JP2003221771A - 繊維補強シート及びその製造方法と製造装置 - Google Patents

繊維補強シート及びその製造方法と製造装置

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JP2003221771A JP2002014862A JP2002014862A JP2003221771A JP 2003221771 A JP2003221771 A JP 2003221771A JP 2002014862 A JP2002014862 A JP 2002014862A JP 2002014862 A JP2002014862 A JP 2002014862A JP 2003221771 A JP2003221771 A JP 2003221771A
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reinforced sheet
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    • B29C70/50Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of indefinite length, e.g. prepregs, sheet moulding compounds [SMC] or cross moulding compounds [XMC]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二軸方向を補強した繊維補強シートであっ
て、その二軸方向は繊維補強シートの長手方向に対し対
称方向であるものを提供する。 【解決手段】 繊維束2を一方向に引き揃え配列した繊
維シート3を一対の折り返しガイド部12に沿ってθ°
の傾きをもたせて重ねるように順番に折り返して巻き付
け、繊維シート3の方向が+θ°よりなる第1繊維シー
ト層4と−θ°よりなる第2繊維シート層5の二層から
構成された繊維補強シート1を製造するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維束、ガラ
ス繊維束、アラミド繊維束などの強化繊維束を用いた二
軸の繊維補強シート、その製造方法及び製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】(繊維補強シートの内容)従来より、繊
維補強シートとしては、次のようなものが提案されてい
る。
【0003】(1)一方向繊維補強シート 一方向繊維補強シートとは、繊維束を一方向に引き揃え
並べたシートのことである。これは、単純な作業により
得られるシートであるが、一方向のみの強化となるた
め、種々の方向に同様な強度特性を得る等方性が得られ
ないという問題点がある。
【0004】積層により等方性を得るが、積層シートの
大きさが限られているため、広範囲への適用が難しいと
いう問題点がある。また、積層作業が繁雑であるという
問題点がある。
【0005】一方向に並べられていることから繊維束の
みでシートを形成することが難しいという問題点があ
る。
【0006】(2)二軸繊維補強シート 二軸繊維補強シートとは、織物や編物よりなるシートで
ある。これは、補強方向が縦糸方向と横糸方向にある。
つまり、0°と90°方向に補強するものである。
【0007】そのために、織りや編み工程を得るための
材料コストが上がるという問題点がある。
【0008】繊維のみでシートとして存在可能である
が、等方性に欠けるという問題点がある。
【0009】積層により等方性を得ることができるが、
積層時に積層角度を考慮した積層になる。また、積層シ
ートの大きさが限られているため、広範囲への適用が難
しいという問題点がある。さらに、積層作業が繁雑であ
るという問題点がある。
【0010】(3)多軸繊維補強シート(三軸織物、多
軸補強ステッチ基材) 三軸織物とは、0°、60°、120°方向に繊維が挿
入した織物である。
【0011】そのために、織工程があるため材料コスト
が上がるという問題点があるが、等方性は向上してい
る。
【0012】しかし、織組織の点から、糸の間の空間が
広くでき、繊維リッチな部分と樹脂リッチな部分に分か
れてしまうという問題点がある。
【0013】多軸補強ステッチ基材とは、0°、+45
°、−45°、90°方向に繊維を配向した後、ステッ
チ糸で補強用繊維を一体化させたシートである。四方向
に補強されるため、等方性は向上している。また、製造
装置によっては、さらに多くの角度(例えば、+30
°、−30°、+60°、−30°)の配向を施せるも
のがある。
【0014】しかし、製造装置が大型化であるために、
設備が高価になるという問題点がある。
【0015】ステッチ糸の存在により樹脂の含浸性が問
題となる。特に、熱可塑性樹脂をマトリックスとする場
合は、含浸性、相性に問題点がある。
【0016】積層角度を容易に変更できないという問題
点がある。
【0017】繊維を配向させる時に、シートの両端部で
針に繊維を引っ掛ける方式を用いるため、開繊糸などを
使用した場合に、シートの両端部で繊維幅が極端に変化
し狭まってしまうという問題点がある。
【0018】針で引っ掛ける方式のため、樹脂の含浸し
たシート材などは使用できないという問題点がある。
【0019】(繊維補強シートの製造装置)上記のよう
な多軸繊維補強シートの製造装置としては、従来より例
えば次のような発明が提案されている。
【0020】(1)第1の従来発明 第1の従来発明は、多軸ステッチ基材を開繊糸により製
造する方法と装置に関するものである(WO01/63
033)。
【0021】この第1の従来発明は、両端部の針構造は
同じであり、開繊糸の幅が狭まるという問題点がある。
【0022】また、前記したように樹脂の含浸したシー
トを使用することができないという問題点がある。
【0023】(2)第2の従来発明 第2の従来発明は、開繊糸の使用を考慮したものである
(特表2001−516406)。
【0024】この第2の従来発明は、両端部に針を使用
せず、シートを切断して貼り合わせるものである。
【0025】そのため、この従来発明により0°と90
°方向以外に繊維補強されたシート材を製造することが
可能となるが、この製造装置は大型であり設備コストが
かかるという問題点がある。
【0026】両端部でシートを切断する工程を踏まえて
シートの挿入を行うため、加工速度を速くすることが困
難であり、シートコストを安くできないという問題点が
ある。
【0027】(3)第3の従来発明 第3の従来発明は、±θ°方向の補強シートを作り、か
つ、+θ°方向の繊維シートと−θ°方向の繊維シート
層がばらけないように固定糸を採用しているものである
(特開平9−169070号)。
【0028】第3の従来発明は、開繊糸またはプリプレ
グシートを供給する繊維シートに使用することができな
いという問題点がある。
【0029】供給ボビンがシートの両耳部で90°旋回
する方法を用いているため、この方法を用いると、供給
する繊維がシートの場合にシート幅が変形してしまうと
いう問題点がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上記のように繊維補強
シートにおいては、次の課題がある。
【0031】第1の課題は、材料コストを下げることで
ある。すなわち、炭素繊維束などは太繊度になる程価格
が安くなるが、樹脂の含浸性が悪くなるという問題点が
ある。また、織物に使用すると織糸の屈曲が大きくなり
強度特性が低減するという問題点がある。
【0032】第2の課題は、疑似等方性の問題である。
すなわち、繊維の補強方向を増やし、シートのどの方向
においても強度特性が略同じになるようにすることであ
る。但し、単純に繊維を種々の角度に積層したシートで
は、複合材料板材になった時に板材のそり、曲がりなど
の変形を生じてしまうという問題点がある。このため、
シートの長手方向およびシートの厚み方向での対称性な
どを考慮した繊維の積層が重要となる。
【0033】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、次の
ような提案を行う。
【0034】第1の目的は、0°と90°以外の方向の
二軸方向を補強した繊維補強シートであって、その二軸
方向は繊維補強シートの長手方向に対し対称方向である
ものを提供することである。
【0035】すなわち、これにより、種々の方向に繊維
補強された疑似等方性の大型複合材料板を得ることが容
易となる。また、その積層順序を厚み方向で対称とすれ
ば、積層板としてのそりや曲がりも容易になくせる板材
を得ることができる。
【0036】第2の目的は、太繊度の繊維束の使用を可
能とするものを提供することである。すなわち、太繊維
度の繊維束は開繊によりシート化して使用することがで
き、材料コストの低減を実現できる。
【0037】第3の目的は、樹脂含浸したシート材の使
用を可能とするものを提供することである。特に、熱可
塑性樹脂などの複合材料成形品の開発も行えるものを提
供する。
【0038】第4の目的は、製造方法として両耳部での
シート幅変化をなくし、これにより、樹脂含浸したシー
トなどの製造も可能となるものを提供することである。
【0039】第5の目的は、両耳部は固定されるため、
繊維束がばらけず、かつ、ステッチ糸なしにシートとし
て存在させることができるものを提供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、繊維
補強シートであって、前記繊維補強シートの長手方向に
対して、繊維束を一方向に引き揃え配列した少なくとも
1枚の繊維シートを所定角度θ°(但し、0°<θ°<
90°である)の傾きを持たせて重なるように順番に折
り返して前記繊維シートを螺旋状に巻き付け、前記長手
方向に対して繊維シートの方向が+θ°よりなる第1繊
維シート層と前記長手方向に対して繊維シートの方向が
−θ°よりなる第2繊維シート層の二層から構成するこ
とを特徴とする繊維補強シートである。
【0041】請求項2の発明は、前記第1繊維シート層
と前記第2繊維シート層とが密着していることを特徴と
する請求項1記載の繊維補強シートである。
【0042】請求項3の発明は、前記繊維補強シートの
両耳部に位置する前記第1繊維シート層と前記第2繊維
シート層とが接着剤によって接着されて固定されている
ことを特徴とする請求項1から2記載の繊維補強シート
である。
【0043】請求項4の発明は、前記繊維シートを構成
する繊維束が、幅広く薄い状態に連続開繊した繊維束で
ある開繊糸であることを特徴とする請求項1から3記載
の繊維補強シートである。
【0044】請求項5の発明は、前記繊維シートが、熱
融着糸、または、目止め剤を付着させた繊維束よりなる
ことを特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シート
である。
【0045】請求項6の発明は、前記繊維シートが、熱
可塑性樹脂を含浸させたプリプレグシートであることを
特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シートであ
る。
【0046】請求項7の発明は、前記繊維シートが、熱
硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートであることを
特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シートであ
る。
【0047】請求項8の発明は、前記第1繊維シート層
と前記第2繊維シート層とが、加圧処理または加熱しな
がら加圧処理を行うことにより接着されていることを特
徴とする請求項5から7記載の繊維補強シートである。
【0048】請求項9の発明は、15°=<θ°=<7
5°であることを特徴とする請求項1から8記載の繊維
補強シートである。
【0049】請求項10の発明は、前記繊維シートが、
複数枚並べられた状態で折り返されていることを特徴と
する請求項1から9記載の繊維補強シートである。
【0050】請求項11の発明は、繊維補強シートの製
造方法であって、繊維束を一方向に引き揃え配列した少
なくとも1枚の繊維シートを、前記繊維補強シートの長
手方向に対して+θ°(但し、0°<θ°<90°であ
る)の傾きをもって引き出し第1繊維シート層を形成す
る第1工程と、前記形成した第1繊維シートを前記長手
方向に対して−θ°の傾きを持たせて折り返す第2工程
と、前記折り返した第1繊維シートを引き出し第2繊維
シート層を形成する第3工程と、前記形成した第2繊維
シートを前記長手方向に対して+θ°の傾きを持たせて
折り返す第4工程と、前記折り返した第2繊維シートを
引き出し第1繊維シート層を形成する第5工程と、前記
第2工程から第5工程を1サイクルとして繰り返して前
記繊維シートを螺旋状に巻き付け、前記繊維補強シート
を長手方向に延びるように製造することを特徴とする繊
維補強シートの製造方法である。
【0051】請求項12の発明は、前記繊維シートの幅
をBとし、前記1サイクルの工程で製造される繊維補強
シートの長さをLとし、繊維補強シートの幅をWとする
と、 W=B/(2×cosθ) L=B/sinθ であることを特徴とする請求項11記載の繊維補強シー
トの製造方法である。
【0052】請求項13の発明は、前記繊維シートが、
n枚(n>1)並べられて折り返されることを特徴とす
る請求項11記載の繊維補強シートの製造方法である。
【0053】請求項14の発明は、前記n枚の繊維シー
トの中でk枚目(1=<k=<n)の繊維シートの幅B
kとし、1サイクルの工程で製造される前記繊維補強シ
ートの長さをLとし、前記繊維補強シートの幅をWとす
ると、
【数2】 であることを特徴とする請求項13記載の繊維補強シー
トの製造方法である。
【0054】請求項15の発明は、前記繊維補強シート
の両耳部における位置に一対の両面接着テープを長手方
向に配し、前記一対の両面接着テープを挟むようにして
前記繊維シートを折り返すことを特徴とする請求項11
から14記載の繊維補強シートの製造方法である。
【0055】請求項16の発明は、前記第1繊維シート
層と前記第2繊維シート層とを接着させた後、前記両面
接着テープが存在する前記繊維補強シートの両耳部を切
断することを特徴とする請求項15記載の繊維補強シー
トの製造方法である。
【0056】請求項17の発明は、前記繊維シートを構
成する繊維束が、幅広く薄い状態に連続開繊した繊維束
である開繊糸であることを特徴とする請求項11から1
6記載の繊維補強シートの製造方法である。
【0057】請求項18の発明は、前記繊維シートが、
熱融着糸、または、目止め剤を付着させた繊維束よりな
ることを特徴とする請求項11から17記載の繊維補強
シートの製造方法である。
【0058】請求項19の発明は、前記繊維シートが、
熱可塑性樹脂、または、熱硬化性樹脂を含浸させたプリ
プレグシートであることを特徴とする請求項11から1
7記載の繊維補強シートの製造方法である。
【0059】請求項20の発明は、前記第1繊維シート
層と前記第2繊維シート層とを、加圧処理、または、加
熱しながら加圧処理を行うことにより接着することを特
徴とする請求項18と19記載の繊維補強シートの製造
方法である。
【0060】請求項21の発明は、繊維補強シートの製
造装置であって、前記繊維補強シートの長手方向に沿っ
て配された一対の直線状の折り返しガイド手段と、繊維
束を一方向に引き揃え配列した少なくとも1枚の繊維シ
ートを供給する繊維シート供給手段と、前記繊維シート
供給手段から供給された前記繊維シートを前記一対の折
り返しガイド手段に対して所定角度θ°(但し、0°<
θ°<90°である)の傾きを持たせて当てつつ相対回
転させて、前記繊維シートを前記一対の折り返しガイド
手段の位置で順番にそれぞれ折り返して前記繊維シート
を螺旋状に巻き付け、前記長手方向に対して繊維シート
の方向が+θ°よりなる第1繊維シート層と前記長手方
向に対して繊維シートの方向が−θ°よりなる第2繊維
シート層の二層から構成する前記繊維補強シートを形成
する繊維シート積層手段と、前記形成された前記繊維補
強シートを回収する繊維補強シート回収手段と、を有す
ることを特徴とする繊維補強シートの製造装置である。
【0061】請求項22の発明は、前記一対の折り返し
ガイド手段を固定し、前記繊維シート積層手段を回転さ
せることを特徴とする請求項21記載の繊維補強シート
の製造装置である。
【0062】請求項23の発明は、前記一対の折り返し
ガイド手段を回転させ、前記繊維シート積層手段を固定
させることを特徴とする請求項21記載の繊維補強シー
トの製造装置である。
【0063】請求項24の発明は、前記一対の折り返し
ガイド手段において、前記各折り返しガイド手段の両面
に沿って両面接着テープを供給するテープ供給手段を有
し、前記繊維補強シートの両耳部に位置する前記第1繊
維シート層と前記第2繊維シート層とが前記テープ供給
手段によって供給される両面接着テープによって接着さ
れて固定されることを特徴とする請求項21から23記
載の繊維補強シートの製造装置である。
【0064】請求項25の発明は、前記一対の折り返し
ガイド手段は中空部を有し、前記供給手段によって供給
された接着テープから離れた離型シートを前記一対の折
り返しガイド手段の中空部を介して回収する離型シート
回収手段を有することを特徴とする請求項21から24
記載の繊維補強シートの製造装置である。
【0065】請求項26の発明は、前記接着テープが存
在する前記繊維補強シートの両耳部を切断する切断手段
を有することを特徴とする請求項24と25記載の繊維
補強シートの製造装置である。
【0066】請求項27の発明は、前記繊維シート供給
手段が、前記繊維シートを巻回した繊維シート巻回手段
であることを特徴とする請求項21から26記載の繊維
補強シートの製造装置である。
【0067】請求項28の発明は、前記繊維シート供給
手段が、前記繊維束を巻回した複数の繊維束巻回手段で
あることを特徴とする請求項21から26記載の繊維補
強シートの製造装置である。
【0068】請求項29の発明は、前記繊維シート積層
手段が形成した繊維補強シートを、加圧処理、または、
加熱しながらの加圧処理を行い、前記第1繊維シート層
と前記第2繊維シート層とを接着させる加圧手段を有す
ることを特徴とする請求項21から28記載の繊維補強
シートの製造装置である。
【0069】請求項30の発明は、前記加圧手段は、前
記繊維補強シートの両面に離型フィルムを配し、これら
離型フィルムを介して加圧処理、または、加熱しながら
加圧処理を行うことを特徴とする請求項29記載の繊維
補強シートの製造装置である。
【0070】
【作 用】本発明の繊維補強シートであると、繊維束の
配向方向が±θ°方向であり、この繊維補強シートを用
いれば、疑似等方性があり、かつ、厚み方向において対
称積層となるので大型複合板材が実現することができ
る。
【0071】
【発明の実施の形態】(繊維補強シートの構成)以下、
本発明の繊維補強シート1について、図1及び図2に基
づいて説明する。
【0072】図1は、本実施例の繊維補強シート1の平
面図であり、図2はその縦断面図である。
【0073】繊維補強シート1は、繊維束2を一方向に
引き揃えた繊維シート3を、この繊維補強シート1の長
手方向に対して所定角度θ°(以下、巻き付け角度θと
いう)の傾きをもたせて重ねるように順番に折り返して
螺旋状に巻き付け、繊維シート3の方向が+θ°よりな
る第1繊維シート層4と、繊維シート3の方向が−θ°
よりなる第2繊維シート層5の二層から構成されたもの
であり、繊維補強シート1の両耳部には、第1繊維シー
ト層4と第2繊維シート層5とを接着するための両面接
着テープ6、6が存在している。
【0074】ここで、巻き付け角度θ°としては、0°
<θ°<90°であり、好適には15°=<θ°=<7
5°である。なお、θ°=0°の場合には繊維補強シー
ト1の長手方向になり、90°の場合には幅方向とな
る。
【0075】この繊維補強シート1を用いると、疑似等
方性があり、かつ、厚み方向において対称積層となるの
で、大型複合板材を実現することができる。
【0076】以下、この繊維補強シート1を製造するた
めの製造装置についての各実施例を説明していく。
【0077】(第1の実施例)第1の実施例の製造装置
10について、図3から図8に基づいて説明する。
【0078】図3は、本実施例の製造装置10によって
製造される繊維補強シート1の構造であり、図4は、製
造装置10の斜視図である。
【0079】(1)製造装置10の構造 図4〜7に基づいて、製造装置10の構造について説明
する。
【0080】図4は、製造装置10の斜視図である。
【0081】まず、本明細書においての座標系について
定義しておく。図4において、繊維補強シート1の長手
方向をZ軸方向、繊維補強シートの幅方向をX軸方向、
幅方向に対して直交する方向をY軸方向と設定する。
【0082】図4に示すように、繊維補強シート1の両
耳部の位置に相当する個所に、左右一対の折り返しガイ
ド部12が互いに平行にZ軸に沿って設けられている。
【0083】まず、左側の折り返しガイド部12につい
て図5も参照して説明する。
【0084】折り返しガイド部12は、直線状の断面長
方形の筒体であり、その内部に中空部14を有してい
る。
【0085】折り返しガイド部12の前面及び後面に沿
って両面接着テープ16,18が下方へ供給されるよう
に、折り返しガイド部12の上部には一対のテープ供給
ロール20,22がそれぞれ配されている。このテープ
供給ロール20,22は、トルク制御モータTM4,T
M4によって一定のトルクによって回転する。
【0086】折り返しガイド部12の上方には、両面接
着テープ16,18から離れた2枚の離型紙24,26
を回収するための離型紙回収ロール28が配されてい
る。この離型紙回収ロール28は、トルク制御モータT
M3によって回転する。
【0087】ここで、両面接着テープ16,18の動き
について説明すると、折り返しガイド部12の前面及び
後面に沿ってそれぞれ供給されるが、この時に折り返し
ガイド部12と接する面は離型紙24,26が存在して
いるため、両面接着テープ16,18が折り返しガイド
部12に接着することがない。折り返しガイド部12の
下端の位置にくると、離型紙24,26が上方に折り返
され中空部14を通って離型紙回収ロール28に回収さ
れる。一方、離型紙24,26が剥がれた両面接着テー
プ16,18の面は互いに接着され、接着面が両側に露
出した一枚の両面接着テープ6となる。
【0088】右側の折り返しガイド部12についても同
様の構造となっている。
【0089】一対の折り返しガイド部12の外方には、
繊維束2を一方向に引き揃え配列したシート供給ロール
30が配されている(図7参照)。このシート供給ロー
ル30は、トルク制御モータTM1によって回転する。
このシート供給ロール30の回転軸は、繊維補強シート
1の長手方向、すなわち、Z軸に対して対してθ°の傾
きをもって配されている。
【0090】トルク制御モータTM1及びシート供給ロ
ール30を一体にして、一対の折り返しガイド部12の
外周において、X−Y平面に平行に回転可能なように積
層回転装置32が設けられている。
【0091】この積層回転装置32は、リング状のリン
グギア34から外方に腕部材36が突出し、この腕部材
36の先端に角度θ°をもってトルク制御モータTM1
が配され、このトルク制御モータTM1の回転軸にシー
ト供給ロール30の回転軸が接続されている。
【0092】リングギア34は、ギア38を介して回転
スピード制御モータSM2によってZ軸と平行な軸を中
心にして回転する。
【0093】積層回転装置32の下方には、完成した繊
維補強シート1を走行させるための一対の走行ロール4
0,42が設けられている。この走行ロール42は、回
転スピード制御モータSM1によって回転する。
【0094】この走行ロール40,42の下方には、繊
維補強シート1を回収するためのシート回収ロール44
が配され、このシート回収ロール44はトルク制御モー
タTM2によって回転する。
【0095】図6は、製造装置10のブロック図であ
る。
【0096】コンピュータよりなる制御部46によって
回転スピード制御モータSM1,SM2及びトルク制御
モータTM1,TM2,2個のTM3,4個のTM4が
接続され、それぞれ回転スピード及びトルクが制御され
ている。
【0097】また、制御部46を操作するための操作部
48が設けられている。
【0098】(2)製造装置10の動作状態 上記で説明した製造装置10を用いて、図3に示す繊維
補強シート1を製造する工程について説明する。
【0099】(2−1)第1工程 リングギア34を一定速度で回転させて、シート供給ロ
ール30から、繊維シート3をθ°の傾きをもって引き
出す。
【0100】(2−2)第2工程 リングギア34を一定速度で回転させて、引き出した繊
維シート3を、例えば右側の折り返しガイド部12の位
置で折り返す。この場合に、折り返しガイド部12の下
端から突出している両面接着テープ6に接着するように
折り返す。この折り返しは、積層回転装置32のリング
ギア34を回転させると、折り返すことができる。繊維
シート3を折り返すと、両面接着テープ6の両面に接着
する。
【0101】また、ここで重要なことは、折り返しガイ
ド部12によって繊維シート3を折り返すために、太繊
度の繊維束でも折り返すことができる。すなわち、太繊
維度の繊維束は開繊によりシート化しているが、折り返
しガイド部12に沿って折り返すことができる。
【0102】(2−3)第3工程 リングギア34を一定速度で回転させて、右側の折り返
しガイド部12で折り返した繊維シート3をシート供給
ロール30から引き出しつつ+θ°の傾きをもって右側
の折り返しガイド部12から左側の折り返しガイド部1
2に向かって引き出す。これによって第1繊維シート層
4が形成できる。
【0103】(2−4)第4工程 リングギア34を一定速度で回転させて、第1繊維シー
ト層4を左側の折り返しガイド部12で折り返す。この
折り返しによって、左側の両面接着テープ6に接着され
る。
【0104】(2−5)第5工程 リングギア34を一定速度で回転させて、折り返した第
1繊維シート層4を、左側の折り返しガイド部12から
右側の折り返しガイド部12に向かってシート供給ロー
ル30によって引き出しながら、第2繊維シート層5を
形成する。
【0105】(2−6)第6工程 リングギア34を一定速度で回転させて、第2繊維シー
ト層5を右側の折り返しガイド部12で折り返す。右側
の折り返しガイド部12で第2繊維シート層5を折り返
すとその内側は右側の両面接着テープ6によって接着さ
れる。そして、第2工程と同様に第1繊維シート層4を
形成する。
【0106】以下同様にして、第2工程から第6工程を
1サイクルとして、このサイクルを繰り返して、一対の
折り返しガイド部12に繊維シート3を巻き付け角度θ
°の傾きをもって螺旋状に巻き付けて、図3に示すよう
な繊維補強シート1を製造する。
【0107】製造した繊維補強シート1は、一対の走行
ロール40,42によって引っ張られつつ、シート回収
ロール44によって回収される。
【0108】この製造工程において、積層回転装置32
が回転スピート制御モータSM2によって回転する回転
速度と、一対の走行ロール40,42を回転させる回転
スピート制御モータSM1の回転速度を合致させ、ま
た、両面接着テープ16,18を供給するトルク制御モ
ータTM3,TM4のトルクが、第1繊維シート層4と
第2繊維シート層5を積層して引っ張られるテンション
に合わす必要があり、さらに、シート回収ロール44を
走行させるトルク制御モータTM2のトルクは、その積
層される繊維補強シート1の回転スピートとテンション
に合わせる。この調整は、制御部46によって行う。そ
して、弛みがないように制御する。
【0109】具体的には、回転スピード制御モータSM
2の回転により積層シート3が1回転する間に、回転ス
ピード制御モータSM1の回転は、繊維補強シート1を
L(1回転分の巻取り長さ)だけ送るように制御する。
【0110】ここで、積層回転装置32の1回転分の巻
取り長さLと、図3に示す繊維シート3の幅Bとの関係
は、 L=B/sinθ であり、繊維補強シート1の幅Wとの関係は、 W=B/(2×cosθ) である。
【0111】(第1の実施例の変更例)第1の実施例で
は、繊維シート3を供給するものとして図7に示すよう
にシート供給ロール30を使用したが、図8に示すよう
に、繊維束2を巻回したボビン31を複数個配列させ
て、繊維シート3として供給する構造であってもよい。
【0112】(第2の実施例)第2の実施例の製造装置
100について、図9に基づいて説明する。
【0113】本実施例と第1の実施例の異なる点は、一
対の走行ロール40,42からの繊維補強シート1をさ
らに加熱及び加圧するところにある。
【0114】具体的には、一対の走行ロール40,42
の部分で、繊維補強シート1の両面に離型フィルム5
0,52を配し、繊維補強シート1に積層する。
【0115】積層した離型フィルム50,52を介し
て、複数の加熱加圧ロール54で両面から加圧及び加熱
する。
【0116】両面接着テープ6、6が存在している繊維
補強シート1の両耳部64,64を、一対のカッター5
6,58で切断して、その両耳部64,64を切断した
繊維補強シート1を離型フィルム50,52と共にシー
ト回収ロール44で回収する。
【0117】離型フィルム50,52は、トルク制御モ
ータTM5に接続されたフィルム供給ロール60,62
によって供給される。
【0118】切断された両耳部64,64は、両耳部回
収ロール66,66によって回収される。なお、この両
耳部回収ロール66,66はトルク制御モータTM7に
よってそれぞれ回転する。
【0119】この製造装置100で製造する繊維補強シ
ート1としては、目止め剤やプリプレグシートよりなる
ものである。詳しくは、下記の実験例で説明する。
【0120】(第3の実施例)第3の実施例の製造装置
200について、図10に基づいて説明する。
【0121】第1の実施例及び第2の実施例の製造装置
10,100では、積層回転装置32を回転させる構造
であったが、本実施例の製造装置200では、シート供
給ロール30をθ°の傾きをもって固定し、一対の折り
返しガイド部12,12及び一対の走行ロール40,4
2及びシート回収ロール44を円盤状の円盤ギア68の
上に設け、この円盤ギア68を回転スピード制御モータ
SM2によって回転させることによって、シート供給ロ
ール30に対し相対回転させ、繊維補強シート1を製造
する。
【0122】(第4の実施例)第1の実施例から第3の
実施例では、1枚の繊維シート1を折り返して第1繊維
シート層4と第2繊維シート層5を形成して繊維補強シ
ート1を製造したが、本実施例では、図11に示すよう
に、2枚の繊維シート3−1、3−2を交互に順次折り
返しながら、第1繊維シート層4と第2繊維シート層5
を形成し、繊維補強シート1を製造する。
【0123】この場合に、1回転分の巻取り長さLは、 L=(B1+B2)/sinθ であり、繊維補強シート1の幅Wは、 (B1+B2)/(2×cosθ) となる。
【0124】なお、B1は、1枚目の繊維シート3−1
の幅であり、B2は2枚目の繊維シート3−2の幅を表
している。
【0125】(第5の実施例)第4の実施例では2枚の
繊維シート3−1,3−2を交互に順次折り返して巻く
構造を示したが、これに限らず3枚以上の繊維シート3
を順次折り返して繊維補強シート1を製造してもよい。
【0126】図12は、4枚の繊維シート3−1,3−
2,3−3,3−4を使用して繊維補強シート1を製造
した場合の概略図である。
【0127】この4枚の繊維シート3を巻く場合の概略
図が図13に示し、図13は、製造装置10を上面から
概略的に説明した図である。すなわち、X−Y平面を見
た図面である。
【0128】一対の折り返しガイド部12、12を中心
として、4本のシート供給ロール30が存在し、それぞ
れ45°毎に配置されている。そして、これら4本のシ
ート供給ロール30を、順番に同じ回転速度で一対の折
り返しガイド部12、12の周囲を回転させることによ
り、図12に示すような繊維補強シート1を製造するこ
とができる。
【0129】ここで、n枚の繊維シート3を用いた場合
の繊維補強シート1の幅Wと、1サイクルの工程で製造
される繊維補強シート1の長さLは次のように表すこと
ができる。
【0130】
【数3】 なお、Bkは繊維シート1のk番目(1=<k=<n)
の幅を意味しており、θは巻き付け角度である。
【0131】(実験例)以下、上記で説明した各実施例
の製造装置10,100を用いて繊維補強シート1を実
験的に製造した場合について順番に説明する。
【0132】(1)実験例1 (1−1)実験条件 強化繊維束として炭素繊維束12K(パイロフィルTR
50S、三菱レイヨン株式会社製)を特許第30640
19号公報に記載された方法により、幅20mmに連続
開繊し、開繊した繊維束を幅方向に23本並べた目付4
0g/mの幅460mmの一方向シートを作成して、
それを繊維シートとした。
【0133】第1の実施例の製造装置10を用いた。
【0134】巻き付け角度θ°は45°に設定し、幅3
25mmの±45°方向の繊維補強シートを作成するこ
とを試みた。なお、両面接着テープに幅18mmのもの
を使用した。
【0135】繊維シートが1回転する間に、約650m
mの±45°方向の繊維補強シートを巻き取るように設
定した。なお、繊維シートが1回転する時間は10秒と
した(加工速度約3.9m/分に設定された)。
【0136】製造された±45°方向の繊維補強シート
を巻き取るときに幅400mmの離型紙とともに巻き取
り(離型紙供給装置は図示していない)、製品の品質が
損なわれないようにした。
【0137】(1−2)実験結果 幅325mmの±45°方向の繊維補強シートを約30
m製造した。
【0138】各繊維束が緊張した状態で、繊維束として
のたるみも生じていなかった。
【0139】繊維補強シートの両端部が両面接着テープ
で固定されていること、また離型紙とともに繊維補強シ
ートを巻き取ったことから、繊維束のばらけがなく、繊
維補強シートとしての形態安定性も良好であった。
【0140】繊維束間の隙間はほとんどなく、品質は良
好であった。
【0141】(2)実験例2 (2−1)実験条件 繊維シートとして、一方向強化のプリプレグシート(三
菱レイヨン株式会社製)を使用した。このプリプレグシ
ートは炭素繊維束(パイロフィルTR50S、三菱レイ
ヨン株式会社製)を一方向に並べ、エポキシ樹脂を含浸
させたものである。プリプレグシートの仕様は、炭素繊
維束の目付54g/m、樹脂量(wt)37.5%、
厚み0.057mmである。
【0142】このプリプレグシートを幅554mmにカ
ットしたものを繊維シートとして使用した。
【0143】第1の実施例の製造装置10を用いた。
【0144】巻き付け角度θ°は30°に設定し、幅3
20mmの±30°方向の繊維補強シートを作成するこ
とを試みた。なお、両面接着テープには幅18mmのも
のを使用した。
【0145】繊維シートが1回転する間に、約1108
mmの±30°方向の繊維補強シートを巻き取るように
設定した。
【0146】繊維シートが1回転する時間は20秒とし
た(加工速度約3.32m/分に設定された)。
【0147】製造された±30°方向の繊維補強シート
を巻き取るときに幅400mmの離型紙とともに巻き取
り(離型紙供給装置は図示していない)、製品の品質が
損なわれないようにした。
【0148】(2−2)実験結果 幅320mmの±30°方向の繊維補強シートを約10
m製造した。
【0149】プリプレグシートにたるみ、しわなどは生
じていなかった。
【0150】プリプレグシートにタック性があるため、
走行ロールの加圧力により、+30°方向のプリプレグ
シートと−30°方向のプリプレグシートが接着した。
つまり、繊維補強シートの両耳部が両面接着テープで固
定されるだけでなく、+30°方向のプリプレグシート
と−30°方向のプリプレグシートシート全体が接着
し、一体化した繊維補強シートとなった。
【0151】プリプレグシート(繊維シート)間の隙間
はほとんどなく、品質は良好であった。
【0152】(3)実験例3 (3−1)実験条件 強化繊維束として炭素繊維束12K(パイロフィルTR
50S、三菱レイヨン株式会社製)を特許第30640
19号公報の記載の方法により、幅20mmに連続開繊
し、開繊した繊維束を幅方向に15本並べた目付40g
/mの幅300mmの一方向シートを作成した。
【0153】熱可塑性樹脂として、ナイロン6樹脂フィ
ルム(エンブレムON−15、幅320mm、厚み15
μm、ユニチカ株式会社製)を使用した。
【0154】一方向繊維シートと熱可塑性樹脂フィルム
を、下側から順に、樹脂フィルム、一方向繊維シート、
樹脂フィルム、一方向繊維シート、樹脂フィルムの5層
に配置し、このシートに、連続して加熱しながら加圧す
る処理を行い、厚み約0.093mm、Vf(繊維体積
含有量)約50%の熱可塑性樹脂プリプレグシートを作
成した。
【0155】この熱可塑性プリプレグシートを幅226
mmにカットして、繊維シートとした。繊維シートは2
本用意した。
【0156】第4の実施例の方法を用いた。すなわち、
繊維シートの供給は図11に示すように対角線上に配置
して2本用意した。
【0157】巻き付け角度θ°は45°に設定し、幅3
20mmの±45°方向の繊維補強シートを作成するこ
とを試みた。
【0158】両面接着テープには幅18mmのものを使
用した。
【0159】繊維シートが1回転する間に、約640m
mの±45°方向の繊維補強シートを巻き取るように設
定した。なお、繊維シートが1回転する時間は20秒と
した(加工速度約1.92m/分に設定された)。
【0160】製造された±45°方向の繊維補強シート
を巻き取るときに幅400mmの離型フィルム(ガラス
クロス補強フッ素シート:チューコーフローGタイプフ
ァブリック、FGF−500−4、幅400mm、厚み
0.1mm、中興化成工業株式会社製)とともに巻き取
り(離型紙供給装置は図示していない)、製品の品質が
損なわれないようにした。
【0161】(3−2)実験結果 幅320mmの±45°方向の繊維補強シートを約20
m製造した。
【0162】プリプレグシートにたるみ、しわなどは生
じていなかった。
【0163】繊維補強シートの両耳部が両面接着テープ
で固定されていること、また離型フィルムとともに繊維
補強シートを巻き取ったことから、繊維補強シートとし
ての形態安定性も良好であった。
【0164】繊維シート間の隙間はほとんどなく、品質
は良好であった。
【0165】(4)実験例4 (4−1)実験条件 実験例3で作成した、熱可塑性樹脂プリプレグシートに
よる±45°方向の繊維補強シートに対し、加熱しなが
ら加圧処理する方法を行った。すなわち、第2の実施例
の製造装置を用いた。
【0166】±45°方向の繊維補強シートを離型フィ
ルムごと引き出し(離型フィルムの上に±θ°方向の繊
維補強シートがのっている状態で引き出す)、その上面
つまり±45°方向の繊維補強シートの上側に離型フィ
ルム(実験例3で使用したものと同じ)を重ね合わせ
る。その後、ロール式の加熱加圧装置(第2の実施例の
製造装置100を参照)にて、一対の離型フィルムに挟
まれた±45°方向の繊維補強シートを約250℃に加
熱しながら加圧する処理を行った。
【0167】そして、両耳部を約25mmずつカット
し、離型フィルムを剥離して、±45°方向の繊維補強
シートを約10m巻き取った。
【0168】(4−2)実験結果 幅270mmの±45°方向の繊維補強シートを得た。
【0169】プリプレグシートにたるみ、しわなどは生
じていなかった。
【0170】+45°方向の繊維シートと−45°方向
の繊維シートが接着し、一体化した繊維補強シートとな
った。
【0171】プリプレグシート(繊維シート)間の隙間
はほとんどなく、品質は良好であった。
【0172】
【発明の効果】以上により、本発明の繊維補強シート
は、疑似等方性を有し、かつ、厚み方向において対称積
層となるため、この繊維補強シートを用いると、大型複
合板材を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す繊維補強シートの平面
図である。
【図2】同じく繊維補強シートの縦断面図である。
【図3】第1の実施例の製造装置によって製造される繊
維補強シートの平面図である。
【図4】第1の実施例の製造装置の斜視図である。
【図5】折り返し部の図であり、(a)は側面図であ
り、(b)は正面図である。
【図6】第1の実施例の製造装置のブロック図である。
【図7】シート供給ロールの平面図である。
【図8】ボビンを複数配列した状態の説明図である。
【図9】第2の実施例の製造装置の斜視図である。
【図10】第3の実施例の製造装置の斜視図である。
【図11】第4の実施例の繊維補強シートの平面図であ
る。
【図12】4枚の繊維シートを用いた繊維補強シートの
概略図である。
【図13】第4の実施例における製造装置の上面から見
た概略図である。
【符号の説明】
1 繊維補強シート 2 繊維束 3 繊維シート 4 第1繊維シート層 5 第2繊維シート層 6 両面接着テープ 10 製造装置 12 折り返しガイド部 14 中空部 16,18 両面接着テープ 24,26 離型紙 28 離型紙回収ロール 30 シート供給ロール 32 積層回転装置 34 リングギア 36 腕部材 38 ギア 40,42 走行ロール 44 シート回収ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 謙士 福井県福井市山室町69号1番地 株式会社 ミツヤ内 (72)発明者 石田 吉郎 福井県福井市山室町69号1番地 株式会社 ミツヤ内 Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AA08 AB10 AB22 AD23 AD44 AG03 AG15 AG17 AH04 AH21 AK05 AK14 AL09 4L047 BA09 BA12 CC13 EA22

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維補強シートであって、 前記繊維補強シートの長手方向に対して、繊維束を一方
    向に引き揃え配列した少なくとも1枚の繊維シートを所
    定角度θ°(但し、0°<θ°<90°である)の傾き
    を持たせて重なるように順番に折り返して前記繊維シー
    トを螺旋状に巻き付け、 前記長手方向に対して繊維シートの方向が+θ°よりな
    る第1繊維シート層と前記長手方向に対して繊維シート
    の方向が−θ°よりなる第2繊維シート層の二層から構
    成することを特徴とする繊維補強シート。
  2. 【請求項2】前記第1繊維シート層と前記第2繊維シー
    ト層とが密着していることを特徴とする請求項1記載の
    繊維補強シート。
  3. 【請求項3】前記繊維補強シートの両耳部に位置する前
    記第1繊維シート層と前記第2繊維シート層とが接着剤
    によって接着されて固定されていることを特徴とする請
    求項1から2記載の繊維補強シート。
  4. 【請求項4】前記繊維シートを構成する繊維束が、 幅広く薄い状態に連続開繊した繊維束である開繊糸であ
    ることを特徴とする請求項1から3記載の繊維補強シー
    ト。
  5. 【請求項5】前記繊維シートが、 熱融着糸、または、目止め剤を付着させた繊維束よりな
    ることを特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シー
    ト。
  6. 【請求項6】前記繊維シートが、 熱可塑性樹脂を含浸させたプリプレグシートであること
    を特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シート。
  7. 【請求項7】前記繊維シートが、 熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートであること
    を特徴とする請求項1から4記載の繊維補強シート。
  8. 【請求項8】前記第1繊維シート層と前記第2繊維シー
    ト層とが、 加圧処理または加熱しながら加圧処理を行うことにより
    接着されていることを特徴とする請求項5から7記載の
    繊維補強シート。
  9. 【請求項9】15°=<θ°=<75°であることを特
    徴とする請求項1から8記載の繊維補強シート。
  10. 【請求項10】前記繊維シートが、複数枚並べられた状
    態で折り返されていることを特徴とする請求項1から9
    記載の繊維補強シート。
  11. 【請求項11】繊維補強シートの製造方法であって、 繊維束を一方向に引き揃え配列した少なくとも1枚の繊
    維シートを、前記繊維補強シートの長手方向に対して+
    θ°(但し、0°<θ<90°である)の傾きをもって
    引き出し第1繊維シート層を形成する第1工程と、 前記形成した第1繊維シートを前記長手方向に対して−
    θ°の傾きを持たせて折り返す第2工程と、 前記折り返した第1繊維シートを引き出し第2繊維シー
    ト層を形成する第3工程と、 前記形成した第2繊維シートを前記長手方向に対して+
    θ°の傾きを持たせて折り返す第4工程と、 前記折り返した第2繊維シートを引き出し第1繊維シー
    ト層を形成する第5工程と、 前記第2工程から第5工程を1サイクルとして繰り返し
    て前記繊維シートを螺旋状に巻き付け、前記繊維補強シ
    ートを長手方向に延びるように製造することを特徴とす
    る繊維補強シートの製造方法。
  12. 【請求項12】前記繊維シートの幅をBとし、前記1サ
    イクルの工程で製造される繊維補強シートの長さをLと
    し、繊維補強シートの幅をWとすると、 W=B/(2×cosθ) L=B/sinθ であることを特徴とする請求項11記載の繊維補強シー
    トの製造方法。
  13. 【請求項13】前記繊維シートが、n枚(n>1)並べ
    られて折り返されることを特徴とする請求項11記載の
    繊維補強シートの製造方法。
  14. 【請求項14】前記n枚の繊維シートの中でk枚目(1
    =<k=<n)の繊維シートの幅Bkとし、1サイクル
    の工程で製造される前記繊維補強シートの長さをLと
    し、前記繊維補強シートの幅をWとすると、 【数1】 であることを特徴とする請求項13記載の繊維補強シー
    トの製造方法。
  15. 【請求項15】前記繊維補強シートの両耳部における位
    置に一対の両面接着テープを長手方向に配し、 前記一対の両面接着テープを挟むようにして前記繊維シ
    ートを折り返すことを特徴とする請求項11から14記
    載の繊維補強シートの製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1繊維シート層と前記第2繊維シ
    ート層とを接着させた後、前記両面接着テープが存在す
    る前記繊維補強シートの両耳部を切断することを特徴と
    する請求項15記載の繊維補強シートの製造方法。
  17. 【請求項17】前記繊維シートを構成する繊維束が、 幅広く薄い状態に連続開繊した繊維束である開繊糸であ
    ることを特徴とする請求項11から16記載の繊維補強
    シートの製造方法。
  18. 【請求項18】前記繊維シートが、 熱融着糸、または、目止め剤を付着させた繊維束よりな
    ることを特徴とする請求項11から17記載の繊維補強
    シートの製造方法。
  19. 【請求項19】前記繊維シートが、 熱可塑性樹脂、または、熱硬化性樹脂を含浸させたプリ
    プレグシートであることを特徴とする請求項11から1
    7記載の繊維補強シートの製造方法。
  20. 【請求項20】前記第1繊維シート層と前記第2繊維シ
    ート層とを、 加圧処理、または、加熱しながら加圧処理を行うことに
    より接着することを特徴とする請求項18と19記載の
    繊維補強シートの製造方法。
  21. 【請求項21】繊維補強シートの製造装置であって、 前記繊維補強シートの長手方向に沿って配された一対の
    直線状の折り返しガイド手段と、 繊維束を一方向に引き揃え配列した少なくとも1枚の繊
    維シートを供給する繊維シート供給手段と、 前記繊維シート供給手段から供給された前記繊維シート
    を前記一対の折り返しガイド手段に対して所定角度θ°
    (但し、0°<θ°<90°である)の傾きを持たせて
    当てつつ相対回転させて、前記繊維シートを前記一対の
    折り返しガイド手段の位置で順番にそれぞれ折り返して
    前記繊維シートを螺旋状に巻き付け、前記長手方向に対
    して繊維シートの方向が+θ°よりなる第1繊維シート
    層と前記長手方向に対して繊維シートの方向が−θ°よ
    りなる第2繊維シート層の二層から構成する前記繊維補
    強シートを形成する繊維シート積層手段と、 前記形成された前記繊維補強シートを回収する繊維補強
    シート回収手段と、 を有することを特徴とする繊維補強シートの製造装置。
  22. 【請求項22】前記一対の折り返しガイド手段を固定
    し、 前記繊維シート積層手段を回転させることを特徴とする
    請求項21記載の繊維補強シートの製造装置。
  23. 【請求項23】前記一対の折り返しガイド手段を回転さ
    せ、 前記繊維シート積層手段を固定させることを特徴とする
    請求項21記載の繊維補強シートの製造装置。
  24. 【請求項24】前記一対の折り返しガイド手段におい
    て、 前記各折り返しガイド手段の両面に沿って両面接着テー
    プを供給するテープ供給手段を有し、 前記繊維補強シートの両耳部に位置する前記第1繊維シ
    ート層と前記第2繊維シート層とが前記テープ供給手段
    によって供給される両面接着テープによって接着されて
    固定されることを特徴とする請求項21から23記載の
    繊維補強シートの製造装置。
  25. 【請求項25】前記一対の折り返しガイド手段は中空部
    を有し、 前記供給手段によって供給された接着テープから離れた
    離型シートを前記一対の折り返しガイド手段の中空部を
    介して回収する離型シート回収手段を有することを特徴
    とする請求項21から24記載の繊維補強シートの製造
    装置。
  26. 【請求項26】前記接着テープが存在する前記繊維補強
    シートの両耳部を切断する切断手段を有することを特徴
    とする請求項24と25記載の繊維補強シートの製造装
    置。
  27. 【請求項27】前記繊維シート供給手段が、 前記繊維シートを巻回した繊維シート巻回手段であるこ
    とを特徴とする請求項21から26記載の繊維補強シー
    トの製造装置。
  28. 【請求項28】前記繊維シート供給手段が、 前記繊維束を巻回した複数の繊維束巻回手段であること
    を特徴とする請求項21から26記載の繊維補強シート
    の製造装置。
  29. 【請求項29】前記繊維シート積層手段が形成した繊維
    補強シートを、加圧処理、または、加熱しながらの加圧
    処理を行い、前記第1繊維シート層と前記第2繊維シー
    ト層とを接着させる加圧手段を有することを特徴とする
    請求項21から28記載の繊維補強シートの製造装置。
  30. 【請求項30】前記加圧手段は、 前記繊維補強シートの両面に離型フィルムを配し、これ
    ら離型フィルムを介して加圧処理、または、加熱しなが
    ら加圧処理を行うことを特徴とする請求項29記載の繊
    維補強シートの製造装置。
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