JP2003221917A - 畳 床 - Google Patents

畳 床

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JP2003221917A
JP2003221917A JP2002022939A JP2002022939A JP2003221917A JP 2003221917 A JP2003221917 A JP 2003221917A JP 2002022939 A JP2002022939 A JP 2002022939A JP 2002022939 A JP2002022939 A JP 2002022939A JP 2003221917 A JP2003221917 A JP 2003221917A
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tatami
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Application number
JP2002022939A
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Inventor
Akira Sugimoto
章 杉本
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SUGIMOTO KENSETSU KK
Original Assignee
SUGIMOTO KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 森林資源的にも限定される高粱ボードに使用
した木材単板をなくし、畳の廃棄時に高温を発する石油
化学物質の分離を行わずに、破砕して安定型焼却炉で焼
却処理できる環境に優しい畳床を提供する。 【解決手段】 畳床が両面に紙を張った高粱ボードを芯
材とし、その高粱ボードを椰子殻繊維マットで挟み込
み、または上面に載せ、そして畳床裏布に天然繊維布を
用い、畳床縫いミシンで縫って畳床とする。また前記高
粱ボードが比重0.38以下であり、椰子殻繊維マット
が比重0.30以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高粱(中国産のモ
ロコシ)を構成材料とする畳床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、入手が困難になった稲藁の
畳床の代替え素材として、また稲藁畳の欠点である高重
量を改善する目的で、特開平11−247412におい
て高粱ボード、または木材単板を高粱ボードの片面又は
両面に張り付けた高粱ボードを構成材料とする畳床を提
案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら高粱ボー
ドを構成材料とした畳床よりなる畳は、畳性能としては
非常に優れたものであるが、高粱ボード単独ではボード
の製造時の接着剤垂れ対策に難があり、また木材単板を
高粱ボードの片面又は両面に張り付けた高粱ボードは、
柔らかくてミシンの針通りが良い木材単板が必要で、森
林資源的にも限定されたものであった。石油化学物質は
廃棄する際に焼却すると高温を発し、焼却炉の耐火煉瓦
を傷め寿命を著しく損なうのは良く知られている。クッ
ション材として使用するウレタン製クッション材は畳の
全体重量から見れば数パーセントにも満たないが、廃棄
時に分別するとなると、畳糸を全部切断しウレタン製ク
ッション材を全部剥ぎ取ると言う手間の掛る作業が必要
となる。これは防水紙として用いたポリプロピレン製ス
プリットヤーンからなる布も同じであり、廃棄時に安定
型焼却炉で焼却できる環境に優しい畳床の開発が要求さ
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】優れた畳床としての性能
を持つ高粱ボード畳床を、廃棄時に問題のない環境によ
り優しい畳床とすべく鋭意検討の結果、両面に紙を張っ
た高粱ボードを芯材とし、その高粱ボードを椰子殻繊維
マットで挟み込み、または上面に載せ、そして畳床裏布
を天然繊維布とし、畳床縫いミシンで縫って畳床とする
ことによって上記問題が解決できることを見いだした。
また前記高粱ボードが比重0.38以下であり、椰子殻
繊維マットが比重0.30以下とすることが最適である
ことも分かった。
【0005】高粱ボードの両面の木材単板を紙に変える
ことによって、木材単板は不要になり、資源枯渇の懸念
もなくなった。また高粱ボードの製造技術も進歩し、畳
床として使用できる高粱ボードは単層約10mm、2層約
20mm厚、3層約30mm厚で比重は0.20まで可能と
なり、比重0.38以下とした高粱ボードの下限が0.
33から0.20まで下がり、従来の藁床の畳より軽い
畳床を提供することが容易になった。
【0006】しかし、木材単板を紙に変えたことによっ
て、木材単板で覆い隠されていた高粱ボードの表面の凹
凸が顕在化するという欠点が生じた。そこでこの凹凸を
吸収して平滑化し、ウレタン製のクッション材の代替え
としてのクッション効果を持った天然素材として注目し
たのが、椰子殻繊維マットである。椰子殻繊維マットは
敷物のクッション材としては一般的であるが、これ自体
を畳床として用いるには強度に問題があり、通常の長方
形の畳では折れやすいという欠点のあることが判った。
また強度を上げるため強く圧縮すると完全な板状の椰子
殻繊維ボードとなり、ミシン針が通りにくくなる事も判
った。そこで本発明では、強度は高粱ボードで持たせ、
椰子殻繊維マットは高粱ボード表面の凹凸の平滑化とク
ッション性を重視し、ミシンの針通りの問題のない範囲
を探索した。その結果比重0.3以上のものは全く適さ
ないことが判った。また比重0.15以下のものはミシ
ンで縫った場合、ミシン糸が椰子殻繊維マットに食い込
んで凹状となるため、畳床の表面部分には使用しない方
が良いことが判った。
【0007】椰子殻繊維マットをクッション材として用
いる場合は、高粱ボードの畳表側に椰子殻繊維マットを
のせるか、または高粱ボードの上下面を覆うことにより
踏み心地が良くなることがわかった。上下面を覆う場合
は、上の椰子殻繊維マットの厚みと下の椰子殻繊維マッ
トの厚みは同じでも良いが、別々の厚みにして、別々の
比重の椰子殻繊維マットを使用すると、ユーザーの踏ん
だ時の感触の多様なニーズに応える手段となしえる。椰
子殻繊維マットは低比重のものはその製造技術の問題
で、5mm以下のものは厚みにバラツキがでるため5mm以
上のものを使用するが、例えば15mmの厚みにする場
合、1枚で15mmでも、5mmと10mmの2枚で15mmで
も、5mmを3枚合わせて15mmにしても良い。複数枚を
重ねる際に比重の異なるものを重ねると微妙な踏み心地
を調整するのに有効である。
【0008】畳床裏布に天然繊維布を用いるのは、焼却
時に高温を発するポリプロピレン製防水紙の畳裏を燃焼
温度の低い天然繊維布に替えるのであり、綿布や麻布が
一般的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実
施例を示す畳床の断面図、図2は高粱ボードの一実施例
を示す一部切欠き斜視図。
【0010】
【実施例1】図1および図2に示すように高粱ボード1
は、3層に重ねた高粱2を紙シート3で挟み込んだもの
であり、その製作工程は、まず高粱2を下敷きとした紙
シート3の上に必要な数ほど並べ、そしてその上に90
度方向を違えて次の高粱2を並べ載せ、そしてさらにそ
の上にまた方向を違えて高粱2を載せ、接着剤が高粱2
間にたれ込み紙シート3に達するまで噴霧する。しかる
後、上に紙シート3を載せてプレス機でプレスして30m
m厚で比重0.20の高粱ボード1を製作する。この高粱
ボード1を10mm厚で比重0.19の椰子殻繊維マット
4、5で挟み込み、そして麻布など天然繊維布から成る
畳床裏布6を当てて畳床縫いミシンで針間隔40mm、縫
いピッチ40mmで50mm厚にミシン糸7で縫い上げる。
この畳床に畳表8をつけて90cm×180cmの畳に仕上
げる。このように製作された畳の仕上がり重量は約17
kgで通常の稲藁畳28kgの1/2重量をやや上回るほど
で軽量化のポリスチレンフォームサンドイッチ畳に匹敵
する軽さであり、非常にしっかりした踏み心地の良い畳
に仕上げることが出来る。
【0011】
【実施例2】実施例1と同様の工程で高粱ボード1を2
0mm厚で比重0.32を製作し、下側の椰子殻繊維マッ
ト7を5mm厚で比重0.20を用い、上側の椰子殻繊維
マット4を5mm厚で比重0.16とし、畳床裏布6は麻
布として、実施例1と同条件で縫製し30mm厚の畳床と
する。この畳床に畳表8をつけて90cm×180cmの畳
に仕上げる。そしてこの畳は、35mmの薄型畳としては
非常にしっかりしていて、運搬時のたわみ折れ等の問題
もなく、敷き込みも簡単であって、踏み心地の良いもの
に仕上がり、そして畳重量は約14kgで通常の藁製畳の
約半分であり十分満足できるもであった。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、石
油化学物質の使用量が減少し、廃棄時に畳を分解して石
油化学物質を分別する必要もなく、安定型焼却炉で焼却
処理が可能である。また剛性の大きい高粱ボードを芯に
しているため、強度はないが軽い椰子殻繊維マットが使
用できるため、畳床を軽量化する事が出来る。また高粱
ボード、椰子殻繊維マット共に湿気に強くダニ等の発生
する恐れが無く耐久性に富むため、良好な畳床が提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の畳床の断面図である。
【図2】 高粱ボードの一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 高粱ボード 2 高粱 3 紙シート 4、5 椰子殻繊維マット 6 天然繊維布 7 畳糸 8 畳表

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に紙を張った高粱ボードを芯材と
    し、その高粱ボードの上面または上下面を椰子殻繊維マ
    ットで覆った畳床。
  2. 【請求項2】 高粱ボードが比重0.38以下であり、
    椰子殻繊維マットが比重0.30以下である請求項1記
    載の畳床。
  3. 【請求項3】 畳床裏布を天然繊維布とする請求項1お
    よび請求項2記載の畳床。
JP2002022939A 2002-01-31 2002-01-31 畳 床 Pending JP2003221917A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103707369A (zh) * 2012-10-09 2014-04-09 刑建国 一种复合胶合板

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