JP2003219139A - 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体

Info

Publication number
JP2003219139A
JP2003219139A JP2002009047A JP2002009047A JP2003219139A JP 2003219139 A JP2003219139 A JP 2003219139A JP 2002009047 A JP2002009047 A JP 2002009047A JP 2002009047 A JP2002009047 A JP 2002009047A JP 2003219139 A JP2003219139 A JP 2003219139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
texture
shape
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002009047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003219139A5 (ja
Inventor
Katsumi Komagamine
克己 駒ケ嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002009047A priority Critical patent/JP2003219139A/ja
Publication of JP2003219139A publication Critical patent/JP2003219139A/ja
Publication of JP2003219139A5 publication Critical patent/JP2003219139A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像に新たな面白みのある質感を与えること
が可能な画像フィルタが望まれていた。 【解決手段】 ドットマトリクス状の各画素について階
調表現した画像データを入力する画像入力手段と、上記
画像データに対応した下地用画像データに対して泡形状
を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形成さ
れた模様に対応してエンボスを形成するようにデータ変
換して質感データを生成する質感生成手段と、上記画像
データと上記質感データとを重ね合わせた画像データを
生成する画像生成手段とを具備する構成とした。立体感
のある泡が多数設けられた材質に描画したような画像を
得ることができ、画像に新たな面白みのある質感を与え
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび
画像フィルタプログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ上で画像データ
に各種の画像フィルタをかける処理が行われている。例
えば、画像をより美しく見せたり修正したりする意味で
特定の色を強調するものもあるし、実際の画像とは全く
異なるものの面白みのある特殊な質感を与えるようなも
のもある。このような画像フィルタは、ドットマトリク
ス状の各画素について階調表現した画像データを入力
し、各画素毎の画像データに基づいて所定の演算を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいて、特に後者の特殊な質感を与えるものについて
は、常に新しい効果が望まれており、新たな質感を与え
る画像フィルタの開発が日夜行われている。本発明は、
上記課題にかんがみてなされたもので、画像に新たな面
白みのある質感を与えることが可能な画像処理装置、画
像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび
画像フィルタプログラムを記録した媒体の提供を目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、ドットマトリクス状の各
画素について階調表現した画像データを入力する画像入
力手段と、上記画像データに対応した下地用画像データ
に対して泡形状を表現する形状データで同泡形状を多数
描画し、形成された模様に対応してエンボスを形成する
ようにデータ変換して質感データを生成する質感生成手
段と、上記画像入力手段にて入力された上記画像データ
と上記質感生成手段にて生成された上記質感データとを
重ね合わせた画像データを生成する画像生成手段とを具
備する構成としてある。
【0005】すなわち、画像入力手段は、ドットマトリ
クス状の各画素について階調表現した画像データを入力
する。また、質感生成手段は、画像入力手段が入力する
画像データに対応した下地用画像データに対して泡形状
を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形成さ
れた模様に対応してエンボスを形成するようにデータ変
換して質感データを生成する。そして、画像生成手段
は、画像入力手段にて入力された画像データと質感生成
手段にて生成された質感データとを重ね合わせた画像デ
ータを生成する。すると、立体感のある泡が多数設けら
れた材質に描画したような画像を得ることができ、画像
に新たな面白みのある質感を与えることが可能となる。
ここで、質感生成手段により描画される泡形状は、様々
な形状が可能である。例えば、円形であってもよいし、
楕円形であってもよいし、歪な形状であってもよい。ま
た、非対称な形状とされている場合、角度を変化させな
がら泡形状を描画してもよい。むろん、形状を変化させ
ながら泡形状を描画してもよい。
【0006】画像入力手段は画像データを入力するが、
これは単に以下の処理で画像データを扱えるようにする
ものであればよい。例えば、外部からの画像データの入
力に限らず、アプリケーションがRAMのワークエリア
に保持している画像データの開始アドレスや終了アドレ
スを取得することにより、同画像データにアクセスでき
るようにするというものでも構わない。また、単一のコ
ンピュータ内に保持されている画像データではなく、ネ
ットワーク上に存在する他のコンピュータ内に保持され
ている画像データにアクセスして本画像処理を実現でき
るようにするというものでも構わない。
【0007】泡形状を表現する形状データで同泡形状を
多数描画する際、上記質感生成手段は、上記泡形状の一
部が互いに重なり合うように上記下地用画像データに対
して同泡形状を多数描画する構成としてもよい。すなわ
ち、下地用画像データに対して上記形状データにより泡
形状が多数描画されるので、発泡スチロールのように泡
が多数密集して形成された発泡材の質感を表現すること
ができる。画像生成手段は、様々な手法により画像デー
タと質感データとを重ね合わせることができる。例え
ば、質感データを正負両方の値をとる階調値で表現し、
画像データの各画素の階調値に質感データの階調値を加
算することにより、画像データと質感データとを重ね合
わせることができる。その際、質感データの階調値を画
像データの複数画素の階調値に加算するようにしてもよ
い。また、質感データの値を画像データの各画素の階調
値に乗じることにより、画像データと質感データとを重
ね合わせてもよい。
【0008】発泡スチロールに描画された画像は、時間
の経過とともに一部が剥がれてしまうことがある。この
ような画像が、美術的価値の大きい画像のような印象を
与えることもある。そこで、請求項3にかかる発明は、
上記画像生成手段は、上記画像入力手段にて入力された
画像データから一部をサンプリングするとともに、デー
タ領域の一部が所定の色データとされた描画データを生
成する描画データ生成手段と、同描画データで上記質感
データに対して重ね合わせるように多数のブラシ描画を
行う描画手段とを有する構成としてある。
【0009】すなわち、描画データ生成手段は、画像入
力手段にて入力された画像データから一部をサンプリン
グするとともに、データ領域の一部が所定の色データと
された描画データを生成する。描画手段は、生成された
描画データで質感データに対して重ね合わせるように多
数のブラシ描画を行う。ブラシ画像は、通常、ある一定
の画像データによって所定の形状を塗りつぶしたもので
ある。本構成のブラシ画像は一部が所定の色とされてい
るので、画像の一部は色データに対応した色が表現され
ることになり、発泡スチロールに画像を描画して時間が
経過したときのように画像の一部が剥がれたような質感
を表現することができる。ここで、描画データを生成す
る際、所定の色データとする領域も含めて画像データを
サンプリングしたうえでデータ領域の一部を所定の色デ
ータに置き換えて描画データを生成してもよいし、予め
色データとする部分を除いて画像データをサンプリング
したうえで除いた部分を所定の色データで埋めることに
より描画データを生成してもよい。なお、色データは、
様々な色を再現させるデータとすることができる。例え
ば、白色の発泡スチロールに描画したような画像を表現
する場合、白色を再現させる色データを採用すればよ
い。むろん、黄色の発泡スチロールに描画したような画
像を表現する場合には黄色を再現させる色データを採用
すればよいし、他の色を再現させる色データを採用する
ことも可能である。
【0010】ここで、描画データ生成手段が生成するデ
ータの一例として、上記所定の色データとされた領域の
周囲には、上記サンプリングされた画像データの領域が
存在する構成としてもよい。すなわち、所定の色データ
とされた領域は周囲にサンプリングされた画像データの
領域が存在するような当該サンプリングされた画像デー
タの内部に設けられているので、描画されるブラシ画像
は周囲を残して刳り抜かれた形状となる。その結果、よ
り確実に発泡スチロールに画像を描画して時間が経過し
たときのように画像の一部が剥がれたような質感を表現
することができる。
【0011】ブラシ描画を行う際、上記描画データ生成
手段は、上記ブラシ描画を行う形状を選択可能であり、
上記描画手段は、選択された形状でブラシ描画を行う構
成としてもよい。すなわち、利用者の好み等に応じてブ
ラシ画像の形状を選択することができる。ブラシ画像は
様々な形状を採用可能であり、例えば、円形や楕円形の
ような非常に単純な形態であってもよいし、水滴を水面
に落としたときに形成される形状、木の葉形、足形、記
号といったものであってもよい。なお、ブラシ描画を行
う形状の大きさを入力可能とし、入力された大きさの形
状でブラシ描画を行う構成としてもよい。すると、ブラ
シ画像の形状の大きさを変更できるので、表現の多様さ
が増すことになる。ブラシ画像の形状が非対称である場
合、ブラシ描画を行う形状の回転角度を選択可能とし、
選択された回転角度でブラシ描画を行う構成としてもよ
い。すると、ブラシ画像の形状の回転角度を選択できる
ので、表現の多様さが増すことになる。
【0012】また、上記描画データの一部を色データに
する際、上記描画データ生成手段は、上記色データの種
類を選択可能であり、上記データ領域の一部を同選択さ
れた種類の色データとする構成としてもよい。すなわ
ち、利用者の好み等に応じてブラシ画像の一部の色を選
択することができる。この色は様々考えられ、例えば、
白色や黄色といった単純な色であってもよいし、白色の
中に青色がまばらに存在するような色であってもよい。
なお、上記描画データの一部の領域の形状を選択可能と
し、選択された形状で画像データの一部を上記所定の色
データとする構成としてもよい。すると、ブラシ画像の
一部の領域の形状を選択できるので、表現の多様さが増
すことになる。むろん、上記描画データの一部の領域の
大きさを入力可能とし、入力された大きさの領域を上記
所定の色データとする構成としてもよい。すると、ブラ
シ画像の一部の領域の大きさを変更できるので、表現の
多様さが増すことになる。この領域が非対称である場
合、上記描画データの一部の領域の回転角度を選択可能
とし、選択された回転角度の領域を上記所定の色データ
とする構成としてもよい。すると、ブラシ画像の一部の
領域の回転角度を選択できるので、表現の多様さが増す
ことになる。
【0013】上述したブラシ画像はサンプリングされた
画素を基準として描画され、密にサンプリングされれば
ブラシ画像は密に重なり合うし、粗くサンプリングされ
ればブラシ画像も粗く重なり合う。これを調節可能にす
る一例として、上記描画データ生成手段は、上記サンプ
リングの数に関する情報を入力可能であり、入力された
情報に対応した数のサンプリングを行う構成としてもよ
い。すなわち、利用者の好み等に応じてブラシ画像のサ
ンプリングの数を変えることができる。さらに、ブラシ
画像の大きさはサンプリングの数と関連させて変更して
もよい。例えば、サンプリングの数を少なくした場合に
ブラシ画像を大きくし、サンプリングの数を多くした場
合にブラシ画像を小さくすれば、重なり度合を同程度に
することも可能となる。
【0014】ところで、質感データを生成するための泡
形状についても、種々の選択が可能であると好適であ
る。そこで、請求項8にかかる発明は、上記質感生成手
段は、上記泡形状の大きさを入力可能であり、入力され
た大きさで上記泡形状を多数描画する構成としてある。
すなわち、下地用画像データに対して入力された大きさ
となるように上記形状データにより泡形状が多数描画さ
れるので、利用者の好み等に応じて泡形状の大きさを変
えることができる。なお、泡の形状自体を選択可能と
し、選択された泡形状を多数描画する構成としてもよ
い。すると、泡の形状を選択できるので、表現の多様さ
が増すことになる。泡形状が非対称である場合、描画す
る泡形状の回転角度を選択可能とし、選択された回転角
度で泡形状を多数描画する構成としてもよい。すると、
描画する泡形状の回転角度を選択できるので、表現の多
様さが増すことになる。
【0015】上記泡形状は下地用画像データに対して描
画され、密に描画されれば泡形状は密に重なり合うし、
粗く描画されれば泡形状も粗く重なり合う。これを有効
に利用できるようにする一例として、上記質感生成手段
は、上記泡形状を描画する数に関する情報を入力可能で
あり、入力された情報に対応した数の上記泡形状を描画
する構成としてもよい。すなわち、下地用画像データに
対して選択された数の泡形状が上記形状データにより多
数描画されるので、利用者の好み等に応じて泡形状の数
を変えることができる。また、泡形状の大きさは描画す
る数と関連させて変更してもよい。例えば、描画する数
を少なくした場合に泡形状を大きくし、描画する数を多
くした場合に泡形状を小さくすれば、見た目に感じられ
る凹凸の度合を同程度にすることも可能となる。
【0016】さらに、上記質感生成手段は、上記形成さ
れた模様に対応したエンボスの陰の向きを選択可能であ
り、選択された陰の向きとなるようにエンボスを形成す
る構成としてもよい。すなわち、泡形状が多数描画され
ることにより形成された模様に対して選択された向きの
陰となるようにエンボスが形成されるので、利用者の好
み等に応じてエンボスの陰の向きを選択することができ
る。
【0017】ところで、上述した画像処理装置は、単独
で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状
態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明
の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、
変更可能である。また、上述した画像処理の手法は、所
定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底に
はその手順に発明が存在するということは当然である。
したがって、本発明は方法としても適用可能であり、請
求項11にかかる発明においても、基本的には同様の作
用となる。さらに、生成された画像データに基づく画像
を印刷する印刷手段を備える印刷装置としても適用可能
であり、請求項12にかかる発明においても、基本的に
は同様の作用となる。本発明を実施しようとする際に、
画像処理装置にて画像フィルタプログラムを実行させる
場合もある。そこで、画像フィルタプログラムとしても
適用可能であり、請求項13にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。
【0018】さらに、本発明を実施しようとする際に、
上記プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体か
らプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが考え
られる。したがって、そのプログラムを記録した媒体と
しても適用可能であり、請求項14にかかる発明におい
ても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2
〜請求項10に記載された構成を上記方法や印刷装置や
プログラムやプログラムを記録した媒体に対応させるこ
とも可能であることは言うまでもない。ここで、上記記
録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよ
いし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く
同様に考えることができる。また、一部がソフトウェア
であって、一部がハードウェアで実現される場合におい
ても本発明の思想において全く異なるものではなく、一
部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み
込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次
複製品などの複製段階については全く問う余地なく同等
である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
11〜請求項14にかかる発明によれば、立体感のある
泡が多数設けられた材質に描画したような画像を得るこ
とができ、画像に新たな面白みのある質感を与えること
が可能な画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像
フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記
録した媒体を提供することができる。また、請求項2に
かかる発明によれば、発泡スチロールのように泡が多数
密集して形成された発泡材の質感を表現することができ
るので、画像に新たな面白みのある質感を与えることが
可能となる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、
発泡スチロールに画像を描画して時間が経過したときの
ように画像の一部が剥がれたような質感を画像に与える
ことができ、請求項4にかかる発明によれば、より確実
に画像の一部が剥がれたような質感を画像に与えること
ができる。
【0020】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
ブラシ画像の形状を選択できるので表現の多様さが増
し、請求項6にかかる発明によれば、ブラシ画像の一部
の色を選択することができるので表現の多様さが増し、
請求項7にかかる発明によれば、ブラシ画像のサンプリ
ングの数を変えることができるので表現の多様さが増
す。さらに、請求項8にかかる発明によれば、泡形状の
大きさを変えることができるので表現の多様さが増し、
請求項9にかかる発明によれば、泡形状の数を変えるこ
とができるので表現の多様さが増し、請求項10にかか
る発明によれば、エンボスの陰の向きを選択することが
できるので表現の多様さが増す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)画像処理装置を有するコンピュータシステムの構
成: (2)画像フィルタプログラムの構成: (3)画像処理装置が行う処理:
【0022】(1)画像処理装置を有するコンピュータ
システムの構成:図1は、本発明の一実施形態にかかる
画像処理装置を有するコンピュータシステムをブロック
図により示している。本コンピュータシステム10は、
画像入力デバイスとして、コンピュータ本体12に接続
されたスキャナ11aとデジタルカメラ11bとビデオ
カメラ11cとを備えている。それぞれの入力デバイス
は画像をドットマトリクス状の画素で表現した画像デー
タを生成して同本体12に出力可能となっており、ここ
で同画像データはRGBの三原色においてそれぞれ25
6階調表示することにより、約1670万色を表現可能
となっている。
【0023】上記本体12には、フレキシブルディスク
ドライブ13a、ハードディスク(HD)13b、CD
−ROMドライブ13cが接続されている。HD13b
にはシステム関連の主要プログラムが記録されており、
CD−ROM13c1等から適宜必要なプログラム等を
読み込み可能となっている。また、同本体12を外部の
ネットワーク等に接続するための通信デバイスとしてモ
デム14aが接続されており、外部のネットワークに同
公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータを
ダウンロードして導入可能となっている。この例ではモ
デム14aにて電話回線を介して外部にアクセスするよ
うにしているが、LANアダプタを介してネットワーク
に対してアクセスする構成とすることも可能である。こ
の他、本体12の操作用にキーボード15aやマウス1
5bも接続されている。さらに、画像出力デバイスとし
て、ディスプレイ17aとカラープリンタ17bとを備
えている。ディスプレイ17aについては水平方向に1
024画素と垂直方向に768画素の表示エリアを備え
ており、各画素毎に上述した1670万色の表示が可能
となっている。むろん、この解像度は一例にすぎず、6
40×480画素であったり、800×600画素であ
る等、適宜、変更可能である。
【0024】また、プリンタ17bはインクジェットプ
リンタであり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の4色の色インクを用いて記録媒体たる印刷用紙上にド
ットを付して画像を印刷可能となっている。画像密度は
720×360dpiや1440×720dpi等の高
密度印刷が可能となっているが、階調表現についてはド
ットを形成するか否かといった2階調表現となってい
る。一方、このような画像入力デバイスを使用して画像
を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるいは出力す
るため、本体12内では所定のプログラムが実行される
ことになる。そのうち、基本プログラムとして稼働して
いるのはオペレーティングシステム(OS)12aであ
り、このOS12aにはディスプレイ17aに表示させ
るディスプレイドライバ12bとプリンタ17bに印刷
させるプリンタドライバ12cが組み込まれている。こ
れらのドライバ12b,cの種類はディスプレイ17a
やプリンタ17bの機種に依存しており、それぞれの機
種に応じてOS12aに対して追加変更可能であるとと
もに標準処理以上の付加機能も実現可能となっている。
すなわち、OS12a上で共通化した処理体系を維持し
つつ、許容される範囲内での各種の追加的処理を実現で
きる。
【0025】なお、ドライバ12b,cは、HD13b
に記憶されており、起動時に本体12にて読み込まれて
稼働する。また、導入時にはCD−ROM13c1等の
媒体に記録されてインストールされる。むろん、このよ
うなプログラムを実行する前提として、本体12内には
CPU12eとRAM12fとROM12gとI/O1
2h等が備えられており、演算処理を実行するCPU1
2eがRAM12fを一時的なワークエリアや設定記憶
領域として使用したりプログラム領域として使用しなが
ら、ROM12gに書き込まれた基本プログラムを適宜
実行し、I/O12hを介して接続されている外部機器
や内部機器等を制御している。
【0026】ここで、OS12a上でアプリケーション
プログラム(APL)12dが実行される。APL12
dの処理内容は様々であり、操作デバイスであるマウス
15b等の操作を監視し、画像入力デバイスであるスキ
ャナ11a等で画像データを取得し、APL12dによ
って画像処理等を実行した後、画像出力デバイスとして
のディスプレイ17aやプリンタ17bに出力すること
が可能である。APLもHD13bに記憶されており、
実行時に本体12にて読み込まれて稼働する。また、導
入時にはCD−ROM13c1やフレキシブルディスク
13a1等の媒体に記録されてインストールされる。本
実施形態では、APLの一つとして本発明の画像フィル
タプログラムがHD13bに記憶されている。すなわ
ち、HD13bやCD−ROM13c1やフレキシブル
ディスク13a1は本発明にいう画像フィルタプログラ
ムを記録した媒体となり、画像フィルタプログラムを記
憶したコンピュータシステム10は本発明にいう画像処
理装置となる。また、印刷手段であるプリンタ17bに
より生成後の画像データに基づく画像を印刷することが
できるため、同コンピュータシステム10は本発明にい
う印刷装置となる。むろん、本発明の画像フィルタプロ
グラムをOSに組み込むことも可能である。
【0027】(2)画像フィルタプログラムの構成:図
2は、本発明の画像フィルタプログラムPの構成を示し
ている。本プログラムPは、概略、機能P1〜P3を備
えており、コンピュータシステム10をそれぞれ本発明
にいう画像入力手段、質感生成手段、画像生成手段とし
て機能させることになる。画像入力機能P1は、ドット
マトリクス状の各画素について階調表現した画像データ
を入力する。本実施形態では、レッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)各8ビットを割り当てた256階
調のデータから画像データが構成されているものとして
説明するが、様々な画像データについて本プログラムP
による画像処理を実行可能である。例えば、シアン、マ
ゼンタ、イエローからなる画像データに対して本画像処
理を行ってもよいし、輝度データとブルーの色差データ
とレッドの色差データからなる画像データに対して本画
像処理を行ってもよい。
【0028】質感生成機能P2は、画像入力機能P1が
入力する画像データに対応した下地用画像データに対し
て泡形状を表現する形状データで同泡形状を多数描画
し、形成された模様に対応してエンボスを形成するよう
にデータ変換して質感データを生成する。図3は、質感
データを生成して、入力された画像データに重ね合わせ
る様子の一例を模式的に示している。図において、画像
入力機能P1が入力する画像データは、R、G、B成分
についてそれぞれ階調値0〜255の256階調表現し
たRデータD1、GデータD2、BデータD3から構成
される。これらの各RGBデータは縦横同画素数となっ
ており、質感生成機能P2はRGBデータと縦横が同じ
画素数の下地用画像データD4をRAM12f内やHD
13b内に用意する。下地用画像データD4は濃淡を表
すデータのみであり、本実施形態では階調値0〜255
の256階調表現することにして、初期状態として各画
素に255を格納することにしている。
【0029】次に、下地用画像データD4に対して泡形
状21を表現する形状データで泡形状をランダムに多数
描画する。泡形状21を描画している途中を画像データ
D5として示しており、泡形状21をすべて描画した段
階を画像データD6として示している。本実施形態で
は、発泡スチロールの質感を表現するため、泡形状21
の一部が互いに重なり合うように泡形状を描画すること
にしている。すると、泡形状21がすべて描画された画
像データD6には、泡形状の大きさや数等に応じて下地
用画像データD4から形状データが格納されなかった領
域22ができることになる。形状データは、泡の形状に
応じた領域の各画素に1〜255の階調値を対応させた
データである。泡形状を多数描画する際には、下地用画
像データD4の各画素の階調値から形状データの各画素
の階調値を順次差し引くことになる。ここで、泡形状が
重なった領域については、形状データを差し引いたとき
に0未満となった画素については0を格納するものとし
ている。したがって、形状データが格納されなかった領
域22は階調値255のままとなっていることになる。
そして、同領域22を下地に対して窪んでいるように表
現することになる。
【0030】その後、泡形状が描画された画像データD
6から、形成された模様に対してエンボスを形成するよ
うにデータ変換して質感データD7を生成する。図の例
は、領域22に対して左奥側を暗くし、右手前側を明る
くするようにデータ変換されていることを示している。
エンボスを形成するため、例えば図4に示すエンボスフ
ィルタF1を使用する。エンボスフィルタは、中央を対
象画素として参照する領域の画素のそれぞれに対応した
重み付け係数f(x,y)を有しており、各画素に対応
する階調値d(x,y)のそれぞれに同重み付け係数を
乗じた総和Sを求めて対象画素の変換後の階調値d’を
算出するものである。実際には、総和Sを所定範囲に収
めるため、総和Sを各重み付け係数f(x,y)の絶対
値の総和(エンボスフィルタF1では、10)で除して
階調値d’とする。図に示す3×3画素のエンボスフィ
ルタF1の場合、以下の演算式により変換後の階調値
d’を算出する。
【数1】 ここで、図で示したエンボスフィルタF1は一例にすぎ
ず、各係数は様々に設定可能であるし、画素数について
も5×5画素や5×7画素等様々に設定可能である。
【0031】例えば、エンボスをかける前の画像データ
(画像データD6に相当)の一部が図4の上段に示す画
像データD21のようになっているものとする。形状デ
ータが格納されなかった領域D23には、階調値255
が格納されている。同領域D23を含む階調値1〜25
4の領域D24に対してエンボスがかけられると、図の
下段に示すように質感データD22が生成される。同質
感データD22は、領域D24の左奥側の領域D25に
正の階調値が格納され、右手前側の領域D26に負の階
調値が格納されている。ここで、質感データD22の各
画素の階調値に128を加算しておいてもよい。する
と、同階調値はすべて0以上となり、左奥側の領域D2
5は階調値が128より大きい暗い領域となるとともに
右手前側の領域D26は階調値が128よりも小さい明
るい領域となり、残りの領域は階調値が128のグレー
の領域となる。
【0032】なお、下地用画像データD4の初期状態と
して各画素に255を格納するのは一例にすぎず、初期
状態として各画素に0を格納してもよい。この場合、形
状データは、泡の形状に応じた領域の各画素に1〜25
5の階調値を格納して構成される。ここで、泡形状が重
なった領域については、形状データの階調値の総和を下
地用画像データの画素に格納するものとし、総和が25
5よりも大きくなった画素については255を格納す
る。すると、形状データが格納されなかった領域D23
の階調値は0となり、同領域D23を含む階調値1〜2
54の領域D24に対してエンボスがかけられると、領
域D24に対応した左奥側の領域D25に負の階調値が
格納され、右手前側の領域D26に正の階調値が格納さ
れることになる。言い換えると、左奥側の領域D25は
明るい領域となり、右手前側の領域D26は暗い領域と
なる。なお、エンボスフィルタF1の各係数の正負を逆
にすると、明るい領域と暗い領域とを入れかえることが
できる。
【0033】そして、画像生成機能P3は、画像入力機
能P1にて入力された画像データと質感生成機能P2に
て生成された質感データとを重ね合わせた画像データを
生成する。本実施形態では、入力された画像データの一
部をサンプリングしてブラシ描画することが可能となっ
ているが、このブラシ描画を行わない場合には、質感デ
ータの各画素の階調値に補正係数k(0<k≦1)を乗
じた値を入力された各RGBデータのそれぞれに加算し
て、重ね合わせ後のRデータD11、GデータD12、
BデータD13を生成している。すなわち、質感データ
の各画素の階調値をd’、重ね合わせ前のRGBデータ
の各画素の階調値をそれぞれdr、dg、dbとする
と、重ね合わせ後のRGBデータの各画素の階調値d
r’、dg’、db’は、以下の演算式により算出する
ことができる。 dr’ = dr + k・d’ ・・・(2) dg’ = dg + k・d’ ・・・(3) db’ = db + k・d’ ・・・(4) なお、演算結果が255よりも大きくなる場合には階調
値dr’、dg’、db’を255とし、演算結果が0
よりも小さくなる場合には階調値dr’、dg’、d
b’を0とする。むろん、RGB別に補正係数kが異な
っていてもよいし、補正係数kは負の値としてもよい。
また、質感データの各画素の階調値を正の値に変換し、
変換した階調値と上記階調値dr、dg、dbとを乗じ
ることにより重ね合わせ後のRGBデータD11〜D1
3の各画素の階調値を算出してもよい。
【0034】すると、重ね合わせ後のRGBデータD1
1〜D13において、質感データD22の左奥側の領域
D25は階調値が大きくなって暗くなり、右手前側の領
域D26は階調値が小さくなって明るくなる。ここで、
エンボスは泡形状が多数描画された下地用画像にかけら
れているので、発泡スチロールのように立体感のある泡
が多数設けられた材質に描画したような画像を得ること
ができ、新たな面白みのある質感を与えることが可能と
なる。なお、質感生成機能P2は、泡の形状や、泡形状
の大きさや、泡形状の回転角度や、泡形状の数を様々に
設定可能としている。また、エンボスの陰の向きや、陰
の強さも様々に設定可能としている。
【0035】本実施形態の画像生成機能P3は、描画デ
ータ生成機能P31と描画機能P32とを有している。
描画データ生成機能P31は、画像入力機能P1にて入
力された画像データから一部をサンプリングするととも
に、データ領域の一部が所定の色データとされた描画デ
ータを生成する。この描画データに対応する画像がブラ
シ画像である。図5は、ブラシ画像の形状の一例を示し
ている。全領域R1は水滴を水面に落としたときに形成
される形状をイメージして形成されているが、全領域R
1の形状は様々に設定可能であり、円形のような非常に
単純なものもあれば、木の葉形のようなものもある。ま
た、全領域R1の大きさや、回転角度や、数についても
様々に設定可能となっている。全領域R1の一部となる
領域R2は、所定の色データとされる領域である。以
後、領域R2を穴部と呼ぶことにする。同穴部R2は歪
な形状としてあるが、穴部の形状も様々に設定可能であ
る。また、穴部R2の色や、大きさや、回転角度につい
ても様々に設定可能となっている。本実施形態では、試
験の結果、色が剥がれたような質感を確実に出すため、
全領域R1の略中心部に穴部R2を設けている。その結
果、穴部R2の周囲には、サンプリングされた画像デー
タの領域R3が存在することになる。そして、生成され
た描画データには領域R2,R3が存在することにな
る。また、入力された画像データD1〜D3から一部を
サンプリングする際には、領域R3のみサンプリングし
てもよいし、穴部R2を含めた領域R2,R3をサンプ
リングしてもよい。
【0036】描画機能P32は、生成された描画データ
で質感データに対して重ね合わせるように多数のブラシ
描画を行う。図6に示すように、本実施形態では、入力
されたRGBデータD1〜D3に対応したブラシ描画用
の下地画像データD31〜D33をRAM12f内やH
D13b内に用意し、まず、同下地画像データD31〜
D33に多数のブラシ描画を行う。下地画像データD3
1〜D33は、初期状態で各画素に階調値0が格納され
ている。そして、入力されたRGBデータD1〜D3か
ら画像データをサンプリングし、下地画像データD31
〜D33に対して、サンプリングした位置にブラシ画像
を順次描画していく。図では、ブラシ画像31を描画し
ている途中を画像データD34〜D36として示してお
り、ブラシ画像31をすべて描画した段階を画像データ
D37〜D39として示している。図の画像データD3
7〜D39は、下地がブラシ画像31でほぼ覆われるよ
うに描画された状態が示されている。ブラシ画像31は
一部が所定の色とされているので、すべてのブラシ画像
のブラシ描画後における画像の一部の領域32は色デー
タに対応した色が表現されることになる。特に、下地が
ブラシ画像31でほぼ覆われるようにブラシ描画するこ
とにより、より確実に画像の一部が剥がれたような質感
を表現することが可能となる。
【0037】そして、生成された画像データD37〜D
39を、上述した質感データD7と重ね合わせる。その
際、上記演算式(2)〜(4)により重ね合わせ後の画
像データにおける各画素の階調値を算出することができ
る。その結果、RGB別に画像データD41〜D43が
生成され、発泡スチロールのように立体感のある泡が多
数設けられた材質に描画したような画像を得ることがで
きるとともに、発泡スチロールに画像を描画して時間が
経過したときのように画像の一部が剥がれたような質感
を表現することができる。
【0038】(3)画像処理装置が行う処理:図7と図
8は、本画像処理装置が行う処理をフローチャートによ
り示しており、以下、このフローチャートに基づいて説
明していく。まず、画像入力機能により、画像データを
入力する(ステップS105)。本実施形態において
は、入力する画像データはRGB各8ビットを割り当て
た256階調からなり、スキャナ11aやデジタルカメ
ラ11bやビデオカメラ11cにて取り込まれた画像の
データである。デジタルカメラ11b等から画像データ
を入力する場合、データ全体を一括して読み込む必要は
なく、部分的に読み込むようにしてもよいし、他のAP
Lから呼び出されるような場合にはデータの受け渡しに
利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけ
であってもよい。
【0039】以下、各種設定画面をディスプレイ17a
に表示し、各種パラメータを取得していく。ステップS
110では、図9に示す泡形状設定画面を表示し、泡の
形状、大きさ、数、等を取得する。同画面には、形状選
択欄91a、大きさ入力欄91b、回転角度入力欄91
c、数入力欄91dが設けられている。形状選択欄91
aでは、予め用意された複数の形状91a1とともに、
ユーザが用意したオリジナル形状91a2を表示し、選
択入力可能としている。本実施形態では、複数の形状を
選択入力可能としてあり、複数の形状が選択入力された
場合には当該複数の形状を同比率で混在させて描画する
ようになっている。図に示すように、複数の形状91a
1には、デフォルトで円形や、180度回転したときに
元の画像と一致する対称形状の楕円形や、非対称形状で
あって360度回転したときに元の画像と一致する水滴
形状等がある。オリジナル形状91a2はパス入力欄9
1a3で指定されたビットマップファイルを読み込んで
表示しており、必要に応じて適宜拡大縮小して表示する
ようにしてもよい。
【0040】大きさ入力欄91bでは、直線状の溝91
b1と、この溝91b1に沿ってスライド可能な矢印9
1b2とを表示する。ここで、矢印91b2の位置は、
前回設定された位置とされるか、設定されていなければ
初期状態である中間位置とされる。矢印91b2が左に
あるほど泡形状の大きさの設定値として小さい値を取得
し、右にあるほど大きさの設定値として大きい値を取得
する。すなわち、同矢印91b2をマウス15bにて操
作することにより、泡形状の大きさを入力可能であり、
左に動かすと泡形状を大きくすることになり、右に動か
すと泡形状を小さくすることになる。回転角度入力欄9
1cでは、0〜360度の範囲でキーボード15aによ
り泡形状の回転角度の操作入力を受け付け、泡形状を描
画するときの回転角度を取得する。同入力欄91c内に
は、前回設定された値を表示するか、設定されていなけ
れば初期状態である0を表示する。数入力欄91dで
は、大きさ入力欄91bと同様の直線状の溝と矢印とを
表示する。矢印の位置は、前回設定された位置または初
期状態である中間位置とされる。矢印が右にあるほど数
の設定値として大きい値を取得する。同矢印をマウス操
作することにより、泡形状を描画する数に関する情報を
入力可能である。本実施形態では、設定値が最も小さく
なっても、泡形状の一部が互いに重なり合って描画され
る設定値とするようにしている。例えば、画像データの
全画素数をN0、大きさを考慮した泡形状の形状データ
が占める画素数をN1とすると、経験的に決定される係
数k0(0<k0<1)を用いて、k0×N0/N1以
上となるように設定値を決定するようにすることができ
る。むろん、泡形状の一部が互いに重なり合わない程度
の設定値を決定するようにしてもよい。そして、次ボタ
ン91eがクリック操作されると、各種の欄に入力され
た内容を取得する。
【0041】ステップS115では、図10に示すエン
ボス設定画面を表示し、エンボスの陰の向き、等を取得
する。同画面には、陰選択欄92a、強さ入力欄92b
が設けられている。陰選択欄92aでは、予め用意され
た複数の陰の向き92a1とともに、向き入力欄92a
2を表示し、いずれかを選択入力可能としている。図に
示すように、複数の陰の向き92a1には、デフォルト
で315度(左上)や、0度(上)や、45度(右上)
等が設けられている。これらを選択入力する代わりに、
向き入力欄92a2にて0〜360度の範囲で陰の角度
の操作入力を受け付けてエンボスを形成するときの角度
を取得することも可能となっている。強さ入力欄92b
では、直線状の溝と矢印とを表示する。矢印の位置は、
前回設定された位置または初期状態である中間位置とさ
れる。矢印が右にあるほど陰の強さの設定値として大き
い値を取得する。例えば、この設定値はエンボスフィル
タによりエンボスをかける処理を行った直後の質感デー
タの各画素の階調値に乗じる上記補正係数kとすること
ができ、設定値の範囲を0.1〜1としておいて同設定
値を補正係数kとして質感データを補正することができ
る。すなわち、補正係数kが小さいほど陰は弱くなり、
補正係数kが大きいほど陰が強くなることになる。そし
て、次ボタン92cがクリック操作されると、各種の欄
に入力された内容を取得する。なお、戻りボタン92d
がクリック操作されると、図示しないフローにより入力
された内容を破棄してステップS110に戻るようにな
っている。
【0042】ステップS120では、図11に示すブラ
シ設定画面を表示し、ブラシ画像の形状、数、等を取得
する。同画面には、形状選択欄93a、大きさ入力欄9
3b、回転角度入力欄93c、数入力欄93dが設けら
れている。形状選択欄93aでは、予め用意された複数
の形状93a1とともに、ユーザが用意したオリジナル
形状93a2を表示し、ブラシ描画を行う形状を選択入
力可能としている。泡形状と同様、複数の形状を選択入
力可能としてあり、複数の形状が選択入力された場合に
は当該複数の形状を同比率で混在させて描画するように
なっている。図に示すように、複数の形状91a1に
は、デフォルトで円形や、楕円形や、水滴を水面に落と
したときに形成されるような形状や、木の葉形や、足形
等がある。なお、同選択欄93aの一番下に設けられた
チェックボックス93a3がマウスのクリック操作によ
りチェックされると、ブラシ描画を行わずに画像データ
と質感データとを重ね合わせることが可能となる。大き
さ入力欄93bや数入力欄93dでは、直線状の溝と矢
印とを表示する。矢印の位置は、前回設定された位置ま
たは初期状態である中間位置とされる。矢印が右にある
ほどブラシ画像の大きさや数の設定値として大きい値を
取得する。すなわち、ブラシ画像の大きさや、画像デー
タのサンプリングの数に関する情報を入力可能である。
回転角度入力欄93cでは、0〜360度の範囲でブラ
シ画像の回転角度の操作入力を受け付け、ブラシ画像を
描画するときの回転角度を取得する。そして、次ボタン
93eがクリック操作されると、各種の欄に入力された
内容を取得し、戻りボタン93fがクリック操作される
と、入力された内容を破棄してステップS115に戻
る。
【0043】ステップS125では、図12に示す穴部
設定画面を表示し、ブラシ画像の穴部の色、形状、等を
取得する。同画面には、形状選択欄94a、大きさ入力
欄94b、色選択欄94c、回転角度入力欄94dが設
けられている。形状選択欄94aでは、予め用意された
複数の形状94a1とともに、ユーザが用意したオリジ
ナル形状94a2を表示し、穴部の形状を選択入力可能
としている。図に示すように、複数の形状94a1に
は、デフォルトで円形や、楕円形や、水滴を水面に落と
したときに中央部に形成されるような形状等がある。大
きさ入力欄94bでは、直線状の溝と矢印とを表示す
る。矢印の位置は、前回設定された位置または初期状態
である中間位置とされる。矢印が右にあるほど穴部の大
きさの設定値として大きい値を取得する。本実施形態で
は、設定値が最も大きくなっても、ブラシ画像の大きさ
よりは小さくなる設定値とするようにしている。例え
ば、大きさを考慮したブラシ画像の縦横の画素数のうち
小さいほうをn0、デフォルトの穴部についての画像の
画素数のうち大きいほうをn1として、n0/n1より
も小さくなるように設定値を決定する。色選択欄94c
では、白色、黄色、といった複数の色を選択入力可能と
なっている。同選択欄94cで選択入力された色に対応
する色データが、ブラシ画像の穴部の画像データとして
埋め込まれることになる。すなわち、同選択欄94cに
て穴部に埋め込む色データの種類を選択入力可能であ
る。そして、描画ボタン94eがクリック操作される
と、各種の欄に入力された内容を取得し、画像データと
質感データとを重ね合わせる処理を順次行っていく。
【0044】ステップS130では、図3で示したよう
に、入力された画像データD1〜D3と縦横が同じ画素
数の濃淡のみを表す下地用画像データD4の領域を設定
する。なお、領域設定された下地用画像データD4の各
画素には階調値255を格納しておく。次に、取得した
泡の形状、泡形状の大きさ、泡形状の回転角度に基づい
て、描画する泡形状を決定し、泡形状に応じた領域の各
画素に1〜255の階調値を対応させて、泡形状を表現
する形状データを作成する(ステップS135)。例え
ば、泡の形状として水滴形状が選択入力されたとき、図
13の上段に示すデフォルトの水滴形状95aの形状デ
ータをHD13bから取得する。次に、泡形状の大きさ
の初期値を1として設定値「2」を取得したとき、水滴
形状95aの形状データの領域を縦横ともに2倍に拡大
する変換処理を行い、図の中段に示す水滴形状95bの
形状データを作成する。そして、泡形状の回転角度の設
定値として「45」を取得したとき、水滴形状95bの
形状データの領域を45度回転させる変換処理を行い、
図の下段に示す水滴形状95cの形状データを作成し、
描画用の形状データとする。例えば、水滴形状95bの
形状データにおける各画素の座標を(x,y)とし、回
転中心の座標を(x0,y0)とし、回転角度をθ度と
すると、座標(x,y)の階調値を一時的に座標(x0
+(x−x0)sinθ,y0+(y−y0)cos
θ)に格納し、データ補間の処理を行うことにより、形
状データに対して回転させる変換処理を行うことができ
る。
【0045】さらに、下地用画像データの各画素を基準
として、ランダムに泡形状を描画する位置を決定する
(ステップS140)。下地用画像データがm×n画素
で構成されている場合、0以上1未満の乱数をrとする
と、下地用画像データ上の座標(m×r,n×r)を基
準位置として一時的にRAM12fに保存しておく。そ
して、ランダムに決定された基準位置を中心として、上
記形状データで泡形状を下地用画像データに対して描画
する(ステップS145)。本実施形態では、下地用画
像データの各画素の階調値から形状データの各画素の階
調値を差し引く。なお、基準位置は概ね泡形状の中心位
置が妥当であるが、特に限られるものではない。
【0046】その後、泡形状を描画した数が、ステップ
S110で取得した泡形状の数の設定値よりも小さいか
否かを判断する(ステップS150)。泡形状の描画数
が設定値よりも小さい場合、繰り返しステップS140
〜S150の処理を行う。泡形状の描画数が設定値以上
となったとき、ステップS155に進む。本実施形態で
は、最も小さい設定値が設定されていても泡形状の一部
が互いに重なり合うように泡形状が描画されるようにな
っており、ステップS155では、取得したエンボスの
陰の向きに基づいて、泡形状の一部が互いに重なり合っ
て形成された模様に対してエンボスをかける処理を行
う。図3で示したように、泡形状が多数描画されたとき
に形状データが格納されなかった領域22が存在してお
り、領域22の模様に対してエンボスを形成するように
データ変換して質感データD7を生成する。
【0047】例えば、陰の向きとして315度が選択入
力されたときには、図4で示したエンボスフィルタF1
を用いてエンボスをかける処理を行うことができる。な
お、図14に例示するように、複数の陰の向きに対応し
たエンボスフィルタが用意されており、選択入力された
陰の向きに対応するエンボスフィルタがある場合には当
該エンボスフィルタを用いてエンボスをかける処理を行
う。ここで、図に示すように、315度と180度反対
の135度に対応したエンボスフィルタの各係数は、3
15度に対応したエンボスフィルタの各係数の正負を逆
にした値とされている。また、対応するエンボスフィル
タがない場合には、選択入力された陰の向きを挟む角度
に対応した二つのエンボスフィルタを取得し、補間処理
等によりエンボスフィルタを作成して、エンボスをかけ
る処理を行うことができる。このように、ステップS1
10〜S115,S130〜S155は、入力された画
像データに対応した下地用画像データに対して泡形状を
表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形成され
た模様に対応してエンボスを形成するようにデータ変換
して質感データを生成する質感生成機能をコンピュータ
に実現させることになる。
【0048】その後、上記形状選択欄93aのチェック
ボックス93a2のチェック状態に基づいて、ブラシ描
画を行うか否かを判断する(図8のステップS20
5)。ブラシ描画を行わないとき、ステップS245に
進み、入力された画像データと生成された質感データと
を重ね合わせる処理を行い、本フローを終了する。すな
わち、上述した演算式(2)〜(4)を用いて、質感デ
ータの各画素の階調値に補正係数kを乗じて質感データ
を補正する。例えば、陰の強さとして設定値「0.5」
を取得したとき、エンボスをかける処理を行った直後の
質感データの各画素の階調値に補正係数k=0.5を乗
じて質感データを補正する。そして、補正した質感デー
タをRGB別に入力された画像データの各画素の階調値
に加算して、図3で示したような重ね合わせ後の画像デ
ータD11〜D13を生成する。すると、画像の一部が
剥がれたような感じはないものの、発泡スチロールのよ
うに立体感のある泡が多数設けられた材質に描画したよ
うな画像を得ることができる。
【0049】ブラシ描画を行うとき、まず、図6で示し
たように、入力された画像データのRGBそれぞれに対
応したブラシ描画用の下地画像データD31〜D33の
領域をRAM12f内やHD13b内に設定する(ステ
ップS210)。なお、領域設定された下地画像データ
D31〜D33の各画素には階調値0を格納しておく。
次に、取得したブラシ画像の形状や大きさや回転角度
と、穴部の形状や大きさや回転角度とに基づいて、描画
するブラシ画像を決定し、ブラシ画像の領域を示す領域
データを作成する(ステップS215)。例えば、ブラ
シ画像の形状として水滴形状が選択入力されたとき、図
13で示した流れと同様にして、穴部のないデフォルト
の水滴形状を表す領域データをHDから取得し、同領域
データの領域を縦横ともに設定値の倍率まで拡大または
縮小する変換処理を行い、変換処理後の領域データの領
域を設定値の角度だけ回転させる変換処理を行うことに
より、穴部を除いたブラシ画像の領域データを作成する
ことができる。なお、ブラシ画像の領域データには、色
彩に関するデータは含まれておらず、入力された画像デ
ータからサンプリングする領域であることを示すフラグ
の集合体から構成される。また、ブラシ画像の略中心部
に形成される穴部の画像の領域データについても同様で
あり、デフォルトの穴部の領域データをHDから取得
し、縦横ともに設定値の倍率まで拡大または縮小する変
換処理を行い、設定値の角度だけ回転させる変換処理を
行えばよい。そして、穴部を除いたブラシ画像の領域デ
ータから穴部の領域データを差し引くと、画像データか
らサンプリングする領域の領域データを作成することが
できる。図5を参照して説明すると、画像データの領域
R3に対応した領域データが作成されることになる。
【0050】その後、入力された画像データの各画素を
基準として、ランダムにブラシ画像を描画する位置を決
定する(ステップS220)。入力された画像データが
m×n画素で構成されている場合、0以上1未満の乱数
をrとして、画像データ上の座標(m×r,n×r)を
基準位置とする。次に、ランダムに決定された基準位置
を中心として、上記ブラシ画像の領域データに基づい
て、画像データをサンプリングする(ステップS22
5)。なお、基準位置は概ねブラシ画像の中心位置が妥
当であるが、特に限られるものではない。本実施形態で
は、図5における穴部R2を除いた領域R3をサンプリ
ングする。さらに、穴部については、ステップS125
で取得した色にするため、穴部の領域データに基づい
て、取得した色に対応する色データを穴部に埋め込む
(ステップS230)。すると、図5における領域R2
に対応して色データが格納され、穴部R2の形状データ
を含めたブラシ画像の描画データが生成されることにな
る。
【0051】そして、ブラシ描画用の下地画像データに
対して上記基準位置にブラシ画像の描画データを描画す
る(ステップS235)。すると、図6で示した画像デ
ータD34〜D36のように、ブラシ画像が順次ブラシ
描画されていくことになる。その後、ブラシ画像を描画
した数が、ステップS120で取得したブラシ画像の数
の設定値よりも小さいか否かを判断する(ステップS2
40)。ブラシ画像の描画数が設定値よりも小さい場
合、繰り返しステップS220〜S240の処理を行
う。ブラシ画像の描画数が設定値以上となったとき、ス
テップS245に進む。このように、ステップS120
〜S125,S210〜S230,S240は、入力さ
れた画像データから一部をサンプリングするとともに、
データ領域の一部が所定の色データとされた描画データ
を生成する描画データ生成機能をコンピュータに実現さ
せることになる。
【0052】ステップS245では、ブラシ画像が多数
描画された画像データと生成された質感データとを重ね
合わせる処理を行い、本フローを終了する。図6で示し
たように、ブラシ画像が多数描画された画像データD3
7〜D39は、色データに対応した色が一部の領域32
に存在する画像データである。ステップS210〜S2
40の処理を行った場合には、当該画像データと質感デ
ータとを重ね合わせることになる。すなわち、上述した
演算式(2)〜(4)を用いて、質感データの各画素の
階調値に補正係数kを乗じて質感データを補正し、補正
した質感データをRGB別に生成された画像データD3
7〜D39の各画素の階調値に加算して、重ね合わせ後
の画像データD41〜D43を生成する。このように、
ステップS235〜S245は、描画データで質感デー
タに対して重ね合わせるように多数のブラシ描画を行う
描画機能をコンピュータに実現させることになる。
【0053】例えば、ステップS105で図15の上段
に示すような画像データD51が入力されたとき、ステ
ップS110〜S155の処理を行うことにより、画像
処理後の画像データD52には窪んだ感じのする微細で
複雑な模様51が多数形成され、発泡スチロールのよう
に泡が多数密集して形成された発泡材の質感を表現する
ことが可能となる。このように、本発明によると、立体
感のある泡が多数設けられた材質に描画したような画像
を得ることができ、新たな面白みのある質感を与えるこ
とが可能となる。また、ブラシ画像の略中心部が所定の
色とされているので、画像の一部が剥がれたような感じ
のする所定色の微細な模様52も多数形成され、発泡ス
チロールに画像を描画して時間が経過したときのように
画像の一部が剥がれたような質感を表現することが可能
となる。例えば、穴部の色として白色が選択入力された
場合には、模様52は白色となるので、白色の発泡スチ
ロールに描画したような画像を表現することができる。
むろん、黄色の発泡スチロールに描画したような画像を
表現する場合には穴部の色として黄色を選択入力してお
けばよいし、他の色を再現させる場合も同様である。さ
らに、泡形状やエンボスやブラシ画像について各種設定
を変えることができるので、画像に対して多様に表現す
ることが可能となっている。
【0054】なお、上述した実施形態では行っていない
が、泡形状を多数描画して形成された模様に対してエン
ボスがかけられた質感データを生成せず、ステップS1
05,S120〜S125,S210〜S240の処理
のみを行うようにしてもよい。すると、立体感のある泡
が多数設けられた材質に描画したような画像とはならな
いものの、画像の一部が剥がれたような質感を表現する
ことができ、画像に新たな面白みのある質感を与えるこ
とが可能となる。また、本発明の画像フィルタプログラ
ムを実行可能な画像処理装置と周辺装置は、様々な構成
が可能である。例えば、プリンタは、コンピュータと一
体化されたものであってもよい。さらに、上述したフロ
ーについては、コンピュータ本体内で実行する以外に
も、一部または全部をプリンタあるいは専用の画像出力
装置で実行するようにしてもよい。以上説明したよう
に、本発明によると、種々の態様により、画像に新たな
面白みのある質感を与えることが可能な画像処理装置、
印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタ
プログラムを記録した媒体を提供することができる。ま
た、画像処理方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を有
するコンピュータシステムのブロック図である。
【図2】画像フィルタプログラムの構成を示すブロック
図である。
【図3】質感データを生成して、入力された画像データ
に重ね合わせる様子を示す模式図である。
【図4】画像データに対してエンボスをかける処理を示
す模式図である。
【図5】ブラシ画像の形状を示す模式図である。
【図6】ブラシ画像を多数ブラシ描画して質感データと
重ね合わせる様子を示す模式図である。
【図7】画像処理装置が行う処理を示すフローチャート
である。
【図8】画像処理装置が行う処理を示すフローチャート
である。
【図9】泡形状設定画面の表示画面例を示す図である。
【図10】エンボス設定画面の表示画面例を示す図であ
る。
【図11】ブラシ設定画面の表示画面例を示す図であ
る。
【図12】穴部設定画面の表示画面例を示す図である。
【図13】泡形状を表現する形状データを作成する様子
を示す模式図である。
【図14】複数の陰の向きに対応したエンボスフィルタ
を示す図である。
【図15】入力された画像データが質感データと重ね合
わせられる前後の様子を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 12…コンピュータ本体 12a…オペレーティングシステム 12d…アプリケーションプログラム 12e…CPU 12f…RAM 12g…ROM 13a1…フレキシブルディスク 13b…ハードディスク 13c1…CD−ROM 17a…ディスプレイ 17b…カラープリンタ 21…泡形状 22…領域 31…ブラシ画像 32…領域 51,52…模様 D1〜D3…画像データ D4…下地用画像データ D5,D6…画像データ D7…質感データ D11〜D13…画像データ F1…エンボスフィルタ P…画像フィルタプログラム P1…画像入力機能 P2…質感生成機能 P3…画像生成機能 P31…描画データ生成機能 P32…描画機能 R1…全領域 R2…穴部 R3…領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA24 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE08 CE16 CH07 CH08 CH11 CH12 5C076 AA12 BA06 CA02 5C079 HB01 HB02 HB04 LA10 LA12 LA40 MA02 MA04 MA11 MA19 MA20 NA01 PA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリクス状の各画素について階
    調表現した画像データを入力する画像入力手段と、 上記画像データに対応した下地用画像データに対して泡
    形状を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形
    成された模様に対応してエンボスを形成するようにデー
    タ変換して質感データを生成する質感生成手段と、 上記画像入力手段にて入力された上記画像データと上記
    質感生成手段にて生成された上記質感データとを重ね合
    わせた画像データを生成する画像生成手段とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記質感生成手段は、上記泡形状の一部
    が互いに重なり合うように上記下地用画像データに対し
    て同泡形状を多数描画することを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画像生成手段は、上記画像入力手段
    にて入力された画像データから一部をサンプリングする
    とともに、データ領域の一部が所定の色データとされた
    描画データを生成する描画データ生成手段と、同描画デ
    ータで上記質感データに対して重ね合わせるように多数
    のブラシ描画を行う描画手段とを有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記所定の色データとされた領域の周囲
    には、上記サンプリングされた画像データの領域が存在
    することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記描画データ生成手段は、上記ブラシ
    描画を行う形状を選択可能であり、上記描画手段は、選
    択された形状でブラシ描画を行うことを特徴とする請求
    項3または請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記描画データ生成手段は、上記色デー
    タの種類を選択可能であり、上記データ領域の一部を同
    選択された種類の色データとすることを特徴とする請求
    項3〜請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記描画データ生成手段は、上記サンプ
    リングの数に関する情報を入力可能であり、入力された
    情報に対応した数のサンプリングを行うことを特徴とす
    る請求項3〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 上記質感生成手段は、上記泡形状の大き
    さを入力可能であり、入力された大きさで上記泡形状を
    多数描画することを特徴とする請求項1〜請求項7のい
    ずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記質感生成手段は、上記泡形状を描画
    する数に関する情報を入力可能であり、入力された情報
    に対応した数の上記泡形状を描画することを特徴とする
    請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 上記質感生成手段は、上記形成された
    模様に対応したエンボスの陰の向きを選択可能であり、
    選択された陰の向きとなるようにエンボスを形成するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 ドットマトリクス状の各画素について
    階調表現した画像データを入力する画像入力工程と、 上記画像データに対応した下地用画像データに対して泡
    形状を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形
    成された模様に対応してエンボスを形成するようにデー
    タ変換して質感データを生成する質感生成工程と、 上記画像入力工程にて入力された上記画像データと上記
    質感生成工程にて生成された上記質感データとを重ね合
    わせた画像データを生成する画像生成工程とを具備する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 ドットマトリクス状の各画素について
    階調表現した画像データを入力する画像入力手段と、 上記画像データに対応した下地用画像データに対して泡
    形状を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形
    成された模様に対応してエンボスを形成するようにデー
    タ変換して質感データを生成する質感生成手段と、 上記画像入力手段にて入力された上記画像データと上記
    質感生成手段にて生成された上記質感データとを重ね合
    わせた画像データを生成する画像生成手段と、 この画像生成手段にて生成された画像データに基づく画
    像を印刷する印刷手段とを具備することを特徴とする印
    刷装置。
  13. 【請求項13】 ドットマトリクス状の各画素について
    階調表現した画像データを入力する画像入力機能と、 上記画像データに対応した下地用画像データに対して泡
    形状を表現する形状データで同泡形状を多数描画し、形
    成された模様に対応してエンボスを形成するようにデー
    タ変換して質感データを生成する質感生成機能と、 上記画像入力機能にて入力された上記画像データと上記
    質感生成機能にて生成された上記質感データとを重ね合
    わせた画像データを生成する画像生成機能とをコンピュ
    ータに実現させることを特徴とする画像フィルタプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 上記請求項13に記載の画像フィルタ
    プログラムを記録した媒体。
JP2002009047A 2002-01-17 2002-01-17 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体 Pending JP2003219139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009047A JP2003219139A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009047A JP2003219139A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003219139A true JP2003219139A (ja) 2003-07-31
JP2003219139A5 JP2003219139A5 (ja) 2005-08-04

Family

ID=27647151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009047A Pending JP2003219139A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003219139A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027619A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Nintendo Co Ltd 画像処理プログラム、画像処理装置、画像処理システム、および、画像処理方法
JP2014059843A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Casio Comput Co Ltd 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027619A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Nintendo Co Ltd 画像処理プログラム、画像処理装置、画像処理システム、および、画像処理方法
JP2014059843A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Casio Comput Co Ltd 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3095818B2 (ja) カラーイメージを白黒イメージへ写像する方法及び装置
JP4924264B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP4405535B2 (ja) デジタルハーフトーン化
US20030021437A1 (en) Images and security documents protected by micro-structures
JP2010161798A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH10243211A (ja) 画像処理装置及び方法並びに記録媒体
JP2003337562A (ja) ピクセルサブコンポーネント指向画像のハードウェア強化グラフィックスアクセラレーション
JP4290681B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体および印刷物
JP2008299365A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP3689607B2 (ja) 画像処理方法、装置および記憶媒体
JP4002405B2 (ja) 画像変換方法、画像変換装置、および画像変換プログラム
JP2005110159A (ja) 装飾画像の生成
JP4429558B2 (ja) 画像表示方法及び装置
JP4174133B2 (ja) 画像生成方式
JPH07283943A (ja) イメージ印字方法
US7274372B1 (en) Real-time digital three dimensional engraving
JP2003219139A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像フィルタプログラムおよび画像フィルタプログラムを記録した媒体
JP4105378B2 (ja) 画像変換装置及び画像変換方法
JP2005235238A (ja) 画像処理方法、装置および記憶媒体
JP2000076432A (ja) 画像デ―タ補間装置、画像デ―タ補間方法および画像デ―タ補間プログラムを記録した媒体
JP2009031855A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、コンピュータプログラム
JP3968555B2 (ja) 画像フィルタプログラム、画像フィルタ、画像処理方法および画像フィルタプログラムを記録した媒体
JP4492644B2 (ja) 赤目修正装置、赤目修正方法および赤目修正プログラム
JPH11296670A (ja) 画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体
JP3560124B2 (ja) 画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070323