JP2003217039A - 共振タグ、及びその製造方法 - Google Patents

共振タグ、及びその製造方法

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layer
resonance tag
resonance
recess
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Katsuhisa Taguchi
克久 田口
Hiroto Takeda
寛人 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振機能をディアクトさせた後、共振機能が
リアクトすることのない、共振タグを提供する。 【解決手段】 略ループ状に形成した第1導電層10と
第2導電層22との間に誘電層12を介装してなる共振
タグ200であって、前記第1導電層又は第2導電層の
互いに対向する二面の少なくとも一面に直径10μm以
上、深さ3μm以上の凹部20を形成している。凹部2
0の形状は、導電層表面において円形又は楕円形で、凹
部はレーザ光照射により形成することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共振タグ、及びその
製造方法に関し、更に詳述すれば商品等に取付けて前記
商品等が不当に搬出される場合に警報を発する等の手段
で商品等の不当持出し等を防止する等の用途に有用な共
振タグ、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の商品や展示物が陳列されている商
店、展示場等においては、これら商品等が不当に持出さ
れる場合がある。典型的な不当持出しとしては、いわゆ
る万引行為がある。特に、店舗が大型化している現今の
場合は、商品の不当持出しが発生する機会も多くなり、
この対策は重要な課題である。
【0003】従来、商品の万引行為等の不当持出しを防
止するため、商品に貼付けて使用する共振タグが知られ
ている。この共振タグはループ形状に加工した2枚の金
属箔(導電層)に樹脂からなる誘電層が挟み込まれた構
造をしており、所定の周波数の電磁波に共振するように
作られている。
【0004】陳列された商品等に貼付けられたこの共振
タグは、この商品等が不当持出しに該当する場合は、ゲ
ートと呼ばれる部分を通過する際にゲートに設けられた
送信用アンテナから送られる電波を受けて共振し、同一
周波数の電波が返される。この共振タグから返される電
波が受信用アンテナで検出されることにより、共振タグ
を貼付けた商品の持出しが確認される。
【0005】商品等が購入された場合等のような正当持
出しに該当する場合は、例えば金銭支払所等に設けられ
た失効機により、共振タグの共振機能がディアクト(失
効)させられる。この場合は、ゲートを商品が通過して
も、共振電波は検出されないので、ゲートを自由に通過
できる。
【0006】共振タグのディアクトは共振タグにパルス
波を与えて発生するジュール熱で共振タグの樹脂層を融
解させ、若しくはパルス波によって金属箔回路内に発生
する高電圧により樹脂層の絶縁破壊を起させ、これによ
り2枚の金属箔を接触させ回路を短絡させることにより
行われる。
【0007】しかし、上記ディアクト方法により共振タ
グがディアクトされた場合は、熱や圧力等の外的条件が
加わると、接触している金属箔同士が離れて共振機能が
リアクト(復活)する場合がある。この場合は、正当に
持出されている商品等であるにもかかわらず、不当持出
しとして認識されることになるので、このような共振機
能のリアクトは本来絶対に許されないものである。
【0008】従来、共振機能のリアクトを防止するた
め、誘電層に比較的短い切り欠きを複数形成することが
行われている。しかし、この方法によっても、確実に共
振機能のリアクトを防止することは出来ていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、一度共振
機能をディアクトさせると確実に共振機能がリアクトす
ることのない、動作安定性に優れた、共振タグ及びその
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために種々検討した結果、導電層表面に所定の
大きさの凹部を所定数以上形成すると、上記問題を解決
出来ることを知得した。本発明は上記知見に基づき完成
するに至ったものである。
【0011】従って、上記目的を達成する本発明は、以
下に記載するものである。
【0012】〔1〕 略ループ状に形成した第1導電層
と第2導電層との間に誘電層を介装してなる共振タグで
あって、前記第1導電層又は第2導電層の互いに対向す
る二面の少なくとも一面に直径10μm以上、深さ3μ
m以上の凹部を形成してなることを特徴とする共振タ
グ。
【0013】〔2〕 凹部の形状が、導電層表面におい
て円形又は楕円形である〔1〕に記載の共振タグ。
【0014】〔3〕 ベース部材の基材上に略ループ状
の第1導電層と前記第1導電層を覆う誘電層とを形成す
ると共に、前記誘電層の表面にレーザー光を照射して前
記第1導電層の表面に直径10μm以上、深さ3μm以
上の凹部を形成し、次いで前記誘電層上に略ループ状の
第2導電層を形成することを特徴とする共振タグの製造
方法。
【0015】〔4〕 ベース部材の基材上に略ループ状
の第1導電層と前記第1導電層を覆う誘電層とを形成
し、次いで前記誘電層上に略ループ状の第2導電層を形
成する共振タグの製造方法において、前記第1導電層及
び/又は第2導電層が予めレーザー光を照射することに
より、その互いに対向する二面の少なくとも一面に直径
10μm以上、深さ3μm以上の凹部が形成されたもの
であることを特徴とする共振タグの製造方法。
【0016】以下、図面を参照して、本発明につき詳細
に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の共振タグの一構成
例を示す模式的断面側面図で、図1中200は共振タグ
である。
【0018】2は基材で、その下面には接着層4を介し
て剥離紙6が貼着されている(以下、これらをベース部
材36という)。
【0019】基材2としては、上質紙等の紙、プラスチ
ックフィルム等の絶縁性のシート、又はフィルムが好ま
しい。
【0020】接着層4は、アクリル系、ゴム系等の感圧
接着剤として用いられているもので構成することが好ま
しい。後述する様に、この接着層4を介して共振タグが
商品等の管理対象物(不図示)に貼着される。
【0021】前記接着層4に貼着されている剥離紙6と
しては、公知のものが使用できる。
【0022】前記ベース部材36の基材2上には、一部
切断された略ループ状(略C字状)に形成された第1導
電層10が積層されている。第1導電層10の材料とし
ては、アルミニウム、銅、銀等の金属箔、導電性インキ
等が好ましい。その厚さは、製造工程における取扱いの
容易さを考慮して決定される。通常10〜500μm
で、20〜200μmが好ましい。
【0023】この第1導電層10の、後述する第2導電
層と対向する表面(本図においては上面)には、複数の
凹部20が形成されている。この凹部20は、導電層1
0の表面における直径が10μm以上、好ましくは40
〜500μm、より好ましくは50〜200μmの略
円、又は楕円形である。
【0024】また、前記凹部20の深さは3μm以上、
第1導電層10の厚さ未満である。好ましくは5μm以
上〜200μmである。
【0025】凹部20の深さが3μm未満の場合は、共
振タグ200がディアクト処理された後、共振性能のリ
アクトが起きやすい。また、第1導電層10を完全に貫
通した透孔、又は反対表面に膨出することにより第1導
電層10の厚さ以上に深い凹部を形成することも可能で
あるが、この場合は、ディアクト処理前に共振回路間に
短絡が起り易く、この場合は共振タグが共振しなくな
る。
【0026】凹部20の断面形状は、後述する凹部20
の形成方法に依存するが、特に制限はない。一般的には
断面矩形、U字状、V字状等が例示される。
【0027】前記凹部20の数は4個以上が好ましく、
10個以上がより好ましい。
【0028】凹部20の形成箇所は第2導電層22と対
向する箇所であれば、第1導電層10の表面の何れの箇
所に形成されても良い。
【0029】前記第1導電層10の上面には、第1導電
層10の略ループ形状と同じ形状でその上面全体を覆っ
て誘電層12が積層されている。この誘電層12の材質
としては、絶縁体であれば特に制限は無いが、汎用のプ
ラスチック材料が好ましい。具体的にはポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレンアイオノマー、エチレン
−メタクリル酸共重合体等のポリオレフィンや、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステルなどが用いられ
る。誘電層12の厚さは、共振タグに用いる周波数を考
慮して決定されるが、通常0.5〜100μmが好まし
い。
【0030】このように構成された誘電層12の上面に
は、図1に示されるように、更に第2導電層22が積層
される。第2導電層22は前記第1導電層10とほぼ同
形状の一部が切断されたループ状(略C字状)に形成さ
れ、その材質等も第1導電層10と同様のものである。
【0031】そして、第2導電層22の一端側に形成さ
れたカシメ部(不図示)をカシメることにより、第1導
電層10の対応する一端側に形成されたカシメ部(不図
示)と短絡される。これにより、特定の周波数に共振す
るL−C共振回路と等価な共振タグが構成される。
【0032】上記第2導電層22の上面には、更に保護
層24が積層されることが好ましい。保護層としては上
紙やコート等の紙や、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂等からなる合成紙やフィルム
が挙げられる。保護層24は、共振タグ200の表面を
保護したり、共振回路をその表面より隠蔽したり、その
表面にバーコード等の識別記号等を表示することができ
る。
【0033】なお、ベース部材36、第1導電層10、
誘電層12、第2導電層22の各層は接着剤により接着
されるが、使用する材料によっては、接着剤を用いるこ
となく、材料自体が接着性を有する場合はその接着力を
利用して接着されていても良い。接着剤としては特に制
限は無いが、感熱性接着剤が好ましい。前記感熱性接着
剤としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
メタクリル酸共重合体等が例示される。又、第1導電層
10と第2導電層22とを接着する接着層は誘電層12
を兼ねさせると好都合である。更に共振タグ200を保
護する保護層24と第2導電層22との接着に使われる
接着剤は両者を強固に接着するものであれば特に制限は
ない。
【0034】上記説明においては、凹部20は、第1導
電層の上面に形成されたが、第2導電層22の下面に形
成されても良く、更には第1導電層と第2導電層22の
両対向面に形成されても良い。
【0035】また更に、図2に示すように、第1導電層
66に形成された凹部60は上方の誘電層62に連通さ
れていても良い。なお、上記誘電層62に形成される孔
68は誘電層62の第2導電層64側に形成され、第2
導電層64に形成された凹部(不図示)と連通されてい
ても良く、その他本発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形しても良い。
【0036】次に、図1に示す上記共振タグ200を用
いて、商品の不当持出しを検出する場合につき説明す
る。
【0037】先ず、共振タグ200の剥離紙6が外さ
れ、露出した接着層4を介して不当持出しを検出するべ
き商品や、商品の包装等の任意箇所に共振タグ200が
貼着される。共振タグ200が貼着された商品等は、次
いで例えば商品陳列棚等におかれ、購入希望者等の陳列
に供される。
【0038】共振タグ200が貼着された商品が持出さ
れ、例えば料金支払所等に設置されたゲートアンテナに
近づくと、送信用ゲートアンテナから送信される電波を
受けて共振タグ200が共振し、同じ周波数の電波が共
振タグ200から受信アンテナに返される。受信用ゲー
トアンテナがこの電波を受信することにより、共振タグ
200の存在が確認される。従って、感知されることな
く不当な商品等の持出しは出来なくなる。
【0039】一方、商品等が正当に持出される場合、即
ち購入希望者により、前記商品等が購入される様な場合
は、料金支払所においてその料金が支払われる際に、料
金支払所に設置されているディアクト機から共振タグ2
00にパルス波が送信される。
【0040】すると、共振タグ200の共振回路に流れ
る共振電流によりジュール熱が発生し、この熱により誘
電層12が溶解され、若しくは共振回路に誘起される高
電圧により誘電層12に絶縁破壊が引き起され、これに
より第1導電層10と第2導電層22とが形成した凹部
近傍において短絡される。その結果、共振タグ200は
以後ゲートアンテナから送られる電波と共振し得なくな
る。
【0041】次に、図3を用いて共振タグを製造する方
法につき、説明する。
【0042】共振タグの製造方法の一例として、リンテ
ック(株)製ラベルプリンタLPM−300のラベル抜
き部をヒートプレスロールに置換えた装置を用いて共振
タグを製造する場合につき説明する。
【0043】まず、上層から下層に向って工程紙上に順
次積層されてなる接着層(30)(誘電層形成用感熱接
着剤、エチレン−メタクリル酸共重合体)、アルミ箔
(第1導電層32形成用)、接着層(34)(ベース部
材接着用感熱性接着剤、エチレン−メタクリル酸共重合
体)を有する第1導電層部材110を打抜いて第1アル
ミ箔回路からなる第1導電層32を形成する。
【0044】次いで、この第1アルミ箔回路を打抜いた
第1導電層部材110をヒートプレスによりベース部材
36の前記基材に熱融着させる。ベース部材36は、上
層から下層に向って基材(上質紙)、接着層(アクリル
系感圧性接着剤)、剥離紙が順次積層されてなる。
【0045】その後、工程紙を第1導電層部材110の
回路不要部分と共に剥離することにより、接着層(誘電
層形成用)が露出したベース部材36付き第1導電層積
層体38(以下、第1積層体という)を得る。
【0046】第1積層体38において、30は接着層
(誘電層形成用)、32はアルミ箔回路を形成した第1
導電層、34は接着層、36はベース部材である。
【0047】次に、凹部形成装置(不図示)を用いて、
前記第1積層体38の接着層30(誘電層形成用)の表
面から前記第1導電層の表面に凹部42を形成し、これ
により凹部形成第1積層体44を得る。
【0048】凹部形成装置としては、所定の長さ及び径
の針を多数植設した回転ロールで、第1積層体の接着層
30を通して第1導電層32を押圧して第1導電層32
に凹部を形成する装置や、前記針を多数植設したスタン
プ装置、レーザー光照射装置等を例示でき、レーザー光
照射装置が好ましい。
【0049】レーザー光照射装置はYAGレーザー等を
利用でき、具体的には印字等に用いるレーザーマーカー
等が好ましい。レーザー光を第1積層体の接着層30に
向けて照射することにより、接着層30を透過したレー
ザー光が第1導電層32に到達してこれを溶融すること
により、第1導電層32に凹部を形成する。
【0050】レーザーマーカーはレーザー光の強度を制
御でき、これにより凹部の径、及び深さを任意に調節で
きる。
【0051】共振タグの連続生産工程においては、上記
凹部形成装置は第1積層体38の走行する近傍に配置
し、走行する第1積層体38に連続的に所定形状の凹部
を連続的に形成することにより、効率よく共振タグを製
造できる。
【0052】次に、工程紙上に、上層から下層に向っ
て、アルミ箔(第2導電層50形成用)、接着層(3
1)(誘電層形成用感熱接着剤、エチレン−メタクリル
酸共重合体)が順次積層されてなる第2導電層部材12
0を打抜いて第2アルミ箔回路からなる第2導電層50
を形成する。次いで、この第2アルミ箔回路を打抜いた
第2導電層部材120の接着層31をヒートプレスによ
り前記凹部42が形成された凹部形成第1積層体44の
接着層30に熱融着させる。その後、工程紙を第2導電
層部材120の第2導電層の回路不要部分と共に剥離す
ることにより、ベース部材36、接着層34、第1導電
層32、接着層30と接着層31とから形成される誘電
層40、第2導電層50からなる第2導電層積層体52
(以下第2積層体という)を得る。
【0053】この第2積層体52は、次いで前記ループ
状回路を形成している第1導電層32、第2導電層50
の所定箇所でカシメられ、両者は電気的に接続されて共
振タグ200が完成する。
【0054】その後、必要に応じて、保護層54を貼り
合わせる。
【0055】なお、上記製造方法においては、第1積層
体を製造し、続けて第1積層体に凹部42を形成(イン
ラインで形成)した後、第2導電層を積層するようにし
たがこれに限られず、予め所定深さの凹部を形成した誘
電層形成用感熱接着剤フィルム(オフラインで形成)を
用いて、第1導電層と第2導電層とを接着するようにし
ても良い。また更に、凹部の形成箇所も第1導電層に限
らず、第2導電層に形成しても、その両者に形成しても
良い。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0057】実施例1、2、3 上記リンテック(株)製ラベルプリンターLPM−30
0を改造した装置を用いて、共振タグを製造した。凹部
形成装置として、(株)キーエンス社製YAGレーザー
マーカMD−Y9700を用いて、導電層に略円形の凹
部を形成した。
【0058】導電層は厚さ40μmのアルミ箔で形成し
た。誘電層はエチレン−メタクリル酸共重合体であっ
た。
【0059】得られた共振タグを用いて、表1に示す項
目につき測定を行い、その結果を表1に示した。
【0060】比較例1として、凹部を設けないものにつ
いて、比較試験を行った。その結果を表1に示した。
【0061】なお、読取り可能距離の測定は、サンプル
数50個、使用ゲートはゲート間150cm、高さ1m
の位置で検出を確認した。
【0062】共振周波数標準値(MHz)の測定は、サ
ンプル数50個で、使用測定器はアンリツ(株)製 ネ
ットワークアナライザー(商品名MS4662A)を用
いた。サンプルは全てゲートテストで検出可能なもので
あった。
【0063】リアクト率(1時間後、24時間後)の測
定には、チェックポイント(株)製ディアクト機を用い
た。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明の共振タグは、導電層の少なくと
も一面に所定の凹部を形成するようにしたので、ディア
クトした後長時間が経過してもリアクトすることがな
い。このため、正規に持出した商品等を不正に持出した
商品と誤認することがなく、誤認に基づくトラブルを確
実に防止できる。従って、本共振タグを、例えば万引防
止用に商品に付して使用する場合は、信頼性の高い万引
防止システムが構築できる。更に、凹部は簡単に形成で
きるので、製造効率が高い。特に、凹部形成用にレーザ
を用いる場合は、非接触で凹部を形成できるので、長期
間安定して再現性良く凹部を形成でき、又凹部形状等も
容易に設定できる。更に、誘電層と導電層との両者に連
通する凹部を対向して形成する場合は、更にリアクト率
が低くなる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明共振タグの構成の一例を示す概略断面側
面図である。
【図2】本発明共振タグの凹部の一例を示す模式的断面
図である。
【図3】本発明共振タグの製造方法の一例を示すフロー
図である。
【符号の説明】
2 基材 4 接着層 6 剥離紙 10 第1導電層 12、40、62 誘電層 20、42、60 凹部 22 第2導電層 24 保護層 30、31 接着層 32、66 第1導電層 34 接着層 36 ベース部材 38 第1積層体 44 凹部形成第1積層体 50、64 第2導電層 52 第2積層体 54 保護層 200 共振タグ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略ループ状に形成した第1導電層と第2
    導電層との間に誘電層を介装してなる共振タグであっ
    て、前記第1導電層又は第2導電層の互いに対向する二
    面の少なくとも一面に直径10μm以上、深さ3μm以
    上の凹部を形成してなることを特徴とする共振タグ。
  2. 【請求項2】 凹部の形状が、導電層表面において円形
    又は楕円形である請求項1に記載の共振タグ。
  3. 【請求項3】 ベース部材の基材上に略ループ状の第1
    導電層と前記第1導電層を覆う誘電層とを形成すると共
    に、前記誘電層の表面にレーザー光を照射して前記第1
    導電層の表面に直径10μm以上、深さ3μm以上の凹
    部を形成し、次いで前記誘電層上に略ループ状の第2導
    電層を形成することを特徴とする共振タグの製造方法。
  4. 【請求項4】 ベース部材の基材上に略ループ状の第1
    導電層と前記第1導電層を覆う誘電層とを形成し、次い
    で前記誘電層上に略ループ状の第2導電層を形成する共
    振タグの製造方法において、前記第1導電層及び/又は
    第2導電層が予めレーザー光を照射することにより、そ
    の互いに対向する二面の少なくとも一面に直径10μm
    以上、深さ3μm以上の凹部が形成されたものであるこ
    とを特徴とする共振タグの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075800A1 (en) * 2005-01-17 2006-07-20 Canon Kabushiki Kaisha Resonance tag, method of reversibly changing resonance characteristics of resonance circuit, and capacitive element

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