JP2003224678A - 加入者系データ伝送システム - Google Patents

加入者系データ伝送システム

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JP2003224678A
JP2003224678A JP2002019363A JP2002019363A JP2003224678A JP 2003224678 A JP2003224678 A JP 2003224678A JP 2002019363 A JP2002019363 A JP 2002019363A JP 2002019363 A JP2002019363 A JP 2002019363A JP 2003224678 A JP2003224678 A JP 2003224678A
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xdsl
analog telephone
data transmission
exchange
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JP2002019363A
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Hiroaki Sato
博昭 佐藤
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Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換局から遠距離の遠隔加入者にも、交換局
から近距離の近接加入者と同等の十分高速な伝送速度で
のXDSLサービスを提供する。 【解決手段】 加入者端末11をXDSLモデム12お
よびアナログ電話回線15を介して交換局16のXDS
Lセンタ装置19に接続して、加入者端末11とXDS
Lセンタ装置19に接続されるインタネットとの間で高
速データ伝送を行うシステムでは、加入者端末11およ
び交換局16間のアナログ電話回線15の所定中継点に
設置した中継装置1は、加入者端末11から入力される
加入者デジタル信号を光電変換した光信号を光ファイバ
3に送出し、交換局16のXDSLセンタ装置19に接
続される分配装置2は、光ファイバ3から入力される光
信号を光電変換した加入者デジタル信号をXDSLセン
タ装置19に送出するから、加入者デジタル信号を伝送
するアナログ電話回線の長さが短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者端末をXD
SLモデムおよびアナログ電話回線を介して交換局のX
DSLセンタ装置に接続して、前記加入者端末と前記X
DSLセンタ装置に接続されるインタネット等との間で
高速データ伝送を行うようにした加入者系データ伝送シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】主に常時接続の高速インタネット接続サ
ービスを提供するために、パーソナルコンピュータ(以
下、パソコンという)等の加入者端末をXDSLモデム
および既存のアナログ電話回線(メタリック線)を介し
て交換局のXDSLセンタ装置に接続して構成されるX
DSL(X Digital Subscriber Line)サービスが最近
普及し始めている。このようなXDSLサービスには、
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)サー
ビス等がある。
【0003】XDSLサービスを提供する加入者系デー
タ伝送システムは、例えば図7に示すように、加入者側
に設けられたパソコン等の端末11をXDSLモデム1
2を介してスプリッタ13のデジタル入力端13aに接
続し、スプリッタ13のアナログ入力端13bに電話機
14を接続し、スプリッタ13の出力端13cを既存の
アナログ電話回線15を介して交換局16のMDF(主
配線盤)17の入力端17aに接続し、MDF17の出
力端17bを電話交換機20に接続するとともに、MD
F17の出力端17cをスプリッタ18を介してXDS
Lセンタ装置19にに接続し、XDSLセンタ装置19
にインタネットを接続するように構成されている。この
ような加入者系データ伝送システムでは、例えば、上り
(加入者からインタネットへ向かう方向)最大900K
bps、下り(インタネットから加入者へ向かう方向)
最大8Mbpsの高速データ伝送を実現することができ
る。
【0004】上述した加入者系データ伝送システムで
は、端末からのデジタル信号をアナログ変調方式を用い
て電話信号に重畳することによりデジタル伝送サービス
を実現しており、例えば図8に示すように、周波数帯域
の低周波域を電話信号に使用し、それよりも高周波側の
帯域をXDSL信号の上り信号および下り信号に使用す
るようにしている。なお、本明細書においては、上記X
DSL信号のことを「加入者デジタル信号」と呼ぶこと
とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の加入者
系データ伝送システムでは、最大伝送速度が発揮される
のは、交換局から加入者までの距離(すなわちアナログ
電話回線の長さ)が2Kmまでの場合が多く、交換局か
ら加入者までの距離が2Kmを越えると、加入者デジタ
ル信号が電話信号に比べて高速であるため信号レベルの
低下やISDNとの干渉等によって伝送速度が低下して
しまい、大部分の場合は最大伝送速度が達成できなくな
るという「交換局から加入者までの距離による速度制限
問題」が生じていた。なお、既存の電話サービスでは、
交換局から遠隔地にいる遠隔加入者のために遠隔集線装
置を設けて交換局および遠隔集線装置間を光伝送路で接
続している場合もあるが、その場合、XDSLサービス
を提供するために、遠隔集線装置の近傍に小型のXDS
Lセンタ装置を設置する必要があり、装置自体のコスト
および装置の設置作業コストが発生してしまい、結局、
XDSLサービスの加入者が負担するコストが増加する
ことになる。
【0006】本発明は、交換局から遠距離の遠隔加入者
にも、交換局から近距離の近接加入者と同等の十分高速
な伝送速度でのXDSLサービスを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の第1発明は、加入者端末をXDS
Lモデムおよびアナログ電話回線を介して交換局のXD
SLセンタ装置に接続して、前記加入者端末と前記XD
SLセンタ装置に接続されるインタネット等との間で高
速データ伝送を行うようにした加入者系データ伝送シス
テムにおいて、前記加入者端末および交換局間に敷設さ
れたアナログ電話回線の所定中継点に中継装置を設置
し、前記交換局のXDSLセンタ装置に分配装置を接続
するとともに、前記中継装置および前記分配装置間を光
伝送路を介して接続し、前記中継装置は、前記XDSL
モデムからの加入者デジタル信号の入力時には、当該加
入者デジタル信号を光電変換した光信号を前記光伝送路
に送出し、前記分配装置からの光信号の入力時には、当
該光信号を光電変換した加入者デジタル信号を前記XD
SLモデムへ向かうアナログ回線に送出するように構成
されており、前記分配装置は、前記XDSLセンタ装置
からの加入者デジタル信号の入力時には、当該加入者デ
ジタル信号を光電変換した光信号を前記光伝送路に送出
し、前記光伝送路からの光信号の入力時には、当該光信
号を光電変換した加入者デジタル信号を前記XDSLセ
ンタ装置に送出するように構成されていることを特徴と
する。
【0008】第1発明によれば、加入者がXDSLサー
ビスによりインタネット接続を行う際には、上りにおい
ては、加入者端末からXDSLモデムを介して発せられ
た加入者デジタル信号は交換局へ向かうアナログ電話回
線に送出され、前記アナログ電話回線の所定中継点に設
置された中継装置に入力されて光電変換により光信号に
なり、該光信号は光伝送路を介して前記交換局のXDS
Lセンタ装置に接続された分配装置に入力されてそこで
光電変換されて加入者デジタル信号となり、該加入者デ
ジタル信号は前記XDSLセンタ装置からインタネット
に送出される。同様に、下りにおいては、インタネット
等からのデジタル信号は、前記XDSLセンタ装置を経
て前記分配装置に入力されてそこで光電変換により光信
号となり、該光信号は前記光伝送路を介して前記中継装
置に入力されてそこで光電変換により加入者デジタル信
号となり、該加入者デジタル信号は前記加入者端末へ向
かうアナログ回線に送出され、前記XDSLモデムを介
して前記加入者端末に入力される。
【0009】この場合、上下双方向の加入者デジタル信
号の伝送路においてアナログ電話回線を使用する部分の
距離は「前記中継装置から前記XDSLモデムまでの距
離」になるので、前記所定中継点を適宜選定することに
より、「前記交換局から前記XDSLモデムまでの距
離」に比べて大幅に短縮されることになる。したがっ
て、交換局から加入者端末までの距離が長距離になるに
つれて生じる信号レベルの低下やISDNとの干渉等に
よって伝送速度が低下する現象が大幅に改善されること
になり、交換局から遠距離の遠隔加入者にも、交換局か
ら近距離の近接加入者と同等の十分高速な伝送速度での
XDSLサービス(例えば最大伝送速度でのXDSLサ
ービス)を提供することが可能になる。
【0010】請求項2に記載の第2発明は、前記中継装
置は、複数のアナログ電話回線を収容可能であるととも
に、収容された複数のアナログ電話回線のそれぞれから
入力される加入者デジタル信号を前記光伝送路を介して
前記交換局に多重伝送するように構成されていることを
特徴とする。
【0011】第2発明によれば、前記中継装置に収容し
た複数N本のアナログ電話回線のそれぞれから入力され
る加入者デジタル信号を前記光伝送路を介して前記交換
局に多重伝送するから、N回線毎に1台の中継装置を設
けるだけで済むようになり、中継装置の設置コストを抑
制することができるとともに、現状ではまだ少数である
XDSLサービス加入者からの加入者デジタル信号を多
重化により統合することによって、前記中継装置および
交換局間の光伝送路の運用効率を向上させることができ
る。
【0012】請求項3に記載の第3発明は、前記中継装
置は、遠隔地に設置された制御装置からの回線選択指令
に応じて、収容された複数のアナログ電話回線の中から
多重伝送の対象とするアナログ電話回線を選択可能に構
成されていることを特徴とする。
【0013】第3発明によれば、前記中継装置は、遠隔
地に設置された制御装置から回線選択指令が入力された
とき、該回線選択指令に応じて収容された複数のアナロ
グ電話回線の中から多重伝送の対象とするアナログ電話
回線を選択するから、所望のアナログ電話回線(例えば
XDSLサービス加入者のアナログ電話回線)からの加
入者デジタル信号を光電変換した光信号のみを多重化す
ることにより、前記中継装置および交換局間の光伝送路
の運用効率を向上させることができる。
【0014】請求項4に記載の第4発明は、前記分配装
置は、前記交換局に複数のXDSLセンタ装置が設置さ
れている場合、遠隔地に設置された制御装置からの信号
選択指令に応じて、前記中継装置からの多重化された光
信号を分離して光電変換した加入者デジタル信号のそれ
ぞれを、前記複数のXDSLセンタ装置の何れか1つに
分配するように構成されていることを特徴とする。
【0015】第4発明によれば、前記分配装置は、遠隔
地に設置された制御装置から信号選択指令が入力された
とき、該信号選択指令に応じて、前記中継装置からの多
重化された光信号を分離して光電変換した加入者デジタ
ル信号のそれぞれを、前記交換局に設置された複数のX
DSLセンタ装置の何れか1つに分配するから、加入者
デジタル信号のそれぞれを所望のXDSLセンタ装置
(例えば当該加入者が契約したXDSL事業者のXDS
Lセンタ装置)に分配することが可能になる。
【0016】請求項5に記載の第5発明は、前記中継装
置は、前記交換局へ向かうアナログ電話回線を経由して
給電制御されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0017】第5発明によれば、前記中継装置は前記交
換局へ向かうアナログ電話回線を経由して給電制御され
るから、交換局から給電することにより前記中継装置の
近傍に給電装置を設ける必要が無くなるので、前記中継
装置を電柱の上などの任意の場所に設置することができ
るようになるとともに、中継装置の保守運用が容易にな
る。
【0018】請求項6に記載の第6発明は、前記中継装
置は、前記加入者端末へ向かうアナログ電話回線を経由
して給電制御されるように構成されていることを特徴と
する。
【0019】第6発明によれば、前記中継装置は前記加
入者端末へ向かうアナログ電話回線を経由して給電制御
されるから、加入者端末から給電することにより前記中
継装置の近傍に給電装置を設ける必要が無くなるので、
前記中継装置を電柱の上などの任意の場所に設置するこ
とができるようになるとともに、中継装置の保守運用が
容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る加入者系データ伝送システムの構成を示す図であ
る。本実施形態の加入者系データ伝送システムは、図7
に示すXDSLサービスを提供する加入者系データ伝送
システムが既設されている場合にそのXDSLサービス
の伝送速度の向上を図るものであり、上記既設の加入者
系データ伝送システムに対し、加入者端末11および交
換局16間に敷設されたアナログ電話回線15を加入者
側アナログ電話回線15−1および交換局側アナログ電
話回線15−2に分割することにより形成される所定中
継点に中継装置1を設置し、交換局16のXDSLセン
タ装置19の前段(入力側)に分配装置2を接続すると
ともに、中継装置1および分配装置2間を光伝送路であ
る光ファイバ3を介して接続するような変更を加えてい
る。なお、実際には多数の加入者端末へ向かうアナログ
電話回線が存在しているが、簡略化のため、図1には2
つの加入者端末へ向かうアナログ電話回線のみを記載し
ている。
【0021】上記中継装置1は、図2に示すように、加
入者側アナログ電話回線15−1を介して入力される電
話信号(アナログ信号)および加入者デジタル信号の中
から加入者デジタル信号を選択して出力するとともに電
話信号を交換局側アナログ電話回線15−2にスルー出
力するスプリッタ21と、スプリッタ21において選択
されたデジタル信号を入力されてそれを光電変換した光
信号を出力する光電変換装置22と、各光電変換装置2
2から入力される光信号を波長分割多重(Wavelength D
ivision Multiplexing;WDM)して光ファイバ3に送
出するとともに光ファイバ3を経由して送信されてくる
波長分割多重された光信号を個別に分離してそれぞれの
光信号を対応する光電変換装置22に送出する光結合分
岐装置23とを具備して成る。なお、上記中継装置1内
には、複数本(例えば16本)のアナログ電話回線15
(15−1および15−2)を収容可能とするために、
上記スプリッタ21および光電変換装置22が複数組
(例えば16組)設けられており、上記光電変換装置2
2および光結合分岐装置23間は光ファイバにより接続
されている。
【0022】上記中継装置1の設置場所は、例えば加入
者端末11および交換局16間に敷設されたアナログ電
話回線15の長さが2Kmを越える長さLである場合に
加入者側アナログ電話回線15−1の長さがL/2未満
かつ2Km未満となる任意の場所とすることができ、一
般的に無人の場所や野外の場所が用いられる。設置場所
の一例としては、アナログ電話回線の地下ケーブルと架
空ケーブルとの接続点(電柱の上等に設けられる、き線
点)が挙げられる。
【0023】上記のような無人の場所や野外の場所に中
継装置1を設置した場合、その近傍に電源装置を設置す
ることが困難であるため、中継装置1を出来る限り省電
力に構成した上で、中継装置1に対する経済的な給電方
式を実現する必要がある。そのため、本実施形態では、
中継装置1に対して常時電源供給が可能な交換局側アナ
ログ電話回線15−2を経由して遠隔給電を行うことに
よって中継装置1が必要とする電源供給を確保するよう
に構成している。例えば、図3に示すように電源抽出装
置24を中継装置1の内部または近傍に設け、交換局側
アナログ電話回線15−2により送出されてくる所定電
圧のAC電源を電源抽出装置24によって抽出して所定
電圧のDC電源に変換し、このDC電源を中継装置1内
の給電が必要な各構成要素(この場合、スプリッタ21
および光電変換装置22の全て)に供給するようにす
る。なお、中継装置1の光結合分岐装置23は、パッシ
ブな素子であるため、電源供給が不要である。
【0024】上記交換局側アナログ電話回線15−2経
由での遠隔給電が困難な場合、例えば、図4に示すよう
に各加入者端末側に、商用電源(AC100V)を降圧
した所定AC電源を加入者側アナログ電話回線15−1
に重畳する電源重畳装置25を設け、中継装置1の近傍
に、上記所定AC電源を所定DC電源に変換する電源抽
出装置24を設けることにより、加入者側アナログ電話
回線15−1を経由した遠隔給電を行うものとする。こ
の場合、中継装置1の光結合分岐装置23は電源供給不
要であることから、当該加入者側アナログ電話回線に対
応する1組のスプリッタ21および光電変換装置22の
みに給電可能な電源容量が確保できればよい。また、加
入者端末側の商用電源から常時給電してもよいが、XD
SLサービスを利用するときだけ給電するようにしても
よく、そのようにした場合であっても、一般的なインタ
ネット接続では着信機能が不要であるため加入者デジタ
ル信号の送信要求に応じて電源を供給することによりX
DSLサービスが提供可能である。上記商用電源は、停
電等により給電不能になる障害が発生することは希であ
るが、万一障害が発生しても、その影響は当該加入者の
みに限定されることになる。さらに、電池等のバックア
ップ手段を併設しておけば、商用電源の障害にも対処可
能になる。なお、今後のメタリック線の光ケーブルへの
置き換えの進展に伴い、交換局側アナログ電話回線15
−2経由での遠隔給電がより一層困難になることが予想
されるが、その場合、上述した加入者側アナログ電話回
線15−1を経由した遠隔給電方式が利用可能である。
【0025】上記分配装置2は、図2に示すように、光
ファイバ3を経由して送信されてくる波長分割多重され
た光信号を個別に分離してそれぞれの光信号を対応する
光電変換装置26に送出するとともに各光電変換装置2
6から入力される光信号を波長分割多重して光ファイバ
3に送出する光結合分岐装置27を具備して成る。各光
電変換装置26で光電変換することにより復元された加
入者デジタル信号は、XDSLセンタ装置19に入力さ
れる。
【0026】次に、本実施形態の加入者系データ伝送シ
ステムにより提供されるXDSLサービスによってイン
タネット接続を行う際の作用を説明する。なお、以下に
おいては、上り(加入者からインタネットへ向かう方
向)の作用と下り(インタネットから加入者へ向かう方
向)の作用とはほぼ対称であるため、上りの作用のみに
ついて説明する。
【0027】ある加入者がXDSLサービスの使用を開
始している場合にXDSLサービスによってインタネッ
ト接続を行う際の、上りの信号の流れは以下のようにな
る。すなわち、加入者端末(例えばパソコン)11から
発せられた加入者デジタル信号は、XDSLモデム12
を介してスプリッタ13に入力され、そこで電話機14
から入力される電話信号に例えばアナログ変調により重
畳された後に、加入者側アナログ電話回線15−1に送
出される。これら電話信号および加入者デジタル信号が
重畳された信号は中継装置1のスプリッタ21でそれぞ
れの信号に分離され、電話信号は交換局側アナログ電話
回線15−2にスルー出力されるので、加入者デジタル
信号のみが抽出されて光電変換装置22に入力されて光
信号に変換される。この光信号は、光結合分岐装置23
に入力されて、そこで他の加入者デジタル信号を光電変
換した光信号とともに多重化された後、光ファイバ3を
介して交換局16の分配装置2の光結合分岐装置27に
入力される。この多重化光信号は、光結合分岐装置27
においてそれぞれの光信号に分離された後、光電変換装
置26に入力されてそこで光電変換されて加入者デジタ
ル信号に復元される。そして、この加入者デジタル信号
は、XDSLセンタ装置19からインタネットに送出さ
れることになる。
【0028】上記インタネット接続においては、上下双
方向の加入者デジタル信号の伝送路中でのアナログ回線
を使用する部分の距離が、「中継装置1から加入者宅の
スプリッタ13までの距離」に短縮されるので、交換局
から加入者宅までの距離が2Kmを越える場合であって
も、中継装置1を設置する場所を適宜選定することによ
り、「中継装置1から加入者宅のスプリッタ13までの
距離」を2km未満にすることが容易である。例えば交
換局から加入者宅までの距離が3Kmである場合に交換
局から2Kmの場所に中継装置1を設置することにより
「中継装置1から加入者宅のスプリッタ13までの距
離」が1Kmに短縮されるため、交換局から加入者端末
までの距離が長距離になるにつれて生じる信号レベルの
低下やISDNとの干渉等によって伝送速度が低下する
現象が大幅に改善されることになり、最大伝送速度での
XDSLサービスが提供可能になる。
【0029】したがって、本実施形態の加入者系データ
伝送システムによれば、交換局からの距離が2Kmを越
える遠隔加入者にも、交換局からの距離が2Km未満の
近接加入者と同等の十分高速な伝送速度でのXDSLサ
ービス(例えば最大伝送速度でのXDSLサービス)を
提供することが可能になる。
【0030】また、現在、大都市圏等において光ケーブ
ルの敷設が急速に進行していることから、既存の光ケー
ブルを利用して該光ケーブルの当該加入者に比較的近い
位置(例えば当該加入者付近の電柱上)に中継装置1を
設置するようにすれば、本実施形態の加入者系データ伝
送システムを実現するための追加コストは、中継装置1
および分配装置2の装置コストおよびそれらの設置コス
トだけとなるので、XDSLサービスの加入者が負担す
るコストの増加が抑制されることになり、高速XDSL
サービスを安価で提供することが可能になる。
【0031】さらに、中継装置1に対して交換局側アナ
ログ電話回線15−2を経由して遠隔給電を行うから、
中継装置1の近傍に給電装置を設ける必要が無くなるの
で、中継装置1を電柱の上等の任意の場所に設置可能に
なるとともに、中継装置1の保守運用が容易になる。
【0032】図5は本発明の第2実施形態に係る加入者
系データ伝送システムの構成を示す図である。本実施形
態の加入者系データ伝送システムは、上述した図1に示
す加入者系データ伝送システムに対し、中継装置1に対
する遠隔地に制御装置4を設置する変更を加えたもので
あり、それ以外の部分は図1の加入者系データ伝送シス
テムと同様に構成する。本実施形態では、上記制御装置
4の設置場所を交換局16内とするが、XDSL事業者
のサービスセンタ内等に設置することも可能である。な
お、遠隔集線装置を中継装置1の近傍に設けて、各加入
者側アナログ電話回線15−1から交換局側へスルー出
力される電話信号をまとめて一括出力するように構成し
てもよい。
【0033】上記制御装置4は、中継装置1に対する回
線選択指令および分配装置2に対する信号選択指令を発
するように構成されている。上記回線選択指令は、アナ
ログ電話回線経由で中継装置1に送信するものとする
が、無線送信するようにしてもよい。なお、制御装置4
内には、XDSLサービスを開始(契約)した加入者に
関する各種情報が、契約したXDSL事業者(キャリ
ア)に関する情報と関連付けて格納されているものとす
る。
【0034】次に、本実施形態の加入者系データ伝送シ
ステムにより提供されるXDSLサービスによってイン
タネット接続を行う際の回線選択および信号選択の作用
を説明する。
【0035】[回線選択]ADSL等のXDSLの発展
段階では、アナログ電話回線の全加入者に比べてXDS
Lサービス契約者が少数であるため、XDSLサービス
を開始する加入者が生じる度にその加入者のアナログ電
話回線を中継装置1に接続するようにした場合には工事
費用の発生により運用コストが増大するため、運用コス
トを削減し得る経済的なアナログ電話回線の接続方式を
採用することが望ましい。そこで、本実施形態では、中
継装置1内に、XDSLサービス加入が予想される加入
者数分のスプリッタ21および光電変換装置22を予め
用意しておき、ある加入者からXDSLサービスの開始
要求がなされたとき、その開始要求に応じて制御装置4
から中継装置1に回線選択指令を送信することにより、
中継装置1内に収容された複数のアナログ電話回線の中
から当該サービスの開始要求に対応する加入者のアナロ
グ電話回線を選択して、そのアナログ電話回線を多重伝
送の対象に追加する。
【0036】それにより、XDSLサービスの加入者の
アナログ電話回線からの加入者デジタル信号を光電変換
した光信号のみが多重化されることになり、中継装置1
および交換局16間の光ケーブル3の運用効率が向上す
る。また、XDSLサービスを開始する加入者のアナロ
グ電話回線を中継装置1に接続する工事が遠隔制御によ
り自動化されるため、運用コストが削減されることにな
る。上記において、XDSLサービス加入者のアナログ
電話番号が変更された場合、運用状態で制御装置4から
の遠隔操作による変更が可能である。
【0037】[信号選択]交換局16に設置された分配
装置2に光信号が多重伝送されると、その多重化光信号
は、分配装置の光結合分岐装置27によってそれぞれの
光信号に分離される。その際、制御装置4は、加入者が
契約したXDSL事業者に関する情報を有しているの
で、「XDSL事業者毎に、そのXDSL事業者の契約
者に対応する光信号だけを選択して出力する信号選択指
令」を制御装置4から光結合分岐装置27に入力するこ
とにより、あるXDSL事業者に対応する光信号の全て
を一括して所定の光電変換装置26に入力して加入者デ
ジタル信号に復元した後、交換局16に設置された複数
のXDSLセンタ装置19の中の当該XDSL事業者に
対応するXDSLセンタ装置19に送出することができ
る。上記において、XDSLサービス加入者が契約する
XDSL事業者を変更した場合、運用状態で制御装置4
からの遠隔操作による変更が可能である。
【0038】なお、分配装置2に複数の中継装置1を接
続して該複数の中継装置1からの多重化光信号を入力す
るように構成した場合にも、上記信号選択指令を制御装
置4から光結合分岐装置27に入力することにより、X
DSL事業者毎に加入者デジタル信号をまとめて、当該
XDSL事業者に対応するXDSLセンタ装置19に送
出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る加入者系データ
伝送システムの構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態の加入者系データ伝送システム
の中継装置および分配装置の詳細図である。
【図3】 第1実施形態の加入者系データ伝送システム
の中継装置に対する遠隔給電を行う構成の一例を示す図
である。
【図4】 第1実施形態の加入者系データ伝送システム
の中継装置に対する遠隔給電を行う構成の他の例を示す
図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る加入者系データ
伝送システムの構成を示す図である。
【図6】 第2実施形態の加入者系データ伝送システム
の中継装置および分配装置の詳細図である。
【図7】 従来のXDSLサービスを提供する加入者系
データ伝送システムの構成を示す図である。
【図8】 XDSLサービスにおいて各信号が使用する
周波数帯域を説明するための図である。
【符号の説明】
1 中継装置 2 分配装置 3 光ファイバ(光伝送路) 4 制御装置 11 加入者端末 12 XDSLモデム 13 スプリッタ 14 電話機 15 アナログ電話回線 15−1 加入者側アナログ電話回線 15−2 交換局側アナログ電話回線 16 交換局 17 MDF(主配線盤) 18 スプリッタ 19 XDSLセンタ装置 20 電話交換機 21 スプリッタ 22,26 光電変換装置 23,27 光結合分岐装置 24 電源供給装置 25 電源重畳装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 3/00 Fターム(参考) 5K002 AA06 DA31 DA42 FA01 5K051 AA09 BB02 CC00 DD07 DD12 DD14 EE04 FF13 HH01 HH26 JJ07 KK01 5K101 KK20 LL00 LL01 LL04 LL16 MM01 MM04 MM06 QQ11 RR04 RR19 SS07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者端末をXDSLモデムおよびアナ
    ログ電話回線を介して交換局のXDSLセンタ装置に接
    続して、前記加入者端末と前記XDSLセンタ装置に接
    続されるインタネット等との間で高速データ伝送を行う
    ようにした加入者系データ伝送システムにおいて、 前記加入者端末および交換局間に敷設されたアナログ電
    話回線の所定中継点に中継装置を設置し、前記交換局の
    XDSLセンタ装置に分配装置を接続するとともに、前
    記中継装置および前記分配装置間を光伝送路を介して接
    続し、 前記中継装置は、前記XDSLモデムからの加入者デジ
    タル信号の入力時には、当該加入者デジタル信号を光電
    変換した光信号を前記光伝送路に送出し、前記分配装置
    からの光信号の入力時には、当該光信号を光電変換した
    加入者デジタル信号を前記XDSLモデムへ向かうアナ
    ログ回線に送出するように構成されており、 前記分配装置は、前記XDSLセンタ装置からの加入者
    デジタル信号の入力時には、当該加入者デジタル信号を
    光電変換した光信号を前記光伝送路に送出し、前記光伝
    送路からの光信号の入力時には、当該光信号を光電変換
    した加入者デジタル信号を前記XDSLセンタ装置に送
    出するように構成されていることを特徴とする、加入者
    系データ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記中継装置は、複数のアナログ電話回
    線を収容可能であるとともに、収容された複数のアナロ
    グ電話回線のそれぞれから入力される加入者デジタル信
    号を前記光伝送路を介して前記交換局に多重伝送するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の加
    入者系データ伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記中継装置は、遠隔地に設置された制
    御装置からの回線選択指令に応じて、収容された複数の
    アナログ電話回線の中から多重伝送の対象とするアナロ
    グ電話回線を選択可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の加入者系データ伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記分配装置は、前記交換局に複数のX
    DSLセンタ装置が設置されている場合、遠隔地に設置
    された制御装置からの信号選択指令に応じて、前記中継
    装置からの多重化された光信号を分離して光電変換した
    加入者デジタル信号のそれぞれを、前記複数のXDSL
    センタ装置の何れか1つに分配するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2または3記載の加入者系デ
    ータ伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記中継装置は、前記交換局へ向かうア
    ナログ電話回線を経由して給電制御されるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記
    載の加入者系データ伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記中継装置は、前記加入者端末へ向か
    うアナログ電話回線を経由して給電制御されるように構
    成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1
    項記載の加入者系データ伝送システム。
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