JP2003214906A - 光ファイバ型センサおよび光ファイバ型センサシステム - Google Patents
光ファイバ型センサおよび光ファイバ型センサシステムInfo
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Abstract
用して、この光ファイバに無理な屈曲や伸張を与えるこ
となく、測定対象の各種変化を、幅広い測定範囲で、か
つ、長期的、広範囲に測定可能な光ファイバ型センサお
よび光ファイバ型センサシステムを提供する。 【解決手段】 光ファイバ型センサは、ヘテロ・コア部
を有するヘテロ・コア型光ファイバと、応力を、ヘテロ
・コア部を中心とした前記へテロ・コア型光ファイバの
屈曲に変換する機構手段とを有し、ヘテロ・コア部の屈
曲に応じて、ヘテロ・コア型光ファイバに光伝送の損失
を生じさせる。光ファイバ型センサシステムは、一つ以
上の前記へテロ・コア型光ファイバを所定の間隔で直列
に接続したヘテロ・コア型のセンサ用光ファイバライン
と、前記機構手段と、センサ用光ファイバラインに検出
用の光を入射する光入射手段と、前記検出用の光を受光
する受光手段とを有する。
Description
て測定対象に関わる所定の物理量または現象の変化を測
定する光ファイバ型センサ、ならびにこの光ファイバ型
センサを用いた光ファイバ型センサシステムに関する。
詳細には、本発明は、光ファイバの曲げによる光の伝達
損失を効果的に検出して、測定対象のひずみ、曲げ、縮
み、伸び等の変化を測定する光ファイバ型センサ、なら
びにこの光ファイバ型センサを用いた光ファイバ型セン
サシステムに関する。
道路、トンネル、高架橋、鉄道、各種プラント、大型航
空機、船舶等の構造物や、その近傍の自然環境の損傷や
変化の効果的なモニタリングの要求が高まっている。こ
れらのモニタリングは、長期かつ広範囲にわたり、検出
された情報を一元的に統括できることが望まれている。
従来から、機械や建築物等の構造物のひずみ測定器とし
ては、電気抵抗式のひずみゲージが知られている。ま
た、光ファイバの持つ軽量、低電力、耐電磁誘導性、耐
腐食性等の特徴を活かそうとする光ファイバ式ひずみセ
ンサも考案されている(例えば特開平11−28762
6号公報を参照)。
伸張型という2つの代表的な方式が存在する。屈曲型の
光ファイバ式ひずみセンサでは、光ファイバ自体にあら
かじめ曲率半径数mm程度の小さな曲げ(マイクロベンデ
ィング)を部分的に与えておき、測定したいひずみ量を
この曲げに伝え、光の伝達損失からひずみ量を検出す
る。この方式は、光ファイバは伝達損失が発生する曲率
半径の範囲において、曲率半径が小さくなると伝達損失
が増大し、曲率半径が大きくなると伝達損失が減少する
という原理に基づいている。
では、測定したいひずみ量を、光ファイバを長手方向に
伸張させるような力に変換し、光ファイバを伸ばそうと
するときに光ファイバ内部に生じる屈折率の周期的な変
化を利用する。光ファイバが長手方向にひずみ状態にな
っている領域を光が通過するとき、散乱される光の波長
が少しだけシフトする。この波長のシフトと光ファイバ
の長手方向のひずみとの間には相関があり、波長のシフ
トを測定すれば、ひずみ量を測定することができる。こ
の伸張型のひずみ測定方式は、「ブリルアン散乱法」と
も呼ばれる。
抗式のひずみゲージでは、電力消費、金属腐食による接
点不良・寿命短縮、電磁界の影響下でのノイズ等の不利
益があり、上記のような長期的、広範囲な使用には適さ
ない。
ては、通常のシングルモード光ファイバは曲率半径が数
十mm程度の緩やかな曲げ(マクロベンディング)にはほ
とんど伝達損失を示さないということが問題になる。こ
のため、損失によってひずみを計測するためには、破断
限界に近い屈曲を光ファイバに与える必要がある。この
ようなマイクロベンディングによるセンサは、ひずみ量
の変化に対して非常に敏感なので、実用上は使いにく
く、また適用範囲も限られる。さらに、破断限界近傍で
光ファイバを用いると、検出時の測定対象の変化により
ファイバが容易に破断し、センシング機能がその時点で
損なわれてしまうという危険性も生じる。
く、コアを光ファイバの中心軸からずらしたり、屈折率
の異なる光ファイバを組み合わせたりした特殊な光ファ
イバを用いて、マクロベンディングに対しても伝達損失
を検出可能な屈曲型センサも考えられている。しかし、
このような特殊な光ファイバは製造が困難であり、コス
ト面でも大きな不利が存在する。
ても、光ファイバに伸びを与える際に、光ファイバがガ
ラスにより製造されていることに起因する破断限界が存
在し、上記と同じセンシング機能の消失の可能性があ
る。また、ブリルアン散乱法は、ごくわずかな周波数シ
フトを測定するため、その測定のための装置が複雑かつ
高価になる。
mから数cmまで多岐にわたるため、これらの変化を効果
的に光ファイバのマクロベンディングに変換する機構が
必要となる。これまでは、マイクロベンディング状態に
おいて微少な曲率半径の変化しか光ファイバに与えてい
なかったので、上記のような機構は考えられていなかっ
た。
ものであって、その目的は、製造が容易で、測定対象の
ひずみ、曲げ、縮み等の変化を測定可能なセンサ用光フ
ァイバを用いて、このセンサ用光ファイバに無理な屈曲
や伸張を与えることなく、測定対象の上記変化を幅広い
測定範囲で効果的に測定可能な光ファイバ型センサを提
供することにある。また、本発明の別の目的は、この光
ファイバ型センサを利用して、測定対象の各種変化を、
幅広い測定範囲で、かつ、長期的、広範囲に測定可能で
あり、検出情報を一元管理することができる光ファイバ
型センサシステムを提供することにある。
に、本発明の光ファイバ型センサは、コアおよびクラッ
ドを有する第1および第2の光ファイバと、前記第1お
よび第2の光ファイバの間に位置し、その両端部が前記
第1および第2の光ファイバと融着接合されており、長
手方向と直交する方向の応力印加に応じて屈曲可能で前
記第1および第2の光ファイバのコアの屈折率またはク
ラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材とを有
するセンサ用光ファイバと、応力が印加されたとき、そ
の応力に応じて前記光透過部材を中心として前記センサ
用光ファイバを屈曲させ、前記応力が解除されたとき、
前記屈曲状態から復帰させる機構手段とを有し、前記光
透過部材の屈曲に応じて、前記センサ用光ファイバに光
伝送の損失を生じさせる。
材を有するセンサ用光ファイバの一端部を保持する第1
の保持部材と、前記第1の保持部材と所定の距離をおい
て配置され、前記光透過部材を挟んで前記センサ用光フ
ァイバの他端部を保持する第2の保持部材と、応力が印
加されないとき、弾性力により前記第1および第2の保
持部材を所定の位置関係に保持する弾性体とを有し、前
記第1および第2の保持部材は、応力が印加されたと
き、その応力に応じて保持している前記センサ用光ファ
イバの長手方向に沿ってそれぞれ相対的に移動し、前記
応力が解除されたとき、前記弾性体の弾性力により前記
所定の位置関係に復帰させられる。
性体の弾性力に抗して前記第1および第2の保持部材の
距離が縮まり前記センサ用光ファイバを屈曲させる構成
であってもよいし、前記弾性体の弾性力に抗して、前記
第1の保持部材と、前記第2の保持部材に装着される外
部連結部材とを引張り前記第1および第2の保持部材の
距離を縮めて前記センサ用光ファイバを屈曲させる構成
であってもよい。
コアおよびクラッドを有する第1および第2の光ファイ
バと、前記第1および第2の光ファイバの間に位置し、
その両端部が前記第1および第2の光ファイバと融着接
合されており、長手方向と直交する方向の応力印加に応
じて屈曲可能で前記第1および第2の光ファイバのコア
の屈折率またはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ
光透過部材とを有するセンサ用光ファイバを複数直列に
接続したセンサ用光ファイバラインと、応力が印加され
たとき、その応力に応じて前記光透過部材を中心として
前記センサ用光ファイバを屈曲させ、前記応力が解除さ
れたとき、前記屈曲状態から復帰させる機構手段と、前
記センサ用光ファイバラインに検出用の光を入射する光
入射手段と、前記検出用の光を受光する受光手段と、を
有し、前記検出用の光により、前記光透過部材の屈曲に
応じた前記センサ用光ファイバの光伝送の損失を検出
し、前記センサ用光ファイバラインの周囲の情報を測定
する。
数であってもよく、その場合には当該複数のセンサ用光
ファイバラインと前記光入射手段および受光手段との間
に、測定に利用する前記センサ用光ファイバラインを適
宜選択切換えする光スイッチが接続される。
れらの光ファイバのコアの屈折率またはクラッドの屈折
率と同等の屈折率を持つ光透過部材が挟み込まれ、光透
過部材と光ファイバの長手方向に直交する断面が互いに
融着接合される。これによりセンサ用光ファイバが形成
され、融着接合された光透過部材がセンサとして機能す
る。測定対象の変化は、機構手段により、その変化に応
じたセンサ用光ファイバの曲げに変換される。センサ用
光ファイバを、光透過部材を中心としてある曲率半径の
範囲内で曲げると、曲率半径の変化に応じて光透過部材
を透過する光の伝達損失が変化する。この伝達損失の変
化を検出することで、測定対象の変化を測定することが
できる。
の光ファイバは、その両端側を、2つの保持部材により
それぞれ保持される。これらの保持部材が光ファイバの
長手方向に相対的に動くことで、測定対象の変化が光透
過部材とその両側の光ファイバの曲げに変換される。保
持部材は、測定対象に応力が印加されないときには、弾
性体の弾性力により所定の位置に復帰される。
て、図面を参照しながら述べてゆく。
ンサの構成を示す図である。図1(a)に示す曲げロッ
ドセンサ100は、光ファイバ型センサ10と、支持ロ
ッド110と、ボールジョイント120と、ロッド13
0と、ブーツ140を有する。図1(b)は、支持ロッ
ド110の端部の拡大図である。
示すように、一端部に支持ロッド110を挿通させて、
この支持ロッド110ごと中空のロッド130の内部に
挿入されている。支持ロッド110の両端部には、図1
(b)に示すように、ボールジョイント120が螺合し
ている。それぞれのボールジョイント120は、例えば
2分割されたブーツ140に挟み込まれることで保持さ
れる。ブーツ140は、ロッド130の両端部において
ロッド130の内壁面に嵌合しており、例えば、外部か
らロッド130を貫通して螺合するボルト150によっ
て、ロッド130に固定される。以上の構成により、支
持ロッド110は、中空のロッド130の内部において
ロッド130と同心で支持される。また、光ファイバ型
センサ10は、例えばロッド130の長手方向の中央部
に、支持ロッド110が貫通している端部の反対側の端
部がロッド130の内壁に面接触するように配置され
る。
型センサ10近傍の拡大図であり、図2(b)はその断
面I−Iから見た側面図である。光ファイバ型センサ10
は、センサヘッド1と、ヘテロ・コア型光ファイバ2を
有する。光ファイバ型センサ10は、後述する光入射手
段および受光手段に接続されている。センサヘッド1
は、第1の保持部材11と、第2の保持部材12と、圧
縮コイルばね13を有する。ヘテロ・コア型光ファイバ
2が本発明におけるセンサ用光ファイバの一実施態様で
ある。また、センサヘッド1が本発明における機構手段
の一実施態様であり、圧縮コイルばね13が本発明にお
ける弾性体の一実施態様である。
の外径に嵌合する大きさの直径を有する貫通孔11aが
備えられている。この貫通孔11aに、支持ロッド11
0が挿入される。また、第1保持部材11には、貫通孔
11aに嵌合した支持ロッド110の長手方向と直交す
る方向に突出したピン11bが備えられており、第1保
持部材11と一体化している。このピン11bは、圧縮
コイルばね13に差し込まれてから、第2保持部材12
に設けられている挿入孔12aに挿入される。このと
き、挿入孔12aにはピン11bのみが挿入され、圧縮コ
イルばね13は第1保持部材11と第2保持部材12の
間に挟み込まれる。
部材12は、図2(a)に示されるように、支持ロッド
110と第1、第2保持部材11,12とがなす姿勢が
T字型になるように配置される。第1保持部材11と第
2保持部材12は、ピン11bの軸方向に沿って、その
軸上で互いに移動可能である。第1保持部材11と第2
保持部材12の大きさは、移動の際に十分なストローク
が得られるように規定される。なお、第2保持部材12
のロッド130の内周面に接する側の端部は、前述のよ
うに、ロッド130の内周面と面接触するように、ロッ
ド130の内径の曲率半径と同じ曲率半径となるように
形成されている。
ロ・コア型光ファイバ2が取り付けられる。図3は、ヘ
テロ・コア型光ファイバ2の要部の長手方向の断面図で
ある。ヘテロ・コア型光ファイバ2は、光ファイバによ
り構成される光の伝送体の中途部に、同じく光伝送体で
構成される数mmから数cmの微小なヘテロ・コア部3を挟
装したものである。ヘテロ・コア部3は、本発明におけ
る光透過部材の一実施態様である。本実施形態において
は、ヘテロ・コア部3の長さcは5mmとした。以下で
は、ヘテロ・コア部3に融着接合される一方の光伝送体
を第1の光ファイバ部20a、もう一方の光伝送体を第
2の光ファイバ部20bと呼ぶこととする。本実施形態
において用いられるヘテロ・コア型光ファイバ2におい
ては、第1の光ファイバ部20aと第2の光ファイバ部
20bは、どちらも同じ光ファイバ20である。
0b(光ファイバ20)、ならびにヘテロ・コア部3に
は、例えば、シングル・モード光ファイバを用いる。光
ファイバ20は、コア21およびクラッド22を有す
る。ヘテロ・コア部3は、コア31およびクラッド32
を有する。本実施形態においては、ヘテロ・コア部3の
コア31の径bは、光ファイバ20のコア21の径aより
も十分に小さく、a=9μm、b=5μmとする。光ファイ
バ20とヘテロ・コア部3は、長手方向に直交する界面
4でコア同士が接触するように同軸に接続されている。
この接続には、好適には、汎用化されている放電による
融着手法が採用される。従って、安価、容易な製造が可
能である。
の近傍の光ファイバ20により、センサ部が構成され
る。ヘテロ・コア型光ファイバ2には、通常、図3に示
すコア・クラッド構造の上から、ファイバ保護のため例
えばプラスチックによる図示しない薄いコーティングが
施される。センサ部は、センサ部の保護および曲げ方向
を一定とするため、その上からさらにテープ5により挟
み込まれる。テープ5は、例えば適度な弾性力を有する
薄いプラスチックテープである。
5を第1保持部材11に押さえ付けて、その上から六角
穴付きボルト7で締結することにより、第1保持部材1
1に固定する。センサ部の他端側は、同様に座金6と六
角穴付きボルト7により第2保持部材12に固定され
る。座金6により固定されている第1保持部材11と第
2保持部材12の間の部分が、本実施形態において曲げ
センサとして機能するセンサ部SPとなる。なお、ヘテロ
・コア型光ファイバ2は、ヘテロ・コア部3がセンサ部
SPの中央に位置するように配置される。
ヘテロ・コア型光ファイバ2は、コーティングの上から
図示しない2次被覆を施されている。本実施形態におい
ては、ヘテロ・コア型光ファイバ2の第2保持部材12
側の端部は、ファイバを切断したままの状態になってい
る。一方、第1保持部材11側からは、ヘテロ・コア型
光ファイバ2がそのまま延びて、例えばブーツ140に
設けられた引き出し穴からロッド130の外部に出て、
後述するOTDR(Optical Time-Domain Reflectometer)
に接続される。なお、後述するように、ヘテロ・コア型
光ファイバ2の第2保持部材12側の端部を、光ファイ
バ20を接続することにより延長し、別の光ファイバ型
センサ10のヘテロ・コア型光ファイバ2に接続するこ
とも可能である。
る。図1(a)において、例えば曲げロッドセンサ10
0の両端部を固定しておき、矢印の方向に力Fが作用し
たとする。力Fは曲げロッドセンサ100を矢印方向に
曲げようとする力として作用し、曲げロッドセンサ10
0の曲げは、ロッド130の中央部のたわみとしてあら
われる。前述のように、センサヘッド1の第2保持部1
2はロッド130の内周面に接触しており、第1保持部
11は支持ロッド110により支持されている。支持ロ
ッド110の中心軸は、ロッド130の中心軸と一致し
ており、かつ、ボールジョイント120によって支持さ
れている。従って、ロッド130のたわみが支持ロッド
110に影響を与えることはない。支持ロッド110が
十分な剛性を有していれば、ロッド130がたわんだ時
の光ファイバ型センサ10の動きを表す図4に示される
ように、第1保持部材11は動かず、第2保持部材12
のみが、ピン11bに沿って、第1保持部材11の方向
へ動くことになる。第2保持部材12のストロークST
は、ロッド130のたわみ量と同じである。
も、図4に示すように円弧状に曲がる。図4に示すよう
に、光ファイバ型センサ10は、OTDR60に接続されて
いる。この状態でセンサ部SPに光パルスが入力される
と、ヘテロ・コア部3の入口、出口である界面4におい
て、光パルスの一部がコア21からクラッド32へリー
クして、伝達損失が発生することになる。本実施形態に
おいては、光ファイバ20のコア径aとヘテロ・コア部
3のコア径bが異なる、ヘテロ・コア型光ファイバ2を
用いている。従って、曲率半径の比較的大きいマクロベ
ンディングにおいても、コア21からクラッド32への
リークを効果的に発生させることができる。この、セン
サ部SPの曲げによる光の伝達損失(曲げ損失)を、例え
ばOTDRにより検出することで、曲げロッドセンサ100
の曲がり具合を検出することができる。
ルスを入射させ、光伝送の途中から入射側(後方)に反
射して戻ってくる後方散乱光を時間分解して測定するも
ので、光伝送路の任意の位置の反射情報を実時間で測定
することができる装置である。このOTDRが、本発明にお
ける光入射手段と受光手段を兼ねている。曲げによって
センサ部SPにおけるリークが増加すると、界面4からの
後方散乱光の強さも変化するので、この後方散乱光をOT
DRで測定することで、実質的に曲げ損失を測定すること
ができる。
との関係を示す図である。図5(a)に示すように、ヘ
テロ・コア部3を有するセンサ部SPの曲率半径をR0と
する。第1、第2光ファイバ部20a,20bのコア径a
が9μmで、ヘテロ・コア部3のコア径bが5μmの9−
5−9型のヘテロ・コア型光ファイバ2において、ファ
イバ長を160m、伝送光の波長を1.3μmとして、曲
げ損失をOTDR(ADVANTEST製、Q8460A/Q8460
1)によって測定した結果の一例を図5(b)に示す。
図5(b)において、曲率半径が15〜20mmの範囲で
曲げ損失は約1.5〜3dBの範囲でほぼ単調に変化して
いることがわかる。ヘテロ・コア型光ファイバでない従
来の光ファイバにおいては、曲率半径15〜20mmでは
測定に利用できる程の損失変化は生じないが、本実施形
態におけるヘテロ・コア型光ファイバ2では、観測しや
すい損失変化を生じているといえる。
ンサ10および曲げロッドセンサ100を用いた光ファ
イバ型センサシステムと、この光ファイバ型センサシス
テムを利用して測定対象の変化を測定する場合の動作の
一例について述べる。例えばロッド130の長さを1m
として、材料や肉厚等の設計パラメータを適切に設定す
ると、約3400Nの力が中央部に加わったとき、ロッ
ド130が5mmたわむ曲げロッドセンサ100を作成す
ることができる。ロッド130および支持ロッド110
の材料としては、例えばスチールが用いられる。この曲
げロッドセンサ100は、例えば土砂崩れの予知のよう
な、比較的大きな力が加わった際に生じる微小な変位を
測定する必要がある場合などに利用することができる。
ンサシステムを利用して、土地のひずみを測定する場合
の構造概念図である。図6において示されている光ファ
イバ型センサシステムは、OTDR60と、光ファイバ20
と、ヘテロ・コア型センサライン50を有する。
以上の曲げロッドセンサ100を所定間隔で並べ、曲げ
ロッドセンサ100内の光ファイバ型センサ10同士
を、光ファイバ20により接続することで構成される。
図6においては、4本の曲げロッドセンサ100が、長
手方向を鉛直にして観測エリアARの土中に埋められてい
る。光ファイバ20は、光ファイバ型センサ10のヘテ
ロ・コア型光ファイバ2の、第1の光ファイバ部20a
および/または第2の光ファイバ部20bに、例えば放
電による融着手法を用いて融着される。光ファイバ20
の接続は、通常の光コネクタ等の接続手段によって行っ
てもよい。以上の構成により、光伝送路としての光ファ
イバ20の中途部に、所定間隔でヘテロ・コア部3が存
在するヘテロ・コア型の光ファイバラインが形成され
る。この光ファイバの一端は長く延ばされて、観測場所
に設置されているOTDR60に接続される。
砂などの流動が生じることがある。土砂が流動すると、
地表に固定されている曲げロッドセンサ100を曲げよ
うとする応力が発生する。例えば3400N程度の力Fが
中央部にかかり、曲げロッドセンサ100が曲がったと
すると、前述のようにロッド130は約5mmたわむ。セ
ンサヘッド1の圧縮コイルばね13は、このたわみを減
らさず、また、応力が解除されたときに、センサ部SPが
曲げのない状態となるように第2保持部材12を復帰さ
せる強さのものが選ばれる。応力が解除された時(無負
荷状態)のセンサ部SPの長さdを20mmとしておくと、
ロッド130のたわみにより第2保持部12が5mm、第
1保持部材11方向へ移動した場合には、センサ部SPの
曲率半径R0は約8mmとなる。これは、曲率半径8mmに
至るまでの、曲げ損失を観測しやすい曲率半径15〜2
0mmの範囲の曲げが、ロッド130の約5mmのたわみの
範囲内で生じているということであり、小さな変位を敏
感に計測可能であるということを意味している。また、
曲率半径8mmならばファイバの破断・破損も生じず、セ
ンシング機能に影響を与えることもない。
サ部に光ファイバを用いているため、電力供給ラインな
どでセンサ部に電力を直接供給する必要がない。従って
経済的で、絶縁の必要もなく広範囲にセンサを配置する
ことができる。また、電磁波によるノイズ等の不利益も
ない。さらには、金属ではないため、腐食・接点不良等
の不利益がなく、長寿命である。従って、長期にわたる
モニタリングに適している。
型光ファイバ2は、好適には、通常普及している光ファ
イバを用いて、汎用化されている放電融着手法により製
造されるので、安価で容易に供給することができる。ま
た、本実施形態において用いた9−5−9型のヘテロ・
コア型光ファイバ2は、ヘテロ・コア部3を挿入したこ
とによる挿入損失が比較的小さいため、前述のように、
一本の光伝送路中に複数個直列に設置することができ
る。これにより、低コストで効率的なセンシングが可能
になる。直列に設置できるヘテロ・コア部3の数はOTDR
のダイナミックレンジによって異なる。ダイナミックレ
ンジを15dB程度と考えると、ヘテロ・コア部3の一つ
当たりの挿入損失を0.3〜0.4dB、曲げ損失を1dB
とすれば、10個程度の直列接続を見込むことができ
る。このヘテロ・コア型光ファイバによる曲げ損失の計
測は、ブリルアン散乱方式に比べれば、波長のずれの変
化を計測せずに、光の増減のみを計測しているので計測
システムは簡便で廉価にできるという利点もある。
おいては、マクロベンディングにおいて曲げ損失を検出
可能なので、ファイバの破断・破損がない。また、セン
サヘッド1のような簡単な構成で、測定対象の変位をセ
ンサ部SPの円弧状の曲げに変換することができる。さら
に、マクロベンディングであれば、マイクロベンディン
グとは異なり、図5(b)に示すように、例えば10〜
25mmの範囲の比較的大きな曲率半径の変化をファイバ
に与えることができる。これにより、数μm〜数cmの広
い範囲で測定対象の変位を測定することが可能になり、
また、様々な測定対象に光ファイバ型センサを適用する
ことが可能になる。
コア型センサライン50を複数用いることも可能であ
る。図7は、複数のヘテロ・コア型センサライン50を
用いて土地のひずみを測定する場合の構造概念図であ
る。図7においては、観測エリアAR内の別々の場所に、
2つのヘテロ・コア型センサライン50が設置されてい
る。各ヘテロ・コア型センサラインのヘテロ・コア型光
ファイバラインは、光スイッチ70を介してOTDR60に
接続される。光スイッチ70は、検出に利用するヘテロ
・コア型ファイバラインならびにセンサラインを、必要
に応じて適宜切換える。
は、それぞれ異なる検出情報が同時に伝送され、そのう
ち、光スイッチ70によって選択されたヘテロ・コア型
センサライン50からの検出情報がOTDR60で測定され
る。光スイッチ70によるヘテロ・コア型センサライン
50の選択切換えは、所定時間間隔で自動的に行っても
よいし、手動で任意に行ってもよい。なお、光スイッチ
70の接続ポート数により、接続可能なヘテロ・コア型
センサライン50の数は規定される。
された検出情報を、OTDR60に接続される図示しないコ
ントローラによって解析し、グラフ、動画等の高度な表
現によりモニタに表示することも可能である。その際
に、複数のヘテロ・コア型センサライン50からの検出
情報を総合して解析することも可能である。
多種類の同時的に得られる検出情報を、一元的に測定す
ることができる。また、そのときに必要となるOTDRの数
も少なくてすむ。なお、本発明の一実施形態に係る曲げ
ロッドセンサ100は、土地のひずみの測定だけでな
く、様々な分野で使用することができる。例えば、曲げ
ロッドセンサ100を梁等の構成要素として用いれば、
建物等の構造物を構築することができるだけでなく、そ
の構成要素が用いられている部分の曲げやたわみを容易
に恒常的に観測することができる。
をとることも可能である。図8は、異なる実施形態とし
ての縮みロッドセンサ200の構成を示す図であり、図
8(a)はその側面図、図8(b)はその矢印G方向か
ら見た背面図である。縮みロッドセンサ200は、光フ
ァイバ型センサ40と、リンク80と、ロッド130
と、第1キャップ85と、第2キャップ86と、第3キ
ャップ87を有する。
ンサ100に用いられた光ファイバ型センサ10の第
1、第2保持部材11,12の代わりに、第1保持部材
11からピン11bを取り除いたリンク用保持部材14
を2個用いたものである。従って、光ファイバ型センサ
40においては、圧縮コイルばね13も用いられていな
い。リンク用保持部材14には、第1保持部材11とそ
の貫通孔11aと同じ位置関係で、貫通孔14aが設け
られている。それ以外の光ファイバ型センサ40の構成
は光ファイバ型センサ10と同じであるので、詳細な説
明は省略する。
4つの短いアーム82を有する。図8(b)に示すよう
に、アーム81同士で1つの大きな平行四辺形型のリン
ク83が形成され、アーム82同士で1つの小さな平行
四辺形型のリンク84が形成されている。小リンク84
の長い対角線をなす頂点部が、大リンク83の短い対角
線をなす頂点部に、それぞれピン85により回転自在に
軸支されることで、小リンク84が大リンク83に連結
される。大リンク83の残りの頂点部は、ピン91によ
ってそれぞれリンクベース90に回転自在に連結され
る。
第1キャップ85に固定され、他方のリンクベース90
は第2キャップ86に固定される。第1キャップ85に
は、例えば光ファイバ20の連通のために用いられる連
通孔85aが設けられている。
ンク用保持部材14が、貫通孔14aにピン85を連通
させて、小リンク84の短い対角線をなす頂点部にそれ
ぞれ軸支されることで小リンク84に連結される。光フ
ァイバ型センサ40を連結されたリンク80は、ロッド
130の内部に挿入される。ロッド130の一端の内周
面は第1キャップ85により閉塞され、他端の内周面
は、第2キャップ86の上からさらに第3キャップ87
を嵌合することで閉塞される。
(b)中の矢印H方向に力が加わると、ロッド130が矢
印H方向に縮み、大リンク83が矢印J方向にひらく。こ
の大リンク83の動きに連動して、小リンク84は矢印
K方向に縮む。これにより、小リンク84に連結してい
る光ファイバ型センサ40も、リンク用保持部材14間
の相対距離が縮まるように動く。光ファイバ型センサ4
0が矢印K方向に縮むと、光ファイバ型センサ40のリ
ンク用保持部材14に保持されているセンサ部SPが円弧
状に曲がる。このセンサ部SPの曲げも、リンク用保持部
材14の間隔を適切に規定すると、光ファイバ型センサ
10の場合と同じくマクロな曲げとすることができる。
よると、ロッド130の矢印H方向へのわずかな縮み
を、センサ部SPのマクロベンディングに変換して、敏感
に検出することができる。縮みロッドセンサ200の場
合にも、曲げロッドセンサ100の場合と同じく、複数
の縮みロッドセンサ200を用いて光ファイバ型センサ
システムを構成することができる。
バ型センサ120の構成図であり、図9(a)はその上
面図、図9(b)は図9(a)における断面II−IIから見
た断面図である。光ファイバ型センサ120は、引張り
センサとして用いられる。
ド15と、ヘテロ・コア型光ファイバ2を有する。セン
サヘッド15は、箱型の第1保持部材121と、第2保
持部材122と、スライド軸123と、連結部材12
4、圧縮コイルばね13を有する。第2保持部材122
は、箱型の第1保持部材121の内部に形成されている
空間MS内に、第1保持部材121と同軸で互いに移動可
能なように配置される。
の間には、圧縮コイルばね13が配置される。また、第
1保持部材121と第2保持部材122の間には、これ
まで述べてきた光ファイバ型センサ10,40と同じ
く、ヘテロ・コア型光ファイバ2が設置される。第2保
持部材122は、連結部材124、第1保持部材12
1、圧縮コイルばね13を貫通して第2保持部材122
に螺合するスライド軸123によって、連結部材124
に接続される。このスライド軸123および連結部材1
24が、本発明における外部連結部材の一実施態様であ
る。
の、連結部材124側とは反対側の端部に形成されてい
る連結穴121aと、連結部材124に形成されている
連結穴124aに、例えば棒などを差し込んで、図9に
示す矢印L方向に引張ると、第2保持部材122が矢印M
方向に動くことになる。この第2保持部材122の動き
により、これまでと同じく、ヘテロ・コア型光ファイバ
2のセンサ部SPが、円弧状に曲げられる。引張り力が解
除されると、圧縮コイルばね13の付勢力により、第2
保持部材122はセンサ部SPの曲げが存在しない初期位
置に戻る。なお、ねじ150は第2保持部材122の初
期位置を変化させるためのものである。ねじ150の出
現部分を長くすると、第2保持部材122の初期位置が
矢印M方向へずれ、センサ部SPも引張り力が存在しない
時にある程度曲がった状態となる。これにより、センサ
部SPの感度を変えることができる。また、図9(a)に
示されているゴム管125は、ヘテロ・コア型光ファイ
バ2の光ファイバ20をセンサヘッド15の外部へ導く
ためのものである。
り力をセンサ部SPのマクロベンディングに変換して、例
えば部材の伸びなどを測定することができる。光ファイ
バ型センサ120を用いても、これまでと同じく光ファ
イバ型センサシステムを構成することができる。
されない。例えば、上記実施形態においては、第1、第
2の光ファイバ部20a,20bおよびヘテロ・コア部3
にシングル・モード光ファイバを用いたが、マルチ・モ
ード光ファイバを用いてもよい。また、これら2種の光
ファイバを組み合わせてヘテロ・コア型光ファイバを作
成してもよい。これにより、センサヘッドの設計を変更
することなく、センサ部の感度を変えることができる。
10(a)に示すように、光ファイバ20のコア径aより
大きくてもよい。また、コア・クラッドの内外積層構造
にこだわらず、図10(b)に示すように、例えば光フ
ァイバ20のクラッド22と同等の屈折率を持つ光伝送
部材30を、ヘテロ・コア部3の代わりの光透過部材と
して用いることも可能である。要は、マクロベンディン
グ状態において界面4で効果的な光のリークが生じる構
造であればよい。
ね等の他の弾性体を用いてもよい。光ファイバ型センサ
システムを構成する場合にも、曲げロッドセンサ10
0、縮みロッドセンサ200、光ファイバ型センサ12
0を組み合わせて用いることができる。これにより、一
本のセンサ用光ファイバラインで、多種の情報を検出す
ることが可能になる。光の伝達損失の計測には、OTDRだ
けでなく、1つのセンサ部の光の入出力関係を損失とし
て計測する手法を用いることも可能である。さらにま
た、前述の実施形態においてはセンサ部SPに曲げが生じ
ていない状態を初期状態としているが、第1、第2保持
部材間の距離を変化させることにより、センサ部SPがあ
る程度曲がった状態を初期状態とすることもできる。こ
れにより、例えば部材の伸び・縮みの両方を一つの光フ
ァイバ型センサで測定することが可能になる。
容易で、測定対象のひずみ、曲げ、縮み等の変化を測定
可能なセンサ用光ファイバを使用して、この光ファイバ
に無理な屈曲や伸張を与えることなく、測定対象の上記
変化を、幅広い測定範囲において測定可能で、検出情報
を一元管理することのできる光ファイバ型センサおよび
光ファイバ型センサシステムを提供することができる。
ッドセンサの構成図であり、図1(b)はその支持ロッ
ドの端部の拡大図である。
図2(b)は図2(a)の断面I−Iから見た側面図であ
る。
ァイバの要部の長手方向の断面図である。
るための図である。
めの図であり、図5(b)はその曲率半径と曲げ損失の
関係を示したグラフである。
システムの構造概念図である。
態様を示す構造概念図である。
縮みロッドセンサの構成を示す側面図であり、図8
(b)はその矢印G方向から見た背面図である。
に係る光ファイバ型センサの構成を示す上面図であり、
図9(b)は図9(a)の断面II−IIから見た断面図であ
る。
用光ファイバの異なる実施形態の要部の長手方向の断面
図である。
バ、3…ヘテロ・コア部、10,40,120…光ファ
イバ型センサ、11,121…第1保持部材、12,1
22…第2保持部材、13…圧縮コイルばね、14…リ
ンク用保持部材、20…光ファイバ、50…ヘテロ・コ
ア型センサライン、80…リンク、90…リンクベー
ス、100…曲げロッドセンサ、110…支持ロッド、
123…スライド軸、124…連結部材、130…ロッ
ド、200…縮みロッドセンサ
Claims (9)
- 【請求項1】コアおよびクラッドを有する第1および第
2の光ファイバと、 前記第1および第2の光ファイバの間に位置し、その両
端部が前記第1および第2の光ファイバと融着接合され
ており、長手方向と直交する方向の応力印加に応じて屈
曲可能で前記第1および第2の光ファイバのコアの屈折
率またはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過
部材とを有するセンサ用光ファイバと、 応力が印加されたとき、その応力に応じて前記光透過部
材を中心として前記センサ用光ファイバを屈曲させ、前
記応力が解除されたとき、前記屈曲状態から復帰させる
機構手段とを有し、 前記光透過部材の屈曲に応じて、前記センサ用光ファイ
バに光伝送の損失が生じる光ファイバ型センサ。 - 【請求項2】前記機構手段は、 前記光透過部材を有するセンサ用光ファイバの一端部を
保持する第1の保持部材と、 前記第1の保持部材と所定の距離をおいて配置され、前
記光透過部材を挟んで前記センサ用光ファイバの他端部
を保持する第2の保持部材と、 応力が印加されないとき、弾性力により前記第1および
第2の保持部材を所定の位置関係に保持する弾性体とを
有し、 前記第1および第2の保持部材は、応力が印加されたと
き、その応力に応じて保持している前記センサ用光ファ
イバの長手方向に沿ってそれぞれ相対的に移動し、前記
応力が解除されたとき、前記弾性体の弾性力により前記
所定の位置関係に復帰させられる請求項1に記載の光フ
ァイバ型センサ。 - 【請求項3】応力印加により、前記弾性体の弾性力に抗
して前記第1および第2の保持部材の距離が縮まり前記
センサ用光ファイバを屈曲させる請求項2に記載の光フ
ァイバ型センサ。 - 【請求項4】前記弾性体の弾性力に抗して、前記第1の
保持部材と、前記第2の保持部材に装着される外部連結
部材とを引張り前記第1および第2の保持部材の距離を
縮めて前記センサ用光ファイバを屈曲させる請求項2に
記載の光ファイバ型センサ。 - 【請求項5】コアおよびクラッドを有する第1および第
2の光ファイバと、 前記第1および第2の光ファイバの間に位置し、その両
端部が前記第1および第2の光ファイバと融着接合され
ており、長手方向と直交する方向の応力印加に応じて屈
曲可能で前記第1および第2の光ファイバのコアの屈折
率またはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過
部材とを有するセンサ用光ファイバを複数直列に接続し
たセンサ用光ファイバラインと、 応力が印加されたとき、その応力に応じて前記光透過部
材を中心として前記センサ用光ファイバを屈曲させ、前
記応力が解除されたとき、前記屈曲状態から復帰させる
機構手段と、 前記センサ用光ファイバラインに検出用の光を入射する
光入射手段と、 前記検出用の光を受光する受光手段と、 を有し、 前記検出用の光により、前記光透過部材の屈曲に応じた
前記センサ用光ファイバの光伝送の損失を検出し、前記
センサ用光ファイバラインの周囲の情報を測定する光フ
ァイバ型センサシステム。 - 【請求項6】複数の前記センサ用光ファイバラインと、 前記複数のセンサ用光ファイバラインと前記光入射手段
および受光手段とを接続し、測定に利用する前記センサ
用光ファイバラインを適宜選択切換えする光スイッチと
をさらに有する請求項5に記載の光ファイバ型センサシ
ステム。 - 【請求項7】前記機構手段は、 前記光透過部材を有するセンサ用光ファイバの一端部を
保持する第1の保持部材と、 前記第1の保持部材と所定の距離をおいて配置され、前
記光透過部材を挟んで前記センサ用光ファイバの他端部
を保持する第2の保持部材と、 応力が印加されないとき、弾性力により前記第1および
第2の保持部材を所定の位置関係に保持する弾性体とを
有し、 前記第1および第2の保持部材は、応力が印加されたと
き、その応力に応じて保持している前記センサ用光ファ
イバの長手方向に沿ってそれぞれ相対的に移動し、前記
応力が解除されたとき、前記弾性体の弾性力により前記
所定の位置関係に復帰させられる請求項5または6に記
載の光ファイバ型センサシステム。 - 【請求項8】応力印加により、前記弾性体の弾性力に抗
して前記第1および第2の保持部材の距離が縮まり前記
センサ用光ファイバを屈曲させる請求項7に記載の光フ
ァイバ型センサシステム。 - 【請求項9】前記弾性体の弾性力に抗して、前記第1の
保持部材と、前記第2の保持部材に装着される外部連結
部材とを引張り前記第1および第2の保持部材の距離を
縮めて前記センサ用光ファイバを屈曲させる請求項7に
記載の光ファイバ型センサシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002013249A JP4310606B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 光ファイバ型センサおよび光ファイバ型センサシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP4310606B2 JP4310606B2 (ja) | 2009-08-12 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002013249A Expired - Lifetime JP4310606B2 (ja) | 2002-01-22 | 2002-01-22 | 光ファイバ型センサおよび光ファイバ型センサシステム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007015325A1 (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-08 | Tama-Tlo, Ltd. | 光ファイバ通信ラインに接続された光ファイバセンサ |
WO2007015323A1 (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-08 | Tama-Tlo, Ltd. | バンパーセンサ |
JP2011033411A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Soka Univ | 傾斜角度計測素子、傾斜計 |
CN105890535A (zh) * | 2016-03-25 | 2016-08-24 | 重庆大学 | 一种光纤传感器制作装置及方法 |
CN107421459A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-12-01 | 国网河南省电力公司电力科学研究院 | 一种具有松动监测能力的光纤智能螺栓 |
KR102057520B1 (ko) * | 2018-11-14 | 2019-12-19 | 부경대학교 산학협력단 | 헤테로 코어형 광파이버 센서를 이용한 콘크리트 응력측정용 노출형 계측 센서모듈 |
-
2002
- 2002-01-22 JP JP2002013249A patent/JP4310606B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2007040737A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Tama Tlo Kk | バンパーセンサ |
JP2007040738A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Tama Tlo Kk | 光ファイバ通信ラインに接続された光ファイバセンサ |
JP2011033411A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Soka Univ | 傾斜角度計測素子、傾斜計 |
CN105890535A (zh) * | 2016-03-25 | 2016-08-24 | 重庆大学 | 一种光纤传感器制作装置及方法 |
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