JP2003210564A - 一重項酸素を利用した殺菌装置 - Google Patents

一重項酸素を利用した殺菌装置

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JP2003210564A
JP2003210564A JP2002052347A JP2002052347A JP2003210564A JP 2003210564 A JP2003210564 A JP 2003210564A JP 2002052347 A JP2002052347 A JP 2002052347A JP 2002052347 A JP2002052347 A JP 2002052347A JP 2003210564 A JP2003210564 A JP 2003210564A
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corona discharge
dust
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Hisatoshi Suminoe
久寿 住江
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Daitoo Kk
Daito KK
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Daitoo Kk
Daito KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】電気集塵部で電気集塵し集塵フィルター面にコ
ロナ放電からの電子と一重項酸素を照射しフィルター面
で一重項酸素は電子を受けスーパーオキサイドに反応変
化しその酸化力でフィルター面に捕捉されたウイルス、
細菌等を不活化(殺菌)し、尚かつファンの気流で一重
項酸素とマイナスイオンを室内に吹き出し、室内の物に
付着したウイルス、細菌等を不活化(殺菌)する。 【解決手段】吸引側にコロナ放電の誘導電極となる、集
塵電極フィルター”4”を配置しさらにその前に若干の
空間を設けてコロナ放電電極線”2”を配置する。さら
にコロナ放電電極線”2”の近辺に一重項酸素発生体”
1”を配置する。吹き出し側に網、多孔板からなるコロ
ナ放電の誘導電極”3を配置し、さらに後方に若干の空
間を取りコロナ放電電極線”2”を配置する。さらにコ
ロナ放電電極線”2”の近辺に一重項酸素発生体”1”
を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業状の利用分野】
【001】本発明はファンの吸引側に一重項酸素発生体
とコロナ放電を組み合わせ対向電極を集塵フイルターと
して利用し、ファンの吹き出し側に一重項酸素発生体と
コロナ放電機構を配置し室内に一重項酸素と空気マイナ
スイオンを吹き出すことで、集塵機能と付着細菌と浮遊
細菌を殺菌する機能を有する、これにより室内に浮遊す
るウイルスや雑菌を不活性化さすと同時に電気的中和作
用でクーロン現象で浮遊する細かい塵埃を沈降させ室内
の環境を改善する空気環境殺菌装置に関するものであ
る。
【従来の技術】
【002】従来の空気殺菌浄化装置では、フィルターや
電気集塵式に見られる様に、塵埃を何らかの方法で吸着
除去するものや、装置内にオゾン発生装置や紫外線を照
射して殺菌するもの、あるいは室内にオゾンガスを充満
させて薫蒸して殺菌効果を狙った方法が用いられてい
る。
【発明が解決しょうとする課題】
【003】このうち、フイルター式では単なる物理吸着
のみで塵埃粒子を細くする為、ウイルスや細菌などのミ
クロン単位の粒子は捕捉しにくかった、この様な粒子を
捕捉するにはフィルターのセルを小さくしなければなら
ず、この為圧力損失を伴いフィルターの寿命が短くなり
非効率的になっていた。
【004】又電気集塵方式では、静電吸着の原理で0.
001μm程度までの粒子を捕捉可能と云われている
が、ファンと組み合わせて利用しないと有効な除去効果
は得られず、ファンと組み合わせることで除去範囲は広
がるが、反面ファンの吸引力が静電吸着力より勝り捕捉
粒子径の範囲は狭まり捕捉能力は低下する。
【005】フィルター方式或いは電気集塵方式の、いず
れの方式にしてもウイルスや細菌を不活化する能力はな
く、フィルター方式ではフイルター面に除菌剤塗布や酸
化チタンを担時させ殺菌効果を狙ったものやコロナ放電
の副生成物であるオゾンで殺菌を試みている装置もあ
る、しかしいずれも短時間では殺菌効果は得られず、塵
埃などが混在する場合は有効に殺菌因子が接触せず非効
率的になる。
【006】これらを解決するために、オゾン発生装置や
紫外線発生装置を組み込んだ装置もあるしかしいずれも
集塵機能と異なった装置であり、組み合わせることで装
置自体が大きくなる。又オゾンは湿度と時間を介して効
果を発揮する為、気温と湿度つまり絶対湿度の影響を受
けるので、季節により殺菌効果に差が出る。紫外線の場
合紫外線の殺菌線領域を通過する時間が短ければ、細菌
に必要な被爆殺菌線量が不足し有効な手段とは言えない
【007】また、いずれもの空気殺菌浄化装置は装置内
で集塵と殺菌を行い、浄化空気を循環して室内を浄化す
る方式が一般的である。そのことは、循環回数で浄化範
囲や清浄度が決まり、広い範囲の清浄度の向上や殺菌を
求めるとなると装置が大きくなる。
【008】その他に、室内にオゾンを放出し薫蒸して室
内の細菌を殺菌しようとする装置も有るがオゾンの分解
は約12時間程度とされている、オゾン自身には殺菌能
力はなくオゾンが分解する時にヒドロキシルラジカル
(・OH)等のラジカルになり、このもので細菌を酸化
させているにすぎない、この為人のいない夜間等に室内
にオゾンを放出しても時間が短いと効果がない。オゾン
の強い酸化力は付帯設備や人体に悪影響を及ぼすことか
らも最善の手段とは言えない。光と酸化チタンによる方
式の場合も湿度が大きく寄与している、表面に埃などが
付着する、或いは湿度が低い場合ヒドロキシルラジカル
(・OH)の生成に影響がでるので不安定である、又ヒ
ドロキシルラジカル(・OH)の発生は酸化チタンのご
く々表面にしか発生しないので直近を通過した細菌にし
か効果がない。
【009】本発明は装置内の吹き出し側と吸い込み側の
両方に一重項酸素発生体とコロナ放電機構を組み込み、
吹き出し側では装置外に一重項酸素とコロナ放電からの
一次電子が空気中に介在する水分に付着した空気マイナ
スイオンをファン風で攪拌しながら装置外にふき出して
いる、吹き出しによる室内への搬送過程で一重項酸素は
マイナスイオンから電子を受け酸素フリーラジカルの中
で唯一、酸化と還元力を持ったスーパーオキサイドアニ
オンラジアカル(・O2−)に反応変化し接触したウイ
ルス、微生物を酸化(不活化)させる。吸い込み側つま
り電気集塵側では、電気的には正極である埃に負コロナ
放電電極から放出する電子を付与し、擬似マイナスイオ
ンとする事で正の集塵電極フイルターに電気集塵の原理
をもって捕捉している。捕捉された埃に付着したウイル
ス、微生物に同じく一重項酸素と電子を照射しスーパー
オキサイドアニオンラジアカル(以下スーパーオキサイ
ドと云う)に反応変化させ酸化(不活化)させる。クー
ロン現象で浮遊している小さい塵埃をマイナスイオンで
電気的中和することで沈降せしめる。
【課題を解決するための手段】
【010】上記を、解決する為には、吸引側に一重項酸
素発生体とコロナ放電機構の放電線、或いは針を設け、
その後方(吸引側)に電気的に導体であるアルミ、ステ
ンレス等をネット状に構成しこれを正の集塵電極フィル
ターとしこれを誘電電極(対向電極)とする、さらにこ
の後方に脱臭フィルターとオゾンや他のラジカルを分解
する触媒フィルターを配置しその後方にファンを配置す
る。さらにファンの吹き出し側に電気導電性のステンレ
ス製等の空気の通過を阻害しない網あるいは多孔板から
なるコロナ放電の誘電電極(対向電極)を配置し、若干
の空間距離を取り次にコロナ放電用の負の放電電極線、
或いは針を配置する、誘電電極と放電電極線の間もしく
は、放電電極線の次に一重項酸素発生体を配置してな
る、一重項酸素を利用する事を特徴としたもので有る。
【011】請求項1に係わる発明は、電気的導体で有る
細いタングステン等の棒の片方をガラス等の無機質で不
導体である素材により片方を除いて封止された物を電極
とし、複数のこの物の側面が交差する様にし、接点を若
干の空間を開けるか密着させる様に組み合わせるこの相
対した電極に交流の高圧電気を印可し、絶縁破壊をおこ
させプラズマ現象を発生させ一重項酸素を発生させる物
を一重項酸素発生体とし、一重項酸素発生体からの一重
項酸素とコロナ放電現象で放出される電子をファン風で
装置外に吹き出し、この搬送過程で一重項酸素に電子を
付与する事で酸化と還元力を持ったスーパーオキサイド
に変化させスーパーオキサイドで微生物を覆っている細
胞膜から電子を引き抜き酸化(不活化)させるものであ
る。
【012】上記の現象を有効に利用することでスーパー
オキサイドによる酸化反応で殺菌や脱臭及び難分解成分
の分解が可能となる。又スーパーオキサイドは一つの軌
道に余分な電子を保持している為、通過する汚染空気の
組成である浮遊菌や臭気成分と付着しやすく、より殺菌
効果が見込める。
【013】請求項2に係わる発明は、ファンで装置内に
吸引される空気に含まれる塵埃に正極の集塵電極フィル
ターの前でコロナ放電現象から放出される電子で負の電
荷を与え電気集塵の機能を担うように構成されたもので
有る。
【014】上記の現象を有効に利用するために、導電性
のアルミ、ステンレス製で通風を目的としたネット状に
構成した物を用い、この集塵電極フィルターに正の電荷
を与え放電線或いは放電針に負の高圧電荷を与えコロナ
放電をさせ負の電極から放出する電子で塵埃を負に帯電
させ正の集塵電極フィルターに集塵するものである。
【015】フィルターが電極を兼ねているので塵埃が付
着しても空間電圧に大きな影響がなく、スライド式で脱
着でき、価格も安価な為汚れたら容易に交換できる。
【016】請求項3に係わる発明は、請求項2の集塵電
極フィルターに集塵(捕捉)したウイルスや細菌に一重
項酸素発生体からの一重項酸素とコロナ放電現象で放出
される電子を照射し集塵電極フィルター面で一重項酸素
をスーパーオキサイドに反応変化させ不活化させること
を特徴としたものである。
【017】請求項4に係わる発明は、コロナ放電現象を
起こさせると、正の電極からプラスイオンが生成され
る、このプラスイオンの発生を少なくする為に正の電極
をガラス或いはフッ素樹脂等の電気的に不導体なもので
被覆することを特徴としたものである。
【018】請求項5に係わる発明は、コロナ放電現象を
起こさせると、正の誘電電極からプラスイオンが生成さ
れる、このプラスイオンを装置内で消去し装置から放出
しない様にするために負のコロナ放電電極に対向する正
の誘電電極を空気が通過しやすい網或いは板に複数の孔
を開けた物とし、負のコロナ放電電極と送風ファンの吹
き出し側間に配置することで負の放電電極線の空間を通
過する時に正イオンに負電極からの電子を付与し擬似マ
イナスイオンとしクーロン力で正の誘電電極に吸着させ
電気的に中和し消滅させて正イオンを装置外に放出しな
いことを特徴としたものである。
【019】請求項6に係わる発明は負のコロナ放電電極
と正の誘電電極の空間距離を調整することで放出された
一次電子が正の対向電極に電気的吸引加速されることを
極力防止することにより装置外に放出する負イオン数の
減少を押さえ且つ湿度、気圧による空間抵抗値の変化に
対して、常に予め設定された電流値を維持する定電流電
源を用い、放出する負イオンの量を安定させると共にイ
オンが加速されると、コロナ放電プラズマ現象が起き、
酸素が解離され酸素原子となりプラズマ領域外の酸素と
結合してオゾンとなるので、イオンが加速されない様に
する事でコロナ放電プラズマ現象が起きない様にしコロ
ナ放電によるオゾンの発生を押さえることを特徴とした
ものである。
【作用】
【020】以上の請求項1から請求項6までの一連の流
れの通り、ファンで集塵電極フィルターに室内の空気を
吸引し塵埃を電気集塵し捕捉された塵埃に付着したウイ
ルス、細菌に一重項酸素発生体からの一重項酸素とコロ
ナ放電現象で放出される電子を照射し集塵電極フィルタ
ー面でスーパーオキサイドに反応変化させ不活化をし尚
かつ吹き出し側から浄化され攪拌しながら吹き出される
空気に一重項酸素とコロナ放電現象で放出される電子
(空気マイナスイオン)を乗せて室内に還流せしめ、搬
送の過程で一重項酸素に空気マイナスイオンから電子を
付与する事で、スーパーオキサイドに反応変化させ浮遊
菌や付着菌を不活化(殺菌)するものである。
【020】ここで、室内で発生せしめる酸素フリーラジ
カルをスーパーオキサイドに限定するのはスーパーオキ
サイドが活性酸素種の中で唯一、酸化力と還元力を保有
するからである
【021】酸化力と還元力を保有することは室内の正の
電荷を持つ塵埃、細菌は互いに衝突を繰り返すブラウン
運動で空中を浮遊しており、スーパーオキサイドの負の
電荷である還元力は余剰の電子として静電吸着の役目を
担い、効率的に塵埃、細菌に接触することが出来る。接
触したスーパーオキサイドは速やかに酸化反応を起こし
被汚染物質から電子を引き抜き分解や不活化(殺菌)を
する。
【022】また一重項酸素発生体で生成される一重項酸
素は発生体が小さい為に生成される量は微量である。一
重項酸素が室内に放出される量はコロナ放電現象からの
電子の量を上回ることはない、それ故に室内に一重項酸
素として室内に滞留することはない、スーパーオキサイ
ド、に変化するとスーパーオキサイドの大気中の寿命は
ナノ秒オーダーで有るため瞬時に空気に戻る。オゾンの
場合濃度が濃いと人体に有害であり、消毒剤の場合新た
な耐性菌が発生する、スーパーオキサイドの場合この様
なデメリットがなく安全で殺菌効果の高い手段と言え
る。
【023】さらに電子は通過する空気中の酸素や空気中
の水蒸気に付着して空気マイナスイオンとして室内に還
流される為、塵埃や浮遊粒子或いは細菌などの電荷を電
気的に中和しブラウン運動を阻害し、電荷が消失した塵
埃や浮遊粒子或いは細菌などは引力により自然沈降し室
内汚染物質の吸引除去以外にも浄化作用に繋がる。又、
空気マイナスイオンはリラクゼーションの効果も有るこ
とが近々証明されてきている。
【実施例】
【023】本発明を添付図面に基づいて実施例を詳細に
述べる。図1は本発明に係わる主要な構成の斜図であ
る。図2は一重項酸素発生体の斜図であるまず、図1に
より吸引側つまり電気集塵部について記述する、電気集
塵部はコロナ放電による一次電子放出用の、負のDC高
電圧を印加する放電電極線”2”をスライドして取り外
せる様にして配置し、
【024】その後方に多少の空間を取り、電気的導体で
あるアルミ、ステンレス、カーボン繊維等をごく細かい
線状にしこれを空気の通過時に圧損が少ない様にネット
状或いは不撚布状の板にし、細い線が毛羽立たないよう
に表面を網、ラス網で覆った物を集塵電極フイルター”
4”とし、スライドして取り外せる様にして配置する。
又その後方に多少の空間を取り脱臭効果のあるフィルタ
ーをスライドして取り外せる様にして配置しこれに正の
DC電圧を印加する。
【025】又その後方にオゾン等の活性酸素種を分解す
る触媒フィルターをスライドして取り外せる様にして配
置する。さらに一重項酸素を発生する一重項酸素発生
体”1”を放電電極線の前方或いは後方に配置しACの
高電圧を印加する。
【026】次に電気集塵部の動作形態について述べる。
図1の通り上記構成の後方には吸引送風を兼ねたファ
ン”7”が配置されて汚染空気や細菌は放電電極線から
の電子(−)を受け負に帯電することから正極である集
塵電極フイルター”4”に静電吸着するようになってい
る。
【027】集塵電極フイルター”4”に吸引される過程
でその前方に位置する一重項酸素発生体”1”のプラズ
マ現象で解離作用を受け臭い分子が分解され、後方に位
置する脱臭フィルター及び触媒フィルターで除去され
る。
【028】集塵電極フイルター”4”に電気集塵により
捕捉された塵埃、細菌、ウイルスに一重項酸素発生体”
1”からの一重項酸素とコロナ放電電極線から放出され
た電子がファンの吸引力により照射される事で一重項酸
素はスーパーオキサイドに反応変化しスーパーオキサイ
ドの酸化力により集塵電極フイルター”4”面の細菌、
ウイルスは不活化される
【029】しかし、ファン”7”の還流能力に頼ると広
い室内を対象とする場合、ファン”7”が大型になり装
置の大きくなる、又物に付着した付着細菌は還流風で装
置に吸引できない、この為ファンの送風側に、コロナ放
電機構と一重項酸素発生体”1”を配置する。その構成
はファン”7”の吹き出し風の流れの中に、コロナ放電
の誘電電極”3”を配置する。誘電電極”3”は網、或
いは多孔板とし、誘電電極”3”から放出されるプラス
イオンやイオンが加速されないようにガラス、或いはフ
ッ素樹脂等の電気不導体で薄く被覆しても良い。
【030】次に流れの後方に適当な空間を取りコロナ放
電用の放電電極線”2”を配置することで放電電極線”
2”から一次電子を放出させる。空間をとることで電子
は誘電電極以外の放電電極線の径の全周から放出され
る、この為誘電電極”3”に向かって飛ぶ電子が少なく
なりコロナ放電プラズマ現象が発生し難いのでオゾンの
発生量を従来の1/10以下にできた。空間をとる事で
湿度、気圧が変化し空間抵抗が変化した場合の対応とし
て高圧電源を定電流電源を採用する。
【031】次に放電電極線”2”の周辺に一重項酸素発
生体”1”を配置する。
【032】この一連の働きをファン風の流れの中でおこ
なっているのでファン風によって装置から一重項酸素と
電子を吹き出すことができる。電子は流れの中で水分に
付着し空気マイナスイオンとなり放出される。一重項酸
素発生体”1”及びコロナ放電からのプラスイオンは放
電電極線”2”から一次電子を受け擬似マイナスイオン
となる。擬似マイナスイオンと誘電電極”3”との間に
働くクーロン力よりファン風力を弱くすることで、プラ
スイオンはファン”7”の吹き出し気流に逆行し誘電電
極”3”に吸着し消滅するので装置からプラスイオンが
放出されない。
【033】室内へファンで攪拌されながら吹き出され、
その搬送過程で一重項酸素はマイナスイオンから電子を
受け取りスーパーオキサイドに反応変化する、スーパー
オキサイドは余剰の電子で浮遊している正極の塵埃、細
菌等或いは、物に付着している正極の塵埃、細菌等に静
電吸着し、その酸化力で細菌等から電子を引き抜き、自
身は酸素分子に戻り安定する、電子を引き抜かれた細菌
は酸化され不活化する。
【発明の効果】
【033】以上の如く、人間が在室の室内の空気を還流
させ、塵埃を電気集塵し、汚染空気を分解、吸着除去し
電気集塵したウイルス、細菌等をスーパーオキサイドで
不活化(殺菌)し尚かっ、室内の物に付着したウイル
ス、細菌等をスーパーオキサイドで不活化(殺菌)す
る。スーパーオキサイドの寿命はナノ秒オーダーであり
還元力を保持しているので室内の金属を酸化(錆びる)
させることはない。人体の場合、皮膚は皮脂、汗、体液
で覆われており、呼吸器官等も体液で覆われているこの
為、スーパーオキサイドが人体に触れた瞬間に体液等と
反応するので体内への進入はあり得ない。全ての物質は
原子から成り立っている、スーパーオキサイドの反応は
原子から電子の引き抜き作用に過ぎないので、細菌、ウ
イルスを限定しないオールマイティなものである、この
為消毒剤の様に残留物の心配や、新たな耐性菌の発生に
繋がらない原理的に理想的な殺菌手段と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一重項酸素を利用した殺菌装置の主要な構
成の断面図である。
【図2】 一重項酸素を利用した殺菌装置の主要な構
成の斜図である。
【図3】 一重項酸素発生体の斜図である
【図4】 一重項酸素発生体の正面図である
【図5】 一重項酸素発生体の側面図である
【符号の説明】
1, 一重項酸素発生体 6, 触
媒フィルター 2, 放電電極線 7, フ
ァン 3, 誘電電極 8, フ
ァンによる気流 4, 集塵電極フイルター 9, 筐
体 5, 脱臭フィルター 10、 一
次電子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月10日(2002.4.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/41 B03C 3/41 B 3/47 3/47 // H01T 19/00 H01T 19/00 23/00 23/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内で一重項酸素を生成する一重項酸素
    発生体と一次電子を放出するコロナ放電機構を配置し、
    後方に配置した送風ファンで一重項酸素と一次電子を攪
    拌しながら筐体(装置)外に吹き出す、この搬送過程で
    一重項酸素に電子を付与する事で酸化と還元力を持った
    スーパーオキサイドアニオンラジカルに変化させスーパ
    ーオキサイドアニオンラジカルで微生物を覆っている細
    胞膜から電子を引き抜き酸化(不活化)させる殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】電気集塵部の集塵電極を電気的導体である
    アルミ或いはステンレス、或いはカーボン等で通風を目
    的としたネット状に構成した物を用い、この集塵電極に
    正の電荷を与え放電線或いは放電針に負の高圧電荷を与
    えコロナ放電をさせ負の電極から放出する電子で埃を負
    に帯電させ正の集塵電極に集塵する機能を持った殺菌装
    置。
  3. 【請求項3】電気集塵部の集塵電極を電気的導体である
    アルミ或いはステンレス、或いはカーボン等で通風を目
    的としたネット状に構成した物を用い、この集塵電極に
    正の電荷を与え放電線或いは放電針に負の高圧電荷を与
    えコロナ放電をさせ負の電極から放出する電子で埃を負
    に帯電させ正の集塵電極に集塵し、集塵電極の吸い込み
    側に一重項酸素発生体を配置し一重項酸素とコロナ放電
    による一次電子をファンの吸引力で集塵電極に吸い付け
    集塵電極面で一重項酸素から反応変化したスーパーオキ
    サイドアニオンラジカルで集塵電極に捕捉された微生物
    を不活化させる殺菌装置。
  4. 【請求項4】負のコロナ放電電極に対向する正の誘電電
    極を空気が通過しやすい網或いは板に複数の孔を開けた
    物としこれをガラス或いはフッ素樹脂などの電気的に不
    導体で覆い負のコロナ放電電極と送風ファンの吹き出し
    側間に配置することで正イオンが生成されない殺菌装
    置。
  5. 【請求項5】負のコロナ放電電極に対向する正の誘電電
    極を空気が通過しやすい網或いは板に複数の孔を開けた
    物とし、負のコロナ放電電極と送風ファンの吹き出し側
    間に配置することで正イオンに負電極からの電子を付与
    し擬似マイナスイオンとしクーロン力で正の電極に吸着
    させ電気的に中和し消滅させて正イオンを装置外に放出
    しない殺菌装置。
  6. 【請求項6】負のコロナ放電電極と正の誘電電極の空間
    距離を調整することで発生した負イオンが正の対向電極
    に電気的吸引加速されることを極力防止することにより
    装置外に放出する負イオン数の減少を押さえ且つ湿度、
    気圧による空間抵抗値の変化に対して常に予め設定され
    た電流値を維持する定電流電源を用い、放出する負イオ
    ンの量を安定させると共にコロナ放電によるオゾンの発
    生を低く押さえた殺菌装置。
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