JP2003224735A - 画像データ変換方法 - Google Patents

画像データ変換方法

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JP2003224735A
JP2003224735A JP2002021257A JP2002021257A JP2003224735A JP 2003224735 A JP2003224735 A JP 2003224735A JP 2002021257 A JP2002021257 A JP 2002021257A JP 2002021257 A JP2002021257 A JP 2002021257A JP 2003224735 A JP2003224735 A JP 2003224735A
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color
film
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Kimiharu Takahashi
公治 高橋
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーフィルム画像を、平易にデジタル画像デ
ータに変換し、色調をより鮮やかにする。 【解決手段】カラーフィルムに記録された画像を読み取
り、デジタル画像データに変換する画像データ変換方法
であって、カラーフィルムから読み取った画像をデジタ
ル画像データに変換するにあたり、フィルム濃度を露光
濃度に変換する際に、ニュートラル1次元ルックアップ
テーブルを用いるようにしたことを特徴とする画像デー
タ変換方法を提供することにより前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ変換方
法に係り、特に、カラーフィルムに記録された画像をス
キャナで読み取ってDSC(デジタルスチルカメラ)画
像と同様のデジタル画像データに変換する画像データ変
換方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、銀塩写真技術における露光系で
は、一般にアナログ露光(面露光、直接露光)によって
プリントが行われていた。すなわち、現像済みのネガフ
ィルムを所定の焼き付け位置に位置決めして、白色光源
(ハロゲンランプ等)からの光を照射し、ネガフィルム
からの透過画像を印画紙に結像して露光していた。 【0003】これに対して、近年では、デジタル露光を
利用する焼き付け装置、すなわち、ネガフィルムやカラ
ーリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録された画
像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信
号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像デー
タとし、この画像データに応じて変調した記録光によっ
て感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕
上がり)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用
化されている。 【0004】このようなデジタルフォトプリンタにおい
ては、画像をデジタル画像データとして取り扱うので、
フィルムに撮影された画像のみならず、デジタルスチル
カメラ(DSC)等で撮影された画像や、CD−Rやフ
レキシブルディスク、リムーバブルハードディスク(Z
ip、Jaz等)等の磁気記録媒体、MOディスク(光
磁気記録媒体)等の各種の記録媒体にデジタルデータと
して記録された画像データについても、画像処理を施し
てプリントとして出力することができる。また、デジタ
ルフォトプリンタによれば、画像をデジタルの画像デー
タとして、画像データの処理によって画像を調整するこ
とができるので、逆光やストロボ撮影等に起因する画像
の飛びやツブレの補正、シャープネス(鮮鋭化)処理等
を好適に行って、従来の直接露光では得られなかった高
品位なプリントを得ることができる。 【0005】このようにデジタルフォトプリンタでは、
フィルムから読み取った画像も、DSC(デジタルスチ
ルカメラ)画像と同様のデジタル画像データに変換し
て、デジタル画像データとして様々な画像処理を施すよ
うにしているため、フィルムから読み取られた画像もデ
ジタル画像データに変換しなければならない。 【0006】このとき、従来は、フィルムからスキャナ
で読み取った画像をデジタル画像データに変換する際、
カラーフィルムの場合、R、G、Bの3色あるので、各
色毎の特性曲線による1D−LUTを用意して、これを
用いて変換するようにしていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように各フィルム毎にR、G、B3つの1D−LUTを
用意しなければならないとすると、多くの記憶容量が必
要とされ、また、カラーフィルムからスキャナで読み取
った画像を、各単色の一番鮮やかな特性曲線で、重層効
果を受ける前の階調でデータ変換すると、重層効果が打
ち消され、色調がくすんでしまい、重層効果が全く無い
フィルムのようになってしまうという問題があった。 【0008】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、フィルムから読み取った画像を、平易に
デジタルの露光濃度データに変換し、色調をより鮮やか
にすることのできる画像データ変換方法を提供すること
を課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、カラーフィルムに記録された画像を読み
取り、デジタル画像データに変換する画像データ変換方
法であって、カラーフィルムから読み取った画像をデジ
タル画像データに変換するにあたり、フィルム濃度を露
光濃度に変換する際に、ニュートラル1次元ルックアッ
プテーブルを用いるようにしたことを特徴とする画像デ
ータ変換方法を提供する。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の画像データ変換方
法について、添付の図面に示される好適実施形態を基に
詳細に説明する。 【0011】図1は、本発明の、カラーフィルムから読
み取った画像をデジタル画像データに変換する画像デー
タ変換方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図1のフローチャートに沿って、本発明に係る画
像データ変換方法について詳細に説明する。 【0012】本発明は、ニュートラルの(グレーの)1
DLUT(1次元ルックアップテーブル)を用意してお
き、カラーフィルムに記録されたカラー画像をスキャナ
で読み取って得たRGB濃度を、前記ニュートラルの1
DLUTを用いて露光濃度に変換することで、デジタル
画像データに変換し、色調を鮮やかにしようというもの
である。まず、図1のステップ100〜120で、ニュ
ートラルの1DLUTを用意する。そのため、最初にス
テップ100において、色温度6500Kの標準光源を
用いて、ニュートラルな楔形ウエッジを通して、カラー
ネガフィルムを露光する。 【0013】次に、ステップ110で、ニュートラルな
楔形ウエッジを通して前記標準光源で露光したカラーネ
ガフィルムを現像し、この現像済のサンプルに投影光を
入射してその投影光をスキャナでR、G、Bの3原色に
分解して読み取る。ステップ120において、スキャナ
でこのサンプルから読み取って得られたR、G、B濃度
毎に、濃度と対数露光量(露光濃度)との対応を示す1
DLUT(1次元ルックアップテーブル)を作成する。
このようにして、最初にニュートラルな1DLUTを各
R、G、B毎に一つ作成して、用意しておく。 【0014】次に、ステップ130において、カラーネ
ガフィルムに撮影(記録)されたカラーフィルム画像を
前記同様に読み取る。次にステップ140で、読み取っ
て得られたこの画像のR、G、B毎の画像平均濃度を算
出する。そして、ステップ150で、前記用意されてい
る各R、G、B毎の1DLUTを、各R、G、B毎の画
像平均濃度に対応する露光濃度が0.7となるように、
前記1DLUTの横軸(露光濃度の軸)の目盛りを割り
振って、前記1DLUTを校正する。このようにして
R、G、Bの(3つの)校正済1DLUTが得られる。
このように、画像データ変換すべき画像をカラーネガフ
ィルムから読み取る毎に、前記用意されたニュートラル
の1DLUTを校正して、この校正された1DLUTを
用いて以下のようにカラーフィルム画像をデジタル画像
データに画像データ変換する。 【0015】すなわち、ステップ160において、スキ
ャナで読み取られた各画素のR、G、Bの各濃度値を、
前記校正された各R、G、Bの1DLUTを用いて露光
濃度(Dr ,Dg ,Db )に変換する。次にステップ1
70において、この露光濃度(Dr ,Dg ,Db )に変
換された画像データを、次の式(1)〜(3)によって
表される指数変換により、被写体リニアな信号である露
光反射率(R0 ,G0 ,B0 )に変換する。 R0 =10-Dr ・・・・・・(1) G0 =10-Dg ・・・・・・(2) B0 =10-Db ・・・・・・(3) 【0016】次にステップ180で、露光反射率
(R0 ,G0 ,B0 )に対し、次の式(4)〜(6)で
表される0.45乗の非線形変換を施し、8ビット化す
ることにより、デジタル画像信号(R8bit,G8bit,B
8bit)を得る。 R8bit=255×(1.099×R0 0.45 −0.099) ・・・(4) G8bit=255×(1.099×G0 0.45 −0.099) ・・・(5) B8bit=255×(1.099×B0 0.45 −0.099) ・・・(6) このようにして得られた信号(R8bit,G8bit
8bit)は、実質的にデジタルカメラで被写体を撮影し
て得られたデジタル画像データと同等の画像信号(Re
c709信号)である。 【0017】なお、前述したように、カラーネガフィル
ムをスキャナで読み取って得られるネガ濃度を露光濃度
(被写体の明暗)に変換する際に、ニュートラルな楔型
ウエッジを通して基準光源で露光する、いわゆるニュー
トラル露光に基づいた1DLUTを用いることの利点は
次のように説明される。すなわち、例えば赤い花のよう
に鮮やかな色光に感光したネガ画素は、重層効果の働き
により、同等のニュートラル光に感光したときよりも、
R濃度が増加するため、上記ニュートラルな1DLUT
で露光濃度に変換すると、Rの露光濃度は実際より小さ
く(明るく)なり、赤い花は、より赤く記録される。 【0018】このように、ネガ濃度をニュートラルな1
DLUTを用いて露光濃度に変換することは平易である
と共に、グレーは不変で、色は鮮やかにする働きがあ
る。これは、デジタルカメラで行っている色彩度アップ
のための3×3マトリックス演算に相当すると考えられ
る。 【0019】次にこのような画像データ変換を実行する
装置は、例えば図2に示すように構成される。図2に示
すように、この装置(画像データ変換装置)1は、例え
ば、カラーネガフィルムから画像を読み取るスキャナ
2、ニュートラルな1DLUTを作成する1DLUT作
成手段3、スキャナ2で読み込んだ画像を格納するメモ
リ4、読み込んだカラーフィルム画像の画像平均濃度を
算出する画像平均濃度算出手段5、前記1DLUTを校
正する1DLUT校正手段6、校正された1DLUTを
格納しこれを用いて画像データの変換を行う1DLUT
画像変換手段7、読み込んだカラーフィルム画像を前記
校正された1DLUTで変換した画像データを指数変換
する指数変換手段8および指数変換された画像信号を非
線形変換し、8ビット化する非線形変換手段9を含んで
構成される。 【0020】以下、この画像データ変換装置1の作用を
説明する。まず、色温度6500Kの標準光源を用い
て、ニュートラルな楔形ウエッジを通して露光したカラ
ーネガフィルムを現像して得られたサンプルをスキャナ
2で読み込み、R、G、B濃度データを得る。1DLU
T作成手段3は、この濃度データを用いて、R、G、B
毎に、この濃度値と対数露光量との対応を表すニュート
ラルな1DLUTを作成する。 【0021】次に、スキャナ2は、画像が記録されたカ
ラーネガフィルムを読み取り、読み取られたR、G、B
毎のカラーフィルム画像はメモリ4に格納される。画像
平均濃度算出手段5は、メモリ4からR、G、B毎のカ
ラーフィルム画像を呼び出して、各R、G、B毎に画像
平均濃度を算出する。そして、1DLUT校正手段6
は、この各R、G、B毎に算出された画像平均濃度に対
応する露光濃度を0.7に割り当てることにより、R、
G、B毎の各ニュートラル1DLUTを校正する。校正
されたニュートラル1DLUTは1DLUT画像変換手
段7に格納される。 【0022】1DLUT画像変換手段7は、メモリ4か
ら前記読み込まれたカラーフィルム画像の各画素のR、
G、B毎のデータ(濃度値)を呼び出して、前記校正さ
れた1DLUTを用いて露光濃度データ(Dr ,Dg
b )に変換する。指数変換手段8は、露光濃度に変換
されたデータ(Dr ,Dg ,Db )を前記式(1)〜
(3)により被写体リニアな露光反射率(R0 ,G0
0 )に変換する。そして、非線形変換手段9は、この
露光反射率(R0 ,G0 ,B0 )を、前記式(4)〜
(6)により0.45乗の非線形変換を施し、8ビット
化し、実質的にデジタルカメラ画像と同等の画像信号
(R8bit,G8bit,B8bit)に変換する。このようにし
て、本発明の画像データ変換方法により、カラーフィル
ム画像がデジタル画像データに変換される。 【0023】次に、本発明の一つの応用例として、本発
明の画像データ変換方法によってカラーフィルム画像か
らデジタル画像データに変換された画像データを入力画
像データとして、これをプリントとして出力するため
に、この画像データに対してホワイトバランス補正を行
う処理について説明する。 【0024】図3に、ホワイトバランス補正装置の概略
を示す。ホワイトバランス補正装置は、通常、入力画像
信号に対してデジタル画像処理を施しプリントとして出
力するデジタルフォトプリンタ等の画像処理装置内に設
置される。図3に示すように、ホワイトバランス補正装
置10は、主に、入力カラー画像を撮影した際の撮影光
源の色温度を推定する光源色温度推定手段12と、該光
源色温度推定手段12によって推定された撮影光源の色
温度を用いて、ホワイトバランス補正を行う画像信号補
正手段14とを有して構成される。また、光源色温度推
定手段12は、係数乗算手段16、肌色候補検出手段1
8、グレー候補検出手段20、係数最適化手段22およ
び光源色温度算出手段24を有している。 【0025】まず、これらの各手段によって行われるホ
ワイトバランス補正の原理を説明する。ここで行うホワ
イトバランス補正は、画面の中からグレーの部分を積極
的に探して、そのグレーの候補点がプリント上でグレー
に仕上がるように露光されるように補正しようというも
のである。 【0026】例えば、カラーネガフィルムに、色温度4
000Kの自然昼光でグレー部分(グレーおよびその近
似色)を含むシーンを撮影した場合を考える。このと
き、撮影したグレー部分の画像信号(R,G,B)を、
次の式(7)、(8)により、色度座標(r,b)に変
換して、色度図にプロットする。 r=R/(R+G+B) ・・・・・・(7) b=B/(R+G+B) ・・・・・・(8) 【0027】図4に色度図を示す。図4において、曲線
Gy はグレーの黒体軌跡である。黒体軌跡とは、良く知
られているように、色温度をT、色温度Tの黒体放射エ
ネルギ分布をP(λ)、被写体の分光反射率分布をρ
(λ)、カラーネガフィルムの分光感度分布をSi
(λ)(ただし、i=B、G、R)としたとき、次の式
(9) Ei = ∫ P(λ)ρ(λ)Si (λ)dλ ・・・・・・(9) で計算されるEi を上の式(7)、(8)により色度座
標(r,b)に変換して色度図にプロットしたとき、色
温度Tを動かしたときの軌跡である。グレーの黒体軌跡
は、被写体をグレーとしたときの被写体の分光反射率ρ
(λ)を1として得られる。 【0028】上に述べたグレー部分の画像信号を図4の
色度図にプロットすると、グレーの黒体軌跡Gy の40
00Kの近傍Gy0に散布すると考えられる。しかし、カ
メラやカラーネガフィルムの特性により、撮影温度40
00Kから離れた位置不明な場所(例えば、図4中符号
Aで示す場所)に、破線の矢印で示すように散布してし
まう。そこで、図4に符号Aで示すような位置不明のグ
レー部分を基準白色(例えば、5500K)の近傍Gy1
に変換するために、ホワイトバランス補正が行われる。
この変換をすべての画素に適用することにより、グレー
バランスのとれた美しいプリントが得られるものと期待
される。図4のAの部分の位置は不明であるので、Aを
基準白色(例えば、5500K)の近傍Gy1へ直接変換
するのは不可能である。そこで、本ホワイトバランス補
正では、この変換を、図4に2つのベクトルαおよびβ
によって表される2段階の変換で行うこととした。 【0029】図4に示す破線の矢印の逆の操作に相当す
るベクトルαによる変換で図4のAの部分が黒体軌跡G
y 上の部分Gy0に変換される。また、ベクトルβは、黒
体軌跡Gy 上のGy0の部分を基準白色(例えば、550
0K)の近傍Gy1に変換するベクトルである。従って、
この2つのベクトルαおよびβの合成により、図4のA
から基準白色(例えば、5500K)の近傍Gy1への変
換が実現される。 【0030】このベクトルαを求め、この変換を行うの
が光源色温度推定手段12であり、ベクトルβを求め、
この変換を行うのが画像信号補正手段14である。以
下、カラーネガフィルム画像からデジタル画像データに
変換された画像信号に対して行われるホワイトバランス
補正について説明する。 【0031】本発明の画像データ変換方法によってカラ
ーフィルム画像からデジタル画像データに変換された画
像信号(R8bit,G8bit,B8bit)を被写体リニアな信
号(式(4)、(5)、(6)を逆に解いて求めた露光
反射率(R0 ,G0 ,B0 ))に戻した後に、入力画像
信号(R,G,B)としてホワイトバランス補正装置1
0に入力する。入力された画像信号(R,G,B)は、
まず、係数乗算手段16において、R、Gに対し、それ
ぞれ所定の係数α1 、α2 が次の式(10)、(11)
のように乗算され、R、GがR’、G’と変換される。 R’=α1 ×R ・・・・・・(10) G’=α2 ×G ・・・・・・(11) 【0032】ここで、この変換は3信号を変化させる必
要はなく、2信号で充分である。本来グレーであるべき
点が移動したAは、未知であるため、どれがグレーかは
わからない。そこで次に、グレー候補検出手段20で
は、一次変換を施した信号をグレーの黒体軌跡と比較し
て、黒体軌跡の近傍として検出される画素をグレーの可
能性が高いとして、グレー候補画素とする。近傍である
かの判断は、色度座標(r,b)上で距離0.01の範
囲内であるかどうかで行えばよい。 【0033】係数最適化手段22では、グレー候補検出
手段20の検出したグレー候補画素の個数を数えて、グ
レー候補画素の個数が最大となるように、所定の係数α
1 、α2 を変えながら係数乗算手段16およびグレー候
補検出手段20に上と同じ操作を行わせ、係数α1 、α
2 の最適化を行う。最適化の方法は、特に限定されるも
のではなく、例えば、数値計算における標準的手法であ
るシンプレックス法が好適に例示される。このようにし
て、最適化で求められた一次変換、式(11)の係数α
1 、α2 が、図4の破線の矢印の逆の変換に相当するベ
クトルαの成分となる。すなわち、α=(α1 ,α2
である。 【0034】また、最適化の精度をより高めるために、
グレーの他に色情報を追加することが考えられる。被写
体の中で、撮影頻度が高く、種類によって色味の変化が
少ない色として肌色が挙げられる。肌色は、人種(白
人、黄色人、黒人)によって色味がかなり異なるとも思
われるが、測定された分光スペクトルによれば、違うの
は主として明るさであり、スペクトルの形はあまり変わ
らず色味の変化は小さいことがわかる。従って、この肌
色の性質は、色の同定に利用できる。そこで、肌色候補
検出手段18において、グレーの場合と同様に肌色につ
いても黒体軌跡を設定し(図示省略)、係数乗算手段1
6で係数の乗算された画像信号に対して、肌色の黒体軌
跡の近傍色として肌色候補画素を検出する。 【0035】このとき、係数最適化手段22では、肌色
候補検出手段18で検出された肌色候補画素の個数をも
数え、前述したグレー候補画素の個数と合わせて、これ
らの個数が最大となるように前記係数α1 、α2 を最適
化する。これにより、係数α 1 、α2 の最適化の精度が
向上する。また、グレー部分と肌色部分を含むシーンを
均一光源で撮影した場合、黒体軌跡の近傍色として、検
出されるグレー候補画素群および肌色候補画素群の平均
色温度は一致すると期待される。そこで、係数最適化手
段22における最適化において、「グレー候補画素群と
肌色候補画素群の平均色温度の差を最小」とすることを
目的関数として前記係数の最適化を行うこともできる。 【0036】さらに、上記2つの手法を併用して「グレ
ー候補画素および肌色候補画素の個数最大」および「グ
レー候補画素群と肌色候補画素群の平均色温度の差最
小」を目的関数として、前記係数の最適化を行うように
してもよい。このように2つを併用する方法によれば、
より一層最適化の精度を上げることができる。 【0037】光源色温度算出手段24では、上で最適化
された係数α1 、α2 を用いて画像信号を変換し、グレ
ーの黒体軌跡上のグレー候補画素群の平均色温度Tg お
よび肌色の黒体軌跡上の肌色候補画素群の平均温度Tf
を算出し、 これから、 撮影光源の色温度Tを算出する。
これは、例えば、これらの平均をとってT=(Tg +T
f )/2としてもよいし、グレーの色を重視する場合に
は、T=Tg としてもよい。このようにして撮影光源の
色温度Tが推定される。 【0038】最後に、画像信号補正手段14では、黒体
軌跡上で色温度Tから基準白色(例えば、5500K)
へ変換する変換を求める。この変換は、次の式(1
2)、(13)で示されるR、B信号の一次変換で表記
でき、この係数β1 、β2 がベクトルβの成分となる。 R”=β1 R’ ・・・・・・(12) B”=β2 B ・・・・・・(13) 画像信号補正手段14では、このベクトルβによる変換
を各画素に対して施し、以上により、各画素に対するホ
ワイトバランス補正が完了する。 【0039】以上の変換をまとめると、図2の点Aから
基準白色(例えば、5500K)Gy1への変換は、ベク
トルαおよびベクトルβによる変換の合成により実現さ
れ、これを式で表すと、次の式(14)〜(16)とな
る。 R”=α1 β1 R ・・・・・・(14) G”=α2 G ・・・・・・(15) B”=β2 B ・・・・・・(16) なお、上記式(14)〜(16)では、カラーバランス
だけでなく、明るさの変化を含むので、G信号は不変と
して表現すれば、次の式(17)〜(19)のようにな
る。 R”=(α1 β12 )R ・・・・・・(17) G”=G ・・・・・・(18) B”=(β2 /α2 )B ・・・・・・(19) このように、ホワイトバランス補正が行われた画像デー
タに対して、その他各種の画像処理を施し、例えば、プ
リンタから仕上がりプリントとして出力すれば、色鮮や
かに再現されたプリントを得ることができる。 【0040】なお、本発明の画像データ変換方法によっ
て、カラーネガフィルム画像からデジタル画像データに
変換された画像信号を用いるアプリケーションとして
は、このようなホワイトバランス補正を行ってプリント
出力するものに限定されるものではない。例えば、本発
明によってデジタル画像データに変換された画像信号を
そのままディスプレイに表示するようにしてもよい。こ
のようにしても、色鮮やかな再現画像がディスプレイ上
に表示される。さらに本発明によって変換された画像信
号は、これら以外の様々なアプリケーションに適用する
ことができる。 【0041】以上、本発明の画像データ変換方法につい
て詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろん
である。 【0042】 【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、フィ
ルムから読み取った画像を、平易にデジタルの露光濃度
データに変換し、色調がより鮮やかに再現された画像デ
ータを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の画像データ変換方法の処理の流れを
示すフローチャートである。 【図2】 本発明の画像データ変換方法を実行する画像
データ変換装置の概略構成を示すブロック図である。 【図3】 本発明によって変換された画像信号に対する
一応用例としてホワイトバランス補正を行う装置の概略
構成を示すブロック図である。 【図4】 ホワイトバランス補正の原理を示すための色
度図である。 【符号の説明】 1 画像データ変換装置 2 スキャナ 3 1DLUT作成手段 4 メモリ 5 画像平均濃度算出手段 6 1DLUT校正手段 7 1DLUT画像変換手段 8 指数変換手段 9 非線形変換手段 10 ホワイトバランス補正装置 12 光源色温度推定手段 14 画像信号補正手段 16 係数乗算手段 18 肌色候補検出手段 20 グレー候補検出手段 22 係数最適化手段 24 光源色温度算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE11 CE17 5C077 LL04 LL19 MP08 PP10 PP32 PQ12 PQ23 TT02 5C079 HB01 LA23 LB02 MA04 MA11 NA02 PA03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】カラーフィルムに記録された画像を読み取
    り、デジタル画像データに変換する画像データ変換方法
    であって、 カラーフィルムから読み取った画像をデジタル画像デー
    タに変換するにあたり、フィルム濃度を露光濃度に変換
    する際に、ニュートラル1次元ルックアップテーブルを
    用いるようにしたことを特徴とする画像データ変換方
    法。
JP2002021257A 2002-01-30 2002-01-30 画像データ変換方法 Withdrawn JP2003224735A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2002021257A JP2003224735A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 画像データ変換方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7599093B2 (en) 2004-09-30 2009-10-06 Fujifilm Corporation Image processing apparatus, method and program

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