JP2003223286A - ストレージシステムおよびストレージ装置 - Google Patents

ストレージシステムおよびストレージ装置

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JP2003223286A JP2002023604A JP2002023604A JP2003223286A JP 2003223286 A JP2003223286 A JP 2003223286A JP 2002023604 A JP2002023604 A JP 2002023604A JP 2002023604 A JP2002023604 A JP 2002023604A JP 2003223286 A JP2003223286 A JP 2003223286A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自律的に機能するストレージ装置10を備
え、管理サーバを不要としたストレージシステムを実現
する。 【解決手段】 複数のコピーユニットエージェント30
0が、コピーユニット500をそれぞれ管理し、ファイ
ルシステムエージェント200が、同一ユーザのコピー
ユニットエージェント300を管理する。コピーユニッ
トエージェント300は、コピーユニットの複製機能を
有しており、ネットワークを介してコピーユニットの多
重度を自律的に検知し、多重度が不足する場合には、他
のストレージ装置に対して複製要求を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを記録する
ストレージ装置およびストレージシステムに関する。と
くに本発明は、データに関する管理を自律的に行うこと
のできるストレージ装置およびその装置を利用するスト
レージシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】業務上発生する様々な情報は、ハードデ
ィスク等のストレージ装置に電子的なデータとして記録
され管理される。大容量のデータを記録するために、複
数のハードディスクを連携させて仮想的な大容量ドライ
ブを構築するRAID(Redundant Arrays of Independ
ent Disks)と呼ばれるストレージ管理技術が開発され
ている。
【0003】特に近年、コンピュータの処理速度の向上
により、非常に複雑な演算処理が可能となってきたが、
同時に企業において管理すべきデータ量は急速に増加す
る傾向にある。また映像のデジタル化に伴い、今後は家
庭においても映画やTV番組をハードディスクに保存す
ることが一般的になると予想される。そのため、大量の
データを効率的に管理するストレージシステムへの関心
が高まり、現状ではSAN(Storage Area Network)や
NAS(Network Attached Storage)に代表されるよう
にデータを統合化して一元管理する手法が盛んに研究さ
れている。SANやNASは既存のRAID技術と組み
合わせて利用することも可能であり、ストレージ管理技
術の一つの方向性を示すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SAN
やNASを利用してデータを統合管理するためには、複
数のストレージ装置を統括する管理サーバが必須の構成
となる。この管理サーバは、データ統合管理システムの
中核をなしており、ストレージ装置の故障には対応する
ことができるが、管理サーバ自身が故障するとシステム
全体が機能不能な状態となる危険性がある。特に昨今の
コンピュータウィルスが蔓延している状況下では、管理
サーバのセキュリティ確保などメンテナンス作業に多く
の労力を費やす必要があり、そのため管理コストも大き
くなる。また、ストレージ装置を増設する場合には管理
サーバに対してユーザが登録作業を行う必要があるが、
それにはある程度の専門的な知識が要求されるところ、
そのような知識を有する者を多くの企業が雇用できるわ
けではない。
【0005】従来のストレージシステムは、管理サーバ
の能力および機能に大きく依存しているため、管理コス
トが増加することや、ストレージ装置の増設に柔軟に対
応できないという問題があった。そこで、本発明は、上
記の課題を解決することのできるストレージ装置および
ストレージシステムを提供することを目的とする。これ
らの目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴
の組合せにより達成される。また従属項は本発明の更な
る有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の形態に係るストレージシステムは、
複数のストレージ装置をネットワークに接続して構成さ
れ、各ストレージ装置は、ストレージ領域を複数のコピ
ーユニットに分割した格納部と、自身のストレージ状況
を示す信号を送信する状況送信部と、他のストレージ装
置におけるストレージ状況を監視する監視部と、監視結
果に基づいて、他のストレージ装置に対するコピーユニ
ットの複製要求を生成する複製要求生成部とを備える。
他のストレージ装置のストレージ状況を監視することに
よって、他のストレージ装置におけるコピーユニットに
障害が発生すると、ストレージ装置が自律的にその状態
を検知してコピーユニットの複製を行うことを可能とす
る。ここで、コピーユニットの複製とは、コピーユニッ
トに記録されているデータを、別のコピーユニットにそ
のまま複製することを意味する。概念的には、コピーユ
ニットをデータを受け入れる容器として捉えることも可
能であるが、本明細書では前述のとおりコピーユニット
の複製という表現を、その容器内のデータをそのまま別
の容器に複製するという意味で用いる。コピーユニット
を他のストレージ装置に複製することによって、同一の
データを記録したコピーユニットが生成されることにな
る。以下では、同一のデータを記録したコピーユニット
を、同一内容のコピーユニットと表現することもある。
【0007】監視部は、システム全体におけるコピーユ
ニットの多重度を監視する。複製要求生成部は、監視部
においてコピーユニットの多重度が不足していることが
検知されると、複製要求を生成する。このストレージシ
ステムにおいては、同一内容のデータを格納する2つ以
上のコピーユニットが存在しており、この同一内容のコ
ピーユニットの数を「多重度」と呼ぶ。コピーユニット
は必要な多重度を定められており、監視した多重度がこ
の必要な多重度よりも小さい場合、コピーユニットの多
重度が不足していることが検知される。複製要求生成部
は、ストレージ装置がネットワークから切断される前に
生成される複製コマンドを受けて複製要求を生成しても
よい。
【0008】また、第1の形態に係るストレージシステ
ムにおいて、ストレージ装置は、データの書込要求を受
け付ける要求受付部と、コピーユニットの空き容量に応
じて書込要求に応答する応答部と、コピーユニットにデ
ータを書き込む書込制御部とを備えてもよい。またスト
レージ装置は、コピーユニットの空き容量を検出する検
出部と、その空き容量がデータの書込みに十分であるか
否かを判断する容量判断部とを備えてもよい。ストレー
ジ装置は、自己が管理するコピーユニット内のデータに
対する送信要求を外部から受けた場合に、該コピーユニ
ットと同一内容のコピーユニットを有する他のストレー
ジ装置と協同してデータを送信するようにデータを読み
出す読出制御部を有してもよい。
【0009】本発明の第2の形態に係るストレージ装置
は、ネットワークに接続してデータを格納するものであ
って、ストレージ領域を複数のコピーユニットに分割し
た格納部と、自身のストレージ状況を示す信号をネット
ワークに送信する状況送信部と、他のストレージ装置に
おけるストレージ状況を監視する監視部と、監視結果に
基づいて、他のストレージ装置に対するコピーユニット
の複製要求を生成する複製要求生成部とを備える。他の
ストレージ装置のストレージ状況を監視することによっ
て、他のストレージ装置におけるコピーユニットに障害
が発生すると、ストレージ装置が自律的にその状態を検
知してコピーユニットの複製を行うことを可能とする。
【0010】監視部は、コピーユニットの多重度を監視
する。複製要求生成部は、監視部においてコピーユニッ
トの多重度が不足していることが検知されると、複製要
求を生成してもよい。また複製要求生成部は、該ストレ
ージ装置がネットワークから切断される前に生成される
複製コマンドを受けて、複製要求を生成してもよい。
【0011】第2の形態に係るストレージ装置は、デー
タの書込要求を受け付ける要求受付部と、コピーユニッ
トの空き容量に応じて書込要求に応答する応答部と、コ
ピーユニットにデータを書き込む書込制御部とをさらに
備えてもよい。また、コピーユニットの空き容量を検出
する検出部と、その空き容量がデータの書込みに十分で
あるか否かを判断する容量判断部とを備えてもよい。さ
らにストレージ装置は、自己が管理するコピーユニット
内のデータに対する送信要求を外部から受けた場合に、
該コピーユニットと同一内容のコピーユニットを有する
他のストレージ装置と協同してデータを送信するように
データを読み出す読出制御部を有してもよい。
【0012】本発明の第3の形態に係るプログラムは、
コンピュータに、ストレージ領域を複数のコピーユニッ
トに分割する機能と、自身のストレージ状況を示す信号
をネットワークに送信する機能と、他のストレージ装置
におけるストレージ状況を監視する機能と、監視結果に
基づいて、他のストレージ装置に対するコピーユニット
の複製要求を生成する機能とを実現させて、ストレージ
装置として機能させることを特徴とする。このプログラ
ムをハードディスク等の格納部を備えたコンピュータに
インストールすることにより、コンピュータをストレー
ジ装置として利用することが可能となる。
【0013】本発明の第4の形態に係るストレージシス
テムは、複数のストレージ群を接続して構成され、各ス
トレージ群は、ゲートウェイ装置と、該ゲートウェイ装
置にネットワーク接続される複数のストレージ装置とを
備え、ストレージ装置は、他のストレージ装置のストレ
ージ状況を監視して、自律的にデータに関する管理を行
う。複数のストレージ装置が接続されたLAN同士をさ
らに接続することによって、異なる場所にストレージ群
を分散したストレージシステムを実現することが可能と
なる。また、LAN同士を接続することにより、1つの
LANにおいて接続可能なストレージ装置の制約を超え
て、システムにおける容量上の制約を無くすことができ
る。このストレージシステムにおいては、少なくとも2
つのストレージ群で、同一内容のデータを保持すること
が好ましい。同一内容の複数のデータの格納場所を空間
的に離し、災害などの不慮の事態によって同一内容のデ
ータの全てが一度に消失する確率を低減することができ
る。
【0014】本発明の第5の形態に係るストレージシス
テムは、ネットワークに接続された複数のストレージ装
置を備え、2以上のストレージ装置が同一内容のコピー
ユニットを有しており、各ストレージ装置は、自身の管
理するコピーユニットの多重度をシステム全体として所
定の値以上に保つように自律的に他のストレージ装置を
監視し、あるコピーユニットの多重度が不足する場合に
は他のストレージ装置に対して該コピーユニットの複製
要求を行うことを特徴とする。
【0015】本発明の第6の形態に係るストレージシス
テムは、複数のストレージ装置をネットワークに接続し
て構成され、各ストレージ装置は、自身のストレージ状
況を示す信号をネットワーク上にブロードキャストする
状況送信部と、他のストレージ装置からブロードキャス
トされるストレージ状況を示す信号を監視する監視部
と、この監視結果に応じて、他のストレージ装置に対す
る要求を生成する要求生成部とを備え、各ストレージ装
置は記録したデータに関する管理を自律的に行い、シス
テム全体を管理する管理サーバを不要としたことを特徴
とする。ブロードキャストとは、ネットワークに接続さ
れている複数の端末に対して送信する方式であり、信号
を一斉に複数の端末に送信する場合や、複数の端末に順
次スイッチングして送信する場合の双方を含む。各スト
レージ装置は、データの多重度を監視して、他のストレ
ージ装置において障害が発生している場合には、そのデ
ータの複製要求を生成するなどデータに関する管理を行
うことができる。各ストレージ装置が自律的に機能する
ことによって管理サーバを不要とし、システムの管理コ
ストを小さくすることが可能となる。
【0016】本発明の第7の形態に係るストレージシス
テムは、複数のストレージ装置をネットワークに接続し
て構成され、各ストレージ装置は、ストレージ領域を複
数のコピーユニットに分割し、個々のコピーユニットを
管理する複数のコピーユニットエージェントと、ユーザ
の識別情報に基づいて、複数のコピーユニットにまたが
る1つ又は複数のファイルデータをユーザ毎に管理する
ファイルシステムエージェントとを備える。このファイ
ルシステムエージェントは、ユーザのコピーユニットエ
ージェントを管理することによって、コピーユニットに
含まれるファイルデータをユーザ毎に管理することを可
能とする。コピーユニットエージェントが多重度検知な
どコピーユニットの自律的な管理を行うことにより、管
理サーバを不要とするストレージシステムを実現するこ
とができる。ファイルシステムエージェントは、コピー
ユニットをユーザに割り当てる際に、コピーユニットを
自身のストレージ装置からだけでなく、他のストレージ
装置から探し出し、ユーザのファイルデータを記録する
ために利用することを可能とする。
【0017】なお、上記の発明の概要は、本発明の必要
な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴の
組合わせも又発明となりうる。また、本発明の表現を装
置、方法、システム、コンピュータプログラムの間で変
換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で
説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態に係るス
トレージシステム100の構成図である。ストレージシ
ステム100は、複数のストレージ装置10a〜10d
(以下、符号「10」で代表させることもある)をネッ
トワーク30に接続することにより構成される。ネット
ワーク30は、LAN(local Area Network)やWAN
(Wide Area Network)であってもよく、それぞれのス
トレージ装置10a〜10dは、有線または無線で接続
される。外部装置20a、20bは、ストレージシステ
ム100に対してデータの書込みや読出しを要求する外
部端末である。ストレージ装置10a〜10dおよび外
部装置20a〜20bの通信は、TCP/IPなどの各
種プロトコルを用いて実現される。このストレージ装置
10は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意の
コンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた
プログラムなどによって実現されるが、ここではそれら
の連携によって実現される機能ブロックを描いている。
したがって、これらの機能ブロックがハードウエアの
み、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによって
いろいろな形で実現できることは、当業者には理解され
るところである。
【0020】ストレージ装置10は、必要なプログラム
を起動するプロセッサと、ハードディスクや不揮発性メ
モリなどの大容量格納部を備えている。このストレージ
装置10は、ハードディスク等を組み込んだ市販の汎用
コンピュータの形態であってもよく、またこのストレー
ジシステム100の実現に必要な機能のみを持った専用
機器の形態であってもよい。汎用コンピュータに対して
は、ユーザが必要なプログラムをインストールすること
により、ストレージ装置10としての機能を持たせるこ
とができる。
【0021】このストレージシステム100は、ストレ
ージ装置10a〜10dを統括管理する管理サーバを有
しない。各ストレージ装置10は、ネットワーク30に
接続されている他のストレージ装置の状態を監視し、記
録したデータに関する管理を自律的に行う機能を有す
る。ストレージシステム100のストレージ容量を増や
すためには、新たなストレージ装置10をネットワーク
30に追加接続するだけでよく、SANやNASなどの
システムにおいてストレージの増設時に必要であった管
理サーバへの登録作業を不要とする。またストレージ装
置10は自己が管理するデータの複製機能を有してお
り、ストレージ装置10を交換する場合には、ネットワ
ークから切断する前にこの複製機能を利用して他のスト
レージ装置10にデータを自律的に複製することも可能
とする。
【0022】図2は、ストレージ装置10の概念的な構
成を示すブロック図である。ストレージ装置10は、フ
ァイルシステムエージェント200、コピーユニットエ
ージェント300a〜300n(以下、符号「300」
で代表させることもある)および格納部400を備え
る。格納部400は、データを記録するストレージ領域
を有しており、このストレージ領域は複数の記録単位に
分割されている。以下では、この記録単位のことを「コ
ピーユニット」と呼ぶ。図2では、複数のコピーユニッ
ト500a〜500n(以下、符号「500」で代表さ
せることもある)が示されている。後述するが、これら
のコピーユニット500はユーザに割り当てられたもの
であり、本実施の形態では、ユーザに割り当てられたコ
ピーユニットのことを単にコピーユニットと表現し、ユ
ーザに割り当てる前のコピーユニットのことを、便宜上
割当て済みのコピーユニットと区別するために、空のコ
ピーユニットとして表現することもある。なお、割当て
済みのコピーユニットと割当て前のコピーユニットとを
特に区別することなく説明する場合には、単にコピーユ
ニットとして表現する。このコピーユニット500は、
可変の容量を有してもよいが、管理の容易性や、ユーザ
に対する課金などのビジネス戦略上の観点から、例えば
100Mバイトなどの所定容量であってもよい。コピー
ユニット500には1つ又は複数のファイルデータを格
納することができ、1つのファイルデータは、複数のコ
ピーユニット500にまたがって格納されてもよい。フ
ァイルシステムエージェント200およびコピーユニッ
トエージェント300は、ストレージ装置10において
エージェントプログラムとして組み込まれる。コピーユ
ニットエージェント300は、各コピーユニット500
に対して起動され、コピーユニット500に格納されて
いるデータに関する管理を行う。
【0023】ここで、図2は、ストレージ装置10の物
理的な構成を示すものではなく、実際には1人の、また
は1人とみなすことにしたユーザに対するストレージの
ソフトウェア的な構成を示している。ファイルシステム
エージェント200は、ユーザの識別情報(以下、ユー
ザアカウントという)に基づいて、複数のコピーユニッ
ト500をユーザ毎に管理する。したがって、1台のス
トレージ装置10が複数のユーザのデータを記録する場
合には、ユーザアカウント毎にファイルシステムエージ
ェント200が起動されることになる。コピーユニット
500は、ユーザアカウントに対して予め割当てられて
もよいし、データの記録を行う度に動的に割当てられて
もよい。ユーザアカウントに割当てられると、コピーユ
ニット500には識別情報(以下、コピーユニットID
という)が付与される。このコピーユニットIDは、ス
トレージシステム100において重複することがないよ
うに決定される。コピーユニットエージェント300
は、自身が管理するコピーユニット500をこのコピー
ユニットIDに基づいて識別し、ファイルシステムエー
ジェント200からのリクエストに応答することができ
る。
【0024】格納部400は、一つのストレージ装置1
0におけるストレージ領域だけでなく、複数のストレー
ジ装置10におけるストレージ領域も含む概念である。
すなわち、ユーザの複数のコピーユニット500は、一
つのストレージ装置10内だけでなく複数のストレージ
装置10にまたがって存在してもよい。複数のストレー
ジ装置10にまたがる場合には、各ストレージ装置10
におけるコピーユニットエージェント300が、自身の
ストレージ装置10に存在するコピーユニット500に
対して起動される。ファイルシステムエージェント20
0は、複数のストレージ装置10のうちいずれか1つに
存在している。
【0025】ファイルシステムエージェント200は、
自己が管理するコピーユニット500の存在位置を記憶
しておくことが好ましいが、管理対象であるコピーユニ
ット500のIDを認識していれば、コピーユニットエ
ージェント300に対して存在位置を問い合わせること
が可能である。コピーユニットエージェント300また
はコピーユニット500がユーザアカウントを保持する
場合には、ファイルシステムエージェント200が、こ
のユーザアカウントに基づいて自己が管理するコピーユ
ニット500の存在位置をコピーユニットエージェント
300に対して問い合わせるように構成してもよい。
【0026】ストレージ装置10が上記したエージェン
トプログラムを備えることにより、本ストレージシステ
ム100は、ストレージ装置10の枠組みにしばられる
ことなく、複数のストレージ装置間の障壁を取り除いた
柔軟なストレージ構成を実現することが可能となる。
【0027】また、本ストレージシステム100の重要
な特徴として、このシステムは複数の同一内容のコピー
ユニット500を保持している。必要な多重度、すなわ
ちシステム中に存在しなければならない同一内容のコピ
ーユニット500の数は、コピーユニット500または
ユーザアカウントに応じて設定される。上記のとおり、
コピーユニット500はユーザアカウント毎に管理され
ており、したがって図2に示したストレージの構成は、
ストレージシステム100においてユーザアカウント毎
に複数存在し、ファイルシステムエージェント200が
必要な多重度の分だけ立ち上がっている。コピーユニッ
ト500に多重度を持たせる一つの理由はストレージ装
置10の故障に備えることにあり、また更なる理由とし
て、本ストレージシステム100によるデータ送信効率
の向上がある。
【0028】本ストレージシステム100は、同一内容
のコピーユニット500を管理する複数のコピーユニッ
トエージェント300が、互いに協同してコピーユニッ
ト500中のファイルデータを送信することを可能とす
る。例えば、同一のコピーユニット500が2つ存在す
る場合に、2つのコピーユニットエージェント300
が、ファイルデータを半分に分けてそれぞれ送信するこ
とができる。ファイルデータの更新頻度が少なく且つデ
ータの送信要求が非常に多いファイルデータについて
は、送信効率の向上という観点から多くのコピーユニッ
ト500に格納しておくことが好ましい。
【0029】図3は、ストレージシステム100におけ
る多重度を説明するための概念図である。ストレージシ
ステム100においては、同一のコピーユニットIDを
有するコピーユニット500が少なくとも多重度分だけ
存在する。図3では、多重度が2の場合であって、同一
IDをもつ2つのコピーユニット500がストレージシ
ステム100に存在している。コピーユニット500の
ヘッダには、ストレージ領域の空き位置と空き容量とが
記録されており、ファイルデータが更新または追加等さ
れると、空き位置および空き容量は随時書き換えられ
る。
【0030】各コピーユニットエージェント300はフ
ァイルシステムエージェント200により管理され、各
コピーユニット500は、コピーユニットエージェント
300およびファイルシステムエージェント200によ
り管理される。図3の例では便宜上、ファイルシステム
エージェント200がコピーユニット500を管理する
ものとして説明する。
【0031】ユーザに対して計12の所定容量のコピー
ユニット500が割当てられ、ファイルシステムエージ
ェント200aが、ID01〜ID06で特定される6
つのコピーユニット500a〜500fの一系列を管理
し、同様にファイルシステムエージェント200bが、
ID01〜ID06で特定される6つのコピーユニット
500g〜500lの一系列を管理する。
【0032】これらのコピーユニット500には、ファ
イルA、ファイルBおよびファイルCの3つのデータが
格納されている。このうち、ファイルCのデータは、I
D02〜ID04のコピーユニット500にまたがって
格納されている。また図中、斜線が引かれた領域は空き
領域を示し、この例ではID04のコピーユニット50
0d(500j)の一部と、ID05のコピーユニット
500e(500k)およびID06のコピーユニット
500f(500l)の全体が空き領域となっている。
同一ユーザの新たなファイルデータは、この空き領域に
書き込まれる。新たなファイルデータの容量が各コピー
ユニット500の空き容量の総和よりも大きいときに
は、ファイルシステムエージェント200が新たにコピ
ーユニット500を生成して対応してもよい。コピーユ
ニットエージェント300は、自身が管理するコピーユ
ニット500の空き容量を認識できることが好ましい
が、他のコピーユニット500の空き容量を認識しなく
てもよい。ファイルシステムエージェント200は、各
コピーユニットエージェント300に対してコピーユニ
ット500の空き容量を報告させることにより、システ
ム全体の空き容量を演算することが可能である。
【0033】図4は、ファイルシステムエージェント2
00の構成を示す機能ブロック図である。ファイルシス
テムエージェント200は、入出力処理部210a、2
10b、要求受付部212、応答部214、応答受付部
216、データ受付部218、データ送信部220、容
量処理部230、コピーユニット指定部238および書
込制御部240を備える。容量処理部230は、容量検
出部232、容量判断部234および容量拡大部236
を有する。入出力処理部210aは、他のストレージ装
置10または外部装置20との間で信号を送受し、入出
力処理部210bは、コピーユニットエージェント30
0との間で信号を送受する機能を有する。入出力処理部
210aは、外部から入力された信号に含まれるユーザ
アカウントに基づいて、自身が管理するユーザからの要
求であるか否かを判断する。別のユーザからの要求であ
る場合にはその信号を無視し、ファイルシステムエージ
ェント200は動作しない。コピーユニットID格納部
250は、管理するコピーユニット500のIDを格納
する。ID以外にも、コピーユニット500の存在位置
が格納されることが好ましい。
【0034】要求受付部212は、他のストレージ装置
10または外部装置20から送信される要求を受け付け
る。新規ファイルデータの書込時には外部装置20から
データの書込要求が供給され、ファイルデータの送信時
には外部装置20からデータの送信要求が供給され、ま
たコピーユニット500の複製時には他のストレージ装
置10からデータの複製要求が供給される。
【0035】新規ファイルデータの書込時、要求受付部
212が受け付けた書込要求が容量処理部230に供給
される。この書込要求を受けて、容量検出部232が、
管理する1つ又は複数のコピーユニット500における
ストレージ領域の空き容量を検出する。この検出方法に
は様々な手法があるが、一つの例として容量検出部23
2が各コピーユニットエージェント300にコピーユニ
ット500の空き容量を問い合わせ、コピーユニットエ
ージェント300が、コピーユニット500のヘッダに
記録された空き容量を読み出して容量検出部232に回
答し、容量検出部232がその総和を演算する。別の手
法としては、容量検出部232が最新の空き容量をデー
タとして常に保持するようにしてもよい。
【0036】容量判断部234は、空き容量が新規ファ
イルデータの書込みに十分であるか否かを判断する。こ
の判断は、新規ファイルデータの大きさと、空き容量と
を比較することにより行われる。新規ファイルデータの
大きさは、書込要求に含まれている。新規ファイルデー
タの大きさが空き容量を超える場合には、容量拡大部2
36が、データのストレージ領域を拡大するべく、空の
コピーユニットを探し出し、ユーザに割り当てる。この
とき、容量拡大部236は、ファイルシステムエージェ
ント200が存在するストレージ装置10内で空のコピ
ーユニットを探してもよいが、別のストレージ装置10
から探し出してもよい。図3に関連して説明したよう
に、同一内容のコピーユニット500を管理するファイ
ルシステムエージェント200は多重度の数だけ存在し
ており、新たなコピーユニット500をユーザに割当て
る場合には、ファイルシステムエージェント200同士
が連絡をとりあって、同数のコピーユニット500をユ
ーザに割り当て、互いに同一のコピーユニットIDを付
すようにする。割り当てたコピーユニット500のID
は、コピーユニットID格納部250に追加される。容
量拡大部236のこの機能は、空き容量が不足したとき
に自動的に実行されてもよいが、一旦ユーザに対して容
量不足の旨を通知し、容量を拡大することの指示がユー
ザからなされることを条件として実行されてもよい。
【0037】コピーユニット指定部238は、新規ファ
イルデータを格納するコピーユニット500のIDを指
定する。この指定が完了すると、応答部214が、書込
要求に対する応答をネットワーク上にブロードキャスト
する。ブロードキャストすることによって、この応答
は、外部装置20だけでなく、同一内容のコピーユニッ
トを管理する他のファイルシステムエージェント200
にも供給される。十分な容量を確保できない場合、応答
部214は、新規ファイルデータの書込みを要求する外
部装置20に対して容量不足の旨を通知する。空き容量
が十分である場合には、書込みを受け入れる状態にある
旨を通知する。
【0038】このとき、同一内容のコピーユニット50
0を管理する他のファイルシステムエージェント200
も書込要求に応答し、この応答はネットワーク上にブロ
ードキャストされる。応答受付部216は、他のストレ
ージ装置10からの応答を受け付け、他のストレージ装
置10が正常に動作していることを認識する。応答部2
14による応答と、応答受付部216による応答受付の
時間的な関係により、格納したデータを外部に送信する
場合の優先順位などが決定されてもよい。例えば、ファ
イルシステムエージェント200aが、自身の応答後に
他のファイルシステムエージェント200bからの応答
を受け付け、一方、他のファイルシステムエージェント
200bにおいては、応答する前にファイルシステムエ
ージェント200aからの応答を受け付けた場合、ファ
イルシステムエージェント200aの優先順位を他のフ
ァイルシステムエージェント200bよりも高く設定す
ることができる。この優先順位は、コピーユニットエー
ジェント300に供給され、データの読出制御を行う際
に利用されてもよい。
【0039】外部装置20は、ストレージ装置10から
書込要求に対する応答を受けると、新規ファイルデータ
を送信する。データ受付部218がこのファイルデータ
を受け付ける。書込制御部240は、コピーユニット指
定部238により指定されたコピーユニット500の空
き領域にデータを書き込み、ヘッダには変更された空き
位置と空き容量とを書き込む。
【0040】容量処理部230の上記説明ではファイル
システムエージェント200が容量を判断することとし
たが、コピーユニットエージェント300が書込要求に
対して自律的にコピーユニット500の空き容量を検出
して、新規ファイルデータを格納できるか否かを判断し
てもよい。この場合、コピーユニットエージェント30
0が容量検出部232および容量判断部234を有し、
要求受付部212から供給される書込要求に応答する。
この応答は各コピーユニットエージェント300からコ
ピーユニット指定部238に供給され、コピーユニット
指定部238がデータの書込みに最適なコピーユニット
500を指定する。1つのコピーユニット500にデー
タを格納できる場合には、コピーユニット指定部238
は、そのコピーユニット500を指定する。一方、1つ
のコピーユニット500にデータを格納しきれない場合
には、コピーユニット指定部238が容量処理部230
を有して、適切なコピーユニット500の組合わせを定
めることが好ましい。
【0041】図5は、ファイルデータをコピーユニット
500に書き込むフローを示すフローチャートである。
複数のストレージ装置10のうちストレージ装置10a
および10bが、外部装置20から送信されるデータを
受け付けるファイルシステムエージェント200を有し
ている。この例では、必要な多重度が2の場合を想定し
ている。
【0042】まず、外部装置20において新規のファイ
ルデータが生成される(S100)。それからユーザが
データ書込要求を生成し(S102)、書込要求をブロ
ードキャストする(S104)。それから、ユーザアカ
ウントに基づいて、ストレージ装置10aおよび10b
が、書込要求を受け付け(S106、S108)、ファ
イルデータの書込みを受入可能な状態とする。ストレー
ジ装置10cは、このユーザのコピーユニットを管理し
ていないため、この書込要求を受け付けない。このよう
に本ストレージシステム100においては、各ストレー
ジ装置10が自律的に書込要求の取捨をするため、ユー
ザは自分のファイルデータをどのストレージ装置10に
格納するべきかを知る必要がない。ストレージ装置10
aおよび10bは、書込要求に対する応答をブロードキ
ャストで送信し(S110、S112)、外部装置20
は、それぞれからの応答を受け付ける(S114)。ス
トレージ装置10aおよび10bも、他のストレージ装
置からの応答を受け付ける(S116、S118)。
【0043】外部装置20は、多重度が2であること
と、ストレージ装置10からの応答を2つ受けたことを
確認して、ファイルデータをブロードキャストする(S
120)。このとき、ストレージ装置10aと10bの
みにデータをマルチキャストしてもよい。ストレージ装
置10aおよび10bはデータを受け付け(S122、
124)、同一のIDを有するコピーユニットにデータ
を同時に書き込んでいく(S126、S128)。デー
タをブロードキャスト又はマルチキャストで送信するこ
とにより複数のコピーユニットへの同時書込を実現し、
コピーユニットをリアルタイムに多重化することが可能
となる。
【0044】なお、後で詳述するが、本ストレージシス
テム100は、コピーユニットの多重度が不足する場合
に、そのコピーユニットを複製する機能を有している。
そのため外部装置20は、多重度が2の場合であって
も、ストレージ装置10aまたは10bの一方からの応
答を受け付けた段階でファイルデータを送信し、データ
受信後この一方のストレージ装置は、他方のストレージ
装置に複製要求をだして、コピーユニットの多重度を2
に保つように複製作業を行うことができる。
【0045】次に、外部装置20が、コピーユニット5
00に格納したファイルデータの送信を要求する場合に
ついて説明する。図4において、要求受付部212が外
部装置20からデータの送信要求を受け付け、コピーユ
ニット指定部238に供給する。コピーユニット指定部
238は、このファイルデータを格納しているコピーユ
ニットを特定して、対応するコピーユニットエージェン
ト300に対して、入出力処理部210bを介してデー
タの送信指示を供給する。図3の例でファイルデータA
の送信要求を受けた場合、コピーユニット指定部238
は、コピーユニット500aを管理するコピーユニット
エージェントに対して送信要求を供給する。ファイルデ
ータCの送信要求を受けた場合には、コピーユニット5
00b、500cおよび500dを管理する3つのコピ
ーユニットエージェントに対して送信要求を供給する。
【0046】図6は、コピーユニットエージェント30
0の構成を示す機能ブロック図である。コピーユニット
エージェント300は、入出力処理部310、送信要求
受付部312、読出制御部314、同一コピーユニット
探索部316、送信ルール決定部318、状況送信部3
20、監視部330、複製コマンド受付部340および
複製要求生成部350を備える。監視部330は状況受
付部332および多重度判断部334を有する。
【0047】送信要求受付部312が、ファイルシステ
ムエージェント200より供給される送信要求を受け付
ける。この要求の受付けを契機として、同一コピーユニ
ット探索部316が、他のストレージ装置10における
同一内容のコピーユニットを探索する。コピーユニット
エージェント300は、同一内容のコピーユニットの存
在位置を予め記録しておいてもよい。同一内容のコピー
ユニットが見つかると、送信ルール決定部318が、同
一内容のコピーユニットを管理するコピーユニットエー
ジェントとデータの送信ルールを決定する。送信ルール
決定部318は、図4の応答受付部216において生成
された優先順位を用いて送信ルールを決定してもよい。
読出制御部314は、同一内容のコピーユニットを有す
る他のストレージ装置と協同してデータを送信するよう
にデータを読み出す。読み出されたデータは、ファイル
システムエージェント200のデータ送信部220から
ネットワーク30上に送信される。
【0048】図3において、ファイルAの送信要求があ
った場合、コピーユニット500aを管理するコピーユ
ニットエージェント300aと、コピーユニット500
gを管理するコピーユニットエージェント300gとの
間で、ファイルAの送信ルールを決定する。単純には、
ファイルAの半分をコピーユニットエージェント300
aが送信し、ファイルAの残り半分をコピーユニットエ
ージェント300gが送信するというルールが考えられ
る。例えば、数十キロバイト程度の所定長のデータブロ
ック毎にファイルAを分割して、ブロックを交互に送信
するルールを採用することも可能である。データの送信
においては、ハードディスクからの読出しがボトルネッ
クとなるため、小さいデータを交互に送信することによ
りデータを連続的に送信することが可能となる。コピー
ユニット500の多重度をさらに大きくすることによ
り、データの送信効率は向上する。また、複数のストレ
ージ装置10からデータを送信するため、あるストレー
ジ装置に障害が生じた場合であっても、残りのストレー
ジ装置でその分を補うことができ、耐障害性に優れたデ
ータ送信を確立することが可能となる。
【0049】図7は、ファイルデータをコピーユニット
500から読み出して送信するフローを示すフローチャ
ートである。複数のストレージ装置10のうちストレー
ジ装置10aおよび10bが、そのファイルデータを格
納したコピーユニット500を管理するコピーユニット
エージェント300を有している。データ送信要求の受
付の可否は、ユーザアカウントによって決定される。な
お前述したとおり、このコピーユニット500は、必ず
しもファイルシステムエージェント200を有するスト
レージ装置10に位置する必要はなく、別のストレージ
装置10に存在してもよい。
【0050】外部装置20が、データ送信要求を生成し
(S200)、送信要求をブロードキャストする(S2
02)。ストレージ装置10aおよび10bが、この送
信要求を受け付け(S204、S206)、それに対す
る応答をブロードキャストする(S208、S21
0)。外部装置20は、各ストレージ装置10a、10
bからの応答を受け付け(S212)、またストレージ
装置10aおよび10bも、他方からの応答を受け付け
る(S214、S216)。外部装置20は、ファイル
データの書込みを可能な状態とする。それから、ストレ
ージ装置10aと10bとの間で送信ルールを決定する
(S218)。ストレージ装置10aおよび10bは、
送信ルールに従ってファイルデータを読み出し(S22
0、S222)、互いに協同してデータを送信して(S
224、S226)、外部装置20はこのデータを受け
付ける(S226)。
【0051】上記の説明では、便宜上ストレージ装置1
0aおよび10bがファイルデータを読み出すこととし
たが、実際には、ファイルデータの読出しは、対象とな
るコピーユニット500を管理するコピーユニットエー
ジェント300が行う。したがって、コピーユニット5
00がファイルシステムエージェント200とは異なる
ストレージ装置10に格納されている場合には、そのス
トレージ装置10内のコピーユニットエージェント30
0がファイルデータの読出しを行うことになる。
【0052】続いて、本ストレージシステム100にお
けるコピーユニット500の複製機能について説明す
る。本ストレージシステム100においては、ストレー
ジ装置10の耐障害性およびデータ送信効率の向上など
の観点から、コピーユニット500の多重度を一定以上
に保つことを特徴の一つとしている。そのため前述した
ように、新規ファイルデータは原則として複数のストレ
ージ装置10に同時に書き込まれ、多重度に変化のない
状態が理想である。
【0053】しかしながら、ストレージ装置10が物理
的な構成をとる以上、劣化は避けられず、使用期間が長
くなるにつれて故障する確率も高くなる。また、ストレ
ージシステム100の柔軟性を高めるためにも、新規書
込みを要求する外部装置20に対して、必ずしも複数の
ストレージ装置10に同時書込を行わなければならない
という制約を課したくない。さらに、ハードディスク等
の記録密度は年々飛躍的に向上しており、省スペース化
を実現するためにも、一定周期でストレージ装置10を
簡易に交換できることが望ましい。以上の理由から、本
ストレージシステム100は、多重度を一定以上に保つ
べく、自律的にコピーユニット500を複製する機能を
有している。
【0054】図6において、コピーユニットエージェン
ト300において、状況送信部320が、自身のストレ
ージ状況を示す信号を周期的にブロードキャストする。
このストレージ状況を示す信号は、コピーユニットが正
常に存在していることを示す信号である。このストレー
ジ状況を示す信号は、キープアライブパケットとして送
信されてもよい。また、同一内容のコピーユニット50
0を管理する他のコピーユニットエージェント300
も、ストレージ状況を示す信号を周期的にブロードキャ
ストする。監視部330は、他のコピーユニットエージ
ェント300から送信されるストレージ状況を示す信号
を受けて、ストレージ状況を監視する。具体的には、状
況受付部332が、他のコピーユニットエージェント3
00から送信されるストレージ状況を示す信号を受け付
ける。周期的に受け付けている場合には、他のストレー
ジ装置10が正常に動作していることを認識する。自身
も正常に動作している場合には、多重度判断部334
が、管理するコピーユニット500が所定の多重度を保
ってストレージシステム100に存在することを判断す
る。
【0055】一方、他のコピーユニットエージェント3
00から周期的にストレージ状況を示す信号を受け付け
られない場合には、多重度判断部334は、コピーユニ
ットの多重度が所定に保たれていないことを判断する。
例えばコピーユニット500の必要な多重度が2と定め
られている場合に、自身は正常であるのに、他からスト
レージ状況を示す信号を受けられなくなったときには、
多重度判断部334は、コピーユニット500の多重度
が1になったことを検出し、多重度の不足分を複製要求
生成部350に供給する。複製要求生成部350は、多
重度の不足分(このケースでは1)だけコピーユニット
を複製するように他のストレージ装置10に対する複製
要求を生成する。
【0056】図8は、複製要求を生成するフローを示す
フローチャートである。まず、周期的に他のストレージ
装置10から送信されるストレージ状況を示す信号を監
視する(S300)。それから多重度を検出し(S30
2)、検出した多重度と必要な多重度とを比較する(S
304)。検出した多重度が必要な多重度以上である場
合(S304のN)には、コピーユニット500が正常
に保存されていることを認識し、S300からS304
までのステップを繰り返す。一方、検出した多重度が必
要な多重度よりも小さい場合(S304のY)には、コ
ピーユニット500の多重度が不足していることを検知
し、コピーユニット500を格納する他のストレージ装
置10に故障が生じたと判断して、コピーユニット50
0の複製要求を生成する(S306)。なお、S304
において、他のストレージ装置10に故障が生じたこと
を判断するのは、ストレージ状況を示す信号の送信周期
に比して十分に長い期間ストレージ状況を示す信号を受
け付けなかったことを条件とするのが好ましい。ストレ
ージ装置10に故障がない場合であっても、ネットワー
ク30上のトラフィックの問題で、一時的に受信するタ
イミングが遅れることもあるからである。
【0057】図6において、故障の場合でなく、ストレ
ージ装置10を交換する場合には、元のストレージ装置
10がネットワーク30から接続を切断される前に複製
コマンドが生成され、複製コマンド受付部340が受け
取る。複製コマンド受付部340はその旨を複製要求生
成部350に通知し、複製要求生成部350が複製要求
を他のストレージ装置10に送信する。この複製コマン
ドは、ユーザにより入力されてもよいが、ユーザからの
切断要求を受けた際に、複製コマンドを自動的に生成し
て複製コマンド受付部340に供給するようにしてもよ
い。なお、複製コマンドを供給しない場合、例えばネッ
トワークとの接続が突然切断されたような場合であって
も、監視部330がストレージ状況を監視することによ
り多重度が保たれることは前述したとおりである。
【0058】図4において、他のストレージ装置10か
ら供給される複製要求は、要求受付部212にて受け付
けられる。複製要求を受けて、コピーユニット指定部2
38は、空のコピーユニットにIDを付与して新たなコ
ピーユニットをユーザに割り当てる。このIDは、複製
されるコピーユニット500と同一のものである。応答
部214がその旨を、複製要求を生成したコピーユニッ
トエージェント300に送信する。要求元のコピーユニ
ットエージェント300は、その応答を受けて、当該コ
ピーユニット500のデータを送信し、要求先のコピー
ユニットエージェント300は、そのデータをそのまま
新たなコピーユニットに複製する。
【0059】複数のコピーユニット500のうちの1つ
は、ファイルシステムエージェント200を起動可能な
データを有している。ストレージ装置10が突然ネット
ワーク30から切断されて、ユーザのコピーユニットの
一系列が全て消失した場合、生き残っている他の系列の
コピーユニット500がそれぞれ複製要求を生成して、
他のストレージ装置10にコピーユニット500を複製
する。それから、複製されたコピーユニット500のう
ちの1つがファイルシステムエージェント200を起動
し、起動されたファイルシステムエージェント200が
複製された全てのコピーユニット500を管理する。こ
のようにして、コピーユニット500の一系列を復元す
ることが可能となる。
【0060】図9は、本発明の第2の実施形態に係るス
トレージシステム700の構成図である。このストレー
ジシステム700は、複数のストレージ群600a、6
00b、600cを接続して構成され、各ストレージ群
600は、ゲートウェイ装置12と、このゲートウェイ
装置にネットワーク接続される複数のストレージ装置1
0を備える。ストレージ装置10およびネットワーク3
0は、第1の実施形態において説明したストレージシス
テム100の構成をとる。第2の実施形態のように複数
のストレージ群を接続することによって、ストレージ群
内の容量の制約にとらわれず、システム全体の容量を制
限なく増加させることが可能となる。ストレージ群60
0間の通信は、ゲートウェイ装置12を介して行われ
る。
【0061】また、同一内容のコピーユニット500
は、少なくとも2つのストレージ群で保持されることが
好ましい。災害などによりストレージ群600が消失す
る危険性を回避するために、コピーユニット500を物
理的に離れたストレージ群600に格納する。
【0062】図10は、本発明の実施形態にかかるスト
レージ装置10のハードウェアコンポーネントを示す構
成図である。ストレージ装置10は、表示装置50、入
力部52、CPU54、ハードディスク56、RAM
(Random Access Memory)58およびドライブ装置60
を備える。これらの構成は、バス62などの信号伝送路
により電気的に接続されている。入力部52は、ユーザ
からストレージ装置10をネットワークから切り離す切
断コマンドなどを受け付ける。このストレージ装置10
がストレージシステム100の専用機器として構成され
る場合、ユーザに可視的な情報を提示する必要やユーザ
からの直接入力を受け付ける必要がないことも考えら
れ、この場合には表示装置50、入力装置52、ドライ
ブ装置60などは存在しなくてもよい。あるストレージ
装置10にウェブサーバ機能を持たせて、同じネットワ
ークに接続された別のストレージ装置10からの入力を
受け付けるように構成してもよい。
【0063】ハードディスク56は、大容量の磁気記録
装置であり、ストレージ領域は複数のコピーユニットに
分割される。ハードディスク56には、このコピーユニ
ットを記録単位としてデータが記録される。ここで、ハ
ードディスク56は、他の大容量記録装置への置換えが
可能である。記録媒体70は、実施形態に関連して説明
したストレージ装置10の様々な機能を、CPU54に
実現させるためのプログラムを記録する。記録媒体70
がドライブ装置60に挿入されると、そのプログラム
は、ハードディスク56またはRAM58に読み出さ
れ、CPU54は、読み出されたプログラムによりハー
ドディスク56の分割機能やストレージ管理機能などを
実現する。この記録媒体70は、CD−ROM、DV
D、FDなどのコンピュータ読み取り可能な媒体であ
る。
【0064】ここでは、ストレージ管理用のプログラム
が記録媒体70に記録されている例について説明した
が、別の例においては、プログラムは、無線、有線を問
わず、外部のコンピュータまたは端末から送信されても
よい。図10に示したハードウェア構成において、プロ
グラムは、コンピュータにストレージ管理機能を実現さ
せればよいのであって、外部から供給される場合だけで
なく、予めハードディスク56に格納されていて、スト
レージシステム100用の専用機器を構成するものとし
て存在してよいことも当業者には理解されるところであ
る。
【0065】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態は例示であり、そ
れらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらに
いろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も
本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところで
ある。
【0066】例えば、上述の実施形態ではストレージ装
置10がファイルシステムエージェント200とコピー
ユニットエージェント300を用いて実現されている
が、一方のエージェントの機能を他方のエージェントが
有していてもよく、または両者が有していてもよい。本
ストレージシステム100において、各ストレージ装置
10は自律的に動作する機能を有しており、データの複
製等を行う際に管理サーバを必要としないが、他の何ら
かの機能を実現するための形式的なサーバを備えること
も可能である。また、上記例では、ファイルデータをユ
ーザごとに管理することとしているが、ユーザの制限を
外して、複数のユーザのデータを1つのファイルシステ
ムエージェントに管理させてもよい。
【0067】また本実施形態の説明において、データの
書込要求を行う外部装置20と、データを格納するスト
レージ装置10とを別の構成として記載しているが、デ
ータの書込要求を行う装置とストレージ装置10とは一
体として構成されてもよい。例えば、一つのLANに接
続する複数のパーソナルコンピュータがストレージ装置
10としての機能も有している場合、あるコンピュータ
のユーザが、自身で作成したファイルデータを一旦該コ
ンピュータに備わるハードディスクに格納する。その
後、コンピュータ内で起動されるコピーユニットエージ
ェントが、そのデータを他のコンピュータのハードディ
スクにおいて複製するように複製要求を生成してもよ
い。ユーザは自身のハードディスクにデータを保存する
ことにより、データの更新などの作業を簡易に行うこと
が可能となり、また自身のハードディスクには常に最新
のデータが格納されることとなるため、自身のハードデ
ィスク内のデータと複製先のデータが異なるものである
場合には、複製先のデータが古いデータであることを認
識して、最新のデータを複製先のデータにオーバーライ
トすることが容易に実現可能となる。
【0068】また、ストレージシステム100の運用
上、ユーザに割当てたコピーユニットを開放したい場合
がある。この場合には、例えばストレージ装置10自身
ないしはその他の装置でコピーユニットの開放コマンド
が生成され、対応するコピーユニットエージェントがこ
れを受けてコピーユニットを不活性にし、コピーユニッ
ト内のデータを更新できない状態にする。本システム1
00において同一内容のコピーユニットは複数存在して
おり、これら複数のコピーユニット全てが同時期に不活
性にされる。なお、開放コマンドの受付時期の関係で、
一つのコピーユニットが不活性にされた後、まだ他のコ
ピーユニットが不活性にされていない場合に、当該他の
コピーユニットが自律的に複製要求を生成しないように
するために、複製要求の生成タイミングは、不活性にさ
れたコピーユニットからストレージ状況を示す信号を受
け取らなくなった時から十分に時間が経過したときであ
ることが好ましい。このように複製要求の生成タイミン
グを設定することで、当該他のコピーユニットは、複製
要求を生成する前に開放コマンドを受け付けることが可
能となり、実質的に同時期に複数の同一内容のコピーユ
ニットを不活性にすることが可能となる。コピーユニッ
トエージェントは、コピーユニットを不活性にした後、
該コピーユニット内のデータおよびIDを消去して、元
の空のコピーユニットの状態に戻してもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、自律的に機能するスト
レージ装置およびこのストレージ装置を利用したストレ
ージシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るストレージシス
テム100の構成図である。
【図2】ストレージ装置10の概念的な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】ストレージシステム100における多重度を説
明するための概念図である。
【図4】ファイルシステムエージェント200の構成を
示す機能ブロック図である。
【図5】ファイルデータをコピーユニット500に書き
込むフローを示すフローチャートである。
【図6】コピーユニットエージェント300の構成を示
す機能ブロック図である。
【図7】ファイルデータをコピーユニット500から読
み出して送信するフローを示すフローチャートである。
【図8】複製要求を生成するフローを示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るストレージシス
テム700の構成図である。
【図10】本発明の実施形態にかかるストレージ装置1
0のハードウェアコンポーネントを示す構成図である。
【符号の説明】
10・・・ストレージ装置、20・・・外部装置、30
・・・ネットワーク、100・・・ストレージシステ
ム、200・・・ファイルシステムエージェント、30
0・・・コピーユニットエージェント、400・・・格
納部、500・・・コピーユニット

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のストレージ装置をネットワークに
    接続して構成するストレージシステムであって、 各ストレージ装置は、 ストレージ領域を複数のコピーユニットに分割した格納
    部と、 自身のストレージ状況を示す信号を送信する状況送信部
    と、 他のストレージ装置におけるストレージ状況を監視する
    監視部と、 監視結果に基づいて、他のストレージ装置に対するコピ
    ーユニットの複製要求を生成する複製要求生成部と、を
    備えることを特徴とするストレージシステム。
  2. 【請求項2】 前記監視部は、システム全体におけるコ
    ピーユニットの多重度を監視することを特徴とする請求
    項1に記載のストレージシステム。
  3. 【請求項3】 前記複製要求生成部は、前記監視部にお
    いてコピーユニットの多重度が不足していることが検知
    されると、前記複製要求を生成することを特徴とする請
    求項2に記載のストレージシステム。
  4. 【請求項4】 前記複製要求生成部は、ストレージ装置
    がネットワークから切断される前に生成される複製コマ
    ンドを受けて、前記複製要求を生成することを特徴とす
    る請求項1に記載のストレージシステム。
  5. 【請求項5】 前記ストレージ装置は、 データの書込要求を受け付ける要求受付部と、 前記コピーユニットの空き容量に応じて前記書込要求に
    応答する応答部と、 前記コピーユニットにデータを書き込む書込制御部とを
    備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載のストレージシステム。
  6. 【請求項6】 前記ストレージ装置は、 前記コピーユニットの空き容量を検出する検出部と、 その空き容量がデータの書込みに十分であるか否かを判
    断する容量判断部とを備えることを特徴とする請求項5
    に記載のストレージシステム。
  7. 【請求項7】 前記ストレージ装置は、 自己が管理するコピーユニット内のデータの送信要求が
    あった場合に、該コピーユニットと同一内容のコピーユ
    ニットを有する他のストレージ装置と協同してデータを
    送信するようにデータを読み出す読出制御部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のスト
    レージシステム。
  8. 【請求項8】 ネットワークに接続してデータを格納す
    るストレージ装置であって、 ストレージ領域を複数のコピーユニットに分割した格納
    部と、 自身のストレージ状況を示す信号をネットワークに送信
    する状況送信部と、 他のストレージ装置におけるストレージ状況を監視する
    監視部と、 監視結果に基づいて、他のストレージ装置に対するコピ
    ーユニットの複製要求を生成する複製要求生成部と、を
    備えることを特徴とするストレージ装置。
  9. 【請求項9】 前記監視部は、コピーユニットの多重度
    を監視することを特徴とする請求項8に記載のストレー
    ジ装置。
  10. 【請求項10】 前記複製要求生成部は、前記監視部に
    おいてコピーユニットの多重度が不足していることが検
    知されると、前記複製要求を生成することを特徴とする
    請求項9に記載のストレージ装置。
  11. 【請求項11】 前記複製要求生成部は、該ストレージ
    装置がネットワークから切断される前に生成される複製
    コマンドを受けて、前記複製要求を生成することを特徴
    とする請求項8に記載のストレージ装置。
  12. 【請求項12】 データの書込要求を受け付ける要求受
    付部と、 前記コピーユニットの空き容量に応じて前記書込要求に
    応答する応答部と、 前記コピーユニットにデータを書き込む書込制御部とを
    備えることを特徴とする請求項8から11のいずれかに
    記載のストレージ装置。
  13. 【請求項13】 前記コピーユニットの空き容量を検出
    する検出部と、 その空き容量がデータの書込みに十分であるか否かを判
    断する容量判断部とを備えることを特徴とする請求項1
    2に記載のストレージ装置。
  14. 【請求項14】 自己が管理するコピーユニット内のデ
    ータの送信要求があった場合に、該コピーユニットと同
    一内容のコピーユニットを有する他のストレージ装置と
    協同してデータを送信するようにデータを読み出す読出
    制御部を備えることを特徴とする請求項8から13のい
    ずれかに記載のストレージ装置。
  15. 【請求項15】 コンピュータに、 ストレージ領域を複数のコピーユニットに分割する機能
    と、 自身のストレージ状況を示す信号をネットワークに送信
    する機能と、 他のストレージ装置におけるストレージ状況を監視する
    機能と、 監視結果に基づいて、他のストレージ装置に対するコピ
    ーユニットの複製要求を生成する機能とを実現させて、
    ストレージ装置として機能させることを特徴とするプロ
    グラム。
  16. 【請求項16】 複数のストレージ群を接続して構成す
    るストレージシステムであって、各ストレージ群は、ゲ
    ートウェイ装置と、該ゲートウェイ装置にネットワーク
    接続される複数のストレージ装置とを備え、 ストレージ装置は、他のストレージ装置のストレージ状
    況を監視して、自律的にデータに関する管理を行うこと
    を特徴とするストレージシステム。
  17. 【請求項17】 少なくとも2つのストレージ群で、同
    一内容のデータを保持することを特徴とする請求項16
    に記載のストレージシステム。
  18. 【請求項18】 ネットワークに接続された複数のスト
    レージ装置を備えるストレージシステムであって、2以
    上のストレージ装置が、同一内容のコピーユニットを有
    しており、 各ストレージ装置は、自身の管理するコピーユニットの
    多重度をシステム全体として所定の値以上に保つように
    自律的に他のストレージ装置を監視し、あるコピーユニ
    ットの多重度が不足する場合には他のストレージ装置に
    対して該コピーユニットの複製要求を行うことを特徴と
    するストレージシステム。
  19. 【請求項19】 複数のストレージ装置をネットワーク
    に接続して構成するストレージシステムであって、 各ストレージ装置は、 自身のストレージ状況を示す信号をネットワーク上にブ
    ロードキャストする状況送信部と、 他のストレージ装置からブロードキャストされるストレ
    ージ状況を示す信号を監視する監視部と、 この監視結果に応じて、他のストレージ装置に対する要
    求を生成する要求生成部とを備え、 各ストレージ装置は記録したデータに関する管理を自律
    的に行い、システム全体を管理する管理サーバを不要と
    したことを特徴とするストレージシステム。
  20. 【請求項20】 複数のストレージ装置をネットワーク
    に接続して構成するストレージシステムであって、 各ストレージ装置は、 ストレージ領域を複数のコピーユニットに分割し、 個々のコピーユニットを管理する複数のコピーユニット
    エージェントと、 ユーザの識別情報に基づいて、複数のコピーユニットに
    またがる1つ又は複数のファイルデータをユーザ毎に管
    理するファイルシステムエージェントとを備えることを
    特徴とするストレージシステム。
  21. 【請求項21】 前記ファイルシステムエージェント
    は、コピーユニットを他のストレージ装置から探し出
    し、ユーザのファイルデータを記録するために利用する
    ことを可能とする請求項20に記載のストレージシステ
    ム。
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