JP2003209167A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JP2003209167A
JP2003209167A JP2002003918A JP2002003918A JP2003209167A JP 2003209167 A JP2003209167 A JP 2003209167A JP 2002003918 A JP2002003918 A JP 2002003918A JP 2002003918 A JP2002003918 A JP 2002003918A JP 2003209167 A JP2003209167 A JP 2003209167A
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Hiroshi Takahashi
洋 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の必要十分な厚さを確保することができ
ると共に、その厚さを下地段差を形成している凸部の平
面的パターン構成の粗密の違いに因らず半導体基板上の
どの位置でも均一なものとすることができる半導体装置
の製造方法およびそれによって製造される半導体装置を
提供する。 【解決手段】 ハードマスク4のような所定の高さの凸
部による下地段差が形成されている半導体基板1の表面
に、所定の化学的機械的研磨に対する耐研磨性がハード
マスク4(凸部)の材質よりも低い材質からなる、例え
ば透明有機膜すらなる第1の膜5を塗布または成膜する
工程と、上記の化学的機械的研磨によって第1の膜5お
よびハードマスク4を平坦化処理する工程と、その平坦
化処理を行った後、同様の材質などからなる第2の膜6
を形成する工程とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法および半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路素子のような半導体装置
や、固体撮像素子のような撮像デバイスは、それに作り
込まれる配線や素子等のさらなる高集積化に伴って、配
線やコンタクトホールなどの構造物の微細化や配線ピッ
チの縮小化が要請されている。
【0003】このような配線幅の微細化やピッチの縮小
化は、配線自体のアスペクト比(断面形状の縦/横比)
を高くすることになり、その結果、半導体基板の表面か
ら高さ方向に(縦方向に)細長い断面形状の微細配線を
正確に形成することや、そのような高アスペクト比の配
線どうしの間の間隙(スペース)を層間絶縁膜などで埋
め込むようにして確実に被覆することなどのような、実
行困難で煩雑な技術を必要とすることになり、製造工程
が複雑化および多工程化してしまうという不都合や、例
えば層間絶縁膜やクロスオーバー配線部分などの段切れ
のようなステップカバレージの低下や、配線のパターン
形状不良などの製造欠陥の多発を引き起こすといった不
都合が生じる虞があった。
【0004】そこで近年では、いわゆるダマシンプロセ
スが提案され、採用されるようになってきている。すな
わち、例えば異なった層間を電気的に接続するためのス
ルーホール(コンタクトホール)やビアホールの孔ある
いは配線溝などに、Al(アルミニウム)やCu(銅)
などの金属を同時に埋め込み、CMP(Chemical Mecha
nical Polishing;化学的機械的研磨。以下、CMPと
も呼ぶ)法によって半導体基板の表面の金属を研磨して
除去するという、いわゆるデュアル・ダマシンプロセス
では、高アスペクト比の金属配線をエッチングで形成す
ることも、そのように形成された配線間の狭くて深い
(すなわちアスペクト比の高い)スペースを層間膜で確
実に被覆することも必要がなくなるので、大幅に製造プ
ロセスを簡易化・省力化しながらも、確実に半導体装置
の構造の微細化を達成することができることが期待され
ている。特に配線のアスペクト比が高くなるほど、また
配線総数が多くなるほど、総合的な製造プロセスの簡易
化・省力化およびそれによる製造コストの削減等の効果
が大きくなるものとして、近年では盛んに注目されるよ
うになってきている。
【0005】そのようなデュアル・ダマシンプロセスを
用いて製造される多層配線構造を有する半導体装置で
は、半導体基板の表面にホール(ビアホールやスルーホ
ールなど)と配線溝とをこの順番あるいは逆の順番に積
み重ねて両者を接続した構造とするため、その製造プロ
セスにおいては、微細な線幅で高アスペクト比の溝配線
を形成するための配線溝による段差が存在しているとこ
ろに微細なホールを精確に形成したり、あるいは逆に微
細なホールを形成するための溝による段差が存在してい
るところに微細な線幅で高アスペクト比の溝配線を形成
しなければならない。
【0006】このため、例えば溝配線の上に微細なコン
タクトホールが存在する構造を形成するプロセスでは、
コンタクトホールをフォトリソグラフィ法によって形成
するためのレジスト(フォトレジスト)を露光する際な
どに、下地からの反射光の影響によっていわゆる定在波
効果が生じるので、これを回避するための反射防止膜と
して、いわゆるBARCと呼ばれる膜を、レジストの塗
布前にその下層(下塗りの層)として塗布しておく。こ
のBARCにより、反射光の吸収とその反射光の位相シ
フトとを行って、直接の反射光と下塗りのBARCでの
反射光とで互いをキャンセルさせて、定在波効果の発生
を抑止することができる。
【0007】ところが、このようなレジストの下塗りと
してのBARCの膜厚にばらつきがあると、上記のよう
な反射光を吸収したりキャンセルするなどして効果的に
抑止することができる光学的な最適条件を満たさない部
分が生じてしまい、その部分のパターニング精度が低下
したり、形状不良が生じたりする場合がある。また、B
ARCの膜厚に上記のような無視できないばらつきが生
じている状態でCMPによる加工を行うと、下地膜を大
幅に研磨除去しなければならなくなったり、形状劣化が
生じてしまう場合がある。また、本来、BARCのよう
な下塗り膜はSi(シリコン)ウェハのような半導体基
板の表面を平坦化して微細なフォトリソグラフィを精確
に行うことができるようにするという役割を担っている
ものであるから、そのBARCの膜厚に上記のようなば
らつきがあると、その本来の存在意味をさえ成さないこ
ととなってしまう。従って、例えば有機膜からなるBA
RCの膜厚は、半導体基板の表面上で可能な限り均一な
ものとなるようにしなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下地に
段差を形成している凸部があり、その凸部の平面的なパ
ターンに粗密がある場合、あるいは例えば凸部が半導体
基板上に形成されたメタルマスクのパターンであってそ
のメタルマスクのパターンどうしの間のスペースに粗密
がある場合などには、その凸部の平面的なパターン密度
または隣り合う凸部どうしのスペースの平面的なパター
ン密度に依存して、それらの凸部を含めて半導体基板上
に塗布される下塗りのBARCのような有機膜の膜厚が
異なったものとなる。
【0009】このため、典型的な一例として上記のよう
なデュアル・ダマシンプロセス、すなわちCMP法を用
いて溝配線上にコンタクトホールのようなホールを形成
するプロセス、またはその逆にホール上に溝配線を形成
するプロセスにおいては、溝配線(またはホール)のパ
ターン密度の高い場所(換言すれば下地膜(凸部)の平
面的パターンの広い場所)ではBARCのような有機膜
の膜厚が薄くなり、溝配線(またはホール)のパターン
密度の低い場所(換言すれば下地膜(凸部)の平面的パ
ターンの狭い場所)ではBARCのような有機膜の膜厚
が厚くなる傾向にあることから、そのような下塗り膜の
膜厚のばらつきに起因して溝配線やホールの形状や寸法
にばらつきや不良が生じてしまい、延いては歩留まりの
低下やスループットの悪化ならびにそれらに因って製造
コストの高額化を引き起こしてしまうという問題があっ
た。
【0010】また、このような問題は、ダマシン構造を
有する半導体装置以外にも、例えば半導体チップの上に
表面の平坦化のための下塗りの透明な有機膜を形成し、
さらにその上に例えば透明な有機膜に顔料を分散してな
るカラーフィルタが直接に形成されている構造の(すな
わち、カラーフィルタが形成されているガラスチップを
半導体チップの上に貼り合わせた構造ではなく)の固体
撮像素子などについても同様に生じる問題であった。
【0011】また、そのようなBARCや透明有機膜の
膜厚のばらつきを解消するためには、最も薄くなること
が想定される部分の膜厚に合わせて、BARCや透明有
機膜の全体的な膜厚を厚めに(マージンを厚めに見込ん
で)設定しておき、CMPプロセスで研磨が下地に到達
する前に、目標膜厚の高さで研磨を停止させることも考
えられるが、実際にはBARCや透明有機膜のみをCM
Pによって平滑に研磨することは極めて困難であり、ま
たストッパ(あるいはハードマスク)層として下地の膜
を設けた意味がないので、これは実際上不可能な手法で
あり、従って、BARCや透明有機膜などの必要十分な
膜厚を確保することができない。
【0012】また、下塗りのBARCや透明有機膜の全
体的な膜厚を全体的に厚めに塗布すると共に、下地の膜
(凸部)の膜厚(つまり段差の高さ)を、研磨マージン
を見込んであらかじめ高めに設定しておくことなども考
えられるが、実際にはそのような手法では研磨時間が徒
に長時間化してしまいスループットが悪化するという不
都合や、CMPを実行する前に研磨マージンを精確に見
積っておかねばならないが、実際には多様な条件によっ
てBARCや透明有機膜の膜厚のばらつきは変化するの
で、それを成膜する前から見込んで精確な研磨マージン
を見積ってBARCや透明有機膜を精確な膜厚にするこ
とは、実際上極めて困難あるいは不可能である。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、所定の必要十分な厚さを確保するこ
とができると共に、その厚さを下地段差を形成している
凸部の平面的パターン構成の粗密の違いに因らず半導体
基板上のどの位置でも均一なものとすることができ、延
いては例えばダマシン構造を有する半導体装置の歩留り
の向上およびスループットの改善ならびにそれらによる
製造コストの低廉化等を達成することを可能とする、半
導体装置の製造方法およびそれによって製造される半導
体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の製造方法は、所定の高さの凸部による下地段差が形成
されている半導体基板の表面に、所定の化学的機械的研
磨に対する耐研磨性が上記の凸部の材質よりも低い材質
からなる第1の膜を塗布または成膜する工程と、上記の
化学的機械的研磨によって第1の膜および凸部を平坦化
処理する工程と、その平坦化処理を行った後、第1の膜
と同じ材質またはそれと互換性のある材質からなる第2
の膜を形成する工程とを含んでいる。
【0015】また、本発明による半導体装置は、半導体
基板の表面に所定の高さの凸部による下地段差が形成さ
れており、その凸部を含めて半導体基板の表面に、所定
の化学的機械的研磨に対する耐研磨性が凸部の材質より
も低い材質からなる第1の膜が設けられている半導体装
置であって、上記の化学的機械的研磨によって第1の膜
および凸部が平坦化されており、その平坦化された第1
の膜および凸部の上に、第1の膜と同じ材質またはそれ
と互換性のある材質からなる第2の膜が形成されてい
る。
【0016】本発明による半導体装置の製造方法または
半導体装置では、所定の高さの凸部による下地段差が形
成されている半導体基板の表面に、所定の化学的機械的
研磨に対する耐研磨性が上記の凸部の材質よりも低い材
質からなる第1の膜を塗布または成膜し、化学的機械的
研磨によって第1の膜および凸部を平坦化処理し、その
平坦化処理を行った後、第1の膜と同じ材質またはそれ
と互換性のある材質からなる第2の膜を形成すること
で、第1の膜の必要十分な平坦性を確保した上で、第2
の膜を形成してそれらの合計の膜厚を確保する(第1の
膜の化学的機械的研磨処理後の厚さと第2の膜の膜さと
の合計の厚さによって所定の厚さを確保する)ことがで
きると共に、その厚さは下地段差を形成している凸部の
平面的パターン構成の粗密の違いに因らず均一なものと
なる。
【0017】ここで、上記の凸部は、半導体基板の表面
に成膜された膜をパターニングしてなるものとすること
が可能である。あるいは、半導体基板自体の表面をサブ
トラクト加工して形成されたものとすることも可能であ
る。
【0018】また、上記の下地段差を、溝配線をダマシ
ン法によって形成するためのものとし、第2の膜の上に
レジストを塗布してこれをスルーホール(コンタクトホ
ール)またはビアホールを形成するためのパターンを形
成する工程を、さらに含むようにしてもよい。あるい
は、下地段差を、スルーホールまたはビアホールをダマ
シン法によって形成するためのものとし、第2の膜の上
にレジストを塗布して溝配線を形成するためのパターン
を形成する工程を、さらに含むようにしてもよい。いず
れにしても、本発明はデュアルダマシン法またはシング
ルダマシン法を用いる半導体装置の製造方法において好
適に利用することが可能である。
【0019】また、上記の第1の膜および第2の膜を、
透明または半透明の材質からなるものとし、第1の膜の
厚さと第2の膜の厚さとの合計の厚さを、外部から所定
の波長の光を半導体基板に向けて照射した際の反射防止
の位相シフト条件を満足するように設定してもよい。す
なわち、例えば上記のようにレジストを第2の膜の上に
塗布してこれをフォトリソグラフィ法などによってパタ
ーニングする際や、第1の膜および第2の膜を平坦化膜
として用いてその第2の膜の上に例えば有機膜に顔料を
分散してなるカラーフィルタを付設してオンチップフィ
ルタ型の固体撮像素子を製造する場合などには、外部か
ら所定の波長の光を半導体基板に向けて照射した際の反
射防止を達成するために、位相シフト条件を満足するよ
うに第1の膜の厚さと第2の膜の厚さとの合計の厚さを
設定することが望ましい。
【0020】その場合、さらに詳細には、第1の膜の厚
さを調節することによって、第1の膜の厚さと第2の膜
の厚さとの合計の厚さを調節するようにしてもよい。す
なわち、第2の膜を成膜する厚さについては固定的に所
定の膜厚に定めておき、第1の膜の厚さと第2の膜の厚
さとの合計の厚さが所定の目標値となるように、第1の
膜の厚さを調節するようにしてもよい。
【0021】あるいは逆に、第2の膜の厚さを調節する
ことによって第1の膜の厚さと第2の膜の厚さとの合計
の厚さが所定の目標値となるようにしてもよい。
【0022】または、第1の膜および第2の膜が、透明
または半透明の材質からなるものであり、第1の膜と第
2の膜とのそれぞれの厚さを、外部から所定の波長の光
を前記半導体基板に向けて照射した際の反射防止の位相
シフト条件を満足するように各々設定するようにしても
よい。このようにすることにより、例えば第1の膜と第
2の膜との界面における反射光や、それと半導体基板自
体の表面における反射光との干渉などに起因した光学的
な不都合を解消することが可能となる。
【0023】また、上記の第1の膜が(従って、多くの
場合、第1の膜と同様の材質または互換性のある材質で
ある第2の膜も同様に)、有機膜または透明膜またはレ
ジストであるようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】[第1の実施の形態]図1から図5までの
各図は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の主要な流れを表したものである。ここで、本
発明の第1の実施の形態に係る半導体装置は、この製造
方法によって具現化されるものであるから、以下、それ
らを併せて説明する。なお、図示の繁雑化を避けるため
に、例えばSiウェハのような半導体基板の内部に作り
込まれたトランジスタ等のような本発明の趣旨とは直接
的な関係性の薄い部位についてはその詳細な説明および
図示は省略する(これは以下の各実施の形態でも同様で
ある)。
【0026】この第1の実施の形態では、本発明に係る
製造方法の最も主要な部分である、透明有機膜あるいは
その他の有機膜などからなる第1の膜(第1のBARC
または第1の有機膜など)を成膜してから第2の膜(第
2のBARCまたは第2の有機膜など)を形成するまで
の工程についてを特に抜き出して説明する。
【0027】図1(A)に示したように、Siウェハの
ような半導体基板1の表面上に、層間絶縁膜2を形成す
る。この層間絶縁膜2としては、プラズマ成膜法によっ
て成膜される酸化シリコン(SiO2)膜、または燐
(P)、砒素(As)、硼素(B)などをドープした酸
化シリコン膜、または弗素(F)をドープしたFSG
膜、あるいは、アリールエーテル(SiLK,FLAR
E等)をはじめとする有機低誘電体膜、またはキセロゲ
ル(ポーラスシリカ)等をはじめとする無機低誘電体膜
などが適用可能である。あるいは、この層間絶縁膜2は
Siウェハのような半導体基板1の表面を酸化させて形
成することなども可能である。
【0028】続いて、図1(B)に示したように、後の
工程でフォトリソグラフィ法などによるパターニングに
よってハードマスクを形成するためのマスク材料膜3を
成膜する。このマスク材料膜3としては、後述するよう
なCMPプロセスにおいてマスクあるいは研磨の進行を
緩和させるストッパー(またはバリア)として好適な材
質、すなわち後述する第1の膜5に対して所定の選択比
を確保することができる材質の(そのような耐研磨性を
備えた)膜が好適である。そのような材質の膜として
は、例えばSiN,SiC,場合によってはその他にも
SiO2やFSG等を用いることが可能である。
【0029】続いて、図2(A)に示したように、マス
ク材料膜3をフォトリソグラフィ法などによってパター
ニングして、いわゆる下地段差となる配線溝やホールな
どの所定のパターンの開口を有するハードマスク4を形
成する。
【0030】次いで、図2(B)に示したように、上記
のようにしてパターニングされたハードマスク4を含め
て半導体基板1の表面のほぼ全面または所定領域のほぼ
全面を覆うように、例えばBARCまたは平坦化膜等と
して用いられる第1の膜5を塗布する。この第1の膜5
としては、例えばダマシン構造の半導体装置等の場合に
は、有機膜、またはレジスト露光用の光に対して実質的
な透明性を有する透明膜(光透過膜)、またはレジスト
などが適用可能であり、例えばカラーフィルタがオンチ
ップに形成された固体撮像装置等の場合には、撮影光
(一般に自然光や室内光)に対して実質的な透明性を有
する、チップの表面平坦化のための透明膜や有機透明
膜、または顔料を分散させてカラーフィルタを形成する
ためのベースとなる有機透明膜などが適用可能である。
【0031】そして、図3(A)に示したように、ハー
ドマスク4をストッパーとして用いて第1の膜5をCM
P法によって研磨加工して、その第1の膜5およびハー
ドマスク4の平坦化を行う。そしてこのCMPプロセス
によって所定の平坦さにまで平坦化された第1の膜5の
膜厚を測定する。この第1の膜5の測定値は、後の工程
で第2の膜6を形成する際にその第2の膜6の目標膜厚
となる。
【0032】なお、この第1の膜5の膜厚を所定の目標
値になるようにCMPプロセスを制御し、さらにそのC
MP法によって平坦化された後の第1の膜5の実際の膜
厚を測定して、その膜厚の実測値に基づいて第2の膜6
の膜厚の目標値を設定してその第2の膜6を形成するこ
とで、第1の膜5の膜厚と第2の膜6の膜厚との合計の
膜厚が所定の目標値と合致するようにしてもよい。ある
いは、第2の膜6の膜厚の設定は常に一定の値に固定し
ておき、その第2の膜6の膜厚を全体の膜厚(第1の膜
5の膜厚と第2の膜6の膜厚との合計膜厚)から差し引
くという逆算を行って第1の膜5の膜厚の目標値を設定
し、その目標値と合致するように第1の膜5の膜厚のみ
を制御(調節)することで、第1の膜5の膜厚と第2の
膜6の膜厚との合計の膜厚が所定の目標値と合致するよ
うにしてもよい。あるいは、第1の膜5の膜厚と第2の
膜6の膜厚とを、それぞれ独立して制御して、それらが
互いに独立した膜厚となるように加工することなども可
能である。
【0033】また、そのような膜厚の目標値としては、
外部から所定の波長の光を半導体基板1に向けて照射し
た際の反射防止の位相シフト条件を満足するように設定
するようにしてもよい。
【0034】すなわち、後述するようにレジスト8を第
2の膜6の上に塗布してこれをフォトリソグラフィ法な
どによってパターニングして、第2の膜6よりも上層に
配線やコンタクトホール(あるいはビアホールも同様)
などの所定のストラクチャー(構造物)を形成する場合
や、例えば図20に一例を示したように、所定の厚さの
凸部としてハードマスク4の代りに例えばAlなどのメ
タル配線20が表面上に形成された半導体基板1(半導
体チップなど)上に、第1の膜5および第2の膜6を平
坦化膜として形成し、その第2の膜6の上に例えば透明
有機膜に顔料(図示省略)を分散してなるカラーフィル
タ7を付設して、オンチップカラーフィルタ型の固体撮
像素子を製造する場合などには、外部から所定の波長の
光を半導体基板1に向けて照射した際の反射防止を達成
するために、位相シフト条件を満足するように第1の膜
5の厚さと第2の膜6の厚さとの合計の厚さを設定する
ことが極めて有効である。
【0035】続いて、図3(B)に示したように、平坦
化された第1の膜5およびハードマスク4の上に第2の
膜6を形成する。このとき、第2の膜6の膜厚が上記の
ように設定された所定の目標膜厚となるように成膜をコ
ントロールするようにしてもよい。
【0036】この第2の膜6としては、第1の膜5と同
じ材質またはそれと互換性のある材質からなるものとす
ることが望ましいが、それ以外の材質でも構わないこと
は言うまでもない。ここで、「互換性のある材質」と
は、例えば図20に一例を示したようなオンチップ型の
カラーフィルタ7を備えた固体撮像素子用の半導体チッ
プにおいて、第1の膜5が、カラーフィルタ7を構成す
るための顔料を分散させるベースとして用いられる透明
有機膜の下地を平坦にするための平坦化膜である場合に
は、それと全く同じ材質ではなくとも、同じ機能または
特性(つまりこの例では顔料分散型のカラーフィルタ7
の下地として好適に用いられるという特性等)を有する
材質のものであれば適用可能である、という意味であ
る。なお、これは一例として固体撮像デバイスの半導体
チップの場合について説明したのであって、この他に
も、例えば半導体集積回路のチップなどに本実施の形態
の製造方法を適用する場合や、第1の膜5および第2の
膜6を反射防止用の位相シフト膜として用いる場合など
についても同様であることは言うまでもない。
【0037】続いて、図4(A)に示したように、第2
の膜6の上にレジスト8を塗布し、フォトリソグラフィ
法によって所定の位置に所定の形状の溝配線やコンタク
トホール(あるいはその他にもビアホールなどのような
層間接続用のホール)9を形成するエッチング工程の際
に用いられるレジストパターンを形成する。このとき、
第1の膜5および第2の膜6は、レジスト8の下塗り膜
(平坦化膜)として表面が十分に平坦化されているの
で、その上に塗布されたレジスト8は、パターン再現性
が極めて良好で精確なホールや溝配線等の精確なレジス
トパターンを形成することができる状態となっている。
なお、図4(A)では、そのようなレジストのパターニ
ングの一例として、コンタクトホール9のような孔を穿
設するために用いられるレジストパターンを形成した場
合を示している。
【0038】続いて、図4(B)に示したように、レジ
スト8に穿設された開口(孔)を通して、その部分の第
2の膜6、第1の膜5、層間絶縁膜2、ハードマスク4
をエッチングして、その後の工程で例えばCuやAlな
どの導電性に優れた金属等を埋め込むための孔や溝配線
を形成するための配線溝などを形成する。
【0039】そして、図5に示したように、孔あるいは
配線溝(図5では配線溝は図示省略)などに例えばCu
やAlなどの金属を埋め込むなどして、精確な形状のコ
ンタクトホール(に埋め込まれたプラグ)9あるいは溝
配線(図示省略)等を形成することができる。
【0040】あるいは、図20に示したような固体撮像
素子の半導体チップに本実施の形態の製造方法を適用す
る場合などには、第1の膜5と第2の膜6とを積層して
なる平坦化膜に要求される十分な平坦性を確保すること
ができると共に、反射防止作用のような光学的特性とし
て要求される位相シフト条件などについても、十分に満
たすことができる。
【0041】[第2の実施の形態]次に、本発明に係る
第2の実施の形態の製造方法について説明する。なお、
説明の簡潔化を図るために、以下、第1の実施の形態と
同様の部位については同じ符号を付して説明する。
【0042】まず、一般的な手法によって所定のトラン
ジスタ等の回路素子(図示省略)が形成されたSiウェ
ハのような半導体基板1上に、図6(A)に示したよう
に、例えばCVD法によってSiOx (シリコン酸化
膜)からなる第1の層間絶縁膜21を形成する。
【0043】続いて、図6(B)に示したように、第1
の層間絶縁膜21にプラグ11を埋め込むための孔をエ
ッチング法などによって穿設した後、プラグ11の材料
膜として例えばCVD法によって、プラグ11の孔の内
部も含めて半導体基板1の上ほぼ全面を覆うようにタン
グステン膜を成膜し、その後にCMP法によって表面研
磨を行うことなどによって、第1の層間絶縁膜21に穿
設した孔にタングステンを埋め込んだ状態にして、半導
体基板1に設けられている上記のトランジスタ等の回路
素子に対して電気的(配線的)に接続されるタングステ
ン(W)からなるプラグ11を形成する。あるいはこの
プラグ11は、タングステン膜を半導体基板1の上ほぼ
全面に成膜した後に、第1の層間絶縁膜21の上に平面
的に付着しているタングステン膜をエッチング除去する
などして形成してもよい。
【0044】続いて、図7(A)に示したように、例え
ば一般的なダマシン加工法によって、第1の層間絶縁膜
21およびタングステンからなるプラグ11の上に第2
の層間絶縁膜22を成膜し、それに配線溝等を形成し、
その溝に例えばCuのような導電性の良好な金属を埋め
込むようにして、溝配線19を形成する。
【0045】続いて、図7(B)に示したように、溝配
線19のCuの拡散を防止するための、例えばSiNか
らなる拡散防止膜12を形成し、さらに図8(A)に示
したように、第1のSiO2膜13、有機低誘電膜1
5、第2のSiO2膜14、SiN膜16を、この順で
下層から上層へと積層形成して行く。次いで、図8
(B)に示したように、この段階で最上層のSiN膜1
6をフォトリソグラフィ法などによってパターニングし
て、ハードマスク4を形成する。
【0046】続いて、図9(A)に示したように、この
段階で最上層である第2のSiO2膜14の表面および
ハードマスク4の上に、例えば有機膜からなる第1の膜
(第1のBARCあるいは第1の有機膜)5を成膜す
る。そしてその第1の膜5およびハードマスク4をCM
P法によって研磨加工して、それらの表面を、図9
(B)に示したように平坦化する。
【0047】続いて、平坦化された第1の膜5およびハ
ードマスク4の上に、図10(A)に示したように第2
の膜6を形成する。このとき、第1の実施の形態と同様
に、第2の膜6の膜厚があらかじめ設定された所定の目
標膜厚となるように成膜をコントロールするようにして
もよい。あるいは第1の膜5のCMP加工後の膜厚を所
定の値となるように制御しておいてよいことについて
も、第1の実施の形態と同様である。
【0048】そしてその第2の膜6の上にレジスト8を
塗布し、フォトリソグラフィ法によって所定の位置に所
定の形状のコンタクトホールのような孔のレジストパタ
ーンを、図10(B)に示したように形成する。このと
き、第1の膜5および第2の膜6は、レジスト8の下塗
り膜として平坦化されているので、その上に塗布された
レジスト8はパターン再現性が極めて良好で精確なレジ
ストパターンを形成することが可能な状態となってい
る。なお、図10(B)では、そのようなレジストパタ
ーンの一例としてコンタクトホール9の孔を穿設するた
めに用いられるパターンを形成した場合を示している。
【0049】続いて、エッチング法などにより、図11
(A)に示したように、第2のSiO2膜14を貫通し
て有機低誘電膜15の上面にまで達する孔を穿設する。
【0050】そしてさらに、図11(B)に示したよう
に、レジスト8および第2の膜6の除去と有機低誘電膜
15を貫通する孔の穿設との両方を一つのエッチングプ
ロセスで行う。このときのエッチング加工法としては、
図11(A)〜図11(B)で垂直方向のみにエッチバ
ックが進む異方性エッチング法などを好適に用いること
が可能である。
【0051】続いて、図12(A)に示したように、ハ
ードマスク4(およびその下の第2のSiO2膜14)
をマスクとして用いて、例えば異方性エッチング法など
によって図11(B)〜図12(A)で垂直方向にエッ
チバックを進めて行き、例えば第2のSiO2膜14お
よび有機低誘電膜15に亘る高さ(深さ)の配線溝と、
第1のSiO2膜13を貫通する孔との、両方を一度の
プロセスで形成する。その後、図12(B)に示したよ
うにハードマスク4を除去する。
【0052】そして、図13に示したように、上記の配
線溝および孔に例えばCuまたはAlのような金属18
をダマシン加工法などによって埋め込んで、所定の形状
の溝配線10およびコンタクトホール(に埋め込まれた
プラグ)9を形成することができる。このようにして形
成された溝配線10およびコンタクトホール(に埋め込
まれたプラグ)9は、抜き出して示すと図14の斜視図
のようなものとなっている。
【0053】なお、この第2の実施の形態では、コンタ
クトホール9の上に溝配線10を形成した構造について
説明したが、これとは逆に、図15の斜視図に一例を示
したように、溝配線10の上にコンタクトホール9を形
成した構造についても、本実施の形態に係る製造方法を
適用することが可能である。
【0054】[第3の実施の形態]次に、本発明に係る
第3の実施の形態の製造方法について説明する。なお、
説明の簡潔化を図るために、以下、第1の実施の形態や
第2の実施の形態と同様の部位については同じ符号を付
して説明する。
【0055】図16(A)に示したように、まず、一般
的な手法によって所定のトランジスタ等の回路素子(図
示省略)が形成されたSiウェハのような半導体基板1
上に、例えばCVD法によって、例えばSiOx からな
る第1の層間絶縁膜21を形成する。
【0056】そして半導体基板1に設けられている上記
のトランジスタ等の回路素子に対して電気的(配線的)
に接続されるタングステン(W)からなるプラグ11
を、例えば第1の層間絶縁膜21に孔をエッチング法な
どによって穿設した後、CVD法によってタングステン
膜を半導体基板1の上ほぼ全面を覆うように成膜し、そ
の後にCMP法によって表面研磨を行うことなどによっ
て、第1の層間絶縁膜21に穿設した孔にタングステン
を埋め込むようにして形成する。あるいはこのプラグ1
1は、タングステン膜を半導体基板1の上ほぼ全面に成
膜した後に、第1の層間絶縁膜21の上に平面的に付着
しているタングステン膜をエッチング除去するなどして
形成してもよい。
【0057】続いて、例えば一般的なダマシン加工法に
よって、第1の層間絶縁膜21およびタングステンから
なるプラグ11の上に第2の層間絶縁膜22を成膜し、
それに配線溝等を形成し、その溝に例えばCuのような
導電性の良好な金属を埋め込むようにして、溝配線19
を形成する。
【0058】続いて、溝配線19のCuの拡散を防止す
るための、例えばSiNからなる拡散防止膜12を形成
し、さらにその上に、有機低誘電膜15、FSG膜1
7、ハードマスク4の材料膜であるSiN膜(第2の実
施の形態のSiN膜16と同様)を、この順で下層から
上層へと積層して行く。次いで段階で最上層のSiN膜
をフォトリソグラフィ法などによってパターニングし
て、所定のパターンのハードマスク4を形成する。
【0059】続いて、図16(B)に示したように、こ
の段階で最上層であるFSG膜17の表面およびハード
マスク4の上に、例えば有機膜からなる第1の膜(第1
のBARCあるいは第1の有機膜)5を成膜する。そし
てその第1の膜5およびハードマスク4をCMP法によ
って研磨加工して、それらの表面を、図17(A)に示
したように平坦化する。
【0060】続いて、平坦化された第1の膜5およびハ
ードマスク4の上に、図17(B)に示したように第2
の膜6を形成する。このとき、第1の実施の形態や第2
の実施の形態と同様に、第2の膜6の膜厚があらかじめ
設定された所定の目標膜厚となるように成膜をコントロ
ールするようにしてもよい。あるいは第1の膜5のCM
P加工後の膜厚を所定の値となるように制御しておいて
よいことも、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同
様である。
【0061】そしてその第2の膜6の上にレジスト8を
塗布し、フォトリソグラフィ法によって所定の位置に所
定の形状のコンタクトホール9のレジストパターン(あ
るいは溝配線10のレジストパターンも可能)を形成す
る。このとき、第1の膜5および第2の膜6は、レジス
ト8の下塗り膜として平坦化されているので、その上に
塗布されたレジスト8はパターン再現性が極めて良好で
精確なコンタクトホール9のパターンや溝配線10等の
パターンを形成することが可能な状態となっている。
【0062】続いて、エッチング法などにより、図18
(A)に示したように第2の膜6および第1の膜5なら
びにFSG膜17を貫通して有機低誘電膜15の上面に
まで達する孔を穿設する。
【0063】続いて、図18(B)に示したように、レ
ジスト8および第2の膜6ならびに第1の膜5の除去と
有機低誘電膜15を貫通して拡散防止膜12の表面にま
で達する孔の穿設とFSG膜17のエッチングバックと
を一つのエッチングプロセスで行う。このときのエッチ
ング加工法としては、図18(A)〜図18(B)で垂
直方向のみにエッチバックが進む異方性エッチング法な
どを好適に用いることが可能である。そしてその後、S
iN膜からなるハードマスク4および拡散防止膜12の
選択的エッチングを行って、ハードマスク4を除去する
と共に拡散防止膜12を貫通する孔を穿設する。
【0064】続いて、図19に示したように、上記のよ
うにして形成された配線溝および孔に、例えばCuまた
はAlのような金属18をダマシン加工法などによって
埋め込んで、所定の形状の溝配線10およびコンタクト
ホール9(に埋め込まれたプラグ)を形成することがで
きる。
【0065】なお、この第3の実施の形態では、コンタ
クトホール9の上に溝配線10を形成した構造について
説明したが、これとは逆に、溝配線10の上にコンタク
トホール9を形成した構造についても本実施の形態に係
る製造方法を適用することが可能であることは、第2の
実施の形態と同様である。
【0066】[比較例]ここで、比較例として、成膜さ
れただけの状態で第1の膜5の上にレジスト8を塗布し
てそれを露光してパターニングを行うと、図21に一例
を示したように、ハードマスク4が段差を生じさせる凸
部として所定のパターンで粗密に突出して分布している
半導体基板1上に成膜される第1の膜5には、パターン
が粗の部分と密の部分とで膜厚に無視できない差(ばら
つき)が生じるので、これに起因して、レジスト8の正
確なパターニングができなくなる。
【0067】また、そのようなハードマスク4のパター
ンの粗密に依存した第1の膜5の膜厚のばらつきが生じ
ることに起因して、CMP加工のプロセスでは第1の膜
5のうち最も薄い部分の膜厚の高さにまで第1の膜5お
よびハードマスク4を研磨しなければならないので、所
望の膜厚を確保することができなくなる(所定の膜厚が
得られない)。
【0068】あるいは、図22に一例を示したように、
第1の膜5が最も薄くなる部分の膜厚が所定の目標膜厚
以上になるように、あらかじめマージンを見込んで第1
の膜5を十分に厚く形成すると共に、ハードマスク4
(の凸部としての段差の高さ)をその厚さに対応した厚
いものとしておくことなどについても、本発明者らは検
討した。しかしながら、このような手法では、CMP加
工プロセスが極めて長時間なものとなってしまうという
不都合や、エッチングのようなサブトラクト加工法によ
ってパターニングしなければならないハードマスク4自
体のパターンのアスペクト比が極めて高くなってしま
い、その精確なパターニングを行うことが極めて困難な
ものとなる。このため、高アスペクト比の配線やコンタ
クトホールなどをエッチングのようなサブトラクト加工
法によらずに精確にパターニングすることができるとい
う(言うなればアディティブ加工法である)ダマシン加
工法を用いることによる本来のメリットが、ここで帳消
しになってしまう。
【0069】また、例えば有機膜やBARCのような第
1の膜5の材質は一般に、例えばSiNからなるハード
マスク4と比較して、CMPによる研磨に対して耐研磨
性が低くて膜厚の精確な制御が困難であり、また表面が
荒れやすい傾向にあるので、そのような有機膜やBAR
Cのみに対して(ハードマスク4をストッパーとして用
いることなく)CMP加工を行うと、図23に模式的に
示したように、その第1の膜5の表面が荒れたり膜厚が
不均一になるなどの虞がある。このため、あらかじめ厚
めに第1の膜5を成膜しておき、CMPによる研磨がハ
ードマスク4にまで至るよりも前に所定の膜厚に達した
ときにその研磨を停止して、所定の厚さを確保しようと
しても、その段階では透明有機膜やBARCのような第
1の膜5の表面は荒れた状態であったり不均一な膜厚と
なっているなどして、実質的に未だ使い物にならない状
態である場合が多い。従って、このような手法も現実的
ではない。
【0070】このように、本発明による第1ないし第3
の実施の形態に係る製造方法以外の手法や、従来から一
般的に知られていた手法などでは、本発明による第1な
いし第3の実施の形態に係る製造方法のような均一な膜
厚で必要十分な厚さを有するBARCや有機膜などを形
成することは困難あるいは不可能であった。
【0071】しかし、上述のように、本発明による第1
ないし第3の実施の形態に係る製造方法によれば、均一
な膜厚で必要十分な厚さを有するBARCや有機膜など
を確実に形成することができる。
【0072】なお、第1の膜5の下地段差となる凸部と
しては、上記のような半導体基板1上に成膜されたSi
N膜などをエッチング法などによりパターニングしてな
るハードマスク4の他にも、例えば半導体基板1自体の
表面をエッチング法(ドライエッチングまたはウェット
エッチングなど)のようなサブトラクト法によって加工
してなる素子やメタル配線20などによる段差を有する
ストラクチャーなどもあり得る。従って、このような半
導体基板1自体の表面を加工してなるストラクチャー等
による凸部やその他の配線等を表面に有する半導体装置
の製造方法などにも本発明を適用することが可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし1
0のいずれかに記載の半導体装置の製造方法または請求
項11ないし18のいずれかに記載の半導体装置によれ
ば、所定の高さの凸部による下地段差が形成されている
半導体基板の表面に、所定の化学的機械的研磨に対する
耐研磨性が上記の凸部の材質よりも低い材質からなる第
1の膜を塗布または成膜し、化学的機械的研磨によって
第1の膜および凸部を平坦化処理し、その平坦化処理を
行った後、第1の膜と同じ材質またはそれと互換性のあ
る材質からなる第2の膜を形成するようにしたので、第
1の膜の化学的機械的研磨処理後の厚さと第2の膜の膜
さとの合計の厚さによって所定の必要十分な厚さを確保
することができると共に、その厚さは下地段差を形成し
ている凸部の平面的パターン構成の粗密の違いに因らず
半導体基板上のどの位置でも均一なものとすることがで
き、延いては例えばダマシン構造を有する半導体装置の
歩留りの向上およびスループットの改善ならびにそれら
による製造コストの低廉化等を達成することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の主要な流れの一部を表した図である。
【図2】図1に続いて本発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法の主要な流れの一部を表した図で
ある。
【図3】図2に続いて本発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法の主要な流れの一部を表した図で
ある。
【図4】図3に続いて本発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法の主要な流れの一部を表した図で
ある。
【図5】図4に続いて本発明の第1の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法の主要な流れの一部を表した図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法にお
けるプロセスの一部分を表した図である。
【図7】図6に続いて第2の実施の形態に係る製造方法
におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図8】図7に続いて第2の実施の形態に係る製造方法
におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図9】図8に続いて第2の実施の形態に係る製造方法
におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図10】図9に続いて第2の実施の形態に係る製造方
法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図11】図10に続いて第2の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図12】図11に続いて第2の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図13】図12に続いて第2の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図14】第2の実施の形態に係る製造方法によって形
成された溝配線およびコンタクトホール(に埋め込まれ
たプラグ)を抜き出して示した斜視図である。
【図15】図14に続いて第2の実施の形態に係る製造
方法によって形成された溝配線およびコンタクトホール
(に埋め込まれたプラグ)のバリエーションを抜き出し
て示した斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る製造方法に
おけるプロセスの一部分を表した図である。
【図17】図16に続いて第3の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図18】図17に続いて第3の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図19】図18に続いて第3の実施の形態に係る製造
方法におけるプロセスの一部分を表した図である。
【図20】第1の実施の形態に係る製造方法をオンチッ
プフィルタ型の固体撮像素子に適用した場合の一例を表
した図である。
【図21】比較例として、本発明による各実施の形態以
外の製造方法または従来から一般的に知られていた手法
による製造方法を表した図である。
【図22】比較例として、本発明による各実施の形態以
外の製造方法または従来から一般的に知られていた手法
による製造方法を表した図である。
【図23】比較例として、本発明による各実施の形態以
外の製造方法または従来から一般的に知られていた手法
による製造方法を表した図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…層間絶縁膜、4…ハードマスク、
5…第1の膜、6…第2の膜、7…カラーフィルタ、8
…レジスト、9…コンタクトホール、10…溝配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 JJ08 JJ11 JJ19 KK01 KK11 MM01 MM02 QQ04 QQ08 QQ09 QQ16 QQ28 QQ31 QQ37 QQ48 RR04 RR06 RR11 RR21 TT04 XX01 XX34 5F046 HA07 PA07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の高さの凸部による下地段差が形成
    されている半導体基板の表面に、所定の化学的機械的研
    磨に対する耐研磨性が前記凸部の材質よりも低い材質か
    らなる第1の膜を塗布または成膜する工程と、 前記化学的機械的研磨によって前記第1の膜および前記
    凸部を平坦化処理する工程と、 前記平坦化処理を行った後、前記第1の膜と同じ材質ま
    たはそれと互換性のある材質からなる第2の膜を形成す
    る工程とを含んだことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記凸部が、前記半導体基板の表面に成
    膜された膜をパターニングしてなるものであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記凸部が、前記半導体基板自体の表面
    をサブトラクト加工して形成されたものであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記下地段差が、溝配線をダマシン法に
    よって形成するためのものであり、 前記第2の膜の上にレジストを塗布し、スルーホールま
    たはビアホールを形成するためのパターンを形成する工
    程を、さらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下地段差が、スルーホールまたはビ
    アホールをダマシン法によって形成するためのものであ
    り、 前記第2の膜の上にレジストを塗布し、溝配線を形成す
    るためのパターンを形成する工程を、さらに含むことを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の膜および前記第2の膜が、透
    明または半透明の材質からなるものであり、 前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合計の厚
    さを、外部から所定の波長の光を前記半導体基板に向け
    て照射した際の反射防止の位相シフト条件を満足するよ
    うに設定することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の膜の厚さを調節することによ
    って前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合計
    の厚さを調節することを特徴とする請求項6記載の半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の膜の厚さを調節することによ
    って前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合計
    の厚さを調節することを特徴とする請求項6記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の膜および前記第2の膜が、透
    明または半透明の材質からなるものであり、 前記第1の膜と前記第2の膜とのそれぞれの厚さを、外
    部から所定の波長の光を前記半導体基板に向けて照射し
    た際の反射防止の位相シフト条件を満足するように各々
    設定することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の膜が、透明膜または有機膜
    またはレジストであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板の表面に所定の高さの凸部
    による下地段差が形成されており、前記凸部を含めて前
    記半導体基板の表面に、所定の化学的機械的研磨に対す
    る耐研磨性が前記凸部の材質よりも低い材質からなる第
    1の膜が設けられている半導体装置であって、 前記化学的機械的研磨によって前記第1の膜および前記
    凸部が平坦化されており、その平坦化された第1の膜お
    よび凸部の上に、前記第1の膜と同じ材質またはそれと
    互換性のある材質からなる第2の膜が形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記凸部が、前記半導体基板の表面に
    成膜された膜をパターニングしてなるものであることを
    特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記凸部が、前記半導体基板自体の表
    面をサブトラクト加工して形成されたものであることを
    特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の膜および前記第2の膜が、
    透明または半透明の材質からなるものであり、 前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合計の厚
    さが、外部から所定の波長の光を前記半導体基板に向け
    て照射した際の反射防止の位相シフト条件を満足するよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項11記載の
    半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の膜の厚さを調節することに
    よって前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合
    計の厚さが前記反射防止の位相シフト条件を満足するよ
    うに調節されていることを特徴とする請求項14記載の
    半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の膜の厚さを調節することに
    よって前記第1の膜の厚さと前記第2の膜の厚さとの合
    計の厚さが前記反射防止の位相シフト条件を満足するよ
    うに調節されていることを特徴とする請求項14記載の
    半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の膜および前記第2の膜が、
    透明または半透明の材質からなるものであり、 前記第1の膜と前記第2の膜とのそれぞれの厚さが、外
    部から所定の波長の光を前記半導体基板に向けて照射し
    た際の反射防止の位相シフト条件を満足するように各々
    設定されていることを特徴とする請求項11記載の半導
    体装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の膜が、透明膜または有機膜
    またはレジストであることを特徴とする請求項11記載
    の半導体装置。
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