JP2003223329A - 移動通信端末実行用プログラムファイル及びプログラムファイル実行方法並びに移動通信携帯端末 - Google Patents

移動通信端末実行用プログラムファイル及びプログラムファイル実行方法並びに移動通信携帯端末

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量を減少させ且つ実行速度を向上させるこ
とが可能な、機械語コード実行領域を含む移動通信端末
機用ファイル及びそれを用いたファイル実行方法を提供
すること。 【解決手段】 ヘッダ領域と、機械語コードからなるフ
ァイル実行領域と、言語別に選択可能な構造のリソース
領域とからなっており、ヘッダ領域はファイルの信頼性
・有効性検証機能、ファイルの使用制限(使用期間制
限、使用回数制限)機能、ファイルの自動更新機能の少
なくとも1つを移動通信端末で実現するためのデータフ
ィールドを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械語コードから
なる実行領域を含む移動通信端末用ファイル構造及びそ
れを用いたファイル実行方法に関し、さらに詳しくは、
端末のプロセッサによって直接実行可能な機械語実行コ
ードを含み、ファイルの信頼性・有効性検証、ファイル
の実行可能回数または時間制限、及び自動更新のための
URL情報を含むヘッダを備える移動通信端末用ファイ
ル構造及びそれを用いた実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、移動通信サービスの普及に伴っ
て、殆どの人に1つ以上の移動通信サービスが提供され
ている。このような移動通信サービスは、基本的な音声
通話、文字・音声メッセージ伝送、ひいては無線インタ
ーネットサービス、移動通信端末用コンテンツの利用な
どに拡大されつつある。その中でも、無線インターネッ
トサービスは、端末を用いてインターネット上のサーバ
ーに接続して必要な情報を入手するうえ、各種イメー
ジ、ベル音(着信音、着信メロディー)、ゲームなどの
無線インターネット・コンテンツ・ファイルを無線でダ
ウンロードして利用することを可能にする。
【0003】移動通信端末用ファイルのダウンロード及
び実行のために、主に運営体制又はハードウェア独立な
プラットフォーム(platform)を利用しており、移動通信
端末用ファイルは所定のプログラム開発ツール(Develop
ment Kit)を用いて作成する。移動通信端末用ファイル
は、端末メモリ制限などによって小容量にしなければな
らず、プログラミング及び実行の便宜上、標準化された
ライブラリ(Library)のAPIを用いる。このようなA
PIは端末のコンテンツ実行用プラットフォームで使用
可能であり、コンテンツ用応用プログラム(アプリケー
ションプログラム)を単純化及び低容量化することがで
きる。
【0004】ところが、従来の端末用ファイル実行のた
めには、端末のプロセッサによって直接実行が不可能な
バイトコード基盤のプログラムをダウンロードし、端末
の実行プラットフォームとして既に内蔵されているKV
M、GVM、JVMなどの仮想マシン(VM:Virtual M
achine)を用いてバイトコードを解釈し、機械語に変換
(翻訳,interpret)した後実行する。JAVA(商
標)基盤の無線プラットフォームは前述した方式で実行
されるが、このような方式はプラットフォーム独立なの
で他機種間の互換性は増加させたが、プログラムの実行
時間が長くかかり、プログラムを格納するためのメモリ
空間も多く浪費されるという欠点がある。
【0005】図1は従来の移動通信端末用ファイルの内
部構成を示すもので、ファイルの実行領域とリソース領
域は全く分離されておらず1つの領域内に含まれてお
り、実行領域はバイトコードからなる実行コードと実行
データに区分されている。このような、ファイルをダウ
ンロードした端末のプラットフォームは、実行のために
仮想マシンを用いてバイトコードを翻訳して機械語に変
換した後、実行しなければならない。従って、実行に長
い時間がかかるうえ、通常コンパイルされた機械語より
はバイトコードがより大きい容量を有するので、比較的
メモリ空間の小さい端末に多くのファイルを格納するこ
とができないという欠点があった。
【0006】また、バイトコードを使用する場合には、
使用メモリ容量を予測することが困難で、プログラムを
実行するために大量のメモリを使用する。このため、移
動通信端末はより大きいメモリを搭載しなければなら
ず、この大きいメモリ容量と、インタプリタによる変換
を含むプログラムの長い実行時間とから、プログラムフ
ァイルをダウンロードして実行できる移動通信端末は、
そのバッテリの稼働時間が短くなってしまう。
【0007】通常、プログラムの遠隔ダウンロード及び
実行時には、バイトコードで作成されたプログラムをダ
ウンロードして仮想マシンを用いてバイトコードを機械
語に翻訳した後実行する方式(JAVA(商標)、C+
+)が主に用いられている。ところが、このような翻訳
実行方式はファイルを実行するプロセッサがそれぞれ異
なるために必要なものであって、全てのファイル実行プ
ロセッサが同じ形態であれば、容量が小さくて実行速度
も速い機械語からなるファイルを用いることが便利であ
る。
【0008】一方、移動通信端末に使用されるプロセッ
サは、ハードウェア的又は運営体制OSの面においてほ
ぼ統一した仕様を有しているので、敢えてバイトコード
を使用する必要がない。本発明は、かかる点に着目した
もので、有効性検証、使用期間制限及び自動更新機能を
備えるヘッダと、機械語コードからなる実行領域と、言
語別に選択されるリソース領域とからなる移動通信端末
用ファイルの構造を提案する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
語コードを含むことにより、容量を減少させ且つ実行速
度を向上させることが可能な移動通信端末用ファイル構
造を提供することにある。本発明の他の目的は、ヘッダ
と、機械語コードからなる実行領域と、言語別に選択さ
れるリソース領域とからなる移動通信端末用ファイル構
造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る移動通信端末用プログラムファイルは、
ヘッダ領域と、機械語コードからなるファイル実行領域
と、移動通信端末の使用言語別に選択可能な構造のリソ
ース領域とからなっており、ヘッダ領域はファイルの信
頼性・有効性検証機能、ファイルの使用制限(使用期間
制限、使用回数制限)機能、ファイルの自動更新機能の
少なくとも1つを前記移動通信端末で実現するためのデ
ータフィールドを含む。ファイル実行領域は、ファイル
のソースコードをコンパイルし或いはバイトコードを変
換(翻訳,interpret)して生成された機械語形態の実行
コードが格納される実行コードセグメント(RO segment)
と、実行コードによって使用される機械語形態のデータ
が格納される実行データセグメント(RW segment)に区分
され、リソース領域は実行コードが参照するデータ(文
字列、アイコン、画像データ)領域であって、リソース
ヘッダ部分とリソースセクション部分とから構成されて
いる。
【0011】このようなファイルをダウンロードして実
行する方法は、所定のプラットフォームを備えた移動通
信端末を用いる。この移動通信端末は、移動通信網(及
びインターネット網)を介して、前述した構造の特定の
データ構造のプログラムファイルをダウンロードする第
1工程と、プログラムファイルのヘッダに含まれた所定
のデータ(マジックナンバーやチェックサム等)を用い
てファイルの信頼性又は有効性を検証する第2工程と、
有効性及び/又は信頼性が検証された場合に限って、フ
ァイルの実行コードセグメントにある機械語コードを移
動通信端末のメモリにロードし或いは移動通信端末プロ
セッサが直接にアクセスし、実行データとリソース領域
のデータを用いてファイルを実行する第3工程とを実行
する。
【0012】また、この方法は、前記ファイルに使用制
限機能がある場合、プラットフォームは前記ファイルの
使用回数または使用期間をモニタリングし、ファイルヘ
ッダに含まれた使用可能期間または使用可能回数を超え
れば実行を許容しないようにする第4工程をさらに含む
ことができる。さらに、前記プログラムファイルに自動
更新機能がある場合、更新条件になったか或いはユーザ
からの更新要請があれば、ファイルヘッダにある更新U
RLストリングを用いて該当プログラムファイルをダウ
ンロードするサイトに接続し、そのサイトから更新ファ
イルをダウンロードする第5工程をさらに含むことがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図に基づいて本発明の
実施形態を詳細に説明する。図2は本発明に係る移動通
信端末用ファイルの内部構成を示すもので、まずヘッダ
領域と、機械語形態の実行コード及び実行データからな
る実行領域と、ファイル実行時に実行領域が参照するデ
ータとしてのリソース領域とからなっている。実行領域
の実行コード及び実行データは、作成されたソースコー
ドまたはバイトコードをコンパイルまたは変換(翻訳)
することにより生成される。機械語コードは、0又は1
を1ビットとする2進数であり、その一部がプロセッサ
に対する命令に、残りの部分がメモリのアドレスや変数
として用いられる。
【0014】次いで、ファイルヘッダの詳細な構成を図
3、リソース領域の細部構成を図4に基づいてそれぞれ
詳細に説明する。図3は本発明に使用されるファイルヘ
ッダの詳細構成図であって、ファイルヘッダは、プロセ
ッサによって直接実行または使用される実行領域及びリ
ソース領域とは異なり、それ自体では使用されないが、
特殊機能の実現に必要なデータを含む部分である。
【0015】本発明に使用されるファイルヘッダは固定
フィールド(Fixed Field)と可変フィールド(Variable F
ield)に大別される。固定フィールドは、固定の長さを
有する領域であって、ファイルを実行するための実行領
域の位置及びサイズデータ、実行領域に含まれたプロセ
ッサによる実行開始位置に対する情報、指定された領域
及び言語に対応するように含まれたデータの集合である
リソース領域の位置及びサイズ、ファイルの有効性及び
信頼性を確認するためのデータなどを含んでいる。ヘッ
ダの固定フィールドに含まれるデータの種類を具体的に
考察すると、下記表1の通りである。
【0016】
【表1】
【0017】一方、ヘッダの可変フィールドは下記表2
のようなデータ(フィールド)を含んでいる。
【0018】
【表2】
【0019】チェックサムは、実行領域、リソース領域
等の全データを例えば4バイト単位で加算して、アプリ
ケーションIDの語長と同一長のみの長さで切り出した
値である。例えば、下位4ビットのみを切り出すように
してもよい。プログラムのコンパイルの時にチェックサ
ムを求め、このヘッダのチェックサムフィールドに格納
する。移動通信端末側でファイルの容量を4バイト単位
で算出し、一定の手法で切り出した実際にダウンロード
されたファイルのチェックサムと、このヘッダに予め格
納されるチェックサムとを比較することで、第1に、そ
のファイルの全体が正常にダウンロードされ、格納され
たか否かを確認することができる。第2に、実行直前ま
でにこのファイルの一部にプログラムやデータ等がウイ
ルス等悪意のあるプログラムによって追加されたり、ま
た、削除されたりというファイルへの変更が行われてい
ないことを確認できる。このように、本実施形態では、
チェックサムを用いてファイルの信頼性を検証する。
【0020】アプリケーションIDは、プログラマや、
ダウンロードのためのサーバーや、通信回線のキャリヤ
などによって利用されるこのファイル(アプリケーショ
ン)を他のアプリケーションから識別するためのIDで
ある。移動通信端末にとっては、対外的に利用すべきア
プリケーションの名称となる。
【0021】マジックナンバーは、移動通信端末のプラ
ットフォームに取ってのファイルの名称であり、移動通
信端末にとってのアプリケーションの番号である。本実
施形態では、マジックナンバーは、人間が直接に値を求
めることが複雑な番号としている。すなわち、本実施形
態では、アプリケーションIDと、チェックサムとを二
進数で論理演算し、その演算結果をマジックナンバーと
する。プラットフォームがダウンロードしたアプリケー
ションを識別するには、このマジックナンバーを利用す
るため、移動通信端末を悪意のあるプログラマから保護
することができる。すなわち、移動通信端末によってプ
ログラムが起動されるためには、このマジックナンバー
を知らなければならず、一方、チェックサムとアプリケ
ーションIDとの論理演算結果をマジックナンバーとす
る場合、マジックナンバーを通常のコンピュータ操作で
知ることは困難である。従って、メーカーやキャリヤに
よって許容された手法以外の手法でダウンロード用のプ
ログラムを作成することは困難である。本実施形態で
は、マジックナンバーのデータ構造をこのように工夫す
ることで、移動通信端末を悪意のあるプログラマから保
護することができる。
【0022】論理演算は、XORとしているが、XOR
の場合にはオーバーフローがない点等で利用しやすい
が、論理和、論理積などでも良い。そして、論理演算を
行う場合、2つの引数の桁数が同一であると全桁につい
て演算がなされる。表1に示す例では、アプリケーショ
ンIDとチェックサムとは同一に4バイトとしている。
チェックサムを4バイトとするには、4バイトで表現で
きる容量よりもファイル容量が大きい場合には、切り出
しを行う。仮に小さい場合には、予め特定されたビット
列を合成するなどして、4バイトに合わせるとよい。こ
の切り出しや合成、追加をここでは編集という。
【0023】このチェックサムの編集の仕組みを、秘密
にしておくことで、マジックナンバーの悪意のある特定
作業はより困難となる。また、アプリケーションIDの
範囲やファイル容量の範囲毎にこの編集の仕組みを変化
させることで、マジックナンバーの特定は困難となる。
このように、一定の論理関係に基づいて編集の仕組みを
変化させる場合を含む論理演算による編集を、「所定の
編集」という。所定の編集では、アプリケーションID
とチェックサムとのXORと、編集の仕組みを変化させ
た論理演算とを含む。また、所定の編集は、チェックサ
ムの切り出しや合成のみならず、他の論理演算を行うよ
うにしても良い。
【0024】また、マジックナンバーは、合計で8バイ
トとして、アプリケーションIDと上記所定の編集によ
るマジックナンバーとの合成としてもよい。これによ
り、アプリケーションIDをユニークとしておくと、マ
ジックナンバーは必ずユニークとなる。
【0025】有効期限(使用期間制限)は、このプログ
ラムのコンパイル時か、またはダウンロード時にヘッダ
の有効期限フィールドに格納される。移動通信端末で
は、端末の内部時計等とこの有効期限とを比較すること
で、プログラムファイルの使用制限を制御する。
【0026】使用回数は、有効期限と同様に、このプロ
グラムのコンパイル時か、またはダウンロード時にヘッ
ダの使用回数フィールドに格納される。移動通信端末で
は、プログラムの実行回数をメモリーに格納するか、又
は無線通信回線を介してサーバー等に格納し、プログラ
ムファイルの起動時にこの使用回数と比較することで、
プログラムファイルの使用制限を制御する。
【0027】実行領域は実行コードセグメント(RO segm
ent)と実行データセグメント(RW segment)に二分され
る。実行コードセグメント(RO segment)は、端末のプロ
セッサによって直接実行が可能な機械語コードを含む領
域である。一般に、機械語コードはプログラムのソース
コード(source code)を入力とするコンパイラー(compil
er)を用いて生成される。このように生成された機械語
コードをファイルの実行コードセグメント(RO segment)
に記憶していて、実行の際に端末のメモリにロードし、
或いはプロセッサによって直接アクセス可能な場合には
メモリにロードする手続無しで直接実行される。
【0028】実行データセグメント(RW segment)は、端
末のプロセッサによって直接解釈可能な機械語形態のデ
ータを有する領域である。実行コードセグメント(RO se
gment)と同様の手続を経て生成され、実行時に必ず端末
のメモリにロードされなければならない。
【0029】リソース領域は、実行領域に含まれた機械
語プログラム(RO及びRW segment)が使用するデータを有
する領域である。リソース領域に含まれたデータは文字
列とアイコン及び画像(イメージ)データである。各デ
ータは言語別に区分されてリソース領域に含まれるが、
このように言語別に区分されたデータの各集合をリソー
スセクション(resource section)という。リソース領域
はこのように言語別に区分された1つ以上のリソースセ
クションとリソースヘッダからなる。
【0030】リソースセクションはプログラムが使用す
る言語に応じて選択的にメモリにロードされて使用され
る。従って、各使用言語別リソースセクションの該当言
語コードを区分する情報がリソースヘッダに含まれてお
り、この際、使用される言語コードはISO 637:
1988規格に従うとよい。
【0031】図4は前記リソース領域のリソースヘッダ
部分とリソースセクション部分の詳細構成図である。こ
こでは、機械語コードで利用しやすいHEXフォーマッ
トとしている。HEXフォーマットは、16ビット又は
32ビット等で、例えば1バイトを上下の4ビットに分
けて16進数2桁で表現する。16進数は2進数への変
換が容易で、プロセッサの処理時間が短い。本実施形態
における「リソース領域」は、アプリケーションの実行
コードが参照するデータを格納する領域であって、ダウ
ンロードしたアプリケーションの実行時に実行コードが
リソース領域を参照するためにトークンIDを利用す
る。すなわち、1つのトークIDは1つのリソースデータ
を意味し、実行コードはリソース領域(リソースセクシ
ョン)から1つのトークIDに該当するリソースを抽出
して使用する。通常、多国語の支援のために、リソース
領域では使用言語別にリソースセクションが区分されて
おり、1つのトークンIDに対しても使用言語数だけの
リソースが存在する。すなわち、1つの言語を支援する
リソースセクション#0に全てn個のリソースがある。
従って、実行コードは支援する言語に対するリソースセ
クションのうちトークンID番号に該当するリソースを
参照する。
【0032】図5は本発明に係るファイルダウンロード
及び実行過程を示すフローチャートである。まず、所定
のプラットフォームを備えた移動通信端末を利用し、移
動通信網及びインターネット網を介して前記構造の特定
のファイルをダウンロードする(S511,第1工
程)。このようなファイルのダウンロードはインターネ
ット網と移動通信網及び所定のゲートウェイ(WAPゲ
ートウェイ)を用いる無線インターネットサービスで一
般的に行われるものなので、その詳細な説明は省略す
る。
【0033】端末のプラットフォームはダウンロードし
たファイルのヘッダに含まれた所定のデータを用いてフ
ァイルの信頼性又は有効性を検証する(S512,第2
工程)。ファイルの信頼性検証には、チェックサム(che
cksum)を用いる。プラットフォームは、ダウンロードさ
れたファイルの容量を確認し、その容量を示す数値の例
えば下位4バイトを切り出す。この切り出された数値
と、ファイルのヘッダに格納されたチェックサムとを比
較し、一致する場合には信頼性有りとする。本実施形態
では、チェックサムを固定長としているため、ファイル
の容量を示す数値から切り出しを行っているが、ヘッダ
のチェックサムフィールドを可変長とする場合には、全
体を比較するようにしても良い。ここでは、ファイルの
信頼性検証は、ファイルヘッダサイズ(File header siz
e)フィールドからファイルの残り部分まで全体内容を4
バイト単位で加算し、その結果の下位4バイトのみを取
った値がヘッダに記憶されたチェックサム4バイトと同
一の場合にのみプログラムの信頼性があると判定する。
【0034】ファイルの有効性検証には、前述したヘッ
ダのマジックナンバー(Magic number)、チェックサム(c
hecksum)及びアプリケーションID(Application ID)を
使用する。上述したように、プラットフォームは、チェ
ックサムとアプリケーションIDとに所定の編集を行う
ことで、論理演算値を算出する。そして、その論理演算
結果とマジックナンバーとを比較することで、そのファ
イルの有効性検証を行う。また、プラットフォームは、
予め定められたプログラムのみを実行する場合には、実
行可能なファイルのマジックナンバーを書き換え不能な
ROM等に格納しておき、マジックナンバーが一致する
場合であっても、ROMに格納されたマジックナンバー
と異なる場合には実行を許容しないようにしても良い。
このROMに格納する例では、当該移動通信端末の販売
後に完成するプログラムファイルの実行が不可能となっ
てしまう。従って、プログラムファイルのデータ構造と
して、マジックナンバーの範囲が一定範囲となるように
チェックサムとの関係でアプリケーションIDを特定す
るようにし、プラットフォームはマジックナンバーが一
定範囲でない場合(例えば、マジックナンバーが正のと
き)には実行を許容しないようにしても良い。ここで
は、チャックサムとアプリケーションIDの各4バイト
をXOR(eXclusive OR,排他的論理和)し、ヘッダに
記録されているマジックナンバーと比較して同一の場合
に限ってファイルの有効性があると判定する。
【0035】このようなファイルの有効性及び信頼性検
証が両方とも認められた場合に限って、ファイルの実行
を許容する(S513)。また、1つの検証のみを行う
か、通過しても特別な場合には実行を許容するようにす
ることもできる。
【0036】このように、ファイルの有効性及び/又は
信頼性が確認された場合にファイルを実行する。ファイ
ルの実行は、基本的な通信機能等によって使用される必
要なメモリを別に確保した状態で、ファイルの実行領域
(RO及びRWセグメント等)に格納されたコードをメ
モリにロードし、或いは直接アクセスが可能な場合には
メモリのローディング過程なしで実行ビュー(Execution
View)を作る(S516,第3工程)。実行ビューと
は、プロセッサによってプログラムが実行できる形態で
メモリにロードされるか、或いはメモリロード無しで実
行準備が出来た状態を意味する。
【0037】すなわち、このステップS516では、実
行ビュー生成工程として、第1に、ファイルヘッダのイ
ンポートライブラリID等に基づいて予めプラットフォ
ームに格納され又は同時にダウンロードしたライブラリ
との関係でリンクやアドレスの特定を行うことで、ライ
ブラリを使用可能にする。第2に、RO及びRWセグメ
ントのアドレス方式が実アドレスではない場合には、機
械語コードの修飾アドレス等を当該プラットフォームの
メモリのアドレスに割り当てる。このようなライブラリ
やプラットフォームのメモリアドレスとの関係を整理
し、機械語コードを実行可能な状態とする。また、第3
に、ファイルヘッダのZIセグメントサイズが格納され
ている場合には、当該機械語コードによって使用される
メモリをプラットフォームのメモリから確保する。ZI
セグメントサイズが格納されていない場合には、可能な
メモリを当該機械語コードに割り当てる。使用メモリを
確保できない場合には、プログラムの実行は許容されな
い。
【0038】機械語プログラムをダウンロードする移動
通信端末で当該プログラムを実行する場合には、ステッ
プS516が、プログラムファイルのプラットフォーム
への格納形態に応じてメモリへのロード又は端末プロセ
ッサの直接アクセスを制御すると共に、当該機械語コー
ドに前記プラットフォームのメモリーのアドレスを割り
当て及び/又は当該プラットフォームのライブラリを使
用可能に設定する実行ビュー生成工程を備えると良い。
【0039】また、端末のプラットフォームが実行ビュ
ーを生成する際に、端末に設定された使用言語の設定に
応じてリソース領域の当該リソースセクションをメモリ
にロードする(S517)。
【0040】生成された実行ビューと、ロードされたリ
ソースセクションを用いてファイルの所定の機能を具現
することにより、ファイルを実行する(S518)。フ
ァイル実行に成功すると、プラットフォームは、使用回
数のモニタリングとして、ファイル実行回数に1を加算
して、メモリ3等に実際の使用回数を格納する。
【0041】前記ファイルヘッダの有効期限(Expire d
ate)または使用回数(Usage Count)に所定の値が割り
当てられることにより、使用可能期間又は使用可能回数
が制限されている場合には(S514)、プラットフォ
ームは前記ファイルの使用回数又は使用期間をモニタリ
ングし、ファイルヘッダに含まれた使用可能期間又は使
用可能回数を超えれば実行を許容しないようにする工程
をさらに含むことができる(S515、S522,第4
工程)。
【0042】また、ファイルヘッダのUR及びUpdate URL
stringフィールドに値が与えられて自動更新機能(Upda
ting)がある場合(S519)、更新条件になったか或
いはユーザからの更新要請があれば(S520)、ファ
イルヘッダにある更新URLストリング(Update URL s
tring)を用いて該当ファイルをダウンロードするサイ
トに接続し、そのサイトから更新のためのデータをダウ
ンロードして更新(アップデート)する工程(S52
1,第5工程)をさらに含むことができる。更新条件の
例としては、所定の期間が経過した後アップデートする
場合や、所定の回数だけ実行した後アップデートする場
合などが挙げられる。
【0043】図6は、本実施形態による特定のデータ構
造のプログラムファイルをダウンロードして実行する移
動通信端末の機能構成を示すブロック図である。本実施
形態による移動通信端末は、プロセッサ又は論理回路の
制御に従ってファイルのダウンロード等の通信を制御す
る無線通信部1と、ディスプレイ及びキーパッド等のユ
ーザインタフェース2と、プログラムファイル及びデー
タを記憶するメモリ3と、このメモリ3を使用してプロ
グラムファイルを実行するプロセッサ4と、実行部(プ
ロセッサ)4と、ダウンロードプログラムファイルを管
理するためのダウンロードプログラムファイル制御部1
0とを備えている。
【0044】そして、ダウンロードプログラムファイル
制御部10は、ダウンロード制御部11と、更新制御部
12と、実行制御部12とを備えている。ダウンロード
制御部11は、プロセッサで直接実行できる機械語コー
ドと、少なくとも当該機械語コードのマジックコード、
チェックサム及びアプリケーションIDとを格納するヘ
ッダとを有する特定のデータ構造のプログラムファイル
をダウンロードすると共に、メモリ3に格納する。
【0045】実行制御部12は、本実施形態では特に、
ステップS512及び513のうち有効性に関する処理
を実行する有効性検証機能14と、当該工程のうち信頼
性に関する処理を実行する信頼性検証機能15と、ステ
ップS514,515の処理を実行する使用制限機能1
6と、ステップS516の実行ビュー生成に関する処理
を実行する実行ビュー生成部17と、ステップS517
の処理を実行するリソースデータ読込制御部18とを備
えている。
【0046】有効性検証機能14は、実行指令が入力さ
れた時に、メモリ3に格納されたプログラムファイルを
当該プログラムファイルのヘッダに含まれた各データ
(チェックサム、アプリケーションID、マジックナン
バー等)を用いて当該プログラムファイルの有効性を検
証する。例えば、ファイルの容量を示す数値のうちヘッ
ダのアプリケーションIDと同一長さの数値を切り出
し、その数値とアプリケーションIDとのXORを求め
る。このXORの演算結果と、ヘッダに予め格納された
マジックナンバーとが一致する場合に、有効性有りと判
定し、不一致の場合には信頼性なしと判定する。有効性
検証機能14は、上記所定の編集を行う編集機能をさら
に備えるようにしても良い。
【0047】信頼性検証機能15は、実行指令が入力さ
れたときに、まず、メモリ3に格納されたプログラムフ
ァイルの容量を測定すると共に、当該容量を示す数値の
うちヘッダのチェックサムと同一長さの数値から、予め
定められた部分(例えば、下位4バイト)を切り出す。
続いて、切り出した数値と、ヘッダに予め格納されたチ
ェックサムとを比較する。チェックサムが一致する場合
には、信頼性有りと判定し、不一致の場合には信頼性な
しと判定する。
【0048】使用制限機能16は、使用期間制限に関し
ては、現在日時を内部時計等から読み出し、ヘッダに含
まれる有効期限(Expire Date)と比較して、有効期限
を過ぎている場合には、実行を不許可とする。使用回数
に関しては、メモリー3等に格納した実際の使用回数
と、ファイルヘッダに予め格納された使用回数(UsageC
ount)とを比較して、実際の使用回数がヘッダに定義さ
れた使用回数と同一又は越える場合に、実行を不許可と
する。
【0049】実行ビュー生成部17は、ZIセグメント
に格納されたメモリサイズのメモリ空間をメモリ3への
確保を試み、確保できない場合には実行を不可能とす
る。また、ROセグメントに格納された実行コードのア
ドレス指定方式によっては、当該実行コードに実アドレ
スを割り当てる。さらに、ヘッダのDL等を参照して、
ライブラリを使用可能にするための処理を行う。そし
て、ダウンロードされたプログラムファイルのうち、R
O及びRWセグメントの実際の格納位置が、プロセッサ
4によって直接に実行可能なアドレスであれば、ライブ
ラリ初期化関数アドレス等との関係でプロセッサに機械
語コードの先頭アドレスを渡す。一方、直接に実行でき
ないアドレスに格納されている場合には、実行可能なメ
モリへのロードを行い、そのアドレスをプロセッサに渡
す。
【0050】リソースデータ読込制御部18は、リソー
スデータの国コード等に基づいて、使用可能言語を判定
し、使用可能言語に対応するリソースデータの読込を制
御する。
【0051】更新制御部12は、ステップS519,5
20及び521の処理を行う。この自動更新のタイミン
グは、例えば、所定の期間(有効期限)が経過した後ア
ップデートする場合や、所定の回数(使用回数)だけ実
行した後アップデートする場合などがある。これによ
り、期間や回数での課金をスムーズに行うことができ
る。
【0052】実行部(プロセッサ)4は、有効性等が検
証された場合に限って、当該プログラムファイルの機械
語コードをメモリ3にロードし或いは当該プロセッサ4
が直接にアクセスして、当該プログラムファイルの機械
語コードを実行する。実行部4は、移動通信端末に装備
されたCPU及び論理回路であり、どの機能の部分を論
理回路で実装するかは任意である。
【0053】図6に示す構成や、図5に示す処理は、移
動通信端末用のプロセッサが、ダウンロードファイルの
管理及び実行を制御するためにダウンロードプログラム
ファイル管理用プログラムを実行することで実現でき
る。このダウンロードプログラムファイル管理用プログ
ラムは、例えば移動通信端末のROMに格納しておくよ
うにしてもよい。
【0054】このダウンロードプログラムファイル管理
用プログラムは、前記移動通信端末を動作させる指令と
して、下記の指令を備える。この指令は、図5に示す各
工程や、図6に示す各制御部及び各機能と対応してい
る。プロセッサで直接実行できる機械語コードと、少な
くとも当該機械語コードのマジックコード、チェックサ
ム及びアプリケーションIDとを格納するヘッダとを有
する特定のデータ構造のプログラムファイルをダウンロ
ードすると共に、前記メモリに格納する第1指令。この
第1指令は、図5のステップS512等に対応し、図6
のダウンロード制御部11に対応する。プログラムファ
イルのヘッダに含まれる所定のデータを用いて、当該フ
ァイルの信頼性及び/又は有効性を検証させる第2指
令。この第2指令は、図5のステップS512,513
に対応し、図6の有効性検証機能14及び信頼性検証機
能15に対応する。第2指令は、実際のファイル容量と
アプリケーションIDとを使用した所定の編集をプロセ
ッサにさせる指令を備えるようにしても良い。前記第2
指令に応じて有効性及び/又は信頼性が検証される場合
に限って、当該プログラムファイルの機械語コードをメ
モリ3にロードし或いはプロセッサ4が直接にアクセス
して、当該プログラムファイルの機械語コードを実行さ
せる第3指令。この第3指令は、図5のステップS51
6,517及び518に対応し、図6の実行ビュー生成
部17,リソースデータ読込制御部18及び実行部4に
対応する。従って、第3指令は、より詳細な指令とし
て、プロセッサ4に実行ビューを生成させる実行ビュー
生成指令を備えるようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るファイ
ル構造方法及び端末によれば、ファイルの実行領域を、
端末によって直接実行可能な機械語コードで構成するこ
とにより、次のような利点を有する。機械語コードは、
バイトコード基盤のプログラム(ファイル)に比べてサ
イズが小さくてダウンロードに必要な時間が短縮され、
ダウンロードしたファイルを格納するためのメモリ空間
も小さくなる。また、機械語コードは、プロセッサによ
って直接実行が可能なので、バイトコード基盤のプログ
ラムに比べて実行速度が速い。通常、機械語プログラム
コードはコンパイルまたは変換(インタラプト)の必要
なプログラムより約8〜20倍程度が速い。また、リソ
ース領域をプログラムの実行領域と分離し、容易な多国
語支援のために言語別データの集合を区分して構成する
ことにより、実行時に必要なデータのみをメモリにロー
ドして使用することができ、よって、実行時にかかるメ
モリ要求量を減少させることができる。ダウンロードに
必要な時間が短く、実行が高速で、メモリ要求量が少な
いため容量の大きいメモリを移動通信端末に装備する必
要がないことから、本発明では、バッテリの連続稼働時
間を短縮させずに、プログラムファイルのダウンロード
機能を移動通信端末に付加することができる。特に、バ
イトコード基盤の仮想端末となる移動通信端末と比較し
て、実行速度及びメモリ空間との関係から、バッテリの
必要な充電回数を少なくし、連続して稼働できる時間を
相対的に長くすることができる。ファイルのヘッダを用
いることにより、ファイルの有効性及び信頼性検証を行
うことができ、使用を制限し或いは自動アップデートを
可能にする。一方、無線端末用ファイル(プログラム)
の使用回数及び使用期間の制限を可能にすることによ
り、コンテンツに対する課金方式を様々に具現すること
ができる。このように、本発明によるプログラムファイ
ルのデータ構造及びそれを利用したダウンロードプログ
ラムファイルの実行方法によると、ファイルのヘッダの
各フィールドを用いることで多様な機能を実現しつつ、
機械語コード実行による利点を、移動通信端末で実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の移動通信端末用ファイルの内部構成を示
す図である。
【図2】本発明に使用される移動通信端末用ファイルの
内部構成を示す図である。
【図3】本発明に使用される端末用ファイルのヘッダ部
分に対する詳細図である。
【図4】本発明に使用される端末用ファイルのリソース
領域に対する詳細図である。
【図5】本発明に係る端末用ファイルのダウンロード及
び実行過程を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る端末用ファイルを実行する移動通
信端末の機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 無線通信部 2 表示部 3 メモリ 4 プロセッサ(実行部) 10 ダウンロードプログラムファイル制御部 11 ダウンロード制御部 12 更新制御部 13 実行制御部 14 有効性検証機能 15 信頼性検証機能 16 使用制限機能 17 実行ビュー生成部 18 リソースデータ読込制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッダ領域と、機械語コードからなるフ
    ァイル実行領域と、移動通信端末の使用言語別に選択可
    能な構造のリソース領域とからなっており、 前記ヘッダ領域はファイルの信頼性・有効性検証機能、
    ファイルの使用制限機能、ファイルの自動更新機能の少
    なくとも1つの機能を前記移動通信端末で実現するため
    のデータフィールドを備えたことを特徴とする移動通信
    端末実行用プログラムファイル。
  2. 【請求項2】 前記ファイル実行領域は、ファイルのソ
    ースコードをコンパイルし或いはバイトコードを変換し
    て生成された機械語形態の実行コードが格納される実行
    コードセグメント(RO segment)と、前記実行コードによ
    って使用される機械語形態のデータが格納される実行デ
    ータセグメント(RW segment)とを備え、 前記リソース領域は、実行コードが参照するデータ(文
    字列、アイコン、画像データ)領域であって、リソース
    ヘッダ部分と、リソースセクション部分とから構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末実
    行用プログラムファイル。
  3. 【請求項3】 前記ファイル実行領域の前記ヘッダ領域
    が、当該実行コードによって実現されるアプリケーショ
    ンの対外的なIDを格納するアプリケーションIDフィ
    ールドと、当該プログラムファイルの大きさと関連して
    前記アプリケーションIDと同一長となる長さを切り出
    したチェックサムを格納するチェックサム領域と、前記
    アプリケーションの前記移動通信端末にとってのプログ
    ラム名となるマジックナンバーを格納するマジックナン
    バーフィールドとを備え、 前記マジックナンバーフィールドは、前記移動通信端末
    の論理演算命令を使用した場合と同一の論理演算結果と
    なるXOR等の論理演算を用いて、前記アプリケーショ
    ンIDとチェックサムとに所定の編集を行うと共に、当
    該編集結果となる論理演算値を格納したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の移動通信端末実行用プログラム
    ファイル。
  4. 【請求項4】 所定のプラットフォームを備えた移動通
    信端末を用いて、プログラムファイルをダウンロードし
    て当該プログラムを実行する方法であって、 移動通信網及びインターネット網を介して、特定のデー
    タ構造のプログラムファイルをダウンロードする第1工
    程と、 前記プログラムファイルのヘッダに含まれた所定のデー
    タを用いて当該プログラムファイルの信頼性及び/又は
    有効性を検証する第2工程と、 有効性及び/又は信頼性が検証された場合に限って、当
    該プログラムファイルの実行コードセグメントにある機
    械語コードを端末のメモリにロードし或いは移動通信端
    末プロセッサが直接にアクセスし、実行データとリソー
    ス領域のデータを用いてプログラムファイルを実行する
    第3工程とを備えたことを特徴とする移動通信端末実行
    用プログラムファイルの実行方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程が、前記プログラムファイ
    ルの前記プラットフォームへの格納形態に応じてメモリ
    へのロード又は端末プロセッサの直接アクセスを制御す
    ると共に、当該機械語コードに前記プラットフォームの
    メモリーのアドレスを割り当て及び/又は当該プラット
    フォームのライブラリを使用可能に設定する実行ビュー
    生成工程を備えたことを特徴とする請求項4記載の移動
    通信端末実行用プログラムファイルの実行方法。
  6. 【請求項6】 前記プログラムファイルに使用制限機能
    に応じたデータがある場合、前記プラットフォームは前
    記ファイルの使用回数または使用期間をモニタリング
    し、プログラムファイルのヘッダに定義された使用可能
    期間または使用可能回数を超える実行を許容しない制御
    をする第4工程をさらに含むことを特徴とする請求項4
    又は5記載の移動通信端末実行用プログラムファイルの
    実行方法。
  7. 【請求項7】 前記プログラムファイルに自動更新機能
    に応じたデータがある場合、更新条件になったか或いは
    ユーザからの更新要請があった時に、前記プログラムフ
    ァイルのヘッダ領域に格納された更新URLストリング
    を用いて該当ファイルをダウンロードしたサイトに接続
    し、そのサイトから更新ファイルをダウンロードしてア
    ップデートする第5工程をさらに含むことを特徴とする
    請求項4,5又は6記載の移動通信端末実行用プログラ
    ムファイルのダウンロード及び実行方法。
  8. 【請求項8】 プログラムファイル及びデータを記憶す
    るメモリと、このメモリを使用してプログラムファイル
    を実行するプロセッサと、このプロセッサ又は論理回路
    の制御に従ってファイルのダウンロード等の通信を制御
    する無線通信部とを備えた移動通信端末であって、 前記プロセッサで直接実行できる機械語コードと、少な
    くとも当該機械語コードのマジックコード、チェックサ
    ム及びアプリケーションIDとを格納するヘッダとを備
    えた特定のデータ構造のプログラムファイルをダウンロ
    ードすると共に、前記メモリに格納するダウンロード制
    御部と、 実行指令が入力された時に、前記メモリに格納されたプ
    ログラムファイルを当該プログラムファイルのヘッダに
    含まれた各データを用いて当該プログラムファイルの有
    効性を検証する有効性検証機能と、 前記有効性が検証された場合に限って、当該プログラム
    ファイルの機械語コードを前記メモリにロードし或いは
    前記プロセッサが直接にアクセスして、当該プログラム
    ファイルの機械語コードを実行する実行部とを備えたこ
    とを特徴とする移動通信端末。
  9. 【請求項9】 プログラムファイル及びデータを記憶す
    るメモリと、このメモリを使用してプログラムファイル
    を実行するプロセッサと、このプロセッサ又は論理回路
    の制御に従ってファイルのダウンロード等の通信を制御
    する無線通信部とを備えた移動通信端末を使用して前記
    プログラムファイルを前記プロセッサに実行させるため
    のダウンロードプログラムファイル管理用プログラムで
    あって、 当該移動通信端末用プログラムは、前記移動通信端末を
    動作させる指令として、 前記プロセッサで直接実行できる機械語コードと、少な
    くとも当該機械語コードのマジックコード、チェックサ
    ム及びアプリケーションIDとを格納するヘッダとを有
    する特定のデータ構造のプログラムファイルをダウンロ
    ードすると共に、前記メモリに格納する第1指令と、前
    記プログラムファイルのヘッダに含まれた前記各データ
    を用いて当該プログラムファイルの信頼性及び/又は有
    効性を検証させる第2指令と、 前記第2指令に応じて有効性及び/又は信頼性が検証さ
    れる場合に限って、当該プログラムファイルの機械語コ
    ードを前記メモリにロードし或いは前記プロセッサが直
    接にアクセスして、当該プログラムファイルの機械語コ
    ードを実行させる第3指令とを備えたことを特徴とする
    ダウンロードプログラムファイル管理用プログラム。
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