JP2003218637A - 水晶モジュール基板、水晶モジュール基板の製造方法、水晶モジュール - Google Patents

水晶モジュール基板、水晶モジュール基板の製造方法、水晶モジュール

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JP2003218637A
JP2003218637A JP2002010123A JP2002010123A JP2003218637A JP 2003218637 A JP2003218637 A JP 2003218637A JP 2002010123 A JP2002010123 A JP 2002010123A JP 2002010123 A JP2002010123 A JP 2002010123A JP 2003218637 A JP2003218637 A JP 2003218637A
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layer
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Kazuhiro Mimura
和弘 三村
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Tokyo Denpa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶モジュールを用いて構成される各種電子
機器の小型化を図ること。 【解決手段】 セラミック多層基板2に水晶片50を収
納するための収納部5を形成する。そして、この収納部
5内の絶縁層12上に形成した引出電極16,16に対
して水晶片50を接続すると共に、収納部5の上縁部に
形成した接合面18に蓋6を接合して収納部5内を気密
封止することで、水晶モジュール基板2内で水晶振動子
を形成するようにしている。これにより、水晶モジュー
ル基板2の表面に水晶振動子をマウントすることなく、
水晶モジュール基板2の小型化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶振動子を用い
て構成される水晶モジュール、そのような水晶モジュー
ルの構成に好適な水晶モジュール基板、及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種電子回路においては水晶
振動子が広く利用されている。例えば水晶振動子を用い
た温度補償形水晶発振器(TCXO;Temperature Comp
ensated Crystal Oscillator)、電圧制御形水晶発振器
(VCXO;Voltage Controlled Crystal Oscillato
r)、水晶フィルタ回路などの電子回路をはじめ、これ
らの水晶発振器や水晶フィルタ回路を組み込んだ無線機
回路などの電子回路において幅広く利用されている。水
晶振動子は、通常、抵抗やコンデンサなどの他の電子部
品と共にプリント配線基板にマウントするようにしてい
た。なお、以下本明細書では、水晶振動子を使用した電
子回路のことを水晶モジュールという。また、水晶モジ
ュールを構成する際に使用するプリント配線基板のこと
を水晶モジュール基板という。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、各種
電子機器、例えば移動体通信機器の分野では、機器の小
型化が求められている。特に、水晶振動子や水晶発振器
などは、他の電子部品に比べて比較的形状が大きくその
小型化が強く求められていた。つまり、各種電子機器の
小型化を図るうえでは、水晶振動子を搭載した回路基
板、即ち、各種電子機器に搭載される水晶モジュール基
板をいかに小型化するかが1つの重要な課題とされる。
【0004】このため、回路基板の表面に実装可能な表
面実装タイプの水晶振動子や水晶発振器の開発が広く進
められているが、現状では、水晶振動子や水晶発振器の
電気的特性及び機械的特性を維持したうえで小型化を図
るには限界があった。
【0005】そこで、本発明はこのような点を鑑みてな
されたものであり、従来より小型化が可能な水晶モジュ
ールを提供する。また、そのような水晶モジュールに好
適な水晶モジュール基板、及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水晶モジュール基板は、複数の絶縁層が積
層され、絶縁層間、及び絶縁層の表面に導体が配されて
いる多層基板からなり、水晶振動子を備えて構成される
電子回路に対応するように導体が配されている水晶モジ
ュール基板であって、多層基板に水晶片を収納可能な収
納部と、収納部内に水晶片の励振電極を接続するための
引出電極と、収納部の上縁部に蓋を接合するための接合
面とを設けるようにした。
【0007】そして、引出電極には導電性材料により水
晶片の励振電極が接続されていると共に、接合面には蓋
が接合されている。
【0008】また本発明の水晶モジュール基板の製造方
法は、複数の絶縁層が積層され、絶縁層間、及び絶縁層
の表面に導体が配されている多層基板からなり、水晶振
動子を備えて構成される電子回路に対応するように導体
が配されている水晶モジュール基板の製造方法であっ
て、第1絶縁層の所要位置に導体層を形成する第1の工
程と、第1絶縁層に積層される第2絶縁層の所要位置
に、第1の開口部と導体層を形成する第2工程とからな
る。そして、第2絶縁層に積層される第3絶縁層の第1
の開口部と対応する位置に、第1の開口部より大きい第
2の開口部を形成すると共に、この第3絶縁層の所要位
置に導体層を形成する第3の工程と、第3絶縁層上に積
層される第4絶縁層の第1の開口部と対応する位置に、
第2の開口部より大きい第3の開口部を形成すると共
に、この第4絶縁層の所要位置に導体層を形成する第4
工程とからなる。さらに第1工程〜第4工程により形成
した第1絶縁層〜第4絶縁層を順次積層して形成した積
層体を圧着、焼成する第5工程とからなる。
【0009】また、第2絶縁層上の所定位置に形成され
た導体層に水晶片の励振電極を接続する第6工程と、第
3絶縁層上の所定位置に形成された導体層に蓋を接合す
る第7工程とからなる。
【0010】なお、絶縁層はセラミック材料により形成
するようにした。
【0011】また本発明の水晶モジュールは、複数の絶
縁層が積層され、絶縁層間、及び絶縁層の表面に導体が
配されている多層基板からなり、水晶振動子を備えて構
成される電子回路に対応するように導体が配されている
水晶モジュール基板を用いて構成される水晶モジュール
であって、水晶モジュール基板に形成された収納部の引
出電極に接続された水晶片と収納部の接合面に接合され
た蓋とにより水晶振動子が構成されている。
【0012】このような本発明によれば、多層基板に水
晶片を収納するための収納部を形成する。そして、この
収納部内に形成した引出電極に対して水晶片を接続した
うえで、収納部の上縁部に形成した接合面に蓋を接合し
て収納部内を気密封止することで、水晶モジュール基板
内で水晶振動子を構成するようにしている。これによ
り、水晶モジュール基板の表面に水晶振動子をマウント
する必要がなく、水晶モジュール基板の小型化が可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にか
かる水晶モジュールの構造を示した図であり、同図
(a)には水晶モジュールの上面図が、同図(b)に
は、同図(a)に示すA−A’の断面図が示されてい
る。図1(a)に示すように、本実施の形態にかかる水
晶モジュール1は、水晶モジュール基板2上に、抵抗、
コンデンサ、トランジスタなどの各種電子部品3や、半
導体集積回路(以下、単に「IC」という)4がマウン
トされている。水晶モジュール基板2は、複数のセラミ
ック基板を積層して形成したセラミック多層基板により
形成されている。このため、水晶モジュール基板2の内
部には、後述するような内部配線となる内部導体やヴァ
イアホール導体などが形成されている。また、その表面
には各種電子部品3やIC4などの接続端子が接続され
るランド導体や表面配線となる表面導体などが形成され
ている。
【0014】そして、本実施の形態にかかる水晶モジュ
ール1では、同図(b)に示すように、水晶モジュール
基板2に水晶片50を収納するための収納部5が形成さ
れている。収納部5は、水晶モジュール基板2の表面に
マウントされるIC4などの比較的面積が大きい電子部
品の下に形成されている。また収納部5の開口面は蓋6
の接合面とされ、蓋6を接合することで、収納部5の内
部空間を気密状態で封止できるようになっている。つま
り、本実施の形態にかかる水晶モジュール1において
は、水晶モジュール基板2内に水晶片50を収納する構
造となっており、水晶モジュール基板2の内部で水晶振
動子を構成できるようにしている。
【0015】蓋6は、例えばコバールなどの金属部材
に、半田(鉛錫合金)や高温半田(金錫合金)のメッキ
を施したクラッド材、あるいはコバール等の金属部材に
半田(鉛錫合金)や高温半田(金錫合金)を圧延により
張り付けたクラッド材によって形成されている。
【0016】なお、水晶モジュール基板2の絶縁層は、
その表面及び内部に導体層を形成することができ、且
つ、収納部5の内部空間を気密状態で封止できる材料層
であれば、必ずしもセラミック層によって形成する必要
はない。
【0017】図2は、上記した水晶モジュール基板2に
形成されている収納部5を拡大して示した図であり、同
図(a)にはその上面図が、同図(b)には、同図
(a)に示すB−B’の断面図が示されている。この図
2に示すように、本実施の形態にかかる水晶モジュール
基板2は、例えば第1セラミック層11、第2セラミッ
ク層12、第3セラミック層13、第4セラミック層1
4という4つの絶縁層(セラミック層)を積層した4層
構造の基板であり、その内部には第1セラミック層11
を底面とした収納部5が設けられている。収納部5は、
その内部が水晶片50を収納できる大きさの空間からな
り、底面とされる第1セラミック層11上には第2セラ
ミック層12を利用して図示するような突出部12a,
12bが形成されている。
【0018】突出部12a上には、第1セラミック層1
1と第2セラミック層12間の内部導体を利用して2つ
の引出電極16,16が形成されている。引出電極1
6,16には、例えば導電性接着剤51,51により水
晶片50の励振電極50a,50aが接続されている。
これにより、水晶片50の励振電極50a,50aと引
出電極16,16とが電気的に接続されると共に、水晶
片50が収納部5内に機械的に保持されている。引出電
極16,16は、この図にはその一部しか示されていな
いが、各セラミック層11〜14間に配されている内部
導体15や、各セラミック層11〜14を貫通するよう
に形成されているヴァイアホール導体17を介して、水
晶モジュール基板2にマウントされる所定の電子部品
3,4と接続されている。
【0019】なお、突出部12bは、水晶片50の励振
電極50a、50aを収納部5内の引出電極16,16
に接続する際に、水晶片50の他端側を保持するための
受台面として設けられているものとされる。
【0020】第3セラミック層13上に積層されている
第4セラミック層14は、後述するように、その開口部
が第3セラミック層13の開口部より一回り大きく形成
されており、露出する第3セラミック層13の上に蓋6
を接合するための接合面18が形成されている。
【0021】なお、水晶片50の励振電極50a,50
aと引出電極16,16とを接続する導電性接着剤51
には、比較的柔らかいシリコン系の接着剤を用いると、
水晶片50の衝撃を吸収することができるため好適であ
る。勿論、引出電極16,16と水晶片50の励振電極
50a,50aとを電気的、機械的に接続することがで
きれば、シリコン系以外の導電性接着剤、あるいは半田
などを用いて接続することも可能である。
【0022】このように本実施の形態の水晶モジュール
1においては、水晶モジュール基板2の内部に水晶片5
0を収納するための収納部5を形成し、この収納部5を
利用して水晶振動子を構成するようにしているため、従
来のように表面実装タイプの水晶振動子を基板上にマウ
ントする必要がない。従って、水晶モジュール基板の表
面に、水晶振動子を実装するためのランドなどを形成す
る必要が無く、それだけ水晶モジュール基板のサイズを
小さくすることができる。
【0023】特に、水晶モジュール基板2に形成する収
納部5を面積の大きい電子部品4、例えば図1に示すよ
うなIC4の下に形成すれば、収納部5の上にも電子部
品を配置することが可能になるため、従来必要であった
水晶振動子のサイズ分だけ水晶モジュール基板2を小型
化することが可能になる。
【0024】従って、このように各種電子機器に搭載さ
れる水晶モジュール基板2の小型化を図るようにすれ
ば、結果的には水晶モジュール1が搭載される各種電子
機器の小型化を図ることができる。
【0025】以下、上記したような水晶モジュール基板
2の製造方法の一例を図3に示す模式断面図を用いて説
明する。なお、本実施の形態にかかる水晶モジュール基
板(セラミック多層基板)2は、複数のグリーンシート
を積層圧着して焼成するグリーンシート多層方式と、セ
ラミックペーストと導電性ペーストを順次印刷積層して
焼成する印刷多層方式などによって製造可能とされる
が、本実施の形態においてはグリーンシート多層方式に
よる製造方法を例に挙げて説明する。
【0026】先ず、図3(a)に示すように、所望の形
状に加工した第1セラミック層11となるグリーンシー
トの表面に、タングステンWなどの導電性金属材料を塗
布して導体層として内部導体15を形成する。なお、グ
リーンシートとは、例えば酸化アルミニウム粉末を溶
剤、可塑剤等に懸濁させてシート状にして乾燥させたも
のである。
【0027】次に、図3(b)に示すように、第1セラ
ミック層11となるグリーンシート上に、第2セラミッ
ク層12のグリーンシートを積層するようにされる。こ
のとき、第2セラミック層12のグリーンシートには、
抜き打ち型やパンチングチングマシーンなどを用いて所
定形状の開口部(第1の開口部)21が形成されてい
る。開口部21の形状は、第2セラミック層12が突出
部12a,12bとして利用するため、実際の収納部5
の形状より、突出部12a,12b分だけ長手方向の長
さが短い形状とされる。
【0028】また、この第2セラミック層12のグリー
ンシートの所定位置には、導体層として、導電性金属材
料によって複数のヴァイアホール導体17が形成されて
いると共に、その表面には同じく導電性金属材料によっ
て内部導体15及び引出電極16が形成されている。な
お、ヴァイアホール導体17は抜き打ち型やパンチング
チングマシーンなどにより貫通孔を開けて、その内部に
導電性金属材料を充填することにより形成することがで
きる。
【0029】次に、図3(c)に示すように、第2セラ
ミック層12となるグリーンシート上に、第3セラミッ
ク層13のグリーンシートを積層するようにされる。こ
の場合も、第3セラミック層13のグリーンシートに
は、上記第2セラミック層12に形成されている開口部
21と対応する位置に、所定形状の開口部22(第2の
開口部)が形成されている。この開口部22の形状は、
収納部5と同一形状とされる。そして、この第3セラミ
ック層13のグリーンシートの所定位置には、導体層と
して、複数のヴァイアホール導体17が形成されている
と共に、その表面には導電性材料によって内部導体15
及び接合面18が形成されている。
【0030】さらに、図3(d)に示すように、第3セ
ラミック層13のグリーンシート上に積層される第4セ
ラミック層14のグリーンシートには、上記第2セラミ
ック層12に形成されている開口部21と対応する位置
に、所定形状の開口部(第3の開口部)23が形成され
ている。この開口部23の形状は、接合面18の分だけ
収納部5より大きい形状とされる。そして、この第4セ
ラミック層14のグリーンシートの所定位置には、同じ
く導体層として、複数のヴァイアホール導体17が形成
されていると共に、その表面には導電性材料によって表
面導体24などが形成されている。
【0031】従って、このような第1〜第4セラミック
層11〜14となるグリーンシートを順次積層した積層
体を上下方向に圧縮した後、焼成することで、図3
(e)に示すような本実施の形態としての水晶モジュー
ル基板2を作製することができる。なお、表面導体24
は、焼成後の積層体の表面に焼き付けにより形成するよ
うにしても良い。
【0032】このような本実施の形態にかかる水晶モジ
ュール基板2は、従来のグリーンシート多層方式による
製造方法とほぼ同様の手順で作製することが可能とされ
ることから、従来の水晶モジュール基板をセラミック多
層基板によって作製する場合と比較しても殆どコストア
ップなしに実現することができる。
【0033】なお、本実施の形態において説明したグリ
ーンシート多層方式による製造方法は、あくまでも一例
であり、例えば印刷多層方式などによって製造すること
も可能である。
【0034】また、本実施の形態においては、4層構造
の水晶モジュール基板の製造方法を例に挙げて説明した
が、さらに複数のセラミック層を積層した水晶モジュー
ル基板を製造することももちろん可能である。例えば5
層以上のセラミック多層基板を構成する際には、第1セ
ラミック層11〜第4セラミック14のうち、いずれか
1つのセラミック層11〜14、或いは全てのセラミッ
ク層11〜14を、複数枚のグリーンシートを積層して
形成すればも良い。
【0035】また、本実施の形態にかかる水晶モジュー
ル基板2を作製するにあたっては、セラミック材料とし
て、例えば約800度程度の低温で焼成可能な低温焼成
セラミック(LTCC;Low Temperature Co-fired Cer
amic)や、約1100度の高温で焼成可能な高温焼成セ
ラミック(タイプのセラミック材(HTCC;High Tem
perature Co-fired Ceramic)のいずれも使用可能とさ
れる。この際、低温焼成セラミック材料を用いて形成す
ると、その表面に厚膜抵抗体を形成することができると
いう利点がある。
【0036】次に、上記のようにして作製した水晶モジ
ュール基板2の収納部5に水晶片50を収納する際の収
納手順の一例を図4に示す模式断面図を用いて説明す
る。先ず、図4(a)に示すように、水晶モジュール基
板2の収納部5の上方から収納部5内の突出部12a,
12b上に水晶片50を載置した後、導電性接着剤51
により水晶片50の励振電極50a,50aを突出部1
2a上の引出電極16,16に接続する。
【0037】次に、図4(b)に示すように、収納部5
の上面に形成されている接合面18に蓋6を接合して収
納部5内を気密状態で封止するようにされる。接合面1
8と蓋6との接合は、接合面18に蓋6を重ねた状態
で、水晶モジュール基板2をリフロー炉内に通す、ある
いは蓋6を高温で加熱するなどして蓋6の半田を溶融さ
せることで行うことができる。これにより、図4(c)
に示すように、水晶モジュール基板2の内部に水晶振動
子を形成することができる。
【0038】そしてこの後、水晶モジュール基板2の表
面に各種電子部品をマウントすれば、上記図1に示した
本実施の形態にかかる水晶モジュール1を構成すること
ができる。
【0039】図5は、本発明の第2の実施の形態にかか
る水晶モジュールの構成を示した図であり、同図(a)
には水晶モジュールの上面図が、同図(b)には、同図
(a)に示すC−C’の断面図が示されている。なお、
図1に示す水晶モジュール1と同一部位には同一番号を
付し、符号の説明は省略する。この図5に示す水晶モジ
ュール31は、水晶モジュール基板32の裏面(半田
面)側に水晶片50を収納するための収納部33を形成
し、水晶モジュール基板32の表面(部品面)側に各種
電子部品をマウントするように構成されている。
【0040】従って、図5に示すような水晶モジュール
31においても、水晶モジュール基板32に水晶振動子
などをマウントする必要がなく、水晶モジュール基板3
2を従来より小型化することができる。また、この場合
は各種電子部品3,4がマウントされる水晶モジュール
基板32の表面側に蓋6を配置する必要がないため、例
えばマウントされる電子部品3,4の形状が小さく、水
晶モジュール基板32の表面側に蓋6を配置することが
できない場合でも、水晶モジュール基板32の小型化を
図ることができる。
【0041】なお、この図5に示す第2の実施の形態に
かかる水晶モジュール基板32は、上記図3及び図4に
示した製造方法と同様の製造方法で作製することが可能
とされる。
【0042】図6は、本発明の第3の実施の形態にかか
る水晶モジュールの構成を示した図であり、同図(a)
には水晶モジュールの上面図が、同図(b)には、同図
(a)に示すD−D’の断面図が示されている。なお、
図1に示す水晶モジュール1と同一部位には同一番号を
付して符号の説明は省略する。
【0043】この図6に示す水晶モジュール41は、上
記図1に示した水晶モジュール基板2には、1つの収納
部5が設けられているのに対して、2つの収納部42,
43を設け、水晶モジュール基板42の内部に2つの水
晶振動子を構成するようにしたものである。このように
すれば、例えば水晶モジュール41が複数の水晶振動子
を用いて構成される場合などにおいては、水晶モジュー
ル41の基板サイズを大幅に小型化することが可能にな
る。
【0044】なお、図6に示す例では、水晶モジュール
基板42に2つの収納部42,43を設ける場合が示さ
れているが、これはあくまでも一例であり、水晶モジュ
ール基板42にさらに複数の収納部を形成することも可
能である。
【0045】なお、この図6に示す第3の実施の形態に
かかる水晶モジュール基板42も、上記図3及び図4に
示した製造方法と同様の製造方法で作製することが可能
とされる。
【0046】なお、これまで説明した本実施の形態にか
かる水晶モジュール基板は、その片面側に対してのみ電
子部品をマウントするように構成された、いわゆる片面
基板を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例で
あり、水晶モジュール基板はその両面側に電子部品をマ
ウントすることができる両面基板であっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水晶モジ
ュール基板は、多層基板に水晶片を収納するための収納
部を形成し、この収納部内に形成した引出電極に対して
水晶片を接続したうえで、収納部の上縁部に形成した接
合面に蓋を接合して、収納部の内部空間を気密封止する
ことで、水晶モジュール基板内で水晶振動子を構成する
ようにしている。これにより、水晶モジュール基板の表
面に水晶振動子をマウントする必要がなく基板の小型化
を図ることが可能になる。特に、収納部を面積の大きい
電子部品の下に形成すれば、収納部の上にも電子部品を
配置することが可能になるため、水晶モジュール基板を
より小型化することが可能になる。
【0048】従って、本発明の水晶モジュール基板を用
いて構成した水晶モジュールを各種電子機器に搭載すれ
ば、各種電子機器の小型化を図ることができる。
【0049】また、本発明の水晶モジュール基板の製造
方法によれば、従来の多層基板とほぼ同様の工程で作成
することができるため、殆どコストアップなしで実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる水晶モジュ
ールの構成を示した上面図及び断面図である。
【図2】第1の実施の形態の水晶モジュール基板内に形
成される水晶振動子の構造を説明するための上面図及び
断面図である。
【図3】第1の実施の形態の水晶モジュール基板の作製
手順を模式的に示した断面図である。
【図4】第1の実施の形態の水晶モジュール基板の作製
手順を模式的に示した断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる水晶モジュ
ールの構成を示した上面図及び断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる水晶モジュ
ールの構成を示した上面図及び断面図である。
【符号の説明】
1 31 41 水晶モジュール、2 32 42 水
晶モジュール基板、3 4 電子部品、5 33 42
収納部、6 蓋、11〜14 セラミック層、12a
12b 突出部、15 内部導体、16 引出電極、
17 ヴァイアホール導体、18 接合面、21 22
23 開口部、24 表面導体、50a 励振電極、
50 水晶片、51 導電性接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁層が積層され、上記絶縁層間
    及び上記絶縁層の表面に導体層が形成されている多層基
    板からなり、水晶振動子を備えて構成される電子回路に
    対応するように上記導体が配されている水晶モジュール
    基板であって、 上記多層基板に水晶片を収納可能な収納部と、 上記収納部内に水晶片の励振電極を接続するための引出
    電極と、 上記収納部の上縁部に蓋を接合するための接合面と、 が設けられていることを特徴とする水晶モジュール基
    板。
  2. 【請求項2】 上記引出電極には導電性材料により水晶
    片の励振電極が接続されていると共に、 上記接合面には上記蓋が接合されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の水晶モジュール基板。
  3. 【請求項3】 複数の絶縁層が積層され、上記絶縁層
    間、及び上記絶縁層の表面に導体が配されている多層基
    板からなり、水晶振動子を備えて構成される電子回路に
    対応するように上記導体が配されている水晶モジュール
    基板の製造方法であって、 第1絶縁層の所要位置に導体層を形成する第1の工程
    と、 上記第1絶縁層に積層される第2絶縁層の所要位置に、
    第1の開口部と導体層を形成する第2工程と、 上記第2絶縁層に積層される第3絶縁層の上記第1の開
    口部と対応する位置に、上記第1の開口部より大きい第
    2の開口部を形成すると共に、該第3絶縁層の所要位置
    に導体層を形成する第3の工程と、 上記第3絶縁層上に積層される第4絶縁層の上記第1の
    開口部と対応する位置に、上記第2の開口部より大きい
    第3の開口部を形成すると共に、該第4絶縁層の所要位
    置に導体層を形成する第4工程と、 上記第1工程〜第4工程により形成した上記第1絶縁層
    〜第4絶縁層を順次積層して形成した積層体を圧着、焼
    成する第5工程と、 からなることを特徴とする水晶モジュール基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記第2絶縁層上の所定位置に形成され
    た上記導体層に水晶片の励振電極を接続する第6工程
    と、 上記第3絶縁層上の所定位置に形成された上記導体層に
    蓋を接合する第7工程とからなることを特徴とする請求
    項3に記載の水晶モジュール基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記絶縁層は、セラミック材料によって
    形成されることを特徴とする請求項4に記載の水晶モジ
    ュール基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数の絶縁層が積層され、上記絶縁層
    間、及び上記絶縁層の表面に導体が配されている多層基
    板からなり、水晶振動子を備えて構成される電子回路に
    対応するように上記導体が配されている水晶モジュール
    基板を用いて構成される水晶モジュールであって、 上記水晶モジュール基板に形成された収納部の引出電極
    に接続された水晶片と、上記収納部の接合面に接合され
    た蓋とにより、水晶振動子が構成されていることを特徴
    とする水晶モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005197800A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Kyocera Kinseki Corp 圧電部品とその製造方法
JP2010153966A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶発振器

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