JP2003213614A - 縁石用ブロック及びその成形方法 - Google Patents

縁石用ブロック及びその成形方法

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JP2003213614A
JP2003213614A JP2002014128A JP2002014128A JP2003213614A JP 2003213614 A JP2003213614 A JP 2003213614A JP 2002014128 A JP2002014128 A JP 2002014128A JP 2002014128 A JP2002014128 A JP 2002014128A JP 2003213614 A JP2003213614 A JP 2003213614A
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thermosetting resin
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product
rubber
curb
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Masaichi Kaneko
正市 金子
Tetsuo Ito
哲夫 伊藤
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グランドや舗道の舗装材と同様な歩行者の足
への衝撃を和らげられ、また強度や軽量性にも優れる縁
石用ブロックを提供し、しかも材料として廃ゴム及び廃
棄FRP成形物を再利用することによって従来の問題を
解決することをも目的とする。 【解決手段】 弾性体層と剛性体層の二層構造からなる
縁石用ブロックに於いて、弾性体層がゴムチップ(A)
を、又はゴムチップ(A)及び熱硬化性樹脂成形物の破
砕物(B)をウレタン樹脂〔1〕をバインダーとして固
化してなり、また、剛性体層が熱硬化性樹脂成形物の破
砕物(B)を熱硬化性樹脂〔2〕をバインダーとして固
化してなる縁石用ブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムチップ(A)
と熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)とをウレタン樹脂
〔1〕をバインダーとして固化してなる弾性体層と、熱
硬化性樹脂成形物の破砕物(B)を熱硬化性樹脂〔2〕
をバインダーとして固化してなる剛性体層との二層構造
を有する縁石用ブロック及びその成形方法に関する。特
に、ゴムチップとして廃棄されたタイヤ等のゴム材、熱
硬化性樹脂成形物の破砕物として回収された熱硬化性樹
脂FRP成形物を再利用することからなる縁石用ブロッ
ク及びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グランドや舗道などは、歩行時の
衝撃を和らげる目的でゴム質のソフト感を有する舗装ブ
ロック材を敷き設したり、また、シームレスに施工され
ているものの、その端末用縁石ブロックが一般的なセメ
ントコンクリート製の縁石ブロックが使用されているた
め、トータル的なソフト感や衝撃抑制が満足するものと
はなっていない。一方、上記ゴム質の舗装ブロック材に
はゴム材が使用されているが、最近でも廃ゴムの再利用
されてないのが現状である。かかるゴム材は、通常焼却
または埋め立て等による最終廃棄処分となされている。
廃棄物であるゴムやプラスチック類は焼却時に黒煙や有
毒ガスまたはダイオキシンが発生し、焼却時の燃焼温度
が高温のため、焼却炉の寿命を縮めたりするという問題
がある。既に廃タイヤ類はセメント製造時の原燃材とし
てリサイクルされている例もあるが、望ましくはマテリ
アルリサイクルによって形あるものに再生することが理
想である。また、FRPと呼ばれるガラス繊維強化プラ
スチック成形物(FRP成形物と略する)は、焼却後に
ガラス繊維が残るため、主に破砕だけなされ、埋め立て
処分が妥当とされている。それにともなって、廃棄物の
埋め立て地の確保も問題となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、グランドや
舗道の舗装材と同様な歩行者の足への衝撃を和らげら
れ、また強度や軽量性にも優れる縁石用ブロックを提供
し、しかも材料として廃ゴム及び廃棄FRP成形物を再
利用することによって従来の問題を解決することをも目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性体層と剛
性体層の二層構造からなり、弾性体層がゴムチップ
(A)又はゴムチップ(A)及び熱硬化性樹脂成形物の
破砕物(B)をウレタン樹脂〔1〕をバインダーとして
固化してなり、また、剛性体層が熱硬化性樹脂成形物の
破砕物(B)を熱硬化性樹脂〔2〕をバインダーとして
固化してなることを特徴とする縁石用ブロックに関す
る。また、本発明は、上記発明に於いて、ゴムチップ
(A)として回収されたゴム材を、熱硬化性樹脂成形物
の破砕物(B)として回収された熱硬化性樹脂の繊維強
化成形物の破砕物を使用することからなる縁石用ブロッ
クに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の縁石用ブロックは、弾性
体層がゴムチップ(A)又はゴムチップ(A)及び熱硬
化性樹脂成形物の破砕物(B)とをバインダーであるウ
レタン樹脂〔1〕で固化されたものである。かかるゴム
チップ(A)及び熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)
は、一般的のものでもよいが、廃棄されたゴム、例えば
使用済みタイヤや工業用品など、廃棄された繊維強化F
RP製品などが資源の有効利用の観点から好ましい。
【0006】本発明で使用するゴムチップ(A)とは例え
ば、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンゴム、ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリ
ルゴム、エチレン・プロピレンゴム、EPDM、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ウレタンゴム、アクリルゴ
ム、多硫化ゴム等の成分からなるチップ状のものであ
り、好ましくはこれらの成分からなるタイヤ、チューブ
などのゴム製品の粉砕物である。本発明のゴムチップと
してはゴム製品を公知慣用の機械で製造されるひじき状
のものや、粒状物で粒直径が好ましくは0.5〜20m
m、より好ましくは1〜10mmの範囲のものであり、
それらを単独でまたは/および混合して使用することが
できる。
【0007】本発明での熱硬化性樹脂成形物の破砕物
(B)とは、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂の成形物であり、
好ましくは熱硬化性樹脂繊維強化成形物である。ここで
いう熱硬化性樹脂繊維強化成形物とは、好ましくは、例
えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、
架橋型アクリル樹脂等のラジカル硬化性不飽和樹脂にガ
ラス繊維強化材を混合し、硬化した成形物(以下FRP
成形物)である。特に好ましくは不飽和ポリエステル樹
脂ガラス繊維強化成形物である。該破砕物(B)として
は、上記成形物の廃棄物が好ましいが、その回収物だけ
でなく、成形時の失敗廃棄物をも含むものである。
【0008】その破砕方法はいかなる方法でもかまわな
いが、通常使用されている破砕機で、破砕できるより安
価な粉砕片を用いる方法が好ましい。その際、ガラス繊
維等の複合物を分別する必要はない。該破砕物は粉状、
繊維状、ひじき状、板状、粒状の単体あるいは混合物の
いずれでもよい。その大きさは粉、粒状物の直径は、
0.05〜20mm、糸、ひじき状の長さは1〜20m
m、板状の直径は、1〜20mm、厚さは0.5〜10
mm、好ましくは粉、粒状物の直径は0.05〜15m
m、糸、ひじき状の長さは1〜15mm、板状の直径
は、1〜15mm、厚さは0.5〜7mmである。ゴム
チップと混合する表装用の破砕物(B)は粉状、糸状、ひ
じき状、板状、粒状の単体あるいは混合物のいずれでも
よいが、剛性体層用では好ましくは経1〜15mmの粒
状物が主体であることが望ましい。そしてその破砕物分
布域は最小0.05〜最大20mmの範囲内でどのよう
な分布をしていても構わない。最小側(0.05〜1m
m)が全体の20%以上であれば、目の細かい外観とな
り、20%未満であってもやや目の粗い外観となるが、
縁石用ブロックとしては何ら問題はない。破砕の方法と
しては、たとえば目開き4〜20mmのスクリーンを備
えた破砕機を用いるとよい。2mm未満のスクリーンを
用いることは、破砕の効率が悪く好ましくない。
【0009】該(B)の成形物とは、好ましくは繊維強化
材と熱硬化性樹脂との混合物を、プレス成形した熱硬化
性樹脂繊維強化成形物であり、シートモールディングコ
ンパウンド(SMC)やバルクモールディングコンパウ
ンド(BMC)から得られる成形物が挙げられる。さら
に、好ましくはラジカル硬化性不飽和樹脂ガラス繊維強
化成形物、特に好ましくは、ガラス繊維強化材とビニル
エステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等のラジカル硬
化性不飽和樹脂との成形物である。
【0010】具体的な熱硬化性樹脂成形物としては、例
えばプリント基板(エポキシ樹脂)、電気・電子機器部
品(フェノール樹脂)化粧板(メラミン樹脂)、FRP
(不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂)成形
物である。
【0011】上記のFRP成形物の一般的なものとして
は、例えば浴槽、浴室パネル、防水パン、洗面化粧台、
洗面ボール、台所カウンター、浄化槽等の住宅用部材、
パイプ、水槽、等の工業用部材、各種電気部品等、船
舶、小型ボート、自動車部材、ヘルメット、マネキン、
椅子等が挙げられる。
【0012】FRP成形物中の繊維強化材とは、無機繊
維で、例えば、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維
等で、その平均繊維長は、好ましくは10mm以下のも
ので、より好ましくは0.1mm〜5mmの範囲のもの
である。特に好ましいのはガラス繊維である。また、繊
維の形態は、平織り、朱子織り、不織布、マット、ガラ
スロービング等何れでも良い。
【0013】本発明の弾性体層用のバインダーとしての
ポリウレタン樹脂〔1〕は、常温液状でのものであり、
有機イソシアネート化合物、例えば、2,4−トリレン
ジイソシアネ−ト(TDIと略す)、65/35−TD
I、80/20−TDI、4,4´ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト(MDIと略す)、ジアニシジンジイソ
シアネ−ト、トリデンジイソシアネ−ト、メタキシリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、1,5ーナフタレン
ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソ
シアネート、水添化MDI、水添化TDIなどの如き芳
香族ジイソシアネート類、脂環族ジイソシアネート類の
中より選ばれた有機ポリイソシアネート化合物、もしく
は、これらの単独あるいはこれらの混合物にポリオール
を、好ましくはNCO/OH当量比1.5以上、より好ま
しくは1.5〜2.0の比率で反応させたNCO基含有プレポ
リマーの単独あるいは混合物よりなる一液形のもの、ま
たは該イソシアネート化合物と反応する活性水素化合物
とを混合してなる二液形のものである。
【0014】本発明の弾性体層用のゴムチップ(A)と
熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)とは、好ましくは
(A):(B)=50〜100:0〜50(重量比)で、より
好ましくは(A):(B)=70〜95:5〜30(重量比)
で混合される。弾性体層中に熱硬化性樹脂成形物の破砕
物(B)を含有することにより、ゴムとプラスチックの中
間的な木質に似た硬さ、感触を有し、耐擦過性、耐すべ
り抵抗性の特性が良好となるので好ましい。尚、破砕物
(B)とゴムチップ(A)との比率を上記範囲にする
と、最終成形品の表層が適度な弾性を有し、ソフト感を
有する舗装体の縁石用ブロックとして歩行感に優れるの
で好ましい。また、弾性体層用に用いる破砕物(B)の形
状は剛性体層用に比べて、より小さ目の、好ましくは
粉、粒体なら直径は0.05〜10mm、繊維状、ひじ
き状、板状なら1〜10mmである。弾性体層形成には
このゴムチップ(A)と熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)
を前記比で混合したものにウレタン樹脂〔1〕をバイン
ダーとして弾性体層中に好ましくは5〜30重量%、よ
り好ましくは7〜25重量%である。ウレタン樹脂
〔1〕の使用量が上記範囲であれば硬化性が良好で、弾
性に冨み、発泡しがたく、透水性に優れる。
【0015】本発明の縁石用ブロックの剛性体層は、熱
硬化性樹脂成形物の破砕物(B)がバインダーである熱硬
化性樹脂〔2〕によって固化されて形成されている。該
破砕物(B)の使用量は熱硬化性樹脂〔2〕以外の成分中
で50〜100容量%が好ましい。又、バインダーであ
る熱硬化性樹脂〔2〕としては、剛性体層中好ましくは
5〜20重量%、より好ましくは7〜16重量%であ
る。該剛性体層は空隙率5〜40%を有しているのがよ
く、熱硬化性樹脂〔2〕のバインダー量が上記範囲であ
ると、適度に空隙率を保ち、軽量化に優れ、また、満足
される固結物を得ることができる。
【0016】ここで使用する熱硬化性樹脂成形物の破砕
物(B)は、上述の空隙率を保持するために弾性体層に使
用する(B)より目の粗い形状のものが好ましい。目の粗
いものを使用すると、目の細かい繊維状、粉状のものに
比べて空隙が多いため軽量化、透水性などの点で有利と
なる。その大きさは弾性体層に使用する(B)より0.5
〜3mm程度大きいものが好ましい。
【0017】熱硬化性樹脂〔2〕とは、例えば、不飽和
ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂等の液状物であり、好ましく
は不飽和ポリエステル樹脂である。不飽和ポリエステル
樹脂とは、不飽和ポリエステルのスチレンモノマー溶解
液である。これにラジカル硬化剤、必要とすれば硬化促
進剤を添加し常温乃至加熱で硬化する。
【0018】本発明の縁石用ブロックの弾性体層と剛性
体層とのブロックに占める厚さ比、体積構成比は特に限
定するものではないが、歩行者に触れる表層部分は弾性
体層で覆われ、ブロックの中心部や歩行者に触れること
のない地盤との接触部や舗装体との接触部(ブロック裏
面部分)は剛性体層で形成されていることが好ましい。
また、弾性体層と剛性体層のブロック中に占める体積比
は剛性体層が50%以上を構成している方が機械的強度
が高く好ましい。
【0019】本発明での弾性体層と剛性体層が一体物と
なっている縁石用ブロックの形状は舗装材の端末処理に
適用できるサイズであれば特に拘らない。ブロック成形
上の効率化と運搬、使用時の作業性などを考慮して形状
は決定される。一般的な形状としては、長100mm〜
1000mm、幅50〜200mm、高さ50〜200
mmで市販のコンクリート縁石に似た形状が好ましい。
例えば図1に示すような形状のものが代表的である。
【0020】本発明での剛性体層は熱硬化性樹脂成形物
の破砕物(B)を主体とするが、(B)に自然石、砕石、鉱
物質の無機粒状物或いは破砕物を混合して使用すること
もできる。
【0021】本発明の縁石用ブロックは、特にソフト感
を有する舗装体の縁石に好適である。ソフト感を有する
舗装体とは適度な弾性を有する舗装体であり、例えば、
舗装体全体、若しくは表層をウレタン樹脂で舗装仕上げ
を行なった競技用グランド、テニスコート、プレイグラ
ンド、ジョギングコース、公園などの歩道、または、ゴ
ムチップを主体とする破砕物をウレタン樹脂をバインダ
ーとして固化させたブロック状、シート状、或いはシー
ムレス状の弾性を有する舗装体である。
【0022】本発明の縁石用ブロックの成形方法は、ブ
ロック形状を型取った金型を用い、弾性体層及び剛性体
層の原料混合物を金型へ投入し、温度を常温〜200℃
の成形に適した温度で成形される。成形温度はブロック
の特性を損なわず、且つ成形時間が短縮できる温度を選
択するが、これらは剛性体層を形成させるのに用いてい
る熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂と、用い
る硬化剤の種類によって大きく左右され、成形時間、物
性のバランスを併せ持つ温度、樹脂、硬化剤が選ばれ
る。弾性体層及び剛性体層の原料混合物の金型への投入
順序は製品仕様と金型の設計により決定するもので、成
形時の投入順次は問わない。例えば、ブロックの表層に
弾性体層を形成させたい場合はゴムチップ(A)と熱硬
化性樹脂成形物の破砕物(B)とをウレタン樹脂〔1〕
をバインダーとした混合物を金型に入れ、剛性体層は熱
硬化性樹脂成形物の破砕物(B)を主体に熱硬化性樹脂
〔2〕をバインダーとした混合物を該金型内で一体にな
るように投入し、熱プレス成形法によりブロック状に一
体成形する方法などがあげられる。
【0023】本発明の縁石用ブロックは舗装材とマッチ
するように着色加工し、景観用としての特徴も発揮する
ことができる。例えば、弾性体層及び剛性体層を形成す
る混合物に顔料粉、或いは予めトナーとした液状または
ペースト状の顔料を加えて着色することによる成形方法
がある。この際の顔料は、顔料の製造工程もしくは顔料
を使った他の製品の製造工程から排出されるロスや廃材
を用いても構わない。また、出来上がった縁石用ブロッ
クに塗装したり、フィルムを貼り付ける方法等いずれで
も良い。
【0024】本発明で使用するゴムチップ(A)と熱硬
化性樹脂成形物の破砕物(B)、また混合可能な自然
石、砕石、鉱物質の無機粒状物、或いは破砕物は、それ
らを表面処理剤で処理してもよいし、粒状物が湿気を含
むものでも良い。かかる表面処理剤は、バインダーとの
濡れ性を向上させて、より強固に接着固化させることを
目的にするもので界面活性剤、例えばシランカップリン
グ剤などをあげることができ、本発明の効果を損なわな
い範囲で可塑剤、プロセスオイル、安定剤、紫外線吸収
剤等他の添加剤を併用できる。
【0025】本発明の縁石用ブロックは石材切断用の切
断機を用いることなく、木材切断用の一般的鋸で激しい
埃も発生せずに容易に、例えばポータブルの木工用電気
回転鋸を使用してその成形物を加工、切断できるという
大きな特徴も有している。
【0026】本発明の縁石用ブロックは、一般的な市販
のコンクリートブロックと同様な方法で施工することが
できる。本発明のブロックを縁石に使用する場合、通常
ブロックが基盤に埋め込まれるか、並べられたブロック
同士が接着材や接合部材で固定される。
【0027】本発明によれば、埋め立て処分が主体であ
ったゴム、熱硬化性樹脂廃棄物を、比較的安価な破砕法
で粉砕し、ウレタン樹脂、熱硬化性樹脂で固めることに
よって廃材を用いて縁石用ブロックに転用することがで
きる。得られる縁石用ブロックは、強度、軽量性、耐久
性に優れるものである。更にその成形品は木工用鋸で切
断でき施工時の加工性が容易で施工時間の短縮化の効果
をもたらすこともできる。
【0028】尚、ゴム、熱硬化性樹脂廃棄物を縁石用ブ
ロックとして再利用することで、廃棄熱硬化性成形物、
廃棄プラスチック類を焼却処分によって発生する公害
や、埋め立て処分による土地確保等の問題点を解決する
ことができる。かつこのブロックは、使用後において適
度な大きさに破砕すれば、セメント原燃材としてそのま
ま焼却有効利用できる循環型社会に対応する有効な活用
方法である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。文中の
「部」、「%」は、断りのない限り重量基準である。
【0030】(実施例1)成形ブロックの弾性体用混合
物としてEPDMの廃ゴムで粒直径1〜3mmの白色ゴ
ム(A)350部、ベージュ色の不飽和ポリエステル樹脂
製FRPバスユニット成形品の破砕物で4mmの篩通過
品(B)200部の混合物に、分子内にNCO基を含有す
るウレタンプレポリマーで一液形のパンデックスTP−
1737(C)(大日本インキ化学工業(株)製)100
部、顔料としての弁柄粉(D)3部を順次加えてモルタル
混合用簡易混合機を用いて室温下で約5分間均一になる
まで混合した。
【0031】剛性体層用材混合物として前述と同様な別
の混合機にキッチンカウンター(人造大理石調)成形品
の破砕物で12mmの篩通過品(E)1350部を投入
し、攪拌を行いながら不飽和ポリエステル樹脂であるポ
リライトMPS180(F)(大日本インキ化学工業(株)
製)150部、硬化促進剤剤としてパーブチルZ(G)(日
本油脂(株)製)4.5部を順じ加えて室温下で約5分
間均一になるまで混合した。別に離型剤処理をした縦1
5cm、横22cm、深さ4cmで容積1320CCの
金型に上記で用意した剛性体層用混合物1,214部を
入れ平滑になるように金鏝などを使用して軽く押圧した
後、次いで、弾性体層用混合物264部を入れ平滑にし
金型を閉じた。プレスの下盤が170℃、上盤が150
℃にセットした成形用プレスに剛性体層用混合物が下に
なるように金型をセットして7kgf/cm2の圧力で15分
間保持した後、開圧して縦15cm、横22cm、厚さ
4cmの表層が弾性のある成形品を得た。
【0032】この成形品の厚さ構成弾性体層平均8m
m、剛性体層が平均32mmであった。かようにして得
られた成形品の物性は下表の通りであり、縁石用ブロッ
クとして使用できるものであった。 (ブロックの物性) 表層外観 白色コルクの感触 曲げ強度 4MPa (JASS7M101に準拠) すべり抵抗性 Dry 70(ASTM E 303に準拠) Wet 64( 〃 ) 比重 1.10 透水性 1.82×10-2 (JASS7M101に準拠)
【0033】(実施例2)成形ブロックの弾性体用混合
物は実施例1と同様な配合処方で調製した。実施例1と
同様の混合機に剛性体層用混合物としてFRP製洗面化
粧台(人造大理石調)の破砕物で10mmの篩通過品
(A)1350部を投入し、攪拌を行ないながら、既に6
%ナフテン酸コバルトを0.2%添加したポリライトP
M400(B)(大日本インキ化学工業(株)製)200
部、硬化促進剤パーメックN(C)(日本油脂(株)製)
2.0部を加えて約5分間均一に混合した。別に離型剤
処理をした縦15cm、横22cm、深さ4cmで容積
1320CCの金型に上記で用意した剛性体層用混合物
1,214部を入れ平滑になるように金鏝などを使用し
て軽く押圧した後、次いで、実施例1で調製した弾性体
層用混合物264部を入れ平滑にし金型を閉じた。プレ
スの下盤が170℃、上盤が150℃にセットした成形
用プレスに剛性体層用混合物が下になるように金型をセ
ットして7kgf/cm2の圧力で15分間保持した後、開圧
して縦15cm、横22cm、厚さ4cmの表層が弾性
のある成形品を得た。この成形品の厚さ構成弾性体層平
均8mm、剛性体層が平均32mmであった。かように
して得られた成形品の物性は下表の通りであり、縁石用
ブロックとして使用できるものであった。 (ブロックの物性) 表層外観 白色コルクの感触 曲げ強度 3.5MPa (JASS7M101に準拠) すべり抵抗性 Dry 72(ASTM E 303に準拠) Wet 65( 〃 ) 比重 1.10 透水性 1.65×10-2 (JASS7M101に準拠)
【0034】
【発明の効果】本発明の縁石用ブロックは、強度、軽量
性に優れ、施工が容易で施工時間を短縮することがで
き、また、廃ゴムや廃FRPなどの有効利用が可能なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縁石用ブロックの一例を示す斜視図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 AB03 AB04 AC05 AD07 AG03 AG11 AG13 AG16 AH02 DA07 DB02 4F100 AK01A AK01B AK21A AK21B AK44A AK44B AK51A AK75 AN00A BA02 CA13 CB05A CB05B DE01B DE05A DE10A DG01B EH902 EJ20 GB07 JB13A JB13B JK01B JK07A YY00A YY00B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体層と剛性体層の二層構造からなる
    縁石用ブロックに於いて、弾性体層がゴムチップ(A)
    を、又はゴムチップ(A)及び熱硬化性樹脂成形物の破
    砕物(B)をウレタン樹脂〔1〕をバインダーとして固
    化してなり、また、剛性体層が熱硬化性樹脂成形物の破
    砕物(B)を熱硬化性樹脂〔2〕をバインダーとして固
    化してなる縁石用ブロック。
  2. 【請求項2】 ゴムチップ(A)と熱硬化性樹脂成形物
    の破砕物(B)との重量比が(A):(B)=50〜1
    00:0〜50であり、且つウレタン樹脂〔1〕の含有
    量が弾性体層中5〜30重量%である請求項1記載の縁
    石用ブロック。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂〔2〕の含有量が剛性体層
    中5〜20重量%である請求項1又は2記載の縁石用ブ
    ロック。
  4. 【請求項4】 ゴムチップ(A)がゴムをひじき状、或
    いは直径が0.5〜20mmの粒状物である請求項1〜
    3のいずれかに記載の縁石用ブロック。
  5. 【請求項5】 ゴムチップ(A)が回収されたゴム材で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の縁石用ブロック。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)が、熱
    硬化性樹脂の繊維強化成形物の破砕物である請求項項1
    〜5のいずれかに記載の縁石用ブロック。
  7. 【請求項7】 熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)が、ラ
    ジカル硬化性不飽和樹脂のガラス繊維強化成形物の破砕
    物である請求項項1〜6のいずれかに記載の縁石用ブロ
    ック。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)が、回
    収された熱硬化性樹脂の繊維強化成形物の破砕物である
    請求項項1〜7のいずれかに記載の縁石用ブロック。
  9. 【請求項9】 ウレタン樹脂〔1〕がNCO基含有プレ
    ポリマーの単独あるいは混合物よりなる一液形のもの、
    または該イソシアネート化合物と反応する活性水素化合
    物とを混合してなる二液形のものである請求項1〜8の
    いずれかに記載の縁石用ブロック。
  10. 【請求項10】熱硬化性樹脂〔2〕が、不飽和ポリエス
    テル樹脂である請求項1〜9のいずれかに記載の縁石用
    ブロック。
  11. 【請求項11】弾性体層を形成する材料であるゴムチッ
    プ(A)、又はゴムチップ(A)及び熱硬化性樹脂成形
    物の破砕物(B)とウレタン樹脂〔1〕とを含有する混
    合物を金型内へ投入し、次いで剛性体層を形成する材料
    である熱硬化性樹脂成形物の破砕物(B)及び熱硬化性
    樹脂〔2〕とを含有する混合物を投入して、一体成形し
    てなる縁石用ブロックの成形方法。
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