記被検体の
シフトを頼ること無く、高精度に被検体の表面形状の算
出形状を求める表面形状測定装置の提供を目的とする。
【0012】以下、参照面を含む干渉光学系による表面
形状測定系を例に挙げ、本発明の具体例を説明するが、
本発明におけるエリアセンサは、被検体表面の測定エリ
アを走査する機構を持ち、表面の高さの上下を測定し、
被検体表面の形状を測定する測定器であれば、本発明は
すべて適用可能で、適用可能の例としては、3次元形状
測定器、非球面レンズ等の形状測定器やAFM、ST
M、更には、従来の位置決めステージの真直度と称され
るシフト誤差の決定等も挙げられる。
形状測定系を例に挙げ、本発明の具体例を説明するが、
本発明におけるエリアセンサは、被検体表面の測定エリ
アを走査する機構を持ち、表面の高さの上下を測定し、
被検体表面の形状を測定する測定器であれば、本発明は
すべて適用可能で、適用可能の例としては、3次元形状
測定器、非球面レンズ等の形状測定器やAFM、ST
M、更には、従来の位置決めステージの真直度と称され
るシフト誤差の決定等も挙げられる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエリアセン
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法は、被検体の
断面形状を、前記被検体表面上に原点を持つ直交x、
y、z座標軸で決定される座標系において、前記被検体
の断面形状の高さzをx,yを代数的関数とする整数次
多項式
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法は、被検体の
断面形状を、前記被検体表面上に原点を持つ直交x、
y、z座標軸で決定される座標系において、前記被検体
の断面形状の高さzをx,yを代数的関数とする整数次
多項式
【0014】
【数7】
【0015】で表現し、前記被検体のx軸方向、y軸方
向の平行移動量(以下、シフト量と呼ぶ)をα,βとす
るときのエリアセンサを介して取得した系統誤差ε
(x,y)と前記平行移動に際して発生し、ピッチング
項p(α,β)(x−α)、ローリング項r(α,β)
(y−β)、及び上下移動項g(α,β)の和で表され
るシフト誤差ξ(α,β,x,y)とを含む測定データ
のみを用いて、所定の形状算出過程を経て、前記系統誤
差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)
の影響を受けた形状算出データz(α,β,x,y)か
ら、前記系統誤差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ
(α,β,x,y)の影響を排除した形状の真値である
前記被検体の断面形状の高さz(x,y)を求める自律
校正方法において、α=β=0の形状算出データ
向の平行移動量(以下、シフト量と呼ぶ)をα,βとす
るときのエリアセンサを介して取得した系統誤差ε
(x,y)と前記平行移動に際して発生し、ピッチング
項p(α,β)(x−α)、ローリング項r(α,β)
(y−β)、及び上下移動項g(α,β)の和で表され
るシフト誤差ξ(α,β,x,y)とを含む測定データ
のみを用いて、所定の形状算出過程を経て、前記系統誤
差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)
の影響を受けた形状算出データz(α,β,x,y)か
ら、前記系統誤差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ
(α,β,x,y)の影響を排除した形状の真値である
前記被検体の断面形状の高さz(x,y)を求める自律
校正方法において、α=β=0の形状算出データ
【0016】
【数8】
【0017】を計測した前記エリアセンサの計測領域
と、シフト後の形状算出データ
と、シフト後の形状算出データ
【0018】
【数9】
【0019】を計測した前記エリアセンサの計測領域と
のx、yの共通領域において、シフトαのみを施した差
形状算出データ
のx、yの共通領域において、シフトαのみを施した差
形状算出データ
【0020】
【数10】
【0021】に関して、n個のxの値を指定して、k≧
3の項に含まれるn−2個の未知数a k(y)とk=2
の項、k=1の項をp(α,0)(x−α)+r(α,
0)y+g(α,0)とともに整理したcx+dの形式
の1次式の2つの未知数c,dの合計n個を未知数とし
た連立方程式を解くことにより、ak(y);k≧3を
求めるステップと、a1(y)xとp(α,0)(x−
α)のxの1次項に関して、それぞれ置き換え多項式の
係数確定に指定する所定個数のxの値に対して等号が成
立するという条件で、次数が1より大きいxの、異なる
形式の置き換え多項式を用いて、各多項式の係数を定め
るステップと、これらの置き換え多項式をa 1(y)x
のx、p(α,0)(x−α)の(x−α)にそれぞれ
置き換えて、z(α,0,x,y)―z(0,0,x,
y)を求めておき、これらの関係式に求解として登場
し、すでに求められた前記置き換え多項式の係数群とす
でに求められた前記ak(y);k≧3とを線型結合で
含む新未知数群を前記係数確定に指定したxの値に対し
て成立する連立方程式より定めるステップと、確定した
前記新未知数群よりk=1,2のak(y),p(α,
0)、r(α,0)、及びg(α,0)を定めるステッ
プと、同様に、シフトβを施してbk;k≧3を求めて
おき、次に、b1yとr(0,β)(y−β)のyの1次
項に関して、それぞれ置き換える前記同様の多項式の係
数確定に指定する所定個数のの値に対して等号が成立す
る条件で、次数が1より大きいyの、異なる形式の置き
換え多項式を用いて、各多項式の係数を定めるステップ
と、これらの置き換え多項式をb1yのy、r(0,
β)(y−β)の(y−β)にそれぞれ置き換えて、z
(0,β,x,y)−z(0,0,x,y)を求めてお
き、これらの関係式に求解として登場し、すでに求めら
れた前記置き換え多項式の係数群とすでに求められた前
記bk;k≧3とを線型結合で含む新未知数群を、前記
係数確定に指定したyの値に対して成立する連立方程式
より定めるステップと、確定した前記新未知数群よりk
=1,2のbk,p(0,β),r(0,β),及びg
(0,β)を定めるステップと、全ての未知数を求めて
前記断面形状の高さz(x,y)の真値を確定し、前記
系統誤差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ(α,β,
x,y)との影響を受けた形状算出データz(α,β,
x,y)から、前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)と
前記断面形状の高さz(x,y)の真値を差し引いて、
前記系統誤差ε(x,y)を求めるステップとを備えて
なることを特徴とする。
3の項に含まれるn−2個の未知数a k(y)とk=2
の項、k=1の項をp(α,0)(x−α)+r(α,
0)y+g(α,0)とともに整理したcx+dの形式
の1次式の2つの未知数c,dの合計n個を未知数とし
た連立方程式を解くことにより、ak(y);k≧3を
求めるステップと、a1(y)xとp(α,0)(x−
α)のxの1次項に関して、それぞれ置き換え多項式の
係数確定に指定する所定個数のxの値に対して等号が成
立するという条件で、次数が1より大きいxの、異なる
形式の置き換え多項式を用いて、各多項式の係数を定め
るステップと、これらの置き換え多項式をa 1(y)x
のx、p(α,0)(x−α)の(x−α)にそれぞれ
置き換えて、z(α,0,x,y)―z(0,0,x,
y)を求めておき、これらの関係式に求解として登場
し、すでに求められた前記置き換え多項式の係数群とす
でに求められた前記ak(y);k≧3とを線型結合で
含む新未知数群を前記係数確定に指定したxの値に対し
て成立する連立方程式より定めるステップと、確定した
前記新未知数群よりk=1,2のak(y),p(α,
0)、r(α,0)、及びg(α,0)を定めるステッ
プと、同様に、シフトβを施してbk;k≧3を求めて
おき、次に、b1yとr(0,β)(y−β)のyの1次
項に関して、それぞれ置き換える前記同様の多項式の係
数確定に指定する所定個数のの値に対して等号が成立す
る条件で、次数が1より大きいyの、異なる形式の置き
換え多項式を用いて、各多項式の係数を定めるステップ
と、これらの置き換え多項式をb1yのy、r(0,
β)(y−β)の(y−β)にそれぞれ置き換えて、z
(0,β,x,y)−z(0,0,x,y)を求めてお
き、これらの関係式に求解として登場し、すでに求めら
れた前記置き換え多項式の係数群とすでに求められた前
記bk;k≧3とを線型結合で含む新未知数群を、前記
係数確定に指定したyの値に対して成立する連立方程式
より定めるステップと、確定した前記新未知数群よりk
=1,2のbk,p(0,β),r(0,β),及びg
(0,β)を定めるステップと、全ての未知数を求めて
前記断面形状の高さz(x,y)の真値を確定し、前記
系統誤差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ(α,β,
x,y)との影響を受けた形状算出データz(α,β,
x,y)から、前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)と
前記断面形状の高さz(x,y)の真値を差し引いて、
前記系統誤差ε(x,y)を求めるステップとを備えて
なることを特徴とする。
【0022】本発明によれば、干渉計の系統誤差が、特
別に、高精度基準面を有する校正用被検体ではない、通
常の被検体を移動可能な方向に2次元位置決めステージ
に固定して、2方向(すなわち、x、yの正方向)へ、そ
れぞれ1回のみのシフトを施すことによって、他のセン
サーを用いることなく、自律的に系統誤差を参照面の各
点で決定できるここで、前記a1(y)xのx、並びに
b1yのyの置き換え多項式は、それぞれ
別に、高精度基準面を有する校正用被検体ではない、通
常の被検体を移動可能な方向に2次元位置決めステージ
に固定して、2方向(すなわち、x、yの正方向)へ、そ
れぞれ1回のみのシフトを施すことによって、他のセン
サーを用いることなく、自律的に系統誤差を参照面の各
点で決定できるここで、前記a1(y)xのx、並びに
b1yのyの置き換え多項式は、それぞれ
【0023】
【数11】
【0024】であることが望ましい。
【0025】また、例えば前記p(α,0)(x−α)
の(x−α)、並びにr(0,β)(y−β)の(y−
β)の置き換え多項式は、それぞれ
の(x−α)、並びにr(0,β)(y−β)の(y−
β)の置き換え多項式は、それぞれ
【0026】
【数12】
【0027】であることが好ましい。
【0028】この他、前記エリアセンサは、CCDカメ
ラを用い、光学的位相の異なる干渉縞から前記被検体表
面形状の前記CCDカメラの検出位置に対応した上下量
を算出する機構とすることができる。
ラを用い、光学的位相の異なる干渉縞から前記被検体表
面形状の前記CCDカメラの検出位置に対応した上下量
を算出する機構とすることができる。
【0029】なお、前記CCDカメラは、1次元の形状
に関する系統誤差同定において、この1次元方向のライ
ンセンサであることが望ましい。
に関する系統誤差同定において、この1次元方向のライ
ンセンサであることが望ましい。
【0030】また、前記エリアセンサは、2次元の直交
走査機構と、走査領域内の被検体表面より表面形状の走
査位置に応じた上下量を測定するAFMプローブ、粗さ形
状測定プローブ、タッチプローブ等を備え、位置毎に上
下量を算出する機構とすることができる。
走査機構と、走査領域内の被検体表面より表面形状の走
査位置に応じた上下量を測定するAFMプローブ、粗さ形
状測定プローブ、タッチプローブ等を備え、位置毎に上
下量を算出する機構とすることができる。
【0031】前記シフトは、2次元の形状に関する系統
誤差同定において、直交する方向に関して、各1回行う
ものであり、1次元の形状に関する系統誤差同定におい
ては、この1次元方向に関して、1回行うものであること
が好ましい。
誤差同定において、直交する方向に関して、各1回行う
ものであり、1次元の形状に関する系統誤差同定におい
ては、この1次元方向に関して、1回行うものであること
が好ましい。
【0032】この他、前記k≧3なるak(y),bk並
びにc,dを求める際のxの指定値の数mは、m≧nで
あることが望ましい。
びにc,dを求める際のxの指定値の数mは、m≧nで
あることが望ましい。
【0033】また、前記置き換え多項式の次数nに対し
て、係数を求める際に指定するxの指定値の数は前記n
より小さくないものであることを特徴としている。
て、係数を求める際に指定するxの指定値の数は前記n
より小さくないものであることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について説明する。
ましい実施の形態について説明する。
【0035】(0)で本表面形状測定装置のシステム構成
とシステム動作について述べ、(1)〜(5)で被検体の前
記シフトによる系統誤差を決定する方法を示す。
とシステム動作について述べ、(1)〜(5)で被検体の前
記シフトによる系統誤差を決定する方法を示す。
【0036】(0) 表面形状測定装置のシステム構成
並びに本システムの動作 参照面誤差を含む系統誤差を有する干渉計による被検体
表面の測定を行うシステム構成を図1で示す。
並びに本システムの動作 参照面誤差を含む系統誤差を有する干渉計による被検体
表面の測定を行うシステム構成を図1で示す。
【0037】本システムは、レーザ光源1、干渉縞の2
次元画像を撮像するCCDカメラ2、参照面3などを有
する干渉縞計測の干渉計システム5と、本発明での被検
体のシフトのために設けられた2次元位置決めステージ
6上に置かれた被検体7などから構成される。
次元画像を撮像するCCDカメラ2、参照面3などを有
する干渉縞計測の干渉計システム5と、本発明での被検
体のシフトのために設けられた2次元位置決めステージ
6上に置かれた被検体7などから構成される。
【0038】また、本システムの動作並びにアルゴリズ
ムとの説明のためのxyz座標系については、図1で示
すように、干渉計5の光軸4に平行な方向をz軸とし、
前記2次元位置決めステージ6の1次元移動方向をx
軸、x軸に直交する他の1次元移動方向をy軸とする。
ムとの説明のためのxyz座標系については、図1で示
すように、干渉計5の光軸4に平行な方向をz軸とし、
前記2次元位置決めステージ6の1次元移動方向をx
軸、x軸に直交する他の1次元移動方向をy軸とする。
【0039】干渉計システム5において、レーザ光源1
から発せられたレーザ光は、各光学系を透過して、参照
面3を一部は透過し一部は反射する。透過した光は、被
検体表面7で反射して参照面3で反射した光と干渉し、
被検体表面7と参照面3の相対形状が測定された光学的
干渉に基づく干渉縞の解析から算出される。
から発せられたレーザ光は、各光学系を透過して、参照
面3を一部は透過し一部は反射する。透過した光は、被
検体表面7で反射して参照面3で反射した光と干渉し、
被検体表面7と参照面3の相対形状が測定された光学的
干渉に基づく干渉縞の解析から算出される。
【0040】さて、干渉計による平面度測定は、参照面
に対する被検体表面の相対測定である。故に、高精度な
被検体表面の測定を実現するためには、参照面の(理想
平面からの)誤差、光学系による波面歪などを含めた干
渉計の系統誤差を予め正確に求めて校正しておく必要が
ある。
に対する被検体表面の相対測定である。故に、高精度な
被検体表面の測定を実現するためには、参照面の(理想
平面からの)誤差、光学系による波面歪などを含めた干
渉計の系統誤差を予め正確に求めて校正しておく必要が
ある。
【0041】次に、参照面誤差を含む干渉計の系統誤差
を決定して高精度に被検体表面の測定を行うための前記
システムの動作と方式の概要を簡単に述べる。被検体7
は2次元位置決めステージ6上に固定されており、被検
体7を図3の矢印で示す2方向に2次元位置決めステー
ジ6よりそれぞれシフトさせて、シフト前と合わせた計
3つの被検体表面7の各位置で各々干渉縞の測定を行
い、公知の干渉縞解析により算出された系統誤差を含む
被検体の表面の形状に対して、(1)から(4)の方法を施
すことによって、被検体表面を近似する多項式の係数と
シフト誤差であるピッチング項、ローリング項と上下移
動項が決定される。尚、シフト誤差の各成分は、シフト
前の値をそれぞれ0とする。即ち、シフト前のシフト誤
差を基準として、シフト後のシフト誤差を表す。最後
に、(5)より、参照面誤差を含む系統誤差が、参照面
の各点において決定された後の実際の被検体表面の測定
においては、被検体をシフトさせる必要もなく、従っ
て、前記2次元位置決めステージも不要となり、被検体
を固定したままで被検体表面の形状を測定し「干渉計に
よる測定値から導出される系統誤差を含む形状測定値」
−「系統誤差」 により、被検体の表面形状の高精度測
定が実現される。
を決定して高精度に被検体表面の測定を行うための前記
システムの動作と方式の概要を簡単に述べる。被検体7
は2次元位置決めステージ6上に固定されており、被検
体7を図3の矢印で示す2方向に2次元位置決めステー
ジ6よりそれぞれシフトさせて、シフト前と合わせた計
3つの被検体表面7の各位置で各々干渉縞の測定を行
い、公知の干渉縞解析により算出された系統誤差を含む
被検体の表面の形状に対して、(1)から(4)の方法を施
すことによって、被検体表面を近似する多項式の係数と
シフト誤差であるピッチング項、ローリング項と上下移
動項が決定される。尚、シフト誤差の各成分は、シフト
前の値をそれぞれ0とする。即ち、シフト前のシフト誤
差を基準として、シフト後のシフト誤差を表す。最後
に、(5)より、参照面誤差を含む系統誤差が、参照面
の各点において決定された後の実際の被検体表面の測定
においては、被検体をシフトさせる必要もなく、従っ
て、前記2次元位置決めステージも不要となり、被検体
を固定したままで被検体表面の形状を測定し「干渉計に
よる測定値から導出される系統誤差を含む形状測定値」
−「系統誤差」 により、被検体の表面形状の高精度測
定が実現される。
【0042】(1) 被検体表面の形状の多項式による近
似 図2において、被検体表面8の形状を断面形状の集合9
として、x軸方向に関する断面形状をn次多項式で、下
記のように表す。
似 図2において、被検体表面8の形状を断面形状の集合9
として、x軸方向に関する断面形状をn次多項式で、下
記のように表す。
【0043】
【数13】
【0044】但し、式(1.1)のa0(y)は図2における
定数項10であり、
定数項10であり、
【0045】
【数14】
【0046】のように定義することができる。
【0047】(2) 被検体のシフトに伴う関係式
各y座標y=yk(k=1,2,…,m)に対する、x
のn次多項式の係数決定を行うため、先ず、被検体のシ
フト前の得られる系統誤差を含む被検体表面の形状z
(0,0,x,y)は、下記式で表される。
のn次多項式の係数決定を行うため、先ず、被検体のシ
フト前の得られる系統誤差を含む被検体表面の形状z
(0,0,x,y)は、下記式で表される。
【0048】
【数15】
【0049】ここで、z(x,y)…被検体表面の形状
の真値、ε(x,y)…参照面誤差を含む系統誤差z
(α,β,x,y)…干渉縞データより解析されて得ら
れたシフト量α,βに対応して発生するシフト誤差ξ
(α,β,x,y)と系統誤差ε(x,y)を含む被検
体表面の形状の測定値と定義する。尚α=0、β=0で
は、ξ(α,β,x,y)=0である。
の真値、ε(x,y)…参照面誤差を含む系統誤差z
(α,β,x,y)…干渉縞データより解析されて得ら
れたシフト量α,βに対応して発生するシフト誤差ξ
(α,β,x,y)と系統誤差ε(x,y)を含む被検
体表面の形状の測定値と定義する。尚α=0、β=0で
は、ξ(α,β,x,y)=0である。
【0050】同様に、被検体を軸方向にだけシフトして
得られる関係式は、シフト誤差ξ(α,0,x,y)が
含まれおり次式のようになる。
得られる関係式は、シフト誤差ξ(α,0,x,y)が
含まれおり次式のようになる。
【0051】
【数16】
【0052】本式(2.2)で、シフト誤差は第3項から第
5項のように表される。
5項のように表される。
【0053】ここで、p(α,0)…ピッチング項、r
(α,0)…ローリング項、g(α,0)…上下移動項
であり、シフト誤差は
(α,0)…ローリング項、g(α,0)…上下移動項
であり、シフト誤差は
【0054】
【数17】
【0055】で表される。 ここで、式(2.1)及び式(2.
2)より、
2)より、
【0056】
【数18】
【0057】となる。左辺は測定値であり、右辺は被検
体表面の断面形状を表す多項式
体表面の断面形状を表す多項式
【0058】
【数19】
【0059】と被検体表面の姿勢の変化を表す項
【0060】
【数20】
【0061】から成り立つ。
【0062】式(1.1)、(2.3)より、
【0063】
【数21】
【0064】が成立する。
【0065】本方法では、2次元位置決めステージ上に
固定された被検体をx軸の正方向に適切なるαのシフ
ト、同様に、y軸の正方向に適切なるβのシフト合計2
回のシフトを図3に示す如くに施す。すなわち、シフト
前の位置を合わせて計3回の被検体表面の各位置で干渉
縞データの測定を行い、シフト誤差と系統誤差を含む被
検体表面の形状を求めことにより、系統誤差と被検体表
面の断面形状を表す多項式の定数成分を除いた関係式
(式(2.4))が各シフト毎に成立する。
固定された被検体をx軸の正方向に適切なるαのシフ
ト、同様に、y軸の正方向に適切なるβのシフト合計2
回のシフトを図3に示す如くに施す。すなわち、シフト
前の位置を合わせて計3回の被検体表面の各位置で干渉
縞データの測定を行い、シフト誤差と系統誤差を含む被
検体表面の形状を求めことにより、系統誤差と被検体表
面の断面形状を表す多項式の定数成分を除いた関係式
(式(2.4))が各シフト毎に成立する。
【0066】(3) 係数群1(被検体表面の形状を近似
する多項式の3次以上の係数ak(y)(k≧3),bj
(j≧3)の決定 (3a)軸の正方向へαシフトさせた被検体表面の形状
の測定値を用いて、係数ak(y)(k≧3)の決定を
おこなう。式(2.4)より、
する多項式の3次以上の係数ak(y)(k≧3),bj
(j≧3)の決定 (3a)軸の正方向へαシフトさせた被検体表面の形状
の測定値を用いて、係数ak(y)(k≧3)の決定を
おこなう。式(2.4)より、
【0067】
【数22】
【0068】となる。但し、
【0069】
【数23】
【0070】
【数24】
【0071】とおく。ここで、求める変数
【0072】
【数25】
【0073】のn+3個の未知数を
【0074】
【数26】
【0075】のn個の未知数に変数変換しておき、x=
x1,x2,x3,…,xmのそれぞれに対して、式(3.1)
に代入して、行列とベクトルを用いれば、
x1,x2,x3,…,xmのそれぞれに対して、式(3.1)
に代入して、行列とベクトルを用いれば、
【0076】
【数27】
【0077】と表される。但し、
【0078】
【数28】
【0079】
【数29】
【0080】
【数30】
【0081】である。よって、
【0082】
【数31】
【0083】のように、n個の未知数、即ち、
【0084】
【数32】
【0085】が定まる。
【0086】(3b)y軸の正方向へβシフトさせた被
検体表面の形状の測定値を用いて、係数bj(j≧3)
の決定を行う。
検体表面の形状の測定値を用いて、係数bj(j≧3)
の決定を行う。
【0087】ここでも(3a)と同様にして求める。即
ち、被検体をy軸方向にシフトして得られる式(2.2)に
相当する関係式で、特に、x=0として、
ち、被検体をy軸方向にシフトして得られる式(2.2)に
相当する関係式で、特に、x=0として、
【0088】
【数33】
【0089】と表す(r(0,β)…ローリング項、g
(0,β)…上下移動項)。
(0,β)…上下移動項)。
【0090】このとき、式(3.9)からシフト前の関係式
(2.1)を引くことによって、
(2.1)を引くことによって、
【0091】
【数34】
【0092】となる(式(3.1)に対応)。但し、
【0093】
【数35】
【0094】
【数36】
【0095】とおく。
【0096】ここで、(3.1)と同様に、求める変数bn,
…,b2,b1,r(0,β),g(0,β)のn+3個
の未知数をbn,…,b3,c(0,β,0,0),d
(0,β,0,0)のn個の未知数に変数変換してお
き、y=y1,y2,y3,…,ymのそれぞれに対して、
式(3.10)に代入して、行列とベクトルを用いて、
…,b2,b1,r(0,β),g(0,β)のn+3個
の未知数をbn,…,b3,c(0,β,0,0),d
(0,β,0,0)のn個の未知数に変数変換してお
き、y=y1,y2,y3,…,ymのそれぞれに対して、
式(3.10)に代入して、行列とベクトルを用いて、
【0097】
【数37】
【0098】と表される。但し、
【0099】
【数38】
【0100】
【数39】
【0101】
【数40】
【0102】である。よって、
【0103】
【数41】
【0104】のように、n個の未知数、即ち、
【0105】
【数42】
【0106】が定まる。
【0107】(4) 係数群2(被検体表面の形状を近似
する多項式の1、2次の係数 ak(y)(k≦2),bj(j≦2)の決定 さて、(3)節で被検体表面の形状を近似する多項式の
3次以上の係数ak(y)(k≧3),bj(j≧3)を
決定した。これを利用して、1次と2次の係数の決定を
行う。
する多項式の1、2次の係数 ak(y)(k≦2),bj(j≦2)の決定 さて、(3)節で被検体表面の形状を近似する多項式の
3次以上の係数ak(y)(k≧3),bj(j≧3)を
決定した。これを利用して、1次と2次の係数の決定を
行う。
【0108】(4a) x軸の正方向へαシフトさせた被
検体表面の形状の測定値を用いて、係数ak(y)(k
≦2)の決定を行う。
検体表面の形状の測定値を用いて、係数ak(y)(k
≦2)の決定を行う。
【0109】先ず、被検体表面を表す式(1.1)の1次項
をxの各点x=x1,x2,x3,…,xm (m≧n)のそ
れぞれにおいて、下記式で示すように3次以上の多項式
で表現する。即ち、
をxの各点x=x1,x2,x3,…,xm (m≧n)のそ
れぞれにおいて、下記式で示すように3次以上の多項式
で表現する。即ち、
【0110】
【数43】
【0111】とすれば、式(1.1)は
【0112】
【数44】
【0113】となる。
【0114】式(4.2)を用いて式(2.4)は、
【0115】
【数45】
【0116】と表される。
【0117】次に、ピッチング項を係数とするxを次の
ように表す。
ように表す。
【0118】
【数46】
【0119】このとき、式(4.3)は
【0120】
【数47】
【0121】と表すことができる。x=x1,x2,
x3,…,xm (m≧n)のそれぞれに対して、式(4.5)に
代入して、行列とベクトルを用いれば、
x3,…,xm (m≧n)のそれぞれに対して、式(4.5)に
代入して、行列とベクトルを用いれば、
【0122】
【数48】
【0123】と表される。但し、
【0124】
【数49】
(4.7)
【0125】
【数50】
【0126】
【数51】
【0127】である。よって、
【0128】
【数52】
【0129】として、n個の未知数
【0130】
【数53】
【0131】が定まる。
【0132】an(y),.....,a3(y)が(3
a)より求められているので、
a)より求められているので、
【0133】
【数54】
【0134】が決定され、かつ、
【0135】
【数55】
【0136】
【数56】
【0137】が得られる。
【0138】ここで、λ2=μ2=0なので、式(4.12)よ
り、直ちに、
り、直ちに、
【0139】
【数57】
【0140】として多項式の2次係数が得られる。ま
た、式(4.13)より、y=0として
た、式(4.13)より、y=0として
【0141】
【数58】
【0142】が求められる。また、y0≠0なるyを考
えて
えて
【0143】
【数59】
【0144】が得られる。
【0145】p(α,0)は、式(3.2)と式(4.14)、ま
た a1(y)は、式(3.3)と、式(4.14)、(4.1
5)、(4.16)を用いて
た a1(y)は、式(3.3)と、式(4.14)、(4.1
5)、(4.16)を用いて
【0146】
【数60】
【0147】
【数61】
【0148】のように、d(α,0,0,y)、 c(α,
0,0,y)とν1(α,0,y 0)、ν1(α,0,0)、ν2
(α,0,y0)、ν2(α,0,y)により容易に求めるこ
とができる。
0,0,y)とν1(α,0,y 0)、ν1(α,0,0)、ν2
(α,0,y0)、ν2(α,0,y)により容易に求めるこ
とができる。
【0149】以上より、被検体表面を表す多項式の全て
の係数an(y),.....,a1(y)と3つのシフ
ト誤差p(α,0),r(α,0),g(α,0)が得
られた。
の係数an(y),.....,a1(y)と3つのシフ
ト誤差p(α,0),r(α,0),g(α,0)が得
られた。
【0150】式(4.1)と式(4.4)におけるxを高次の多
項式で表現する係数λk(3≦k≦n)、μk(4≦k≦
n)の決定は、次の様にして行う。
項式で表現する係数λk(3≦k≦n)、μk(4≦k≦
n)の決定は、次の様にして行う。
【0151】式(4.6)で式(4.9)のn個の変数を求めるた
めに、x=x1,x2,x3,.....、xm(m≧n)
における各測定値M(α,0,0,y)を利用した。こ
のx=x1,x2,x3,.....、xm(m≧n)に対
して、式(4.1)は
めに、x=x1,x2,x3,.....、xm(m≧n)
における各測定値M(α,0,0,y)を利用した。こ
のx=x1,x2,x3,.....、xm(m≧n)に対
して、式(4.1)は
【0152】
【数62】
【0153】
【数63】
【0154】
【数64】
【0155】とおいて、
【0156】
【数65】
【0157】となる。よって、
【0158】
【数66】
【0159】により、求めることができる。
【0160】同様に、μk(4≦k≦n)の決定は
【0161】
【数67】
【0162】
【数68】
【0163】
【数69】
【0164】と置いて、式(4.4)は
【0165】
【数70】
【0166】となるので、
【0167】
【数71】
【0168】により、求めることができる。
【0169】上記で求められた係数λk(3≦k≦
n)、μk(4≦k≦n)による式(4.1),(4.4)の近似
は、xの全区間では、精度良く行う必要はない。式(4.
6)を解くために用いるx=x1,x2,
x3,.....,xm(m≧n)において高精度に近似
されていれば十分である。
n)、μk(4≦k≦n)による式(4.1),(4.4)の近似
は、xの全区間では、精度良く行う必要はない。式(4.
6)を解くために用いるx=x1,x2,
x3,.....,xm(m≧n)において高精度に近似
されていれば十分である。
【0170】(4b) y軸の正方向へβシフトさせた被
検体表面の形状の測定値を用いた係数bj(y)(j≦
2)の決定。
検体表面の形状の測定値を用いた係数bj(y)(j≦
2)の決定。
【0171】係数bj(y)(j≦2)の決定は、(4.
1)の係数ak(y)(k≦2)の決定と同様に行うこと
ができる。先ず、被検体表面を表す式(1.1)の定数項は
yのn次多項式であるが、この1次項yを各点y=
y1,y2,y3,.....,ym(m≧n)のそれぞれ
において、下記式の3次以上の多項式で表現する。即
ち、
1)の係数ak(y)(k≦2)の決定と同様に行うこと
ができる。先ず、被検体表面を表す式(1.1)の定数項は
yのn次多項式であるが、この1次項yを各点y=
y1,y2,y3,.....,ym(m≧n)のそれぞれ
において、下記式の3次以上の多項式で表現する。即
ち、
【0172】
【数72】
【0173】とすれば、式(1.2)は
【0174】
【数73】
【0175】となる。式(2.1)、(3.9)に、式(4.30)を適
用して
用して
【0176】
【数74】
【0177】が成立する。
【0178】次に、ローリング項を係数とするyを次の
ように表す。
ように表す。
【0179】
【数75】
【0180】このとき、式(4.31)は
【0181】
【数76】
【0182】と表すことができる。
【0183】y=y1,y2,y3,.....,ym(m
≧n)のそれぞれに対して、式(4.33)に代入して、行列
とベクトルを用いれば、
≧n)のそれぞれに対して、式(4.33)に代入して、行列
とベクトルを用いれば、
【0184】
【数77】
【0185】と表される。但し、
【0186】
【数78】
【0187】
【数79】
【0188】
【数80】
【0189】である。よって、
【0190】
【数81】
【0191】により、n個の未知数
【0192】
【数82】
【0193】が定まる。
【0194】よって、bn,.....,b3が(3.
2)より求められているので、
2)より求められているので、
【0195】
【数83】
【0196】が求められ、かつ、
【0197】
【数84】
【0198】
【数85】
【0199】が得られる。
【0200】η2=ζ2=0なので、式(4.40)より、直ち
に
に
【0201】
【数86】
【0202】として、多項式の定数項の2次係数が得ら
れる。
れる。
【0203】また、r(0,β)は、式(3.11)と(4.42)
より、
より、
【0204】
【数87】
【0205】b1は、式(3.12)と(4.41)、(4.42)、(4.4
3)より
3)より
【数88】
【0206】として、容易に求められる。
【0207】以上より、被検体表面を表す多項式の定数
項を表すn次多項式の全ての係数bn,....,b1と
3つのシフト誤差p(0,β),r(0,β),g
(0,β)が得られた。
項を表すn次多項式の全ての係数bn,....,b1と
3つのシフト誤差p(0,β),r(0,β),g
(0,β)が得られた。
【0208】式(4.29)と式(4.32)におけるyを高次の
多項式で表現する係数ηk=(3≦k≦n)、ζk(4≦
k≦n)の決定法は、次の通りである。
多項式で表現する係数ηk=(3≦k≦n)、ζk(4≦
k≦n)の決定法は、次の通りである。
【0209】即ち、このy=y1,y2,
y3,.....,ym(m≧n)を利用して、式(4.29)
は
y3,.....,ym(m≧n)を利用して、式(4.29)
は
【0210】
【数89】
【0211】
【数90】
【0212】
【数91】
【0213】とおいて、
【0214】
【数92】
【0215】となる。よって、
【0216】
【数93】
【0217】で求めることができる。
【0218】同様に、ζk(4≦k≦n)の決定は
【0219】
【数94】
【0220】
【数95】
【0221】
【数96】
【0222】と置いて、式(4.32)は
【0223】
【数97】
【0224】となるので、
【0225】
【数98】
【0226】で求めることができる。
【0227】上記で求められた係数ηk(3≦k≦
n)、ζk(4≦k≦n)による式(4.29)(4.32)の近似
はyの全区間では精度良く行う必要はない。しかし、
(4.1)の係数λk(3≦k≦n)、μk(4≦k≦
n)の場合と同様に、式(4.33)を解くために用いるy=
y1,y2,y3,.....,ym(m≧n))において
高精度に近似されていれば十分である。
n)、ζk(4≦k≦n)による式(4.29)(4.32)の近似
はyの全区間では精度良く行う必要はない。しかし、
(4.1)の係数λk(3≦k≦n)、μk(4≦k≦
n)の場合と同様に、式(4.33)を解くために用いるy=
y1,y2,y3,.....,ym(m≧n))において
高精度に近似されていれば十分である。
【0228】(5) 点(x,y)に対する系統誤差ε
(x,y)の決定 (2)節から(4)節より、被検体表面の形状z(x,
y)が決定された。よって、系統誤差ε(x,y)は、
被検体のシフト前の測定値z(0,0,x,y)の関係
式(2.1)を再掲すれば
(x,y)の決定 (2)節から(4)節より、被検体表面の形状z(x,
y)が決定された。よって、系統誤差ε(x,y)は、
被検体のシフト前の測定値z(0,0,x,y)の関係
式(2.1)を再掲すれば
【0229】
【数99】
【0230】であるから、下記式で決定される。
【0231】
【数100】
【0232】
【発明の効果】本述の如く本発明の方式を用いれば、干
渉計の系統誤差が、特別に、高精度基準面を有する校正
用被検体ではない、通常の被検体を移動可能な方向に2
次元位置決めステージに固定して、2方向(すなわち
x、yの正方向)へ、それぞれ1回のみのシフトを施す
ことによって、他のセンサーを用いることなく、自律的
に系統誤差を参照面の各点で決定できる。
渉計の系統誤差が、特別に、高精度基準面を有する校正
用被検体ではない、通常の被検体を移動可能な方向に2
次元位置決めステージに固定して、2方向(すなわち
x、yの正方向)へ、それぞれ1回のみのシフトを施す
ことによって、他のセンサーを用いることなく、自律的
に系統誤差を参照面の各点で決定できる。
【0233】上述のような系統誤差測定の場合は、シフ
ト動作のための2次元位置決めステージが必要であり、
また、前記エリアセンサの測定領域を超えた広い領域の
被検体の表面形状計測のためには、かかるステージは必
要であるが、一度系統誤差が決定された後では、前記エ
リアセンサが被検体の表面の測定領域をカバーする場合
は前記ステージは用いる必要はない。被検体表面の真値
は形状の測定値から系統誤差を差し引くことによって容
易に得ることができる。
ト動作のための2次元位置決めステージが必要であり、
また、前記エリアセンサの測定領域を超えた広い領域の
被検体の表面形状計測のためには、かかるステージは必
要であるが、一度系統誤差が決定された後では、前記エ
リアセンサが被検体の表面の測定領域をカバーする場合
は前記ステージは用いる必要はない。被検体表面の真値
は形状の測定値から系統誤差を差し引くことによって容
易に得ることができる。
【0234】尚、本発明で述べた2次元位置決めステー
ジによるシフトは通常の数値制御によりシフトの指令値
を与えるだけで高精度に自動的に行うことができるの
で、ユーザ自身で系統誤差の決定を行い、高精度な測定
を常時行うことができる。
ジによるシフトは通常の数値制御によりシフトの指令値
を与えるだけで高精度に自動的に行うことができるの
で、ユーザ自身で系統誤差の決定を行い、高精度な測定
を常時行うことができる。
【0235】また、本発明の実施例では、エリアセンサ
としてCCDカメラを用いた参照面を含む干渉光学系によ
る例に取り述べたが、本方式は参照面を含む干渉光学系
だけに限られたものではなく、測定によって得られた
「系統誤差を含む形状の測定値」が得られれば、前記エ
リアセンサと同機能のエリア内の高さ検出センサ(例:
触針をエリア内で2次元的に走査する走査型AFM、また
は、触針を有する粗さ検出器など)を用いれば、これら
のエリアセンサを用いた表面微細形状、緩斜面からなる
非球面レンズ表面性状測定器、触針をさらには、3次元
形状測定器や従来位置決めステージの真直度と称される
シフト誤差の決定などにも広く活用できる。
としてCCDカメラを用いた参照面を含む干渉光学系によ
る例に取り述べたが、本方式は参照面を含む干渉光学系
だけに限られたものではなく、測定によって得られた
「系統誤差を含む形状の測定値」が得られれば、前記エ
リアセンサと同機能のエリア内の高さ検出センサ(例:
触針をエリア内で2次元的に走査する走査型AFM、また
は、触針を有する粗さ検出器など)を用いれば、これら
のエリアセンサを用いた表面微細形状、緩斜面からなる
非球面レンズ表面性状測定器、触針をさらには、3次元
形状測定器や従来位置決めステージの真直度と称される
シフト誤差の決定などにも広く活用できる。
【図1】本発明に係る形状測定装置及びそれを用いた測
定方法を説明するための図である。
定方法を説明するための図である。
【図2】被検体表面を近似する断面形状を示す図であ
る。
る。
【図3】同測定方法を説明するための図である。
1・・・レーザ光源
2・・・CCDカメラ
3・・・参照面
4・・・干渉光学系の光軸
5・・・干渉計システム
6・・・2次元位置決めステージ
7,8・・・被検体表面
9・・・断面形状
10・・・定数項。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 奈良 正之
茨城県つくば市上横場430番地の1 株式
会社ミツトヨ内
Fターム(参考) 2F065 AA24 AA25 AA49 AA53 BB05
DD11 FF04 FF52 FF61 GG04
JJ02 JJ03 JJ25 JJ26 PP02
PP12 QQ31 UU05
2F069 AA42 AA43 AA54 AA57 AA61
CC06 EE20 FF00 GG01 GG04
GG07 GG12 GG72 GG73 HH01
HH09 HH30 JJ07 MM02 MM24
NN18
2F076 AA06 AA07 AA15 AA18
Claims (10)
- 【請求項1】 被検体の断面形状を、前記被検体表面上
に原点を持つ直交x、y、z座標軸で決定される座標系
において、 前記被検体の断面形状の高さzをx,yを代数的関数と
する整数次多項式 【数1】 で表現し、前記被検体のx軸方向、y軸方向の平行移動
量(以下、シフト量と呼ぶ)をα,βとするときのエリ
アセンサを介して取得した系統誤差ε(x,y)と前記
平行移動に際して発生し、ピッチング項p(α,β)
(x−α)、ローリング項r(α,β)(y−β)、及
び上下移動項g(α,β)の和で表されるシフト誤差ξ
(α,β,x,y)とを含む測定データのみを用いて、
所定の形状算出過程を経て、前記系統誤差ε(x,y)
と前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)の影響を受けた
形状算出データz(α,β,x,y)から、前記系統誤
差ε(x,y)と前記シフト誤差ξ(α,β,x,y)
の影響を排除した形状の真値である前記被検体の断面形
状の高さz(x,y)を求める自律校正方法において、
α=β=0の形状算出データ 【数2】 を計測した前記エリアセンサの計測領域と、シフト後の
形状算出データ 【数3】 を計測した前記エリアセンサの計測領域とのx、yの共
通領域において、シフトαのみを施した差形状算出デー
タ 【数4】 に関して、n個のxの値を指定して、k≧3の項に含ま
れるn−2個の未知数a k(y)とk=2の項、k=1
の項をp(α,0)(x−α)+r(α,0)y+g
(α,0)とともに整理したcx+dの形式の1次式の
2つの未知数c,dの合計n個を未知数とした連立方程
式を解くことにより、ak(y);k≧3を求めるステ
ップと、 a1(y)xとp(α,0)(x−α)のxの1次項に関
して、それぞれ置き換え多項式の係数確定に指定する所
定個数のxの値に対して等号が成立するという条件で、
次数が1より大きいxの、異なる形式の置き換え多項式
を用いて、各多項式の係数を定めるステップと、 これらの置き換え多項式をa1(y)xのx、p(α,
0)(x−α)の(x−α)にそれぞれ置き換えて、z
(α,0,x,y)―z(0,0,x,y)を求めてお
き、これらの関係式に求解として登場し、すでに求めら
れた前記置き換え多項式の係数群とすでに求められた前
記ak(y);k≧3とを線型結合で含む新未知数群を
前記係数確定に指定したxの値に対して成立する連立方
程式より定めるステップと、 確定した前記新未知数群よりk=1,2のak(y),
p(α,0)、r(α,0)、及びg(α,0)を定め
るステップと、 同様に、シフトβを施してbk;k≧3を求めておき、
次に、b1yとr(0,β)(y−β)のyの1次項に関
して、それぞれ置き換える前記同様の多項式の係数確定
に指定する所定個数の値に対して等号が成立する条件
で、次数が1より大きいyの、異なる形式の置き換え多
項式を用いて、各多項式の係数を定めるステップと、 これらの置き換え多項式をb1yのy、r(0,β)
(y−β)の(y−β)にそれぞれ置き換えて、z
(0,β,x,y)−z(0,0,x,y)を求めてお
き、これらの関係式に求解として登場し、すでに求めら
れた前記置き換え多項式の係数群とすでに求められた前
記bk;k≧3とを線型結合で含む新未知数群を、前記
係数確定に指定したyの値に対して成立する連立方程式
より定めるステップと、 確定した前記新未知数群よりk=1,2のbk,p
(0,β),r(0,β),及びg(0,β)を定める
ステップと、 全ての未知数を求めて前記断面形状の高さz(x,y)
の真値を確定し、前記系統誤差ε(x,y)と前記シフ
ト誤差ξ(α,β,x,y)との影響を受けた形状算出
データz(α,β,x,y)から、前記シフト誤差ξ
(α,β,x,y)と前記断面形状の高さz(x,y)
の真値を差し引いて、前記系統誤差ε(x,y)を求め
るステップとを備えてなることを特徴とするエリアセン
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項2】 前記a1(y)xのx、並びにb1yのy
の置き換え多項式は、それぞれ 【数5】 であることを特徴とする請求項1記載のエリアセンサを
用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項3】 前記p(α,0)(x−α)の(x−
α)、並びにr(0,β)(y−β)の(y−β)の置
き換え多項式は、それぞれ 【数6】 であることを特徴とする請求項1記載のエリアセンサを
用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項4】 前記エリアセンサは、CCDカメラを用
い、光学的位相の異なる干渉縞から前記被検体表面形状
の前記CCDカメラの検出位置に対応した上下量を算出
するものであることを特徴とする請求項1記載のエリア
センサを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項5】 前記CCDカメラは、1次元の形状に関
する系統誤差同定において、この1次元方向のラインセ
ンサであることを特徴とする請求項4記載のエリアセン
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項6】 前記エリアセンサは、2次元の直交走査
機構と、走査領域内の被検体表面より表面形状の走査位
置に応じた上下量を測定するAFMプローブ、粗さ形状測
定プローブ、タッチプローブ等を備え、位置毎に上下量
を算出する機構であることを特徴とする請求項1記載の
エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項7】 前記シフトは、2次元の形状に関する系
統誤差同定において、直交する方向に関して、各1回行
うものであることを特徴とする請求項1記載のエリアセ
ンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項8】 前記シフトは、1次元の形状に関する系
統誤差同定において、この1次元方向に関して、1回行う
ものであることを特徴とする請求項1記載のエリアセン
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項9】 前記k≧3なるak(y),bk並びに
c,dを求める際のxの指定値の数mは、m≧nである
ことを特徴とする請求項1記載のエリアセンサを用いた
表面形状測定系の自律校正方法。 - 【請求項10】 前記置き換え多項式の次数nに対し、
係数を求める際に指定するxの指定値の数は前記nより
小さくないことを特徴とする請求項1記載のエリアセン
サを用いた表面形状測定系の自律校正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002025184A JP2003227712A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002025184A JP2003227712A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003227712A true JP2003227712A (ja) | 2003-08-15 |
Family
ID=27747416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002025184A Pending JP2003227712A (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | エリアセンサを用いた表面形状測定系の自律校正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003227712A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006047148A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Mitsutoyo Corp | 形状測定装置、形状測定方法、形状解析装置、形状解析プログラム、記録媒体 |
JP2009008483A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Satoshi Kiyono | 被測定面の測定方法 |
CN114485759A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-05-13 | 北京航空航天大学宁波创新研究院 | 一种传感器标定装置及其标定方法 |
-
2002
- 2002-02-01 JP JP2002025184A patent/JP2003227712A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006047148A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Mitsutoyo Corp | 形状測定装置、形状測定方法、形状解析装置、形状解析プログラム、記録媒体 |
JP2009008483A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Satoshi Kiyono | 被測定面の測定方法 |
CN114485759A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-05-13 | 北京航空航天大学宁波创新研究院 | 一种传感器标定装置及其标定方法 |
CN114485759B (zh) * | 2022-01-25 | 2024-03-01 | 北京航空航天大学宁波创新研究院 | 一种传感器标定装置及其标定方法 |
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