JP2003213590A - 紙シートのカレンダ装置 - Google Patents

紙シートのカレンダ装置

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JP2003213590A
JP2003213590A JP2002285832A JP2002285832A JP2003213590A JP 2003213590 A JP2003213590 A JP 2003213590A JP 2002285832 A JP2002285832 A JP 2002285832A JP 2002285832 A JP2002285832 A JP 2002285832A JP 2003213590 A JP2003213590 A JP 2003213590A
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roll
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drive
paper sheet
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JP2002285832A
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Setsuo Suzuki
節夫 鈴木
Takeshi Matsuo
毅 松尾
Junichi Iifushi
順一 飯伏
Hatsuo Mori
初夫 森
Fujio Shinoki
富二生 篠木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
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    • D21G1/006Calenders; Smoothing apparatus with extended nips
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    • D21G1/0066Calenders; Smoothing apparatus using a special calendering belt

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙シートのカレンダ装置に関し、可撓性ジャ
ケット又はチューブ状のスリーブ部材(ジャケット)の
加圧による楕円変形を防止することにより、この変形に
より発生する振動防止を可能とするとともに、スリーブ
部材(ジャケット)の外皮(外周)の温度上昇を抑える
ようにして、その熱劣化を抑制できるようにする。 【解決手段】 回転可能なチューブ状のジャケット10
1と、回転駆動する金属ロール10とを対向接触させて
カレンダニップを形成し、同カレンダニップ位置でジャ
ケット101内に設けた加圧シュー105によりジャケ
ット101をその内面から半径方向外方に押圧してカレ
ンダニップを加圧した状態で同カレンダニップに紙シー
ト15を連続的に通過させる紙シートのカレンダ装置に
おいて、ジャケット101の内側にサポート用の支持部
材を周方向でバランスする位置に複数個設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライヤーで乾燥
された後の紙について、平滑・光沢等その表面状態を改
善処理する紙シートのカレンダ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に製紙工場では、抄紙部で抄造した
紙層をプレスで加圧して脱水し、次いでドライヤーで加
熱乾燥した後に、表面処理を施す装置としてカレンダ装
置が用いられている。カレンダ装置にはその代表的なも
のとして、チルドニップカレンダ及びソフトニップカレ
ンダ及びシューカレンダがあるが、チルドニップカレン
ダは金属製のチルドロールどうしで一対以上のニップを
構成するものであり、他方、ソフトニップカレンダは金
属製のロールと弾性を有する樹脂ロールとから構成さ
れ、樹脂ロールの周面上に一対のみのニップを形成した
ものである。
【0003】また、シューカレンダは金属製ロールに対
向したチューブ状スリーブの内面からシューを押圧して
ニップを形成するものである。本発明は後者のシューカ
レンダ装置に関するもので、以下図13乃至図17によ
り、従来のシューカレンダ装置の2例を示し、それぞれ
の概要を説明する。図13及び図14はこの種のシュー
カレンダ装置に係る従来の第1例として特許文献1に記
載のものの要部を示し、図13はその横断面図、図14
は本体下半部の縦断面図である。
【0004】ここに示すシューカレンダ装置は、金属ロ
ール10を配置した上半部と、固定ビーム1、スリーブ
2等を配置した下半部とから構成されており、下半部は
据付用の支持脚11に円筒状の固定ビーム1が固定され
て取付けられ、更にこの固定ビーム1の外円周上には円
筒の中心軸に平行して適度の間隔でガイド部材8が設け
られている。
【0005】また、円筒状の固定ビーム1を被覆するよ
うに設けられたチューブ状のスリーブ2は、前記ガイド
部材8によって固定ビーム1の周面との間隔をおいて回
転可能に支持され、更に気密性を保つ為両端部をクラン
プディスク9によって支持されている。この様に構成さ
れた第1例の装置において、紙シート15をカレンダ処
理する際には、図13に示すように、回転する金属ロー
ル10の周面に、スリーブ2を有する下半部の装置を紙
シートを介して接触させる。
【0006】そしてスリーブ2の加圧は、加圧シュー3
に加圧油を作用させ、スリーブ2を内側から外側に加圧
する事によるスリーブ2の変形を利用して行う。なお、
固定ビーム1内には、潤滑油供給路4,5と潤滑油回収
路6,7とが形成されている。一方の潤滑油供給路4
は、加圧シュー3の下部に接続されて加圧シュー3に加
圧力を作用させている。他方の潤滑油供給路5は、固定
ビーム1の側面に開口しており、スリーブ2の内面に潤
滑油を供給している。
【0007】図15乃至図17は従来の第2例として特
許文献2に記載のものの要部を示し、図15は横断面
図、図16は縦断面図、図17はシューロールの内部鳥
瞰図である。ここに示すシューカレンダ装置も基本的に
は前記第1例と同様の装置構成であり、回転する金属ロ
ール10に可撓性ジャケット32を加圧して、紙シート
15をカレンダ処理する方式のものである。
【0008】すなわち、可撓性ジャケット32の内部に
設けた加圧シュー18で、シューロール30を金属製ロ
ール10に対して加圧することにより、紙シート15を
カレンダ処理する。なお、ここで95は金属ロール10
の加圧装置、34は加圧シュー18の支持梁、20は加
圧装置を示している。この可撓性ジャケット32は図1
6に示すように、両端部を端壁24、26に固定されて
おり、加圧装置20を作動させることにより、加圧シュ
ー18が可撓性ジャケット32の半径方向に突出して可
撓性ジャケット32を変形させ、紙シート15を加圧す
るものである。
【0009】
【特許文献1】特許2800908号公報
【特許文献2】特開2000−178892号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記の様に構成された
従来の第1例のものは、スリーブ2の回転を図示省略の
駆動装置で回転する金属ロール10の回転力を伝達させ
て行う方式であり、そのため加圧シュー3の加圧力が弱
いと、回転力の伝達が悪くスリップするトラブルが生じ
易く、逆に強すぎると加圧シュー3とスリーブ2の接触
面の摩擦が大きくなり、発熱やスリーブ2の楕円変形が
発生し易い。
【0011】そのため、この装置では潤滑油供給路5を
設けて、スリーブ2の内面に潤滑油を供給し、発熱防止
や潤滑を行うと共に、スリーブ2の変形防止策として、
スリーブ2の内側にガイド部材8を配している。しかし
ながら加圧力が所定値以上になると、スリーブ2の変形
量が大きくなり、これに回転による遠心力も加算されて
固定位置のガイド部材8とスリーブ2の間に隙間が発生
し、ガイド部材8の効果がなくなってしまう。
【0012】そしてその場合には、前記ガイド部材8と
スリーブ2の間の隙間のために、スリーブ2の支持が不
良となって振動が発生し、この振動により紙シート15
には振動痕が発生し操業不良となる欠点がある。ところ
で、チルドニップカレンダはニップをかけたまま紙を通
紙し運転するが、ソフトニップカレンダはゴム巻きが高
温の金属ロールと紙のない状態で接触するとゴムが劣化
してしまうため、紙が通るまでは、ニップを開放してお
き、通紙後にニップをかける運転をしている。
【0013】これに対して、従来のシューカレンダ(特
許文献1)では、スリーブ2は金属ロール10との接触
によって回転する従動タイプになっており、このシュー
カレンダでは、チルドニップカレンダと同様に、ニップ
をかけたまま紙を通紙し運転することになる。このた
め、紙が通紙されるまでの間、スリーブ2の外周面は高
温の金属ロールに直接接触することになる。
【0014】しかしながら、シューカレンダのスリーブ
2の外皮は弾性合成樹脂製であり、このような弾性合成
樹脂製の外皮が高温度に長くされされて温度が上がって
いくと、品質が劣化し、寿命が短くなってしまう。特
に、かかるシューカレンダでは、ニップ通過時間が長い
ため、スリーブ2の外皮と金属ロールと接触面積(即
ち、接触時間)が長く、スリーブ2の外皮は著しく高温
化する。
【0015】これを避けるために、紙が通紙されるまで
の間、ニップを開放しておくことも考えられ、ソフトニ
ップカレンダではこのような処理が一般的になっている
が、従来のシューカレンダ(特許文献1)には、スリー
ブ2を回転駆動する駆動装置が無いので、ニップを開放
するとスリーブ2は回転しない。このため、紙が通紙さ
れた後ニップを加えようとして、回転していないスリー
ブ2を回転している金属ロール10に接触させることが
必要になるが、こうすると、回転していないスリーブ2
が紙に接触したとたんに、紙は断紙してしまって、運転
不能となる。
【0016】したがって、従来のシューカレンダは、常
時、スリーブと金属ロールとを接触させて運転させなけ
ればならず、結果としてポリウレタン系のような耐熱温
度の低い材料で構成されたスリーブの外皮は著しく高温
化し、急激に劣化してしまうことになる。また、従来の
第2例のものは、図17に示すように、可撓性ジャケッ
ト32を回転できることをその特徴とし、一方の端壁2
4又は26が図示しない駆動装置により駆動され、ギヤ
56を駆動軸48により回転させて、可撓性ジャケット
32を回転させる構成となっている。
【0017】この方式により紙シート15の搬送速度
と、可撓性ジャケット32の回転速度を同速化でき、紙
シート15の破断トラブルを減少できる利点がある。し
かしながらこの例でも前記第1例と同様に、可撓性ジャ
ケット32の加圧シュー18が金属ロール10と接する
点は一箇所しかない為、可撓性ジャケット32は遠心力
等も相俟って回転に伴い楕円変形が発生する。
【0018】すなわち、加圧シュー18以外の場所では
可撓性ジャケット32の支えが無い為、変形が著しくな
って凹凸状態で回転することとなり、その為、回転によ
る振動が発生し可撓性ジャケットのバタツキ、即ち回転
振れ、が生じ、高速での操業ができないという欠点があ
る。本発明は、このような従来のシューカレンダ装置に
おける問題点を解消し、可撓性ジャケット又はチューブ
状のスリーブ部材(ジャケット)の、加圧による楕円変
形を防止することにより、この変形により発生する振動
防止を可能とするとともに、スリーブ部材(ジャケッ
ト)の外皮(外周)の温度上昇を抑えるようにして、そ
の熱劣化を抑制できるようにした、紙シートのカレンダ
装置を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、回
転可能なチューブ状のジャケットと、回転駆動する金属
ロールとを対向接触させてカレンダニップを形成し、同
カレンダニップ位置で前記ジャケット内に設けた加圧シ
ューにより前記ジャケットをその内面から半径方向外方
に押圧してカレンダニップを加圧した状態で同カレンダ
ニップに紙シートを連続的に通過させる紙シートのカレ
ンダ装置において、前記ジャケットの内側にサポート用
の支持部材を周方向でバランスする位置に複数個設けた
紙シートのカレンダ装置を提供するものである。
【0020】すなわち、同第1の手段によれば、回転可
能なチューブ状のジャケットをその内側からサポートす
るサポート用の支持部材を、同ジャケットの周方向でバ
ランスする位置に複数個設けているので、このバランス
配置した複数個の支持部材が相互に張り出し合って、回
転に伴って生じるジャケットの変形を防止し、同変形に
伴う振動の発生を防止する様にしたものである。
【0021】また、本発明は第2の手段として、前記第
1の手段において、前記サポート用の支持部材がシュー
で構成され、前記ジャケットの外側で前記サポート用の
シューに対向する位置に、同ジャケットを押圧して駆動
する駆動ロールを配設した紙シートのカレンダ装置を提
供するものである。すなわち、同第2の手段によれば、
前記ジャケットはその内側で周方向でバランスする位置
に複数個のサポート用のシューを設けることに加えて、
前記ジャケットの外側で同サポート用のシューに対向す
る位置に駆動ロールを配設しているので、前記ジャケッ
トは内側及び外側の両方から支持されて回転時の変形を
より確実に防止され、しかも同ジャケットは駆動ロール
で駆動されることにより、通紙時に金属ロールとジャケ
ット間に間隔があっても駆動力が確保でき、通紙作業の
容易化を図ることもできるものである。
【0022】また、本発明は第3の手段として、前記第
2の手段において、前記サポート用のシューが、軸方向
で複数に分割された分割型シューで構成されている紙シ
ートのカレンダ装置を提供するものである。すなわち、
同第3の手段によれば、サポート用のシューが分割型シ
ューで構成されているため、分割の空間に相当する分前
記ジャケットとの当接部が減少し、摩擦抵抗が減少す
る。そのため、同ジャケットを駆動する前記駆動ロール
の駆動装置の負荷を低減することができ、動力を節減で
きるようにしたものである。
【0023】また、本発明は第4の手段として、前記第
2又は3の手段において、前記サポート用のシューは、
同サポート用のシューの表面に前記ジャケットの回転方
向に延びる溝が形成されている紙シートのカレンダ装置
を提供するものである。すなわち、同第4の手段によれ
ば、サポート用のシューの外周面に前記ジャケットの回
転方向に延びる溝が形成されているため、前記ジャケッ
トの内側に散布する潤滑油が、この溝を通過するため、
同ジャケットの底部に潤滑油が溜まることがなく、より
スムーズに同ジャケットが回転するようにしたものであ
る。
【0024】また、本発明は第5の手段として、前記第
2又は3の手段において、前記サポート用のシューは、
同サポート用のシューの外周面に前記ジャケットの回転
方向に対して斜め方向に延びる溝が形成されている紙シ
ートのカレンダ装置を提供するものである。すなわち、
同第5の手段によれば、前記サポート用のシューの外周
面に前記ジャケットの回転方向に対して斜め方向に延び
る溝が形成されているため、前記ジャケットの内側に散
布する潤滑油が、この溝を通過するため、同ジャケット
の底部に潤滑油が溜まることがなく、よりスムーズに同
ジャケットが回転するようにしたものである。
【0025】また、本発明は第6の手段として、前記第
1の手段において、前記サポート用の支持部材が回転自
在なロールで構成され、前記ジャケットの外側で前記サ
ポート用のロールに対向する位置に、同ジャケットを押
圧して駆動する駆動ロールを配設した紙シートのカレン
ダ装置を提供するものである。すなわち、同第6の手段
によれば、前記ジャケットはその内側で周方向でバラン
スする位置に複数個のサポート用のロールを設けること
に加えて、前記ジャケットの外側で同サポート用のロー
ルに対向する位置に駆動ロールを配設しているので、前
記ジャケットは内側及び外側の両方から支持されて回転
時の変形をより確実に防止され、しかも同ジャケットは
駆動ロールで駆動されることにより、通紙時に金属ロー
ルとジャケット間に間隔があっても駆動力が確保でき、
通紙作業の容易化を図ることもできる。更にサポート用
の支持部材が回転自在なロールで構成されているため、
前記ジャケットとの摩擦抵抗が減少し、同ジャケットを
駆動する前記駆動ロールの駆動装置の負荷を低減するこ
とができ、動力を節減できるようにしたものである。
【0026】また、本発明は第7の手段として、前記第
6の手段において、前記サポート用のロールが、軸方向
で複数に分割された分割型ロールで構成されている紙シ
ートのカレンダ装置を提供するものである。すなわち、
同第7の手段によれば、サポート用のロールが分割型ロ
ールで構成されているため、分割の空間に相当する分前
記ジャケットとの当接部が減少し、摩擦抵抗が減少す
る。そのため、同ジャケットを駆動する前記駆動ロール
の駆動装置の負荷を低減することができ、動力を節減で
きるようにしたものである。
【0027】また、本発明は第8の手段として、前記第
6又は7の手段において、前記サポート用のロールは、
同サポート用のロールの外周面に円周方向に延びる溝が
形成されている紙シートのカレンダ装置を提供するもの
である。すなわち、同第8の手段によれば、前記サポー
ト用のロールの外周面に円周方向に延びる溝が形成され
ているため、前記ジャケットの内側に散布する潤滑油
が、この溝を通過するため、同ジャケットの底部に潤滑
油が溜まることがなく、よりスムーズに同ジャケットが
回転するようにしたものである。
【0028】また、本発明は第9の手段として、前記第
6又は7の手段において、前記サポート用のロールは、
同サポート用のロールの外周面にらせん状に延びる溝が
形成されている紙シートのカレンダ装置を提供するもの
である。すなわち、同第9の手段によれば、前記サポー
ト用のロールの外周面にらせん状の溝が形成されている
ため、前記ジャケットの内側に散布する潤滑油が、この
溝を通過するため、同ジャケットの底部に潤滑油が溜ま
ることがなく、よりスムーズに同ジャケットが回転する
ようにしたものである。
【0029】また、本発明は第10の手段として、前記
第2乃至第9の手段のいずれかの手段において、前記駆
動ロールは、軸方向で複数に分割された分割型ロールで
構成した紙シートのカレンダ装置を提供するものであ
る。すなわち、同第10の手段によれば、前記ジャケッ
トをサポート用の支持部材に対向してその外側から支持
する駆動ロールは、軸方向で複数に分割された分割型ロ
ールとしているので、分割の空間に相当する分同駆動ロ
ールを小型化して、動力の低減を図るようにしたもので
ある。
【0030】また、本発明の第11の手段として、前記
第1乃至第10の手段のいずれかの手段において、前記
ジャケットの外側で前記サポート用の支持部材に対向す
る位置に、同ジャケットを押圧して当接するドクターブ
レードを配設した紙シートのカレンダ装置を提供するも
のである。すなわち、同第11の手段によれば、前記ジ
ャケットはその内側で周方向でバランスする位置に複数
個のサポート用の支持部材を設けることに加えて、同サ
ポート用の支持部材に対向する位置にドクターブレード
を配置したことにより、内側及び外側の両方から支持さ
れて回転時の変形をより確実に防止され、しかも、ジャ
ケット等の表面に付着した汚れを除去してカレンダ効果
を一層高めるようにしたものである。
【0031】また、本発明は第12の手段として、前記
第11の手段において、前記ドクターブレードは、前記
ジャケットの胴長方向で複数に分割された分割型ドクタ
ーブレードで構成した紙シートのカレンダ装置を提供す
るものである。すなわち、同第12の手段によれば、前
記ジャケットをサポート用の支持部材に対向してその外
側から支持するドクターブレードは、ジャケットの胴長
方向で複数に分割された分割型ドクターブレードを採用
したことにより、同分割の空間に相当する分ジャケット
に対する当接面が減少し、ジャケットの摩耗防止を図る
ようにしたものである。
【0032】更にまた、本発明は第13の手段として、
前記第12の手段において、前記分割型ドクターブレー
ドは、前記ジャケットの胴長方向でトラバース可能に構
成した紙シートのカレンダ装置を提供するものである。
すなわち、同第13の手段によれば、分割型ドクターブ
レードを採用した際には、同分割型ドクターブレードは
ジャケットの胴長方向でトラバース可能としているの
で、ジャケット表面に対する当接面を小さくしてもジャ
ケットの全面に亘って汚れを除去可能であり、動力節
減、摩耗防止、全面清掃を図るようにしたものである。
【0033】また、本発明は第14の手段として、前記
第2乃至第10のいずれかの手段において、前記ジャケ
ットと前記駆動ロール及び前記ドクターブレードとを、
上記金属ロールに圧接したニップ状態と上記金属ロール
から離隔したニップ開放状態との間で移動させる移動装
置と、上記ジャケットを押圧して駆動する駆動ロールの
駆動装置及び上記移動装置を制御する制御装置とをそな
え、上記制御装置は、上記金属ロールと上記ジャケット
とが同期回転するまでの間は、同ジャケットがニップ開
放状態に保持されるように上記移動装置を制御するとと
もに、同ジャケットが同金属ロールと同期回転するよう
に同ジャケットを上記駆動ロールの駆動装置を速度制御
して、同ジャケットが同金属ロールと同期回転するよう
になったら、同ジャケットがニップ状態になるように同
移動装置を制御するとともに、上記ジャケットがニップ
状態になったら、上記駆動ロールの駆動装置をドゥルー
ピング制御する紙シートのカレンダ装置を提供するもの
である。
【0034】すなわち、第14の手段によれば、前記金
属ロールと前記ジャケットとが同期回転するまでの間
は、同ジャケットがニップ開放状態に保持されるため、
同ジャケットの加熱を抑え、熱劣化の抑制を図ることが
できる。更に同ジャケットがニップ状態になったら、前
記駆動ロールの駆動装置をドゥルーピング制御するた
め、紙シートを安定して走行できるようにしたものであ
る。
【0035】更にまた、本発明の第15の手段として、
前記第14の手段において、上記制御装置は、カレンダ
ニップ位置で上記ジャケット内に設けた上記加圧シュー
による加圧後には、上記駆動ロールの駆動装置をトルク
制御して上記金属ロールを駆動する駆動装置をマスター
側とした負荷分担制御とし、上記金属ロールを駆動する
駆動装置と上記駆動ロールの駆動装置との負荷分担が安
定したら、上記駆動ロールの駆動装置の分担する負荷分
を上記金属ロールを駆動する駆動装置に移行させるよう
にして上記駆動ロールの駆動装置の駆動トルクを徐々に
減少させて0にする紙シートのカレンダ装置を提供する
ものである。
【0036】すなわち、第15の手段によれば、上記駆
動ロールの駆動装置をトルク制御して上記金属ロールを
駆動する駆動装置をマスター側とした負荷分担制御し、
上記駆動ロールの駆動装置の駆動トルクを徐々に減少さ
せて0にするため、紙シートに加わる駆動トルクの急変
が回避されて、紙シートの破断を防ぐことができるよう
になるものである。
【0037】更にまた、本発明の第16の手段として、
前記第15の手段において、上記制御装置は、上記駆動
ロールの駆動装置の駆動トルクを徐々に減少させて0に
なったら、上記駆動ロールの駆動装置を分離し、同駆動
ロールの駆動装置を減速停止させる紙シートのカレンダ
装置を提供するものである。すなわち、第16の手段に
よれば、上記駆動装置を減速停止させることにより、同
駆動装置の出力状の負担や制御負担が軽減できるように
なるものである。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について
図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係る紙シートのカレンダ装置の基本構成を示す横断面
図、図2は駆動ロールの概要図、図3はドクターブレー
ドの概要図である。すなわち、本実施の形態において
は、回転駆動する金属ロール10を紙シート15を介し
て相対する位置に加圧ロール100を配置し、同加圧ロ
ール100は外周に樹脂ロール製のジャケット101を
設け、内部には固定支持台102を配置して構成されて
いる。
【0039】前記固定支持台102にはカレンダ処理用
の加圧ニップ(カレンダニップ)を形成するため、凹型
に加工した加圧シュー105と、これに周方向でバラン
スする配置としてそれぞれ120°間隔離れてサポート
用のシュー106、107を配設している。なお、ここ
でカレンダ処理用の加圧シュー105の加圧力とサポー
ト用のシュー106、107の加圧力はそれぞれ独立し
て調整できるように構成されている。
【0040】また、樹脂製のロールジャケット101
は、前記サポート用のシュー107に対向してその外側
から駆動ロール130で支持され、同駆動ロール130
の回転力を与えられて回転可能に構成されている。他
方、前記サポート用のシュー107と反対側のサポート
用のシュー106に対向して、ジャケット101の外側
にその表面に当接してドクターブレード120が配設さ
れ、このドクターブレード120はジャケット101の
表面に付着した紙粉等の汚れを除去する様に構成されて
いる。
【0041】なお、前記駆動ロール130は図2に示す
様に、前記ジャケット101等で構成された加圧ロール
100の胴長全域に一本化したものとして構成され、駆
動モータ150で駆動されて加圧ロール100を駆動可
能の構成となっている。また、前記ドクターブレード1
20は図3に示す様に、前記加圧ロール100の胴長全
域に亘って延びる固定タイプの一本のドクターブレード
で構成され、ジャケット101の内側のサポート用のシ
ュー106に対向した位置でジャケット101の外側か
らジャケット101の表面に当接してこれを加圧保持す
る状態でセットされている。
【0042】前記の様に構成された本実施の形態によれ
ば、カレンダ処理用に加圧した加圧シュー105でジャ
ケット101を突出しても、これと調和してサポート用
のシュー106、107が同ジャケット101の半径方
向外方へ突出し、全体として同ジャケット101の円形
を保持する効果を発揮する。また、加圧と回転による変
形でジャケット101が膨らむ現象を生じても、前記サ
ポート用のシュー106、107に対向してジャケット
101の外周から変形防止用に駆動ロール130および
ドクターブレード120が作用し、同ジャケット101
をできるだけ円形に近い状態に保持できる。
【0043】ところで、本紙シートのカレンダ装置で
は、図2に示すように、ジャケット101を回転駆動す
る駆動ロール130の駆動モータ(第2の駆動装置)1
50と、ジャケット101を、金属ロール10に圧接し
たニップ状態と金属ロール10から離隔したニップ開放
状態との間で移動させる移動装置160とがそなえられ
ている。また、金属ロール10を駆動するための駆動モ
ータ(第1の駆動モータ)12がそなえられている。以
下、金属ロール10を駆動する駆動モータ12を第1の
駆動モータといい、駆動ロール130を駆動する駆動モ
ータ150を第2の駆動モータという。なお、第1の駆
動モータ12はマスターモータとして機能し、第2の駆
動モータ150はヘルパーモータとして機能するように
なっている。
【0044】また、移動装置160は、詳細は図示しな
いが、例えば油圧シリンダやエアシリンダ等の流体圧シ
リンダを例えば加圧ロール100の中心軸であるセンタ
ーシャフト102の両端に配設し、駆動ロール130の
中心軸であるセンターシャフト137の両端に配設した
構成として、ジャケット101の系と駆動ロール130
とを、金属ロール10から離隔させたり、金属ロール1
0に接近させたりすることで、ジャケット101を金属
ロール10に圧接したニップ状態と金属ロール10から
離隔したニップ開放状態とに移動させる(図2の上下方
向の矢印を参照)ことができるようになっている。
【0045】なお、上記機構と同様にドクターブレード
についても、上記移動装置160によって上下方向に可
変するようになっている(図3の上下方向の矢印を参
照)。そして、これらの第2の駆動モータ150及び移
動装置160は、コントローラ(制御手段)170によ
って電気信号等を通じて作動を制御されるようになって
いる。コントローラ(制御手段)170は、金属ロール
10を駆動するための第1の駆動モータ12についても
制御するが、ここでは、ジャケット101を駆動する駆
動ロール130の第2の駆動モータ150及び移動装置
160の制御を中心に説明する。
【0046】まず、ニップ開放状態でコントローラ17
0は第2の駆動モータ150を速度制御する。これによ
って、はじめに、第2の駆動モータ150の回転速度を
マスターモータとしての第1の駆動モータ12の回転速
度に(実際には、駆動ロール130によって、ジャケッ
ト101外周の周速度を金属ロール10外周の周速度
に)同期させる。このニップ開放状態では、ジャケット
101が金属ロール10と離隔した状態に保持されるた
め、高温な金属ロール10とジャケット101との直接
接触は回避される。
【0047】したがって、ジャケット101が金属ロー
ル10から熱を受けて加熱するような不具合は解消さ
れ、ジャケット101の熱劣化が抑制されて、ジャケッ
ト101の外層に装備した弾性合成樹脂層(例えばポリ
ウレタン系樹脂層)の耐熱温度が低くても、この外層が
耐熱温度に達しないようにすることができ、ジャケット
101、特にその外層の弾性合成樹脂層の耐久性を向上
させることができる。
【0048】次に、第2の駆動モータ150の回転速度
が第1の駆動モータ12の回転速度に(ジャケット10
1外周の周速度が金属ロール10外周の周速度に)同期
したら、移動装置160を作動させて、ジャケット10
1を金属ロール10とニップ状態にする。このように、
ジャケット101が金属ロール10に回転同期した状態
では、ジャケット101の表面と紙シートとの間に相対
速度差は発生しなくなり、ニップを加えても、通紙され
ている紙シートが断紙するような不具合は招かない。
【0049】そして、ニップ状態になったら、第2の駆
動モータ150をドゥルーピング制御する。このドゥル
ーピング制御は、マスターモータとしての第1の駆動モ
ータ12に対して、ヘルパーモータとしての第2の駆動
モータ150を制御するに当たって、第2の駆動モータ
150の負荷電流が増えると第2の駆動モータ150の
速度を下げるようにして、第2の駆動モータ150の速
度制御を通じて第2の駆動モータ150の負荷分担を安
定させる制御である。このドゥルーピング制御によっ
て、第1の駆動モータ12と第2の駆動モータ150と
の駆動負荷分担が安定して、金属ロール10とジャケッ
ト101との間で紙シートを安定走行させることができ
る。
【0050】第1の駆動モータ12と第2の駆動モータ
150との負荷分担が安定したら、加圧シュー105に
より紙シートをシュー加圧して、この後、ドゥルーピン
グ制御からトルク制御に移行して、第2の駆動モータ1
50と第1の駆動モータ12との負荷分担(トルク配
分)を変更する。トルク制御は、第2の駆動モータ15
0と第1の駆動モータ12との負荷分担を変更する制御
であり、ここでは、ジャケット101側の第2の駆動モ
ータ150の負荷分担を減少させて、この負荷分担の減
少分だけ、第1の駆動モータ12の負荷分担を増大させ
る。そして、最終的には、第2の駆動モータ150の駆
動トルクを徐々に減少させて(一般には1〜2分の時間
をかけて)0にするように制御する。
【0051】このように、負荷分担が安定するのを待っ
てトルク制御に移行するので、負荷分担が不安定の状態
でトルク制御に移行することが防止され、ジャケット1
01及び金属ロール10から紙シートに加わる駆動トル
クの急変が回避されて、この時点での断紙の発生を防止
することができるようになる。また、減少したトルク負
荷を金属ロール10の第1の駆動モータ12が分担する
ように制御するので、通常作動時には、ジャケット10
1は第2の駆動モータ150による駆動ではなく、金属
ロール10に追従して従動するようになる。これによ
り、ジャケット101を駆動するための駆動ロール13
0の第2の駆動モータ150の負担や、第2の駆動モー
タ150を金属ロール10と同期回転させるための制御
負担が軽減される利点がある。
【0052】なお、第2の駆動モータ150と駆動ロー
ル130との間に、トルク移動を伝達しないワンウェイ
クラッチを設けておけば、ニップ完了後に、ジャケット
がもっていた駆動負荷を金属ロール10側に負担させ、
第2の駆動モータ150を停止(又は速度低下)させれ
ば、ジャケット101は第2の駆動モータ150による
駆動から金属ロール10に追従して従動するようにな
り、このとき、金属ロール10側には第2の駆動モータ
150がトルク負担になることもない。したがって、シ
ンプルな構成で、通常作動時に、ジャケット101を金
属ロール10に追従させるようにすることができる。
【0053】つまり、第2の駆動モータ150とジャケ
ット101との間に、ジャケット101のニップ時に、
第2の駆動モータ150の回転速度又は駆動力が低下し
たら、第2の駆動モータ150から駆動ロール130へ
の駆動力伝達を開放して、金属ロール10によりジャケ
ット101を駆動するように駆動力伝達経路を変更する
ワンウェイクラッチのような機能(駆動力伝達経路変更
機構)をそなえるようにしてもよい。
【0054】この場合、駆動ロール130は、ジャケッ
ト101の回転によって連れ回されて回転するようにな
り、ジャケット101の振動を防止するサポートロール
として機能する効果が得られる。なお、駆動ロール13
0の第2の駆動モータ150の負荷分担が0になった
ら、移動装置160を操作して、駆動ロール130をジ
ャケット101から離すようにしてもよい。これによっ
て、第1の駆動モータ12の負荷を低減することができ
る。
【0055】なお、移動装置160によって、駆動ロー
ル130とドクターブレード120を加圧ロール100
と同様に上下方向へ移動させて金属ロール10と加圧ロ
ール100とのニップ状態・開放状態としたが、これら
駆動ロール130とドクターブレード120は必ずしも
加圧ロール100と同様の軌道で移動しなくてもよく、
例えば横方向へ移動するようにしてもよい。
【0056】次に本発明の実施の第2形態について図4
に基づいて説明する。図4は、本実施の形態に係る紙シ
ートのカレンダ装置の一部に当たる駆動ロールの概要図
である。すなわち、本実施の形態は前記実施の第1形態
における駆動ロール130を分割型のものに代えたもの
であり、その余の構成については同実施の第1形態と同
一であるので、変更部分を中心に説明する。なお、図4
において、図2と同符合のものは同様のものを示す。
【0057】本実施の形態において駆動ロール130は
加圧ロール100の胴長方向(駆動ロール自身の軸方向
と一致する)に分割した複数の分割ロール135を配
し、連結軸136を介して駆動モータ150で回転を付
加する様に構成されている。この駆動ロール130は、
各分割ロール135相互の間隔に相当する部分で重量が
減少されているので、駆動モータ150の動力を節減す
ることができる。そしてサポート用のシュー107とと
もにジャケット101を内外から加圧保持するので、ジ
ャケット101の振動防止効果が得られる。
【0058】次に本発明の実施の第3形態について図5
に基づいて説明する。図5は、本実施の形態に係る紙シ
ートのカレンダ装置の一部に当たるドクターブレードの
概要図である。すなわち、本実施の形態は前記実施の第
1形態におけるドクターブレード120を分割型のもの
に代えたものであり、その余の構成については同実施の
第1形態と同一であるので、変更部分を中心に説明す
る。なお、図5において、図3と同符号のものは同様の
ものを示す。
【0059】本実施の形態においてドクターブレード1
20は加圧ロール100の胴長方向で2分割した分割ド
クターブレード125で構成されている。なお、各分割
ドクターブレード125は、支持台126上に互いに間
隔を置いて配置され、駆動装置Mにより加圧ロール10
0の胴長方向に所定量スライドさせながら加圧ロール1
00のジャケット101表面をトラバースさせて全面に
亘って汚れ等を除去するように構成されている。
【0060】この様に本実施の形態によれば、分割ドク
ターブレード125は、分割の空間に相当する分小幅と
なるので、同分割の空間に相当する分ジャケット101
に対する当接面が減少し、ジャケット101の摩耗防止
となる。なお、ここでは2枚の分割ドクターブレード1
25がスライドするものとして説明したが、これに限ら
ず、例えば1枚の小幅サイズのドクターブレードとし、
1枚が胴長方向にスライドする方式でも、2枚以上の分
割ドクターブレードが胴長方向にスライドする方式でも
よい。
【0061】次に本発明の実施の第4形態について、図
6に基づいて説明する。図6は本実施の形態に係る紙シ
ートのカレンダ装置の一部に当たる駆動ロールに対向す
るサポート用のシューの概要を示す断面図である。すな
わち、本実施の形態は前記実施の第1形態における駆動
ロール130に対向するジャケット101の内側に設け
られたサポート用のシュー107を分割型のものに代え
たものであり、その余の構成については同実施の第1形
態と同一であるので、変更部分を中心に説明する。な
お、図6において、図2と同符合のものは同様のものを
示す。
【0062】本実施の形態においてサポート用のシュー
107は加圧ロール100の胴長方向で6分割した分割
サポート用のシュー107aで構成されている。なお、
各分割サポート用のシュー107aは、加圧装置107
b上に互いに間隔を置いて配置され、上記ジャケット1
01を挟んだ外側に対向する駆動ロール130ととも
に、同ジャケットを支持している。そして、駆動ロール
130の回転力を与えられて、ジャケット101が回転
可能に構成されている。
【0063】この様に本実施の形態によれば、分割サポ
ート用のシュー107は、分割の空間に相当する分小幅
となるので、同分割の空間に相当する分、上記ジャケッ
ト101に対する当接面が減少する。そのため、ジャケ
ット101が回転する際に生じる摩擦が減少するので、
上記駆動ロールの負荷が減少し、駆動ロール130の駆
動モータ150の動力を節減することができるものであ
る。
【0064】なお、ここでは6枚の分割サポート用のシ
ューを説明したが、分割する枚数はこれに限るものでは
ない。次に本発明の実施の第5形態について、図7に基
づいて説明する。図7は本実施の形態に係る紙シートの
カレンダ装置の概要を示す横断面図である。
【0065】すなわち、本実施の形態は前記実施の第1
形態を基本としてこれを発展させたものであり、具体的
にはサポート用のシューの設置を増加させ、更に円形に
近い状態でジャケット101を保持する構成となってお
り、その余の構成については同実施の第1形態と同一で
あるので、変更部分を中心に説明する。なお、図7にお
いて図1と同符号のものは同様のものを示す。
【0066】回転駆動する金属ロール10を紙シート1
5を介して相対する位置に加圧ロール100を配置し、
同加圧ロール100は外周に樹脂ロール製のジャケット
101を設け、内部には固定支持台103を配置して構
成されている。前記固定支持台103にはカレンダ処理
用の加圧ニップ(カレンダニップ)を形成するため、凹
型に加工した加圧シュー105と、ジャケット101内
部の右半分の2箇所にサポート用のシュー107、10
8を、また左半分の2箇所にサポート用のシュー10
6、109を配し、前記加圧シュー105を含めて周方
向で互いにほぼ72°離してバランス配置している。
【0067】また、これらサポート用のシュー106〜
109に対向するジャケット101の外側には、駆動モ
ータ150で回転駆動する駆動ロール130、駆動源を
持たない回転サポートロール132及びドクターブレー
ド121、122をそれぞれ配し、この構成により確実
なジャケット101の加圧保持を行って、振動防止、回
転ブレ防止、スリップ防止等が可能な構成としている。
【0068】なお、加圧シュー105の上流部に、ジャ
ケット101の内面部と加圧シュー間の潤滑と冷却を行
う為、潤滑油噴射ノズル140が設けられており、この
潤滑油噴射ノズル140より噴射された潤滑油145に
より、加圧保持されながら回転するジャケット101と
加圧シュー105及びサポート用のシュー106〜10
9間は潤滑され、スムーズな回転が行われ、且つまた、
発熱防止が図られている。
【0069】この様に本実施の形態によれば、前記実施
の第1形態と同様にジャケット101の変形防止、回転
ブレ防止、振動防止により高速運転を可能とし、ジャケ
ット101を内外から加圧保持してジャケットのスムー
ズな回転の確保とスリップ防止を図り、ドクターブレー
ド121、122等によりジャケット101の表面の汚
れを排除して品質向上を図り、かつ前記振動、ブレ等の
発生を減少、防止してジャケット101自体の寿命を向
上させる等々の効果を奏することが出来たものである。
【0070】なお、本実施の形態に採用される駆動ロー
ル130及びサポートロール132は、一体型ロールで
もまた実施の第2形態として説明した分割型ロールで
も、更に両者の組み合わせ方式のいずれであっても良
い。同様にドクターブレード121、122も前記実施
の第1形態として図3で説明した一体型のものでも、実
施の第3形態として図5で説明したジャケット胴長方向
に分割した分割型のものでも、そしてこれらの組み合わ
せの何れであっても良い。
【0071】同様に、サポート用のシュー106乃至1
09も前記実施の第1形態として図1で説明した一体型
のものでも、実施の第4形態として図6で説明したジャ
ケット胴長方向に分割した分割型のものでも、そしてこ
れらの組み合わせの何れであっても良い。また、図7に
は示していないが、本実施の第5形態においても、前記
実施の第1形態と同様に、移動装置160及びコントロ
ーラ170によって、金属ロール10の駆動モータ12
とジャケット101を駆動する駆動ロール130の駆動
モータ150とをドゥルーピング制御、負荷分担制御し
ても良く、これによって同第1形態と同様の作用・効果
を得ることができる。
【0072】次に本発明の実施の第6形態について、図
8(a),(b)に基づいて説明する。図8(a),
(b)は本実施の形態に係る紙シートのカレンダ装置の
一部に当たるサポート用のシューのジャケット内面との
接触面を上から見た概要図である。
【0073】すなわち、本実施の形態は前記実施の第5
形態の図7におけるサポート用のシューを基本としてこ
れを発展させたものであり、具体的には同サポート用の
シューに溝が形成されているサポート用のシューであ
り、その余の構成については同実施の第5形態と同一で
あるので、変更部分を中心に説明する。図8(a)に示
すサポート用のシュー180は、図7に示す駆動ロール
130に対向するジャケット101の内側に配設された
サポート用のシューであり、シューの外周面に前記ジャ
ケットの回転方向に延びる溝182が形成されている。
【0074】また、図8(b)に示すサポート用のシュ
ー181は、上記図8(a)と同様に、図7に示す駆動
ロール130に対向するジャケット101の内側に配設
されたサポート用のシューであり、シューの外周面に前
記ジャケットの回転方向に対して斜め方向に延びる溝1
83が形成されている。この様に本実施の形態によれ
ば、図7に示す潤滑油噴射ノズル140より噴射された
潤滑油145がジャケット101の回転に伴い、サポー
ト用のロール180,181の上流側から通過する際
に、これらサポート用のロール180,181に形成さ
れた溝を通過することによって、よりスムーズに下流側
へ流通することができる。したがって、潤滑油145が
ジャケット101の底部に溜まらないようになり、より
円滑なジャケット101の回転が可能になるものであ
る。
【0075】なお、本実施の形態において、前記実施の
第5形態の図7に示すサポート用のシュー106,10
8,109についても上記溝182又は183を形成し
ても良い。サポート用のシュー全てに上記溝182又は
183を設けることによって、ジャケット101の内面
全体で潤滑油がスムーズに流通し、ジャケット101の
より円滑な回転が可能になる。
【0076】更に、前記実施の第4形態の図6に示す分
割サポート用のシュー107aに上記溝182又は18
3を形成しても良い。次に本発明の実施の第7形態につ
いて、図9,図10に基づいて説明する。図9は本実施
の形態に係る紙シートのカレンダ装置の概要を示す横断
面図、図10はサポート用のロールの概要図である。
【0077】すなわち、本実施の形態は前記実施の第1
形態を基本としてこれを発展させたものであり、具体的
にはサポート用のシューの設置を増加させ、ジャケット
101を保持し、更に駆動ロール130に対向する位置
のサポート用の支持部材が回転自在なロールで形成され
ている構成となっており、その余の構成については同実
施の第1形態と同一であるので、変更部分を中心に説明
する。なお、図9,10において、図1,2と同符合の
ものは同様のものを示す。
【0078】回転駆動する金属ロール10を紙シート1
5を介して相対する位置に加圧ロール100を配置し、
同加圧ロール100は外周に樹脂ロール製のジャケット
101を設け、内部には固定支持台116を配置して構
成されている。前記固定支持台116にはカレンダ処理
用の加圧ニップ(カレンダニップ)を形成するため、凹
型に加工した加圧シュー105と、前記ジャケット10
1内側の右半分の2箇所にサポート用のロール110と
サポート用のシュー108を、また左半分の2箇所にサ
ポート用のシュー106、109を配し、前記加圧シュ
ー105の中心垂直方向の左右対称に互いに90°離し
てバランス配置している。
【0079】また、サポート用のロール110に対向す
るジャケット101の外側には駆動モータ150で回転
駆動する駆動ロール130、サポート用のシュー109
に対向するジャケット101の外側にはドクターブレー
ド120を配設している。この構成により、確実なジャ
ケット101の加圧保持を行なって、振動防止、回転ブ
レ防止、スリップ防止等が可能な構成としている。
【0080】なお、加圧シュー105の上流部に、ジャ
ケット101の内面部とサポート用の支持部材との間の
潤滑と冷却を行う為、潤滑油噴射ノズル140が設けら
れており、この潤滑油噴射ノズル140より噴射された
潤滑油145により、加圧保持されながら回転するジャ
ケット101と加圧シュー105及び各サポート用の支
持部材106,110,108,109間は潤滑され、
スムーズな回転が行われ、且つまた、発熱防止が図られ
ている。
【0081】この様に本実施の形態によれば、前記実施
の第1形態と同様にジャケット101の変形防止、回転
ブレ防止、振動防止により高速運転を可能とし、ジャケ
ット101を内側から加圧保持してジャケットのスムー
ズな回転の確保とスリップ防止を図り、ジャケット10
1自体の寿命を向上させる等々の効果を奏することが出
来る。
【0082】更に本実施の形態によれば、駆動ロール1
30に対向するジャケット101の内側のサポート用の
支持部材が回転自在なロール110で構成されているた
め、ジャケット101が駆動ロール130によって回転
駆動される際に発生する、ジャケット101とロール1
10との間に発生する摩擦抵抗が低減する効果が得られ
る。これによって、ジャケット101がスムーズに回転
し、ジャケット101を回転させる駆動ロール130の
駆動モータ150の動力を節減することができるもので
ある。
【0083】なお、本実施の形態においても、前記実施
の第5形態(図7)と同様に、サポート用のシュー10
8に対向するジャケット101の外側に回転サポートロ
ール132を設けても良く、サポート用のシュー106
に対向するジャケット101の外側にドクターブレード
121を設けるようにしても良い。また、本実施の形態
においても、前記実施の第6形態(図8)と同様に、サ
ポート用のシュー106,108,109に溝182又
は183を形成しても良い。
【0084】更に、サポート用のシュー106,10
8,109の構造を上記のサポート用のロール110と
同様にロールとしても良い。また、図10には示してい
ないが、本実施の第7形態においても、前記実施の第1
形態と同様に、移動装置160及びコントローラ170
によって、金属ロール10の駆動モータ12とジャケッ
ト101を駆動する駆動ロール130の駆動モータ15
0とをドゥルーピング制御、負荷分担制御しても良く、
これによって同第1形態と同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0085】次に本発明の実施の第8形態について、図
11(a),(b)に基づいて説明する。図11
(a),(b)は本実施の形態に係る紙シートのカレン
ダ装置の一部に当たるサポート用のロールの概要図であ
る。すなわち、本実施の形態は前記実施の第7形態の図
10におけるサポート用のロール110を基本としてこ
れを発展させたものであり、具体的には同サポート用の
ロールに溝が形成されているサポート用のロールであ
り、その余の構成については同実施の第7形態と同一で
あるので、変更部分を中心に説明する。
【0086】図11(a)に示すサポート用のロール1
11は、図10に示す駆動ロール130に対向するジャ
ケット101の内側に配設された回転自在なサポート用
のロールであり、ロールの外周面に円周方向に延びる溝
113が形成されている。また、図11(b)に示すサ
ポート用のロール112は、上記図11(a)と同様
に、図10に示す駆動ロール130に対向するジャケッ
ト101の内側に配設された回転自在なサポート用のロ
ールであり、ロールの外周面にらせん状に延びる溝11
4が形成されている。
【0087】この様に本実施の形態によれば、図10に
示す潤滑油噴射ノズル140より噴射された潤滑油14
5がジャケット101の回転に伴い、サポート用のロー
ル111,112の上流側から通過する際に、これらサ
ポート用のロール111,112に形成された溝を通過
することによって、よりスムーズに下流側へ流通するこ
とができる。したがって、潤滑油145がジャケット1
01の底部に溜まらないようになり、より円滑なジャケ
ット101の回転が可能になるものである。
【0088】次に本発明の実施の第9形態について、図
12に基づいて説明する。図12は本実施の形態に係る
紙シートのカレンダ装置の一部に当たる駆動ロールに対
向するサポート用のロールの概要を示す断面図である。
すなわち、本実施の形態は前記実施の第7形態における
駆動ロール130に対向するサポート用のロール110
を分割型のものに代えたものであり、その余りの構成に
ついては同実施の第7形態と同一であるので、変更部分
を中心に説明する。なお、図12において、図10と同
符合のものは同様のものを示す。
【0089】本実施の形態において、サポート用のロー
ル110は加圧ロール100の胴長方向(サポート用の
ロール自信の軸方向と一致する)に分割した複数の回転
自在な分割ロール115で構成されている。この様に本
実施の形態によれば、分割サポート用のロール110
は、分割の空間に相当する分小幅となるので、同分割の
空間に相当する分、上記ジャケット101に対する当接
面が減少する。そのため、ジャケット101が回転する
際に生じる摩擦が減少するので、上記駆動ロールの負荷
が減少し、駆動ロール130の駆動モータ150の動力
を節減することができるものである。
【0090】なお、図12では6個の分割サポート用の
ロールを示したが、分割するロールの個数はこれに限る
ものではない。以上、本発明を図示の実施の形態につい
て説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定され
ず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加
えてよいことはいうまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上、発明によれば、回転可能なチュー
ブ状のジャケットをその内側からサポートするサポート
用の支持部材を、同ジャケットの周方向でバランスする
位置に複数個配設したことにより、このバランス配置し
た複数個の支持部材が相互に張り出し合って、回転に伴
って生じるジャケットの変形を防止し、同変形に伴う振
動、バタツキ等の発生を防止して、高速運転の確保、カ
レンダ処理した紙の品質向上、装置の寿命の長期化等々
の効果を奏する好適な紙シートのカレンダ装置を得るこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の基本構成を示す横断面図である。
【図2】図1に示す実施の形態における駆動ロールの概
要図である。
【図3】図1に示す実施の形態におけるドクターブレー
ドの概要図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の一部に当たる駆動ロールの概要図である。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の一部に当たるドクターブレードの概要図であ
る。
【図6】本発明の実施の第4形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の一部に当たる駆動ロールに対向するサポート
用のシューの概要を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の第5形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の概要を示す横断面図である。
【図8】(a),(b)ともに、本発明の実施の第6形
態に係る紙シートのカレンダ装置の一部に当たるサポー
ト用のシューのジャケット内面との接触面を上から見た
概要図である。
【図9】本発明の実施の第7形態に係る紙シートのカレ
ンダ装置の概要を示す横断面図である。
【図10】図9に示す実施の形態におけるサポート用ロ
ールの概要図である。
【図11】(a),(b)ともに、本発明の実施の第8
形態に係る紙シートのカレンダ装置の一部に当たるサポ
ート用のロールの概要図である。
【図12】本発明の実施の第9形態に係る紙シートのカ
レンダ装置の一部に当たる駆動ロールに対向するサポー
ト用のロールの概要を示す断面図である。
【図13】従来のシューカレンダ装置の第1例の要部を
示す横断面図である。
【図14】従来のシューカレンダ装置の第1例の本体下
半部の縦断面図である。
【図15】従来のシューカレンダ装置の第2例の要部を
示す横断面図である。
【図16】従来のシューカレンダ装置の第2例の縦断面
図である。
【図17】従来のシューカレンダ装置の第2例における
シューロールの内部鳥瞰図である。
【符号の説明】
1 固定ビーム 2 スリーブ 3 加圧シュー 4、5 潤滑油供給路 6、7 潤滑油回収路 8 ガイド部材 9 クランプディスク 10 金属ロール 11 支持脚 12 駆動モータ 15 紙シート 18 加圧シュー 20 加圧装置 24、26 端壁 30 シューロール 32 可撓性ジャケット 34 支持梁 48 駆動軸 56 ギヤ 95 加圧装置 100 加圧ロール 101 ジャケット 102,103 固定支持台 104 センターシャフト 105 加圧シュー 106〜109 サポート用のシュー 107a 分割サポート用のシュー 107b 加圧装置 110〜112 サポート用のロール 113,114 溝 115 分割サポート用のロール 116 固定支持台 120〜122 ドクターブレード 125 分割ドクターブレード 126 支持台 130 駆動ロール 132 回転サポートロール 135 分割ロール 136 連結軸 137 センターシャフト 140 潤滑油噴射ノズル 145 潤滑油 150 駆動モータ 160 移動装置 170 コントローラ(制御装置) 180,181 サポート用のシュー 182,183 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯伏 順一 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 森 初夫 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 篠木 富二生 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 4L055 CF41 CF44 CF45 CG03 CG12 CG16 CH02 CH03 FA30

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能なチューブ状のジャケットと、
    回転駆動する金属ロールとを対向接触させてカレンダニ
    ップを形成し、同カレンダニップ位置で前記ジャケット
    内に設けた加圧シューにより前記ジャケットをその内面
    から半径方向外方に押圧してカレンダニップを加圧した
    状態で同カレンダニップに紙シートを連続的に通過させ
    る紙シートのカレンダ装置において、前記ジャケットの
    内側にサポート用の支持部材を周方向でバランスする位
    置に複数個設けたことを特徴とする紙シートのカレンダ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記サポート用の支持部材がシューで構
    成され、 前記ジャケットの外側で同サポート用のシューに対向す
    る位置に、同ジャケットを押圧して駆動する駆動ロール
    を配設したことを特徴とする請求項1に記載の紙シート
    のカレンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記サポート用のシューが、軸方向で複
    数に分割された分割型シューで構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の紙シートのカレンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記サポート用のシューは、同サポート
    用のシューの表面に前記ジャケットの回転方向に延びる
    溝が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に
    記載の紙シートのカレンダ装置。
  5. 【請求項5】 前記サポート用のシューは、同サポート
    用のシューの表面に前記ジャケットの回転方向に対して
    斜め方向に延びる溝が形成されていることを特徴とする
    請求項2又は3に記載の紙シートのカレンダ装置。
  6. 【請求項6】 前記サポート用の支持部材が回転自在な
    ロールで構成され、 前記ジャケットの外側で同サポート用のロールに対向す
    る位置に、同ジャケットを押圧して駆動する駆動ロール
    を配設したことを特徴とする請求項1に記載の紙シート
    のカレンダ装置。
  7. 【請求項7】 前記サポート用のロールが、軸方向で複
    数に分割された分割型ロールで構成されていることを特
    徴とする請求項6に記載の紙シートのカレンダ装置。
  8. 【請求項8】 前記サポート用のロールは、同サポート
    用のロールの外周面に円周方向に延びる溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項6又は7に記載の紙シート
    のカレンダ装置。
  9. 【請求項9】 前記サポート用のロールは、同サポート
    用のロールの外周面にらせん状に延びる溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項6又は7に記載の紙シート
    のカレンダ装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動ロールは、軸方向で複数に分
    割された分割型ロールで構成されたことを特徴とする請
    求項2〜9のいずれか1項に記載の紙シートのカレンダ
    装置。
  11. 【請求項11】 前記ジャケットの外側で前記サポート
    用の支持部材に対向する位置に、同ジャケットを押圧し
    て当接するドクターブレードを配設したことを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれか1項に記載の紙シートのカ
    レンダ装置。
  12. 【請求項12】 前記ドクターブレードは、前記ジャケ
    ットの胴長方向で複数に分割された分割型ドクターブレ
    ードで構成されていることを特徴とする請求項11に記
    載の紙シートのカレンダ装置。
  13. 【請求項13】 前記分割型ドクターブレードは、前記
    ジャケットの胴長方向でトラバース可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項12に記載の紙シートのカレ
    ンダ装置。
  14. 【請求項14】 前記ジャケットと前記駆動ロール及び
    前記ドクターブレードとを、上記金属ロールに圧接した
    ニップ状態と上記金属ロールから離隔したニップ開放状
    態との間で移動させる移動装置と、 上記ジャケットを押圧して駆動する駆動ロールの駆動装
    置及び上記移動装置を制御する制御装置とをそなえ、 上記制御装置は、上記金属ロールと上記ジャケットとが
    同期回転するまでの間は、同ジャケットがニップ開放状
    態に保持されるように上記移動装置を制御するととも
    に、同ジャケットが同金属ロールと同期回転するように
    同ジャケットを上記駆動ロールの駆動装置を速度制御し
    て、同ジャケットが同金属ロールと同期回転するように
    なったら、同ジャケットがニップ状態になるように同移
    動装置を制御するとともに、 上記ジャケットがニップ状態になったら、上記駆動ロー
    ルの駆動装置をドゥルーピング制御することを特徴とす
    る、請求項2〜10のいずれか1項に記載の紙シートの
    カレンダ装置。
  15. 【請求項15】 上記制御装置は、カレンダニップ位置
    で上記ジャケット内に設けた上記加圧シューによる加圧
    後には、上記駆動ロールの駆動装置をトルク制御して上
    記金属ロールを駆動する駆動装置をマスター側とした負
    荷分担制御とし、上記金属ロールを駆動する駆動装置と
    上記駆動ロールの駆動装置との負荷分担が安定したら、
    上記駆動ロールの駆動装置の分担する負荷分を上記金属
    ロールを駆動する駆動装置に移行させるようにして上記
    駆動ロールの駆動装置の駆動トルクを徐々に減少させて
    0にすることを特徴とする、請求項14に記載の紙シー
    トのカレンダ装置。
  16. 【請求項16】 上記制御装置は、上記駆動ロールの駆
    動装置の駆動トルクを徐々に減少させて0になったら、
    上記駆動ロールの駆動装置を分離し、同駆動ロールの駆
    動装置を減速停止させることを特徴とする、請求項15
    に記載の紙シートのカレンダ装置。
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