JP2003210100A - 回転式いか・魚類乾燥機の減速伝動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転式いか・魚類乾燥機の減速伝動装置の簡
要と機能性。 【解決手段】 回転式いか・魚類乾燥機の減速装置で、
簡要と機能性を持つ減速伝動装置として、回転ドラム部
本体の下部に帯状のプレートから成るホイールを設け、
一方、電動機は本体ベース部に電動機ベース装置を設け
固定し、電動機軸の駆動伝動ローラーとホイール円周の
内側面を常時圧接摩擦させ、ドラムの減速回転伝動を成
す装置としたもので、回転運動の安定性と起動時の急激
な摩擦力に対応できるよう電動機ベース装置を自在可動
な構造とし、簡要で機能性の高い減速伝動装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、いか・魚類の干物
の加工製造に係る回転式軽量小型乾燥機で、回転減速伝
動装置を簡易にし、且つ、機能性のある乾燥機の減速伝
動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】いか・魚類の干物加工製造方法として、
自然天日乾燥、箱型冷風乾燥機や、回転式乾燥機の大型
機、小型機など多種が使用されており、水産加工業者は
もとより個人の関係者にあっても必要不可欠な機具であ
る。従来の回転式の乾燥機は、本体ベース部と回転胴
部、即ち、ドラム部から成り、電動機の動力によって回
転運動を起こし機能するもので、適性なドラム部の回転
速度や電動機からの伝動装置が必要である。そのため回
転速度の減速は既製の減速機が多く設けられ、動力の伝
動についてはＶプーリ・Ｖベルトの組合せによる伝動や
チエン等の伝動方法が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、回転式乾燥機
は、電動機の動力の回転に対し、乾燥機のドラム部の回
転速度を１：２０〜１：３０位に減速が必要であり、減
速には既製の減速機を使用し、動力をＶプーリとＶベル
トの組合せによる伝動方法で製作されており構造が複雑
である点。

【０００４】また、従来の回転式乾燥機は大型機・小型
機の減速伝動装置については、同じ装置が用いられるた
め小型機に対し、製作工程や部材、部品などの使用も多
く製作コストがかかる点。

【０００５】また、最近地方ではレジャーボート等の普
及が多く、漁業者以外の個人も船を所有し、いか・魚釣
りなどで獲って、干物の加工保存も多く、小型の回転式
の乾燥機が必要とされているが、従来の製作方法ではコ
スト面での問題があり、広範囲での設置がしにくい点。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、回転式乾燥機の簡要な減速伝動装置を設
けた機能性のある回転式乾燥機を提供する。

【０００７】そして、本発明は回転式乾燥機の減速伝動
装置は、回転ドラム部本体の下部に帯状のプレートから
成るホイールを設け、一方、電動機は本体ベース部に電
動機ベース装置を設け固定し、電動機の回転軸にウレタ
ンゴム系の駆動伝動ローラーを設けて直に、ホイール円
周の内側面の一部にローラー部分が常時スプリングによ
る可動構造で、安定した回転伝動力と同時に減速がで
き、極めて簡易な回転減速伝動装置をした回転式乾燥機
を提供する。

【０００８】また、本発明は従来の回転式乾燥機の減速
伝動装置とは異なり、既製の減速機や伝動のＶプーリ・
Ｖベルト等設けるため、部材、部品の調達費用も少なく
製作工程も軽減でき、製品コストのダウンになり、幅広
く設置可能な回転式乾燥機を提供する。

【０００９】

【発明の実施の形態】回転式いか・魚類乾燥機の減速伝
動装置は、回転ドラムの適性な回転速度と、電動機の駆
動伝動を同時に行うもので、回転ドラム本体の下部に帯
状のプレートから成るホイールを設け、一方、電動機は
本体ベース部に電動機ベース装置を設け固定し、伝動機
軸に取り付けた駆動伝動ローラーと、ホイールの円周の
内側面の一部に常時圧接摩擦させ回転運動を行う装置で
ある。

【００１０】

【実施例】発明の実施の形態については図面を参照して
説明する。図１は、本発明の減速伝動装置を設けた回転
式いか・魚類乾燥機の斜視図である。

【００１１】また、図１で示す乾燥機は本体ベース部２
と、回転軸１０にドラム枠部機１１、それに帯状のプレ
ートから成るホイール８などの組合せをもって形成し、
電動機６を動力として回転運動させ、いか・魚類の干物
乾燥加工など行う機具である。

【００１２】そして、図１で示す乾燥機は軽量小型の機
種である。

【００１３】また、図２で示す減速伝動装置は回転速度
の減速と伝動を同時に行うためホイール８と電動機６に
駆動伝動ローラー７を取り付け、ホイール８に直に圧接
摩擦させ回転運動を行う装置である。

【００１４】また、ドラムの回転速度は駆動ローラー７
の径とホイール８の径の割合で適性な減速比に自由に製
作できる構造である。

【００１５】そして、伝動装置は電動機６の回転軸に駆
動伝動ローラー７をウレタンゴム系の材質の物を設け、
一方、ホイール８は帯状のプレートで金属製の材質で摩
擦に十分対応でき、安定した伝動ができるものである。

【００１６】また、安定した伝動力と、起動時の急激な
摩擦を少なくするため、電動機ベース装置３を設けて、
機能性を高めた装置である。

【００１７】そして、電動機ベース装置３の装置内部に
スプリング４を設け、その働きで常時電動機６が自在可
動できる構造にしたものである。

【００１８】

【発明の効果】以上、説明した本発明の回転式いか・魚
類の乾燥機の回転減速伝動装置は請求項１に掲げる回転
減速伝動装置で電動機の駆動伝動ローラー部と、回転ド
ラムのホイール部との単純な組合せで十分な機能性があ
り、構造上も極めて簡単で優れている。

【００１９】請求項２に掲げる回転減速伝動装置で回転
伝動力を安定さえ、また、起動時の急激な摩擦力を少な
くし、且つ、ホイールの多少の回転の振れなどに対して
も対応できるよう、電動機ベース装置にスプリングを組
込み、電動機の自在可動ができる装置によって、効率性
を上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の減速伝動装置を設けた回転式いか・魚
類乾燥機の斜視図である。

【図２】本発明の減速伝動装置部を示す斜視図である。

【図３】本発明の減速伝動装置部の電動機固定ベースの
自在可動な構造と、乾燥機本体のベース部を示す斜視図
である。

【図４】本発明の減速伝動装置部の平面図である。

【図５】本発明の減速伝動装置部の立面図である。

【符号の説明】

１ 回転ドラム部 ２ 本体ベース部 ３ 電動機ベース装置 ４ 装置内部のスプリング ５ スプリング調整タイロット ６ 電動機 ７ 駆動伝動ローラー ８ 帯状のプレートから成るホイール ９ 軸受ベアリング １０ 回転軸 １１ ドラム枠部材 １２ 丸棒状の金属線 Ａ いか・乾燥の使用例を示す。

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１４年１月３１日（２００２．１．３
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】また、本発明は従来の回転式乾燥機の減速
伝動装置とは異なり、既製の減速機や伝動のＶプーリ・
Ｖベルト等設けないため、部材、部品の調達費用も少な
く製作工程も軽減でき、製品コストのダウンになり、幅
広く設置可能な回転式乾燥機を提供する。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】請求項２に掲げる回転減速伝動装置で回転
伝動力を安定させ、また、起動時の急激な摩擦力を少な
くし、且つ、ホイールの多少の回転の振れなどに対して
も対応できるよう、電動機ベース装置にスプリングを組
込み、電動機の自在可動ができる装置によって、効率性
を上げることができる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転式いか・魚類の乾燥機の回転減速伝
   動装置で、電動機の回転軸に駆動伝動ローラを直に、回
   転ドラム部の下部に設けた帯状のプレートから成るホイ
   ールに、常時圧接摩擦し駆動伝動を行い一体化して回転
   させる構造で、電動機の駆動伝動ローラの径と帯状のプ
   レートから成るホイールの径の異なりにより、回転ドラ
   ムの減速が自由に行え適性な回転減速と同時に、安定し
   た伝動力ができることを特徴とする回転式いか・魚類乾
   燥機の減速伝動装置。
2. 【請求項２】 前記減速伝動装置で、電動機の駆動伝動
   ローラと、帯状から成るホイール円周内面の一部に、常
   時圧接し、また、起動時の急激な摩擦力を少なくするた
   め、電動機ベース装置にスプリングを組込み、自在可動
   な装置を特徴とする回転式いか・魚類乾燥機の減速伝動
   装置。