JP2003219697A - 誘導電動機制御装置 - Google Patents
誘導電動機制御装置Info
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Abstract
ルクに一致させること。 【解決手段】直流を任意の周波数の交流に変換するVV
VFインバータ1と、VVVFインバータ1の交流側に接
続されて駆動される誘導電動機2とから主回路を構成
し、電動機定数に基づいて一次周波数指令を生成する周
波数指令生成手段13と、周波数指令生成手段13により生
成された一次周波数指令に追従した一次周波数を誘導電
動機2に入力するように、VVVFインバータ1を制御す
る手段とを備えて構成される誘導電動機制御装置におい
て、誘導電動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差を
有することを示すトルク偏差指標を出力するトルク偏差
指標演算手段16と、トルク偏差指標演算手段16から出力
されるトルク偏差指標を低減するように、一次周波数を
補正する一次周波数補正手段17とを備える。
Description
ずに可変電圧可変周波数インバータ(以下、VVVFイ
ンバータと称する)により誘導電動機を制御する誘導電
動機制御装置に係り、特にトルクの偏差を低減して実ト
ルクを所望のトルクに一致させ得るようにした誘導電動
機制御装置に関するものである。
導電動機の回転速度を検出する速度検出器が備えられ、
当該速度検出器により検出された速度に基づいて制御が
行なわれている。
えた誘導電動機制御装置の概略構成例を示すブロック図
である。
交流側には、誘導電動機2が接続されて駆動される。
間には、誘導電動機2に流れる電流を検出する電流検出
器6が設けられている。
制御部3、およびPWM制御部4により制御される。
術ではあるが、以下に簡単にその概要について説明す
る。
を示す図である。
b軸静止座標系、dq軸回転座標系と出力電圧の関係を
示している。
座標系d軸までの位相角がθdqであり、静止座標系a軸
から出力電圧までの位相角がθである。
と2次磁束が一致する状態である。
指令TmRefと二次磁束指令φ2Refとに基づいて、d(磁
束)軸電流指令IdRefとq(トルク)軸電流指令IqRef
とが算出される。
2次側自己インダクタンス、p:極対数である。
は、電流検出器6によりそれぞれ検出されて、座標変換
部11に入力される。
基づいて、d軸(励磁)電流Idとq軸(トルク)電流
Iqとが分離生成される。
致するように、電流制御器8により、d軸電圧指令VdR
efが補正される。
致するように、電流制御器8により、q軸電圧指令VqR
efが補正される。
抗の電圧降下と誘起電圧を補償するフィードフォワード
項であり、電圧フィードフォワード(FF)演算部7で
演算される。
ス、σL1:一次漏れインダクタンス(=L1−M・M/
L2)、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲインである。
換部10において3相電圧指令VuRef,VvRef,VwRefへ
と変換されて、ベクトル制御部3から出力される。
f,VvRef,VwRefを入力とし、VVVFインバータ1内
のスイッチング素子へのゲート指令が生成出力される。
個々ではその詳細な説明については省略する。
られ、ロータ回転速度ωrが検出される。
算部9において、d軸(励磁)電流指令IdRefとq軸
(トルク)電流指令IqRefとに基づいて算出される。
である。
り、電動機一次周波数であるω1は、次式で演算され
る。
標系のa軸から回転座標系のd軸までの位相角θdqが算
出される。
を持たない、速度センサレスベクトル制御装置も提案さ
れてきている。
ても種々あるが、一例を挙げると、一次周波数演算機構
を持つものがある。
たない速度センサレスベクトル制御装置の概略構成例を
示すブロック図であり、図11と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
数に基づいて一次周波数指令を生成する一次周波数演算
機構13を内部に有し、トルク指令と二次磁束指令に追
従した出力を誘導電動機2から得られるように、VVV
Fインバータ1を制御するものである。
波数演算機構13の誘起電圧演算部14にて、式(8)
を用いて誘起電圧E2d,E2qが算出され、さらに一次周
波数演算機構13の一次周波数演算部15にて、式
(9)を用いて誘起電圧E2d,E2qから一次周波数ω1が
算出される。
−1をとる符号判別関数である。
Tmは、電動機定数に誤差が無く、二次磁束がd軸に一
致した目標動作点において、式(10)により表わされ
る。
電動機制御装置においては、実際には所望のトルクが出
力されていないことがある。
動機定数の誤差、あるいは速度情報の誤差、それらに起
因する前記位相角θdqの誤差、出力電圧指令に対する出
力電圧の誤差等が考えられる。
温度等の使用条件によって絶えず変化するものであり、
制御で用いている定数は正しいとは限らない。
が、実際の二次磁束の方向とずれている可能性が高く、
制御上で見かけの電流を合わせてもトルクは一致しな
い。
ば、スペックを満たさないことになり、不都合が生じ
る。
うような場合には、制御モード切り替えの前後でのトル
クが不連続となり、例えば衝撃や振動を引き起こすこと
になる。
て、実トルクを所望のトルクに一致させることが可能な
誘導電動機制御装置を提供することにある。
モード切り替えの前後でのトルクの連続性を保証して、
衝撃や振動の発生を無くすることが可能な誘導電動機制
御装置を提供することにある。
めに、直流を任意の周波数の交流に変換するVVVFイ
ンバータと、当該VVVFインバータの交流側に接続さ
れて駆動される誘導電動機とから主回路を構成し、電動
機定数に基づいて一次周波数指令を生成する周波数指令
生成手段と、周波数指令生成手段により生成された一次
周波数指令に追従した一次周波数を誘導電動機に入力す
るように、VVVFインバータを制御する手段とを備え
て構成される誘導電動機制御装置において、請求項1に
対応する発明では、誘導電動機の所望のトルクと実トル
クとが偏差を有することを示すトルク偏差指標を出力す
るトルク偏差指標演算手段と、トルク偏差指標演算手段
から出力されるトルク偏差指標を低減するように、一次
周波数を補正する一次周波数補正手段とを備えている。
動機制御装置においては、トルク偏差指標を一次周波数
に反映、調整することにより、電動機定数等の誤差を吸
収して、所望のトルクを実現することができる。
装置本体がいくつかの制御モードを有する場合に、誘導
電動機の所望のトルクと実トルクとが偏差を有すること
を示すトルク偏差指標を出力するトルク偏差指標演算手
段と、前記制御モードをある制御モードから別の制御モ
ードへ切り替えた場合に、トルク偏差指標演算手段から
出力されるトルク偏差指標を低減するように、かつ誘導
電動機の実トルクが制御モード切り替えの前後で連続と
なるように、一次周波数を補正する一次周波数補正手段
とを備えている。
動機制御装置においては、トルク偏差指標から演算した
一次周波数の補正項を、制御モード切り替えの前後で同
じ値に保持することにより、制御モード切り替えの前後
でのトルクの連続性を保証することができる。
記請求項1に対応する発明の誘導電動機制御装置におい
て、上記一次周波数補正手段の代わりに、トルク偏差指
標演算手段から出力されるトルク偏差指標を低減するよ
うに、電動機定数を補正する電動機定数補正手段を備え
ている。
動機制御装置においては、制御上で用いられ、誤差の原
因となっている電動機定数を、トルク偏差指標により補
正して、電動機定数を正しく推定することにより、フィ
ードフォワード指令によって所望のトルクを得ることが
できる。
は、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応す
る発明の誘導電動機制御装置において、一次周波数が低
い領域では、一次周波数の補正、あるいは電動機定数の
補正を行なわないように切り替える切替手段を付加して
いる。
動機制御装置においては、一次周波数が低い領域では、
一次周波数の補正、あるいは電動機定数の補正を行なわ
ないようにすることにより、低周波数領域で相対的に影
響の大きくなる誤差を除外して、所望のトルクを得るこ
とができる。
請求項1または請求項2に対応する発明の誘導電動機制
御装置において、トルク偏差指標演算手段としては、誘
導電動機の実トルクを検出するトルク検出手段と、トル
ク指令とトルク検出手段により検出された実トルクとの
差を演算する手段とを備えている。
動機制御装置においては、トルク偏差から、トルク偏差
指標を演算することにより、所望のトルクを得ることが
できる。
請求項1または請求項2に対応する発明の誘導電動機制
御装置において、トルク偏差指標演算手段としては、V
VVFインバータの出力基準を演算する電力基準演算手
段と、VVVFインバータの出力を演算する電力演算手
段と、電力基準演算手段により演算された出力基準と電
力演算手段により演算された出力との差を演算する手段
とを備えている。
動機制御装置においては、出力偏差から、トルク偏差指
標を演算することにより、トルク偏差を低減することが
できる。
記請求項1または請求項2に対応する発明の誘導電動機
制御装置において、トルク偏差指標演算手段としては、
VVVFインバータの出力電圧および出力電圧指令を分
離して得られる、誘導電動機の二次磁束の方向に一致す
るd(磁束)軸電圧と当該d軸成分に直交するq(トル
ク)軸電圧のうち、q軸電圧指令とq軸電圧との差を演
算する手段を備えている。
動機制御装置においては、q軸電圧偏差から、トルク偏
差指標を演算することにより、トルク偏差を低減するこ
とができる。
は、上記請求項1または請求項2に対応する発明の誘導
電動機制御装置において、トルク偏差指標演算手段とし
ては、誘導電動機の入力電流を分離して得られる、誘導
電動機の主磁束の方向に一致するd(磁束)軸電流と当
該d軸成分に直交するq(トルク)軸電流のうち、d軸
電流指令とd軸電流との差を演算する手段を備えてい
る。
動機制御装置においては、d軸電流偏差から、トルク偏
差指標を演算することにより、トルク偏差を低減するこ
とができる。
て図面を参照して詳細に説明する。
態による誘導電動機制御装置の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、図13と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
制御装置は、図1に示すように、前記図13に、トルク
偏差指標演算部16と、補正部17とを付加した構成と
している。
動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差を有すること
を示すトルク偏差指標を出力する。
から出力されるトルク偏差指標を低減するように、一次
周波数演算機構13により算出された一次周波数を補正
する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
前記図12にて説明した従来技術と同一である。
では、誘導電動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差
を有することを示すトルク偏差指標を演算して出力す
る。
6からのトルク偏差指標を低減するように、一次周波数
演算機構13からの一次周波数を補正する。
ロック図である。
と、加算器Aとを備えている。
値とは、一次周波数演算機構13からの出力である、一
次周波数基準ω1Hであり、補正部17から出力される補
正値とは、一次周波数ω1である。
うに、補正項を加算して補正する方式に限定されるもの
ではない。ここで、電動機トルクTmとすべり周波数ωs
との間には、式(11)に示すような関係がある。
正できる。
正を施すことにより、トルクの偏差を減じて、所望のト
ルクを実現することができることが分かる。
示す式である。
より得られたトルク偏差指標に基づいて、一次周波数ω
1を補正することにより、トルクの補正が可能となる。
て、所望のトルクを実現することができる。
電動機制御装置では、所望のトルクと出力トルクとの偏
差を示すトルク偏差指標を検出して、一次周波数ω1に
反映、調整するようにしているので、トルクの偏差を低
減して、実トルクを所望のトルクに一致させることが可
能となる。
態による誘導電動機制御装置の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、図13と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
制御装置は、図3に示すように、前記図13に、トルク
偏差指標演算部16と、補正部17とを付加し、さらに
制御装置本体がいくつかの制御モードを有し、制御モー
ドの切り替えを行なう構成としている。
動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差を有すること
を示すトルク偏差指標を出力する。
ドから別の制御モードへ切り替えた場合に、トルク偏差
指標演算部16から出力されるトルク偏差指標を低減す
るように、かつ誘導電動機の実トルクが制御モード切り
替えの前後で連続となるように、一次周波数演算機構1
3により算出された一次周波数を補正する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
前記図12にて説明した従来技術と同一である。
では、誘導電動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差
を有することを示すトルク偏差指標を演算して出力す
る。
ードから別の制御モードへ切り替えた場合に、トルク偏
差指標演算部16から出力されるトルク偏差指標を低減
するように、かつ誘導電動機の実トルクが制御モード切
り替えの前後で連続となるように、一次周波数演算機構
13により算出された一次周波数を補正する。
1と、電流制御をしない電流制御モード0との切り替え
を想定して例示する。
qPIは、電流制御モード1の場合には式(13)、電流
制御モード0の場合には式(14)にて表わされる。
る。
と、保持機構18と、加算器Aとを備えている。
ており、保持機構18において、制御モードの切り替わ
りを検出すると、その時点での補正項の値を保持する。
正によって所望のトルクを維持していれば、制御モード
切り替えの前後で等しい補正を行なうことで、制御モー
ド切り替えの前後のトルクの連続性を保証することがで
きる。
電動機制御装置では、トルク偏差指標から演算した一次
周波数の補正項を、制御モード切り替えの前後で同じ値
に保持するようにしているので、制御モード切り替えの
前後でのトルクの連続性を保証することが可能となる。
のトルクが不連続となって、例えば衝撃や振動を引き起
こすようなことがなくなる。
態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示すブ
ロック図であり、図13と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
制御装置は、図3に示すように、前記図13における一
次周波数演算機構13の入力部に、トルク偏差指標演算
部16と、補正部17’とを付加した構成としている。
動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差を有すること
を示すトルク偏差指標を出力する。
6から出力されるトルク偏差指標を低減するように、電
動機定数(本例では、電動機の一次漏れインダクタン
ス)を補正する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
前記図12にて説明した従来技術と同一である。
では、誘導電動機2の所望のトルクと実トルクとが偏差
を有することを示すトルク偏差指標を演算して出力す
る。
16からのトルク偏差指標を低減するように、電動機定
数、すなわち電動機の一次漏れインダクタンスσL1を補
正する。
正値とは、電動機の一次漏れインダクタンスσL1の初期
設定値であり、補正部17から出力される補正値とは、
電動機の一次漏れインダクタンスσL1の補正値である。
検出したトルク偏差指標を、補正部17’で電動機の一
次漏れインダクタンスσL1へ反映し、誘起電圧演算部1
4における前記演算式(8)の電動機定数とする。
を演算することにより、所望のトルクを実現することが
できる。
より得られたトルク偏差指標に基づいて、電動機の一次
漏れインダクタンスσL1を補正することにより、トルク
の補正が可能となる。
て、所望のトルクを実現することができる。
電動機制御装置では、所望のトルクと出力トルクとの偏
差を示すトルク偏差指標を検出して、電動機定数(電動
機の一次漏れインダクタンスσL1)に反映、調整するよ
うにしているので、トルクの偏差を低減して、実トルク
を所望のトルクに一致させる、すなわち電動機定数を正
しく推定することにより、フィードフォワード指令によ
って、所望のトルクを得ることが可能となる。
態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示すブ
ロック図であり、図1または図3または図5と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
制御装置は、図6に示すように、前記図1または図3ま
たは図5に、切り替え器23と、比較器24と、絶対値
演算器25とを付加した構成としている。
を入力して、その絶対値を演算する。
算された絶対値を、補正開始周波数と比較する。
結果に基づいて、前記トルク偏差指標演算部16から出
力されるトルク偏差指標と“0”値とを切り替える。
次周波数の補正、あるいは電動機定数の補正を行なわな
いように切り替えるようにしている。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる
部分の作用についてのみ述べる。
次周波数ω1の絶対値|ω1を演算する。
ω1|を補正開始周波数ω1_limと比較する。
較結果が、|ω1|>ω1_limの時にはトルク偏差指標を、|
ω1|≦ω1_limの時には0を出力する。
が、補正開始周波数ω1_lim以下の低い領域において
は、補正値の更新を行なわない。ここで、低周波数領域
で補正値を更新しない利点について挙げる。
る。
が、例えば電動機の漏れインダクタンスσL1の誤差を想
定し、補正しようとした場合、電圧指令の演算式である
前記(3)式、誘起電圧の演算式である前記(8)式等
で、電動機の漏れインダクタンスσL1の誤差は、一次周
波数ω1に比例して影響するため、低速領域ではR1の誤
差に埋もれて、誤った補正をする可能性が高い。すなわ
ち、前記(3)式、(8)式において、σ・L1の誤差
を想定した時に、それ以外のパラメータ誤差等を無視で
きる閾値が概ね10%である。よって、概ね10%前後
でσ・L1の補正を行なう/行なわない、と切り替える
ことが極めて有効である。
る。
圧とはほぼ一致するが、デッドタイムや、素子損失の影
響で、必ず誤差を持つ。こちらも、低周波数領域では、
出力電圧に占める割合が相対的に影響が大きくなる。
は補正値の更新を行なわないようにすることにより、以
上のような二点の問題を解消することができる。
電動機制御装置では、一次周波数が低い領域では、一次
周波数の補正、あるいは電動機定数の補正を行なわない
ようにしているので、低周波数領域で相対的に影響の大
きくなる誤差を除外して、所望のトルクを得ることが可
能となる。
態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示すブ
ロック図であり、図1または図3と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
制御装置は、図7に示すように、前記図1または図3に
おけるトルク偏差指標演算部16を、トルク検出器19
と、減算器21とから構成している。
出力トルク(実トルク)を検出する。
19により検出された実トルクとの差を演算する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
ついてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用
についてのみ述べる。
導電動機2の出力トルクTmを検出する。
トルクTmとの差ΔTm=TmRef−Tmを演算し、トルク
偏差指標として出力する。
接に検出することで、所望のトルクTmRefと実トルクT
mとを一致させることができる。
電動機制御装置では、トルク偏差ΔTmから、トルク偏
差指標を演算するようにしているので、所望のトルクを
得ることが可能となる。
態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示すブ
ロック図であり、図1または図3と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
制御装置は、図8に示すように、前記図1または図3に
おけるトルク偏差指標演算部16を、電力基準演算部2
0Aと、電力演算部20Bと、減算器21とから構成し
ている。
ンバータ1の出力基準を演算する。
ータ1の出力を演算する。
り演算された出力基準と、電力演算部20Bにより演算
された出力との差を演算する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
ついてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用
についてのみ述べる。
VVFインバータ1の出力基準P*を演算する。
タ1の出力Pを演算する。
の差(出力偏差)ΔP=P*−Pを演算し、トルク偏差
指標として出力する。
バータ1の出力P、損失Plossとの間には、式(15)
に示すような関係がある。
るいは損失Plossの変動が小さい場合、出力偏差ΔP
は、トルクの偏差ΔTmの指標となる。
を用いている。
算する。
検出することが望ましいが、電圧型インバータでは電圧
指令とほぼ一致することが知られている。
とすることにより、出力偏差ΔTmを低減することがで
きる。
電動機制御装置では、出力偏差ΔPから、トルク偏差指
標を演算するようにしているので、所望のトルクを得る
ことが可能となる。
態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示すブ
ロック図であり、図1または図3と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
制御装置は、図9に示すように、前記図1または図3に
おけるトルク偏差指標演算部16を、減算器21から構
成している。
の出力電圧および出力電圧指令を分離して得られる、誘
導電動機2の二次磁束の方向に一致するd(磁束)軸電
圧と当該d軸成分に直交するq(トルク)軸電圧のう
ち、q軸電圧指令とq軸電圧との差を演算する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
ついてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用
についてのみ述べる。
の出力は、電流制御部8にて電流制御を行なっている場
合、 Id=IdRef,Iq=IqRef と見なすことができる。
記式(8)、式(9)の演算を行なっている場合には、
式(20)が成り立つ。
差 ΔVq=VqRef−VqFF をトルク偏差指標とすることにより、トルク偏差ΔTm
を低減することができる。
電動機制御装置では、q軸電圧偏差ΔVqから、トルク
偏差指標を演算するようにしているので、所望のトルク
を得ることが可能となる。
形態による誘導電動機制御装置の概略要部構成例を示す
ブロック図であり、図1または図3と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
制御装置は、図10に示すように、前記図1または図3
におけるトルク偏差指標演算部16を、減算器21から
構成している。
流を分離して得られる、誘導電動機2の主磁束の方向に
一致するd(磁束)軸電流と当該d軸成分に直交するq
(トルク)軸電流のうち、d軸電流指令とd軸電流との
差を演算する。
による誘導電動機制御装置の作用について説明する。
ついてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用
についてのみ述べる。
電圧E2Dは、一次周波数に比例して、q軸電流Iq偏差
の影響が支配的になる。
力は、電流制御部8にて電流制御を行なわない場合、 IdRef−Id は偏差を持つが、 IqRef−Iq≒0 となる。
で、この場合には、式(22)が成立する。
差 ΔId=IdRef−Id をトルク偏差指標とすることにより、トルク偏差ΔTm
を低減することができる。
電動機制御装置では、d軸電流偏差ΔIdから、トルク
偏差指標を演算するようにしているので、所望のトルク
を得ることが可能となる。
記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階で
はその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施す
ることが可能である。また、各実施の形態は可能な限り
適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせ
た作用効果を得ることができる。さらに、上記各実施の
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の
発明を抽出することができる。例えば、実施の形態に示
される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されて
も、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の
少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べら
れている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合に
は、この構成要件が削除された構成を発明として抽出す
ることができる。
機制御装置によれば、所望のトルクと出力トルクとの偏
差を示すトルク偏差指標を検出して、一次周波数、ある
いは電動機定数に反映するようにしているので、トルク
の偏差を低減して、実トルクを所望のトルクに一致させ
ることが可能となる。
れば、トルク偏差指標から演算した一次周波数の補正項
を、制御モード切り替えの前後で同じ値に保持するよう
にしているので、制御モード切り替えの前後でのトルク
の連続性を保証して、衝撃や振動の発生を無くすること
が可能となる。
の形態を示すブロック図。
ける補正部の内部構成例を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
ける補正部の内部構成例を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
の形態を示すブロック図。
実施の形態を示すブロック図。
置の概略構成例を示すブロック図。
ル制御装置の概略構成例を示すブロック図。
Claims (8)
- 【請求項1】 直流を任意の周波数の交流に変換する可
変電圧可変周波数インバータ(VVVFインバータ)
と、当該VVVFインバータの交流側に接続されて駆動
される誘導電動機とから主回路を構成し、 電動機定数に基づいて一次周波数指令を生成する周波数
指令生成手段と、 前記周波数指令生成手段により生成された一次周波数指
令に追従した一次周波数を前記誘導電動機に入力するよ
うに、前記VVVFインバータを制御する手段とを備え
て構成される誘導電動機制御装置において、 前記誘導電動機の所望のトルクと実トルクとが偏差を有
することを示すトルク偏差指標を出力するトルク偏差指
標演算手段と、 前記トルク偏差指標演算手段から出力されるトルク偏差
指標を低減するように、前記一次周波数を補正する一次
周波数補正手段と、 を備えて成ることを特徴とする誘導電動機制御装置。 - 【請求項2】 直流を任意の周波数の交流に変換する可
変電圧可変周波数インバータ(VVVFインバータ)
と、当該VVVFインバータの交流側に接続されて駆動
される誘導電動機とから主回路を構成し、 電動機定数に基づいて一次周波数指令を生成する周波数
指令生成手段と、 前記周波数指令生成手段により生成された一次周波数指
令に追従した一次周波数を前記誘導電動機に入力するよ
うに、前記VVVFインバータを制御する手段とを備え
て構成される誘導電動機制御装置において、 制御装置本体がいくつかの制御モードを有する場合に、
前記誘導電動機の所望のトルクと実トルクとが偏差を有
することを示すトルク偏差指標を出力するトルク偏差指
標演算手段と、 前記制御モードをある制御モードから別の制御モードへ
切り替えた場合に、前記トルク偏差指標演算手段から出
力されるトルク偏差指標を低減するように、かつ前記誘
導電動機の実トルクが前記制御モード切り替えの前後で
連続となるように、前記一次周波数を補正する一次周波
数補正手段と、 を備えて成ることを特徴とする誘導電動機制御装置。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載の誘導電動機制御装
置において、 前記一次周波数補正手段の代わりに、 前記トルク偏差指標演算手段から出力されるトルク偏差
指標を低減するように、前記電動機定数を補正する電動
機定数補正手段を備えて成ることを特徴とする誘導電動
機制御装置。 - 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
項に記載の誘導電動機制御装置において、 前記一次周波数が低い領域では、前記一次周波数の補
正、あるいは前記電動機定数の補正を行なわないように
切り替える切替手段を付加して成ることを特徴とする誘
導電動機制御装置。 - 【請求項5】 前記請求項1または請求項2に記載の誘
導電動機制御装置において、 前記トルク偏差指標演算手段としては、 前記誘導電動機の実トルクを検出するトルク検出手段
と、 トルク指令と前記トルク検出手段により検出された実ト
ルクとの差を演算する手段と、 を備えたことを特徴とする誘導電動機制御装置。 - 【請求項6】 前記請求項1または請求項2に記載の誘
導電動機制御装置において、 前記トルク偏差指標演算手段としては、 前記VVVFインバータの出力基準を演算する電力基準
演算手段と、 前記VVVFインバータの出力を演算する電力演算手段
と、 前記電力基準演算手段により演算された出力基準と前記
電力演算手段により演算された出力との差を演算する手
段と、 を備えたことを特徴とする誘導電動機制御装置。 - 【請求項7】 前記請求項1または請求項2に記載の誘
導電動機制御装置において、 前記トルク偏差指標演算手段としては、 前記VVVFインバータの出力電圧および出力電圧指令
を分離して得られる、前記誘導電動機の二次磁束の方向
に一致するd(磁束)軸電圧と当該d軸成分に直交する
q(トルク)軸電圧のうち、q軸電圧指令と前記q軸電
圧との差を演算する手段を備えたことを特徴とする誘導
電動機制御装置。 - 【請求項8】 前記請求項1または請求項2に記載の誘
導電動機制御装置において、 前記トルク偏差指標演算手段としては、 前記誘導電動機の入力電流を分離して得られる、前記誘
導電動機の主磁束の方向に一致するd(磁束)軸電流と
当該d軸成分に直交するq(トルク)軸電流のうち、d
軸電流指令と前記d軸電流との差を演算する手段を備え
たことを特徴とする誘導電動機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002013367A JP3798700B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 誘導電動機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002013367A JP3798700B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 誘導電動機制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003219697A true JP2003219697A (ja) | 2003-07-31 |
JP3798700B2 JP3798700B2 (ja) | 2006-07-19 |
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Family Applications (1)
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JP2002013367A Expired - Lifetime JP3798700B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 誘導電動機制御装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011139559A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Hitachi Ltd | インバータ制御装置 |
WO2013061808A1 (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-02 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両駆動用誘導電動機の制御装置 |
CN103457534A (zh) * | 2013-09-03 | 2013-12-18 | 上海理工大学 | 用于控制力矩电机的变频控制器及方法 |
JP2015012718A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社東芝 | 電気車制御装置 |
-
2002
- 2002-01-22 JP JP2002013367A patent/JP3798700B2/ja not_active Expired - Lifetime
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