JP2003210192A - オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法 - Google Patents
オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法Info
- Publication number
- JP2003210192A JP2003210192A JP2002010871A JP2002010871A JP2003210192A JP 2003210192 A JP2003210192 A JP 2003210192A JP 2002010871 A JP2002010871 A JP 2002010871A JP 2002010871 A JP2002010871 A JP 2002010871A JP 2003210192 A JP2003210192 A JP 2003210192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- leu
- ala
- ile
- membrane system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オーファンGPCR作動薬のスクリーニング
方法およびスクリーニング系の提供。 【解決手段】 (i) 目的のGPCRとGα16との融合蛋
白質を含む膜系、(ii)該GPCRとGαi2との融合蛋白
質を含む膜系および(iii) 該GPCRとGαS2との融合
蛋白質を含む膜系を構成要素として包含する、GPCR
に対するリガンドのスクリーニング系、該スクリーニン
グ系を用いたGPCRと共役するGα蛋白質の同定方
法、並びにGPCRと共役Gα蛋白質との融合蛋白質を
含む膜系を用いた該GPCRに対するリガンドのスクリ
ーニング方法。
方法およびスクリーニング系の提供。 【解決手段】 (i) 目的のGPCRとGα16との融合蛋
白質を含む膜系、(ii)該GPCRとGαi2との融合蛋白
質を含む膜系および(iii) 該GPCRとGαS2との融合
蛋白質を含む膜系を構成要素として包含する、GPCR
に対するリガンドのスクリーニング系、該スクリーニン
グ系を用いたGPCRと共役するGα蛋白質の同定方
法、並びにGPCRと共役Gα蛋白質との融合蛋白質を
含む膜系を用いた該GPCRに対するリガンドのスクリ
ーニング方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーファンGPC
R作動薬のスクリーニング方法およびスクリーニング系
に関する。
R作動薬のスクリーニング方法およびスクリーニング系
に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲノム創薬の中で、最も注目されている
創薬ターゲットにG蛋白質共役7回膜貫通型レセプター
(GPCR)がある。GPCRと生理的リガンドの相互
認識は、細胞外の刺激に応答して細胞内に情報伝達する
ことにより、生体の恒常性の維持や生体機能の調節など
において重要な役割を担っている場合が多い。実際、既
存医薬品の作用点の多くがGPCRであることから、ゲ
ノム解析情報から得られている少なくとも約500個以
上存在するGPCRは、格好の新規創薬ターゲットとな
る。
創薬ターゲットにG蛋白質共役7回膜貫通型レセプター
(GPCR)がある。GPCRと生理的リガンドの相互
認識は、細胞外の刺激に応答して細胞内に情報伝達する
ことにより、生体の恒常性の維持や生体機能の調節など
において重要な役割を担っている場合が多い。実際、既
存医薬品の作用点の多くがGPCRであることから、ゲ
ノム解析情報から得られている少なくとも約500個以
上存在するGPCRは、格好の新規創薬ターゲットとな
る。
【0003】一般的に、GPCRに対する阻害剤のスク
リーニングとは、GPCRを活性化する生理的リガンド
の結合を阻害する化合物を探索することである。しかし
ながら、ゲノム創薬で見出された多くのGPCRは生理
的リガンドが未知のオーファンであり、その阻害剤をス
クリーニングするためには、予め生理的リガンドを同定
する必要がある。多くのオーファンGPCRについてリ
ガンド探索を行うことは、多大な時間やコストが必要で
あり、しかも必ずしも同定に成功するとは限らない。さ
らに、例えば数多くのレセプターサブタイプが存在する
GPCR、セロトニンレセプターのように、生理的リガ
ンドであるセロトニンが判明していても、サブタイプ特
異的なアンタゴニスト、インバースアゴニスト、アゴニ
ストがなければ、レセプター機能が特定できない場合が
ある。従って、生理的リガンドの同定が、創薬ターゲッ
トバリデーションに必須でないことは明らかである。
リーニングとは、GPCRを活性化する生理的リガンド
の結合を阻害する化合物を探索することである。しかし
ながら、ゲノム創薬で見出された多くのGPCRは生理
的リガンドが未知のオーファンであり、その阻害剤をス
クリーニングするためには、予め生理的リガンドを同定
する必要がある。多くのオーファンGPCRについてリ
ガンド探索を行うことは、多大な時間やコストが必要で
あり、しかも必ずしも同定に成功するとは限らない。さ
らに、例えば数多くのレセプターサブタイプが存在する
GPCR、セロトニンレセプターのように、生理的リガ
ンドであるセロトニンが判明していても、サブタイプ特
異的なアンタゴニスト、インバースアゴニスト、アゴニ
ストがなければ、レセプター機能が特定できない場合が
ある。従って、生理的リガンドの同定が、創薬ターゲッ
トバリデーションに必須でないことは明らかである。
【0004】以上のように、数多く存在するオーファン
GPCRの中から、リガンド探索を行うGPCRを限定
して絞り込むには、情報が不足している。したがって、
多検体のオーファンGPCRに対して、リガンドを必要
としない、新規かつ迅速で汎用性のある作動薬のスクリ
ーニング方法の開発が強く求められている。スクリーニ
ングによって標的GPCRと相互作用する化合物が見出
されれば、それを用いて創薬ターゲットバリデーション
ができると同時に、既にリード化合物を得たことにな
る。
GPCRの中から、リガンド探索を行うGPCRを限定
して絞り込むには、情報が不足している。したがって、
多検体のオーファンGPCRに対して、リガンドを必要
としない、新規かつ迅速で汎用性のある作動薬のスクリ
ーニング方法の開発が強く求められている。スクリーニ
ングによって標的GPCRと相互作用する化合物が見出
されれば、それを用いて創薬ターゲットバリデーション
ができると同時に、既にリード化合物を得たことにな
る。
【0005】7回膜貫通型蛋白質であるGPCRは、G
PCR間で相同性を有する7個の疎水性の高い膜貫通ド
メインを介して、細胞外にN末端領域と3個のループ、
細胞内に3個のループとC末領域を配している。一方、
共役G蛋白質はα、βおよびγの3個のサブユニットか
ら構成されるヘテロ三量体であり、活性化することによ
りαサブユニットとβγの二量体に解離し、それぞれが
セカンドメッセンジャーなどの活性化を介して、その下
流因子群を賦活化する。即ち、GPCRへのアゴニスト
の結合は、GPCRの細胞内第三ループに結合している
G蛋白質のαサブユニットをGDP結合型からGTP結
合型にする一連のコンフォメーション変化をもたらす。
GTP結合型となったαサブユニットは、βγの二量体
サブユニットと解離し、アデニル酸シクラーゼ(A
C)、フォスフォリパーゼβ(PLCβ)などの標的エ
フェクターと相互作用し、シグナリングが開始する。A
CやPLCβの活性化により、細胞内のcAMPやCa
イオンなどのセカンドメッセンジャーのレベルを正ある
いは負に調節することにより、細胞外情報を細胞内に伝
達する。αサブユニット自身のGTP加水分解作用によ
りGTPがGDPに分解されることで、βγサブユニッ
トと再び結合しシグナリングは終結する。このシグナル
経路は、αサブユニットの非常に豊富なサブタイプによ
り特徴付けられる。αサブユニットは、4種のクラス
(αS、αi/0、αq、α12)に分類され、合計17遺伝
子でコードされる23種のαサブユニットが既知であ
る。このサブユニットの多様性が刺激の多様性に対応し
ていることは言うまでもない。
PCR間で相同性を有する7個の疎水性の高い膜貫通ド
メインを介して、細胞外にN末端領域と3個のループ、
細胞内に3個のループとC末領域を配している。一方、
共役G蛋白質はα、βおよびγの3個のサブユニットか
ら構成されるヘテロ三量体であり、活性化することによ
りαサブユニットとβγの二量体に解離し、それぞれが
セカンドメッセンジャーなどの活性化を介して、その下
流因子群を賦活化する。即ち、GPCRへのアゴニスト
の結合は、GPCRの細胞内第三ループに結合している
G蛋白質のαサブユニットをGDP結合型からGTP結
合型にする一連のコンフォメーション変化をもたらす。
GTP結合型となったαサブユニットは、βγの二量体
サブユニットと解離し、アデニル酸シクラーゼ(A
C)、フォスフォリパーゼβ(PLCβ)などの標的エ
フェクターと相互作用し、シグナリングが開始する。A
CやPLCβの活性化により、細胞内のcAMPやCa
イオンなどのセカンドメッセンジャーのレベルを正ある
いは負に調節することにより、細胞外情報を細胞内に伝
達する。αサブユニット自身のGTP加水分解作用によ
りGTPがGDPに分解されることで、βγサブユニッ
トと再び結合しシグナリングは終結する。このシグナル
経路は、αサブユニットの非常に豊富なサブタイプによ
り特徴付けられる。αサブユニットは、4種のクラス
(αS、αi/0、αq、α12)に分類され、合計17遺伝
子でコードされる23種のαサブユニットが既知であ
る。このサブユニットの多様性が刺激の多様性に対応し
ていることは言うまでもない。
【0006】既知のGPCRについて、GPCRと共役
するGα蛋白質を融合蛋白質として発現させることによ
り、GPCRからのシグナルをリガンド非依存的に、部
分的かつ恒常的に活性化する現象が知られている(Bert
in, B. et al., PNAS, 91, 8827-8831 (1994))。本
来、不活性型のヘテロ三量体G蛋白質はGPCRの第三
ループに結合した状態をとるが、その結合はGPCRお
よび各G蛋白質サブユニットの細胞内濃度に大きく依存
している。即ち、各蛋白質の濃度が十分高い場合はGP
CRには不活性型のヘテロ三量体が結合している確率が
高くなり、GPCRに入ったシグナルは直ちにG蛋白質
に伝達されるが、各蛋白質の濃度が不十分な場合は必ず
しもそうはならない。ここで、GPCRのC末端部分に
Gα蛋白質のN末端部分を融合することにより、不活性
型のGDP結合型−Gα蛋白質は、常に1:1の関係で
GPCRのすぐ近傍に配置されることになり、GPCR
近傍でのGα蛋白質の局所濃度は極めて高い状態とな
る。また、通常GPCRは、不活性なコンフォメーショ
ンと活性化されたコンフォメーションの平衡状態にあ
る。リガンド非結合状態ではその平衡は大きく不活性状
態に傾いているものの、偶然的にGPCRが活性化され
たコンフォメーションをとった瞬間に、融合させたこと
によりすぐ近傍に配置されたGα蛋白質にシグナルを伝
達することが可能となり、GTP結合型に変換し、Gα
蛋白質を活性化すると推定される。
するGα蛋白質を融合蛋白質として発現させることによ
り、GPCRからのシグナルをリガンド非依存的に、部
分的かつ恒常的に活性化する現象が知られている(Bert
in, B. et al., PNAS, 91, 8827-8831 (1994))。本
来、不活性型のヘテロ三量体G蛋白質はGPCRの第三
ループに結合した状態をとるが、その結合はGPCRお
よび各G蛋白質サブユニットの細胞内濃度に大きく依存
している。即ち、各蛋白質の濃度が十分高い場合はGP
CRには不活性型のヘテロ三量体が結合している確率が
高くなり、GPCRに入ったシグナルは直ちにG蛋白質
に伝達されるが、各蛋白質の濃度が不十分な場合は必ず
しもそうはならない。ここで、GPCRのC末端部分に
Gα蛋白質のN末端部分を融合することにより、不活性
型のGDP結合型−Gα蛋白質は、常に1:1の関係で
GPCRのすぐ近傍に配置されることになり、GPCR
近傍でのGα蛋白質の局所濃度は極めて高い状態とな
る。また、通常GPCRは、不活性なコンフォメーショ
ンと活性化されたコンフォメーションの平衡状態にあ
る。リガンド非結合状態ではその平衡は大きく不活性状
態に傾いているものの、偶然的にGPCRが活性化され
たコンフォメーションをとった瞬間に、融合させたこと
によりすぐ近傍に配置されたGα蛋白質にシグナルを伝
達することが可能となり、GTP結合型に変換し、Gα
蛋白質を活性化すると推定される。
【0007】同様にして、オーファンGPCRについて
も、リガンド非依存的に恒常的活性化が出来れば、その
現象を利用してオーファンGPCR作動薬のスクリーニ
ング系を構築することが出来ると考えられる。この場
合、オーファンGPCRは活性化しているため、対する
インバースアゴニストをリガンド非依存的にスクリーニ
ングすることが可能となる。また、その活性化が部分的
であるので、アゴニストも同時にスクリーニングするこ
とが可能であり、本法はオーファンGPCR作動薬の画
期的なスクリーニング方法となりうる。しかしながら、
その構築のためには、そのオーファンGPCRがどのG
α蛋白質と共役するのか現時点では予想できないという
問題を解決する必要がある。上述の通り、Gα蛋白質は
既知のものだけで23種存在し、そのすべてについてス
クリーニング系を構築することは、時間的、コスト的に
みて非現実的である。
も、リガンド非依存的に恒常的活性化が出来れば、その
現象を利用してオーファンGPCR作動薬のスクリーニ
ング系を構築することが出来ると考えられる。この場
合、オーファンGPCRは活性化しているため、対する
インバースアゴニストをリガンド非依存的にスクリーニ
ングすることが可能となる。また、その活性化が部分的
であるので、アゴニストも同時にスクリーニングするこ
とが可能であり、本法はオーファンGPCR作動薬の画
期的なスクリーニング方法となりうる。しかしながら、
その構築のためには、そのオーファンGPCRがどのG
α蛋白質と共役するのか現時点では予想できないという
問題を解決する必要がある。上述の通り、Gα蛋白質は
既知のものだけで23種存在し、そのすべてについてス
クリーニング系を構築することは、時間的、コスト的に
みて非現実的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決して、GPCR−Gα融合蛋白質発現系
を用いた、迅速かつ汎用性の高い新規なGPCR作動薬
スクリーニング手段を提供することである。
の問題点を解決して、GPCR−Gα融合蛋白質発現系
を用いた、迅速かつ汎用性の高い新規なGPCR作動薬
スクリーニング手段を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】αサブユニットには非常
に豊富なサブタイプが存在するが、個々のシグナリング
の選択性については、その機序は依然として未解明であ
る。しかしながら、種々のαサブユニットは同じ標的エ
フェクターと相互作用でき、個々のαサブユニットは種
々の標的エフェクターと相互作用でき、さらに個々のG
PCRは種々のαサブユニットと相互作用できることが
知られている。即ち、GPCRとαサブユニットの関係
は非常に厳密というわけではないのである。本発明者ら
は、かかる知見に基づいて、種々のαサブユニットサブ
タイプのうちから数個を巧妙に選択することにより、す
べてのαサブユニットを準備することなく、ほぼすべて
のGPCRのシグナリングを網羅できるのではないかと
発想した。そこで、本発明者らは、それら多くのαサブ
ユニットの中から、その発現の組織普遍性、活性の強さ
などを考慮して、GqファミリーからGα16、Giファミ
リーからGαi2、GSファミリーからGαS2を選択し、
共役するGα蛋白質およびリガンドが公知の各種GPC
Rとこれら3種のGα蛋白質をそれぞれ融合蛋白質とし
て細胞に一過的に発現させ、リガンドの存在下および非
存在下でのGPCRの活性を比較した。その結果、調べ
たすべてのGPCRについて、それらが本来共役するG
α蛋白質と同じファミリーに属するGα蛋白質(サブタ
イプが異なるにも関わらず)との融合蛋白質を発現する
細胞においてのみ、リガンドの非存在下においてもGP
CRが恒常的に活性化された。また、インバースアゴニ
ストの存在下では、リガンドフリーの場合に比べて活性
が低下することが示された。さらに、GPCRの活性化
は部分的であるため、アゴニストの存在下においてはリ
ガンドフリーの場合に比べて活性が増大することが確認
された。このように、本発明者らは、Gα16、Gαi2お
よびGαS2を用いた本スクリーニング系が、アゴニスト
およびインバースアゴニストを含めたオーファンGPC
Rのリガンドスクリーニング系として、あらゆるGPC
Rに普遍的に利用できることを実証して、本発明を完成
するに至った。
に豊富なサブタイプが存在するが、個々のシグナリング
の選択性については、その機序は依然として未解明であ
る。しかしながら、種々のαサブユニットは同じ標的エ
フェクターと相互作用でき、個々のαサブユニットは種
々の標的エフェクターと相互作用でき、さらに個々のG
PCRは種々のαサブユニットと相互作用できることが
知られている。即ち、GPCRとαサブユニットの関係
は非常に厳密というわけではないのである。本発明者ら
は、かかる知見に基づいて、種々のαサブユニットサブ
タイプのうちから数個を巧妙に選択することにより、す
べてのαサブユニットを準備することなく、ほぼすべて
のGPCRのシグナリングを網羅できるのではないかと
発想した。そこで、本発明者らは、それら多くのαサブ
ユニットの中から、その発現の組織普遍性、活性の強さ
などを考慮して、GqファミリーからGα16、Giファミ
リーからGαi2、GSファミリーからGαS2を選択し、
共役するGα蛋白質およびリガンドが公知の各種GPC
Rとこれら3種のGα蛋白質をそれぞれ融合蛋白質とし
て細胞に一過的に発現させ、リガンドの存在下および非
存在下でのGPCRの活性を比較した。その結果、調べ
たすべてのGPCRについて、それらが本来共役するG
α蛋白質と同じファミリーに属するGα蛋白質(サブタ
イプが異なるにも関わらず)との融合蛋白質を発現する
細胞においてのみ、リガンドの非存在下においてもGP
CRが恒常的に活性化された。また、インバースアゴニ
ストの存在下では、リガンドフリーの場合に比べて活性
が低下することが示された。さらに、GPCRの活性化
は部分的であるため、アゴニストの存在下においてはリ
ガンドフリーの場合に比べて活性が増大することが確認
された。このように、本発明者らは、Gα16、Gαi2お
よびGαS2を用いた本スクリーニング系が、アゴニスト
およびインバースアゴニストを含めたオーファンGPC
Rのリガンドスクリーニング系として、あらゆるGPC
Rに普遍的に利用できることを実証して、本発明を完成
するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、(i) 目的のGPCR
とGα16との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む
膜系、(ii) 該GPCRとGαi2との融合蛋白質が包埋
された脂質二重層を含む膜系および(iii) 該GPCRと
GαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む膜
系を構成要素とする、GPCRに対するリガンドのスク
リーニング系、並びにこれらの各膜系に包埋されたGα
サブユニット蛋白質のGDP・GTP交換反応、又は該
Gαサブユニット蛋白質と相互作用するエフェクターの
活性を、被験物質の存在下と非存在下で比較することに
よる、GPCRに対するリガンドのスクリーニング方法
を提供する。
とGα16との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む
膜系、(ii) 該GPCRとGαi2との融合蛋白質が包埋
された脂質二重層を含む膜系および(iii) 該GPCRと
GαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む膜
系を構成要素とする、GPCRに対するリガンドのスク
リーニング系、並びにこれらの各膜系に包埋されたGα
サブユニット蛋白質のGDP・GTP交換反応、又は該
Gαサブユニット蛋白質と相互作用するエフェクターの
活性を、被験物質の存在下と非存在下で比較することに
よる、GPCRに対するリガンドのスクリーニング方法
を提供する。
【0011】本発明はまた、上記スクリーニング系の各
膜系に包埋されたGαサブユニット蛋白質のGDP・G
TP交換反応、又は該Gαサブユニット蛋白質と相互作
用するエフェクターの活性を相互に比較することによ
る、GPCRと相互作用し得るGαサブユニット蛋白質
の同定方法を提供する。Gα蛋白質との組み合わせが決
定されれば、当該Gα蛋白質との融合蛋白質が包埋され
た膜系についてのみ上記のスクリーニング法を実施する
ことにより、生理的リガンド、アゴニスト、インバース
アゴニストなどのリガンドの探索が可能となる。
膜系に包埋されたGαサブユニット蛋白質のGDP・G
TP交換反応、又は該Gαサブユニット蛋白質と相互作
用するエフェクターの活性を相互に比較することによ
る、GPCRと相互作用し得るGαサブユニット蛋白質
の同定方法を提供する。Gα蛋白質との組み合わせが決
定されれば、当該Gα蛋白質との融合蛋白質が包埋され
た膜系についてのみ上記のスクリーニング法を実施する
ことにより、生理的リガンド、アゴニスト、インバース
アゴニストなどのリガンドの探索が可能となる。
【0012】本発明のこれらのおよび他の目的および利
点、並びに本発明のさらなる特徴について、以下の「発
明の実施の形態」においてより詳細に説明する。
点、並びに本発明のさらなる特徴について、以下の「発
明の実施の形態」においてより詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、任意のGPCRに対す
るリガンドのスクリーニング系及びそれを用いた当該リ
ガンドのスクリーニング方法を提供する。本明細書にお
いて「リガンド」とは、特にことわらない限り、生理的
(即ち、「ネイティブ(=native)」)リガンドだけで
なく、アゴニスト(即ち、受容体の生理的リガンド結合
部位に結合して、リガンド様の活性を示す物質)やイン
バースアゴニスト(受容体の任意の部位に結合してその
コンフォメーションを変化させ、受容体を不活性化する
物質)をも包含するものとする。
るリガンドのスクリーニング系及びそれを用いた当該リ
ガンドのスクリーニング方法を提供する。本明細書にお
いて「リガンド」とは、特にことわらない限り、生理的
(即ち、「ネイティブ(=native)」)リガンドだけで
なく、アゴニスト(即ち、受容体の生理的リガンド結合
部位に結合して、リガンド様の活性を示す物質)やイン
バースアゴニスト(受容体の任意の部位に結合してその
コンフォメーションを変化させ、受容体を不活性化する
物質)をも包含するものとする。
【0014】本発明のスクリーニング系は、(i) 目的の
GPCRとGα16との融合蛋白質が包埋された脂質二重
層を含む膜系、(ii) 該GPCRとGαi2との融合蛋白
質が包埋された脂質二重層を含む膜系および(iii) 該G
PCRとGαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層
を含む膜系を構成要素として包含する。分析の対象とな
るGPCRは、いずれかのGα蛋白質と相互作用して細
胞内情報伝達に関与する膜受容体であればいかなるもの
であってもよい。本発明のスクリーニング系は生理的リ
ガンドおよび目的のGPCRが本来細胞内で相互作用す
るGαサブタイプを必要としないので、実質的にすべて
のオーファンGPCRのリガンド探索に適用することが
できる。GPCRの由来も特に制限されず、任意の哺乳
動物、例えば、ヒト、ウシ、ブタ、サル、ウマ、ヒツ
ジ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラット等由来のGPCRを
分析対象とすることができる。
GPCRとGα16との融合蛋白質が包埋された脂質二重
層を含む膜系、(ii) 該GPCRとGαi2との融合蛋白
質が包埋された脂質二重層を含む膜系および(iii) 該G
PCRとGαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層
を含む膜系を構成要素として包含する。分析の対象とな
るGPCRは、いずれかのGα蛋白質と相互作用して細
胞内情報伝達に関与する膜受容体であればいかなるもの
であってもよい。本発明のスクリーニング系は生理的リ
ガンドおよび目的のGPCRが本来細胞内で相互作用す
るGαサブタイプを必要としないので、実質的にすべて
のオーファンGPCRのリガンド探索に適用することが
できる。GPCRの由来も特に制限されず、任意の哺乳
動物、例えば、ヒト、ウシ、ブタ、サル、ウマ、ヒツ
ジ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラット等由来のGPCRを
分析対象とすることができる。
【0015】Gα16、Gαi2およびGαS2の由来も特に
制限はなく、各種哺乳動物、例えば、ヒト、ウシ、ブ
タ、サル、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラッ
ト等由来のものを使用することができるが、目的のGP
CRと同種由来のものがより好ましい。これらのGα蛋
白質はそれぞれ、自身のGPCRとの結合に関与する領
域(以下、RB領域ともいう)と任意のGα蛋白質のグ
アニンヌクレオチドとの結合に関与する領域(以下、G
B領域ともいう)とを少なくとも有することが必要であ
る。言い換えれば、これらの領域が保存されている限
り、これらのGα蛋白質はその一部が変異するか、もし
くは人為的に改変されたものであってもよい。GαのX
線結晶構造解析の結果から、RB領域はC末端近傍にあ
り、一方、GB領域は、ras蛋白質のヌクレオチド結
合部位と相同な領域(N末端側から、Pボックス、G’
ボックス、Gボックス、G”ボックスと呼ばれるアミノ
酸モチーフ、並びに高度にヘリックス化したドメイン内
のαEヘリックスの先頭及びαFヘリックスなど)であ
ることが明らかになっている。
制限はなく、各種哺乳動物、例えば、ヒト、ウシ、ブ
タ、サル、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、マウス、ラッ
ト等由来のものを使用することができるが、目的のGP
CRと同種由来のものがより好ましい。これらのGα蛋
白質はそれぞれ、自身のGPCRとの結合に関与する領
域(以下、RB領域ともいう)と任意のGα蛋白質のグ
アニンヌクレオチドとの結合に関与する領域(以下、G
B領域ともいう)とを少なくとも有することが必要であ
る。言い換えれば、これらの領域が保存されている限
り、これらのGα蛋白質はその一部が変異するか、もし
くは人為的に改変されたものであってもよい。GαのX
線結晶構造解析の結果から、RB領域はC末端近傍にあ
り、一方、GB領域は、ras蛋白質のヌクレオチド結
合部位と相同な領域(N末端側から、Pボックス、G’
ボックス、Gボックス、G”ボックスと呼ばれるアミノ
酸モチーフ、並びに高度にヘリックス化したドメイン内
のαEヘリックスの先頭及びαFヘリックスなど)であ
ることが明らかになっている。
【0016】目的のGPCRと各Gα蛋白質との融合蛋
白質は、それぞれをコードするDNAを取得した後、公
知の遺伝子工学的手法を適宜組み合わせることにより、
該融合蛋白質をコードするDNAを構築し、これを適当
な発現ベクター中に組み込んで適当な宿主細胞に導入・
発現させることにより取得することができる。
白質は、それぞれをコードするDNAを取得した後、公
知の遺伝子工学的手法を適宜組み合わせることにより、
該融合蛋白質をコードするDNAを構築し、これを適当
な発現ベクター中に組み込んで適当な宿主細胞に導入・
発現させることにより取得することができる。
【0017】目的のGPCRを取得する方法は特に制限
はないが、例えば、ゲノム解析の結果、7回膜貫通ドメ
インのコンセンサス配列をコードする推定のオーファン
GPCR遺伝子配列が見出された場合、該遺伝子配列を
基に適当なプライマーもしくはプローブを作製してRT
−PCRやノーザンハイブリダイゼーション等により種
々の組織での該遺伝子の発現を調べ、該遺伝子を発現す
る組織由来のcDNAライブラリーからコロニーもしく
はプラークハイブリダイゼーション法、あるいはPCR
法により、該GPCRをコードするcDNAを単離する
ことができる。
はないが、例えば、ゲノム解析の結果、7回膜貫通ドメ
インのコンセンサス配列をコードする推定のオーファン
GPCR遺伝子配列が見出された場合、該遺伝子配列を
基に適当なプライマーもしくはプローブを作製してRT
−PCRやノーザンハイブリダイゼーション等により種
々の組織での該遺伝子の発現を調べ、該遺伝子を発現す
る組織由来のcDNAライブラリーからコロニーもしく
はプラークハイブリダイゼーション法、あるいはPCR
法により、該GPCRをコードするcDNAを単離する
ことができる。
【0018】Gα16、Gαi2およびGαS2をコードする
DNAも、公知の遺伝子配列を基に、同様の方法により
それぞれクローニングすることができる。
DNAも、公知の遺伝子配列を基に、同様の方法により
それぞれクローニングすることができる。
【0019】GPCRをコードするDNAとGα蛋白質
をコードするDNAから、両者の融合蛋白質をコードす
るDNAを作製する手段としては、例えば、PCR等を
用いてGPCRをコードするDNAの終始コドンを除去
したものに、Gα蛋白質をコードするDNAを読み枠が
合うように、DNAリガーゼを用いてライゲーションす
る等の方法が挙げられる。この際、GPCRのC末端の
一部を欠失させたり、GPCRとGα蛋白質との間にHi
s-tag等のリンカー配列を挿入したりすることもでき
る。
をコードするDNAから、両者の融合蛋白質をコードす
るDNAを作製する手段としては、例えば、PCR等を
用いてGPCRをコードするDNAの終始コドンを除去
したものに、Gα蛋白質をコードするDNAを読み枠が
合うように、DNAリガーゼを用いてライゲーションす
る等の方法が挙げられる。この際、GPCRのC末端の
一部を欠失させたり、GPCRとGα蛋白質との間にHi
s-tag等のリンカー配列を挿入したりすることもでき
る。
【0020】融合蛋白質をコードするDNAは、宿主真
核生物由来細胞内でプロモーター活性を発揮し得るプロ
モーターに機能的に連結されていなければならない。使
用されるプロモーターは、真核生物由来細胞内で機能し
得るものであれば特に制限はないが、例えば、SV40
由来初期プロモーター、サイトメガロウイルスLTR、
ラウス肉腫ウイルスLTR、MoMuLV由来LTR、
アデノウイルス由来初期プロモーター、バキュロウイル
ス由来ポリヘドリンプロモーター等のウイルスプロモー
ター、並びにβ−アクチン遺伝子プロモーター、PGK
遺伝子プロモーター、トランスフェリン遺伝子プロモー
ター等の真核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子のプロモ
ーターなどが挙げられる。使用される発現ベクターは、
上記プロモーターに加えて、その下流に転写終結シグナ
ル、すなわちターミネーター領域を含有することが好ま
しく、プロモーター領域とターミネーター領域の間にコ
ーディングDNAを挿入し得るように、適当な制限酵素
認識部位、好ましくは該ベクターを1箇所のみで切断す
るユニークな制限酵素認識部位を有することが望まし
い。さらに、該発現ベクターは、選択マーカー遺伝子
(テトラサイクリン、アンピシリン、カナマイシン、ハ
イグロマイシン、ホスフィノスリシン等の薬剤抵抗性遺
伝子、栄養要求性変異相補遺伝子等)をさらに含有して
いてもよい。
核生物由来細胞内でプロモーター活性を発揮し得るプロ
モーターに機能的に連結されていなければならない。使
用されるプロモーターは、真核生物由来細胞内で機能し
得るものであれば特に制限はないが、例えば、SV40
由来初期プロモーター、サイトメガロウイルスLTR、
ラウス肉腫ウイルスLTR、MoMuLV由来LTR、
アデノウイルス由来初期プロモーター、バキュロウイル
ス由来ポリヘドリンプロモーター等のウイルスプロモー
ター、並びにβ−アクチン遺伝子プロモーター、PGK
遺伝子プロモーター、トランスフェリン遺伝子プロモー
ター等の真核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子のプロモ
ーターなどが挙げられる。使用される発現ベクターは、
上記プロモーターに加えて、その下流に転写終結シグナ
ル、すなわちターミネーター領域を含有することが好ま
しく、プロモーター領域とターミネーター領域の間にコ
ーディングDNAを挿入し得るように、適当な制限酵素
認識部位、好ましくは該ベクターを1箇所のみで切断す
るユニークな制限酵素認識部位を有することが望まし
い。さらに、該発現ベクターは、選択マーカー遺伝子
(テトラサイクリン、アンピシリン、カナマイシン、ハ
イグロマイシン、ホスフィノスリシン等の薬剤抵抗性遺
伝子、栄養要求性変異相補遺伝子等)をさらに含有して
いてもよい。
【0021】本発明のスクリーニング系に使用されるベ
クターとしては、上記の融合蛋白質の発現に必要とされ
る機能を満たしたプラスミドベクターが挙げられる。ま
た、ヒト等の哺乳動物での使用に好適なレトロウイル
ス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウ
イルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、ポリ
オウイルス、シンドビスウイルス、センダイウイルス等
のウイルスベクターや、昆虫細胞での使用に好適なバキ
ュロウイルスベクター等も挙げられる。
クターとしては、上記の融合蛋白質の発現に必要とされ
る機能を満たしたプラスミドベクターが挙げられる。ま
た、ヒト等の哺乳動物での使用に好適なレトロウイル
ス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウ
イルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、ポリ
オウイルス、シンドビスウイルス、センダイウイルス等
のウイルスベクターや、昆虫細胞での使用に好適なバキ
ュロウイルスベクター等も挙げられる。
【0022】宿主細胞は、ヒト、サル、マウス、ラッ
ト、ハムスター、昆虫等の真核生物由来細胞であれば特
に制限はない。具体的には、COP、L、C127、Sp2/0、NS-
1、NIH3T3、ST2等のマウス由来細胞、ラット由来細胞、
BHK、CHO等のハムスター由来細胞、COS1、COS3、COS7、
CV1、Vero等のサル由来細胞、およびHeLa、293等のヒト
由来細胞、Sf9、Sf21、High Five等の昆虫由来細胞など
が例示される。
ト、ハムスター、昆虫等の真核生物由来細胞であれば特
に制限はない。具体的には、COP、L、C127、Sp2/0、NS-
1、NIH3T3、ST2等のマウス由来細胞、ラット由来細胞、
BHK、CHO等のハムスター由来細胞、COS1、COS3、COS7、
CV1、Vero等のサル由来細胞、およびHeLa、293等のヒト
由来細胞、Sf9、Sf21、High Five等の昆虫由来細胞など
が例示される。
【0023】宿主細胞への遺伝子導入は、真核生物由来
細胞の遺伝子導入に使用できる公知のいかなる方法を用
いて行ってもよく、例えば、リン酸カルシウム共沈殿
法、エレクトロポレーション法、リポソーム法、マイク
ロインジェクション法等が挙げられる。
細胞の遺伝子導入に使用できる公知のいかなる方法を用
いて行ってもよく、例えば、リン酸カルシウム共沈殿
法、エレクトロポレーション法、リポソーム法、マイク
ロインジェクション法等が挙げられる。
【0024】遺伝子を導入された宿主細胞は、例えば、
約5〜20%のウシ胎仔血清を含む最少必須培地(ME
M)、ダルベッコ改変最少必須培地(DMEM)、Ham's F-1
2培地、RPMI1640培地、199培地、Grace's昆虫細胞培養
用培地等を用いて培養することができる。培地のpHは
約6〜約8であるのが好ましく、培養温度は、通常約2
7〜約40℃である。
約5〜20%のウシ胎仔血清を含む最少必須培地(ME
M)、ダルベッコ改変最少必須培地(DMEM)、Ham's F-1
2培地、RPMI1640培地、199培地、Grace's昆虫細胞培養
用培地等を用いて培養することができる。培地のpHは
約6〜約8であるのが好ましく、培養温度は、通常約2
7〜約40℃である。
【0025】本発明の各融合蛋白質を保持する脂質二重
層の由来は、融合蛋白質を構成するGPCRが該膜上で
本来の立体構造をとることができる限り特に制限されな
いが、好ましくはヒト、ウシ、ブタ、サル、マウス、ラ
ット等の哺乳動物細胞や昆虫細胞等の真核生物由来細胞
の細胞膜を含有する画分、例えば、無傷細胞、細胞ホモ
ジネート、あるいは該ホモジネートから遠心分離等によ
り分画される細胞膜画分が挙げられる。したがって、上
記のようにして得られる、GPCRとGα蛋白質との融
合蛋白質をコードするDNAを導入された真核生物由来
細胞は、使用するスクリーニング法に応じてそのまま無
傷細胞として使用してもよいし、あるいは適当な緩衝液
中で該細胞を破砕して得られる細胞ホモジネートや、該
ホモジネートを適当な条件で遠心分離するなどして(例
えば、約1,000×g程度で遠心して上清を回収した
後、約100,000×g程度で遠心して沈渣を回収す
る)単離される膜画分の形態であってもよい。
層の由来は、融合蛋白質を構成するGPCRが該膜上で
本来の立体構造をとることができる限り特に制限されな
いが、好ましくはヒト、ウシ、ブタ、サル、マウス、ラ
ット等の哺乳動物細胞や昆虫細胞等の真核生物由来細胞
の細胞膜を含有する画分、例えば、無傷細胞、細胞ホモ
ジネート、あるいは該ホモジネートから遠心分離等によ
り分画される細胞膜画分が挙げられる。したがって、上
記のようにして得られる、GPCRとGα蛋白質との融
合蛋白質をコードするDNAを導入された真核生物由来
細胞は、使用するスクリーニング法に応じてそのまま無
傷細胞として使用してもよいし、あるいは適当な緩衝液
中で該細胞を破砕して得られる細胞ホモジネートや、該
ホモジネートを適当な条件で遠心分離するなどして(例
えば、約1,000×g程度で遠心して上清を回収した
後、約100,000×g程度で遠心して沈渣を回収す
る)単離される膜画分の形態であってもよい。
【0026】あるいは、本発明の各融合蛋白質を保持す
る脂質二重層は、各種の脂質を適当な比率、好ましくは
真核生物由来細胞の細胞膜におけるそれに近い比率で混
合した溶液から常法により調製される人工脂質二重層で
あってもよい。この場合、精製した融合蛋白質を人工脂
質二重層の膜上に再構成させたものを、本発明のスクリ
ーニング系として使用することができる。各融合蛋白質
は、それをコードするDNAを含む発現ベクターを導入
された組換え細胞から、抗GPCR抗体や、His-tag、G
ST-tag等を用いたアフィニティークロマトグラフィー等
により精製することができる。
る脂質二重層は、各種の脂質を適当な比率、好ましくは
真核生物由来細胞の細胞膜におけるそれに近い比率で混
合した溶液から常法により調製される人工脂質二重層で
あってもよい。この場合、精製した融合蛋白質を人工脂
質二重層の膜上に再構成させたものを、本発明のスクリ
ーニング系として使用することができる。各融合蛋白質
は、それをコードするDNAを含む発現ベクターを導入
された組換え細胞から、抗GPCR抗体や、His-tag、G
ST-tag等を用いたアフィニティークロマトグラフィー等
により精製することができる。
【0027】人工脂質二重層を構成する脂質としては、
ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン
(PS)、コレステロール(Ch)、ホスファチジルイ
ノシトール(PI)、ホスファチジルエタノールアミン
(PE)等が挙げられ、これら1種または2種以上を適
当な比率で混合したものが好ましく使用される。
ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン
(PS)、コレステロール(Ch)、ホスファチジルイ
ノシトール(PI)、ホスファチジルエタノールアミン
(PE)等が挙げられ、これら1種または2種以上を適
当な比率で混合したものが好ましく使用される。
【0028】例えば、融合蛋白質を組み込んだ人工脂質
二重層(プロテオリポソーム)は、以下の方法により調
製することができる。即ち、まず、PC:PI:Ch=
12:12:1の混合脂質クロロホルム溶液を適当量ガ
ラスチューブに分取し、窒素ガス蒸気でクロロホルムを
蒸発させて脂質をフィルム状に乾燥させた後、適当な緩
衝液を加えて懸濁、次いで超音波処理により均一に分散
させ、コール酸ナトリウム等の界面活性剤を含む緩衝液
をさらに加えて脂質を完全に懸濁する。ここに、精製し
た融合蛋白質を適量添加し、氷中で時々攪拌しながら2
0〜30分間程度インキュベートした後、適当な緩衝液
に対して透析する。約100,000×gで30〜60
分間遠心して沈渣を回収することにより、所望のプロテ
オリポソームを得ることができる。
二重層(プロテオリポソーム)は、以下の方法により調
製することができる。即ち、まず、PC:PI:Ch=
12:12:1の混合脂質クロロホルム溶液を適当量ガ
ラスチューブに分取し、窒素ガス蒸気でクロロホルムを
蒸発させて脂質をフィルム状に乾燥させた後、適当な緩
衝液を加えて懸濁、次いで超音波処理により均一に分散
させ、コール酸ナトリウム等の界面活性剤を含む緩衝液
をさらに加えて脂質を完全に懸濁する。ここに、精製し
た融合蛋白質を適量添加し、氷中で時々攪拌しながら2
0〜30分間程度インキュベートした後、適当な緩衝液
に対して透析する。約100,000×gで30〜60
分間遠心して沈渣を回収することにより、所望のプロテ
オリポソームを得ることができる。
【0029】しかしながら、本発明のより好ましい実施
態様においては、目的のGPCRとGα16、Gαi2また
はGαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む
膜系は、該融合蛋白質をコードするDNAを含む発現ベ
クターでトランスフェクトされた宿主真核生物由来細
胞、該細胞のホモジネートまたは該細胞由来の膜画分で
ある。
態様においては、目的のGPCRとGα16、Gαi2また
はGαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含む
膜系は、該融合蛋白質をコードするDNAを含む発現ベ
クターでトランスフェクトされた宿主真核生物由来細
胞、該細胞のホモジネートまたは該細胞由来の膜画分で
ある。
【0030】例えば、後述のGTPγS結合アッセイや
エフェクター活性の直接測定により被験物質のリガンド
特性を評価する場合には、使用するスクリーニング系
は、好ましくは、上記のような組換え真核生物由来細胞
から調製される膜画分である。一方、細胞内cAMP量
(もしくはcAMP応答性リポーターの発現量)や細胞
内Ca2+量(もしくはCa2+応答性リポーターの発現
量)を測定することにより被験物質のリガンド特性を評
価する場合には、使用するスクリーニング系は無傷真核
生物由来細胞である。
エフェクター活性の直接測定により被験物質のリガンド
特性を評価する場合には、使用するスクリーニング系
は、好ましくは、上記のような組換え真核生物由来細胞
から調製される膜画分である。一方、細胞内cAMP量
(もしくはcAMP応答性リポーターの発現量)や細胞
内Ca2+量(もしくはCa2+応答性リポーターの発現
量)を測定することにより被験物質のリガンド特性を評
価する場合には、使用するスクリーニング系は無傷真核
生物由来細胞である。
【0031】融合蛋白質を構成するGPCRとGα蛋白
質が相互作用し得る場合、GPCRの細胞内第3ループ
上のGα活性化ドメインとGα蛋白質のRB領域とは、
GPCRに対する生理的リガンドの非存在下に相互作用
して、Gα蛋白質におけるGDP・GTP交換反応を促
進し得る。すなわち、GPCRは恒常的に活性化された
状態となる。一方、目的のGPCRと相互作用しないG
α蛋白質との融合蛋白質ではGPCRは活性化されず、
Gα−GTPレベルは増大しない。ここで、GTPの代
わりに、例えば、35S標識したGTPγS等のGα蛋白
質のGTPase活性によって加水分解を受けないGT
Pアナログを系に添加しておけば、3種の融合蛋白質を
それぞれ含む膜系において、膜に結合した放射活性を測
定し、相互に比較することによって、GPCRの活性化
の有無を評価することができ、GPCRと相互作用し得
るGα蛋白質を同定することができる。
質が相互作用し得る場合、GPCRの細胞内第3ループ
上のGα活性化ドメインとGα蛋白質のRB領域とは、
GPCRに対する生理的リガンドの非存在下に相互作用
して、Gα蛋白質におけるGDP・GTP交換反応を促
進し得る。すなわち、GPCRは恒常的に活性化された
状態となる。一方、目的のGPCRと相互作用しないG
α蛋白質との融合蛋白質ではGPCRは活性化されず、
Gα−GTPレベルは増大しない。ここで、GTPの代
わりに、例えば、35S標識したGTPγS等のGα蛋白
質のGTPase活性によって加水分解を受けないGT
Pアナログを系に添加しておけば、3種の融合蛋白質を
それぞれ含む膜系において、膜に結合した放射活性を測
定し、相互に比較することによって、GPCRの活性化
の有無を評価することができ、GPCRと相互作用し得
るGα蛋白質を同定することができる。
【0032】いったんGPCRと相互作用し得るGα蛋
白質が同定されれば、以後のスクリーニングは、当該G
α蛋白質との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて行うこ
とができる。すなわち、上記の共役Gα蛋白質の同定に
用いたのと同様に、Gα蛋白質のGTPase活性によ
って加水分解を受けないGTPアナログを系に添加し、
被験物質の存在下と非存在下での膜に結合した放射活性
を測定・比較することにより、Gα蛋白質におけるGD
P・GTP交換反応に及ぼす被験物質の効果を評価する
ことができ、GPCRに対するリガンド活性を有する物
質をスクリーニングすることができる。被験物質の存在
下で放射活性が増加すれば、該被験物質はGPCRに対
するアゴニスト活性を有し、放射活性が減少すれば、該
被験物質はGPCRに対するインバースアゴニスト活性
を有する。上述したように、融合蛋白質によるGPCR
の活性化は部分的であるので、GPCRに対する生理的
リガンド又はアゴニストが結合すると、GPCRの活性
型−不活性型の平衡状態はさらに活性状態側にシフト
し、Gα−GTPレベルはさらに増大するので、本スク
リーニング系はアゴニストのスクリーニングも可能であ
る。
白質が同定されれば、以後のスクリーニングは、当該G
α蛋白質との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて行うこ
とができる。すなわち、上記の共役Gα蛋白質の同定に
用いたのと同様に、Gα蛋白質のGTPase活性によ
って加水分解を受けないGTPアナログを系に添加し、
被験物質の存在下と非存在下での膜に結合した放射活性
を測定・比較することにより、Gα蛋白質におけるGD
P・GTP交換反応に及ぼす被験物質の効果を評価する
ことができ、GPCRに対するリガンド活性を有する物
質をスクリーニングすることができる。被験物質の存在
下で放射活性が増加すれば、該被験物質はGPCRに対
するアゴニスト活性を有し、放射活性が減少すれば、該
被験物質はGPCRに対するインバースアゴニスト活性
を有する。上述したように、融合蛋白質によるGPCR
の活性化は部分的であるので、GPCRに対する生理的
リガンド又はアゴニストが結合すると、GPCRの活性
型−不活性型の平衡状態はさらに活性状態側にシフト
し、Gα−GTPレベルはさらに増大するので、本スク
リーニング系はアゴニストのスクリーニングも可能であ
る。
【0033】融合蛋白質におけるGPCRの活性化は、
Gα蛋白質のエフェクターへの作用を指標として評価す
ることもできる。この場合、本発明のスクリーニング系
は、各融合蛋白質に加えて、各Gα蛋白質が相互作用す
るエフェクターをさらに含む脂質二重層を包含する膜系
である必要がある。すなわち、Gα16との融合蛋白質を
含む膜系はフォスフォリパーゼβ(PLCβ)をさらに
含有し、Gαi2およびGαS2との融合蛋白質を含む膜系
はアデニル酸シクラーゼ(AC)をさらに含有する。こ
の場合、GPCRの活性化の有無は、各Gα蛋白質につ
いて、GPCRとGα蛋白質とを別個に(即ち、融合蛋
白質としてではなく)含有する膜系を調製し、それぞれ
についてエフェクター活性を測定・比較することにより
評価することもできるが(即ち、目的のGPCRと相互
作用し得るGα蛋白質との融合蛋白質を含む膜系では、
両者を非融合蛋白質として含む膜系よりもエフェクター
活性が有意に高く(Gαi2の場合は低い)、相互作用し
ないものでは両系間でエフェクター活性に有意差はな
い)、コントロール膜系を個々に調製する必要があるな
ど操作が煩雑なため、GPCRと相互作用し得るGα蛋
白質の同定には、上述のGTPアナログを用いた結合ア
ッセイを使用することが好ましい。
Gα蛋白質のエフェクターへの作用を指標として評価す
ることもできる。この場合、本発明のスクリーニング系
は、各融合蛋白質に加えて、各Gα蛋白質が相互作用す
るエフェクターをさらに含む脂質二重層を包含する膜系
である必要がある。すなわち、Gα16との融合蛋白質を
含む膜系はフォスフォリパーゼβ(PLCβ)をさらに
含有し、Gαi2およびGαS2との融合蛋白質を含む膜系
はアデニル酸シクラーゼ(AC)をさらに含有する。こ
の場合、GPCRの活性化の有無は、各Gα蛋白質につ
いて、GPCRとGα蛋白質とを別個に(即ち、融合蛋
白質としてではなく)含有する膜系を調製し、それぞれ
についてエフェクター活性を測定・比較することにより
評価することもできるが(即ち、目的のGPCRと相互
作用し得るGα蛋白質との融合蛋白質を含む膜系では、
両者を非融合蛋白質として含む膜系よりもエフェクター
活性が有意に高く(Gαi2の場合は低い)、相互作用し
ないものでは両系間でエフェクター活性に有意差はな
い)、コントロール膜系を個々に調製する必要があるな
ど操作が煩雑なため、GPCRと相互作用し得るGα蛋
白質の同定には、上述のGTPアナログを用いた結合ア
ッセイを使用することが好ましい。
【0034】いったん目的のGPCRと相互作用し得る
Gα蛋白質が同定されれば、以後のスクリーニングは、
該Gα蛋白質との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて、
該Gα蛋白質が相互作用し得るエフェクターの活性を、
被験物質の存在下および非存在下で、以下に詳述するよ
うにして直接的もしくは間接的に測定し、比較すること
により行うことができる。
Gα蛋白質が同定されれば、以後のスクリーニングは、
該Gα蛋白質との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて、
該Gα蛋白質が相互作用し得るエフェクターの活性を、
被験物質の存在下および非存在下で、以下に詳述するよ
うにして直接的もしくは間接的に測定し、比較すること
により行うことができる。
【0035】共役Gα蛋白質がGα16である場合には、
目的のGPCRとGα16との融合蛋白質およびPLCβ
を含有する膜系におけるPLCβ活性を、被験物質の存
在下および非存在下で測定・比較する。PLCβ活性
は、例えば、3H標識したホスファチジルイノシトール
−4,5−二リン酸をPLCβ含有膜画分に添加し、生
成するイノシトールリン酸量を、公知の手法を用いて測
定することにより、評価することができる。
目的のGPCRとGα16との融合蛋白質およびPLCβ
を含有する膜系におけるPLCβ活性を、被験物質の存
在下および非存在下で測定・比較する。PLCβ活性
は、例えば、3H標識したホスファチジルイノシトール
−4,5−二リン酸をPLCβ含有膜画分に添加し、生
成するイノシトールリン酸量を、公知の手法を用いて測
定することにより、評価することができる。
【0036】膜系として無傷真核生物由来細胞を用いる
場合は、PLCβ活性は、細胞に[ 3H]イノシトール
を添加し、生成した[3H]イノシトールリン酸の放射
活性を測定したり、細胞内のCa2+量を測定することに
よっても評価することができる。細胞内Ca2+量は、被
験物質の存在下および非存在下で細胞を適当な時間イン
キュベートした後、蛍光プローブ(fura-2、indo-1、fl
uo-3、Calcium-Green I等)を用いて分光学的に測定す
るか、カルシウム感受性発光蛋白質であるエクオリン等
を用いて測定することができるが、公知の他のいかなる
方法を使用してもよい。蛍光プローブを用いた分光学的
測定に適した装置として、FLIPR(Molecular Devices
社)システムが挙げられる。
場合は、PLCβ活性は、細胞に[ 3H]イノシトール
を添加し、生成した[3H]イノシトールリン酸の放射
活性を測定したり、細胞内のCa2+量を測定することに
よっても評価することができる。細胞内Ca2+量は、被
験物質の存在下および非存在下で細胞を適当な時間イン
キュベートした後、蛍光プローブ(fura-2、indo-1、fl
uo-3、Calcium-Green I等)を用いて分光学的に測定す
るか、カルシウム感受性発光蛋白質であるエクオリン等
を用いて測定することができるが、公知の他のいかなる
方法を使用してもよい。蛍光プローブを用いた分光学的
測定に適した装置として、FLIPR(Molecular Devices
社)システムが挙げられる。
【0037】被験物質の存在下にPLCβ活性が増加す
れば、該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を
有し、PLCβ活性が減少すれば、該被験物質はGPC
Rに対するインバースアゴニスト活性を有する。
れば、該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を
有し、PLCβ活性が減少すれば、該被験物質はGPC
Rに対するインバースアゴニスト活性を有する。
【0038】別の態様として、TPA(12−O−テトラ
デカノイルホルボール−13−アセテート)応答エレメン
ト(TRE)の制御下にあるリポーター遺伝子の発現量
を測定することにより、Ca2+量を評価する方法もあ
る。TREはCa2+の存在下に遺伝子の転写を活性化す
るシスエレメントであり、コンセンサス配列としてTGAC
TCAを含む配列が挙げられるが、Ca2+応答性を保持す
る限り当該配列の一部に欠失、置換、挿入または付加を
含む配列であってもよい。TREを含むプロモーター配
列としては、上述したようなウイルスプロモーターや真
核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子プロモーターが同様
に使用可能であり、制限酵素及びDNAリガーゼを用い
て、あるいはPCR等を利用して、該プロモーター配列
の下流にTRE配列を挿入することができる。TREの
制御下におかれるリポーター遺伝子としては、迅速且つ
簡便に遺伝子発現を検出・定量できる公知のいかなる遺
伝子を使用してもよく、例えば、ルシフェラーゼ、β−
ガラクトシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、アルカリホ
スファターゼ、ペルオキシダーゼ等のリポーター蛋白質
をコードするDNAが挙げられるが、これらに限定され
ない。リポーター遺伝子の下流にはターミネーター配列
が配置されることがより好ましい。このようなTRE−
リポーター発現カセットを担持するベクターとしては、
公知のプラスミドベクター又はウイルスベクターを使用
することができる。
デカノイルホルボール−13−アセテート)応答エレメン
ト(TRE)の制御下にあるリポーター遺伝子の発現量
を測定することにより、Ca2+量を評価する方法もあ
る。TREはCa2+の存在下に遺伝子の転写を活性化す
るシスエレメントであり、コンセンサス配列としてTGAC
TCAを含む配列が挙げられるが、Ca2+応答性を保持す
る限り当該配列の一部に欠失、置換、挿入または付加を
含む配列であってもよい。TREを含むプロモーター配
列としては、上述したようなウイルスプロモーターや真
核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子プロモーターが同様
に使用可能であり、制限酵素及びDNAリガーゼを用い
て、あるいはPCR等を利用して、該プロモーター配列
の下流にTRE配列を挿入することができる。TREの
制御下におかれるリポーター遺伝子としては、迅速且つ
簡便に遺伝子発現を検出・定量できる公知のいかなる遺
伝子を使用してもよく、例えば、ルシフェラーゼ、β−
ガラクトシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、アルカリホ
スファターゼ、ペルオキシダーゼ等のリポーター蛋白質
をコードするDNAが挙げられるが、これらに限定され
ない。リポーター遺伝子の下流にはターミネーター配列
が配置されることがより好ましい。このようなTRE−
リポーター発現カセットを担持するベクターとしては、
公知のプラスミドベクター又はウイルスベクターを使用
することができる。
【0039】TRE−リポーター発現カセットを担持す
るベクターを導入された真核生物由来細胞を、被験物質
の存在下および非存在下で適当な時間培養した後、細胞
を破砕して得られた抽出液におけるリポーター遺伝子の
発現を公知の手法を用いて測定することにより、細胞内
Ca2+量を評価することができる。被験物質の存在下に
リポーター遺伝子の発現量が増加すれば、該被験物質は
GPCRに対するアゴニスト活性を有し、発現量が減少
すれば、該被験物質はGPCRに対するインバースアゴ
ニスト活性を有する。
るベクターを導入された真核生物由来細胞を、被験物質
の存在下および非存在下で適当な時間培養した後、細胞
を破砕して得られた抽出液におけるリポーター遺伝子の
発現を公知の手法を用いて測定することにより、細胞内
Ca2+量を評価することができる。被験物質の存在下に
リポーター遺伝子の発現量が増加すれば、該被験物質は
GPCRに対するアゴニスト活性を有し、発現量が減少
すれば、該被験物質はGPCRに対するインバースアゴ
ニスト活性を有する。
【0040】一方、共役Gα蛋白質がGαi2もしくはG
αS2である場合には、目的のGPCRとGαi2もしくは
GαS2との融合蛋白質およびACを含有する膜系におけ
るAC活性を、被験物質の存在下および非存在下で測定
・比較する。AC活性は、例えば、ACを含む膜画分に
ATPを添加し、生成するcAMP量を、抗cAMP抗
体を用いてRI(例えば、125I)、酵素(例えば、ア
ルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ等)、蛍光物
質(例えば、FITC、ローダミン等)等で標識したc
AMPとの競合イムノアッセイにより測定する方法や、
ACを含む膜画分に[α-32P]ATPを添加し、生成
する[32P]cAMPをアルミナカラム等で分離後、そ
の放射活性を測定する方法等により測定することができ
るが、これらに限定されない。
αS2である場合には、目的のGPCRとGαi2もしくは
GαS2との融合蛋白質およびACを含有する膜系におけ
るAC活性を、被験物質の存在下および非存在下で測定
・比較する。AC活性は、例えば、ACを含む膜画分に
ATPを添加し、生成するcAMP量を、抗cAMP抗
体を用いてRI(例えば、125I)、酵素(例えば、ア
ルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ等)、蛍光物
質(例えば、FITC、ローダミン等)等で標識したc
AMPとの競合イムノアッセイにより測定する方法や、
ACを含む膜画分に[α-32P]ATPを添加し、生成
する[32P]cAMPをアルミナカラム等で分離後、そ
の放射活性を測定する方法等により測定することができ
るが、これらに限定されない。
【0041】膜系として無傷真核生物由来細胞を用いる
場合は、AC活性は、細胞内のcAMP量を測定する
か、あるいは細胞を[3H]アデニンで標識し、生成し
た[3H]cAMPの放射活性を測定することによって
も評価することができる。細胞内cAMP量は、被験物
質の存在下および非存在下で細胞を適当な時間インキュ
ベートした後、細胞を破砕して得られる抽出液につい
て、上記の競合イムノアッセイを実施することにより測
定することができるが、公知の他のいかなる方法も使用
することができる。
場合は、AC活性は、細胞内のcAMP量を測定する
か、あるいは細胞を[3H]アデニンで標識し、生成し
た[3H]cAMPの放射活性を測定することによって
も評価することができる。細胞内cAMP量は、被験物
質の存在下および非存在下で細胞を適当な時間インキュ
ベートした後、細胞を破砕して得られる抽出液につい
て、上記の競合イムノアッセイを実施することにより測
定することができるが、公知の他のいかなる方法も使用
することができる。
【0042】共役Gα蛋白質がGαi2の場合、被験物質
の存在下にAC活性が増加すれば、該被験物質はGPC
Rに対するインバースアゴニスト活性を有し、AC活性
が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するアゴニス
ト活性を有する。一方、共役Gα蛋白質がGαS2の場
合、被験物質の存在下にAC活性が増加すれば、該被験
物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有し、AC活
性が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するインバ
ースアゴニスト活性を有する。
の存在下にAC活性が増加すれば、該被験物質はGPC
Rに対するインバースアゴニスト活性を有し、AC活性
が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するアゴニス
ト活性を有する。一方、共役Gα蛋白質がGαS2の場
合、被験物質の存在下にAC活性が増加すれば、該被験
物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有し、AC活
性が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するインバ
ースアゴニスト活性を有する。
【0043】別の態様として、cAMP量をcAMP応
答エレメント(CRE)の制御下にあるリポーター遺伝
子の発現量を測定することにより評価する方法もある。
CREはcAMPの存在下に遺伝子の転写を活性化する
シスエレメントであり、コンセンサス配列としてTGACGT
CAを含む配列が挙げられるが、cAMP応答性を保持す
る限り当該配列の一部に欠失、置換、挿入または付加を
含む配列であってもよい。CREを含むプロモーター配
列としては、上述したようなウイルスプロモーターや真
核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子プロモーターが同様
に使用可能であり、制限酵素及びDNAリガーゼを用い
て、あるいはPCR等を利用して、該プロモーター配列
の下流にCRE配列を挿入することができる。CREの
制御下におかれるリポーター遺伝子としては、迅速且つ
簡便に遺伝子発現を検出・定量できる公知のいかなる遺
伝子を使用してもよく、例えば、ルシフェラーゼ、β−
ガラクトシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、アルカリホ
スファターゼ、ペルオキシダーゼ等のリポーター蛋白質
をコードするDNAが挙げられるが、これらに限定され
ない。リポーター遺伝子の下流にはターミネーター配列
が配置されることがより好ましい。このようなCRE−
リポーター発現カセットを担持するベクターとしては、
公知のプラスミドベクター又はウイルスベクターを使用
することができる。
答エレメント(CRE)の制御下にあるリポーター遺伝
子の発現量を測定することにより評価する方法もある。
CREはcAMPの存在下に遺伝子の転写を活性化する
シスエレメントであり、コンセンサス配列としてTGACGT
CAを含む配列が挙げられるが、cAMP応答性を保持す
る限り当該配列の一部に欠失、置換、挿入または付加を
含む配列であってもよい。CREを含むプロモーター配
列としては、上述したようなウイルスプロモーターや真
核生物由来細胞の構成蛋白質遺伝子プロモーターが同様
に使用可能であり、制限酵素及びDNAリガーゼを用い
て、あるいはPCR等を利用して、該プロモーター配列
の下流にCRE配列を挿入することができる。CREの
制御下におかれるリポーター遺伝子としては、迅速且つ
簡便に遺伝子発現を検出・定量できる公知のいかなる遺
伝子を使用してもよく、例えば、ルシフェラーゼ、β−
ガラクトシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、アルカリホ
スファターゼ、ペルオキシダーゼ等のリポーター蛋白質
をコードするDNAが挙げられるが、これらに限定され
ない。リポーター遺伝子の下流にはターミネーター配列
が配置されることがより好ましい。このようなCRE−
リポーター発現カセットを担持するベクターとしては、
公知のプラスミドベクター又はウイルスベクターを使用
することができる。
【0044】CRE−リポーター発現カセットを担持す
るベクターを導入された真核生物由来細胞を、被験物質
の存在下および非存在下で適当な時間培養した後、細胞
を破砕して得られた抽出液におけるリポーター遺伝子の
発現を公知の手法を用いて測定・比較することにより、
細胞内cAMP量を評価することができる。共役Gα蛋
白質がGαi2の場合、被験物質の存在下にリポーター遺
伝子の発現量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対
するインバースアゴニスト活性を有し、発現量が減少す
れば、該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を
有する。一方、共役Gα蛋白質がGαS2の場合、被験物
質の存在下にリポーター遺伝子の発現量が増加すれば、
該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有し、
発現量が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するイ
ンバースアゴニスト活性を有する。
るベクターを導入された真核生物由来細胞を、被験物質
の存在下および非存在下で適当な時間培養した後、細胞
を破砕して得られた抽出液におけるリポーター遺伝子の
発現を公知の手法を用いて測定・比較することにより、
細胞内cAMP量を評価することができる。共役Gα蛋
白質がGαi2の場合、被験物質の存在下にリポーター遺
伝子の発現量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対
するインバースアゴニスト活性を有し、発現量が減少す
れば、該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を
有する。一方、共役Gα蛋白質がGαS2の場合、被験物
質の存在下にリポーター遺伝子の発現量が増加すれば、
該被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有し、
発現量が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するイ
ンバースアゴニスト活性を有する。
【0045】Gαi2およびGαS2のエフェクターと相互
作用するための領域を、Gα16由来のPLCβと相互作
用し得る配列に置換することにより、すべての融合蛋白
質のエフェクターをPLCβに収斂させることができ
る。したがって、このような系においては、全ての膜系
がエフェクターとしてPLCβをさらに含有する。同様
に、Gα16およびGαS2のエフェクターと相互作用する
ための領域を、Gαi2由来のACと相互作用し得る配列
に置換するか、あるいはGα16およびGαi2のエフェク
ターと相互作用するための領域を、GαS2由来のACと
相互作用し得る配列に置換することにより、すべての融
合蛋白質のエフェクターをACに収斂させることができ
る。したがって、このような系においては、全ての膜系
がエフェクターとしてACをさらに含有する。このよう
に、全ての融合蛋白質が相互作用し得るエフェクターを
同一にすることにより、当該エフェクター活性を各膜系
間で相互に比較することによる目的のGPCRと相互作
用し得るGα蛋白質の同定が可能となる。Gα蛋白質の
RB領域はC末端の約5アミノ酸程度であることが知ら
れているので、例えば、Gα16、Gαi2およびGαS2の
うちのいずれかのC末端アミノ酸配列コード領域を、他
の2つのC末端アミノ酸配列をコードするヌクレオチド
配列でそれぞれ置換したキメラDNAを、PCR等を用
いて作製することにより、GPCRと各Gα蛋白質との
相互作用性を保持したまま、エフェクターの種類および
作用の方向性(アップレギュレーションまたはダウンレ
ギュレーション)を一致させることができる。
作用するための領域を、Gα16由来のPLCβと相互作
用し得る配列に置換することにより、すべての融合蛋白
質のエフェクターをPLCβに収斂させることができ
る。したがって、このような系においては、全ての膜系
がエフェクターとしてPLCβをさらに含有する。同様
に、Gα16およびGαS2のエフェクターと相互作用する
ための領域を、Gαi2由来のACと相互作用し得る配列
に置換するか、あるいはGα16およびGαi2のエフェク
ターと相互作用するための領域を、GαS2由来のACと
相互作用し得る配列に置換することにより、すべての融
合蛋白質のエフェクターをACに収斂させることができ
る。したがって、このような系においては、全ての膜系
がエフェクターとしてACをさらに含有する。このよう
に、全ての融合蛋白質が相互作用し得るエフェクターを
同一にすることにより、当該エフェクター活性を各膜系
間で相互に比較することによる目的のGPCRと相互作
用し得るGα蛋白質の同定が可能となる。Gα蛋白質の
RB領域はC末端の約5アミノ酸程度であることが知ら
れているので、例えば、Gα16、Gαi2およびGαS2の
うちのいずれかのC末端アミノ酸配列コード領域を、他
の2つのC末端アミノ酸配列をコードするヌクレオチド
配列でそれぞれ置換したキメラDNAを、PCR等を用
いて作製することにより、GPCRと各Gα蛋白質との
相互作用性を保持したまま、エフェクターの種類および
作用の方向性(アップレギュレーションまたはダウンレ
ギュレーション)を一致させることができる。
【0046】この場合も、いったん目的のGPCRと相
互作用し得るGα蛋白質が同定されれば、該Gα蛋白質
との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて、被験物質の存
在下および非存在下で、該(キメラ)Gα蛋白質が相互
作用し得るエフェクターの活性を測定・比較することに
より、GPCRに対するリガンドのスクリーニングを行
うことができる。すなわち、Gαi2およびGαS2のエフ
ェクターと相互作用するための領域を、Gα16由来のP
LCβと相互作用し得る配列に置換した場合は、共役G
α蛋白質との融合蛋白質を含む膜系におけるPLCβ活
性もしくはTREの制御下にあるリポーター遺伝子の発
現を、被験物質の存在下および非存在下で比較する。被
験物質の存在下にPLCβ活性もしくはリポーター遺伝
子の発現量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対す
るアゴニスト活性を有し、PLCβ活性もしくは発現量
が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するインバー
スアゴニスト活性を有する。
互作用し得るGα蛋白質が同定されれば、該Gα蛋白質
との融合蛋白質を含む膜系のみを用いて、被験物質の存
在下および非存在下で、該(キメラ)Gα蛋白質が相互
作用し得るエフェクターの活性を測定・比較することに
より、GPCRに対するリガンドのスクリーニングを行
うことができる。すなわち、Gαi2およびGαS2のエフ
ェクターと相互作用するための領域を、Gα16由来のP
LCβと相互作用し得る配列に置換した場合は、共役G
α蛋白質との融合蛋白質を含む膜系におけるPLCβ活
性もしくはTREの制御下にあるリポーター遺伝子の発
現を、被験物質の存在下および非存在下で比較する。被
験物質の存在下にPLCβ活性もしくはリポーター遺伝
子の発現量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対す
るアゴニスト活性を有し、PLCβ活性もしくは発現量
が減少すれば、該被験物質はGPCRに対するインバー
スアゴニスト活性を有する。
【0047】Gα16およびGαS2のエフェクターと相互
作用するための領域を、Gαi2由来のACと相互作用し
得る配列に置換した場合は、共役Gα蛋白質との融合蛋
白質を含む膜系におけるAC活性もしくはCREの制御
下にあるリポーター遺伝子の発現を、被験物質の存在下
および非存在下で比較する。被験物質の存在下にAC活
性もしくはリポーター遺伝子の発現量が増加すれば、該
被験物質はGPCRに対するインバースアゴニスト活性
を有し、PLCβ活性もしくは発現量が減少すれば、該
被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有する。
一方、Gα16およびGαi2のエフェクターと相互作用す
るための領域を、GαS2由来のACと相互作用し得る配
列に置換した場合も、同様に共役Gα蛋白質との融合蛋
白質を含む膜系におけるAC活性もしくはCREの制御
下にあるリポーター遺伝子の発現を、被験物質の存在下
および非存在下で比較すればよいが、この場合、被験物
質の存在下にAC活性もしくはリポーター遺伝子の発現
量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対するアゴニ
スト活性を有し、PLCβ活性もしくは発現量が減少す
れば、該被験物質はGPCRに対するインバースアゴニ
スト活性を有する。
作用するための領域を、Gαi2由来のACと相互作用し
得る配列に置換した場合は、共役Gα蛋白質との融合蛋
白質を含む膜系におけるAC活性もしくはCREの制御
下にあるリポーター遺伝子の発現を、被験物質の存在下
および非存在下で比較する。被験物質の存在下にAC活
性もしくはリポーター遺伝子の発現量が増加すれば、該
被験物質はGPCRに対するインバースアゴニスト活性
を有し、PLCβ活性もしくは発現量が減少すれば、該
被験物質はGPCRに対するアゴニスト活性を有する。
一方、Gα16およびGαi2のエフェクターと相互作用す
るための領域を、GαS2由来のACと相互作用し得る配
列に置換した場合も、同様に共役Gα蛋白質との融合蛋
白質を含む膜系におけるAC活性もしくはCREの制御
下にあるリポーター遺伝子の発現を、被験物質の存在下
および非存在下で比較すればよいが、この場合、被験物
質の存在下にAC活性もしくはリポーター遺伝子の発現
量が増加すれば、該被験物質はGPCRに対するアゴニ
スト活性を有し、PLCβ活性もしくは発現量が減少す
れば、該被験物質はGPCRに対するインバースアゴニ
スト活性を有する。
【0048】本発明のスクリーニング法に供される被験
物質は、いかなる公知化合物及び新規化合物であっても
よく、例えば、コンビナトリアルケミストリー技術を用
いて作製された化合物ライブラリー、固相合成やファー
ジディスプレイ法により作製されたランダムペプチドラ
イブラリー、あるいは微生物、動植物、海洋生物等由来
の天然成分等が挙げられる。本発明のスクリーニング法
は、two-hybrid法のような蛋白質−蛋白質相互作用解析
系を利用しないので、非ペプチド性の低分子リガンドの
スクリーニングにおいて特に有用性を発揮する。
物質は、いかなる公知化合物及び新規化合物であっても
よく、例えば、コンビナトリアルケミストリー技術を用
いて作製された化合物ライブラリー、固相合成やファー
ジディスプレイ法により作製されたランダムペプチドラ
イブラリー、あるいは微生物、動植物、海洋生物等由来
の天然成分等が挙げられる。本発明のスクリーニング法
は、two-hybrid法のような蛋白質−蛋白質相互作用解析
系を利用しないので、非ペプチド性の低分子リガンドの
スクリーニングにおいて特に有用性を発揮する。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、これらは単なる例示であって、本発明はこれ
らの実施例によりなんら限定されるものではない。な
お、特に明記しない限り、以下の実施例は、Sambrook,
J.ら著、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、 第
2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press、New Yor
k、 1989年発行、Current Protocols in Protein Scien
ce(ed. Coligan, J.E. et al.)、John Wiley and Son
s, Inc.等に記載の方法で行なった。
明するが、これらは単なる例示であって、本発明はこれ
らの実施例によりなんら限定されるものではない。な
お、特に明記しない限り、以下の実施例は、Sambrook,
J.ら著、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、 第
2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press、New Yor
k、 1989年発行、Current Protocols in Protein Scien
ce(ed. Coligan, J.E. et al.)、John Wiley and Son
s, Inc.等に記載の方法で行なった。
【0050】実施例1 GPCR−Gα融合蛋白質発現
用プラスミドの構築 オーファンGPCRと各Gα蛋白質の融合蛋白質を発現
させるプラスミドは以下の方法で構築した。先ず、ヒト
Gα蛋白質(Gα16、Gαi2およびGαS2)の全コーデ
ィング領域を、発現ベクターpcDNA3.1(+)にPCRクロ
ーニングした。さらに、PCR反応を利用し、各Gαコ
ーディング領域の直前に6×Hisタグを含む配列を付加
したpcHISGα16、pcHISGαi2およびpcHISGαi2を作製し
た。即ち、ヒト脾臓cDNA(Clonthech)を20倍希
釈し、うち1μlを増幅の鋳型とした。酵素は、KODplu
s(TOYOBO)を使用した。増幅反応は、20μlの反応
液でKODplusに添付の反応バッファーを使用した。ただ
し、Mg2+濃度は1mMとした。Gα16 cDNAを増
幅するためにはプライマーGNA15F1(配列番号1)とGNA
15R1(配列番号2)を、Gαi2 cDNAを増幅するた
めにはプライマーGNAi2F1(配列番号3)とGNAi2R1(配
列番号4)を、またGαS2 cDNAを増幅するために
はプライマーGS2F1(配列番号5)とGS2R1(配列番号
6)をそれぞれ使用した。増幅は、GeneAmp PCR System
9600(Applied Biosystems)を用い、94℃、2分→
(94℃、15秒→68℃、120秒)×40サイクル
の条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。各
PCR産物の末端をリン酸化し、0.8%アガロースゲ
ル電気泳動により分離精製後、制限酵素EcoRVで切断し
CIAP処理したプラスミドpcDNA3.1(+)(Invitroge
n)とライゲーションし、大腸菌DH5αを形質転換し
た。形質転換株からプラスミドを精製し、制限酵素消化
パターンおよび挿入塩基配列が目的のものであることを
確認し、得られた各G蛋白質発現プラスミドをそれぞ
れ、pcGα16 、pcGαi2およびpcGαS2と命名した。これ
ら、各G蛋白質発現プラスミドの構築の工程を図1に示
す。
用プラスミドの構築 オーファンGPCRと各Gα蛋白質の融合蛋白質を発現
させるプラスミドは以下の方法で構築した。先ず、ヒト
Gα蛋白質(Gα16、Gαi2およびGαS2)の全コーデ
ィング領域を、発現ベクターpcDNA3.1(+)にPCRクロ
ーニングした。さらに、PCR反応を利用し、各Gαコ
ーディング領域の直前に6×Hisタグを含む配列を付加
したpcHISGα16、pcHISGαi2およびpcHISGαi2を作製し
た。即ち、ヒト脾臓cDNA(Clonthech)を20倍希
釈し、うち1μlを増幅の鋳型とした。酵素は、KODplu
s(TOYOBO)を使用した。増幅反応は、20μlの反応
液でKODplusに添付の反応バッファーを使用した。ただ
し、Mg2+濃度は1mMとした。Gα16 cDNAを増
幅するためにはプライマーGNA15F1(配列番号1)とGNA
15R1(配列番号2)を、Gαi2 cDNAを増幅するた
めにはプライマーGNAi2F1(配列番号3)とGNAi2R1(配
列番号4)を、またGαS2 cDNAを増幅するために
はプライマーGS2F1(配列番号5)とGS2R1(配列番号
6)をそれぞれ使用した。増幅は、GeneAmp PCR System
9600(Applied Biosystems)を用い、94℃、2分→
(94℃、15秒→68℃、120秒)×40サイクル
の条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。各
PCR産物の末端をリン酸化し、0.8%アガロースゲ
ル電気泳動により分離精製後、制限酵素EcoRVで切断し
CIAP処理したプラスミドpcDNA3.1(+)(Invitroge
n)とライゲーションし、大腸菌DH5αを形質転換し
た。形質転換株からプラスミドを精製し、制限酵素消化
パターンおよび挿入塩基配列が目的のものであることを
確認し、得られた各G蛋白質発現プラスミドをそれぞ
れ、pcGα16 、pcGαi2およびpcGαS2と命名した。これ
ら、各G蛋白質発現プラスミドの構築の工程を図1に示
す。
【0051】次に、各G蛋白質のN末側にHISタグを介
してGPCRを融合することが出来るように、各G蛋白
質の開始コドンATGの直前にHISタグ配列を連結し、
さらに制限酵素EcoRVの認識部位を付加した。即ち、先
ず、pcGα16、pcGαi2およびpcGαS2それぞれ10ng
を鋳型として、プライマー(GNA15ATG:配列番号7、GN
Ai2ATG:配列番号8またはGS2ATG:配列番号9)とベク
ター部分のプライマー(pcDNARV:配列番号10)でPC
Rを行った。増幅は、94℃、2分→(94℃、15秒
→58℃、30秒→68℃、60秒)×20サイクルの
条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。次
に、HIS2linker(配列番号11)とHIS2linker(R)(配
列番号12)をアニーリングし、末端をリン酸化後、各
PCR産物とライゲーションした。これらを制限酵素Ec
oRV、XhoIで切断後、目的DNA断片を0.8%アガロ
ースゲル電気泳動により分離、精製した。回収したDN
A断片を、EcoRVおよびXhoIで切断した発現プラスミドp
cDNA3.1(+)とライゲーションし、大腸菌DH5αを形質
転換した。形質転換株からプラスミドを精製し、制限酵
素消化パターンおよび挿入塩基配列が目的のものである
ことを確認し、得られたプラスミドをそれぞれpcHISGα
16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2と命名した。pcHISGα
16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2中に含まれる挿入cD
NA配列を配列番号16、配列番号17および配列番号
18にそれぞれ示す。また、これらGPCR−Gα融合
蛋白質発現用プラスミドの構築の工程を図2に示す。
してGPCRを融合することが出来るように、各G蛋白
質の開始コドンATGの直前にHISタグ配列を連結し、
さらに制限酵素EcoRVの認識部位を付加した。即ち、先
ず、pcGα16、pcGαi2およびpcGαS2それぞれ10ng
を鋳型として、プライマー(GNA15ATG:配列番号7、GN
Ai2ATG:配列番号8またはGS2ATG:配列番号9)とベク
ター部分のプライマー(pcDNARV:配列番号10)でPC
Rを行った。増幅は、94℃、2分→(94℃、15秒
→58℃、30秒→68℃、60秒)×20サイクルの
条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。次
に、HIS2linker(配列番号11)とHIS2linker(R)(配
列番号12)をアニーリングし、末端をリン酸化後、各
PCR産物とライゲーションした。これらを制限酵素Ec
oRV、XhoIで切断後、目的DNA断片を0.8%アガロ
ースゲル電気泳動により分離、精製した。回収したDN
A断片を、EcoRVおよびXhoIで切断した発現プラスミドp
cDNA3.1(+)とライゲーションし、大腸菌DH5αを形質
転換した。形質転換株からプラスミドを精製し、制限酵
素消化パターンおよび挿入塩基配列が目的のものである
ことを確認し、得られたプラスミドをそれぞれpcHISGα
16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2と命名した。pcHISGα
16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2中に含まれる挿入cD
NA配列を配列番号16、配列番号17および配列番号
18にそれぞれ示す。また、これらGPCR−Gα融合
蛋白質発現用プラスミドの構築の工程を図2に示す。
【0052】実施例2 5−HT1aレセプター−Gα
融合蛋白質発現プラスミドの構築 ヒト5−HT1aレセプターと各Gα蛋白質の融合蛋白
質を発現させるプラスミドは以下の方法で構築した。先
ず、ヒト脾臓cDNA(Clonthech)を20倍に希釈
し、うち1μlを増幅の鋳型とした。酵素は、KODplus
を使用した。増幅反応は、20μlの反応液でKODplus
に添付の反応バッファーを使用した。ただし、Mg2+濃
度は1.2mMとした。プライマーは5HT1AF1(配列番
号13)と5HT1AR1(配列番号14)を使用した。増幅
は、GeneAmp PCR System 9600を用い、94℃、2分→
(94℃、15秒→68℃、120秒)×40サイクル
の条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。P
CR産物の末端をリン酸化し、0.8%アガロースゲル
電気泳動により分離精製後、制限酵素EcoRVで切断しC
IAP処理したプラスミドpcDNA3.1(+)とライゲーショ
ンし、大腸菌DH5αを形質転換した。形質転換株から
プラスミドを精製し、制限酵素消化パターンおよび挿入
塩基配列が目的のものであることを確認し、得られた5
−HT1a発現プラスミドをpc5HT1aと命名した。
融合蛋白質発現プラスミドの構築 ヒト5−HT1aレセプターと各Gα蛋白質の融合蛋白
質を発現させるプラスミドは以下の方法で構築した。先
ず、ヒト脾臓cDNA(Clonthech)を20倍に希釈
し、うち1μlを増幅の鋳型とした。酵素は、KODplus
を使用した。増幅反応は、20μlの反応液でKODplus
に添付の反応バッファーを使用した。ただし、Mg2+濃
度は1.2mMとした。プライマーは5HT1AF1(配列番
号13)と5HT1AR1(配列番号14)を使用した。増幅
は、GeneAmp PCR System 9600を用い、94℃、2分→
(94℃、15秒→68℃、120秒)×40サイクル
の条件で実施し、目的の大きさのPCR産物を得た。P
CR産物の末端をリン酸化し、0.8%アガロースゲル
電気泳動により分離精製後、制限酵素EcoRVで切断しC
IAP処理したプラスミドpcDNA3.1(+)とライゲーショ
ンし、大腸菌DH5αを形質転換した。形質転換株から
プラスミドを精製し、制限酵素消化パターンおよび挿入
塩基配列が目的のものであることを確認し、得られた5
−HT1a発現プラスミドをpc5HT1aと命名した。
【0053】次に、5−HT1aをGα16、Gαi2ある
いはGαS2との融合蛋白質として発現できるように、実
施例1で構築した各GPCR−Gα融合蛋白質発現用プ
ラスミドに5−HT1a遺伝子を挿入することとした。
まず、10ngのプラスミドpc5HT1aを鋳型として、5
−HT1a遺伝子の5’側のプライマー(5HT1AF1:配列
番号13)と終始コドンの直前までを増幅するためのプ
ライマー(5HT1ART:配列番号15)でPCRを行っ
た。増幅は、KODplusを使用し、Mg2+濃度を1mMと
し、94℃、2分→(94℃、15秒→58℃、30秒
→68℃、60秒)×20サイクルの条件で実施し、目
的の大きさのPCR産物を得た。各PCR産物の末端を
リン酸化し、0.8%アガロースゲル電気泳動により分
離精製した。3種のGPCR−Gα融合蛋白質発現用プ
ラスミドpcHISGα16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2をそ
れぞれ制限酵素EcoRVで切断しCIAP処理した。これ
らと5−HT1aの終始コドン直前までをコードするよ
う増幅させたPCR産物をそれぞれライゲーションし、
大腸菌DH5αを形質転換した。形質転換株からプラス
ミドを精製し、制限酵素消化パターンおよび挿入塩基配
列が目的のものであることを確認し、それぞれpc5HT1aH
ISGα16、pc5HT1aHISGαi2およびpc5HT1aHISGαS2と命
名した。pc5HT1aHISGα16、pc5HT1aHISGαi2およびpc5H
T1aHISGαS2中に含まれる5−HT1a−Gα融合蛋白
質コード配列を、配列番号19、配列番号20および配
列番号21にそれぞれ示す。また、これら5−HT1a
−Gα融合蛋白質発現プラスミドの構築の工程を図3に
示す。
いはGαS2との融合蛋白質として発現できるように、実
施例1で構築した各GPCR−Gα融合蛋白質発現用プ
ラスミドに5−HT1a遺伝子を挿入することとした。
まず、10ngのプラスミドpc5HT1aを鋳型として、5
−HT1a遺伝子の5’側のプライマー(5HT1AF1:配列
番号13)と終始コドンの直前までを増幅するためのプ
ライマー(5HT1ART:配列番号15)でPCRを行っ
た。増幅は、KODplusを使用し、Mg2+濃度を1mMと
し、94℃、2分→(94℃、15秒→58℃、30秒
→68℃、60秒)×20サイクルの条件で実施し、目
的の大きさのPCR産物を得た。各PCR産物の末端を
リン酸化し、0.8%アガロースゲル電気泳動により分
離精製した。3種のGPCR−Gα融合蛋白質発現用プ
ラスミドpcHISGα16、pcHISGαi2およびpcHISGαS2をそ
れぞれ制限酵素EcoRVで切断しCIAP処理した。これ
らと5−HT1aの終始コドン直前までをコードするよ
う増幅させたPCR産物をそれぞれライゲーションし、
大腸菌DH5αを形質転換した。形質転換株からプラス
ミドを精製し、制限酵素消化パターンおよび挿入塩基配
列が目的のものであることを確認し、それぞれpc5HT1aH
ISGα16、pc5HT1aHISGαi2およびpc5HT1aHISGαS2と命
名した。pc5HT1aHISGα16、pc5HT1aHISGαi2およびpc5H
T1aHISGαS2中に含まれる5−HT1a−Gα融合蛋白
質コード配列を、配列番号19、配列番号20および配
列番号21にそれぞれ示す。また、これら5−HT1a
−Gα融合蛋白質発現プラスミドの構築の工程を図3に
示す。
【0054】実施例3 5−HT1aレセプター−Gα
融合蛋白質発現による恒常的活性化の確認 先ず、CHO−K1細胞株へ5−HT1aレセプター−
Gα融合蛋白質発現プラスミドを一過的に遺伝子導入し
た。即ち、CHO−K1細胞6x106個をT225フ
ラスコにまき、F-12(GIBCO)、10%FBSの培養液
により、CO2インキュベータで24時間培養した。2
0μgのプラスミドDNA(pc5HT1a、 pc5HT1aHISGα1
6およびpc5HT1aHISGαi2)を2mlのOPTI-MEM(GIBC
O)に希釈、また120μlのLipofectAmine(GIBCO)
を2mlのOPTI-MEMに希釈した。両者を混合し室温で3
0分間静置後、16mlの血清無添加のF-12培地を加
え、血清無添加のF-12培地で1回洗浄した細胞にかけ
た。CO2インキュベータで4時間培養後、10%FB
S添加F-12培地に置き換え、CO2インキュベータで2
4時間培養し、以下の膜画分の調製に使用した。
融合蛋白質発現による恒常的活性化の確認 先ず、CHO−K1細胞株へ5−HT1aレセプター−
Gα融合蛋白質発現プラスミドを一過的に遺伝子導入し
た。即ち、CHO−K1細胞6x106個をT225フ
ラスコにまき、F-12(GIBCO)、10%FBSの培養液
により、CO2インキュベータで24時間培養した。2
0μgのプラスミドDNA(pc5HT1a、 pc5HT1aHISGα1
6およびpc5HT1aHISGαi2)を2mlのOPTI-MEM(GIBC
O)に希釈、また120μlのLipofectAmine(GIBCO)
を2mlのOPTI-MEMに希釈した。両者を混合し室温で3
0分間静置後、16mlの血清無添加のF-12培地を加
え、血清無添加のF-12培地で1回洗浄した細胞にかけ
た。CO2インキュベータで4時間培養後、10%FB
S添加F-12培地に置き換え、CO2インキュベータで2
4時間培養し、以下の膜画分の調製に使用した。
【0055】次に、一過的に遺伝子導入を行った細胞か
ら膜画分を調製した。細胞を24時間培養後、T225
フラスコをPBS(−)で1回洗浄し、10mlのPB
S(−)を添加しセルスクレーパーで細胞を回収した。
細胞を1200rpm、3分間遠心し、上清を捨て、2
mlのバッファーA(20mM HEPES(pH7.
5)、5mM MgCl2、1mM PMSF、1μg/
ml ペプスタチンA、1μg/ml ロイペプチン、1
0μg/ml アプロチニン)に懸濁した。テフロン
(R)ホモジナイザーでホモジナイズ(400rpm、
20回)し、核などの細胞内小器官を除くため、120
0rpmで5分間遠心し、その上清をBeckman L8遠心
機、type50.2Tiローターで24000rpmで30分間
遠心し、膜などを沈殿させた。沈殿画分を1mlのバッ
ファーAに懸濁し、再度テフロン(R)ホモジナイザー
でホモジナイズ(400rpm、10回)し、膜画分と
した。膜画分の蛋白濃度は、BioRadの蛋白定量キットで
ウシ血清アルブミン(BSA)をスタンダードとして定
量することにより決定した。得られた膜画分を、以下の
[ 35S]GTPγS結合実験に用いた。
ら膜画分を調製した。細胞を24時間培養後、T225
フラスコをPBS(−)で1回洗浄し、10mlのPB
S(−)を添加しセルスクレーパーで細胞を回収した。
細胞を1200rpm、3分間遠心し、上清を捨て、2
mlのバッファーA(20mM HEPES(pH7.
5)、5mM MgCl2、1mM PMSF、1μg/
ml ペプスタチンA、1μg/ml ロイペプチン、1
0μg/ml アプロチニン)に懸濁した。テフロン
(R)ホモジナイザーでホモジナイズ(400rpm、
20回)し、核などの細胞内小器官を除くため、120
0rpmで5分間遠心し、その上清をBeckman L8遠心
機、type50.2Tiローターで24000rpmで30分間
遠心し、膜などを沈殿させた。沈殿画分を1mlのバッ
ファーAに懸濁し、再度テフロン(R)ホモジナイザー
でホモジナイズ(400rpm、10回)し、膜画分と
した。膜画分の蛋白濃度は、BioRadの蛋白定量キットで
ウシ血清アルブミン(BSA)をスタンダードとして定
量することにより決定した。得られた膜画分を、以下の
[ 35S]GTPγS結合実験に用いた。
【0056】WGA-PVT SPAビーズ(Amersham)をH2Oに
懸濁(500mgビーズ/5.7ml H2O、90mg
/mlとなる)し、必要量(1.5mg/検体)を取出
し、2000rpmで5分間遠心し、上清を捨てた。こ
のビーズを必要量(5μg/検体)の膜画分で懸濁し、
室温で2時間回転攪拌させ、ビーズに膜を結合させた。
2000rpmで5分間遠心し、ビーズに吸着しなかっ
た上清を捨てた。ビーズをバッファーS(20mM H
EPES(pH7.4)、100mM NaCl、10
mM MgCl2、1mM EDTA、5μM GDP、1
mM DTT)に80μl/ウェルとなるよう懸濁し
た。あらかじめ、各種濃度(10-4Mから10-8M)の
10μlのリガンド溶液(8−OH DPATをアゴニ
スト、spiperoneをインバースアゴニストとし
て使用)と、10μlの4nM [35S]−GTPγS
(1.65kBq/ウェル)を入れた底が透明な白い9
6穴プレート(Isoplate; Wallac)の各ウェルにビーズ
懸濁液を添加し、結合反応を開始した。室温で1時間反
応後、2000rpmで5分間遠心し、ビーズをウェル
の底に張り付け、MicroBeta TRILUXプレートカウンター
システム(Wallac)でビーズに結合したRI量をカウン
トした。GTPγS結合実験の結果を図4にまとめた。
懸濁(500mgビーズ/5.7ml H2O、90mg
/mlとなる)し、必要量(1.5mg/検体)を取出
し、2000rpmで5分間遠心し、上清を捨てた。こ
のビーズを必要量(5μg/検体)の膜画分で懸濁し、
室温で2時間回転攪拌させ、ビーズに膜を結合させた。
2000rpmで5分間遠心し、ビーズに吸着しなかっ
た上清を捨てた。ビーズをバッファーS(20mM H
EPES(pH7.4)、100mM NaCl、10
mM MgCl2、1mM EDTA、5μM GDP、1
mM DTT)に80μl/ウェルとなるよう懸濁し
た。あらかじめ、各種濃度(10-4Mから10-8M)の
10μlのリガンド溶液(8−OH DPATをアゴニ
スト、spiperoneをインバースアゴニストとし
て使用)と、10μlの4nM [35S]−GTPγS
(1.65kBq/ウェル)を入れた底が透明な白い9
6穴プレート(Isoplate; Wallac)の各ウェルにビーズ
懸濁液を添加し、結合反応を開始した。室温で1時間反
応後、2000rpmで5分間遠心し、ビーズをウェル
の底に張り付け、MicroBeta TRILUXプレートカウンター
システム(Wallac)でビーズに結合したRI量をカウン
トした。GTPγS結合実験の結果を図4にまとめた。
【0057】5−HT1aレセプターは、G蛋白質のG
αi1と共役することが既知であり、CHO−K1細胞に
単独で発現させても内在性のG蛋白質によるGTP結合
活性の活性化は測定可能であることが知られている。図
4−Aに、セロトニンレセプター単独発現プラスミドpc
5HT1aを一過的に導入したCHO−K1細胞から調製し
た膜画分を用いてGTP結合活性を測定した結果を示
す。アゴニストである8−OH DPATの濃度依存的
添加によりGTP結合活性が増加し、無刺激の状態で約
2800cpmであったカウントが、8−OH DPA
Tで刺激することにより最大約4000cpmまで高ま
ることを観察し(Δ1200cpm)、実施例2におい
てクローニングした5−HT1aが正常に機能しうるこ
とを検証した。インバースアゴニストであるspipe
roneの添加では、GTP結合活性は変動しなかっ
た。
αi1と共役することが既知であり、CHO−K1細胞に
単独で発現させても内在性のG蛋白質によるGTP結合
活性の活性化は測定可能であることが知られている。図
4−Aに、セロトニンレセプター単独発現プラスミドpc
5HT1aを一過的に導入したCHO−K1細胞から調製し
た膜画分を用いてGTP結合活性を測定した結果を示
す。アゴニストである8−OH DPATの濃度依存的
添加によりGTP結合活性が増加し、無刺激の状態で約
2800cpmであったカウントが、8−OH DPA
Tで刺激することにより最大約4000cpmまで高ま
ることを観察し(Δ1200cpm)、実施例2におい
てクローニングした5−HT1aが正常に機能しうるこ
とを検証した。インバースアゴニストであるspipe
roneの添加では、GTP結合活性は変動しなかっ
た。
【0058】次に、5−HT1aレセプターに対する本
来の共役G蛋白質ではないが、同じGiファミリーに属
するGαi2との融合蛋白質として5−HT1aレセプタ
ーを発現させるpc5HT1aHISGαi2を一過的に導入したC
HO−K1細胞から調製した膜画分を用いてGTP結合
活性を測定した結果を図4−Bに示す。この場合では、
無刺激の状態でのカウントが約3700cpmと5−H
T1aレセプター単独発現の場合(図4−A)よりも約
900cpm高くなっていた。さらに、8−OH DP
ATで刺激することにより最大約7300cpmまで高
まった(Δ3600cpm)。5−HT1aレセプター
単独発現の場合と比較して、アゴニスト8−OH DP
ATに対する応答性は3倍向上した。一方、インバース
アゴニストspiperoneによる刺激では結合する
GTPγS量が最大で約2900cpmまで低下した
(Δ−800cpm)。この低下した結合レベルは、5
−HT1aレセプター単独発現の無刺激状態とほぼ一致
していた。
来の共役G蛋白質ではないが、同じGiファミリーに属
するGαi2との融合蛋白質として5−HT1aレセプタ
ーを発現させるpc5HT1aHISGαi2を一過的に導入したC
HO−K1細胞から調製した膜画分を用いてGTP結合
活性を測定した結果を図4−Bに示す。この場合では、
無刺激の状態でのカウントが約3700cpmと5−H
T1aレセプター単独発現の場合(図4−A)よりも約
900cpm高くなっていた。さらに、8−OH DP
ATで刺激することにより最大約7300cpmまで高
まった(Δ3600cpm)。5−HT1aレセプター
単独発現の場合と比較して、アゴニスト8−OH DP
ATに対する応答性は3倍向上した。一方、インバース
アゴニストspiperoneによる刺激では結合する
GTPγS量が最大で約2900cpmまで低下した
(Δ−800cpm)。この低下した結合レベルは、5
−HT1aレセプター単独発現の無刺激状態とほぼ一致
していた。
【0059】更に、5−HT1a−Gα16融合蛋白質を
発現させるpc5HT1aHISGα16を一過的に導入したCHO
−K1細胞から調製した膜画分を用いてGTP結合活性
を測定した結果を図4−Cに示す。5−HT1aレセプ
ターがGα16と共役できないため、アゴニスト、インバ
ースアゴニストによる刺激に対して全く応答しないこと
が示された。また、無刺激でのカウントは約2700c
pmとセロトニンレセプター単独発現の場合とほぼ一致
していた。
発現させるpc5HT1aHISGα16を一過的に導入したCHO
−K1細胞から調製した膜画分を用いてGTP結合活性
を測定した結果を図4−Cに示す。5−HT1aレセプ
ターがGα16と共役できないため、アゴニスト、インバ
ースアゴニストによる刺激に対して全く応答しないこと
が示された。また、無刺激でのカウントは約2700c
pmとセロトニンレセプター単独発現の場合とほぼ一致
していた。
【0060】図4に示した3種の膜画分の中で、5−H
T1a−Gαi2融合蛋白質発現膜画分だけが、リガンド
非添加状態でのカウントが高く、インバースアゴニスト
を作用させることにより他の2種と同じレベルまで低下
した。また、アゴニストによる活性化の程度が5−HT
1aレセプター単独発現の場合の3倍であった。これら
の結果は、5−HT1aレセプターが共役しうるGα蛋
白質との融合蛋白質として発現させることにより、該レ
セプターが、リガンド非依存的に、部分的且つ恒常的に
活性化され、しかもアゴニストに対する感受性も単独で
発現させる場合よりも高まり、逆にインバースアゴニス
トの結合により部分的な恒常的活性化は打ち消されたこ
とを示す典型的な例であることを示している。
T1a−Gαi2融合蛋白質発現膜画分だけが、リガンド
非添加状態でのカウントが高く、インバースアゴニスト
を作用させることにより他の2種と同じレベルまで低下
した。また、アゴニストによる活性化の程度が5−HT
1aレセプター単独発現の場合の3倍であった。これら
の結果は、5−HT1aレセプターが共役しうるGα蛋
白質との融合蛋白質として発現させることにより、該レ
セプターが、リガンド非依存的に、部分的且つ恒常的に
活性化され、しかもアゴニストに対する感受性も単独で
発現させる場合よりも高まり、逆にインバースアゴニス
トの結合により部分的な恒常的活性化は打ち消されたこ
とを示す典型的な例であることを示している。
【0061】また、上記結果から、実施例2で構築した
Gαi2のGPCRとの融合蛋白質発現用プラスミドは、
オーファンGPCRのリガンド非存在下でのスクリーニ
ングでの使用に十分な性能を有していると言え、全く同
様に作製したGα16、GαS2の融合蛋白質発現用プラス
ミドも、Gαi2の融合蛋白質と同様に問題なく機能する
ことが容易に類推できる。
Gαi2のGPCRとの融合蛋白質発現用プラスミドは、
オーファンGPCRのリガンド非存在下でのスクリーニ
ングでの使用に十分な性能を有していると言え、全く同
様に作製したGα16、GαS2の融合蛋白質発現用プラス
ミドも、Gαi2の融合蛋白質と同様に問題なく機能する
ことが容易に類推できる。
【0062】
【発明の効果】本系をオーファンGPCRに適用するこ
とにより、リガンド未知のまま、アゴニスト活性やアン
タゴニスト(インバースアゴニスト)活性を有する化合
物のスクリーニングが可能となる。
とにより、リガンド未知のまま、アゴニスト活性やアン
タゴニスト(インバースアゴニスト)活性を有する化合
物のスクリーニングが可能となる。
【0063】
【配列表フリーテキスト】配列番号1:全長ORFを含
むヒトG蛋白質Gα16 cDNAフラグメントを増幅す
るためのセンスプライマーとして機能すべくデザインさ
れたオリゴヌクレオチド。 配列番号2:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gα16 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号3:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gαi2 c
DNAフラグメントを増幅するためのセンスプライマー
として機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号4:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gαi2 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号5:全長ORFを含むヒトG蛋白質GαS2 c
DNAフラグメントを増幅するためのセンスプライマー
として機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号6:全長ORFを含むヒトG蛋白質GαS2 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号7:ヒトG蛋白質Gα16 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号8:ヒトG蛋白質Gαi2 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号9:ヒトG蛋白質GαS2 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号10:プラスミドpcDNA3.1(+)のマルチクロー
ニング部位を増幅するためのアンチセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号11:6xHisタグペプチド配列をコードするヌ
クレオチド配列を含むリンカーを構築すべくデザインさ
れたセンス鎖オリゴヌクレオチド。 配列番号12:6xHisタグペプチド配列をコードするヌ
クレオチド配列を含むリンカーを構築すべくデザインさ
れたアンチセンス鎖オリゴヌクレオチド。 配列番号13:全長ORFを含むヒト5−HT1aレセ
プターcDNAフラグメントを増幅するためのセンスプ
ライマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレ
オチド。 配列番号14:全長ORFを含むヒト5−HT1aレセ
プターcDNAフラグメントを増幅するためのアンチセ
ンスプライマーとして機能すべくデザインされたオリゴ
ヌクレオチド。 配列番号15:ヒト5−HT1aレセプターcDNAフ
ラグメントを終止コドンの直前まで増幅するためのアン
チセンスプライマーとして機能すべくデザインされたオ
リゴヌクレオチド。 配列番号16:pcHISGα16に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号17:pcHISGαi2に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号18:pcHISGαS2に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号19:pc5HT1aHISGα16に含まれる融合蛋白質
コード配列。 配列番号20:pc5HT1aHISGαi2に含まれる融合蛋白質
コード配列。 配列番号21:pc5HT1aHISGαS2に含まれる融合蛋白質
コード配列。
むヒトG蛋白質Gα16 cDNAフラグメントを増幅す
るためのセンスプライマーとして機能すべくデザインさ
れたオリゴヌクレオチド。 配列番号2:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gα16 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号3:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gαi2 c
DNAフラグメントを増幅するためのセンスプライマー
として機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号4:全長ORFを含むヒトG蛋白質Gαi2 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号5:全長ORFを含むヒトG蛋白質GαS2 c
DNAフラグメントを増幅するためのセンスプライマー
として機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号6:全長ORFを含むヒトG蛋白質GαS2 c
DNAフラグメントを増幅するためのアンチセンスプラ
イマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレオ
チド。 配列番号7:ヒトG蛋白質Gα16 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号8:ヒトG蛋白質Gαi2 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号9:ヒトG蛋白質GαS2 cDNAフラグメン
トを開始コドンから増幅するためのセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号10:プラスミドpcDNA3.1(+)のマルチクロー
ニング部位を増幅するためのアンチセンスプライマーと
して機能すべくデザインされたオリゴヌクレオチド。 配列番号11:6xHisタグペプチド配列をコードするヌ
クレオチド配列を含むリンカーを構築すべくデザインさ
れたセンス鎖オリゴヌクレオチド。 配列番号12:6xHisタグペプチド配列をコードするヌ
クレオチド配列を含むリンカーを構築すべくデザインさ
れたアンチセンス鎖オリゴヌクレオチド。 配列番号13:全長ORFを含むヒト5−HT1aレセ
プターcDNAフラグメントを増幅するためのセンスプ
ライマーとして機能すべくデザインされたオリゴヌクレ
オチド。 配列番号14:全長ORFを含むヒト5−HT1aレセ
プターcDNAフラグメントを増幅するためのアンチセ
ンスプライマーとして機能すべくデザインされたオリゴ
ヌクレオチド。 配列番号15:ヒト5−HT1aレセプターcDNAフ
ラグメントを終止コドンの直前まで増幅するためのアン
チセンスプライマーとして機能すべくデザインされたオ
リゴヌクレオチド。 配列番号16:pcHISGα16に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号17:pcHISGαi2に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号18:pcHISGαS2に含まれるインサートcDN
A配列。 配列番号19:pc5HT1aHISGα16に含まれる融合蛋白質
コード配列。 配列番号20:pc5HT1aHISGαi2に含まれる融合蛋白質
コード配列。 配列番号21:pc5HT1aHISGαS2に含まれる融合蛋白質
コード配列。
【0064】
【配列表】
SEQUENCE LISTING
<120> Method for Screening of Ligand for Ophan GPCR
<130> A5333
<140> JP 2002-
<141> 2002-01-18
<160> 21
<170> PatentIn version 3.1
<210> 1
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein Gα16 cDNA fragment containing full length ORF.
<400> 1
ccatggcccg ctcgctgacc 20
<210> 2
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplifying human G protein Gα16 cDNA fragment containing full
length ORF.
<400> 2
ccgaggctgg agagatagac c 21
<210> 3
<211> 19
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein Gαi2 cDNA fragment containing full length ORF.
<400> 3
gcggcggagc ggcggaacg 19
<210> 4
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplifying human G protein Gαi2 cDNA fragment containing full
length ORF.
<400> 4
ggagaaaagc ggcgggggaa cagg 24
<210> 5
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein GαS2 cDNA fragment containing full length ORF.
<400> 5
ccatgggctg cctcgggaac a 21
<210> 6
<211> 23
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplifying human G protein GαS2 cDNA fragment containng full
length ORF.
<400> 6
ggtttcgcaa aatcactcgg ggg 23
<210> 7
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein Gα16 cDNA fragment from initiation codon.
<400> 7
atggcccgct cgctgacctg g 21
<210> 8
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein Gαi2 cDNA fragment from initiation codon.
<400> 8
atgggctgca ccgtgagcgc c 21
<210> 9
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human G protein GαS2 cDNA fragment from initiation codon.
<400> 9
atgggctgcc tcgggaacag 20
<210> 10
<211> 18
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplifying multiple cloning site of plasmid pcDNA3.1(+).
<400> 10
tagaaggcac agtcgagg 18
<210> 11
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Sense strand oligonucleotide designed to construct linker
containing nucleotide sequence encoding 6xHis-tag peptide
sequence.
<400> 11
gatatccatc atcatcatca ccat 24
<210> 12
<211> 18
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Antisense strand oligonucleotide desined to construct linker
containing nucleotide sequence encoding 6xHis-tag peptide
sequence.
<400> 12
atggtgatga tgatgatg 18
<210> 13
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as sense primer for amplifying
human 5-HT1a receptor cDNA fragment containing full length ORF.
<400> 13
aatcttcgcg ctgctttttc ttcc 24
<210> 14
<211> 22
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplifying human 5-HT1a receptor cDNA fragment containing full
length ORF.
<400> 14
cctcgactgg ccggctactc ct 22
<210> 15
<211> 19
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Oligonucleotide designed to act as antisense primer for
amplyfying human 5-HT1a receptor cDNA fragment up to immediately
before stop codon.
<400> 15
ctggcggcag aacttacac 19
<210> 16
<211> 1245
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Insert cDNA sequence contained in pcHISGα16.
<400> 16
atccatcatc atcatcacca tatggcccgc tcgctgacct ggcgctgctg cccctggtgc 60
ctgacggagg atgagaaggc cgccgcccgg gtggaccagg agatcaacag gatcctcttg 120
gagcagaaga agcaggaccg cggggagctg aagctgctgc ttttgggccc aggcgagagc 180
gggaagagca ccttcatcaa gcagatgcgg atcatccacg gcgccggcta ctcggaggag 240
gagcgcaagg gcttccggcc cctggtctac cagaacatct tcgtgtccat gcgggccatg 300
atcgaggcca tggagcggct gcagattcca ttcagcaggc ccgagagcaa gcaccacgct 360
agcctggtca tgagccagga cccctataaa gtgaccacgt ttgagaagcg ctacgctgcg 420
gccatgcagt ggctgtggag ggatgccggc atccgggcct gctatgagcg tcggcgggaa 480
ttccacctgc tcgattcagc cgtgtactac ctgtcccacc tggagcgcat caccgaggag 540
ggctacgtcc ccacagctca ggacgtgctc cgcagccgca tgcccaccac tggcatcaac 600
gagtactgct tctccgtgca gaaaaccaac ctgcggatcg tggacgtcgg gggccagaag 660
tcagagcgta agaaatggat ccattgtttc gagaacgtga tcgccctcat ctacctggcc 720
tcactgagtg aatacgacca gtgcctggag gagaacaacc aggagaaccg catgaaggag 780
agcctcgcat tgtttgggac tatcctggaa ctaccctggt tcaaaagcac atccgtcatc 840
ctctttctca acaaaaccga catcctggag gagaaaatcc ccacctccca cctggctacc 900
tatttcccca gtttccaggg ccctaagcag gatgctgagg cagccaagag gttcatcctg 960
gacatgtaca cgaggatgta caccgggtgc gtggacggcc ccgagggcag caagaagggc 1020
gcacgatccc gacgcctctt cagccactac acatgtgcca cagacacaca gaacatccgc 1080
aaggtcttca aggacgtgcg ggactcggtg ctcgcccgct acctggacga gatcaacctg 1140
ctgtgaccca ggccccacct ggggcaggcg gcaccggcgg gcgggtggga ggtgggagtg 1200
gctgcaggga cccctagtgt ccctggtcta tctctccagc ctcgg 1245
<210> 17
<211> 1203
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Insert cDNA sequence contained in pcHISGαi2.
<400> 17
atccatcatc atcatcacca tatgggctgc accgtgagcg ccgaggacaa ggcggcggcc 60
gagcgctcta agatgatcga caagaacctg cgggaggacg gagagaaggc ggcgcgggag 120
gtgaagttgc tgctgttggg tgctggggag tcagggaaga gcaccatcgt caagcagatg 180
aagatcatcc acgaggatgg ctactccgag gaggaatgcc ggcagtaccg ggcggttgtc 240
tacagcaaca ccatccagtc catcatggcc attgtcaaag ccatgggcaa cctgcagatc 300
gactttgccg acccctccag agcggacgac gccaggcagc tatttgcact gtcctgcacc 360
gccgaggagc aaggcgtgct ccctgatgac ctgtccggcg tcatccggag gctctgggct 420
gaccatggtg tgcaggcctg ctttggccgc tcaagggaat accagctcaa cgactcagct 480
gcctactacc tgaacgacct ggagcgtatt gcacagagtg actacatccc cacacagcaa 540
gatgtgctac ggacccgcgt aaagaccacg gggatcgtgg agacacactt caccttcaag 600
gacctacact tcaagatgtt tgatgtgggt ggtcagcggt ctgagcggaa gaagtggatc 660
cactgctttg agggcgtcac agccatcatc ttctgcgtag ccttgagcgc ctatgacttg 720
gtgctagctg aggacgagga gatgaaccgc atgcatgaga gcatgaagct attcgatagc 780
atctgcaaca acaagtggtt cacagacacg tccatcatcc tcttcctcaa caagaaggac 840
ctgtttgagg agaagatcac acacagtccc ctgaccatct gcttccctga gtacacaggg 900
gccaacaaat atgatgaggc agccagctac atccagagta agtttgagga cctgaataag 960
cgcaaagaca ccaaggagat ctacacgcac ttcacgtgcg ccaccgacac caagaacgtg 1020
cagttcgtgt ttgacgccgt caccgatgtc atcatcaaga acaacctgaa ggactgcggc 1080
ctcttctgag gggcagcggg gcctggcggg atgggccacc gccgactttg taccccccaa 1140
cccctgagga agatgggggc aagaagatca cgctccccgc ctgttccccc gccgcttttc 1200
tcc 1203
<210> 18
<211> 1350
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Insert cDNA sequence contained in pcHISGαS2.
<400> 18
atccatcatc atcatcacca tatgggctgc ctcgggaaca gtaagaccga ggaccagcgc 60
aacgaggaga aggcgcagcg tgaggccaac aaaaagatcg agaagcagct gcagaaggac 120
aagcaggtct accgggccac gcaccgcctg ctgctgctgg gtgctggaga atctggtaaa 180
agcaccattg tgaagcagat gaggatcctg catgttaatg ggtttaatgg agagggcggc 240
gaagaggacc cgcaggctgc aaggagcaac agcgatggca gtgagaaggc aaccaaagtg 300
caggacatca aaaacaacct gaaagaggcg attgaaacca ttgtggccgc catgagcaac 360
ctggtgcccc ccgtggagct ggccaacccc gagaaccagt tcagagtgga ctacatcctg 420
agtgtgatga acgtgcctga ctttgacttc cctcccgaat tctatgagca tgccaaggct 480
ctgtgggagg atgaaggagt gcgtgcctgc tacgaacgct ccaacgagta ccagctgatt 540
gactgtgccc agtacttcct ggacaagatc gacgtgatca agcaggctga ctatgtgccg 600
agcgatcagg acctgcttcg ctgccgtgtc ctgacttctg gaatctttga gaccaagttc 660
caggtggaca aagtcaactt ccacatgttt gacgtgggtg gccagcgcga tgaacgccgc 720
aagtggatcc agtgcttcaa cgatgtgact gccatcatct tcgtggtggc cagcagcagc 780
tacaacatgg tcatccggga ggacaaccag accaaccgcc tgcaggaggc tctgaacctc 840
ttcaagagca tctggaacaa cagatggctg cgcaccatct ctgtgatcct gttcctcaac 900
aagcaagatc tgctcgctga gaaagtcctt gctgggaaat cgaagattga ggactacttt 960
ccagaatttg ctcgctacac tactcctgag gatgctactc ccgagcccgg agaggaccca 1020
cgcgtgaccc gggccaagta cttcattcga gatgagtttc tgaggatcag cactgccagt 1080
ggagatgggc gtcactactg ctaccctcat ttcacctgcg ctgtggacac tgagaacatc 1140
cgccgtgtgt tcaacgactg ccgtgacatc attcagcgca tgcaccttcg tcagtacgag 1200
ctgctctaag aagggaaccc ccaaatttaa ttaaagcctt aagcacaatt aattaaaagt 1260
gaaacgtaat tgtacaagca gttaatcacc caccataggg catgattaac aaagcaacct 1320
ttcccttccc ccgagtgatt ttgcgaaacc 1350
<210> 19
<211> 2409
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Fusion protein coding sequence contained in pc5HT1aHISGα16.
<220>
<221> CDS
<222> (1)..(2409)
<400> 19
atg gat gtg ctc agc cct ggt cag ggc aac aac acc aca tca cca ccg 48
Met Asp Val Leu Ser Pro Gly Gln Gly Asn Asn Thr Thr Ser Pro Pro
1 5 10 15
gct ccc ttt gag acc ggc ggc aac act act ggt atc tcc gac gtg acc 96
Ala Pro Phe Glu Thr Gly Gly Asn Thr Thr Gly Ile Ser Asp Val Thr
20 25 30
gtc agc tac caa gtg atc acc tct ctg ctg ctg ggc acg ctc atc ttc 144
Val Ser Tyr Gln Val Ile Thr Ser Leu Leu Leu Gly Thr Leu Ile Phe
35 40 45
tgc gcg gtg ctg ggc aat gcg tgc gtg gtg gct gcc atc gcc ttg gag 192
Cys Ala Val Leu Gly Asn Ala Cys Val Val Ala Ala Ile Ala Leu Glu
50 55 60
cgc tcc ctg cag aac gtg gcc aat tat ctt att ggc tct ttg gcg gtc 240
Arg Ser Leu Gln Asn Val Ala Asn Tyr Leu Ile Gly Ser Leu Ala Val
65 70 75 80
acc gac ctc atg gtg tcg gtg ttg gtg ctg ccc atg gcc gcg ctg tat 288
Thr Asp Leu Met Val Ser Val Leu Val Leu Pro Met Ala Ala Leu Tyr
85 90 95
cag gtg ctc aac aag tgg aca ctg ggc cag gta acc tgc gac ctg ttc 336
Gln Val Leu Asn Lys Trp Thr Leu Gly Gln Val Thr Cys Asp Leu Phe
100 105 110
atc gcc ctc gac gtg ctg tgc tgc acc tca tcc atc ttg cac ctg tgc 384
Ile Ala Leu Asp Val Leu Cys Cys Thr Ser Ser Ile Leu His Leu Cys
115 120 125
gcc atc gcg ctg gac agg tac tgg gcc atc acg gac ccc atc gac tac 432
Ala Ile Ala Leu Asp Arg Tyr Trp Ala Ile Thr Asp Pro Ile Asp Tyr
130 135 140
gtg aac aag agg acg ccc cgg cgc gcc gct gcg ctc atc tcg ctc act 480
Val Asn Lys Arg Thr Pro Arg Arg Ala Ala Ala Leu Ile Ser Leu Thr
145 150 155 160
tgg ctt att ggc ttc ctc atc tct atc ccg ccc atg ctg ggc tgg cgc 528
Trp Leu Ile Gly Phe Leu Ile Ser Ile Pro Pro Met Leu Gly Trp Arg
165 170 175
acc ccg gaa gac cgc tcg gac ccc gac gca tgc acc att agc aag gat 576
Thr Pro Glu Asp Arg Ser Asp Pro Asp Ala Cys Thr Ile Ser Lys Asp
180 185 190
cat ggc tac act atc tat tcc acc ttt gga gct ttc tac atc ccg ctg 624
His Gly Tyr Thr Ile Tyr Ser Thr Phe Gly Ala Phe Tyr Ile Pro Leu
195 200 205
ctg ctc atg ctg gtt ctc tat ggg cgc ata ttc cga gct gcg cgc ttc 672
Leu Leu Met Leu Val Leu Tyr Gly Arg Ile Phe Arg Ala Ala Arg Phe
210 215 220
cgc atc cgc aag acg gtc aaa aag gtg gag aag acc gga gcg gac acc 720
Arg Ile Arg Lys Thr Val Lys Lys Val Glu Lys Thr Gly Ala Asp Thr
225 230 235 240
cgc cat gga gca tct ccc gcc ccg cag ccc aag aag agt gtg aat gga 768
Arg His Gly Ala Ser Pro Ala Pro Gln Pro Lys Lys Ser Val Asn Gly
245 250 255
gag tcg ggg agc agg aac tgg agg ctg ggc gtg gag agc aag gct ggg 816
Glu Ser Gly Ser Arg Asn Trp Arg Leu Gly Val Glu Ser Lys Ala Gly
260 265 270
ggt gct ctg tgc gcc aat ggc gcg gtg agg caa ggt gac gat ggc gcc 864
Gly Ala Leu Cys Ala Asn Gly Ala Val Arg Gln Gly Asp Asp Gly Ala
275 280 285
gcc ctg gag gtg atc gag gtg cac cga gtg ggc aac tcc aaa gag cac 912
Ala Leu Glu Val Ile Glu Val His Arg Val Gly Asn Ser Lys Glu His
290 295 300
ttg cct ctg ccc agc gag gct ggt cct acc cct tgt gcc ccc gcc tct 960
Leu Pro Leu Pro Ser Glu Ala Gly Pro Thr Pro Cys Ala Pro Ala Ser
305 310 315 320
ttc gag agg aaa aat gag cgc aac gcc gag gcg aag cgc aag atg gcc 1008
Phe Glu Arg Lys Asn Glu Arg Asn Ala Glu Ala Lys Arg Lys Met Ala
325 330 335
ctg gcc cga gag agg aag aca gtg aag acg ctg ggc atc atc atg ggc 1056
Leu Ala Arg Glu Arg Lys Thr Val Lys Thr Leu Gly Ile Ile Met Gly
340 345 350
acc ttc atc ctc tgc tgg ctg ccc ttc ttc atc gtg gct ctt gtt ctg 1104
Thr Phe Ile Leu Cys Trp Leu Pro Phe Phe Ile Val Ala Leu Val Leu
355 360 365
ccc ttc tgc gag agc agc tgc cac atg ccc acc ctg ttg ggc gcc ata 1152
Pro Phe Cys Glu Ser Ser Cys His Met Pro Thr Leu Leu Gly Ala Ile
370 375 380
atc aat tgg ctg ggc tac tcc aac tct ctg ctt aac ccc gtc att tac 1200
Ile Asn Trp Leu Gly Tyr Ser Asn Ser Leu Leu Asn Pro Val Ile Tyr
385 390 395 400
gca tac ttc aac aag gac ttt caa aac gcg ttt aag aag atc att aag 1248
Ala Tyr Phe Asn Lys Asp Phe Gln Asn Ala Phe Lys Lys Ile Ile Lys
405 410 415
tgt aag ttc tgc cgc cag atc cat cat cat cat cac cat atg gcc cgc 1296
Cys Lys Phe Cys Arg Gln Ile His His His His His His Met Ala Arg
420 425 430
tcg ctg acc tgg cgc tgc tgc ccc tgg tgc ctg acg gag gat gag aag 1344
Ser Leu Thr Trp Arg Cys Cys Pro Trp Cys Leu Thr Glu Asp Glu Lys
435 440 445
gcc gcc gcc cgg gtg gac cag gag atc aac agg atc ctc ttg gag cag 1392
Ala Ala Ala Arg Val Asp Gln Glu Ile Asn Arg Ile Leu Leu Glu Gln
450 455 460
aag aag cag gac cgc ggg gag ctg aag ctg ctg ctt ttg ggc cca ggc 1440
Lys Lys Gln Asp Arg Gly Glu Leu Lys Leu Leu Leu Leu Gly Pro Gly
465 470 475 480
gag agc ggg aag agc acc ttc atc aag cag atg cgg atc atc cac ggc 1488
Glu Ser Gly Lys Ser Thr Phe Ile Lys Gln Met Arg Ile Ile His Gly
485 490 495
gcc ggc tac tcg gag gag gag cgc aag ggc ttc cgg ccc ctg gtc tac 1536
Ala Gly Tyr Ser Glu Glu Glu Arg Lys Gly Phe Arg Pro Leu Val Tyr
500 505 510
cag aac atc ttc gtg tcc atg cgg gcc atg atc gag gcc atg gag cgg 1584
Gln Asn Ile Phe Val Ser Met Arg Ala Met Ile Glu Ala Met Glu Arg
515 520 525
ctg cag att cca ttc agc agg ccc gag agc aag cac cac gct agc ctg 1632
Leu Gln Ile Pro Phe Ser Arg Pro Glu Ser Lys His His Ala Ser Leu
530 535 540
gtc atg agc cag gac ccc tat aaa gtg acc acg ttt gag aag cgc tac 1680
Val Met Ser Gln Asp Pro Tyr Lys Val Thr Thr Phe Glu Lys Arg Tyr
545 550 555 560
gct gcg gcc atg cag tgg ctg tgg agg gat gcc ggc atc cgg gcc tgc 1728
Ala Ala Ala Met Gln Trp Leu Trp Arg Asp Ala Gly Ile Arg Ala Cys
565 570 575
tat gag cgt cgg cgg gaa ttc cac ctg ctc gat tca gcc gtg tac tac 1776
Tyr Glu Arg Arg Arg Glu Phe His Leu Leu Asp Ser Ala Val Tyr Tyr
580 585 590
ctg tcc cac ctg gag cgc atc acc gag gag ggc tac gtc ccc aca gct 1824
Leu Ser His Leu Glu Arg Ile Thr Glu Glu Gly Tyr Val Pro Thr Ala
595 600 605
cag gac gtg ctc cgc agc cgc atg ccc acc act ggc atc aac gag tac 1872
Gln Asp Val Leu Arg Ser Arg Met Pro Thr Thr Gly Ile Asn Glu Tyr
610 615 620
tgc ttc tcc gtg cag aaa acc aac ctg cgg atc gtg gac gtc ggg ggc 1920
Cys Phe Ser Val Gln Lys Thr Asn Leu Arg Ile Val Asp Val Gly Gly
625 630 635 640
cag aag tca gag cgt aag aaa tgg atc cat tgt ttc gag aac gtg atc 1968
Gln Lys Ser Glu Arg Lys Lys Trp Ile His Cys Phe Glu Asn Val Ile
645 650 655
gcc ctc atc tac ctg gcc tca ctg agt gaa tac gac cag tgc ctg gag 2016
Ala Leu Ile Tyr Leu Ala Ser Leu Ser Glu Tyr Asp Gln Cys Leu Glu
660 665 670
gag aac aac cag gag aac cgc atg aag gag agc ctc gca ttg ttt ggg 2064
Glu Asn Asn Gln Glu Asn Arg Met Lys Glu Ser Leu Ala Leu Phe Gly
675 680 685
act atc ctg gaa cta ccc tgg ttc aaa agc aca tcc gtc atc ctc ttt 2112
Thr Ile Leu Glu Leu Pro Trp Phe Lys Ser Thr Ser Val Ile Leu Phe
690 695 700
ctc aac aaa acc gac atc ctg gag gag aaa atc ccc acc tcc cac ctg 2160
Leu Asn Lys Thr Asp Ile Leu Glu Glu Lys Ile Pro Thr Ser His Leu
705 710 715 720
gct acc tat ttc ccc agt ttc cag ggc cct aag cag gat gct gag gca 2208
Ala Thr Tyr Phe Pro Ser Phe Gln Gly Pro Lys Gln Asp Ala Glu Ala
725 730 735
gcc aag agg ttc atc ctg gac atg tac acg agg atg tac acc ggg tgc 2256
Ala Lys Arg Phe Ile Leu Asp Met Tyr Thr Arg Met Tyr Thr Gly Cys
740 745 750
gtg gac ggc ccc gag ggc agc aag aag ggc gca cga tcc cga cgc ctc 2304
Val Asp Gly Pro Glu Gly Ser Lys Lys Gly Ala Arg Ser Arg Arg Leu
755 760 765
ttc agc cac tac aca tgt gcc aca gac aca cag aac atc cgc aag gtc 2352
Phe Ser His Tyr Thr Cys Ala Thr Asp Thr Gln Asn Ile Arg Lys Val
770 775 780
ttc aag gac gtg cgg gac tcg gtg ctc gcc cgc tac ctg gac gag atc 2400
Phe Lys Asp Val Arg Asp Ser Val Leu Ala Arg Tyr Leu Asp Glu Ile
785 790 795 800
aac ctg ctg 2409
Asn Leu Leu
<210> 20
<211> 2352
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Fusion protein coding sequence contained in pc5HT1aHISGαi2.
<220>
<221> CDS
<222> (1)..(2352)
<400> 21
atg gat gtg ctc agc cct ggt cag ggc aac aac acc aca tca cca ccg 48
Met Asp Val Leu Ser Pro Gly Gln Gly Asn Asn Thr Thr Ser Pro Pro
1 5 10 15
gct ccc ttt gag acc ggc ggc aac act act ggt atc tcc gac gtg acc 96
Ala Pro Phe Glu Thr Gly Gly Asn Thr Thr Gly Ile Ser Asp Val Thr
20 25 30
gtc agc tac caa gtg atc acc tct ctg ctg ctg ggc acg ctc atc ttc 144
Val Ser Tyr Gln Val Ile Thr Ser Leu Leu Leu Gly Thr Leu Ile Phe
35 40 45
tgc gcg gtg ctg ggc aat gcg tgc gtg gtg gct gcc atc gcc ttg gag 192
Cys Ala Val Leu Gly Asn Ala Cys Val Val Ala Ala Ile Ala Leu Glu
50 55 60
cgc tcc ctg cag aac gtg gcc aat tat ctt att ggc tct ttg gcg gtc 240
Arg Ser Leu Gln Asn Val Ala Asn Tyr Leu Ile Gly Ser Leu Ala Val
65 70 75 80
acc gac ctc atg gtg tcg gtg ttg gtg ctg ccc atg gcc gcg ctg tat 288
Thr Asp Leu Met Val Ser Val Leu Val Leu Pro Met Ala Ala Leu Tyr
85 90 95
cag gtg ctc aac aag tgg aca ctg ggc cag gta acc tgc gac ctg ttc 336
Gln Val Leu Asn Lys Trp Thr Leu Gly Gln Val Thr Cys Asp Leu Phe
100 105 110
atc gcc ctc gac gtg ctg tgc tgc acc tca tcc atc ttg cac ctg tgc 384
Ile Ala Leu Asp Val Leu Cys Cys Thr Ser Ser Ile Leu His Leu Cys
115 120 125
gcc atc gcg ctg gac agg tac tgg gcc atc acg gac ccc atc gac tac 432
Ala Ile Ala Leu Asp Arg Tyr Trp Ala Ile Thr Asp Pro Ile Asp Tyr
130 135 140
gtg aac aag agg acg ccc cgg cgc gcc gct gcg ctc atc tcg ctc act 480
Val Asn Lys Arg Thr Pro Arg Arg Ala Ala Ala Leu Ile Ser Leu Thr
145 150 155 160
tgg ctt att ggc ttc ctc atc tct atc ccg ccc atg ctg ggc tgg cgc 528
Trp Leu Ile Gly Phe Leu Ile Ser Ile Pro Pro Met Leu Gly Trp Arg
165 170 175
acc ccg gaa gac cgc tcg gac ccc gac gca tgc acc att agc aag gat 576
Thr Pro Glu Asp Arg Ser Asp Pro Asp Ala Cys Thr Ile Ser Lys Asp
180 185 190
cat ggc tac act atc tat tcc acc ttt gga gct ttc tac atc ccg ctg 624
His Gly Tyr Thr Ile Tyr Ser Thr Phe Gly Ala Phe Tyr Ile Pro Leu
195 200 205
ctg ctc atg ctg gtt ctc tat ggg cgc ata ttc cga gct gcg cgc ttc 672
Leu Leu Met Leu Val Leu Tyr Gly Arg Ile Phe Arg Ala Ala Arg Phe
210 215 220
cgc atc cgc aag acg gtc aaa aag gtg gag aag acc gga gcg gac acc 720
Arg Ile Arg Lys Thr Val Lys Lys Val Glu Lys Thr Gly Ala Asp Thr
225 230 235 240
cgc cat gga gca tct ccc gcc ccg cag ccc aag aag agt gtg aat gga 768
Arg His Gly Ala Ser Pro Ala Pro Gln Pro Lys Lys Ser Val Asn Gly
245 250 255
gag tcg ggg agc agg aac tgg agg ctg ggc gtg gag agc aag gct ggg 816
Glu Ser Gly Ser Arg Asn Trp Arg Leu Gly Val Glu Ser Lys Ala Gly
260 265 270
ggt gct ctg tgc gcc aat ggc gcg gtg agg caa ggt gac gat ggc gcc 864
Gly Ala Leu Cys Ala Asn Gly Ala Val Arg Gln Gly Asp Asp Gly Ala
275 280 285
gcc ctg gag gtg atc gag gtg cac cga gtg ggc aac tcc aaa gag cac 912
Ala Leu Glu Val Ile Glu Val His Arg Val Gly Asn Ser Lys Glu His
290 295 300
ttg cct ctg ccc agc gag gct ggt cct acc cct tgt gcc ccc gcc tct 960
Leu Pro Leu Pro Ser Glu Ala Gly Pro Thr Pro Cys Ala Pro Ala Ser
305 310 315 320
ttc gag agg aaa aat gag cgc aac gcc gag gcg aag cgc aag atg gcc 1008
Phe Glu Arg Lys Asn Glu Arg Asn Ala Glu Ala Lys Arg Lys Met Ala
325 330 335
ctg gcc cga gag agg aag aca gtg aag acg ctg ggc atc atc atg ggc 1056
Leu Ala Arg Glu Arg Lys Thr Val Lys Thr Leu Gly Ile Ile Met Gly
340 345 350
acc ttc atc ctc tgc tgg ctg ccc ttc ttc atc gtg gct ctt gtt ctg 1104
Thr Phe Ile Leu Cys Trp Leu Pro Phe Phe Ile Val Ala Leu Val Leu
355 360 365
ccc ttc tgc gag agc agc tgc cac atg ccc acc ctg ttg ggc gcc ata 1152
Pro Phe Cys Glu Ser Ser Cys His Met Pro Thr Leu Leu Gly Ala Ile
370 375 380
atc aat tgg ctg ggc tac tcc aac tct ctg ctt aac ccc gtc att tac 1200
Ile Asn Trp Leu Gly Tyr Ser Asn Ser Leu Leu Asn Pro Val Ile Tyr
385 390 395 400
gca tac ttc aac aag gac ttt caa aac gcg ttt aag aag atc att aag 1248
Ala Tyr Phe Asn Lys Asp Phe Gln Asn Ala Phe Lys Lys Ile Ile Lys
405 410 415
tgt aag ttc tgc cgc cag atc cat cat cat cat cac cat atg ggc tgc 1296
Cys Lys Phe Cys Arg Gln Ile His His His His His His Met Gly Cys
420 425 430
acc gtg agc gcc gag gac aag gcg gcg gcc gag cgc tct aag atg atc 1344
Thr Val Ser Ala Glu Asp Lys Ala Ala Ala Glu Arg Ser Lys Met Ile
435 440 445
gac aag aac ctg cgg gag gac gga gag aag gcg gcg cgg gag gtg aag 1392
Asp Lys Asn Leu Arg Glu Asp Gly Glu Lys Ala Ala Arg Glu Val Lys
450 455 460
ttg ctg ctg ttg ggt gct ggg gag tca ggg aag agc acc atc gtc aag 1440
Leu Leu Leu Leu Gly Ala Gly Glu Ser Gly Lys Ser Thr Ile Val Lys
465 470 475 480
cag atg aag atc atc cac gag gat ggc tac tcc gag gag gaa tgc cgg 1488
Gln Met Lys Ile Ile His Glu Asp Gly Tyr Ser Glu Glu Glu Cys Arg
485 490 495
cag tac cgg gcg gtt gtc tac agc aac acc atc cag tcc atc atg gcc 1536
Gln Tyr Arg Ala Val Val Tyr Ser Asn Thr Ile Gln Ser Ile Met Ala
500 505 510
att gtc aaa gcc atg ggc aac ctg cag atc gac ttt gcc gac ccc tcc 1584
Ile Val Lys Ala Met Gly Asn Leu Gln Ile Asp Phe Ala Asp Pro Ser
515 520 525
aga gcg gac gac gcc agg cag cta ttt gca ctg tcc tgc acc gcc gag 1632
Arg Ala Asp Asp Ala Arg Gln Leu Phe Ala Leu Ser Cys Thr Ala Glu
530 535 540
gag caa ggc gtg ctc cct gat gac ctg tcc ggc gtc atc cgg agg ctc 1680
Glu Gln Gly Val Leu Pro Asp Asp Leu Ser Gly Val Ile Arg Arg Leu
545 550 555 560
tgg gct gac cat ggt gtg cag gcc tgc ttt ggc cgc tca agg gaa tac 1728
Trp Ala Asp His Gly Val Gln Ala Cys Phe Gly Arg Ser Arg Glu Tyr
565 570 575
cag ctc aac gac tca gct gcc tac tac ctg aac gac ctg gag cgt att 1776
Gln Leu Asn Asp Ser Ala Ala Tyr Tyr Leu Asn Asp Leu Glu Arg Ile
580 585 590
gca cag agt gac tac atc ccc aca cag caa gat gtg cta cgg acc cgc 1824
Ala Gln Ser Asp Tyr Ile Pro Thr Gln Gln Asp Val Leu Arg Thr Arg
595 600 605
gta aag acc acg ggg atc gtg gag aca cac ttc acc ttc aag gac cta 1872
Val Lys Thr Thr Gly Ile Val Glu Thr His Phe Thr Phe Lys Asp Leu
610 615 620
cac ttc aag atg ttt gat gtg ggt ggt cag cgg tct gag cgg aag aag 1920
His Phe Lys Met Phe Asp Val Gly Gly Gln Arg Ser Glu Arg Lys Lys
625 630 635 640
tgg atc cac tgc ttt gag ggc gtc aca gcc atc atc ttc tgc gta gcc 1968
Trp Ile His Cys Phe Glu Gly Val Thr Ala Ile Ile Phe Cys Val Ala
645 650 655
ttg agc gcc tat gac ttg gtg cta gct gag gac gag gag atg aac cgc 2016
Leu Ser Ala Tyr Asp Leu Val Leu Ala Glu Asp Glu Glu Met Asn Arg
660 665 670
atg cat gag agc atg aag cta ttc gat agc atc tgc aac aac aag tgg 2064
Met His Glu Ser Met Lys Leu Phe Asp Ser Ile Cys Asn Asn Lys Trp
675 680 685
ttc aca gac acg tcc atc atc ctc ttc ctc aac aag aag gac ctg ttt 2112
Phe Thr Asp Thr Ser Ile Ile Leu Phe Leu Asn Lys Lys Asp Leu Phe
690 695 700
gag gag aag atc aca cac agt ccc ctg acc atc tgc ttc cct gag tac 2160
Glu Glu Lys Ile Thr His Ser Pro Leu Thr Ile Cys Phe Pro Glu Tyr
705 710 715 720
aca ggg gcc aac aaa tat gat gag gca gcc agc tac atc cag agt aag 2208
Thr Gly Ala Asn Lys Tyr Asp Glu Ala Ala Ser Tyr Ile Gln Ser Lys
725 730 735
ttt gag gac ctg aat aag cgc aaa gac acc aag gag atc tac acg cac 2256
Phe Glu Asp Leu Asn Lys Arg Lys Asp Thr Lys Glu Ile Tyr Thr His
740 745 750
ttc acg tgc gcc acc gac acc aag aac gtg cag ttc gtg ttt gac gcc 2304
Phe Thr Cys Ala Thr Asp Thr Lys Asn Val Gln Phe Val Phe Asp Ala
755 760 765
gtc acc gat gtc atc atc aag aac aac ctg aag gac tgc ggc ctc ttc 2352
Val Thr Asp Val Ile Ile Lys Asn Asn Leu Lys Asp Cys Gly Leu Phe
770 775 780
<210> 21
<211> 2472
<212> DNA
<213> Artificial
<220>
<221> misc feature
<223> Fusion protein coding sequence contained in pc5HT1aHISGαS2.
<220>
<221> CDS
<222> (1)..(2472)
<400> 23
atg gat gtg ctc agc cct ggt cag ggc aac aac acc aca tca cca ccg 48
Met Asp Val Leu Ser Pro Gly Gln Gly Asn Asn Thr Thr Ser Pro Pro
1 5 10 15
gct ccc ttt gag acc ggc ggc aac act act ggt atc tcc gac gtg acc 96
Ala Pro Phe Glu Thr Gly Gly Asn Thr Thr Gly Ile Ser Asp Val Thr
20 25 30
gtc agc tac caa gtg atc acc tct ctg ctg ctg ggc acg ctc atc ttc 144
Val Ser Tyr Gln Val Ile Thr Ser Leu Leu Leu Gly Thr Leu Ile Phe
35 40 45
tgc gcg gtg ctg ggc aat gcg tgc gtg gtg gct gcc atc gcc ttg gag 192
Cys Ala Val Leu Gly Asn Ala Cys Val Val Ala Ala Ile Ala Leu Glu
50 55 60
cgc tcc ctg cag aac gtg gcc aat tat ctt att ggc tct ttg gcg gtc 240
Arg Ser Leu Gln Asn Val Ala Asn Tyr Leu Ile Gly Ser Leu Ala Val
65 70 75 80
acc gac ctc atg gtg tcg gtg ttg gtg ctg ccc atg gcc gcg ctg tat 288
Thr Asp Leu Met Val Ser Val Leu Val Leu Pro Met Ala Ala Leu Tyr
85 90 95
cag gtg ctc aac aag tgg aca ctg ggc cag gta acc tgc gac ctg ttc 336
Gln Val Leu Asn Lys Trp Thr Leu Gly Gln Val Thr Cys Asp Leu Phe
100 105 110
atc gcc ctc gac gtg ctg tgc tgc acc tca tcc atc ttg cac ctg tgc 384
Ile Ala Leu Asp Val Leu Cys Cys Thr Ser Ser Ile Leu His Leu Cys
115 120 125
gcc atc gcg ctg gac agg tac tgg gcc atc acg gac ccc atc gac tac 432
Ala Ile Ala Leu Asp Arg Tyr Trp Ala Ile Thr Asp Pro Ile Asp Tyr
130 135 140
gtg aac aag agg acg ccc cgg cgc gcc gct gcg ctc atc tcg ctc act 480
Val Asn Lys Arg Thr Pro Arg Arg Ala Ala Ala Leu Ile Ser Leu Thr
145 150 155 160
tgg ctt att ggc ttc ctc atc tct atc ccg ccc atg ctg ggc tgg cgc 528
Trp Leu Ile Gly Phe Leu Ile Ser Ile Pro Pro Met Leu Gly Trp Arg
165 170 175
acc ccg gaa gac cgc tcg gac ccc gac gca tgc acc att agc aag gat 576
Thr Pro Glu Asp Arg Ser Asp Pro Asp Ala Cys Thr Ile Ser Lys Asp
180 185 190
cat ggc tac act atc tat tcc acc ttt gga gct ttc tac atc ccg ctg 624
His Gly Tyr Thr Ile Tyr Ser Thr Phe Gly Ala Phe Tyr Ile Pro Leu
195 200 205
ctg ctc atg ctg gtt ctc tat ggg cgc ata ttc cga gct gcg cgc ttc 672
Leu Leu Met Leu Val Leu Tyr Gly Arg Ile Phe Arg Ala Ala Arg Phe
210 215 220
cgc atc cgc aag acg gtc aaa aag gtg gag aag acc gga gcg gac acc 720
Arg Ile Arg Lys Thr Val Lys Lys Val Glu Lys Thr Gly Ala Asp Thr
225 230 235 240
cgc cat gga gca tct ccc gcc ccg cag ccc aag aag agt gtg aat gga 768
Arg His Gly Ala Ser Pro Ala Pro Gln Pro Lys Lys Ser Val Asn Gly
245 250 255
gag tcg ggg agc agg aac tgg agg ctg ggc gtg gag agc aag gct ggg 816
Glu Ser Gly Ser Arg Asn Trp Arg Leu Gly Val Glu Ser Lys Ala Gly
260 265 270
ggt gct ctg tgc gcc aat ggc gcg gtg agg caa ggt gac gat ggc gcc 864
Gly Ala Leu Cys Ala Asn Gly Ala Val Arg Gln Gly Asp Asp Gly Ala
275 280 285
gcc ctg gag gtg atc gag gtg cac cga gtg ggc aac tcc aaa gag cac 912
Ala Leu Glu Val Ile Glu Val His Arg Val Gly Asn Ser Lys Glu His
290 295 300
ttg cct ctg ccc agc gag gct ggt cct acc cct tgt gcc ccc gcc tct 960
Leu Pro Leu Pro Ser Glu Ala Gly Pro Thr Pro Cys Ala Pro Ala Ser
305 310 315 320
ttc gag agg aaa aat gag cgc aac gcc gag gcg aag cgc aag atg gcc 1008
Phe Glu Arg Lys Asn Glu Arg Asn Ala Glu Ala Lys Arg Lys Met Ala
325 330 335
ctg gcc cga gag agg aag aca gtg aag acg ctg ggc atc atc atg ggc 1056
Leu Ala Arg Glu Arg Lys Thr Val Lys Thr Leu Gly Ile Ile Met Gly
340 345 350
acc ttc atc ctc tgc tgg ctg ccc ttc ttc atc gtg gct ctt gtt ctg 1104
Thr Phe Ile Leu Cys Trp Leu Pro Phe Phe Ile Val Ala Leu Val Leu
355 360 365
ccc ttc tgc gag agc agc tgc cac atg ccc acc ctg ttg ggc gcc ata 1152
Pro Phe Cys Glu Ser Ser Cys His Met Pro Thr Leu Leu Gly Ala Ile
370 375 380
atc aat tgg ctg ggc tac tcc aac tct ctg ctt aac ccc gtc att tac 1200
Ile Asn Trp Leu Gly Tyr Ser Asn Ser Leu Leu Asn Pro Val Ile Tyr
385 390 395 400
gca tac ttc aac aag gac ttt caa aac gcg ttt aag aag atc att aag 1248
Ala Tyr Phe Asn Lys Asp Phe Gln Asn Ala Phe Lys Lys Ile Ile Lys
405 410 415
tgt aag ttc tgc cgc cag atc cat cat cat cat cac cat atg ggc tgc 1296
Cys Lys Phe Cys Arg Gln Ile His His His His His His Met Gly Cys
420 425 430
ctc ggg aac agt aag acc gag gac cag cgc aac gag gag aag gcg cag 1344
Leu Gly Asn Ser Lys Thr Glu Asp Gln Arg Asn Glu Glu Lys Ala Gln
435 440 445
cgt gag gcc aac aaa aag atc gag aag cag ctg cag aag gac aag cag 1392
Arg Glu Ala Asn Lys Lys Ile Glu Lys Gln Leu Gln Lys Asp Lys Gln
450 455 460
gtc tac cgg gcc acg cac cgc ctg ctg ctg ctg ggt gct gga gaa tct 1440
Val Tyr Arg Ala Thr His Arg Leu Leu Leu Leu Gly Ala Gly Glu Ser
465 470 475 480
ggt aaa agc acc att gtg aag cag atg agg atc ctg cat gtt aat ggg 1488
Gly Lys Ser Thr Ile Val Lys Gln Met Arg Ile Leu His Val Asn Gly
485 490 495
ttt aat gga gag ggc ggc gaa gag gac ccg cag gct gca agg agc aac 1536
Phe Asn Gly Glu Gly Gly Glu Glu Asp Pro Gln Ala Ala Arg Ser Asn
500 505 510
agc gat ggc agt gag aag gca acc aaa gtg cag gac atc aaa aac aac 1584
Ser Asp Gly Ser Glu Lys Ala Thr Lys Val Gln Asp Ile Lys Asn Asn
515 520 525
ctg aaa gag gcg att gaa acc att gtg gcc gcc atg agc aac ctg gtg 1632
Leu Lys Glu Ala Ile Glu Thr Ile Val Ala Ala Met Ser Asn Leu Val
530 535 540
ccc ccc gtg gag ctg gcc aac ccc gag aac cag ttc aga gtg gac tac 1680
Pro Pro Val Glu Leu Ala Asn Pro Glu Asn Gln Phe Arg Val Asp Tyr
545 550 555 560
atc ctg agt gtg atg aac gtg cct gac ttt gac ttc cct ccc gaa ttc 1728
Ile Leu Ser Val Met Asn Val Pro Asp Phe Asp Phe Pro Pro Glu Phe
565 570 575
tat gag cat gcc aag gct ctg tgg gag gat gaa gga gtg cgt gcc tgc 1776
Tyr Glu His Ala Lys Ala Leu Trp Glu Asp Glu Gly Val Arg Ala Cys
580 585 590
tac gaa cgc tcc aac gag tac cag ctg att gac tgt gcc cag tac ttc 1824
Tyr Glu Arg Ser Asn Glu Tyr Gln Leu Ile Asp Cys Ala Gln Tyr Phe
595 600 605
ctg gac aag atc gac gtg atc aag cag gct gac tat gtg ccg agc gat 1872
Leu Asp Lys Ile Asp Val Ile Lys Gln Ala Asp Tyr Val Pro Ser Asp
610 615 620
cag gac ctg ctt cgc tgc cgt gtc ctg act tct gga atc ttt gag acc 1920
Gln Asp Leu Leu Arg Cys Arg Val Leu Thr Ser Gly Ile Phe Glu Thr
625 630 635 640
aag ttc cag gtg gac aaa gtc aac ttc cac atg ttt gac gtg ggt ggc 1968
Lys Phe Gln Val Asp Lys Val Asn Phe His Met Phe Asp Val Gly Gly
645 650 655
cag cgc gat gaa cgc cgc aag tgg atc cag tgc ttc aac gat gtg act 2016
Gln Arg Asp Glu Arg Arg Lys Trp Ile Gln Cys Phe Asn Asp Val Thr
660 665 670
gcc atc atc ttc gtg gtg gcc agc agc agc tac aac atg gtc atc cgg 2064
Ala Ile Ile Phe Val Val Ala Ser Ser Ser Tyr Asn Met Val Ile Arg
675 680 685
gag gac aac cag acc aac cgc ctg cag gag gct ctg aac ctc ttc aag 2112
Glu Asp Asn Gln Thr Asn Arg Leu Gln Glu Ala Leu Asn Leu Phe Lys
690 695 700
agc atc tgg aac aac aga tgg ctg cgc acc atc tct gtg atc ctg ttc 2160
Ser Ile Trp Asn Asn Arg Trp Leu Arg Thr Ile Ser Val Ile Leu Phe
705 710 715 720
ctc aac aag caa gat ctg ctc gct gag aaa gtc ctt gct ggg aaa tcg 2208
Leu Asn Lys Gln Asp Leu Leu Ala Glu Lys Val Leu Ala Gly Lys Ser
725 730 735
aag att gag gac tac ttt cca gaa ttt gct cgc tac act act cct gag 2256
Lys Ile Glu Asp Tyr Phe Pro Glu Phe Ala Arg Tyr Thr Thr Pro Glu
740 745 750
gat gct act ccc gag ccc gga gag gac cca cgc gtg acc cgg gcc aag 2304
Asp Ala Thr Pro Glu Pro Gly Glu Asp Pro Arg Val Thr Arg Ala Lys
755 760 765
tac ttc att cga gat gag ttt ctg agg atc agc act gcc agt gga gat 2352
Tyr Phe Ile Arg Asp Glu Phe Leu Arg Ile Ser Thr Ala Ser Gly Asp
770 775 780
ggg cgt cac tac tgc tac cct cat ttc acc tgc gct gtg gac act gag 2400
Gly Arg His Tyr Cys Tyr Pro His Phe Thr Cys Ala Val Asp Thr Glu
785 790 795 800
aac atc cgc cgt gtg ttc aac gac tgc cgt gac atc att cag cgc atg 2448
Asn Ile Arg Arg Val Phe Asn Asp Cys Arg Asp Ile Ile Gln Arg Met
805 810 815
cac ctt cgt cag tac gag ctg ctc 2472
His Leu Arg Gln Tyr Glu Leu Leu
820
【図1】ヒトGα16、Gαi2およびGαS2遺伝子のPC
Rによるクローニングと、動物細胞での各発現用プラス
ミドの構築工程を示すフローである。
Rによるクローニングと、動物細胞での各発現用プラス
ミドの構築工程を示すフローである。
【図2】GPCRとGα16、Gαi2およびGαS2の各G
α蛋白質との融合蛋白質発現プラスミド構築用のプラス
ミドの構築工程を示すフローである。
α蛋白質との融合蛋白質発現プラスミド構築用のプラス
ミドの構築工程を示すフローである。
【図3】ヒト5−HT1aレセプター遺伝子のPCRに
よるクローニングと、Gα16、Gαi2およびGαS2の各
Gαとの融合蛋白質発現プラスミドの構築工程を示すフ
ローである。
よるクローニングと、Gα16、Gαi2およびGαS2の各
Gαとの融合蛋白質発現プラスミドの構築工程を示すフ
ローである。
【図4】5−HT1aレセプター蛋白質単独(A)、5
−HT1aレセプター−Gαi2融合蛋白質(B)および
5−HT1aレセプター−Gα16融合蛋白質(C)の発
現プラスミドをそれぞれCHO−K1細胞に一過的に発
現させ、膜画分を調製し、GTPγS結合実験を行った
結果をプロットしたグラフである。8−OH DPAT
またはspiperone(10-5〜10-9M)で刺激
し、各蛋白質発現細胞膜の応答性を調べた。
−HT1aレセプター−Gαi2融合蛋白質(B)および
5−HT1aレセプター−Gα16融合蛋白質(C)の発
現プラスミドをそれぞれCHO−K1細胞に一過的に発
現させ、膜画分を調製し、GTPγS結合実験を行った
結果をプロットしたグラフである。8−OH DPAT
またはspiperone(10-5〜10-9M)で刺激
し、各蛋白質発現細胞膜の応答性を調べた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G01N 33/53 G01N 33/53 D
33/566 33/566
// C12N 15/09 C12N 15/00 A
Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 AA40 BA11 BB50
DA12 DA13 DA14 DA36 FB02
4B024 AA01 BA07 BA11 BA63 CA04
CA07 DA02 EA04 GA11 HA08
4B063 QA18 QQ07 QQ08 QQ09 QQ13
QQ30 QQ38 QQ53 QQ79 QR42
QR45 QR50 QR77
4B065 AA57X AA87X AA93Y AB01
BA02 CA24 CA44
Claims (26)
- 【請求項1】 G蛋白質共役型受容体に対するリガンド
のスクリーニング系であって、(i) 目的のG蛋白質共役
型受容体とGα16との融合蛋白質が包埋された脂質二重
層を含む膜系、(ii) 該受容体とGαi2との融合蛋白質
が包埋された脂質二重層を含む膜系および(iii) 該受容
体とGαS2との融合蛋白質が包埋された脂質二重層を含
む膜系を構成要素として含むことを特徴とするスクリー
ニング系。 - 【請求項2】 G蛋白質共役型受容体と各Gαサブユニ
ット蛋白質との融合蛋白質が包埋された膜系が、該融合
蛋白質をコードするDNAを含む発現ベクターでトラン
スフェクトされた宿主真核生物由来細胞、該細胞のホモ
ジネートまたは該細胞由来の膜画分である、請求項1記
載のスクリーニング系。 - 【請求項3】 前記(i)の膜系がフォスフォリパーゼβ
をさらに含み、前記(ii)および(iii)の膜系がアデニル
酸シクラーゼをさらに含むものである、請求項1または
2記載のスクリーニング系。 - 【請求項4】 前記(i)の膜系が、TPA応答エレメン
トを含むプロモーター領域の制御下にあるリポーター遺
伝子を含む発現ベクターでさらにトランスフェクトされ
た宿主真核生物由来細胞であり、前記(ii)および(iii)
の膜系が、cAMP応答エレメントを含むプロモーター
領域の制御下にあるリポーター遺伝子を含む発現ベクタ
ーでさらにトランスフェクトされた宿主真核生物由来細
胞である、請求項3記載のスクリーニング系。 - 【請求項5】 Gαi2およびGαS2のエフェクターと相
互作用するための領域が、Gα16由来のフォスフォリパ
ーゼβと相互作用し得る配列で置換されている、請求項
1または2記載のスクリーニング系。 - 【請求項6】 前記(i)〜(iii)の膜系がフォスフォリパ
ーゼβをさらに含むものである、請求項5記載のスクリ
ーニング系。 - 【請求項7】 前記(i)〜(iii)の膜系が、TPA応答エ
レメントを含むプロモーター領域の制御下にあるリポー
ター遺伝子を含む発現ベクターでさらにトランスフェク
トされた宿主真核生物由来細胞である、請求項6記載の
スクリーニング系。 - 【請求項8】 Gα16およびGαS2の少なくともエフェ
クターと相互作用するための領域が、Gαi2由来のアデ
ニル酸シクラーゼと相互作用し得る配列で置換されてい
る、請求項1または2記載のスクリーニング系。 - 【請求項9】 Gα16およびGαi2の少なくともエフェ
クターと相互作用するための領域が、GαS2由来のアデ
ニル酸シクラーゼと相互作用し得る配列で置換されてい
る、請求項1または2記載のスクリーニング系。 - 【請求項10】 前記(i)〜(iii)の膜系がアデニル酸シ
クラーゼをさらに含むものである、請求項8または9記
載のスクリーニング系。 - 【請求項11】 前記(i)〜(iii)の膜系が、cAMP応
答エレメントを含むプロモーター領域の制御下にあるリ
ポーター遺伝子を含む発現ベクターでさらにトランスフ
ェクトされた宿主真核生物由来細胞である、請求項10
記載のスクリーニング系。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のス
クリーニング系の各膜系に包埋されたGαサブユニット
蛋白質のGDP・GTP交換反応、又は該Gαサブユニ
ット蛋白質と相互作用するエフェクターの活性を、被験
物質の存在下と非存在下で比較することを特徴とする、
G蛋白質共役型受容体に対するリガンドのスクリーニン
グ方法。 - 【請求項13】 請求項1〜3のいずれかに記載のスク
リーニング系の各膜系に、被験物質の存在下及び非存在
下で標識したGTPアナログを添加し、Gαサブユニッ
ト蛋白質に結合した標識量を両条件下で比較することを
特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項14】 請求項3記載のスクリーニング系にお
いて、前記(i)の膜系には、被験物質の存在下及び非存
在下でホスファチジルイノシトール−4,5−二リン酸
を添加して、フォスフォリパーゼβ活性を両条件下で比
較し、前記(ii)および(iii)の膜系には、被験物質の存
在下及び非存在下でATPを添加して、アデニル酸シク
ラーゼ活性を両条件下でそれぞれ比較することを特徴と
する、請求項12記載の方法。 - 【請求項15】 各膜系が真核生物由来細胞である請求
項3記載のスクリーニング系において、前記(i)の膜系
については細胞内カルシウムイオンの量を、被験物質の
存在下と非存在下で比較し、前記(ii)および(iii)の膜
系については細胞内cAMP量を、被験物質の存在下と
非存在下でそれぞれ比較することを特徴とする、請求項
12記載の方法。 - 【請求項16】 請求項4記載のスクリーニング系にお
ける各真核生物由来細胞でのリポーター遺伝子の発現量
を、被験物質の存在下と非存在下でそれぞれ比較するこ
とを特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項17】 請求項6記載のスクリーニング系の各
膜系に、被験物質の存在下及び非存在下でホスファチジ
ルイノシトール−4,5−二リン酸を添加して、フォス
フォリパーゼβ活性を両条件下でそれぞれ比較すること
を特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項18】 各膜系が真核生物由来細胞である請求
項6記載のスクリーニング系において、各真核生物由来
細胞内のカルシウムイオン量を、被験物質の存在下と非
存在下でそれぞれ比較することを特徴とする、請求項1
2記載の方法。 - 【請求項19】 請求項7記載のスクリーニング系にお
ける各真核生物由来細胞でのリポーター遺伝子の発現量
を、被験物質の存在下と非存在下でそれぞれ比較するこ
とを特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項20】 請求項10記載のスクリーニング系の
各膜系に、被験物質の存在下及び非存在下でATPを添
加して、アデニル酸シクラーゼ活性を両条件下でそれぞ
れ比較することを特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項21】 各膜系が真核生物由来細胞である請求
項10記載のスクリーニング系において、各真核生物由
来細胞内のcAMP量を、被験物質の存在下と非存在下
でそれぞれ比較することを特徴とする、請求項12記載
の方法。 - 【請求項22】 請求項11記載のスクリーニング系に
おける各真核生物由来細胞でのリポーター遺伝子の発現
量を、被験物質の存在下と非存在下でそれぞれ比較する
ことを特徴とする、請求項12記載の方法。 - 【請求項23】 請求項1〜11のいずれかに記載のス
クリーニング系の各膜系に包埋されたGαサブユニット
蛋白質のGDP・GTP交換反応を相互に比較すること
を特徴とする、G蛋白質共役型受容体と相互作用し得る
Gαサブユニット蛋白質の同定方法。 - 【請求項24】 請求項6または10記載のスクリーニ
ング系の各膜系に包埋されたGαサブユニット蛋白質が
相互作用し得るエフェクターの活性を相互に比較するこ
とを特徴とする、G蛋白質共役型受容体と相互作用し得
るGαサブユニット蛋白質の同定方法。 - 【請求項25】 請求項7または11記載のスクリーニ
ング系における各真核生物由来細胞でのリポーター遺伝
子の発現を相互に比較することを特徴とする、G蛋白質
共役型受容体と相互作用し得るGαサブユニット蛋白質
の同定方法。 - 【請求項26】 請求項12〜22のいずれかに記載の
方法を、請求項23〜25のいずれかに記載の方法によ
り同定されたGαサブユニット蛋白質と目的のG蛋白質
共役型受容体との融合蛋白質が包埋された膜系について
のみ実施することを特徴とする、該G蛋白質共役型受容
体に対するリガンドのスクリーニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010871A JP2003210192A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010871A JP2003210192A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003210192A true JP2003210192A (ja) | 2003-07-29 |
Family
ID=27648490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002010871A Pending JP2003210192A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003210192A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105474014A (zh) * | 2013-08-20 | 2016-04-06 | 明治制果药业株式会社 | S1p1受体激动剂的评价方法和筛选方法 |
JP2017163984A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | サントリーホールディングス株式会社 | 苦味評価のための融合タンパク質および苦味評価方法 |
-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002010871A patent/JP2003210192A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105474014A (zh) * | 2013-08-20 | 2016-04-06 | 明治制果药业株式会社 | S1p1受体激动剂的评价方法和筛选方法 |
CN105474014B (zh) * | 2013-08-20 | 2017-04-05 | 明治制果药业株式会社 | S1p1受体激动剂的评价方法和筛选方法 |
JP2017163984A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | サントリーホールディングス株式会社 | 苦味評価のための融合タンパク質および苦味評価方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Rebois et al. | Heterotrimeric G proteins form stable complexes with adenylyl cyclase and Kir3. 1 channels in living cells | |
Fuchs et al. | Functional Characterization of Three Mutations of the Endothelin B Receptor Gene in Patients With Hirschsprung’s Disease: Evidence for Selective Loss of G i Coupling | |
CA2335376C (en) | Nucleic acids encoding a g-protein coupled receptor involved in sensory transduction | |
Onoprishvili et al. | Interaction between the μ opioid receptor and filamin A is involved in receptor regulation and trafficking | |
US20170336418A1 (en) | Method of Identifying Transmembrane Protein-interacting Compounds | |
McClintock et al. | Functional expression of olfactory-adrenergic receptor chimeras and intracellular retention of heterologously expressed olfactory receptors | |
EP1504030B1 (en) | Constitutively translocating cell line | |
US20030040045A1 (en) | Mammalian sweet taste receptors | |
US20030036630A1 (en) | Nucleic acids encoding a g-protein coupled receptor involved in sensory transduction | |
US7208290B2 (en) | Methods of co-expressing umami taste receptors and chimeric Gα15 variants | |
JP4324474B2 (ja) | Gタンパク質共役受容体媒介活性の新規細胞系アッセイ | |
US20040091946A1 (en) | Methods of screening compositions for G protein -coupled receptor desensitization inhibitory activity | |
US6383761B2 (en) | Methods and compositions for identifying modulators of G-protein-coupled receptors | |
WO2001098526A2 (en) | Receptor fingerprinting, sensory perception, and biosensors of chemical sensants | |
US8211655B2 (en) | Wild-type receptor assays | |
JP2003210192A (ja) | オーファンgpcrに対するリガンドのスクリーニング方法 | |
CA2293254A1 (en) | Assay methods and compositions useful for measuring receptor ligand binding | |
JP2002526036A (ja) | 新規なGタンパク質共役受容体cDNA配列 | |
EP0939902A2 (en) | Method of assaying compounds which affect the activity of g protein-coupled receptors based on measurement of receptor oligomerization | |
JP4588639B2 (ja) | hERGチャネル発現細胞 | |
US20050085625A1 (en) | Chimeric Galpha 15 variants and their use in the analysis and discovery of modulators of G-protein coupled receptors | |
Walker et al. | Use of Caenorhabditis elegans Gαq chimeras to detect G-protein-coupled receptor signals | |
US20020106671A1 (en) | Identification of a capacitative calcium channel in antigen presenting cells and uses thereof | |
WO2003027142A1 (fr) | Nouveau recepteur couple a la proteine g | |
GB2374665A (en) | G-protein coupled receptor for neuromedin |