JP2003224838A - 視点自由形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

視点自由形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム

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JP2003224838A
JP2003224838A JP2002019205A JP2002019205A JP2003224838A JP 2003224838 A JP2003224838 A JP 2003224838A JP 2002019205 A JP2002019205 A JP 2002019205A JP 2002019205 A JP2002019205 A JP 2002019205A JP 2003224838 A JP2003224838 A JP 2003224838A
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Teiji Koga
禎治 古賀
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視点自由形画像の視聴に対して設定された視
点に応じた課金処理を行う。 【解決手段】 映像コンテンツの視聴時又は再生時にユ
ーザが動的に視聴する画角を切り換えることができると
ともに、処理対象となる視点自由形映像は視聴する画角
に応じて視聴料が相違するという課金体系を備えてい
る。ユーザ又は視聴者が視点自由形画像のうち視聴する
画角を指定すると、これに応じて指定された画角で視点
自由形映像を表示するとともに、指定された画角に応じ
た視聴料を基に課金額を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生・表示時にユ
ーザが視点を自由に切り換えて視聴することができる視
点自由形の画像を表示する視点自由形画像表示装置及び
方法、課金装置及び課金方法、記憶媒体、コンピュータ
・プログラムに係り、特に、空間中のある1つの点が視
点として周囲の画像を撮影するように複数台のカメラが
設置して構成される全方位カメラにより撮影した映像を
つなぎ合わせてなる視点自由形の画像に関する視点自由
形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方法、記憶
媒体、コンピュータ・プログラムに関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、視点自由形画
像の視聴に対して課金を行う視点自由形画像表示装置及
び方法、課金装置及び課金方法、記憶媒体、コンピュー
タ・プログラムに係り、特に、設定された視点に応じた
課金処理を行う視点自由形画像表示装置及び方法、課金
装置及び課金方法、記憶媒体、コンピュータ・プログラ
ムに関する。
【0003】
【従来の技術】ユーザの周囲の風景画像を提供する装置
として全方位カメラが知られている。この種の周囲カメ
ラ・システムは、例えば、空間中のある1つの点が視点
として周囲の画像を撮影するように複数台のカメラが設
置して構成される。複数のカメラからなる周囲カメラ・
システム又は全方位カメラ・システムは、隣り合うカメ
ラの撮像画像の境界同士をうまく接続することによっ
て、個々のカメラの視野よりもはるかに広い領域の画像
を、あたかも単一の広角度カメラで撮像したかのような
画像を生成する画像処理を行う。
【0004】視野角の広いレンズを用いればカメラは広
範囲を撮像することができるが、その分だけ解像度が低
下して細部が見えづらくなる。これに対し、周囲カメラ
・システムによれば、広範囲の撮像画像を高解像度のま
ま提供することができる。
【0005】他方、情報通信技術の発達に伴い、カメラ
の撮影映像を、各種の配信媒体を介して遠隔地に配信す
るという要望がある。
【0006】地上波放送、衛星放送、ケーブル・テレビ
放送、ハイビジョン放送など従来の放送技術では、受信
する映像は基本的には1つのチャンネルにつき1つの映
像となっている。また、映像の画角も、あらかじめ送出
側で収録する時点で決められてしまうもので、受信して
いるユーザ側で任意の場所の映像を選択することはでき
ない。
【0007】これに対し、複数台のカメラ映像からなる
全方位映像を1チャンネルで送信した後、映像の受信機
側において任意の画角を選択できるようにすることによ
り、視点自由形すなわちユーザ(又は視聴者)側が好き
な視点からの映像を楽しむことができる。
【0008】ところで、放送コンテンツやその他の映像
コンテンツには有料課金されるものが多い。一般には、
タイトル毎に利用料や料金体系が相違する。
【0009】上述した視点自由形映像の場合には、同じ
タイトルであっても、指定した視点に応じてコンテンツ
の楽しみ方を変えることができるが、視点すなわちコン
テンツの楽しみ方に応じて利用料や料金体系を切り換え
るという木目の細かい課金方法を行った映像コンテンツ
の配信システムに関する例は皆無に等しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、再生
・表示時にユーザが視点を自由に切り換えて視聴するこ
とができる視点自由形の画像を好適に表示することがで
きる、優れた視点自由形画像表示装置及び方法、課金装
置及び課金方法、記憶媒体、コンピュータ・プログラム
を提供することにある。
【0011】本発明のさらなる目的は、視点自由形画像
の視聴に対して好適な課金を行うことができる、優れた
視点自由形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方
法、記憶媒体、コンピュータ・プログラムを提供するこ
とにある。
【0012】本発明のさらなる目的は、設定された視点
に応じた課金処理を行うことができる、優れた視点自由
形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方法、記憶
媒体、コンピュータ・プログラムを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、視点自由形の画像を表示する視点自由形画像表示装
置又は方法であって、視点自由形画像を入力する視点自
由形画像入力手段又はステップと、視点自由形画像のう
ち視聴する画角を指定する画角指定手段又はステップ
と、指定された画角にて入力された視点自由形画像を表
示する視聴画像表示手段又はステップと、前記画角指定
手段又はステップにより画角を指定した履歴を記録する
視聴履歴記録手段又はステップと、を具備することを特
徴とする視点自由形画像表示装置又は方法である。
【0014】本発明の第1の側面に係る視点自由形映像
表示装置又は方法によれば、映像コンテンツの視聴時又
は再生時にユーザが動的に視聴する画角を切り換えるこ
とができる。また、本発明の第1の側面に係る視点自由
形画像表示装置又は方法によれば、視点自由形画像の表
示期間中に、ユーザ又は視聴者がどのように画角を指定
していったかという視聴履歴を逐次取得することができ
る。
【0015】また、本発明の第1の側面に係る視点自由
形映像表示装置又は方法は、視点自由形画像に関する視
聴場所毎の視聴料を管理する課金体系管理手段又はステ
ップをさらに備えていてもよい。
【0016】一般に、放送コンテンツやその他の映像コ
ンテンツにおいては、タイトル毎に、有料/無料などの
課金体系が相違する。これに対し、本発明の第1の側面
に係る視点自由形映像表示装置又は方法においては、処
理対象となる視点自由形映像は視聴する画角に応じて視
聴料が相違するという課金体系を適用することができ
る。視点自由形映像の課金体系は、例えば、視聴場所に
応じて視聴料が連続的に変化してもよいし、視聴場所に
応じて視聴料が不連続的に変化してもよい。
【0017】すなわち、ユーザ又は視聴者が視点自由形
画像のうち視聴する画角を指定すると、これに応じて指
定された画角で視点自由形映像を表示するとともに、こ
のときに記録された視聴履歴を利用して、指定された画
角に応じた視聴料を基に課金額を計算することができ
る。
【0018】なお、コンテンツのタイトル毎に課金体系
すなわち視聴場所毎の視聴料が相違するような場合、単
一の画像表示装置上で各タイトル毎の課金体系を管理し
たり更新することは困難である。そこで、ユーザ端末と
しての画像表示装置からは視聴履歴のみを取り出すだけ
とし、視聴履歴に基づく課金処理は外部の装置にゆだね
てもよい。すなわち、外部の課金装置は、タイトル毎の
課金体系を容易に管理することができるコンテンツ配信
元や配信元などから委託されて、視聴履歴を用いて各ユ
ーザに対する課金額を算出する。
【0019】また、本発明の第2の側面は、視点自由画
像の視聴に対する課金処理を行う課金装置又は方法であ
って、視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管
理する課金体系管理手段又はステップと、視点自由形画
像の表示中にユーザが視聴する画角を指定した視聴履歴
を取得する視聴履歴取得手段又はステップと、該視聴履
歴を基に、ユーザが指定した画角に応じた視聴料からな
る金額を計算する課金処理手段又はステップと、を具備
することを特徴とする課金装置又は方法である。
【0020】本発明の第2の側面に係る課金装置又は方
法によれば、視点自由形画像を視聴する画像表示装置か
ら取得された視聴履歴を基に、視点自由形画像の視聴者
に対する課金額を視点すなわち視聴した画角の移動に応
じて算出することができる。
【0021】また、本発明の第3の側面は、視点自由形
の画像を表示する処理をコンピュータ・システム上で実
行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアを
コンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であ
って、前記コンピュータ・ソフトウェアは、視点自由形
画像を入力する視点自由形画像入力ステップと、視点自
由形画像のうち視聴する画角を指定する画角指定ステッ
プと、指定された画角にて入力された視点自由形画像を
表示する視聴画像表示ステップと、前記画角指定ステッ
プにより画角を指定した履歴を記録する視聴履歴記録ス
テップと、を具備することを特徴とする記憶媒体であ
る。
【0022】また、本発明の第4の側面は、視点自由画
像の視聴に対する課金処理をコンピュータ・システム上
で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェ
アをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体
であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、視点自
由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管理する課金体
系管理ステップと、視点自由形画像の表示中にユーザが
視聴する画角を指定した視聴履歴を取得する視聴履歴取
得ステップと、該視聴履歴を基に、ユーザが指定した画
角に応じた視聴料からなる金額を計算する課金処理ステ
ップと、を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0023】本発明の第3及び第4の各側面に係る記憶
媒体は、例えば、さまざまなプログラム・コードを実行
可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュ
ータ・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供す
る媒体である。このような媒体は、例えば、DVD(Di
gital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)、FD
(Flexible Disk)、MO(Magneto-Optical disc)な
どの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネ
ットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わな
い)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフ
トウェアを特定のコンピュータ・システムに提供するこ
とも技術的に可能である。
【0024】また、本発明の第3及び第4の各側面に係
る記憶媒体は、コンピュータ・システム上で所定のコン
ピュータ・ソフトウェアの機能を実現するための、コン
ピュータ・ソフトウェアと記憶媒体との構造上又は機能
上の協働的関係を定義したものである。換言すれば、本
発明の第3及び第4の各側面に係る記憶媒体を介して所
定のコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ・シス
テムにインストールすることによって、コンピュータ・
システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1側
面に係る視点自由形画像表示装置又はその方法、並び
に、本発明の第2の側面に係る課金装置又は課金方法と
同様の作用効果をそれぞれ得ることができる。
【0025】また、本発明の第5の側面は、視点自由形
の画像を表示する処理をコンピュータ・システム上で実
行するように記述されたコンピュータ・プログラムであ
って、視点自由形画像を入力する視点自由形画像入力ス
テップと、視点自由形画像のうち視聴する画角を指定す
る画角指定ステップと、指定された画角にて入力された
視点自由形画像を表示する視聴画像表示ステップと、前
記画角指定ステップにより画角を指定した履歴を記録す
る視聴履歴記録ステップと、を具備することを特徴とす
るコンピュータ・プログラムである。
【0026】また、本発明の第6の側面は、視点自由画
像の視聴に対する課金処理をコンピュータ・システム上
で実行するように記述されたコンピュータ・プログラム
であって、視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料
を管理する課金体系管理ステップと、視点自由形画像の
表示中にユーザが視聴する画角を指定した視聴履歴を取
得する視聴履歴取得ステップと、該視聴履歴を基に、ユ
ーザが指定した画角に応じた視聴料からなる金額を計算
する課金処理ステップと、を具備することを特徴とする
コンピュータ・プログラムである。
【0027】本発明の第5及び第6の各側面に係るコン
ピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で
所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記
述されたコンピュータ・プログラムを定義したものであ
る。換言すれば、本発明の第5及び第6の各側面に係る
コンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムに
インストールすることによって、コンピュータ・システ
ム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1側面に係
る視点自由形画像表示装置又はその方法、並びに、本発
明の第6の側面に係る課金装置又は課金方法と同様の作
用効果をそれぞれ得ることができる。
【0028】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳解する。
【0030】まず、視点自由形映像の例として、空間上
のある1つの点を視点としてその周囲の全方位映像を同
時に撮影するタイプの全方位カメラによる360度映像
の入力並びにその画像処理について説明する。後述する
ように、受信機ユーザ側では、全方位映像の中から任意
の視点の映像フレームを切り出して視聴することができ
る。
【0031】図1には、本実施形態に適用される、空間
中のある1つの点を視点としてその360度の全方位映
像を同時に撮影するタイプの全方位カメラ10の構成を
示している。
【0032】同図に示すように、全方位カメラ10は、
所定の円周方向に略等間隔に配列された8台のカメラ1
1A〜11Hと、各カメラ11A…毎にその視線方向に
配設された8枚の平面鏡が8角錐上に配設された反射部
12とで構成される。ここで、各カメラ11A〜11H
の投影中心が全方位カメラ10の中央付近で一致するよ
うに、且つ、各カメラ11A〜11Hの視線方向が1つ
の水平面上で所定角度間隔を置くように、各カメラ11
A〜11Hが設置されている。
【0033】各カメラ11A…が対応する平面鏡で反射
された周囲の情景を撮影することにより、全方位カメラ
10全体としては、水平方向360度の映像の鏡像を撮
影することができる。
【0034】各カメラ11A…にそれぞれVTRを接続
することにより、合計8本の映像(及び音声)ストリー
ムを記録することができる。また、各カメラ11A…で
記録された映像ストリームをビデオ・キャプチャ・カー
ドを介してコンピュータ・データ(ビットマップ・ファ
イル)としてコンピュータ内に取り込むことにより、8
本のカメラ映像を貼り合わせて、1本の水平方向360
度の全方位映像を生成することができる。
【0035】VTRで収録された各カメラ映像をコンピ
ュータによりビットマップ・ファイルとしてキャプチャ
リングした時点では、1本の映像ストリームのおける1
フレームの映像はSD(Standard Definition)形式で
あり、720×480画素からなる静止画像として表さ
れる。
【0036】図1に示す全方位カメラ10の構成では、
各カメラ11A…の撮像映像は90ど回転した形で収録
されている。カメラ画角の関係と8台のカメラ11A…
の視点を一致させる都合上、8本の映像ストリームを貼
り合わせる前に、図2に示すように、90度回転やミラ
ー反転などの加工処理を行う。
【0037】図3には、8台のカメラ11A〜11Hで
撮影された映像素材データの各Mフレームについて90
度回転やミラー反転などの加工を行うための処理手順を
フローチャートの形式で示している。このような処理手
順は、例えば、各カメラ11A〜11Hの映像フレーム
をキャプチャリングしたコンピュータ上で、所定の制御
プログラムを実行するという形態で実現される。但し、
n及びmはそれぞれ、カメラ、フレーム数を計数するた
めに導入された変数である。
【0038】まず、n及びmにそれぞれ初期値1を代入
する(ステップS1,S2)。そして、n台目のカメラ
のmフレーム目の映像データについてのキャプチャリン
グを行う(ステップS3)。
【0039】次いで、キャプチャリングされたビットマ
ップ映像フレームに対して、n台目のカメラが持つ歪み
パラメータを基に、レンズ歪み補正を行う(ステップS
4)。
【0040】そして、図2に示したように、レンズ歪み
補正されたビットマップ映像フレームを90度回転(ス
テップS5)、並びにミラー反転を施してから(ステッ
プS6)、ハード・ディスク装置などにデータ保存する
(ステップS7)。
【0041】次いで、mを1だけインクリメントして
(ステップS8)、フレーム数mが最大フレーム数Mに
到達していなければ(ステップS9)、ステップS3に
戻って、上述の映像フレーム・データの加工処理を繰り
返し実行する。
【0042】他方、n台目のカメラについての処理フレ
ーム数が所定値Mに到達した場合には、nを1だけイン
クリメントして(ステップS10)、nが8に到達して
いなければ(ステップS11)、ステップS2に復帰し
て、次のカメラの映像フレームについて上述の映像フレ
ーム・データの加工処理を繰り返し実行する。
【0043】また、8台すべてのカメラ11A〜11H
についてデータ加工を終えたならば、データを保存して
(ステップS12)、本処理ルーチン全体を終了する。
【0044】図3に示したような各カメラ11A…毎の
映像フレーム・データの加工を行った後、各カメラ11
A…の同期した8枚の映像フレームを、図4に示すよう
に貼り合わせて、1枚のフレームを生成する。このと
き、全方位カメラ10の構成として各カメラ11A〜1
1Hが設置された順番(図1を参照のこと)に従って各
映像フレームを円筒側面上に配置することにより、貼り
合わせた映像フレームは全方位カメラ10が捉えた36
0度の全方位映像を表すことができる。
【0045】このような全方位映像フレームを地上波放
送、衛星放送、ケーブル・テレビ放送、ハイビジョン放
送などによって配信した場合、受信機側では、受信した
全方位映像フレームの中から視聴ユーザが指定した画角
を切り出して表示することにより、元はどのカメラ11
A…で撮影した映像であるかを意識することなく、全方
位の情景から任意の画角をシームレスに視聴することが
できる。例えば、図4に示す全方位映像フレームにおい
て、画角F1が視聴ユーザによって指定された場合、受
信機上ではこれに該当する映像フレームが切り出されて
表示されるが、カメラ11A及び11Bで撮影した映像
フレームを接続してできたものであることを視聴ユーザ
が意識する必要はない。同様に、画角をF2に移動させ
た場合であっても、受信機上ではこれに該当する映像フ
レームが切り出されて表示されるが、カメラ11C及び
11Dで撮影した映像フレームを接続してできたもので
あることを視聴ユーザが意識する必要はない。
【0046】全方位映像のような視点自由形映像フレー
ムを地上波放送、衛星放送、ケーブル・テレビ放送、ハ
イビジョン放送などによって配信する場合には、映像フ
レームはデータ量が膨大であることから、例えばHD
(High Definition)−MPEG2(Moving Picture Ex
perts Group 2)方式などによって画像圧縮を行う。こ
のとき、全方位映像をHD−MPEG2のサイズに合わ
せ込むという要請から、縦横比を該画像圧縮方式により
近いものにする必要がある。このために、図4に示した
ように、元は各カメラ11A〜11Hの映像フレームを
円筒側面上に配置されてなる全方位映像を、2等分し
て、後半のフレーム分割部分を前半のフレーム分割部分
の下部に配置するようにしている。
【0047】このようなフレーム分割並びに再配置を行
った結果として、カメラ11Aとカメラ11Hの映像フ
レーム、並びに、カメラDとカメラEの映像フレーム
は、本来連続したものであるが、データ配信される全方
位映像フレーム上では、図4に示すように離れた場所に
配置されてしまう。
【0048】このような場合、受信機側で全方位映像の
画角を移動させていった場合、カメラHとカメラAの映
像フレームにまたがる領域や、カメラDとカメラEの映
像フレームにまたがる領域をシームレスに切り換えるこ
とは困難である。
【0049】そこで、本実施形態では、円筒側面状の全
方位映像フレームを分割並びに再配置する際に、分割さ
れた一方の端縁に隣接するカメラの映像フレームを余分
に貼り合わせるようにした。すなわち、全方位映像の両
端縁付近では、貼り付けられたカメラの映像フレームが
重複するように再配置することにした。
【0050】図5には、円筒側面状の全方位映像フレー
ムを分割並びに再配置する際に、分割された一方の端縁
に隣接するカメラの映像フレームを余分に貼り合わせる
ようにして構成された、配信用全方位映像フレームを示
している。
【0051】同図に示す例では、最終的にデータをHD
−MPEG2方式のサイズに合わせ込むために、縦横比
を同じにするという意味も含めて、前半の全方位映像フ
レーム分割部分の先頭には、カメラ11Aに隣接するカ
メラ11H、並びにカメラ11Hに隣接するカメラ11
Gの映像フレームを順次貼り合わせるとともに、後半の
全方位映像フレーム分割部分の先頭には、カメラ11E
に隣接するカメラ11D、並びにカメラ11Dに隣接す
るカメラ11Cの映像フレームを順次貼り合わせてい
る。
【0052】したがって、図示の全方位映像フレームで
は、カメラ11C及び11Dの映像フレームが前半と後
半で重複して存在するとともに、カメラ11G及び11
Hの映像フレームが前半と後半で重複して存在する。
【0053】本実施形態では、図5に示したような全方
位映像フレームを配信するために、さらに、データ・サ
イズを縮小するとともに、ダミー・データを付加してH
D−MPEGのサイズ(1920×1080画素)に合
わ込んで(図6を参照のこと)、1フレームを1枚のビ
ットマップ・ファイルとして、ビットマップの連番ファ
イル群を生成するようにした。
【0054】図6に示した形式のビットマップ連番ファ
イルのデータを、コンピュータ上でレンダリングして、
HD−SDI(Serial Digital Interface)出力の信号
に変換して、MPEG2ハードウェア符号化器により符
号化圧縮することにより、HD−MPEG2形式のトラ
ンスポート・ストリーム・データを生成する。
【0055】図7には、キャプチャリングされ、図3に
示す処理手順に従ってデータ加工された各カメラ11A
〜11Hの映像フレームから図6に示すような形式のビ
ットマップ連番ファイル・データ(配信用全方位映像フ
レーム)を生成するための処理手順をフローチャートの
形式で示している。この処理手順は、例えば、各カメラ
11A〜11Hの映像フレームをキャプチャリングした
コンピュータ上で所定の制御プログラムを実行するとい
う形態で実現される。
【0056】まず、変数nに初期値1を代入する(ステ
ップS21)。そして、90度回転及びミラー反転処理
を経て保存されているデータ(図3のステップS12を
参照のこと)の中から、n台目のカメラのmフレーム目
の映像データを取り出す(ステップS22)。
【0057】次いで、取り出されたn台目のカメラのm
フレーム目の映像データを、3次元座標系において、円
筒側面上に貼り付ける(ステップS23)。これは、平
面曲面変換を行うことによって実現される。
【0058】さらに、円筒側面上に貼り付けられた映像
データを、カメラ方向に応じて配置する(ステップS2
4)。
【0059】次いで、nを1だけインクリメントして
(ステップS25)、nが8に到達していなければ(ス
テップS26)、ステップS22に復帰して、次のカメ
ラの映像フレームについて上述の映像フレームの円筒側
面への貼り付け処理を繰り返し実行する。
【0060】また、8台すべてのカメラ11A〜11H
について映像フレームの円筒側面への貼り付け処理を終
えたならば、隣接する画像の整合性を調整しながら、円
筒半径やその他のパラメータの算出を行う(ステップS
27)。
【0061】次いで、円筒側面を切断して、長方形平面
に変換する(ステップS28)。
【0062】さらに、この長方形平面を横軸方向(カメ
ラの配置方向)の半分のところで分割して、その右半分
を左半分の下部に配置する(ステップS29)。
【0063】そして、ステップS29により配置された
長方形平面の右下4分の1面積分を複製して、左上部の
左端に配置するとともに、長方形平面の右上4分の1面
積分を複製して、左下部の左端に配置する(ステップS
30)。
【0064】次いで、このように左端に重複部分を含ん
だ長方形平面を、HD−MPEG方式のサイズに適合す
るように、1920×948画素のサイズに縮小する
(ステップS31)。
【0065】次いで、1920×948画素のサイズに
縮小した長方形平面の下部にダミー・データを付加し
て、HD−MPEG方式に適合した1920×1080
画素のデータにする(ステップS32)。
【0066】最後に、ステップS22〜S32に至る各
種幾何学変換パラメータを保存して(ステップS3
3)、本処理ルーチン全体を終了する。
【0067】図8には、図7に示す処理手順に従ってビ
ットマップ連番ファイルにされた全方位映像フレームを
レンダリングするための処理手順をフローチャートの形
式で示している。この処理手順は、例えば、各カメラ1
1A〜11Hの映像フレームをキャプチャリングしたコ
ンピュータ上で所定の制御プログラムを実行するという
形態で実現される。
【0068】まず、変数m及びnに初期値1を代入する
(ステップS41,S42)。
【0069】次いで、ビットマップ連番ファイルからn
台目のカメラについてのmフレーム目の映像データを取
り出す(ステップS43)。
【0070】次いで、nを1だけインクリメントして
(ステップS44)、nが8に到達していなければ(ス
テップS45)、ステップS42に復帰して、次のカメ
ラのmフレーム目の映像データを取り出す。
【0071】また、8台すべてのカメラ11A〜11H
についてmフレーム目の映像データの取り出しを終えた
ならば、取り出した各映像データに対して、図7のステ
ップS33で記憶しておいたパラメータを用いて幾何学
変換してからデータの保存を行う(ステップS46)。
【0072】そして、mを1だけインクリメントして
(ステップS47)、フレーム数mが最大フレーム数M
に到達していなければ(ステップS48)、ステップS
42に戻って、上述の映像データについての幾何学変換
処理を繰り返し行う。
【0073】また、すべての映像データについて幾何学
変換処理を終えたならば、本処理ルーチン全体を終了す
る。
【0074】図7に示すような処理手順に従って生成さ
れた配信用の全方位映像フレーム(図6を参照のこと)
をビットマップ連番ファイルとして、さらに、図8に示
すような処理手順に従ってコンピュータ上でレンダリン
グして、HD−SDI(Serial Digital Interface)出
力の信号に変換して、MPEG2ハードウェア符号化器
により符号化圧縮することにより、HD−MPEG2形
式のトランスポート・ストリーム・データを生成するこ
とができる。
【0075】そして、このようなトランスポート・スト
リームを受信する受信機側では、後述するように、視点
自由形の受信を行うことができる。すなわち、全方位映
像フレームの中から視聴ユーザが指定する任意の画角を
シームレスに切り出して表示することができる。視聴ユ
ーザは、表示中の映像が全方位カメラ10のどのカメラ
の映像フレームによるものかをまったく意識する必要が
ない。
【0076】上述したような全方位映像フレームを放送
して、受信機側で視点自由形の受信を行うためには、こ
のデータが全方位映像であることを判別するデータを送
る必要がある。
【0077】既存の衛星放送においては、放送されたデ
ータの種類などを規定するPSI(Program Service In
formation)データがあるので、其処に当該放送番組が
360度全方位映像である旨を示すフラグなどを付加す
ることによって、受信機側ではこのフラグを判別するこ
とによって、カーソル・キー(後述)をアクティブにし
て視点自由形の視聴を許可することができる。(伝送制
御信号の中でISO/IEC13818−1で規格化さ
れた部分をPSIという。PSIデータは4種類のテー
ブル(PAT,CAT,PMT,NIT)からなり、セ
クション形式で伝送される。)
【0078】また、データ放送を行う場合には、上述し
たような視点自由形映像コンテンツに、データ放送用コ
ンテンツとしてのBML(Broadcast markup Languag
e)コンテンツが付加される。
【0079】また、本実施形態では、視点自由形映像は
視聴する画角に応じて視聴料が相違するという課金体系
を備えている。このような課金体系は、例えば、画角の
始点座標及び/又は終点座標とその視聴料との対応関係
を記述したルックアップ・テーブルのような形式で構成
される。そして、視点自由形映像を衛星放送などで配信
する場合には、このような課金体系情報を、PSIやB
MLコンテンツに含ませて視点自由形映像本体と同時に
送出することができる。
【0080】ここで、視点自由形映像フレームに設定さ
れている課金体系の例を、図9〜図11を参照しながら
説明する。
【0081】図9に示す例では、視点自由形映像フレー
ムの左半分が無料画角領域に設定され、また、右半分が
無料画角領域に設定されている。したがって、このよう
な視点自由形映像を表示・再生など行う場合に、フレー
ムの左半分に視聴画角を設定した場合には無料となり、
フレームの右半分に視聴画角を設定した場合には有料と
なる。
【0082】また、図9に示すように課金体系は有料と
無料に2値化されている(有料領域での視聴料が均一で
ある)必要は必ずしもなく、有料領域においても、視聴
料が場所毎に連続的に変化するようになっていてもよ
い。図10には、視聴料がフレーム内で連続的に変化す
る場合の例を示している。但し、同図において各視聴場
所における視聴料は色の濃淡で表現されていると理解さ
れたい。このような場合、指定された画角の始点又は終
点、あるいは中心点に相当する座標に設定されている視
聴料を課金するようにすればよい。
【0083】また、図11に示すように、視聴料は映像
フレーム内でさらに複雑に変化していてもよい。但し、
同図において各視聴場所における視聴料は色の濃淡で表
現されていると理解されたい。このような場合、指定さ
れた画角の始点又は終点、あるいは中心点に相当する座
標に設定されている視聴料を課金するようにすればよ
い。
【0084】次いで、視点自由形映像を配信並びに視聴
するための視点自由形映像の放送システムについて説明
する。
【0085】図12には、本発明の実施形態に係る視点
自由形映像放送システムの送信(放送局)側の構成を模
式的に示している。図示の通り、送信側は、視点自由形
映像としての全方位映像を取得する全方位カメラ・シス
テム10と、放送局内などに配置される送信機110と
で構成される。
【0086】所定の場所における全方位映像を撮影する
カメラ・システム10は、図1を用いて既に説明したよ
うに、複数台のカメラ11A…を備えている。さらに、
撮影現場での音声を入力するマイクを配設していてもよ
い。カメラ・システム10が空間上のある1つの点を視
点とした全方位映像を撮影する場合には、各カメラ11
A…は、所定の円周方向に略等間隔に配列される。
【0087】各カメラ11A,11B,…には、それぞ
れVTRが接続されており、複数本の映像(及び音声)
ストリームを同時並行して記録することができる。
【0088】これら記録された映像ストリームを、切換
器111を介してビデオ・キャプチャリングして、コン
ピュータ・データ(ビットマップ・ファイル)としてコ
ンピュータ112内に取り込むことにより、さまざまな
コンピュータ処理を行うことができる。例えば、各カメ
ラ映像をキャプチャリングして、図3に示したフローチ
ャートを参照しながら説明した90度回転やミラー反転
などのデータ加工、図7に示したフローチャートを参照
しながら説明したビットマップ連番ファイル・データの
生成、図8に示したフローチャートを参照しながら説明
した映像フレームのレンダリングなどの処理を経て、配
信用の視点自由形映像データを生成することができる。
【0089】コンピュータ112が出力する視点自由形
映像データは、HD−MPEG方式で取り扱うことがで
きる1920×1080画素サイズの映像フレームであ
る。後続のMPEGエンコーダ113は、映像ストリー
ムをHD−MPEG方式で符号化処理する。
【0090】PSI入力装置114は、映像ストリーム
が視点自由形の全方位映像であることを示すフラグを設
定する。また、BML入力装置115は、あらかじめ編
集されているBML形式で記述されたデータ放送用コン
テンツを入力する。BMLコンテンツには、視点自由形
映像の表示領域の移動ルールや拡大縮小ルールを記述し
たスクリプトが含まれる。また、BMLコンテンツには
視点自由形映像に関する課金体系が含まれていてもよ
い。
【0091】マルチプレクサ(MUX)116は、HD
−MPEG方式で符号化された映像ストリームとPSI
データ並びにBMLコンテンツを多重化する。有料コン
テンツに関しては、傍受などにより無断で視聴されるこ
とを防止するために、スクランブラ117で一旦スクラ
ンブル処理を行う。
【0092】そして、送信部(TX)118は、スクラ
ンブルされた映像ストリームを、変調、A/D変換、並
びにベースバンド信号を衛星波にアップコンバートして
から送出する。映像ストリームは、放送衛星170経由
で受信機(セットトップボックス:STB)150に届
く。
【0093】また、Key発行装置119は、スクラン
ブルされた映像ストリームをデスクランブルして元通り
に復元するためのKeyデータを発行する。有料コンテ
ンツを受信して視聴するサブスクライバ(加入者)に対
しては、電話回線やネットワーク、若しくは衛星経由
で、あらかじめKeyデータを配布しておく。
【0094】図13には、本発明の実施形態に係る視点
自由形映像放送システムの受信側の構成を模式的に示し
ている。
【0095】受信機150側では、受信された衛星波
は、受信部(RX)151においてベースバンド信号に
ダウンコンバートされ、A/D変換、復調されてから、
フレーム・バッファ152に一時保持される。受信機1
50側では、まずPSIデータを調べることにより、受
信した映像フレームが視点自由形映像であることを確認
することができる。
【0096】一方、サブスクライバは、Keyデータ発
行装置119が発行するKeyデータを、電話回線やネ
ットワークなどを経由して受け取り、ICカード162
などに保持しておく。デスクランブラ153は、ICカ
ード162からKeyデータを取り出して、バッファ1
52に蓄積されているスクランブル・データをデスクラ
ンブルして映像ストリームに復元する。さらに、後続の
デマルチプレクサ154は、これをMPEGストリーム
とBMLコンテンツに分離する。
【0097】MPEGデコーダ155は、MPEGスト
リームをMPEG復号化して、元の視点自由形映像フレ
ームに再現して、これをフレーム・バッファ156に一
旦格納する。
【0098】また、BMLエンジン159は、BMLコ
ンテンツの処理を行う。例えば、データ放送用のBML
コンテンツを解析して、それから得られる表示データを
フレーム・バッファ156中の視点自由形映像フレーム
上に重畳する。また、スクリプトとして記述された視点
自由形映像の移動ルールや拡大縮小ルールを解析処理す
る。また、スクローラ158により指定された視聴画角
に応じてBMLスクリプトを実行する。また、BMLコ
ンテンツ中に含まれている視点自由形映像の課金体系を
解析して、課金体系管理部160に保管しておく。
【0099】スクローラ158は、ユーザ若しくは視聴
者が、視点自由形映像から切り出して表示すべき視聴画
角を指定するためのユーザ・インターフェースである。
また、スクローラ158を介して、表示映像の拡大/縮
小(ZOOM)の指示も行うことができる。
【0100】切り出しドライバ157は、フレーム・バ
ッファ156に蓄積されている視点自由形映像フレーム
から表示可能な画角を切り出して、テレビ・モニタに表
示出力する。まず、デフォルトのカメラ位置の映像を切
り出して、テレビ・モニタに表示するようにする。そし
て、スクローラ158を介してユーザから視聴画角の指
定を入力した場合には、BMLエンジン159でBML
スクリプトを実行して得られた移動ルールや拡大縮小ル
ールに則りながら、フレーム・バッファ156中の視点
自由形映像から指定された画角を切り出して、テレビ・
モニタに表示出力する。
【0101】スクローラ158を介してユーザ入力され
る視聴画角の指定は、ユーザの視聴履歴に相当する。課
金処理部161は、この視聴履歴を逐次入力して、課金
体系管理部160に格納されている課金体系を参照し
て、該当する視聴料を割り出して、ユーザに課金すべき
利用料を時々刻々と計算する。
【0102】課金処理部161において算出された課金
額は、例えばICカード162に一旦書き込まれる。そ
して、電話回線やネットワークなどのアッパーリンクを
介して、ICカード162に書き込まれたユーザの課金
額を、放送局110やその他の決済機関に転送して決済
処理を行うことができる。あるいはICカード162を
受信機150から外して、最寄のサービス・カウンタな
どでICカード162を媒体にして決済処理するように
してもよい。
【0103】なお、有料の放送コンテンツを受信した受
信機150のユーザが正規のサブスクライバでない場合
には、Keyデータを保持していない。このような場
合、デスクランブラ153が受信した放送コンテンツの
デスクランブル処理を行えないようにしてもよい。ある
いは、デスクランブル処理は可能であるが、切り出しド
ライバ157が、スクローラ158からの指示に拘わら
ず、有料画角領域からの視聴画角の切り出しを禁止する
ようにしてもよい。例えば、図9に示したように、視点
自由形映像フレームが、左半分の無料画角領域と右半分
の有料画角領域に2分されるような場合には、スクロー
ラ158から視聴画角の移動がユーザ入力されたにも拘
わらず、有料画角領域へのスクロールを許可しない。あ
るいは、スクローラ158からの指示に拘わらず、視聴
画角をデフォルトのカメラ位置映像に固定して受信・表
示出力するようにしてもよい。
【0104】図14には、受信機150において行われ
る視点自由形映像の表示・視聴処理並びに課金処理を行
うための処理手順をフローチャートの形式で示してい
る。但し、同図に示す例では、視点自由形映像に設定さ
れた課金体系は、図9に示すように無料画角領域と視聴
料が均一な1種類の有料画角領域に2分される構成であ
るとする。以下、このフローチャートを参照しながら、
受信機150の動作について説明する。
【0105】放送データを受信すると、まず、PSIデ
ータのフラグ・データを抽出して(ステップS51)、
受信データが視点自由形の映像ストリームであるか否か
を判別する(ステップS52)。
【0106】受信データが視点自由形の映像ストリーム
でなければ、通常の放送データとして、MPEGデコー
ドして、復号化された映像ストリームをTVモニタ画面
上で通常の表示処理を行う(ステップS64)。この場
合、ユーザ若しくは視聴者のスクローラ158を介した
画角移動操作は無効化される。勿論、視聴履歴の取得は
行われない。
【0107】他方、受信データが視点自由形の映像スト
リームであると判別された場合には(ステップS5
2)、スクローラ158を介した視聴画角の移動操作の
受け付けが開始される(ステップS53)。
【0108】スクローラ158に対するユーザ入力が行
われると、切り出しドライバ57に対して割り込みが発
生する。続く判断ブロックS54では、スクローラ15
8を介したユーザ入力により視点自由形映像フレームの
視聴画角すなわち切り出し表示領域の移動があったか否
かを判別する。
【0109】視聴画角の移動がない間は、既に指定され
ている座標の視聴画角を視点自由形映像フレームから切
り出して、テレビ・モニタに表示出力し(ステップS6
0)、ステップS53に戻って、次の視聴画角の移動操
作まで待機する。
【0110】また、視聴画角の移動が起こった場合に
は、さらに切り出し表示領域が有料画角領域に突入した
か否かを判別する(ステップS55)。
【0111】移動先の切り出し表示領域が有料画角領域
に入っていない場合には、課金処理を行う必要がないの
で、スクローラ158を介して新たに指定された座標の
視聴画角を視点自由形映像フレームから切り出して、テ
レビ・モニタに表示出力し(ステップS61)、ステッ
プS54に戻って、次の視聴画角の移動操作が行われる
まで待機する。
【0112】他方、切り出し表示領域が有料画角領域に
入った場合には、タイマを起動して(ステップS5
6)、切り出し表示領域が有料画角領域から再び出てい
くまでの時間を計測する(ステップS57,S58)。
また、この期間中も、スクローラ158を介して指定さ
れた座標の視聴画角を視点自由形映像フレームから切り
出して、テレビ・モニタに表示出力し(ステップS6
2)、ステップS54に戻って、次の視聴画角の移動操
作が行われるまで待機する。
【0113】切り出し表示領域が有料画角領域の外に出
ると、有料画角を視聴した視聴ログを計測されたタイマ
値とともに記録する(ステップS59)。また、スクロ
ーラ158を介して指定された座標の視聴画角を視点自
由形映像フレームから切り出して、テレビ・モニタに表
示出力し(ステップS63)、ステップS54に戻っ
て、次の視聴画角の移動操作が行われるまで待機す
る。。
【0114】視聴ログは、課金処理部161に入力され
てそのまま直接課金額の計算を行ってもよい。あるい
は、ICカード162などの耐タンパ性のあるメモリ領
域に一旦書き込んでおいて、後で課金額の計算を行うよ
うにしてもよい。
【0115】また、図14に示した例では、視点自由形
映像の課金体系は図9に示したように無料画角領域と1
種類の有料画角領域に2分されるので、取得すべき視聴
ログは、指定された視聴画角が有料画角領域に入ってい
る時間だけでよい。これに対し、視聴料が異なる2種類
以上の有料画角領域が設定されている場合や、図10又
は図11に示すように有料画角領域内で視聴料が均一で
ない場合や切り出し表示領域毎に視聴料が変化する場合
には、指定された視聴画角が有料画角領域に入っている
時間だけでなく、切り出して表示された画角の場所すな
わちフレーム内における視聴画角の開始点座標及び/又
は終点座標を視聴ログに含めるべきである。
【0116】図13に示した実施形態では、ユーザ若し
くは視聴者に対する課金処理はユーザが使用する受信機
150内で行う構成となっている。しかしながら、コン
テンツのタイトル毎に課金体系すなわち視聴場所毎の視
聴料が相違するような場合など、処理能力に限界のある
受信機150上で各タイトルの課金体系を管理したり更
新することは困難なことがある。あるいは、課金額の改
竄防止や一元管理などコンテンツ提供者や放送事業者か
らの要望により、受信機150の外部装置において課金
処理を行いたい場合もある。
【0117】図15には、受信機150とは分離された
課金装置200の機能構成を模式的に示している。この
ような課金装置200は、映像ストリームの送信元であ
る放送局110内や、その他の信用のある決済機関(図
示しない)に配設される。同図に示すように、課金装置
200は、課金エンジン201と課金情報データベース
202とで構成される。
【0118】課金装置200は、各ユーザ(サブスクラ
イバ)からは、ICカード162などを媒介として(あ
るいは電話回線やネットワークなどを介して)、視聴履
歴を取得する。この場合の視聴履歴は、視聴したコンテ
ンツのタイトルと、視聴時刻、並びに各時刻において入
力された画角の指定などのデータで構成される。
【0119】また、課金情報データベース202は、コ
ンテンツの各タイトル毎の課金体系と、各ユーザ毎に算
出された課金額をデータベース管理している。
【0120】課金エンジン201は、あるユーザについ
ての視聴履歴を入力すると、該当するタイトルの課金体
系を課金情報データベース202から取り出す。そし
て、時々刻々と指定された視聴画角に対応する視聴料を
割り出して、視聴時間で積分して課金額を逐次算出す
る。そして、その合計を当該ユーザの課金情報に足し合
わせて、課金処理を終了する。
【0121】[追補]以上、特定の実施形態を参照しな
がら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修
正や代用を成し得ることは自明である。
【0122】本明細書中では、全方位映像を視点自由形
で送受信する放送システムを例に挙げて本発明について
説明してきたが、本発明の要旨はこれらの適用例にのみ
限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態以
外にも、通常のハイビジョン映像を受信機側で視点を切
り出す仕組みを利用することにより、同様に視点自由形
の視聴を行う場合においても本発明を適用することがで
きる。
【0123】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈
するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、
冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきであ
る。
【0124】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
再生・表示時にユーザが視点を自由に切り換えて視聴す
ることができる視点自由形の画像を好適に表示すること
ができる、優れた視点自由形画像表示装置及び方法、課
金装置及び課金方法、記憶媒体、コンピュータ・プログ
ラムを提供することができる。
【0125】また、本発明によれば、視点自由形画像の
視聴に対して好適な課金を行うことができる、優れた視
点自由形画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方
法、記憶媒体、コンピュータ・プログラムを提供するこ
とができる。
【0126】また、本発明によれば、設定された視点に
応じた課金処理を行うことができる、優れた視点自由形
画像表示装置及び方法、課金装置及び課金方法、記憶媒
体、コンピュータ・プログラムを提供することができ
る。
【0127】本発明によれば、視点自由形放送ならでは
の課金方法を実現することができる。CS放送などの課
金放送のシステムを完備したプラットフォーム上では、
ICカードなどの課金技術を利用して本発明を実現する
ことができる。これによって、"PAY PER AN
GLE"を行ったり、視点自由形放送のPAY PER
CHANNELを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空間中のある1つの点を指定としてその360
度の全方位映像を同時に撮影するタイプの全方位カメラ
10の構成を示した図である。
【図2】8本の映像ストリームを貼り合わせる前に行わ
れる、映像の90度回転やミラー反転の処理を行う様子
を示した図である。
【図3】8台のカメラ11A〜11Hで撮影された映像
素材データの各Mフレームについて90度回転やミラー
反転などの加工を行うための処理手順を示したフローチ
ャートである。
【図4】各カメラ11A…の同期した8枚の映像フレー
ムをカメラ11A…の配置に従って貼り合わせて1枚の
フレームを生成した様子を示した図である。
【図5】円筒側面状の全方位映像フレームを分割並びに
再配置する際に、分割された一方の端縁に隣接するカメ
ラの映像フレームを余分に貼り合わせるようにして構成
された配信用全方位映像フレームの例を示した図であ
る。
【図6】図5に示したような全方位映像フレームのデー
タ・サイズを縮小するとともに、ダミー・データを付加
してHD−MPEGのサイズ(1920×1080画
素)に合わ込んだ様子を示した図である。
【図7】各カメラ11A〜11Hの映像フレームから図
6に示すような形式のビットマップ連番ファイル・デー
タ(配信用全方位映像フレーム)を生成するための処理
手順を示したフローチャートである。
【図8】図7に示す処理手順に従ってビットマップ連番
ファイルにされた全方位映像フレームをレンダリングす
るための処理手順を示したフローチャートである。
【図9】視点自由形映像フレームに設定されている課金
体系の例を示した図である。
【図10】視点自由形映像フレームに設定されている課
金体系(視聴料が有料と無料に2値化されている場合)
の例を示した図である。
【図11】視点自由形映像フレームに設定されている課
金体系(視聴料が場所毎に連続的に変化する場合)の例
を示した図である。
【図12】本発明の実施形態に係る視点自由形映像放送
システムの送信側(放送局側)構成を模式的に示した図
である。
【図13】本発明の実施形態に係る視点自由形映像放送
システムの受信側の構成を模式的に示した図である。
【図14】受信機150において行われる視点自由形映
像の表示・視聴処理並びに課金処理を行うための処理手
順を示したフローチャートである。
【図15】受信機150とは分離された課金装置200
の機能構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
10…全方位カメラ・システム 11…カメラ 12…反射鏡 110…送信機 111…切換器,112…コンピュータ 113…MPEGエンコーダ,114…PSI入力装置 115…BML入力装置,116…マルチプレクサ 117…スクランブラ,118…送信部 119…Keyデータ発行装置 150…受信機 151…受信部,152…フレーム・バッファ 153…デスクランブラ,154…デマルチプレクサ 155…MPEGデコーダ,156…フレーム・バッフ
ァ 157…切り出しドライバ,158…スクローラ 159…BMLエンジン,160…課金体系管理部 161…課金処理部 170…放送衛星 200…課金装置

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】視点自由形の画像を表示する視点自由形画
    像表示装置であって、 視点自由形画像を入力する視点自由形画像入力手段と、 視点自由形画像のうち視聴する画角を指定する画角指定
    手段と、 指定された画角にて視点自由形画像を表示する視聴画像
    表示手段と、 前記画角指定手段により画角を指定した履歴を記録する
    視聴履歴記録手段と、を具備することを特徴とする視点
    自由形画像表示装置。
  2. 【請求項2】視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴
    料を管理する課金体系管理手段をさらに備える、ことを
    特徴とする請求項1に記載の視点自由形画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応じ
    て視聴料が連続的に変化する課金体系を管理する、こと
    を特徴とする請求項2に記載の視点自由形画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応じ
    て視聴料が不連続的に変化する課金体系を管理する、こ
    とを特徴とする請求項2に記載の視点自由形画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記視聴履歴記録手段により記録された視
    聴履歴を利用して課金額を計算する課金処理手段をさら
    に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の視点自由
    形画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記課金処理手段は、視聴場所毎に相違す
    る視点自由形画像の課金体系を参照して、前記画角指定
    手段により指定された画角に応じた視聴料を基に課金額
    を計算する、ことを特徴とする請求項5に記載の視点自
    由形画像表示装置。
  7. 【請求項7】視点自由形の画像を表示する視点自由形画
    像表示方法であって、 視点自由形画像を入力する視点自由形画像入力ステップ
    と、 視点自由形画像のうち視聴する画角を指定する画角指定
    ステップと、 指定された画角にて入力された視点自由形画像を表示す
    る視聴画像表示ステップと、 前記画角指定ステップにより画角を指定した履歴を記録
    する視聴履歴記録ステップと、を具備することを特徴と
    する視点自由形画像表示方法。
  8. 【請求項8】視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴
    料を管理する課金体系管理ステップをさらに備える、こ
    とを特徴とする請求項7に記載の視点自由形画像表示方
    法。
  9. 【請求項9】前記課金体系管理ステップでは、視聴場所
    に応じて視聴料が連続的に変化する課金体系を管理す
    る、ことを特徴とする請求項8に記載の視点自由形画像
    表示方法。
  10. 【請求項10】前記課金体系管理ステップでは、視聴場
    所に応じて視聴料が不連続的に変化する課金体系を管理
    する、ことを特徴とする請求項8に記載の視点自由形画
    像表示方法。
  11. 【請求項11】前記視聴履歴記録ステップにより記録さ
    れた視聴履歴を利用して課金額を計算する課金処理ステ
    ップをさらに備える、ことを特徴とする請求項7に記載
    の視点自由形画像表示方法。
  12. 【請求項12】前記課金処理ステップでは、視聴場所毎
    に相違する視点自由形画像の課金体系を参照して、前記
    画角指定ステップにより指定された画角に応じた視聴料
    を基に課金額を計算する、ことを特徴とする請求項11
    に記載の視点自由形画像表示方法。
  13. 【請求項13】視点自由画像の視聴に対する課金処理を
    行う課金装置であって、 視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管理する
    課金体系管理手段と、 視点自由形画像の表示中にユーザが視聴する画角を指定
    した視聴履歴を取得する視聴履歴取得手段と、 該視聴履歴を基に、ユーザが指定した画角に応じた視聴
    料からなる金額を計算する課金処理手段と、を具備する
    ことを特徴とする課金装置。
  14. 【請求項14】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応
    じて視聴料が連続的に変化する課金体系を管理する、こ
    とを特徴とする請求項13に記載の課金装置。
  15. 【請求項15】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応
    じて視聴料が不連続的に変化する課金体系を管理する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の課金装置。
  16. 【請求項16】視点自由画像の視聴に対する課金処理を
    行う課金方法であって、 視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管理する
    課金体系管理ステップと、 視点自由形画像の表示中にユーザが視聴する画角を指定
    した視聴履歴を取得する視聴履歴取得ステップと、 該視聴履歴を基に、ユーザが指定した画角に応じた視聴
    料からなる金額を計算する課金処理ステップと、を具備
    することを特徴とする課金方法。
  17. 【請求項17】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応
    じて視聴料が連続的に変化する課金体系を管理する、こ
    とを特徴とする請求項16に記載の課金方法。
  18. 【請求項18】前記課金体系管理手段は、視聴場所に応
    じて視聴料が不連続的に変化する課金体系を管理する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の課金方法。
  19. 【請求項19】視点自由形の画像を表示する処理をコン
    ピュータ・システム上で実行するように記述されたコン
    ピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理
    的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソ
    フトウェアは、 視点自由形画像を入力する視点自由形画像入力ステップ
    と、 視点自由形画像のうち視聴する画角を指定する画角指定
    ステップと、 指定された画角にて入力された視点自由形画像を表示す
    る視聴画像表示ステップと、 前記画角指定ステップにより画角を指定した履歴を記録
    する視聴履歴記録ステップと、を具備することを特徴と
    する記憶媒体。
  20. 【請求項20】視点自由画像の視聴に対する課金処理を
    コンピュータ・システム上で実行するように記述された
    コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で
    物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ
    ・ソフトウェアは、 視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管理する
    課金体系管理ステップと、 視点自由形画像の表示中にユーザが視聴する画角を指定
    した視聴履歴を取得する視聴履歴取得ステップと、 該視聴履歴を基に、ユーザが指定した画角に応じた視聴
    料からなる金額を計算する課金処理ステップと、を具備
    することを特徴とする記憶媒体。
  21. 【請求項21】視点自由形の画像を表示する処理をコン
    ピュータ・システム上で実行するように記述されたコン
    ピュータ・プログラムであって、 視点自由形画像を入力する視点自由形画像入力ステップ
    と、 視点自由形画像のうち視聴する画角を指定する画角指定
    ステップと、 指定された画角にて入力された視点自由形画像を表示す
    る視聴画像表示ステップと、 前記画角指定ステップにより画角を指定した履歴を記録
    する視聴履歴記録ステップと、を具備することを特徴と
    するコンピュータ・プログラム。
  22. 【請求項22】視点自由画像の視聴に対する課金処理を
    コンピュータ・システム上で実行するように記述された
    コンピュータ・プログラムであって、 視点自由形画像に関する視聴場所毎の視聴料を管理する
    課金体系管理ステップと、 視点自由形画像の表示中にユーザが視聴する画角を指定
    した視聴履歴を取得する視聴履歴取得ステップと、 該視聴履歴を基に、ユーザが指定した画角に応じた視聴
    料からなる金額を計算する課金処理ステップと、を具備
    することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  23. 【請求項23】視点自由形映像のための放送システムで
    あって、 放送される視点自由形映像は受信機側で視聴画角を指定
    可能であり、該映像フレーム内の視聴場所毎に視聴料が
    相違する、ことを特徴とする放送システム。
  24. 【請求項24】視点自由形映像を格納した記憶媒体であ
    って、 該格納された視点自由形映像は、視聴する画角を自由に
    選択することができるとともに該映像フレーム内の視聴
    場所に応じた視聴料が設定されている、ことを特徴とす
    る記憶媒体。
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