JP2003216464A - 集合表示システム及びコンピュータプログラム - Google Patents
集合表示システム及びコンピュータプログラムInfo
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Abstract
的に操作指示者に理解することができる集合表示システ
ムを提供する。 【解決手段】 集合及び集合グループを階層的に管理
し、階層構造を表示装置DP上に表示させ、相対的に上
位層となる集合グループをその下位層に属するすべての
集合又は集合グループの論理演算結果として作成する。
同一階層の複数の集合又は集合グループについては各々
の要素数に応じた面積の図形を独立に描画可能とし、異
なる階層の複数の集合又は集合グループについては相対
的に上位層となる集合グループについての図形内にその
下位層に属するすべての集合又は集合グループの要素数
に応じた面積比の分割図形を描画可能とする図形パレッ
ト領域を表示装置DPに表示させる。
Description
ムに係り、特に、データベースに格納されるデータの検
索結果を集合の概念で格納して置き、集合と集合を組み
合わせて分析するGUI(Graphical User Interface)
技術に関する。
Data Base Management System)において、データベー
スの中から所定の検索条件に該当するデータを検索する
際には、操作者がDBMSに検索条件を入力し、DBM
Sが、入力された検索条件に適合するデータを抽出する
のが一般的である。しかし、同一の検索条件で検索を繰
り返すような場合には、データの検索結果を集合として
格納しておくようにすれば、同一の検索条件を繰り返さ
ないで済み、同一の結果を得るためのレスポンスが向上
するという知見がある。また、このように集合として保
存した検索結果同士を、更に、集合演算するようにすれ
ば、DBMSに対する多条件検索と同等の処理を高速に
行える知見もある。このようなデータベース管理システ
ムを構築した場合の、集合を組み合わせた演算の指示
は、一般的には、論理式の形で行われる。
手法として、集合間の関係を視覚的に表現するベン図の
表現を用いる方法も提案されている(特開平6−893
09号公報、「集合の図式化によるデータベース検索処
理方法」)。この方法は、データベース検索の集合の量
と、集合と集合の間にある論理的な関係(和、差、積
等)を図式によって提示し、図式上の矩形の領域を指示
して集合を演算操作するとともに、利用者が、図式上の
矩形の領域を指示して該当するデータを容易に抽出する
ことを可能にする方法である。この方法によれば、集合
と集合の積、和、差、などの各部分を一目で理解するこ
とができ、また、その各集合部分の要素数が面積比で表
現することができるので、操作者が、操作結果を直感的
に理解できるようになるという利点が生じる。
を用いて検索結果等を表現する方法では、平面上に集合
間の関係を図示するため、同一平面上に同時に3個まで
の関係しか表現することができないという制約がある。
これは、3個の集合の関係は、論理的に8つの組み合わ
せで良いが、4個の集合の関係になると、論理的には1
6個の組み合わせがあり、これらを同時に平面で表現す
ることができないことが、その原因となっている。しか
し、現実に集合を組み合わせて分析処理を行う際に、3
個を上回る数の集合を扱いたいケースが多々ある。例え
ば、以下のような集合を想定する。
し、製造業で、東京の顧客で、従業員数が4人以下の顧
客をベン図で表現しようとした場合、集合A1、集合B
1、集合C1の積集合部分を求め、その部分を1個の集
合としたものと、集合D1を重ねたベン図から積集合部
分を求める必要がある。また、商品Aを購入した顧客
は、東京、神奈川、千葉のどの都道府県が多いのかとの
問いに対して、集合A1と集合C1、集合A1と集合C
2、集合A1と集合C3のそれぞれの組み合わせ操作を
3回繰り返して初めて結果が得られる。このように、集
合を用いた分析や演算も、単にベン図を用いたツールだ
けでは、操作が煩雑になってしまうケースが多く存在す
る。
の演算結果とを直接的に操作者に判読できるようにする
ための手法を提供するることにある。
に、本発明は、所定の条件範囲に属するデータの集まり
である集合をグループ化して集合グループを作成すると
ともに、作成済みの複数の集合間、集合と集合グループ
間又は複数の集合グループ間の相対関係を導出する集合
管理手段と、個々の集合又は集合グループを他の集合又
は集合グループとの間の相対関係が維持された状態で所
定の表示装置に定量表示させる処理手段とを有する、集
合表示システムを提供する。
グループを互いに異なる複数の表現形態で定量化するた
めの複数パレット領域を前記表示装置に表示させるよう
に構成する。
の各々が、他のパレット領域において定量化されている
集合又は集合グループがドラッグ&ドロップ操作によっ
て自領域に取り込まれたときにその集合又は集合グルー
プを実時間で自領域の表現形態で定量化するよう構成す
る。
データの集まりである集合と、複数の集合をグループ化
した集合グループとを作成するとともに、作成した集合
及び集合グループを所定の記憶装置に階層的に保存する
集合管理手段と、前記記憶装置に保存されている集合及
び集合グループの階層構造を所定の表示装置上に表示さ
せる処理手段とを有し、前記集合管理手段は、相対的に
上位層となる集合グループをその下位層に属するすべて
の集合又は集合グループの論理演算結果として作成する
ものであり、前記処理手段は、同一階層の複数の集合又
は集合グループについては各々の要素数に応じた面積の
図形を独立に描画可能とし、異なる階層の複数の集合又
は集合グループについては相対的に上位層となる集合グ
ループについての前記図形内にその下位層に属するすべ
ての集合又は集合グループの要素数に応じた面積比の分
割図形を描画可能とする図形パレット領域を、前記表示
装置に表示する集合表示システムを提供する。
は、前記処理手段は、前記図形パレット領域に代えて、
又は前記図形パレット領域と共に、ある集合又は集合グ
ループを他の集合又は集合グループとの相対関係を維持
した状態で同時に描画可能にする1又は複数の他のパレ
ット領域を前記表示装置に表示させるようにする。前記
図形パレット領域に複数の図形を描画しようとする場合
は、その図形パレット領域のサイズをどのようにすれば
よいかが問題となる。この場合、前記制御手段は、図形
の描画スケールを共通スケールに統一しておき、先に描
画されている図形と追加描画しようとする図形のうちサ
イズの大きい方の図形に基づいて、前記図形パレット領
域の表示サイズを決定させるようにする。
は、前記表示装置に前記図形パレット領域が表示されて
いるときに当該図形パレット領域と前記1又は複数の他
のパレット領域との間で行われる、各々の領域に描画さ
れている集合又は集合グループの実質データ内容の相互
受け渡しを許容するように構成する。
上の便宜を図る観点からは、前記処理手段が、以下のよ
うな機能を備えるように構成することもできる。 (1)前記図形パレット領域に既に描画されている集合
グループとは異なる他の集合グループが外部より指定さ
れたときに当該他の集合グループの下位層に属するすべ
ての集合及び集合グループの要素数を論理演算し、その
要素数の相対比率を面積比で表す分割図形を同一の前記
図形パレット領域に追加描画する。 (2)前記図形パレット領域に複数の集合グループにつ
いての図形が描画されている状態において、ある図形内
の集合の描画域と他の図形における集合の描画域とが外
部より指定されたときに、両集合の論理積を演算し、こ
れにより得られた積集合の大きさがその長さで表現され
たサブ集合図形を、前記指定された二つの描画域の各々
に重畳描画する。 (3)前記図形パレット領域に複数の集合グループにつ
いての図形が描画されている状態において、ある図形に
おける集合の描画域と他の図形の全体とが外部より指定
されたときに、前記集合と前記他の図形が表すすべての
集合及び集合グループとの論理積を演算し、これにより
得られた積集合の大きさがその長さで表現されたサブ集
合図形を、前記描画域と前記他の図形内の集合及び集合
グループの各々の描画域に重畳描画する。 (4)前記図形の全体の指定を、当該集合グループの名
称の指示により行われるようにする。 (5)前記外部による指定が操作者のドラッグ&ドロッ
プ操作により行われるようにする。 (6)異なる図形に重畳描画される一対のサブ集合図形
同士を結ぶ補助線を描画し、要素数の相対比較を容易に
する。この場合、好ましくは、前記補助線が描画されて
いる特定の集合又は集合グループの描画域が指定された
ときに当該描画域に描画されているすべての補助線を強
調表示するようにする。 (7)前記図形、前記分割図形又は前記サブ集合図形が
指定されたときに当該指定された図形、分割図形又はサ
ブ図形に対応して前記記憶装置に保存されているデータ
を表示させるための領域を前記表示装置に表示させる。
少なくとも一つを、ベン図を描画するためのベン図パレ
ットとする処理を行うことができる。すなわち、制御手
段は、指定された集合グループ又は集合についての論理
演算結果を、各々の要素数の大きさに対応する面積のn
角形ベン図に変換し、変換された各々のn角形ベン図を
他のn角形ベン図との相対関係を維持した状態で同一画
面上に描画するためのベン図パレット領域を、前記他の
パレット領域として前記表示装置に表示させるようにす
る。nの値は、それを大きくするほど個々のベン図の形
状のフレキシビリティ性が高まるため、他のベン図との
間の相対関係を正確に表現しやすくなるが、演算量もそ
れにつれて大きくなるので、集合の数及び個々の集合の
大きさとの関係で適切な値を設定する。通常は、6〜1
2程度の値となる。n角形画像の表示位置によって検索
条件間の関係を視覚的に把握できるようにする場合は、
各集合を、各々の集合要素数の大きさに対応する面積と
検索条件に基づく相対的な位置関係とをもつn角形画像
に変換する。検索条件の論理積によるデータ検索結果に
ついては、各々の検索条件の集合から変換されたn角形
画像の重なりで表す。n角形画像のもとになるn角形の
形状及びその面積は、演算によって特定することができ
る。例えば、所定の制限条件下における描画のための収
束計算を繰り返すことで導出する。この場合、収束計算
は、凸角形になる制限条件下で始まり、一定回数繰り返
しても凸角形として収束しない場合にその制限条件を凹
角形になる制限条件に替えるようにする。なお、nの値
は、事後的に変更することができる。すなわち、複数の
集合のうち、いくつかの集合の大きさが他の集合の大き
さに対して極端に異なる場合には、ベン図間の相対関係
を適切に同時に表示できなくなる場合があり、この場合
はnの値を変更させることにより、見やすい表示形態に
なるように、事後的に調整することができる。
を提供する。このコンピュータプログラムは、記憶装置
及び表示装置が接続されているコンピュータシステムに
読み取られて実行されたときに、該コンピュータシステ
ムを、上述した本発明の集合表示システムとして動作さ
せるためのコンピュータプログラムである。
を、複数のデータベース機構からの検索結果を集合とし
て管理するデータ管理システムに適用した場合の実施の
形態を説明する。図1は、本実施形態によるデータ管理
システム1の構成図である。このデータ管理システム1
は、ハードディスク等の外部記憶装置、表示装置DP及
び入力装置INが接続されたコンピュータ本体と、この
コンピュータ本体に読み取られて実行される本発明のコ
ンピュータプログラムとによって実現される。コンピュ
ータ本体は、複数のデータベース機構A,B,Cとの間
でネットワークNを介して双方向の通信を行う機能及び
図示しない構内ネットワークに接続されている構内他シ
ステムCSとの間で双方向の通信を行う機能を備えたも
のである。
になるデータを蓄えた外部サーバ、データウエアハウス
その他のデータ格納手段であり、データ管理システム1
からの要求に応じてデータ検索を行い、その検索結果を
データ管理システム1宛に出力する機構を有するもので
ある。なお、図1では、説明の便宜上、3種類のデータ
ベース機構A,B,Cを例示しているが、データベース
機構は1種類であってもよく、4種類以上であってもよ
い。
ピュータプログラムを実行することにより、コンピュー
タ本体に、主制御部10、検索処理部11、集合管理部
12、画像処理部13及びインタフェース処理部14の
機能ブロックを形成するとともに、外部記憶装置を、集
合記憶装置20として使用させる。
データ管理システム1の中心となる部分であり、他の機
能ブロック11〜14の動作開始、終了、連携を統括的
に制御する。また、入力された検索条件の内容を解析し
て検索指示を出したり、検索要求元宛に検索結果を出力
させたりする。主制御部10は、RAM等からなる一時
記憶域10Rを有し、一時的に発生する情報を、それが
最終的に消滅あるいは保存されるまでこの一時記憶域1
0Rに格納する。
された検索条件に基づくデータベース機構A,B,Cへ
のデータ検索を行うとともに、検索結果を、リスト化さ
れたファイルの形でまとめて入手する。リスト化されて
いない検索結果については、検索処理部11でリスト化
するようにしてもよい。リストは、集合の要素を特定す
るためのコード(顧客データを対象とするのであれば、
顧客コード等)が含まれていればよい。
得られたリストを集合化するとともに、各集合を集合論
の概念に基づいて階層管理する。集合化に際しては、同
一又は似たような意味あいを持つ集合をグループ化して
フォルダにまとめるようにする。このフォルダを集合フ
ォルダと称する。意味あいが似ているかどうかは、例え
ば同一及び類似の意味あいに予め共通のコードを付して
おき、入力された集合がその共通コードと合致するかど
うかによって実現することができる。用途に応じて予め
構築した階層構造の集合フォルダに、操作者が適宜判断
して集合を挿入していくことによって分類することもで
きる。
とは、上位層の集合フォルダは下位層の集合フォルダ又
は集合の論理演算の結果、例えば論理和をとった結果と
して表され、しかも集合フォルダが集合と同等として扱
うことができることをいう。例を挙げれば、集合フォル
ダ「従業員1〜4人」は、その下位層の集合「従業員1
人」、「従業員2人」、「従業員3人」、「従業員4
人」の論理和をとったものとなる。集合フォルダ「従業
員1〜9人」は、その下位層の集合フォルダ「従業員1
〜4人」と集合フォルダ「従業員5〜9人」の論理和で
表すことができる。下位の階層が集合フォルダの場合に
は、さらにその下の階層の論理和を求める操作を繰り返
す。最下位層は集合フォルダではなく、集合となる。
装置20で真に保存すべき集合は、「従業員1人」、
「従業員2人」のように、最下層のシンプルなものとな
り、「従業員1〜4人」のような集合は、上位概念の集
合フォルダとして定義することが可能になる。このよう
な機能を集合管理部12に持たせることにより、従来の
ように意味の似た集合を重複して持つ弊害を回避するこ
とができるようになる。
続されている表示装置に、集合の階層構造を階層イメー
ジとして表示させたり、個々の集合フォルダ、集合、デ
ータの内容を詳細に表示させたりするための画像処理を
行う。
ス機構A,B,Cとの間の双方向通信制御、コンピュー
タ本体に接続されている入力装置INを通じて操作者が
入力した様々な指示あるいは構内他システムCSやコン
ピュータプログラムからの指示を受け付けるための制
御、画像処理部13による画像処理結果を表示装置DP
に表示させるための制御、検索結果を検索要求元宛に出
力するための制御等を行う。
られる検索結果は、検索条件を満たす個々のデータのリ
ストから構成されるが、これらのデータベース機構A,
B,Cとデータ管理システム1間で異なるコード体系で
データのIDを管理している場合があり得る。この点に
鑑み、データ管理システム1では、データのIDに関す
るコード体系を共通にして一元管理するための仕組みを
備えている。
項目の内容、例えば顧客、従業員等をオブジェクトとし
て捉え、個々のオブジェクトをオブジェクトIDという
共通IDによって識別するようにする。そして、データ
ベース機構毎のコード体系下で管理されているオブジェ
クトを識別するためのオブジェクトコードと上記のオブ
ジェクトIDとの対応関係を定義したオブジェクトID
テーブル21(後述する)を集合記憶装置20に格納し
ておく。検索結果が入力された場合には、そのすべてに
オブジェクトIDを付すことによってシステム内で一元
管理できるようにする。これにより、データベース機構
間で異なるコード体系で管理されているデータを共通形
式のデータの集まりとして扱うことができ、これらの論
理演算を行うことが容易になる。
ベース機構A,B,Cより取得したリストを集合とし、
集合の意味あいを定義してその集合を保存する集合定義
機構と、新たな集合作成の基礎となるデータのリストを
取り込むリスト取込機構とを備え、集合定義機構とリス
ト取込機構とを独立且つ並行に起動させるようにする。
集合定義機構は、各データベース機構A,B,Cと検索
処理部11とを連携させ、集合化が終われば、切り離し
可能にする。リスト取込機構は、データベース機構A,
B,Cと切り離した状態で、集合を組み合わせた結果
(これも集合となっている)からリストを入手するため
に、本実施形態では、集合要素を特定する個々のオブジ
ェクトIDとオブジェクト(例えば、顧客名、住所、電
話番号等)とを対応付けた最小限のテーブルを持たせ
る。このテーブルを利用することにより、オブジェクト
IDが何であるかが、操作者に容易に理解させることが
できる。しかも、顧客名等のオブジェクトを持つデータ
ベース機構A,B,Cに別途アクセスする必要がないの
で、切り離されていてもよいのである。当然のことなが
ら、データベース機構A,B,Cが本システムに接続さ
れていれば、より詳細なオブジェクトを検索することが
できる。このような手法であれば、データ管理システム
1が、データベース機構A,B,Cと直接に結合された
システム構成である必要がない。
オブジェクトIDテーブル21と、集合保存領域22
と、階層定義領域23とが設けられる。オブジェクトI
Dテーブル21は、上述したように、検索結果を本シス
テムで扱うオブジェクトとして一元管理するための変換
テーブルであり、オブジェクトIDと集合作成の基にな
ったデータを識別するためのオブジェクトコードとの対
応表である。このオブジェクトIDの例を図2に示す。
タベース機構Aを検索して得られた顧客コード「000
2」がオブジェクトID「2」に対応し、第2コード体
系をもつデータベース機構Bを検索して得られた顧客コ
ード「A0002」も同様にオブジェクトID「2」で
ある。この例は、データベース機構Aの顧客コード「0
0002」とデータベース機構Bの顧客コード「A00
02」とが同一の顧客であることを示している。オブジ
ェクトID「3」については、データベース機構A及び
データベース機構Cには対応する顧客コードが存在する
が、第2コード体系をもつデータベース機構Bには、対
応する顧客コードが存在しないことを示している。
ジェクトIDに対応した、そのオブジェクトのいくつか
の管理項目、例えば、顧客名、住所、電話番号等が対応
付けられて設定されている。これらの管理項目は、操作
者が検索要求を行うときに、目的の要求内容を特定しや
すくする目的で設定される。
クトに集約し、これを集合として保存しておくときの保
存領域である。この集合保存領域22には、集合の内容
を表す集合定義が保存される。この集合保存領域22の
例を図3に示す。図3において、「集合ID」は、集合
保存領域22内の当該集合(その内容は「集合名」によ
り特定される)を一意に識別する為のIDである。「オ
ブジェクトIDリスト」は当該集合に含まれるオブジェ
クトのオブジェクトIDを集めたものであり、「オブジ
ェクト数」は「オブジェクトIDリスト」に含まれるオ
ブジェクトIDの数である。
造を定義した定義情報を保存する領域である。集合の階
層構造を表現する形式としては特に制限はないが、現時
点ではXML形式で表現することが便利である。このX
ML形式で表現した階層構造の定義例を図5及び図6に
示す。図5及び図6は、複数の集合フォルダ内の集合の
階層構造の一部を定義したものである。最上位の定義情
報は集合フォルダ「従業員1〜9人」についてのもので
あり、その下位の階層へのリンクが2つ存在する。2つ
のリンクは集合フォルダ「従業員1〜4人」と集合フォ
ルダ「従業員5〜9人」である。集合フォルダ「従業員
1〜4人」にはさらに下位の階層へのリンクが4つ存在
する。4つの階層のリンクは集合「従業員1人」、集合
「従業員2人」、集合「従業員3人」、集合「従業員4
人」である。これらの下位にはリンクがないので、それ
が集合フォルダではなく、集合であることを示してい
る。同様に、集合フォルダ「従業員5〜9人」について
も、その下位に、集合「従業員5人」、集合「従業員6
人」、集合「従業員7人」、集合「従業員8人」、集合
「従業員9人」の5つのリンクが存在する。
る本実施形態によるデータ管理システム1の動作手順
を、主制御部10による処理内容を中心に説明する。な
お、主制御部10は、集合の管理に関しては集合管理部
12と協働し、集合検索に関しては検索処理部11と協
働し、表示装置DPへの表示に関しては画像処理部13
と協働するが、ここでは、便宜上、主制御部10のみを
挙げて説明する。
下位の概念を持たせることで集合の無用な重複や欠落等
を防ぐと共に、目的の集合を、容易に探すことを可能に
するグラフィック・ユーザ・インタフェース(以下、
「GUI」と称する)を操作者に提供し、このGUIに
基づく操作者による操作内容を受け付け、その操作内容
に基づく種々の処理を行う。GUIは、具体的には、表
示装置DPに表示される、操作者による操作が可能な複
数のパレット領域である。複数のパレット領域の一つ
は、集合階層構造を表示するパレット領域である。以
下、このようなパレット領域を「階層構造パレット」と
呼ぶ。階層構造パレットは、表示装置DPに表示される
主画面(図示省略)の所定のアイコンを操作者がクリッ
クすることによって表示装置DPの画面上に表示され
る。表示する位置及びサイズ等は、システムが自動的に
定める場合と、操作者が指定する場合とがある。操作者
は、階層構造パレットに表示されている集合階層から、
分析を行いたい対象の集合グループをポインタ等によっ
て選択する。これにより、階層構造パレットと共に、個
々の集合グループ及び集合の内容をグラフ表示するため
のパレット領域が同時に表示される。このグラフ表示す
るためのパレット領域を、以下、「グラフパレット」と
呼ぶ。操作者は、階層構造パレットの中から注目したい
集合グループ又は集合を選択し、これをグラフパレット
に表示させる旨を指示する。このときの選択と指示の一
連の操作を行う一般的な手法としては、よく知られた
「ドラッグ&ドロップ」がある。この実施形態において
も、ドラッグ&ドロップ操作を用いることを前提として
説明するが、このドラッグ&ドロップ操作に限定する趣
旨ではない。
レットに集合グループ「従業員」をドラッグ&ドロップ
操作したときの状態を図7に示す。図中、符号51が階
層構造パレット、符号53がグラフパレットである。符
号52は階層構造パレット51の内容を詳細に示すため
の詳細表示領域である。主制御部10は、集合グループ
「従業員」がグラフパレット53にドラッグ&ドロップ
操作されたことを検知すると、集合グループ「従業員」
の下位層の集合または集合グループの要素数の集合和を
論理演算する。図7の例では、集合グループ「〜4」、
「5〜9」、「10〜19」、「20〜29」、「30
〜40」、「50〜99」、「100〜」のそれぞれの
要素数を論理演算する。次に、これらの要素数の和を1
00%としたときの、帯状グラフの表示をグラフパレッ
ト53に表示させるための演算を行い、グラフパレット
53上に帯状グラフの描画を行う。ここで、重要なこと
は、帯状グラフを各集合/集合グループの要素数に応じ
てそれぞれの集合の大きさを表すように描画するという
ことである。
ることで、各集合の要素数の大小を一目で把握すること
ができ、どの集合(この例であれば、どの従業員規模の
顧客)が多いか少ないかを直ちに判読することができる
ようになる。この状態で、操作者が、階層構造パレット
51から、さらに他の集合グループ「業種」を選択して
グラフパレット53にドラッグ&ドロップ操作すると、
主制御部10は、このドラッグ&ドロップ操作を検知
し、集合グループ「業種」の下位の集合または集合グル
ープの要素数を論理演算する(集合定義または更に下位
の階層からの集合和を求める)。そして、図8のよう
に、帯状グラフの追加描画を行う。
金」、「精密板金」、「その他」のそれぞれの要素数の
和を100%とした帯状グラフがグラフパレット53に
描画される。この時点で、先に描画されている集合グル
ープ「従業員」の要素数の総和と、今回の「業種」での
要素数の総和の大きい方を用いて、グラフ描画域のサイ
ズを決める。すなわち、複数の集合グループを帯状グラ
フに描画する場合、グラフパレット53のグラフの描画
スケールを統一すれば、異なるカテゴリーの要素数同士
を大きさで直感的に比較することができる。図8の例で
は、従業員規模で分類した場合と業種で分類した場合と
で、顧客数がどのようになっているかを、同時に比較す
ることができる。
数の帯状グラフが描画されている状態において、2つの
異なるカテゴリーの集合間の積演算を画面を通じて指示
することができる。このことを図9を参照して説明す
る。
されている集合グループ「従業員」に属する「5〜9」
の集合部分(分割図形)から、下段に表示されている集
合グループ「業種」に属する「一般板金」の集合部分
(分割図形)に、操作者がドラッグ&ドロップ操作した
結果を示した図である。主制御部10は、操作者による
ドラッグ&ドロップ操作を検知すると、集合グループ
「従業員」に属する集合「5〜9」と、集合グループ
「業種」に属する集合「一般板金」との論理積を演算す
る。これは、従業員数が5〜9人で、業種が一般板金で
ある顧客の数を求めることを意味する。主制御部10
は、これにより求めた積集合の大きさを、元の集合「5
〜9」及び「一般板金」の各集合部分(分割図形)に、
長さで表現した形のサブ集合(サブ集合図形)として、
重畳して描画する。
般板金」との論理積部分が、それぞれ、元の集合部分の
サブ集合として帯状グラフ上に重畳描画される。サブ集
合が同時に2ヶ所に表現されるので、本実施形態では、
これらが同一内容のものであることを強調するために、
サブ集合間を補助線で結んでいる。このような補助線
は、2つの集合の積部分が補助線同士を辿ることで容易
に判ること、その論理積がどの集合とどの集合との論理
積であるかが一目で判ること、更にその論理積の部分が
元の集合に占める比率も直感的に把握できることが、そ
の利点となる。上記のような操作内容及びそれによる描
画内容は、他の集合同士の積についても、同様の要領で
求めていくことができる。
員」に属する集合「30〜49」から、集合グループ
「業種」に属する集合「建築板金」へドラッグ&ドロッ
プ操作した状態を示している。このように、集合とそれ
を表現するグラフとの間で、興味を持った集合同士をド
ラッグ&ドロップ操作によって結びつけることで、直ち
にそれらの間の論理積の結果を表示させることができ
る。そのため、本システムは、操作者の思考を強力に支
援することができるツールとなり得る。
グループが表示されている状態において、2つの異なる
カテゴリーの集合グループと集合との積演算を指示する
ことができる。ある集合と、もう一方は集合グループ内
の全集合に対して行う操作である。この操作は、前述し
た集合間の論理積演算を個別に実施する手順を簡素化
し、一度に実施する手法ということもできる。
る「5〜9」の集合部分から、集合グループ「業種」全
体(描画上の集合グループ名部分をポイントして)にド
ラッグ&ドロップ操作を行った結果を示した図である。
主制御部10は、このドラッグ&ドロップ操作を検知す
ると、集合グループ「従業員」に属する一つの集合「5
〜9」と集合グループ「業種」の下位層の集合のすべて
に対する論理積を演算する。そして、求めた積集合の大
きさを、各集合に対して前述の集合間の方法と同様の要
領でグラフ描画する。このような機能の実現により、あ
る集合は、別の集合グループのどの集合との相関が一番
強いか弱いか(積部分の大小)等を、操作者は、一回の
操作で見ることができるようになる。上記の例でいえ
ば、従業員規模が5〜9人の顧客は、どの業種に多いか
少ないかを知る為の操作が、一回のドラッグ&ドロップ
で実現できるようになる。
も、同様の要領で求めることが可能である。図12は、
集合グループに属する集合「30〜49」から集合グル
ープ「業種」の名称へドラッグ&ドロップした状態を示
している。
された状態において、2つの異なるカテゴリーの集合グ
ループ同士の積演算を指示することができる。ある集合
グループの全集合と、別の集合グループの全集合に対し
て行う操作である。前述した集合間の論理積演算を個別
に実施する手順を更に簡素化し、集合グループ同士の演
算を一度に実施する手法といえる。
集合グループ「業種」にドラッグ&ドロップした状態を
示している。主制御部10は、操作者によるこのような
操作内容を検知すると、集合グループ「従業員」の下位
集合のすべてと集合グループ「業種」の下位集合のすべ
ての組み合わせに対して論理積を演算する。そして、こ
れにより求めた積集合の大きさを、各集合に対して前述
の集合間の手法と同様の要領でグラフ描画する。
の各集合と、別の集合グループの各集合との相関を一度
に求める操作ができる。上記の例でいえば、各従業員規
模と、各業種との相関を一回のドラッグ&ドロップの操
作によって実現できる。上記の例のように、集合グルー
プ同士の積演算を行った結果は、各集合に対するサブ集
合図形が、もう一方の対応する集合のサブ集合図形との
対応を示す補助線が多数表れる。注意深く補助線を辿れ
ば、対応関係を見ることは可能であるが、図13のよう
に、あまりに線が複雑に入り組んできた場合には、その
作業が容易ではなくなってくる。このような場合に、特
定の集合を指定して、その集合に関する補助線を強調し
た強調線に変える。
定してダブルクリック操作した状態を示した図である。
主制御部10は、ある集合に対してダブルクリックが発
生したことを検知し、その集合に関して既に求めている
サブ集合との補助線を強調した表示処理を行う。この処
理により、操作者は、多くの補助線の中から強調線を捉
えることで、注目したい部分を容易に特定することが可
能になる。なお、ここでは補助線を強調する処理の指示
方法として、ダブルクリックを用いた方法を述べたが、
ダブルクリックに限定する趣旨ではなく、他の指示手法
も可能である。
9」に対して行った結果である。図15に示されるよう
に、集合「30〜49」が集合グループ「業種」に属す
る複数の集合と関連している場合は、関連するすべての
他の集合グループの集合に対して補助線を強調した表示
処理を行う。
集合グループである「業種」との相関を求めたものに対
して、さらに、集合グループ「顧客住所」を新たに追加
描画し、そのグループ下の「東日本」と集合グループ
「業種」との相関を求めて、さらに集合「東日本」との
相対関係を強調した場合の例を示している。
レット領域の一つとして、集合の内容(顧客を集合要素
とした場合であれば、顧客名、住所、電話番号等、この
顧客の属性情報)を表すデータの内容を表示するための
パレット領域を有する。図形を描画するものではなく、
データの内容を表示するだけなので、以下、このパレッ
ト領域を「集合ビュアー」と称する。集合ビュアーは、
表示装置DPの画面上に形成されている所定のアイコン
の操作によって起動される。集合ビュアーもまた、操作
者者による操作によって集合等を他のパレット領域から
ドラッグ&ドロップ操作によって複写することができ
る。
との積集合部分(サブ集合となっている)を、集合ビュ
アー54にドラッグ&ドロップ操作された状態を示して
いる。操作者は、階層構造パレット51あるいはグラフ
パレット53の該当集合部分あるいはサブ集合図形か
ら、集合ビュアー領域54に、ドラッグ&ドロップ操作
を行う。主制御部10は、集合ビュアー54へのドラッ
グ&ドロップであることを検知すると、集合の表示が指
示されたことを認識する。そして、ドラッグの起点とな
った集合を求めて、その集合要素の表示すべき内容を、
オブジェクトIDテーブル21から取り出し、これを集
合ビュアー54内に表示する。場合によっては、オブジ
ェクトIDテーブル21ではなく、検索処理部11を通
してデータベース機構A,B,Cに問い合わせ、その内
容を取り出すことも可能である。
して、集合ビュアー54上にドラッグ&ドロップするだ
けの操作で、その集合の内容を確認することができる。
この指示は、ドラッグ&ドロップで説明したが、他の指
示手法であっても良い。なお、階層構造パレット51か
ら、直接、集合を集合ビュアー54にドラッグ&ドロッ
プすることも可能である。集合ビュアー54は、表示さ
れている内容を、何らかの方法(ファイル等を経由する
のが一般的であるが)で、他のシステム等に渡すことも
可能である。
3、集合ビュアー54の各区画を用いた、集合の分析や
演算、内容表示をドラッグ&ドロップ操作やダブルクリ
ック等の操作で容易に行えるシステムの実現手法につい
て説明したが、集合の演算では、ベン図を用いた表現も
組み合わせることにより、集合に関するより完成度の高
いシステム構築が可能である。ベン図を表示させるパレ
ット領域を、以下、「ベン図パレット」と呼ぶ。
コン操作等を受け付けると、画像処理部13を制御し
て、指定された集合グループ又は集合についての論理演
算結果を、各々の要素数の大きさに対応する面積のn角
形ベン図に変換し、変換された各々のn角形ベン図を他
のn角形ベン図との相対関係を維持した状態で同一画面
上に描画するためのベン図パレットを表示装置DPに表
示させることができる。このベン図パレットの例を図1
8に示す。
かに、階層構造パレット51及びグラフパレット53が
同時に起動されている。この状態で、階層構造パレット
51又はグラフパレット53の任意の集合或いはサブ集
合を、ドラッグ&ドロップ操作によってベン図パレット
55を指定するだけで、その集合或いはサブ集合を、そ
れらの相対関係を維持した状態で描画することができ
る。ベン図パレット55内の、任意の集合部分を、グラ
フパレット53にドラッグ&ドロップ操作で描画させる
こともできる。このように、相互互換性がある。
5は、それぞれ同じものを複数同時に起動することが可
能であり、各パレット間で、任意の集合あるいはサブ集
合、ベン図パレット55上の任意の集合部分をドラッグ
&ドロップ操作によって指定することができる。このよ
うな機能を利用することにより、実に多様な集合分析と
演算をGUI操作だけで実施していくことができるよう
になる。
テム1では、異なる集合グループの各集合の要素数に応
じた面積比のグラフ描画をグラフパレット53に並べて
描画することができるので、例えば上記の例でいえば、
従業員規模による顧客数の比較だけでなく、業種で分類
した場合の顧客数の比較も同時に可能になり、従業員と
業種での顧客数の比較が同時に行えるようになる。ま
た、並べて描画した集合又は集合グループ間の相関関係
が図形によって表現されるので、複数の集合又は集合グ
ループの比較やそれらを組み合わせた論理演算が非常に
容易になる。
層化管理された集合を、単に管理するためだけの機構で
はなく、縦横の各階層下の集合又は集合グループを定量
的に比較する手法として優れている。また、複数の集合
又は集合グループとの相対関係を操作者が一度の操作で
直感的に把握できるようになるので、操作性に優れたイ
ンタフェースを提供できるようになる。さらに、互いに
異なる表現形態で集合等を表現する複数のパレット領域
を組み合わせて表示することができるGUI環境を提供
することができるので、非常に高度な分析/操作であっ
ても、単純操作だけでその実現が可能になる。
集合グループをベースに、データ管理システム1を構築
した場合の例を示したが、集合の階層化は好ましい実施
の形態であって、必須なものではない。幾つかの集合が
グループ管理されている、より単純な構成によっても本
発明は実施が可能である。グラフパレット53、集合ビ
ュアー54、ベン図パレット55の配置を予め定めてお
き、起動処理を簡素化することも可能である。またその
配置を利用者ごとに記憶させておくようにしてもよい。
さらに、階層構造パレット51、グラフパレット53、
集合ビュアー54、ベン図パレット55等に対して、操
作者が行った手順を記憶し、再度同じことを再現するこ
とができる。このようにすれば、操作者が手順を再確認
することが容易になる。また、データの内容が変わって
いる状況で、記憶させた手順を再実行(再現とは異な
る)させるようにしてもよい。この機能は、記憶させた
手順による処理の自動化を意味する。再実行には、画面
上に処理を表示することも、画面上には再現せず、最終
結果だけを出力することも可能である。
イズは、集合を構成する要素の数で説明しているが、そ
の要素のある属性値(例えば、売り上げ金額とか個数と
か)の合計値であっても本発明の実施が可能である。ま
た、グラフ化した各領域は、集合の要素で説明している
が、集合ではなく、直接にデータベース等に検索して得
られるデータのヒット件数や、ヒットしたデータのある
項目の合計値等であっても本発明の実施が可能である。
によれば、集合操作指示とその指示の演算結果とを直接
的に操作者に理解することができるインタフェースを提
供することができる。
構成図。
図。
の企業」のデータの検索結果の例、(b)はこの検索結
果をオブジェクトIDのリストへ変換した状態を示した
図。
した説明図。
した説明図(図5の続き)。
にドラッグ&ドロップした状態を示した図。
ドロップした状態を示した図。
「5〜9」を集合「一般板金」の領域にドラッグ&ドロ
ップした状態を示した図(積集合)。
築板金」の領域にドラッグ&ドロップした状態を示した
図(積集合)。
プした状態を示した図。
ラッグ&ドロップした状態を示した図。
した状態を示した図。
その集合に含まれるすべてのサブ集合の強調表示線が描
画されることを示した図。
その集合に含まれるすべてのサブ集合の強調表示線が描
画されることを示した図。
プし、且つサブ集合をドラッグ&ドロップした状態を示
した図。
プした状態を示した図。
た図。
Claims (18)
- 【請求項1】 所定の条件範囲に属するデータの集まり
である集合をグループ化して集合グループを作成すると
ともに、作成済みの複数の集合間、集合と集合グループ
間又は複数の集合グループ間の相対関係を導出する集合
管理手段と、 個々の集合又は集合グループを他の集合又は集合グルー
プとの間の相対関係が維持された状態で所定の表示装置
に定量表示させる処理手段とを有することを特徴とす
る、集合表示システム。 - 【請求項2】 前記処理手段は、同一内容の集合又は集
合グループを互いに異なる複数の表現形態で定量化する
ための複数のパレット領域を前記表示装置に表示させる
ように構成されていることを特徴とする、 請求項1記載の集合表示システム。 - 【請求項3】 前記複数のパレット領域の各々が、他の
パレット領域において定量化されている集合又は集合グ
ループがドラッグ&ドロップ操作によって自領域に取り
込まれたときにその集合又は集合グループを実時間で自
領域の表現形態で定量化するものであることを特徴とす
る、 請求項2記載の集合表示システム。 - 【請求項4】 所定の条件範囲に属するデータの集まり
である集合と、複数の集合をグループ化した集合グルー
プとを作成するとともに、作成した集合及び集合グルー
プを所定の記憶装置に階層的に保存する集合管理手段
と、 前記記憶装置に保存されている集合及び集合グループの
階層構造を所定の表示装置上に表示させる処理手段とを
有し、 前記集合管理手段は、 相対的に上位層となる集合グループをその下位層に属す
るすべての集合又は集合グループの論理演算結果として
作成するものであり、 前記処理手段は、 同一階層の複数の集合又は集合グループについては各々
の要素数に応じた面積の図形を独立に描画可能とし、異
なる階層の複数の集合又は集合グループについては相対
的に上位層となる集合グループについての前記図形内に
その下位層に属するすべての集合又は集合グループの要
素数に応じた面積比の分割図形を描画可能とする図形パ
レット領域を、前記表示装置に表示させることを特徴と
する、 集合表示システム。 - 【請求項5】 前記処理手段は、前記図形パレット領域
に代えて、又は前記図形パレット領域と共に、ある集合
又は集合グループを他の集合又は集合グループとの相対
関係を維持した状態で同時に描画可能にする1又は複数
の他のパレット領域を前記表示装置に表示させることを
特徴とする、 請求項4記載の集合表示システム。 - 【請求項6】 前記処理手段は、前記図形パレット領域
における図形の描画スケールを共通スケールに統一する
とともに、先に描画されている図形と追加描画しようと
する図形のうちサイズの大きい方の図形に基づいて、前
記図形パレット領域の表示サイズを決定することを特徴
とする、 請求項5記載の集合表示システム。 - 【請求項7】 前記処理手段は、前記表示装置に前記図
形パレット領域が表示されているときに当該図形パレッ
ト領域と前記1又は複数の他のパレット領域との間で行
われる、各々の領域に描画されている集合又は集合グル
ープの実質データ内容の相互受け渡しを許容するように
構成されていることを特徴とする、 請求項5記載の集合表示システム。 - 【請求項8】 前記処理手段は、前記図形パレット領域
に既に描画されている集合グループとは異なる他の集合
グループが外部より指定されたときに当該他の集合グル
ープの下位層に属するすべての集合及び集合グループの
要素数を論理演算し、その要素数の相対比率を面積比で
表す分割図形を同一の前記図形パレット領域に追加描画
することを特徴とする、 請求項4記載の集合表示システム。 - 【請求項9】 前記処理手段は、前記図形パレット領域
に複数の集合グループについての図形が描画されている
状態において、ある図形内の集合の描画域と他の図形に
おける集合の描画域とが外部より指定されたときに、両
集合の論理積を演算し、これにより得られた積集合の大
きさがその長さで表現されたサブ集合図形を、前記指定
された二つの描画域の各々に重畳描画することを特徴と
する、 請求項4記載の集合表示システム。 - 【請求項10】 前記処理手段は、前記図形パレット領
域に複数の集合グループについての図形が描画されてい
る状態において、ある図形における集合の描画域と他の
図形の全体とが外部より指定されたときに、前記集合と
前記他の図形が表すすべての集合及び集合グループとの
論理積を演算し、これにより得られた積集合の大きさが
その長さで表現されたサブ集合図形を、前記描画域と前
記他の図形内の集合及び集合グループの各々の描画域に
重畳描画することを特徴とする、 請求項4記載の集合表示システム。 - 【請求項11】 前記処理手段は、前記図形パレット領
域に複数の集合グループについての図形が描画されてい
る状態において、ある図形の全体と他の図形の全体とが
外部より指定されたときに、各々の図形が表すすべての
集合又は集合グループ同士の論理積を演算し、これによ
り得られた積集合の大きさが長さで表現されたサブ集合
図形を、両図形内の集合又は集合グループの各々の描画
域に重畳描画することを特徴とする、 請求項4記載の集合表示システム。 - 【請求項12】 前記図形の全体の指定が当該集合グル
ープの名称の指示により行われることを特徴とする、 請求項10又は11記載の集合表示システム。 - 【請求項13】 前記外部による指定が操作者のドラッ
グ&ドロップ操作により行われることを特徴とする、 請求項8ないし12のいずれかの項記載の集合表示シス
テム。 - 【請求項14】 前記処理手段は、異なる図形に重畳描
画される一対のサブ集合図形同士を結ぶ補助線を描画す
ることを特徴とする、 請求項9、10又は11記載の集合表示システム。 - 【請求項15】 前記処理手段は、前記補助線が描画さ
れている特定の集合又は集合グループの描画域が指定さ
れたときに当該描画域に描画されているすべての補助線
を強調表示させることを特徴とする、 請求項14記載の集合表示システム。 - 【請求項16】 前記処理手段は、前記図形、前記分割
図形又は前記サブ集合図形が指定されたときに当該指定
された図形、分割図形又はサブ図形に対応して前記記憶
装置に保存されているデータを表示させるための領域を
前記表示装置に表示させることを特徴とする、 請求項9,10又は11記載の集合表示システム。 - 【請求項17】 前記処理手段は、指定された集合グル
ープ又は集合についての論理演算結果を、各々の要素数
の大きさに対応する面積のn角形ベン図(nは自然数)
に変換し、変換された各々のn角形ベン図を他のn角形
ベン図との相対関係を維持した状態で同一画面上に描画
するためのベン図パレット領域を、前記他のパレット領
域として前記表示装置に表示させることを特徴とする、 請求項5記載の集合表示システム。 - 【請求項18】 記憶装置及び表示装置が接続されてい
るコンピュータシステムに読み取られて実行されたとき
に、該コンピュータシステムを請求項1ないし17のい
ずれかに記載された集合表示システムとして動作させる
ためのコンピュータプログラム。
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