JP2003208716A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003208716A
JP2003208716A JP2002007157A JP2002007157A JP2003208716A JP 2003208716 A JP2003208716 A JP 2003208716A JP 2002007157 A JP2002007157 A JP 2002007157A JP 2002007157 A JP2002007157 A JP 2002007157A JP 2003208716 A JP2003208716 A JP 2003208716A
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recording
strategy
pulse
pit
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JP2002007157A
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Naoto Takeda
直人 武田
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ記録可能な光ディスク装置において、
記録ストラテジの最適化を図る。 【解決手段】 コントローラ30は光ディスク10のP
CAにテストデータを記録し、テストデータの再生信号
の立上ジッタと立下ジッタを算出する。立上ジッタが立
下ジッタよりも所定値以上大きい場合には、3Tパルス
の照射エネルギが過剰であると判定して3Tパルスのパ
ルス幅を小さくする。また、立下ジッタが立上ジッタよ
りも所定値以上大なる場合には、3Tパルスの照射エネ
ルギが不足していると判定し、3Tパルスのパルス幅を
増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置、特
にデータ記録可能な光ディスク装置における記録ストラ
テジ最適化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD−RやDVD−R、DV
D−RW等のデータ記録可能な光ディスク装置におい
て、光ディスクの所定エリア(PCAエリア)に記録パ
ワーを種々変化させてテストデータを記録し、該テスト
データの再生信号品質に基づき記録パワーを最適化する
OPC(Optimum Power Control)技術が用いられてい
る。再生信号品質としては、β値や変調度m、あるいは
変調度mの特性から求められるパラメータγが用いられ
る。
【0003】しかしながら、再生信号品質として例えば
β値を用いた場合、光ディスク装置毎のピックアップの
ばらつきやβ値測定回路のばらつきが存在するため、目
標β値が得られる記録パワーを検出したとしてもその記
録パワーがその光ディスク装置にとって必ずしも最適記
録パワーであるとは限らず、より高品質の記録を可能と
するためには記録パワーだけでなく記録ストラテジ(記
録パルス発光波形規則)も変更すべき場合も少なくな
い。γ値や変調度mを用いた場合も同様である。このた
め従来より、記録ストラテジも最適化する技術が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録ストラ
テジのパラメータとしてはトップパルスのパルス幅やト
ップパルスに続くマルチパルスのパルス幅など複数存在
し、これらのパラメータの全ての組み合わせを試して記
録条件を最適化することは困難である。
【0005】特に、複数のパラメータを任意に変更して
その都度再生信号品質を測定し、得られた再生信号品質
が最良となる組み合わせを選択する処理では、処理に時
間を要するだけでなく限られたPCAエリアにおいて最
適化できない問題が生ずる。したがって、記録ストラテ
ジを変更する場合でも、記録ストラテジの変更方向を正
しく認識し、あるいは限られた範囲内でのみパラメータ
を変更して短時間に最適化できる技術が望まれている。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされていたものであり、その目的は、記録ストラテ
ジを容易かつ迅速に最適化することができ、これにより
記録品質を向上させることができる光ディスク装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、データ記録可能な光ディスク装置であっ
て、光ディスクにテストデータを記録する記録手段と、
前記テストデータを再生して得られる再生信号の少なく
ともピットジッタあるいはランドジッタのいずれかを検
出する検出手段と、検出したジッタの大きさに基づき記
録ストラテジの変更方向を決定して変更するストラテジ
設定手段とを有することを特徴とする。
【0008】ここで、前記検出手段は、前記ピットジッ
タ及びランドジッタを検出し、前記ストラテジ設定手段
は、前記ピットジッタとランドジッタの大小関係に基づ
き前記記録ストラテジの変更方向を決定することが好適
である。
【0009】また、前記ストラテジ設定手段は、前記ピ
ットジッタの方がランドジッタよりも所定値以上大きい
場合には、ピット長がしきい値以下の短記録パルスの照
射エネルギを小さくするように前記記録ストラテジを変
更することが好適である。
【0010】また、前記ストラテジ設定手段は、前記ラ
ンドジッタの方がピットジッタよりも所定値以上大きい
場合には、ピット長がしきい値以下の短記録パルスの照
射エネルギを大きくするように前記記録ストラテジを変
更することが好適である。
【0011】また、前記検出手段は、前記ピットジッタ
を検出し、前記ストラテジ設定手段は、前記ピットジッ
タが所定値以上の場合には、ピット長がしきい値以下の
短記録パルスの照射エネルギを小さくするように前記記
録ストラテジを変更することも好適である。
【0012】また、前記検出手段は、前記ランドジッタ
を検出し、前記ストラテジ設定手段は、前記ランドジッ
タが所定値以上の場合には、ピット長がしきい値以下の
短記録パルスの照射エネルギを大きくするように前記記
録ストラテジを変更することも好適である。
【0013】本装置において、前記ストラテジ設定手段
は、前記短記録パルスのパルス幅を増減することにより
前記照射エネルギを変化させることができる。
【0014】また、本装置において、前記ストラテジ設
定手段は、前記短記録パルスのパワーを増減することに
より前記照射エネルギを変化させることもできる。
【0015】また、本装置において、前記短記録パルス
は3Tあるいは4Tの少なくともいずれかとすることが
できる。
【0016】本発明は、CD−RやDVD−R、DVD
−RW、DVD−RAM等、データ記録可能な光ディス
ク装置(ドライブ)に広く適用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0018】図1には、本実施形態に係る光ディスク装
置の構成ブロック図が示されている。CD−R/RWや
DVD−R/RW等の記録可能な光ディスク10は、図
示しないスピンドルモータにより回転駆動される。
【0019】ピックアップ(PU)12は、光ディスク
10に対向配置され、光ディスク10の表面にレーザ光
を照射するレーザダイオード(LD)を含む。レーザダ
イオードは、レーザダイオード駆動回路(LDD)32
により駆動され、データを再生する際には再生パワーの
レーザ光を照射し、記録する際には記録パワー(記録パ
ワー>再生パワー)のレーザ光を照射する。また、ピッ
クアップ12は、光ディスク10から反射したレーザ光
を電気信号に変換するフォトディテクタを有し、再生信
号をサーボ検出部14及びRF検出部20に出力する。
【0020】サーボ検出部14は、ピックアップ12か
らの信号に基づきトラッキングエラー信号及びフォーカ
スエラー信号を生成してそれぞれトラッキング制御部1
6及びフォーカス制御部18に出力する。トラッキング
制御部16は、トラッキングエラー信号に基づきピック
アップ12を光ディスク10のトラック方向に駆動して
オントラック状態とする。また、フォーカス制御部18
はフォーカスエラー信号に基づきピックアップ12をフ
ォーカス方向に駆動してオンフォーカス状態とする。例
えば4分割フォトディテクタの場合、半径方向に分割さ
れたディテクタの差分からトラッキングエラー信号が生
成され、4分割フォトディテクタの対角和の差分からフ
ォーカスエラー信号が生成される。もちろん、他の方式
も可能である。
【0021】RF検出部20は、ピックアップ12から
の信号を増幅して再生RF信号を生成し、β値測定回路
28及びイコライザ(EQ)22に出力する。β値測定
回路28は、再生RF信号のβ値、より詳しくはテスト
データの再生RF信号のβ値を算出してコントローラ3
0に出力する。ちなみに、β値は、
【数1】β値=(|A1|−|A2|)/(|A1|+
|A2|) で定義される。A1はAC結合されたRF信号のピーク
値、A2はボトム値である。
【0022】イコライザ22は、再生RF信号の所定周
波数、具体的には3T信号の振幅をブーストして二値化
器24に出力する。二値化器24は、ブーストされたR
F信号を二値化し、デコーダ26及びジッタ測定回路2
7に出力する。デコーダ26は、入力した二値化信号を
復調してコントローラ30に出力する。復調は、図示し
ないPLL回路で同期クロック信号を生成して信号を抽
出することで実行される。
【0023】また、ジッタ測定回路27は、二値化信号
のジッタ値、より詳しくはテストデータの再生二値化信
号のジッタを算出してコントローラ30に出力する。通
常、ジッタは二値化信号の立上タイミング及び立下タイ
ミングと同期クロック信号との位相ずれの和で表される
が、本実施形態におけるジッタ測定回路27は、立上タ
イミングと図示しないPLL回路で生成された同期クロ
ック信号との位相ずれ(立上ジッタあるいはピットジッ
タ)、立下タイミングと同期クロック信号との位相ずれ
(立下ジッタあるいはランドジッタ)をそれぞれ算出し
てコントローラ30に出力する。
【0024】コントローラ30は、サーボ検出部14や
RF検出部20、LDD32等の各部の動作を制御する
とともに、デコーダ26からの復調データをパーソナル
コンピュータ等の上位装置に出力する。
【0025】また、コントローラ30は、データ記録時
には上位装置からの記録データに基づきLDD32を駆
動し、設定された記録ストラテジでデータを記録する。
記録ストラテジは、例えばDVD−Rの場合、3T〜1
4T(Tはトラック方向長さの基準周期)のデータのう
ち3Tは単一パルスで記録し、4T以上はマルチパルス
でデータを記録するときの先頭パルス(トップパルス)
のパルス幅やパルス振幅、後続パルスのパルス幅やパル
ス振幅で規定される。コントローラ30は、データ記録
に先立って光ディスク10のPCAエリアを用いて記録
パワーを最適化するとともに、記録ストラテジも最適化
する。実際のデータ記録時には、コントローラ30はP
CAエリアで最適化されたパワー及び記録ストラテジで
LDD32を駆動する。
【0026】図2には、ジッタ測定回路27で測定され
る立上ジッタ及び立下ジッタが示されている。図2
(a)はテストデータの再生RF信号を二値化して得ら
れる二値化信号である。二値化信号は、LDから記録パ
ワーのレーザ光を照射して光ディスク10にピットを形
成する「マーク」とLDから記録パワーのレーザ光が照
射されずにピットが形成されずランドとなる「スペー
ス」に分けられる。図2(b)はPLL回路で生成され
る同期クロック信号である。立上ジッタ、言い換えれば
ピットの開始ジッタ(ピットジッタ)は、再生二値化信
号の立上タイミングと同期クロック信号との位相ずれで
あり、立下ジッタ、言い換えればランドの開始ジッタ
(ランドジッタ)は再生二値化信号の立下タイミングと
同期クロック信号との位相ずれである。コントローラ3
0は、立上ジッタと立下ジッタの大小関係に応じて記録
ストラテジの変更方向を決定する。
【0027】図3には、記録ストラテジの一例が示され
ている。DVD−Rの場合、記録パルスとしては3T〜
11T及び14T(Tはトラック方向長さの基準周期)
が存在し、既述したように最もピット長の短い3Tパル
スは単一のパルスで記録され、4T以上のパルスはマル
チパルスで記録される。トップパルスのパルス幅Tto
pは例えば1.55T、マルチパルスのパルス幅Tmp
は例えば0.65Tとされる。コントローラ30は、こ
のストラテジを基本ストラテジとし、基本ストラテジの
3Tパルスの照射エネルギを増減して最適化を図る。
【0028】図4には、本実施形態の基本フローチャー
トが示されている。まず、図3に示された基本ストラテ
ジで光ディスク10のPCAエリアにテストデータを記
録する(S101)。このときの記録パワーは公知のO
PCにより最適化された記録パワーでもよいが、固定の
記録パワーを用いることもできる。次に、テストデータ
を再生し、その再生二値化信号から立上ジッタJrと立
下ジッタJdを測定する(S102)。立上ジッタJr
と立下ジッタJdを測定した後、両ジッタ値を大小比較
する(S103)。そして、Jr>Jdである場合、す
なわち立上ジッタJrの方が立下ジッタJdよりも大き
い場合、短記録パルス(具体的には3T)の照射エネル
ギを小さくするように変更する(S104)。一方、S
103にて立下ジッタJdの方が立上ジッタJrより大
きいと判定された場合には、逆に短記録パルスの照射エ
ネルギを大きくするように記録ストラテジを変更する
(S105)。なお、立上ジッタJrと立下ジッタJd
との相違が所定値以上ある場合にのみS104あるいは
S105の処理に移行し、立上ジッタJrと立下ジッタ
Jdとの差が所定の範囲内にあって実質的に同等である
場合には、短記録パルスの照射エネルギを現在のままに
維持してもよい。
【0029】立上ジッタJrと立下ジッタJdの値に基
づきストラテジの変更方向を決定できる理由は以下の通
りであると考えられる。すなわち、立上ジッタJrはピ
ットの記録開始のばらつき度合いを示しており、これは
前記録パルスの熱が完全に逃げていない状態において次
のピットを形成しようとするために熱干渉を起こして記
録オーバ状態となったことを示しており、このような前
記録パルスの熱による影響は3Tパルスのように短い記
録パルスほどその影響が大きい。そこで、立上ジッタJ
rが大きい場合には、3Tパルスのエネルギを小さくす
ることで隣接ピットへの影響を抑制して記録オーバ状態
を防止できる。一方、立下ジッタはランドの開始位置の
ばらつき度合いを示しており、特に3Tパルスにおいて
エネルギが少ないためにピット形成の後のランド開始位
置にばらつきが生じたものである。したがって、立下ジ
ッタが大きい場合には、3Tパルスのエネルギを大きく
することで、記録不足状態を解消できる。
【0030】このように、本実施形態では、立上ジッタ
Jrが大なる場合には3Tパルスの照射エネルギを小さ
くするように変更し、立下ジッタJdが大なる場合には
3Tパルスの照射エネルギを大きくするように変更する
が、照射エネルギを増減させる方法としては種々可能で
ある。
【0031】図5には、3Tパルスの照射エネルギを増
減変更する方法が示されている。(a)は3T記録デー
タ波形であり、(b)〜(f)はこの記録データに対す
る記録パルス波形である。(b)は図3に示された基本
ストラテジであり、パルス幅が1.55T、パルス振
幅、すなわち記録パワーがPoである。(c)は立下ジ
ッタJdが大なるため3Tパルスの照射エネルギを大き
くする場合の一例であり、記録パルスのパルス幅を1.
55Tから1.60Tに増大させる。(d)は立上ジッ
タJrが大なる場合に照射エネルギを小さくする場合の
一例であり、記録パルスのパルス幅を1.55Tから
1.50Tに減少させる。(e)は立上ジッタJrが大
なる場合に照射エネルギを小さくするための他の例であ
り、記録パルスのパワーをPoからPo−ΔPと小さく
する。(f)は立下ジッタJdが大なる場合に照射エネ
ルギを大きくするための他の例であり、記録パルスのパ
ワーをPoからPo+ΔPと増大させる。記録パルスの
パルス幅或いはパワーのいずれか、或いはパルス幅とパ
ワーをともに増減することで3Tパルスの照射エネルギ
を増減させてストラテジが変更される。
【0032】図6及び図7には、本実施形態の詳細フロ
ーチャートが示されている。コントローラ30は、光デ
ィスク10のコントロールデータゾーンに予め記録され
ているデータを読み取り(S201)、基本ストラテジ
を取得する(S202)。コントローラ30のメモリに
予め光ディスク10のメーカ毎の基本ストラテジを記録
しておき、コントロールデータゾーンから光ディスク1
0のメーカを取得し、対応する基本ストラテジをメモリ
から読み出すこともできる。
【0033】基本ストラテジを取得した後、さらに光デ
ィスク10に予め記録されたデータ、或いはメーカ毎に
メモリに記憶された値を読み出すことでβ値の目標値β
o及びジッタパラメータSpを設定する(S203)。
目標βoは記録パワーを最適化するために用いるβ値で
あり、Spは立上ジッタJrと立下ジッタJdの差分値
を評価する、すなわち両ジッタに所定値以上の相違が存
在するか否かを評価するためのパラメータである。
【0034】基本パラメータを設定した後、光ディスク
10のPCAエリアの所定数フレーム、例えば10フレ
ーム分に記録パワーを10段階に変化させてテストデー
タを記録し(S204)、テストデータを再生してその
β値をβ値測定回路28で測定する(S205)。得ら
れた10個のβ値はコントローラ30に供給され、コン
トローラ30はこれらのβ値から目標値βoが得られる
記録パワーPoを直線近似等により算出する(S20
6)。
【0035】基本ストラテジの下で記録パワーを最適化
した後(本実施形態では記録ストラテジも最適化するた
め、記録パワーの最適化を厳密に行う必要はない)、光
ディスク10のPCAエリアの次の1フレームに基本ス
トラテジ及び最適記録パワーPoでさらにテストデータ
を記録する(S207)。そして、該テストデータを再
生し、再生二値化信号の立上ジッタJrと立下ジッタJ
dをジッタ測定回路27でそれぞれ測定する(S20
8)。得られた立上ジッタJrと立下ジッタJdはコン
トローラ30に供給される。コントローラ30は、供給
されたジッタ値に基づき、差分値K=Jr−Jdを算出
する(S209)。
【0036】差分値Kを算出した後、図7に示されるよ
うに、コントローラ30は算出した差分値Kの絶対値|
K|とジッタパラメータSpとを大小比較し、|K|が
ジッタパラメータSpより小さい場合、すなわち立上ジ
ッタJrと立下ジッタJdに所定値以上の相違がなく実
質的に等しい場合には、現在の基本ストラテジがほぼ適
当な基本ストラテジであると判定し、基本ストラテジを
中心としてアップ側及びダウン側にストラテジをそれぞ
れ2段階に変更して各々2フレーム分だけテストデータ
を記録する(S211)。なお、アップ側とは3Tの照
射エネルギを増大させる側を意味し、ダウン側とは3T
の照射エネルギを減少させる側を意味する。具体的に
は、基本ストラテジを中心に3Tトップパルスのパルス
幅を1.60T、1.65Tに変更することで照射エネ
ルギを増大させ、3Tトップパルスのパルス幅を1.5
0T、1.45Tに変更することで照射エネルギを減少
させる。なお、パルス幅の増減は、パルスの終了タイミ
ングを固定しパルスの開始タイミングをずらすことで行
われる。また、3T以外のトップパルス及びマルチパル
スのパルス幅は一定とする。結局、以下のようなストラ
テジで合計5フレーム分のテストデータが記録されるこ
とになる。
【0037】 (1)3Tトップパルス 1.55T(基本) (2)3Tトップパルス 1.60T(アップ側) (3)3Tトップパルス 1.65T(アップ側) (4)3Tトップパルス 1.50T(ダウン側) (5)3Tトップパルス 1.45T(ダウン側) なお、3T以外のトップパルス及びマルチパルスのパル
ス幅はそれぞれ1.55T、0.65Tと固定である。
立上ジッタJrと立下ジッタJdが実質的に同一の場合
でもアップ側及びダウン側にストラテジを変更するの
は、基本ストラテジの近傍にさらに最適なストラテジが
存在する可能性があることを考慮したものである。図4
でも説明したように、ストラテジを変更することなく現
在のストラテジで実際のデータを記録してもよい。
【0038】一方、|K|がジッタパラメータSp以上
である場合、コントローラ30はさらに差分値Kが正又
は負のいずれであるか、すなわち立上ジッタJrと立下
ジッタJdのいずれが大きいかを判定する(S21
2)。そして、差分値Kが正なる場合、すなわち立上ジ
ッタJrの方が立下ジッタJdよりも所定値Sp以上大
きい場合には、照射エネルギが過剰であると判定してス
トラテジをダウン側に5フレーム分変更してテストデー
タを記録する(S213)。具体的には、以下のような
ストラテジでテストデータを記録する。
【0039】 (1)3Tトップパルス 1.50T(ダウン側) (2)3Tトップパルス 1.45T(ダウン側) (3)3Tトップパルス 1.40T(ダウン側) (4)3Tトップパルス 1.35T(ダウン側) (5)3Tトップパルス 1.30T(ダウン側) 3T以外のトップパルスは1.55Tと固定である。ま
た、差分値Kが負、すなわち立下ジッタJdの方が立上
ジッタJrより所定値Sp以上大きい場合には、照射エ
ネルギが不足していると判定し、ストラテジをアップ側
に5フレーム分変更してテストデータを記録する(S2
14)。具体的には、以下のようなストラテジでテスト
データを記録する。
【0040】 (1)3Tトップパルス 1.60T(アップ側) (2)3Tトップパルス 1.65T(アップ側) (3)3Tトップパルス 1,70T(アップ側) (4)3Tトップパルス 1.75T(アップ側) (5)3Tトップパルス 1.80T(アップ側) 3T以外のトップパルスは1.55Tと固定である。S
211、S213、S214で5フレーム分テストデー
タを記録した後、これらのテストデータを再生し、その
再生二値化信号のジッタ(立上ジッタと立下ジッタの
和)が最小となるストラテジを選択し、データ記録時の
ストラテジとする(S215)。
【0041】本実施形態では、しらみつぶし的にストラ
テジを変更するのではなく、ストラテジの変更方向を決
定し、その方向にストラテジを変更して最適化するた
め、短時間にかつ確実にストラテジを最適化することが
可能である。
【0042】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更
が可能である。
【0043】例えば、本実施形態では、立上ジッタJr
がピットジッタ、立下ジッタJdがランドジッタに相当
するとして説明しているが、立上ジッタJrがランドジ
ッタ、立下ジッタJdがピットジッタに相当する場合に
はストラテジの変更方向が互いに逆となることは云うま
でもない。本発明の本質は、ピットジッタが大なる場合
に照射エネルギを小さくし、ランドジッタが大なる場合
には照射エネルギを大きくするようにストラテジを変更
することにある。
【0044】また、本実施形態においては立上ジッタJ
rと立下ジッタJdの差分値Kを用いてストラテジの変
更方向を決定しているが、立上ジッタJrのみを検出
し、この立上ジッタJrを所定値と比較してストラテジ
を変更することも可能である。具体的には、立上ジッタ
Jrが所定値以上である場合には、現在のストラテジを
ダウン側に変更して新たなストラテジとし、所定値より
小さい場合には現在のストラテジを維持あるいはアップ
側に変更する等である。また、立下ジッタJdのみを検
出し、立下ジッタJdが所定値以上である場合には、現
在のストラテジをアップ側に変更して新たなストラテジ
とし、所定値より小さい場合には現在のストラテジを維
持あるいはダウン側に変更する等である。
【0045】また、本実施形態においてはβ値を用いて
記録パワーを最適化しているが、ジッタが最小となる記
録パワーを選択することで記録パワーを最適化すること
も可能である。この場合、図1におけるβ値測定回路2
8が不要となり構成が簡略化される。
【0046】また、記録パワーを最適化するための再生
信号品質として、β値の他にγ値や変調度mを用いても
よい。
【0047】また、本実施形態においては、差分値Kに
基づきアップ側或いはダウン側に所定数フレームだけス
トラテジを変化させてテストデータを記録しているが、
差分値Kに基づき直ちに最適ストラテジを設定すること
も可能である。具体的には、図6のS209にて差分値
Kを算出した後、コントローラ30は3Tのパルス幅
を、
【数2】Ttop=(θ−αK)T により決定してもよい。ここで、θTは基本ストラテジ
における3Tパルス幅であり、αは係数(α>0)であ
る。Kが正の場合、基本ストラテジよりも3Tパルスの
パルス幅が減少し、Kが負の場合には3Tパルスのパル
ス幅が増大する。また、Kの値が大きい程ストラテジの
変更幅も増大することが理解されよう。上式を用いるこ
とで、コントローラ30はさらに迅速に最適なストラテ
ジを決定することができる。
【0048】さらに、本実施形態では最短のパルスであ
る3Tパルスのパルス幅を増減することでストラテジを
変更しているが、パルス長がしきい値以下の短いパル
ス、例えば4T以下のパルス幅を増減することでストラ
テジを変更してもよく、3Tパルスと4Tパルスのいず
れか、あるいは両パルスのパルス幅を変更することも可
能である。3Tパルスと4Tパルスのパルス幅を共に変
更する場合、変更幅は同一とすることもでき、4Tパル
スの変更幅を3Tパルスの変更幅より小さくしてもよ
い。後者の場合、4Tパルスのトップパルスのパルス幅
は、例えば
【数3】Ttop=(θ−2/3・αK)T とすればよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば記
録ストラテジを容易かつ迅速に最適化することができ、
これにより記録品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 ジッタ算出説明図である。
【図3】 ストラテジ説明図である。
【図4】 実施形態の基本フローチャートである。
【図5】 ストラテジ変化説明図である。
【図6】 実施形態の詳細フローチャート(その1)で
ある。
【図7】 実施形態の詳細フローチャート(その2)で
ある。
【符号の説明】
10 光ディスク装置、12 ピックアップ(PU)、
14 サーボ検出部、16 トラッキング制御部、18
フォーカス制御部、20 RF検出部、22イコライ
ザ(EQ)、24 二値化器、26 デコーダ、27
ジッタ測定回路、28 β値測定回路、30 コントロ
ーラ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 GK12 5D090 AA01 BB04 CC01 CC05 CC16 CC18 EE01 HH01 JJ12 KK05 LL09 5D119 AA13 AA23 BA01 BB03 DA01 DA09 EC09 HA19 HA46 HA47 HA60 5D789 AA13 AA23 BA01 BB03 DA01 DA09 EC09 HA19 HA46 HA47 HA60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記録可能な光ディスク装置であっ
    て、 光ディスクにテストデータを記録する記録手段と、 前記テストデータを再生して得られる再生信号の少なく
    ともピットジッタあるいはランドジッタのいずれかを検
    出する検出手段と、 検出したジッタの大きさに基づき記録ストラテジの変更
    方向を決定して変更するストラテジ設定手段と、 を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記検出手段は、前記ピットジッタ及びランドジッタを
    検出し、 前記ストラテジ設定手段は、前記ピットジッタとランド
    ジッタの大小関係に基づき前記記録ストラテジの変更方
    向を決定することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記ストラテジ設定手段は、前記ピットジッタの方がラ
    ンドジッタよりも所定値以上大きい場合には、ピット長
    がしきい値以下の短記録パルスの照射エネルギを小さく
    するように前記記録ストラテジを変更することを特徴と
    する光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置において、 前記ストラテジ設定手段は、前記ランドジッタの方がピ
    ットジッタよりも所定値以上大きい場合には、ピット長
    がしきい値以下の短記録パルスの照射エネルギを大きく
    するように前記記録ストラテジを変更することを特徴と
    する光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記検出手段は、前記ピットジッタを検出し、 前記ストラテジ設定手段は、前記ピットジッタが所定値
    以上の場合には、ピット長がしきい値以下の短記録パル
    スの照射エネルギを小さくするように前記記録ストラテ
    ジを変更することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の装置において、 前記検出手段は、前記ランドジッタを検出し、 前記ストラテジ設定手段は、前記ランドジッタが所定値
    以上の場合には、ピット長がしきい値以下の短記録パル
    スの照射エネルギを大きくするように前記記録ストラテ
    ジを変更することを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記ストラテジ設定手段は、前記短記録パルスのパルス
    幅を増減することにより前記照射エネルギを変化させる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記ストラテジ設定手段は、前記短記録パルスのパワー
    を増減することにより前記照射エネルギを変化させるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項3〜8のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記短記録パルスは3Tあるいは4Tの少なくともいず
    れかであることを特徴とする光ディスク装置。
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