JP2003223161A - 情報処理システム、方法及び装置、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

情報処理システム、方法及び装置、プログラム並びに記憶媒体

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JP2003223161A
JP2003223161A JP2002021940A JP2002021940A JP2003223161A JP 2003223161 A JP2003223161 A JP 2003223161A JP 2002021940 A JP2002021940 A JP 2002021940A JP 2002021940 A JP2002021940 A JP 2002021940A JP 2003223161 A JP2003223161 A JP 2003223161A
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Masami Hisagai
正己 久貝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確にフォントマッチングを行って、あらゆ
るフォントの中の最適なフォントで電子文書を再現する
ことができるようにする。 【解決手段】 第1のデバイス100において、文書を
作成し、フォント代表情報を生成する。まず、文書作成
で使用されたフォントの「一」等の8個の代表文字につ
いて特徴データFを作成し、これを文字コードと共にP
DLデータ103に埋め込む。一方、第2のデバイス2
00において、PDLデータ103に埋め込まれた特徴
データFと、デバイス200で内蔵しているフォントB
1〜Bmの各々の文字「一」の特徴データFとを比較
し、両特徴データFの類似度SDを算出して大分類を行
い、次に両特徴ベクトルの詳細類似度Skを算出して、
最終的に最も類似したフォントBを選択し、そのフォン
トBにてPDLデータ103中のテキスト文字をラスタ
ライズする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、複数のフォント
を選択的に利用して文書データがラスタライズされ得る
情報処理システム、方法及び装置、プログラム並びに記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の普及により文
書の電子化が進んでいる。例えば、第1の装置(パソコ
ン等)で作成した文書データを、インターネットを介し
て遠方の第2の装置へ出力し、該第2の装置で文書デー
タをラスタライズしてビットマップのイメージデータに
変換し、ディスプレイ装置やプリンター等へ出力すると
いうことがしばしば行われるようになってきた。このよ
うな場合、第1の装置に装備されている文字フォントの
種類と第2の装置に装備されている文字フォントの種類
が異なれば、第2の装置での文書データの出力形態が文
書データ作成者の意図と異なり作成者が指示したフォン
トと異なるフォントでラスタライズされてしまうおそれ
がある。このようなことがないように、第1の装置で指
示したフォントとできる限り近いフォントを、第2の装
置が装備しているフォントの中から選択するフォントマ
ッチングという手法が必要になってくる。
【0003】また、例えば第2の装置(プリンターな
ど)が第1の装置に直接接続されたり、LANを介して
接続されたりする場合も、第2の装置の入力インターフ
ェースの仕様制限によって、フォントをラスタライズし
ないまま第2の装置が文書データを入力しなくてはなら
ないこともあるため、第1の装置と第2の装置が遠く離
れていなくてもフォントマッチングが必要な場合があ
る。
【0004】ところで、World Wide Web Consortium
(以下、「W3C」の略称を用いる)では、ページ記述
言語の標準としてSVG(Scalable Vector Graphics)が
提案されている。SVGにおいては、フォントの情報と
してPANOSEパラメータを指定することができるようにな
っている。PANOSEパラメータとはフォントの特徴を表す
10種類の数値であって、「FamilyType」、「SerifSty
le」、「Weight」、「Propotion」、「Contrast」、「S
trokevariation」、「Armstyle」、「Letterform」、
「Midline」、「xHeight」の10種類である。
【0005】そこで、従来の情報処理システムでは、ペ
ージ記述言語としてSVGを選択した場合、このPANOSE
パラメータを指定しておけば、SVGスクリプトをラス
タライズする際に、指定したフォントと同一のフォント
がラスタライズする環境になかった場合でも、最も近い
PANOSEパラメータのフォントを選択して、該フォントで
文字をラスタライズするという手法を採用することがで
きる。この手法によれば、SVGスクリプトに指定され
たフォントのPANOSEパラメータとラスタライズする装置
に備わり利用可能なフォントのPANOSEパラメータとの比
較を行うことにより、最も類似したフォントを選択する
ことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の情報処理システムでは、ページ記述言語としてSV
Gを選択した上記手法であっても、最も類似したフォン
トを選択することは、PANOSEパラメータが定義されてい
るフォントについてのみできることであり、例えばPANO
SEパラメータが定義されていない和文フォントには上記
手法は通用しない。
【0007】また、PANOSEパラメータとはフォントを特
徴づけるデータであって、フォントの個々のパターンそ
のものを特徴づけるものではないので、PANOSEパラメー
タでのフォントの比較は概括的であることを否めない。
従って、類似するフォントの正確な選択が必ずしもでき
ない。
【0008】また、和文フォントの場合には、フォント
名の比較をすることによって類似するフォントを選択す
ることもできるが、フォント名が必ずしも正確に文字パ
ターンを表してはいないので、類似するフォントが正確
に選択されるとは限らない。
【0009】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、正確にフォント
マッチングを行って、あらゆるフォントの中の最適なフ
ォントで電子文書を再現することができる情報処理シス
テム、方法及び装置、プログラム並びに記憶媒体を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の情報処理システムは、文書データ
を生成可能な第1情報処理装置と、利用可能な複数のフ
ォントを選択的に利用して文書データをラスタライズす
ることが可能な第2情報処理装置とから構成される情報
処理システムであって、前記第1情報処理装置は、文書
データを生成する文書データ生成手段と、前記文書デー
タ生成手段による文書データの生成に用いられたフォン
トの所定文字を示す文字コードと、該文字コードに対応
する第1対応データとを、前記文書データ生成手段によ
り生成された文書データに埋め込む対応データ埋め込み
手段と、前記対応データ埋め込み手段により前記文字コ
ード及び前記第1対応データが共に埋め込まれた文書デ
ータを出力する文書データ出力手段とを備え、前記第2
情報処理装置は、前記第1情報処理装置の前記文書デー
タ出力手段により出力された文書データを入力する文書
データ入力手段と、前記利用可能な複数のフォントの各
々について、前記文書データ入力手段により入力された
文書データに埋め込まれている文字コードと同一の文字
コードに対応する第2対応データと、前記入力された文
書データに埋め込まれている第1対応データとを比較す
ることで、ラスタライズに用いるフォントを選択するフ
ォント選択手段と、前記文書データ入力手段により入力
された文書データを前記フォント選択手段により選択さ
れたフォントでラスタライズするラスタライズ手段とを
備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項9の情報処理方法は、文書
データを生成可能な第1情報処理装置と、利用可能な複
数のフォントを選択的に利用して文書データをラスタラ
イズすることが可能な第2情報処理装置とから構成され
る情報処理システムにおける情報処理方法であって、前
記第1情報処理装置において、文書データを生成する文
書データ生成工程と、前記文書データ生成工程による文
書データの生成に用いられたフォントの所定文字を示す
文字コードと、該文字コードに対応する第1対応データ
とを、前記文書データ生成工程により生成された文書デ
ータに埋め込む対応データ埋め込み工程と、前記対応デ
ータ埋め込み工程により前記文字コード及び前記第1対
応データが共に埋め込まれた文書データを出力する文書
データ出力工程とを有し、さらに、前記第2情報処理装
置において、前記第1情報処理装置の前記文書データ出
力工程により出力された文書データを入力する文書デー
タ入力工程と、前記利用可能な複数のフォントの各々に
ついて、前記文書データ入力工程により入力された文書
データに埋め込まれている文字コードと同一の文字コー
ドに対応する第2対応データと、前記入力された文書デ
ータに埋め込まれている第1対応データとを比較するこ
とで、ラスタライズに用いるフォントを選択するフォン
ト選択工程と、前記文書データ入力工程により入力され
た文書データを前記フォント選択工程により選択された
フォントでラスタライズするラスタライズ工程とを有す
ることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項17の情報処理装置は、請
求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システムを
構成する第1情報処理装置に適用可能であることを特徴
とする。
【0013】本発明の請求項18の情報処理装置は、請
求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システムを
構成する第2情報処理装置に適用可能であることを特徴
とする。
【0014】本発明の請求項19のプログラムは、請求
項9〜16のいずれか1項に記載の情報処理方法をコン
ピュータに実現させるためのプログラムであって、前記
第1情報処理装置において、文書データを生成する文書
データ生成手順と、前記文書データ生成手順による文書
データの生成に用いられたフォントの所定文字を示す文
字コードと、該文字コードに対応する第1対応データと
を、前記文書データ生成手順により生成された文書デー
タに埋め込む対応データ埋め込み手順と、前記対応デー
タ埋め込み手順により前記文字コード及び前記第1対応
データが共に埋め込まれた文書データを出力する文書デ
ータ出力手順とを実行させることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項20のプログラムは、請求
項9〜16のいずれか1項に記載の情報処理方法をコン
ピュータに実現させるためのプログラムであって、前記
第2情報処理装置において、前記第1情報処理装置から
出力された文書データを入力する文書データ入力手順
と、前記利用可能な複数のフォントの各々について、前
記文書データ入力手順により入力された文書データに埋
め込まれている文字コードと同一の文字コードに対応す
る第2対応データと、前記入力された文書データに埋め
込まれている第1対応データとを比較することで、ラス
タライズに用いるフォントを選択するフォント選択手順
と、前記文書データ入力手順により入力された文書デー
タを前記フォント選択工程により選択されたフォントで
ラスタライズするラスタライズ手順とを実行させること
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項21の記憶媒体は、コンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体であって、請求項19記
載のプログラム及び請求項20記載のプログラムの少な
くとも一方を記憶したことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項22の情報処理装置は、文
書で使用されている書体の文字の特徴データを生成する
生成手段と、前記生成手段により生成された特徴データ
を含む文書データを生成し、出力する出力手段とを有す
ることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項23の情報処理装置は、文
書で使用されている書体の文字の特徴データを含む文書
データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力
された文書データに含まれる特徴データに基づきフォン
トを選択する選択手段と、記選択手段により選択された
フォントを用いて前記入力手段により入力された文書デ
ータのラスタライズ処理を行うラスタライズ手段とを有
することを特徴とする。
【0019】本発明の請求項24の情報処理方法は、文
書で使用されている書体の文字の特徴データを生成する
生成工程と、前記生成工程により生成された特徴データ
を含む文書データを生成し、出力する出力工程とを有す
ることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項25の情報処理方法は、文
書で使用されている書体の文字の特徴データを含む文書
データを入力する入力工程と、前記入力工程により入力
された文書データに含まれる特徴データに基づきフォン
トを選択する選択工程と、前記選択工程により選択され
たフォントを用いて前記入力工程により入力された文書
データのラスタライズ処理を行うラスタライズ工程とを
有することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項26のプログラムは、文書
で使用されている書体の文字の特徴データを生成する生
成手順と、前記生成手順により生成された特徴データを
含む文書データを生成し、出力する出力手順とをコンピ
ュータに実行させることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項27のプログラムは、文書
で使用されている書体の文字の特徴データを含む文書デ
ータを入力する入力手順と、前記入力手順により入力さ
れた文書データに含まれる特徴データに基づきフォント
を選択する選択手順と、前記選択手順により選択された
フォントを用いて前記入力手順により入力された文書デ
ータのラスタライズ処理を行うラスタライズ手順とをコ
ンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1〜図12を用い
て、本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
本システムは、第1のデバイス100(第1情報処理装
置)と第2のデバイス200(第2情報処理装置)とが
インターネット等を通じて通信可能に構成されてなり、
同図(a)は第1のデバイス100、同図(b)は第2
のデバイス200の構成をそれぞれ示している。両デバ
イスは、いずれもパーソナルコンピュータ等として構成
される。
【0026】第1のデバイス100は、同図(a)に示
すように、CPU1(文書データ生成手段、対応データ
埋め込み手段の一部)に、ROM2、RAM3、ハード
ディスク(HDD)4(メモリ)、通信インターフェー
ス(通信I/F)5(文書データ出力手段)、キーボー
ド及び(&)マウス6、表示コントローラ7、表示装置
8、I/Oポート9並びにプリンタ10がバス11を介
して接続されて構成される。ハードディスク4には、O
S、アプリケーションソフト及びフォントが格納されて
いる。第1のデバイス100では、アプリケーションソ
フトとして少なくとも文書作成ソフトが格納される。通
信I/F5は、LAN等でインターネットに接続し、第
2のデバイス200との通信を可能とする。ROM2に
は、CPU1が実行する制御プログラム等が格納され
る。
【0027】第2のデバイス200は、第1のデバイス
100と同様に構成され、同図(b)に示すように、C
PU21(フォント選択手段、ラスタライズ手段の一
部)に、ROM22、RAM23、ハードディスク(H
DD)24(メモリ)、通信インターフェース(通信I
/F)25(文書データ入力手段)、キーボード及び
(&)マウス26、表示コントローラ27、表示装置2
8、I/Oポート29並びにプリンタ30がバス31を
介して接続されて構成される。ハードディスク24に
は、OS、アプリケーションソフト及びフォントが格納
されている。ただし、第2のデバイス200では、アプ
リケーションソフトとして少なくとも文書ビューアまた
は文書を印刷するソフトウェアが格納される。
【0028】図2は、第1のデバイス100と第2のデ
バイス200との間で文書データをやりとりするための
機能構成を示す概念図である。
【0029】第1のデバイス100には、PDL生成手
段101(対応データ埋め込み手段)及びフォント群1
04等が備えられる。PDL生成手段101の機能は、
主にハードディスク4に格納された文書作成ソフト及び
CPU1によって実現され、例えばSVGスクリプトを
出力する。このようなSVGスクリプトを出力する文書
作成ソフトの例としては、例えばAdobe社のIllustrator
9.0(登録商標)等がある。
【0030】フォント群104は、図1(a)に示した
ハードディスク4に格納されたフォントであり、フォン
トA1、A2…Anというように複数存在する。PDL
生成手段101は、フォント群104のうちのいずれか
のフォントAを用いて、ページ記述言語(PDL:Page De
scription Language)で記述したページ記述データ(以
下、「PDLデータ103」と称する)(文書データ)
を生成する。
【0031】第2のデバイス200には、ラスタライザ
102(ラスタライズ手段)、フォント群105及び特
性辞書106等が備えられる。ラスタライザ102の機
能は、主にハードディスク24に格納されたアプリケー
ションソフト及びCPU21によって実現され、このよ
うなアプリケーションソフトとしては、例えばSVGス
クリプトを表示するSVG Viewer(登録商標)等があ
る。ラスタライザ102は、第1のデバイス100が生
成したPDLデータ103をラスタライズしビットマッ
プのイメージデータを生成することができる。
【0032】フォント群105は、図1(b)に示した
ハードディスク24に格納されたフォントであり、フォ
ントB1、B2…Bmというように複数存在する。ラス
タライザ102は、PDLデータ103で指定されてい
る(生成に用いられた)フォントAに最も近いフォント
Bをフォント群105の中から選択し、それを用いて文
字のラスタライズを行う。特性辞書106については後
述する。
【0033】図3は、フォントの代表文字(所定文字)
を示す図である。本実施の形態では、フォントマッチン
グを行う上で、フォントの代表文字を用いる。代表文字
は、同図に示すように、「一」、「明」、「十」、
「千」、「し」、「に」、「わ」、「永」の8個であ
る。同図では、フォントの例として、「MS明朝」、
「MSゴシック」、「丸ゴシック体」及び「丸ゴシック
体L」が表されている。
【0034】図4は、特性辞書106のデータ構成を示
す図である。
【0035】特性辞書106は、第2のデバイス200
が内蔵しているフォント群105の各フォントについ
て、フォント代表文字情報であるところの特徴データ
と、代表文字の文字コードとを、フォントID(フォン
トを指定するのに使用される識別子)に対応付けた対応
テーブルである。
【0036】同図において、501はフォントID、C
(C0〜C7)は代表文字の文字コード、F(F0〜F
7)は文字コードCに対応する特徴データである。1つ
のフォントIDに対応して「文字コードCと特徴データ
F」の対が8個記憶されている。フォントID501と
8対の「文字コードCと特徴データF」の情報とは、第
2のデバイス200に装備されている(利用可能となっ
ている)すべて(m個)のフォントB(B1〜Bm)の
各々について用意されている。
【0037】次に特徴データについて説明する。文字コ
ードC0は、漢数字「一」(漢数字のいち)の文字コー
ドであって、特徴データF0は、文字パターン「一」か
ら抽出されるものである。本実施の形態では、特開平8
−123905で開示されているところの「方向指数ヒ
ストグラム」の特徴を利用して特徴データF0を抽出
し、フォント間の違いを識別する。
【0038】図5は、明朝体の「一」(漢数字のいち)
をフォントボックス600内にビットマップ展開した説
明図である。図6は、「方向指数ヒストグラム」におけ
る方向指数の方向と番号(0〜3)との対応を示す図で
ある。図5と同様に、図7はゴシックの「一」、図8は
丸ゴシック体の「一」を、それぞれフォントボックス6
00内にビットマップ展開した図である。図5、図7、
図8では、「一」の文字パターン(文字部分が黒画素、
背景部分が白画素の2値画像)が示されている。
【0039】図5に示すフォントボックス600、すな
わち、文字の字面を含む周辺の余白を含めた文字枠を中
央で2分割して、左側小領域601と右側小領域602
とに分ける。そして、「方向指数ヒストグラム」を両小
領域601、602内でそれぞれ求め、左側小領域60
1の方向指数ヒストグラムをL0、L1、L2、L3、
右側小領域602の方向指数ヒストグラムをR0、R
1、R2、R3とする。なお、添え字は上記方向指数の
番号を表す。また、フォントボックス600内の黒画素
(文字部分)の個数をカウントし、これをNとする。
【0040】図5に示す明朝体の「一」では、L0、L
3、R0、R1、R3は、小さいが0ではない値で、L
1、L2、R2は0となる。一方、図7に示すゴシック
の「一」では、斜め成分がないので、L3、L1、R
3、R1はすべて0になり、L0、L2、R0、R2は
0でない。また、図8に示す丸ゴシック体の「一」で
は、L3、L2、L1、R3、R2、R1はいずれもほ
ぼ等しく小さな値であって0でない値となり、L0、R
0、は0でない大きい値となる。このような方向指数ヒ
ストグラムの特徴を利用すれば、各フォントの違いを識
別できる。
【0041】図9は、第2のデバイス200に内蔵され
ている各フォント(B1、B2…Bm(MS明朝等を含
む))の代表文字「一」についての特徴データFの値
(N、L0〜L3、R0〜R3)を示す図である。
【0042】図4に示す文字コードC0〜C7には、上
記8つの代表文字の文字コードが順に記憶されている。
例えば文字コードC0には、「一」の文字コードが記憶
され、それに対応する特徴データF0には、N、L0〜
L3、R0〜R3値が記憶されている。ただし、文字コ
ードC1〜C7に対応する特徴データF1〜特徴データ
F7は、特徴データF0とは異なり、より精度よく文字
パターンの比較をするために、特開平08−12390
5に開示されている80次元の特徴ベクトルX[i](i
=1、2、3…80)として記憶されている。
【0043】図10は、PDLデータ103に埋め込ま
れるフォント代表情報の一例を示す概念図である。
【0044】第1のデバイス100で生成されるPDL
データ103には、フォント代表情報が含まれる。フォ
ント代表情報は、フォント代表文字コードとフォント代
表文字情報とが対になったものである。
【0045】同図において、TG1はフォント代表情報
を表すタグの開始タグ(TG1S)と終了タグ(TG1
E)である。TG2は、第1のフォント代表文字情報
(「一」の文字情報)を表す開始タグ(TG2S)と終
了タグ(TG2E)であり、第1のフォント代表文字コ
ード(「一」の文字コード)を含んでいる。タグTG2
S中、「code=“88EA”」の部分が第1のフォント
代表文字コードを示している。
【0046】TG3は、第2のフォント代表文字情報
(「明」の文字情報)を表すタグである。本実施の形態
では、「一」、「明」、「十」、「千」、「し」、
「に」、「わ」、「永」の8個の代表文字があるので、
タグTG1S〜TG1E間には、合計8個のフォント代
表文字情報を表すタグ<char code=“XXXX”>〜</char>
が含まれる。
【0047】第1のフォント代表文字のタグTG2S〜
TG2E間には、データタグTG4(<data>〜</data
>)が9個含まれ、これら9個の各データタグTG4に
はそれぞれ、特徴データFとして、N、L0、L1、L
2、L3、R0、R1、R2、R3の値が含まれてい
る。例えば、一番上のタグTG4の中の数値“510”
はNの値を、次のタグTG4の中の数値“80”はL0
の値をそれぞれ示している。第2〜第8のフォント代表
文字のタグ(TG2、TG3と同様のタグであり図示し
ない)内には、それぞれ80次元の特徴ベクトルの値X
[i]が含まれている。各値X[i]が1組のデータタグ
(<data>〜</data>)で囲まれている。
【0048】図11は、フォント代表情報のタグの指定
方法の一例を示す図である。
【0049】同図に示すように、<font-pattern>タグ
(TG1)は、<font>タグの子要素であって、<font>タ
グ内に入れられる。同図のように指定されると、<font-
pattern>タグで指定されたフォント代表情報は、<font>
タグで挟まれたテキスト全体のフォントを指定するもの
とされる。
【0050】図12は、本実施の形態におけるPDLデ
ータの生成からラスタライズまでの処理手順のフローチ
ャートを示す図である。本処理のうち、ステップS20
1〜S203の処理は第1のデバイス100のCPU1
で実行され、ステップS204〜S206の処理は第2
のデバイス200のCPU21で実行される。
【0051】まず、第1のデバイス100において、ス
テップS201では、文書作成ソフトウェアを使って文
書を作成する。次に、ステップS202では、フォント
代表情報を生成する。すなわち、まず、文書作成で使用
されたフォントの「一」、「明」、「十」、「千」、
「し」、「に」、「わ」、「永」の8個の代表文字につ
いて特徴データFを作成する。この特徴データFは、第
2のデバイス200が実装している特性辞書106のも
のと同じであり、作成も同様になされる。あるいは、第
1のデバイス100にも、予めフォント群104(フォ
ントA1〜An)の特性辞書を装備しておき、文書作成
の際に、対応するフォントAの特徴データFを参照する
ようにしてもよい。そして、この特徴データFを図10
に示した形式にしてフォント代表情報を生成する。
【0052】次に、ステップS203では、図11に示
したような形式でPDLデータ103を作成する。な
お、この作成されたPDLデータ103は、通信I/F
5を通じて第2のデバイス200に送信され、第2のデ
バイス200で通信I/F25を通じて受信される。
【0053】次に、第2のデバイス200において、ス
テップS204では、大分類処理を実行する。この大分
類処理は、第1のデバイス100側で作成されたPDL
データ103に埋め込まれたフォント代表情報、すなわ
ち、図11で例示した方法でタグ指定されたフォント代
表情報に基づいて、第2のデバイスで装備しているフォ
ントB1〜Bmのうち、PDLデータ103で用いられ
たフォントに最も近いものを特定するために、まずは類
似するフォントの候補を少数に絞り込む処理である。そ
の方法は以下のとおりである。
【0054】PDLデータ103で用いられたフォント
の、図11で示したように指定されたフォント代表情報
の代表文字「一」における9個の特徴データF(第1対
応データの第1の部分)をN、L0、L1、L2、L
3、R0、R1、R2、R3と表し、フォントB1〜B
mのいずれかの文字「一」の特徴データF(特性辞書1
06に記憶されている)(第2対応データの第1の部
分)を、N’、L0’、L1’、L2’、L3’、R
0’、R1’、R2’、R3’と表すとすると、両特徴
データFの類似度SDは、下記数式1で算出される。
【0055】
【数1】
【0056】上記数式1において、α、βi、γiは類
似度SDが実験的に最適になるように定められるべきパ
ラメータであるが、簡単のため、仮にこれらのパラメー
タをすべて「1」としても大きな問題はない。そして、
特性辞書内106内のすべて(m個)のフォントBにつ
いて類似度SDを求め、類似度SDの高い順(降順)
に、フォント番号をソートする。そして、上位5個のフ
ォント番号を、M[k](k=1、2、3、4、5)とす
る。
【0057】次に、ステップS205では、上記大分類
処理で絞り込まれた5個のフォントBについて、PDL
データ103で用いられたフォントAのフォント代表情
報と比較することで、詳細分類処理を行う。
【0058】詳細分類処理ではまず、「一」、「明」、
「十」、「千」、「し」、「に」、「わ」、「永」の8
個の代表文字に、順に0、1、2、3、4、5、6、7
という代表文字番号jを割り当てる。フォント代表情報
には、上述したように、1〜7の代表文字に対して、そ
れぞれ80次元の特徴ベクトルX[i](i=1、2…8
0)が含まれているので、Xj[i](i=1、2…80)
を、代表文字番号jの特徴ベクトル(第1対応データの
第2の部分)とする。また、特性辞書106のフォント
k(k=1〜5)の特徴ベクトル(第2対応データの
第2の部分)をYk[i]と表記する。両特徴ベクトルの
詳細類似度Skは、下記数式2により算出される。
【0059】
【数2】
【0060】そして、Sk(k=1、2…
5))))))))のうち最大になるkmaxを決定す
る。フォント番号がkmaxであるフォントBkmaxが、
詳細分類処理で最終的に選択されたフォントBとなる。
大分類処理と詳細分類処理というように、2段階でフォ
ントを選択するので、最も類似しているフォントを高速
かつ正確に抽出、選択することができる。
【0061】次に、ステップS206では、選択された
フォントBkmaxで、PDLデータ103中のテキスト
(図11に示す)の文字をラスタライズ(ビットマップ
展開)して、本処理を終了する。
【0062】本実施の形態によれば、第1のデバイス1
00で、PDLデータ103の生成に用いたフォントの
代表文字の文字コードと特徴データFとを埋め込み、P
DLデータ103を受信した第2のデバイス200で、
上記特徴データFと、PDLデータ103に埋め込まれ
ている文字コードと同一の文字コードに対応する特徴デ
ータFとを比較することで、ラスタライズに用いるフォ
ントを選択するようにしたので、文字認識の技術をフォ
ントマッチングに応用したものとなっている。そのた
め、フォントにPANOSEパラメータが用意されていなくて
も適用可能であり、またフォント名称のマッチングのよ
うなあいまいな方法ではなく、フォントの個々の文字パ
ターンそのものを比較するので、正確なフォントマッチ
ングが可能となる。よって、正確にフォントマッチング
を行って、あらゆるフォントの中の最適なフォントで電
子文書を再現することができる。これにより、電子化文
書の配信が、異なるフォント装備の環境で行われても、
作成元と同じ表示や印刷の再現が可能となり、インター
ネット時代の文書電子化に対応することができる。
【0063】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態では、PDLデータ103に埋め込まれるフォン
ト代表情報、及びPDLデータの生成からラスタライズ
までの処理手順が第1の実施の形態と異なる。従って、
図10、図12に代えて、図13、図14を用いて第2
の実施の形態を説明する。その他の構成、処理は第1の
実施の形態と同様である。
【0064】図13は、本実施の形態においてPDLデ
ータ103に埋め込まれるフォント代表情報の一例を示
す概念図である。
【0065】上記第1の実施例では、フォント代表文字
情報を、フォント代表文字の文字パターンから抽出した
特徴データFであるとしたが、これに限るものでなく、
例えば、文字パターンそのもの、すわなちフォント代表
文字をビットマップ展開した画像データをbase64
やuuencode等の方式でエンコードして得られる
テキストをフォント代表文字情報としてもよい。その場
合は、図10に示す<data>(TG4)タグの代わりに、
図13に示すように、<image>タグ(TG5S、TG5
E)で前記テキスト部分TXTを囲った形式とすればよ
い。その他は図10で示したのと同様である。
【0066】図14は、本実施の形態におけるPDLデ
ータの生成からラスタライズまでの処理手順のフローチ
ャートを示す図である。本処理のうち、ステップS40
1〜S404の処理は第1のデバイス100のCPU1
で実行され、ステップS405〜S407の処理は第2
のデバイス200のCPU21で実行される。
【0067】第1の実施の形態とは、図10、図13の
比較でわかるように、<font-pattern>タグ(TG1)の
中身が異なるだけである。従って、ステップS401〜
S403では、図12のステップS201〜S203と
同様の処理を実行する。ステップS404では、特徴抽
出を行って、8個の代表文字の特徴データを求める。こ
の特徴抽出の方法は、第1の実施の形態で説明した特性
辞書を作成する方法と同じである。
【0068】次に、ステップS405〜S407で、図
12のステップS204〜S206と同様の処理を実行
する。
【0069】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の効果を奏することができる。
【0070】また、上記第1の実施の形態及び第2の実
施の形態において、第1のデバイスと第2のデバイスと
は必ずしもインターネット等を通じて通信可能に構成さ
れていなくてもよく、LANを通じて接続されていても
よいし、あるいはパラレルインターフェース、SCSI
インターフェース等の近距離用のケーブルで接続されて
いる場合も本発明を適用可能である。
【0071】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を本システムに供給し、そのシステムのコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても、本発
明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0072】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。また、プログラムコードが
電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコー
ド自体が本発明を構成することになる。
【0073】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、
ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0074】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことはいうまでもない。
【0075】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正確にフォントマッチングを行って、あらゆるフォント
の中の最適なフォントで電子文書を再現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理シス
テムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1のデバイスと第2のデバイスとの間で文書
データをやりとりするための機能構成を示す概念図であ
る。
【図3】フォントの代表文字(所定文字)を示す図であ
る。
【図4】特性辞書のデータ構成を示す図である。
【図5】明朝体の「一」(漢数字のいち)をフォントボ
ックス内にビットマップ展開した説明図である。
【図6】「方向指数ヒストグラム」における方向指数の
方向と番号(0〜3)との対応を示す図である。
【図7】ゴシックの「一」をフォントボックス内にビッ
トマップ展開した図である。
【図8】丸ゴシック体の「一」をフォントボックス内に
ビットマップ展開した図である。
【図9】第2のデバイスに内蔵されている各フォントの
代表文字「一」についての特徴データFの値を示す図で
ある。
【図10】PDLデータに埋め込まれるフォント代表情
報の一例を示す概念図である。
【図11】フォント代表情報のタグの指定方法の一例を
示す図である。
【図12】本実施の形態におけるPDLデータの生成か
らラスタライズまでの処理手順のフローチャートを示す
図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態においてPDLデ
ータに埋め込まれるフォント代表情報の一例を示す概念
図である。
【図14】同形態におけるPDLデータの生成からラス
タライズまでの処理手順のフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU(文書データ生成手段、対応データ埋め込み
手段の一部) 4 ハードディスク(HDD)(メモリ) 5 通信I/F(文書データ出力手段) 21 CPU(フォント選択手段、ラスタライズ手段の
一部) 24 ハードディスク(HDD)(メモリ) 25 通信I/F(文書データ入力手段) 100 第1のデバイス(第1情報処理装置) 101 PDL生成手段(対応データ埋め込み手段) 103 PDLデータ(文書データ) 102 ラスタライザ(ラスタライズ手段) 200 第2のデバイス(第2情報処理装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/22 670 G09G 5/22 670P Fターム(参考) 2C087 BA01 BA05 BA06 BA09 BA10 BA14 EA09 5B009 RA11 RA14 5B021 AA01 JJ05 JJ08 5C082 AA01 BA02 BB01 BB32 CB01 DA35 DA87 MM06

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書データを生成可能な第1情報処理装
    置と、利用可能な複数のフォントを選択的に利用して文
    書データをラスタライズすることが可能な第2情報処理
    装置とから構成される情報処理システムであって、 前記第1情報処理装置は、 文書データを生成する文書データ生成手段と、 前記文書データ生成手段による文書データの生成に用い
    られたフォントの所定文字を示す文字コードと、該文字
    コードに対応する第1対応データとを、前記文書データ
    生成手段により生成された文書データに埋め込む対応デ
    ータ埋め込み手段と、 前記対応データ埋め込み手段により前記文字コード及び
    前記第1対応データが共に埋め込まれた文書データを出
    力する文書データ出力手段とを備え、 前記第2情報処理装置は、 前記第1情報処理装置の前記文書データ出力手段により
    出力された文書データを入力する文書データ入力手段
    と、 前記利用可能な複数のフォントの各々について、前記文
    書データ入力手段により入力された文書データに埋め込
    まれている文字コードと同一の文字コードに対応する第
    2対応データと、前記入力された文書データに埋め込ま
    れている第1対応データとを比較することで、ラスタラ
    イズに用いるフォントを選択するフォント選択手段と、 前記文書データ入力手段により入力された文書データを
    前記フォント選択手段により選択されたフォントでラス
    タライズするラスタライズ手段とを備えたことを特徴と
    する情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2対応データにはそれぞ
    れ、文字パターンから抽出される特徴データが含まれる
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記第1対応データは、フォント毎に前
    記第1情報処理装置内のメモリに予め記憶されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の情報処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第1対応データは、前記文書データ
    生成手段により前記文書データが生成される際に、フォ
    ント毎に作成されることを特徴とする請求項1または2
    記載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】 前記第2対応データは、前記利用可能な
    複数のフォント毎に前記第2情報処理装置内のメモリに
    予め記憶されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 【請求項6】 前記フォント選択手段は、前記利用可能
    な複数のフォントの中から、前記文書データの生成に用
    いられたフォントに最も類似しているフォントを選択す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の情報処理システム。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2対応データの各々には、
    第1、第2の部分が含まれ、前記フォント選択手段は、
    前記第1、第2対応データに含まれる両第1の部分に基
    づいて、前記文書データの生成に用いられたフォントに
    類似しているフォントを少数に絞り込み、さらに、これ
    ら絞り込んだフォントの中から、前記第1、第2対応デ
    ータに含まれる両第2の部分に基づいて、ラスタライズ
    に用いるフォントを選択することを特徴とする請求項6
    記載の情報処理システム。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2対応データに含まれる両
    第1の部分はいずれも、文字パターンから抽出される特
    徴データであり、前記第1、第2対応データに含まれる
    両第2の部分はいずれも、特徴ベクトルであることを特
    徴とする請求項7記載の情報処理システム。
  9. 【請求項9】 文書データを生成可能な第1情報処理装
    置と、利用可能な複数のフォントを選択的に利用して文
    書データをラスタライズすることが可能な第2情報処理
    装置とから構成される情報処理システムにおける情報処
    理方法であって、 前記第1情報処理装置において、 文書データを生成する文書データ生成工程と、 前記文書データ生成工程による文書データの生成に用い
    られたフォントの所定文字を示す文字コードと、該文字
    コードに対応する第1対応データとを、前記文書データ
    生成工程により生成された文書データに埋め込む対応デ
    ータ埋め込み工程と、 前記対応データ埋め込み工程により前記文字コード及び
    前記第1対応データが共に埋め込まれた文書データを出
    力する文書データ出力工程とを有し、 さらに、前記第2情報処理装置において、 前記第1情報処理装置の前記文書データ出力工程により
    出力された文書データを入力する文書データ入力工程
    と、 前記利用可能な複数のフォントの各々について、前記文
    書データ入力工程により入力された文書データに埋め込
    まれている文字コードと同一の文字コードに対応する第
    2対応データと、前記入力された文書データに埋め込ま
    れている第1対応データとを比較することで、ラスタラ
    イズに用いるフォントを選択するフォント選択工程と、 前記文書データ入力工程により入力された文書データを
    前記フォント選択工程により選択されたフォントでラス
    タライズするラスタライズ工程とを有することを特徴と
    する情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2対応データにはそれぞ
    れ、文字パターンから抽出される特徴データが含まれる
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第1対応データは、フォント毎に
    前記第1情報処理装置内のメモリに予め記憶されている
    ことを特徴とする請求項9または10記載の情報処理方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第1対応データは、前記文書デー
    タ生成工程により前記文書データが生成される際に、フ
    ォント毎に作成されることを特徴とする請求項9または
    10記載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第2対応データは、前記利用可能
    な複数のフォント毎に前記第2情報処理装置内のメモリ
    に予め記憶されていることを特徴とする請求項9〜12
    のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記フォント選択工程は、前記利用可
    能な複数のフォントの中から、前記文書データの生成に
    用いられたフォントに最も類似しているフォントを選択
    することを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に
    記載の情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記第1、第2対応データの各々に
    は、第1、第2の部分が含まれ、前記フォント選択工程
    は、前記第1、第2対応データに含まれる両第1の部分
    に基づいて、前記文書データの生成に用いられたフォン
    トに類似しているフォントを少数に絞り込み、さらに、
    これら絞り込んだフォントの中から、前記第1、第2対
    応データに含まれる両第2の部分に基づいて、ラスタラ
    イズに用いるフォントを選択することを特徴とする請求
    項14記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2対応データに含まれる
    両第1の部分はいずれも、文字パターンから抽出される
    特徴データであり、前記第1、第2対応データに含まれ
    る両第2の部分はいずれも、特徴ベクトルであることを
    特徴とする請求項15記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    情報処理システムを構成する第1情報処理装置に適用可
    能であることを特徴とする情報処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    情報処理システムを構成する第2情報処理装置に適用可
    能であることを特徴とする情報処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項9〜16のいずれか1項に記載
    の情報処理方法をコンピュータに実現させるためのプロ
    グラムであって、 前記第1情報処理装置において、 文書データを生成する文書データ生成手順と、 前記文書データ生成手順による文書データの生成に用い
    られたフォントの所定文字を示す文字コードと、該文字
    コードに対応する第1対応データとを、前記文書データ
    生成手順により生成された文書データに埋め込む対応デ
    ータ埋め込み手順と、 前記対応データ埋め込み手順により前記文字コード及び
    前記第1対応データが共に埋め込まれた文書データを出
    力する文書データ出力手順とを実行させるためのプログ
    ラム。
  20. 【請求項20】 請求項9〜16のいずれか1項に記載
    の情報処理方法をコンピュータに実現させるためのプロ
    グラムであって、 前記第2情報処理装置において、 前記第1情報処理装置から出力された文書データを入力
    する文書データ入力手順と、 前記利用可能な複数のフォントの各々について、前記文
    書データ入力手順により入力された文書データに埋め込
    まれている文字コードと同一の文字コードに対応する第
    2対応データと、前記入力された文書データに埋め込ま
    れている第1対応データとを比較することで、ラスタラ
    イズに用いるフォントを選択するフォント選択手順と、 前記文書データ入力手順により入力された文書データを
    前記フォント選択工程により選択されたフォントでラス
    タライズするラスタライズ手順とを実行させるためのプ
    ログラム。
  21. 【請求項21】 コンピュータ読み取り可能な記憶媒体
    であって、請求項19記載のプログラム及び請求項20
    記載のプログラムの少なくとも一方を記憶したことを特
    徴とする記憶媒体。
  22. 【請求項22】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された特徴データを含む文書デ
    ータを生成し、出力する出力手段とを有することを特徴
    とする情報処理装置。
  23. 【請求項23】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを含む文書データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された文書データに含まれる特
    徴データに基づきフォントを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたフォントを用いて前記入
    力手段により入力された文書データのラスタライズ処理
    を行うラスタライズ手段とを有することを特徴とする情
    報処理装置。
  24. 【請求項24】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された特徴データを含む文書デ
    ータを生成し、出力する出力工程とを有することを特徴
    とする情報処理方法。
  25. 【請求項25】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを含む文書データを入力する入力工程と、 前記入力工程により入力された文書データに含まれる特
    徴データに基づきフォントを選択する選択工程と、 前記選択工程により選択されたフォントを用いて前記入
    力工程により入力された文書データのラスタライズ処理
    を行うラスタライズ工程とを有することを特徴とする情
    報処理方法。
  26. 【請求項26】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを生成する生成手順と、 前記生成手順により生成された特徴データを含む文書デ
    ータを生成し、出力する出力手順とをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
  27. 【請求項27】 文書で使用されている書体の文字の特
    徴データを含む文書データを入力する入力手順と、 前記入力手順により入力された文書データに含まれる特
    徴データに基づきフォントを選択する選択手順と、 前記選択手順により選択されたフォントを用いて前記入
    力手順により入力された文書データのラスタライズ処理
    を行うラスタライズ手順とをコンピュータに実行させる
    ためのプログラム。
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